JP2002289392A - 空気イオンの発生方法とその装置 - Google Patents
空気イオンの発生方法とその装置Info
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Abstract
を空気イオンで除電する場合に、逆帯電させないように
除電することを目的とする。 【解決手段】 空気中に正電荷の空気小イオンと負電荷
の空気小イオンを発生させる静電気発生処理において、
噴霧する水の比抵抗値の大小に応じて正電荷の空気小イ
オンと負電荷の空気小イオンとの発生量と発生割合を制
御するイオン発生量制御処理を行う空気イオン発生処理
である。低耐電物体の除電の場合は、負電荷の空気小イ
オンと正電荷の空気小イオンが等価になるように、正帯
電物体の場合は負電荷の空気小イオンが多くなるよう
に、負帯電物体の場合はその逆になるように水質を制御
管理して、さらに除電時間を設定することにより逆帯電
が起こらないように空気イオンを発生させる空気イオン
発生方法とその装置。
Description
電物体あるいは正帯電物体を空気イオンで除電する場合
に、逆帯電させないように除電するための空気小イオン
を空気中に発生させる方法とその装置に関する。
る現象は、レナード効果(Lenard‘effec
t)として古くから知られている。レナード効果は、水
滴が空中で分裂するとき、より正確には、水滴が障壁で
ある金属板に衝突して微細水滴に分裂するとき、付近の
空気中に負イオンが発生し、水滴が負イオンと等量の正
電荷を得る、というものである。この現象は、その後、
水滴が空気中で分裂するだけでレナードと同様な効果が
起こり得る事がシンプソン(Simpson)の実験に
よってたしかめられた。
での電気分離の説明に応用している。シンプソンの実験
によれば、半径2.4mmの水滴の落下速度は8m/s
ecである。雷雲内の上昇気流は8m/sec以上のこ
とも希ではないから、半径2.5mm以下の水滴は落下
できず、かえって上方へ運ばれてしまう。半径2.5m
m以上の水滴は分裂し、上昇気流に乗って上方へ運ばれ
るが、途中で大きな水滴に成長して落下し、再び、分裂
する。このように分裂を繰り返すために、前の効果はさ
らに大きくなり、結局雷雲の上方に負電荷、下方に正電
化が集まることになる。即ち負極性の雷雲になる、とい
うものである(気象電気学 畠山ほか著岩波書店195
5 P94〜95参照)。
を発生させる装置は、例えば特公平5−587555号
(先行例1)に記載され、また、このような負イオン発
生装置を一般家庭用又は事務所用として小型化をしたも
のは、例えば実開平4−126717号公報(先行例
2)に空気清浄機として開示されている。
気イオンを放出して、空気中にほぼ等量の正電荷の空気
小イオンと負電荷の空気小イオンを発生させる空気イオ
ンの発生装置は2000−114798号(先行例3)
が出願されている。
効果によれば、空気中に負イオンが発生し、水滴が負イ
オンと等量の正電荷を得る、という観念が定着してお
り、空気中にほぼ等量の正、負イオンを発生させること
については、殆ど着目されることはなった。一方、静電
気理論によれば、レナード効果は、水の噴霧に伴う帯電
現象であって、電気二重層の構造から小さな液滴は、負
イオンが過剰に、大きな液滴は、正イオンが過剰な状態
になって帯電する、と説明されている(「静電気ハンド
ブック」静電気学会編オーム社出版頁104〜105参
照)。
を発生させる装置によれば、空気中に負イオンを豊富に
発生させることができるため、主として負イオンの生理
作用を利用して快適な空間を形成するための装置に用い
られてきた。そのほか、除電装置として正電荷に帯電し
た物体の除電処理は可能である。しかし、負電荷に帯電
した物体の除電処理には適用することができない。物体
は、正電荷に帯電するものものと、負電荷に帯電するも
のとがある。したがって、帯電物体の除電処理を行なう
には、基本的には、等量の正電荷のイオンと、負電荷の
イオンを含む空気を帯電物体に吹き付けるのが望まし
い。
電気理論によっても、空気中に発生する負イオンも結局
は水滴であり、水滴の大小は、相対的なものであるか
ら、噴霧水滴を微細化することによって、空気中にも
し、ほぼ等量の正電荷の空気小イオンと、負電荷の空気
小イオンを発生させることができれば、帯電物体の除電
処理その他の技術分野への応用、展開が大いに期待でき
る。もっとも、水の噴霧によれば、空気イオンの発生に
付随して大粒の水滴が発生するという問題がある。大粒
の水滴は、半導体装置などの電子部品には大敵である。
しかし、幸いなことに、水滴を空気中から分離除去する
技術は、先行例1をはじめとしてレナード効果を利用し
て空気中に負イオンを発生させる装置において既に確立
している。
ぼ等量の正電荷の空気小イオンと、負電荷の空気小イオ
ンを空気中に発生させる方法とその装置も既に確立され
ている。しかし、100V以下の低耐電圧部品の場合、
ほぼ等量の正・負空気イオンにかたよりがある場合に、
かたよった方に帯電して絶縁破壊を起こす場合がある。
又、1KV以上の帯電部品の場合、暴露時間と除電時間
との関連を決めて、正・負空気イオンの片寄りを付けて
暴露時間の短縮をはかる等の対応が必要である。
発明による空気イオンの発生方法においては、水と空気
との摩擦による帯電現象によって生ずる空気イオンを放
出して、空気中に正電荷の空気小イオンと負電荷の空気
小イオンを発生させる静電気発生処理において、水滴分
裂に用いる水質を制御管理する事により、空気中に放出
する正電荷の空気小イオン量と負電荷の空気小イオン量
及びその比の制御を行なう空気イオン発生処理であり、
空気イオンの発生に付随して放出される霧化水滴を空気
中から除去する除水処理とを順次行なうことである。
を混合して空気中に放出する処理であり、その際、加圧
水の水質は主に比抵抗値で管理する事である。
を混合して空気中に放出する処理であり、加圧水の水質
は活性炭とイオン交換樹脂で処理する事である。
を混合して空気中に放出する処理であり、加圧水の水質
はイオン交換樹脂で処理する事である。
と、加圧空気とを混合して空気中に放出する処理であ
り、加圧水の水質は逆浸透(RO)膜で処理する事であ
る。
を混合して空気中に放出する処理であり、加圧水の水質
制御はバイパス水路を設けて処理する事である。
生に付随して放出される霧化水滴を加熱により空気中に
蒸散して除去する除水処理を行なうことである。
事により、空気中に放出する正電荷の空気小イオン量と
負電荷の空気小イオン量及びその比の制御された空気イ
オンにより低耐電圧物体、正帯電体あるいは負帯電体等
の帯電物体を逆帯電させること無く除電を行なう事に用
いられる。
ン発生量制御処理と、静電気発生処理とを有する空気イ
オンの発生方法であって、静電気発生処理は、空気中に
水を噴霧し、水滴分裂に伴う帯電現象によって、空気中
に正電荷の空気小イオンと負電荷の空気小イオンを発生
させる処理であり、イオン発生量制御処理は、予め噴霧
する水の比抵抗値の大小に応じて正電荷の空気小イオン
と負電荷の空気小イオンとの発生量と発生割合を制御す
る処理である。
り微細水滴を空気中に発生させる。この微細水滴は水と
空気との摩擦によって、正電荷と負電荷とに帯電してい
る。噴霧水は、イオン発生量制御処理によって、予め比
抵抗計で管理された水質の水である。
滴を正電荷の空気小イオン、負電荷に帯電した微細水滴
を負電荷の空気小イオンと定義している。なお、本発明
において、発生する正電荷の空気小イオンと、負電荷の
空気小イオンとの発生量は水質に依存しており、比抵抗
値が0.75〜1.5MΩ・cm近傍でほぼ等量とな
り、比抵抗値が高くなると負電荷の空気小イオン量に対
し正電荷の空気小イオン量が多くなる。逆に、比抵抗値
が低くなると負電荷の空気小イオンが多くなる。
抵抗値で管理制御が可能である。静電気発生処理を行な
ったままの空気は、霧化状態であり、電気ヒーター部を
通過させることにより空気は透明となり、その空気は、
紙、布などを濡らすことがない。
理は、加圧水と、加圧空気とを混合して空気中に水を噴
霧する処理である。正電荷の空気小イオンと、負電荷の
空気小イオンとは、二流体ノズル、別名空気噴射ノズ
ル、気液混合型ノズル、エアーアトマイジングなどとよ
ばれるノズルを用いて有効に発生させる。
とイオン交換樹脂で処理しているのは、空気中の微粒子
はHEPA・ULPAフィルターで処理が可能である
が、空気中の有機成分がTOC成分として水側に移行す
るため予め活性炭で処理した後、水質調整用のイオン交
換樹脂で処理している。
成分がTOC成分として極微量水側に移行しても問題に
ならない対象物の場合、水質調節用のイオン交換樹脂の
みで処理する。
イオン交換樹脂の両機能を兼ね備えた逆浸透(RO)膜
により水質調整を行った方法である。活性炭及びイオン
交換樹脂は吸着能が低下して再生等の処理が必要である
が、逆浸透(RO)膜は再生などの処理が不要である。
ンに対してバイパスラインを設け流量調節用のバルブを
それぞれに設けることにより、水質調整ラインとバイパ
スラインの水の混合比を制御し、比抵抗値の調節と安定
化を行なう。
熱器を設け、吹出口の空気温度より10℃位高くなるよ
うに加温して乾いた空気として吐出させることを特徴と
している。
の中で静電気発生処理と除水処理とを順次行なう装置構
成にすることで、空気イオンの発生に付随して放出され
る霧化水滴を空気中から除去し、濡れを嫌う場所でも本
発明の装置を利用することができる。
用いる水質を制御管理する事により、空気中に放出する
正電荷の空気小イオン量と負電荷の空気小イオン量及び
その比の制御された空気イオンとは低耐電圧物体、正帯
電体、負帯電体等の帯電物体の除電に用いられるもので
あることを特徴としている。
て、組立て部品中、低耐電圧(100V以下)の剥離帯
電で非常に静電破壊されやすいものがある。このような
低耐電圧部品を空気イオンにより除電する場合は、正/
負イオンが等価でバランスしていないと逆帯電による静
電破壊が起こる場合がある。このような低耐電圧部品の
除電には水質としての比抵抗値を0.75〜1.5MΩ
・cmの間に設定して制御管理し、正/負イオン量を等
価にして除電すると逆帯電の無い安定した製造ラインが
組める。
V以上の非常に強力な摩擦帯電物体を短時間に除電する
場合には、多量の正電荷の空気小イオンの方が除電し易
い。このような場合の除電には、水質としての比抵抗値
を3MΩ・cm以上に設定して制御し、多量の正イオン
発生状態として、予め除電時間を測り、暴露時間を決め
た上で除電する。
KV以上の非常に強力な摩擦帯電物体を短時間で除電す
る場合には、塩ビ板の逆で、このような場合の除電に
は、水質としての比抵抗値を0.5MΩ・cm以下に設
定して制御し、多量の負イオン発生状態として、予め除
電時間を測り、暴露時間を決めた上で除電する。この様
に水質としての比抵抗値(MΩ・cm)を制御管理する
ことによりあらゆる帯電物体を除電する空気小イオンを
製造することができる。
電荷の空気小イオンと、負電荷の空気小イオンとは、帯
電物体の除電に用いられるものである。本発明の空気イ
オン発生装置より発生させた正、負の空気小イオンは、
コロナ放電によって発生させた空気イオンに比べて寿命
が長く、半減期で400秒もあり、空気管路を通して遠
くまで搬送できる。また、移動度が0.52cm2/V
・sec以上の空気小イオンは、帯電した物質の静電気
を除去するだけでなく大気の電気伝導度も改善する、即
ち帯電し難い雰囲気になる。
空気イオンの発生装置は、イオン発生部1と、気液分離
部2と、加熱ヒーター3と、水タンク4との組み合わせ
からなるものである。イオン発生部1と、気液分離部2
とは、接続部5にて接続され、イオン発生部1の入力側
には、送風機6が接続され、気液分離部2の出力側には
空気イオン噴射部7が接続されている。加熱ヒーター3
は、気液分離部2と空気イオン噴射部7とをつなぐ空気
イオン搬送部8に設置され、空気イオン搬送部8内を流
動する空気を加熱し、空気中に含まれる霧化水滴を加熱
により空気中に蒸散するためのものである。イオン発生
部1は、空気中に、水の噴霧に伴う帯電現象によって生
ずる正、負の空気イオンを発生させる部分であり、静電
気発生処理を行なうための静電気発生手段としてイオン
発生部1の噴射水供給パイプ9に二流体ノズル10a、
10b、10cを設置している。
は、ポンプ11から給水されるが、ポンプ11と、二流
体ノズル10a、10b、10cとは水質制御管理回路
によってつながれている。水質制御管理回路は、主管路
12と、主管路12から分岐させたバイパス管路13と
からなり、主管路12には、主管路流量調節バルブ14
が取り付けられ、バイパス管路13には、これを開閉す
るバイパス管路流量調節バルブ15が接続されている。
主管路12には活性炭ボンベ16とイオン交換樹脂ボン
ベ17とが接続され、バイパス管路13と合流させた後
の管路には、比抵抗計18が接続され、管路内を流動す
る水の水質を比抵抗計18で測定し、その測定結果に基
づき、制御指令を発し、主管路流量調節バルブ14とバ
イパス管路流量調節バルブ15の開閉度を制御し、これ
によって、二流体ノズル10a、10b、10cに給水
する水の比抵抗値の制御管理を行なう。
は、空気供給パイプ19を通して空気圧縮機20で圧縮
された加圧空気が供給され、水はポンプ11で汲み上げ
た水タンク4内の水が加圧され、比抵抗計18に接続さ
れた噴射水供給パイプ9を通して供給される。二流体ノ
ズル10a、10b、10cからは、供給された加圧空
気と加圧水が噴霧され、噴霧に伴う帯電現象によって生
ずる空気イオンを放出して、予め、水質制御管理されて
いる比抵抗値に依存する空気イオン比で空気中に正電荷
の空気小イオンと負電荷の空気小イオンを発生させる。
現象によって、空気中に正電荷の空気小イオンと負電荷
の空気小イオンを発生させる処理が静電気発生処理であ
り、噴霧する水の比抵抗値の大小に応じて正電荷の空気
小イオンと負電荷の空気小イオンとの発生量と発生割合
を制御する処理がイオン発生量制御処理である。
離するサイクロンセパレータであり、霧化水滴以外の大
粒水滴を除去する除水手段である。加熱ヒーター3は、
霧化水滴を加熱して蒸散させて、乾いた空気として空気
イオン噴射部7へ供給する。二流体ノズル10a、10
b、10cには、外部混合型又は内部混合型のノズルを
用いる。活性炭ボンベ16の活性炭はヤシガラ活性炭
で、イオン交換樹脂ボンベ17の樹脂はカチオン樹脂と
アニオン樹脂とで構成される通常ミックスベッド(M
B)と呼ばれるものである。
型との2種類がある。
図3に内部混合型二流体ノズルの構造を示す(いずれも
エバーロイ(株)製)。外部混合型の二流体ノズル(内
部混合型二流体ノズル)は、そのノズル本体21(2
2)の筒内に形成された圧縮空気流路23(24)と、
圧縮空気流路23(24)に直交して配置された水流路
25(26)とを有するものであり、外部混合型の二流
体ノズルでは、水流路25のノズル孔と、圧縮空気流路
23のノズル孔とが平行に開口され、内部混合型の二流
体ノズルでは、水流路26と、圧縮空気流路24とがノ
ズル本体22内で合流して1孔のノズルが開口されてい
る。
の上下3個所に二流体ノズル10a、10b、10cを
設けた例を示しているが、その個数と配置は、この例に
限らず1個、または複数個の二流体ノズルを噴射水供給
パイプ9の中心に対し放射状に取り付けても、上下に直
列に取り付けても、それらを組み合わせた配置にしても
よい。
プ11で汲み出して水質調整用回路を通した加圧水を二
流体ノズル10a、10b、10cに給水するとともに
空気圧縮機20を駆動して外部から吸引した空気を加圧
し、その加圧空気を二流体ノズル10a、10b、10
cに給気する。一方、送風機6を駆動して外部の空気を
吸引し、旋回流を形成してイオン発生部1に送気する。
二流体ノズル10a、10b、10cからは、イオン発
生部1に送気された空気中に、加圧水と加圧空気とが噴
射される。外部混合型の二流体ノズルでは、加圧水と、
加圧空気とが空気中に放出されてから混合され、内部混
合型の二流体ノズルでは加圧水と、加圧空気とを混合し
て空気中に放出される。
がノズルから放出され、発生した空気イオンの正電荷と
負電荷との発生量ならびにその比率は比抵抗値に応じて
決定され、比抵抗値は、加圧水の水質調整によって決定
される。
の関係を示す。図4において、発生実験によれば,加圧
水の比抵抗値(MΩ・cm)が小さいときには負イオン
の発生量が多く、正イオンの発生量が少ないが、加圧水
の比抵抗値が大きくなるに従って、負イオンの発生量が
減少し、正イオンの発生量が増大する傾向を示し、或る
値を境として逆転し、正イオンの発生量が飛躍的に増大
し、負イオンの発生量がさらに減少して行くことがわか
った。実験によれば、加圧水の比抵抗値0.5MΩ・c
m以下で、負イオンの発生量は140万個/cc以上、
正イオンの発生量は40万個/cc以下であったのに対
し、加圧水の比抵抗値2MΩ・cm以上では、逆転して
負イオンの発生量は6万個/cc以下、正イオンの発生
量は180万個/cc以上に達することがわかった。
イオンを含む空気は、旋回流となって、イオン発生部1
内を流動し、空気イオンの発生に付随して放出された大
粒の水滴とともに引き続き気液分離部2のサイクロンセ
パレータ内に送り込まれ、サイクロンセパレータ内を引
き続き旋回しながら流動し、旋回流中に含まれる大粒の
水滴は、遠心力分離され、さらに除水処理として、霧化
水滴は引き続き加熱ヒーター3により蒸散させ、水質調
整としての比抵抗値に準じた正電荷の空気小イオンと負
電荷の空気小イオンがその比に応じて空気イオン噴射部
7から外部に送気される。
(株)製)を用い、以下の実験条件で、空気イオンの発
生量を測定した。発生した空気小イオンは、ダン科学
(株)製イオンカウンターでイオン移動度を0.4cm
2/V・secに設定して測定した。
す。
温:22℃ ・水タンク水量:20L(精製水)(補給水も精製水使
用) ・バイパス菅路流量調節バルブ(15)開度 : 0〜
90° ・主菅路流量調節バルブ(16)開度 : 0〜
90°
量
混合型の二流体ノズルと、外部混合型二流体ノズルのい
ずれの場合も同じ様に比抵抗値に依存した空気イオンの
発生がみられた。又、水質調整回路用の活性炭及びイオ
ン交換樹脂の代りに逆浸透(RO)膜を使用した場合も
同様の傾向が見られた。
o.1、No.6、No.8のもので、空気イオン噴射
部から20cmの距離にトレック・ジャパン(株)製の
帯電圧プレートモニター(エアーイオナイゼーションモ
ニター、Model 156A)27を空気イオン噴射
部7に向き合わせて、その直下に置き、室温23℃±1
℃、湿度50%±3%RHの部屋で、空気イオン噴射部
7の温度29℃、湿度55%RHの条件で除電時間を測
定した。その結果を図2に示した。
た場合に特徴があり、−10KV帯電の除電時間は10
秒でその後は逆帯電している。従って、空気イオン暴露
時間を10秒に設定した除電を行なう。No.8の水質
の場合はプラスに帯電した場合に特徴があり、+10K
V帯電の除電時間は23秒でその後は逆帯電する。従っ
て、空気イオンの暴露時間を23秒に設定した除電を行
なう。No.6の水質の場合はプラス/マイナスいずれ
に帯電したものも逆帯電せず、0Vに収斂している。
部品で100V以下の剥離帯電部品の除電に適している
と考えられる。
よる水質調整用としての比抵抗値と発生する正・負空気
小イオンとの関連性及び帯電圧(V)減衰除電事例で述
べたが、外部混合型二流体ノズルでも超音波発振器によ
る霧化発生でも同様の結果が得られた。
は、静電気発生処理と、イオン発生量制御処理を行なう
ことによって、空気中に正電荷の空気小イオンと負電荷
の空気小イオンを発生させるとともに、発生する正電荷
の空気小イオンと負電荷の空気小イオンとの発生量を噴
霧する水の比抵抗の値に応じて制御して空気中に発生さ
せる正電荷の空気小イオンと、負電荷の空気小イオンと
の発生量の比率を自由に設定することができ、したがっ
て、本発明によれば、さらに除水処理を組み合わせ、空
気イオンの発生に付随して放出される霧化水滴を空気中
から除去することによって、帯電物体を濡らすこと無
く、又、帯電物体を除電する際、逆帯電させること無く
各種帯電物体の除電に優れた効果を得ることが出来る。
随して放出される霧化水滴を加熱することによって、こ
れを空気中に蒸散して有効に除去することができ、たと
え空気小イオンとしての微細水滴が含まれているとして
も、その水滴は実質的に視認できない程度に小さく、ま
たガラス板を濡らすこともないため、帯電物体の除電に
用いて優れた効果を得る事ができる。
段と、除水手段と組み合わせて前記静電気発生処理と、
除水処理とを順次行なうものであり、静電気発生手段に
は、二流体ノズル(外部混合型の二流体ノズル、内部混
合型の二流体ノズル)のほか、超音波発振器、いわゆる
超音波加湿器を用いて水滴分裂に伴う帯電現象によって
生ずる空気イオンを放出する際、水質調整用としての比
抵抗値を制御管理することにより除電対象物の帯電状況
により、空気中に任意の正電荷の空気小イオンと負電荷
の空気小イオンを発生させることができ、又除水手段に
は、サイクロンセパレータを用いて大粒の水滴を除去し
た後さらに霧化状態の水滴を加熱により蒸散させること
により除電対象物を濡らすこと無く、任意の正、負空気
小イオンを多量発生させ透明な高湿度のぬれない清浄空
気を供給することができる。
成図
レートでの除電結果を示す図
Claims (19)
- 【請求項1】 静電気発生処理と、イオン発生量制御処
理を有する空気イオンの発生方法であって、静電気発生
処理は、空気中に水を噴霧し、水滴分裂に伴う帯電現象
によって、空気中に正電荷の空気小イオンと負電荷の空
気小イオンを発生させる処理であり、イオン発生量制御
処理は、噴霧する水の比抵抗値の大小に応じて正電荷の
空気小イオンと負電荷の空気小イオンとの発生量と発生
割合を制御する処理であることを特徴とする空気イオン
の発生方法。 - 【請求項2】 静電気発生処理は、加圧水と、加圧空気
とを混合して空気中に水を噴霧する処理であることを特
徴とする請求項1記載の空気イオンの発生方法。 - 【請求項3】 イオン発生量制御処理は、水質が調整さ
れた加圧水を空気中に噴霧する処理であることを特徴と
する請求項2記載の空気イオンの発生方法。 - 【請求項4】 加圧水の水質は、主に比抵抗値によって
調整されるものであることを特徴とする請求項3記載の
空気イオンの発生方法。 - 【請求項5】 加圧水の水質は、活性炭とイオン交換樹
脂を用いて処理するものであることを特徴とする請求項
3記載の空気イオンの発生方法。 - 【請求項6】 加圧水の水質は、イオン交換樹脂を用い
て処理されるものであることを特徴とする請求項3記載
の空気イオンの発生方法。 - 【請求項7】 加圧水の水質は逆浸透(RO)膜で処理
する事を特徴とする請求項3記載の空気イオンの発生方
法。 - 【請求項8】 加圧水の供給管路バイパス水路を設け、
