JP2002291573A - 吊り下げ式チューブ状腰痛等防止具 - Google Patents

吊り下げ式チューブ状腰痛等防止具

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JP2002291573A JP2001102791A JP2001102791A JP2002291573A JP 2002291573 A JP2002291573 A JP 2002291573A JP 2001102791 A JP2001102791 A JP 2001102791A JP 2001102791 A JP2001102791 A JP 2001102791A JP 2002291573 A JP2002291573 A JP 2002291573A
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tube
bag
back pain
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shaped
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Toshio Yasui
敏男 安井
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MIZUIDE TADANORI
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MIZUIDE TADANORI
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Abstract

(57)【要約】 【課題】特に長時間の自動車の運転による腰痛の防止又
は治療等のための、安価かつ簡易な吊り下げ式チューブ
状腰痛等防止具を提供する。 【解決手段】エアーの給排気によって折り畳み状(平面
状)から略真円筒状まで無段階に変形自在のチューブ
と、該チューブを覆う袋状のカバーとからなり、かつ該
袋状のカバーを椅子のシートバック前面の任意の位置に
横長に略水平に吊り下げる手段とを備えてなることを特
徴とする吊り下げ式チューブ状腰痛等防止具。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、椅子、特に自動車
等の運転席用に使用される簡易な吊り下げ式チューブ状
腰痛等防止具に関する。
【0002】
【従来の技術】これまで、背当て或いはランバーサポー
トなどの名称で、所定のサポーターをシートバックに取
り付け、装着し、吊り下げ、或いはシートバック内に空
気袋やウレタン等の発砲樹脂を埋め込む等して、座席
(シート)全体を改造したものなどが知られている。し
かしながら、これら従来のサポート乃至は背当ては、背
中や腰の部分とのフィット性や、クッション性に重きが
置かれ、又中には適当な刺激を与えて、疲労回復や倦怠
感の除去、血行の促進などを目的としたものもあり、そ
れなりの効果は期待できるものの、特に長時間の運転に
よる腰痛の防止又は治療のためには従来のものでは何れ
も不十分であり、特に自動車の運転座席用に使用される
腰痛等の防止を目的とする器具は殆んど知られおらず、
これの改善が強く要請されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】椅子、特に自動車の座
席(シート)は、一般に前面が高く、後方が低くなって
いる。これはブレーキをかけた時に体が簡単に前に出な
いように、又脊柱が後傾(又は後湾)になるようにした
ものである。このため、脊柱腰椎が前曲がりになり易く
腰椎間隔が前狭となり、脊柱腰椎の運動不足、車の上方
向への衝撃荷重による腰椎の特定個所へのストレスによ
って腰痛が発生する。また、特に自動車がデコボコな道
路で急激に上方向に動くと体は背もたれと接していても
