JP2002287271A - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JP2002287271A
JP2002287271A JP2001090941A JP2001090941A JP2002287271A JP 2002287271 A JP2002287271 A JP 2002287271A JP 2001090941 A JP2001090941 A JP 2001090941A JP 2001090941 A JP2001090941 A JP 2001090941A JP 2002287271 A JP2002287271 A JP 2002287271A
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JP
Japan
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exposure
image
photosensitive material
recording material
air
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Application number
JP2001090941A
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English (en)
Inventor
Takehisa Ono
剛久 大野
Koichi Sato
浩一 佐藤
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録材料が画像記録装置内の空気に晒される
期間に、その特性が変化しても、記録材料における現像
処理後の可視画像に色彩の濃度及び色バランスの変動が
生じないように補正可能な画像記録装置を提供する。 【解決手段】 露光部42で記録材料15に露光処理す
る際に、装置本体内部にある空気の温度及び湿度と空気
に記録材料が晒されている時間とを検出し、記録材料1
5がこの環境で置かれる時間により生じる画像形成上の
影響を打ち消すように、記録材料15に対する露光量を
補正する。これにより記録材料15における現像処理後
の可視画像に色彩の濃度及び色バランスの変動が生じな
いようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、装置本体内部に
設置した露光装置により記録材料に環境条件に対応した
露光量で露光処理して、記録材料に適正な画像を形成可
能とする画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の画像記録装置には、銀塩写真感光
材料、熱現像感光材料、感光感熱記録材料等の各種の記
録材料に画像を記録するプリンタや複写装置、フォトプ
リンタ(写真焼付現像機)等がある。
【0003】このような画像記録装置では、記録材料を
マガジンに収納し、遮光した状態で用意しておく。そし
て、この画像記録装置では、装置本体に装填したマガジ
ンから記録材料を搬送路上に引き出して露光部に搬送
し、搬送路上の露光位置に位置決めして停止する。この
状態で記録材料には、露光装置により露光して記録材料
に潜像を形成する。
【0004】次に、焼付露光して潜像が形成された記録
材料は、搬送路上を搬送され、その露光済み部分に対応
したバックプリントが記録された後に、リザーバに一旦
貯留されて現像処理の順番が来るまで待機し、再び搬送
装置によって搬送されて現像部へ送られる。
【0005】この現像部では、搬送装置により、記録材
料の焼付露光済みの部分を所定速度で搬送しながら、発
色現像槽の現像液に浸漬し、漂白定着槽の漂白定着液に
浸漬し、続けて水洗槽の洗浄水で洗浄して、発色現像処
理、漂白定着処理及び水洗処理を順次施して現像する。
【0006】次に記録材料の現像済みの部分を、搬送装
置によって乾燥部内を通過させる動作中に記録材料を乾
燥してから排出部に搬送する。この排出部では、先に形
成されたコマ情報を検出し、このコマ情報の内容に従っ
て各プリント毎に切断し、可視画像が形成された一枚毎
の(仕上り)プリントとする。
【0007】このように形成した仕上りプリントは、同
じくソート情報に応じてソータに収納する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述のような従来の画
像記録装置では、その記録材料供給部に装着したマガジ
ンから記録材料を、画像形成装置本体内部に引き出して
から、所定の搬送経路を搬送され露光装置によって露光
を行う露光点まで搬送されて焼付露光処理が行われるま
での間、記録材料は、画像形成装置本体内部において固
有の環境となっている温度及び湿度の雰囲気に晒されて
いる。
【0009】さらに、画像形成装置本体内部の環境に晒
されている記録材料は、マガジンから引き出され焼付露
光処理が行われるまでの時間と、画像形成装置本体内部
の雰囲気における温度及び湿度との関係で、感度が変化
するという特性を有する。
【0010】このため、記録材料の感度が変化している
にも拘わらず、一定の露光量で記録材料に焼付露光処理
を施し、現像して仕上りプリントを作成した場合は、こ
の仕上りプリントにおける色彩の濃度及び色バランス
が、露光装置によって焼付露光処理を行う際に予定して
いた色彩の濃度及び色バランスから大幅にかけ離れたも
のとなって、適切な色彩の濃度及び色バランスの可視画
像が形成された仕上りプリントを得られないという問題
がある。
【0011】また、画像形成装置本体内部で露光装置に
よって焼付露光処理され潜像が形成された記録材料は、
画像形成装置本体内部における所定の搬送経路を搬送さ
れ、バックプリントが記録された後に、リザーバに一旦
貯留されて現像処理の順番が来るまで待機し、再び搬送
装置によって搬送されて現像部へ送られて、現像処理が
開始される。
【0012】よって、記録材料は、潜像が形成されてか
ら現像処理が開始されるまでの間、画像形成装置本体内
部において固有の環境となっている温度及び湿度の雰囲
気に晒されることになる。
【0013】さらに、画像形成装置本体内部の環境に晒
されている記録材料は、潜像が形成されてから現像処理
が開始されるまでの時間と、画像形成装置本体内部の雰
囲気における温度及び湿度との関係で、記録材料が潜像
