JP2002286836A - 目標観測システム - Google Patents

目標観測システム

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JP2002286836A
JP2002286836A JP2001085559A JP2001085559A JP2002286836A JP 2002286836 A JP2002286836 A JP 2002286836A JP 2001085559 A JP2001085559 A JP 2001085559A JP 2001085559 A JP2001085559 A JP 2001085559A JP 2002286836 A JP2002286836 A JP 2002286836A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大気中の気象条件の変動にかかわらず高精度
な目標の探知、追尾時の位置評定等を行うことができる
新規な目標観測システムを得る。 【解決手段】 地球上の所定軌道を移動する基準目標ま
での距離及び仰角を測定する測距手段と、この測距手段
により測定された上記基準目標までの距離及び仰角の測
定データと上記基準目標までの距離及び仰角の基準デー
タとから上記基準目標の測定時における等価地球半径比
を算出する等価地球半径比演算部と、この等価地球半径
比演算部により算出された上記基準目標の測定時におけ
る等価地球半径比に基づいて目標物の高度を算出する高
度演算部とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、大気中を伝搬す
る電波の電波屈折による変化を観測して高精度な目標の
探知、追尾時の位置評定等を実現する目標観測システム
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、大気中の電波の伝搬経路は、大
気中の各層の電波に対する屈折率が異なるため湾曲した
経路となる。そして、この種の電波屈折に基づく目標の
高度誤差補正の手法としては、屈折率の変化がある一定
値を有する標準大気を仮定し、地球の半径が等価的に4
/3倍(等価地球半径比k)に伸張した値であるとして
補正する手法が広く知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の高度誤
差補正手法を用いた装置では、目標の高度誤差補正が等
価地球半径比kを用いた固定的な方法で行われていたの
で、季節あるいは温度、湿度、気圧等の変化により標準
大気を仮定出来ないような場合には目標の仰角(高度)
が正確に補正されず、目標の探知、追尾時の位置評定精
度等が低下するという問題点があった。
【0004】例えば、特開昭62−8078号公報に
は、このような気象条件の変化に起因する測角誤差を地
表面の電波屈折率計測データに基づいて補正する測高レ
ーダーの高度誤差補正装置について記載されているが、
ここで用いられる地表面の電波屈折率Nsは上述した等
価地球半径比kと同様の固定値であり、電波屈折角補正
定数b,aによって仰角に依存する変動は補正されるも
のの、季節あるいは温度、湿度、気圧等の変化に対応し
た変数として取り扱われるものではなく、リアルタイム
に変化する気象条件の変動に起因した測角誤差を十分に
補正しうるものではない。
【0005】この発明は、上記のような課題を解消する
ためになされたものであり、大気中の気象条件の変動に
かかわらず高精度な目標の探知、追尾時の位置評定等を
行うことができる新規な目標観測システムを得ることを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る目
標観測システムは、地球上空の所定軌道を移動する基準
目標までの距離及び仰角を測定する測距手段と、この測
距手段により測定された上記基準目標までの距離及び仰
角の測定データと上記基準目標までの距離及び仰角の基
準データとから上記基準目標の測定時における等価地球
半径比を算出する等価地球半径比演算部と、この等価地
球半径比演算部により算出された上記基準目標の測定時
における等価地球半径比に基づいて目標物の高度を算出
する高度演算部とを備えたものである。
【0007】また、請求項2の発明に係る目標観測シス
テムは、地球上空の所定軌道を移動する基準目標までの
距離及び仰角を測定する測距手段と、この測距手段によ
り測定された上記基準目標までの距離及び仰角の測定デ
