JP2002287567A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2002287567A
JP2002287567A JP2001086482A JP2001086482A JP2002287567A JP 2002287567 A JP2002287567 A JP 2002287567A JP 2001086482 A JP2001086482 A JP 2001086482A JP 2001086482 A JP2001086482 A JP 2001086482A JP 2002287567 A JP2002287567 A JP 2002287567A
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Katsuhiro Aoki
勝弘 青木
Takashi Bisaiji
隆 美才治
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 像担持体に形成された静電潜像を、離型剤を
含有するトナーによって可視像化し、そのトナー像を記
録媒体に転写する画像形成装置において、像担持体表面
にフィルミングが形成されることを防止する。 【解決手段】 像担持体1に潤滑剤を塗布し、その像担
持体表面の摩擦係数μを0.1≦μ≦0.4にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、像担持体に静電潜
像を形成し、該静電潜像を、トナーによってトナー像と
して可視像化し、該トナー像を直接、又は中間転写体を
介して記録媒体に転写し、該記録媒体に転写されたトナ
ー像を当該記録媒体に定着する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子複写機、プリンタ、ファクシミリ或
いはこれらの少なくとも2つの機能を備えた複合機など
として構成される上記形式の画像形成装置は従来より周
知である。かかる画像形成装置において、ワックスなど
の離型剤を含有しないトナーは従来より一般に使用され
ているが、かかるトナーを用いた場合、像担持体の表面
へのフィルミングは発生し難いものの、記録媒体上のト
ナー像を定着する定着装置の定着部材にオイルを塗布し
て定着部材とトナーとの離型性を高めなければならな
い。オイルの使用は、定着装置の設置スペースの増大
と、そのコストアップをもたらす。そこで離型剤を含有
するトナー、例えば離型剤含有の粉砕トナーを用い、定
着部材へのオイルの塗布を行わない所謂オイルレス定着
方式を採用することも公知である。ところが、かかるト
ナーは、これに含有された離型剤がトナー粒子の表面に
存在することもあるため、像担持体表面の摩擦係数が高
いとその離型剤が像担持体表面に付着してその表面に離
型剤を核としたフィルミングが発生し、画像品質を低下
させる。また、像担持体の摩擦係数を低くしすぎると、
地汚れなどの副作用は低減するが、トナーと像担持体と
の付着力が低減するため、画像濃度が低下する。
【0003】また、高解像度に代表される高画質化の必
要性から、トナーの小粒径化、均一粒径分布を狙った球
形トナーが提案されている。ところが、像担持体表面の
摩擦係数が高いと、球形トナーを用いたプロセスでは、
トナーと像担持体との非静電的付着力が高まるので、ト
ナー像転写工程後の像担持体表面のクリーニングの余裕
度が低減し、クリーニング不良に基因する像担持体表面
へのフィルミングが発生して画像品質が低下する。これ
は、トナー粒子が球形に近くなる程、発生しやすくな
る。逆に像担持体表面の摩擦係数が低くなりすぎると、
画像濃度が低下し、この場合も画像品質の低下を招く。
【0004】さらに、変成されたポリエステルを少なく
ともトナーバインダーとして含有する乾式トナーや、離
型剤と、変成されたポリエステルを少なくともトナーバ
インダーとして含有する乾式トナーを使用する画像形成
装置も公知であるが、かかるトナーを用いた場合も、像
担持体表面の摩擦係数が高くなると、その表面へのフィ
ルミングが発生しやすくなり、逆に像担持体表面の摩擦
係数が低くなりすぎると、画像濃度が低下する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
の如き各トナーを用いた場合にも、フィルミングが発生
し難く、高品質な画像を得ることのできる画像形成装置
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、像担持体に静電潜像を形成し、該静電潜像
を、離型剤を含有するトナーによってトナー像として可
視像化し、該トナー像を直接、又は中間転写体を介して
記録媒体に転写し、該記録媒体に転写されたトナー像を
当該記録媒体に定着する画像形成装置において、前記像
担持体に潤滑剤を塗布してその表面の摩擦係数μを0.
1≦μ≦0.4としたことを特徴とする画像形成装置を
提案する(請求項1)。
【0007】また、本発明は、同じ目的を達成するた
め、像担持体に静電潜像を形成し、該静電潜像を、球形
トナーによってトナー像として可視像化し、該トナー像
を直接、又は中間転写体を介して記録媒体に転写し、該
記録媒体に転写されたトナー像を当該記録媒体に定着す
る画像形成装置において、前記像担持体に潤滑剤を塗布
してその表面の摩擦係数μを0.1≦μ≦0.4とした
ことを特徴とする画像形成装置を提案する(請求項
2)。
【0008】さらに、本発明は、同じ目的を達成するた
め、像担持体に静電潜像を形成し、該静電潜像を、変成
されたポリエステルを少なくともトナーバインダーとし
て含有するトナーによってトナー像として可視像化し、
該トナー像を直接、又は中間転写体を介して記録媒体に
転写し、該記録媒体に転写されたトナー像を当該記録媒
体に定着する画像形成装置において、前記像担持体に潤
滑剤を塗布してその表面の摩擦係数μを0.1≦μ≦
0.4としたことを特徴とする画像形成装置を提案する
(請求項3)。
【0009】また、本発明は、同じ目的を達成するた
め、像担持体に静電潜像を形成し、該静電潜像を、離型
剤と、変成されたポリエステルを少なくともトナーバイ
ンダーとして含有するトナーによってトナー像として可
視像化し、該トナー像を直接、又は中間転写体を介して
記録媒体に転写し、該記録媒体に転写されたトナー像を
当該記録媒体に定着する画像形成装置において、前記像
担持体に潤滑剤を塗布してその表面の摩擦係数μを0.
1≦μ≦0.4としたことを特徴とする画像形成装置を
提案する(請求項4)。
【0010】さらに、上記請求項1乃至4のいずれかに
記載の画像形成装置において、像担持体に形成されたト
ナー像を中間転写体を介して記録媒体に転写するように
構成され、かつ該中間転写体に潤滑剤を塗布してその表
面の摩擦係数μsを0.1≦μs≦0.4とすると有利
である(請求項5)。
【0011】また、上記請求項1乃至5のいずれかに記
載の画像形成装置において、交互電界を形成して、前記
静電潜像をトナー像として可視像化する現像装置を用い
ると有利である(請求項6)。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例を図面
に従って詳細に説明する。先ず、各請求項に記載の各発
明に対応する後述の各実施例に係る画像形成装置の基本
構成から明らかにする。
【0013】図1は、画像形成装置の一例を示す概略図
であり、この画像形成装置は、ドラム状の感光体として
構成された像担持体1を有し、ここに示した像担持体1
は、アルミニウムなどの素管に感光性を有する有機感光
体を塗布し、感光層を形成したものとなっている。かか
る像担持体1は図1における時計方向に回転駆動され、
このとき帯電装置2によって表面を一様に帯電され、そ
の帯電面に対し、図示していない露光装置からの光L、
例えば光変調されたレーザ光を照射され、像担持体表面
に静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像装置3
を通るときトナーによってトナー像として可視像化され
る。この現像装置3の現像ケース4には、乾式の現像剤
Dが収容され、この現像剤により静電潜像が現像され
る。静電潜像が乾式トナーによってトナー像として可視
像化されるのである。
【0014】上述のトナー像は、像担持体1と転写装置
5との間に送り込まれた転写紙などから成る記録媒体P
上に転写され、トナー像を転写された記録媒体Pは、定
着装置6の加熱された定着ローラ7より成る定着部材
と、加圧ローラ8との間を通り、このとき熱と圧力との
作用によりトナー像が記録媒体上に定着される。
【0015】トナー像転写後の像担持体表面に付着する
転写残トナーは、クリーニング装置9のクリーニングブ
レード16によって掻き取り除去される。このようにク
リーニングされた像担持体表面は、除電ランプ10から
の光を照射されて、その表面電位が初期化される。