密着又は固定されていないので体の慣性によって体の上
体部が下方に動き、自動車のシートは上方に動くので腰
椎、椎間板部分に衝撃荷重が加わり、前述の原因と重な
って更に腰痛が発生し易くなる。
【0004】本発明者らは、以上のような事情に鑑み、
特に腰痛の予防のみならず、腰痛の治療にも効果的な腰
痛等防止具を見出すべく、鋭意、研究、検討の結果、つ
いに本発明を見出すに至ったものである。すなわち、本
発明の課題とするところは、長時間の車の運転によって
起きる腰痛の防止と治療に役立つ装置の発明に係り、そ
の特徴とするところは、車の加速、減速或いは凸面、凹
面の走行等によって生ずる上体の慣性で、背中からシー
トバックに加わる変化する押し圧力を、いわゆるテコの
原理により上下方向動に変換することによって、腰椎を
伸ばし、車の上下動によって起こる腰椎圧迫の回避と圧
迫ストレスの解消と腰椎の前後運動、マッサージ効果に
より、腰痛を防止し、更には腰痛の治療に供せんとする
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、エアーの給排
気によって折り畳み状(平面状)から略真円筒状まで無
段階に変形自在のチューブと、該チューブを覆う袋状の
カバーとからなり、かつ該袋状のカバーを椅子のシート
バック前面の任意の位置に横長に略水平に吊り下げる手
段とを備えてなることを特徴とする吊り下げ式チューブ
状腰痛等防止具である。
【0006】項2)また、本発明は、チューブの材質
が、それ自体伸び縮みしないが、エアーの給排気によっ
て折り畳み状(平面状)から略真円筒状まで無段階に変
形自在となる合成樹脂であることを特徴とする吊り下げ
式チューブ状腰痛等防止具である。 項3)更に、本発明は、チューブの外周表面の形状が、
網物状、織物状、線状又は凸凹状など平滑でないことを
特徴とする吊り下げ式チューブ状腰痛等防止具である。 項4)更に又本発明は、袋状のカバーの材質が、天然又
は合成繊維からなる不織布、編物、織物又は和紙から選
ばれることを特徴とする吊り下げ式チューブ状腰痛等防
止具である。 項5)また、本発明は、袋状のカバーの材質が麻織物又
は和紙であることを特徴とする吊り下げ式チューブ状腰
痛等防止具である。 項6)更に、本発明は、チューブの直径(円筒にした場
合の直径)に対して袋状のカバーの直径(円筒にした場
合の直径)が約1.2倍〜5倍であることを特徴とする
吊り下げ式チューブ状腰痛等防止具である。 項7)更に又、本発明は、エアーの入ったチューブが納
められた袋状のカバーを装着し、着座者の背中からの押
し圧によって該カバー前面に荷重がかかった際に、該チ
ューブが袋状のカバー内で転がり、巻き上げられるよう
に構成されてなることを特徴とする吊り下げ式チューブ
状腰痛等防止具である。 項8)また、本発明は、シートバックが、自動車運転席
用シートバックであることを特徴とする吊り下げ式チュ
ーブ状腰痛等防止具である。以下、図面に基づいて、本
発明の吊り下げ式チューブ状腰痛等防止具について、更
に詳しく説明する。
【0007】第1図は、本発明の吊り下げ式チューブ状
腰痛等防止具をシートバックに取り付けた状態を示す斜
視図である。図中の記号は、次の通りの意味を有する。 1 シートバック 2 ヘッドレスト 3 座席(シート) 4 折り畳み状(平面状)から略真円筒状まで無段階に
変形自在のチューブ(第1図では、折り畳み状(平面
状)のチューブである場合を示す) 5 チューブを覆う袋状のカバー(第1図では、二つ折
りの状態の袋状のカバーである場合を示す) 6 簡易ポンプ 7 給排気ホース 8,8’吊り下げ紐
【0008】第2図乃至第4図は、本発明の折り畳み状
(平面状)から略真円筒状まで無段階に変形自在のチュ
ーブ4の斜視図及びそのa−a略断面図及びB方向から
見た略側面図を表す。ここで、第2図は、エアーが完全
に抜けた、いわゆる折り畳み状(平面状)のチューブ4
の斜視図とそのa−a略断面図(第2図−a)及びB方
