JP2002288904A - 記録媒体処理装置 - Google Patents

記録媒体処理装置

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JP2002288904A
JP2002288904A JP2001090840A JP2001090840A JP2002288904A JP 2002288904 A JP2002288904 A JP 2002288904A JP 2001090840 A JP2001090840 A JP 2001090840A JP 2001090840 A JP2001090840 A JP 2001090840A JP 2002288904 A JP2002288904 A JP 2002288904A
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cassette
holder
opening
gear
cam
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Toshihiro Kaira
智弘 解良
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Aiwa Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カセットテープの出し入れを容易に行えるよ
うにする。 【解決手段】 カセットテープを保持するカセットホル
ダ10は、軸10eを支点に回転して開閉する。カセッ
トホルダ10の側部にはガイドポスト10fが設けら
れ、このガイドポスト10fをガイドしてカセットホル
ダ10の開閉を誘導する形状を持つとともに、カセット
ホルダ10がイジェクトポジションにあるときにカセッ
トテープを昇降させるカセット昇降機構13を駆動する
伝達突起25eを設けたカムギア17が設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カセットテープ等
の記録媒体をローディングし、情報の再生等の処理を行
う記録媒体処理装置であって、記録媒体の挿入・取り出
し口を開閉可能に覆うパネルを設けた記録媒体処理装置
に関する。詳しくは、装置内部に設けたホルダからの記
録媒体の出し入れを容易に行えるようにした記録媒体処
理装置に係るものである。
【0002】
【従来の技術】コンパクトディスクやカセットテープ等
の記録媒体をローディングし、情報の再生等の処理を行
う記録媒体処理装置、いわゆるコンパクトディスクプレ
ーヤーやカセットデッキ、およびこれらを一体にしてな
る装置(以下音響機器と称す)では、記録媒体の再生時
等は、この記録媒体の挿入・取り出し口は露出している
必要がないので、デザイン性の向上を兼ねて、この挿入
・取り出し口を覆う開閉可能なパネルを設けたものがあ
る。
【0003】また、特に記録媒体がカセットテープの場
合は、従来、装置正面にカセットテープを立てた状態で
保持するホルダを設け、ローディングの際はホルダを前
方に傾斜させて開くことで、テープの出し入れを行う構
造のものが多い。
【0004】このため、装置正面にカセットテープのホ
ルダを設けるスペースが必要であったが、ホルダを装置
の内部に設け、カセットテープの挿入・取り出し口のみ
を装置正面に設けることとすれば、装置正面のスペース
を有効活用できるようになる。
【0005】そして、このカセット挿入・取り出し口を
開閉可能に覆うパネルを設けることとすれば、装置正面
のスペースを有効に活用できるとともに、デザイン性の
向上を図ることが可能となる。このようなパネルは、手
動で開閉するものでもよいが、開閉を自動で行うことと
すれば、商品価値をより高めることが可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ホルダ
が装置の内部に設けられていると、媒体の出し入れが行
いにくくなるという問題があった。本発明は、このよう
な問題を解決するためになされたもので、ホルダが装置
の内部に設けられていても、記録媒体の出し入れが容易
な記録媒体処理装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る記録媒体処
理装置は、装置正面に開閉可能に設けられるパネルと、
前記パネルの内側に設けられる記録媒体の挿入・取り出
し口と、前記記録媒体を保持して回転し、この記録媒体
の上部が前記挿入・取り出し口と対向するイジェクトポ
ジションまで傾斜するホルダと、イジェクトポジション
にある前記ホルダ内の記録媒体を昇降させる媒体昇降手
段とを備えたものである。
【0008】上述した構成を有する本発明は、ホルダが
記録媒体の出し入れを行えるイジェクトポジションにあ
るときに、ホルダ内の媒体が昇降する。これにより、媒
体の上部を挿入・取り出し口から突出させることがで
き、ホルダが装置の内部に設けられていても、記録媒体
の出し入れが容易に行える。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は本発明の記録媒体処理装置
の一例としての音響機器の実施の形態を示す外観斜視図
である。音響機器1の正面には、上下方向にスライド移
動するパネル2が設けられる。このパネル2には、上寄
りに開口部2aが設けられ、この開口部2aの部分で
は、パネル2の内側が見えるようにしてある。
【0010】音響機器1のパネル2の内側には、上側よ
り順に、液晶表示部3、カセット挿入・取り出し口4お
よび操作部5が設けられる。液晶表示部3は、音響機器
1を操作するために必要な情報等が表示される。カセッ
ト挿入・取り出し口4は、音響機器1の内部に設けられ
た後述するカセットユニットに対して外部よりカセット
テープの出し入れを行うための開口が設けられている。
操作部5は、音響機器1を操作するためのボタン等が設
けられている。
【0011】なお、開口部2aの上下方向の長さ(高
さ)は、液晶表示部3の上下方向の長さ(高さ)と操作
部5の上下方向の長さ(高さ)を加えた長さとほぼ同じ
とする。
【0012】図1(a)は、パネル2が閉じた状態を示
す。この状態では、パネル2の開口部2aの上辺寄りに
液晶パネル3が位置しており、開口部2aを通して液晶
表示部3の表示を見ることができる。また、このパネル
2が閉じた状態では、カセット挿入・取り出し口4およ
び操作部5はパネル2で覆われ、外部より見えない。
【0013】図1(b)は、操作部5を露出させた状態
を示す。この状態では、パネル2は操作部5の高さとほ
ぼ同じ量だけ上昇するので、液晶表示部3は開口部2a
の下辺寄りに位置することとなり、開口部2aを通して
