JP2002289389A - 放電灯点灯装置および照明装置 - Google Patents

放電灯点灯装置および照明装置

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JP2002289389A
JP2002289389A JP2001091909A JP2001091909A JP2002289389A JP 2002289389 A JP2002289389 A JP 2002289389A JP 2001091909 A JP2001091909 A JP 2001091909A JP 2001091909 A JP2001091909 A JP 2001091909A JP 2002289389 A JP2002289389 A JP 2002289389A
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discharge lamp
resonance
circuit
drive
switching element
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JP2001091909A
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Tsutomu Araki
努 荒木
Hajime Osaki
肇 大崎
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Toshiba Lighting and Technology Corp
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Toshiba Lighting and Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放電灯のフィラメントの断線とほぼ同時に回
路の発振動作を停止できる放電灯点灯装置を提供するこ
とである。 【解決手段】 不飽和形変圧器2は、1次巻線2pが負
荷回路3に接続された放電灯4の一方のフィラメント5
aと他方のフィラメント5bとの間に接続され、2次巻
線2sに負荷回路3に流れる電流に比例する電圧を誘起
する。不飽和形変圧器の2次巻線に誘起された電圧をド
ライブ共振回路で共振させ、ドライブ回路はドライブ共
振回路の共振出力により第1および第2のスイッチング
素子Q1、Q2を交互にドライブする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波電力にて放
電灯を点灯する放電灯点灯装置および照明装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ハーフブリッジ形インバータを備えた放
電灯点灯装置には、例えば、特開平11-289776号公報に
示されるように負荷回路の限流インダクタに磁気結合し
た巻線に生じる帰還電圧を少なくとも一つのLC並列振
動回路に印加してハーフブリッジ形インバータの一対の
スイッチング素子を交互にドライブするためのドライブ
信号を得るようにした自励発振形の放電灯点灯装置があ
る。
【0003】図4は、上記従来の放電灯点灯装置を改良
した放電灯点灯装置の構成図であり、その構成および動
作について以下説明する。直流電源1が投入されると、
直流電源1に直列接続された第1のスイッチング素子Q
1および第2のスイッチング素子Q2のドレイン・ソー
ス間、抵抗R1、R2、不飽和形変圧器2の二次巻線2
s、抵抗R3の直列回路に印加される。第1および第2
のスイッチング素子Q1、Q2は、ゲート電圧が印加さ
れていないのでオフ状態のままである。
【0004】抵抗R1、R2、不飽和形変圧器2の二次
巻線2s、抵抗R3の直列回路においては、それぞれの
抵抗値に応じた電圧降下を生じ、抵抗R2の電圧降下に
よってコンデンサC1が充電されるとともに、不飽和形
変圧器2の2次巻線2sを介して第1および第2のスイ
ッチング素子Q1、Q2のゲートソース間に印加され
る。
【0005】第1のスイッチング素子Q1は、抵抗R2
の電圧降下が順方向に印加されるので、チャンネルが形
成されてオンする。これに対して、第2のスイッチング
素子Q2は、抵抗R2の電圧降下が逆方向なので、オフ
状態を維持する。
