JP2002289089A - 電界放射冷陰極及びその製造方法 - Google Patents

電界放射冷陰極及びその製造方法

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JP2002289089A
JP2002289089A JP2001130313A JP2001130313A JP2002289089A JP 2002289089 A JP2002289089 A JP 2002289089A JP 2001130313 A JP2001130313 A JP 2001130313A JP 2001130313 A JP2001130313 A JP 2001130313A JP 2002289089 A JP2002289089 A JP 2002289089A
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field emission
cold cathode
emission cold
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Yoshihiko Matsuyama
芳彦 松山
Takashi Mitamura
孝 三田村
Haruhide Kyo
東英 巨
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KANEKKUSU KK
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KANEKKUSU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電界放射型素子に関し、その冷陰極および製
造方法を提供することを課題とする。 【解決手段】 チタン(Ti)を主体とする電界放射型
素子FEDの電界放射冷陰極電子源に酸化硼素(B
)または硼素(B)と白金(Pt)チタン(Ti)か
らなる表面層を形成する冷陰極装置および製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電界放射型素子に関
し、その冷陰極および製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び課題】図7の従来電界放射型素子原理
図に示すように、電界放射型素子即ちFED(Fiel
d Emission Display)は2次元マト
リクス状に配置した電界放射冷陰極電子源1から放出さ
れた電子を、対向電極2に形成させた蛍光体層からなる
発光部3に衝突させて発光させるフラットパネル(平
面)デイスプレイである。このFEDはサブミクロン〜
ミクロンサイズの微小真空管、すなわち、電界放射冷陰
極電子源1を用いた真空マイクロデバイスの一種であ
る。基本構成は、従来の3極管であるが、ゲート電極
5、電界放射冷陰極電子源1を取り付けたガラス基板6
と別のガラス基板7に取り付けられた透明電極(陽極)
8、蛍光体層から構成される発光部3からなる。熱陰極
は用いず、陰極(エミッタ−電子源1)に高電界を集中
して、量子力学的なトンネル効果により電子を引き出す
電界放射冷陰極1を用いている。この引き出した電子
を、陽極/陰極間の電圧で加速し、陽極に形成した蛍光
体層3に衝突・励起させて発光4させる。陰極線による
蛍光体の励起発光という点では、ブラウン管と同じ原理
であるが、ブラウン管と比較して、体積と重量ならびに
消費電力が小さいという特徴を持っている。さらに、液
晶デイスプレイと比較して、バックライトが必要がな
く、かつ、視野角が広いという特徴を持っている。
【0003】係るFEDの電界放射冷陰極電子源1の材
料は窒化チタン、窒化酸化チタン(特願平11−560
90)チタン、タングステン、モリブデン、ニツケル、
これらの合金、ダイヤモンド薄膜(特開平6−3668
6,特開平6−208835)非晶質ダイヤモンド、ア
モルファスカ−ボン、カ−ボンナノチュ−ブなどが、提
案されているが、現段階での到達寿命は5千から1万時
間であり、これを伸ばす技術開発が、望まれるという課
題が残されている。
【0004】係る状況であるが、電解用電極として、チ
タン基体の該表面層上に、酸化タンタルを中間層、酸化
インジウムと酸化タンタルを外層にした例が提案されて
