JP2002290176A - 利得制御装置、無線通信装置、利得制御方法及び記憶媒体 - Google Patents

利得制御装置、無線通信装置、利得制御方法及び記憶媒体

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JP2002290176A
JP2002290176A JP2001092675A JP2001092675A JP2002290176A JP 2002290176 A JP2002290176 A JP 2002290176A JP 2001092675 A JP2001092675 A JP 2001092675A JP 2001092675 A JP2001092675 A JP 2001092675A JP 2002290176 A JP2002290176 A JP 2002290176A
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input signal
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Tetsuo Ido
哲男 井戸
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 干渉レベルが大きく変化するような場合にお
いても、逆拡散後の希望波信号レベルを一定に保つよう
に自動利得制御を行うことを可能とした利得制御装置、
無線通信装置、利得制御方法及び記憶媒体を提供する。 【解決手段】 AGC制御部9は、逆拡散後の信号レベ
ルを参照信号として用いてVGA1の利得が制御目標値
へ近づくように制御する利得制御手段91と、A/D変
換器4への入力信号レベルが適正範囲にあるか否かを監
視する入力信号レベル監視手段92と、A/D変換器4
への入力信号レベルがオーバーフロー状態の場合は制御
目標値を小さくし、アンダーフロー状態の場合は制御目
標値を大きくする制御目標値変更手段93とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、利得制御装置、無
線通信装置、利得制御方法及び記憶媒体に関し、特に、
干渉波や雑音レベルの増加などの通信環境の劣化により
利得制御が停止した状態に陥る不具合を防止する場合に
好適な利得制御装置、無線通信装置、利得制御方法及び
記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、直接拡散を用いたCDMA(Code
Division Multiple Access:符号分割多重アクセス)
方式を利用した無線通信を行う場合、通信距離により受
信レベルが異なり、更に、フェージングの影響により受
信レベルは大きく変動する。このような状態のままで逆
拡散処理を行うと、逆拡散後の信号レベルも変動してし
まい、データ復調部や自動ローカルキャリア周波数制御
装置(AFC)やセルサーチ部で大きな問題となる。そ
のため、一般に受信部には自動利得制御回路(以下AG
Cと略称)が用いられ、逆拡散後の信号レベルを一定に
してから、受信部からデータ復調部に信号が供給され
る。ここで、従来例について、図11を参照しながら簡
単に動作を説明する。
【0003】図11は逆拡散後の信号レベルである相関
器出力信号レベルを可変利得増幅器(以下VGAと略
称)の利得制御信号として用いる従来方式のAGC装置
の構成を示すブロック図である。図中の入力信号は、ア
ンテナ部(図示略)で受信され、適切な周波数帯域へ変
換され、適切なフィルタ処理を施された受信信号であ
る。この入力信号は、VGA1により増幅された後、準
同期検波部(乗算器2及びローカルキャリア周波数発振
器3)で準同期検波されて、ベースバンド信号へと周波
数変換され、A/D変換器4にてディジタル信号へと変
換される。
【0004】相関器5は、このディジタル信号と拡散符
号との相関演算結果を出力する。ここで、前記相関演算
結果は1シンボル期間の相関値の積算結果であり、1シ
ンボル周期で結果が得られるものである。そして、I
相、Q相の両相関器出力に基づき、レベル演算部(自乗
演算部6及び加算器7)で相関器出力レベル(逆拡散後
の信号レベル)を求め、データ復調部へと出力する。ま
た、AGC制御部9は、前記相関器出力レベルを参照信
号として扱い、AGC制御部9の利得制御手段91によ
り相関器出力レベルと制御目標値とを比較し、相関器出
力レベルが制御目標値へ近づくように利得制御信号を出
力し、VGA1の利得を相関器出力レベルが制御目標値
で一定になるように自動利得制御を行う。
【0005】このように、従来方式のAGC装置は、逆
拡散後の信号レベルである相関器出力レベルを参照信号
として用いてVGAの利得を制御するもので、逆拡散後
の信号レベルを一定に制御することができるものであ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】自動利得制御回路は、
CDMA方式を利用する無線通信方式において、無線通
信装置の受信部になくてはならない回路であるが、上述
した従来方式では次のような問題があった。
【0007】CDMA方式を利用する無線通信方式は、
他ユーザによる干渉波や雑音の重畳に強い無線通信方式
ではあるが、著しく干渉波や雑音のレベルが増加する
と、逆拡散後の信号に干渉波や雑音の影響が現れ、逆拡
散後の信号レベルが低下することになる。つまり、受信
信号中に含まれる希望波信号レベルが抑制されている状
態になる。そのため、逆拡散後の信号レベル(希望波信
号レベル)を参照信号として用いる従来方式のAGC装
置では、このような場合、VGAの利得を大きくするよ
うに利得制御が行われる。
【0008】しかし、受信信号中の希望波信号レベルが
抑制されているため、逆拡散後の信号レベルが所望のレ
ベルに達する前に、A/D変換器への入力信号レベルが
オーバーフロー状態となってしまう。このような状態で
は、A/D変換器からの出力信号波形は変形してしま
い、その結果、逆拡散処理が正常に行われなくなり、そ
れにより逆拡散後の信号レベルが小さくなってしまう。
それを受けて、従来方式のAGC制御部は、更にVGA
の利得を大きくしようとする制御を行ってしまうという
悪循環に陥ることになる。
【0009】このように、逆拡散後の信号レベルが制御
目標値を下回り続けている以上、逆拡散後の信号レベル
に変動が生じても、VGAの利得を上げるような利得制
御信号しか出力することができず、見かけ上、AGC装
置が停止した状態になる。
【0010】また、一般にVGAは、利得制御信号が所
