JP2002291484A - プロモーター活性を有する新規dna断片 - Google Patents

プロモーター活性を有する新規dna断片

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JP2002291484A
JP2002291484A JP2001102494A JP2001102494A JP2002291484A JP 2002291484 A JP2002291484 A JP 2002291484A JP 2001102494 A JP2001102494 A JP 2001102494A JP 2001102494 A JP2001102494 A JP 2001102494A JP 2002291484 A JP2002291484 A JP 2002291484A
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promoter
dna
structural gene
gene
ubiquitin
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JP2001102494A
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Akiyoshi Kawaoka
明義 河岡
Etsuko Matsunaga
悦子 松永
Hiroyasu Ebinuma
宏安 海老沼
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Nippon Paper Industries Co Ltd
Jujo Paper Co Ltd
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Nippon Paper Industries Co Ltd
Jujo Paper Co Ltd
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  • Breeding Of Plants And Reproduction By Means Of Culturing (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 植物において機能する、CaMV35Sプロ
モーターと同等程度の能力を有する、新規なプロモータ
ーを提供する。 【解決手段】 配列番号1に示す塩基配列からなるDN
A、配列番号1に示す塩基配列中1bpから1243b
pまでの塩基配列からなるDNA、又は、これらのDN
Aとストリンジェントな条件でハイブリダイズし、かつ
植物細胞においてプロモーター活性を有するDNAをプ
ロモーターとして使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、植物において構
造遺伝子を発現させるための新規なプロモーターに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年の植物分子生物学の発展に伴い、セ
ンス遺伝子やアンチセンス遺伝子を利用し、病虫害抵抗
性や除草剤耐性などの有用形質を備えた植物品種等を育
種することが可能となってきた。即ち、目的の形質の発
現に関与する構造遺伝子を、植物で機能するプロモータ
ーにセンス方向又はアンチセンス方向に連結してキメラ
遺伝子を作成し、これを植物に導入することにより、そ
の目的形質の発現を促進、抑制するのである。現在、既
に、かかる手法を応用して、例えば、Bacillus thuring
ensis由来の殺虫性BT毒素遺伝子をセンス方向に導入
した病虫害抵抗性植物(D.A.Fischhoff等、Bio/Technol
ogy、vol.232、p.738-743、1987)や、トマト果実の過
熟に関するポリガラクツロナーゼ遺伝子をアンチセンス
方向に導入した日持ち良好なトマト(C.J.Smith等、Nat
ure、vol.334、p.724-727、988)等が作出されている。
【0003】このような形質転換植物を作成する場合
に、プロモーターとして最も汎用されているのが、カリ
フラワーモザイクウィルス(CaMV)35Sプロモー
ターである。CaMV35Sプロモーターは、植物とそ
の組織、そして構造遺伝子の種類を問わず非特異的に、
しかも強力な構造遺伝子の転写促進作用を発揮すること
から、上記の例を始め、実用上は専ら、このプロモータ
ーが用いられていると言っても過言ではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、プロモーター