【0006】そうして、第1のスイッチング素子Q1が
オンすると、直流電源1の正極から第1のスイッチング
素子Q1のドレイン・ソースおよび不飽和形変圧器2の
1次巻線2pを直列に介して、負荷回路3すなわち直流
カットコンデンサC2、共振インダクタL1、共振コン
デンサC3および直流電源1の負極の経路を電流が流れ
る。共振コンデンサC3には放電灯4が並列に接続され
ている。
【0007】このとき、負荷回路3の直流カットコンデ
ンサC2、共振インダクタL1および共振コンデンサC
3の直列共振回路が共振して共振コンデンサC3の端子
電圧が高くなりかつ充電される。
【0008】また、不飽和形変圧器2の1次巻線2pに
電流が流れたことにより、その電流波形に比例した波形
の電圧が2次巻線2sに誘起される。
【0009】一方、不飽和形変圧器2の2次巻線2s
は、そのインダクタンスがコンデンサC4の静電容量と
ドライブ共振回路を形成しているので、2次巻線2sの
誘起電圧が共振する。
【0010】この共振によって極性が反転すると、第1
のスイッチング素子Q1のゲート・ソース間電圧が逆電
圧になってオフし、反対に第2のスイッチング素子Q2
のゲート・ソース間電圧がドライブ方向の極性になって
オンする。第1のスイッチング素子Q1のオン時間は、
ドライブ共振回路のコンデンサC4の静電容量と不飽和
形変圧器2の2次巻線2sのインダクタンスとにより決
定される。
【0011】第1のスイッチング素子Q1がオフになる
と、共振インダクタL1に蓄積されていた電磁エネルギ
ーが放出されて、共振インダクタL1から直流カットコ
ンデンサC2、共振コンデンサC3、第2のスイッチン
グ素子Q2の寄生ダイオード、不飽和形変圧器2の1次
巻線2pおよび共振インダクタL1の経路を引き続き電
流が流れる。
【0012】そして、その電流が0になると、今度は共
振コンデンサC3の充電電荷が共振インダクタL1、直
流カットコンデンサC2、不飽和形変圧器2の1次巻線
2p、第2のスイッチング素子Q2、共振コンデンサC
3の経路を放電し、電流が上記とは逆方向に流れる。こ
のとき、不飽和形変圧器2の2次巻線2sに誘起される
電圧により、第1のスイッチング素子Q1はオフ状態に
維持され、第2のスイッチング素子Q2はオン状態に維
持される。
【0013】次に、ドライブ共振回路の共振電圧が振動
して極性が反転すると、再び第1のスイッチング素子Q
1がオンし、第2のスイッチング素子Q2がオフする。
その結果、共振インダクタL1に蓄積されていた電磁エ
ネルギーが放出された後、再び直流電源1の正極から、
最初に説明したように電流が負荷回路3に流れる。以
下、以上説明した動作を繰り返して、ハーフブリッジ形
インバータとして作動する。
【0014】このように、自励発振用の帰還回路を限流
インダクタに磁気結合した巻線を用いずに負荷回路に設
けた不飽和形変圧器の2次巻線の出力を用いることで、
回路設計の自由度を確保し、限流インダクタの素子を簡
単にすることができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のこの
ような放電灯点灯装置では、放電灯4の寿末時(寿命末
期時)にフィラメントが断線した場合でも、コンデンサ
C5を介した回路が形成されるので、第1および第2の
スイッチング素子Q1、Q2は発振し続け、第1および
第2のスイッチング素子Q1、Q2を強制的に破壊させ
て発振停止に至らせていた。
【0016】このように、放電灯4のフィラメント断線
時でも発振は継続し、第1および第2のスイッチング素
子Q1、Q2が破壊するまで数秒の時間がかかるので、
発振停止するまでにその時間がかかってしまう。
【0017】本発明の目的は、放電灯のフィラメントの
断線とほぼ同時に回路の発振動作を停止でき、また、製
造コストを安価にできる放電灯点灯装置および照明装置
を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る放
電灯装置は、直流電源間に直列的に接続された第1のス
イッチング素子および第2のスイッチング素子と;直列
的に接続された共振インダクタおよび共振静電容量を有
し、共振静電容量は両端にフィラメント電極を備えた放
電灯の各フィラメント電極の一方側の間に並列的に接続
され、第1および第2のスイッチング素子の交互スイッ
チングにより発生した高周波交流を放電灯に印加する負
荷回路と;1次巻線が前記放電灯の一対のフィラメント