を維持する状態が変化するという特性を有する。
【0014】このため、記録材料が潜像を維持する特性
が変化してしまった記録材料を、現像して仕上りプリン
トを作成した場合には、この仕上りプリントにおける色
彩の濃度及び色バランスが、露光装置によって焼付露光
処理を行う際に予定していた色彩の濃度及び色バランス
から大幅にかけ離れたものとなって、適切な色彩の濃度
及び色バランスの可視画像が形成された仕上りプリント
を得られないという問題がある。
【0015】本発明は上記事実を考慮し、記録材料をマ
ガジンから引き出してから焼付露光処理が行われるまで
の期間における環境によって記録材料の感度が変化して
も現像処理後の可視画像に色彩の濃度及び色バランスの
変動が生じないよう修正し、又は焼付露光処理によって
潜像が形成された記録材料が、焼付露光処理終了から現
像処理開始までの期間における環境によって記録材料の
潜像を維持する特性が変化しても現像処理後の可視画像
に色彩の濃度及び色バランスの変動が生じないよう修正
可能な画像記録装置を新たに提供することを目的とす
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の画像記録装置は、画像記録装置本体内部にある空気の
温度及び湿度を検出する手段と、画像記録装置本体内部
にある空気に記録材料が晒されている時間を検出する手
段と、露光部で記録材料に露光処理する際に、検出され
た空気の温度及び湿度と空気に記録材料が晒されている
時間とにより生じる画像形成上の影響を打ち消すよう
に、記録材料に対する露光量を補正する手段と、を備え
たことを特徴とする。
【0017】上述のように構成することにより、画像記
録装置本体内部の空気に記録材料が晒されている時間が
あっても、この時間中に記録材料が画像記録装置本体内
部の空気の温度及び湿度により生じる画像形成上の影響
を、記録材料に対する露光量を補正する手段で露光量を
補正して打ち消して、記録材料における現像処理後の可
視画像に色彩の濃度及び色バランスの変動が生じないよ
うにできる。
【0018】本発明の請求項2に記載の画像記録装置
は、画像記録装置本体内部にある空気の温度及び湿度を
検出する手段と、画像記録装置本体内部に引き出されて
空気に記録材料が晒されながら露光処理直前まで滞留さ
れていた露光前滞留時間を検出する露光前滞留時間検出
手段と、露光部で記録材料に露光処理を実行する際に、
検出された空気の温度及び湿度と空気に記録材料が晒さ
れている露光前滞留時間とにより記録材料の感度が変化
したことによる影響を打ち消すように、記録材料に対す
る露光量を補正する手段と、を備えたことを特徴とす
る。
【0019】上述のように構成することにより、画像記
録装置本体内部に引き出されて空気に記録材料が晒され
ながら露光処理直前まで滞留されていた露光前滞留時間
があっても、この露光前滞留時間中に記録材料が画像記
録装置本体内部の空気の温度及び湿度により生じる記録
材料の感度が変化したことによる影響を、記録材料に対
する露光量を補正する手段で露光量を補正し打ち消し
て、記録材料における現像処理後の可視画像に色彩の濃
度及び色バランスの変動が生じないようにできる。
【0020】本発明の請求項3に記載の画像記録装置
は、画像記録装置本体内部にある空気の温度及び湿度を
検出する手段と、画像記録装置本体内部の露光処理直前
にある記録材料上の画像露光開始部分が、画像記録装置
本体内部の露光部からプロセッサ部に搬入されるまでに
滞留されると予想される現像処理前滞留予想時間を設定
する現像処理前滞留予想時間設定手段と、露光部で記録
材料に露光処理を実行する際に、検出された空気の温度
及び湿度と空気に記録材料が晒されている現像処理前滞
留予想時間とにより記録材料の潜像を維持する特性の予
想される変化によって受けるであろう影響を打ち消すよ
うに、記録材料に対する露光量を補正する手段と、を備
えたことを特徴とする。
【0021】上述のように構成することにより、画像記
録装置本体内部の露光処理直前にある記録材料上の画像
露光開始部分が、画像記録装置本体内部の露光部からプ
ロセッサ部に搬入されるまでに滞留されると予想される
現像処理前滞留予想時間があっても、この現像処理前滞
留予想時間中に記録材料が画像記録装置本体内部の空気
の温度及び湿度により生じる記録材料の潜像を維持する
特性の予想される変化によって受けるであろう影響を打
ち消すように、記録材料に対する露光量を補正する手段
で露光量を補正し打ち消して、記録材料における現像処
理後の可視画像に色彩の濃度及び色バランスの変動が生
じないようにできる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の画像記録装置に係る実施
の形態について、図1乃至図3を参照しながら説明す
る。
【0023】図1は、画像記録装置全体の概略構成を示
すもので、この画像記録装置10は、デジタルフォトプ
リンタの画像記録装置として構成されている。
【0024】すなわち、この画像記録装置10は、使用
者がプリントをオーダする操作指令の入力によって、フ
ィルムをスキャナ装置にかけて画像情報を読み取り、こ
の画像情報に基づきセットアップ装置で決定された露光
条件(画像記録条件)に対応して処理された光ビーム出
力を記録材料である感光材料上に走査露光して感光材料
に潜像を形成し、この潜像が形成された感光材料を現像
処理してフィルムの画像を記録したプリントを出力する
よう構成されている。
【0025】このため、画像記録装置10には、プリン
タ部12とプロセッサ部14とが設けられている。
【0026】図2に示すように、プリンタ部12には、
シート部材である感光材料15を供給するためのマガジ
ン装着部17を設ける。このマガジン装着部17には、
長尺の帯状シート部材である感光材料15を軸芯部材2
1にロール状に巻装した感光材料ロール19を収納する
マガジン16を着脱可能に装着する。
【0027】また画像記録装置10のプリンタ部12に
は、マガジン装着部17に装着したマガジン16内から
感光材料15を引き出し、所定の搬送経路の上流側から
下流側に搬送しながら画像位置情報の記録、画像露光
(焼付処理)、バックプリント等を行い、次工程となる
プロセッサ部14の現像部78に搬送する搬送手段を構
成する搬送部18を設ける。
【0028】図1に示すように、画像記録装置10のプ
リンタ部12には、フィルムに撮影された画像の投影光