いる。(特願平7−25768)この電解用電極に関し
て、本発明者らはチタン基体の該表面層上に伝導度の高
いチタン、白金、酸化硼素からなる金属・酸化物複合材
料を開発発表して公知の事実である。(電気化学会・電
解科学技術委員会・第10電極材料研究会、16−19
(2000年7月)この電極は寿命試験の経過時間とと
もに電極抵抗が減少することを発見した。本発明では、
この電解用電極をさらに発展させ、FEDの電界放射冷
陰極電子源1の材料として、応用することを提案する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、絶縁性基
板上にチタン金属を蒸着し、次の化学的手段、および物
理的手段を用いて、FEDの電界放射冷陰極電子源1と
して構成することで、解決した。
【0006】FEDの電界放射冷陰極電子源1を製作す
る化学的手段としては、FEDの電界放射冷陰極電子源
1は図1に示すように、絶縁性基板15上に、チタンを
真空蒸着させ、チタン基体層9を形成させる。さらに、
チタン基体層9の表面層上に突起体10を形成するため
の孔を開口した1μm厚のマスクを張り付け、または1
μm厚のマスク印刷をしたチタン基体層9に、開口部の
1μm厚さまでチタンを真空蒸着させる。さらに、マス
クを剥離して、チタン基体層9の表面層上に突起体10
を形成する。
【0007】チタン基体層に突起体10を形成させた表
面層上を図2に示すような先端形状11にするために、
4%フッ化水素HF水溶液、次いで、熱(1+1)硫酸
SO水溶液でエッチングを行い、その後、塩化白
金酸(HPtCl・6HO)ブタノール溶液と硼
酸(HBOを一様に塗布した後、250〜550℃
で10分間焼成した。塩化白金酸(HPtCl・6
O)ブタノール溶液と硼酸(HBO)を一様に
塗布した後、250〜550℃で10分間焼成する工程
を1〜10回繰り返すことにより、チタン基体層に突起
体10を形成させた表面層上に酸化硼素(B)1
2と白金(Pt)13チタン(Ti)14からなる図3
のような電界放射冷陰極電子源1の表面層が形成され
る。
【0008】チタン基体の表面層上のチタン結晶粒14
は0.1μm以上100μm以下であり、このチタン結
晶粒14を覆うように酸化硼素12で構成され、この酸
化硼素で覆われたチタン結晶粒上に球換算径0.1μm
以上20μm以下の白金粒13が析出してなる電界放射
冷陰極電子源1及びその製作方法を提供する。
【0009】FEDの電界放射冷陰極電子源1を製作す
る物理的手段としては、FEDの電界放射冷陰極電子源
1は図1に示すように、絶縁性基板8上に、チタンを真
空蒸着させ、チタン基体層9を形成させる。さらに、チ
タン基体層9の表面層上に硼素14を真空蒸着、白金1
3を真空蒸着させてチタン基体層9の表面層10を形成
させて、このチタン結晶粒を覆うように硼素12で構成
され、この硼素12で覆われたチタン結晶粒上に球換算
径0.1μm以上20μm以下の白金粒13が析出して
なる電界放射冷陰極電子源1及びその製作方法を提供す
る。
【0010】また上記のように、チタン基体層9の表面
層上に突起体10を形成して、エッチング処理を行うこ
とにより、突起体11は、高さ方向中心位置での横断面
の円換算径が0.01μm以上10000μm以下であ
り、アスペクト比(前記円換算径に対する高さの比)が
0.2以上であるものが、得られる。しかも、この突起
体11の配置密度は100μm当たり0.1本以上1
00本である。
【0011】また上記のように、チタン基体層9の表面
層上に突起体10を形成しないで、上記と同一な化学的
手段、物理的手段を施してもよい。
【0012】
【発明の実施の態様】FEDの電界放射冷陰極電子源1
は図1に示すように、ガラス基板などの絶縁性基板上8
にチタン金属を蒸着し、この蒸着したチタン金属薄膜9
の厚さは、0,1〜5μmであり、チタン金属薄膜9の
結晶粒は0.1μm以上100μm以下で形成されてい
る。チタン金属薄膜9の結晶は(102)で構成されて
いる。突起体10を形成するための孔を開口した1μm
厚のマスクを張り付けまたは1μm厚のマスク印刷して
後、チタン金属を蒸着する。マスクを張り付けを剥が
し、またはマスク印刷を剥がして、図2に示すような、
0.5〜2μm以内の突起体11を得る。
【0013】このチタン基体層9に突起体10を形成さ
せた表面層上に4%フッ化水素HF水溶液、次いで、熱
