JP2001327453A - 食器洗浄機 - Google Patents

食器洗浄機

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JP2001327453A
JP2001327453A JP2000150248A JP2000150248A JP2001327453A JP 2001327453 A JP2001327453 A JP 2001327453A JP 2000150248 A JP2000150248 A JP 2000150248A JP 2000150248 A JP2000150248 A JP 2000150248A JP 2001327453 A JP2001327453 A JP 2001327453A
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door
water
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dishwasher
closing
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JP2000150248A
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Toshiyuki Moriya
俊行 守屋
Shoji Umemoto
照二 梅本
Keiji Muto
圭史 武藤
Keijirou Yagi
恵次郎 矢木
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】食器乾燥機の分割したドアの開閉操作を容易に
する。 【解決手段】洗浄槽への食器類の出し入れ口を開閉する
複数に分割したドア6,7を備えた食器洗浄機における
前記複数のドアの開閉動作を連動させるドア開閉連動機
構を設け、1つのドアを開閉操作することにより他のド
アを連動して開閉するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食器洗浄機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】システムキッチンのシンクカウンターに
載置して使用する形態の比較的大型の食器洗浄機は、洗
浄槽を収納した本体の前面開口(出し入れ口)を開閉す
るドアを小形化するために上下2段に分割して設け、そ
れぞれを開閉操作して食器類の出し入れ口を開閉する構
成である。
【0003】各ドアは、下端部を支点にして手前側に引
き倒すように回動させて開口し、押し上げるように回動
させて閉口する構成である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の食器
洗浄機は、出し入れ口を全開閉するためには2つのドア
を開閉操作しなければならないために操作が面倒であ
り、また、上段のドは比較的高い位置で開閉操作しなけ
ればならないので操作性に欠け、更に、開いたドアが手
前側の中段に位置して横たわった状態になるので食器類
の出し入れの邪魔になる問題がある。
【0005】本発明の1つの目的は、分割した複数のド
アの開閉操作を容易にすることにある。
【0006】本発明の他の目的は、更に、開放した上段
のドアが食器類の出し入れの障害にならないようにする
ことにある。
【0007】本発明の他の目的は、閉じた複数のドアを
水密状態に保持することができるようにすることにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、収容した食器
類を洗浄する洗浄槽と、食器類の出し入れ口を開閉する
複数に分割したドアを備えた食器洗浄機において、前記
複数のドアの開閉動作を連動させるドア開閉連動機構を
設け、1つのドアを開閉操作することにより他のドアを
連動して開閉するようにしたことを特徴とする。
【0009】また、前記ドア開閉連動機構は、各ドアを
回動自在に支持するヒンジに設けたギアを連動チェーン
によって連結する構成としたことを特徴とする。
【0010】また、前記複数のドアは、横割りして上部
のドアと下部のドアによって構成し、上部のドアは、横
割の2枚のドア片をヒンジによって連結することにより
跳ね上げるように開いたときに折りたたまれるように構
成したことを特徴とする。
【0011】また、前記ドア開閉連動機構は、各ドアを
平行に配置した2本の連結部材によって連結し、各ドア
と連結部材で平行四辺形を構成するようにしたことを特
徴とする。
【0012】また、出し入れ口を閉じた前記各ドアを水
密状態に保持するドアロック機構を設けたことを特徴と
する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0014】先ず、本発明になる食器洗浄機の外観構成
を図1および図2を参照して説明する。
【0015】図1,図2において、外枠体1は、外枠板
2,裏板3(図3参照),ベース台4およびフロントパ
ネル26等によって構成する。外枠体1の前側には、下
部のドア6と上部のドア7を開閉自在に設ける。
【0016】下部のドア6には該ドア6を開閉操作する
ための取手43を設け、下端縁の両側端部をヒンジによ
って外枠体1に回動自在に取り付けて支持し、手前側に
引き倒して出し入れ口を開閉するように取り付ける。上
部のドア7は、横割の2枚のドア片44,45をヒンジ
によって折りたたみ自在に連結し、上側のドア片45の
上端縁の両側端部をヒンジによって外枠体1に回動自在
に取り付けて支持し、手前側から引き上げるように跳ね
上げて出し入れ口を開閉する。2枚のドア片44,45
は跳ね上げた状態では2つに折りたたまれた形態になる
ようにして背丈が高くなるのを軽減する。ドア片44に
は透明な部材を嵌め込んだ観察窓47を設け、ドア片4
5には排気窓48を設ける。観察窓47は、食器洗浄機
の内部を覗くのことを可能にし、排気口48は、後述す
るように、洗浄/乾燥運転に共なう蒸気等を排出する。
【0017】フロントパネル26の中央部には操作パネ
ル30を設け、その上側には残渣捕集用フィルタ200
