JP2002289040A - 被覆電線 - Google Patents

被覆電線

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JP2002289040A
JP2002289040A JP2001087908A JP2001087908A JP2002289040A JP 2002289040 A JP2002289040 A JP 2002289040A JP 2001087908 A JP2001087908 A JP 2001087908A JP 2001087908 A JP2001087908 A JP 2001087908A JP 2002289040 A JP2002289040 A JP 2002289040A
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達也 長谷
Masashi Sato
正史 佐藤
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被覆用樹脂にフィラーを充填した場合にも屈
曲時の白化を防止でき、しかも柔軟性を損わないような
被覆電線を提供する。 【解決手段】 ポリマー組成物により被覆された電線で
あって、該ポリマー組成物は、実質的にハロゲンを含ま
ず、7MPa以下の2%引張応力を有することを特徴と
する被覆電線。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被覆電線に関し、
より詳しくは、耐曲げ白化性または柔軟性が改良された
被覆電線に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用電線の被覆材料として、これま
で主としてポリ塩化ビニルが使用されてきた。それは、
ポリ塩化ビニルが機械的強度、電線押出加工性、柔軟
性、着色性、経済性の点で優れていたからである。しか
し、最近の地球環境対策を考慮して、自動車用電線の被
覆を含め、自動車用部品の製造に、ポリ塩化ビニルに代
えてハロゲンフリーの樹脂材料が使用されるようになっ
ている。
【0003】燃焼時にハロゲンガスのような有毒ガスを
発生しないという利点を有する耐磨耗性樹脂組成物とし
て、ポリオレフィンベースポリマーに、難燃剤として金
属水酸化物を配合したハロゲンフリー樹脂組成物が知ら
れている(特開平7−176219号公報、特開平7‐
78518号公報など)。しかし、ハロゲンフリー樹脂
に金属水酸化物等のフィラーを添加した場合、そのよう
な樹脂により被覆した電線を屈曲すると、被覆が白化す
るという問題が生じる。
【0004】また、被覆電線に要求される機械特性を満
足させるために、被覆用樹脂として硬い材料を用いる
と、被覆電線が柔軟性を失い、ワイヤハーネスの組立性
が悪くなるという問題が生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、被覆
用樹脂にフィラーを充填した場合にも屈曲時の白化を防
止でき、しかも柔軟性を損わないような被覆電線を提供
することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記課
題は、ポリマー組成物により被覆された電線であって、
該ポリマー組成物は、実質的にハロゲンを含まず、7M
Pa以下の2%引張応力を有することを特徴とする被覆
電線により解決される。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明で用いるフィラーは、無機
フィラーまたは有機フィラーのいずれであってもよい
が、無機フィラーが好ましい。
【0008】無機フィラーの例としては、炭素材料、お
よび金属(例えば、アルカリ金属、アルカリ土類金属、
遷移金属等)の酸化物、水酸化物、炭酸塩、硫酸塩、珪
酸塩、窒化物などが挙げられる。これらは、単独で、ま
たは2種またはそれ以上の混合物として使用することが
できる。中でも、金属水酸化物、例えば水酸化マグネシ
ウム、水酸化アルミニウムなどは、樹脂に難燃性を付与
できるので、特に電線被覆用樹脂のフィラーとして好ま
しい。
【0009】本発明において用いるフィラーの粒子は、
そのままで用いてもよいし、また、ポリマーによる被覆
に先立ち、カップリング剤または脂肪酸若しくは脂肪酸
塩により表面処理されていてもよい。カップリング剤と
しては、アミノシランカップリング剤、ビニルシランカ
ップリング剤、エポキシシランカップリング剤、メタク
リロキシシランカップリング剤などが例示できる。脂肪
酸またはその塩としては、ステアリン酸、オレイン酸な
どの高級脂肪酸またはそれらの塩が例示できる。
【0010】本発明で用いるポリマー組成物は、好まし
くは、フィラーとの親和性を有する第一ポリマーにより
粒子表面が被覆されたフィラーと第2ポリマーとを含ん
でなる組成物である。とりわけ、第一ポリマーが、5M