定の範囲を超えた場合、図12に示すようにその利得は
飽和してしまう。更に、利得制御信号が定格の範囲を超
えた場合には、VGAが破壊されてしまうこともある。
そのため、AGC制御部によりVGAの利得を上げるよ
うな指示が続き、利得制御信号が増加し続けた結果、あ
る時点から利得は一定に飽和し、最悪の場合、VGAが
破壊されてしまうことも考えられる。
【0011】他方、A/D変換器のオーバーフロー状態
を検出し利得制御の方式を切り替える構成が、例えば特
開平7−143025号公報「スペクトラム拡散通信装
置」に記載されている。同公報記載の構成では、A/D
変換器がオーバーフロー状態となりながらも、希望波信
号レベルが所望のレベルに達していない場合、オーバー
フロー状態を回復させることのないまま希望波信号レベ
ルを一定にするように制御を続けていた。このような場
合、A/D変換器の出力波形に変形が生じることによ
り、誤り率が増加してしまうことが予想され、問題であ
った。
【0012】このように、従来方式のAGC装置では、
S/N低下などの通信環境の劣化により、A/D変換器
への入力信号レベルのオーバーフローが発生した場合、
見かけ上、AGC装置が停止した状態(AGCの張りつ
き状態)に陥るという問題があった。更に、A/D変換
器のオーバーフロー状態を回復させることも、解決すべ
き重要な課題であった。
【0013】本発明は、上述した点に鑑みなされたもの
であり、干渉レベルが大きく変化するような場合におい
ても、逆拡散後の希望波信号レベルを一定に保つように
自動利得制御を行うことを可能とした利得制御装置、無
線通信装置、利得制御方法及び記憶媒体を提供すること
を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、入力信号を増幅する可変利
得増幅器と、前記増幅後の信号をディジタル信号に変換
するA/D変換器と、ディジタル信号を逆拡散処理する
相関器とを備えた装置に搭載され、前記可変利得増幅器
の利得制御を行う利得制御装置であって、逆拡散後の信
号レベルに基づき前記可変利得増幅器の利得を制御目標
値へ近づけるように制御する利得制御手段と、前記A/
D変換器への入力信号レベルを監視する入力信号レベル
監視手段と、前記入力信号レベルが所定範囲外となった
場合に前記制御目標値を変更する制御目標値変更手段と
を有することを特徴とする。
【0015】上記目的を達成するため、請求項2記載の
発明は、前記入力信号レベル監視手段は、前記A/D変
換器への入力信号レベルが前記所定範囲を超えているこ
とを検出するオーバーフロー検出手段を有し、前記制御
目標値変更手段は、前記オーバーフロー検出手段により
前記入力信号レベルが前記所定範囲を超えていることが
検出された場合に前記制御目標値を小さい値へ変更する
ことを特徴とする。
【0016】上記目的を達成するため、請求項3記載の
発明は、前記入力信号レベル監視手段は、前記A/D変
換器への入力信号レベルが前記所定範囲を下回っている
ことを検出するアンダーフロー検出手段を有し、前記制
御目標値変更手段は、前記アンダーフロー検出手段によ
り前記入力信号レベルが前記所定範囲を下回っているこ
とが検出された場合に前記制御目標値を大きい値へ変更
することを特徴とする。
【0017】上記目的を達成するため、請求項4記載の
発明は、前記入力信号レベル監視手段は、前記A/D変
換器への入力信号レベルとしてCDMA(Code Divisio
n Multiple Access)信号レベルを監視することを特徴
とする。
【0018】上記目的を達成するため、請求項5記載の
発明は、入力信号を増幅する可変利得増幅器と、前記増
幅後の信号を逆拡散処理する相関器とを備えた装置に搭
載され、前記可変利得増幅器の利得制御を行う利得制御
装置であって、逆拡散後の信号レベルと制御目標値に応
じて前記可変利得増幅器の利得を制御する利得制御手段
と、逆拡散前の信号レベルに応じて前記制御目標値を変
更する制御目標値変更手段とを有することを特徴とす
る。
【0019】上記目的を達成するため、請求項6記載の
発明は、前記制御目標値変更手段は、逆拡散前の信号レ
ベルが所定範囲外となった場合に前記制御目標値を変更
することを特徴とする。
【0020】上記目的を達成するため、請求項7記載の
発明は、前記制御目標値変更手段は、逆拡散前の信号レ
ベルが前記所定範囲を超えた場合に前記制御目標値を小
さい値へ変更することを特徴とする。
【0021】上記目的を達成するため、請求項8記載の
発明は、前記制御目標値変更手段は、逆拡散前の信号レ
ベルが前記所定範囲を下回った場合に前記制御目標値を
大きい値へ変更することを特徴とする。
【0022】上記目的を達成するため、請求項9記載の
発明は、受信信号を増幅する可変利得増幅器と、前記増
幅後の信号をディジタル信号に変換するA/D変換器
と、ディジタル信号を逆拡散処理する相関器とを備えた
無線通信装置であって、逆拡散後の信号レベルに基づき
前記可変利得増幅器の利得を制御目標値へ近づけるよう
に制御する利得制御手段と、前記A/D変換器への入力
信号レベルを監視する入力信号レベル監視手段と、前記
入力信号レベルが所定範囲外となった場合に前記制御目
標値を変更する制御目標値変更手段とを有することを特
徴とする。
【0023】上記目的を達成するため、請求項10記載
の発明は、前記入力信号レベル監視手段は、前記A/D
変換器への入力信号レベルが前記所定範囲を超えている
ことを検出するオーバーフロー検出手段を有し、前記制
御目標値変更手段は、前記オーバーフロー検出手段によ
り前記入力信号レベルが前記所定範囲を超えていること
が検出された場合に前記制御目標値を小さい値へ変更す
ることを特徴とする。
【0024】上記目的を達成するため、請求項11記載
の発明は、前記入力信号レベル監視手段は、前記A/D
変換器への入力信号レベルが前記所定範囲を下回ってい
ることを検出するアンダーフロー検出手段を有し、前記
制御目標値変更手段は、前記アンダーフロー検出手段に
より前記入力信号レベルが前記所定範囲を下回っている
ことが検出された場合に前記制御目標値を大きい値へ変
更することを特徴とする。
【0025】上記目的を達成するため、請求項12記載
の発明は、前記入力信号レベル監視手段は、前記A/D
変換器への入力信号レベルとしてCDMA(Code Divis
ionMultiple Access)信号レベルを監視することを特徴
とする。
【0026】上記目的を達成するため、請求項13記載
の発明は、受信信号を増幅する可変利得増幅器と、前記
増幅後の信号を逆拡散処理する相関器とを備えた無線通
信装置であって、逆拡散後の信号レベルと制御目標値に