に関しては、いわゆるジーンサイレンシング現象という
ものが報告されている。これは、同一核内に同種のプロ
モーターが2以上存在すると、その転写促進作用が抑制
される、という現象である。
【0005】従って、2以上の遺伝子を植物の同一染色
体に導入する場合に、これらの構造遺伝子にそれぞれ連
結するプロモーターとしてCaMV35Sプロモーター
1種類のみを使用したのでは、このジーンサイレンシン
グ現象が起こると考えられる。この場合には、CaMV
35Sプロモーター以外のプロモーターが必要であり、
かかるプロモーターは、CaMV35Sプロモーターと
同等程度の能力を有することが望ましい。
【0006】本願発明は、上記問題点に鑑み、植物にお
いて機能する、CaMV35Sプロモーターと同等程度
の能力を有する、新規なプロモーターの提供を目的とし
てなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明者らは、上記課
題を解決すべく鋭意検討を行った結果、細胞内タンパク
のATP依存性分解に寄与するタンパク、ユビキチン構
造遺伝子の新規なプロモーターが、植物においてCaM
V35Sプロモーターと同等程度の能力を有すること、
つまり、植物とその組織、そして遺伝子の種類を問わず
非特異的に、しかも強力な構造遺伝子の転写促進作用を
恒常的に発揮することを見出し、本願発明を完成した。
【0008】より具体的には、本願発明の上記課題は、
配列番号1に示す塩基配列からなるDNA、配列番号1
に示す塩基配列中1bpから1243bpまでの塩基配
列からなるDNA、又は、これらのDNAとストリンジ
ェントな条件でハイブリダイズし、かつ植物細胞におい
てプロモーター活性を有するDNAにより解決される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本願発明を詳細に説明す
る。
【0010】本願発明において、構造遺伝子とは、ある
タンパクのアミノ酸配列をコードしているDNAの領域
をいい、開始コドンと終止コドンとに挟まれ、その内部
にはエキソンとイントロンとを含んでいる。プロモータ
ーとは、短い塩基配列からなるDNAであって、これを
RNAポリメラーゼが認識することによってmRNAが
合成され、その下流域にある構造遺伝子の転写が開始さ
れ、遺伝子が発現する。もっとも、遺伝子の発現には、
mRNAの合成の終結を制御する、ターミネーターと呼
ばれるDNA上のシグナルも必要である。通常、遺伝子
を導入して植物の形質を転換しようとする場合は、構造
遺伝子だけでなく、その上流に当該構造遺伝子の転写促
進作用を有するプロモーターを、下流にはターミネータ
ーを連結し、プロモーター、構造遺伝子及びターミネー
ターをセットにして植物染色体に導入する(ただし、以
下の説明においては、特に必要がない限りターミネータ
ーについての記載を省略する。)。
【0011】本願発明においては、配列番号1に示す塩
基配列からなるDNAはもちろん、この塩基配列中、構
造遺伝子のATG翻訳開始コドンよりも上流域、つまり
1bpから1243bpまでの塩基配列からなるDNA
のみでも、プロモーターとして使用することができる。
生物の遺伝子において、プロモーターとしての活性を有
するのは、ATG翻訳開始コドンよりも上流の領域だか
らである。更に、本願発明においては、これらのDNA
とストリンジェントな条件でハイブリダイズするDNA
も、これが植物細胞においてプロモーター活性を発揮す
るものである限り、使用することができる(以上の3種
のDNAを総称して、ユビキチンプロモーターともい
う。)。生物の遺伝子は、同じ機能を果たすもの同士で
も、各種ごと、また、各個体ごとに、そのDNAの付
加、欠損、置換等によって、塩基配列はある程度相違す
るのが、むしろ普通である。従って、上記DNAと同一
でなくとも、配列番号1に示す塩基配列からなるDNA
又はこの塩基配列中1bpから1243bpまでの塩基
配列からなるDNAとストリンジェントな条件でハイブ
リダイズする程度の相同性があり、植物細胞においてプ
ロモーター活性を有するものであれば、これらのDNA
と実質的に変わらないものとして、本願発明の目的を達
成すると考えられる。なお、ここでストリンジェントな
条件としては、緩衝液として6×SSC(0.9M N
aCl、0.09M クエン酸ナトリウム)、温度55
℃を採用する。
【0012】これらのユビキチンプロモーターは、ユー
カリ属の植物より、Doyleらの方法(Focus、12、p.13-1
5、1989)等の定法を用いて抽出したゲノムDNAを鋳
型として、ポリメレースチェーン反応(PCR)にて、
これを増幅することで得ることができる。ゲノムDNA