液晶表示部3の表示を見ることができる。これにより、
液晶表示部3の表示を見ながら操作部5を使用しての操
作が可能となる。
【0014】図1(c)はカセット挿入・取り出し口4
および操作部5を露出させた状態を示す。この状態で
は、操作部5に加えてカセット挿入・取り出し口4が露
出するので、カセットテープ6の出し入れが可能とな
る。このカセット挿入・取り出し口4が露出するまでパ
ネル2が上昇すると、液晶表示部3はパネル2に覆われ
る。
【0015】なお、音響機器1には、コンパクトディス
クを再生するための機能や、常時露出している操作ボタ
ン等があるが、図1では図示していない。
【0016】本実施の形態の音響機器1は、このパネル
2の昇降動作とカセットテープのローディングを1つの
駆動源で行うものであり、以下に詳細を説明する。
【0017】図2は本実施の形態の音響機器の要部構成
を示す側断面図、図3は本実施の形態の音響機器に搭載
されるカセットユニットの一部破断斜視図であり、以
下、本実施の形態の音響機器の詳細を説明する。なお、
図3は、後述するカセットホルダ、左サイドフレームお
よびパネル取り付け部の一部を切断して、カセットユニ
ットの内部を表示したものである。
【0018】音響機器1の筐体1aの正面には、液晶表
示部3が設けられるともに、操作部5が設けられる。こ
れら液晶表示部3および操作部5は、基板1bに取り付
けられるものである。
【0019】音響機器1の内部、本実施の形態では基板
1bの後側には、カセットテープ6のローディングを行
うための機構、テープの走行や録音、再生といった動作
を行うための機構、さらにはパネル2を開閉するための
機構等を備えたカセットユニット7が設けられる。
【0020】このカセットユニット7は、L字形状のメ
インフレーム8の左右両側に、右サイドフレーム9aと
左サイドフレーム9bを取り付け、これに各種部品を取
り付けるものである。
【0021】カセットユニット7には、カセットテープ
6を保持してローディングを行うための部材として、カ
セットホルダ10が設けられている。このカセットホル
ダ10は、上部の開口部10aからカセットテープ6を
スライドさせて出し入れが可能な構造である。このた
め、カセットホルダ10は、上方から見て一方がコの字
形状、他方が逆コの字形状のガイド部10bを左右に対
向して設け、この左右のガイド部10bの間をフロント
メインバー10cで繋いで一体とした構造である。そし
て、ガイド部10bにはカセットテープ6の下方向の位
置決めを行う底部10dが設けられ、カセットテープ6
はカセットホルダ10により所定の高さで保持される。
なお、この底部10dの高さは、フロントメインバー1
0cの下端より低くして、カセットテープ6の下端がフ
ロントメインバー10cの下端より下側に出るようにし
てある。
【0022】カセットホルダ10には、左右のガイド部
10bの下部のそれぞれに、同軸上に位置するように軸
10eが設けられる。メインフレーム8の底面を構成す
る部位には、これら軸10eをそれぞれ回転可能に支持
する支持部8aが一体に設けられる。これにより、カセ
ットホルダ10は、軸10eを支点として回転可能な状
態でメインフレーム8に取り付けられている。
【0023】カセットホルダ10の軸10eにはねじり
コイルばね11が取り付けられている。このねじりコイ
ルばね11は、カセットホルダ10が軸10eを支点に
回転して前方に傾斜する方向に力を加えている。
【0024】カセットホルダ10の一方の側部には、ガ
イドポスト10fが設けられている。このガイドポスト
10fは、カセットホルダ10の側部の中程に、軸10
eと平行に突出形成した円柱状の突起である。カセット
ホルダ10の側部の上端には、前方に突出したフラップ
開閉レバー10gが設けられる。このフラップ開閉レバ
ー10gは、カセットホルダ10の幅方向の外側に位置
するように設けられる。カセットホルダ10の前面側に
は、ローラ10hが設けられる。このローラ10hは、
カセットテープ6の出し入れにより自在に回転可能に取
り付けられている。
【0025】カセットホルダ10の後方には、メカ部1
2が設けられている。このメカ部12は、磁気ヘッド、
キャプスタン、ピンチローラ、モータおよび基板等から
構成される。このメカ部12は、カセットユニット7を
構成するメインフレーム8の背面を構成する部位に取り
付けられる。
【0026】カセットホルダ10の前方下部には、カセ
ット昇降機構13が設けられている。このカセット昇降
機構13は、2枚の昇降レバー13aと、これら昇降レ
バー13aを連結する軸13b、および昇降レバー13
aを回転させる駆動力を受ける伝達レバー13cとから
構成される。
【0027】メインフレーム8の底面を構成する部位に
は、カセット昇降機構13の軸13bを回転可能に支持
する支持部8bが一体に設けられている。これにより、
昇降機構13は軸13bを支点として回転可能な状態で
メインフレーム8に取り付けられている。
【0028】昇降レバー13aは、その前面上部に凸状
の滑らかな曲面からなる昇降ガイド面13dが設けられ
る。この昇降ガイド面13dは、軸13bを支点とした
昇降レバー13aの回転により前後に移動する。
【0029】なお、2枚の昇降レバー13aの間隔は、
カセットホルダ10の左右のガイド部10bの間隔より
狭くしてある。また、昇降レバー13aの上端の高さ
は、カセットホルダ10の底部10dより低くする。さ
らに、カセットホルダ10の軸10eとカセット昇降機
構13の軸13bは平行である。これにより、昇降レバ
ー13aがカセットホルダ10の回転の妨げになること
はない。
【0030】伝達レバー13cは、軸13bの一方の端
部をクランク形状としたもので、この伝達レバー13c
を軸13bと直交する方向から押すことで軸13bが回
転し、これにより、昇降レバー13aが回転する。
【0031】カセット昇降機構13は、引っ張りコイル
ばね14により、昇降レバー13aが後方に傾斜する方
向に力を受けている。なお、図示しないが、引っ張りコ
イルばね14によるカセット昇降機構13の回転を、昇
降ガイド面13dが後方に退避した位置で規制する部材
が設けられている。
【0032】右サイドフレーム9aの正面側には、パネ
ル取り付け部15を上下方向にスライド移動可能に支持
するレール9cが設けられる。このレール9cは、例え
ば上下方向に延在する溝から構成される。この右サイド
フレーム9aのレール9cに対向して、図示しないが左
サイドフレーム9bの正面側にもレールが設けられる。
【0033】パネル取り付け部15はパネル2(図3で
は図示せず)が取り付けられるもので、右サイドフレー
ム9aと左サイドフレーム9bとの間隔と同等程度の幅