応じて前記可変利得増幅器の利得を制御する利得制御手
段と、逆拡散前の信号レベルに応じて前記制御目標値を
変更する制御目標値変更手段とを有することを特徴とす
る。
【0027】上記目的を達成するため、請求項14記載
の発明は、前記制御目標値変更手段は、逆拡散前の信号
レベルが所定範囲外となった場合に前記制御目標値を変
更することを特徴とする。
【0028】上記目的を達成するため、請求項15記載
の発明は、前記制御目標値変更手段は、逆拡散前の信号
レベルが前記所定範囲を超えた場合に前記制御目標値を
小さい値へ変更することを特徴とする。
【0029】上記目的を達成するため、請求項16記載
の発明は、前記制御目標値変更手段は、逆拡散前の信号
レベルが前記所定範囲を下回った場合に前記制御目標値
を大きい値へ変更することを特徴とする。
【0030】上記目的を達成するため、請求項17記載
の発明は、入力信号を増幅する可変利得増幅器と、前記
増幅後の信号をディジタル信号に変換するA/D変換器
と、ディジタル信号を逆拡散処理する相関器とを備えた
装置に搭載され、前記可変利得増幅器の利得制御を行う
利得制御装置で実行される利得制御方法であって、前記
A/D変換器への入力信号レベルを監視し、前記入力信
号レベルが所定範囲外となった場合に制御目標値を変更
し、逆拡散後の信号レベルに基づき前記可変利得増幅器
の利得を前記制御目標値へ近づけるように制御すること
を特徴とする。
【0031】上記目的を達成するため、請求項18記載
の発明は、前記A/D変換器への入力信号レベルが前記
所定範囲を超えていることを検出した場合に前記制御目
標値を小さい値へ変更することを特徴とする。
【0032】上記目的を達成するため、請求項19記載
の発明は、前記A/D変換器への入力信号レベルが前記
所定範囲を下回っていることを検出した場合に前記制御
目標値を大きい値へ変更することを特徴とする。
【0033】上記目的を達成するため、請求項20記載
の発明は、前記A/D変換器への入力信号レベルとして
CDMA(Code Division Multiple Access)信号レベ
ルを監視することを特徴とする。
【0034】上記目的を達成するため、請求項21記載
の発明は、入力信号を増幅する可変利得増幅器と、前記
増幅後の信号を逆拡散処理する相関器とを備えた装置に
搭載され、前記可変利得増幅器の利得制御を行う利得制
御装置で実行される利得制御方法であって、逆拡散前の
信号レベルに応じて制御目標値を変更し、逆拡散後の信
号レベルと前記制御目標値に応じて前記可変利得増幅器
の利得を制御することを特徴とする。
【0035】上記目的を達成するため、請求項22記載
の発明は、逆拡散前の信号レベルが所定範囲外となった
場合に前記制御目標値を変更することを特徴とする。
【0036】上記目的を達成するため、請求項23記載
の発明は、逆拡散前の信号レベルが前記所定範囲を超え
た場合に前記制御目標値を小さい値へ変更することを特
徴とする。
【0037】上記目的を達成するため、請求項24記載
の発明は、逆拡散前の信号レベルが前記所定範囲を下回
った場合に前記制御目標値を大きい値へ変更することを
特徴とする。
【0038】上記目的を達成するため、請求項25記載
の発明は、入力信号を増幅する可変利得増幅器と、前記
増幅後の信号をディジタル信号に変換するA/D変換器
と、ディジタル信号を逆拡散処理する相関器とを備えた
装置に搭載され、前記可変利得増幅器の利得制御を行う
利得制御装置に適用される利得制御方法を実行するプロ
グラムを記憶したコンピュータにより読み出し可能な記
憶媒体であって、前記利得制御方法は、逆拡散後の信号
レベルに基づき前記可変利得増幅器の利得を制御目標値
へ近づけるように制御する利得制御ステップと、前記A
/D変換器への入力信号レベルを監視する入力信号レベ
ル監視ステップと、前記入力信号レベルが所定範囲外と
なった場合に前記制御目標値を変更する制御目標値変更
ステップとを有することを特徴とする。
【0039】上記目的を達成するため、請求項26記載
の発明は、前記入力信号レベル監視ステップは、前記A
/D変換器への入力信号レベルが前記所定範囲を超えて
いることを検出するオーバーフロー検出ステップを有
し、前記制御目標値変更ステップでは、前記オーバーフ
ロー検出ステップにより前記入力信号レベルが前記所定
範囲を超えていることが検出された場合に前記制御目標
値を小さい値へ変更することを特徴とする。
【0040】上記目的を達成するため、請求項27記載
の発明は、前記入力信号レベル監視ステップは、前記A
/D変換器への入力信号レベルが前記所定範囲を下回っ
ていることを検出するアンダーフロー検出ステップを有
し、前記制御目標値変更ステップでは、前記アンダーフ
ロー検出ステップにより前記入力信号レベルが前記所定
範囲を下回っていることが検出された場合に前記制御目
標値を大きい値へ変更することを特徴とする。
【0041】上記目的を達成するため、請求項28記載
の発明は、前記入力信号レベル監視ステップでは、前記
A/D変換器への入力信号レベルとしてCDMA(Code
Division Multiple Access)信号レベルを監視するこ
とを特徴とする。
【0042】上記目的を達成するため、請求項29記載
の発明は、入力信号を増幅する可変利得増幅器と、前記
増幅後の信号を逆拡散処理する相関器とを備えた装置に
搭載され、前記可変利得増幅器の利得制御を行う利得制
御装置に適用される利得制御方法を実行するプログラム
を記憶したコンピュータにより読み出し可能な記憶媒体
であって、前記利得制御方法は、逆拡散後の信号レベル
と制御目標値に応じて前記可変利得増幅器の利得を制御
する利得制御ステップと、逆拡散前の信号レベルに応じ
て前記制御目標値を変更する制御目標値変更ステップと
を有することを特徴とする。
【0043】上記目的を達成するため、請求項30記載
の発明は、前記制御目標値変更ステップでは、逆拡散前
の信号レベルが所定範囲外となった場合に前記制御目標
値を変更することを特徴とする。
【0044】上記目的を達成するため、請求項31記載
の発明は、前記制御目標値変更ステップでは、逆拡散前
の信号レベルが前記所定範囲を超えた場合に前記制御目
標値を小さい値へ変更することを特徴とする。
【0045】上記目的を達成するため、請求項32記載
の発明は、前記制御目標値変更ステップでは、逆拡散前
の信号レベルが前記所定範囲を下回った場合に前記制御
目標値を大きい値へ変更することを特徴とする。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0047】図1は本発明の実施の形態に係るCDMA