の抽出に用いるユーカリの部位に制限はないが、種子、
未展開葉、幼植物体等の幼若組織を用いる方が抽出操作
は容易となる。PCRは、配列番号1に示す塩基配列、
及び、必要に応じて公知のユビキチン構造遺伝子の共通
配列を参照し、対象となるゲノムDNAからユビキチン
プロモーターを増幅するよう設計したプライマーを用い
て行う。
【0013】なお、ユビキチンプロモーターは、その全
長をPCRにて増幅することにより得てもよいが、その
一部をPCRにて増幅し、得られたDNAに、ホスファ
イトトリエステル法(H.Hunkapiller等、Nature、vol.3
10、p.105-111、1984)等の一般的な方法により化学合
成した他の部分を連結して得ることもできる。また、ユ
ビキチンプロモーターと共に、ユビキチン構造遺伝子の
一部又は全部をPCRにて増幅し、得られたDNAから
制限酵素等を用いて当該構造遺伝子の一部又は全部を除
くことで得ることもできる。もっとも、プロモーターと
共に得られた構造遺伝子の一部がイントロンである場合
には、これを除去しなくとも、さらにその下流に外来の
構造遺伝子を連結してそのまま使用することができ、こ
の方がむしろ有利とも言える。このようにイントロンを
介在させてプロモーターと構造遺伝子とを連結した場合
には、その構造遺伝子の植物細胞以外での発現を防止で
き、しかも、植物細胞でのその転写を一層促進させるこ
とがあるからである。もちろん、ユビキチンプロモータ
ーは、上記の化学合成法によりその全長を合成して得る
こともできる。
【0014】本願発明のユビキチンプロモーターをプロ
モーターとして使用するにあたっては、換言すれば、請
求項1、2又は3に記載のDNAによりある構造遺伝子
の転写を制御するためには、これらの下流域、一般的に
は、そのDNAの下流10bp以内に当該構造遺伝子を
連結する。ただし、プロモーターと構造遺伝子の最適な
位置関係は、構造遺伝子の種類や、最終的にその転写が
行われることとなる植物の種類等によっても異なるの
で、本願発明のユビキチンプロモーターと構造遺伝子の
具体的な連結位置も、ユビキチンプロモーターにより構
造遺伝子の転写が最も促進されるよう、適宜、決定すれ
ばよい。ユビキチン構造遺伝子のイントロンを介在させ
て、本願発明のユビキチンプロモーターと構造遺伝子と
を連結することも、上記した効果が期待されることか
ら、有利な方法である。
【0015】本願発明のユビキチンプロモーターはユー
カリ属に由来するものであるが、構造遺伝子の種類やそ
の構造遺伝子が由来する生物の種類を問わず、プロモー
ターとして使用することができる。即ち、本願発明のユ
ビキチンプロモーターは、ユーカリ属のユビキチン構造
遺伝子のみならず、タバコ、イネ、ヤマナラシ等の植物
や、さらに微生物に由来する、ユビキチン構造遺伝子以
外の構造遺伝子の転写も制御することができる。連結さ
れる構造遺伝子の向きは、ユビキチンプロモーターに対
してセンス方向でもアンチセンス方向でも構わない。ユ
ビキチンプロモーターに対してセンス方向に構造遺伝子
を連結したキメラ遺伝子を植物細胞に導入した場合に
は、その植物細胞において、構造遺伝子が関与する形質
の発現は増幅され、一方、アンチセンス方向に構造遺伝
子を連結したキメラ遺伝子を植物細胞に導入した場合に
は、同じ植物細胞において構造遺伝子が関与する形質の
発現は抑制される。
【0016】また、構造遺伝子の下流に連結されるター
ミネーターとしては、その構造遺伝子本来のものの他、
ノパリン合成酵素のポリアデニル化シグナル(A.Depick
er et al.、J.Mol.Appl.Gen.、1:561、1982)、オクト
ピン合成酵素のポリアデニル化シグナル(J.Gielen et
al.、EMBO J.、3:835、1984)等を使用することができ
る。
【0017】以上のようにしてユビキチンプロモータ
ー、構造遺伝子、ターミネーターが連結されたキメラ遺
伝子は、公知の方法により植物染色体に導入することが
できる。具体的には、このキメラ遺伝子は、マイクロイ
ンジェクション法、エレクトロポレーション法、ポリエ
チレングリコール法、融合法、高速バリスティックベネ
トレーション法等を用いて、そのまま植物細胞に直接導
入することも、あるいは、植物への遺伝子導入用プラス
ミドに組込み、これをベクターとして、植物感染能のあ
るウィルスや細菌を介して間接的に植物細胞に導入する
こともできる。かかるウィルスとしては、例えば、カリ
フラワーモザイクウィルス、ジェミニウィルス、タバコ
モザイクウィルス、ブロムモザイクウィルス等が使用で
き、また、細菌としては、アグロバクテリウム・ツメフ
ァシエンス(Agrobacterium tumefaciens 以下、A.