ータと上記基準目標までの距離及び仰角の基準データと
から上記基準目標の測定時における等価地球半径比を算
出する等価地球半径比演算部と、この等価地球半径比演
算部により算出された上記基準目標の測定時における等
価地球半径比をデータベースとして蓄積するデータ蓄積
部と、このデータ蓄積部に蓄積された等価地球半径比に
基づいて目標物の高度を求める高度演算部とを備えたも
のである。
【0008】また、請求項3の発明に係る目標観測シス
テムは、上記データ蓄積部を公衆又は専用の通信回線と
接続し、上記データ蓄積部にデータベースとして蓄積さ
れた等価地球半径比を目標物の高度を測定する他の装置
又はシステムにおいて利用可能としたものである。
【0009】また、請求項4の発明に係る目標観測シス
テムは、地球上空の所定軌道を移動する基準目標までの
距離及び仰角を測定する複数の測距手段と、これら複数
の測距手段により測定された上記基準目標までの距離及
び仰角の各測定データと上記基準目標までの距離及び仰
角の各基準データとから上記基準目標の測定時における
等価地球半径比を算出する等価地球半径比演算部と、こ
の等価地球半径比演算部により算出された上記基準目標
の測定時における等価地球半径比に基づいて目標物の高
度を算出する高度演算部とを備えたものである。
【0010】また、請求項5の発明に係る目標観測シス
テムは、上記測距手段がレーダ装置であるものである。
【0011】また、請求項6の発明に係る目標観測シス
テムは、上記等価地球半径比演算部が低仰角の軌道に位
置する上記基準目標の測定時における等価地球半径比を
算出するものである。
【0012】また、請求項7の発明に係る目標観測シス
テムは、上記等価地球半径比演算部が複数の基準目標に
ついて測定された各基準目標までの距離及び仰角の測定
データに基づいて上記基準目標の測定時における等価地
球半径比を算出するものである。
【0013】また、請求項8の発明に係る目標観測シス
テムは、上記基準目標が周回衛星であるものである。
【0014】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
実施の形態1.について図1及び図2を用いて説明す
る。図1はこの発明の実施の形態1.による目標観測シ
ステムを示すブロック構成図、図2はこの発明の実施の
形態1.による目標観測システムの測距手段による基準
目標の測定状況を示す模式図ある。図1及び図2におい
て、1は送信パルス信号を含む送信ビームを方位方向及
び仰角方向に走査して目標物からの反射電波を受信し、
この受信した反射電波に基づいて目標物までの距離R,
仰角θ及び後述する基準目標までの距離Rk、仰角θk
を測定する測距手段、2は測距手段1により測定された
基準目標までの距離Rk,仰角θkが入力され、これら
と予め図示省略した記憶部等に記憶された標準大気にお
ける等価地球半径比k(=4/3)及び既知の位置デー
タに基づく基準目標までの距離Rk’,仰角θk’とか
ら基準目標の測定時における等価地球半径比k’を算出
する等価地球半径比演算部、3は等価地球半径比演算部
2により算出された基準目標の測定時における等価地球
半径比k’を用いて測距手段1により測定された目標物
までの距離R,仰角θを算出する距離・仰角演算部、4
は距離・仰角演算部3により算出された目標物までの距
離R,仰角θ及び測距手段1の設置高度等に基づいて目
標物の高度を算出する高度演算部である。
【0015】また、図2において、5は基準目標、6は
地表面であり、測距手段1としては目標の探知及び追尾
等を行うレーダ装置、基準目標5としては地球上空の所
定軌道を周回する周回衛星を使用する。周回衛星として
は国際宇宙ステーション(ISS)、高層大気観測衛星
(UARS)等がある。これらの周回衛星は地球上空の
所定軌道上を正確に時間管理されて移動しており、各時
刻により地球上空のどの軌道上に位置しているのか正確
に把握することができる。なお、主要な周回衛星は常に
その軌道が監視され、現在位置を計算するためのデータ
が公表されており、これらのデータを利用することによ
り周回衛星までの高精度な距離及び仰角のデータを得る
ことできる。
【0016】次に動作について説明する。まず測距手段
1は目標物の観測を行う前に基準目標5までの距離Rk
及び仰角θk距離を測定する。測距手段1により測定さ
れた基準目標5までの距離Rk及び仰角θkは等価地球
半径比演算部2に入力され、これらと予め図示省略した
記憶部等に記憶された標準大気における等価地球半径比
k(=4/3)及び既知の位置データに基づく基準目標
