JP2002287086A - 立体画像表示装置 - Google Patents

立体画像表示装置

Info

Publication number
JP2002287086A
JP2002287086A JP2001085218A JP2001085218A JP2002287086A JP 2002287086 A JP2002287086 A JP 2002287086A JP 2001085218 A JP2001085218 A JP 2001085218A JP 2001085218 A JP2001085218 A JP 2001085218A JP 2002287086 A JP2002287086 A JP 2002287086A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
scanning
light beam
optical system
deflecting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001085218A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3667245B2 (ja
Inventor
Toshiyuki Sudo
敏行 須藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mixed Reality Systems Laboratory Inc
Original Assignee
Mixed Reality Systems Laboratory Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mixed Reality Systems Laboratory Inc filed Critical Mixed Reality Systems Laboratory Inc
Priority to JP2001085218A priority Critical patent/JP3667245B2/ja
Publication of JP2002287086A publication Critical patent/JP2002287086A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3667245B2 publication Critical patent/JP3667245B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Stereoscopic And Panoramic Photography (AREA)
  • Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 超多眼領域を利用して立体像を良好に観察す
ることができる立体像表示装置を得ること。 【解決手段】 指向性のあるビーム状の光線を主走査方
向と副走査方向に走査する光走査手段と、該光線の走査
角に応じた強度を該光線に与える光変調手段と、該光線
をその入射位置に応じて偏向する偏光素子を該光線の主
走査方向に繰り返し配置した光偏向手段と、該光偏向手
段の光偏向中心点列近傍に配置される該光線の副走査方
向に光を拡散する光拡散手段と、該光線の主走査面内に
おいて該偏光素子の光学的中心位置を通る主光線をすべ
て一点に収束させるためのフィールド光学系とを有し、
該光変調手段は、該光線の走査によって該光拡散手段上
に形成される2次元画像情報がその画像情報を観察する
方向からの視差画像となるよう、該光線の該光偏向手段
からの出射角に応じて光強度を変調すること