ツメファシエンスと略す。)、アグロバクテリウム・リ
ゾジェネス(Agrobacterium rhizogenes)等を使用する
ことができる。A.ツメファシエンスを用いるアグロバ
クテリウム法により、植物への遺伝子導入を行う場合に
は、かかるプラスミドとして、例えばpBI101、p
BI121(いずれもClontech社)等を用いることがで
きる。なお、こうして得られた遺伝子導入細胞から植物
体を再分化させるためには、その植物の種類等に応じた
適当な条件下でこれを培養すればよい。
【0018】遺伝子導入の対象となる植物の種類は特に
限定されない。基本的に、ユビキチン遺伝子を有してお
り、ユビキチンタンパクの発現が認められる植物であれ
ば、本願発明のプロモーターは所定のプロモーター活性
を発揮し、本願発明の効果を得ることができると考えら
れる。ちなみに、ユビキチンタンパクは原核生物から真
核生物まで普遍的に分布している。従って、本願発明の
プロモーターは、殆どの植物、例えば、タバコを始め、
イネ、アラビドプシス、ペチュニア等の草本植物、ポプ
ラ、ユーカリ、アカシア、スギ、マツ等の木本植物全て
に使用することができ、また、本願発明の効果を得るこ
とができると考えられる。
【0019】
【作用】ユビキチンは、前記のように原核生物から真核
生物まで普遍的に分布する細胞内タンパクであり、真核
細胞中では8.5kDaのタンパクとして細胞質膜、細
胞質及び核に存在している。ユビキチンは、細胞質にお
いてはATP依存性のタンパク代謝経路にて、目印とし
て機能する。即ち、細胞内で何らかの理由により不要に
なったり、望ましくない修飾や変性を受けたタンパクに
はユビキチンが結合した後、このタンパク−ユビキチン
複合体がATP依存性プロテアーゼによって分解され
る。
【0020】真核細胞においては、こうしたユビキチン
の構造遺伝子は、熱の上昇や金属(亜ヒ酸塩等)濃度の
増大といった、細胞に加えられるストレスによりその転
写が促進されると考えられており、事実、現在までに酵
母、トウモロコシ、マウス、アレチネズミ、ニワトリ等
で、かかるストレスの存在によって、ユビキチンmRN
A及び/又はユビキチンタンパクのレベルが増大したこ
とが報告されている。そして、このような場合に構造遺
伝子の転写を制御するユビキチンプロモーターには、以
下に示す熱ショック配列と呼ばれる、遺伝子のストレス
応答性の転写促進に関与するコンセンサス配列が存在
し、この配列は真核細胞中で高度に保存されていた。
【0021】 熱ショック配列:−CTGGAATNTTCTAGA− (但し、NはA、T、G、Cのいずれか1種である。)
【0022】ところが、本願発明者らは、ユーカリより
単離されたユビキチンプロモーターにはこの熱ショック
配列が存在せず、このプロモーターが恒常的にその下流
の構造遺伝子の転写を促進すること、しかも、その転写
促進作用は強力であり、植物組織や構造遺伝子の種類を
問わず非特異的に機能することを見出した。一方、この
ユビキチンプロモーターと共に、同じくユーカリから単
離されたユビキチン構造遺伝子は、他の植物から単離さ
れたユビキチン構造遺伝子と非常に高い相同性を示して
いる。つまり、ユーカリにおいては、他の植物において
見出され、ストレスに応答してその転写が促進されるユ
ビキチン構造遺伝子が、他の植物、更には微生物や動物
のユビキチンプロモーターとは全く異なるプロモーター
に制御されていることになる。これは、これまでのユビ
キチンに関する知見からは、全く予想されなかった、驚
くべき事実である。
【0023】
【実施例】以下に、本願発明を実施例に基づいて説明す
る。
【0024】[実施例1]1.ユーカリゲノムDNAの単離・精製 播種後、約6ヶ月間生育させたユーカリプタス・グロブ
ルス(Eucalyptus globurus 以下、E.グロブルスと
略す。)より完全に展開する前の葉を採取し、液体窒素
下で粉砕した。この粉砕した葉を材料として、Doyleら
の方法(Focus、12:13、1989)に従い、できるだけ物理
的損傷を受けないようにしてゲノムDNAの単離・精製
を行ったところ、材料に供した葉約10g(新鮮重)当
り約1mgのゲノムDNAを採取することができた。
【0025】2.ユーカリゲノムDNAライブラリーの
作成 1で得られたユーカリゲノムDNA20μgをH緩衝液
(50mM Tris−HCl/pH7.5、10mM
MgCl2、100mM NaCl、1mMDTT)
200μlに溶解し、これに1-4ユニットの制限酵素E
coRI(東洋紡績(株)製)を加えて37℃で部分消
化を行い、1時間後、反応液にエチレンジアミン四酢酸
塩(EDTA)を50mM、ドデシル硫酸ナトリウム
(SDS)を0.5%加えて反応を停止させた。なお、
ここでユニットとは、上記緩衝液50μlに溶解したラ
ムダDNA1μgを、37℃、60分間で完全に分解す
る酵素活性を1ユニットとする単位である。部分消化さ
れたDNAは、反応停止後の反応液に2.5倍量のエタ
ノールを加え、−80℃で1時間冷却することにより析
出させ、遠心分離によりこれを回収した。この結果、ベ
クターに連結可能なゲノムDNAの部分消化物14μg
を得ることができた。
【0026】次いで、このユーカリゲノムDNA部分消
化物を、ラムダファージベクターに連結した。即ち、E