5までの距離Rk’,仰角θk’とから基準目標5の測
定時における等価地球半径比k’が算出される。上述し
たとおり、周回衛星は地球上空の所定軌道上を正確に時
間管理されて移動しており、各時刻により地球上空のど
の軌道上に位置しているのかを正確に把握することがで
き、基準目標5として周回衛星を利用した場合には、基
準目標5の測定時刻における周回衛星の位置データと測
距手段1の位置データとから測距手段1から基準目標5
までの理論上の距離Rk’及び仰角θk’のデータ(以
下、基準データという)を得ることができる。このよう
に、標準大気における等価地球半径比kは、基準目標5
までの基準データ及び測距手段1により測定された基準
目標5までの距離Rk及び仰角θkのデータに基づいて
補正され、基準目標5の測定時における等価地球半径比
k’が算出される。
【0017】そして、等価地球半径比演算部2により算
出された基準目標5の測定時における等価地球半径比
k’は、距離・仰角演算部3に入力され目標物までの距
離R’及び仰角θ’の算出に用いられる。即ち、測距手
段1により測定された目標物までの距離R及び仰角θは
距離・仰角演算部3に入力され、等価地球半径比演算部
2により算出された基準目標5の測定時における等価地
球半径比k’に基づいて正確な目標物までの距離R’及
び仰角θ’が算出される。距離・仰角演算部3により算
出された目標物までの距離R’及び仰角θ’のデータは
高度演算部4に入力され、この目標物までの距離R’及
び仰角θ’のデータに基づいて目標物の高度を算出する
ことにより目標物の正確な高度を算出することができ
る。
【0018】なお、目標物の高度hの算出には、例え
ば、以下の数式を用いる。数式1及び数式2において、
hは目標物の高度(m)、Rは目標物までの距離
(m)、h は測距手段1の設置高度(m)、Rは等
価地球半径(m)、Rは地球半径(m)、θは仰角、
kは等価地球半径比である。本実施の形態による目標観
測システムでは、等価地球半径k、目標物までの距離R
及び仰角θは、それぞれ基準目標5の測定時における
等価地球半径比k’、等価地球半径比k’によって算出
された距離R’及び仰角θ’として目標物の高度の演算
を行う。
【0019】
【数1】
【0020】
【数2】
【0021】このように、本実施の形態による目標観測
システムでは、予め目標物までの距離及び仰角が判明し
ている基準目標5について測距手段1による測定を行
い、この測距手段1により実際に測定された基準目標5
までの距離Rk及び仰角θkにより標準大気における等
価地球半径比kを補正して基準目標の測定時における等
価地球半径比k’を算出するようにしたので、この基準
目標5の測定時における等価地球半径比k’を用いてリ
アルタイムに変化する気象条件、季節変動等に対応した
目標物の高度等を算出することができ、高精度な目標の
探知、追尾時の位置評定等を実現することができる。
【0022】また、大気中を伝搬する電波はその伝搬距
離が長くなるほど大気中の各層による電波屈折の影響を
受け易いが、低仰角の軌道上に位置する基準目標5の測
定に基づいて標準大気における等価地球半径比kを補正
することにより測距手段1から基準目標5までの観測距
離を長く設定することができ、遠方の目標物の観測に適
したより正確な等価地球半径比k’を算出することがで
きる。そして、この低仰角の軌道上に位置する基準目標
5の測定時における等価地球半径比k’を用いることに
より、遠方の目標物の観測を行う場合においてもその高
度等を正確に算出することができ、高精度な目標の探
知、追尾時の位置評定等を実現することができる。
【0023】実施の形態2.次にこの発明の実施形態
2.による目標観測システムについて図3及び図4を用
いて説明する。上記実施の形態1.による目標観測シス
テムは等価地球半径比演算部2により算出された基準目
標5の測定時における等価地球半径比k’を単に目標物
までの距離Rk及び仰角θk等の算出に用いるものであ
ったが、本実施の形態による目標観測システムは、目標
物等価地球半径比演算部2により算出された基準目標5
の測定時における等価地球半径比k’をさらにデータベ
ースとして蓄積するものである。
【0024】図3はこの発明の実施の形態2.による目
標観測システムを示すブロック構成図、図4はこの発明
の実施の形態2.による目標観測システムの測距手段に
よる基準目標の測定状況及びデータ蓄積部にデータベー
スとして蓄積された等価地球半径比の利用態様を示す模
式図ある。図3及び図4において、7は等価地球半径比