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は立体画像を観察者の
目の負担を軽減し、疲れずに、自然の状態で良好に観察
することができる立体画像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、立体(立体物、3次元物体)
を再生する方法として様々な方式が試みられている。こ
れらのうち両眼視差を用いて観察者に立体視を行わせる
方法(偏光メガネ方式、レンチキュラ方式など)は従来
より広く利用されている。しかしながら、これらの方法
は眼の調節機能による立体認識と両眼視差による立体認
識との間に矛盾が生じるため、観察者は疲労や違和感を
覚えることが少なくない。そこで両眼視差のみに頼ら
ず、眼のその他の立体認識機能を満足する3次元像再生
の方法がいくつか試みられている。
【0003】(第1の従来例)平成9年に通信・放送機
構出版が発行した刊行物「高度立体動画像通信プロジェ
クト最終成果報告書」の第3章8節「超多眼領域の立体
視覚に関する研究」によれば、単眼の瞳孔に複数の視差
画像が入射する程度に視差の刻み角が細かい多視点画像
を表示する「超多眼領域」の立体表示方法下において
は、観察者の眼の焦点調節が両眼視差によって誘導され
る擬似的な立体像の近傍に導かれ、観察者の疲労や違和
感が軽減される、とされている。
【0004】つまり、従来から行われている2視点から
の視差画像を両眼に対して呈示する立体表示方法を、n
視点からの視差画像をn視点に対して呈示する方法に拡
張し、なおかつn個の視点の隣り合う2点間距離を観察
者の瞳孔よりも小さくした場合、「単眼視差効果」によ
り目が疲れにくい立体表示となる、という見解が示され
ている。
【0005】さらに同報告書第3章6節「集束化光源列
(FLA)による多眼立体ディスプレイの研究開発」で
は上記理論を実践する具体例が示されている。図18は
この具体例の構成図である。図18中のFLAは集束化
光源列(Focused Light Array)の
略語であり、図19に示すような構成を有する。FLA
は図19(a)のように半導体レーザーなどの光源(L
ight Source)の光を光学系(Beam S
haping Optics)により細い光束に整形し
たものを、図19(b)のように円弧状に並べてすべて
の光束を円の中心に集光させたものである。こうして形
成された焦点(Focal Point)は光学系(O
bjective lens,Imaging len
s)により垂直拡散板(Vertical Diffu
ser)に再結像し、走査系(Vertical Sc
anner,Horizontal Scanner)
により2次元的に高速走査され、2次元的な画像を形成
する。走査の周期が観察者の眼の残像許容時間内(約1
/50秒以内)であればフリッカーのない画像観察が可
能となる。ある瞬間における焦点は2次元画像の個々の
画素を構成しており、各画素は元の光源の数だけ異なる
方向に光線を出射する輝点と考えられる。どの方向に光
線を出射させるかは、発光させる光源を選択することで
決定することができる。この光線の出射方向は非常に小
さな角度だけ異なっているので、観察位置では観察者の
瞳に2本以上の異なる光線が入射するような条件になっ
ている。つまり、上記構成によれば観察者の単眼に複数
の視差像が入射する「超多眼領域」の立体表示が可能と
なり、観察者の眼の焦点調節が立体像近傍に導かれ観察
者の疲労や違和感が軽減される。
【0006】(第2の従来例)特開平11―10347
4号公報には「超多眼領域」を利用した立体映像表示装
置が開示されている。
【0007】上記公報では第1の従来例において「視点
の数だけ光源およびそれに付随する駆動回路等を用意し
なければならず装置が複雑化する問題があった」とし
て、光源およびそれに付随する駆動回路をただ一つとし
て、なおかつ第1の従来例と同様の多視点立体映像を表
示する装置を構成している。図20は上記第2の従来例
の概念図である。図中の111は変調信号発生器、11
2はビーム走査の開始タイミング検出のためのスタート
センサ、113は半導体レーザー駆動回路(変調手
段)、114はモーター制御回路、115は半導体レー
ザー(レーザー光源)、116はコリメータレンズ、1
17はポリゴンミラー(主走査方向の走査手段)、11
8はfθレンズ、119は第1の円筒レンズアレイ(主
走査方向の偏向手段)、120はモーター、121はガ
ルバノミラー(副走査方向の走査手段)、122は第2
の円筒レンズアレイ(縦方向拡散手段)、123は観察
者となっている。
【0008】主たる構成は図19と同様であるが、レー
ザー光源115が1つになっていることと、レーザービ
ーム走査によって2次元画像情報を形成すべき面の近傍
に、主走査方向に周期的構造を有する円筒レンズアレイ
119を配置していることが第1の従来例と異なる点で
ある。このような構成の場合、レーザービームが円筒レ
ンズアレイ119に入射する位置によってビームの射出
方向が変化し、円筒レンズアレイ119上を主走査方向
にレーザービームが走査するだけで光線の偏向が多数回
繰り返される。図21はこの様子の説明図である。円筒
レンズアレイ119に垂直に入射したレーザービームa
は円筒レンズの高画角位置に入射するためレンズ焦点を
通過した後a′の方向に偏向される。微小時間経過後に
レーザービームbが図中の位置に入射するとビームはよ
り小さい偏向角で偏向されb′の方向に出射する。同様
にして、レーザービームc,dは図中c′,d′の方向
に偏向される。
【0009】したがって、第1の従来例では元の光源の
数だけ異なる方向に光線を出射する輝点を形成しそれを
走査していたが、第2の従来例は単一のレーザービーム
走査で、同等の多方向出射光線および輝点を形成するこ
とが可能となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術には次のよ
うな問題点が存在する。
【0011】まず第1の従来例においては「超多眼領
域」の立体表示を行うために視点の数だけ光源およびそ
れに付随する駆動回路等を用意しなければならず、装置
が複雑化するという問題点が存在する。
【0012】一方、第2の従来例においては円筒レンズ
アレイ119で偏向されるレーザービームはいずれも円
筒レンズの焦点位置を中心として偏向される。したがっ
てレーザービーム走査によってビームの入射位置が移動
するとビームの偏向点もまた移動する。その結果、観察
位置で光線の届く範囲にばらつきが生じてしまう。例え
ば、図21において焦点1を通過する光線は中央より左
側の範囲であれば観察可能であるが焦点3を通過する光
線は中央より左側の範囲では観察できない。
【0013】逆に、焦点3を通過する光線は中央より右
側の範囲であれば観察可能であるが焦点1を通過する光
線は中央より右側の範囲では観察できない。
【0014】また、第2の円筒レンズアレイ(縦方向拡
散手段)122の位置に形成される光線偏向点の集合で
形成する2次元情報の水平方向の解像度は円筒レンズア
レイ119のピッチに反比例する。しかし、解像度を高
めるために円筒レンズアレイ119の円筒レンズピッチ
を小さくすると相対的に水平幅の広いレーザービームが
入射した場合と同じ現象が起こる。つまり図22に示す
ように焦点通過後にレーザービームが拡がってしまっ
て、観察位置では単眼よりも広い水平幅を有するビーム
となってしまい、前述した「超多眼領域」の立体表示が
不可能となってしまう。
【0015】本発明は装置全体の簡素化を図りつつ、超
多眼領域を利用し、広い領域において観察者が疲労せず
に良好に立体画像を観察することができる立体画像表示
装置の提供を目的とする。
【0016】この他、本発明は「超多眼領域」を利用し
て、立体像の表示を行う際、視点の数だけ光源およびそ
れに付随する駆動回路等を用意しなくても良く、又観察
位置で光ビームの届く範囲にばらつきが発生するのを解
消し、また、光ビーム偏向点の集合で形成する2次元情
報の水平方向の解像度を高めながらも観察位置での光ビ
ームの水平幅が拡がらないよう抑制し、立体画像を良好
に観察することができる立体画像表示装置の提供を目的
とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の立体画
像表示装置は、指向性のあるビーム状の光線を主走査方
向と副走査方向に走査する光走査手段と、該光線の走査
角に応じた強度を該光線に与える光変調手段と、該光線
をその入射位置に応じて偏向する偏光素子を該光線の主
走査方向に繰り返し配置した光偏向手段と、該光偏向手
段の光偏向中心点列近傍に配置される該光線の副走査方
向に光を拡散する光拡散手段と、該光線の主走査面内に
おいて該偏光素子の光学的中心位置を通る主光線をすべ
て一点に収束させるためのフィールド光学系とを有し、
該光変調手段は、該光線の走査によって該光拡散手段上
に形成される2次元画像情報がその画像情報を観察する
方向からの視差画像となるよう、該光線の該光偏向手段
からの出射角に応じて光強度を変調することを特徴とし