coRIで消化し、アルカリホスファターゼで脱リン酸
化処理した置換型のラムダファージベクターZAPII
(STRATAGENE社製)2μgと上記のようにして得られた
ゲノムDNA部分消化物5μgとを、ATP1mM及び
T4DNAリガーゼ(東洋紡績(株)製)2ユニットの
存在下、緩衝液(10mM Tris−HCl/pH
7.5、10mM MgCl2、1mM DTT)20
μl中で16℃、1晩反応させた後、65℃で5分間熱
処理を行って反応を停止させ、組換えファージDNAを
得た。なお、ここでのユニットとは、上記緩衝液20μ
lに溶解させたラムダファージDNAのHindIII
分解物6μgを、16℃、30分間で90%以上ライゲ
ーションさせる酵素活性を1ユニットとする単位であ
る。得られた組換えファージDNAは、ラムダファージ
外被タンパクと混和し、22℃、2時間放置してin vit
roパッケージングを行い、組換えDNAを有するラムダ
ファージを再生した(STRATAGENE社製 in vitroパッケ
ージングキット Gigapack GOLDを使用。)。
【0027】一方、大腸菌XL1−BlueMRF´株
を10mlのLBMM培地(トリプトン1%、食塩1
%、酵母エキス0.5%、硫酸マグネシウム10mM及
びマルトース0.4%)に接種し、37℃で12時間振
とうして前培養した。前培養後、遠心分離により菌体を
集めて、予め4℃に冷却された10mMの硫酸マグネシ
ウム10mlに懸濁し、ラムダファージを感染しやすく
しておいて上記の組換えラムダファージと混和し、37
℃、15分間放置してこれに感染させた。感染後の菌
は、0.7%アガロース含有LBMM培地に懸濁し、更
にこの懸濁液を、1.5%の寒天で固化させたLBMM
培地の表面に薄く広げ、37℃で12時間培養を行っ
た。培養後、このシャーレにSM緩衝液(50mM T
ris−HCl/pH7.5、0.1M NaCl、7
mM MgSO4、0.01%ゼラチン)10mlを添
加して4℃で8時間保持した後、この緩衝液を回収し、
得られた回収液をユーカリゲノムDNAライブラリーと
して以後の操作を行った。
【0028】3.ユーカリユビキチン遺伝子の単離と塩
基配列の決定 2で得られたユーカリゲノムDNAライブラリーを鋳型
として、PCR法により、ユーカリユビキチン遺伝子を
含むDNA断片の増幅を行った。
【0029】即ち、プライマーとして、アラビドプシ
ス、イネ、インゲンマメのユビキチン遺伝子においてA
TG翻訳開始コドンより272〜291bp下流側に存
在する共通領域に対応したプライマーA(5´−GTC
CTGDATYTTNGCYTTNACRTTRTC
なお、ここでDはG、A、Tのいずれか1種、YはT、
Cのいずれか1種、NはG、A、T、Cのいずれか1
種、そしてRはG、Aのいずれか1種を示す。)と、Z
APIIベクターのクローニングサイト脇に存在する一
方の領域に対応したKSプライマー(5´−TCGGG
TCGACGGTATC)とを用い、上記ライブラリー
を鋳型としてPCR法を行い、増幅されたDNA断片を
アガロースゲル電気泳動にて分離したところ、約2kb
pのDNA断片の増幅が確認された。そこで、このDN
A断片の両末端をT4DNAポリメラーゼ処理により平
滑化した後、ポリヌクレオチドキナーゼによりリン酸化
し、プラスミドpUC19の脱リン酸化処理したSma
I制限酵素部位に組込んでサブクローニングを行い、こ
のサブクローニングされたDNA断片について、ダイデ
オキシ法により塩基配列を決定した。なお、このとき、
ダイデオキシ法の反応試薬としてはABI PRISM
TM Dye Terminater Cycle Sequencing ReadyReactio
n Kit(Perkin-Elmer社製)を、塩基配列の決定に当っ
てはDNAシークエンサー(DNAシークエンサー Mod
el 373S(Perkin-Elmer社製))を使用した。
【0030】決定された塩基配列を配列番号1に示す。
このDNA断片は、5´末端から1244bpの位置に
存在するATG翻訳開始コドン以下の構造遺伝子の領域
に関しては、他の公知の植物ユビキチン構造遺伝子と非
常に高い相同性を有している。しかし、このDNA断片
は、ATG翻訳開始コドンよりも上流のプロモーター領
域に熱ショック配列を有しておらず、このプロモーター
領域の構造に関し、公知のユビキチンプロモーターと全
く異なっている。
【0031】4.ユーカリユビキチンプロモーターの活
性の確認 3で塩基配列が決定されたDNA断片を、BamHI制
限酵素部位を含むプライマーを用いてPCRにより増幅
した後、これをBamHI制限酵素にて消化して、植物
形質転換用ベクターpBI101(CLONTHEC社製)のB
amHI制限酵素部位に挿入し、プラスミドpEgUq
−GUSを作成した。このpEgUq−GUSにおい
て、上記DNA断片の下流約1200bpにはβ−グル
クロニダーゼ(GUS)構造遺伝子が位置し、上記DN
A断片がプロモーターとして機能する場合には、GUS
構造遺伝子の発現が制御されるようになっている。
【0032】次いで、このpEgUq−GUSをアグロ
バクテリウム法により、タバコ(Nicotiana tabacum L