(1+1)硫酸HSO水溶液でエッチングを行うこ
とにより、突起体11が得られ、突起体11は、高さ方
向中心位置での横断面の円換算径が0.01μm以上1
0000μm以下であり、アスペクト比(前記円換算径
に対する高さの比)が0.2以上となる。しかも、この
突起体11の配置密度は100μm当たり0.1本以
上100本である。
【0014】さらに、突起体11を形成させたチタン基
体層9を塩化白金酸(HPtCl・6HO)ブタ
ノール溶液と硼酸(HBO)を一様に塗布した後、
250〜550℃で10分間焼成した。この塩化白金酸
(HPtCl・6HO)ブタノール溶液と硼酸
(HBO)を一様に塗布した後、250〜550℃
で10分間焼成する工程を1〜10回繰り返すことによ
り、チタン基体層9に突起体11を形成させた表面層上
に酸化硼素(B)12と白金(Pt)13チタン
(Ti)からなる電界放射冷陰極電子源表面層が形成さ
れる。
【0015】このようにして、製作されたチタン基体層
9に突起体11を形成させた表面層上に酸化硼素(B
)12と白金(Pt)13チタン(Ti)14の金
属・非金属複合材料を電界放射冷陰極電子源1として使
用した場合の固有抵抗は導体金属として知られる銅やア
ルミニームに比べて高いが、2Vでは通常のチタン(T
i)の抵抗値を示しているが、3.7Vでは2Vの1/
15の低い抵抗を示し、4Vでは元に戻るが、10Vで
は1/30,これ以上では、さらに、印加電圧の増加に
伴い、抵抗値が低下している。この金属・非金属複合材
料は電圧の変化にともない、温度とは無関係に、抵抗値
が低下する新種の超伝導体に近い素材と考えられる。さ
らに、白金(Pt)の結晶は主に(111)次いで、
(200)、(220)の構造をとっている。
【0016】従来のFEDの電界放射冷陰極電子源1か
ら放出される電流は電界放射冷陰極電子源1とガラス基
板7に取り付けられた透明電極(陽極)7、蛍光体層3
から構成される発光部4の陽極との間の電位差が3KV
のとき、6μAであり、4KVのときは、40μAにて
発光部4で発光されるのが、一般的と考えられる。しか
し、本発明では、数百V以内若しくは、10V以上数十
V以内で放出される電流が、確認され、蛍光体層3から
構成される発光部4の陽極での発光認が認められた。
【0017】本来、FEDは比較的高電圧で動作してい
るが、1画素に流れる電流が数十μAであるために、消
費電力が小さく、FED全体の消費電力が20W程度で
あるが、本発明の電界放射冷陰極電子源1の表面層上に
酸化硼素(B)12白金(Pt)13チタン(T
i)14の金属・非金属複合材料を用いることで、FE
D全体の消費電力が10W以下の低消費電力、省力化表
示装置の提供することができる。
【0018】従来、問題になっているFED耐久寿命に
関しては、本発明の図3に示すような突起体11の拡大
図のように、電界放射冷陰極電子源1の表面層上に酸化
硼素(B)12と白金(Pt)13チタン(T
i)15の金属・非金属複合材料を用いることにより、
著しい効果が得られた。さらに、耐久時間の経過にとも
ない抵抗値が低下していることが、確認されている。特
に、図3に示す突起体11の拡大図のように、チタン基
体層9に突起体11を形成させ、表面層上に酸化硼素
(B)12と白金(Pt)13を用いることは、
突起体11の効果と表面層上に析出した白金粒13の粒
径効果で、電界放射冷陰極電子源1から放出される電流
の大きな値をさらに大きくしている。
【0019】以上、図4に示すように、FEDの電界放
射冷陰極電子源1はガラス基板などの絶縁性基板上8に
チタン金属を蒸着し、孔を開口した1μm厚のマスクを
張り付けまたは1μm厚のマスク印刷して後、チタン金
属を蒸着して突起体11を設けた電界放射冷陰極電子源
1に硼素(B)14、白金(Pt)13を蒸着しても、
同様の効果が得られることが解っている。
【0020】また、図5のように、FEDの電界放射冷
陰極電子源1はガラス基板などの絶縁性基板上8にチタ
ン金属を蒸着したのみで、突起体11を設けることな
く、上記、化学的な処理により、酸化硼素(B
12と白金(Pt)13を施してもよく、上述と同様の
効果が得られることが解っている。
【0021】また、図6のように、FEDの電界放射冷
陰極電子源1はガラス基板などの絶縁性基板上8にチタ
ン金属を蒸着したのみで、上記、物理的な処理により、