ている。
【0018】請求項2の発明の立体画像表示装置は、指
向性のあるビーム状の光線を走査する光走査手段と、該
光走査手段から放射される光線の走査角に応じて光強度
を変調する光変調手段と、該光走査手段からの光ビーム
が所定面上で一定速度となるようにする補正光学系と、
補正光学系からの光束の入射位置に応じて偏向方向を変
え出射する偏向素子を一方向に周期的に配列した光偏向
手段と、該光偏向手段の光偏向中心点列又はその近傍に
配置されており、入射光束を該一方向と直交する方向に
拡散する拡散手段と、該光走査手段と光偏向手段との間
に配置されており、該光偏向手段の各偏向素子の主光線
を一点に集光させる為のフィールド光学系とを有し、該
光変調手段は、該光線の走査によって該拡散手段上に形
成される2次元画像情報がその画像情報を観察する方向
からの視差画像となるよう、該光線の該光偏向手段から
の出射角に応じて光強度を変調することを特徴としてい
る。
【0019】請求項3の発明は請求項1又は2の発明に
おいて前記フィールド光学系は凹面鏡を有していること
を特徴としている。
【0020】請求項4の発明は請求項1又は2の発明に
おいて前記フィールド光学系は凸レンズを有しているこ
とを特徴としている。
【0021】請求項5の発明は請求項1又は2の発明に
おいて前記光偏向手段はレンチキュラ凹面鏡アレイを有
していることを特徴としている。
【0022】請求項6の発明は請求項1又は2の発明に
おいて前記光偏向手段はレンチキュラアレイを有してい
ることを特徴としている。
【0023】請求項7の発明は請求項1又は2の発明に
おいて前記光ビームの観察者位置での水平方向幅が観察
者の瞳孔径に基づいて決定されていることを特徴として
いる。
【0024】請求項8の発明は請求項7の発明において
前記光ビームの観察者位置での水平方向幅が2mm以下
であることを特徴としている。
【0025】請求項9の発明は請求項1又は2の発明に
おいて観察者位置において隣り合う光線同士の水平方向
間隔が観察者の瞳孔径に基づいて決定されていることを
特徴としている。
【0026】請求項10の発明は請求項9の発明におい
て観察者位置において隣り合う該光線同士の水平方向の
間隔が2mm以下であることを特徴としている。
【0027】請求項11の発明は請求項1又は2の発明
において前記フィールド光学系と前記光偏向手段とは一
体化されていることを特徴としている。
【0028】請求項12の発明は請求項1又は2の発明
において前記拡散手段は前記光偏向手段と一体化されて
いることを特徴としている。
【0029】請求項13の発明の立体像表示装置は指向
性のあるビーム状の光線を主走査方向と副走査方向に走
査する光走査手段と、該光線の走査角に応じた強度を該
光線に与える光変調手段と、該光線をその入射位置に応
じて偏向する偏光素子を該光線の主走査方向に繰り返し
配置した光偏向手段と、該光線の主走査面内において該
偏光素子の光学的中心位置を通る主光線をすべて一点に
収束させるためのフィールド光学系と、該光偏向手段に
よって形成される光偏向中心点列を観察者近傍に主走査
断面内において空中結像するリレー光学系と、該リレー
光学系の近傍に配置される該光線の副走査方向に光を拡
散する光拡散手段とを有し、該光変調手段は、該光線の
走査によって該光拡散手段上に形成される2次元画像情
報がその画像情報を観察する方向からの視差画像となる
よう、該光線の該光偏向手段からの出射角に応じて光強
度を変調することを特徴としている。
【0030】請求項14の発明の立体像表示装置は指向
性のあるビーム状の光線を走査する光走査手段と、該光
走査手段から放射される光線の走査角に応じて光強度を
変調する光変調手段と、該光走査手段からの光ビームが
所定面上で一定速度となるようにする補正光学系と、補
正光学系からの光束の入射位置に応じて偏向方向を変え
出射する偏向素子を一方向に周期的に配列した光偏向手
段と、該光走査手段と光偏向手段との間に配置されてお
り、該光偏向手段の各偏向素子の主光線を一点に集光さ
せる為のフィールド光学系と、該光偏向手段によって形
成される光偏向中心点列を観察側に空中結像するリレー
光学系と、該リレー光学系の近傍に配置されており、入
射光束を該一方向と直交する方向に拡散する拡散手段と
を有し、該光変調手段は、該光線の走査によって該拡散
手段上に形成される2次元画像情報がその画像情報を観
察する方向からの視差画像となるよう、該光線の該光偏
向手段からの出射角に応じて光強度を変調することを特
徴としている。
【0031】請求項15の発明は請求項13又は14の
発明において前記フィールド光学系は凹面鏡を有してい
ることを特徴としている。
【0032】請求項16の発明は請求項13又は14の
発明において前記フィールド光学系は凸レンズを有して
いることを特徴としている。
【0033】請求項17の発明は請求項13又は14の
発明において前記光偏向手段はレンチキュラレンズアレ
イを有していることを特徴としている。
【0034】請求項18の発明は請求項13又は14の
発明において前記光偏向手段はレンチキュラ凹面鏡アレ
イを有していることを特徴としている。
【0035】請求項19の発明は請求項13又は14の
発明において前記リレー光学系は凹面鏡を有しているこ
とを特徴としている。
【0036】請求項20の発明は請求項13又は14の
発明において前記リレー光学系は凸レンズを有している
ことを特徴としている。
【0037】請求項21の発明は請求項13又は14の
発明において前記光ビームの観察者位置での水平方向幅
が観察者の瞳孔径に基づいて決定されていることを特徴
としている。
【0038】請求項22の発明は請求項21の発明にお
いて前記光ビームの観察者位置での水平方向幅が2mm
以下であることを特徴としている。
【0039】請求項23の発明は請求項13又は14の
発明において観察者位置において隣り合う光線同士の水
平方向間隔が観察者の瞳孔径に基づいて決定されている
ことを特徴としている。
【0040】請求項24の発明は請求項23の発明にお
いて観察者位置において隣り合う該光線同士の水平方向
の間隔が2mm以下であることを特徴としている。
【0041】請求項25の発明は請求項13又は14の
発明において前記フィールド光学系と前記光偏向手段と
は一体化されていることを特徴としている。
【0042】請求項26の発明は請求項13又は14の
発明において前記拡散手段は前記リレー光学系と一体化
されていることを特徴としている。
【0043】請求項27の発明の立体画像表示装置は指
向性のあるビーム状の光線を主走査方向と副走査方向に
走査する光走査手段と、該光線の走査角に応じた強度を
該光線に与える光変調手段と、該光線をその入射位置に
応じて偏向する偏光素子を該光線の主走査方向に繰り返
し配置した光偏向手段と、該光偏向手段の光偏向中心点
列近傍に配置される該光線の副走査方向に光を拡散する
光拡散手段と、該光線の主走査面内において該偏光素子
の光学的中心位置を通る主光線をすべて一点に収束させ
るためのフィールド光学系とを有し、主走査断面内にお
いて、該光走査手段から出射した所定の径を有する光束
は該フィールド光学系を通過した後に一点に収束し、該
光偏向手段から収束光は平行光となって出射しており、
該光変調手段は、該光線の走査によって該光拡散手段上
に形成される2次元画像情報がその画像情報を観察する
方向からの視差画像となるよう、該光線の該光偏向手段
からの出射角に応じて光強度を変調することを特徴とし
ている。
【0044】請求項28の発明の立体画像表示装置は指
向性のあるビーム状の光線を走査する光走査手段と、該
光走査手段から放射される光線の走査角に応じて光強度
を変調する光変調手段と、該光走査手段からの光ビーム
が所定面上で一定速度となるようにする補正光学系と、
補正光学系からの光束の入射位置に応じて偏向方向を変
え出射する偏向素子を一方向に周期的に配列した光偏向
手段と、該光偏向手段の光偏向中心点列又はその近傍に
配置されており、入射光束を該一方向と直交する方向に
拡散する拡散手段と、該光走査手段と光偏向手段との間
に配置されており、該光偏向手段の各偏向素子の主光線
を一点に集光させる為のフィールド光学系とを有し、主
走査断面内において、該光走査手段から出射した所定の
径を有する光束は該フィールド光学系を通過した後に一
点に収束し、該光偏向手段から収束光は平行光となって
出射しており、該光変調手段は、該光線の走査によって
該拡散手段上に形成される2次元画像情報がその画像情
報を観察する方向からの視差画像となるよう、該光線の
該光偏向手段からの出射角に応じて光強度を変調するこ
とを特徴としている。
【0045】請求項29の発明の立体画像表示装置は指
向性のあるビーム状の光線を主走査方向と副走査方向に
走査する光走査手段と、該光線の走査角に応じた強度を
該光線に与える光変調手段と、該光線をその入射位置に
応じて偏向する偏光素子を該光線の主走査方向に繰り返
し配置した光偏向手段と、該光線の主走査面内において
該偏光素子の光学的中心位置を通る主光線をすべて一点