を挿抜することにより着脱自在に設ける。
【0018】食器類を収容するかごは、回動させて引き
出す2つの下かご210と直線的に摺動させて引き出す
上かご211を2段に設ける。
【0019】次に、図3〜図23を参照して各部の構成
について詳細に説明する。
【0020】図3に示すように、前記外枠板2は、鋼板
をコ字状に折り曲げることにより形成し、両側の側板部
8と天板部9を設ける。前記裏板3は、鋼板で形成し、
下端縁に折り曲げ部20を設ける。前記外枠板2の側板
部8の下角部には前記折り曲げ部20を嵌め込む切り欠
き部を設ける。
【0021】ベース台4は鋼板によって形成し、底部2
1と側部22と裏部23を設ける。底部21には、ゴム
の脚体24を取り付け、前記外枠板2は、裏部23の内
側面に折り曲げ部20の立下がり部を重ね合わせるよう
に差し込んでねじ止めする。
【0022】前記フロントパネル26は、合成樹脂で成
型することにより形成し、ベース台4の前側開口部を塞
ぐように取り付ける。このフロントパネル26の取り付
けは、ベース台4にねじ止めやかしめ等により行う。ま
た、フロントパネル26の内側面には制御用のコントロ
ーラ27を設け、中央部に形成した横長の開口部28に
は操作基盤29を嵌め込んで取り付ける。そして、この
操作基盤29の表面に操作パネル30を重ね合わせるよ
うに設置する。また、フロントパネル26の上縁部には
凹部40を設け、後述する残渣捕集用フィルタ200を
前後方向に挿抜することにより着脱自在に取り付ける。
【0023】下部のドア6の内面には内カバー41を取
り付け、上部のドア7のドア片44,45の内面にも内
カバー46を取り付ける。
【0024】洗浄槽60は、外枠体1を構成する外枠板
2の内側に設置する。この洗浄槽60の下側に配置され
る水溜槽61は、ベース台4内に設置する。
【0025】洗浄槽60は合成樹脂を成型することによ
り形成し、両側の側部62,天井部63および裏部64
を設け、前側と下側は開放する。側部62と天井部63
の前側縁には外向きに延在するフランジ部65を設け
る。右側の側部62には、後述する送風機を取り付ける
凹部66を設ける。裏部64の下側には後述する水位セ
ンサーを収容する凹部67を設ける。凹部66と凹部6
7は、洗浄槽60を内側に窪ませることにより形成す
る。
【0026】洗浄槽60のフランジ部65は、前記ドア
6,7を閉じたときに該ドア6,7内面の周縁部が当接
する。このフランジ部65には、水密用パッキング(図
示省略)を設け、ドア6,7とフランジ部65の当接を
水密状態にする。
【0027】水溜槽61は、横長形状をなすとともに上
周縁部に外向きに延在するフランジ部68を有する。こ
のフランジ部68は、前記洗浄槽60の下端を水密用パ
ッキング(図示省略)を介して当接することにより水密
状態に接合して水漏れを防止する。フランジ部68に
は、前側の一部を切り欠いて形成した切欠き部69を設
ける。この切欠き部69は、後述する挿抜自在な残渣捕
集用フィルタ200を装着するための逃げ部である。
【0028】水溜槽61の底部には、更に図10,12
に示すように、洗浄用ポンプ81の吸込口に連通する開
口部80を設ける。この開口部80は、水溜槽61の一
番低い部分に位置させる。水溜槽61の開口部80の左
隣側部領域の底を隆起させて浅底にする隆起領域(イ)
を形成し、その下側に洗浄用ポンプ81を設置する空間
を形成している。
【0029】また、水溜槽61の右側領域も部分的に隆
起させて浅底にすることにより、その下側に空間を生じ
させ、部品を設置する空間として利用するようにしてい
る。
【0030】更に図10,図12に示すように、(ロ)
で示す隆起領域の下側に生じた空間には、加熱用ヒータ
82の接続用外部端子部を設置する。(ハ)で示す隆起
領域の下側に生じた空間には給水電磁弁83を設置す
る。(ニ)で示す隆起領域の下側に生じた空間には排水
用ポンプ84を設置する。
【0031】前記加熱用ヒータ82は、水溜槽61内に
底面から少し浮かせて配置して該水溜槽61の底に熱が
直に伝わらないように取り付けることにより、水溜槽6
1が熱変形するのを防止し、この熱変形による水漏れ等
を防止するようにしている。
【0032】分岐配水槽85は、水溜槽61の下方に配
置する。水溜槽61の下面とベース台4との間隔は少な
いので、分岐配水槽85は薄く偏平な形状に形成する。
この分岐配水槽85は、内部を空洞に形成し、水溜槽6
1の開口部80からの水を受け入れる吸込口86と、洗
浄ポンプ120へ洗浄水を供給する供給口87と、排水
ポンプ84と連通する排水口88と、水位検知検知ダク
ト100と連通する連通口89を備え、各口は内部の空
洞を介して連通している。
【0033】分岐配水槽85の吸込口86は、水溜槽6
1の開口部80に嵌合するように位置させ、水密用パッ
キング(図示省略)を介在させることにより水漏れしな
いように水密状態に連通させる。供給口87は、洗浄用
ポンプ81に接続する。排水口88は、排水用ポンプ8
4に接続する。連通口89には、更に図12に示すよう
に、水位検知ダクト100を接続する。
【0034】水位検知ダクト100には、エアチューブ
101を介して水位センサー102を接続する。この水
位センサー102は、更に図8に示すように、水溜槽6
1よりも高く位置する前記凹部67に配置する。
【0035】前述したように、加熱用ヒータ82の接続
用外部端子部を隆起領域(ロ)の下側の空間に納め、給
水電磁弁83を隆起領域(ハ)の下側の空間に納め、排
水用ポンプ84を隆起領域(ニ)に納めることにより、
側面および裏側面に張り出る量が少なくなるので、外枠
体1の横幅および奥行きを小さくして、小形に構成する
ことができる。
【0036】排水用ポンプ84は、モータ部103とポ
ンプ部104を備え、モータ部103の軸方向に直列に
並ぶようにポンプ部104を配置することにより軸方向
に長い形態に構成している。そこで、この排水用ポンプ
84は、更に図12に示すように、その長手方向が水溜
槽61の長手方向に沿うようにして該水溜槽61の隆起
領域(ニ)の下側の空間に配置することにより、外側に
張り出す量を少なくして小形化に貢献するようにしてい
る。