向から見た略側面図(第2図−b)を表し、第3図はエア
ーを約半分程度入れたときの、断面が扁平楕円状のチュ
ーブ4の斜視図とそのa−a略断面図(第3図−a)及
びB方向から見た略側面図(第3図−b)を表し、更に
第4図は空気を満杯に入れた、断面がいわゆる略真円筒
状のチューブ4の斜視図とそのa−a略断面図(第4図
−a)及びB方向から見た略側面図(第4図−b)を表
す。
【0009】第5図は、本発明の吊り下げ式チューブ状
腰痛等防止具(エアー量は約半分程度)を取り付けて、
人が着座した状態を示す略側断面図を表し、チューブ4
の断面は、いわゆる扁平楕円形である場合を示す。第6
図は、本発明の吊り下げ式チューブ状腰痛等防止具(エ
アー量は略満杯)を取り付けて、人が着座した状態を示
す略側断面図を表し、チューブ4の断面は略真円筒状で
ある場合を示す。第7図は、本発明の吊り下げ式チュー
ブ状腰痛等防止具の全体の具体例を表す略正面図を表
し、図示のとおり、通常、チューブの直径(円筒にした
場合の直径)に対して袋状のカバーの直径(円筒にした
場合の直径)が約1.2倍〜5倍程度の大き目の直径の
袋状のカバー5に覆われてなり、この袋状のカバー5に
は吊り下げ紐8,8’が取り付けられ、この吊り下げ紐
により、第1図に示すように、例えばヘッドレスト2な
どに結んで自動車等の運転座席のシートバック1の前面
の任意の位置に横長に、略水平に吊り下げられてなる。
図中の記号は、次の通りの意味を有する。 9 給排気口
【0010】第8図は、本発明に用いるチューブ4の給
排気に用いる装置の一例、例えば簡易手動ポンプ6を示
す略断面図を表す。これらのポンプは、本発明の説明の
為に例示するものであって、その他電動ポンプや、機械
的なポンプなども使用されることができ、本発明がこれ
らのポンプを用いる場合に限定されるものではないこと
は言うまでもない。図中の記号は、次の通りの意味を有
する。 61 逆止め弁 62 逆止め弁 63 エア量調整バルブ 64 給排気ホース口
【0011】第9図は、本発明の吊り下げ式チューブ状
腰痛等防止具の特徴とする転がり、巻き上げの原理の説
明図であり、第9図−bは、本発明の吊り下げ式チュー
ブ状腰痛等防止具(空気を満杯に入れた真円筒状チュー
ブ)をシートバックに吊り下げた状態の略側断面図を表
し、第9図−aは、実際の運転中に懸かる荷重(A)に
よりチューブ4が転がり/巻き上げられた状態を示す略
側断面図である。例えば、第9図−bに示すように真円
筒状のチューブ4−1に、運転中、加速、坂道などで着
座者の背中から荷重(A)がかかると、第9図−aに示
すように袋状のカバーが荷重により直線(5−1)から
凹んだ撓みの状態(5−2)となり、撓み分だけ袋状の
カバーが巻き上げられ、それに伴って中に入っているチ
ューブ4−1が転がり、4−2まで巻き上げられ、つま
り該チューブ4は第9図−aに示したhだけ巻き上げら
れ、荷重(A)の解除によりまた元の位置に戻されたり
もし、該チューブが上下動する。
【0012】(作用)以上の説明から明らかなように、
本発明の吊り下げ式チューブ状腰痛等防止具は、エアー
の給排気によって折り畳み状(平面状)から略真円筒状
まで無段階に変形自在のチューブ4が、該チューブ4の
好ましくは全体を覆う袋状のカバー5内に納められ、該
チューブ入りの袋状のカバー5がシートバック1の前面
に横長に略水平の状態で吊り下げられて成るので、例え
ば、エアーが満杯に入った真円筒状のチューブの場合に
ついて説明すると、自動車の運行中、着座者の上体の背
中と真円筒状チューブ4とが適度な弾力性を伴って接触
し、自動車の加速、坂道等の進行の際に荷重が掛り、第
9図で示した転がり、巻き上げの原理により、チューブ
4が僅か(hだけ)ながら転がり、巻き上げられ、かく
して上体は下からの持ち上げと共に上方に転がり動く作
用をする。
【0013】このように、本発明は、長時間の車の運転
によって起きる腰痛の防止と治療に役立つ装置の発明に