【0016】上述した例では、像担持体上のトナー像を
記録媒体Pに直に転写したが、後述する例のように、像
担持体上のトナー像を一旦、中間転写体上に転写し、そ
のトナー像を記録媒体に転写し、そのトナー像を定着す
るように構成することもできる。このように、像担持体
に静電潜像を形成し、この静電潜像を乾式トナーによっ
てトナー像として可視像化し、該トナー像を直接、又は
中間転写体を介して記録媒体に転写し、その記録媒体に
転写されたトナー像を当該記録媒体に定着するのであ
る。
【0017】図2は現像装置3の拡大説明図であり、こ
こに示した現像装置3は、前述のように現像ケース4に
現像剤Dが収容され、ここでは図2に模式的に拡大して
示すように、トナーTと磁性粒子(キャリア)Cとを混
合して成る乾式の二成分系現像剤Dが使用されている
が、キャリアを有さない乾式の一成分系現像剤を用いる
こともできる。
【0018】磁性粒子Cは金属もしくは樹脂をコアとし
てフェライト等の磁性材料を含有し、表層はシリコン樹
脂等で被覆されたものである。粒径は20〜50μmの
範囲が良好である。また抵抗はダイナミック抵抗で10
4〜106Ωの範囲が最適である。但し測定方法は磁石
を内包したローラ(φ20;600RPM)に磁性粒子
を担持して、幅65mm、長さ1mmの面積の電極をギ
ャップ0.9mmで対向させ、耐圧上限レベル(高抵抗
シリコンコートキャリアでは400V、鉄粉キャリアで
は数V)の印加電圧を印加した時の測定値である。
【0019】現像装置3は図2における反時計方向に回
転駆動される非磁性スリーブより成る現像ローラ11を
有し、その内部に磁石12が固定配置されている。現像
ローラ11を向いた側の各磁石12の磁極をN1,S
1,N2,S2,S3として示してある。現像剤Dは撹
拌されることにより、そのトナーTと磁性粒子Cが互い
に逆極性に摩擦帯電され、トナーTの帯電量は、例えば
−10〜−30〔μc/g〕である。現像ローラ11に
担持されて搬送される現像剤Dは磁気ブラシを形成し、
ドクタ13によってその搬送量が規制され、現像ローラ
11と像担持体1との間に運ばれた現像剤中のトナーが
静電潜像に静電的に移行して、その潜像が可視像化され
る。図2に例示した現像ローラ11は、その直径をφ1
8とし、表面はサンドブラストもしくは1〜数mmの深
さを有する複数の溝を形成する処理を行い10〜20μ
mRZの範囲に入るようにあらしている。また、ドクタ
13と現像ローラ11の間の最近接部に於ける間隔は5
00μmに設定され、ドクタ13に対向した磁石12の
磁極N1はドクタ13よりも現像ローラ11の回転方向
上流側に数度傾斜して位置している。これにより、現像
剤Dのドクタ13から戻るような循環流を容易に形成す
ることが出来る。
【0020】現像ローラ11上の現像剤Dのうちのトナ
ーTは現像ローラ11に印加された現像バイアスの下
に、静電潜像に移行する。ちなみに本例では像担持体1
の線速は200mm/s、現像ローラ11の線速は240mm
/sとしている。像担持体1の直径を50mm、現像ロー
ラ11の直径を18mmとして、現像行程が行われる。
像担持体1と現像ローラ11の間隙である現像ギャップ
は0.8mmから0.4mmの範囲で設定でき、その値
を小さくする事で現像効率の向上を図る事が可能であ
る。感光層の厚みを30μmとし、露光装置のビームス
ポット径を50×60μm、光量を0.47mWとしてい
る。像担持体の帯電(露光前)電位を−700V、露光
後電位VLを−120Vとして現像バイアス電圧を−4
70V、すなわち現像ポテンシャル350Vとして反転
現像が行われる。
【0021】ここで、本例の画像形成装置は、従来の欠
点を除去すべく、像担持体表面に潤滑剤を塗布してその
表面の摩擦係数μを0.1≦μ≦0.4に設定するよう
に構成されている。以下、これに関する構成を説明す
る。
【0022】像担持体1の適所、図1に示した例では、
像担持体1の表面移動方向に関し、クリーニング装置9
よりも下流側であって、除電ランプ10よりも上流側の
位置に、像担持体表面に接触し、かつスティック状とな
った固形状の潤滑剤ブロック14にも接触したブラシロ
ーラ15が設けられている。このブラシローラ15が回
転することにより、潤滑剤ブロック14から潤滑剤が削
り取られ、その潤滑剤が像担持体の有機感光材料(又は
無機感光材料のこともある)の表面に塗布される。この
ようにして、像担持体表面の摩擦係数が上述した範囲の
値に保たれる。潤滑剤ブロック14を直に像担持体表面
に当接させて潤滑剤を塗布してもよく、また、潤滑剤を
常時、像担持体に供給してもよいが、一定枚数おきに供
給するようにしてもよい。さらに、中間転写体を有する
画像形成装置の場合には、その中間転写体に潤滑剤を塗
布し、これを像担持体表面に移行させて、像担持体表面
に潤滑剤を塗布するように構成してもよい。
【0023】ここで、本明細書における前述の摩擦係数
μ及び後述する摩擦係数μsは、オイラーベルト方式に
よるものであり、当該摩擦係数は下記測定方式で算出す
る。図3及び図4に示すように、測定用の感光体より成
るドラムの像担持体1を台座に固定して、幅が30m
m、長さが例えば297mmにカットした厚み89μm
の上質紙〔(株)リコー製TYPE6200ペーパー、
A4T目〕24を像担持体1の周面に90°の角度に亘
って巻き掛け、紙端部の一方に重量の無視できる糸20
を介して0.98N(100g重)の分銅25を取り付
け、もう一方の片端に重量を無視できる糸21を介して
重量測定用のデジタルプッシュプルゲージ23を取り付
ける。台上に載せたデジタルプッシュプルゲージ25を
矢印A方向にゆっくり引き、紙24が像担持体上を滑っ
て移動を開始した時の重量F(N)を読みとり、次の式
で(静止)摩擦係数を計算する。 μ=〔ln(F/W)〕/(π/2) ただし、μ:静止摩擦係数、F:読みとり荷重(N) W:分銅の重さ(N) π:円周率
【0024】上記紙24のその他の特性は、秤量71.
7g/m、密度0.81g/cm 、平滑度:表40
s、裏37s、体積抵抗率1.2×1011Ω・cmで
ある。像担持体1表面に潤滑剤等を塗布しない、未処理
の場合の像担持体1に於ける上記方法による測定値は、
0.5〜0.6であり、経時で増加する傾向にある。こ
れに対して潤滑剤を塗布した像担持体1の測定を行うと
その値は0.1〜0.4の範囲であった。
【0025】(実施例1)実施例1は、請求項1に対応
するものであり、当該実施例の画像形成装置に使用され
るトナーは、離型剤を含有する乾式トナーであり、かか
るトナーによって前述のように静電潜像をトナー像とし
て可視像化する。実際に現像に使用されるトナーに、離
型剤を含有しないトナーが含まれていてもよい。離型剤
含有トナーのより具体的な例を説明する。
【0026】このトナーTに用いられる樹脂はポリエス
テル、ポリオール、スチレンアクリル等のバインダー樹
脂等が使用できる。また離型剤としてのワックス類は、
従来公知のものが使用できる。例えば、低分子量ポリエ
チレン、低分子量ポリプロピレン等の低分子量ポリオレ
フィンワックス、フィッシャー・トロプシュワックス等
の合成炭化水素系ワックス、密ロウ、カルナウバワック
ス、キャンデリラワックス、ライスワックス、モンタン
ワックス等の天然ワックス類、パラフィンワックス、マ
イクロクリスタリンワックス等の石油ワックス類、ステ
アリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸等の高級脂肪酸
及び高級脂肪酸の金属塩、高級脂肪酸アミド等及びこれ
らの各種変性ワックスが挙げられる。これらは1種又は
2種以上を併用して用いることが出来るが、特に脱遊離
脂肪酸型カルナウバワックス、モンタンワックス及び酸
化ライスワックスを単独又は組み合わせて使用する事に
より良好な離型性を得る事ができる。ここで、カルナウ
バワックスとしては、微結晶であり、酸価が5以下であ
り、結着樹脂中に分散した時の粒子径が1μm以下であ
るものが特に好ましい。又、モンタンワックスについて
は、一般に鉱物より精製されたモンタン系ワックスを指
し、カルナウバワックス同様、微結晶であり、酸価が5
〜14であるものが特に好ましい。又、酸化ライスワッ
クスは、米ぬかワックスを空気酸化したものであり、そ
の酸価が10〜30であるものが特に好ましい。さら
に、この時の離型剤の融点が80〜125℃であること
が特に好ましい。融点を80℃以上にすることにより耐
久性が優れたトナーとすることができ、又、融点を12
5℃以下とすることにより定着時に速やかに溶融し、確
実な離型効果を発揮できる。これらの離型剤の含有量
は、結着樹脂100重量部に対して、通常1〜15重量
部、好ましくは、2〜10重量部である。1重量部以下
では定着装置の定着ローラにトナーが付着するオフセッ
トの防止効果が不十分であり、15重量部以上では転写
性、耐久性等が低下する。
【0027】また、このトナーは、着色剤や、必要に応