【0037】そのために、水溜槽61の隆起領域(ニ)
は、隆起領域(ロ)および隆起領域(ハ)よりも高く隆
起させることにより、外径が給水電磁弁83より大きい
排水用ポンプ84を収納することができる空間を生成す
るようにしている。
【0038】排水用ポンプ84の吐出口には、サイフォ
ンブレーカ105を介して排水ホース106を接続す
る。このサイフォンブレーカ105は、排水ホース10
6側から分岐配水槽85に排水が逆流するのを防止する
ように機能し、排水が分岐配水槽85に逆流して異臭発
生の原因となるのを抑制する。また、この内部に弁体等
を設けることにより、ゴキブリ等が機内へ侵入するのを
防止することができる。分岐配水槽85の排水口88は
上向になっているが、下向きに変えることにより、この
分岐配水槽85内に残留する排水をより少なくして異臭
発生抑制効果を高めることができる。
【0039】給水電磁弁83の供給口側には給水ホース
107を接続し、吐出口側には給水ダクト(図示省略)
を接続する。この給水ダクトは、水溜槽61および洗浄
槽60の外側面に沿って上方に延在し、上端の出口を洗
浄槽60内に向けて開口して該洗浄槽60内に注水する
ように設置する。
【0040】前記洗浄用ポンプ81は、モータ部120
とポンプ部121を備える。ポンプ部121には、吸込
口123と吐出口124を設ける。この洗浄用ポンプ8
1は、モータ部120の軸方向にポンプ部121を直列
に並ぶように配置して軸方向に長い形態にする。
【0041】前述したように水溜槽61の左側の下部空
間に配置する洗浄用ポンプ81は、更に図4,図5,図
12に示すように、洗浄用ポンプ81の軸方向が水溜槽
61の長手方向と直交するように配置することにより、
洗浄用ポンプ81を水溜槽61の横に並べたり後に配置
するようにするものに比べ、外枠体1の横幅および奥行
きを小さくして小形化することができる。
【0042】この洗浄用ポンプ81は、吸込口123を
分岐配水槽85の供給口87に接続する。吸込口123
と供給口87は、パッキングを介在させることにより水
密状態に接続して水漏れを防止する。吐出口124は、
水溜槽61の一部を貫いて分岐管127の下端接続口
(図示省略)に水密状態に接続する。
【0043】分岐管127は、更に図10に示すよう
に、3つの吐出口を備える。この3つの吐出口は、下部
固定ノズル体用吐出口129と、上部ノズル用吐出口
(図示省略)と、下部回転ノズル体用吐出口131であ
る。下部回転ノズル体用吐出口131を形成する管は、
横に延びるとともに先端部が上向きに曲がり、その先端
に下部回転ノズル体141を回転自在に取り付けて支持
する。この下部回転ノズル体141は、シャワー状に洗
浄水を噴射する噴射手段である。下部固定ノズル体用吐
出口129を形成する管は、水溜槽61の側面に沿うよ
うに手前側に延びて先端が横に直角に曲がり、その先端
に延長管143を接続する。この延長管143は、水溜
槽61の前側の内壁面に沿うように配置する。そして、
延長管143の途中と先端側には下部固定ノズル体14
4を接続し、水溜槽61の手前側から後側に水溜槽61
をほぼ直角に横切るように配置する。この2つの下部固
定ノズル体144は、シャワー状に洗浄水を噴射する噴
射手段である。
【0044】下部回転ノズル体141および下部固定ノ
ズル体144は、複数のノズル小片45を備える。この
ノズル小片145は、噴射口を有する。下部回転ノズル
体141は、ノズル小片145を2個づつ、左右対称に
備える。このノズル小片145は、2個に限らず、それ
以上の数を設けてもよい。この下部回転ノズル体141
に設ける左右のノズル小片145は、噴射口を上斜め横
向き、かつ逆向きになるように配置することにより、噴
射口から噴出する洗浄水の反動で下部回転ノズル体14
1が回転するようにする。
【0045】下部回転ノズル体141と下部固定ノズル
体144は、更に図4,図10に示すように、洗浄槽6
0の左側領域に下部回転ノズル体141を配置し、右側
領域に下部固定ノズル体144を配置する。このような
配置により、洗浄槽60の左側領域では下部回転ノズル
体141で洗浄し、右側領域は下部固定ノズル体144
で洗浄するようになる。
【0046】分岐管127の上部ノズル用吐出口は、更
に図4,図5,図9,図11,および図14に示すよう
に、洗浄槽60の左側の側部62に設けた通水口130
を介して該側部62の外面に設けた通水ダクト147の
流路の下端部に連通するように接続する。
【0047】通水ダクト147は、洗浄槽60の側部6
2に水密状態に取り付けてその内側に洗浄水供給流路を
形成するもので、合成樹脂で成型することにより、内面
に上下方向に延びるように起立させた2枚の仕切り壁1
49の内側に内側流路148を形成し、この仕切り壁1
49とその外側に設けた上下方向に延びる2つの外側壁
161によって内側流路148の両外側に略対称的に外
側流路160を形成する。内側流路148は、洗浄槽6
0の天井部63に達する丈に形成し、外側流路160は
洗浄槽60の中段に届く程度の丈に形成する。内側流路
148と外側流路160の上端はそれぞれ閉じている。
内側流路148と外側流路160の下端部は互いに連通
させた状態で閉じるように形成している。
【0048】この通水ダクト147は、洗浄槽60の側
部62の外側面に仕切り壁149および外側壁161を
接着または溶着によって水密状態に取り付けて固定す
る。
【0049】洗浄槽60の側部62には、中段部に位置
して前記外側流路160の上端部分に対応して連通する
2つの貫通穴162と、上端部に位置して前記内側流路
148の上端部分に対応して連通する貫通穴171を設
ける。
【0050】シャワー状に洗浄水を噴出する噴射手段と
しての複数の上部回転ノズル体163は、更に図4,図
7,図19に示すように、洗浄槽60の内部に前記貫通
穴162に連通させた状態で回転自在に取り付けて設置
する。この上部回転ノズル体163は、この実施の形態
では、長い筒状の2本の回転体ノズル体であって、洗浄
槽60の横幅方向に長く延び、かつ洗浄槽60の前後方
向に並ぶように配置している。
【0051】この上部回転ノズル体163は、長い筒の
