JP2002287665A - メモリ一体型表示基板および表示装置並びにメモリセルアレイ - Google Patents

メモリ一体型表示基板および表示装置並びにメモリセルアレイ

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JP2002287665A
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Koji Numao
孝次 沼尾
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 消費電力を低減することができるメモリ一体
型表示基板を提供する。 【解決手段】 カラム側配線C1,C2…と、ロウ側配
線G1,G2…との交差位置毎に、有機EL素子49
と、メモリ素子52と、上記カラム側配線C1、ロウ側
配線G1の選択/非選択によって導通/非導通が制御さ
れるTFT46,47とが設けられ、カラム側配線C1
とロウ側配線G1との交差位置において、データ配線D
1とTFT46,47とメモリ素子52とが直列に接続
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画素にメモリ機能
を持たせたメモリ一体型表示基板および該メモリ一体型
表示基板を備える表示装置、並びに、そのような基板お
よび表示装置に適したメモリ構成を有する、ドライバ回
路にメモリ機能を持たせたメモリセルアレイに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶ディスプレイや有機ELディ
スプレイ等のFPD(フラットパネルディスプレイ)を
低消費電力化する取り組みとして、ドライバ回路にメモ
リ機能を持たせた表示装置や、画素にメモリ機能を持た
せた表示装置の開発が盛んに行われている。
【0003】図13は、画素にメモリ機能を持たせた表
示装置の例として、特開平8−286170号公報で示
された液晶ディスプレイの回路構成を示す回路構成図
(システム構成図)である。
【0004】図13に示すように、特開平8−2861
70号公報に記載の表示装置は、画面表示領域の周辺部
分に、アドレスデコーダ204…とスイッチ203…と
からなるデータ線ドライバ201と、アドレスデコーダ
205…からなる走査線ドライバ202とが配された構
成を有している。
【0005】上記データ線ドライバ201から出力され
るデータ信号はデータ線Rp(p=1,2,…)に供給
され、走査線ドライバ202から出力される選択信号は
走査線Sq(q=1,2…)に供給されている。
【0006】このデータ線Rpと走査線Sqとが交差す
る位置には画素が配置されており、この画素はスタティ
ックメモリ209と、TFT206〜208と、液晶セ
ル210とから構成されている。
【0007】この画素回路において、TFT206に供
給される走査線Sqの選択信号が選択状態にあり、かつ
データ線Rpにデータ信号が供給されていれば、画素の
スタティックメモリ209の状態はデータ線Rpから供
給されるデータに書き換えられる。
【0008】また、この画素回路において、TFT20
6に供給される走査線Sqの選択信号が非選択状態であ
るか、データ線ドライバ201のスイッチ203が非導
通状態でありデータ線Rpにデータ信号が供給されてい
なければ、画素のスタティックメモリ209の状態は書
き換えられない。
【0009】図14は同様に、画素にメモリ機能を持た
せた表示装置の例として、特開平11−119698号
公報で示されたLED(light emitting diode)ディス
プレイの回路構成を示すブロック図(回路ブロック図)
である。
【0010】図14に示すように、特開平11−119
698号公報に記載の表示装置は、画面表示領域の周辺
部分に、カラムアドレスデコーダ303と、ロウアドレ
スデコーダ302と、カラム側、ロウ側双方のデコーダ
線の交点に配されたLEDメモリアレイ304と、書き
込み/読み込み制御信号によりバッファ方向制御される
入出力バッファ305が配置された構成を有している。
【0011】この表示装置では、アドレス入力ポート3
01から入力されたアドレス/アドレス制御信号によ
り、上記カラムアドレスデコーダ303およびロウアド
レスデコーダ302から、図15に示すビット線311
およびワード線312に信号が供給され、これら信号に
より、指定されたLED記憶素子316の記憶素子31
3が制御され、その記憶状態によりトランジスタ314
の導通状態が制御され、LED315のON/OFF状
態が制御されている。
【0012】また、画素にメモリ機能を持たせるだけで
なく、表示部の外にメモリ機能を持たせた液晶表示装置
が、特開2000−227608号公報に開示されてい
る。図16は、上記特開2000−227608号公報
に記載の液晶表示装置における表示基板の構成を示すブ
ロック図(システム構成図)である。
【0013】図16に示すように、上記特開2000−
227608号公報に記載の表示基板は、表示部408
が、ラインバッファ407を介して画像メモリ406に
接続された構成を有している。この画像メモリ406
は、メモリセルがマトリクス状に配列された構成を有
し、表示部408の画素と同一のアドレス空間を有する
ビットマップ構成を有している。
【0014】アドレス信号401は、メモリ制御回路4
04を通して、メモリライン選択回路409、コラム選
択回路405へ入力される。このアドレス信号401に
より指定されたメモリセルが、図示しないコラム線、お
よびライン線により選択され、そのメモリセルに表示デ
ータ402が書き込まれる。
【0015】このようにして表示データ402が画像メ
モリ406におけるメモリセルに書き込まれた後、メモ
リライン選択回路409に入力されたアドレス信号40
1により、選択画素を含む1ライン分のデータがライン
バッファ407に出力される。ラインバッファ407は
表示部の信号配線に接続されているので、この読み出さ
れたデータは図示しない信号配線へ出力される。
【0016】また、アドレス信号はアドレスライン変換
回路403にも入力されており、表示ライン選択回路4
10により、図示しないライン選択配線に選択電圧を印
加する。この動作により、画像メモリ406のデータが
表示部408に書込まれる。
【0017】図17は、この表示部408における画素
の回路構成図であり、この画素回路では、ライン選択配
線411により制御TFT415を制御し、信号配線4
12により与えられたデータを、共通配線414と制御
TFT415との間にあるコンデンサ416に保持し、
このコンデンサ416の電圧により駆動TFT417の
導通/非導通を制御することで、表示電極418に、液
晶基準配線413により与えられた電圧を印加するか否
かが決定される。なお、ソース−ドレイン端子間には、
補償コンデンサ419が接続されている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ここで、上記特開平8
−286170号公報に記載の画素回路(図13参照)
において、TFT206に供給される走査線S1の選択
信号が選択状態であり、かつ、データ線ドライバ201
のスイッチ203が非導通状態であり、データ線Rpに
データ信号が供給されていない状態を考えてみる。
【0019】この状態において、このTFT206は導
通状態となるので、データ線Rpの電位は、この導通状
態となったTFT206と接続された第1のスタティッ
クメモリ209の出力電位と同電位となる。
【0020】次に、先の走査線S1が非選択状態とな
り、別の走査線S2が選択状態となり、かつ、データ線
Rpにデータ信号が供給されていない状態を考えてみ
る。
【0021】このとき、データ線Rpの電位は、この導
通状態となったTFT206と接続された第2のスタテ
ィックメモリ209の出力電位と同電位となる。
【0022】したがって、先の第1のスタティックメモ
リ209の出力電圧と、その後の第2のスタティックメ
モリ209の出力電圧とが異なる場合、データ線Rpの
電位は、データ「1」に対応する電位とデータ「0」に
対応する電位との間で変動することになる。
【0023】通常、液晶表示装置やTFT基板を用いた
表示装置においては、データ線と走査線との間や、デー
タ線とTFT素子との間に浮遊容量が存在する。
【0024】したがって、上記したように先のデータ線
Rpの電位がデータ「1」に対応する電位とデータ
「0」に対応する電位との間で変動する場合、画素にあ
るメモリを書き換えない時でも、(その変動電位)×
(データ線Rpの浮遊容量)分の電荷が消費されること
になる。
【0025】また、特開平11−119698号公報に
記載の表示装置では、記憶素子313(図15参照)の
構成が明記されていないが、通常のICメモリ等のメモ
リ素子を使うことを示唆している。
【0026】通常のICメモリのスタティックメモリ構
成(SRAM(スタティック・ランダム・アクセスメモ
リ)のメモリ構成)は、図18に示すように、一方の方
向に延びた正極性データ配線501と負極性データ配線
502とを有し、これら正極性データ配線501および
負極性データ配線502と、これら配線と交差する制御
線503の交差部にメモリセルを配置し、このメモリセ
ルを、2つのインバータ506,507を用いたスタテ
ィックメモリとTFT504,505とで構成する。
【0027】このスタティックメモリを書き換えるに
は、正極性データ配線501と負極性データ配線502
とにデータを出力し、制御線503によりTFT50
4,505を導通状態とする。
【0028】このため、このようなICメモリ等のメモ
リ素子構成でも、複数のメモリセルで制御線503が共
通化されているので、同一の制御線503に接続された
メモリセルのTFT504,505は書き換え対象でな
くても導通状態となり、前記特開平8−286170号
公報に記載の表示装置を用いた場合同様、データ線の浮
遊容量による電力の消費という問題が生じる。
【0029】また、特開2000−227608号公報
に記載の表示基板においては、図17に示すように、画
素メモリ素子としてコンデンサ416を使用している。
このため、表示部408(図16参照)の各画素のメモ
リ状態と画像メモリ406(図16参照)のメモリ状態
とが同じ場合でも、画素メモリの記憶状態を保持するた
め、画素メモリの状態を書き直す必要がある。このた
め、上記特開2000−227608号公報に記載の表
示基板は、画素メモリの状態の周期的な書き直しを必要
とする。
【0030】そこで、このような書き直しを行なわない
ように、図17に示す画素メモリ構成の代わりに、図1
3に示すようなスタティックメモリ209を用いた画素
メモリ構成を用いることが考えられる。
【0031】しかしながら、上記特開2000−227
608号公報のようにアドレスデコーダを用いない構成
では、図17において画素メモリを図13に示すスタテ
ィックメモリ209を用いた構成とした場合でも、図1
7においてライン選択配線411を共有する他の画素の
メモリ状態を書き換える必要が生じた場合、画素メモリ
の記憶状態と、図16に示す画像メモリ406の記憶状
態とが等しい画素メモリでも書き直すことになる。
【0032】このため、この書き直しにより、図17に
示す信号配線412の電位が変動するので、この場合に
も、前記特開平8−286170号公報に記載の表示装
置と同様、データ線の電位変動による電力の消費が発生
する。
【0033】また、一般に、図13に示すスタティック
メモリ209の方が、図17に示すダイナミックメモリ
よりも必要なTFTの数が多くなる。
【0034】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たものであり、消費電力を低減することができるメモリ
一体型表示基板および表示装置、並びに、消費電力を低
減することができると共に、これらメモリ一体型表示基
板や表示装置に好適に用いられるメモリセルアレイを提
供することにある。
【0035】また、本発明のさらなる目的は、上記メモ
リ一体型表示基板並びに表示装置において、画素内に不
揮発性メモリを持つ構成を採用した場合に、適切な表示
部外の画像メモリ構成を与えることにある。
【0036】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるメモリ一
体型表示基板は、上記の課題を解決するために、1方向
に配列された複数の第1の配線(例えばカラム側配線)
と、上記第1の配線のそれぞれと交差する複数の第2の
配線(例えばロウ側配線(走査側配線))と、上記第1
の配線と第2の配線との交差位置毎に少なくとも1つず
つ設けられた、電気光学素子(例えば有機EL素子)お
よび第1のメモリ素子(例えば画素メモリ)、またはメ
モリ性を有する電気光学素子(例えば強誘電性液晶素
子)と、上記各第1のメモリ素子またはメモリ性を有す
る電気光学素子を制御するためのデータ信号が入力され
る複数の第3の配線(例えばデータ配線)と、上記第1
の配線と第2の配線との交差位置毎に少なくとも1つず
つ設けられ、上記第1の配線の選択/非選択によって導
通/非導通が制御される第1のスイッチ素子(例えばT
FT)と、上記第1の配線と第2の配線との交差位置毎
に少なくとも1つずつ設けられ、上記第2の配線の選択
/非選択によって導通/非導通が制御される第2のスイ
ッチ素子(例えばTFT)とを備え、上記第1の配線と
第2の配線との交差位置毎に、上記第3の配線と、第1
および第2のスイッチ素子と、第1のメモリ素子または
メモリ性を有する電気光学素子とが、直列に接続されて
いることを特徴としている。
【0037】上記の構成によれば、第1の配線と第2の
配線とが共に選択状態となった、第1のメモリ素子また
はメモリ性を有する電気光学素子のみ、上記第3の配線
と上記第1のメモリ素子またはメモリ性を有する電気光
学素子との間が導通状態となる。このため、選択されて
いない、第1のメモリ素子またはメモリ性を有する電気
光学素子では、上記第3の配線と第1のメモリ素子また
はメモリ性を有する電気光学素子との間が電流遮断状態
(オープン状態)となり、上記第1のメモリ素子または
メモリ性を有する電気光学素子からの出力により上記第
3の配線がチャージアップされることがなくなり、その
分、低消費電力化することができる。
【0038】また、本発明にかかるメモリ一体型表示基
板は、上記の課題を解決するために、上記電気光学素子
1つに対し、上記第1のメモリ素子が複数設けられ、上
記第1のメモリ素子はそれぞれ、導通/非導通の切り替
えが可能な第3のスイッチ素子(例えばTFT)を介し
て上記第1および第2のスイッチ素子と接続されている
ことを特徴としている。
【0039】電気光学素子毎に多階調表示を行う場合の
ように、電気光学素子1つに対し、第1のメモリ素子が
複数設けられた構成とする場合、例えば、(1)上記第
1および第2のスイッチ素子が、それぞれ、上記第1の
メモリ素子の数に対応した数分設けられ、上記第1のメ
モリ素子それぞれに、上記第1および第2のスイッチ素
子が接続された構成、または、(2)上記第1および第
2のスイッチ素子と各第1のメモリ素子との間に、導通
/非導通の切り替えが可能な第3のスイッチ素子がそれ
ぞれ設けられ、上記第1のメモリ素子がそれぞれ、上記
第3のスイッチ素子を介して上記第1および第2のスイ
ッチ素子と接続されている構成とすることにより、上述
したように第1の配線と第2の配線とが共に選択状態と
なった第1のメモリ素子のみ、第3の配線と第1のメモ
リ素子との間を導通状態とすることできる。
【0040】この場合、前者、つまり、(1)の構成を
採用すると、多階調化に必要な第3の配線の数が増加す
る。しかしながら、後者、つまり、上記(2)に示すよ
うに、上記第1と第2のスイッチ素子と複数のメモリ素
子との間に、各メモリ素子毎に1つの第3のスイッチ素
子を配置し、上記第1のメモリ素子のうち、上記第3の
配線に供給(入力)されたデータ信号に対応するメモリ
素子に対応する第3のスイッチ素子を導通状態とするこ
とで、第3の配線の数を増加させることなく、電気光学
素子毎に多階調表示を行うことができる。このため、上
記の構成によれば、必要な配線数を抑え、その分、他の
構成要素を配置したり、開口率を向上させることができ
る。
【0041】なお、上記電気光学素子1つに対し、上記
