JP2002286823A - 磁気検出素子及びそれを用いた磁気センサ - Google Patents

磁気検出素子及びそれを用いた磁気センサ

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JP2002286823A
JP2002286823A JP2001091190A JP2001091190A JP2002286823A JP 2002286823 A JP2002286823 A JP 2002286823A JP 2001091190 A JP2001091190 A JP 2001091190A JP 2001091190 A JP2001091190 A JP 2001091190A JP 2002286823 A JP2002286823 A JP 2002286823A
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magnetic
thin film
sensor
magnetic thin
insulating substrate
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JP2001091190A
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English (en)
Inventor
Yasuo Itatsu
康雄 板津
Hiroyuki Sano
寛幸 佐野
Kazuhiko Ueno
一彦 上野
Takuya Kazama
拓也 風間
Kimihiro Iritono
公浩 入戸野
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Stanley Electric Co Ltd
Original Assignee
Stanley Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】従来のMI素子の構造では、磁気センサに応用
したとき、磁気の角度とセンサの仰角が合わないと正し
い値を表示しないため補正回路を設ける等複雑な構成を
採らざるを得ない問題があった。 【解決手段】絶縁性の基板2に磁性薄膜3としてMI素
子を成膜し、該絶縁性の基板は、同一平面でないことを
特徴とするMI素子1であり、磁性薄膜3は、単層の磁
性薄膜の場合は、幅方向に磁化容易軸を設け、二層積層
した場合には、夫々の磁性薄膜の磁化容易軸が交差する
ようなMI素子1であり、該絶縁性の基板2の形状より
MI素子1の検知方向を補い合うので、磁気検出が正確
にできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気検出素子とそれを
用いた磁気センサに関するものであり、特にMI素子を
地磁気センサとして応用した場合に、地磁気センサを傾
けても正しい検出出力が得られる携帯型の地磁気センサ
に用いられる。
【0002】
【従来の技術】従来の磁気検出素子(以下MI素子)
は、図3に示すように平面状の絶縁性基板に磁性薄膜と
して成膜されていた。これを、地磁気センサとして用た
場合、MI素子の特徴である磁気に対する強い指向性の
ため、ある一定方向の磁気(例えば地磁気)を検出、測
定する場合に、センサが傾くとその傾き角によりセンサ
出力が、増減してしまう。
【0003】従って、図4に示されるその傾いた状態に
対処するための傾きセンサを別途備えて、その傾き量に
より磁気センサの値を補正していた。そのため、磁気セ
ンサの値を計算して補正するための計算回路が必要であ
った。
【0004】前述のような構成となるMI素子を用いた
地磁気センサでは、磁気センサの出力が傾きにより値が
異なるため、傾きセンサを備えセンサの傾き量を示す出
力を磁気センサの出力と共に補正用計算部となる計算回
路に入力して補正された正しい磁力値の出力を得てい
た。
【0005】
【発明が解決するための課題】従来のMI素子及びMI
素子を用いた磁気センサは、MI素子が磁気に対し強い
指向性を持っているため、磁気の角度とセンサの仰角が
合っていないと正しい値を表示しないため複雑な構成を
採らざる得なかった。本発明では、この問題を解消する
ためにMI素子が傾きに左右されない形状とし、MI素
子を用いた磁気センサが複雑な構成を持たず検出回路も
簡単な構成とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、MI素子そ
のものを曲面や台形や∩字や逆V字とした素子とした
り、平面状の絶縁性基板からなるMI素子を直列につな
ぎ合わせ互いが角度を持たせた素子とし複数のMI素子
で検知する角度を補い合わせる。又、それらの素子と共
に検出回路を合せて用いる磁気センサとして、磁気セン
サを傾けても正しい検出出力を得られる磁気センサを提
供することにより課題を解決している。
【0007】請求項1では、絶縁性の基板に磁性薄膜を
MI素子として成膜したMI素子において、磁気検出素
子において、絶縁性の基板からなる該MI素子は、同一
平面に設けたものでないことを特徴とする磁気検出素子
である。
【0008】請求項2では、絶縁性の平面基板に磁性薄
膜をMI素子として成膜した磁気検出素子において、該
MI素子は、少なくとも2つ以上の該MI素子を直列に
接続して、各々のMI素子が角度を有して形成されるこ
とを特徴とする磁気検出素子である。
【0009】請求項3では、前記MI素子は、単層の磁
性薄膜からなり幅方向に磁化容易軸が整えられているこ
とを特徴とする請求項1〜2記載のMI素子で、請求項
4では、前記磁化容易軸は、磁性薄膜を二層成膜したと
き夫々の該磁性薄膜の磁化容易軸が交差するように整え
られているMI素子であることを特徴とする請求項1〜
2記載のMI素子である。請求項5では、前記磁性薄膜
は、軟磁気特性を示すアモルファス膜又は結晶系磁性膜
としたことを特徴とする請求項1〜4記載のMI素子で
ある。
【0010】請求項6では、磁気検出素子を用いた磁気
センサにおいて、絶縁性の基板に磁性薄膜をMI素子と