周りに複数のノズル小片145を備え、噴射水の反動に
よって回転力を発生するように構成する。上部回転ノズ
ル体163の一端は、更に図19に示すように、前記貫
通穴162と一致するように取り付けた中空ねじ部17
2に袋ナット164によって回動自在および着脱可能状
態に取り付ける。この上部回転ノズル体163の他端
は、洗浄槽60の反対側の側部62に突設した支軸16
5に回動自在に支持する。上部回転ノズル体163の端
部には小穴173を形成し、この小穴173から洗浄水
の一部を噴射することにより支軸165との間に水膜を
形成させて上部回転ノズル体163の回転摩擦を減少さ
せる。
【0052】上部回転ノズル体163に設けたノズル小
片145の噴射口146は、放射状線に対して傾くよう
に設け、この噴射口146から噴射する洗浄水流の反動
で上部回転ノズル体163を回転させる。2本の上部回
転ノズル体163は、略同じ中段の高さに平行になるよ
うに設置したが、段差をもたせたり、3本以上設けるこ
とも可能である。
【0053】シャワー状に洗浄水を噴射する噴射手段と
しての散水部材166は、更に図4,図6,図7,図1
1,図14に示すように、洗浄槽60の天井部63の内
側に設置する。この散水部材166は、合成樹脂で成型
し、中央部167を一周する環状溝168を設け、この
環状溝168には多数のノズル小片145を取り付け
る。環状溝168の左端部には給水溝169を形成す
る。この給水溝169は、洗浄槽60の左側部62に形
成した貫通穴171に対応して前記内側流路148の上
端部分に連通する。この散水部材166は、洗浄槽60
の天井部63の内側面にねじを用いて取外し可能に取り
付け、取り外して掃除できるようにすることにより、衛
生的であるとともに異臭発生を抑えることができるよう
にする。
【0054】このように、水溜槽61の片側の下部空間
に設けた洗浄用ポンプ81の吐出口124に接続される
分岐管127を洗浄槽60の片側部に配置すると共に、
この洗浄槽60の内側の下部に設けた下部回転ノズル体
141および下部固定ノズル体144に分岐管127の
下部回転ノズル体用吐出口131と下部固定ノズル体用
吐出口129を連通し、更に分岐管127の上部ノズル
用吐出口に下端が連通するように連通させた通水ダクト
147を洗浄槽60の側部62の外側面に沿わせるよう
に縦長に配置し、洗浄槽60の内側の中段に配置した上
部回転ノズル体163と天井に設けた散水部材166に
前記通水ダクト147に設けた内側流路148および外
側流路160を連通する構成にしたので、流路構成が簡
単で全体的にコンパクトにまとまり、食器洗浄機を小型
化することができる。
【0055】これに加えて、後で詳しく述べるが、下部
回転ノズル体141および下部固定ノズル体144によ
る下段に収容した食器類の洗浄、上部回転ノズル体16
3による中段の食器類の洗浄、散水部材166による上
段の食器類の洗浄よりなる三段式洗浄になるので、洗浄
水が食器類にむらなく噴射されることになり、洗浄時間
の短縮を図ることができ、洗浄効率の向上と消費電力の
低減を図ることができる。
【0056】送風機180は、更に図4,図8,図9に
示すように、洗浄槽60の右側の側部62の凹部66に
嵌着するように取り付ける。この送風機180は、洗浄
槽60の左側の側部62に設置してもよい。そのときに
は凹部66を左側部に設け、洗浄用ポンプ81,分岐管
127,通水ダクト147等は左側の側部62に設置す
るようにすることが望ましい。
【0057】送風機180は、送風部181とモータ部
182を備える。送風部181は、ファンケーシングと
遠心ファンを有する。ファンケーシングの吸い込み側は
外枠体1の外側に連通させる。ファンケーシングの吐出
側には凹部66の側壁を貫通させて送風ダクト(図示省
略)を接続さする。この送風ダクトは、洗浄槽60の側
部62の内面に沿うように縦長に設置し、その下端吐出
口は水溜槽61の内部中段付近に位置するように開口さ
せる。
【0058】送風機180および送風ダクトを含む風路
関連構成部品と前記洗浄用ポンプ81,分岐管127,
通水ダクト147を含む噴流供給流路関連構成部品を洗
浄槽60の左右に分けて空気関連と水関連を別個に設置
したことにより、両者を片側に併設するものに比べて構
成が簡単になり、また、送風機180が洗浄水の流路側
から隔離されることから該送風機180に水がかかるこ
とがなく、安全性が向上する。
【0059】送風機180は、洗浄槽の凹部66に嵌着
するように設けるが、凹部66の上部の側部62よりも
外側に張り出す。しかし、側部62および天井部63の
前側縁には外向きに延在する前記つば部65の外端とほ
ぼ面一に納まるようにすることにより、食器洗浄機の横
幅をコンパクトにまとめることができる。前述した通水
ダクト147の張り出し量もつば部65の外端とほぼ面
一に納める収まるようにする。
【0060】残渣ガイド板184は、更に図4に示すよ
うに、洗浄槽60の内部の中段付近に取外し自在に設置
する。この残渣ガイド板184は、洗浄槽60の右側半
分の領域を上下に仕切るもので、洗浄中に上から落下す
る残渣を受け止めることにより該残渣が加熱用ヒータ8
2に付着するのを防止する。加熱用ヒータ82への残渣
付着防止は、加熱用ヒータ82に付着した残渣の焦げ付
きによる悪臭や雑菌等の発生を防止すると共に加熱用ヒ
ータ82を保護する。
【0061】送風ダクト(図示省略)の下端吐出口は、
前記残渣ガイド板184の上側に位置し、この残渣ガイ
ド板184に設けた通気口185と対向し、この通気口
185を通して加熱用ヒータ82に向けて送風する。
【0062】残渣ガイド板184は、洗浄槽60の内側
面に突設した複数の支持リブ186に周縁を載置して支
持する。この残渣ガイド板184に設けた切欠き187
は、前述した隆起領域(ニ)が嵌まるところである。
【0063】残渣ガイド板184の奥側左端には桟18
8を設ける。この桟188の先端は、水溜槽61の左側
の下部空間を形成するために浅底に隆起させた隆起領域
(イ)の内側縁に形成した段部189に載置する。残渣
ガイド板184を取り付けた状態では、水溜槽61の左