に収束させるためのフィールド光学系と、該光偏向手段
によって形成される光偏向中心点列を観察者近傍に主走
査断面内において空中結像するリレー光学系と、該リレ
ー光学系の近傍に配置される該光線の副走査方向に光を
拡散する光拡散手段とを有し、主走査断面内において、
該光走査手段から出射した所定の径を有する光束は該フ
ィールド光学系を通過した後に一点に収束し、該リレー
光学系からは収束光又は平行光となって出射しており、
該光変調手段は、該光線の走査によって該光拡散手段上
に形成される2次元画像情報がその画像情報を観察する
方向からの視差画像となるよう、該光線の該光偏向手段
からの出射角に応じて光強度を変調することを特徴とし
ている。
【0046】請求項30の発明の立体画像表示装置は指
向性のあるビーム状の光線を走査する光走査手段と、該
光走査手段から放射される光線の走査角に応じて光強度
を変調する光変調手段と、該光走査手段からの光ビーム
が所定面上で一定速度となるようにする補正光学系と、
補正光学系からの光束の入射位置に応じて偏向方向を変
え出射する偏向素子を一方向に周期的に配列した光偏向
手段と、該光走査手段と光偏向手段との間に配置されて
おり、該光偏向手段の各偏向素子の主光線を一点に集光
させる為のフィールド光学系と、該光偏向手段によって
形成される光偏向中心点列を観察側に空中結像するリレ
ー光学系と、該リレー光学系の近傍に配置されており、
入射光束を該一方向と直交する方向に拡散する拡散手段
とを有し、主走査断面内において、該光走査手段から出
射した所定の径を有する光束は該フィールド光学系を通
過した後に一点に収束し、該リレー光学系からは収束光
又は平行光となって出射しており、該光変調手段は、該
光線の走査によって該拡散手段上に形成される2次元画
像情報がその画像情報を観察する方向からの視差画像と
なるよう、該光線の該光偏向手段からの出射角に応じて
光強度を変調することを特徴としている。
【0047】請求項31の発明の立体画像表示装置は指
向性のある光束を主走査方向と副走査方向に走査する光
走査手段と、該光束の走査角に応じた強度を該光束に与
える光変調手段と、該光束をその入射位置に応じて偏向
する偏光素子を該光束の主走査方向に繰り返し配置した
光偏向手段と、該光偏向手段の光偏向中心点列近傍に配
置される該光束の副走査方向に光を拡散する光拡散手段
と該光偏向手段の光入射面側に配置されたフィールド光
学系とを有し、該光束の主走査断面内において、該偏向
素子を通過する光束が収束光又は平行光となって出射す
るように設定されており、該光変調手段は、該光線の走
査によって該光拡散手段上に形成される2次元画像情報
がその画像情報を観察する方向からの視差画像となるよ
う、該光線の該光偏向手段からの出射角に応じて光強度
を変調することを特徴としている。
【0048】請求項32の発明の立体画像表示装置は指
向性のある光束を走査する光走査手段と、該光走査手段
から放射される光束の走査角に応じて光強度を変調する
光変調手段と、該光走査手段からの光束が所定面上で一
定速度となるようにする補正光学系と、補正光学系から
の光束の入射位置に応じて偏向方向を変え出射する偏向
素子を一方向に周期的に配列した光偏向手段と、該光偏
向手段の光偏向中心点列又はその近傍に配置されてお
り、入射光束を該一方向と直交する方向に拡散する拡散
手段と、該光偏向手段の光入射面側に配置されたフィー
ルド光学系とを有し、該光束の主走査断面内において、
該偏向素子を通過する光束が収束光又は平行光となって
出射するように設定されており、該光変調手段は、該光
線の走査によって該拡散手段上に形成される2次元画像
情報がその画像情報を観察する方向からの視差画像とな
るよう、該光線の該光偏向手段からの出射角に応じて光
強度を変調することを特徴としている。
【0049】請求項33の発明の立体画像表示装置は指
向性のある光束を主走査方向と副走査方向に走査する光
走査手段と、該光束の走査角に応じた強度を該光束に与
える光変調手段と、該光束をその入射位置に応じて偏向
する偏光素子を該光束の主走査方向に繰り返し配置した
光偏向手段と、該光偏向手段の光入射面側に配置された
フィールド光学系とを有し、該光束の主走査断面内にお
いて、該光偏向手段によって形成される光偏向中心点列
を観察者近傍に主走査断面内において空中結像するリレ
ー光学系と、該リレー光学系を通過する光束が収束光又
は平行光となって出射するように設定されており、該リ
レー光学系の近傍に配置される該光束の副走査方向に光
を拡散する光拡散手段とを有し、該光変調手段は、該光
束の走査によって該光拡散手段上に形成される2次元画
像情報がその画像情報を観察する方向からの視差画像と
なるよう、該光束の該光偏向手段からの出射角に応じて
光強度を変調することを特徴としている。
【0050】請求項34の発明の立体画像表示装置は指
向性のある光束を走査する光走査手段と、該光走査手段
から放射される光束の走査角に応じて光強度を変調する
光変調手段と、該光走査手段からの光束が所定面上で一
定速度となるようにする補正光学系と、補正光学系から
の光束の入射位置に応じて偏向方向を変え出射する偏向
素子を一方向に周期的に配列した光偏向手段と、該光偏
向手段の光入射面側に配置されたフィールド光学系とを
有し、該光束の主走査断面内において、該光偏向手段に
よって形成される光偏向中心点列を観察側に空中結像す
るリレー光学系と、該リレー光学系を通過する光束が収
束光又は平行光となって出射するように設定されてお
り、該リレー光学系の近傍に配置されており、入射光束
を該一方向と直交する方向に拡散する拡散手段とを有
し、該光変調手段は、該光線の走査によって該拡散手段
上に形成される2次元画像情報がその画像情報を観察す
る方向からの視差画像となるよう、該光線の該光偏向手
段からの出射角に応じて光強度を変調することを特徴と
している。
【0051】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施形態1の要部
平面図である。
【0052】図中、1は光ビーム走査手段、(光走査手
段)2は補正光学系、3はフィールド光学系、4は主走
査方向に微小な周期構造を有する光偏向手段、5は副走
査方向Yに光ビームを屈折させる拡散手段、6は観察
者、21は光変調手段である。
【0053】光ビーム走査手段1は、ビーム状の光を放
射する光源や、ビーム形成のための光学系、そして、光
ビームを偏向させるビーム偏向手段等を含んでおり、定
められた領域内の任意の方向に2次元的に即ち主走査方
向(X方向)と副走査方向(Y方向)に光ビームを走査
することができる構成となっている。例えば光源として
は半導体レーザーやLEDなどが用いられ、光源からの
光ビームに対しビーム形成のための光学系や、ポリゴン
ミラー、ガルバノミラー、AOM(音響光学素子)など
のビームを高速に偏向できるデバイス等が組み合わされ
て光ビームを2次元的に走査している。
【0054】補正光学系2はビームの走査方向補正し、
走査面(後述する拡散手段5面上)上の走査速度が一定
とするための光学系より成り、一般的にはfθレンズが
用いられる。
【0055】フィールド光学系3は観察者6の立体像観
察領域を最大限に広げる光学作用を有する。
【0056】即ち補正光学系2からの光ビームLaを主
走査断面(XZ面)内において光偏向手段4の光入射側
のビームの収束点3aに集光した後に、光偏向手段4に
入射させている。
【0057】そして、光偏向手段4の各偏向素子4aに
入射し、射出した主光線La1が一点4bに集光するよ
うにしている。
【0058】ここで、ビームの収束点3aは偏向素子4
aの焦点面に相当している。
【0059】フィールド光学系3は球面レンズ又は主走
査断面内においてのみパワーを有する1枚のシリンドリ
カルレンズであっても良い。
【0060】光偏向手段4は光ビームの入射位置に応じ
て光ビームを異なった方向に偏向している。
【0061】本実施形態では主走査断面(XZ面)にパ
ワーを有するシリンドリカルレンズ(偏向素子)を複数
個、主走査方向(X方向)に一定周期で配列したレンチ
キュラーレンズより成っている。
【0062】光偏向手段4を通過した光ビームは拡散手
段5近傍に光偏向中心点列を形成する。
【0063】光偏向手段4の1つの光偏向素子4―1側
に光ビームの走査によって1つの視差画像が形成されて
いる。
【0064】拡散手段5は光ビームを副走査方向(Y方
向)に拡散させる役目を有する光学素子を有し、この場
合、副走査方向に微小な周期構造を有するレンチキュラ
レンズが用いられている。拡散手段5の周期構造は光偏
向手段4よりもピッチが細かく、光ビームの入射位置に
関わらず水平方向(主走査方向)の光の指向性は不変の
まま、縦方向(副走査方向)にのみ光を拡散させるとい
う光学作用を有する。
【0065】光変調手段21は、光線の走査によって拡
散手段5上に形成される2次元画像情報がその画像情報
を観察する方向からの視差画像となるよう、該光線の該
光偏向手段4からの出射角に応じて光強度を変調してい
る。
【0066】図中の点線a1,a2,b1,b2,c