硼素(B)14と白金(Pt)13を施してもよく、上
述と同様の効果が得られることが解っている。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
FEDの電界放射冷陰極電子源1に酸化硼素(B
)12と白金(Pt)13チタン(Ti)15か
らなる表面層を形成することにより、消費電力の少ない
省力化された、かつ、耐久寿命の長い表示装置が得られ
る。
【0023】硼素(B)14と白金(Pt)13チタン
(Ti)を蒸着により施した電界放射冷陰極電子源1に
ついても、消費電力の少ない省力化された、かつ、耐久
寿命の長い表示装置が得られる。また、硼素(B)14
とチタン(Ti)15のみを蒸着により施した電界放射
冷陰極電子源1についても、消費電力の少ない省力化さ
れた、かつ、耐久寿命の長い表示装置が得られる。
【0024】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による絶縁性基板上に、チタンを真空蒸
着させ、さらに、チタン基体表面層上に突起体を形成し
た電界放射冷陰極電子源の断面図。
【図2】本発明のチタン基体表面層上に突起体を形成し
た後、エッチングで、突起体の形状を変えた電界放射冷
陰極電子源の断面図。
【図3】本発明のチタン基体表面層上に突起体を形成し
た後、エッチングで、突起体の形状を変えたチタン基体
表面層上に酸化硼素(B)と白金(Pt)を構成
した電界放射冷陰極電子源の断面図。
【図4】本発明のチタン基体表面層上に突起体を形成し
た後、エッチングで、突起体の形状を変えたチタン基体
表面層上に酸化硼素(B)を構成した電界放射冷
陰極電子源の断面図。
【図5】本発明のチタン基体表面層上に突起体を形成し
た後、エッチングで、突起体の形状を変えたチタン基体
表面層上に硼素(B)と白金(Pt)を構成した電界放
射冷陰極電子源の断面図。
【図6】本発明のチタン基体表面層上に突起体を形成し
た後、エッチングで、突起体の形状を変えたチタン基体
表面層上に硼素(B)を構成した電界放射冷陰極電子源
の断面図。
【図7】従来の電界放射型表示装置原理図。
【符号の説明】
1 ;FEDの電界放射冷陰極電子源 2 ;対向電極 3 ;蛍光体層からなる発光部 4 ;発光する光 5 ;ゲート電極 6 ;電界放射冷陰極電子源を取り付けたガラス基板 7 ;透明電極を取り付けたガラス基板 8 ;透明電極(陽極) 9 ;チタン金属薄膜 10;突起体 11;エッチングされた突起体 12;酸化硼素(B) 13;白金(Pt) 14;硼素(B) 15;チタン(Ti)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三田村 孝 埼玉県北足立郡伊奈町本町3丁目120番 (72)発明者 巨 東英 埼玉県深谷市上野台2532番 ダイアパレス 326 Fターム(参考) 5C031 DD17

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁性基板とこの絶縁性基板上に形成され
    た陰極と、この陰極上に形成された電子放出層と、絶縁
    物を介して前記電子放出層の上部に、開口部が複数個形
    成された金属薄板からなるゲート電極とを備えた電子放
    射冷陰極において、この絶縁性基板上に形成された陰極
    が、チタンで構成され、チタン基体の該表面層上に、チ
    タン、白金、酸化硼素から構成される金属・非金属複合
    材料からなることを特徴とする電界放射冷陰極。
  2. 【請求項2】上記電界放射冷陰極の絶縁性基板上に形成
    された陰極が、チタンで構成され、チタン基体の該表面
    層上において、チタン、硼素の金属複合材料からなるこ
    とを特徴とする請求項1記載の電界放射冷陰極。
  3. 【請求項3】上記電界放射冷陰極の絶縁性基板上に形成
    された陰極が、チタンで構成され、チタン基体の該表面
    層上において、チタン、白金、硼素から構成される金属
    ・非金属複合材料からなることを特徴とする請求項1記
    載の電界放射冷陰極。
  4. 【請求項4】上記電界放射冷陰極の絶縁性基板上に形成
    された陰極が、チタンで構成され、チタン基体の該表面
    層上に、電子放出体をなす突起体はチタンからなり、該
    突起体の先端部表面層と先端部以外のチタン基体の表面