係り、その特徴とするところは、車の加速、減速或いは
凸面、凹面の走行等によって生ずる上体の慣性で、背中
からシートバックに加わる変化する押し圧力を、いわゆ
るテコの原理により上下方向動に変換することによっ
て、腰椎を伸ばし、車の上下動によって起こる腰椎圧迫
の回避と圧迫ストレスの解消と腰椎の前後運動、マッサ
ージ効果により、腰痛を防止し、更には腰痛の治療に供
せんとするものである。本発明の最も特徴とするチュー
ブ4の作用について更に補足すると、例えば、第9図−
bに示すように、チューブ4の自重で垂れ下がっている
袋状のカバー5は、何時でも張った状態にあるところ
(5−1)へ、上体がシートバック側に押し付けられる
ときは、第9図−aに示すように背中からチューブ上面
部を押す(A)のでチューブ前面を支点に脊柱が反り、
背中がチューブ入りカバー5の上部を押し撓ませ、反対
側(後側)のチューブカバー5は下方に強くひっぱら
れ、その上に、シートバック側に押されるので、シート
バック上でも転がり抵抗の少ない強く張った平面部が内
面に得られ、その面上をチューブ4に等圧、面密着して
いる袋状のカバー5と背中が巻き上げ、転がり動で、前
面のカバー5−2の撓みの分(h)だけ容易に上方に動
く。ここで、背中がシートバックに、目一杯付いてカバ
ー5−2を撓ませることが出来なくても、チューブカバ
ーが圧密着している背中がチューブ前面を後方に押し続
けると慣性も手伝ってそのまま巻き上げ・転がり動が続
き、背中の引き上げ巾は撓み分に加えられる。かくして
背中が引き上げられるとチューブ上面の背中の接触部よ
り下の腰椎は上方に引き伸ばされる。
【0014】巻き上げ・転がり動による背中の上下移動
巾と背中の接し圧の個所は、背中と本発明の防止具間の
圧力差によって変わる。背中を故意に本発明の防止具と
シートバックに押し付けての走行時、或いは休息時は、
背中がチューブ上に、等圧噛み合い密着となっているの
でチューブ接し面より下部の腰椎を伸ばした状態が維持
できる。次に、脊柱の運動が過多になったとき、又は運
動量を少なくしたいときは、チューブ内の空気量を脊柱
が正しい姿勢になる程度に加減してその切断面が扁平楕
円状のチューブの上体で使用する。この扁平楕円状チュ
ーブを用いた場合でも、上記と同様に、扁平楕円状チュ
ーブが、袋状のチューブカバー5内に面接着で入ってチ
ューブカバーが張っているところへ上体がシートバック
側に押し付けられるとチューブ前面を支点に脊柱が反
り、背中が前側のチューブカバーの上部を押し撓ませる
と、後側のチューブカバー5は下方に強くひっぱられ、
その上に、シートバック側に押し付けられるので扁平楕
円状チューブの下側が迫り出すように巻き上げられて背
中を押した後、背中の圧力によって迫り出した部分が元
の形に押し戻されるときにチューブカバー上面に等圧面
密着の背中も上方向に移動してチューブ上の接し部より
下方の腰椎を上方に引き伸ばす。
【0015】高速走行、カーブ等の多い道路などで安定
を必要とするとき、腰痛防止の必要のないときなどに
は、チューブ内の空気を抜いて二つ折り状態で、すなわ
ち本発明の吊り下げ式チューブ状腰痛等防止具を使用し
ていないと同じ状態で使用できることは、本発明の利点
である。本発明の特徴とする折り畳み状(平面状)から
略真円筒状まで無段階に変形自在のチューブの給排気機
構は、前記のとおり、自動、手動など特に制限されない
が、例えば、手動ポンプの押し圧により簡易に行うこと
が出来る。
【0016】この手動ポンプは、第8図に示すように、
両端部に逆止め弁61、62を備えたラグビーボール状
に形成され、その一端がエアー量調整バルブ63を介し
て給排気ホース口64に連なっている。この逆止め弁6
1、62は、外気を8内に取り入れる方向にのみエアー
を通すことが可能となっているため、手動ポンプを押し
込むだけでチューブ4を膨張させることが出来る。ま
た、エアー量調整バルブ63により、エアー抜きが可能