1,c2は光ビームであり、同時に光ビーム走査手段1
から放射される画像情報に基づいて光変調手段21で光
変調された光ビームの拡散手段5までの光路を示してお
り、いずれも異なる時刻における光路である。
【0067】光ビームが光路a1を通るとき、この光ビ
ームa1は光偏向手段4の要素(シリンドリカルレン
ズ)4−1の右端付近(観察者6から見て)に入射す
る。
【0068】光ビームa1は要素4−1によって偏向さ
れ、拡散手段5上の焦点f1を通過して観察者6の左側
の方向へ光ビームa1′として向かう。一方、光ビーム
が光路a2を通るとき、この光ビームa2は光偏向手段
4の要素4−1の左端付近に入射する。光ビームa2は
要素4−1によって偏向され、拡散手段5上の焦点f1
を通過して観察者6の右側の方向へ光ビームa2′とし
て向かう。光ビームの走査過程では光ビームa1と光ビ
ームa2の間に複数の光束の光路も発生しうるため、本
実施形態では光路a1→a2の光ビーム走査過程で焦点
f1を偏向中心として観察者6を左から右に横切るよう
な光ビーム偏向を実現することができる。
【0069】同様にして、光ビームが光路b1→b2を
通るときや、光路c1→c2の光路を通るときもそれぞ
れ拡散手段5上の焦点f2,f3を偏向中心として観察
者6を左から右に横切るような光ビーム偏向を実現する
ことができる。
【0070】拡散手段5は上記光ビームの偏向中心(焦
点f1,f2,f3・・・)が形成される位置に配置さ
れており、その結果、拡散手段5上に2次元的な画像情
報(視差画像)が形成される。
【0071】本実施形態において立体像を表示(観察)
するには、従来例と同様に光ビームの出射角に対応して
光変調手段21で光ビームの強度を変化させることで実
現している。
【0072】例えば、光路a1→a2を強度変調された
光ビームが走査される場合、観察者にとって焦点f1は
一つの画素と認識され、この画素が観察方向に依存した
輝度変化を有するように認識される。
【0073】これが全焦点(全画素)について繰り返さ
れると観察方向によって異なる2次元画像(視差画像)
が拡散手段5上に表示されることになる。
【0074】光ビーム走査手段1による光ビームの走査
速度がきわめて高速であれば、上記の構成によって拡散
手段5上に複数視点からの視差画像情報をほぼ同時に再
生できるため、多視点の立体像表示が可能となる。
【0075】特に、観察者6の単眼に常に複数の光ビー
ムが入射可能な状態であれば「超多眼領域」の立体表示
が可能となり、観察者の眼の焦点調節が立体像4b近傍
に導かれ観察者6の疲労や違和感が軽減される。本実施
形態ではこの条件を満たすために光ビームの観察位置6
aでの水平幅を観察者の瞳孔径に基づいて2mm以下と
なるよう光学系を最適化し、また、観察位置6aにおい
て隣り合う光ビーム同士の間隔もまた2mm以下となる
ように光源の強度変調制御を最適化している。
【0076】観察位置6aにおける光ビームの水平幅を
一定値以下に抑えるための光学系の構成を図2、図3を
用いて説明する。
【0077】図2、図3はいずれも周期的構造を有する
光偏向手段4近傍を拡大したものである。観察位置6a
において光ビーム(所定の径を有する光束)Laの水平
幅が拡がらないようにするためには観察者の眼に入射す
る光ビームが主走査面(XZ面)内について平行光状態
であることが望ましい。このことは周期的構造を有する
光偏向手段4を射出する光ビームが光偏向手段4によっ
てコリメートされていることを意味するので、図2に示
すように光ビームLaをシリンドリカルレンズ4−1の
焦点面P1においてフィールドレンズ4で一度収束する
設計とすればよい。なお、光ビームをそのような状態に
するためには光ビーム走査手段1、補正光学系2、フィ
ールド光学系3の設計時に、光源から出た光ビームがシ
リンドリカルレンズ4−1の焦点面P1に一度収束する
ような設計を行う。
【0078】さらに、観察位置6aにおける光ビーム水
平幅をより細くするためには光ビームが観察位置6a又
はその近傍で収束する仕様とすることが有効である。こ
の場合、図3に示すようにフィールドレンズ3で光ビー
ムLaを図中の面P1で一度収束させ、光偏向手段4に
関して面P1と共役な面P2が観察位置6aはその近傍
に配置されるような光学設計を行えばよい。なお、光ビ
ームをそのような状態にするためには光ビーム走査手段
1、補正光学系2、フィールド光学系3の設計時に、光
源から出た光ビームが面P1に一度収束するような設計
を行う。
【0079】本実施形態では、従来例と異なり観察者位
置6aで光ビームLaの届く範囲にばらつきが発生する
のを解消するよう、光学系の各要素の配置を工夫してい
る。
【0080】図4はこの光学系についての説明図であ
る。光ビームLaを最終的に偏向するのは光偏向手段4
の役目であるが、光ビームの大まかな方向を決定するの
は、補正光学系2とフィールド光学系3の2つの光学系
である。図中の一点鎖線は光偏向手段4の各要素4−
1,4−2・・・を通過する主光線を示している。(各
要素4−1,4−2・・・を通過する主光線は光偏向手
段4の偏向作用を受けない。) すべての主光線が光ビームLaの水平走査中心Oより発
散し、観察者6の観察域中心O′に収束するような光学
的配置となっている。こうした光学配置により、どの焦
点を通過する光ビームも観察域中心O′を中心とした領
域に到達するような分布となるので、観察域を最大限有
効に設定することができる。
【0081】例えば、図中のように水平走査中心Oから
補正光学系2までの距離を補正光学系2の焦点距離と等
しくすれば、フィールド光学系3からフィールド光学系
3の焦点距離だけ離れた位置に観察域中心O′を定める
ことができる。
【0082】本実施形態の光偏向手段4の構成について
は、いくつかの構成が適用できる。
【0083】例えば、図5のようにフィールド光学系3
と光偏向手段4とを一体化したハイブリット光偏向手段
7を用いることができる。ハイブリット光偏向手段7を
用いることで部品数を減らし、組立時の位置決め精度を
高めることができる。
【0084】また、光偏向手段4を反射光学系で構成し
ても良い。この場合は図6のような複数のシリンドリカ
ルミラー8aを一方向に配列したレンチ凹面鏡8などを
用いることになる。(図では見やすくするために光ビー
ム走査手段1〜補正光学系2の光路を省略している)た
だし、この場合は拡散手段5をレンチ凹面鏡8の前に配
置すると、ビームが2度通過するためボケが発生してし
まう。そのため図7に示すように、レンチ凹面鏡8の表
面に副走査方向(Y方向)の微細な凹凸またはレンチキ
ュラの周期構造を形成し、レンチ凹面鏡8の表面上で副
走査方向に拡散するような工夫を行う。
【0085】さらに、レンチ凹面鏡8にフィールド光学
系3の役目を持たせて一つの反射光学系として一体化す
ることもできる。
【0086】この場合は図8のように上記レンチ凹面鏡
8に全体的な凹面形状をもたせた複合レンチ凹面鏡9を
用いる。
【0087】複合レンチ凹面鏡9は、例えば図9のよう
に半径R、中心Oの凹面鏡と半径R、中心O
シリンドリカル凹面鏡9aを複数配列したレンチ凹面鏡
アレイを合成したような構成を有する。
【0088】図10はこの構成例の光学配置の説明図で
ある。図中一点鎖線は各レンチ凹面9aの主光線であ
る。全体的な凹面の曲率半径をR、光偏向点Oから複
合レンチ凹面鏡9までの距離をs、観察域中心Oから複
合レンチ凹面鏡9までの距離をs′と定めると、前述し
たように各レンチ凹面9aの主光線が観察域の中心O′
で収束するための条件は、近軸の光学理論より
【0089】
【数1】
【0090】となる。したがってこの条件を満足するよ
うに光学配置を行えば、どのレンチ凹面鏡で反射した光
も、ほぼ観察域中心O′を中心とした領域に到達するよ
うな分布となるので、観察域を最大限有効に設定するこ
とができる。
【0091】反射光学系を用いるメリットとしては次の
ようなものが挙げられる。 ・ 透過型の光学系では光学系の厚みなどの問題で大き
さに限界があるが、反射光学系ではかなり大きなサイズ
のものも作製可能である。 ・ 色収差が発生しない なお、反射光学系で本装置を構成する場合は、再生され
る立体像と光ビーム走査手段1などの主要部品の位置と
が干渉しやすいので、フロントプロジェクターシステム
のように鉛直方向について偏心した光学配置となってい
ることが望ましい。
【0092】次に本発明の実施形態2について説明す
る。
【0093】実施形態1では光偏向手段4の周期構造毎
に存在する光偏向の中心点が画素として観察者に認識さ
れる。つまり周期構造のピッチが画像情報の画素ピッチ
となっている。このピッチが細かければ細かいほど解像
度の高い良質な視差画像を表現することが可能になる。
【0094】解像度を高めるために上記周期構造のピッ
チを単に小さくすると相対的に水平幅の広いレーザービ
ームが入射した場合と同じ現象が起こる。つまり図22
に示すように焦点通過後にレーザービームが拡がってし
まって、観察者位置では単眼よりも広い水平幅を有する
ビームとなってしまい、「超多眼領域」の立体表示が困