方式の受信機に搭載されるAGC装置の構成を示すブロ
ック図である。AGC装置は、可変利得増幅器(VG
A)1と、乗算器2及びローカルキャリア周波数発振器
3から構成される準同期検波部と、A/D変換器4と、
相関器5と、自乗演算部6及び加算器7から構成される
レベル演算部と、利得制御手段91、入力信号レベル監
視手段92、制御目標値変更手段93から構成されるA
GC制御部9とを備えている。尚、乗算器2、A/D変
換器4、相関器5、自乗演算部6は、各々一対ずつ設け
られているが、同一符号を付すものとする。
【0048】上記構成を詳述すると、可変利得増幅器
(VGA)1は、アンテナ部(図示略)で受信され、適
切な周波数帯域へ変換され、適切なフィルタ処理を施さ
れた受信信号を増幅する。準同期検波部(乗算器2及び
ローカルキャリア周波数発振器3)は、VGA1により
増幅された受信信号を準同期検波する。A/D変換器4
は、準同期検波部より出力されるベースバンド信号をデ
ィジタル信号へ変換する。相関器5は、ディジタルベー
スバンド信号を逆拡散処理する。レベル演算部(自乗演
算部6及び加算器7)は、相関器5から出力される相関
値より信号レベルを求める。
【0049】AGC制御部9は、レベル演算部より得ら
れた信号レベルを参照信号として用い、更に、A/D変
換器4のI相、Q相の両出力に基づきA/D変換器4への
入力信号レベル情報を監視するものであり、利得制御手
段91と、入力信号レベル監視手段92と、制御目標値
変更手段93とを備えている。更に、入力信号レベル監
視手段92は、オーバーフロー検出手段(オーバーフロ
ー検出用カウンタ)及びアンダーフロー検出手段(アン
ダーフロー検出用カウンタ)を備えている。
【0050】次に、上記図1に示したAGC制御部9の
利得制御手段91と入力信号レベル監視手段92と制御
目標値変更手段93を実現する構成方法について、図2
及び図3を参照しながら説明を加える。
【0051】図2は本発明の実施の形態に係る入力信号
レベル監視手段92及び制御目標値変更手段93の構成
を示すブロック図である。入力信号レベル監視手段92
は、比較器921、オーバーフロー検出用カウンタ92
2、比較器923、比較器924、アンダーフロー検出
用カウンタ925、比較器926、ORゲート8を備えて
いる。また、制御目標値変更手段93は、アップダウン
カウンタ(制御目標値用カウンタ)931、乗算器93
2を備えている。
【0052】図3は本発明の実施の形態に係る利得制御
手段91の構成を示すブロック図である。利得制御手段
91は、比較器911、アップダウンカウンタ912を
備えている。
【0053】先ず、入力信号レベル監視手段92は上記
図2に示すような構成で実現することができる。A/D
変換器4からのディジタル出力値を、予め設定された上
限閾値と入力値とを比較する比較器921へ入力する。
比較器921は、入力値が上限閾値よりも大きければ”
1”を出力し、入力値が上限閾値よりも小さければ”
0”を出力するものとする。ORゲート8はI相、Q相の両
比較結果の論理和を出力する。オーバーフロー検出用カ
ウンタ922は、このORゲート8からの出力値を1シン
ボル期間カウントし、1シンボル周期でカウンタ値を出
力する。
【0054】更に、オーバーフロー検出用カウンタ92
2後段の比較器923により、オーバーフロー検出用カ
ウンタ922から出力されるカウンタ値を予め設定され
た統計閾値と比較することで、統計的にオーバーフロー
が生じていることを検出する。比較器923は、カウン
タ値が統計閾値よりも大きければ”−1”を出力し、カ
ウンタ値が統計閾値よりも小さければ”0”を出力する
ものである。
【0055】また、入力信号レベル監視手段92は、ア
ンダーフロー検出手段(アンダーフロー検出用カウンタ
925)を備えており、アンダーフロー検出手段(アン
ダーフロー検出用カウンタ925)を、オーバーフロー
検出手段(オーバーフロー検出用カウンタ922)と同
様に、上記図2に示すような構成で実現することができ
る。
【0056】即ち、入力信号レベル監視手段92は、I
相およびQ相のA/D変換器4のディジタル出力が所定
の範囲を統計的にオーバーフローした場合、検出信号と
して”−1”を1シンボル周期で出力し、I相およびQ相
のA/D変換器4のディジタル出力が所定の範囲を統計
的にアンダーフローした場合、検出信号として”+1”
を1シンボル周期で出力するものである。
【0057】次に、制御目標値変更手段93は上記図2
に示すような構成で実現することができる。制御目標値
用カウンタであるアップダウンカウンタ931は、入力
信号レベル監視手段92からの出力信号(0または±
1)に基づき動作し、そのカウンタ値を出力するもので
ある。このアップダウンカウンタ931からの出力値
は、後段の乗算器932により所定のステップ幅Δと乗
算され、制御目標値として出力される。
【0058】最後に、利得制御手段91は上記図3に示
すような構成で実現することができる。比較器911
は、レベル演算部の出力である相関器出力レベルを制御
目標値と比較し、相関器出力レベルが制御目標値よりも
大きければ”−1”を出力し、相関器出力レベルが制御
目標値よりも小さければ”+1”を出力するものであ
る。この比較器911の出力は、後段のアップダウンカ
ウンタ912を動作させる。アップダウンカウンタ91
2は、カウンタ値を利得制御信号として出力する。よっ
て、VGA1は、この利得制御信号に従って利得を制御
され、自動利得制御を実現する。
【0059】次に、上記の如く構成された本発明の実施
の形態に係るAGC装置の動作アルゴリズムについて図
4のフローチャートを参照しながら詳細に説明する。
【0060】最初に、ステップS1において、AGC制
御部9の入力信号レベル監視手段92は、A/D変換器
4への入力信号レベルが適切な範囲内にあるか否かを調
べ、判断する。ここで、A/D変換器4への入力信号レ
ベルが適切な範囲内であった場合は、ステップS2にお
いて、利得制御手段91は、相関器出力レベルと制御目
標値との比較結果に従って、VGA1の利得を制御す
る。このとき、利得制御手段91は、相関器出力レベル
が制御目標値よりも小さければ、VGA1の利得を上げ
るように利得制御信号を出力し、また、相関器出力レベ
ルが制御目標値よりも大きければ、VGA1の利得を下
げるように利得制御信号を出力する。
【0061】他方、上記ステップS1において、A/D
変換器4への入力信号レベルが適切な範囲外であった場
合は、ステップS5において、オーバーフロー検出手段
(オーバーフロー検出用カウンタ922)及びアンダー