第1のメモリ素子が複数設けられている構成としては、
例えば、1つの電気光学素子が1画素(または1ドッ
ト)に対応する場合と、複数の電気光学素子が1画素
(または1ドット)に対応する場合とがある。
【0042】また、本発明にかかるメモリ一体型表示基
板は、上記の課題を解決するために、1方向に配列され
た複数の第4の配線(例えばメモリセルアレイにおける
カラム側配線(データ配線))と、上記第4の配線のそ
れぞれと交差する複数の第5の配線(例えばメモリセル
アレイにおけるロウ側配線(走査側配線))と、上記第
4の配線と第5の配線との交差位置毎に少なくとも1つ
ずつ設けられ、データ信号によって制御される第2のメ
モリ素子(例えばメモリセルアレイにおける画像メモ
リ;表示部外のメモリ)と、上記第4の配線と第5の配
線との交差位置毎に設けられ、上記第2のメモリ素子に
おけるデータの読み書きと同期して状態が書き換えられ
る第3のメモリ素子(例えばメモリセルアレイにおいて
変移データを記憶するメモリ)とを有するメモリセルア
レイ(例えばRAMやメモリICセル等のドライバ回
路)が、上記第1の配線(つまり、上記第1のメモリ素
子と、例えばスイッチング素子等を通して接続されてい
る第1の配線)と接続されていることを特徴としてい
る。
【0043】上記第1および第2の配線の選択状態を切
り替える際、アドレスデコーダを用いない構成とした場
合、例えば上記したようにドライバ回路としてメモリセ
ルアレイを使用し、このような表示部外のメモリから1
ライン分のデータを画素メモリとしての上記第1のメモ
リ素子に転送させる構成では、該第1のメモリ素子の状
態を変化させる頻度は低い。このため、書き換え対象の
画素における上記第1のメモリ素子のみを書き換えるた
めには、どの画素を書き換えるべきかを知るための手段
が必要になる。
【0044】そこで、上記第2のメモリ素子におけるデ
ータの読み書きと同期して状態が書き換えられる第3の
メモリ素子を、上記第1の配線と接続することで、上記
第1の配線を介して上記第1のスイッチング素子を制御
することができる。このため、第2のメモリ素子が書き
換えられた画素を書き換えるときのみ、上記第1の配線
および第2の配線が選択状態となるので、書き換える必
要のない画素に対応する第3の配線はチャージアップさ
れることがなく、その分、消費電力を削減することがで
きる。
【0045】なお、このように第2のメモリ素子が外部
CPUなどにより書き換えられたかを知るために、第3
のメモリ素子へ、第2のメモリ素子に外部からデータ信
号が入力されたことを示す事実を、「変化あり」データ
として記録し、第3のメモリ素子に、第2のメモリ素子
に外部からデータ信号が入力されたことを示すデータ
(「変化あり」データ)が記録されているときにのみ、
上記第2のメモリ素子から第3の配線にデータを読み出
す構成とすることで、上記第3のメモリ素子が「変化な
し」に対応する第3の配線、つまり、第3のメモリ素子
に、第2のメモリ素子に外部からデータ信号が入力され
たことを示すデータ(「変化あり」データ)が記録され
ていない画素における第3の配線に、データを転送する
必要がないので、その分、低消費電力化することができ
る。このような構成は、一般的なメモリ一体型表示装
置、例えば従来技術で示したようなメモリ一体型表示装
置に対しても適用することができる。
【0046】すなわち、本発明にかかるメモリ一体型表
示基板は、上記の課題を解決するために、第1の方向に
配列された複数の第1の配線(例えばカラム側配線)ま
たは第2の配線(例えばロウ側配線(走査側配線))
と、上記第1の配線または第2の配線のそれぞれと交差
する複数の第3の配線(例えばデータ配線)と、上記第
1の配線または第2の配線と、第3の配線との交差位置
毎に少なくとも1つずつ設けられた電気光学素子(例え
ば有機EL素子)および第1のメモリ素子(第1のメモ
リ素子(例えば画素メモリ)、またはメモリ性を有する
電気光学素子(例えば強誘電性液晶素子)と、上記第1
または第2の配線と接続されたメモリセルアレイ(例え
ばRAMやメモリICセル等のドライバ回路)とを有
し、上記メモリセルアレイは、第1の方向に配列された
複数の第4の配線(例えばメモリセルアレイにおけるカ
ラム側配線(データ配線))と、上記第4の配線のそれ
ぞれと交差する複数の第5の配線(例えばメモリセルア
レイにおけるロウ側配線(走査側配線))と、上記第4
の配線と第5の配線との交差位置毎に少なくとも1つず
つ設けられ、データ信号によって制御される第2のメモ
リ素子(例えばメモリセルアレイにおける画像メモリ;
表示部外のメモリ)と、上記第4の配線と第5の配線と
の交差位置毎に設けられ、上記第2のメモリ素子におけ
るデータの読み書きと同期して状態が書き換えられる第
3のメモリ素子(例えばメモリセルアレイにおいて変移
データを記憶するメモリ)とを有し、上記第3のメモリ
素子は、上記第2のメモリ素子に外部からデータ信号が
入力されると、上記第2のメモリ素子に外部からデータ
信号が入力されたことを示すデータを記録し、上記第2
のメモリ素子は、該第2のメモリ素子に外部からデータ
信号が入力されたことを示すデータが上記第3のメモリ
素子に記録されているときにのみ、該第2のメモリ素子
に入力されたデータ信号を上記第3の配線に転送するこ
とを特徴としている。
【0047】このため、上記メモリ一体型表示基板もま
た、第2のメモリ素子が書き換えられた画素を書き換え
るときのみ、上記第1の配線および第2の配線が選択状
態となるので、書き換える必要のない画素に対応する第
3の配線はチャージアップされることがなく、その分、
消費電力を削減することができる。
【0048】また、上記した各構成によれば、画素メモ
リ(上記第1のメモリ素子)にデータを書き込むための
時間(選択状態の時間)を、第2のメモリ素子へデータ
を書き込む1アドレス期間(選択状態の時間)より長く
取ることができるので、メモリ書き込み時間を充分長く
とることができる。このため、上記メモリセルの各制御
信号を低周波化することができるので、その分、消費電
力を削減することができる。また、例えばデータ配線な
どの浮遊容量に伴うデータ転送速度の遅延が発生して
も、書き込み時間を確保することもできる。
【0049】上記第2のメモリ素子と第3のメモリ素子
とは、上記第2のメモリ素子に接続され、上記第2のメ
モリ素子へのデータの導通/非導通状態(入力/遮断)
を制御する配線と電気的に同期した配線により制御され
るスイッチ素子を介して上記第3のメモリ素子のデータ
を書き換えることで、上記第2のメモリ素子のデータ変
化と第3のメモリ素子の内容とを同期させることができ
る。
【0050】なお、電気的に同期した配線とは、同一の
配線や、同一のタイミングでデータが変化する配線や、
同期してデータが変化する配線を示す。
【0051】また、本発明にかかるメモリ一体型表示基
板は、上記の課題を解決するために、上記メモリ一体型
表示基板は、上記第1のメモリ素子が不揮発性メモリで
あり、上記第2および第3のメモリ素子が揮発性メモリ
であることを特徴としている。
【0052】上記メモリセルアレイにおける上記第2の
メモリ素子は、該第2のメモリ素子に蓄えられたデータ
を上記第3の配線を介して各画素の第1のメモリに転送
するため、上記第2および第3のメモリ素子は、不揮発
性メモリである必要はない。
【0053】なお、揮発性メモリとは、データの更新を
行わないと、いずれ、データ内容が消えてしまうメモリ
であり、例えばDRAM(ダイナミック・ランダム・ア
クセス・メモリ)等が挙げられる。
【0054】一方、不揮発性メモリとは、データの更新
を行わなくともデータ内容が消えないメモリであり、例
えば、SRAM(スタティック・ランダム・アクセス・
メモリ)やフラッシュ・メモリ等が挙げられる。
【0055】上記の構成によれば、上記第2および第3
のメモリ素子に揮発性メモリを使用することで、例えば
上記第2および第3のメモリ素子を、それぞれ、例えば
コンデンサ1つずつで構成することができ、回路規模を
小さくすることができる。
【0056】また、本発明にかかる表示装置は、上記の
課題を解決するために、本発明にかかる上記メモリ一体
型表示基板を備えていることを特徴としている。
【0057】上記の構成によれば、本発明にかかる表示
装置が上記メモリ一体型表示基板を備えていることで、
上記第1のメモリ素子またはメモリ性を有する電気光学
素子からの出力により上記第3の配線がチャージアップ
されることがなくなる分、低消費電力化することができ
る。この結果、このようなメモリ一体型表示基板を備え
た表示装置の低消費電力化を図ることができる。
【0058】また、本発明にかかるメモリセルアレイ
は、上記の課題を解決するために、1方向に配列された
複数の第4の配線(例えばカラム側配線(データ配
線))と、上記第4の配線のそれぞれと交差する複数の
第5の配線(例えばロウ側配線(走査側配線))と、上
記第4の配線と第5の配線との交差位置毎に少なくとも
1つずつ設けられ、データ信号によって制御される第2
のメモリ素子(例えば画像メモリ)と、上記第4の配線
と第5の配線との交差位置毎に設けられ、上記第2のメ
モリ素子におけるデータの読み書きと同期して状態が書
き換えられる第3のメモリ素子(例えば変移データを記
憶するメモリ)とを有することを特徴としている。
【0059】上記の構成によれば、上記第3のメモリ素
子が、上記第2のメモリ素子におけるデータの読み書き
と同期して状態が書き換えられることで、上記第2のメ
モリ素子に書き込まれたデータを画素メモリに転送する
に際し、上記第2のメモリ素子に書き込まれたデータ、
つまり、画素に表示すべきデータと共に、画素に表示す
べきデータを書き換えるか否かを示すデータ(変移デー
タ)を転送することができる。このため、どの画素を書
き換えるべきであるかを知ることができ、書き換え対象
の画素のみを書き換えることができる。このため、省電
力化を図ることができる。
【0060】また、本発明にかかるメモリセルアレイ
は、上記の課題を解決するために、1方向に配列された
複数の第4の配線(例えばカラム側配線)と、上記第4
の配線のそれぞれと交差する複数の第5の配線(例えば
ロウ側配線(走査側配線))と、上記第4の配線と第5
の配線との交差位置毎に少なくとも1つずつ設けられた
第2のメモリ素子(例えば画像メモリ)と、上記各第2
のメモリ素子を制御するためのデータ信号が入力される
複数の第6の配線(例えばデータ配線)と、上記第4の
配線と第5の配線との交差位置毎に少なくとも1つずつ
設けられ、上記第4の配線の選択/非選択によって導通
/非導通が制御される第4のスイッチ素子(例えばTF
T)と、上記第4の配線と第5の配線との交差位置毎に
少なくとも1つずつ設けられ、上記第2の配線の選択/
非選択によって導通/非導通が制御される第5のスイッ
チ素子(例えばTFT)とを備え、上記第4の配線と第
5の配線との交差位置毎に、上記第6の配線と、第4お
よび第5のスイッチ素子と、第2のメモリ素子とが、直
列に接続されていることを特徴としている。
【0061】すなわち、本発明は、前記第1および第2
のスイッチ素子と1つのメモリ素子のみが対応し、電気
光学素子を含まない構成にも適用可能である。つまり、
本発明は、表示基板における画素メモリ構成に限らず、
通常のメモリICセル構成や、表示基板上の表示部外の
メモリセル構成に適用しても、同様の効果を得ることが
できる。
【0062】つまり、上記の構成によれば、第4の配線
と第5の配線とが共に選択状態となった、第2のメモリ
素子のみ、上記第4の配線と上記第2のメモリ素子との
間が導通状態となる。このため、選択されていない第2
のメモリ素子では、上記第4の配線と第2のメモリ素子
との間が遮断状態(オープン状態)となり、上記第2の
メモリ素子からの出力により上記第6の配線がチャージ
アップまたはチャージダウンされることがなくなり、そ
の分、低消費電力化することができる。
【0063】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕本発明の実施の
一形態について図1ないし図4(a)〜(j)に基づい
て説明すれば、以下の通りである。
【0064】本実施の形態にかかる表示装置は、画素に
メモリ機能を持たせた表示装置であり、図1に示すよう
に、互いに平行に配された複数のカラム側配線Cj(j
=1,2,3,…,n;nは正の整数を示す;第1の配
線)と、上記各カラム側配線Cjとそれぞれ略直交(交
差)するように配された複数のロウ側配線Gi(i=
1,2,3,…,m;mは正の整数を示す;第2の配
線)と、上記各ロウ側配線Giとそれぞれ略直交(交
差)するように配された複数のデータ配線Dj(j=
1,2,3,…,n;nは正の整数を示す;第3の配
線)とを有し、ロウ側配線Giとカラム側配線Cjとの
交差部(本実施の形態では、ロウ側配線Giとデータ配
線Djとの交差部でもある)にそれぞれ画素Aij(i
=1,2,3,…,m、j=1,2,3,…,n)が配
置され、各画素Aij毎に、それぞれ、TFT(薄膜ト
ランジスタ)46,47と、メモリ素子52(第1のメ
モリ素子)と、電気光学素子としての有機EL(electro
luminescence) 素子49とTFT48とが設けられた表
示基板30を備えた構成を有している。
【0065】上記画素Aijを構成するTFT46(第
1のスイッチ素子)のゲート電極はカラム側配線Cjに
接続され、該TFT46は、上記画素Aijに対応する
カラム側配線Cjによって、その導通/遮断、つまり、
導通・非導通の状態(ON/OFF動作)が、制御され
るようになっている。また、上記TFT46のソース電
極はデータ配線Djに接続され、ドレイン電極は、ゲー
ト電極がロウ側配線Giと接続されているTFT47
(第2のスイッチ素子)のソース電極に接続されてい
る。
【0066】一方、上記TFT47は、上記したように
ゲート電極がロウ側配線Giと接続され、上記画素Ai
jに対応するロウ側配線Giによって、その導通/遮
断、つまり、導通・非導通の状態が、制御されるように
なっている。また、上記TFT47のドレイン電極は上
記メモリ素子52に接続されている。
【0067】このため、上記メモリ素子52は、上記T
FT46,47が共に導通状態にあるときにはじめてデ
ータ配線Djのデータ電位を印加することができるよう
になっている。
【0068】また、上記表示基板30は、データドライ
バとしてのデータバッファ34と該データバッファ34
に接続されたデータ信号線39とを備え、データバッフ
ァ34からデータ信号線39を介して上記各データ配線
Djに、上記各メモリ素子52を制御するためのデータ
信号を入力するようになっている。
【0069】上記データ配線Djは、TFT40(第6
のスイッチ素子)と接続され、該TFT40を介して上
記データ信号線39と接続されている。上記TFT40
のソース電極はデータ信号線39と接続され、ドレイン
電極は上記データ配線Djに接続され、ゲート電極は上
記カラム側配線Cjに接続され、不要なデータ配線Dj
をチャージアップしないようになっている。
【0070】また、上記データ配線Djと、TFT46
と、TFT47と、メモリ素子52とは、直列に接続さ
れた構成を有し、カラム側配線Cjとロウ側配線Giと
が共に選択状態である場合のみ、上記TFT46,47
が導通してカラム側配線Cjとメモリ素子52との間が
導通状態となる。
【0071】このため、上記表示基板30では、選択さ
れていないメモリ素子52ではカラム側配線Cjとメモ
リ素子52との間がオープン状態となり、メモリ素子5
2からの出力によりデータ配線Djがチャージアップさ
れることがなく、その分、低省電力化することができる
ようになっている。
【0072】さらに、電気光学素子(有機EL素子)駆
動用のスイッチ素子である上記TFT48は、上記画素
Aijを構成するメモリ素子52と有機EL素子49と
の間に設けられ、上記有機EL素子49を駆動するよう
になっている。上記TFT48のゲート電極はメモリ素
子52に接続され、ドレイン電極は、接地ライン(GN
D)に接続(接地)された有機EL素子49に接続され
ている。また、上記TFT48のソース電極は、上記表
示基板30に設けられた電源35から予め定められた基
準電位が印加される電源ライン41に接続されている。
【0073】上記メモリ素子52は、表示部(画面表示
領域)における画素メモリとして画素Aijに表示すべ