難になってくる場合がある。一般的に観察者にとって画
素の粗さが意識されないレベルの解像度となるとかなり
微小な画素ピッチが要求される。例えば1m以内の観察
距離で画像を観察する場合、画素ピッチは少なくとも1
mm以下が要求されるがそのような微小ピッチの周期構
造を採用するとレーザービームが拡がっててくる。
【0095】一方、観察者側での隣り合う光線同士の間
隔はビーム走査中の光源の強度変調速度で決定される
が、半導体レーザーなどを光源に用いた場合、きわめて
高速な強度変調が可能となるため、隣り合う光線同士の
間隔についてはかなり小さい値を達成することが可能と
なる。
【0096】しかし実際は観察者の瞳孔内に2本以上の
ビームが入射するという条件を満たせば十分で、おおよ
そ2mm以下であればよい。
【0097】このように用意されるハードウエアの仕様
に対して画素ピッチに要求されるスペックは高すぎて、
光線同士の間隔については低すぎる。
【0098】本実施形態2は各構成要素を適切に設定
し、解像度の高い立体画像を容易に観察することができ
るようにしたものである。
【0099】図11は本発明の実施形態2の要部平面図
である。
【0100】本実施形態は図1の実施形態1に比べて画
素と光偏向点の位置関係を逆転するために光偏向手段4
と副走査方向に光ビームを拡散させる拡散手段5との間
にリレー光学系10を挿入し、拡散手段5をリレー光学
系10近傍に配置しているという点が大きく異なる。リ
レー光学系10を挿入したために光偏向点f1〜fnは
観察者6又はその近傍に像f1′〜fn′として空中結
像し、観察者はこれら光偏向点を視点として、多数の視
差画像が拡散手段5上に形成されているのを観察するこ
とになる。
【0101】実施形態1と実施形態2の主たる差異を図
12、図13を用いて説明する。実施形態1では拡散手
段5上に形成される光偏向点の集合が、画素の集合とし
て観察者に認識される。この画素からは様々な方向に光
ビームが出射するが、その方向は光偏向手段4への光ビ
ームの入射位置によって異なっており、光ビームの強度
を時間的に変調すれば、この画素が観察方向に依存した
輝度変化を有するように認識される。一方、実施形態2
では観察者が画素として認識するのは図13に示すよう
に光ビームが拡散手段5と交わる点であって、光偏向点
は光収束点5aとして空中に結像している。この光収束
点5a位置から拡散手段5の方向を観察すると、拡散手
段5上に形成される2次元画像情報の全貌を観察するこ
とができる。
【0102】光収束点が空中に密に並んでいる場合、観
察者は単眼で複数の視差画像を同時に観察する状況とな
り、観察者は光ビーム同士の交点を空中の輝点として認
識することができる。このように実施形態1と2では光
偏向点の位置や役割が全く異なる。どちらの実施形態に
おいても、上記のような「超多眼領域」の立体表示を達
成するためには視点の間隔約2mm以下、画素ピッチ約
1mm以下とするのが良い。
【0103】本実施形態ではこのスペックを容易に達成
できる構成となっている。
【0104】本実施形態において観察位置6aにおける
光ビームの水平幅を一定値以下に抑えるための光学的な
工夫について図14、図15を用いて説明する。
【0105】図14、図15はいずれもリレー光学系1
0近傍を拡大したものである。
【0106】観察位置6aにおいて光ビーム水平幅が拡
がらないようにするためには観察者の眼に入射する光ビ
ームが主走査面(XZ面)内について平行光状態である
ことが望ましい。このことはリレー光学系10を射出す
る光ビームがリレー光学系10によってコリメートされ
ていることを意味するので、14に示すように光ビーム
をリレー光学系10の焦点面10aにおいて一度収束す
る設計とすればよい。なお、光ビームをそのような状態
にするためには光ビーム走査手段1、補正光学系2、フ
ィールド光学系3、周期的光偏向手段4の設計時に、光
源から出た光ビームがリレー光学系10の焦点面10a
に一度収束するような設計を行う。
【0107】さらに、観察位置6aにおける光ビームの
水平幅をより細くするためには光ビームが観察位置6a
又はその近傍で収束する仕様とすることが有効である。
【0108】この場合、図15に示すように光ビームを
図中の面P3で一度収束させ、リレー光学系10に関し
て面P3と共役な面P4が観察位置6a近傍に配置され
るような光学設計を行えばよい。なお、光ビームをその
ような状態にするためには光ビーム走査手段1、補正光
学系2、フィールド光学系3、周期的光偏向手段4の設
計時に、光源から出た光ビームがP3面に一度収束する
ような設計を行う。
【0109】リレー光学系10は大型の正レンズ(大凸
レンズ)などで構成できるが、図16に示すように大型
の凹面ミラー(大凹面ミラー)11などの反射光学系を
用いることもできる。(図は見やすくするためにフィー
ルド光学系3より光源側の部材、光路を省略してあ
る)。拡散手段5については、図7と同様に大凹ミラー
11の表面に副走査方向の微細な凹凸またはレンチキュ
ラの周期構造を形成する事で与えることもできるし、図
16中のように大凹ミラー11に密着させる形で拡散手
段5を設置し、二重像を発生させることなく縦方向のみ
の拡散を達成することができる。
【0110】もちろん、この場合も反射型光学系を使用
していることにより再生される立体像と光ビーム走査手
段1などの主要部品の位置とが干渉しやすいので、フロ
ントプロジェクターシステムのように鉛直方向について
偏心した光学配置となっていることが望ましい。
【0111】画素と光偏向点の位置関係を逆転するため
にリレー光学系10を用いる構成は、実施形態1のすべ
ての構成例に適用することができる。
【0112】特に図17のように複合レンチ凹面鏡9に
大凹ミラー11を適用すると光学系のほとんどが反射系
となり、色収差が少なく、大型化が容易で、部品数の少
ない立体像表示装置を構成することができる。
【0113】尚リレー光学系10は主走査断面内のみに
パワーのあるシリンドリカルレンズを用いても良い。
【0114】又、リレー光学系10は拡散手段5の観察
者側に設けても良い。
【0115】
【発明の効果】本発明によれば「超多眼領域」を利用し
て、立体像の表示を行う際、視点の数だけ光源およびそ
れに付随する駆動回路等を用意しなくても良く、又観察
位置で光ビームの届く範囲にばらつきが発生するのを解
消し、また、光ビーム偏向点の集合で形成する2次元情
報の水平方向の解像度を高めながらも観察位置での光ビ
ームの水平幅が拡がらないよう抑制し、立体画像を良好
に観察することができる立体画像表示装置を達成するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1の要部概略図
【図2】 図1の一部分の拡大説明図
【図3】 図1の一部分の拡大説明図
【図4】 図1の一部分の拡大説明図
【図5】 本発明の実施形態1の一部分を変更したとき
の概略図
【図6】 本発明の実施形態1の一部分を変更したとき
の概略図
【図7】 図6の一部分の説明図
【図8】 本発明の実施形態1の一部分を変更したとき
の概略図
【図9】 図8の一部分の説明図
【図10】 図8の一部分の説明図
【図11】 本発明の実施形態2の要部概略図
【図12】 図11の一部分の拡大説明図
【図13】 図11の一部分の拡大説明図
【図14】 図11の一部分の拡大説明図
【図15】 図11の一部分の拡大説明図
【図16】 本発明の実施形態2の一部分を変更したと
きの概略図
【図17】 本発明の実施形態2の一部分を変更したと
きの概略図
【図18】 従来の立体像表示装置の概略図
【図19】 従来の立体像表示装置の概略図
【図20】 従来の立体像表示装置の概略図
【図21】 図20の一部分の説明図
【図22】 図20の一部分の説明図
【符号の説明】
1 光ビーム走査手段 2 補正光学系 3 フィールド光学系 4 光偏向手段 5 拡散手段 6 観察者 7 ハイブリット光偏向手段 8 レンチ凹面鏡 9 複合レンチ凹面鏡 10 リレー光学系 11 凹面ミラー 21 光変調手段
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年4月13日(2001.4.1
3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0106
【補正方法】変更
【補正内容】
【0106】観察位置6aにおいて光ビーム水平幅が拡
がらないようにするためには観察者の眼に入射する光ビ
ームが主走査面(XZ面)内について平行光状態である
ことが望ましい。このことはリレー光学系10を射出す
る光ビームがリレー光学系10によってコリメートされ
ていることを意味するので、図14に示すように光ビー
ムをリレー光学系10の焦点面10aにおいて一度収束
する設計とすればよい。なお、光ビームをそのような状
態にするためには光ビーム走査手段1、補正光学系2、
フィールド光学系3、周期的光偏向手段4の設計時に、
光源から出た光ビームがリレー光学系10の焦点面10
aに一度収束するような設計を行う。