フロー検出手段(アンダーフロー検出用カウンタ92
5)によって、A/D変換器4への入力信号レベルがオ
ーバーフローであるのかアンダーフローであるのかを判
断する。その結果、制御目標値変更手段93は、A/D
変換器4への入力信号レベルがオーバーフローであれ
ば、制御目標値を下げ、A/D変換器4への入力信号レ
ベルがアンダーフローであれば、制御目標値を上げるよ
うに動作する。
【0062】図1のAGC装置は、以上の動作アルゴリ
ズムにより動作する。尚、上記図4に示したフローチャ
ートにおけるステップS2、ステップS3、ステップS
4に示す処理と、ステップS1、ステップS5、ステッ
プS6、ステップS7に示す処理とは、互いに独立して
実行するようにしてもよい。
【0063】ここで、上記図4に示したフローチャート
におけるステップS2、ステップS3、ステップS4に
示す動作である、逆拡散後の信号レベルを一定に制御す
るための制御動作を説明する。
【0064】AGC制御部9に装備された利得制御手段
91において、レベル演算部の出力である相関器出力レ
ベルと制御目標値とを比較し、相関器出力レベルが制御
目標値よりも大きければ、VGA1の利得を下げるよう
に利得制御信号を出力し、相関器出力レベルが制御目標
値よりも小さければ、VGA1の利得を上げるように利
得制御信号を出力する。これにより、相関器出力レベル
は制御目標値へ近づくように制御され、逆拡散後の信号
レベルの変動が生じてもそれを抑制し、一定になるよう
に制御することが可能である。
【0065】次に、上記図4に示したフローチャートに
おけるステップS1、ステップS5、ステップS6、ス
テップS7に示す動作である、A/D変換器4への入力
信号レベルが所定の範囲外となった場合の制御動作を説
明する。
【0066】A/D変換器4への入力信号のオーバーフ
ローは、A/D変換器4のディジタル出力値より検出す
る。例えば、A/D変換器4が8bit出力、つまりA
/D変換器4のディジタル出力の解像度が256階調で
あるとし、入力レベルの適正範囲を128〜192と設
定した場合、統計的にディジタル出力値が上限閾値19
2を超えた場合をオーバーフローとして検出し、逆に統
計的にディジタル出力値が下限閾値128を下回った場
合をアンダーフローとして検出する。ここで、「統計的
に」とは、例えば256チップ中128チップがオーバ
ーフロー(もしくはアンダーフロー)状態であったこと
を意味している(統計閾値128)。
【0067】そして、A/D変換器4への入力信号のオ
ーバーフローが検出された場合は、AGC制御部9に装
備された制御目標値変更手段93は、現在用いている制
御目標値を所定量Δだけ小さい値に変更する。これによ
り、AGC制御部9に装備された利得制御手段91は、
相関器出力レベルが制御目標値を超えていると判断し、
VGA1の利得を下げるように利得制御信号を出力する
ことになる。その結果、自動的にオーバーフロー状態か
ら回復することができ、新しい制御目標値に基づいて利
得制御を行い、逆拡散後の信号レベルを一定にすること
ができる。
【0068】他方、A/D変換器4への入力信号のアン
ダーフローが検出された場合は、AGC制御部9に装備
された制御目標値変更手段93は、現在用いている制御
目標値を所定量Δだけ大きい値に変更する。これによ
り、AGC制御部9に装備された利得制御手段91は、
相関器出力レベルが制御目標値より小さいと判断し、V
GA1の利得を上げるように利得制御信号を出力するこ
とになる。その結果、自動的にアンダーフロー状態から
回復することができ、新しい制御目標値に基づいて利得
制御を行い、逆拡散後の信号レベルを一定にすることが
できる。
【0069】ここで、AGCの張りつき状態(AGCが
停止した状態)から回復する仕組みについて、更に説明
を加える。
【0070】CDMA通信方式において、著しく干渉波
や雑音のレベルが増加すると、受信信号中に含まれる希
望波信号の割合が減少し、見かけ上、希望波信号レベル
が抑制される。このような条件の下で、本発明の実施の
形態に係るAGC装置は次のような動作を行う。
【0071】図5は相関器出力レベルが制御目標値を下
回っているためVGA1の利得を上げるように制御を続
けていたが、相関器出力レベルが制御目標値に達する前
に、A/D変換器4への入力信号レベルがオーバーフロ
ーしてしまった状態を示す波形図である。
【0072】従来方式のAGC装置では、図5に示すよ
うな状態となった後も、相関器出力レベルが制御目標値
を下回っているため、VGA1の利得を上げるように制
御を続けるが、A/D変換器4のオーバーフローにより
正常に逆拡散処理が行われず、逆に相関器出力レベルが
低下する結果となり問題であった。
【0073】これに対し、本発明の実施の形態に係るA
GC装置では、AGC制御部9に装備された入力信号レ
ベル監視手段92により、A/D変換器4への入力信号
レベルのオーバーフローを検出することができ、オーバ
ーフローが検出されると、制御目標値変更手段93によ
り、相関器出力レベルの制御目標値を下げることができ
るため、図6に示すように、オーバーフロー状態にあっ
ても相関器出力レベルが制御目標値を上回っている状態
をとることができる。その結果、図7に示すように、A
/D変換器4への入力信号レベルがオーバーフロー状態
から回復するまで、VGA1の利得を下げるように制御
を行い、自動的にオーバーフロー状態から回復すること
ができる。
【0074】また、干渉波や雑音のレベルが減少し、受
信信号中に含まれる希望波信号の割合が増加した場合、
希望波信号レベルが増加することになる。このような通
信環境が回復した条件の下では、本発明の実施の形態に
係るAGC装置は、より大きなレベルで相関器出力レベ
ルを一定に制御するため、次のような動作を行う。
【0075】図8は相関器出力レベルが制御目標値を上
回っているためVGA1の利得を下げるように制御を続
けていたが、相関器出力レベルが制御目標値に達する前
に、A/D変換器4への入力信号レベルがアンダーフロ
ーしてしまった状態を示す波形図である。
【0076】現在の制御目標値に対して相関器出力レベ
ルを一定に制御することはできているが、実際には、よ
り大きな制御目標値で制御することが可能であり、利得
を損している。
【0077】そこで、本発明の実施の形態に係るAGC
装置では、AGC制御部9に装備された入力信号レベル
監視手段92により、A/D変換器4への入力信号レベ
ルのアンダーフローを検出することができ、アンダーフ
ローが検出されると、制御目標値変更手段93により、
相関器出力レベルの制御目標値を上げることができるた
め、図9に示すように、相関器出力レベルが制御目標値
を下回っている状態をとることができる。その結果、図
10に示すように、A/D変換器4への入力信号レベル
がアンダーフロー状態から回復するまで、VGA1の利
得を上げるように制御を行い、自動的にアンダーフロー
状態から回復し、より大きな制御目標値で制御すること
ができる。
【0078】以上説明したように、本発明の実施の形態
に係るAGC装置によれば、AGC制御部9は、逆拡散
後の信号レベルを参照信号として用いてVGA1の利得
が制御目標値へ近づくように制御する利得制御手段91
と、A/D変換器4への入力信号レベルが適正範囲にあ
るか否かを監視する入力信号レベル監視手段92と、A
/D変換器4への入力信号レベルがオーバーフロー状態
の場合は制御目標値を小さくし、アンダーフロー状態の
場合は制御目標値を大きくする制御目標値変更手段93
とを備えているため、AGCの張りつき状態から自動的
に回復し、常に正常に逆拡散後の信号レベルが一定とな
るように制御することができる。即ち、干渉レベルが大
きく変化するような場合においても、逆拡散後の希望波
信号レベルを一定に保つように自動利得制御を行うこと
ができる。
【0079】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用
してもよい。上述した実施形態の機能を実現するソフト
ウエアのプログラムコードを記憶した記憶媒体等の媒体
をシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装
置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体
等の媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行
することによっても、達成されることは言うまでもな
い。
【0080】この場合、記憶媒体等の媒体から読み出さ
れたプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を
実現することになり、そのプログラムコードを記憶した
記憶媒体等の媒体は本発明を構成することになる。プロ
グラムコードを供給するための記憶媒体等の媒体として
は、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハード
ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−RO
M、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、
ROM、或いはネットワークを介したダウンロードなど
を用いることができる。
【0081】また、コンピュータが読み出したプログラ
ムコードを実行することにより、上述した実施形態の機
能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指
示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが
実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって
上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれるこ
とは言うまでもない。
【0082】更に、記憶媒体等の媒体から読み出された
プログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡
張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニット
に備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコー
ドの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニ
ットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部
を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実
現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の利得制御
装置によれば、逆拡散後の信号レベルに基づき可変利得
増幅器の利得を制御目標値へ近づけるように制御する利
得制御手段と、A/D変換器への入力信号レベルを監視
する入力信号レベル監視手段と、入力信号レベルが所定
範囲外となった場合に制御目標値を変更する制御目標値
変更手段とを備えているため、干渉レベルが大きく変化
するような場合においても、逆拡散後の希望波信号レベ
ルを一定に保つように自動利得制御を行うことができ
る。
【0084】また、本発明の無線通信装置、本発明の利
得制御方法、本発明の記憶媒体においても、上記と同様
に、干渉レベルが大きく変化するような場合において
も、逆拡散後の希望波信号レベルを一定に保つように自
動利得制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るAGC装置の構成を
示すブロック図である。
【図2】AGC装置の入力信号レベル監視手段及び制御
目標値変更手段の構成を示すブロック図である。
【図3】AGC装置の利得制御手段の構成を示すブロッ
ク図である。
【図4】AGC装置のアルゴリズムを示すフローチャー
トである。
【図5】オーバーフロー発生を示す波形図である。
【図6】制御目標値を下げたことを示す波形図である。
【図7】AGCが正常動作へ回復したことを示す波形図
である。
【図8】アンダーフロー発生を示す波形図である。
【図9】制御目標値を上げたことを示す波形図である。
【図10】より大きな制御目標値でAGCが動作してい
ることを示す波形図である。
【図11】従来例に係るAGC装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図12】VGAの利得制御信号レベルと利得の関係を
示す特性図である。
【符号の説明】
1 可変利得増幅器 2 乗算器 3 ローカルキャリア周波数発振器 4 A/D変換器 5 相関器 6 自乗演算部 7 加算器 8 ORゲート 9 AGC制御部 91 利得制御手段 92 入力信号レベル監視手段 93 制御目標値変更手段 911 比較器 912 アップダウンカウンタ 921 比較器 922 オーバーフロー検出用カウンタ(オーバーフロ