    層上はチタン、白金、硼素から構成される金属・非金属
    複合材料からなることを特徴とする請求項1記載の電界
    放射冷陰極。
  5. 【請求項5】上記電界放射冷陰極の絶縁性基板上に形成
    された陰極が、チタンで構成され、チタン基体の該表面
    層上に、電子放出体をなす突起体はチタンからなり、該
    突起体の先端部表面層と先端部以外のチタン基体の表面
    層上はチタン、硼素から構成される金属・非金属複合材
    料からなることを特徴とする請求項1記載の電界放射冷
    陰極。
  6. 【請求項6】前記突起体は、高さ方向中心位置での横断
    面の円換算径が0.01μm以上10000μm以下で
    あり、アスペクト比(前記円換算径に対する高さの比)
    が0.2以上であることを特徴とする請求項1記載の電
    界放射冷陰極。
  7. 【請求項7】前記突起体の配置密度は100μm当た
    り0.1本以上100本であることを特徴とする請求項
    1記載の電界放射冷陰極。
  8. 【請求項8】上記電界放射冷陰極の絶縁性基板上に形成
    された陰極が、チタンで構成され、チタン基体の表面層
    と突起体の先端部表面層のチタン結晶粒は0.1μm以
    上100μm以下であり、該チタン結晶粒を覆うように
    硼素が構成されている金属・非金属複合材料からなるこ
    とを特徴とする請求項1記載の電界放射冷陰極。
  9. 【請求項9】上記電界放射冷陰極の絶縁性基板上に形成
    された陰極が、チタンで構成され、チタン基体の該表面
    層上に、電子放出体をなす突起体はチタンからなり、該
    突起体の先端部表面層と先端部以外のチタン基体の表面
    層上のチタン結晶粒は0.1μm以上100μm以下で
    あり、該チタン結晶粒を覆うように硼素で構成され、該
    硼素で覆われたチタン結晶粒上に球換算径0.1μm以
    上20μm以下の白金粒が析出してなる金属・非金属複
    合材料からなることを特徴とする請求項1記載の電界放
    射冷陰極。
  10. 【請求項10】上記電界放射冷陰極の絶縁性基板上に形
    成された陰極が、チタンで構成され、チタン基体の表面
    層のチタン結晶粒は径0.1μm以上100μm以下で
    あり、該チタン結晶粒を覆うように硼素が構成されてい
    る金属・非金属複合材料からなることを特徴とする請求
    項1記載の電界放射冷陰極。
  11. 【請求項11】上記電界放射冷陰極の絶縁性基板上に形
    成された陰極が、チタンで構成され、チタン基体の該表
    面層上に、電子放出体をなす突起体はチタンからなり、
    該突起体の先端部表面層と先端部以外のチタン基体の表
    面層上のチタン結晶粒は径0.1μm以上100μm以
    下であり、該チタン結晶粒を覆うように硼素で構成さ
    れ、該硼素で覆われたチタン結晶粒上に球換算径0.1
    μm以上20μm以下の白金粒が析出してなる金属・非
    金属複合材料からなることを特徴とする請求項1記載の
    電界放射冷陰極。
  12. 【請求項12】上記電界放射冷陰極の絶縁性基板上に形
    成された陰極が、チタンで構成され、チタン基体の該表
    面層上のチタン結晶粒は径0.1μm以上100μm以
    下であり、該チタン結晶粒を覆うように酸化硼素で構成
    され、該酸化硼素で覆われたチタン結晶粒上に球換算径
    0.1μm以上20μm以下の白金粒が析出してなる金
    属・非金属複合材料からなることを特徴とする請求項1
    記載の電界放射冷陰極。
  13. 【請求項13】上記電界放射冷陰極の絶縁性基板上に、
    (a)チタンを真空蒸着させ、チタン基体層を形成させ
    る工程と、(b)該第一のチタン基体層の表面層上を4
    %フッ化水素水溶液、熱(1+1)硫酸水溶液でエッチ
    ング処理する工程と、(c)該第二のチタン基体層の表
    面層上に塩化白金ブタノール溶液と硼酸溶液の混合溶液
    を塗布し、乾燥させる工程と、該第三のチタン基体層の
    表面層上を250℃〜550℃で焼成する工程と(e)
    該(c)の工程、該(d)の工程、を1〜10回繰り返
    して電界放射冷陰極を形成する工程とから構成されるこ
    とを特徴とする請求項1記載の電界放射冷陰極の製造方