Pa以下の300%引張応力を有し、官能基または反応
性基を含むポリマーであるのが好ましい。
【0011】反応性基または官能基としては、カルボン
酸基またはカルボン酸無水物基、エポキシ基、アミド
基、アミノ基、シリコン変性基(Si−O基を含む)等
である。このような官能基は、官能基を有するモノマー
を共重合させることにより、または骨格ポリマーに官能
基を有するモノマーをグラフト重合することにより、導
入することができる。中でも、酸無水物基を有するポリ
マーは、無機フィラー、特に金属水酸化物に対して高い
親和性を有している。
【0012】カルボン酸基またはカルボン酸無水物基を
導入するためのモノマーとしては、不飽和カルボン酸ま
たはその無水物若しくはエステルが使用でき、具体的に
は、マレイン酸、フマル酸、これらの無水物、モノエス
テルまたはジエステル等が挙げられる。エポキシ基を有
するモノマーとしては、グリシジル基を有する化合物
(例えば、グリシジルメタクリレートなど)が例示でき
る。ポリマー全体に対する官能基を有するモノマーの比
率は、通常、0.01〜30質量%、好ましくは0.1
〜10質量%である。
【0013】官能基を導入するポリマーとしては、種々
のポリマーを用いることができる。中でも、酸無水物基
を有するポリマーは、無機フィラー、特に金属水酸化物
に対して高い親和性を有している。
【0014】フィラーとの親和性を有する酸無水物基含
有ポリマーの好ましい例には、酸無水物変性エチレン−
酢酸ビニル共重合体、酸無水物変性エチレン−エチルア
クリレート共重合体、酸無水物変性エチレン/プロピレ
ンゴム、酸無水物変性低密度ポリエチレン、酸無水物変
性直鎖状低密度ポリエチレン、酸無水物変性ポリプロピ
レン−エチレン/プロピレン共重合体、酸無水物変性ス
チレン−ブタジエンラバーおよび酸無水物変性水添スチ
レン−ブタジエンラバーが含まれるが、これらに限定さ
れるものではない。
【0015】被覆に用いるポリマーの量は、フィラーの
用途により適宜定めればよく、特に限定されるものでは
ない。
【0016】本発明で用いる好ましいポリマー組成物
は、上記のような第一ポリマーにより被覆されたフィラ
ーと、好ましくは第一ポリマーとは異なる第二ポリマー
とを含んでなる。第二ポリマーの種類は特に限定されな
いが、第一ポリマーとの相溶性や、用途を考慮して選択
すればよい。例えば、電線被覆用途の場合、第二ポリマ
ーとしては、オレフィン系ポリマーが好ましく、例え
ば、プロピレンポリマー(ホモポリマーおよびプロピレ
ンランダムまたはブロックコポリマー)、ポリエチレン
(高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、低
密度ポリエチレン、超低密度ポリエチレンなど)、ポリ
ブテンポリマー、ポリスチレンおよびスチレンコポリマ
ー、エチレン共重合体(エチレン−酢酸ビニル共重合
体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体など)、オレ
フィン系エラストマー(ポリプロピレン−エチレン/プ
ロピレン共重合体など)、スチレン系エラストマー(ス
チレン−ブタジエンブロック共重合体、スチレン−エチ
レン−プロピレンブロック共重合体、またはこれら共重
合体中の不飽和二重結合を水素添加により飽和した共重
合体など)が挙げられる。これらポリマーは、単独で、
または2種以上の混合物として用いることができる。
【0017】第一ポリマーが酸無水物変性ポリマーであ
る場合、好ましい第二ポリマーは、プロピレンポリマー
またはエチレンポリマーである。プロピレンポリマーと
しては、プロピレンホモポリマー、およびプロピレンを
主成分(50質量%以上)とするプロピレンコポリマー
(例えば、プロピレン−エチレンブロックまたはランダ
ムコポリマーなど)が例示できる。エチレンポリマーと
しては、エチレンホモポリマー、およびエチレンを主成
分(50質量%以上)とするエチレンコポリマー(例え
ば、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリ
ル酸エチル共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル共
重合体など)が例示できる。
【0018】本発明で用いるフィラーは、未被覆フィラ
ーと(第一)ポリマーとを混合することにより製造する
ことができる。また、未被覆フィラーと、第一ポリマー
と、第二ポリマーとを同時に混合・混練することによ
り、フィラーとの親和性の高い第一ポリマーが優先的に
フィラーを取り巻き、ポリマー組成物中に被覆フィラー
が形成される。
【0019】本発明で用いるポリマー組成物の製造方法
は特に限定されないが、通常、ポリマー組成物は、未被
覆フィラーと第一ポリマーとを混練し、次いで、得られ
た混合物と第二ポリマーとを混練することにより、製造
される。あるいは、未被覆フィラーと、フィラーとの親
和性を有する第一ポリマーと、第二ポリマーとを同時に
混練することによっても、ポリマー組成物を製造するこ
とができる。後者の場合、第一ポリマーは、フィラーに
対して高い親和性を有しているので、第二ポリマーより
もフィラーに付着しやすい。そのため、組成物中では、
第一ポリマーがフィラー粒子を取り囲み、被覆フィラー
間の空間を第二ポリマーが充填しているモルホロジー、
即ち第二ポリマーが「連続相」であり、被覆フィラーが
「不連続相」である、いわゆる「海−島構造」が形成さ
れる。このようなモルホロジーは、後記実施例において
製造されたポリマー組成物の電子顕微鏡写真により明ら
かにされている。
【0020】ポリマー組成物中の未被覆フィラーの割合
は、ポリマー組成物の用途、第一および第二ポリマーの
種類、未被覆フィラーの種類等に応じて適宜選択すれば
よく、一般に、従来のポリマー組成物に配合される量を
参考にして決めればよい。しかし、本発明の被覆フィラ
ーは分散性がよく、従って未被覆フィラーよりもポリマ
ー中に均一に分散されるので、場合によっては従来の配
合量よりも多く配合することができ、逆に同じ効果を得
るためには少量でよいこともある。
【0021】本発明で用いるポリマー組成物には、上記
フィラーに加えて、被覆電線の特性を改良するために、
種々の配合剤を添加することができる。そのような配合
剤の例としては、熱安定剤(酸化防止剤など)、金属不
活性剤(銅害防止剤など)、滑剤(脂肪酸系滑剤、脂肪
酸アミド系滑剤、金属石鹸、炭化水素系滑剤(ワック
ス)、エステル系滑剤、シリコーン系滑剤など)、カッ
プリング剤、柔軟剤(プロセスオイルなど)、架橋助剤
がある。
【0022】本発明の樹脂組成物は、用途により、例え
ば高耐熱用途に用いる場合、架橋することができる。架
橋は、化学架橋剤を配合して行なうことができるが、放
射線(例えば、紫外線、電子線等)照射により行なって
もよい。
【0023】本発明の被覆電線は、上記のようなポリマ
ー組成物を用いることを除き、従来の被覆電線と同様の
製造方法により製造することができる。本発明の被覆電
線におけるポリマー組成物被覆の厚さは、好ましくは
0.3mm以下である。
【0024】好ましい態様において、ポリマー組成物の
2%引張応力は、被覆厚が0.2mm以下の場合5〜7
MPaであり、被覆厚が0.2mmを越え0.3mm以
下である場合2〜6MPaである。すなわち、ポリマー
組成物の引張応力は、より薄い被覆の場合には比較的大
きくし、より厚い被覆の場合には比較的小さくすればよ
い。このようにポリマー組成物の引張応力を設定すれ
ば、比較的厚い被覆の場合にも、被覆電線の柔軟性は確
保される。
【0025】
【実施例】以下、実施例を示し、本発明を具体的に説明
する。 実施例1及び比較例1−2 表1に示す第一および第2ポリマー、水酸化マグネシウ
ムおよびヒンダードフェノール系老化防止剤(吉富ファ
インケミカルズ株式会社製「トミノックスTT」)を二
軸押出機により250℃で混練した。得られた組成物
を、断面積0.5mmの撚線導体(7/SB:直径
0.30mmの軟銅線7本からなる撚線)の周囲に、被
覆厚0.28mmで押出成形した。押出成形には、直径が
それぞれ1.40mmおよび0.88mmのダイスおよびニ
ップルを使用し、押出温度は、ダイス240〜250
℃、シリンダ230〜250℃とし、線速50m/分で
押出成形した。
【0026】使用したポリマーは以下のとおりである。 MAH−SEBS1:旭化成株式会社製タフテック M
1913。スチレンとブタジエンのブロック共重合体の
二重結合を水素添加により飽和させ、無水マレイン酸に
より変性したスチレン系エラストマー。300%引張応
力=4.4MPa;密度=0.92;メルトフローレー
ト(MFR)(230℃、2.16kg荷重)=5g/
10分。 MAH−SEBS2:旭化成株式会社製タフテック M
1943。スチレンとブタジエンのブロック共重合体の
二重結合を水素添加により飽和させ、無水マレイン酸に
より変性したスチレン系エラストマー。300%引張応
力=2.9MPa;密度=0.90;MFR(230
℃、2.16kg荷重)=8g/10分。 エポキシ含有SBS:ダイセル化学工業製 エポフレン
ドA1005。エポキシ基を含むスチレン−ブタジエン
−スチレン共重合体。300%引張応力=5.2MP
a。密度=0.96;メルトフローレート(MFR)
(190℃、2.16kg荷重)=4g/10分。
【0027】ブロックポリマーPP:株式会社トクヤマ製
徳山ポリプロRB610A。プロピレン−エチレンブ
ロックコポリマー。密度=0.90;MFR(230
℃、2.16kg荷重)=0.5g/10分。 HDPE:三井石油化学工業製 ハイゼックス5305
E。高密度ポリエチレン。密度=0.95;MFR(1
90℃、2.16kg荷重)=3.0g/10分。
【0028】得られた被覆電線を折り曲げ、被覆が白化
するか否かを目視により評価した。結果を表1に示す。
また、表1には、被覆組成物の2%引張応力も示す。
【0029】
【表1】
【0030】実施例2−3及び比較例3−4 に示すポリマー、水酸化マグネシウムおよびヒンダード
フェノール系老化防止剤(吉富ファインケミカルズ株式
会社製「トミノックスTT」)を二軸押出機により25
0℃で混練した。得られた組成物を、断面積0.5mm
の撚線導体(7/SB:直径0.30mmの軟銅線7
本からなる撚線)の周囲に、被覆厚0.20mmまたは
0.28mmで押出成形した。押出成形には、被覆厚が
0.20mm場合には直径がそれぞれ1.25mmおよび
0.88mmのダイスおよびニップルを使用し、被覆厚が
0.28mm場合には直径がそれぞれ1.40mmおよび
0.88mmのダイスおよびニップルを使用し、押出温度
は、ダイス240〜250℃、シリンダ230〜240
℃とし、線速50m/分で押出成形した。
【0031】使用したポリマーは以下のとおりである。 ブロックポリマーPP、HDPE及びMAH−SEBS
1:上記と同じ。 MAH−EPR:ジェイエスアール製 T7741P。
密度=0.86;MFR(230℃、2.16kg荷
重)=0.9g/10分。
【0032】被覆電線の柔軟性を、以下のようにして評
価した。長さ350mmの被覆伝製を30本収束し、ビニ
ルテープにより荒巻したものを試料とする。この試料
を、間隔100mmで、相互に平行にかつ水平に配置した
一対の円筒(直径各19mm)上に、試料の中央が円筒間
隔の中央に位置するように円筒の軸に対して直角に載せ
る。室温にて、円筒間の中央で、試料を下方にゆっくり
と引張り、試料が円筒から外れるまでの最大荷重を測定
する。上記の導体を用いた場合、被覆厚が0.20mmの
時は70N以下、被覆厚が0.28mmの時は50N以下
を合格とする。結果を表2に示す。
【0033】
【表2】
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、被覆用樹脂にフィラー
を充填した場合にも屈曲時の白化を防止でき、しかも柔
軟性を損わない被覆電線を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 3/04 C08K 3/04 3/22 3/22 3/26 3/26 3/28 3/28 3/30 3/30 3/34 3/34 9/04 9/04 C08L 101/00 C08L 101/00 H01B 7/02 H01B 7/02 Z 7/04 7/04 (72)発明者 佐藤 正史 三重県四日市市西末広町1番14号 住友電 装株式会社内 Fターム(参考) 4J002 BB031 BB061 BB071 BB101 BB121 BB141 BB151 BB171 BC031 BC041 BP011 BP021 DA016 DE056 DE066 DE096 DE216 DF016 DG046 DJ006 FB266 FD016 GQ01 5G305 AA02 AB15 AB17 AB25 BA15 CA01 CA47 CA51 CD06 CD13 DA23 5G309 RA04 RA12 5G311 AC06

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリマー組成物により被覆された電線で
    あって、該ポリマー組成物は、実質的にハロゲンを含ま
    ず、7MPa以下の2%引張応力を有することを特徴と
    する被覆電線。
  2. 【請求項2】 該ポリマー組成物は、フィラーとの親和
    性を有する第一ポリマーにより粒子表面が被覆されたフ
    ィラーと第2ポリマーとを含んでなる組成物である請求
    項1に記載の被覆電線。
  3. 【請求項3】 該第一ポリマーは、5MPa以下の30
    0%引張応力を有し、官能基または反応性基を含むポリ
    マーである請求項2に記載の被覆電線。
  4. 【請求項4】 該官能基または反応性基は、カルボン酸
    基、カルボン酸無水物基またはエポキシ基である請求項
    3に記載の被覆電線。
  5. 【請求項5】 該フィラーは、無機フィラーである請求
    項2に記載の被覆電線。
  6. 【請求項6】 該無機フィラーは、炭素材料および金属
    の酸化物、水酸化物、炭酸塩、硫酸塩、珪酸塩並びに窒
    化物からなる群から選択される少なくとも1種のフィラ
    ーである請求項5に記載の被覆電線。
  7. 【請求項7】 該ポリマー組成物被覆の厚さは0.3m
    m以下である請求項1〜6のいずれかに記載の被覆電
    線。
  8. 【請求項8】 該ポリマー組成物の2%引張応力は、被
    覆厚が0.2mm以下の場合5〜7MPaであり、被覆
    厚が0.2mmを越え0.3mm以下である場合2〜6
    MPaである請求項7に記載の被覆電線。
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