cv. SR-1)に導入した。即ち、pEgUq−GUSをエ
レクトロポレーション法によりA.ツメファシエンスE
HA105に導入した(10%グリセロール中、電気パ
ルスとして2500V、25μFを付与。バイオラッド
社製 GENE PUSERII を使用。)後、このA.ツメファシ
エンスをカナマイシン50mg/lを含むLB寒天培地
(トリプトン1%、食塩0.5%、酵母エキス0.5
%)で28℃、2日間培養することにより選抜し、これ
を種子発芽後4週間無菌培養したタバコの葉に感染させ
た。
【0033】感染は、約5mm角に切断した上記タバコ
葉を、pEgUq−GUS導入A.ツメファシエンスの
培養液に、その葉の表皮を下にして1〜3分間浸漬する
ことにより行った。感染処理後の葉片は、滅菌した紙タ
オル等で付着している培養液を除去してから、カルス誘
導培地(ムラシゲ・スクーグ(以下、MSと略す。)基
本培地、3%しょ糖、0.8%寒天、1mg/lナフタ
レン酢酸、0.1mg/lベンジルアデニン)に置床
し、25℃連続照明下で3日間培養、更にシュート形成
用培地(MS基本培地、3%しょ糖、0.25%ゲラン
ガム、0.1mg/lナフタレン酢酸、1mg/lベン
ジルアデニン、100mg/lカナマイシン 、500
mg/lカルベニシリン)に移植して同じ温度・光条件
下で培養を続け、茎葉を分化させた。分化した茎葉は、
シュート形成用培地での培養から約4週間後に切取り、
カナマイシン100mg/lとカルベニシリン500m
g/lを含むホルモンフリーMS基本培地(しょ糖3
%、寒天0.8%又はゲランガム0.25%も添加。)
に移植して、同じ温度・光条件下で約4週間培養するこ
とにより発根させて植物体を再生した後、バーミキュラ
イト(日本耐火工業社製)とピートモス(和泉農材製)
を1:2の割合で混合した培養土に移植して、25℃の
温室で生育させた。
【0034】得られたpEgUq−GUS導入タバコ、
即ち、前記3で単離されたDNA断片とGUS構造遺伝
子が連結されたキメラ遺伝子を有するタバコについて、
その茎頂点、茎、葉、根及びカルスを対象とし、Jeffer
sonらの方法(Plant Mol.Biol.Rep.、vol.5:387、198
7)に準拠してGUS活性を測定した。その結果、いず
れの組織においても、その組織全体で強いGUS活性が
認められ、これらの組織の全体においてGUS遺伝子が
強く発現していることが確認された。これは、前記3で
単離されたDNA断片が、タバコ細胞において、その下
流に位置するGUS構造遺伝子の強力な転写促進作用
を、組織非特異的に発揮することを示すものである。
【0035】[実施例2]実施例1の4にて得られたp
EgUq−GUS導入A.ツメファシエンスを、無菌培
養された交雑ヤマナラシ(Populus sieboldii×P.grand
identata)Y63の葉柄に感染させた。
【0036】感染処理後の葉柄は、感染に用いたA.ツ
メファシエンス培養液をその表面より除去してから、ゼ
アチン0.5mg/lを含み、NH4 +、NO3 -の濃度を
それぞれ10mM、30mMとした改変MS培地(3%
しょ糖、0.8%寒天)に置床して3日間培養し、次い
で、ゼアチン0.5mg/l、カナマイシン100mg
/l、カルベニシリン400mg/lを添加した改変M
S培地(3%しょ糖、0.8%寒天)に移植し、約4ヶ
月培養して茎葉を分化させた。pEgUq−GUSが導
入された交雑ヤマナラシは、この茎葉を、無機塩成分を
2/3に希釈したホルモンフリーMS培地(しょ糖3
%、寒天0.8%又はゲランガム0.25%、カナマイ
シン100mg/l、カルベニシリン400mg/l)
に移植して発根させることにより得た。
【0037】なお、以上の実験で、特に記載しない条件
等は実施例1の4と同様にして行った。
【0038】得られたpEgUq−GUS導入交雑ヤマ
ナラシについて、実施例1の4と同様にしてGUS活性
を測定したところ、タバコの場合と同様に、いずれの組
織においても、その組織全体で強いGUS活性が認めら
れ、これらの組織の全体においてGUS遺伝子が強く発
現していることが確認された。これは、実施例1の3で
単離されたDNA断片は、交雑ヤマナラシにおいても、
その下流に位置するGUS構造遺伝子の強力な転写促進
作用を、組織非特異的に発揮することを示すものであ
る。
【0039】[実施例3]実施例2にて得られ、温度2
5℃で生育させたpEgUq−GUS導入交雑ヤマナラ
シのうち3個体を、温度42℃の環境に移し、0、1、
3又は8時間後に葉を採取して粗酵素液を抽出し、この
粗酵素液につき、実施例1、2と同様、Jeffersonらの
方法に準拠してGUS活性を測定した。粗酵素液は、上
記交雑ヤマナラシから採取された葉を液体窒素で凍結
し、これに酵素抽出溶液(50mMNaHPO、1
0mM EDTA、0.1% Triton X−10
0、0.1% SDS、10mM βメルカプトエタノ
ール、pH7.5)を加えてポリトロンホモジナイザー
で破砕した後、23000g、4℃で5分間遠心するこ
とによって分離した上清を用いた。
【0040】その結果、これらの粗酵素液は全て強いG
US活性を示し、高温下での培養及びその培養時間によ
るGUS活性の差は認められなかった。従って、実施例
1の3で単離されたDNA断片は、熱ショックの有無に
関わらず、恒常的に、その下流に位置するGUS構造遺
伝子の転写を促進すると考えられる。
【0041】[実施例4]無菌下で播種し、出芽させた
E.グロブルスの胚軸を、実施例1の4にて得られたp
EgUq−GUS導入A.ツメファシエンスの培養液に
1〜5分間浸漬することにより、このA.ツメファシエ
ンスに感染させた。
【0042】感染処理後の胚軸は、感染に用いたA.ツ
メファシエンス培養液をその表面より除去してから、ゼ
アチン1.0mg/lを含む改変MS培地(3%しょ
糖、0.8%寒天)に置床して3日間培養し、次いで、
ゼアチン1.0mg/l、カナマイシン50mg/l、
ティカルシリン500mg/lを添加した改変MS培地
(3%しょ糖、0.25%ゲランガム)で培養して、p
EgUq−GUS導入ユーカリカルスを得た。
【0043】なお、以上の実験で、特に記載しない条件
等は実施例1の4と同様にして行った。
【0044】得られたpEgUq−GUS導入ユーカリ
カルスについて、実施例1の4と同様にしてGUS活性
を測定したところ、タバコ及び交雑ヤマナラシの場合と
同様に、いずれの組織においても、その組織全体で強い
GUS活性が認められ、これらの組織の全体においてG
US遺伝子が強く発現していることが確認された。これ
は、実施例1の3で単離されたDNA断片は、E.グロ
ブルスにおいても、その下流に位置するGUS構造遺伝
子の強力な転写促進作用を、組織非特異的に発揮するこ
とを示すものである。
【0045】
【発明の効果】本願発明により、植物とその組織、そし
て遺伝子の種類を問わず非特異的に、しかも強力な構造
遺伝子の転写促進作用を有するプロモーターが提供され
る。しかも、このプロモーターは、かかる転写促進作用
を恒常的に発揮する。
【0046】即ち、本願発明により、CaMV35Sプ
ロモーターの転写促進作用に匹敵する、新規なプロモー
ターが提供される。
【配列表】 <110> 日本製紙株式会社 Nippon Paper Industries Co.,Ltd. <120> プロモーター活性を有する新規DNA断片 <130> 5 −BIOJO <160> 3 <210> 1 <211> 1542 <212> DNA <213> Eucalyptus globulus <220> <221> promoter <222> (1)...(1243) <400> 1 gaattcgcaa gccagtgaaa gatcgtggat attgaagaga ggagaaaaac atgaaaactt 60 ctttccactt ttgacttaaa tcccacacgc agctttggtt gcgaacaaaa ggatcttcat 120 ttcttttgtt ttttcatcag acatacgaag ttcctgccac cctgttgagc attagccaaa 180 gtctataatt gattttggac ctcatatttg aagactcaac aatttagaat cgtgtcaacc 240 tcgctttgca ttccttcagc aactaccata ctccaatcaa aatgaatctc aagggcatgc 300 taaacttcca cgatttatta gccactaata tttatcaaca cttccctgta ataacttaat 360 ccaaataaaa tcaggcaatc gttgctagca taattaaatt taacactaac aggaattaaa 420 acttgacatg gcgtaccttt ttcctctcat ggacttcaga cgatactagc cagatgagca 480 cattaacttt acacccgctt gttcatggtc ccttagtaag caaacaaaat ctgaataccg 540 aaaccaagtg tcctgtaaat tagttcacca ataattacta gtgtacatcc acttagtcgc 600 gccctttaaa tttctttgat cgcattccat ggcaccagga gtcgtcgtat tggaccggtg 660 cgagccacct cgtgatcgcc gcgtgtcgat ttcccattgg gttgtctttg ctggtagatg 720 tcggttgaca gtcgccctgc ctcaactggg aatcttgaaa atatcaataa agttacgtaa 780 ttagtcgtaa aaaaatgagt aattaaattt cgtgcccaaa aaagtgacta atttatttat 840 ttattgccga aattaattga cattagttgc cccttacctt tttttagtcg ctttccatgg 900 cacctagagt tgccgtattg gactggtgcg agccacgtga tgaccgctac gtgtcggcct 960 cccattggtt tctttacata tataaaagct tgttgttggc caattcctgt tcttgttcca 1 020 ctaatacggc aactcactct ctctcctctc tctctctctc tctctctctc tctcggattt 1 080 catctctctt tcccgattga ttcccggcca agccctcaag gtggccttct caatctcttg 1 140 gtcttgaatc tgggttctcg tttcctgttc ttcgcgtttt cttgatttct cgggtccgac 1 200 ggttgaaagg aaggctcaaa ttcgtgtttt gttggctttg cag atg cag atc tcc 1255 gtc gag aca ctc acc ggg aag ctc cga cac cat caa caa cat caa ggc 1303 caa gat cca gga caa gga aga cat ccc gcc gga cca gca gcg cct gat 1351 ctt tgc cgg caa gca tct cga gga cag cag cac cct tgc cga tta caa 1399 cat cca gaa gga ggc cac cct cca cct tgt gct cag gct ccg ggg agg 1447 cag gca gat ctt ccg taa gtc tca ccg gcg aga cca tta agc tcg agg 1495 tcg aga gct ccg aca cca tcg aca acg taa aag cca aga tcc agg ac 1542 <210> 2 <211> 27 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> primer for PCR <400> 2 gtcctgdaty ttngcyttna crttrtc <210> 3 <211> 16 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> primer for PCR <400> 3 tcgggtcgac ggtatc
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 海老沼 宏安 東京都北区王子5丁目21番1号 日本製紙 株式会社技術研究所内 Fターム(参考) 2B030 AA02 AA03 AB03 AD08 CA06 CA17 CA19 CB02 CD02 CD03 CD06 CD09 CD10 CD13 CD17 CD21 4B024 AA08 CA01 FA02 FA07 GA17 4B065 AA88X AA88Y AB01 AB08 AC14 BA01 CA53

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配列番号1に示す塩基配列からなるDN
    A。
  2. 【請求項2】 配列番号1に示す塩基配列中、1bpか
    ら1243bpまでの塩基配列からなるDNA。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のDNAとストリ
    ンジェントな条件でハイブリダイズし、かつ植物細胞に
    おいてプロモーター活性を有するDNA。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3に記載のDNA、そ
    の転写が当該DNAにより制御される構造遺伝子、ター
    ミネーターをこの順で有するキメラ遺伝子。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のキメラ遺伝子を有する
    組換えベクター。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載のキメラ遺伝子が導入さ
    れた植物細胞。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の植物細胞から再生され
    た植物体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8552256B2 (en) 2008-04-11 2013-10-08 National Institute Of Agrobiological Sciences Gene capable of being expressed specifically in endosperm of plant, promoter for the gene, and use of the gene and the promoter

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8552256B2 (en) 2008-04-11 2013-10-08 National Institute Of Agrobiological Sciences Gene capable of being expressed specifically in endosperm of plant, promoter for the gene, and use of the gene and the promoter

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