であり、エアー量調整操作は容易に行うことが出来る。
本発明は、吊り下げ式チューブ状腰痛等防止具を椅子の
所定の位置に装着し、これに着座した着座者に正面から
荷重がかかった際に、着座者の背中で転がり、巻き上げ
られることを特徴とするが、このチューブの転がり、巻
き上げをより効果的に生じさせるためにチューブ4と袋
状のカバー5の材質、形状、大きさなどが重要である。
【0017】本発明の吊り下げ式チューブ状腰痛等防止
具において、チューブ4は、本発明の目的とする腰痛等
防止具の核心をなすものであり、用いられるチューブ4
の材質は、それ自体伸び縮みしないが、エアーの該給排
気によって折り畳み状(平面状)から略真円筒状まで無
段階に変形自在となるような柔軟性を有する天然又は合
成の材料、中でも合成樹脂が好ましく用いられる。具体
的には天然又は合成の織物、布の類、各種天然又は合成
ゴムの類、或いは特に、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリエス
テル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプ
ロピレン樹脂、尿素樹脂などが挙げられる。また、上記
本発明の目的をより好ましく達成させるために、該チュ
ーブ4の外周表面の形状が、網状、織物状、線状又は凸
凹状など平滑でないことが好ましい。表面が平滑では滑
ってしまい、転がり、巻上げ難くなる。該チューブ4の
製造は、円筒状のいわゆるチューブをシートバックの横
幅に合わせて適当な長さに切断し、両端部を硬い樹脂や
金属などでシール(押し潰し)することで容易に製造す
ることができる。なお、給排気ホース7との接続は、接
着剤などにより容易に行うことができる。
【0018】次に該チューブを覆う袋状のカバー5も本
発明の目的達成に極めて重要であり、この袋状のカバー
5の役割は、チューブ4が所定のシートバックの所定の
位置に保持されていて、着座者の背中からの荷重に対し
て転がり、巻き上げを容易に起すように保持、援護する
ことである。従って、その形状は、チューブ4全体がす
っぽり入る大き目の、いわゆる折り畳み状の袋状のもの
が好ましく、一方又は双方が空いているものでもよく、
また、該袋状のカバーの大きさは該チューブ4の転が
り、巻き上げ作用を効果的にするために重要であり、通
常、チューブ4の直径(円筒にした場合の直径)に対し
て袋状のカバー5の直径(円筒にした場合の直径)が約
1.2倍〜5倍程度、更に好ましくは1.5〜3倍程度
の大き目の直径の袋状のカバー5に覆われてなるものが
好ましく用いられる。かくして、該袋状のカバー5内に
納められた該チューブ4が、着座者の背中から正面に荷
重がかかった際に、袋状のカバー内で転がり、巻き上げ
られるように作用する。
【0019】該袋状のカバー5の形状、材質は、天然又
は合成の材料からなるシート状物、具体的には綿、羊毛
等の天然物の不織布、編物、織物又は和紙の類、或いは
各種ゴムシートの類、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリエステ
ル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロ
ピレン樹脂又は尿素樹脂などの合成樹脂のシートの類が
挙げられる。中でも、天然の不織布、編物、麻織物、和
紙など前記チューブと同様に、凹凸があって、滑り難い
ものから選ばれるものが好ましい。これは、前記したよ
うにチューブの転がり、巻き上げ易さ等から、チューブ
との摩擦が大きく、表面が凹凸の形状であるものがよ
く、特に麻織物、和紙などで作られたものが好ましく用
いられる。以下、本発明の吊り下げ式チューブ状腰痛等
防止具としての機構などについて、更に詳しく説明す
る。
【0020】本発明の吊り下げ式チューブ状腰痛等防止
具において、エアーが全く入っていない状態では、前記
第2図−aに示すように、チューブ4は殆んど平坦で、