ー検出手段) 923 比較器 924 比較器 925 アンダーフロー検出用カウンタ(アンダーフロ
ー検出手段) 926 比較器 931 アップダウンカウンタ 932 乗算器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04L 27/00 H04L 27/00 Z

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号を増幅する可変利得増幅器と、
    前記増幅後の信号をディジタル信号に変換するA/D変
    換器と、ディジタル信号を逆拡散処理する相関器とを備
    えた装置に搭載され、前記可変利得増幅器の利得制御を
    行う利得制御装置であって、 逆拡散後の信号レベルに基づき前記可変利得増幅器の利
    得を制御目標値へ近づけるように制御する利得制御手段
    と、前記A/D変換器への入力信号レベルを監視する入
    力信号レベル監視手段と、前記入力信号レベルが所定範
    囲外となった場合に前記制御目標値を変更する制御目標
    値変更手段とを有することを特徴とする利得制御装置。
  2. 【請求項2】 前記入力信号レベル監視手段は、前記A
    /D変換器への入力信号レベルが前記所定範囲を超えて
    いることを検出するオーバーフロー検出手段を有し、前
    記制御目標値変更手段は、前記オーバーフロー検出手段
    により前記入力信号レベルが前記所定範囲を超えている
    ことが検出された場合に前記制御目標値を小さい値へ変
    更することを特徴とする請求項1記載の利得制御装置。
  3. 【請求項3】 前記入力信号レベル監視手段は、前記A
    /D変換器への入力信号レベルが前記所定範囲を下回っ
    ていることを検出するアンダーフロー検出手段を有し、
    前記制御目標値変更手段は、前記アンダーフロー検出手
    段により前記入力信号レベルが前記所定範囲を下回って
    いることが検出された場合に前記制御目標値を大きい値
    へ変更することを特徴とする請求項1又は2記載の利得
    制御装置。
  4. 【請求項4】 前記入力信号レベル監視手段は、前記A
    /D変換器への入力信号レベルとしてCDMA(Code D
    ivision Multiple Access)信号レベルを監視すること
    を特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の利得制御
    装置。
  5. 【請求項5】 入力信号を増幅する可変利得増幅器と、
    前記増幅後の信号を逆拡散処理する相関器とを備えた装
    置に搭載され、前記可変利得増幅器の利得制御を行う利
    得制御装置であって、逆拡散後の信号レベルと制御目標
    値に応じて前記可変利得増幅器の利得を制御する利得制
    御手段と、逆拡散前の信号レベルに応じて前記制御目標
    値を変更する制御目標値変更手段とを有することを特徴
    とする利得制御装置。
  6. 【請求項6】 前記制御目標値変更手段は、逆拡散前の
    信号レベルが所定範囲外となった場合に前記制御目標値
    を変更することを特徴とする請求項5記載の利得制御装
    置。
  7. 【請求項7】 前記制御目標値変更手段は、逆拡散前の
    信号レベルが前記所定範囲を超えた場合に前記制御目標
    値を小さい値へ変更することを特徴とする請求項6記載
    の利得制御装置。
  8. 【請求項8】 前記制御目標値変更手段は、逆拡散前の
    信号レベルが前記所定範囲を下回った場合に前記制御目
    標値を大きい値へ変更することを特徴とする請求項6記
    載の利得制御装置。
  9. 【請求項9】 受信信号を増幅する可変利得増幅器と、
    前記増幅後の信号をディジタル信号に変換するA/D変
    換器と、ディジタル信号を逆拡散処理する相関器とを備
    えた無線通信装置であって、 逆拡散後の信号レベルに基づき前記可変利得増幅器の利
    得を制御目標値へ近づけるように制御する利得制御手段
    と、前記A/D変換器への入力信号レベルを監視する入
    力信号レベル監視手段と、前記入力信号レベルが所定範
    囲外となった場合に前記制御目標値を変更する制御目標
    値変更手段とを有することを特徴とする無線通信装置。
  10. 【請求項10】 前記入力信号レベル監視手段は、前記
    A/D変換器への入力信号レベルが前記所定範囲を超え
    ていることを検出するオーバーフロー検出手段を有し、
    前記制御目標値変更手段は、前記オーバーフロー検出手
    段により前記入力信号レベルが前記所定範囲を超えてい
    ることが検出された場合に前記制御目標値を小さい値へ
    変更することを特徴とする請求項9記載の無線通信装
    置。
  11. 【請求項11】 前記入力信号レベル監視手段は、前記
    A/D変換器への入力信号レベルが前記所定範囲を下回
    っていることを検出するアンダーフロー検出手段を有
    し、前記制御目標値変更手段は、前記アンダーフロー検
    出手段により前記入力信号レベルが前記所定範囲を下回
    っていることが検出された場合に前記制御目標値を大き
    い値へ変更することを特徴とする請求項9又は10記載
    の無線通信装置。
  12. 【請求項12】 前記入力信号レベル監視手段は、前記
    A/D変換器への入力信号レベルとしてCDMA(Code
    Division Multiple Access)信号レベルを監視するこ
    とを特徴とする請求項9乃至11の何れかに記載の無線
    通信装置。
  13. 【請求項13】 受信信号を増幅する可変利得増幅器
    と、前記増幅後の信号を逆拡散処理する相関器とを備え
    た無線通信装置であって、逆拡散後の信号レベルと制御
    目標値に応じて前記可変利得増幅器の利得を制御する利
    得制御手段と、逆拡散前の信号レベルに応じて前記制御
    目標値を変更する制御目標値変更手段とを有することを
    特徴とする無線通信装置。
  14. 【請求項14】 前記制御目標値変更手段は、逆拡散前
    の信号レベルが所定範囲外となった場合に前記制御目標
    値を変更することを特徴とする請求項13記載の無線通
    信装置。
  15. 【請求項15】 前記制御目標値変更手段は、逆拡散前
    の信号レベルが前記所定範囲を超えた場合に前記制御目
    標値を小さい値へ変更することを特徴とする請求項14
    記載の無線通信装置。
  16. 【請求項16】 前記制御目標値変更手段は、逆拡散前
    の信号レベルが前記所定範囲を下回った場合に前記制御
    目標値を大きい値へ変更することを特徴とする請求項1
    4記載の無線通信装置。
  17. 【請求項17】 入力信号を増幅する可変利得増幅器
    と、前記増幅後の信号をディジタル信号に変換するA/
    D変換器と、ディジタル信号を逆拡散処理する相関器と
    を備えた装置に搭載され、前記可変利得増幅器の利得制
    御を行う利得制御装置で実行される利得制御方法であっ
    て、 前記A/D変換器への入力信号レベルを監視し、前記入
    力信号レベルが所定範囲外となった場合に制御目標値を
    変更し、逆拡散後の信号レベルに基づき前記可変利得増
    幅器の利得を前記制御目標値へ近づけるように制御する
    ことを特徴とする利得制御方法。
  18. 【請求項18】 前記A/D変換器への入力信号レベル
    が前記所定範囲を超えていることを検出した場合に前記
    制御目標値を小さい値へ変更することを特徴とする請求
    項17記載の利得制御方法。
  19. 【請求項19】 前記A/D変換器への入力信号レベル
    が前記所定範囲を下回っていることを検出した場合に前
    記制御目標値を大きい値へ変更することを特徴とする請
    求項17又は18記載の利得制御方法。
  20. 【請求項20】 前記A/D変換器への入力信号レベル
    としてCDMA(Code Division Multiple Access)信
    号レベルを監視することを特徴とする請求項17乃至1
    9の何れかに記載の利得制御方法。
  21. 【請求項21】 入力信号を増幅する可変利得増幅器
    と、前記増幅後の信号を逆拡散処理する相関器とを備え
    た装置に搭載され、前記可変利得増幅器の利得制御を行
    う利得制御装置で実行される利得制御方法であって、逆
    拡散前の信号レベルに応じて制御目標値を変更し、逆拡
    散後の信号レベルと前記制御目標値に応じて前記可変利
    得増幅器の利得を制御することを特徴とする利得制御方
    法。
  22. 【請求項22】 逆拡散前の信号レベルが所定範囲外と
    なった場合に前記制御目標値を変更することを特徴とす
    る請求項21記載の利得制御方法。
  23. 【請求項23】 逆拡散前の信号レベルが前記所定範囲
    を超えた場合に前記制御目標値を小さい値へ変更するこ
    とを特徴とする請求項22記載の利得制御方法。
  24. 【請求項24】 逆拡散前の信号レベルが前記所定範囲
    を下回った場合に前記制御目標値を大きい値へ変更する
    ことを特徴とする請求項22記載の利得制御方法。
  25. 【請求項25】 入力信号を増幅する可変利得増幅器
    と、前記増幅後の信号をディジタル信号に変換するA/
    D変換器と、ディジタル信号を逆拡散処理する相関器と
    を備えた装置に搭載され、前記可変利得増幅器の利得制
    御を行う利得制御装置に適用される利得制御方法を実行
    するプログラムを記憶したコンピュータにより読み出し
    可能な記憶媒体であって、 前記利得制御方法は、逆拡散後の信号レベルに基づき前
    記可変利得増幅器の利得を制御目標値へ近づけるように
    制御する利得制御ステップと、前記A/D変換器への入
    力信号レベルを監視する入力信号レベル監視ステップ
    と、前記入力信号レベルが所定範囲外となった場合に前
    記制御目標値を変更する制御目標値変更ステップとを有
    することを特徴とする記憶媒体。
  26. 【請求項26】 前記入力信号レベル監視ステップは、
    前記A/D変換器への入力信号レベルが前記所定範囲を
    超えていることを検出するオーバーフロー検出ステップ
    を有し、前記制御目標値変更ステップでは、前記オーバ
    ーフロー検出ステップにより前記入力信号レベルが前記
    所定範囲を超えていることが検出された場合に前記制御
    目標値を小さい値へ変更することを特徴とする請求項2
    5記載の記憶媒体。
  27. 【請求項27】 前記入力信号レベル監視ステップは、
    前記A/D変換器への入力信号レベルが前記所定範囲を
    下回っていることを検出するアンダーフロー検出ステッ
    プを有し、前記制御目標値変更ステップでは、前記アン
    ダーフロー検出ステップにより前記入力信号レベルが前
    記所定範囲を下回っていることが検出された場合に前記
    制御目標値を大きい値へ変更することを特徴とする請求
    項25又は26記載の記憶媒体。
  28. 【請求項28】 前記入力信号レベル監視ステップで
    は、前記A/D変換器への入力信号レベルとしてCDM
    A(Code Division Multiple Access)信号レベルを監
    視することを特徴とする請求項25乃至27の何れかに
    記載の記憶媒体。
  29. 【請求項29】 入力信号を増幅する可変利得増幅器
    と、前記増幅後の信号を逆拡散処理する相関器とを備え
    た装置に搭載され、前記可変利得増幅器の利得制御を行
    う利得制御装置に適用される利得制御方法を実行するプ
    ログラムを記憶したコンピュータにより読み出し可能な
    記憶媒体であって、前記利得制御方法は、逆拡散後の信
    号レベルと制御目標値に応じて前記可変利得増幅器の利
    得を制御する利得制御ステップと、逆拡散前の信号レベ
    ルに応じて前記制御目標値を変更する制御目標値変更ス
    テップとを有することを特徴とする記憶媒体。
  30. 【請求項30】 前記制御目標値変更ステップでは、逆
    拡散前の信号レベルが所定範囲外となった場合に前記制
    御目標値を変更することを特徴とする請求項29記載の
    記憶媒体。
  31. 【請求項31】 前記制御目標値変更ステップでは、逆
    拡散前の信号レベルが前記所定範囲を超えた場合に前記
    制御目標値を小さい値へ変更することを特徴とする請求
    項30記載の記憶媒体。
  32. 【請求項32】 前記制御目標値変更ステップでは、逆
    拡散前の信号レベルが前記所定範囲を下回った場合に前
    記制御目標値を大きい値へ変更することを特徴とする請
    求項30記載の記憶媒体。
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