側の隆起領域(イ)の上面と残渣ガイド板184は略同
じ高さに並び、残渣ガイド板184の左端と前記隆起領
域(イ)の右端との間に桟188の長さ分の開口を形成
する。この開口は、残渣ガイド板184および水溜槽6
1の底の左側の隆起領域(イ)の上面をこの開口に向け
て傾斜させることにより、低く位置するように形成す
る。そして、この開口は、装着した前記残渣補集用フィ
ルタ200によって塞ぐようにする。
【0064】残渣補集用フィルタ200は、合成樹脂等
で形成し、枠部202,取手部201および網状部20
3を設ける。取手部201には引き抜くときに指を掛け
る凹を設ける。
【0065】このようにすることにより、落下する洗浄
水および残渣は、水溜槽61の底の左側の隆起領域
(イ)の上面および残渣ガイド板184を流れて開口に
集中し、残渣補集用フィルタ200に捕集される。従っ
て、洗浄水中の残渣を捕集し、洗浄用ポンプ81および
排水用ポンプ84に吸い込まれる洗浄水には残渣が含ま
れなくなるので、異物によってポンプランナがロックす
るのを防止することができる。
【0066】洗浄槽60の内側には、食器類を収容する
下かご210と上かご211を設置する。下かご210
と上かご211は、何れも、鋼線等を格子状に組んで形
成する。鋼線等の表面は合成樹脂等の被覆を十分に施し
て発錆を防止する。
【0067】2つの下かご210は、更に図4,図1
5,図17に示すように、下部回転ノズル体141と下
部固定ノズル体144の上方に位置するように設置す
る。各下かご210は、手前の外端部をヒンジ212に
よって洗浄槽60の側部62に水平方向に回動自在に支
持することにより、ヒンジ212を支点として回動させ
て洗浄槽60内に出し入れできるようにする。各下かご
210の底部にはガイド棒213を設け、このガイド棒
213の下側を受けるガイドローラ214を洗浄槽60
側に設け、下かご210を回動させるときにガイド棒2
13をガイドローラ214によって下側から支えること
により、下かご210に作用する重量を受け止めて安定
に回転させると共にヒンジ212やかご210が食器類
の重さ等で変形してしまうのを防止する。
【0068】ガイド棒213やガイドローラ214を省
略するときには、図2に示すように、開いた下部のドア
6の上面を摺動するように下かご210を回動させて引
き出すようにすると良い。
【0069】下かご210の下部には伸縮可能に受け皿
215を設ける。この受け皿215は、下かご210の
下部を構成するガイドパイプ216に摺動自在に挿入し
て支持させる。図15は、受け皿215を引き出した状
態を示している。この受け皿215は、左側の下かご2
10に設けているが、右側の下かご210または両方の
下かご210に設けることも可能である。
【0070】下かご210には、更に図6,図7,図1
3に示すように、箸かご217やコップ立てを載置また
は取り付ける。
【0071】図16は、下かご210および箸かご21
8の他の実施の形態を示すもので、箸かご218を2つ
の下かご210の間に形成したスペースに設置するよう
にした構成である。
【0072】下部回転ノズル体141の上に位置する左
側の下かご210と下部固定ノズル体144の上に位置
する右側の下かご210は、図4に示すように、段差が
できるように設置する。下部固定ノズル体144が下部
回転ノズル体141よりも低いところに位置する分だ
け、右側の下かご210は低い位置に位置するようにす
る。このようにすると、右側の下かご210には比較的
大きな食器類(皿)を収容するスペースを形成すること
ができ、従って、2つの下かご210を利用して種々の
サイズの食器類を洗浄することができるようになる。
【0073】上かご211は、更に図4に示すように、
上部回転ノズル体163の上方に位置するように設置す
る。この上かご211は、更に図2,図18に示すよう
に、洗浄槽60に引出し可能に設ける。そのために、上
かご211の底部を摺動自在に支持する支持ガイド23
0を洗浄槽60の両側部62に設置する。この支持ガイ
ド230は、手前側に下向きに伸びる傾斜部231と奥
側に水平に延びる水平部232を備える。上かご211
の上部は、洗浄槽60の両側部62に設置したストッパ
用ガイド234で摺動自在に支持する。
【0074】従って、上かご211を引き出すと、図1
8の(b)に示すように、上かご211は支持ガイド2
30の水平部232から傾斜部231に移って前向きに
傾くので、食器類の出し入れが容易になる。このように
上かご211を引き出した傾斜状態では、上かご211
の上端部をストッパ用ガイド234が係止して該上かご
211の落下を抑えることにより安全性を高める。
【0075】そして、上かご211を洗浄槽60内に押
し戻すと、図18の(a)に示すように、上かご211
は支持ガイド230の水平部232に移って水平状態に
なるので、安定した状態の上かご211に収容している
食器類を洗浄することができる。
【0076】また、下かご210は、下部回転ノズル体
141および下部固定ノズル体144と上部回転ノズル
体163との間に挾まれるように位置する。そして、上
かご211は、散水部材166と上部回転ノズル体16
3との間に挾まれるように位置する。従って、何れのか
ご210,211に収容される食器類も上下から吹き付
けるシャワー状の洗浄水で洗浄することになるので洗い
むら等がなくなり、洗浄時間の短縮を図ることができ
る。
【0077】前述した下部のドア6は、図21の
(a),(b)および図22に示すように、ヒンジ24
0によって外枠体1に取り付けられて開閉する。ドア6
の開閉を支えるヒンジ240には、蔓巻きばね241を
設ける。この蔓まきばね241は、ヒンジ240の軸に
嵌装し、一端をドア6側に、他端を外枠体1側に係止
し、蔓まきばね241の力がドア6を閉じる方向に作用
するように設けて該ドア6の重量による回動を支えるよ
うにすることにより、ドア6を開くときに該ドア6が自
重によって図21の(b)に示した状態に一挙に倒れる
ことがないようにして安全性を高める。また、蔓まきバ
ばね41の力にヒンジ240の摩擦等も加わって、ドア
6が適当な開き状態で静止することができるようにする