じて、帯電制御剤、磁性体、添加剤等を加えることも可
能である。
【0028】用いられる着色剤としては、公知の染料及
び顔料が使用できる。黄色系着色剤としては、例えば、
ナフトールイエローS、ハンザイエロー(10G、5
G、G)、カドミュウムイエロー、黄色酸化鉄、黄土、
黄鉛、チタン黄、ポリアゾイエロー、オイルイエロー、
ハンザイエロー、(GR、A、RN、R),ピグメント
イエローL、ベンジジンイエロー(G、GR)、パーマ
ネントイエロー(NCG)、バルカンファストイエロー
(5G、R)、タートラジンレーキ、キノリンイエロー
レーキ、アンスラザンイエローBGL、ベンズイミダゾ
ロンイエロー、イソインドリノンイエロー等が挙げられ
る。赤色系着色剤としては、例えば、ベンガラ、鉛丹、
鉛朱、カドミュウムレッド、カドミュウムマーキュリレ
ッド、アンチモン朱、パーマネントレッド4R、パラレ
ッド、ファイヤーレッド、パラクロロオルトニトロアニ
リンレッド、リソールファストスカーレットG、ブリリ
アントファストスカーレット、ブリリアントカーミンB
S、パーマネントレッド(F2R、F4R、FRL、F
RLL、F4RH)、ファストスカーレットVD、ベル
カンファストルビンB、ブリリアントスカーレットG、
リソールルビンGX、パーマネントレッド(F5R、F
BB)、ブリリアントカーミン6B、ピグメントスカー
レット3B、ボルドー5B、トルイジンマルーン、パ−
マネントボルドーF2K、ヘリオボルドーBL、ボルド
ー10B、ボンマルーンライト、ボンマルーンメジア
ム、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、ローダミン
レーキY、アリザリンレーキ、チオインジゴレッドB、
チオインジゴマルーン、オイルレッド、キナクリドンレ
ッド、ピラゾロンレッド、ポリアゾレッド、クロームバ
ーミリオン、ベンジジンオレンジ、ペリノンオレンジ、
オイルオレンジ等が挙げられる。
【0029】青色系着色剤としては、例えば、コバルト
ブルー、セルリアンブルー、アルカリブルーレーキ、ピ
ーコックブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、無金
属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー、ファ
ストスカイブルー、インダンスレンブルー(RS、B
C)、インジゴ、群青、紺青、アントラキノンブルー、
ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ、
コバルト紫、マンガン紫、ジオキサンバイオレット、ア
ントラキノンバイオレット、クロムグリーン、ジンクグ
リーン、酸化クロム、ピリジアン、エメラルドグリー
ン、ピグメントグリーンB、ナフトールグリーンB、グ
リーンゴールド、アシッドグリーンレーキ、マラカイト
グリーンレーキ、フタロシアニングリーン、アントラキ
ノングリーン等が挙げられる。
【0030】黒色系着色剤としては、例えば、カーボン
ブラック、オイルファーネスブラック、チャンネルブラ
ック、ランプブラック、アセチレンブラック、アニリン
ブラック等のアジン系色素、金属塩アゾ色素、金属酸化
物、複合金属酸化物等が挙げられる。
【0031】その他の着色剤としては、チタニア、亜鉛
華、リトボン、ニグロシン染料、鉄黒等が挙げられる。
これらの着色剤の含有量は結着樹脂100重量部に対し
て、通常1〜30重量部の範囲内である。
【0032】用いられる帯電制御剤としては、まず、ト
ナーを正帯電性に制御するものとして、ニグロシン及び
その変成物、トリブチルベンジルアンモニウム−1−ヒ
ドロキシ−4−ナフトスルフォン酸塩、テトラブチルア
ンモニウムテトラフルオロボレート等の四級アンモニウ
ム塩、ジブチルスズオキサイド、ジオクチルスズオキサ
イド、ジシクロヘキシルスズオキサイド等のジオルガノ
スズオキサイド、ジブチルスズボレート、ジオクチルス
ズボレート、ジシクロヘキシルスズボレート等のジオル
ガノスズボレート等が挙げられる。また、トナーを負帯
電性に制御するものとして、サリチル酸金属錯体や塩
類、有機ホウ素塩類、カリックスアレン系化合物等が挙
げられる。
【0033】これらは、それぞれ単独あるいは2種類以
上組合わせて用いることも可能である。これらの帯電制
御剤の含有量は結着樹脂100重量部に対して、0.5
〜8重量部が好ましい。
【0034】更に、トナーTは、磁性体を含有させ、磁
性トナーとしても使用することも出来る。具体的な磁性
体としては、マグネタイト、ヘマタイト、フェライト等
の酸化鉄、コバルト、ニッケルのような金属あるいはこ
れら金属とアルミニウム、銅、鉛、マグネシウム、ス
ズ、亜鉛、アンチモン、ベリリウム、ビスマス、カドミ
ウム、カルシウム、マンガン、セレン、チタン、タング
ステン、バナジウムのような金属との合金及びその混合
物等が挙げられる。これらの磁性体は平均粒径が0.1
〜2μm程度のものが望ましく、このときの磁性体の含
有量は、結着樹脂100重量部に対して20〜200重
量部、特に好ましくは結着樹脂100重量部に対して4
0〜150重量部である。
【0035】用いられる添加剤としては、従来公知のも
のが使用できるが、具体的には、Si,Ti,Al,M
g,Ca,Sr,Ba,In,Ga,Ni,Mn,W,
Fe,Co,Zn,Cr,Mo,Cu,Ag,V,Zr
等の酸化物や複合酸化物等が挙げられ、特にSi,T
i,Alの酸化物であるシリカ、チタニア、アルミナが
好適に用いられる。また、このときの添加剤の添加量
は、母体粒子100重量部に対して0.5〜1.8重量
部であることが好ましく、特に好ましくは、0.7〜
1.5重量部である。添加剤の添加量が、0.5重量部
未満であると、トナーの流動性が低下するため、十分な
帯電性が得られず、また、転写性や耐熱保存性も不十分
となり、また、地汚れやトナー飛散の原因にもなりやす
い。また1.8重量部より多いと、流動性は向上するも
のの、クリーニングブレードのビビリ、ブレードめくれ
等の感光体クリーニング不良や、トナーから遊離した添
加剤による感光体等へのフィルミングが生じやすくな
り、クリーニングブレードや感光体等の耐久性が低下
し、定着性も悪化する。さらに、細線部におけるトナー
のチリが発生しやすくなり、特に、フルカラー画像にお
ける細線の出力の場合には、少なくとも2色以上のトナ
ーを重ねる必要があり、付着量が増えるため、特にその
傾向が顕著である。さらに、カラートナーとして用いる
場合には、添加剤が多く含有されていると、透明シート
に形成されたトナー画像をオーバーヘッドプロジェクタ
ーで投影した場合に投影像にかげりが生じ、鮮明な投影
像が得られにくくなる。
【0036】ここで、添加剤の含有量の測定には種々の
方法があるが、蛍光X線分析法で求めるのが一般的であ
る。すなわち、添加剤の含有量既知のトナーについて、
蛍光X線分析法で検量線を作成し、この検量線を用い
て、添加剤の含有量を求めることができる。さらに、添
加剤は、必要に応じ、疎水化、流動性向上、帯電性制御
等の目的で、表面処理を施されていることが好ましい。
ここで、表面処理に用いる処理剤としては、有機系シラ
ン化合物等が好ましく、例えば、メチルトリクロロシラ
ン、オクチルトリクロロシラン、ジメチルジクロロシラ
ン等のアルキルクロロシラン類、ジメチルジメトキシシ
ラン、オクチルトリメトキシシラン等のアルキルメトキ
シシラン類、ヘキサメチルジシラザン、シリコーンオイ
ル等が挙げられる。又、処理方法としては、有機シラン
化合物を含有する溶液中に添加剤を漬積し乾燥させる方
法、添加剤に有機シラン化合物を含有する溶液を噴霧し
乾燥させる方法等があるが、いずれの方法も好適に用い
ることができる。
【0037】本実施例では先に述べた樹脂材料を粉砕法
により必要な粒径まで粉砕して添加剤を外添したものを
使用する。
【0038】トナーTの体積平均粒径の範囲は3〜12
μmが好適であるが、本実施例では6μmであり、1200
dpi以上の高解像度の画像にも十分対応する事が可能で
ある。
【0039】図5はかかるトナー粒子を模式的に示す説
明図である。図中の最小径の円は離型剤を示し、最大径
の円は帯電制御剤(CCA)を示し、中位の径の円は着
色剤を示しており、余白は樹脂である。
【0040】上述の如き離型剤含有トナーを用いた従来
の画像形成装置においては、プロセスを繰り返すうちに
特に離型剤が像坦持体表面に付着してフィルミングの核
となる。それに微粉トナーが付着して部材等の摺擦で像
坦持体表面に融着してしまうものである。これに対し、
本例の画像形成装置では、前述のように、像坦持体表面
に潤滑剤が付着しているので、付着しようとする物質と
の摩擦係数が小さくなり、特にクリーニング工程でのト
ナーの剥離が確実に行える。また像坦持体表面に潤滑剤
が被覆している状態なので、トナー中の離型剤、バイン
ダー樹脂等が像坦持体表面に直接接触する確率が極めて