一枚の折り畳み状(平面状)であり、本発明の吊り下げ
式チューブ状腰痛等防止具を使用していない時と殆んど
変わらない状態であり、このような状態で使用すること
ができることも本発明の特徴である。これは、チューブ
式腰痛等防止具の使用を中止したい事情がある等の場合
に好都合であるからである。次に本発明の吊り下げ式チ
ューブ状腰痛等防止具のチューブ4にエアを約半分程度
入れたときは、第3図、特にそのa−a略断面図に示すよ
うに、いわゆる扁平楕円状の断面となり、着座者の上体
の背中とは比較的穏やかな転がり、巻き上げ運動が生
じ、比較的軽い状態での腰痛防止、治療に効果的であ
る。
【0021】一方、本発明の吊り下げ式チューブ状腰痛
等防止具にエアーを満杯に入れたときは、第4図に示す
ように、チューブ4の全体、特にその中心部は真円筒状
になり、着座者の上体の背中との接触は強くなり、いわ
ゆる転がり、巻き上げ運動が生じ易くなり、腰痛防止、
治療に効果的に作用する。本発明の他の特徴は、エアー
量を適当に調整することでチューブ4の断面形状は折り
畳み状(平面状)から略真円筒状まで、必要に応じて無
段階に任意自在に変化させることが出来ることである。
【0022】本発明の吊り下げ式チューブ状腰痛等防止
具の他の特徴は、既存のシートバックに全く何の造作も
せずに、簡単、容易に取り付けが可能であるという点が
あげられる。具体的には、例えば、第1図及び第7図に
例示した様な吊り下げるための袋状のカバー5と吊り下
げ紐8、8’により簡単に装着できる。なお、この吊り
下げ機構は、特に円筒状チューブ4に荷重が懸かったと
きに転がり動く様にしておくことが重要であり、そのよ
うな機能が備わっていれば、図示した袋状のカバー5を
用いる場合に限定されないことは言うまでもない。な
お、本発明になる袋状のカバーなどの固定は、吊り下げ
紐8、8’に限定されず、いわゆるマジックテープ(登
録商標)を用いてシートバックに固定する等の変形も可
能であることは言うまでもない。
【0023】本発明の吊り下げ式チューブ状腰痛等防止
具は、任意の高さに、即ち、着座者の体型に応じて、最
も好ましい高さに、容易に取り付けることができる。以
上説明したように、本発明の吊り下げ式チューブ状腰痛
等防止具は、装置それ自体が簡単にかつ安価に製作され
るものであり、以下に述べる、その優れた腰痛防止・治
療効果と相まって、その実用的利用価値は極めて高いも
のがある。
【0024】本発明の吊り下げ式チューブ状腰痛等防止
具は、従来の背当て或いはエアー式ランバーサポートの
良い面である分散荷重を取り入れ、更に従来にない次の
ような特長を持っている。前後方向の背中のシートバッ
クへの押し圧力を、背中を引き上げる力に変換して腰椎
を引き伸ばし、その維持もできる。腰椎の前後運動が出
来てその運動巾と量は、チューブ内の空気量によって任
意に加減できる。背中の接圧個所が変わるのでマッサー
ジ効果も有る。車の上下動による腰椎への慣性による圧
迫は、脊柱が反り背中がチューブ上で等圧噛み合い面蜜
着固定しているときは、車の上下動による慣性重力はチ
ューブを境に二分され、腰痛が起きる原因の上体の下方
への慣性重力はチューブ上の脊柱の伸びる分での吸収と
シートバック面の摩擦抵抗とチューブ上に吸収されて脊
柱の圧迫は起きない。チューブ上面の噛み合い密着面よ
り下部は、上体の慣性重力の影響を受けないので慣性質
量は小さくなる。車が路面よりのショックを受け、上方
に動き,体の慣性が下方に働くとき、腰椎は伸ばされて
いるうえに、さらに下方に伸ばす力が働きシートと尻面
間の圧力が高くなるが背中が上方へ引き上げられていて
シート面圧が小さくなっているのでクッション吸収され
て大きなショックは尻面に伝わらない。車が下方に動
き、体の慣性が下方に働いたとき、尻面より上方の背中
のチューブ接し腰椎部に圧力が高まって伝わっても、腰
椎は伸ばされているので圧力は吸収されて腰椎への圧迫