して成膜し、該絶縁性の基板は、同一平面に設けられて
いないMI素子と共に検出回路と合せて用いることを特
徴とする磁気検出素子を用いた磁気センサである。
【0011】請求項7では、磁気検出素子を用いた磁気
センサにおいて、絶縁性の平面基板に磁性薄膜をMI素
子として成膜し、該MI素子は、少なくとも2つ以上の
該MI素子を直列に接続して、各々の該MI素子が角度
を有して形成されると共に検出回路と合せて用いること
を特徴とするMI素子を用いた磁気センサである。
【0012】請求項8では、前記MI素子は、単層の磁
性薄膜の幅方向に磁化容易軸が整えられていることを特
徴とする請求項6〜7記載のMI素子を用いた磁気セン
サであり、請求項9では、前記磁化容易軸は、磁性薄膜
を二層成膜したとき、夫々の該磁性薄膜の磁化容易軸が
交差するように整えられるMI素子であることを特徴と
する請求項6〜7記載のMI素子を用いた磁気センサで
ある。請求項10では、前記磁性薄膜は、軟磁気特性を
示すアモルファス膜又は結晶系磁性膜としたことを特徴
とする請求項6〜9記載のMI素子を用いた磁気センサ
である。
【0013】
【発明の実施形態】本発明における第一の実施形態を図
1に沿って説明する。1は、一つの平面だけでない絶縁
性の基板2に設けられた磁性薄膜3のMI素子である。
ここでは、MI素子1が、台形状からなる図である一例
を示している。
【0014】絶縁性の基板2の形状によって、MI素子
の構造が決まる。ここでは、台形状からなる絶縁性の基
板2に磁性薄膜3を所定の長手方向の幅方向に磁化容易
軸が整えられるように磁場中スパッタ法で成膜して単層
のMI素子1として形成される。
【0015】磁性薄膜3が、蒸着、メッキなどで形成さ
れるときは、磁場中アニールで、幅方向に磁化容易軸を
整える。また、磁性薄膜3は、軟磁気特性を示すを示す
アモルファス膜又は結晶系磁性膜である。例えば、Fe
CoB又はCoNbZrを主原料としたアモルファス膜
又はFeNi合金の結晶系磁性膜で形成している。
【0016】本発明の第二の実施形態は、第一の実施形
態と形状が同様であるので図1に沿って簡単に説明す
る。相違する個所は、磁性薄膜3を二層積層し、夫々の
該磁性薄膜を磁化容易軸が交差するようにした素子を用
いたことである。ここでは、磁性薄膜3は、軟磁気特性
を示すアモルファス膜又は結晶系磁性膜である。例え
ば、FeCoB又はCoNbZrを主原料としたアモル
ファス膜又はFeNi合金の結晶系磁性膜で形成し、磁
場中スパッタ法で磁化容易軸を夫々形成している。
【0017】第一、第二の実施形態に示すように、MI
素子1の構造は、絶縁性の基板2の形状によって決ま
る。MI素子のように磁気に対して強い指向性を持つ素
子は、地磁気などの一定の方向からの磁気センサに用い
る場合は、センサの傾きにより常に異なる磁界を検出し
てしまう。ここでは、台形状で説明したが、予め角度の
ついた絶縁性の基板に成膜し、MI素子1をつくること
で、MI素子1を用いた地磁気センサが傾いていても一
定の出力を得ることができる。
【0018】当然絶縁性の基板2の形状は、平面でなく
曲面状であったり、台形状であったり、逆V字状(くの
字状)であったりしてもよい。
【0019】本発明における第三の実施形態を図2に沿
って説明する。MI素子1が、絶縁性の平面基板2に磁
性薄膜3を長手方向に形成している。そのMI素子1を
例えば導線4で少なくとも二つ以上直列につなぎ、その
MI素子1は、角度を付け設けられる。その形状は、図
2に示すように逆V字状である。この磁性薄膜3は、第
一の実施形態で説明したのと同様なので省略する。
【0020】本発明における第四の実施形態は、外形は
同一であるので図2に沿って説明する。相違する個所
は、絶縁性の平面基板2に磁性薄膜3を磁化容易軸が交
差するように二層積層したMI素子を用いたことであ
る。また、磁性薄膜3は、第二の実施形態で説明したの
で省略する。
【0021】これらは、三つの平面絶縁性基板2を台形
状にMI素子1を直列に導線4で接続しても、更に他の
形状となるように、MI素子1を夫々直列に接続しても
よい。このように複数のMI素子1を導線4で直列接続
する形状とすればMI素子1を用いた地磁気センサが傾
いていても一定の出力を得ることができる。
【0022】本発明における第五の実施形態は、MI素
子を磁気センサとして駆動させる検出回路と共に合せも
った磁気センサである。これは、特に図示しないが、前
述した第一〜第四のMI素子1の実施形態に、前述した
MI素子1の両端部から配線電極を引き回し、検出回路
となるICで検出出力が得られる。特にその検出回路を
置く位置は、素子の小型化に応じその都度定める事がで
きる。
【0023】
【発明の効果】本発明では、MI素子を設ける絶縁性の
基板の形状に角度を持たせるか、絶縁性の基板を互いに
角度をもたせて各MI素子の検知する角度を補い合わ
せ、地磁気を検出するので、磁気センサが傾いていても
正しい検出出力を得ることができる。従って、傾きセン
サによって補正される補正回路を用いることなくセンサ
回路が構成でき、センサがより小さく作製できる。
【0024】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一、第二の実施形態の外形を示すM
I素子の構造である。
【図2】本発明の第三、第四の実施形態の外形を示すM
I素子の構造である。
【図3】従来のMI素子の構造を示す図である。
【図4】従来のMI素子を用いた磁気センサによって地
磁気を検出する出力するブロック図である。
【符号の簡単な説明】
1、・ ・ ・MI素子 2、・ ・ ・絶縁性基板 3、・ ・ ・磁性薄膜 4、・ ・ ・導線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 風間 拓也 東京都目黒区中目黒2丁目9番地13号 ス タンレー電気株式会社内 (72)発明者 入戸野 公浩 東京都目黒区中目黒2丁目9番地13号 ス タンレー電気株式会社内 Fターム(参考) 2G017 AA16 AB07 AD51 AD65 BA10 5E049 AA01 AC01 BA16 GC01