少なくなるのでフィルミングを防止する事ができる。像
担持体1の摩擦係数を下げる事により本来像担持体1へ
の付着に不必要な地汚れトナーを除去できる。トナーと
像担持体1との間の付着力を低減して像担持体表面への
フィルミングを防止するのである。また像担持体1の表
面を保護できるので、寿命を延ばす事も可能である。
【0041】像担持体1の摩擦係数の範囲がμ≧0.1
であるのでμ<0.1の場合の弊害を述べると、μ<
0.1の範囲では現像ローラ11のスキャベンジ能力が
高まって像担持体1と現像ローラ11の間のトナー7が
十分に像担持体に移行させずに、低濃度の画像となるた
めに品質が著しく劣化する。
【0042】これに対し、本実施例のように像担持体の
摩擦係数を定めることにより、当初より像担持体とトナ
ー間の付着力が高いので濃度低下を来す事なく均一な画
像が得られる。また、μ>0.4では像担持体地肌部の
地汚れが出易くなり、その防止手段として現像ローラ1
1の像担持体1に対する当接圧を増やすとか回転線速比
を増やす事が有効であるが、バンディング等の異常画像
が発生しやすくなる。
【0043】従来の像坦持体表面への潤滑剤の塗布無と
比較して本実施例ではプリント枚数200,000枚でも問題
なくプリントする事ができた。ちなみに従来例では150,
000枚で像坦持体表面にフィルミングが発生して現像能
力が低下して低濃度の状態が起こった。
【0044】(実施例2)実施例2は、請求項2、3及
び4に対応するものであり、この実施例に係る画像形成
装置に使用されるトナーは、変成されたポリエステルを
少なくともバインダーとして含有し、かつそのトナー粒
子の形態が極めて円形に近いものである。なお、ポリエ
ステルを材料として使用できない重合法により作成され
たトナーは球形トナーに分類されるが、変成されたポリ
エステルを少なくともバインダーとして含有するトナー
とは本質的に異なる。本例のトナーは、球形度を高め、
径の分布をシャープにしたものである。
【0045】変成されたポリエステルを少なくともトナ
ーバインダーとして含有する乾式トナーに関し、ここで
はウレア結合と製造方法に関して述べる。 (ウレア変性ポリエステル)ウレア結合で変性されたポ
リエステル(i)としては、イソシアネート基を有する
ポリエステルプレポリマー(A)とアミン類(B)との
反応物などが挙げられる。イソシアネート基を有するポ
リエステルプレポリマー(A)としては、ポリオール
(1)とポリカルボン酸(2)の重縮合物でかつ活性水
素基を有するポリエステルをさらにポリイソシアネート
(3)と反応させた物などが挙げられる。上記ポリエス
テルの有する活性水素基としては、水酸基(アルコール
性水酸基およびフェノール性水酸基)、アミノ基、カル
ボキシル基、メルカプト基などが挙げられ、これらのう
ち好ましいものはアルコール性水酸基である。
【0046】ポリオール(1)としては、ジオール(1
−1)および3価以上のポリオール(1−2)が挙げら
れ、(1−1)単独、または(1−1)と少量の(1−
2)の混合物が好ましい。ジオール(1−1)として
は、アルキレングリコール(エチレングリコール、1,
2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコ
ール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ールなど);アルキレンエーテルグリコール(ジエチレ
ングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレン
グリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレン
グリコール、ポリテトラメチレンエーテルグリコールな
ど);脂環式ジオール(1,4-シクロヘキサンジメタノー
ル、水素添加ビスフェノールAなど);ビスフェノール
類(ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノ
ールSなど);上記脂環式ジオールのアルキレンオキサ
イド(エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブ
チレンオキサイドなど)付加物;上記ビスフェノール類
のアルキレンオキサイド(エチレンオキサイド、プロピ
レンオキサイド、ブチレンオキサイドなど)付加物など
が挙げられる。これらのうち好ましいものは、炭素数2
〜12のアルキレングリコールおよびビスフェノール類
のアルキレンオキサイド付加物であり、特に好ましいも
のはビスフェノール類のアルキレンオキサイド付加物、
およびこれと炭素数2〜12のアルキレングリコールと
の併用である。3価以上のポリオール(1−2)として
は、3〜8価またはそれ以上の多価脂肪族アルコール
(グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロール
プロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトールな
ど);3価以上のフェノール類(トリスフェノールP
A、フェノールノボラック、クレゾールノボラックな
ど);上記3価以上のポリフェノール類のアルキレンオ
キサイド付加物などが挙げられる。
【0047】ポリカルボン酸(2)としては、ジカルボ
ン酸(2−1)および3価以上のポリカルボン酸(2−
2)が挙げられ、(2−1)単独、および(2−1)と
少量の(2−2)の混合物が好ましい。ジカルボン酸
(2−1)としては、アルキレンジカルボン酸(コハク
酸、アジピン酸、セバシン酸など);アルケニレンジカ
ルボン酸(マレイン酸、フマール酸など);芳香族ジカ
ルボン酸(フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ナ
フタレンジカルボン酸など)などが挙げられる。これら
のうち好ましいものは、炭素数4〜20のアルケニレン
ジカルボン酸および炭素数8〜20の芳香族ジカルボン
酸である。3価以上のポリカルボン酸(2−2)として
は、炭素数9〜20の芳香族ポリカルボン酸(トリメリ
ット酸、ピロメリット酸など)などが挙げられる。な
お、ポリカルボン酸(2)としては、上述のものの酸無
水物または低級アルキルエステル(メチルエステル、エ
チルエステル、イソプロピルエステルなど)を用いてポ
リオール(1)と反応させてもよい。ポリオール(1)
とポリカルボン酸(2)の比率は、水酸基[OH]とカル
ボキシル基[COOH]の当量比[OH]/[COOH]とし
て、通常2/1〜1/1、好ましくは1.5/1〜1/
1、さらに好ましくは1.3/1〜1.02/1であ
る。
【0048】ポリイソシアネート(3)としては、脂肪
族ポリイソシアネート(テトラメチレンジイソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネート、2,6−ジイソ
シアナトメチルカプロエートなど);脂環式ポリイソシ
アネート(イソホロンジイソシアネート、シクロヘキシ
ルメタンジイソシアネートなど);芳香族ジイソシアネ
ート(トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジ
イソシアネートなど);芳香脂肪族ジイソシアネート
(α,α,α',α'−テトラメチルキシリレンジイソシ
アネートなど);イソシアヌレート類;前記ポリイソシ
アネートをフェノール誘導体、オキシム、カプロラクタ
ムなどでブロックしたもの;およびこれら2種以上の併
用が挙げられる。ポリイソシアネート(3)の比率は、
イソシアネート基[NCO]と、水酸基を有するポリエス
テルの水酸基[OH]の当量比[NCO]/[OH]として、
通常5/1〜1/1、好ましくは4/1〜1.2/1、
さらに好ましくは2.5/1〜1.5/1である。[N
CO]/[OH]が5を超えると低温定着性が悪化する。
[NCO]のモル比が1未満では、変性ポリエステル中の
ウレア含量が低くなり、耐ホットオフセット性が悪化す
る。末端にイソシアネート基を有するプレポリマー
(A)中のポリイソシアネート(3)構成成分の含有量
は、通常0.5〜40重量%、好ましくは1〜30重量
%、さらに好ましくは2〜20重量%である。0.5重
量%未満では、耐ホットオフセット性が悪化するととも
に、耐熱保存性と低温定着性の両立の面で不利になる。
また、40重量%を超えると低温定着性が悪化する。
【0049】イソシアネート基を有するプレポリマー
(A)中の1分子当たりに含有するイソシアネート基
は、通常1個以上、好ましくは、平均1.5〜3個、さ
らに好ましくは、平均1.8〜2.5個である。1分子
当たり1個未満では、ウレア変性ポリエステルの分子量
が低くなり、耐ホットオフセット性が悪化する。アミン
類(B)としては、ジアミン(B1)、3価以上のポリ
アミン(B2)、アミノアルコール(B3)、アミノメ
ルカプタン(B4)、アミノ酸(B5)、およびB1〜