演算部2により算出された基準目標5の測定時における
等価地球半径比k’をデータベースとして蓄積するデー
タ蓄積部、8はデータ蓄積部7と接続された公衆回線又
は専用回線等のネットワーク化された通信回線である。
なお、図中、同一符号は同一又は相当部分を示し、これ
らについての詳細な説明は省略する。
【0025】本実施の形態による目標観測システムによ
れば、等価地球半径比演算部2により算出された基準目
標5の測定時における等価地球半径比k’がデータ蓄積
部7にデータベースとして蓄積されるので、等価地球半
径比k’の地域的変化あるいは長期的変動を明らかにす
ることができる。また、距離・仰角演算部3及び高度演
算部4は、データ蓄積部7にデータベースとして蓄積さ
れた等価地球半径比k’に基づいて目標物までの距離
R’、仰角θ’及び高度hをそれぞれ算出するので、こ
のような地域的変化あるいは長期的な変動をも考慮した
目標物の観測を行うことができ、より高精度な目標の探
知および追尾時の位置評定化等を実現することができ
る。
【0026】また、図4に示すように、データ蓄積部7
は公衆回線又は専用回線等のネットワーク化された通信
回線、例えば公衆電話回線等の通信網に接続されてお
り、データ蓄積部7にデータベースとして蓄積された等
価地球半径比k’を目標の探知、追尾等を行う他のレー
ダシステム等において利用することができる。これによ
り、本実施の形態による目標観測システムのように標準
大気における等価地球半径比kを補正する等価地球半径
比演算部2を有していない他のレーダ装置、レーダシス
テム等においても目標物の高度を正確に算出することが
でき、高精度な目標の探知、追尾時の位置評定等を実現
することができる。
【0027】実施の形態3.次にこの発明の実施形態
3.による目標観測システムについて図5を用いて説明
する。上記実施の形態1.及び2.による目標観測シス
テムはいずれも1つの基準目標5について測定した基準
目標5までの距離Rk及び仰角θkに基づいて標準大気
における等価地球半径比kを補正し基準目標5の測定時
における等価地球半径比k’を算出するものであった
が、本実施の形態による目標観測システムは、複数の基
準目標について測定した基準目標5までの距離Rk及び
仰角θkに基づいて基準目標の測定時における等価地球
半径比k’を算出するものである。
【0028】図5はこの発明の実施の形態3.による目
標観測システムの測距手段による基準目標の測定状況を
示す模式図あり、図5において、9−1,9−2はそれ
ぞれ周回衛星等の基準目標である。なお、図中、同一符
号は同一又は相当部分を示し、これらについての詳細な
説明は省略する。また、本実施の形態による目標観測シ
ステムも上記実施の形態による目標観測システムと同様
に等価地球半径比演算部2、距離・仰角演算部3及び高
度演算部4、さらにはデータ蓄積部7を有するものであ
るが、これらについての図示及び詳細な説明についても
省略する。図5に示すように、本実施の形態による目標
観測システムでは、複数の基準目標9−1,9−2、例
えば低仰角空域の軌道に位置する周回衛星と中仰角空域
又は高仰角空域の軌道に位置する周回衛星までの距離R
k及び仰角θkをそれぞれ測定し、これら複数の基準目
標9−1,9−2までの距離Rk及び仰角θkの各測定
データに基づいて基準目標5の測定時における等価地球
半径比k’が算出される。
【0029】このように、本実施の形態による目標観測
システムによれば、複数の基準目標9−1,9−2まで
の距離Rk及び仰角θkの各測定データに基づいて基準
目標5の測定時における等価地球半径比k’を算出する
ので、より広範囲の空域において大気中の電波屈折の影
響を測定することができ、このようなより広範囲の空域
においても高精度な目標の探知および追尾時の位置評定
化等を実現することができる。なお、図5では基準目標
が2つの場合について説明したが、これに限られるもの
ではなく、空域の範囲、必要とする精度等に応じて基準
目標の数を決定すればよい。
【0030】実施の形態4.次にこの発明の実施形態
4.による目標観測システムについて図6を用いて説明
する。上記実施の形態1.乃至3.による目標観測シス
テムはいずれも1つの測距手段1により測定した基準目
標5又は9−1及び9−2までの距離Rk及び仰角θk
に基づいて標準大気における等価地球半径比kを補正し
基準目標の測定時における等価地球半径比k’を算出す
るものであったが、本実施の形態による目標観測システ
ムは、複数の測距手段により測定した基準目標5までの