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁性の基板に磁性薄膜をMI素子として
    成膜した磁気検出素子において、該絶縁性の基板からな
    る該MI素子は、同一平面に設けたものでないことを特
    徴とする磁気検出素子。
  2. 【請求項2】絶縁性の平面基板に磁性薄膜をMI素子と
    して成膜した磁気検出素子において、該MI素子は、少
    なくとも2つ以上の該MI素子を直列に接続して、各々
    の該MI素子が角度を有して形成されることを特徴とす
    る磁気検出素子。
  3. 【請求項3】前記MI素子は、単層の磁性薄膜からなり
    幅方向に磁化容易軸が整えられていることを特徴とする
    請求項1〜2記載の磁気検出素子。
  4. 【請求項4】前記磁化容易軸は、磁性薄膜を二層成膜し
    たとき、夫々の該磁性薄膜の該磁化容易軸が交差するよ
    うに整えられているMI素子であることを特徴とする請
    求項1〜2記載の磁気検出素子。
  5. 【請求項5】前記磁性薄膜は、軟磁気特性を示すアモル
    ファス膜又は結晶系磁性膜としたことを特徴とする請求
    項1〜4記載の磁気検出素子。
  6. 【請求項6】磁気検出素子を用いた磁気センサにおい
    て、絶縁性の基板に磁性薄膜をMI素子として成膜し、
    該絶縁性の基板は、同一平面に設けられていないMI素
    子と共に検出回路と合せて用いることを特徴とする磁気
    検出素子を用いた磁気センサ。
  7. 【請求項7】磁気検出素子を用いた磁気センサにおい
    て、絶縁性の平面基板に磁性薄膜をMI素子として成膜
    し、該MI素子は、少なくとも2つ以上の該MI素子を
    直列に接続して、各々の該MI素子が角度を有して形成
    されると共に検出回路と合せて用いることを特徴とする
    磁気検出素子を用いた磁気センサ。
  8. 【請求項8】前記MI素子は、単層の磁性薄膜の幅方向
    に磁化容易軸が整えられていることを特徴とする請求項
    6〜7記載の磁気検出素子を用いた磁気センサ。
  9. 【請求項9】前記磁化容易軸は、磁性薄膜を二層成膜し
    たとき夫々の該磁性薄膜の該磁化容易軸が交差するよう
    に整えられているMI素子であることを特徴とする請求
    項6〜7記載の磁気検出素子を用いた磁気センサ。
  10. 【請求項10】前記磁性薄膜は、軟磁気特性を示すアモ
    ルファス膜又は結晶系磁性膜としたことを特徴とする請
    求項6〜9記載の磁気検出素子を用いた磁気センサ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020003815A1 (ja) * 2018-06-27 2020-01-02 日本電産リード株式会社 Miセンサ、及び、miセンサの製造方法

Cited By (4)

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JPWO2020003815A1 (ja) * 2018-06-27 2021-08-02 日本電産リード株式会社 Miセンサ、及び、miセンサの製造方法
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