は起きない。或いは腰椎の圧迫があっても直ちに解消で
きる。以上に様に、腰椎の圧迫を防ぎ、前後運動が任意
に出来てマッサージ効果もあるので、乗車走行で腰は軽
くなり腰痛の防止と治療にも役立ち、身体への負担が少
なくなり、乗車走行が極めて楽になるのである。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、以下のような発明の特
有の効果が期待される。 1)シート(席)に座ると体重分の圧力が体の下部尻面
に生じる、車が動き出すと、シート(席)に密着してい
る尻部分は前に動き、上体は慣性により取り残されて後
ろに反り、シートバックと本発明の吊り下げ式チューブ
状腰痛等防止具に押し付けられると脊柱が曲がり、伸び
るので腰椎、椎間板の荷重が軽減する。 2)でこぼこ道で車が急に上方に動くとシートバックに
吊り下げられた本発明の吊り下げ式チューブ状腰痛等防
止具と背中が噛みあってシートバック面がずれないで体
の上体も同時に体の上方に動き、衝撃荷重が腰椎、椎間
板に加わることが無いので、腰痛は起き難い。 3)車の加速の時には慣性によって、上体部分が強くシ
ートバック面上に押し付けられるので、本発明の吊り下
げ式チューブ状腰痛等防止具の真円筒状チューブ4が転
がり、上方に巻き上げられる動きとなって腰椎を引き上
げ、伸ばすので腰痛の防止にもなる。
【0026】4)空気量を中又は小にして脊柱腰椎が正
しい形になるように調節して使用することができる。か
くして、分散荷重の原理によりチューブが上方に動くの
で背中のアンマ作用により、腰痛防止になる。 5)カーブの急な道路、高速走行で体の安定重視の時に
は、チューブ内の空気を抜いて吊り下げ式チューブ状腰
痛等防止具を取り付けていない状態で走行することも容
易に出来る。また、車が減速の時には慣性によって体の
上体がシートバック面より離れの状態に戻ることができ
る。 6)搭乗者の腰痛を治療するには、なるべくシートバッ
クを倒して体重がチューブ4に懸かる様にすると、練っ
たうどん粉を麺棒で伸ばす原理により、腰椎を伸ばす効
果が期待される。 7)なお、特に自動車の加速等によって、上体が後ろに
反る場合にも、背中が本発明の円筒状のチューブ4の前面
から上面にかけて強く押し付けられ、円筒状チューブ4
が袋状のカバー5を巻き込んで上方に転がり動く。これ
によって、該円筒状チューブ4より下部にあたる腰椎、
椎間板は圧迫を除去され、逆に伸ばされることにより、
いわゆる腰痛の防止のみならず、腰痛の治療にもなる。
【0027】本発明の吊り下げ式チューブ状腰痛等防止
具は、以上詳述した自動車のシートバック以外の、バ
ス、航空機、船等の乗り物の座席の類、また、例えば、
マフラ部の無い事務用の椅子、パチンコの椅子、或いは
劇場の客席、椅子など、静止状態にある椅子の類にも使
用可能であり、様々な場所での使用が考慮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、本発明の吊り下げ式チューブ状腰痛等防止
具をシートバックに取り付けた状態を示す斜視図であ
る。
【図2】は、エアーが完全に抜けた、いわゆる折り畳み
状(平面状)のチューブ4の斜視図とそのa−a略断面
図及びB方向から見た略側面図を表す。
【図3】はエアーを約半分程度入れたときの、断面がい
わゆる扁平楕円状のチューブ4の斜視図とそのa−a略
断面図及びB方向から見た略側面図を表す。
【図4】は空気を満杯に入れた、断面がいわゆる略真円
筒状のチューブ4の斜視図とそのa−a略断面図及びB
方向から見た略側面図を表す。
【図5】は、本発明の吊り下げ式チューブ状腰痛等防止
具(エアー量は約半分程度)を取り付けて、人が着座し
た状態を示す略側断面図を表す。
【図6】は、本発明の吊り下げ式チューブ状腰痛等防止
具(エアー量は略満杯)を取り付けて、人が着座した状
態を示す略側断面図を表す。
【図7】は、本発明の吊り下げ式チューブ状腰痛等防止
具の全体の具体例を表す略正面図を表す。