加圧水の水質は、バイパス路内を流れる水に対して行な
われるものであることを特徴とする請求項4、5、6ま
たは7記載の空気イオンの発生方法。 - 【請求項9】 除水処理を有し、除水処理は、静電気発
生処理によって、空気中に放出される霧化水滴を空気中
から除去する処理であることを特徴とする請求項1記載
の空気イオンの発生方法。 - 【請求項10】 除水処理は、空気イオンの発生に付随
して放出される霧化水滴を加熱により空気中に蒸散して
除去する処理であることを特徴とする請求項9記載の空
気イオンの発生方法。 - 【請求項11】 水滴分裂に伴う帯電現象によって生ず
る空気イオンを放出して、空気中に正電荷の空気小イオ
ンと負電荷の空気小イオンを発生させるに際し、水滴分
裂に用いる水質を制御管理して、空気中に放出する正電
荷の空気小イオン量と負電荷の空気小イオン量及びその
比の制御を行なう静電気発生処理と、空気イオンの発生
に付随して放出される霧化水滴を空気中から除去する除
水処理とを順次行なうことを特徴とする空気イオンの発
生装置。 - 【請求項12】 静電気発生処理は、加圧水と、加圧空
気とを混合して空気中に放出する処理であり、加圧水の
水質は主に比抵抗値で制御管理されるものであることを
特徴とする請求項11記載の空気イオンの発生装置。 - 【請求項13】 静電気発生処理は、加圧水と、加圧空
気とを混合して空気中に放出する処理であり、加圧水の
水質は活性炭とイオン交換樹脂で処理されることを特徴
とする請求項12記載の空気イオンの発生装置。 - 【請求項14】 静電気発生処理は、加圧水と、加圧空
気とを混合して空気中に放出する処理であり、加圧水の
水質はイオン交換樹脂で処理されることを特徴とする請
求項12記載の空気イオンの発生装置。 - 【請求項15】 静電気発生処理は、加圧水と、加圧空
気とを混合して空気中に放出する処理であり、加圧水の
水質は活性炭と逆浸透(RO)膜で処理されることを特
徴とする請求項12記載の空気イオンの発生装置。 - 【請求項16】 静電気発生処理は、加圧水と、加圧空
気とを混合して空気中に放出する処理であり、加圧水の
水質は逆浸透(RO)膜で処理されることを特徴とする
請求項12記載の空気イオンの発生方法。 - 【請求項17】 静電気発生処理は、加圧水と、加圧空
気とを混合して空気中に放出する処理であり、バイパス
水路を有し、バイパス水路は、バイパス路内を流れる水
の水質を調整する管路であることを特徴とする請求項1
3、14、15または16記載の空気イオンの発生装
置。 - 【請求項18】 静電気発生処理において、空気イオン
の発生に付随して放出される霧化水滴を加熱により空気
中に蒸散して除去する除水処理を行なうことを特徴とす
る請求項11記載の空気イオンの発生装置。 - 【請求項19】 加圧水の水質を制御して発生させた空
気イオンは、低耐電圧物体、正帯電体、負帯電体等の帯
電物体の除電に用いられるものであることを特徴する請
求項12記載の空気イオン発生装置。
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---|---|---|---|---|
JPH02203976A (ja) * | 1989-01-31 | 1990-08-13 | Takashi Yonehara | 水を用いた除電クリーニング法及びその装置 |
JPH05283144A (ja) * | 1992-04-01 | 1993-10-29 | Fujita Corp | 空気イオン発生装置 |
JPH10149893A (ja) * | 1996-11-20 | 1998-06-02 | Colcoat Kk | 除電装置及び除電方法 |
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