B5のアミノ基をブロックしたもの(B6)などが挙げ
られる。ジアミン(B1)としては、芳香族ジアミン
(フェニレンジアミン、ジエチルトルエンジアミン、
4,4’ジアミノジフェニルメタンなど);脂環式ジア
ミン(4,4’−ジアミノ−3,3’ジメチルジシクロ
ヘキシルメタン、ジアミンシクロヘキサン、イソホロン
ジアミンなど);および脂肪族ジアミン(エチレンジア
ミン、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミ
ンなど)などが挙げられる。3価以上のポリアミン(B
2)としては、ジエチレントリアミン、トリエチレンテ
トラミンなどが挙げられる。アミノアルコール(B3)
としては、エタノールアミン、ヒドロキシエチルアニリ
ンなどが挙げられる。アミノメルカプタン(B4)とし
ては、アミノエチルメルカプタン、アミノプロピルメル
カプタンなどが挙げられる。アミノ酸(B5)として
は、アミノプロピオン酸、アミノカプロン酸などが挙げ
られる。B1〜B5のアミノ基をブロックしたもの(B
6)としては、前記B1〜B5のアミン類とケトン類
(アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケ
トンなど)から得られるケチミン化合物、オキサゾリン
化合物などが挙げられる。これらアミン類(B)のうち
好ましいものは、B1およびB1と少量のB2の混合物
である。
【0050】さらに、必要により伸長停止剤を用いてウ
レア変性ポリエステルの分子量を調整することができ
る。伸長停止剤としては、モノアミン(ジエチルアミ
ン、ジブチルアミン、ブチルアミン、ラウリルアミンな
ど)、およびそれらをブロックしたもの(ケチミン化合
物)などが挙げられる。アミン類(B)の比率は、イソ
シアネート基を有するプレポリマー(A)中のイソシア
ネート基[NCO]と、アミン類(B)中のアミノ基[N
Hx]の当量比[NCO]/[NHx]として、通常1/2
〜2/1、好ましくは1.5/1〜1/1.5、さらに
好ましくは1.2/1〜1/1.2である。[NCO]/
[NHx]が2を超えたり1/2未満では、ウレア変性ポ
リエステル(i)の分子量が低くなり、耐ホットオフセ
ット性が悪化する。本発明においては、ウレア結合で変
性されたポリエステル(i)中に、ウレア結合と共にウ
レタン結合を含有していてもよい。ウレア結合含有量と
ウレタン結合含有量のモル比は、通常100/0〜10
/90であり、好ましくは80/20〜20/80、さ
らに好ましくは、60/40〜30/70である。ウレ
ア結合のモル比が10%未満では、耐ホットオフセット
性が悪化する。
【0051】ウレア変性ポリエステル(i)は、ワンシ
ョット法、プレポリマー法により製造される。ウレア変
性ポリエステル(i)の重量平均分子量は、通常1万以
上、好ましくは2万〜1000万、さらに好ましくは3
万〜100万である。1万未満では耐ホットオフセット
性が悪化する。ウレア変性ポリエステルの数平均分子量
は、後述の変性されていないポリエステル(ii)を用い
る場合は特に限定されるものではなく、前記重量平均分
子量とするのに得やすい数平均分子量でよい。(i)単
独の場合は、数平均分子量は、通常20000以下、好
ましくは1000〜10000、さらに好ましくは20
00〜8000である。20000を超えると低温定着
性およびフルカラー装置に用いた場合の光沢性が悪化す
る。
【0052】(未変性ポリエステル)本発明において
は、前記ウレア結合で変性されたポリエステル(i)単
独使用だけでなく、この(i)と共に、変性されていな
いポリエステル(ii)をトナーバインダー成分として含
有させることもできる。(ii)を併用することで、低温
定着性およびフルカラー装置に用いた場合の光沢性が向
上し、単独使用より好ましい。(ii)としては、前記
(i)のポリエステル成分と同様なポリオール(1)と
ポリカルボン酸(2)との重縮合物などが挙げられ、好
ましいものも(i)と同様である。また、(ii)は無変
性のポリエステルだけでなく、ウレア結合以外の化学結
合で変性されているものでもよく、例えばウレタン結合
で変性されていてもよい。(i)と(ii)は少なくとも
一部が相溶していることが低温定着性、耐ホットオフセ
ット性の面で好ましい。従って、(i)のポリエステル
成分と(ii)は類似の組成が好ましい。(ii)を含有さ
せる場合の(i)と(ii)の重量比は、通常5/95〜
70/30、好ましくは5/95〜30/70、さらに
好ましくは5/95〜25/75、特に好ましくは7/
93〜20/80である。(i)の重量比が5%未満で
は、耐ホットオフセット性が悪化するとともに、耐熱保
存性と低温定着性の両立の面で不利になる。
【0053】(ii)のピーク分子量は、通常1000〜
30000、好ましくは1500〜10000、さらに
好ましくは2000〜8000である。1000未満で
は耐熱保存性が悪化し、10000を超えると低温定着
性が悪化する。(ii)の水酸基価は5以上であることが
好ましく、さらに好ましくは10〜120、特に好まし
くは20〜80である。5未満では耐熱保存性と低温定
着性の両立の面で不利になる。(ii)の酸価は通常1〜
30、好ましくは5〜20である。酸価を持たせること
で負帯電性となりやすい傾向がある。
【0054】トナーバインダーのガラス転移点(Tg)
は通常50〜70℃、好ましくは55〜65℃である。
50℃未満ではトナーの耐熱保存性が悪化し、70℃を
超えると低温定着性が不十分となる。ウレア変性ポリエ
ステル樹脂の共存により、本発明で使用される乾式トナ
ーにおいては、公知のポリエステル系トナーと比較し
て、ガラス転移点が低くても耐熱保存性が良好な傾向を
示す。トナーバインダーの貯蔵弾性率としては、測定周
波数20Hzにおいて10000dyne/cm2とな
る温度(TG’)が、通常100℃以上、好ましくは1
10〜200℃である。100℃未満では耐ホットオフ
セット性が悪化する。トナーバインダーの粘性として
は、測定周波数20Hzにおいて1000ポイズとなる
温度(Tη)が、通常180℃以下、好ましくは90〜
160℃である。180℃を超えると低温定着性が悪化
する。すなわち、低温定着性と耐ホットオフセット性の
両立の観点から、TG’はTηより高いことが好まし
い。言い換えるとTG’とTηの差(TG’−Tη)は
0℃以上が好ましい。さらに好ましくは10℃以上であ
り、特に好ましくは20℃以上である。差の上限は特に
限定されない。また、耐熱保存性と低温定着性の両立の
観点から、TηとTgの差は0〜100℃が好ましい。
さらに好ましくは10〜90℃であり、特に好ましくは
20〜80℃である。
【0055】着色剤、離型剤、添加剤、帯電制御剤に関
しては実施例1と共通するので省略する。
【0056】このトナーの製造法の一例を示す。 (製造方法)本発明の乾式トナーの製法を例示する。ト
ナーバインダーは以下の方法などで製造することができ
る。ポリオール(1)とポリカルボン酸(2)を、テト
ラブトキシチタネート、ジブチルチンオキサイドなど公
知のエステル化触媒の存在下、150〜280℃に加熱
し、必要により減圧としながら生成する水を溜去して水
酸基を有するポリエステルを得る。次いで40〜140
℃にて、これにポリイソシアネート(3)を反応させ、
イソシアネート基を有するプレポリマー(A)を得る。
さらに(A)にアミン類(B)を0〜140℃にて反応
させ、ウレア結合で変性されたポリエステルを得る。
(3)を反応させる際および(A)と(B)を反応させ
る際には、必要により溶剤を用いることもできる。使用
可能な溶剤としては、芳香族溶剤(トルエン、キシレン
など);ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン、メ
チルイソブチルケトンなど);エステル類(酢酸エチル
など);アミド類(ジメチルホルムアミド、ジメチルア
セトアミドなど)およびエーテル類(テトラヒドロフラ
ンなど)などのイソシアネート(3)に対して不活性な
ものが挙げられる。ウレア結合で変性されていないポリ
エステル(ii)を併用する場合は、水酸基を有するポリ
エステルと同様な方法で(ii)を製造し、これを前記
(i)の反応完了後の溶液に溶解し、混合する。
【0057】乾式トナーは以下の方法で製造することが
できるが勿論これらに限定されることはない。 (水系媒体中でのトナー製造法)本発明に用いる水系媒
体としては、水単独でもよいが、水と混和可能な溶剤を
併用することもできる。混和可能な溶剤としては、アル
コール(メタノール、イソプロパノール、エチレングリ
コールなど)、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフ
ラン、セルソルブ類(メチルセルソルブなど)、低級ケ
トン類(アセトン、メチルエチルケトンなど)などが挙