距離Rk及び仰角θkに基づいて基準目標5の測定時に
おける等価地球半径比k’を算出するものである。
【0031】図6はこの発明の実施の形態4.による目
標観測システムの測距手段による基準目標の測定状況を
示す模式図あり、図6において、10−1,10−2は
例えばレーダ装置により構成された測距手段である。な
お、図中、同一符号は同一又は相当部分を示し、これら
についての詳細な説明は省略する。また、本実施の形態
による目標観測システムも上記実施の形態による目標観
測システムと同様に等価地球半径比演算部2、距離・仰
角演算部3及び高度演算部4、さらにはデータ蓄積部7
を有するものであるが、これらについての図示及び詳細
な説明についても省略する。図6に示すように、本実施
の形態による目標観測システムでは、複数の測距手段1
0−1,10−2により基準目標5までの距離Rk及び
仰角θkをそれぞれ測定し、これら複数の測距手段10
−1,10−2により測定された基準目標5までの距離
Rk及び仰角θkの各測定データに基づいて基準目標5
の測定時における等価地球半径比k’が算出される。
【0032】一般に、レーダ装置は角度方向の精度が距
離方向の精度よりも劣る性質を有しており、1つの測距
手段によって基準目標5までの距離Rk及び仰角θkを
測定した場合には、基準目標5の仰角θkが不正確なも
のとなり、このような不正確に測定された基準目標5の
仰角θkにより基準目標5の測定時における等価地球半
径比k’を算出した場合には誤差が残存する可能性があ
るが、本実施の形態による目標観測システムのように複
数の測距手段10−1,10−2によって基準目標5ま
での距離Rk及び仰角θkを測定することにより、各測
距手段10−1,10−2における各角度方向の測定誤
差が相互に相殺され、これら測距手段10−1,10−
2の各仰角のデータにより基準目標5の仰角θkをより
正確に測定することができ、高精度な目標の探知および
追尾時の位置評定化等を実現することができる。なお、
図6では測距手段が2つの場合について説明したが、こ
れに限られるものではなく、必要とする仰角精度等に応
じて測距手段の数を決定すればよい。
【0033】実施の形態5.なお、上述した各実施の形
態による目標観測システムは、それぞれ単独で実施して
もよいが、これらを組み合わせて実施するように構成し
てもよい。例えば、図7は図5に示すような目標観測シ
ステムと図6に示すような目標観測システムとを組み合
わせたものである。図7に示すように、複数の基準目標
9−1,9−2までの距離Rk及び仰角θkの各測定デ
ータに基づいて基準目標5の測定時における等価地球半
径比k’を算出することにより広範囲の空域において高
精度な目標の探知および追尾時の位置評定化等を実現す
ることができ、かつ、複数の測距手段10−1,10−
2によって基準目標9−1,9−2までの距離Rk及び
仰角θkを測定することに測距手段10−1,10−2
の各角度方向の測定誤差が抑制された高精度な目標の探
知および追尾時の位置評定化等を実現することができ
る。また、図7に示すような目標観測システムにさらに
図3及び図4に示すような目標観測システムを組み合わ
せてもよい。
【0034】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、等価地
球半径比kを気象条件に応じてリアルタイムに変化する
定数(変数)として取り扱うことができ、高精度な目標
の探知および追尾時の位置評定を実現することができ
る。
【0035】また、等価地球半径比演算部により算出さ
れた等価地球半径比をデータベースとして蓄積されるの
で、等価地球半径比の地域的変化あるいは長期的変動を
明らかにすることができ、このような地域的変化あるい
は長期的な変動に基づいてより高精度な目標の探知およ
び追尾時の位置評定を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1.による目標観測シ
ステムを示すブロック構成図ある。
【図2】 この発明の実施の形態1.による目標観測シ
ステムの測距手段による基準目標の測定状況を示す模式
図ある。
【図3】 この発明の実施の形態2.による目標観測シ
ステムを示すブロック構成図である。
【図4】 この発明の実施の形態2.による目標観測シ
ステムの測距手段による基準目標の測定状況及びデータ
蓄積部にデータベースとして蓄積された等価地球半径比
の利用態様を示す模式図ある。
【図5】 この発明の実施の形態3.による目標観測シ