【図8】は、本発明に用いるチューブ4の給排気に用い
る装置の一例、例えば簡易手動ポンプ6を示す略断面図
を表す。
【図9】は、本発明の吊り下げ式チューブ状腰痛等防止
具の特徴とする転がり、巻き上げの原理の説明図であ
る。
【符号の説明】
1 シートバック 2 ヘッドレスト 3 座席(シート) 4 略真円筒状から折り畳み状(平面状)まで任意に変
形・調節自在のチューブ 5 チューブを覆う筒状カバー 6 簡易ポンプ 7 給排気ホース 8、8’ 吊り下げ紐 9 給排気口 61 逆止め弁 62 逆止め弁 63 エア量調整バルブ 64 給排気ホース口

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エアーの給排気によって折り畳み状(平面
    状)から略真円筒状まで無段階に変形自在のチューブ
    と、該チューブを覆う袋状のカバーとからなり、かつ該
    袋状のカバーを椅子のシートバック前面の任意の位置に
    横長に略水平に吊り下げる手段とを備えてなることを特
    徴とする吊り下げ式チューブ状腰痛等防止具。
  2. 【請求項2】チューブの材質が、それ自体伸び縮みしな
    いが、エアーの給排気によって折り畳み状(平面状)か
    ら略真円筒状まで無段階に変形自在となる合成樹脂であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の吊り下げ式チュー
    ブ状腰痛等防止具。
  3. 【請求項3】チューブの外周表面の形状が、網物状、織
    物状、線状又は凸凹状など平滑でないことを特徴とする
    請求項1乃至請求項2の何れかに記載の吊り下げ式チュ
    ーブ状腰痛等防止具。
  4. 【請求項4】袋状のカバーの材質が、天然又は合成繊維
    からなる不織布、編物、織物又は和紙の類から選ばれる
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載
    の吊り下げ式チューブ状腰痛等防止具。
  5. 【請求項5】袋状のカバーの材質が麻織物又は和紙であ
    ることを特徴とする請求項4に記載の吊り下げ式チュー
    ブ状腰痛等防止具。
  6. 【請求項6】チューブの直径(円筒にした場合の直径)
    に対して袋状のカバーの直径(円筒にした場合の直径)
    が約1.2倍〜5倍であることを特徴とする請求項1乃
    至請求項5の何れかに記載の吊り下げ式チューブ状腰痛
    等防止具。
  7. 【請求項7】エアーの入ったチューブが納められた袋状
    のカバーを装着し、着座者の背中からの押し圧によって
    該袋状のカバー前面に荷重がかかった際に、該チューブ
    が袋状のカバー内で転がり、巻き上げられるように構成
    されてなることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何
    れかに記載の吊り下げ式チューブ状腰痛等防止具。
  8. 【請求項8】シートバックが、自動車運転席用シートバ
    ックであることを特徴とする請求項1乃至請求項7の何
    れかに記載の吊り下げ式チューブ状腰痛等防止具。
JP2001102791A 2001-04-02 2001-04-02 吊り下げ式チューブ状腰痛等防止具 Pending JP2002291573A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012135592A (ja) * 2010-12-24 2012-07-19 Masahiro Miyake ネックストラップ付き背骨矯正まくら
CN103799737A (zh) * 2012-11-06 2014-05-21 国誉家具株式会社 椅子

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