げられる。トナー粒子は、水系媒体中でイソシアネート
基を有するプレポリマー(A)からなる分散体を、
(B)と反応させて形成しても良いし、あらかじめ製造
したウレア変性ポリエステル(i)を用いても良い。水
系媒体中でウレア変性ポリエステル(i)やプレポリマ
ー(A)からなる分散体を安定して形成させる方法とし
ては、水系媒体中にウレア変性ポリエステル(i)やプ
レポリマー(A)からなるトナー原料の組成物を加え
て、せん断力により分散させる方法などが挙げられる。
プレポリマー(A)と他のトナー組成物である(以下ト
ナー原料と呼ぶ)着色剤、着色剤マスターバッチ、離型
剤、荷電制御剤、未変性ポリエステル樹脂などは、水系
媒体中で分散体を形成させる際に混合してもよいが、あ
らかじめトナー原料を混合した後、水系媒体中にその混
合物を加えて分散させたほうがより好ましい。また、本
発明においては、着色剤、離型剤、荷電制御剤などの他
のトナー原料は、必ずしも、水系媒体中で粒子を形成さ
せる時に混合しておく必要はなく、粒子を形成せしめた
後、添加してもよい。たとえば、着色剤を含まない粒子
を形成させた後、公知の染着の方法で着色剤を添加する
こともできる。
【0058】分散の方法としては特に限定されるもので
はないが、低速せん断式、高速せん断式、摩擦式、高圧
ジェット式、超音波などの公知の設備が適用できる。分
散体の粒径を2〜20μmにするために高速せん断式が
好ましい。高速せん断式分散機を使用した場合、回転数
は特に限定はないが、通常1000〜30000rp
m、好ましくは5000〜20000rpmである。分
散時間は特に限定はないが、バッチ方式の場合は、通常
0.1〜5分である。分散時の温度としては、通常、0
〜150℃(加圧下)、好ましくは40〜98℃である。
高温なほうが、ウレア変性ポリエステル(i)やプレポ
リマー(A)からなる分散体の粘度が低く、分散が容易
な点で好ましい。
【0059】ウレア変性ポリエステル(i)やプレポリ
マー(A)を含むトナー組成物100部に対する水系媒
体の使用量は、通常50〜2000重量部、好ましくは
100〜1000重量部である。50重量部未満ではト
ナー組成物の分散状態が悪く、所定の粒径のトナー粒子
が得られない。20000重量部を超えると経済的でな
い。また、必要に応じて、分散剤を用いることもでき
る。分散剤を用いたほうが、粒度分布がシャープになる
とともに分散が安定である点で好ましい。
【0060】トナー組成物が分散された油性相を水が含
まれる液体に乳化、分散するための分散剤としてアルキ
ルベンゼンスルホン酸塩、αーオレフィンスルホン酸
塩、リン酸エステルなどの陰イオン界面活性荊、アルキ
ルアミン塩、アミノアルコール脂肪酸誘導体、ポリアミ
ン脂肪酸誘導体、イミダゾリンなどのアミン塩型や、ア
ルキルトリメチルアンモニム塩、ジアルキルジメチルア
ンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム
塩、ピリジニウム塩、アルキルイソキノリニウム塩、塩
化ベンゼトニウムなどの四級アンモニウム塩型の陽イオ
ン界面活性剤、脂肪酸アミド誘導体、多価アルコール誘
導体などの非イオン界面活性剤、例えばアラニン、ドデ
シルジ(アミノエチル)グリシン、ジ(オクチルアミノ
エチル)グリシンやNーアルキルーN,Nージメチルア
ンモニウムべタインなどの両性界面活性剤が挙げられ
る。
【0061】またフルオロアルキル基を有する界面活性
剤を用いることにより、非常に少量でその効果をあげる
ことができる。好ましく用いられるフルオロアルキル基
を有するアニオン性界面活性剤としては、炭素数2〜1
0のフルオロアルキルカルボン酸及ぴその金属塩、パー
フルオロオクタンスルホニルグルタミン酸ジナトリウ
ム、3一[オメガーフルオロアルキル(C6〜C11)
オキシ〕ー1ーアルキル(C3〜C4)スルホン酸ナト
リウム、3ー[オメガーフルオロアルカノイル(C6〜
C8)一Nーエチルアミノ]ー1−プロパンスルホン酸
ナトリウム、フルオロアルキル(C11〜C20)カル
ボン酸及ぴ金属塩、パーフルオロアルキルカルボン酸
(C7〜C13)及びその金属塩、パーフルオロアルキ
ル(C4〜C12)スルホン酸及ぴその金属塩、パーフ
ルオロオクタンスルホン酸ジエタノールアミド、Nープ
ロピルーN一(2ヒドロキシエチル)パーフルオロオク
タンスルホンアミド、パーフルオロアルキル(C6〜C
10)スルホンアミドプロピルトリメチルアンモニウム
塩、パーフルオロアルキル(C6〜C10)ーNーエチ
ルスルホニルグリシン塩、モノパーフルオロアルキル
(C6〜C16)エチルリン酸エステルなどが挙げられ
る。
【0062】商品名としては、サーフロンSー111、
S−112、Sー113(旭硝子社製)、フロラードF
Cー93、FCー95、FCー98、FCーl29(住
友3M社製)、ユニダインDS一101、DSーl0
2、(タイキン工莱社製)、メガファックFーll0、
Fーl20、F一113、Fー191、Fー812、F
−833(大日本インキ社製)、エクトップEF一10
2、l03、104、105、112、123A、12
3B、306A、501、201、204、(トーケム
プロダクツ社製)、フタージェントF−100、F15
0(ネオス社製)などが挙げられる。
【0063】また、カチオン界面活性剤としては、フル
オロアルキル基を右する脂肪族一級、二級もしくは二級
アミン酸、パーフルオロアルキル(C6一C10)スル
ホンアミドプロピルトリメチルアンモニウム塩などの脂
肪族4級アンモニウム塩、ベンザルコニウム塩、塩化ベ
ンゼトニウム、ピリジニウム塩、イミダゾリニウム塩、
商品名としてはサーフロンSーl21(旭硝子社製)、
フロラードFC−135(住友3M社製)、ユニダイン
DSー202(ダイキンエ業杜製)、メガファックF−
150、F−824(大日本インキ社製)、エクトップ
EFーl32(トーケムプロダクツ社製)、フタージェ
ントF一300(ネオス社製)などが挙げられる。
【0064】また水に難溶の無機化合物分散剤としてリ
ン酸三カルシウム、炭酸カルシウム、酸化チタン、コロ
イダルシリカ、ヒドロキシアパタイトなども用いる事が
出来る。また高分子系保護コロイドにより分散液滴を安
定化させても良い。例えばアクリル酸、メタクリル酸、
αーシアノアクリル酸、α−シアノメタクリル酸、イタ
コン酸、クロトン酸、フマール酸、マレイン酸または無
水マレイン酸などの酸類、あるいは水酸基を含有する
(メタ)アクリル系単量体、例えばアクリル酸β一ヒド
ロキシエチル、メタクリル酸β一ヒドロキシエチル、ア
クリル酸βーヒドロキシプロビル、メタクリル酸β一ヒ
ドロキシプロピル、アクリル酸γーヒドロキシプロピ
ル、メタクリル酸γ一ヒドロキシプロピル、アクリル酸
3−クロロ2−ヒドロキシプロビル、メタクリル酸3ー
クロロー2一ヒドロキシプロピル、ジエチレングリコー
ルモノアクリル酸エステル、ジエチレングリコールモノ
メタクリル酸エステル、グリセリンモノアクリル酸エス
テル、グリセリンモノメタクリル酸エステル、N−メチ
ロールアクリルアミド、Nーメチロールメタクリルアミ
ドなど、ビニルアルコールまたはビニルアルコールとの
エ一テル類、例えばビニルメチルエーテル、ビニルエチ
ルエーテル、ビニルプロピルエーテルなど、またはビニ
ルアルコールとカルボキシル基を含有する化合物のエス
テル類、例えば酢酸ピニル、プロピオン酸ピニル、酪酸
ビニルなど、アクリルアミド、メタクリルアミド、ジア
セトンアクリルアミドあるいはこれらのメチロール化合
物、アクリル酸クロライド、メタクリル酸クロライドな
どの酸クロライド類、ピニルビリジン、ビニルピロリド
ン、ビニルイミダゾール、エチレンイミンなどの窒素原
子、またはその複素環を有するものなどのホモポリマー
または共重合体、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロ
ピレン、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキ
シプロピレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアル
キルアミド、ポリオキシプロピレンアルキルアミド、ポ
リオキシエチレンノニルフエニルエーテル、ポリオキシ
エチレンラウリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレ
ンステアリルフェニルエステル、ポリオキシエチレンノ
ニルフェニルエステルなどのポリオキシエチレン系、メ
チルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロ
キシプロピルセルロースなどのセルロース類などが使用
できる。
【0065】得られた乳化分散体から有機溶媒を除去す
るためには、系全体を徐々に昇温し、液滴中の有機溶媒
を完全に蒸発除去する方法を採用することができる。あ
るいはまた、乳化分散体を乾燥雰囲気中に噴霧して、液
滴中の非水溶性有機溶媒を完全に除去してトナー微粒子
を形成し、合せて水系分散剤を蒸発除去することも可能
である。乳化分散体が噴霧される乾燥雰囲気としては、
空気、窒素、炭酸ガス、燃焼ガス等を加熱した気体、特
に使用される最高沸点溶媒の沸点以上の温度に加熱され
た各種気流が一般に用いられる。スプレイドライアー、
ベルトドライアー、ロータリーキルンなどの短時間の処
理で十分目的とする品質が得られる。なお、分散安定剤
としてリン酸カルシウム塩などの酸、アルカリに溶解可
能な物を用いた場合は、塩酸等の酸により、リン酸カル
シウム塩を溶解した後、水洗するなどの方法によって、
微粒子からリン酸カルシウム塩を除去する。その他酵素
による分解などの操作によっても除去できる。分散剤を
使用した場合には、該分散剤がトナー粒子表面に残存し
たままとすることもできるが、伸長および/または架橋
反応後、洗浄除去するほうがトナーの帯電面から好まし
い。さらに、トナー組成物の粘度を低くするために、ウ
レア変性ポリエステル(i)や(A)が可溶の溶剤を使
用することもできる。溶剤を用いたほうが粒度分布がシ
ャープになる点で好ましい。該溶剤は沸点が100℃未
満の揮発性であることが除去が容易である点から好まし
い。該溶剤としては、例えば、トルエン、キシレン、ベ
ンゼン、四塩化炭素、塩化メチレン、1,2−ジクロロ
エタン、1,1,2−トリクロロエタン、トリクロロエ
チレン、クロロホルム、モノクロロベンゼン、ジクロロ
エチリデン、酢酸メチル、酢酸エチル、メチルエチルケ
トン、メチルイソブチルケトンなどを単独あるいは2種
以上組合せて用いることができる。特に、トルエン、キ
シレン等の芳香族系溶媒および塩化メチレン、1,2−
ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲ
ン化炭化水素が好ましい。プレポリマー(A)100部
に対する溶剤の使用量は、通常0〜300部、好ましく
は0〜100部、さらに好ましくは25〜70部であ
る。溶剤を使用した場合は、伸長および/または架橋反
応後、常圧または減圧下にて加温し除去する。伸長およ
び/または架橋反応時間は、プレポリマー(A)の有す
るイソシアネート基構造とアミン類(B)の組み合わせ
による反応性により選択されるが、通常10分〜40時
間、好ましくは2〜24時間である。反応温度は、通
常、0〜150℃、好ましくは40〜98℃である。ま
た、必要に応じて公知の触媒を使用することができる。
具体的にはジブチルチンラウレート、ジオクチルチンラ
ウレートなどが挙げられる。
【0066】得られた乳化分散体から有機溶媒を除去す
るためには、系全体を徐々に昇温し、液滴中の有機溶媒
を完全に蒸発除去する方法を採用することができる。あ
るいはまた、乳化分散体を乾燥雰囲気中に噴霧して、液
滴中の非水溶性有機溶媒を完全に除去してトナー微粒子
を形成し、合せて水系分散剤を蒸発除去することも可能
である。乳化分散体が噴霧される乾燥雰囲気としては、
空気、窒素、炭酸ガス、燃焼ガス等を加熱した気体、特
に使用される最高沸点溶媒の沸点以上の温度に加熱され
た各種気流が一般に用いられる。スプレイドライアー、
ベルトドライアー、ロータリーキルンなどの短時間の処
理で十分目的とする品質が得られる。
【0067】乳化分散時の粒度分布が広く、その粒度分
布を保って洗浄、乾燥処理が行われた場合、所望の粒度
分布に分級して粒度分布を整えることができる。分級操
作は液中でサイクロン、デカンター、遠心分離等によ
り、微粒子部分を取り除くことができる。もちろん乾燥
後に粉体として取得した後に分級操作を行っても良い
が、液体中で行うことが効率の面で好ましい。得られた
不要の微粒子、または粗粒子は再び混練工程に戻して粒
子の形成に用いることができる。その際微粒子、または
粗粒子はウェットの状態でも構わない。用いた分散剤は
得られた分散液からできるだけ取り除くことが好ましい
が、先に述べた分級操作と同時に行うのが好ましい。
【0068】得られた乾燥後のトナーの粉体と離型剤微
粒子、帯電制御性微粒子、流動化剤微粒子、着色剤微粒
子などの異種粒子とともに混合したり、混合粉体に機械
的衝撃力を与えることによって表面で固定化、融合化さ
せ、得られる複合体粒子の表面からの異種粒子の脱離を
防止することができる。具体的手段としては、高速で回
転する羽根によって混合物に衝撃力を加える方法、高速
気流中に混合物を投入し、加速させ、粒子同士または複
合化した粒子を適当な衝突板に衝突させる方法などがあ
る。装置としては、オングミル(ホソカワミクロン社
製)、I式ミル(日本ニューマチック社製)を改造し
て、粉砕エアー圧カを下げた装置、ハイブリダイゼイシ
ョンシステム(奈良機械製作所社製)、クリプトロンシ
ステム(川崎重工業社製)、自動乳鉢などがあげられ
る。
【0069】上記工法で作成されたトナーは球形度を比
較的高くすることが可能である。ここで球形度を投影さ
れた像の円形度をSRとするとSR≧0.97とする事が可能で
ある。ここで定義:SR=(粒子投影面積と同じ面積の円
の周囲長/粒子投影像の周囲長)×100%とし、トナ
ーが真球に近いほど100%に近い値となる。球形トナ
ーとは、このSRの値が0.9以上のトナーを意味す
る。従来の画像形成装置において、このようなトナーを
使用するとクリーニングブレード等のクリーニング部材
の当接で十分掻き取れない場合が発生する。これはトナ
ー表面と像担持体との距離がミクロ的に短くなることに
よる、非静電的付着力の増加に起因する。この場合、対
策としてはより強い力でクリーニング部材を像担持体に
当接させる事が考えられるが、像担持体の回転もしくは
移動精度に影響を与え、バンディングの原因となる。
【0070】これに対し、本例の像担持体表面には、前
述のように潤滑剤が塗布され、像担持体表面のトナーと
の摩擦係数を低減させる事で、転写時に残留したトナー
をクリーニング部材で容易に掻き取ることが可能とな
る。またこのトナーには離型剤も含有されていて表面に
出ているが、クリーニングが容易にできる事と潤滑剤が
像担持体表面を被覆しているので、トナーが直接,像担
持体表面に接触する確率が低減してフィルミングを防止
することが可能である。また像担持体とトナー間の付着
力が低すぎることもないので濃度低下を来す事なく均一
な画像が得られる。
【0071】(実施例3)図6は、中間転写体を有する
画像形成装置を示す概略図であり、請求項5に対応する
実施例3を示すものである。
【0072】ドラム状の感光体として構成された像担持
体1は、図6における反時計方向に回転駆動され、この
とき帯電装置2によって像担持体表面が一様に帯電さ
れ、その帯電面に図示していない露光装置からの光L、
例えばレーザ光が照射されて、その表面に所定の静電潜
像が形成される。現像装置3は、4個のカラー現像器
(不図示)を有すると共に、これらをユニット化したも
のとなっていて、各現像器が選択的に作動することによ
り、像担持体表面に順次作像される静電潜像が、異なる
色のトナー像としてそれぞれ可視像化される。
【0073】像担持体1には、複数のローラに巻き掛け
られたベルトより成る中間転写体30が転写ローラ31
部分で接している。この中間転写体30は図示矢印方向
に回転駆動される。中間転写体30は像担持体1と同期
して等速で回転し、このとき像担持体1上の、異なる色
の各トナー像が、転写部32において、中間転写体30
の同一位置に順次重ね合わせて転写され、4色のトナー
像が中間転写体30上に重ね合わされる。像担持体1に
順次形成される各トナー像を中間転写体30に転写し終
えるごとに、像担持体1上に残留するトナーは、クリー
ニング装置9によって像担持体1から除去され、次いで
像担持体表面は除電ランプ10によって除電作用を受け
る。
【0074】中間転写体30上に転写されたトナー像
は、転写装置33によって、記録媒体Pに転写される。
その記録媒体Pは定着装置6の定着ローラ7と加圧ロー
ラ8の間を通り、このとき熱と圧力の作用でトナー像が
中間転写体上に定着される。トナー像転写後に中間転写
体30上に付着するトナーは、クリーニング装置34に
よって除去される。
【0075】上述のように、本例の画像形成装置は、像
担持体1に形成されたトナー像を中間転写体30を介し
て記録媒体Pに転写するように構成されているが、この
画像形成装置においても、前述の実施例1及び2に示し
たように、離型剤を含有する乾式トナー、乾式球形トナ
ー、変成されたポリエステルを少なくともトナーバイン
ダーとして含有する乾式トナー、或いは離型剤と、変成
されたポリエステルを少なくともトナーバインダーとし
て含有する乾式トナーを用いてトナー像が形成される。
その際、中間転写体30にはクリーニング装置34のク
リーニング部材に当接してストレスを受け、それに応じ
て中間転写体30上のトナーも影響を受けるので、従来
のこの種の画像形成装置においては、従来、像担持体に
生じていた問題と同様に問題が中間転写体30にも発生
した。
【0076】そこで、図6に示した画像形成装置におい
ては、中間転写体30にも、潤滑剤を塗布してその表面
の摩擦係数μsを0.1≦μs≦0.4とし、中間転写
体30とこれに当接する部材との摩擦係数を下げ、上記
問題の発生を阻止している。具体的には、図6に示すよ
うに、ブラシローラ15Aを潤滑剤ブロック14Aと中
間転写体30の表面にそれぞれ接触させ、潤滑剤ブロッ
ク14Aから削り取った潤滑剤を中間転写体30の表面
に塗布する。この場合も、潤滑剤ブロック14Aを直に
中間転写体30に当接させて、潤滑剤を塗布してもよ
い。このような潤滑剤塗布装置を、中間転写体30と像
担持体1の両方に当接させて、その両者に潤滑剤を塗布
するように構成することもできるし、像担持体1に潤滑
剤を塗布する潤滑剤ブロック14とブラシローラ15に
より、像担持体上に潤滑剤を塗布し、その潤滑剤を中間
転写体30に移行させて中間転写体上に潤滑剤を塗布す
るようにしてもよい。この場合には、中間転写体30に
当接する潤滑剤塗布装置は不要である。中間転写体30
の表面の摩擦係数μsを0.1〜0.4の範囲にする事
によって、上記実施例1、2で使用されるトナーが付着
しても潤滑剤の存在でクリーニング性及び対フィルミン
グに対して有効に作用して、経時的に約250,000枚のプ
リントでも像担持体同様、中間転写体の表面は変化が無
く、均一な画像が得られていた。比較例として像担持
体、中間転写体共に潤滑剤を塗布しなかったものは、約
180,000枚のプリントで画像濃度低下を来したのと中間
転写体上のフィルミングで残像が顕著に発生した。中間
転写体表面の摩擦係数μsも、図3及び図4に示したオ
イラーベルト方式で測定した値である。
【0077】なお、ブラシローラ15Aは、転写装置3
3及びクリーニング装置34と同様に、中間転写体30
上のトナー像がこれらを通過するときは、中間転写体3
0の表面から離間する。
【0078】(実施例4)ところで、図2に示した現像
装置3の現像ローラ11に対して現像時に直流電圧のみ
を印加するように構成することもできるが、当該現像ロ
ーラ11に対し、現像時に、その現像バイアスとして直
流電圧に交流電圧を重畳した振動バイアスを印加するこ
ともできる。これにより、現像ローラ11と像担持体1
との間の現像領域において、向きが交互に変化する交互
電界が形成され、この電界中でトナーと磁性粒子、すな
わちキャリアが激しく振動し、トナーが現像ローラ11
とキャリアへの静電拘束力を振り切って像担持体1に飛
翔し、静電潜像に付着する。交番電界を形成して、静電
潜像をトナー像として可視像化する現像装置を用いるの
である。
【0079】現像ローラ11への振動バイアスの印加に
より、像担持体1と現像ローラ11との間でトナーが往
復運動し、電界のバランスで最終的に像担持体に付着す
るが、高帯電のトナーが存在しても現像され難く、像担
持体に対するトナーの付着力は比較的低く均一になり、
しかも像担持体表面には潤滑剤が塗布されているので、
トナーとして、離型剤を含有する乾式トナー、乾式球形
トナー、変成されたポリエステルを少なくともトナーバ
インダーとして含有する乾式トナー、又は離型剤と、変
成されたポリエステルを少なくともトナーバインダーと
して含有する乾式トナーを用いているにもかかわらず、
クリーニングが容易に行われ、これによりフィルミング
が発生する可能性を低減し、経時的に安定した画像形成
が行われる。具体的には、像担持体表面にステアリン酸
亜鉛を塗布してその表面の摩擦係数を0.2とすること
により、前述の各トナーを用いても、従来の欠点の発生
を阻止できる。
【0080】振動バイアス電圧の最大値と最小値の差
(ピーク間電圧)は、0.5〜5KVが好ましく、周波数
は1〜10KHzが好ましい。振動バイアス電圧の波形
は、矩形波、サイン波、三角波等が使用できる。振動バ
イアスの直流電圧成分は、背景部電位と画像部電位の間
の値であるが、画像部電位よりも背景部電位に近い値で
ある方が、背景部電位領域へのかぶりトナーの付着を防
止する上で好ましい。振動バイアス電圧の波形が矩形波
の場合、デューティ比を50%以下とすることが望まし
い。ここでデューティ比とは、振動バイアスの1周期中
でトナーが像担持体に向かおうとする時間の割合であ
る。このようにすることにより、トナーが像担持体に向
かおうとするピーク値とバイアスの時間平均値との差を
大きくすることができるので、トナーの運動がさらに活
発化し、トナーが潜像面の電位分布に忠実に付着してざ
らつき感や解像力を向上させることができる。またトナ
ーとは逆極性の電荷を有するキャリアが像担持体に向か
おうとするピーク値とバイアスの時間平均値との差を小
さくすることができるので、キャリアの運動を沈静化
し、潜像の背景部にキャリアが付着する確率を大幅に低
減することができる。
【0081】上述した構成は、図6に示した実施例の画
像形成装置にも適用できることは勿論である。
【0082】
【発明の効果】請求項1乃至4に係る各発明によれば、
トナーと像担持体間の付着力を低減して像担持体表面へ
のフィルミングの発生を抑制できる。
【0083】請求項5に係る発明によれば、トナーと中
間転写体間の付着力を低減して中間転写体表面へのフィ
ルミングの発生を抑制できる。
【0084】請求項6に係る発明によれば、トナーが像
担持体に均一な付着力で保持されるので、像担持体のク
リーニング不良を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の一例を示す概略図である。
【図2】現像装置の拡大断面図である。
【図3】オイラーベルト方式を説明する図である。
【図4】図3の矢印IV方向に像担持体と紙を見た図で
ある。
【図5】トナー粒子の模式拡大図である。
【図6】画像形成装置の他の例を示す概略図である。
【符号の説明】
1 像担持体 3 現像装置 30 中間転写体 P 記録媒体 T トナー

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体に静電潜像を形成し、該静電潜
    像を、離型剤を含有するトナーによってトナー像として
    可視像化し、該トナー像を直接、又は中間転写体を介し
    て記録媒体に転写し、該記録媒体に転写されたトナー像
    を当該記録媒体に定着する画像形成装置において、前記
    像担持体に潤滑剤を塗布してその表面の摩擦係数μを
    0.1≦μ≦0.4としたことを特徴とする画像形成装
    置。
  2. 【請求項2】 像担持体に静電潜像を形成し、該静電潜
    像を、球形トナーによってトナー像として可視像化し、
    該トナー像を直接、又は中間転写体を介して記録媒体に
    転写し、該記録媒体に転写されたトナー像を当該記録媒
    体に定着する画像形成装置において、前記像担持体に潤
    滑剤を塗布してその表面の摩擦係数μを0.1≦μ≦
    0.4としたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 像担持体に静電潜像を形成し、該静電潜
    像を、変成されたポリエステルを少なくともトナーバイ
    ンダーとして含有するトナーによってトナー像として可
    視像化し、該トナー像を直接、又は中間転写体を介して
    記録媒体に転写し、該記録媒体に転写されたトナー像を
    当該記録媒体に定着する画像形成装置において、前記像
    担持体に潤滑剤を塗布してその表面の摩擦係数μを0.
    1≦μ≦0.4としたことを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 像担持体に静電潜像を形成し、該静電潜
    像を、離型剤と、変成されたポリエステルを少なくとも
    トナーバインダーとして含有するトナーによってトナー
    像として可視像化し、該トナー像を直接、又は中間転写
    体を介して記録媒体に転写し、該記録媒体に転写された
    トナー像を当該記録媒体に定着する画像形成装置におい
    て、前記像担持体に潤滑剤を塗布してその表面の摩擦係
    数μを0.1≦μ≦0.4としたことを特徴とする画像
    形成装置。
  5. 【請求項5】 像担持体に形成されたトナー像を中間転
    写体を介して記録媒体に転写するように構成され、かつ
    該中間転写体に潤滑剤を塗布してその表面の摩擦係数μ
    sを0.1≦μs≦0.4とした請求項1乃至4のいず
    れかに記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 交互電界を形成して、前記静電潜像をト
    ナー像として可視像化する現像装置を用いた請求項1乃
    至5のいずれかに記載の画像形成装置。
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