ことにより、使い勝手が向上する。このヒンジ240と
蔓巻きばね241によってドア6の回動を支える構成
は、上部のドア7にも適用する。
【0078】このような食器洗浄機において、食器類の
出し入れするには2つのドア6,7を開閉操作しなけれ
ばならない。この実施の形態における食器洗浄機は、下
部のドア6を操作することによって上部のドア7を連動
させて開閉することができるように構成している。
【0079】図23は、ドア開閉連動機構を示す縦断側
面図である。2つのドア6,7は、それぞれ、ヒンジ2
40によって外枠体1に回動自在に取り付ける。そこ
で、下部のドア6を支持するヒンジ240の軸と同心に
扇状の駆動ギア301を該ドア6と結合するように設
け、この駆動ギア301に噛み合う下部従動ギア302
を外枠体1に設置する。また、上部のドア7を支持する
ヒンジ240の軸と同心に上部従動ギア303を該ドア
6と結合するように設ける。そして、下部従動ギア30
2と上部従動ギア303は、連動チェーン304によっ
て連結する。この連動チェーン304は、下部従動ギア
302と上部従動ギア303とアイドルギア305,3
06の周りに掛け回し、テンションギア307,308
によって緊張させる。
【0080】このように連動チェーン304によって連
動させた下部のドア6と上部のドア7の回動位置の相対
関係は、下部のドア6を手前側に水平状態に倒すように
回動させて開いたときに上部のドア7が垂直状態に跳ね
上ってドア片44,45がヒンジ309によって2つ折
りになるように開き、下部のドア6を垂直状態に起こす
ように回動させて閉じたときに上部のドア7が垂直状態
に降りて直線状に伸びて閉じるようにする。このような
相対関係は、連動ギア系のギア比によって実現する。
【0081】このようなドア開閉機構によれば、低い位
置にある下部のドア6を開閉操作することにより、高い
位置にある上部のドア7が連動して開閉するので、ドア
開閉操作が容易になる。
【0082】以上の説明は、主として本発明の実施の形
態の構成の面から説明したものである。次に、本発明の
実施の形態を動作の面から説明する。
【0083】まず、下部のドア6を開閉操作することに
より該下部のドア6と上部のドア7を開閉して上および
下かご211,210に洗浄する食器類をセットする。
そして、操作パネル30を操作して運転を指示すること
により該運転を開始する。
【0084】運転を開始すると、給水電磁弁83を開い
て給水を行う。水溜槽61に溜った洗浄水の水位を水位
センサー193で検知し、水位が所定の水位に達すると
給水電磁弁83を閉じて給水を終了する。
【0085】続いて加熱用ヒータ82に通電して水溜槽
61内の洗浄水を加熱し、所定の温度になったならば洗
浄用ポンプ81を運転して洗浄運転に入る。洗浄用ポン
プ81を運転すると、この洗浄用ポンプ81は、水溜槽
61内の水を分岐水槽85を経由して吸い込んで加圧し
て分岐管127に送り出す。分岐管127は、送り込ま
れた洗浄水を3つの噴射手段に向けて分流する。
【0086】1つの流れは、下部回転ノズル体用吐出口
131を経由して下部回転ノズル体141から噴出する
洗浄水流となる。もう1つの流れは、下部固定ノズル体
用吐出口129を経由して下部固定ノズル体144から
噴出する洗浄水流となる。残りの1つの流れは、通水ダ
クト147に流れ込み、内部流路148と外部流路16
0に分流し、外部流路160の流れは、上部回転ノズル
体163から噴流となって噴出する洗浄水流となり、内
部流路148の流れは散水部材166から噴出する洗浄
水流となる。
【0087】下かご210にセットされている食器類
は、下部回転ノズル体141および下部固定ノズル体1
44から上向きに噴出するシャワー状の洗浄水流と、上
部回転ノズル体163から下向きに噴出すシャワー状の
洗浄水流によって上下双方向から強い洗浄力で洗浄す
る。
【0088】上かご211にセットされている食器類
は、上部回転ノズル体163から上向きに噴出するシャ
ワー状の洗浄水流と、散水部材166から下向きに噴出
するシャワー状の洗浄水流によって上下双方向から強い
洗浄力で洗浄する。
【0089】図20は、このように下部回転ノズル体1
41,下部固定ノズル体144,上部回転ノズル体16
3および散水部材166から噴出するシャワー状の洗浄
水流の概略図であり、このようなシャワー状に噴出する
洗浄水流によって食器類を十二分に洗浄する。
【0090】上部回転ノズル体163は、上下のかご2
11,210に収容した食器類を一緒に洗浄することが
できるように、下かご210の上側面と上かご211の
下側面の間に配置している。このように、2つのかごに
収容した食器類の洗浄を1つのノズルを兼用して行うよ
うにすることにより、構成を簡単にすると共に小形化す
ることができる。また、上部回転ノズル体163は、回
転しながらシャワー状の洗浄水流を満遍なく食器類にふ
りかけるので洗いむらが少なくなる。しかも、この上部
回転ノズル体163は、洗浄槽60内の横幅一杯の長さ
を有し、かつ前後に並ぶように設置しているので、洗浄
槽60の前後左右にわたりシャワー状の洗浄水流を噴射
することができ、この点でも洗いむらを少なくすること
ができる。更に、2つの上部回転ノズル体163は、回
転方向を異にすることにより洗いむらを更に少なくする
ことができる。特に、下から見て内向きになる回転では
下のかごに収容した食器類は裏表から洗浄水のシャワー
を浴びるようになるので、洗いむらが一層少なくなる。
【0091】このような洗浄運転を所定時間行った後、
洗浄用ポンプ81を止め、排水用ポンプ84を運転す
る。排水用ポンプ84を運転することにより、水溜槽6
1内の水は、分岐水槽85を経由して排水用ポンプ84
から機外に排水される。洗浄水の排水が終了したらば、
排水用ポンプ84を停止させ、再び給水電磁弁83を開
いてすすぎ水を給水する。所定の水位まで給水したなら
ば給水電磁弁83を閉じ、加熱用ヒータ82による加熱
を行わずに洗浄用ポンプ81を運転してすすぎ運転を行
う。洗浄運転と同様なシャワーによる噴射水流で上下の
かごに収容した食器類をむらなくすすぐことができる。
【0092】その後、温水によるすすぎ運転を行う。こ
の温水すすぎは、前述したすすぎ運転と略同様に行う
が、水溜槽61に溜ったすすぎ水を加熱用ヒータ82で
温めてから洗浄用ポンプ81を運転することにより行う
ところが相違する。
【0093】このような洗浄およびすすぎ運転により洗
浄水と共に落下する残渣は、水溜槽61の底の左側の隆
起領域(イ)の上面および残渣ガイド板184を洗浄水
と共に流れて開口に集中し、残渣捕集用フィルタ200
によって捕集される。
【0094】温水すすぎ運転を終えたならば、洗浄用ポ
ンプ81を止め、排水用ポンプ84を運転して排水す
る。排水を終えたならば、加熱用ヒータ82に通電する
と共に送風機180を運転して乾燥運転を行なう。送風
機180を運転すると、外部から吸い込んだ空気を送風
ダクト183を通じて水溜槽61に送り込み、残渣ガイ
ド板184の通気口185から該残渣ガイド板184の
下方の水溜槽61内に流入させ、ここで加熱用ヒータ8
2により加熱する。加熱した空気は、残渣捕集フィルタ
200の網状部203を通過して洗浄槽60内を上昇さ
せる。この上昇過程で、加熱空気は、上下のかご210
に収容されている食器類の水分を奪って該食器類を乾燥
し、排気口48から機外に排気する。所定時間経過した
ならば乾燥運転を停止することにより、洗浄から乾燥に
至る全工程を終了する。
【0095】その後、残渣捕集用フィルタ200を外枠
体1から引出して網状部203に付着している残渣を掃
除し、綺麗になった残渣捕集用フィルタ200を再セッ
トして次の運転に備える。
【0096】このような食器洗浄機におけるドア構成
は、以下のように変形することが可能である。
【0097】図24および図25は、縦分割して横方向
に連動して開閉動作するようにした3分割ドアの変形例
であり、図24は食器洗浄機の外観斜視図、図25
(a),(b)はその横断上面図と縦断正面図である。
【0098】前述した実施の形態における下部のドア6
に相当する左側のドア311は、その左端をヒンジ24
0によって外枠体1の左端に回動自在に取り付け、上部
のドア7に相当する右側のドア312は、その右端をヒ
ンジ240によって外枠体1の右端に回動自在に取り付
ける。右側のドア7は、ドア片313,314をヒンジ
309によって折曲可能に連結する。そして、ドア31
1,312は、前述した実施の形態におけるドア開閉連
動機構と同様に、ギアと連動チェーン(図示省略)によ
って連動して開閉するように連結する。
【0099】このようにすれば、ドア311またはドア
312の一方を手前側に引いて横開きに回動させるよう
に開閉操作することにより、他方のドアも連動して横開
きに回動して開閉するので、ドア開閉操作が容易にな
る。
【0100】図26,図27は、横分割して手前側に連
動して開閉動作するようにした2分割ドアの変形例であ
り、図26は食器洗浄機の正面図、図27はその縦断側
面図である。
【0101】この実施の形態において、下部のドア32
1は、その下端縁の両側端をヒンジ240によって外枠
体1に手前側に引き倒すように回動自在に取り付る。上
部のドア322は、平行に配置した2本の連結部材32
3,324によって下部のドア321の上端縁に連なる
ように連結し、ドア321,322と連結部材323,
324が平行4辺形を形成するようにする。この上部の
ドア322の下端縁の両側端には転動ローラ325を取
り付け、外枠体1の両側の開口縁に縦方向に設置した案
内レール326に沿って前記転動ローラ325を転動さ
せるように係合させる。
【0102】このようなドア開閉機構によれば、下部の
ドア321を手前側に倒すように回動させて開くと、上
部のドア322は、連結部材323,324によって下
部のドア321と平行になるように転角しながら転動ロ
ーラ325によって案内レール326に沿って下降す
る。そして、下部のドア321が手前側に水平状態まで
回動すると、上部のドア322は、下部のドア321の
上側に重なるように回動して開く。
【0103】そして、下部のドア321を引き起こして
出し入れ口の下部領域を閉じるように回動させると、連
動部材323,324で連結された上部のドア322も
垂直方向に向けて転角しながら案内レール326に沿っ
て上昇し、下部のドア321の上端縁に連なるように起
立して出し入れ口の上部領域を閉じる。
【0104】各実施の形態において、ドア6,7,31
1,312,321,322は、出し入れ口を閉じた状
態では、洗浄槽60のフランジ部65に密着して水密状
態になることが必要である。この密着状態を実現するた
めには、閉じたドア6〜322を洗浄槽60のフランジ
部65に引き付けるように保持するドアロック機構を設
けることこが望ましい。
【0105】図28(a),(b)は、ドアロック機構
の一実施の形態を示すもので、ドアロック機構部分の縦
断側面図と斜視図である。この実施の形態は、図26お
よび図27に示した食器洗浄機におけるドアロック機構
であるが、他の実施の形態においても同様の構成で実施
することができる。
【0106】各ドア321,322の内側の両側端には
ロック爪331,332を起立させ、ドア321,32
2が閉じた状態ではフランジ部65の窓333,334
を貫通して該フランジ部65の裏面に沿うように設置し
たロック板335の縁に係合することにより、ドア32
1,322をフランジ部65に水密状態に密着するよう
に引き付けた状態に保持する。ロック板335は、縦長
に形成したスリット336をフランジ部65の裏面に起
立させたピン337に係合させて上下に摺動自在に取り
付け、引っ張りばね338によって引き上げるように支
持する。
【0107】下部のドア321に設けた取手43の内側
にはロック解除レバー339を転角可能に取り付け、下
部のドア321を閉じた状態では前記ロック解除レバー
339の内端部340がフランジ部65を貫通して前記
ロック板335に形成した係合窓341に係合するよう
にする。そして、取手43を掴むときにロック解除レバ
ー339を転角操作することにより該ロック解除レバー
339を転角させ、ロック板335を引っ張りばね33
8に逆らって下降させてロック爪331,332の係合
を解除することによりドア321,322を開放できる
ようにする。
【0108】
【発明の効果】本発明によれば、構成が簡単でコンパク
トな食器乾燥機を提供することができる。
【0109】また、出し入れ口を開閉するように分割し
て構成した複数のドアの1つを開閉操作することにより
総てのドアを連動させて開閉することができるので、ド
ア開閉操作が容易になる。
【0110】また、閉じた複数のドアをドアロック機構
によって水密状態に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す食器洗浄機の外観
斜視図である。
【図2】図1に示した食器洗浄機のドアを開いてかごを
引き出した状態を示す外観斜視図である。
【図3】図1に示した食器洗浄機の分解斜視図である。
【図4】図1に示した食器洗浄機の縦断正面図である。
【図5】図4におけるA−A断面図である。
【図6】図4におけるB−B断面図である。
【図7】図4におけるC−C断面図である。
【図8】図4におけるD−D断面図である。
【図9】図4におけるE−E断面図である。
【図10】図4におけるF−F断面図である。
【図11】図4におけるG−G断面図である。
【図12】図4におけるH−H断面図である。
【図13】図4におけるI−I断面図である。
【図14】図1に示した食器洗浄機における洗浄槽と通
水ダクトと散水部材の分解斜視図(a)と縦断側面図
(b)である。
【図15】図1に示した食器洗浄機における下かごの収
納状態を示す平面図である。
【図16】本発明の他の実施の形態における下かごの収
納状態を示す平面図である。
【図17】図1に示した食器洗浄機における下かごの斜
視図である。
【図18】図1に示した食器洗浄機における上かごの出
し入れ動作を示す側面図であり、(a)はかごを収納状
態、(b)はかご引き出した状態である。
【図19】図1に示した食器洗浄機における上部回転ノ
ズル体の縦断紙葉面図である。
【図20】図1に示した食器洗浄機における洗浄水循環
系の模式図である。
【図21】図1に示した食器洗浄機における下部のドア
の開閉状態を示す側面図である。
【図22】図1に示した食器洗浄機における下部のドア
の取り付け状態を示す正面図である。
【図23】図1に示した食器洗浄機におけるドア開閉連
動機構を示す縦断側面図である。
【図24】本発明なる食器洗浄機の他の実施の形態を示
す外観斜視図である。
【図25】図24に示した食器洗浄機の横断平面図
(a)と正面からの透視図(b)である。
【図26】本発明になる食器洗浄機の更に他の実施の形
態を示す正面図である。
【図27】図26に示した食器洗浄機のドア開放過程を
示す側面図である。
【図28】本発明になる食器洗浄機におけるドアロック
機構の側面図(a)および斜視図(b)である。
【符号の説明】
1…外枠体、6…下部のドア、7…上部のドア、44,
45…ドア片、60…洗浄槽、68…フランジ部、24
1…蔓まきばね、301…駆動ギア、302…下部従動
ギア、303…上部従動ギア、304…連動チェーン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武藤 圭史 東京都国分寺市東恋ヶ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所デザイン研究所内 (72)発明者 矢木 恵次郎 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立製作所電化機器事業部内 Fターム(参考) 3B082 BB01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】収容した食器類を洗浄する洗浄槽と、食器
    類の出し入れ口を開閉する複数に分割したドアを備えた
    食器洗浄機において、 前記複数のドアの開閉動作を連動させるドア開閉連動機
    構を設け、1つのドアを開閉操作することにより他のド
    アを連動して開閉するようにしたことを特徴とする食器
    洗浄機。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記ドア開閉連動機構
    は、各ドアを回動自在に支持するヒンジに設けたギアを
    連動チェーンによって連結する構成としたことを特徴と
    する食器洗浄機。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、前記複数のド
    アは、横割りして上部のドアと下部のドアによって構成
    し、上部のドアは、横割の2枚のドア片をヒンジによっ
    て連結することにより跳ね上げるように開いたときに折
    りたたまれるように構成したことを特徴とする食器洗浄
    機。
  4. 【請求項4】請求項1において、前記ドア開閉連動機構
    は、各ドアを平行に配置した2本の連結部材によって連
    結し、各ドアと連結部材で平行四辺形を構成するように
    して1つのドアを開閉操作することにより他のドアが連
    動するようにしたことを特徴とする食器洗浄機。
  5. 【請求項5】請求項1〜4の1項において、出し入れ口
    を閉じた前記各ドアを水密状態に保持するドアロック機
    構を設けたことを特徴とする食器洗浄機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6578587B2 (en) * 2000-01-31 2003-06-17 Sanyo Electric Co., Ltd. Dish washing machine having upper door and lower door with sealing member
KR200459714Y1 (ko) 2010-07-06 2012-04-12 주식회사 은성산업 리프트 식기건조기의 도어경첩
CN114081409A (zh) * 2020-08-25 2022-02-25 佛山市顺德区美的洗涤电器制造有限公司 洗碗机

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