を有し、その両端がレール9cで支持されて、上下方向
にスライド移動可能となっている。なお、パネル2のパ
ネル取り付け部15への取り付けは、例えばパネル2の
裏面に突起2aを設け、この突起2aをパネル取り付け
部15に設けた穴15aに嵌めることで行われる。ま
た、音響機器1の筐体1aには、パネル2の上下動の際
に突起2aが通る長穴が設けられている。
【0034】パネル取り付け部15の裏面には、ラック
ギア15bが設けられている。このラックギア15bに
対向して、右サイドフレーム9aにスパーギア16が回
転自在に設けられる。このスパーギア16とラックギア
15bはかみ合っており、スパーギア16が回転するこ
とで、その回転方向に応じてパネル取り付け部15が上
下動する。なお、ラックギア15bは、その全長に亘り
歯が設けられるものであり、また、スパーギア16は円
周全体に歯が設けられるものであるが、図2および図3
ではその一部のみを図示してある。
【0035】右サイドフレーム9aには、カセットホル
ダ10を開閉するためのカムギア17が回転自在に設け
られる。そして、スパーギア16とカムギア17の両方
に駆動力を伝達するメインギア18が右サイドフレーム
9aに回転自在に設けられる。なお、スパーギア16の
回転方向をカムギア17の回転方向と反転させるため、
カウンタギア19が右サイドフレーム9aに回転自在に
設けてある。
【0036】図4はカセットユニット7の駆動力伝達機
構を示す正面図であり、以下図2〜図4を用いて本実施
の形態のカセットユニット7の駆動力伝達機構を説明す
る。パネル取り付け部15を上下動させるスパーギア1
6およびカセットホルダ10を開閉するカムギア17は
モータ20により駆動される。
【0037】モータ20の軸には小プーリ21が取り付
けられ、ベルト22を介してその駆動力がプーリギア2
3に伝達される。プーリギア23は大プーリ23aと小
ギア23bから構成され、右サイドフレーム9aに回転
自在に設けられる。
【0038】メインギア18は、小ギア18aと大ギア
18bとから構成され、プーリギア23の小ギア23b
がメインギア18の大ギア18bと噛み合う。また、メ
インギア18の小ギア18aとカムギア17が噛み合
う。
【0039】さらに、カウンタギア19は小ギア19a
と大ギア19bとから構成され、メインギア18の小ギ
ア18aとカウンタギア19の大ギア19bが噛み合
う。そして、カウンタギア19の小ギア19aとスパー
ギア16が噛み合う。これにより、モータ20の駆動力
がスパーギア16とカムギア17に伝達され、1つの駆
動源でパネル2の上下動とカセットテープ6をローディ
ングするためのカセットホルダ10の開閉が行える。
【0040】なお、スパーギア16、カムギア17、メ
インギア18、カウンタギア19およびプーリギア23
は、それぞれカセットホルダ10の軸10eと平行な回
転軸を有する。また、各ギアはその円周全体に歯が設け
られるものであるが、カムギア17の歯の一部のみを表
示し、他の歯の記載は省略してある。
【0041】次に図4を用いてモータ20の取り付け構
造の概要を説明すると、右サイドフレーム9aのモータ
取付部には、複数の取付爪9dが設けられ、モータ20
はこの取付爪9dにより右サイドフレーム9aに取り付
けられる。また、右サイドフレーム9aには、ポスト9
eが突出形成してあり、このポスト9eに基板24が取
り付けられている。この基板24には、図示しないがモ
ータ20を駆動するための電力を供給する配線パターン
が設けられ、この配線パターンにモータ20の端子が直
接半田付けにより接続されている。
【0042】図2および図3に戻り、カセットホルダ1
0を開閉する機構について説明する。カムギア17は、
メインギア18と噛み合う大ギア17aと、この大ギア
17aの一方の面、すなわち、カセットホルダ10と対
向する面に設けられ、ガイドポスト10fをガイドして
カセットホルダ10を開閉する形状を持ったホルダ開閉
カム17bとから構成される。
【0043】図5はカムギア17の平面図で、図5
(a)は、ホルダ開閉カム17bの側から見た平面図、
図5(b)はその裏面から見た平面図であり、以下図
2,図3および図5を用いてカムギア17の構成および
動作の概略を説明する。
【0044】このホルダ開閉カム17bは、カムギア1
7の軸方向に沿って突出する壁面であって、カムギア1
7の外周の付近で中心から同一の半径で円弧を描く内周
面である開放保持カム面25aと、カムギア17の中心
付近で中心から同一の半径で円弧を描く内周面である閉
塞保持カム面25bと、開放保持カム面25aと閉塞保
持カム面25bとの間を円弧形状の内周面で結ぶ開閉誘
導カム面25cとから構成される。
【0045】図2および図3に示すように、カセットホ
ルダ10は、ねじりコイルばね11により軸10eを支
点に前方に回転する力を受けているので、カセットホル
ダ10のガイドポスト10fは、カムギア17の回転に
より開放保持カム面25a、閉塞保持カム面25b、開
閉誘導カム面25cのいずれかに当接する。図2および
図3は、ガイドポスト10fが閉塞保持カム面25bに
当接している状態を示す。このガイドポスト10fが閉
塞保持カム面25bに当接している状態が、カセットホ
ルダ10が閉じた状態、すなわち、カセットテープ6の
再生や録音が可能な状態となる。
【0046】そして、閉塞保持カム面25bはカムギア
17の中心から距離がどの部位でも一定であるので、カ
ムギア17が回転しても、ガイドポスト10fが閉塞保
持カム面25bに当接している間は、カムギア17の中
心からガイドポスト10fまでの距離は変化しない。こ
れにより、カセットホルダ10は閉状態が保持されるも
のである。
【0047】開閉誘導カム面25cは、閉塞保持カム面
25bとの接続箇所から開放保持カム面25aの接続箇
所へ向かうに従い、カムギア17の中心からの距離が長
くなる。これにより、ガイドポスト10fが開閉誘導カ
ム面25cに当接している間は、カムギア17の回転に
より、ガイドポスト10fからカムギア17の中心まで
の距離は変化する。よって、カセットホルダ10はカム
ギア17の回転方向に応じて開く方向あるいは閉じる方
向に回転する。
【0048】ガイドポスト10fが開放保持カム25a
に当接すると、カセットホルダ10が開いた状態、すな
わち、カセットホルダ10の開口部10aがカセット挿
入・取り出し口4と対向し、カセットテープ6の出し入
れが可能な状態となる。
【0049】そして、開放保持カム面25aは、カムギ
ア17の中心から距離がどの部位でも一定であるので、
カムギア17が回転しても、ガイドポスト10fが開閉
保持カム面25aに当接している間は、カムギア17の
中心からガイドポスト10fまでの距離は変化しない。
これにより、カセットホルダ10は開状態が保持される
ものである。
【0050】なお、ガイドポスト10fの当接箇所が閉
塞保持カム面25bから開閉誘導カム面25cに移る際
に、ガイドポスト10fを誘導する誘導面25dが、閉
塞保持カム面25bと開閉誘導カム面25cの接続箇所
と対向する部位に突出形成されている。また、開放保持
カム面25a、閉塞保持カム面25bおよび開閉誘導カ
ム面25cは、ガイドポスト10fが通る幅を有する溝
により形成することとしてもよい。
【0051】カムギア17のホルダ開閉カム17bの外
周には、伝達突起25dが設けられる。この伝達突起2
5dは、開放保持カム面25aと開閉誘導カム面25c
の接続箇所近傍の外周に突出形成されたもので、図2お
よび図3で説明したカセット昇降機構13の伝達レバー
13cを押すものである。
【0052】カムギア17のホルダ開閉カム17bの裏
面、本実施の形態では大ギア17aの内側には、カムギ
ア17を駆動するモータ20のオン/オフ制御を行うた
めの制御カム26a,26bおよび制御カム27a,2
7bが設けられる。制御カム26aと制御カム26bは
同一の円周上に所定の角度を開けて設けられ、制御カム
27aと制御カム27bは制御カム26a,26bより
外側の同一円周上に制御カム26a,26bの間隔とは
異なる所定の角度を開けて設けられる。これら制御カム
26a,26bおよび制御カム27a,27bは、カム
ギア17の軸に沿って突出形成されるものである。
【0053】右サイドフレーム9aには、制御カム26
aおよび制御カム26bを検出する第1のセンサ28a
と、制御カム27aおよび制御カム27bを検出する第
2のセンサ28bが設けられる。
【0054】図6は第1のセンサ28aおよび第2のセ
ンサ28bを作動させる構造を示す説明図である。な
お、図6では第1のセンサ28aを例に説明するが、第
2のセンサ28b側も同様の構成を有している。
【0055】第1のセンサ28aは右サイドフレーム9
aに取り付けられた基板24に取り付けられる。第1の
センサ28aは、例えば可動子29が押し込まれること
で出力が変化するものである。なお、この可動子29
は、外力を受けない場合は、図示しないばねの力で復元
して突出するものとする。
【0056】右サイドフレーム9aには、制御カム26
aあるいは制御カム26bによる変位を第1のセンサ2
8aに伝達するレバー30が設けられている。このレバ
ー30は軸30aを支点に回転可能な構造で、一方の端
部が制御カム26aおよび制御カム26bが描く軌跡を
遮る位置にある。また、他方の端部が第1のセンサ28
aの可動子29に当接する位置にある。
【0057】制御カム26aおよび制御カム26bがレ
バー30に到達していない状態では、図6(a)に示す
ように、第1のセンサ28aの可動子29は図示しない
ばねの力でレバー30を押している。以降、この状態で
の第1のセンサ28aの出力をオフとする。
【0058】カムギア17の回転で制御カム26aある
いは制御カム26bがレバー30に到達すると、レバー
30の一方の端部は制御カム26aおよび制御カム26
bが描く軌跡を遮る位置にあるので、図6(b)に示す
ように、レバー30の一方の端部は制御カム26aある
いは制御カム26bの外周面に乗り上げる形となり、制
御カム26aあるいは制御カム26bはレバー30の一
方の端部を押す。レバー30は一方の端部が押される
と、軸30aを支点に回転し、第1のセンサ28aの可
動子29を押す。これにより、第1のセンサ28aの出
力はオフからオンに変化する。
【0059】なお、カムギア17の回転で制御カム26
aあるいは制御カム26bがレバー30を過ぎると、可
動子30が図示しないばねで復元してレバー30を押し
戻し、第1のセンサ28aの出力はオンからオフに変化
する。
【0060】また、第1のセンサ28aと第2のセンサ
28bの配置は、図2に示すように、第1のセンサ28
aが制御カム26aを検出したときに、第2のセンサ2
8bが制御カム27aを検出するような配置とする。
【0061】これにより、カムギア17の回転による第
1のセンサ28aと第2のセンサ28bの出力の組み合
わせとして、第1のセンサ28aおよび第2のセンサ2
8bの両方がオン、第1のセンサ28aのみがオン、第
2のセンサ28bのみがオン、第1のセンサ28aおよ
び第2のセンサ218bの両方がオフという状態が存在
することとなり、この第1のセンサ28aおよび第2の
センサ28bの出力の変化に応じて、モータ20のオン
/オフ制御が行われる。
【0062】なお、制御カム26a,26bおよび制御
カム27a,27bの変位をレバー30を介して第1の
センサ28aおよび第2のセンサ28bに伝達する構成
としたことで、第1のセンサ28aおよび第2のセンサ
28bをモータ20の端子が直接接続されている基板2
4に取り付けることができる。そして、基板24に第1
および第2のセンサ28a,28bの配線パターンも設
けておけば、第1および第2のセンサ28a,28bの
出力を取り出すための配線とモータ20を駆動するため
の電力を供給するための配線を1つのコネクタにまとめ
て外部と接続することが可能となり、配線の簡略化を図
ることができる。
【0063】図2に戻り、カセット挿入・取り出し口4
には、開閉可能なフラップ31が設けられる。図7はこ
のフラップ31の斜視図であり、以下に図2、図3およ
び図7を用いてフラップ31の構成を説明する。
【0064】フラップ31は、その下部に軸31aが設
けられ、カセット挿入・取り出し口4の内側に設けた図
示しない支持部にこの軸31aが回転可能な状態で支持
される。これにより、フラップ31は、軸31aを支点
として、カセット挿入・取り出し口4を塞ぐ位置から、
このカセット挿入・取り出し口4を開放する位置まで内
側に回転する。また、フラップ31は、図示しないねじ
りコイルばね等により、カセット挿入・取り出し口4を
塞ぐ方向に回転する力を受けている。
【0065】フラップ31には開閉レバー31bが設け
られている。この開閉レバー31bは、カセットホルダ
10のフラップ開閉レバー10gに押されるものであ
る。図3に示すように、フラップ開閉レバー10gは、
カセットホルダ10の側部に設けられるので、これに対
応して、開閉レバー31bはフラップ31の側部でその
幅方向の外側に、内側に向けて突出した形状となってい
る。そして、フラップ開閉レバー10gが開閉レバー3
1bに接触した状態で滑らかに移動できるように、開閉
レバー31bには円弧を描く接触面31cが設けられて
いる。
【0066】以下、本実施の形態の音響機器1の動作
を、まず、図1(a)に示すパネル2が閉じた状態か
ら、図1(b)に示すように操作部5を露出させる動作
について説明する。カセットホルダ10は、図3に示す
ようにねじりコイルばね11により軸10eを支点に前
方に回転しようとする力を受けているが、この回転は、
ガイドポスト10fがカムギア17のホルダ開閉カム1
7bの開放保持カム面25a、閉塞保持カム面25bあ
るいは開閉誘導カム面25cのいずれかに当接すること
で規制される。
【0067】図2は図1(a)に示すパネル2が閉じた
状態である。このパネル2が閉じた状態では、カセット
ホルダ10のガイドポスト10fが閉塞保持カム面25
bに当接して、ねじりコイルばね11による軸10eを
支点とした回転が規制される。これにより、カセットホ
ルダ10は直立した閉じた状態を保持し、カセットテー
プ6の再生や録音が可能な状態となる。なお、パネル2
が閉じた状態では、図1で(a)で説明したように、液
晶表示部3はパネル2の開口部2aと対向する位置にあ
り、開口部2aを通して液晶表示部3の表示を見ること
ができる。
【0068】そして、このパネル2が閉じた状態で、図
6で説明した機構により第1のセンサ28aが制御カム
26aを検出するとともに、第2のセンサ28bが制御
カム27aを検出し、第1のセンサ28aと第2のセン
サ28bの両方の出力がオンとなるようにしてある。こ
のため、第1のセンサ28aと第2のセンサ28bの両
方がオンとなると、モータ20の駆動を停止することと
すれば、パネル2が閉じた状態、かつ、カセットホルダ
10がカセットテープ6の再生や録音が可能な閉じた状
態とすることができる。
【0069】なお、パネル2が閉じた状態では、カムギ
ア17の伝達突起25eはカセット昇降機構13の伝達
レバー13cに到達していないので、昇降レバー13a
は引っ張りコイルばね14に引っ張られて後方に傾斜し
昇降ガイド面13dが退避した状態である。また、フラ
ップ31は図示しないねじりコイルばね等の力でカセッ
ト挿入・取り出し口4を塞いでいる。
【0070】パネル2が閉じた状態から、図1(b)に
示すように操作部5を露出した状態とするため、図示し
ない操作ボタンを押すと、モータ20が矢印a方向に回
転する。すると、プーリおよびギア群を介して駆動力を
受け、カムギア17は矢印b方向へ回転するとともに、
スパーギア16は矢印c方向に回転する。
【0071】スパーギア16が矢印c方向に回転する
と、このスパーギア16にラックギア15bが噛み合っ
ているパネル取り付け部15は、レール9cにガイドさ
れて矢印d方向に上昇する。これにより、パネル2が上
昇する。
【0072】また、カムギア17が矢印b方向に回転す
ると、第1のセンサ28aによる検出位置から制御カム
26aが離れるとともに、第2のセンサ28bによる検
出位置から制御カム27aが離れ、第1のセンサ28a
および第2のセンサ28bの出力が両方ともオフとな
る。
【0073】さらに、閉塞保持カム面25bも矢印b方
向に回転する。これにより、カセットホルダ10のガイ
ドポスト10fと閉塞保持カム面25bの接触位置は変
化するが、閉塞保持カム面25bはカムギア17の中心
から同一半径の円弧上に設けられるので、カムギアの1
7の中心からガイドポスト10fまでの距離は変化せ
ず、カセットホルダ10は閉じた状態が保持される。
【0074】図8は操作部5が露出した状態における音
響機器1の内部構成を示す側断面図である。図2に示す
パネル2が閉じた状態からモータ20の駆動でカムギア
17が矢印b方向に回転して行くと、図8に示すように
制御カム26bが第1のセンサ28aによる検出位置に
到達することで、第1のセンサ28aの出力がオンとな
る。このとき、パネル2の高さが操作部5が露出した状
態となるように、パネル取り付け部15の移動量が決め
られており、第1のセンサ28aのみがオンとなると、
モータ20の駆動を停止する。これにより、図1(b)
に示すように操作部5が露出して、操作部5を利用して
の操作が可能となる。
【0075】このとき、カセットホルダ10のガイドポ
スト10fは閉塞保持カム面25bの終点近傍に当接し
ているので、カセットホルダ10が開くことはなく、操
作部5を利用しての操作により、カセットテープ6の再
生や録音が可能である。なお、操作部5が露出する位置
までパネル2が上昇した状態では、図1で(b)で説明
したように、液晶表示部3はパネル2の開口部2aと対
向する位置にあり、開口部2aを通して液晶表示部3の
表示を見ることができる。
【0076】ここで、カセットホルダ10は、録音ある
いは再生時は閉じた状態を保持する必要があるが、本実
施の形態では、カムギア17がその役目を兼用してお
り、別個にカセットホルダ10を閉じた状態で保持する
機構を備える必要はない。
【0077】なお、操作部5が露出した状態では、カム
ギア17の伝達突起25dはカセット昇降機構13の伝
達レバー13cに到達していないので、昇降レバー13
aは引っ張りコイルばね14に引っ張られて後方に傾斜
し昇降ガイド面13dが退避した状態である。また、フ
ラップ31は図示しないねじりコイルばね等の力でカセ
ット挿入・取り出し口4を塞いでいる。
【0078】操作部5が露出した状態から、カセットテ
ープ6の出し入れを行うべく図1(c)に示すようにカ
セット挿入・取り出し口4を露出した状態とするため図
示しない操作ボタンを押すと、モータ20が矢印a方向
に回転する。すると、プーリおよびギア群を介して駆動
力を受け、カムギア17は矢印b方向へ回転するととも
に、スパーギア16は矢印c方向に回転する。
【0079】スパーギア16が矢印c方向に回転する
と、このスパーギア16にラックギア15bが噛み合っ
ているパネル取り付け部15は、レール9cにガイドさ
れて矢印d方向に上昇する。これにより、パネル2がさ
らに上昇する。
【0080】また、カムギア17が矢印b方向に回転す
ると、第1のセンサ28aによる検出位置から制御カム
26bが離れて、第1のセンサ28aの出力がオフとな
る。なお、第2のセンサ28bの出力はオフのままであ
る。
【0081】さらに、カムギア17が矢印b方向に回転
することで、カセットホルダ10のガイドポスト10f
は、その接触箇所が閉塞保持カム面25bから開閉誘導
カム面25cに変化する。
【0082】この開閉誘導カム面25cは、カムギア1
7の内側に位置する閉塞保持カム面25bと外側に位置
する開放保持カム面25aを結んでいるので、ガイドポ
スト10fの接触箇所が閉塞保持カム面25bから開閉
誘導カム面25cに変化すると、カムギア17の矢印b
方向の回転に伴い、ガイドポスト10fはカムギヤ17
の中心から離れる方向に移動が可能となる。
【0083】カセットホルダ10は、図3に示すように
ねじりコイルばね11により軸10eを支点に前方に回
転する力を受けているので、カムギア17の矢印b方向
の回転に伴い、ガイドポスト10fは開閉誘導カム面2
5cに沿ってカムギア17の中心から離れる方向に移動
して行く。
【0084】これにより、カセットホルダ10は軸10
eを支点に前方に回転して開いて行く。ここで、開閉誘
導カム面25cは、矢印bで示す回転方向に向かって凸
の円弧形状であるので、カセットホルダ10が急激に開
くことはない。
【0085】また、閉塞保持カム面25bと開閉誘導カ
ム面25cの接続箇所に対向する位置に誘導面25dを
設けることで、ガイドポスト10fの開閉誘導カム面2
5cへの確実な誘導が可能となる。
【0086】図9はカセットホルダ10が開閉する過程
における音響機器1の内部構成を示す側断面図である。
カセットホルダ10が開いて行くと、図9に示すように
フラップ開閉レバー10gがフラップ31の開閉レバー
31bの接触面31cに当接する。このとき、カセット
ホルダ10のガイドポスト10fは、カムギア17の開
閉誘導カム面25cの途中に当接しているので、カムギ
ア17が矢印b回転して行くと、ガイドポスト10fは
開閉誘導カム面25cに沿ってカムギア17の中心から
さらに離れる方向に移動可能である。よって、カセット
ホルダ10は図3に示すねじりコイルばね11の力で軸
10eを支点にしてさらに前方へ回転して開いて行く。
【0087】図10はフラップ31の開閉の過程を示す
音響機器1の要部側断面図である。フラップ開閉レバー
10gがフラップ31の開閉レバー31bの接触面31
cに接触した状態から、カセットホルダ10がさらに開
いて行くと、フラップ開閉レバー10gが開閉フラップ
31の開閉レバー31bを押し下げる。フラップ31は
その下部に設けた軸31aを支点に内側に回転可能な構
造であるので、カセットホルダ10の開放方向への回転
に伴いフラップ開閉レバー10gが開閉レバー31bを
押し下げることで、フラップ31は軸31aを支点に内
側に回転して行く。
【0088】フラップ開閉レバー10gと開閉レバー3
1bの接触面31cの接点は、カセットホルダ10の軸
10eを支点とした回転およびこれに伴うフラップ31
の軸31aを支点とした回転により移動する。このと
き、接触面31cは円弧を描いているので、フラップ開
閉レバー10gは接触面31cに接触しながら滑らかに
移動することができ、フラップ31の開閉はスムーズに
行える。
【0089】ここで、フラップ開閉レバー10gは、カ
セットホルダ10の幅方向の外側に設けられ、これに対
応して、開閉レバー31bはフラップ31の幅方向の外
側に設けてあるので、フラップ開閉レバー10gおよび
開閉レバー31bがフラップ31の開閉およびカセット
ホルダ10の開閉の妨げになることはない。
【0090】また、カセットホルダ10とフラップ31
とは、カセットホルダ10の開閉の過程で、フラップ開
閉レバー10gと開閉レバー31bが当接するので、カ
セットホルダ10とフラップ31との間を常時連結する
リンク機構等は不要であり、単純な構造で、カセットホ
ルダ10の開閉に連動させてフラップ31の開閉を行う
ことができる。
【0091】さらに、カセットホルダ10はねじりコイ
ルばね11の力で開いて行くので、図示しないねじりコ
イルばね等によるフラップ31を閉じた状態とする力
は、このカセットホルダ10を開く力より弱いものとす
る。
【0092】図11はカセットホルダ10が開いた状態
における音響機器1の内部構成を示す側断面図である。
モータ20の矢印a方向の回転によりカムギア17が矢
印b方向にさらに回転して行くと、カセットホルダ10
のガイドポスト10fは、その接触箇所が開閉誘導カム
面25cから開放保持カム面25aに変化する。この段
階で、カムギア17の中心からガイドポスト10fまで
の距離は最大となり、カセットホルダ10はその開口部
10aがカセット挿入・取り出し口4と対向する位置ま
で開いたイジェクトポジションとなる。カセットホルダ
10がイジェクトポジションとなると、フラップ31
は、開閉レバー31bがフラップ開閉レバー10gによ
り押し下げられて、カセットホルダ10の開口部10a
の下側に入り込み、カセット挿入・取り出し口4を開放
するとともに、カセットホルダ10の開口部10aとカ
セット挿入・取り出し口4の間のガイドとなり、カセッ
トテープ6等の装置内への落下を防ぐ。
【0093】カムギア17が矢印b方向に回転すること
でカセットホルダ10のガイドポスト10fの接触箇所
が開閉誘導カム面25cから開放保持カム面25aに変
化すると、カムギア17の外周に設けた伝達突起25e
がカセット昇降機構13の伝達レバー13cに当接す
る。
【0094】図12はカセットテープを押し上げた状態
における音響機器の内部構成を示す側断面図である。カ
セットホルダ10が開いた状態から、モータ20の矢印
a方向の回転によりカムギア17が矢印b方向にさらに
回転して行くと、カムギア17外周の伝達突起25eが
カセット昇降機構13の伝達レバー13cを押す。伝達
レバー13cが押されると、この伝達レバー13cと軸
13bにより連結された昇降レバー13aが引っ張りコ
イルばね14に抗してこの軸13bを支点に前方に回転
する。これにより昇降レバー13aの昇降ガイド面13
dがカセットテープ6の底面に当接し、このカセットテ
ープ6を押し上げる。
【0095】このとき、カセットホルダ10のガイドポ
スト10fと開放保持カム面25aの接触位置は変化す
るが、開放保持カム面25aはカムギア17の中心から
同一半径の円弧上に設けられるので、カムギアの17の
中心からガイドポスト10fまでの距離は変化せず、カ
セットホルダ10は開いた状態が保持される。
【0096】また、カセットホルダ10の前面側には、
ローラ10hが設けてあり、カセットホルダ10が開い
た状態では、カセットテープ6はこのローラ10hにガ
イドされて押し上げられるので、昇降レバー10aによ
るカセットテープ6の押し出しはスムーズに行える。
【0097】上述したカムギア17を矢印b方向へ回転
させてカセットホルダ10を開く過程で、モータ20の
駆動力はスパーギア16にも伝達されており、カセット
ホルダ10の開放およびカセットテープ6の押し上げの
間もパネル2は矢印d方向に上昇している。
【0098】そして、カムギア17が矢印b方向に回転
して行くと、制御カム27bが第2のセンサ28bによ
る検出位置に到達し、第2のセンサ28bの出力がオン
となる。
【0099】この制御カム27bが第2のセンサ28b
による検出位置に到達した時点で、カムギア17外周の
伝達突起25eが昇降レバー13aを回転させてカセッ
トテープ6を押し上げが完了し、かつ、パネル2がカセ
ット挿入・取り出し口4を露出させる位置まで上昇する
ようにしてある。これにより、第2のセンサ28bの出
力のみがオンとなった時点でモータ20の駆動を停止す
ることとすれば、カセットテープ6の出し入れが可能な
状態となる。
【0100】以上の説明から、第1のセンサ28aおよ
び第2のセンサ28bの両方がオンの状態では、図1
(a)および図2に示すように、パネル2は操作部5お
よびカセット挿入・取り出し口4を覆う閉じた位置で、
かつ、カセットホルダ10は閉じており、再生や録音が
行える状態である。
【0101】この第1のセンサ28aおよび第2のセン
サ28bの両方がオンの状態から、モータ20を矢印a
方向に回転させて、第1のセンサ28aのみがオンの状
態でモータ20の駆動を停止すると、図1(b)および
図8に示すように、パネル2は操作部5を露出させた状
態で、かつ、カセットホルダ10は閉じており、再生や
録音が行える状態である。
【0102】この第1のセンサ28aのみがオンの状態
から、モータ20を矢印a方向に回転させて、第2のセ
ンサ28bのみがオンの状態でモータ20の駆動を停止
すると、図1(c)および図12に示すようにパネル2
はカセット挿入・取り出し口4および操作部5を露出さ
せた状態で、かつ、カセットホルダ10は開いており、
また、カセットテープ6は押し上げられて、出し入れが
可能な状態である。
【0103】カセットテープ6の取り込みは、図12に
示す状態から行われるものである。カセットテープ6を
カセット挿入・取り出し口4からカセットホルダ10に
挿入すると、その底部がカセット昇降機構13の昇降レ
バー13aに突き当たる。これにより、カセットテープ
6の上部はカセット挿入・取り出し口4から出た状態と
なり、再度の出し入れが可能である。また、カセット挿
入・取り出し口4の内側下部には、フラップ31が退避
しているので、カセットテープ6や異物等が誤ってカセ
ットホルダ10の下側に入ってしまうことを防ぐことが
できる。
【0104】カセットテープ6を取り込むため図示しな
い操作ボタンを押すと、図12に示す状態から、モータ
20が矢印e方向に回転する。すると、プーリおよびギ
ア群を介して駆動力を受け、カムギア17は矢印f方向
に回転するとともに、スパーギア16は矢印g方向に回
転する。
【0105】スパーギア16が矢印g方向に回転する
と、このスパーギア16にラックギア15bが噛み合っ
ているパネル取り付け部15は、レール9cにガイドさ
れて矢印h方向に下降する。これにより、パネル2が下
降を開始する。
【0106】また、カムギア17が矢印f方向に回転す
ると、第2のセンサ28bによる検出位置から制御カム
27bが離れ、第1のセンサ28aおよび第2のセンサ
28bの出力が両方ともオフとなる。
【0107】カムギア17が矢印f方向に回転すると、
カムギア17外周の伝達突起25eがカセット昇降機構
13の伝達レバー13cから離れる方向に回転するの
で、昇降レバー13aは、引っ張りコイルbばね14に
より軸13bを支点に回転して後方に傾斜して行く。こ
れにより、カセットテープ6はその自重でカセットホル
ダ10内を下降する。このとき、カセットホルダ10に
前面にはローラ10hが設けてあるので、カセットテー
プ6の自重による下降がスムーズに行える。
【0108】このカセットテープを下降させる段階で
は、カセットホルダ10のガイドポスト10fはカムギ
ア17の開放保持カム面25aに接触している。これに
より、カセットホルダ10は開いた状態が保持される。
【0109】図12に示す状態からカムギア17が矢印
f方向に回転して行くと、カセットホルダ10のガイド
ポスト10fの接触箇所が図11に示すように開放保持
カム面25aから開閉誘導カム面25cに変化する。こ
の段階では、カセット昇降機構13の昇降レバー13a
は後方に傾斜した退避した状態であり、カセットテープ
6の底部から離れる。また、カセットテープ6の上部は
カセット挿入・取り出し口4の内側に入り込む。これに
より、カセットホルダ10が回転可能な状態となる。
【0110】そして、ガイドポスト10fの接触箇所が
開閉誘導カム面25cとなると、この開閉誘導カム面2
5cは、カムギア17の内側に位置する閉塞保持カム面
25bと外側に位置する開放保持カム面25aを結んで
いるので、カムギア17の矢印f方向の回転に伴い、ガ
イドポスト10fは押し上げられて行く。これにより、
カセットホルダ10は軸10eを支点として、図3に示
すねじりコイルばね11に抗して閉じて行く。
【0111】カセットホルダ10が閉じて行くと、フラ
ップ開閉レバー10gがフラップ31の開閉レバー31
bから離れる方向に移動するので、図示しないねじりコ
イルばね等の力で軸31aを支点に回転して、閉じて行
く。そして、フラップ開閉レバー10gがフラップ31
の開閉レバー31bから離れる位置までカセットホルダ
10が閉じると、フラップ31はカセット挿入・取り出
し口4を閉じる。
【0112】カムギア17が矢印f方向に回転して行く
と、図8に示すように制御カム26bが第1のセンサ2
8aの検出位置に到達することで、第1のセンサ28a
の出力のみがオンとなる。
【0113】この段階では、カセットホルダ10のガイ
ドポスト10fの接触箇所は、カムギア17の開閉誘導
カム面25cから閉塞保持カム面25bに変化する。こ
れにより、カセットホルダ10は閉じた状態でかつこの
状態を閉塞保持カム面25bで保持できることとなり、
カセットテープ6の再生あるいは録音が可能となる。
【0114】上述したカムギア17を矢印f方向に回転
させてカセットホルダ17を閉じて行く過程で、モータ
20の駆動力はスパーギア16にも伝達されており、パ
ネル2はカセットホルダ10が閉じるに従い下降して行
く。
【0115】そして、第1のセンサ28aのみがオンと
なった状態では、パネル2は操作部5のみを露出させる
高さに位置する。よって、モータ20を矢印e方向に回
転させている過程で第1のセンサ28aの出力のみがオ
ンとなった段階でモータ20の駆動を停止すると、カセ
ットホルダ10は閉じた状態で再生あるいは録音が可能
となり、かつ、操作部5が露出しているので、操作部5
を利用しての操作が可能となる。
【0116】第1のセンサ28aのみがオンとなった状
態からさらにモータ20を矢印e方向に回転させて行く
と、スパーギア16が矢印g方向に回転してパネル2は
矢印h方向に下降して、操作部5を覆って行く。
【0117】また、カムギア17は矢印f方向に回転す
るが、カセットホルダ10のガイドポスト10fは閉塞
保持カム面25bに接触しているので、カセットホルダ
10は閉じた状態が保持される。
【0118】そして、カムギア17が矢印f方向に回転
して行くと、図2に示すように、第1のセンサ28aが
制御カム26aを検出するとともに、第2のセンサ28
bが制御カム27aを検出し、第1のセンサ28aと第
2のセンサ28bの両方の出力がオンとなる。この段階
が、パネル2が閉じた状態としてあるので、第1のセン
サ28aと第2のセンサ28bの両方がオンとなると、
モータ20の駆動を停止する。これにより、パネル2が
閉じた状態で、かつ、カセットホルダ10がカセットテ
ープ6の再生や録音が可能な閉じた状態となる。
【0119】以上説明したように、本実施の形態では、
モータ20の駆動力でパネル2の開閉とカセットホルダ
10の開閉が行えるものである。そして、モータ20の
駆動力でカセットホルダ10を開閉するため、ギアにホ
ルダの開閉を誘導する形状であるカム面を設けたカムギ
ア17を用い、このカム面の変位を、カセットホルダ1
0に設けたガイドポスト10fに伝達することで、カム
の変位を直接カセットホルダ10に伝達するので、部品
数を少なくすることができる。
【0120】また、カセットホルダ10を装置内部に設
けたので、このカセットホルダ10の前に操作部5を設
けることが可能となり、装置正面のスペースを有効活用
できる。
【0121】なお、本実施の形態は、記録媒体の一例と
してカセットテープを用いた音響機器を例に説明した
が、記録媒体はこれに限るものではなく、各種記録媒体
を処理する装置に適用可能なものである。
【0122】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、装置正
面に開閉可能に設けられるパネルと、前記パネルの内側
に設けられる記録媒体の挿入・取り出し口と、前記記録
媒体を保持して回転し、この記録媒体の上部が前記挿入
・取り出し口と対向するイジェクトポジションまで傾斜
するホルダと、イジェクトポジションにある前記ホルダ
内の記録媒体を昇降させる媒体昇降手段とを備えたもの
である。
【0123】本発明では、ホルダが記録媒体の出し入れ
を行えるイジェクトポジションにあるときに、ホルダ内
の記録媒体が昇降する。これにより、記録媒体の上部を
挿入・取り出し口から突出させることができ、ホルダが
装置の内部に設けられていても、記録媒体の出し入れが
容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の音響機器の実施の形態の一例を示す外
観斜視図である。
【図2】本実施の形態の音響機器の要部構成を示す側断
面図である。
【図3】本実施の形態のカセットユニットの一部破断斜
視図である。
【図4】カセットユニットの駆動力伝達機構を示す正面
図である。
【図5】カムギアの平面図である。
【図6】センサの作動構造を示す説明図である。
【図7】フラップの斜視図である。
【図8】操作部が露出した状態の音響機器の側断面図で
ある。
【図9】カセットホルダが開閉する過程の音響機器の側
断面図である。
【図10】フラップの開閉過程を示す音響機器の側断面
図である。
【図11】カセットホルダが開いた状態の音響機器の側
断面図である。
【図12】カセットテープを押し上げた状態の音響機器
の側断面図である。
【符号の説明】
1・・・音響機器 2・・・パネル 3・・・液晶表示部 4・・・カセット挿入・取り出し口 5・・・操作部 6・・・カセットテープ 7・・・カセットユニット 10・・・カセットホルダ 10e・・・軸 10f・・・ガイドポスト 10g・・・フラップ開閉レバー 11・・・ねじりコイルばね 13・・・カセット昇降機構 13a・・・昇降レバー 13b・・・軸 13c・・・伝達レバー 15・・・パネル取り付け部 15b・・・ラックギア 16・・・スパーギア 17・・・カムギア 17b・・・ホルダ開閉カム 18・・・メインギア 20・・・モータ 25a・・・開放保持カム面 25b・・・閉塞保持カム面 25c・・・開閉誘導カム面 25e・・・伝達突起 26a・・・制御カム 26b・・・制御カム 27a・・・制御カム 27b・・・制御カム 28a・・・第1のセンサ 28b・・・第2のセンサ 31・・・フラップ 31a・・・軸 31b・・・開閉レバー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置正面に開閉可能に設けられるパネル
    と、 前記パネルの内側に設けられる記録媒体の挿入・取り出
    し口と、 前記記録媒体を保持して回転し、この記録媒体の上部が
    前記挿入・取り出し口と対向するイジェクトポジション
    まで傾斜するホルダと、 イジェクトポジションにある前記ホルダ内の記録媒体を
    昇降させる媒体昇降手段とを備えたことを特徴とする記
    録媒体処理装置。
  2. 【請求項2】 モータの前記ホルダの回転動作に変換す
    る第1の駆動力伝達手段と、 前記モータの駆動力を前記ホルダがイジェクトポジショ
    ンにあるときに前記昇降手段に伝達する第2の駆動力伝
    達手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の記録
    媒体処理装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の駆動力伝達手段は、前記モー
    タの駆動力を受けるギアと、このギアの回転を前記ホル
    ダの開閉運動に変換するとともに、前記ホルダをイジェ
    クトポジションで保持する形状を持ったカムの組み合わ
    せであり、 前記昇降手段は、回転することで記録媒体を押し上げる
    レバーであり、 前記第2の駆動力伝達手段は、前記第1の駆動力伝達手
    段が前記ホルダをイジェクトポジションで保持している
    ときに、前記昇降手段に当接してこれを回転させる突起
    を該第1の駆動力伝達手段に設けたものであることを特
    徴とする請求項1または2記載の記録媒体処理装置。
  4. 【請求項4】 前記パネルの開閉方向に沿って前記挿入
    ・取り出し口の並びに操作部を設けるとともに、 前記モータの駆動力を前記パネルの開閉動作に変換する
    第3の駆動力伝達手段を設け、 前記第1の駆動力伝達手段は、前記モータの駆動力を受
    けるギアと、このギアの回転を前記ホルダの開閉運動に
    変換するとともに、前記パネルが前記操作部を露出させ
    る位置まで開閉する間は、前記ホルダを閉じた状態で保
    持する形状を持ったカムの組み合わせであることを特徴
    とする請求項1、2または3記載の記録媒体処理装置。
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