    法。
  14. 【請求項14】上記電界放射冷陰極の絶縁性基板上に、
    (a)チタンを真空蒸着させ、チタン基体層を形成させ
    る工程と、(b)該第一のチタン基体層の表面層上に硼
    素を真空蒸着させる工程と、(c)該第二のチタン基体
    層の表面層上に白金を真空蒸着させる工程と、(d)該
    第三のチタン基体層の表面層上を250℃〜550℃で
    焼成する工程と(e)該(b)、該(c)、該(d)を
    1〜10回繰り返して電界放射冷陰極を形成する工程と
    から構成されることを特徴とする請求項1記載の電界放
    射冷陰極の製造方法。
  15. 【請求項15】上記電界放射冷陰極の絶縁性基板上に、
    (a)チタンを真空蒸着させ、チタン基体層を形成させ
    る工程と、(b)該第一のチタン基体層の表面層上に硼
    素を真空蒸着させる工程と、(c)該第二のチタン基体
    層の表面層上を250℃〜550℃で焼成する工程と
    (e)該(b)、該(c)、該(d)を1〜10回繰り
    返して電界放射冷陰極を形成する工程とから構成される
    ことを特徴とする請求項1記載の電界放射冷陰極の製造
    方法。
  16. 【請求項16】上記電界放射冷陰極の絶縁性基板上に、
    (a)チタンを真空蒸着させ、チタン基体層を形成させ
    る工程と、(b)該第一のチタン基体層の表面層上に突
    起体を形成するための孔を開口した1μm厚のマスクを
    張り付けまたは1μm厚のマスク印刷をする工程と、
    (c)該第二のマスクを張り付けまたはマスク印刷した
    チタン基体層に、開口部を1μm厚さまでチタンを真空
    蒸着させる工程と、(d)マスクを剥離して、該第三の
    チタン基体層の表面層上に突起体を形成する工程と、
    (e)該第四のチタン基体層に突起体を形成させた表面
    層上を4%フッ化水素、熱(1+1)硫酸水溶液でエッ
    チングを行う工程と、(f)該第五のチタン基体層の表
    面層上に塩化白金ブタノール溶液と硼酸溶液の混合溶液
    を塗布し、乾燥させる工程と、(g)該第六のチタン基
    体層の表面層上を250℃〜550℃で焼成する工程と
    (h)該(f)の工程、該(g)の工程を1〜10回繰
    り返して電界放射冷陰極を形成する工程とから構成され
    ることを特徴とする請求項1記載の電界放射冷陰極の製
    造方法。
  17. 【請求項17】上記電界放射冷陰極の絶縁性基板上に、
    (a)チタンを真空蒸着させ、チタン基体層を形成させ
    る工程と、(b)該第一のチタン基体層の表面層上に突
    起体を形成するための孔を開口した1μm厚のマスクを
    張り付けまたは1μm厚のマスク印刷をする工程と、
    (c)該第二のマスクを張り付けまたはマスク印刷した
    チタン基体層に、開口部を1μm厚さまでチタンを真空
    蒸着させる工程と、(d)マスクを剥離して、該第三の
    チタン基体層の表面層上に突起体を形成する工程と、
    (e)該第四のチタン基体層に突起体を形成させた表面
    層上を4%フッ化水素、熱(1+1)硫酸水溶液でエッ
    チングを行う工程と、(f)該第五のチタン基体層の表
    面層上に硼素を真空蒸着させる工程と,(g)該第六の
    チタン基体層の表面層上に白金を真空蒸着させる工程
    と,(h)該第七のチタン基体層の表面層上を250℃
    〜550℃で焼成する工程で該(f)の工程、該(g)
    の工程、該(h)の工程を1〜10回繰り返して、電界
    放射冷陰極を形成する工程とから構成されることを特徴
    とする請求項1記載の電界放射冷陰極の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7190107B2 (en) * 2002-09-20 2007-03-13 Hitachi Displays, Ltd. Display devices provided with an arrangement of electron sources and control electrodes

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