電極の一方と共振静電容量との間に接続され、前記共振
静電容量に流れる電流に比例する電圧が2次巻線に誘起
される不飽和形変圧器と;静電容量および不飽和形変圧
器の2次巻線のインダクタンスにより形成されるドライ
ブ共振回路を有し、ドライブ共振回路の共振出力により
第1および第2のスイッチング素子を交互にスイッチン
グさせるドライブ回路と;を具備していることを特徴と
する。
【0019】本発明および以下の各発明において、特に
指定しない限り用語の定義および技術的意味は次によ
る。
【0020】直流電源1は、交流を整流した整流化直流
電源およびバッテリー電源のいずれでもよい。整流化直
流電源の場合、平滑化手段を備えていることが望まし
い。平滑化手段としては、平滑コンデンサやアクイティ
ブフィルタを整流回路の直流出力端間に接続した構成
や、後述する第1および第2のスイッチング素子を利用
して構成されたアクティブフィルタたとえば部分平滑回
路などが付設されたハーフブリッジ形インバータである
ところの複合形ハーフブリッジ形インバータを用いても
よい。
【0021】第1および第2のスイッチング素子は、ハ
ーフブリッジ形インバータの交互にオン、オフする一対
のスイッチング素子であり、同一極性および相補形のス
イッチング素子のいずれでもよい。また、MOSFET
などの電圧ドライブ形のスイッチング素子またはバイポ
ーラ形トランジスタなどの電流ドライブ形のスイッチン
グ素子のいずれであってもよい。
【0022】電界効果トランジスタFETは、電圧ドラ
イブ形のスイッチング素子であるためドライブが容易で
ある。また、MOSFETは、安全動作領域による制約
の少ない電力用のスイッチング素子として効果的であ
る。さらに、エンハンスメント形MOSFETは、電源
投入時の処理が容易で電力用のスイッチング素子として
好適である。さらにまた、Nチャンネル形MOSFET
が現状では商品ラインアップが豊富であるから有利であ
る。要すれば、Pチャンネル形MOSFETを用いるこ
とができる。
【0023】また、スイッチング素子は、ドライブ端子
を備えていることが許容される。そして、ドライブ端子
に所定の極性のドライブ信号が供給されたときにドライ
ブすなわちオンされる。エンハンスメント形MOSFE
Tにおいては、ドライブ端子であるところのゲートと、
ソースとの間にドライブ信号であるところのゲート電圧
が印加されたときに、チャンネルが形成されてオン状態
になる。従って、ゲート電圧が印加されない状態ではオ
フ状態を維持する。
【0024】「直流電源間に第1および第2のスイッチ
ング素子を直列的に接続する」とは、直流電源から見て
第1および第2のスイッチング素子が直列接続関係にあ
ることをいい、第1および第2のスイッチング素子と直
流電源との間に他の回路部品たとえばインダクタや抵抗
器などが介在していてもよい。また、第1および第2の
スイッチング素子の間に回路部品が介在していてもよ
い。
【0025】負荷回路は、少なくとも共振インダクタお
よび共振静電容量を備えている。そして、第1および第
2のスイッチング素子の交互スイッチングによって発生
する交流により作動する。負荷である放電灯は、負荷回
路の適当な箇所に接続される。
【0026】共振インダクタおよび共振静電容量は、第
1および第2のスイッチング素子の交互スイッチングに
よって発生した交流に共振し得る。そして、共振インダ
クタおよび共振静電容量は、少なくとも各1個が負荷回
路に接続され、要すればいずれか一方または双方が複数
個によって構成されることを許容する。
【0027】また、共振インダクタおよび共振静電容量
は、負荷が放電灯のように負特性を有している場合に
は、そのいずれか一方を限流インピーダンスとして作用
させて負荷の負特性を補償するように構成することがで
きる。
【0028】不飽和形変圧器は、1次巻線および2次巻
線を備えており、スイッチング素子をドライブするため
に、負荷回路に流れる電流に比例する電圧を2次巻線に
誘起する。従って、1次巻線側における巻数が相対的に
少なく、このため1次巻線のインダクタンスは小さくて
共振インダクタとして実質的に貢献しない。
【0029】また、「不飽和形変圧器」とは、実質的に
磁気飽和しないように構成されたコアが用いられている
か、コアを用いないで形成されている。さらに、「コア
が飽和しないように構成されている」とは、ドラム形コ
アや、棒コアのように空隙長が実質的にほぼ無限大とい
えるようなコアであることを意味する。
【0030】次に、不飽和形変圧器の2次巻線は、誘起
電圧に基づいてスイッチング素子のドライブ信号を形成
するために、後述するドライブ共振回路を構成する。
【0031】さらに、本発明において用いる不飽和形変
圧器は、要すればドラムコアや棒コアを備えたチョーク
コイルに1次巻線を重ね巻きすることによって、これを
構成することができる。また、1次巻線を2次巻線の上
に重ね巻きするだけでなく、反対に1次巻線の上に2次
巻線を重ね巻きしてもよいことはいうまでもない。
【0032】ドライブ共振回路は、不飽和形変圧器の2
次巻線側から見たインダクタンスと静電容量とによって
構成されている。そして、この場合の共振回路は、並列
共振回路および直列共振回路のいずれであってもよい。
ここで、静電容量は、コンデンサを用いるか、スイッチ
ング素子が有する静電容量、たとえばMOSFETのゲ
ート・ソース間静電容量を利用することができる。そう
して、ドライブ共振回路は、共振によって正負の極性の
共振出力を生じ、後述するドライブ回路に共振出力を供
給する。
【0033】ドライブ回路は、スイッチング素子に供給
するドライブ信号を形成するための回路である。一対の
スイッチング素子が同一極性である場合には、各スイッ
チング素子を交互にオン、オフさせるためには、ドライ
ブ共振回路の共振出力を一方のスイッチング素子に対し
てある極性で供給するときに、他方のスイッチング素子
に対しては、極性を反転して供給すればよい。このため
には、たとえば変圧器を用いれば容易に極性を反転する
ことができる。
【0034】また、一対のスイッチング素子が相補的関
係にある場合には、ドライブ共振回路の共振出力を極性
を反転しないでそのまま両方のスイッチング素子に供給
することができる。
【0035】次に、スイッチング素子が電圧ドライブ形
である場合には、ドライブ回路は、ドライブ電圧を供給
するようにドライブ回路を構成する。また、電流ドライ
ブ形である場合には、ドライブ電流を供給するようにド
ライブ回路を構成する。
【0036】さらに、電圧ドライブ形のスイッチング素
子を用いる場合に、ドライブ信号を所定の値の電圧に規
制するために、要すれば電圧クランプ回路をゲート保護
回路としてドライブ回路に付設することができる。ゲー
ト保護回路は、第1および第2のスイッチング素子のド
ライブ端子に過大な電圧が印加されるのを防止するもの
で、その具体的な回路構成はどのようなものでもよい。
たとえば、少なくとも2つ以上のツェナーダイオードを
逆極性に直列接続してゲート保護回路を構成することが
できる。このゲート保護回路は、正負両極性の共振電圧
に対して保護作用を行わせることができる。
【0037】そうして、ゲートに対して過電圧になる電
圧分は、ゲート保護回路によって短絡されて吸収される
から、第1および第2のスイッチング素子の各ゲートに
は適正な値の電圧しか印加されない。過電圧がスイッチ
ング素子に印加されると、スイッチング素子の破壊の原
因になるので、ゲート保護手段を付加するのが好まし
い。
【0038】本発明によれば、不飽和形変圧器の一次巻
線は放電灯の一方のフィラメントと他方のフィラメント
の間に接続されるので、放電灯のフィラメントが断線し
た場合に不飽和形変圧器の一次巻線の経路はオープン状
態となる。従って、放電灯のフィラメントの断線とほぼ
同時に回路の発振動作を停止できる。
【0039】請求項2の発明に係る照明装置は、請求項
1記載の放電灯点灯装置と;前記放電灯点灯装置を放電
灯に装着して形成された電球形蛍光ランプと;前記電球
形蛍光ランプを装着する器具本体と;を具備したことを
特徴とする。
【0040】本発明によれば、請求項1の発明の効果を
有する照明装置を提供できる。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は本発明の実施の形態に係る放電灯点灯装置
の構成図である。本発明の実施の形態は、図4に示した
従来例に対し、不飽和形変圧器2の1次巻線2pを放電
灯4の一方のフィラメント5aと他方のフィラメント5
bとの間に接続し、フィラメント5a、5bのいずれか
が断線したときに第1または第2のスイッチング素子Q
1、Q2のゲートに電圧が発生しないようにしたもので
ある。これにより、フィラメント5a、5bのいずれか
が断線したときに確実に回路を発振停止する。
【0042】図1において、直流電源1が投入される
と、直列接続された第1および第2のスイッチング素子
Q1、Q2のドレイン・ソース間に直流電圧が印加され
ると共に、抵抗R1、R2、不飽和形変圧器2の二次巻
線2s、フィラメント5a、抵抗R3に直流電圧が印加
される。
【0043】この場合、第1および第2のスイッチング
素子Q1、Q2は、ゲート電圧が印加されていないので
オフ状態のままである。一方、抵抗R1、R2、不飽和
形変圧器2の二次巻線2s、フィラメント5a、抵抗R
3の直列回路では、それぞれの抵抗値に応じた電圧降下
を生じる。
【0044】その結果、抵抗R2の電圧降下によってコ
ンデンサC4が充電されるとともに、不飽和形変圧器2
の2次巻線2sを介して第1および第2のスイッチング
素子Q1、Q2のゲートソース間に印加される。第1の
スイッチング素子Q1は、抵抗R2の電圧降下が順方向
に印加されるので、チャンネルが形成されてオンする。
このとき、コンデンサC4の電荷が第1のスイッチング
素子Q1のゲート・ソース間静電容量に流入して、これ
を充電するので、第1のスイッチング素子Q1のオン動
作をバックアップする。これに対して、第2のスイッチ
ング素子Q2は、抵抗R2の電圧降下が逆方向なので、
オフ状態を維持する。
【0045】そうして、第1のスイッチング素子Q1が
オンすると、直流電源1の正極から第1のスイッチング
素子Q1のドレイン・ソースおよび不飽和形変圧器2の
1次巻線2pを直列に介して負荷回路3、すなわち直流
カットコンデンサC2、共振インダクタL1、フィラメ
ント5a、共振コンデンサC3、フィラメント5bおよ
び直流電源1の負極の経路を電流が流れる。このとき負
荷回路3の共振インダクタL1、直流カットコンデンサ
C2および共振コンデンサC3の直列共振回路が共振し
て共振コンデンサC3の端子電圧が高くなり、かつ充電
される。
【0046】また、不飽和形変圧器2の1次巻線2pに
電流が流れたことにより、電流波形に比例した波形の電
圧が2次巻線2sに誘起される。この誘起電圧は、図1
に付された極性記号のない方の端子が高い。なお、1次
巻線2pの電圧降下は、図中の極性記号が付されていな
い方の端子が高くなる。
【0047】一方、不飽和形変圧器2の2次巻線2s
は、そのインダクタンスがコンデンサC1の静電容量と
ドライブ共振回路6を形成しているので、2次巻線2s
の誘起電圧が共振する。そして、その共振電圧は、コン
デンサC4を介して第1のスイッチング素子Q1のゲー
ト・ソース間に順方向電圧を引き続き印加して、オン状
態を維持する。
【0048】これに対して、上記共振電圧は、第2のス
イッチング素子Q2のゲート・ソース間に対して逆方向
に印加されるので、第2のスイッチング素子Q2は引き
続きオフ状態のままである。
【0049】ところが、ドライブ共振回路6の共振電圧
は、共振による振動によって次に極性が反転するので、
そのとき第1のスイッチング素子Q1のゲート・ソース
間電圧が逆電圧になってオフし、反対に第2のスイッチ
ング素子Q2のゲート・ソース間電圧がドライブ方向の
極性になってオンする。
【0050】従って、第1のスイッチング素子Q1のオ
ン時間は、ドライブ共振回路6のコンデンサC1の静電
容量と不飽和形変圧器2の2次巻線2sのインダクタン
スとにより決定される。
【0051】第1のスイッチング素子Q1がオフになる
と、共振インダクタL1に蓄積されていた電磁エネルギ
ーが放出されて、共振インダクタL1からフィラメント
5a、不飽和形変圧器2の1次巻線2p、共振コンデン
サC3、フィラメント5b、第2のスイッチング素子Q
2の寄生ダイオード、直流カットコンデンサC2および
共振インダクタL1の経路を引き続き電流が流れ続ける
が、その電流が0になると、今度は共振コンデンサC3
の充電電荷が不飽和形変圧器2の1次巻線2p、フィラ
メント5a、共振インダクタL1、直流カットコンデン
サC2、第2のスイッチング素子Q2、フィラメント5
b、共振コンデンサC3の経路を放電し、電流が上記と
は逆方向に流れる。
【0052】このとき、不飽和形変圧器2の2次巻線2
sに誘起される電圧は、逆に図中の極性記号が付された
方の端子が高く、他方の端子が低くなり、この電圧がド
ライブ共振回路6において共振し、その共振電圧がコン
デンサC4で形成されるドライブ回路7を介して第1の
スイッチング素子Q1に印加される。従って、第1のス
イッチング素子Q1はオフ状態を維持し、第2のスイッ
チング素子Q2はオン状態を維持する。
【0053】ところが、ドライブ共振回路6の共振電圧
が振動して極性が反転すると、再び第1のスイッチング
素子Q1がオンし、第2のスイッチング素子Q2がオフ
する。その結果、共振インダクタL1に蓄積されていた
電磁エネルギーが放出された後、再び直流電源1の正極
から、最初に説明したように電流が負荷回路3に流れ
る。以下、以上説明した動作を繰り返して、ハーフブリ
ッジ形インバータとして作動する。
【0054】このように、本発明の実施の形態では、不
飽和形変圧器の1次巻線2pは必ずフィラメント5a、
5bを経由して、第1または第2のスイッチング素子Q
1、Q2の発振を行うための共振回路を形成している。
このことから、フィラメント5a、5bのいずれかが断
線したときに確実に回路を発振停止することができる。
【0055】次に、図2は本発明の実施の形態に係る共
振インダクタL1の構造図であり、図2(a)は正面
図、図2bは平面図である。図2では、2端子の場合を
示している。
【0056】底板8にはボビン支柱9が立設されてお
り、ボビン支柱9に巻線が施される。また、底板8には
複数個の溝部10が形成されており、巻線は端子11の
ピンから引き出されて、この溝部10により巻線の巻き
始め部分を保持するように構成されている。溝部10の
うち、ボビン支柱9が立設された部分まで形成された溝
部10により、ボビン支柱のほぼ真下から巻線を取り出
すことになる。
【0057】限流インダクタL1は、一対の端子に巻線
を接続する必要があるが、各々の端子から引き出された
巻線の巻き始め部分には絶縁チューブを被せたり、絶縁
テープを貼り付けて絶縁している。従って、端子に絡げ
た巻線をボビン支柱に巻きつける際の作業として、巻線
の巻きはじめ部分に絶縁チューブを被せたり、絶縁テー
プを貼り付けたりする作業が必要となり、製造コストが
高くなっていた。
【0058】しかし、図2のように、溝部10で端子1
1から引き出された巻線の巻き始め部分を保持するの
で、巻線の巻き始め部分の絶縁を省略でき製造コストを
安価にできる。
【0059】図3は、本発明の放電灯点灯装置を放電灯
に装着して形成された電球形蛍光ランプの説明図であ
り、図3(a)は正面図、図3(b)は要部拡大縦断面
図である。
【0060】図3において、12は放電灯点灯装置、1
3は外囲器、14は口金である。放電灯4は、3本のU
字状をなすガラス管をそのU字の両脚部が同心円上に位
置するように等配し、かつ細い連結管によってガラス管
を1本になるように接続することにより、内部に屈曲し
た放電路が形成されるような態様のコンパクトな形に形
成された透光性放電容器と、透光性放電容器の内面側に
配設された蛍光体層と、透光性放電容器の両端に封装さ
れた一対の電極と、透光性放電容器の内部に封入された
適量の水銀および希ガスを含むイオン化媒体とを備えて
いる。
【0061】放電灯点灯装置12は、図1に示す回路構
成を備えていて、放電灯4を付勢する。外囲器13は、
透光性グローブ13a、遮光性基体13bおよび透光性
グローブ13aと遮光性基体13bとの間に位置する仕
切体13cからなる。
【0062】透光性グローブ13aは、内面に光拡散性
被膜を形成したガラス製の有底筒状をなしている。遮光
性基体13bは、白色系の合成樹脂を成形してなるカッ
プ状をなし、その開口端に透光性グローブ13aをシリ
コーン接着剤13dを用いて接着により固着している。
【0063】仕切体13cは、白色系の合成樹脂を成形
してなり、外囲器13の遮光性基体13bの開口端に透
光性グローブ13aと一緒にシリコーン接着剤13dに
より固定されている。
【0064】また、仕切体13cは、外囲器13の内部
を発光室Aと回路収納室Bとに区分している。そうし
て、放電灯4は、その両端部を発光室A側から仕切体1
3cの蛍光ランプ支持孔に挿入してシリコーン接着剤に
より固定して支持されて、主要部が外囲器13の発光室
Aに配置されている。
【0065】放電点灯装置12は、基板12aおよび基
板12aに実装された回路部品12bからなり、仕切体
13cに装着されて外囲器13の回路収納室Bに配置さ
れている。
【0066】口金14は、外囲器13の遮光性基体13
bの基端に装着され、放電灯点灯装置12の交流入力端
に接続し、放電灯点灯装置12の出力端は放電灯4の両
電極に接続している。以上のように構成された電球形蛍
光ランプは、発熱電球用のなどのソケットを備えた器具
本体に装着され照明装置を形成する。
【0067】この照明装置によれば、放電灯4の寿命末
期時において、フィラメントが断線したことにより不飽
和形変圧器2の一次巻線の経路はオープン状態となるの
で、第1または第2のスイッチング素子のゲートに電圧
を供給させる巻線には電圧が発生しないため確実に回路
を発振停止できる。また、巻線の巻き始め部分の絶縁を
省略できる共振インダクタL1を使用するので、製造コ
ストを軽減できる。
【0068】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の請求項1の
発明によれば、不飽和形変圧器の一次巻線は放電灯の一
方のフィラメントと他方のフィラメントの間に接続され
るので、放電灯のフィラメントが断線した場合に不飽和
形変圧器の一次巻線の経路はオープン状態となる。従っ
て、放電灯のフィラメントの断線とほぼ同時に回路の発
振動作を停止できる。
【0069】請求項2の発明によれば、放電灯の寿命末
期時において、放電灯のフィラメントの断線とほぼ同時
に回路の発振動作を停止でき、また、製造コストを安価
にできる照明装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る放電灯点灯装置の構
成図。
【図2】本発明の実施の形態に係る放電灯点灯装置に使
用される共振インダクタの構造図。
【図3】本発明の放電灯点灯装置を放電灯に装着して形
成された電球形蛍光ランプの説明図。
【図4】従来の自励発振形の放電灯点灯装置の構成図。
【符号の説明】
1…直流電源、2…不飽和形変圧器、3…負荷回路、4
…放電灯、5…フィラメント、6…ドライブ共振回路、
7…ドライブ回路、8…底板、9…ボビン支柱、10…
溝部、11…端子、12…放電灯点灯装置、13…外囲
器、14…口金
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3K072 AA02 AA05 BA03 BC01 BC03 DD04 EA01 EA02 EA07 EB03 GA02 GA03 GB12 GC02 HA09 HB03

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源間に直列的に接続された第1の
    スイッチング素子および第2のスイッチング素子と;直
    列的に接続された共振インダクタおよび共振静電容量を
    有し、共振静電容量は両端にフィラメント電極を備えた
    放電灯の各フィラメント電極の一方側の間に並列的に接
    続され、第1および第2のスイッチング素子の交互スイ
    ッチングにより発生した高周波交流を放電灯に印加する
    負荷回路と;1次巻線が前記放電灯の一対のフィラメン
    ト電極の一方と共振静電容量との間に接続され、前記共
    振静電容量に流れる電流に比例する電圧が2次巻線に誘
    起される不飽和形変圧器と;静電容量および不飽和形変
    圧器の2次巻線のインダクタンスにより形成されるドラ
    イブ共振回路を有し、ドライブ共振回路の共振出力によ
    り第1および第2のスイッチング素子を交互にスイッチ
    ングさせるドライブ回路と;を具備していることを特徴
    とする放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の放電灯点灯装置と;前記
    放電灯点灯装置を放電灯に装着して形成された電球形蛍
    光ランプと;前記電球形蛍光ランプを装着する器具本体
    と;を具備したことを特徴とする照明装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7812496B2 (en) 2005-11-30 2010-10-12 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Cassette coil and rotating electrical machine having the cassette coil

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