きデータを記憶するメモリ素子であり、CMOS(comp
lementary metal oxide semiconductor )構造のインバ
ータ50,51をループ状に接続して構成される2段イ
ンバータ構成を有するSRAM(スタティック・ランダ
ム・アクセス・メモリ)である。上記メモリ素子52
は、上記カラム側配線Cjとロウ側配線Giとの交差部
(交差位置)毎にそれぞれ設けられている。
【0074】上記インバータ51は、図2に示すよう
に、相補動作する、p型のTFT42およびn型のTF
T44から構成されており、入力端となる、両TFT4
2,44のゲート電極は、前記したように、TFT46
並びにTFT47を介して、画素Aijに対応するデー
タ配線Djに接続されている。一方、出力端となる、両
TFT42,44のドレイン電極は、次段のインバータ
50に接続されている。また、TFT42のソース電極
は、予め定められた基準電位が印加される電源ライン4
1に接続され、TFT44のソース電極は、接地ライン
(GND)に接続されている。なお、本実施の形態で
は、TFTが対称性を有しているので、ソース電極とド
レイン電極とは入れ替え可能である。
【0075】一方、上記インバータ51に接続される、
次段のインバータ50は、相補動作するp型のTFT4
3およびn型のTFT45から構成されており、入力端
となる、両TFT43,45のゲート電極は、前段のイ
ンバータ51の出力端、すなわち、インバータ51にお
けるTFT42,44のドレイン電極に接続されると共
に、出力端となる、両TFT43,45のドレイン電極
は、インバータ51の入力端、すなわち、TFT42,
44のゲート電極に帰還されている。また、インバータ
51同様、p型のTFT43のソース電極は、予め定め
られた基準電位が印加される電源ライン41に接続され
ると共に、n型のTFT45のソース電極は、接地ライ
ン(GND)に接続されている。
【0076】また、本実施の形態において用いられる上
記有機EL素子49は、図3に示すように、ガラス基板
1の上に、陽極2、有機多層膜4、陰極3がこの順に形
成された構成を有している。
【0077】上記有機多層膜4には幾つかの構造がある
が、本実施の形態では、陽極2の上に、正孔注入層(ま
たは陽極バッファ層)5、正孔輸送層6、発光層7、電
子輸送層8が、この順に積層された有機多層膜4を使用
するものとする。
【0078】上記陽極2としては、例えば、ITO等か
らなる透明な陽極が用いられる。また、陰極3として
は、例えばAl等からなる陰極が用いられる。
【0079】上記正孔注入層5としては、例えば、下記
一般式(1)
【0080】
【化1】
【0081】で表される化合物(CuPc)からなる層
が用いられる。また、上記正孔輸送層6としては、例え
ば、下記一般式(2)
【0082】
【化2】
【0083】で表される化合物(TPD)からなる層が
用いられる。
【0084】上記発光層7としては、例えば、下記一般
式(3)
【0085】
【化3】
【0086】で表される化合物(DPVBi)からなる
層が用いられる。その他、上記発光層7としては、その
発光層の発色に応じて、例えば、青色発光層の場合は、
下記一般式(4)
【0087】
【化4】
【0088】で表される化合物(Zn(oxz)2 )か
らなる層、赤色発光層の場合は、下記一般式(5)
【0089】
【化5】
【0090】で表される化合物(Alq)からなる層、
緑色発光層の場合は、上記一般式(5)で表される化合
物(Alq)をホストとし、該ホストに、下記一般式
(6)
【0091】
【化6】
【0092】で表される化合物(DCM)をドーパント
した化合物からなる層等が用いられる。また、電子輸送
層8としては、例えば、前記一般式(5)で表される化
合物(Alq)からなる層が用いられる。
【0093】電気光学素子としてのこのような有機EL
素子49を駆動するために必要とされるTFTは、電荷
移動度の大きなシリコンプロセスで製作されたTFTを
用いる必要がある。
【0094】そこで、以下に、上記有機EL素子49を
駆動するためのTFTの製造プロセスについて、図4
(a)〜(j)に基づいて説明する。なお、このような
TFTの製造プロセスは、例えば特開平10−3015
36号公報等でも説明されている。
【0095】まず、図4(a)に示すように、ガラス基
板11上に、非晶質シリコン薄膜12を堆積させる。次
に、図4(b)に示すように、上記非晶質シリコン薄膜
12にエキシマレーザを照射し、多結晶シリコン薄膜1
3を形成する。
【0096】次いで、上記多結晶シリコン薄膜13を所
望の形状にパターニングし、図4(c)に示すようにア
クティブ領域14を形成し、続いて、図4(d)に示す
ように、上記アクティブ領域14の上からゲート絶縁膜
15を形成する。
【0097】次いで、図4(e)に示すように、TFT
のゲート電極16・16をアルミニウム等で形成する。
【0098】続いて、図4(f)に示すように、一方の
TFTのゲート電極16をレジスト材17で覆った後、
燐イオン(P+ )ドーピングを行う。これにより、上記
レジスト材17で覆われていないゲート電極16側のア
クティブ領域14のうち、該ゲート電極16でマスクさ
れた領域以外の領域がn+ 領域18となる。
【0099】さらに、図4(g)に示すように、図4
(f)で形成したレジスト材17を除去した後、他方の
TFTのゲート電極16をレジスト材19で覆い、次い
で、硼素イオン(B+ )ドーピングを行う。これによ
り、上記レジスト材19で覆われていないゲート電極1
6側のアクティブ領域14のうち、該ゲート電極16で
マスクされた領域以外の領域がp+ 領域20となる。
【0100】即ち、図4(f)・(g)において、TF
Tのソース・ドレイン領域に不純物(n型領域には燐、
p型領域には硼素)が注入される。
【0101】その後、図4(h)に示すように、n+
域18およびp+ 領域20が形成されたTFT上に、二
酸化シリコンまたは窒化シリコン等からなる層間絶縁膜
21を堆積する。
【0102】そして、図4(i)に示すように、層間絶
縁膜21に、上記n+ 領域18およびp+ 領域20に連
通するコンタクトホール22…を形成した後、図4
(j)に示すように、アルミニウム等の金属配線23を
形成する。
【0103】これにより、上記TFTとして、電荷移動
度の大きなシリコンプロセスで製作された多結晶シリコ
ン薄膜トランジスタを得ることができる。
【0104】なお、上記の工程において、プロセスの最
高温度は、ゲート絶縁膜15形成時の600℃である。
このため、上記ガラス基板11には、例えば、米国コー
ニング社製の1737ガラス(商品名)等の、高耐熱性
ガラスが使用できる。
【0105】また、本実施の形態にかかる表示装置とし
て液晶表示装置を作製する場合、上記多結晶シリコン薄
膜トランジスタの形成後に、さらに、別の層間絶縁膜を
介して、透明電極(透過型液晶表示装置の場合)や反射
電極(反射型液晶表示装置の場合)が形成される。
【0106】また、図1に示すように、本実施の形態に
かかる上記表示基板30は、アドレスバッファ33と該
アドレスバッファ33に接続されたアドレス信号線36
〜38とを備え、該アドレス信号線36〜38の一部で
あるアドレス信号線37と上記カラム側配線Cjとの間
には、各カラム側配線Cjに接続され、各カラム側配線
Cjを駆動するカラム・アドレス・デコーダ(以下、単
にカラムデコーダと記す)31(第1のアドレスデコー
ダ回路)が設けられている。上記カラムデコーダ31
は、TFT40を介して画素Aij(画素Aijにおけ
るカラム側配線Cj)に間接的に接続されている。
【0107】一方、上記アドレス信号線36〜38にお
ける、上記アドレス信号線37以外の他のアドレス信号
線38と上記ロウ側配線Giとの間には、各ロウ側配線
Giに接続され、各ロウ側配線を駆動するロウ・アドレ
ス・デコーダ(以下、単にロウデコーダと記す)32
(第2のアドレスデコーダ回路)が設けられている。
【0108】上記ロウデコーダ32は、アドレス信号線
38の値がpであれば、ロウ側配線Gi(i=1,2,
3,…,m)のうち、ロウ側配線Gp+1(p=1,
2,3,…,m−1;i=p+1≦m;pは正の整数を
示す)にのみ、選択信号を供給することで択一的に選択
状態として、残りのロウ側配線Gi(i≠p+1)は非
選択状態とする回路であり、上記ロウ側配線Giの一部
を選択し、その選択状態を変化させるようになってい
る。
【0109】また、上記カラムデコーダ31は、アドレ
ス信号線37の値がqであれば、カラム側配線Cj(j
=1,2,3,…,n)のうち、カラム側配線Cq+1
(q=1,2,3,…,n−1;j=q+1≦n;qは
正の整数を示す)にのみ選択信号を供給して、択一的に
選択状態として、残りのカラム側配線Cj(j≠q+
1)は非選択状態とする回路であり、上記カラム側配線
Cjの一部を選択し、その選択状態を変化させるように
なっている。
【0110】なお、上記ロウデコーダ32、カラムデコ
ーダ31は、上記ロウ側配線Gi、カラム側配線Cj
を、順次あるいはランダムに選択状態とすることができ
る。
【0111】そこで、図1において、有機EL素子49
の数(1画素当たり複数の有機EL素子が配置されるこ
とがあるので、ここでは有機EL素子の数という表現を
用いる)をm×n(m,n共に正の整数)とすると、各
ロウ側配線Gi(i=1,2,3,…,m)の状態は、
上記アドレス信号線38のデータをロウデコーダ32で
デコードすることで設定される。
【0112】また、各カラム側配線Cj(i=1,2,
3,…,m)の状態は、アドレス信号線37のデータを
カラムデコーダ31でデコードすることで設定される。
【0113】上記表示基板30においては、表示部(画
面表示領域)の周辺部分に設けられた上記カラムデコー
ダ31およびロウデコーダ32により、カラム側配線C
jおよびロウ側配線Giに選択信号が供給され、どの画
素Aijを書き換えるかが制御されている。
【0114】画素Aijを構成するメモリ素子52は、
上記画素Aijに対応するロウ側配線Giの信号および
カラム側配線Cjの信号が選択状態にあり、ロウデコー
ダ32およびカラムデコーダ31が予め設定された選択
レベルの電位を印加している間(選択期間)に、上記画
素Aijに対応するデータ配線Djからデータ信号が供
給されていれば、カラムデコーダ31からメモリ素子5
2の内容にアクセス、つまり、上記メモリ素子52の内
容(状態)を、データ配線Djから供給されるデータに
書き換えることができる。
【0115】また、上記メモリ素子52は、選択期間以
外の非選択期間中はカラム側配線Cjから切り離され
る。上記メモリ素子52では、両インバータ50,51
がループ状に接続されているので、両インバータ50,
51において、TFT42〜45の導通/非導通状態
は、選択期間が終了して、TFT46,47が遮断され
ている間(非選択期間中)も維持され、選択期間中に書
き込まれた値(ONまたはOFF状態)を保持するよう
になっている。
【0116】上記構成の表示基板30において、画素A
ijのメモリ素子52のデータを更新するには、ロウ側
配線Giとカラム側配線Cjとを選択状態とし、データ
バッファ34から書き込みたいデータを出力すればよ
い。以下に、画素Aijのメモリ素子52のデータを更
新する場合の動作について、画素A11のメモリ素子5
2のデータを更新する場合を例に挙げて説明する。
【0117】図1に示すように、アドレスバッファ33
により増幅されたアドレス信号は、アドレス信号線3
6,37を介して信号“0”がカラムデコーダ31に入
力される一方、アドレス信号線36,38を介して信号
“0”がロウデコーダ32に入力される。このとき、ロ
ウ側配線G1とカラム側配線C1とが選択状態となる。
【0118】また、データバッファ34により増幅され
たデータ信号は、データ信号線39から、TFT40、
画素A11のTFT46,47を経て、該画素A11の
メモリ素子52に入力され、ここで保持される。
【0119】また、画素A11には、電源35から電力
が供給されるようになっている。すなわち、電源35か
らの電流は、画素A11のTFT48を介して有機EL
素子49に入力される。このTFT48は、画素A11
のメモリ素子52によってON/OFFが制御されてい
る。なお、他の画素Aijについても、同様の動作が行
われる。
【0120】本実施の形態において、画素Aijのメモ
リ素子52では、インバータ51の入力端が常にインバ
ータ50の出力端に接続されているが、TFT40,4
6,47およびデータバッファ34の出力インピーダン
スはインバータ50の出力インピーダンスより低いの
で、ロウ側配線Giとカラム側配線Cjとを選択状態と
し、データバッファ34から書き込みたいデータを出力
することで、インバータ51の入力電圧はデータバッフ
ァ34の出力電圧となり、メモリ素子52の記憶状態が
書き換えられる。
【0121】このとき、画素Aijとロウ側配線Giを
共有する画素Aik(k=1,2,3,…,n;j≠
k;kは正の整数を示す)、つまり、ロウ側配線Giと
データ配線Dk(k=1,2,3,…,n;j≠k)と
の交差部に設けられた他の画素Aikでは、TFT47
が導通状態となっているが、カラム側配線Cjが選択状
態にあり、上記画素Aikに対応するカラム側配線Ck
(k=1,2,3,…,n;j≠k)は非選択状態にあ
るので、上記カラム側配線Ckによって制御される、上
記画素Aikを構成するTFT46は非導通状態(遮断
状態)となっている。このため、インバータ50の出力
がデータ配線Dk(k=1,2,3,…,n;j≠k)
へ出力されることはない。
【0122】したがって、画素Aijを書き換える際
に、選択画素である画素Aijとロウ側配線Giを共有
する、非選択(書き換え対象外)の画素Aikのデータ
配線Dkがチャージアップされることがなく、その分、
消費電力を削減することができる。
【0123】なお、図13で示した従来のメモリセル構
成を有する表示装置の場合、画素には、本実施の形態に
かかるTFT46が存在しない。このため、画素Aij
とロウ側配線Giを共有する他の画素Aikでは、画素
Aikのメモリを構成するインバータ(本願では画素A
ikを構成するインバータ50,51)の出力がそのま
まデータ配線Dkへ出力されてしまう。
【0124】したがって、画素Aijを書き換える際
に、選択画素である画素Aijとロウ側配線Giを共有
する、非選択の画素Aikのデータ配線Dkがチャージ
アップされてしまい、その分、消費電力が増える。
【0125】このように、本実施の形態によれば、選択
画素である画素Aijとロウ側配線Giを共有する非選
択の画素Aikにおけるメモリ素子52とデータ配線D
kとを非導通状態とすることができ、データ配線Dkが
チャージアップされることがなく、その分、消費電力を
削減することができる。
【0126】なお、本実施の形態では、電気光学素子を
有機EL素子としたELディスプレイを例に挙げて説明
したが、本発明はこれに限定されるものではなく、上記
電気光学素子としては、液晶素子やFED素子等、従来
公知の種々の電気光学素子を用いることができる。
【0127】また、有機EL素子にはメモリ性がないこ
とから、本実施の形態では、図1に示す表示基板30に
おいて、有機EL素子49にメモリ素子52を別途付加
した構成としたが、強誘電性液晶のようなメモリ性のあ
る電気光学素子では、このようなメモリ素子を用いずと
も、同様の効果が期待できる。
【0128】〔実施の形態2〕本発明の他の実施の形態
について、図5に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。なお、本実施の形態において、実施の形態1におけ
る構成要素と同一の機能を有する構成要素については、
同一の符号を付記し、その説明を省略する。本実施の形
態では、主に、前記実施の形態1との相違点について説
明するものとする。
【0129】実施の形態1では、図1に示すようにデー
タ配線Djがカラム側配線Cjと並行して設けられてい
る場合を例に挙げて説明したが、本発明は、これに限定
されるものではなく、図5に示すように、データ配線D
i(i=1,2,…m)がロウ側配線Gi(i=1,
2,…m)と並行して設けられている場合にも適用する
ことができる。そこで、本実施の形態では、データ配線
Diがロウ側配線Giと並行して設けられている場合に
ついて説明する。
【0130】図5は、本実施の形態にかかる表示装置の
システム構成図であり、該表示装置が有する表示基板6
0の回路構成を示している。
【0131】図5に示す表示基板60は、データ配線D
i(i=1,2,…m)がロウ側配線Gi(i=1,
2,…m)と並行して設けられた構成を有する。また、
有機EL素子54は、該有機EL素子54を駆動する、
電気光学素子(有機EL素子)駆動用のスイッチ素子で
あるTFT53における電源35側に接続されている。
また、図5に示す表示基板60は、データ配線Diおよ
びデータ信号線39と接続されたTFT55(第6のス
イッチ素子)を備えている。
【0132】すなわち、本実施の形態における表示基板
60は、前記実施の形態1における表示基板30におい
て、カラム側配線Cjと並行して設けられたデータ配線
Dj、有機EL素子49、TFT40,48に代えて、
ロウ側配線Giと並行して設けられたデータ配線Di、
有機EL素子54、TFT55,53を備えている。
【0133】本実施の形態において用いられる有機EL
素子54の積層構成は、上記表示基板60の構成から、
ガラス基板1の上に、陰極3、有機多層膜4、陽極2
が、この順に配された構成となる。また、有機多層膜4
は、上記陰極3上に、電子輸送層8、発光層7、正孔輸
送層6、正孔注入層(または陽極バッファ層)5がこの
順で積層された構成となる。
【0134】上記TFT53は、GND配線と有機EL
素子54との間に設けられている。本実施の形態では、
有機EL素子54が、ガラス基板1の上に陰極3、有機
多層膜4、陽極2の順に形成された構成を有しているこ
とから、TFT53のドレイン電極は接地ライン(GN
D)に接続され、ソース電極は、電源ライン41に接続
された有機EL素子54に接続されている。上記TFT
53のゲート電極はメモリ素子52に接続されている。
【0135】また、本実施の形態において、上記データ
配線Diは、ゲート電極がロウ側配線Giと接続された
TFT55のドレイン電極と接続されている。上記TF
T55のソース電極はデータ信号線39と接続されてい
る。上記TFT55は、前記実施の形態1におけるTF
T40同様、その導通/遮断、つまり、導通・非導通の
状態が制御され、不要なデータ配線Diをチャージアッ
プしないようになっている。
【0136】また、本実施の形態においても、上記画素
Aijを構成するTFT46(第1のスイッチ素子)お
よびTFT47(第2のスイッチ素子)のソース電極
は、データ配線(本実施の形態においてはデータ配線D
i)に接続され、TFT46のゲート電極はカラム側配
線Cjに接続され、TFT47のゲート電極はロウ側配
線Giと接続されているが、本実施の形態では、上記デ
ータ配線Diがロウ側配線Giと並行して設けられてい
ることから、上記TFT46のソース電極は、TFT4
7のドレイン電極に接続され、上記TFT46のドレイ
ン電極がメモリ素子52に接続されている。
【0137】本実施の形態において、上記した以外の構
成は、前記実施の形態1に示す表示基板30の構成と同
じであるため、本実施の形態では、それら構成の説明並
びに動作説明については省略するが、本実施の形態にお
いても、上記データ配線Diと、TFT47と、TFT
46と、メモリ素子52とは、直列に接続された構成を
有し、カラム側配線Cjとロウ側配線Giとが共に選択
状態である場合のみ、上記TFT47,46が導通して
カラム側配線Cjとメモリ素子52との間が導通状態と
なる。
【0138】このため、上記表示基板60においても、
選択されていないメモリ素子52では、カラム側配線C
jとメモリ素子52との間がオープン状態となり、メモ
リ素子52からの出力により、データ配線Diがチャー
ジアップされることがなく、その分、低省電力化するこ
とができるようになっている。
【0139】〔実施の形態3〕本発明の他の実施の形態
について、図6および図7に基づいて説明すれば、以下
の通りである。なお、本実施の形態において、実施の形
態1または2における構成要素と同一の機能を有する構
成要素については、同一の符号を付記し、その説明を省
略する。本実施の形態では、主に、前記実施の形態1お
よび2との相違点について説明するものとする。
【0140】実施の形態1および2では、電気光学素子
としての有機EL素子とメモリ素子とが1対1対応する
場合を例に挙げて説明したが、本発明は、これに限定さ
れるものではなく、電気光学素子とメモリ素子(第1の
メモリ素子)とが1対n対応、つまり、電気光学素子1
つに対し、メモリ素子が複数対応する場合にも適用する
ことができる。そこで、本実施の形態では、電気光学素
子としての有機EL素子とメモリ素子とが1対n対応す
る例として、有機EL素子とメモリ素子とが、1対2の
割合で対応する場合を例に挙げて説明する。
【0141】図6は、本実施の形態にかかる表示装置の
システム構成図であり、該表示装置が有する表示基板7
0の回路構成を示している。
【0142】図6に示す表示基板70は、互いに平行に
配された複数のカラム側配線Cjと、上記各カラム側配
線Cjとそれぞれ略直交(交差)するように配された複
数のロウ側配線Giと、上記各ロウ側配線Giとそれぞ
れ略直交(交差)するように配された、データ配線Dj
B1,DjB2(以下、総称してデータ配線DjBx
(j=1,2,3…n、x=1,2;nは正の整数を示
す)と記す場合もある)からなる複数のデータ配線Dj
とを有し、ロウ側配線Giとカラム側配線Cjとの交差
部にそれぞれ画素Aijが配置され、各画素Aij毎
に、上記カラム側配線Cjまたはロウ側配線Giによっ
て制御されるTFT77〜80と、表示部(画面表示領
域)における画素メモリとしてのメモリ素子75,76
(第1のメモリ素子)と、電気光学素子としての有機E
L素子49と、該有機EL素子49を駆動するためのT
FT48とが配された構成を有している。
【0143】上記メモリ素子75は、CMOS構造のイ
ンバータ71,72をループ状に接続して構成される2
段インバータ構成を有するSRAMであり、前記実施の
形態1および2に示すメモリ素子52と同様な構成を有
している。同様に、上記メモリ素子76は、CMOS構
造のインバータ73,74をループ状に接続して構成さ
れる2段インバータ構成を有するSRAMであり、前記
実施の形態1および2に示すメモリ素子52と同様な構
成を有している。
【0144】上記画素Aijを構成するTFT77〜8
0は、TFT77(第2のスイッチ素子)とTFT78
(第1のスイッチ素子)とが上記メモリ素子75と対応
し、TFT79(第2のスイッチ素子)とTFT80
(第1のスイッチ素子)とがメモリ素子76と対応して
いる。
【0145】上記メモリ素子75に対応して設けられた
TFT77,78のうち、上記TFT77は、そのソー
ス電極がデータ配線DjB1に、ドレイン電極が、TF
T78に、ゲート電極がロウ側配線Giに接続され、上
記画素Aijに対応するロウ側配線Giによって、その
導通/遮断、つまり、導通・非導通の状態が、制御され
るようになっている。
【0146】また、上記TFT78は、そのソース電極
が、TFT77に、ドレイン電極がメモリ素子75に、
ゲート電極がカラム側配線Cjに接続され、上記画素A
ijに対応するカラム側配線Cjによって、その導通/
遮断、つまり、導通・非導通の状態が、制御されるよう
になっている。
【0147】さらに、上記メモリ素子76に対応して設
けられたTFT79,80のうち、上記TFT79は、
そのソース電極がデータ配線DjB2に、ドレイン電極
が、TFT80に、ゲート電極がロウ側配線Giに接続
され、上記画素Aijに対応するロウ側配線Giによっ
て、その導通/遮断、つまり、導通・非導通の状態が、
制御されるようになっている。
【0148】また、上記TFT80は、そのソース電極
がTFT79に、ドレイン電極がメモリ素子76に、ゲ
ート電極がカラム側配線Cjに接続され、上記画素Ai
jに対応するカラム側配線Cjによって、その導通/遮
断、つまり、導通・非導通の状態が、制御されるように
なっている。
【0149】さらに、上記データ配線DjB2は、ゲー
ト電極がカラム側配線Cjと接続されたTFT82(第
6のスイッチ素子)と接続されている。また、上記デー
タ配線DjB1は、ゲート電極がカラム側配線Cjと接
続されたTFT81(第6のスイッチ素子)と接続され
ている。上記TFT81のソース電極は、データバッフ
ァ34に接続されたデータ信号線83と接続され、ドレ
イン電極は、上記データ配線DjB1に接続されてい
る。また、上記TFT82のソース電極は、データバッ
ファ34に接続されたデータ信号線84と接続され、ド
レイン電極は、上記データ配線DjB2に接続されてい
る。上記各データ配線DjB1,DjB2には、データ
バッファ34からデータ信号線83,84を介して、上
記各メモリ素子75,76を制御するためのデータ信号
が入力される。上記TFT81,82は、上記画素Ai
jに対応するカラム側配線Cjによって、その導通/遮
断、つまり、導通・非導通の状態が、制御され、不要な
データ配線DjB1,DjB2をチャージアップしない
ようになっている。
【0150】上記表示基板70においても、上記データ
配線DjB1と、TFT77と、TFT78と、メモリ
素子75とは、直列に接続された構成を有し、カラム側
配線Cjとロウ側配線Giとが共に選択状態である場合
のみ、上記TFT77,78が導通してカラム側配線C
jとメモリ素子75との間が導通状態となる。
【0151】また、上記データ配線DjB2と、TFT
79と、TFT80と、メモリ素子76とは、直列に接
続された構成を有し、カラム側配線Cjとロウ側配線G
iとが共に選択状態である場合のみ、上記TFT79,
80が導通してカラム側配線Cjとメモリ素子76との
間が導通状態となる。
【0152】したがって、本実施の形態においても、画
素Aijのメモリ素子75,76のデータ更新時に、選
択画素である画素Aijとロウ側配線Giを共有する、
非選択の画素Aikでは、カラム側配線Cjが非選択状
態なので、画素Aikを構成するTFT77〜80は非
導通状態となり、画素Aikのメモリを構成するメモリ
素子75,76のインバータ72,74の出力がデータ
配線DkBx(k=1,2,3,…,n;j≠k、x=
1,2;nは正の整数を示す)へ出力されない点で、前
記実施の形態1および2と同様の効果を得ることができ
る。
【0153】また、本実施の形態にかかる上記表示基板
70は、上記メモリ素子75,76と、有機EL素子4
9とを駆動するためのTFT48との間に、ビット制御
配線EiB1,EiB2(ビット選択線)に接続された
TFT85,86(スイッチ素子)を備えた構成を有し
ている。上記TFT85は上記メモリ素子75に対応
し、TFT86はメモリ素子76に対応して設けられ、
上記TFT85のソース電極は上記メモリ素子75の出
力端子に、TFT86のソース電極は上記メモリ素子7
6の出力端子に接続されている。また、上記TFT8
5,86のドレイン電極は、それぞれTFT48のゲー
ト電極に接続されている。
【0154】上記TFT85のゲート電極は、ビット制
御配線EiB2(i=1,2,3,…,m;mは正の整
数を示す)と接続されている。上記TFT85のゲート
電極は、ビット制御配線EiB1(i=1,2,3,
…,m;mは正の整数を示す)と接続され、TFT86
のゲート電極は、ビット制御配線EiB2(i=1,
2,3,…,m;mは正の整数を示す)と接続されてい
る。
【0155】本実施の形態では、各ロウ側配線Giの状
態と上記ビット制御配線EiB1,EiB2(以下、総
称するときはビット制御配線EiBxと記す)の状態と
を設定するために、前記実施の形態1・2に示すロウデ
コーダ32に代えて、アドレス信号線38のデータをデ
コードし、かつ、ビット制御配線EiBx(i=1,
2,3,…,m、x=1,2;mは正の整数を示す)を
制御するコントローラ87(コントロール回路;第2の
アドレスデコーダ回路)を用いる。なお、本実施の形態
においても、アドレス信号線37のデコードには、カラ
ム側配線Cjと接続されたカラムデコーダ31を用いる
ものとする。
【0156】これにより、上記表示基板70において
は、表示部(画面表示領域)の周辺部分に設けられた上
記カラムデコーダ31およびコントローラ87により、
カラム側配線Cjおよびロウ側配線Giに選択信号が供
給され、どの画素Aijを書き換えるかが制御され、ま
た、有機EL素子49毎に、多階調表示が行われる。
【0157】次に、上記画素Aijのメモリ素子75,
76の読み書きのタイミングを制御する上記各配線のタ
イミングを図7に示す。
【0158】図7は、上記表示装置におけるデータ配線
DjBx、ロウ側配線Gi、カラム側配線Cj、ビット
制御配線EiB1,EiB2の波形図であり、電圧VS
を選択状態、電圧V0を非選択状態の電圧とする。
【0159】本実施の形態では、図7に示すように、ロ
ウ側配線Giとカラム側配線Cjとが共に選択状態VS
である時間t1の期間に、各メモリ素子75,76のデ
ータが書き込まれる。すなわち、データ配線DjBxの
データのうち、メモリ素子75にはbit1(1bit
目のデータ)が、メモリ素子76にはbit2(2bi
t目のデータ)が記憶される。
【0160】また、この時間t1とは非同期に、メモリ
素子75,76からデータを読み出すため、ビット制御
配線EiB1とビット制御配線EiB2とが、時間t
0,2t0として示すように、そのビット(bit)の
重みである1:2の時間幅で選択状態VSとなる動作が
繰り返され、メモリ素子75,76から必要なデータが
読み出され、TFT48のゲート電極に供給される。
【0161】このように本実施の形態によれば、電気光
学素子毎、つまり、本実施の形態では有機EL素子49
毎に多階調表示を行う表示装置においても、画素Aij
を書き換える際に、選択画素である画素Aijとロウ側
配線Giを共有する、非選択の画素Aikのメモリ素子
75,76と、画素Aikのデータ配線Dkとを非導通
状態とすることができ、非選択の画素Aikのデータ配
線Dkがチャージアップされることがなく、その分、消
費電力を削減することができる。
【0162】なお、上記説明では有機EL素子とメモリ
素子とが1対2の割合で対応する場合を例に挙げて説明
したが、本発明はこれに限定されるものではない。例え
ば、本実施の形態において、有機EL素子とメモリ素子
とが1:3以上の割合で対応する場合には、例えば、図
6に示す、TFT77,78,85、インバータ71,
72、およびデータ配線DjBxを組み合わせたもの
を、対応するメモリ素子の数に対応する数だけ用意し、
図7で示した読み出し動作を行うに際し、各メモリ素子
のビット制御配線EiBxの選択時間幅をビットの重み
に合わせて1:2:4:…と設定すればよいことは言う
までもない。
【0163】なお、本実施の形態では、電気光学素子1
つに対し、メモリ素子が複数対応する場合において、メ
モリ素子毎に第1および第2のスイッチ素子が対応する
場合について説明したが、本発明は、これに限定される
ものではなく、電気光学素子とメモリ素子とが1対n対
応する場合、電気光学素子毎に第1および第2のスイッ
チ素子を対応して設ける構成としてもよい。
【0164】これは、各電気光学素子毎に1bit(ビ
ット)の階調表示を行う場合と、本実施の形態にて示し
たように、各電気光学素子毎に多bitの階調表示を行
う場合があるからであり、また、多bitの階調表示を
行う場合でも、一本のカラム側配線Cj当たり何bit
のメモリ素子を対応させるかが選択できるためである。
【0165】なお、本発明では、1つの電気光学素子が
1画素(または1ドット)に対応する場合と、複数の電
気光学素子が1画素(または1ドット)に対応する場合
があるので、画素毎ではなく、電気光学素子毎としてい
る。
【0166】〔実施の形態4〕本発明の他の実施の形態
について、図8および図9に基づいて説明すれば、以下
の通りである。なお、本実施の形態において、実施の形
態1ないし3における構成要素と同一の機能を有する構
成要素については、同一の符号を付記し、その説明を省
略する。本実施の形態では、主に、前記実施の形態1な
いし3との相違点について説明するものとする。
【0167】前記実施の形態3では、電気光学素子1つ
に対し、メモリ素子(第1のメモリ素子)を複数対応さ
せて多階調表示を行うに際し、メモリ素子毎に第1およ
び第2のスイッチ素子が対応する場合を例に挙げて説明
した。
【0168】しかしながら、前記実施の形態3に記載の
表示基板70では、メモリ素子の数に応じて、多階調化
に必要なデータ配線DjBx(データ配線Dj)の数
(j×x)が増える。そこで、本実施の形態では、電気
光学素子としての有機EL素子とメモリ素子(第1のメ
モリ素子)とが1対n対応する例として、有機EL素子
とメモリ素子とが、1対2の割合で対応する場合を例に
挙げて、データ配線Djの数を増加させることなく多階
調表示を行う方法について説明する。
【0169】図8は、本実施の形態にかかる表示装置の
システム構成図であり、該表示装置が有する表示基板9
0の回路構成を示している。
【0170】図8に示す表示基板90は、互いに平行に
配された複数のカラム側配線Cjと、上記各カラム側配
線Cjとそれぞれ略直交(交差)するように配された複
数のロウ側配線Giと、上記各ロウ側配線Giとそれぞ
れ略直交(交差)するように配された複数のデータ配線
Djとを有し、ロウ側配線Giとカラム側配線Cjとの
交差部(本実施の形態では、ロウ側配線Giとデータ配
線Djとの交差部でもある)にそれぞれ画素Aijが配
置され、各画素Aij毎に、上記カラム側配線Cjまた
はロウ側配線Giによって制御されるTFT46,47
と、表示部(画面表示領域)における画素メモリとして
のメモリ素子95,96(第1のメモリ素子)と、電気
光学素子としての有機EL素子49と、該有機EL素子
49を駆動するためのTFT48とが配された構成を有
している。
【0171】上記メモリ素子95は、CMOS構造のイ
ンバータ91,92をループ状に接続して構成される2
段インバータ構成を有するSRAMであり、前記実施の
形態1および2に示すメモリ素子52と同様な構成を有
している。同様に、上記メモリ素子96は、CMOS構
造のインバータ93,94をループ状に接続して構成さ
れる2段インバータ構成を有するSRAMであり、前記
実施の形態1および2に示すメモリ素子52と同様な構
成を有している。
【0172】また、本実施の形態では、上記TFT4
6,47と、メモリ素子95,96との間に、各メモリ
素子毎に1つのTFT97,98(第3のスイッチ素
子)が接続された構成を有している。
【0173】すなわち、本実施の形態では、第1および
第2のスイッチ素子と複数のメモリ素子との間に、各メ
モリ素子毎に1個の第3のスイッチ素子を配し、カラム
側配線Cjに供給されたデータ信号に対応するメモリ素
子に対応する上記第3のスイッチ素子を導通状態とする
ことで、1本のデータ配線Dj当たり、複数のメモリ素
子を対応させることができ、データ配線Djの数を増加
させることなく多階調表示を行うことができる。これに
より、本実施の形態では、電気光学素子1つに対し、メ
モリ素子が複数対応する場合において、電気光学素子毎
に第1および第2のスイッチ素子を対応して設ける構成
とすることができ、電気光学素子毎に多階調表示を行う
ことができる。
【0174】上記画素Aijを構成するTFT97,9
8は、TFT97が、メモリ素子95と対応し、TFT
98がメモリ素子96と対応している。すなわち、上記
TFT97,98は、そのドレイン電極が、それぞれ対
応するメモリ素子95,96に接続されている。
【0175】また、上記TFT97,98は、そのソー
ス電極が、それぞれ有機EL素子49駆動用のTFT4
8のゲート電極に接続されている。このTFT48のド
レイン電極は有機EL素子49に接続されている。
【0176】また、上記TFT47のゲート端子はロウ
側配線Giに接続され、TFT46のゲート電極はカラ
ム側配線Cjに接続され、TFT46のソース電極はデ
ータ配線Djへ接続されている。さらに、データ配線D
jはTFT40と接続され、そのTFT40のゲート電
極はカラム側配線Cjと接続されている。
【0177】したがって、上記表示基板90において
も、上記データ配線Djと、TFT46と、TFT47
と、メモリ素子95とは、直列に接続された構成を有
し、カラム側配線Cjとロウ側配線Giとが共に選択状
態である場合のみ、上記TFT46,47が導通してカ
ラム側配線Cjとメモリ素子95との間が導通状態とな
る。
【0178】また、上記データ配線Djと、TFT46
と、TFT47と、メモリ素子96とは、直列に接続さ
れた構成を有し、カラム側配線Cjとロウ側配線Giと
が共に選択状態である場合のみ、上記TFT46,47
が導通してカラム側配線Cjとメモリ素子96との間が
導通状態となる。
【0179】このため、本実施の形態においても、画素
Aijのメモリ素子95,96のデータ更新時に、選択
画素である画素Aijとロウ側配線Giを共有する、非
選択の画素Aikでは、カラム側配線Cjが非選択状態
なので、画素Aikを構成するTFT46は非導通状態
となり、画素Aikのメモリを構成するメモリ素子9
5,96のインバータ91,93の出力がデータ配線D
jへ出力されることがない。
【0180】なお、上記TFT97のゲート電極は、ビ
ット制御配線EiB1と接続され、TFT98のゲート
電極は、ビット制御配線EiB2と接続されている。
【0181】本実施の形態では、各ロウ側配線Giの状
態とビット制御配線EiBx(ビット制御配線EiB
1,EiB2)の状態とを設定するために、アドレス信
号線38のデータをデコードし、かつ、ビット制御配線
EiBxを制御するコントローラ99(コントロール回
路;第2のアドレスデコーダ回路)を使用し、アドレス
信号線37のデコードには、カラム側配線Cjと接続さ
れたカラムデコーダ31を使用した。
【0182】これにより、上記表示基板90において
は、表示部(画面表示領域)の周辺部分に設けられた上
記カラムデコーダ31およびコントローラ99により、
カラム側配線Cjおよびロウ側配線Giに選択信号が供
給され、どの画素Aijを書き換えるかが制御される。
【0183】次に、上記画素Aijのメモリ素子95,
96の読み書きのタイミングを制御する上記各配線のタ
イミングを図9に示す。
【0184】図9は、上記表示装置におけるデータ配線
Dj、ロウ側配線Gi、カラム側配線Cj、ビット制御
配線EiB1,EiB2の波形図であり、電圧VSを選
択状態、電圧V0を非選択状態の電圧とする。
【0185】本実施の形態では、図9に示すように、ロ
ウ側配線Giとカラム側配線Cjとが共に選択状態VS
である時間t1の期間に、各メモリ素子95,96のデ
ータが書き込まれる。すなわち、データ配線Djのデー
タがbit1(第1ビット目のデータ)のとき、ビット
制御配線EiB1が選択されている間、メモリ素子95
にbit1が記録され、データ配線Djのデータがbi
t2(第2ビット目のデータ)のとき、ビット制御配線
EiB2が選択されている間、メモリ素子96にbit
2が記録される。
【0186】また、この時間t1とは非同期に、メモリ
素子95,96からデータを読み出すため、ビット制御
配線EiB1とビット制御配線EiB2とが、時間t
0,2t0として示すように、そのビット(bit)の
重みである1:2の時間幅で選択状態VSとなる動作が
繰り返され、メモリ素子95,96から必要なデータが
読み出され、TFT48のゲート電極に供給される。
【0187】なお、この繰り返し周期とは非同期にデー
タ書き込み時間t1が発生するので、図9に示すよう
に、ロウ側配線Giが選択状態とっている間、ビット制
御配線EiB1,EiB2はデータ配線Djに出力され
たデータにしたがって選択される。
【0188】このように本実施の形態によれば、電気光
学素子毎、つまり、本実施の形態では有機EL素子49
毎に多階調表示を行う表示装置においても、画素Aij
を書き換える際に、選択画素である画素Aijとロウ側
配線Giを共有する、非選択の画素Aikのメモリ素子
95,96と、画素Aikのデータ配線Dkとを非導通
状態とすることができるので、非選択の画素Aikのデ
ータ配線Dkがチャージアップされることがなく、その
分、消費電力を削減することができる。
【0189】また、本実施の形態によれば、データ配線
Djの数を、実施の形態1における1bitメモリ構成
と同じにできるので、必要な配線数を減らし、その分、
TFTを配置したり、開口率を上げることができる。
【0190】なお、本実施の形態においても、上記説明
では有機EL素子とメモリ素子とが1対2の割合で対応
する場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定
されるものではない。例えば、本実施の形態において、
有機EL素子とメモリ素子とが1:3以上の割合で対応
する場合には、例えば、図8に示す、TFT97および
インバータ91,92を組み合わせたものを、対応する
メモリ素子の数に対応する数だけ用意し、図9で示した
読み出し動作を行うに際し、各メモリ素子のビット制御
配線EiBxの選択時間幅をビットの重みに合わせて
1:2:4:…と設定すればよいことは言うまでもな
い。
【0191】〔実施の形態5〕本発明の他の実施の形態
について、図10および図11に基づいて説明すれば、
以下の通りである。なお、本実施の形態において、実施
の形態1ないし4における構成要素と同一の機能を有す
る構成要素については、同一の符号を付記し、その説明
を省略する。本実施の形態では、主に、前記実施の形態
1ないし4との相違点、特に、前記実施の形態4との相
違点について説明するものとする。
【0192】前記実施の形態1ないし4では、カラム側
配線Cjに選択信号を供給する手段としてアドレスデコ
ーダ回路を用いた場合を例に挙げて説明した。
【0193】しかしながら、本発明はこれに限定される
ものではなく、アドレスデコーダ回路を用いずにカラム
側配線Cjに選択信号を供給することも可能であり、例
えば、前記カラムデコーダ31に代えて、RAMを用い
て表示基板を構成することも可能である。
【0194】そこで、本実施の形態では、図11に示す
メモリセルアレイ構造を有するRAM(メモリセルアレ
イ)を用いてカラム側配線Cjに選択信号を供給する方
法について説明する。
【0195】図10は、本実施の形態にかかる表示装置
のシステム構成図であり、該表示装置が有する表示基板
100の回路構成を示している。
【0196】図10に示す表示基板100は、前記実施
の形態4に示す表示基板90において、カラム側配線C
jの駆動に、アドレス・データバッファ103に接続さ
れたアドレス信号線104に接続されたRAM101
(メモリセルアレイ)を用いると共に、ロウ側配線Gi
の駆動に、上記アドレス信号線104とは非同期式の信
号線107およびビット制御配線EiBx(つまり、ビ
ット制御配線EiB1,EiB2)を制御するコントロ
ーラ102(コントロール回路;第2のアドレスデコー
ダ回路)を用いた構成を有している。
【0197】すなわち、本実施の形態にかかる表示装置
に用いられる上記表示基板100は、図8に示す表示基
板90において、アドレスバッファ33、データバッフ
ァ34、カラムデコーダ31、コントローラ99に代え
て、アドレス・データバッファ103、RAM101、
コントローラ102を備えた構成を有している。
【0198】これにより、本実施の形態では、上記コン
トローラ102によって選択信号が供給(つまり、選択
出力が導出)されて、上記画素Aijに対応するロウ側
配線Giの信号が選択状態にあり、コントローラ102
が予め設定された選択レベルの電位を印加している間
(選択期間)に、上記画素Aijに対応するカラム側配
線Cjが選択状態にあり、RAM101からデータ配線
Djにデータ信号が供給されていれば、メモリ素子9
5,96の内容(状態)を、データ配線Djから供給さ
れるデータに書き換えることができる。
【0199】つまり、本実施の形態にかかる表示装置で
は、例えば該表示装置に設けられた図示しないCPU
(中央処理ユニット)から表示すべきデータを上記表示
基板100上のRAM101に記録し、このRAM10
1内のデータを、コントローラ102の指示によって定
期的に読み出し、各画素Aij内に形成されるメモリ素
子95,96に記録する。そして、このメモリ素子9
5,96に記録されているデータにしたがって電気光学
素子に電圧が与えられることで、各画素Aij毎に記憶
保持動作が行われる。なお、このRAM101内のデー
タの読み出しは、アドレス信号線104のロウ側アドレ
スを参照しながら出力してもよい。
【0200】また、本実施の形態においても、上記メモ
リ素子95,96は、選択期間以外の非選択期間中はデ
ータ配線Djから切り離されるが、インバータ91〜9
4により、選択期間中に書き込まれた値は保持されてい
る。
【0201】なお、このようにアドレスデコーダ回路を
用いずにカラム側配線Cjに選択信号を供給するに際
し、RAM101、つまり、表示部外(画面表示領域
外)のメモリセルアレイから1ライン分のデータ(画素
に表示すべきデータ)を画素Aijのメモリ素子95,
96に転送する場合、上記RAM101自体が、アドレ
ス信号線とデータ信号線とを有し、このアドレス信号線
の一部とカラム側配線との間に第1のアドレスデコーダ
回路を有すると共にこのアドレス信号線の他の一部とロ
ウ側配線との間に第2のアドレスデコーダ回路を有し、
カラム側配線とロウ側配線との交差部にメモリセルを有
し、各メモリセル毎に、第1および第2のスイッチ素子
とメモリ素子とを備えたメモリセル構造を有しているこ
とが好ましい。
【0202】そこで、以下に、上記構成を有する、表示
部外メモリとしての本実施の形態にかかるRAM101
(メモリセルアレイ)の構成の詳細について図11に基
づいて説明する。図11は、本実施の形態にかかる表示
基板100における、RAM101のシステム構成図で
ある。
【0203】つまり、本実施の形態にかかる表示装置に
おける表示基板100は、表示部にメモリ(メモリ機
能)を有すると共に、表示部外にも、上記メモリセルア
レイ(メモリ)によるメモリ機能を有する、メモリ一体
型の表示基板を有する表示装置である。
【0204】本実施の形態にかかる上記RAM101
は、図11に示すように、互いに平行に配された複数の
カラム側配線Cj’(j=1,2,3…n;nは正の整
数を示す;第4の配線)と、上記各カラム側配線Cj’
とそれぞれ略直交(交差)するように配された複数のロ
ウ側配線Gi’(i=1,2,3…m;mは正の整数を
示す;第5の配線)と、上記各ロウ側配線Gi’とそれ
ぞれ略直交(交差)するように配された、データ配線D
jB1’,DjB2’(以下、総称するときはデータ配
線DjBx’(j=1,2,3…n、x=1,2;nは
正の整数を示す)と記す場合もある)からなる複数のデ
ータ配線Dj’(第6の配線)とを有し、ロウ側配線G
i’とカラム側配線Cj’との交差部(本実施の形態で
は、ロウ側配線Gi’とデータ配線DjB1’,DjB
2’(データ配線DjBx’)の交差部でもある)にそ
れぞれメモリセルMij(i=1,2,3,…,m、j
=1,2,3,…,n)が配置され、各メモリセルMi
j毎に、上記カラム側配線Cj’またはロウ側配線G
i’によって制御されるTFT113〜116と、表示
部外(画像表示領域外)における画像メモリとしてのメ
モリ素子111,112(第2のメモリ素子)とが配さ
れた構成を有している。
【0205】上記メモリ素子111,112は、表示部
(画像表示領域)における画素メモリとしての、図10
に示すメモリ素子95,96(第1のメモリ素子)に転
送する、画素に表示すべきデータを記憶するためのメモ
リ素子であり、該メモリ素子111,112としては、
例えば揮発性のコンデンサが用いられる。
【0206】上記メモリセルMijを構成するTFT1
13〜116は、TFT113(第5のスイッチ素子)
とTFT114(第4のスイッチ素子)とが上記メモリ
素子111と対応し、TFT115(第5のスイッチ素
子)とTFT116(第4のスイッチ素子)とがメモリ
素子112と対応している。
【0207】上記TFT113,115は、ソース電極
がデータ配線DjB1’,DjB2’に接続され、ゲー
ト電極がロウ側配線Gi’に接続されている。また、こ
のTFT113,115のドレイン電極は、ゲート電極
がカラム側配線Cj’と接続されているTFT114,
116と接続されている。これらTFT114,116
は、ソース電極が上記TFT113,115と接続さ
れ、ドレイン電極が、メモリ素子111,112と接続
されている。
【0208】さらに、上記データ配線DjB1’,Dj
B2’は、ゲート電極がカラム側配線Cj’と接続され
ているTFT117,118(第4のスイッチ素子と同
様に機能する第8のスイッチ素子)と接続されている。
これらTFT117,118のソース電極は、データバ
ッファ134に接続されたデータ信号線135,136
と接続され、ドレイン電極は、上記データ配線DjB
1’,DjB2’に接続されている。上記各データ配線
DjB1’,DjB2’には、データバッファ134か
らデータ信号線135,136を介して、上記各メモリ
素子111,112を制御するためのデータ信号が入力
されるようになっており、その導通/遮断、つまり、導
通・非導通の状態が制御されることで、不要なデータ配
線DjB1’,DjB2’をチャージアップしないよう
になっている。
【0209】つまり、上記TFT113,114,11
5,116は、前記実施の形態3において図6に示すT
FT77,78,79,80に相当、つまり、同様の構
成を有し、これらTFT77,78,79,80と同様
に機能する。また、上記TFT117,118は、前記
実施の形態3において図6に示すTFT81,82に相
当し、これらTFT81,82と同様に機能する。
【0210】したがって、上記RAM101において
も、上記データ配線DjB1’と、TFT113と、T
FT114と、メモリ素子111とは、直列に接続され
た構成を有し、カラム側配線Cj’とロウ側配線Gi’
とが共に選択状態である場合のみ、上記TFT113,
114が導通してカラム側配線Cj’とメモリ素子11
1との間が導通状態となる。
【0211】また、上記データ配線DjB2’と、TF
T115と、TFT116と、メモリ素子112とは、
直列に接続された構成を有し、カラム側配線Cj’とロ
ウ側配線Gi’とが共に選択状態である場合のみ、上記
TFT115,116が導通してカラム側配線Cj’と
メモリ素子112との間が導通状態となる。
【0212】したがって、本実施の形態においても、メ
モリセルMijのデータ、すなわち、メモリセルMij
におけるメモリ素子111,112のデータ更新時に、
選択メモリセルである書き換え対象のメモリセルMij
とロウ側配線Gi’を共有する、書き換え対象外(非選
択)のメモリセルMik(j≠k)では、カラム側配線
Cj’が非選択状態なので、メモリセルMikを構成す
るTFT113〜116は非導通状態となり、メモリ素
子111,112の出力がデータ配線DkBx’(k=
1,2,3,…,n;j≠k、x=1,2;kは正の整
数を示す)へ出力されない。
【0213】このように本実施の形態によれば、図11
に示すようなメモリセルアレイでも、メモリセルMij
のデータを書き換える際に、選択メモリセルであるメモ
リセルMijとロウ側配線Gi’を共有する、非選択の
メモリセルMik(j≠k)のメモリ素子111,11
2と、メモリセルMikのデータ配線DkBx’とを非
導通状態とすることができ、非選択のメモリセルMik
のデータ配線Dk(データ配線DkBx’)がチャージ
アップまたはチャージダウンされることがなく、その
分、消費電力を削減することができる。
【0214】また、上記メモリ素子111,112は、
ゲート電極が、カラム側配線Cj’と略直交(交差)す
る方向に設けられたビット制御配線EiB1’,EiB
2’(以下、総称するときはビット制御配線EiBx’
(i=1,2,3…m、x=1,2;mは正の整数を示
す)と記す場合もある;第7の配線)に接続され、これ
らビット制御配線EiBx’により制御されるTFT1
19,120(第7のスイッチ素子)に接続されてい
る。
【0215】上記TFT119は上記メモリ素子111
に対応し、TFT120はメモリ素子112に対応して
設けられ、上記TFT119のソース電極は上記メモリ
素子111に、TFT120のソース電極は上記メモリ
素子112に接続されている。また、上記TFT11
9,120ドレイン電極は、ロウ側配線Gi’と略直交
(交差)するように配された配線Hj(j=1,2,
3,…,n;nは正の整数を示す(第8の配線))にそ
れぞれ接続されている。なお、この配線Hjは、バッフ
ァ128を介して、図10に示す表示基板100に設け
られたTFT40のソース電極に接続されている。
【0216】また、本実施の形態にかかる上記RAM1
01は、データを記録する上記メモリ素子111,11
2の他に、変移データを記録することで、各メモリセル
Mijのデータの読み書き、つまり、上記メモリ素子1
11,112におけるデータの読み書きと同期して状態
が書き換えられるメモリ素子121(第3のメモリ素
子)を有している。該メモリ素子121としては、例え
ばコンデンサが用いられる。
【0217】上記メモリ素子121は、ゲート電極が、
カラム側配線Cj’と略直交(交差)する方向に設けら
れた変移データ制御配線EiF(i=1,2,3,…,
m(第7の配線))と接続され、該変移データ制御配線
EiFにより制御されるTFT124(第7のスイッチ
素子)のソース電極に接続されると共に、ゲート電極が
カラム側配線Cj’に接続されたTFT122(スイッ
チ素子)のドレイン電極に接続されている。
【0218】また、上記TFT122は、そのソース電
極が、ゲート電極がロウ側配線Gi’に接続されたTF
T123(スイッチ素子)のドレイン電極に接続されて
いる。
【0219】一方、上記TFT123のソース電極は、
変移データ配線DjF(j=1,2,3,…,n;nは
正の整数を示す;第8の配線)と接続されている。
【0220】また、上記TFT124(スイッチ素子)
のソース電極は上記メモリ素子121に接続され、ドレ
イン電極は、ロウ側配線Gi’と略直交(交差)するよ
うに配された配線Fj(j=1,2,3,…,n;nは
正の整数を示す)に接続されている。なお、この配線F
jは、バッファ128を介して、図10に示す表示基板
100に設けられたカラム側配線Cj(第1の配線)に
接続されている。
【0221】これにより、上記RAM101において
は、ロウ側配線Gi’とカラム側配線Cj’とが選択さ
れ、メモリセルMijのメモリ素子111,112ヘデ
ータが書き込まれる際、同じロウ側配線Gi’とカラム
側配線Cj’とに接続されたTFT122とTFT12
3とにより、メモリ素子121へ変移データ配線DjF
のデータが書き込まれる。なお、この変移データ配線D
jFは、常時「データが書き換えられた」状態を示す電
位としておく。
【0222】また、このRAM101においては、コン
デンサ、つまり、メモリ素子111,112,121の
データを破壊的に読み出すことで、メモリセルMijか
らデータを読み出した後、メモリ素子121のデータを
「データが書き換えられていない」状態へ戻すものとす
る。
【0223】これにより、本実施の形態にかかる表示基
板100においては、カラム側配線Cjに選択信号を供
給するに際し、アドレスデコーダ回路を用いない構成に
おいて、表示部外(画面表示領域外)のメモリセルMi
jから1ライン分のデータ(画素に表示すべきデータ)
を画素Aijのメモリ素子95,96に転送させるに際
し、どの画素を書き換えるべきかを知ることができる。
【0224】つまり、表示部におけるカラム側配線Cj
とロウ側配線Giとに選択信号を供給する手段として
は、前記したように、アドレスデコーダ回路を用いる構
成と、アドレスデコーダ回路を用いない構成とがある。
【0225】すなわち、図示しないCPU等から、アド
レス信号とデータ信号と書き込み命令とを受け取れば、
そのアドレス信号に対応する画素Aijのメモリ状態が
変化したものと考え、そのアドレス信号に対応する画素
Aijのメモリ状態は書き換えてよい。
【0226】しかしながら、画素に配置したメモリ(本
実施の形態ではメモリ素子95,96)を書き換えるに
は、データ配線(データ配線Dj)の浮遊容量の問題で
データ転送速度が追いつかないなどの問題があるので、
表示部外のメモリを用い、ある程度データをまとめて、
画素メモリ(本実施の形態ではメモリ素子95,96)
ヘ転送させる構成をとる方がよい。また、表示部外のメ
モリの方が大きさも小さいので、浮遊容量が少なく、頻
繁に書き換えても消費電力のロスが少ないのでよい。
【0227】本実施の形態によれば、上記RAM101
が、画素Aijに表示すべきデータを記憶するメモリ素
子111,112に加えて、該メモリ素子111,11
2におけるデータの読み書きと同期して状態が書き換え
られるメモリ素子121を有していることで、画素Ai
jに表示すべきデータと共に、画素メモリ(本実施の形
態においてはメモリ素子95,96)を書き換えるか否
かを示すデータを、画素Aijのカラム側配線Cjに転
送することができる。このため、どの画素を書き換える
べきであるかを知ることができる。
【0228】特に、本実施の形態に示すように画素メモ
リの他に画像メモリを持った表示基板では、この画像メ
モリを図示しないCPU等からのアドレスとデータと書
き込み命令で書き込むので、どの画素に対応したデータ
が書き換えられたかを示す変移データを表示データと共
に画像メモリに蓄えることができる。また、画像メモリ
からデータを読み出した後で、その画素に対応する変移
データを「データが書き換えられていない」状態へ戻す
ことができる。
【0229】従って、この画像メモリからデータを読み
込んで、そのデータを画素メモリヘ転送する際、この変
移データが「データが書き換えられていない」ことを示
す画素では、カラム側(データ側)配線へ表示データを
出力しなければよい。
【0230】つまり、例えば、上記メモリ素子111,
112が、図示しない外部のCPUなどにより書き換え
られたかを知るために、上記メモリ素子111,112
に外部からデータ信号が入力されると、上記メモリ素子
121に、上記メモリ素子111,112に外部からデ
ータ信号が入力されたという事実を、「変化あり」デー
タとして記録し、上記メモリ素子121に、この「変化
あり」データが記録されているときにのみ、上記メモリ
素子111,112にに入力されたデータ信号を、デー
タ配線DjBx(データ配線Dj)に転送することで、
「変化なし」に対応するデータ配線DjBx(データ配
線Dj)、つまり、上記メモリ素子111,112に外
部からデータ信号が入力されたことを示すデータ(「変
化あり」データ)が記録されていないメモリ素子121
に対応するデータ配線DjBx(データ配線Dj)にデ
ータを転送する必要がないので、その分、低消費電力化
を図ることができる。
【0231】このように、画素外にRAM(本実施の形
態においてはRAM101)を有する構成でも、カラム
側(データ側)の配線、本実施の形態においては例えば
上記データ配線Djに、不必要な表示データを出力しな
いことで、低消費電力化を図ることができる。
【0232】上記した構成は、実施の形態の1〜5に示
したメモリ一体型表示装置だけでなく、前記従来のメモ
リ一体型表示装置にも適用することができ、前記従来の
メモリ一体型表示装置に適用した場合にも同様に低消費
電力化効果を得ることができる。
【0233】なお、この場合でも、前記したように、T
FT113〜116を用いて、カラム側配線Cj’とメ
モリ素子111,112との間がオープン状態となるよ
うにすれば、メモリ素子111,112からの出力によ
りデータ配線DjB1’,DjB2’のチャージアップ
が避けられるので、該RAM101、並びに、該RAM
101を搭載した表示基板100の低消費電力化が実現
できる。
【0234】なお、本実施の形態においては、上記各デ
ータは、前記したように、それぞれ、対応する配線H
j,Fj、バッファ128、並びに、第6のスイッチン
グ素子であるTFT40を介して、表示部のデータ配線
Dj、カラム側配線Cjに転送される。
【0235】以下に、画素Aijのメモリ素子95,9
6のデータを更新する場合の動作について、画素A11
のメモリ素子95,96のデータを更新する場合を例に
挙げて説明する。
【0236】図10に示すように、アドレス・データバ
ッファ103により増幅されたアドレス信号は、アドレ
ス信号線104を介してRAM101にデータ書き込み
用アドレスとして入力される。
【0237】上記RAM101には別にコントローラ1
02からの制御信号が信号線107を介してデータ読み
出し用アドレスとして入力される。上記RAM101か
らデータ配線D1に出力された1bit目のデータ信号
は、TFT40、画素A11のTFT46,47,97
を経て、該画素A11のメモリ素子95に入力され、こ
こで保持される一方、さらにTFT98を介して2bi
t目のデータがメモリ素子96に入力されて保持され
る。
【0238】上記TFT40,46はRAM101から
カラム側配線C1に出力された制御信号によってON/
OFF制御され、TFT97,98は、コントローラ1
02から出力されるビット制御配線E1B1,E1B2
によってそれぞれON/OFF制御されている。
【0239】また、画素A11には、電源35から電力
が供給されるようになっている。すなわち、電源35か
らの電気信号は、画素A11のTFT48を介して有機
EL素子49に入力される。このTFT48は、メモリ
素子95,96から出力されたデータ信号によってON
/OFFが制御されている。なお、他の画素Aijにお
いても同様の駆動制御が行われる。
【0240】次に、メモリセルMijのメモリ素子11
1,112のデータを更新する場合の動作について、メ
モリセルM11のメモリ素子111,112のデータを
更新する場合を例に挙げて説明する。
【0241】アドレスバッファ130により増幅された
データ書き込み用アドレス信号はアドレス信号線13
1,132を介してカラムデコーダ126に入力される
一方、アドレス信号線131,133を介してロウデコ
ーダ127に入力される。また、ロウリーダ129に
は、信号線107を介して制御信号がデータ読み出し用
アドレス信号として入力される。
【0242】また、データバッファ134により増幅さ
れたデータ信号は、データ信号線135〜137を介し
てメモリセルM11に入力される。メモリセルM11に
入力されたデータ信号は、メモリ素子111,112,
121に蓄積される。
【0243】すなわち、メモリ素子111には、データ
信号線135からの1bit目のデータ信号がTFT1
17,113,114を介して電荷として蓄積される。
【0244】メモリ素子112には、データ信号線13
6からの2bit目のデータ信号が、TFT118,1
15,116を介して電荷として蓄積される。
【0245】メモリ素子121には、データ信号線13
7からの変化を示すデータ信号がTFT125,12
3,122を介して電荷として蓄積される。
【0246】上記TFT117はカラムデコーダ126
からカラム側配線C1’に出力される制御信号によって
ON/OFFが制御される。なお、このカラム側配線C
1’に出力された制御信号は上記TFT114,11
6,122,117,118,125のON/OFFを
制御するようになっている。
【0247】上記メモリ素子111に蓄積された電荷
は、TFT119を介してバッファ128に接続された
配線H1に出力される。このTFT119は、ロウリー
ダ129からビット制御配線E1B1’に出力される制
御信号によってON/OFFされる。
【0248】上記メモリ素子112に蓄積された電荷
は、TFT120を介してバッファ128に接続された
配線H1に出力される。このTFT120は、ロウリー
ダ129からビット制御配線E1B2’に出力される制
御信号によってON/OFFが制御される。
【0249】上記メモリ素子121に蓄積された電荷
は、TFT124を介してバッファ128に接続された
配線F1に出力される。このTFT124はロウリーダ
129から変移データ制御配線E1Fに出力される制御
信号によりON/OFFが制御される。
【0250】次に、上記メモリセルMijのメモリ素子
111,112,121の読み書きのタイミングを制御
する上記各配線のタイミングを図12に示す。
【0251】図12は、上記RAM101におけるデー
タ配線DjBx’、ロウ側配線Gi’、カラム側配線C
j’、ビット制御配線EiB1’,EiB2’、変移デ
ータ制御配線EiF、配線Hj,Fjの波形図であり、
電圧VSを選択状態、電圧V0を非選択状態の電圧とす
る。
【0252】上記メモリセルMij、つまり、メモリセ
ルMijにおけるメモリ素子111,112,121
は、図12に示すように、ロウ側配線Gi’の電位とカ
ラム側配線Cj’の電位とが共に選択状態VSである時
間t1の期間に書き込まれる。また、メモリセルMij
は、ビット制御配線EiBx’や変移データ制御配線E
iFの電位が選択状態VSとなる時間t2の期間に読み
出される。
【0253】なお、本実施の形態では、上記メモリセル
Mijのメモリ素子111,112,121を揮発性の
コンデンサ(揮発性メモリ)で構成していることから、
メモリセルMijからデータを一度読み出すと、上記メ
モリ素子111,112,121は、「データが書き換
えられていない」状態を示すGND電位となる。
【0254】本実施の形態では、このように構成したR
AM101を、該RAM101における配線Hjをバッ
ファ128を通して表示基板100におけるTFT40
のソース電極へ繋ぎ、配線Fjをバッファ128を通し
て上記TFT40,46のゲート電極に繋ぐ。
【0255】このように構成すると、画素Aijに表示
すべきデータと共に、画素メモリ(本実施の形態におい
てはメモリ素子95,96)を書き換えるか否かを示す
データ(変移データ)を、画素Aijのデータ配線D
j、カラム側配線Cjに転送することができる。このた
め、RAM101のメモリセルMijのうち、書き換え
られたメモリセルMijに対応する画素Aijを書き換
えるときのみ、該画素Aijのカラム側配線Cjが選択
状態となるので、書き換える必要のない画素Aikに対
応するデータ配線Dkはチャージアップまたはチャージ
ダウンされることがなく、その分、消費電力を削減する
ことができる。
【0256】また、図12において、ビット制御配線E
iB1’,EiB2’の波形図に示す、画素メモリ(こ
の場合はメモリ素子111,112)ヘデータを書き込
むための時間(選択状態の時間)を、ロウ側配線Gi’
およびカラム側配線Cj’の波形図に示す1アドレス期
間(選択状態の時間)より長く取ることができる。
【0257】これにより、上記メモリセルMijでのメ
モリ書き込み時間が図12のt1からt2に延び、メモ
リ書き込み時間を充分長くとることができる。このた
め、上記メモリセルMijの各制御信号を低周波化する
ことができるので、その分、消費電力を削減することが
できる。したがって、上記RAM101を上記表示基板
100に搭載することで、上記RAM101を用いた表
示基板100を備えた表示装置の消費電力を低減するこ
とができる。
【0258】また、本実施の形態では、上記RAM10
1のメモリ素子111,112,121として、揮発性
のメモリを用いている。このため、本実施の形態にかか
る表示基板100は、その表示部外に、揮発性メモリを
もった構成を有している。
【0259】これは、本実施の形態では、ビット制御配
線EiBx’や変移データ制御配線EiFを周期的に選
択状態(VS)とし、このRAM101の各メモリセル
Mijのメモリ素子111,112に蓄えられたデータ
を、SRAMからなる、図10に示す表示基板100に
おける各画素Aijのメモリ素子95,96へ転送する
ため、上記RAM101におけるメモリ素子111,1
12は、スタティックメモリ構成を持った不揮発性メモ
リである必要がないためである。
【0260】このようにRAM101のメモリ素子とし
て揮発性メモリを使用することで、前記実施の形態1に
おいて図2に示すスタティックメモリ回路が、図11に
おいて、メモリ素子11,112,121の構成として
示すようにコンデンサ一個で済み、回路規模を小さくす
ることができる。
【0261】なお、本実施の形態では、上記RAM10
1から周期的にデータを読み出す周期(メモリセルMi
jを読み出してから、同じメモリセルMijを再度読み
出す迄の周期)をTRとし、RAM101の各メモリ素
子111,112,121のデータ保持時間をTHとす
ると、TR<THと設定している。
【0262】また、上記RAM101の各メモリ素子1
11,112,121、特に変移データを記録するメモ
リ素子121は、充分長い時間が経った後では、「デー
タが書き換えられていない」状態を示すGND電位とな
る。
【0263】このように制御することで、上記RAM1
01として、DRAM(ダイナミック・ランダム・アク
セス・メモリ)構成を有する図11に示すRAM101
を使うことができる。一般に、同一容量のSRAMの方
がDRAMより回路サイズが大きくなることで判るよう
に、本実施の形態によれば図11に示すRAM101と
して、SRAMではなくDRAMを用いることが可能と
なるので、必要な回路規模が小さくすることができる。
【0264】本実施の形態では、上記したように、表示
部外に有する揮発性メモリ(上記メモリ素子111,1
12,121)のデータ保持時間を、1画面分のデータ
を表示部外の揮発性メモリ(上記メモリ素子111,1
12,121)から、表示部内の不揮発性メモリ(メモ
リ素子95,96)ヘ転送させるのに必要な時間以上に
保っている。この構成において、揮発性メモリの揮発後
の状態が、上記変移データが「データが書き換えられて
いない」状態と一致させておけば、表示部外の揮発性メ
モリのデータが揮発しても、表示部のメモリヘ与える影
響はない。
【0265】また、本実施の形態によれば、図12にお
いてビット制御配線EiB1’,EiB2’、変移デー
タ制御配線EiF、配線Hj,Fjの波形図に示すよう
に、ロウ側配線Gi’を共有するメモリセル単位でデー
タを読み出すので、図10のビット制御配線EiBxが
データの書き込みに使われる頻度が減り、その影響で起
こる階調エラーを最小階調レベル以下に抑え込むことが
可能である。
【0266】つまり、図8または図10に示す画素メモ
リ構成を用いる場合、カラムデコーダ(アドレスデコー
ド回路; 図8 においてはカラムデコーダ31)を用いた
場合は、図9においてビット制御配線EiB1,EiB
2の波形図に示すように、ロウ側配線Giが選択状態と
なる度に、ビット制御配線EiBx(ビット制御配線E
iB1,EiB2)が選択されてしまうので、動画像で
はやや不正確な階調表示となってしまう。
【0267】すなわち、図9では、本来、ビット制御配
線EiB1,EiB2の選択期間比率は1:2とならな
けばならないが、時間t1では、その比率は1:1とな
る。したがって、時間t1が発生する度に、本来表示す
べき階調重み1:2からのズレが発生する。
【0268】しかしながら、図9において、時間t1で
起こるズレ、すなわち階調エラーは、図12においては
発生しない。また、図10に示す表示装置においても、
各ロウ側配線Gi毎に時間t1が発生する頻度が(1ラ
インまとめて転送することで)低下するので、エラーが
少なくなる。
【0269】本実施の形態によれば、上記RAM101
を用いた場合、図10の電気光学素子(この場合は有機
EL素子49)のロウ側配線Giの数をm本とした場
合、mが64以上であれば、図12において時間t2の
比率は1/64未満となり、64階調表示時において、
その階調エラーを最小階調レベル以下に押さえることが
できる。したがって、本実施の形態では、上記カラムデ
コーダ31に代えてRAM101を用いることにより、
上記のような問題を避けることができ、より正確な階調
表示を行うことができる。
【0270】以上のように、本発明にかかるメモリ一体
型表示基板は、例えば、第1の方向に配列された第1の
配線と、第1の配線と交差する方向に配列された第2の
配線と、上記第1または第2の配線と交差する方向に配
列された第3の配線を有し、前記第1の配線と第2の配
線の交差部(例えば、上記第3の配線が第2の配線と交
差する場合は、第2の配線と第3の配線との交差部であ
ってもよい)に、前記第1の配線に対応した第1のスイ
ッチ素子と、前記第2の配線に対応した第2のスイッチ
素子とが配された構成を有している。そして、上記第1
の配線と第2の配線の交差部に、上記第1のスイッチ素
子と第2のスイッチ素子の他に、電気光学素子とメモリ
素子、またはメモリ性を持った電気光学素子が配置され
ている。
【0271】また、上記メモリ一体型表示基板は、上記
第3の配線と上記第1のスイッチ素子と第2のスイッチ
素子と上記メモリ素子またはメモリ性を持った電気光学
素子とが直列に接続された構成を有している。この場
合、上記第3の配線には、第6のスイッチ素子が接続さ
れていることが好ましい。また、上記第6のスイッチ素
子の導通・非導通状態を制御する配線と、上記第1のス
イッチ素子または上記第2のスイッチ素子の導通・非導
通状態を制御する配線が、電気的に同期した配線である
ことが好ましい。
【0272】さらに、上記メモリ一体型表示基板は、電
気光学素子1つに対し、上記メモリ素子が複数対応して
いることが好ましい。また、上記電気光学素子と上記メ
モリ素子の間に、第3のスイッチ素子が接続されている
ことが好ましい。
【0273】また、上記メモリ一体型表示基板は、アド
レス信号線とデータ信号線とを有し、前記アドレス信号
線の一部と上記第1の配線との間に第1のアドレスデコ
ーダ回路を、前記アドレス信号線の他と上記第2の配線
との間に第2のアドレスデコーダ回路を配置した構成を
有していてもよく、上記第1の配線と第2の配線の交差
部(上記第2の配線と第3の配線との交差部)に配置さ
れたメモリ素子の他に、アドレス信号線とデータ信号線
とそれらアドレス信号線とデータ信号線とに接続された
メモリセルアレイを有し、例えば、前記メモリセルアレ
イと第1の配線とが直接的または第6のスイッチ素子を
通して間接的に接続されている構成であってもよい。
【0274】また、上記メモリセルアレイは、アドレス
信号線とデータ信号線とを有し、前記アドレス信号線の
一部と第4の配線との間に第1のアドレスデコーダ回路
を、前記アドレス信号線と第5の配線との間に第2のア
ドレスデコーダ回路を配置し、前記第4の配線と第5の
配線の交差部にメモリセルを配置したメモリセルアレイ
であって、各メモリセル毎に、各メモリセルのデータ読
み書きと同期して状態が書き換えられる第3のメモリ素
子(メモリ)を有している構成であってもよい。
【0275】さらに、上記メモリセルアレイは、上記第
4の配線と交差する方向に第7の配線(例えばビット制
御配線、変移データ制御配線)を有し、上記第5の配線
と交差する方向に第8の配線(例えばロウ側配線と略直
交(交差)するように配された配線、変移データ配線)
を有し、上記各メモリセルと第3のメモリ素子と上記第
8の配線とが、上記第7の配線により制御される第7の
スイッチ素子(例えばTFT)を経由して接続されてい
る構成であってもよい。
【0276】また、本発明の表示基板は、第1の方向に
配列された第3の配線と、第3の配線と交差する方向に
配列された第2の配線と、前記第2の配線と第3の配線
の交差部に、前記第2の配線に対応した第2のスイッチ
素子と、前記第1のスイッチ素子の他に、電気光学素子
およびメモリ素子、またはメモリ性を有する電気光学素
子が配置され、前記第3の配線と上記メモリセルとの間
に、前記第3のメモリ素子から読み出されたデータによ
り導通・非導通状態が制御される第6のスイッチが配置
れている構成であってもよい。
【0277】さらに、第1の方向に配列された第3の配
線と、第3の配線と交差する方向に配列された第2の配
線とを有し、前記第2の配線と第3の配線との交差部
に、前記第2の配線に対応した第2のスイッチ素子と、
メモリ素子および電気光学素子、またはメモリ性を持っ
た電気光学素子とが配置され、前記メモリ素子またはメ
モリ性を有する電気光学素子とは別にメモリセルアレイ
を有し、前記第3の配線と前記メモリセルアレイのメモ
リセルとが、直接的またはスイッチ素子を通して間接的
に接続され、前記メモリ素子が不揮発性メモリであり、
前記メモリセルアレイのメモリセルが揮発性メモリであ
る構成であってもよい。
【0278】また、本発明の表示基板は、前記メモリセ
ルのデータを定期的に前記メモリ素子へ転送する構成で
あってもよい。また、入力されたアドレスを参照しなが
ら前記メモリセルのデータを前記メモリ素子へ転送する
構成であってもよい。
【0279】本発明は、上記した各構成に限定されるも
のではなく、例えば実施の形態1〜5に記載した各構成
を、適宜組み合わせて用いることができる。
【0280】
【発明の効果】本発明にかかるメモリ一体型表示基板
は、以上のように、1方向に配列された複数の第1の配
線と、上記第1の配線のそれぞれと交差する複数の第2
の配線と、上記第1の配線と第2の配線との交差位置毎
に少なくとも1つずつ設けられた、電気光学素子および
第1のメモリ素子、またはメモリ性を有する電気光学素
子と、上記各第1のメモリ素子またはメモリ性を有する
電気光学素子を制御するためのデータ信号が入力される
複数の第3の配線と、上記第1の配線と第2の配線との
交差位置毎に少なくとも1つずつ設けられ、上記第1の
配線の選択/非選択によって導通/非導通が制御される
第1のスイッチ素子と、上記第1の配線と第2の配線と
の交差位置毎に少なくとも1つずつ設けられ、上記第2
の配線の選択/非選択によって導通/非導通が制御され
る第2のスイッチ素子とを備え、上記第1の配線と第2
の配線との交差位置毎に、上記第3の配線と、第1およ
び第2のスイッチ素子と、第1のメモリ素子またはメモ
リ性を有する電気光学素子とが、直列に接続されている
構成である。
【0281】それゆえ、第1の配線と第2の配線とが共
に選択状態となった、第1のメモリ素子またはメモリ性
を有する電気光学素子のみ、上記第3の配線と上記第1
のメモリ素子またはメモリ性を有する電気光学素子との
間が導通状態となる。このため、選択されていない、第
1のメモリ素子またはメモリ性を有する電気光学素子で
は、上記第3の配線と第1のメモリ素子またはメモリ性
を有する電気光学素子との間が遮断状態(オープン状
態)となり、上記第1のメモリ素子またはメモリ性を有
する電気光学素子からの出力により上記第3の配線がチ
ャージアップされることがなくなり、その分、低消費電
力化することができるという効果を奏する。
【0282】本発明にかかるメモリ一体型表示基板は、
以上のように、上記電気光学素子1つに対し、上記第1
のメモリ素子が複数設けられ、上記第1のメモリ素子は
それぞれ、導通/非導通の切り替えが可能な第3のスイ
ッチ素子を介して上記第1および第2のスイッチ素子と
接続されている構成である。
【0283】それゆえ、第3の配線の数を増加させるこ
となく、電気光学素子毎に多階調表示を行うことができ
る。このため、上記の構成によれば、必要な配線数を抑
え、その分、他の構成要素を配置したり、開口率を向上
させることができるという効果を奏する。
【0284】本発明にかかるメモリ一体型表示基板は、
以上のように、上記1方向に配列された複数の第4の配
線と、上記第4の配線のそれぞれと交差する複数の第5
の配線と、上記第4の配線と第5の配線との交差位置毎
に少なくとも1つずつ設けられ、データ信号によって制
御される第2のメモリ素子と、上記第4の配線と第5の
配線との交差位置毎に設けられ、上記第2のメモリ素子
におけるデータの読み書きと同期して状態が書き換えら
れる第3のメモリ素子とを有するメモリセルアレイが、
上記第1の配線と接続されている構成である。
【0285】それゆえ、上記第1の配線を介して上記第
1のスイッチ素子を制御することができる。このため、
第2のメモリ素子が書き換えられた画素を書き換えると
きのみ、上記第1の配線および第2の配線が選択状態と
なるので、書き換える必要のない画素に対応する第3の
配線はチャージアップされることがなく、その分、消費
電力を削減することができる。
【0286】本発明にかかるメモリ一体型表示基板は、
以上のように、第1の方向に配列された複数の第1の配
線または第2の配線と、上記第1の配線または第2の配
線のそれぞれと交差する複数の第3の配線と、上記第1
の配線または第2の配線と、第3の配線との交差位置毎
に少なくとも1つずつ設けられた電気光学素子および第
1のメモリ素子、またはメモリ性を有する電気光学素子
と、上記第1または第2の配線と接続されたメモリセル
アレイとを有し、上記メモリセルアレイは、第1の方向
に配列された複数の第4の配線と、上記第4の配線のそ
れぞれと交差する複数の第5の配線と、上記第4の配線
と第5の配線との交差位置毎に少なくとも1つずつ設け
られ、データ信号によって制御される第2のメモリ素子
と、上記第4の配線と第5の配線との交差位置毎に設け
られ、上記第2のメモリ素子におけるデータの読み書き
と同期して状態が書き換えられる第3のメモリ素子とを
有し、上記第3のメモリ素子は、上記第2のメモリ素子
に外部からデータ信号が入力されると、上記第2のメモ
リ素子に外部からデータ信号が入力されたことを示すデ
ータを記録し、上記第2のメモリ素子は、該第2のメモ
リ素子に外部からデータ信号が入力されたことを示すデ
ータが上記第3のメモリ素子に記録されているときにの
み、該第2のメモリ素子に入力されたデータ信号を上記
第3の配線に転送する構成である。
【0287】それゆえ、第3のメモリ素子に、第2のメ
モリ素子に外部からデータ信号が入力されたことを示す
データ(「変化あり」データ)が記録されていない画素
における第3の配線に、データを転送する必要がない。
このため、上記メモリ一体型表示基板もまた、書き換え
る必要のない画素に対応する第3の配線はチャージアッ
プされることがなく、その分、消費電力を削減すること
ができるという効果を奏する。
【0288】また、上記各構成によれば、画素メモリ
(上記第1のメモリ素子)にデータを書き込むための時
間(選択状態の時間)を、CPUから送られてくる1ア
ドレス期間(選択状態の時間)より長く取ることができ
るので、メモリ書き込み時間を充分長くとることができ
る。このため、上記メモリセルの各制御信号を低周波化
することができるので、その分、消費電力を削減するこ
とができる。したがって、消費電力を低減することがで
きるという効果を奏する。
【0289】本発明にかかる上記メモリ一体型表示基板
は、以上のように、上記第1のメモリ素子が不揮発性メ
モリであり、上記第2および第3のメモリ素子が揮発性
メモリである構成である。
【0290】上記メモリセルアレイにおける上記第2の
メモリ素子は、該第2のメモリ素子に蓄えられたデータ
を上記第3の配線を介して各画素の第1のメモリに転送
するため、上記第2および第3のメモリ素子は、不揮発
性メモリである必要はない。
【0291】それゆえ、上記の構成によれば、上記第2
および第3のメモリ素子に揮発性メモリを使用すること
で、例えば上記第2および第3のメモリ素子を、それぞ
れ、例えばコンデンサ1つずつで構成することができ、
回路規模を小さくすることができるという効果を奏す
る。
【0292】本発明にかかる表示装置は、以上のよう
に、本発明にかかる上記メモリ一体型表示基板を備えて
いる構成である。
【0293】上記の構成によれば、本発明にかかる表示
装置が上記メモリ一体型表示基板を備えていることで、
上記第1のメモリ素子またはメモリ性を有する電気光学
素子からの出力により上記第3の配線がチャージアップ
されることがなくなる分、低消費電力化することができ
る。この結果、このようなメモリ一体型表示基板を備え
た表示装置の低消費電力化を図ることができるという効
果を奏する。
【0294】本発明にかかるメモリセルアレイは、以上
のように、1方向に配列された複数の第4の配線と、上
記第4の配線のそれぞれと交差する複数の第5の配線
と、上記第4の配線と第5の配線との交差位置毎に少な
くとも1つずつ設けられ、データ信号によって制御され
る第2のメモリ素子と、上記第4の配線と第5の配線と
の交差位置毎に設けられ、上記第2のメモリ素子におけ
るデータの読み書きと同期して状態が書き換えられる第
3のメモリ素子とを有することを特徴としている。
【0295】それゆえ、上記第2のメモリ素子に書き込
まれたデータを転送するに際し、上記第2のメモリ素子
に書き込まれたデータ、つまり、画素に表示すべきデー
タと共に、画素に表示すべきデータを書き換えるか否か
を示すデータ(変移データ)を転送することができる。
このため、どの画素を書き換えるべきであるかを知るこ
とができ、書き換え対象の画素のみを書き換えることが
できる。このため、省電力化を図ることができるという
効果を奏する。
【0296】本発明にかかるメモリセルアレイは、以上
のように、1方向に配列された複数の第4の配線と、上
記第4の配線のそれぞれと交差する複数の第5の配線
と、上記第4の配線と第5の配線との交差位置毎に少な
くとも1つずつ設けられた第2のメモリ素子と、上記各
第2のメモリ素子を制御するためのデータ信号が入力さ
れる複数の第6の配線と、上記第4の配線と第5の配線
との交差位置毎に少なくとも1つずつ設けられ、上記第
4の配線の選択/非選択によって導通/非導通が制御さ
れる第4のスイッチ素子と、上記第4の配線と第5の配
線との交差位置毎に少なくとも1つずつ設けられ、上記
第2の配線の選択/非選択によって導通/非導通が制御
される第5のスイッチ素子とを備え、上記第4の配線と
第5の配線との交差位置毎に、上記第6の配線と、第4
および第5のスイッチ素子と、第2のメモリ素子とが、
直列に接続されている構成を有している。
【0297】すなわち、本発明は、前記第1および第2
のスイッチ素子と1つのメモリ素子のみが対応し、電気
光学素子を含まない構成にも適用可能である。つまり、
本発明は、表示基板における画素メモリ構成に限らず、
通常のメモリICセル構成や、表示基板上の表示部外の
メモリセル構成等、メモリセルアレイに適用しても消費
電力を削減することができる。
【0298】上記の構成によれば、第4の配線と第5の
配線とが共に選択状態となった、第2のメモリ素子の
み、上記第4の配線と上記第2のメモリ素子との間が導
通状態となる。このため、選択されていない第2のメモ
リ素子では、上記第4の配線と第2のメモリ素子との間
が遮断状態(オープン状態)となり、上記第2のメモリ
素子からの出力により上記第6の配線がチャージアップ
またはチャージダウンされることがなくなり、その分、
低消費電力化することができるいう効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態にかかる表示装置の構成
を示すシステム構成図である。
【図2】上記表示装置におけるメモリ素子のインバータ
回路の構成図である。
【図3】上記表示素子に用いた有機EL素子の積層構造
を示す概略構成図である。
【図4】(a)〜(j)は、上記表示装置に用いたTF
T基板の製造工程を示す図である。
【図5】本発明の他の実施の形態で用いた表示装置の構
成を示すシステム構成図である。
【図6】本発明のさらに他の実施の形態で用いた表示装
置の構成を示すシステム構成図である。
【図7】図6に示す表示装置における各配線の波形図で
ある。
【図8】本発明のさらに他の実施の形態で用いた表示装
置の構成を示すシステム構成図である。
【図9】図8に示す表示装置における各配線の波形図で
ある。
【図10】本発明のさらに他の実施の形態で用いた表示
装置の構成を示すシステム構成図である。
【図11】図10に示す表示装置で用いたメモルセアレ
イの構成を示すシステム構成図である。
【図12】図11に示すメモルセアレイにおける各配線
の波形図である。
【図13】従来の表示装置の回路構成を示す回路構成図
である。
【図14】従来の他の表示装置の回路構成を示す回路ブ
ロック図である。
【図15】図14に示す画素メモリの回路構成例であ
る。
【図16】従来の他の表示装置の構成を示すブロック図
である。
【図17】図16に示す表示部における画素メモリの回
路構成図である。
【図18】SRAMのメモリ構成を示す回路構成図であ
る。
【符号の説明】
30 表示基板(メモリ一体型表示基板) 31 カラムデコーダ 32 ロウデコーダ 36〜38 アドレス信号線 39 データ信号線 40 TFT(第6のスイッチ素子) 46 TFT(第1のスイッチ素子) 47 TFT(第2のスイッチ素子) 48 TFT(スイッチ素子) 49 有機EL素子(電気光学素子) 52 メモリ素子(第1のメモリ素子) 53 TFT(スイッチ素子) 54 有機EL素子(電気光学素子) 55 TFT(第6のスイッチ素子) 60 表示基板(メモリ一体型表示基板) 70 表示基板(メモリ一体型表示基板) 75,76 メモリ素子(第1のメモリ素子) 77 TFT(第2のスイッチ素子) 78 TFT(第1のスイッチ素子) 79 TFT(第2のスイッチ素子) 80 TFT(第1のスイッチ素子) 81,82 TFT(第6のスイッチ素子) 83,84 データ信号線 85,86 TFT(スイッチ素子) 87 コントローラ 90 表示基板(メモリ一体型表示基板) 95,96 メモリ素子(第1のメモリ素子) 97,98 TFT(第3のスイッチ素子) 99 コントローラ 100 表示基板(メモリ一体型表示基板) 101 RAM(メモリセルアレイ) 102 コントローラ 104 アドレス信号線 111,112 メモリ素子(第2のメモリ素子) 113 TFT(第5のスイッチ素子) 114 TFT(第4のスイッチ素子) 115 TFT(第5のスイッチ素子) 116 TFT(第4のスイッチ素子) 117,118 TFT(第6のスイッチ素子) 119,120 TFT(第7のスイッチ素子) 121 メモリ素子(第3のメモリ素子) 122〜125 TFT(スイッチ素子) 126 カラムデコーダ 127 ロウデコーダ 131〜133 アドレス信号線 135〜137 データ信号線 Aij 画素 Aik 画素 Cj カラム側配線(第1の配線) Cj’ カラム側配線(第4の配線) Ck カラム側配線(第1の配線) Di データ配線(第3の配線) Dj データ配線(第3の配線) DjB1 データ配線(第3の配線) DjB1’ データ配線(第6の配線) DjB2 データ配線(第3の配線) DjB2’ データ配線(第6の配線) DjBx データ配線(第3の配線) DjBx’ データ配線(第6の配線) DjF 変移データ配線(第8の配線) Dk データ配線(第3の配線) DkBx データ配線(第3の配線) EiB1 ビット制御配線 EiB1’ ビット制御配線(第7の配線) EiB2 ビット制御配線 EiB2’ ビット制御配線(第7の配線) EiBx ビット制御配線 EiF 変移データ制御配線(第7の配線) Gi ロウ側配線(第2の配線) Gi’ ロウ側配線(第4の配線) Hj 配線(第8の配線) Fj 配線 Mij メモリセル Mik メモリセル
フロントページの続き Fターム(参考) 5C006 AF06 AF69 BB16 BC03 BC06 BC12 BF01 BF27 BF33 EB05 FA47 5C080 AA06 AA10 DD26 DD30 JJ02 JJ03 JJ04 JJ06 5C094 AA22 BA03 BA09 BA27 BA49 CA19 EA04 EA07

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1方向に配列された複数の第1の配線と、 上記第1の配線のそれぞれと交差する複数の第2の配線
    と、 上記第1の配線と第2の配線との交差位置毎に少なくと
    も1つずつ設けられた、電気光学素子および第1のメモ
    リ素子、またはメモリ性を有する電気光学素子と、 上記各第1のメモリ素子またはメモリ性を有する電気光
    学素子を制御するためのデータ信号が入力される複数の
    第3の配線と、 上記第1の配線と第2の配線との交差位置毎に少なくと
    も1つずつ設けられ、上記第1の配線の選択/非選択に
    よって導通/非導通が制御される第1のスイッチ素子
    と、 上記第1の配線と第2の配線との交差位置毎に少なくと
    も1つずつ設けられ、上記第2の配線の選択/非選択に
    よって導通/非導通が制御される第2のスイッチ素子と
    を備え、 上記第1の配線と第2の配線との交差位置毎に、上記第
    3の配線と、第1および第2のスイッチ素子と、第1の
    メモリ素子またはメモリ性を有する電気光学素子とが、
    直列に接続されていることを特徴とするメモリ一体型表
    示基板。
  2. 【請求項2】上記電気光学素子1つに対し、上記第1の
    メモリ素子が複数設けられ、 上記第1のメモリ素子はそれぞれ、導通/非導通の切り
    替えが可能な第3のスイッチ素子を介して上記第1およ
    び第2のスイッチ素子と接続されていることを特徴とす
    る請求項1記載のメモリ一体型表示基板。
  3. 【請求項3】1方向に配列された複数の第4の配線と、 上記第4の配線のそれぞれと交差する複数の第5の配線
    と、 上記第4の配線と第5の配線との交差位置毎に少なくと
    も1つずつ設けられ、データ信号によって制御される第
    2のメモリ素子と、 上記第4の配線と第5の配線との交差位置毎に設けら
    れ、上記第2のメモリ素子におけるデータの読み書きと
    同期して状態が書き換えられる第3のメモリ素子とを有
    するメモリセルアレイが、 上記第1の配線と接続されていることを特徴とする請求
    項1または2記載のメモリ一体型表示基板。
  4. 【請求項4】第1の方向に配列された複数の第1の配線
    または第2の配線と、 上記第1の配線または第2の配線のそれぞれと交差する
    複数の第3の配線と、 上記第1の配線または第2の配線と、第3の配線との交
    差位置毎に少なくとも1つずつ設けられた電気光学素子
    および第1のメモリ素子、またはメモリ性を有する電気
    光学素子と、 上記第1または第2の配線と接続されたメモリセルアレ
    イとを有し、 上記メモリセルアレイは、 第1の方向に配列された複数の第4の配線と、 上記第4の配線のそれぞれと交差する複数の第5の配線
    と、 上記第4の配線と第5の配線との交差位置毎に少なくと
    も1つずつ設けられ、データ信号によって制御される第
    2のメモリ素子と、 上記第4の配線と第5の配線との交差位置毎に設けら
    れ、上記第2のメモリ素子におけるデータの読み書きと
    同期して状態が書き換えられる第3のメモリ素子とを有
    し、 上記第3のメモリ素子は、上記第2のメモリ素子に外部
    からデータ信号が入力されると、上記第2のメモリ素子
    に外部からデータ信号が入力されたことを示すデータを
    記録し、 上記第2のメモリ素子は、該第2のメモリ素子に外部か
    らデータ信号が入力されたことを示すデータが上記第3
    のメモリ素子に記録されているときにのみ、該第2のメ
    モリ素子に入力されたデータ信号を上記第3の配線に転
    送することを特徴とするメモリ一体型表示基板。
  5. 【請求項5】上記第1のメモリ素子が不揮発性メモリで
    あり、上記第2および第3のメモリ素子が揮発性メモリ
    であることを特徴とする請求項3または4記載のメモリ
    一体型表示基板。
  6. 【請求項6】請求項1〜5の何れか1項に記載のメモリ
    一体型表示基板を備えていることを特徴とする表示装
    置。
  7. 【請求項7】1方向に配列された複数の第4の配線と、 上記第4の配線のそれぞれと交差する複数の第5の配線
    と、 上記第4の配線と第5の配線との交差位置毎に少なくと
    も1つずつ設けられ、データ信号によって制御される第
    2のメモリ素子と、 上記第4の配線と第5の配線との交差位置毎に設けら
    れ、上記第2のメモリ素子におけるデータの読み書きと
    同期して状態が書き換えられる第3のメモリ素子とを有
    することを特徴とするメモリセルアレイ。
  8. 【請求項8】1方向に配列された複数の第4の配線と、 上記第4の配線のそれぞれと交差する複数の第5の配線
    と、 上記第4の配線と第5の配線との交差位置毎に少なくと
    も1つずつ設けられた第2のメモリ素子と、 上記各第2のメモリ素子を制御するためのデータ信号が
    入力される複数の第6の配線と、 上記第4の配線と第5の配線との交差位置毎に少なくと
    も1つずつ設けられ、上記第4の配線の選択/非選択に
    よって導通/非導通が制御される第4のスイッチ素子
    と、 上記第4の配線と第5の配線との交差位置毎に少なくと
    も1つずつ設けられ、上記第2の配線の選択/非選択に
    よって導通/非導通が制御される第5のスイッチ素子と
    を備え、 上記第4の配線と第5の配線との交差位置毎に、上記第
    6の配線と、第4および第5のスイッチ素子と、第2の
    メモリ素子とが、直列に接続されていることを特徴とす
    るメモリセルアレイ。
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