ステムの測距手段による基準目標の測定状況を示す模式
図ある。
【図6】 この発明の実施の形態4.による目標観測シ
ステムの測距手段による基準目標の測定状況を示す模式
図ある。
【図7】 この発明の実施の形態5.による目標観測シ
ステムの測距手段による基準目標の測定状況を示す模式
図ある。
【符号の説明】
1,10−1,10−2 測距手段 2 等価地球半径比演算部 3 仰角演算部 4 高度演算部 5,9−1,9−2 基準目標 7 データ蓄積部 8 通信回線。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地球上空の所定軌道を移動する基準目標
    までの距離及び仰角を測定する測距手段と、この測距手
    段により測定された上記基準目標までの距離及び仰角の
    測定データと上記基準目標までの距離及び仰角の基準デ
    ータとから上記基準目標の測定時における等価地球半径
    比を算出する等価地球半径比演算部と、この等価地球半
    径比演算部により算出された上記基準目標の測定時にお
    ける等価地球半径比に基づいて目標物の高度を算出する
    高度演算部とを備えたことを特徴とする目標観測システ
    ム。
  2. 【請求項2】 地球上空の所定軌道を移動する基準目標
    までの距離及び仰角を測定する測距手段と、この測距手
    段により測定された上記基準目標までの距離及び仰角の
    測定データと上記基準目標までの距離及び仰角の基準デ
    ータとから上記基準目標の測定時における等価地球半径
    比を算出する等価地球半径比演算部と、この等価地球半
    径比演算部により算出された上記基準目標の測定時にお
    ける等価地球半径比をデータベースとして蓄積するデー
    タ蓄積部と、このデータ蓄積部に蓄積された等価地球半
    径比に基づいて目標物の高度を求める高度演算部とを備
    えたことを特徴とする目標観測システム。
  3. 【請求項3】 上記データ蓄積部を公衆又は専用の通信
    回線と接続し、上記データ蓄積部にデータベースとして
    蓄積された等価地球半径比を目標物の高度を測定する他
    の装置又はシステムにおいて利用可能としたことを特徴
    とする請求項2記載の目標観測システム。
  4. 【請求項4】 地球上空の所定軌道を移動する基準目標
    までの距離及び仰角を測定する複数の測距手段と、これ
    ら複数の測距手段により測定された上記基準目標までの
    距離及び仰角の各測定データと上記基準目標までの距離
    及び仰角の各基準データとから上記基準目標の測定時に
    おける等価地球半径比を算出する等価地球半径比演算部
    と、この等価地球半径比演算部により算出された上記基
    準目標の測定時における等価地球半径比に基づいて目標
    物の高度を算出する高度演算部とを備えたことを特徴と
    する目標観測システム。
  5. 【請求項5】 上記測距手段は、レーダ装置であること
    を特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の
    目標観測システム。
  6. 【請求項6】 上記等価地球半径比演算部は、低仰角の
    軌道に位置する上記基準目標の測定時における等価地球
    半径比を算出すること特徴とする請求項1乃至請求項4
    のいずれかに記載の目標観測システム。
  7. 【請求項7】 上記等価地球半径比演算部は、複数の基
    準目標について測定された各基準目標までの距離及び仰
    角の測定データに基づいて上記基準目標の測定時におけ
    る等価地球半径比を算出することを特徴とする請求項1
    乃至請求項4のいずれかに記載の目標観測システム。
  8. 【請求項8】 上記基準目標は、周回衛星であることを
    特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の目
    標観測システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006524359A (ja) * 2003-04-24 2006-10-26 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ パラメータで表示された時間特性の分析
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