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 指向性のあるビーム状の光線を主走査方
    向と副走査方向に走査する光走査手段と、該光線の走査
    角に応じた強度を該光線に与える光変調手段と、該光線
    をその入射位置に応じて偏向する偏光素子を該光線の主
    走査方向に繰り返し配置した光偏向手段と、該光偏向手
    段の光偏向中心点列近傍に配置される該光線の副走査方
    向に光を拡散する光拡散手段と、該光線の主走査面内に
    おいて該偏光素子の光学的中心位置を通る主光線をすべ
    て一点に収束させるためのフィールド光学系とを有し、
    該光変調手段は、該光線の走査によって該光拡散手段上
    に形成される2次元画像情報がその画像情報を観察する
    方向からの視差画像となるよう、該光線の該光偏向手段
    からの出射角に応じて光強度を変調することを特徴とす
    る立体画像表示装置。
  2. 【請求項2】 指向性のあるビーム状の光線を走査する
    光走査手段と、該光走査手段から放射される光線の走査
    角に応じて光強度を変調する光変調手段と、該光走査手
    段からの光ビームが所定面上で一定速度となるようにす
    る補正光学系と、補正光学系からの光束の入射位置に応
    じて偏向方向を変え出射する偏向素子を一方向に周期的
    に配列した光偏向手段と、該光偏向手段の光偏向中心点
    列又はその近傍に配置されており、入射光束を該一方向
    と直交する方向に拡散する拡散手段と、該光走査手段と
    光偏向手段との間に配置されており、該光偏向手段の各
    偏向素子の主光線を一点に集光させる為のフィールド光
    学系とを有し、該光変調手段は、該光線の走査によって
    該拡散手段上に形成される2次元画像情報がその画像情
    報を観察する方向からの視差画像となるよう、該光線の
    該光偏向手段からの出射角に応じて光強度を変調するこ
    とを特徴とする立体像表示装置。
  3. 【請求項3】 前記フィールド光学系は凹面鏡を有して
    いることを特徴とする請求項1又は2の立体像表示装
    置。
  4. 【請求項4】 前記フィールド光学系は凸レンズを有し
    ていることを特徴とする請求項1又は2の立体像表示装
    置。
  5. 【請求項5】 前記光偏向手段はレンチキュラ凹面鏡ア
    レイを有していることを特徴とする請求項1又は2の立
    体像表示装置。
  6. 【請求項6】 前記光偏向手段はレンチキュラアレイを
    有していることを特徴とする請求項1又は2の立体像表
    示装置。
  7. 【請求項7】 前記光ビームの観察者位置での水平方向
    幅が観察者の瞳孔径に基づいて決定されていることを特
    徴とする請求項1又は2の立体像表示装置。
  8. 【請求項8】 前記光ビームの観察者位置での水平方向
    幅が2mm以下であることを特徴とする請求項7の立体
    像表示装置。
  9. 【請求項9】 観察者位置において隣り合う光線同士の
    水平方向間隔が観察者の瞳孔径に基づいて決定されてい
    ることを特徴とする請求項1又は2の立体像表示装置。
  10. 【請求項10】 観察者位置において隣り合う該光線同
    士の水平方向の間隔が2mm以下であることを特徴とす
    る請求項9の立体像表示装置。
  11. 【請求項11】 前記フィールド光学系と前記光偏向手
    段とは一体化されていることを特徴とする請求項1又は
    2の立体像表示装置。
  12. 【請求項12】 前記拡散手段は前記光偏向手段と一体
    化されていることを特徴とする請求項1又は2の立体像
    表示装置。
  13. 【請求項13】 指向性のあるビーム状の光線を主走査
    方向と副走査方向に走査する光走査手段と、該光線の走
    査角に応じた強度を該光線に与える光変調手段と、該光
    線をその入射位置に応じて偏向する偏光素子を該光線の
    主走査方向に繰り返し配置した光偏向手段と、該光線の
    主走査面内において該偏光素子の光学的中心位置を通る
    主光線をすべて一点に収束させるためのフィールド光学
    系と、該光偏向手段によって形成される光偏向中心点列
    を観察者近傍に主走査断面内において空中結像するリレ
    ー光学系と、該リレー光学系の近傍に配置される該光線
    の副走査方向に光を拡散する光拡散手段とを有し、該光
    変調手段は、該光線の走査によって該光拡散手段上に形
    成される2次元画像情報がその画像情報を観察する方向
    からの視差画像となるよう、該光線の該光偏向手段から
    の出射角に応じて光強度を変調することを特徴とする立
    体画像表示装置。
  14. 【請求項14】 指向性のあるビーム状の光線を走査す
    る光走査手段と、該光走査手段から放射される光線の走
    査角に応じて光強度を変調する光変調手段と、該光走査
    手段からの光ビームが所定面上で一定速度となるように
    する補正光学系と、補正光学系からの光束の入射位置に
    応じて偏向方向を変え出射する偏向素子を一方向に周期
    的に配列した光偏向手段と、該光走査手段と光偏向手段
    との間に配置されており、該光偏向手段の各偏向素子の
    主光線を一点に集光させる為のフィールド光学系と、該
    光偏向手段によって形成される光偏向中心点列を観察側
    に空中結像するリレー光学系と、該リレー光学系の近傍
    に配置されており、入射光束を該一方向と直交する方向
    に拡散する拡散手段とを有し、該光変調手段は、該光線
    の走査によって該拡散手段上に形成される2次元画像情
    報がその画像情報を観察する方向からの視差画像となる
    よう、該光線の該光偏向手段からの出射角に応じて光強
    度を変調することを特徴とする立体像表示装置。
  15. 【請求項15】 前記フィールド光学系は凹面鏡を有し
    ていることを特徴とする請求項13又は14の立体像表
    示装置。
  16. 【請求項16】 前記フィールド光学系は凸レンズを有
    していることを特徴とする請求項13又は14の立体像
    表示装置。
  17. 【請求項17】 前記光偏向手段はレンチキュラレンズ
    アレイを有していることを特徴とする請求項13又は1
    4の立体像表示装置。
  18. 【請求項18】 前記光偏向手段はレンチキュラ凹面鏡
    アレイを有していることを特徴とする請求項13又は1
    4の立体像表示装置。
  19. 【請求項19】 前記リレー光学系は凹面鏡を有してい
    ることを特徴とする請求項13又は14の立体像表示装
    置。
  20. 【請求項20】 前記リレー光学系は凸レンズを有して
    いることを特徴とする請求項13又は14の立体像表示
    装置。
  21. 【請求項21】 前記光ビームの観察者位置での水平方
    向幅が観察者の瞳孔径に基づいて決定されていることを
    特徴とする請求項13又は14の立体像表示装置。
  22. 【請求項22】 前記光ビームの観察者位置での水平方
    向幅が2mm以下であることを特徴とする請求項21の
    立体像表示装置。
  23. 【請求項23】 観察者位置において隣り合う光線同士
    の水平方向間隔が観察者の瞳孔径に基づいて決定されて
    いることを特徴とする請求項13又は14の立体像表示
    装置。
  24. 【請求項24】 観察者位置において隣り合う該光線同
    士の水平方向の間隔が2mm以下であることを特徴とす
    る請求項23の立体像表示装置。
  25. 【請求項25】 前記フィールド光学系と前記光偏向手
    段とは一体化されていることを特徴とする請求項13又
    は14の立体像表示装置。
  26. 【請求項26】 前記拡散手段は前記リレー光学系と一
    体化されていることを特徴とする請求項13又は14の
    立体像表示装置。
  27. 【請求項27】 指向性のあるビーム状の光線を主走査
    方向と副走査方向に走査する光走査手段と、該光線の走
    査角に応じた強度を該光線に与える光変調手段と、該光
    線をその入射位置に応じて偏向する偏光素子を該光線の
    主走査方向に繰り返し配置した光偏向手段と、該光偏向
    手段の光偏向中心点列近傍に配置される該光線の副走査
    方向に光を拡散する光拡散手段と、該光線の主走査面内
    において該偏光素子の光学的中心位置を通る主光線をす
    べて一点に収束させるためのフィールド光学系とを有
    し、主走査断面内において、該光走査手段から出射した
    所定の径を有する光束は該フィールド光学系を通過した
    後に一点に収束し、該光偏向手段から収束光は平行光と
    なって出射しており、該光変調手段は、該光線の走査に
    よって該光拡散手段上に形成される2次元画像情報がそ
    の画像情報を観察する方向からの視差画像となるよう、
    該光線の該光偏向手段からの出射角に応じて光強度を変
    調することを特徴とする立体画像表示装置。
  28. 【請求項28】 指向性のあるビーム状の光線を走査す
    る光走査手段と、該光走査手段から放射される光線の走
    査角に応じて光強度を変調する光変調手段と、該光走査
    手段からの光ビームが所定面上で一定速度となるように
    する補正光学系と、補正光学系からの光束の入射位置に
    応じて偏向方向を変え出射する偏向素子を一方向に周期
    的に配列した光偏向手段と、該光偏向手段の光偏向中心
    点列又はその近傍に配置されており、入射光束を該一方
    向と直交する方向に拡散する拡散手段と、該光走査手段
    と光偏向手段との間に配置されており、該光偏向手段の
    各偏向素子の主光線を一点に集光させる為のフィールド
    光学系とを有し、主走査断面内において、該光走査手段
    から出射した所定の径を有する光束は該フィールド光学
    系を通過した後に一点に収束し、該光偏向手段から収束
    光は平行光となって出射しており、該光変調手段は、該
    光線の走査によって該拡散手段上に形成される2次元画
    像情報がその画像情報を観察する方向からの視差画像と
    なるよう、該光線の該光偏向手段からの出射角に応じて
    光強度を変調することを特徴とする立体像表示装置。
  29. 【請求項29】 指向性のあるビーム状の光線を主走査
    方向と副走査方向に走査する光走査手段と、該光線の走
    査角に応じた強度を該光線に与える光変調手段と、該光
    線をその入射位置に応じて偏向する偏光素子を該光線の
    主走査方向に繰り返し配置した光偏向手段と、該光線の
    主走査面内において該偏光素子の光学的中心位置を通る
    主光線をすべて一点に収束させるためのフィールド光学
    系と、該光偏向手段によって形成される光偏向中心点列
    を観察者近傍に主走査断面内において空中結像するリレ
    ー光学系と、該リレー光学系の近傍に配置される該光線
    の副走査方向に光を拡散する光拡散手段とを有し、主走
    査断面内において、該光走査手段から出射した所定の径
    を有する光束は該フィールド光学系を通過した後に一点
    に収束し、該リレー光学系からは収束光又は平行光とな
    って出射しており、該光変調手段は、該光線の走査によ
    って該光拡散手段上に形成される2次元画像情報がその
    画像情報を観察する方向からの視差画像となるよう、該
    光線の該光偏向手段からの出射角に応じて光強度を変調
    することを特徴とする立体画像表示装置。
  30. 【請求項30】 指向性のあるビーム状の光線を走査す
    る光走査手段と、該光走査手段から放射される光線の走
    査角に応じて光強度を変調する光変調手段と、該光走査
    手段からの光ビームが所定面上で一定速度となるように
    する補正光学系と、補正光学系からの光束の入射位置に
    応じて偏向方向を変え出射する偏向素子を一方向に周期
    的に配列した光偏向手段と、該光走査手段と光偏向手段
    との間に配置されており、該光偏向手段の各偏向素子の
    主光線を一点に集光させる為のフィールド光学系と、該
    光偏向手段によって形成される光偏向中心点列を観察側
    に空中結像するリレー光学系と、該リレー光学系の近傍
    に配置されており、入射光束を該一方向と直交する方向
    に拡散する拡散手段とを有し、主走査断面内において、
    該光走査手段から出射した所定の径を有する光束は該フ
    ィールド光学系を通過した後に一点に収束し、該リレー
    光学系からは収束光又は平行光となって出射しており、
    該光変調手段は、該光線の走査によって該拡散手段上に
    形成される2次元画像情報がその画像情報を観察する方
    向からの視差画像となるよう、該光線の該光偏向手段か
    らの出射角に応じて光強度を変調することを特徴とする
    立体像表示装置。
  31. 【請求項31】 指向性のある光束を主走査方向と副走
    査方向に走査する光走査手段と、該光束の走査角に応じ
    た強度を該光束に与える光変調手段と、該光束をその入
    射位置に応じて偏向する偏光素子を該光束の主走査方向
    に繰り返し配置した光偏向手段と、該光偏向手段の光偏
    向中心点列近傍に配置される該光束の副走査方向に光を
    拡散する光拡散手段と該光偏向手段の光入射面側に配置
    されたフィールド光学系とを有し、該光束の主走査断面
    内において、該偏向素子を通過する光束が収束光又は平
    行光となって出射するように設定されており、該光変調
    手段は、該光線の走査によって該光拡散手段上に形成さ
    れる2次元画像情報がその画像情報を観察する方向から
    の視差画像となるよう、該光線の該光偏向手段からの出
    射角に応じて光強度を変調することを特徴とする立体画
    像表示装置。
  32. 【請求項32】 指向性のある光束を走査する光走査手
    段と、該光走査手段から放射される光束の走査角に応じ
    て光強度を変調する光変調手段と、該光走査手段からの
    光束が所定面上で一定速度となるようにする補正光学系
    と、補正光学系からの光束の入射位置に応じて偏向方向
    を変え出射する偏向素子を一方向に周期的に配列した光
    偏向手段と、該光偏向手段の光偏向中心点列又はその近
    傍に配置されており、入射光束を該一方向と直交する方
    向に拡散する拡散手段と、該光偏向手段の光入射面側に
    配置されたフィールド光学系とを有し、該光束の主走査
    断面内において、該偏向素子を通過する光束が収束光又
    は平行光となって出射するように設定されており、該光
    変調手段は、該光線の走査によって該拡散手段上に形成
    される2次元画像情報がその画像情報を観察する方向か
    らの視差画像となるよう、該光線の該光偏向手段からの
    出射角に応じて光強度を変調することを特徴とする立体
    像表示装置。
  33. 【請求項33】 指向性のある光束を主走査方向と副走
    査方向に走査する光走査手段と、該光束の走査角に応じ
    た強度を該光束に与える光変調手段と、該光束をその入
    射位置に応じて偏向する偏光素子を該光束の主走査方向
    に繰り返し配置した光偏向手段と、該光偏向手段の光入
    射面側に配置されたフィールド光学系とを有し、該光束
    の主走査断面内において、該光偏向手段によって形成さ
    れる光偏向中心点列を観察者近傍に主走査断面内におい
    て空中結像するリレー光学系と、該リレー光学系を通過
    する光束が収束光又は平行光となって出射するように設
    定されており、該リレー光学系の近傍に配置される該光
    束の副走査方向に光を拡散する光拡散手段とを有し、該
    光変調手段は、該光束の走査によって該光拡散手段上に
    形成される2次元画像情報がその画像情報を観察する方
    向からの視差画像となるよう、該光束の該光偏向手段か
    らの出射角に応じて光強度を変調することを特徴とする
    立体画像表示装置。
  34. 【請求項34】 指向性のある光束を走査する光走査手
    段と、該光走査手段から放射される光束の走査角に応じ
    て光強度を変調する光変調手段と、該光走査手段からの
    光束が所定面上で一定速度となるようにする補正光学系
    と、補正光学系からの光束の入射位置に応じて偏向方向
    を変え出射する偏向素子を一方向に周期的に配列した光
    偏向手段と、該光偏向手段の光入射面側に配置されたフ
    ィールド光学系とを有し、該光束の主走査断面内におい
    て、該光偏向手段によって形成される光偏向中心点列を
    観察側に空中結像するリレー光学系と、該リレー光学系
    を通過する光束が収束光又は平行光となって出射するよ
    うに設定されており、該リレー光学系の近傍に配置され
    ており、入射光束を該一方向と直交する方向に拡散する
    拡散手段とを有し、該光変調手段は、該光線の走査によ
    って該拡散手段上に形成される2次元画像情報がその画
    像情報を観察する方向からの視差画像となるよう、該光
    線の該光偏向手段からの出射角に応じて光強度を変調す
    ることを特徴とする立体像表示装置。
JP2001085218A 2001-03-23 2001-03-23 立体画像表示装置 Expired - Fee Related JP3667245B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001085218A JP3667245B2 (ja) 2001-03-23 2001-03-23 立体画像表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001085218A JP3667245B2 (ja) 2001-03-23 2001-03-23 立体画像表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002287086A true JP2002287086A (ja) 2002-10-03
JP3667245B2 JP3667245B2 (ja) 2005-07-06