をCCDセンサー等のイメージセンサーで光電的に読み
取り、その読み取ったフィルムのアナログ画像データを
デジタル画像データに変換するとともに、その変換され
たデジタル画像データに階調補正等の所定の画像処理を
施して、画像記録用の出力画像データ(露光条件)を導
出する画像処理部20を設ける。
【0029】また、画像記録装置10のプリンタ部12
における制御装置23には、使用者がプリントをオーダ
する操作指令の入力等に利用できるインターフェイスと
しての入力部を構成する画像処理部20に配置された各
種の操作キー(図示せず)を接続する。
【0030】さらに、プリンタ部12には、各部を制御
するためカウンタを備えた制御装置23を持つ制御部と
電源部等が収容されている電装部22を設ける。さら
に、プリンタ部12には、露光済の感光材料15を一時
的に収容するリザーバー24を設ける。
【0031】この画像記録装置10では、プリンタ部1
2のマガジン装着部17に装着したマガジン16から感
光材料15の供給を受ける。このマガジン16は、遮光
機能を有する箱体として構成する。
【0032】このマガジン16には、その内部に収納す
る感光材料ロール19の軸芯部材21を支受する。これ
と共に、マガジン16には、図示しない巻き戻し装置を
装着し、この巻き戻し装置により軸芯部材21を回動し
て感光材料ロール19から引き出した感光材料15を再
び感光材料ロール19に巻装可能に構成する。
【0033】またマガジン16には、その内部に収納し
た感光材料ロール19から感光材料15を外部へ引き出
し、マガジン装着部17側の搬送部18へ供給するため
の引出口100を突設する。この引出口100は、感光
材料15を通すスリットを設けた矩形嘴状の突出部の中
央部を平面視略コ字状に切欠した形状に形成する。
【0034】また、搬送部18におけるマガジン装着部
17の内部には、マガジン16を装着したときにマガジ
ン装着部17の内部へ突出する引出口100に臨む対応
位置に、搬送ローラ装置26を設置する。
【0035】この搬送ローラ装置26は、ソレノイド等
の駆動装置によって互いに接離自在となっているローラ
対がマガジン16の引出口の切欠部から露出する部分の
感光材料15をニップして回転駆動することにより感光
材料15を搬送路上で搬送するように構成する。
【0036】搬送ローラ装置26の下流側には、感光材
料15の幅方向を規制する幅ガイド部材28が配設され
ている。この幅ガイド部材28は、図示しないガイド幅
調整機構により、感光材料15の幅に応じて、そのガイ
ド幅を調整するように構成されている。
【0037】幅ガイド部材28の下流側には、略U字状
となる第1ループ(弛み)30が形成され、さらに第1
ループ30の下流側には、感光材料15にパンチ孔を穿
設するパンチ32が配設されている。第1ループ30
は、その下流側に配設されるパンチ32の動作時におけ
る感光材料15の間欠的な搬送・停止を吸収するための
ものであり、パンチ孔は、後述する排出部82において
行われる感光材料15の切断、あるいは、露光走査やバ
ックプリント、及び、プリント1枚ごとの位置情報やフ
ィルム1本分の適宜設定された単位枚数ごとの位置情報
のために、感光材料15に穿設されるものである。
【0038】パンチ32の下流側には、感光材料15の
搬送方向を曲率半径が比較的小さいカーブに沿って略角
90度方向転換する搬送ローラー34と、その搬送ロー
ラー34に対向するように、3つの案内ローラー36に
巻回された無端ベルト38が配置され、搬送路上の屈曲
部を構成する。
【0039】さらに、搬送路における案内ローラー36
の下流側には、略U字状となる第2ループ(弛み)40
が形成されている。そして、この第2ループ40の下流
側には、露光部42が配設され、更にこの露光部42の
下流側には、略U字状となる第3ループ50が形成され
ている。
【0040】露光部42では、パンチ32によって付与
されたパンチ孔を検出して画像露光開始位置を決定し、
副走査方向(図2の右から左方向)に搬送される感光材
料15を副走査方向と直交する主走査方向(図2の紙面
に垂直な方向)に偏向される光ビームで2次元的に走査
露光するようになっており、副走査搬送装置44と光ビ
ーム走査装置46とを備えている。
【0041】副走査搬送装置44は、感光材料15を露
光位置に案内する2組のレジストローラー対52と幅ガ
イド部材54とを備え、更にその下流側に2組の搬送ロ
ーラー対56を備えており、感光材料15を精度よく光
ビーム走査装置46の露光位置に搬送できるように構成
されている。
【0042】光ビーム走査装置46は、画像処理部20
によって導出された出力画像データ(露光条件)に応じ
て変調されるとともに主走査方向に偏向される光ビーム
を用い、副走査搬送装置44によって精度よく搬送され
てきた感光材料15に対し、2次元的に走査露光して、
その感光材料15に潜像を形成するものである。
【0043】なお、第2ループ40と第3ループ50
は、副走査搬送装置44における感光材料15の搬送に
対して、上流及び下流に配置されている搬送手段(搬送
ローラー等)が与える不具合、いわゆるバックテンショ
ンや引っ張り等を吸収するために設けられているもので
あって、これにより、感光材料15の高精度な搬送が実
現できる。
【0044】第3ループ50の下流側には、感光材料1
5の搬送方向を略角90度方向転換させる搬送ローラー
48が配置されており、その下流側には、バックプリン
ト部58が配設されている。バックプリント部58では
印字装置62によって原稿フィルムの撮影日や感光材料
15への記録日等の各種データがプリント(感光材料)
の裏面に記録される。
【0045】バックプリント部58の下流側には、感光
材料15の搬送方向を略角90度方向転換させる搬送ロ
ーラー64が配置されており、その下流側には、第1カ
ッター66が配置されている。この第1カッター66
は、感光材料15を所要位置で切断するものである。
【0046】この第1カッター66の下流側には、リザ
ーバー24に収容される略U字状の第4ループ60が形
成されている。このリザーバー24に収容される第4ル
ープ60は、プリンタ部12とプロセッサ部14との処
理速度の差を吸収して効率のよいプリント作成を行うた
めに設けられている。
【0047】第4ループ60の下流側には、搬送ローラ
ー68が配置され、更にその下流側には、第2カッター
72が配置されている。この第2カッター72は、トラ
ブル等が発生した際に感光材料15を切断するためのカ
ッターである。
【0048】例えば、第2カッター72は、リザーバー
24に収容される感光材料15の量が所定量以下になっ
たときや、プロセッサ部14等でトラブルが発生したと
きに、この第2カッター72で感光材料15を切断する
ことにより、リザーバー24に収容される感光材料15
への不具合を解消したり、プロセッサ部14内に感光材
料15が不必要に引っ張られて搬送部18における各搬
送手段が損傷するのを防止している。
【0049】第2カッター72の下流側には、略U字状
となる第5ループ70が形成されている。この第5ルー
プ70は、搬送部18内における処理速度とプロセッサ
部14内における処理速度の差、及び搬送部18内の各
搬送手段による感光材料15の搬送・停止を最終的に吸
収し、プロセッサ部14内の搬送手段によって感光材料
15が不必要に引っ張られて損傷するのを防止するため
のものである。
【0050】第5ループ70の下流側には、プロセッサ
部14への供給用となる最終の搬送ローラー74と、そ
れに対向してニップローラー76が2個、所定間隔を隔
てて配置されており、これによってプロセッサ部14の
現像部78へ露光済の感光材料15が送り込まれるよう
になっている。
【0051】この搬送ローラー74及びニップローラー
76の下流側に隣接した位置には、感光材料15の搬送
状態検出手段75を配置する。この搬送状態検出手段7
5は、プロセッサ部14に搬入する感光材料15の搬送
状態を、パンチ孔から読み取る位置情報等で検出するよ
う構成する。
【0052】図1に示すようにプロセッサ部14には、
潜像が形成された露光済の感光材料15を現像・定着・
水洗処理する現像部78と、それに続いて乾燥処理する
乾燥部80と、長尺な感光材料15を画像コマごとの所
定長さに切断分離する第3カッター84を備えた排出部
82と、こうしてできた仕上がりプリントを収納してお
くソータ部86とが配設されており、プリンタ部12か
ら送り込まれた露光済の感光材料15は、プロセッサ部
14内に設けられている搬送手段(搬送ローラー等)に
よって各部を経由しながら搬送されていく。
【0053】現像部78は、現像槽88と定着槽90と
水洗槽92とを備えており、露光済の感光材料15は各
槽内において、略U字状のループになって搬送される間
にそれぞれ現像処理、定着処理、水洗処理が行われる。
また、乾燥部80内でも、水洗処理後の感光材料15が
略U字状のループになって搬送され乾燥されて、次工程
の排出部82へ搬送さる。
【0054】排出部82では、排出された仕上がりプリ
ントを自動的に仕分けして、ソータ部86の所定の部所
へ格納する。
【0055】前述のように構成した画像記録装置では、
マガジン16から引き出した感光材料15を搬送しなが
ら各画像形成用プロセスの処理を実行する動作を、カウ
ンタを備えた制御装置23で制御して自動的に実行する
よう構成されている。
【0056】このため図示しないが、画像記録装置10
における各種の装置は、画像処理部20に配置された各
種の操作キーを利用して使用者が入力した指令信号に基
づき、制御装置23によって動作制御可能に構成する。
【0057】この画像記録装置の制御装置23は、通常
の感光材料15に対する画像記録のために各種の処理を
行うプロセス処理制御を実行すると共に、露光部42で
焼付露光処理を実行する際に、記録材料の感度の変化に
対応した露光量に補正する制御処理と、記録材料の潜像
を維持する特性の変化に対応した露光量に補正する制御
処理とを、何れか一方又は双方同時に実行する。
【0058】次に、画像記録装置10の制御装置23に
よる通常の画像形成用プロセスでの処理制御について説
明する。
【0059】この画像形成用プロセスでの処理制御で
は、使用者が画像処理部20に配置された各種の操作キ
ー等を使用して画像形成用プロセス処理のオーダの入力
があるまで待機する。そして、画像形成用プロセス処理
のオーダの入力があった場合には、画像形成用プロセス
処理を実行する。
【0060】この画像形成用プロセス処理では、マガジ
ン16内に格納されている感光材料15を、マガジン1
6の引出口100から引き出しながら、幅ガイド部材2
8で搬送状態をガイドして搬送部18を搬送し、第1ル
ープ30内に適切な長さ分だけ貯留させてから、第1ル
ープ30の下流側の搬送部18上に配置したパンチ32
へ搬送する。
【0061】そして、このパンチ32では、感光材料1
5に位置情報等の検出用のパンチ孔を穿孔する。このパ
ンチ孔を穿孔した感光材料15は、搬送ローラー34で
搬送方向を曲率半径が比較的小さいカーブに沿って略角
90度方向転換して露光部42へ搬送される。
【0062】露光部42では、感光材料15を副走査搬
送装置44で搬送すると共に、光ビーム走査装置46が
光ビームで2次元的に走査露光して感光材料15に潜像
を形成する。
【0063】なお、この露光部42での焼付露光処理に
おいて、後述するように記録材料の感度の変化に対応し
た露光量に補正する制御処理と、記録材料の潜像を維持
する特性の変化に対応した露光量に補正する制御処理と
を、何れか一方又は双方同時に実行する。
【0064】この露光部42での焼付露光処理の後、一
時第2ループ50で待機させてから感光材料15をバッ
クプリント部58へ搬送して、印字装置62により原稿
フィルムの撮影日や感光材料15への記録日等の各種デ
ータを記録する。
【0065】さらに、バックプリント部58から搬出さ
れた感光材料15を、第1カッター66を通過させ、リ
ザーバー24に収容し、プロセッサ部14での現像処理
の順番が来るまで待機する。
【0066】このリザーバー24で待機していた感光材
料15は、現像処理の順番が回ってきたときに、リザー
バー24から搬送ローラー68で搬送して、第2カッタ
ー72を通過させ、第4ループ70内に適切な長さ分だ
け貯留させてから、プロセッサ部14への供給用となる
最終の搬送ローラー74とニップローラー76とにより
搬送状態検出手段75を通過させて、プロセッサ部14
の現像部78へ送り込まれる。
【0067】このとき、搬送状態検出手段75は、感光
材料15が通過する際に感光材料15に穿孔されたパン
チ孔から読み取った位置情報等を、制御装置23へ伝達
する。
【0068】次に、プロセッサ部14では、現像部78
で潜像が形成された露光済の感光材料15を現像・定着
・水洗処理する。これに続いて乾燥部80で乾燥処理
し、第3カッター84で長尺な感光材料15を画像コマ
ごとの所定長さに切断分離してできた仕上がりプリント
を、ソータ部86に仕分けして収納する。
【0069】図2に示すように、この画像記録装置10
では、マガジン16から引き出した長尺の感光材料15
を上述したプロセス処理のため搬送する搬送部18上に
おいて、最も上流側で切断可能なカッタが第1カッター
66となっている。
【0070】このため、画像記録装置10では、入力さ
れたプロセス処理のオーダ内容に対応して感光材料15
を搬送しながら長尺の感光材料15の所要部に、パンチ
32、光ビーム走査装置46及び印字装置62等によっ
て各画像形成用の処理を実行し終えた後の時点で、長尺
の感光材料15における処理済みの箇所と未処理の箇所
との境目が第1カッター66の位置に来たときに、長尺
の感光材料15における処理済みの箇所と未処理の箇所
との境目を第1カッター66で切断する。
【0071】そして、感光材料15における処理済みの
箇所は、そのままリザーバー24から所定のタイミング
でプロセッサ部14側へ搬送してその後の処理を続行す
る。
【0072】また、感光材料15における第1カッター
66で切断された未処理の先端部分は、マガジン16に
装着した図示しない巻き戻し装置を駆動し軸芯部材21
を回動するとともに、搬送経路上の搬送ローラーを逆転
駆動させる等して、感光材料ロール19から引き出され
ている感光材料15を逆方向に搬送し感光材料ロール1
9側に巻戻して収納してから、次に使用者が画像記録装
置10にプロセス処理のオーダを入力するまで待機す
る。
【0073】次に、画像記録装置の制御装置23によ
る、露光部42で焼付露光処理を実行する際に、記録材
料の感度の変化に対応した露光量に補正する制御処理
と、記録材料の潜像を維持する特性の変化に対応した露
光量に補正する制御処理とを実行する場合について説明
する。
【0074】第1に、露光部42で焼付露光処理を実行
する際に制御装置23が実行する、記録材料の感度の変
化に対応した露光量に補正する制御処理について説明す
る。
【0075】この感光材料15の感度の変化に対応した
露光量に補正する制御処理は、制御装置23が光ビーム
走査装置46を制御して感光材料15上に光ビームで2
次元的に走査露光する動作の開始前に実行する。
【0076】このため、制御装置23は、露光部42に
搬入された感光材料15の所定部にパンチ32によって
穿孔されたパンチ孔から、感光材料15上の画像露光開
始部分(感光材料15上の露光されるコマ部分)と、露
光すべき画像データとを特定する。
【0077】次に制御装置23は、露光前滞留時間検出
手段によって、感光材料15上の画像露光開始部分(感
光材料15上の露光されるコマ部分)が画像記録装置1
0内の搬送路上で露光処理直前までに滞留されていた露
光前滞留時間を検出する。
【0078】すなわち、この露光前滞留時間検出手段
は、画像記録装置10本体内部にある空気に感光材料1
5が晒されている時間を検出する手段であって、感光材
料15上の画像露光開始部分(感光材料15上の露光さ
れるコマ部分)が、マガジン16の引出口100から引
き出され、搬送路上を搬送されて光ビーム走査装置46
によって露光処理が開始されるまでの露光前滞留時間を
検出する手段である。
【0079】この露光前滞留時間検出手段は、例えば制
御装置23のカウンタを利用して計測することにより、
感光材料15の画像が露光される各コマ部分がそれぞれ
マガジン16から画像記録装置10内に引き出されると
きの搬出タイミング(時間)を検知して記憶しておき、
感光材料15上の画像露光開始部分(感光材料15上の
露光されるコマ部分)が露光される露光タイミング(時
間)を検出し、これら搬出タイミング(時間)と露光タ
イミング(時間)との時間差を演算して露光前滞留時間
を求めるようにしても良い。
【0080】また、露光前滞留時間検出手段は、例え
ば、画像記録装置10に装着した搬送ローラ装置26を
駆動して感光材料15を搬出する状態と、この感光材料
15にパンチ32でパンチ孔を穿孔して画像が露光され
る各コマ部分の特有の情報を記録するときまでにかかっ
た第1の時間を検出し、この検出した第1の時間に、感
光材料15にパンチ32で所定コマ部分のパンチ孔を穿
孔した時点から、露光部42で露光開始のときに所定コ
マ部分のパンチ孔を検出した時までの第2の時間を加算
して露光前滞留時間を求めるようにしても良い。
【0081】制御装置23は、露光前滞留時間検出手段
によって露光前滞留時間を検知すると共に、画像記録装
置本体内部にある空気の温度及び湿度を検出する手段と
して画像記録装置10内に配置した図示しない温度計と
湿度計とによって画像記録装置10内における空気中の
温度(T℃)と湿度(H%)とを検出する。
【0082】また、感光材料15を包む雰囲気としての
空気中の温度(T℃)と湿度(H%)を種々に変化さ
せ、その各々の温度(T℃)と湿度(H%)にしたとき
の経時的な感光材料15の感度の変化に対処するため露
光量を補正する制御処理をするときの補正露光量のデー
タを予め実験で求めて用意する。
【0083】この補正露光量のデータは、概念的には、
図3に例示する如きものである。すなわち図3に示すよ
うに、画像記録装置10内の所定範囲の温度(T℃)と
所定範囲の湿度(H%)とに対応したエリア101に
は、この環境の空気中にある感光材料15の露光量を補
正するときの露光前滞留による補正露光量を経時的に並
べたデータ(時間軸に対する関数としても良い)として
格納しておく。
【0084】そして、制御装置23が露光量を補正する
制御処理を実行する場合には、画像記録装置10内にお
ける空気中の温度(T℃)と湿度(H%)とを検出し、
図3のテーブルからその時点での画像記録装置10内に
おける空気中の温度(T℃)と湿度(H%)とに対応し
た例えばエリア101を特定し、このエリア101内の
経時的に配列されたデータ(時間軸に対する関数として
も良い)から露光前滞留時間検出手段によって検知した
露光前滞留時間に対応する露光前滞留による補正露光量
を摘出する(関数を演算して求めても良い)。
【0085】次に、制御装置23は、画像処理部20に
よって導出された出力画像データ(露光条件)を、この
露光前滞留による補正露光量で、感光材料15の感度が
変化したことによる影響を打ち消すように補正し、この
補正された出力画像データ(露光条件)に従って光ビー
ム走査装置46を駆動し、光ビーム走査装置46から照
射される主走査方向に偏向される光ビームを用い、副走
査搬送装置44によって精度よく搬送されてきた感光材
料15に対し、2次元的に走査露光して、その感光材料
15に露光前滞留による補正露光量を加味した潜像を形
成する。
【0086】この補正露光量のデータは、感光材料15
の組成の異なる感光材の種類毎に用意しておき、使用す
る感光材料15の種類によって使い分ける。
【0087】なお、露光前滞留時間検出手段は、前述の
手段の他に、露光前滞留時間を検知できる手段であれ
ば、その他種々の手段で構成しても良い。
【0088】第2に、露光部42で焼付露光処理を実行
する際に制御装置23が実行する、記録材料の潜像を維
持する特性の変化に対応した露光量に補正する制御処理
を実行する場合について説明する。
【0089】この感光材料15の潜像を維持する特性の
変化に対応した露光量に補正する制御処理は、制御装置
23が光ビーム走査装置46を制御して感光材料15上
に光ビームで2次元的に走査露光する動作の開始前に実
行する。
【0090】このため、制御装置23は、露光部42に
搬入された感光材料15の所定部にパンチ32によって
穿孔されたパンチ孔から、感光材料15上の画像露光開
始部分(感光材料15上の露光されるコマ部分)と、露
光すべき画像データとを特定する。
【0091】次に制御装置23は、搬送状態検出手段7
5等を利用した現像処理前滞留予想時間設定手段によっ
て、感光材料15上の画像露光開始部分(感光材料15
上の露光されるコマ部分)が、画像記録装置10内の搬
送路上でプロセッサ部14に搬入されるまでに滞留され
ると予想される現像処理前滞留予想時間を検出する。
【0092】すなわち現像処理前滞留予想時間設定手段
は、画像記録装置10本体内部にある空気に感光材料1
5が晒されている時間を検出する手段であって、感光材
料15上の画像露光開始部分(感光材料15上の露光さ
れるコマ部分)が、露光部42で露光処理を終え、次に
バックプリント部58でバックプリントされ、次にプロ
セッサ部14において先行して処理されている感光材料
15の処理が終わりリザーバー24で待機していた感光
材料15がプロセッサ部14に搬入されて現像槽88で
の処理を開始するまでに掛かる時間を予想する手段であ
る。
【0093】この現像処理前滞留予想時間設定手段は、
例えば露光部42から搬送状態検出手段75までの搬送
路上にある感光材料15の残量を検出し、感光材料15
上の画像露光開始部分(感光材料15上の露光されるコ
マ部分)が、画像記録装置10内の搬送路上でプロセッ
サ部14に搬入されるまでに滞留される時間を予想する
ようにしても良い。
【0094】また、現像処理前滞留予想時間設定手段
は、例えば、露光部42で検出された感光材料15上の
画像露光開始部分(感光材料15上の露光されるコマ部
分)の位置情報と、搬送状態検出手段75で検出された
位置情報とを検出し、搬送状態検出手段75で検出され
た感光材料15の位置と画像露光開始部分(感光材料1
5上の露光されるコマ部分)の位置との差から、搬送路
上に残っている感光材料15の残量を求め、この感光材
料15の残量がプロセッサ部14に搬入されて処理され
る時間を予想するようにしても良い。
【0095】制御装置23は、現像処理前滞留予想時間
設定手段によって現像処理前滞留予想時間を検知すると
共に、画像記録装置10内に配置した図示しない温度計
と湿度計とによって画像記録装置10内における空気中
の温度(T℃)と湿度(H%)とを検出する。
【0096】また、感光材料15を包む雰囲気としての
空気中の温度(T℃)と湿度(H%)を種々に変化さ
せ、その各々の温度(T℃)と湿度(H%)にしたとき
の経時的な感光材料15の潜像を維持する特性の変化に
対処するため露光量を補正する制御処理をする際におけ
る潜像維持用の補正露光量のデータを予め実験で求めて
用意する。
【0097】潜像維持用の補正露光量のデータは、感光
材料15が、画像記録装置10内における空気の温度及
び湿度の環境下で、現像処理前滞留予想時間の間この空
気に晒されているという条件により感光材料15の潜像
を維持する特性の予想される変化によって受けるであろ
う影響を打ち消すように、感光材料15に対する露光量
を補正する手段を制御装置23の制御と共に構成するも
のであって、概念的には、前述した図3に例示する概念
と同様のものである。すなわち図3に示すように、画像
記録装置10内の所定範囲の温度(T℃)と所定範囲の
湿度(H%)とに対応したエリア101には、この環境
の空気中にある感光材料15の露光量を、感光材料15
の潜像を維持する特性の予想される変化によって受ける
であろう影響を打ち消すように補正するときの潜像維持
用の補正露光量を経時的に並べたデータ(時間軸に対す
る関数としても良い)として格納しておく。
【0098】そして、制御装置23が露光量を補正する
制御処理を実行する場合には、画像記録装置10内にお
ける空気中の温度(T℃)と湿度(H%)とを検出し、
図3のテーブルからその時点での画像記録装置10内に
おける空気中の温度(T℃)と湿度(H%)とに対応し
た例えばエリア101を特定し、このエリア101内の
経時的に配列されたデータ(時間軸に対する関数)から
現像処理前滞留予想時間設定手段によって予想した現像
処理前滞留予想時間に対応する潜像維持用の補正露光量
を摘出する(関数を演算して求めても良い)。
【0099】次に、制御装置23は、画像処理部20に
よって導出された出力画像データ(露光条件)を潜像維
持用の補正露光量で補正し、この補正された出力画像デ
ータ(露光条件)に従って光ビーム走査装置46を駆動
し、光ビーム走査装置46から照射される主走査方向に
偏向される光ビームを用い、副走査搬送装置44によっ
て精度よく搬送されてきた感光材料15に対し、2次元
的に走査露光して、その感光材料15に潜像維持用の補
正露光量を加味した潜像を形成する。
【0100】潜像維持用の補正露光量のデータは、感光
材料15の組成の異なる感光材の種類毎に用意してお
き、使用する感光材料15の種類によって使い分ける。
【0101】なお、現像処理前滞留予想時間設定手段
は、前述の手段の他に、現像処理前滞留予想時間を検知
できる手段であれば、その他種々の手段で構成しても良
い。
【0102】第3に、露光部42で焼付露光処理を実行
する際に制御装置23が実行する、記録材料の感度の変
化に対応した露光量に補正する制御処理と、記録材料の
潜像を維持する特性の変化に対応した露光量に補正する
制御処理とを同時に実行する場合について説明する。
【0103】この場合の制御処理は、制御装置23が光
ビーム走査装置46を制御して感光材料15上に光ビー
ムで2次元的に走査露光する動作の開始前に実行する。
【0104】このため、制御装置23は、露光部42に
搬入された感光材料15の所定部にパンチ32によって
穿孔されたパンチ孔から、感光材料15上の画像露光開
始部分(感光材料15上の露光されるコマ部分)と、露
光すべき画像データとを特定する。
【0105】次に制御装置23は、露光前滞留時間検出
手段によって、感光材料15上の画像露光開始部分(感
光材料15上の露光されるコマ部分)が画像記録装置1
0内の搬送路上で露光処理直前までに滞留されていた露
光前滞留時間を検出する。
【0106】すなわち、この露光前滞留時間検出手段
は、感光材料15上の画像露光開始部分(感光材料15
上の露光されるコマ部分)が、マガジン16の引出口1
00から引き出され、搬送路上を搬送されて光ビーム走
査装置46によって露光処理が開始されるまでの露光前
滞留時間を検出する手段である。
【0107】この露光前滞留時間検出手段は、例えば制
御装置23のカウンタを利用して計測することにより、
感光材料15の画像が露光される各コマ部分がそれぞれ
マガジン16から画像記録装置10内に引き出されると
きの搬出タイミング(時間)を検知して記憶しておき、
感光材料15上の画像露光開始部分(感光材料15上の
露光されるコマ部分)が露光される露光タイミング(時
間)を検出し、これら搬出タイミング(時間)と露光タ
イミング(時間)との時間差を演算して露光前滞留時間
を求めるようにしても良い。
【0108】また、露光前滞留時間検出手段は、例え
ば、画像記録装置10に装着した搬送ローラ装置26を
駆動して感光材料15を搬出する状態と、この感光材料
15にパンチ32でパンチ孔を穿孔して画像が露光され
る各コマ部分の特有の情報を記録するときまでにかかっ
た第1の時間を検出し、この検出した第1の時間に、感
光材料15にパンチ32で所定コマ部分のパンチ孔を穿
孔した時点から、露光部42で露光開始のときに所定コ
マ部分のパンチ孔を検出した時までの第2の時間を加算
して露光前滞留時間を求めるようにしても良い。
【0109】また制御装置23は、現像処理前滞留予想
時間設定手段によって、感光材料15上の画像露光開始
部分(感光材料15上の露光されるコマ部分)が、画像
記録装置10内の搬送路上でプロセッサ部14に搬入さ
れるまでに滞留されると予想される現像処理前滞留予想
時間を検出する。
【0110】すなわち現像処理前滞留予想時間設定手段
は、感光材料15上の画像露光開始部分(感光材料15
上の露光されるコマ部分)が、露光部42で露光処理を
終え、次にバックプリント部58でバックプリントさ
れ、次にプロセッサ部14において先行して処理されて
いる感光材料15の処理が終わりリザーバー24で待機
していた感光材料15がプロセッサ部14に搬入されて
現像槽88での処理を開始するまでに掛かる時間を予想
する手段である。
【0111】この現像処理前滞留予想時間設定手段は、
例えば露光部42から搬送状態検出手段75までの搬送
路上にある感光材料15の残量を検出し、感光材料15
上の画像露光開始部分(感光材料15上の露光されるコ
マ部分)が、画像記録装置10内の搬送路上でプロセッ
サ部14に搬入されるまでに滞留される時間を予想する
ようにしても良い。
【0112】また、現像処理前滞留予想時間設定手段
は、例えば、露光部42で検出された感光材料15上の
画像露光開始部分(感光材料15上の露光されるコマ部
分)の位置情報と、搬送状態検出手段75で検出された
位置情報とを検出し、搬送状態検出手段75で検出され
た感光材料15の位置と画像露光開始部分(感光材料1
5上の露光されるコマ部分)の位置との差から、搬送路
上に残っている感光材料15の残量を求め、この感光材
料15の残量がプロセッサ部14に搬入されて処理され
る時間を予想するようにしても良い。
【0113】また、感光材料15を包む雰囲気としての
空気中の温度(T℃)と湿度(H%)を種々に変化さ
せ、その各々の温度(T℃)と湿度(H%)にしたとき
の経時的な感光材料15の感度の変化に対処するため露
光量を補正するときの補正露光量のデータを予め実験で
求めて用意する。
【0114】これと共に、感光材料15を包む雰囲気と
しての空気中の温度(T℃)と湿度(H%)を種々に変
化させ、その各々の温度(T℃)と湿度(H%)にした
ときの経時的な感光材料15の潜像を維持する特性の変
化に対処するため露光前滞留による補正露光量と相俟っ
て、露光量を補正する際における潜像維持用の補正露光
量のデータを予め実験で求めて用意する。
【0115】これら、露光前滞留による補正露光量と潜
像維持用の補正露光量とを同時に補正する同時補正露光
量のデータは、概念的には、図3に例示する如きもので
ある。
【0116】すなわち図3に示すように、画像記録装置
10内の所定範囲の温度(T℃)と所定範囲の湿度(H
%)とに対応したエリア101には、この環境の空気中
にある感光材料15における露光量を補正するときの露
光前滞留による補正露光量を経時的に並べたデータと、
この露光前滞留による補正露光量と相俟って、この環境
の空気中にある感光材料15の露光量を補正するときの
潜像維持用の補正露光量を経時的に並べたデータとして
格納しておく。
【0117】そして、制御装置23が露光量を補正する
制御処理を実行する場合には、画像記録装置10内にお
ける空気中の温度(T℃)と湿度(H%)とを検出し、
図3のテーブルからその時点での画像記録装置10内に
おける空気中の温度(T℃)と湿度(H%)とに対応し
た例えばエリア101を特定する。そして、制御装置2
3は、エリア101内の経時的に配列された各データか
ら露光前滞留時間検出手段によって検知した露光前滞留
時間に対応し、かつ現像処理前滞留予想時間設定手段に
よって予想した現像処理前滞留予想時間に対応する、露
光前滞留及び潜像維持用の補正露光量を摘出する。
【0118】次に、制御装置23は、画像処理部20に
よって導出された出力画像データ(露光条件)を、この
露光前滞留及び潜像維持用の補正露光量で補正し、この
補正された出力画像データ(露光条件)に従って光ビー
ム走査装置46を駆動し、光ビーム走査装置46から照
射される主走査方向に偏向される光ビームを用い、副走
査搬送装置44によって精度よく搬送されてきた感光材
料15に対し、2次元的に走査露光して、その感光材料
15に露光前滞留及び潜像維持用の補正露光量を加味し
た潜像を形成する。
【0119】この露光前滞留及び潜像維持用の補正露光
量のデータは、感光材料15の組成の異なる感光材の種
類毎に用意しておき、使用する感光材料15の種類によ
って使い分ける。
【0120】なお、露光前滞留時間検出手段は、前述の
手段の他に、露光前滞留時間を検知できる手段であれ
ば、その他種々の手段で構成しても良い。また、現像処
理前滞留予想時間設定手段は、前述の手段の他に、現像
処理前滞留予想時間を検知できる手段であれば、その他
種々の手段で構成しても良い。
【0121】また、本実施の形態の画像記録装置10で
は、長尺の感光材料15が巻装されてなる感光材料ロー
ル19をマガジン16に収納したものを用いたが、これ
以外に、マガジン16の代わりに予め所定の大きさにカ
ットされている複数枚の感光材料15を収納した給紙カ
セットを装着して用いる画像記録装置10に対して応用
することもできる。
【0122】この場合には図示しないが、露光前滞留時
間検出手段と、現像処理前滞留予想時間設定手段とを適
宜対応した構成とすれば良い。
【0123】なお、本発明は、前述した本実施の形態に
係わる画像記録装置10の構成に限定されるものではな
く、本実施の形態の画像記録装置以外にも、感光材料を
切断してカットシートとした後に露光を行うようなプリ
ンタにも利用可能である。また、通常の直接露光による
プリンタにも利用可能である。さらに、このようなフォ
トプリンタのみならず、熱現像感光材料を用いる画像記
録装置や感光感熱感光材料を用いた記録装置等、種々の
画像記録装置に対して利用できることは勿論である。
【0124】
【発明の効果】本発明の画像記録装置は、露光部で記録
材料に露光処理する際に、画像記録装置本体内部にある
空気の温度及び湿度と空気に記録材料が晒されている時
間とを検出し、この記録材料がこの環境で置かれる時間
により生じる画像形成上の影響を打ち消すように、記録
材料に対する露光量を補正することにより、画像記録装
置本体内部の空気に記録材料が晒されている時間があっ
ても、この時間中に記録材料が画像記録装置本体内部の
空気の温度及び湿度により生じる画像形成上の影響を、
記録材料に対する露光量を補正する手段で露光量を補正
して打ち消して、記録材料における現像処理後の可視画
像に色彩の濃度及び色バランスの変動が生じないように
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る画像記録装置の全
体を示す概略構成図である。
【図2】 本発明の実施の形態に係る画像記録装置のプ
リンタ部の部分を取り出して示す概略構成図である。
【図3】 本発明の実施の形態に係る画像記録装置にお
ける、概念的な補正露光量のデータを例示するデータテ
ーブル図である。
【符号の説明】
10 画像記録装置 12 プリンタ部 14 プロセッサ部 15 感光材料 16 マガジン 18 搬送部 20 画像処理部 23 制御装置 24 リザーバー 26 搬送ローラ装置 32 パンチ 42 露光部 44 副走査搬送装置 46 光ビーム走査装置 58 バックプリント部 75 搬送状態検出手段 78 現像部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像記録装置本体内部にある空気の温度
    及び湿度を検出する手段と、 前記画像記録装置本体内部にある前記空気に記録材料が
    晒されている時間を検出する手段と、 露光部で前記記録材料に露光処理する際に、前記検出さ
    れた空気の温度及び湿度と前記空気に前記記録材料が晒
    されている時間とにより生じる画像形成上の影響を打ち
    消すように、記録材料に対する露光量を補正する手段
    と、 を備えたことを特徴とする画像記録装置。
  2. 【請求項2】 画像記録装置本体内部にある空気の温度
    及び湿度を検出する手段と、 前記画像記録装置本体内部に引き出されて前記空気に記
    録材料が晒されながら露光処理直前まで滞留されていた
    露光前滞留時間を検出する露光前滞留時間検出手段と、 露光部で前記記録材料に露光処理を実行する際に、前記
    検出された空気の温度及び湿度と前記空気に前記記録材
    料が晒されている露光前滞留時間とにより前記記録材料
    の感度が変化したことによる影響を打ち消すように、記
    録材料に対する露光量を補正する手段と、 を備えたことを特徴とする画像記録装置。
  3. 【請求項3】 画像記録装置本体内部にある空気の温度
    及び湿度を検出する手段と、 前記画像記録装置本体内部の露光処理直前にある前記記
    録材料上の画像露光開始部分が、前記画像記録装置本体
    内部の露光部から前記プロセッサ部に搬入されるまでに
    滞留されると予想される現像処理前滞留予想時間を設定
    する現像処理前滞留予想時間設定手段と、 露光部で前記記録材料に露光処理を実行する際に、前記
    検出された空気の温度及び湿度と前記空気に前記記録材
    料が晒されている現像処理前滞留予想時間とにより前記
    記録材料の潜像を維持する特性の予想される変化によっ
    て受けるであろう影響を打ち消すように、記録材料に対
    する露光量を補正する手段と、 を備えたことを特徴とする画像記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007140039A (ja) * 2005-11-17 2007-06-07 Noritsu Koki Co Ltd 画像形成装置
US7633646B2 (en) 2003-10-30 2009-12-15 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Image forming method and apparatus

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