Family

ID=18940768

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001085218A Expired - Fee Related JP3667245B2 (ja) 2001-03-23 2001-03-23 立体画像表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3667245B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004184938A (ja) * 2002-12-06 2004-07-02 Canon Inc 立体画像表示装置
JP2006510953A (ja) * 2002-12-13 2006-03-30 ヘンツェ−リソチェンコ パテントフェルヴァルトゥングス ゲーエムベーハー ウント コー.カーゲー 対象物の3次元画像情報を取得するための装置および再生するための装置
JP2010102230A (ja) * 2008-10-27 2010-05-06 Nikon Corp カメラレンズアダプタ及びカメラシステム
CN102200685A (zh) * 2010-03-25 2011-09-28 精工爱普生株式会社 空中三维图像显示系统
WO2014119622A1 (ja) * 2013-01-30 2014-08-07 大日本印刷株式会社 立体映像表示装置
US8836769B2 (en) 2005-07-25 2014-09-16 Canon Kabushiki Kaisha 3D model display apparatus with array modulator
US9036246B2 (en) 2011-01-11 2015-05-19 Samsung Electronics Co., Ltd. 3-dimensional image display apparatus
US9869969B2 (en) 2014-04-09 2018-01-16 Samsung Electronics Co., Ltd. Holographic display

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004184938A (ja) * 2002-12-06 2004-07-02 Canon Inc 立体画像表示装置
JP2006510953A (ja) * 2002-12-13 2006-03-30 ヘンツェ−リソチェンコ パテントフェルヴァルトゥングス ゲーエムベーハー ウント コー.カーゲー 対象物の3次元画像情報を取得するための装置および再生するための装置
US8836769B2 (en) 2005-07-25 2014-09-16 Canon Kabushiki Kaisha 3D model display apparatus with array modulator
JP2010102230A (ja) * 2008-10-27 2010-05-06 Nikon Corp カメラレンズアダプタ及びカメラシステム
CN102200685A (zh) * 2010-03-25 2011-09-28 精工爱普生株式会社 空中三维图像显示系统
US9036246B2 (en) 2011-01-11 2015-05-19 Samsung Electronics Co., Ltd. 3-dimensional image display apparatus
WO2014119622A1 (ja) * 2013-01-30 2014-08-07 大日本印刷株式会社 立体映像表示装置
JP2014145991A (ja) * 2013-01-30 2014-08-14 Dainippon Printing Co Ltd 立体映像表示装置
US9766471B2 (en) 2013-01-30 2017-09-19 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Stereoscopic image display apparatus
US9869969B2 (en) 2014-04-09 2018-01-16 Samsung Electronics Co., Ltd. Holographic display

Also Published As

Publication number Publication date
JP3667245B2 (ja) 2005-07-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8836769B2 (en) 3D model display apparatus with array modulator
US5703717A (en) Three-dimensional projection display apparatus
US6700552B2 (en) Scanning display with expanded exit pupil
JP3492251B2 (ja) 画像入力装置及び画像表示装置
US7564630B2 (en) Scanning image display apparatus
KR100586348B1 (ko) 가상레티날표시시스템
US6201517B1 (en) Stereoscopic image display apparatus
US7580189B2 (en) Optical element that includes a microlens array and related method
US5091719A (en) Helmet display
JP6478151B2 (ja) 画像表示装置及び物体装置
JP3192298B2 (ja) ディスプレイ
JP6237124B2 (ja) 2次元画像表示装置および2次元画像表示装置用の光走査装置および被走査面素子および移動体
JP2019168720A (ja) 画像表示装置および移動体
CN108628087B (zh) 一种投影装置及空间成像方法
US7347567B2 (en) Arrangement for projecting an image onto a projection surface and associated transformation lens system
JP3667245B2 (ja) 立体画像表示装置
JP2001215441A (ja) 画像観察装置
JP3782773B2 (ja) 立体画像表示装置
JP4261856B2 (ja) 立体画像表示装置
JP2001264691A (ja) 立体画像表示装置及び立体画像表示方法
JP2002228978A (ja) 立体画像表示装置
JP2005165236A (ja) 立体画像を表示する方法および装置
JPH11249066A (ja) 画像生成装置
JP2020042290A (ja) 画像表示装置
JP2002328334A (ja) 三次元映像表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040416

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040427

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040625

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040914

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041221

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050221

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050322

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050405

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090415

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090415

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100415

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110415

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130415

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130415

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140415

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees