JP2002286747A - センサ装置及びセンサ用信号処理装置 - Google Patents

センサ装置及びセンサ用信号処理装置

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JP2002286747A
JP2002286747A JP2001091265A JP2001091265A JP2002286747A JP 2002286747 A JP2002286747 A JP 2002286747A JP 2001091265 A JP2001091265 A JP 2001091265A JP 2001091265 A JP2001091265 A JP 2001091265A JP 2002286747 A JP2002286747 A JP 2002286747A
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voltage
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zener
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JP2001091265A
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English (en)
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Tomoaki Sumi
智明 角
Tsukasa Fujimoto
宰 藤本
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Toyota Motor Corp
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 検出器と断線していない状態では検出器の検
出精度をより悪化させないようにする。 【解決手段】 ストレーン・ゲージ対13a,13bの
中点C1と接続される検出信号生成回路15の接続点D
1には、ストレーン・ゲージ13a,13bよりも大き
な抵抗値の抵抗21を介して電源電圧VCCが印加されて
いる。また、接続点D1はツェナーダイオード23を介
して接地されている。この第1ツェナー電圧VZ1は、
荷重検出範囲に対応する第2電圧信号V2の最大値より
差分電圧(V2−V1)の最大値だけ大きな電圧値を超
える大きさに設定されている。同様に、ストレーン・ゲ
ージ13c,13dの中点C2と接続される接続点D2
には抵抗22を介して電源電圧VCCが印加され、接続点
D2は第2ツェナーダイオード24を介して接地されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一対のストレーン
・ゲージが直列接続されたストレーン・ゲージ対を備え
た検出器が、検出量に応じて変化する各ストレーン・ゲ
ージの抵抗値によって生成する電圧信号から検出量に対
応する検出信号を生成するセンサ装置及びセンサ用信号
処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のようなセンサ装置として、
例えば特開平6−324075号公報で開示された加速
度センサがある。この加速度センサは、図6に示すよう
に、直列接続された一対のストレーン・ゲージ60a,
60bと、同じく一対のストレーン・ゲージ61a,6
1bとが並列接続された加速度検出部62を備えてい
る。この加速度検出部62に加速度が加わると、各組の
各ストレーン・ゲージ60a,60b、61a,61b
の抵抗値が加速度の大きさに応じて変化し、各組毎に両
ストレーン・ゲージ60a,60b、61a,61bの
中点63a,63bに電圧信号が生成される。この電圧
信号は、両ストレーン・ゲージ60a,60b、61
a,61bの両端に印加される電圧の半分の電圧値を中
心とし、加速度の検出範囲に対応する信号範囲で変化す
る電圧信号となる。各組のストレーン・ゲージ60a,
60b、61a,61bで生成された電圧信号V1,V
2は信号処理回路64で差動増幅され、加速度の検出信
号として出力される。
【0003】ところで、上記加速度センサの加速度検出
部62は、マイクロマシーニング技術によってシリコン
基板65に形成されている。このため、シリコン基板6
5はセラミック基板66に実装された上に、信号処理回
路64が形成された回路基板67上に実装されている。
あるいは、信号処理回路64が共に形成されたセラミッ
ク基板66上に実装されている。そして、加速度検出部
62の電源端子68a、接地端子68b,68c、信号
出力端子68d,68eは、セラミック基板66上の対
応する各端子69a〜69eにそれぞれワイヤ70a〜
70eによって接続されている。
【0004】このため、ワイヤ70a〜70eが断線
し、加速度検出部62の各端子68a〜68eと信号処
理回路64の各端子69a〜69eとの電気接続が断た
れる可能性がある。例えば、両ストレーン・ゲージ60
a,60b、61a,61b間の中点63a,63bと
端子69d,69eとを接続するワイヤ70d,70e
が断線すると、信号処理回路64の演算増幅器の入力側
がオープン状態となり、信号処理回路64が出力する検
出信号が不定となる。
【0005】そこで、上記加速度センサでは、各組の各
ストレーン・ゲージ60a,60b、61a,61b毎
に大きな抵抗値の抵抗71a〜71dがセラミック基板
66上に設けられ、各ストレーン・ゲージ60a,60
b,61a,61bに対し並列に接続されている。この
抵抗71a〜71dの抵抗値は、各ストレーン・ゲージ
60a,60b、61a,61bの抵抗値が数KΩであ
る場合に数MΩに設定されている。また、直列接続され
た各組のストレーン・ゲージ60a,60b、61a,
61bと並列接続された両抵抗71a,71b、71
c,71dの抵抗値には、抵抗71a,71dが1M
Ω、抵抗71b,71cが4MΩというように大きな差
が設けられている。そして、加速度検出部62の各端子
68a〜68eと、信号処理回路64の各端子69a〜
69eとが全てワイヤ70a〜70eで電気接続されて
いる状態では、抵抗71a〜71dを含めた各ストレー
ン・ゲージ60a,60b、61a,61b毎の合成抵
抗値が、ほぼストレーン・ゲージ60a,60b、61
a,61bの抵抗値とみなすことができるようになって
いる。
【0006】ここで、例えば、加速度検出部62の信号
出力端子68dと信号処理回路64の端子69dとを接
続するワイヤ70dが断線したときには、両抵抗71
a,71bが直列接続された状態となり、両抵抗71
a,71bによって分圧された電圧が端子69dに生成
される。一方、ワイヤ70eによって接続されている両
ストレーン・ゲージ61a,61b側の端子69eに
は、加速度の大きさに対応する電圧信号が生成される。
このとき、両抵抗71a,71bによって生成される電
圧は、ワイヤ70dが断線していない状態では発生し得
ない電圧となり、両ストレーン・ゲージ61a,61b
によって生成される電圧信号との差分電圧も、荷重検出
範囲に対応する信号範囲の電圧信号から生成し得ない電
圧となる。このため、ワイヤ70dが断線したことを検
出することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記加速度センサで
は、例えばワイヤ70dが断線したとき、両ストレーン
・ゲージ60a,60b(61a,61b)の中点63
a(63b)に、加速度の検出範囲に対応する信号範囲
を外れた電圧を生成する必要がある。このため、各スト
レーン・ゲージ60a,60b(61a,61b)に並
列に接続した抵抗71a,71b(71c,71d)の
抵抗値には大きな差が設定されている。また、ワイヤ7
0d,70eが共に断線した状態を検出することができ
るように、ストレーン・ゲージ60a,60bの中点6
3aと、ストレーン・ゲージ61a,61bの中点63
bとに異なる電圧を生成する必要がある。このため、ス
トレーン・ゲージ60a,60b側では電源側の抵抗7
1aが1MΩとされ接地側の抵抗71bが4MΩとされ
る一方、ストレーン・ゲージ61a,61b側では電源
側の抵抗71cが4MΩとされ接地側の抵抗71dが1
MΩとされている。
【0008】従って、加速度が「0」のときにおいて
も、ストレーン・ゲージ60a,60bの中点63aに
生成される電圧信号と、ストレーン・ゲージ61a,6
1bの中点63bに生成される電圧信号とには電圧差が
できてしまう。このため、この両電圧信号から求めた差
分電圧にずれができるので、検出精度が悪化する。
【0009】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、一対のストレーン・ゲ
ージが直列接続されたストレーン・ゲージ対によって生
成した電圧信号を出力する検出器との電気接続が断たれ
たときに、この電圧信号から生成する検出信号と区別可
能な異常信号を出力することができ、しかも、電気接続
が断たれていない状態において検出器の検出精度をより
悪化させないようにすることができるセンサ装置を提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、検出量に対応してそれぞ
れ抵抗値が変化する一対のストレーン・ゲージが直列接
続されたストレーン・ゲージ対を備え、その両端に印加
された基準電圧を各ストレーン・ゲージの抵抗値で分圧
した電圧信号を両ストレーン・ゲージの中点に生成する
検出器と、前記電圧信号を入力し、この電圧信号から前
記検出量に対応した検出信号を生成する信号処理器とを
備えたセンサ装置において、前記電圧信号を入力する前
記信号処理器の信号入力部には、前記各ストレーン・ゲ
ージの抵抗値よりも大きな抵抗値を有する抵抗を介して
前記基準電圧が印加され、前記信号入力部はツェナーダ
イオードを介して接地され、このツェナーダイオード
は、前記検出量の検出範囲に対応する前記電圧信号の信
号範囲における最大値を超える大きさのツェナー電圧を
有するとともにこのツェナー電圧を前記信号入力部に印
加可能に設けられていることを要旨とする。
【0011】請求項1に記載の発明によれば、直列接続
された一対のストレーン・ゲージの中点と、信号処理器
の信号入力部とが電気接続されている状態では、検出量
に対応して変化する各ストレーン・ゲージの抵抗値で基
準電圧を分圧して中点に生成される電圧信号が信号処理
器の信号入力部に印加される。このとき、中点の電圧が
ツェナー電圧より小さいと、ツェナーダイオードに印加
される電圧がツェナー電圧とならず、電圧信号の電圧と
なる。このため、信号入力部に、電圧信号が印加され
る。一方、ストレーン・ゲージ対の中点と信号入力部と
の電気接続が断たれた状態では、信号入力部の信号が、
ツェナーダイオードに印加されるツェナー電圧となる。
このため、信号入力部には、ツェナー電圧が印加され
る。従って、検出器の中点と信号処理器の信号入力部と
が電気接続されている状態では、検出量に対応してスト
レーン・ゲージ対の中点に生成される電圧信号が信号処
理器に入力され、この電圧信号から検出信号が生成され
る。一方、検出器の中点と信号処理器の信号入力部との
電気接続が断たれた状態では、電圧信号の最大値を超え
る大きさのツェナー電圧が信号処理器に入力され、この
ツェナー電圧から検出信号と区別可能な信号が生成され
る。このため、ストレーン・ゲージ対の各ストレーン・
ゲージに大きな抵抗値の差を有する抵抗を並列に接続す
る構成に比較して、各ストレーン・ゲージの合成抵抗の
差がより小さくなる。その結果、中点に生成される電圧
信号が、抵抗を設けない場合からずれ難い。
【0012】請求項2に記載の発明は、検出量に対応し
てそれぞれ抵抗値が変化する一対のストレーン・ゲージ
が直列接続された第1ストレーン・ゲージ対と、検出量
に対応してそれぞれ抵抗値が変化する一対のストレーン
・ゲージが直列接続された第2ストレーン・ゲージ対と
を備え、前記第1ストレーン・ゲージ対の両端に印加さ
れた基準電圧を各ストレーン・ゲージの抵抗値で分圧し
た第1電圧信号を両ストレーン・ゲージの中点に生成す
るとともに、前記第2ストレーン・ゲージ対の両端に印
加された基準電圧を各ストレーン・ゲージの抵抗値で分
圧した第2電圧信号を両ストレーン・ゲージの中点に生
成する検出器と、前記第1及び第2電圧信号を入力し、
この両電圧信号の差分電圧から前記検出量に対応した検
出信号を生成する信号処理器とを備えたセンサ装置にお
いて、前記第1電圧信号を入力する前記信号処理器の第
1信号入力部には前記基準電圧が印加され、前記第2電
圧信号を入力する前記信号処理器の第2信号入力部には
前記基準電圧が印加され、前記第1信号入力部は第1ツ
ェナーダイオードを介して接地され、この第1ツェナー
ダイオードは、前記検出量の検出範囲に対応する前記第
2電圧信号の信号範囲における最大値よりも、該検出量
の検出範囲に対応する前記差分電圧の信号範囲における
最大値だけ大きな電圧値を超える大きさの第1ツェナー
電圧を有するとともにこの第1ツェナー電圧を第1信号
入力部に印加可能に設けられ、前記第2信号入力部は第
2ツェナーダイオードを介して接地され、この第2ツェ
ナーダイオードは、、前記検出量の検出範囲に対応する
前記第1電圧信号の信号範囲における最大値よりも、前
記差分電圧の信号範囲における最大値だけ大きな電圧値
を超える大きさの第2ツェナー電圧を有するとともにこ
の第2ツェナー電圧を第2信号入力部に印加可能に設け
られていることを要旨とする。
【0013】請求項2に記載の発明によれば、第1スト
レーン・ゲージ対の中点と、第1信号入力部とが電気接
続されている状態では、検出量に対応して変化する第1
ストレーン・ゲージ対の抵抗値で基準電圧を分圧して中
点に生成される第1電圧信号が第1信号入力部に印加さ
れる。このとき、第1電圧信号が第1ツェナー電圧より
小さいと、第1ツェナーダイオードに印加される電圧が
第1ツェナー電圧とならず、第1電圧信号の電圧とな
る。このため、第1信号入力部に、第1電圧信号が印加
される。同様に、第2ストレーン・ゲージの中点と、第
2信号入力部とが電気接続されている状態では、第2電
圧信号が第2信号入力部に印加される。一方、第1スト
レーン・ゲージ対の中点と第1信号入力部との電気接続
が断たれた状態では、第1ツェナーダイオードに印加さ
れる電圧が第1ツェナー電圧となる。このため、第1信
号入力部に、第1ツェナー電圧が印加される。同様に、
第2ストレーン・ゲージ対の中点と第2信号入力部との
電気接続が断たれた状態では、第2信号入力部に第2ツ
ェナー電圧が印加される。従って、検出器の各中点と信
号処理器の各信号入力部とが電気接続されている状態で
は、検出量に対応して各ストレーン・ゲージ対の中点に
生成される電圧信号が信号処理器に入力され、この両電
圧信号の差分電圧から検出信号が生成される。一方、検
出器の各中点と信号処理器の各信号入力部との電気接続
が断たれた状態では、各電圧信号の最大値を超える大き
さのツェナー電圧が信号処理器に入力され、このツェナ
ー電圧から検出信号と区別可能な信号が生成される。こ
のため、各ストレーン・ゲージ対の各ストレーン・ゲー
ジに大きな抵抗値の差を有する抵抗を並列に接続する構
成に比較して、各ストレーン・ゲージの合成抵抗の差が
より小さくなる。その結果、各ストレーン・ゲージの中
点に生成される電圧信号が、抵抗を設けない場合からず
れ難い。
【0014】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、前記第1ツェナー電圧と前記第2ツェ
ナー電圧とには、前記差分電圧の信号範囲における最大
値を超える大きさの電圧差が設けられていることを要旨
とする。
【0015】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明の作用に加えて、第1ストレーン・ゲージ
対の中点と第1信号入力部との電気接続、及び、第2ス
トレーン・ゲージの中点と第2信号入力部との電気接続
が共に断たれた状態では、第1信号入力部に第1ツェナ
ー電圧が、第2信号入力部に第2ツェナー電圧が印加さ
れる。このとき、第1ツェナー電圧と第2ツェナー電圧
との差分電圧の大きさが、差分電圧の最大値を超える大
きさとなる。従って、検出器の各中点と、信号処理器の
各信号入力部との電気接続が共に断たれた状態では、検
出範囲に対応して生成される電圧信号から得られる差分
電圧の最大値を超える大きさの差分電圧が生成され、こ
の差分電圧から検出信号と区別可能な信号が生成され
る。
【0016】請求項4に記載の発明は、請求項2又は請
求項3に記載の発明において、前記第1ツェナーダイオ
ードには、前記各ストレーン・ゲージの抵抗値よりも大
きな抵抗値を有する第1抵抗を介して前記第1電圧信号
が印加され、前記第2ツェナーダイオードには、前記各
ストレーン・ゲージの抵抗値よりも大きな抵抗値を有す
る第2抵抗を介して前記第2電圧信号が印加されること
を要旨とする。
【0017】請求項4に記載の発明は、請求項2又は請
求項3に記載の発明の作用に加えて、第1ストレーン・
ゲージの中点と第1信号入力部とが電気接続されている
状態では、第1抵抗が第1ストレーン・ゲージの抵抗値
より大きいため、第1ストレーン・ゲージの第1電圧信
号が生成される中点の感度を向上させることができる。
また、第2抵抗が第2ストレーン・ゲージの抵抗値より
大きいため、第2ストレーン・ゲージの第2電圧信号が
生成される中点の感度を向上させることができる。
【0018】請求項5に記載の発明は、請求項2〜請求
項4のいずれか一項に記載の発明において、前記信号処
理器は、前記差分電圧の大きさがその最大値を超える大
きさとなったときには、前記第1ストレーン・ゲージ対
の中点と第1信号入力部との電気接続、及び、前記第2
ストレーン・ゲージ対の中点と第2信号入力部との電気
接続の少なくともいずれか一方が断たれた状態となった
ことを示す断線信号を、前記検出信号と区別可能な状態
で出力する断線検出手段を備えていることを要旨とす
る。
【0019】請求項5に記載の発明によれば、請求項2
〜請求項4のいずれか一項に記載の発明の作用に加え
て、第1ストレーン・ゲージ対の中点と第1信号入力部
との電気接続、及び、第2ストレーン・ゲージ対の中点
と第2信号入力部との電気接続の少なくともいずれか一
方が断たれたことが、検出信号と区別可能な状態で出力
される断線信号によって容易に判定可能となる。
【0020】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の発明において、前記断線信号は前記検出信号と区別可
能な信号であって、前記断線検出手段は、前記信号処理
器が前記検出信号を出力する信号出力端子に前記断線信
号を出力することを要旨とする。
【0021】請求項6に記載の発明によれば、請求項5
に記載の発明の作用に加えて、検出信号と断線信号と
を、別々の信号出力端に分けて出力する場合に比較し
て、出力対象と電気接続するための配線数が少なくな
る。従って、センサ装置と出力対象とを接続する配線コ
ードのコネクタがより小型のものとなる。
【0022】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
の発明において、前記断線検出手段は、比較判定手段と
出力手段とを備え、前記比較判定手段は、前記差分電圧
が、該差分電圧の信号範囲を含む信号判定範囲を外れて
いるか否かを予め設定されているしきい電圧との比較に
よって判定するとともに、その判定結果に応じた判定信
号を出力し、前記出力手段は、前記判定信号に基づき、
前記差分電圧が前記信号判定範囲を外れていないときに
は前記検出信号を出力し、前記電圧信号が前記信号判定
範囲を外れているときには前記断線信号を出力すること
を要旨とする。
【0023】請求項7に記載の発明によれば、請求項6
に記載の発明の作用に加えて、差分電圧を予め設定され
ているしきい電圧と比較した結果に基づいて、検出信号
及び断線信号のいずれかが出力される。このため、断線
状態の検出を容易に行うことができる。
【0024】請求項8に記載の発明は、請求項1〜請求
項7のいずれか一項に記載のセンサ装置の信号処理器を
備えていることを要旨とする。請求項8に記載の発明に
よれば、請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載した
センサ装置の信号処理器の作用を備えたセンサ用信号処
理装置が、検出器から出力される電圧信号から検出信号
を生成する。
【0025】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明を
具体化した第1実施形態を図1〜図3に従って説明す
る。
【0026】図1に示すように、センサ装置10は、検
出器としての荷重センサ11と、信号処理器及びセンサ
用信号処理装置としての信号処理装置12を備えてい
る。荷重センサ11はストレーン・ゲージ歪ゲージであ
って、検出しようとする荷重によって撓み変形する図示
しない起歪体上に形成されている。荷重センサは、図1
に示すように、4個のストレーン・ゲージ13a,13
b,13c,13dを備えている。なお、各ストレーン
・ゲージ13a〜13dの抵抗値は全て同じであって例
えば数百Ωである。各ストレーン・ゲージ13a,1
3,13c,13dの抵抗値は、加わった荷重の大きさ
に応じた起歪体の撓み変形量に対応して変化するように
なっている。
【0027】ストレーン・ゲージ13a及びストレーン
・ゲージ13bは直列接続されてストレーン・ゲージ対
13a,13bを構成し、ストレーン・ゲージ13c及
びストレーン・ゲージ13dは直列接続されてストレー
ン・ゲージ対13c,13dを構成している。そして、
ストレーン・ゲージ対13a,13bとストレーン・ゲ
ージ対13c,13dとは並列接続されている。この並
列接続された両ストレーン・ゲージ対13a,13b、
13c,13dの両端には、信号処理装置12から基準
電圧としての電源電圧VCC(例えば5V)が印加され
る。
【0028】また、荷重センサ11は、信号処理装置1
2を介して供給される電源電圧VCCを入力するための電
源端子11aと、信号処理装置12を介して接地するた
めの接地端子11bとを備えている。また、荷重センサ
11は、両ストレーン・ゲージ13a,13bの中点C
1に接続された信号出力端子11cと、同じく両ストレ
ーン・ゲージ13c,13dの中点C2に接続された信
号出力端子11dとを備えている。
【0029】このように構成された荷重センサ11は、
起歪体に加わった荷重の大きさに応じて変化する両スト
レーン・ゲージ13a,13bの抵抗値で電源電圧VCC
を分圧した電圧を中点C1に生成する。そして、この電
圧を、起歪体に加わった荷重の大きさに対応した第1電
圧信号V1として信号出力端子11cに出力する。同様
に、起歪体に加わった荷重の大きさに応じて変化する各
ストレーン・ゲージ13c,13dの抵抗値で電源電圧
VCCを分圧した電圧を中点C2に生成する。そして、こ
の電圧を、起歪体に加わった荷重の大きさに対応した第
2電圧信号V2として信号出力端子11dに出力する。
【0030】各電圧信号V1,V2は、起歪体に加わる
荷重が「0」であるときには電源電圧VCCの半分の電圧
VCC/2となる。また、起歪体に加わる荷重が「0」か
ら増大(起歪体に圧縮荷重が作用する状態)するほど第
2電圧信号V2はVCC/2からより大きくなるとともに
第1電圧信号V1はVCC/2からより小さくなる。反対
に、起歪体に加わる荷重が「0」から減少する(起歪体
に引っ張り荷重が作用する状態)ほど第2電圧信号V2
はVCC/2からより小さくなるとともに第1電圧信号V
1はVCC/2からより大きくなる。各電圧信号V1,V
2は、予め設定されている荷重検出範囲の荷重に対し
て、VCC/2から例えば数mVの範囲で変化する。ここ
で、荷重検出範囲は、荷重センサ11によってある程度
以上の検出精度で検出することができる荷重範囲であっ
て、起歪体に加わる負の荷重(引っ張り荷重)から正の
荷重(圧縮荷重)までの荷重範囲である。但し、荷重セ
ンサ11は、荷重検出範囲を外れた荷重に対しても各電
圧信号V1,V2を出力する。
【0031】図1に示すように、信号処理装置12は、
断線電圧生成回路14及び検出信号生成回路15を備え
ている。信号処理装置12は、電源端子12a、接地端
子12b及び信号出力端子12cを備えている。電源端
子12aは、荷重センサ11及び信号処理装置12に外
部から供給される電源電圧を入力するために設けられて
いる。接地端子12bは、荷重センサ11及び信号処理
装置12を接地するために設けられている。信号出力端
子12cは、荷重センサ11が検出した荷重に対応した
荷重信号を出力するために設けられている。
【0032】また、信号処理装置12は、荷重センサ1
1の電源端子11aに接続される電源端子12dと、接
地端子11bに接続される接地端子12eとを備えてい
る。また、信号処理装置12は、信号出力端子11cに
接続して第1電圧信号V1を入力するための信号入力端
子12fと、信号出力端子11dに接続して第2電圧信
号V2を入力するための信号入力端子12gとを備えて
いる。
【0033】電源端子12a,12d間は電源線16に
よって接続され、接地端子12b,12e間は接地線1
7によって接続されている。電源端子11a,12d
間、接地端子11b,12e間、信号出力端子11c及
び信号入力端子12f間、及び、信号出力端子11d及
び信号入力端子12g間は、それぞれ電線18a,18
b,18c,18dによって電気的に接続されている。
【0034】断線電圧生成回路14は、抵抗21,22
と、第1ツェナーダイオード23及び第2ツェナーダイ
オード24とを備えている。本実施形態では、抵抗21
が第1抵抗、また、抵抗22が第2抵抗である。
【0035】抵抗21は、電源線16と、検出信号生成
回路15の接続点D1との間に接続されている。本実施
形態では、接続点D1が第1信号入力部である。ツェナ
ーダイオード23は、接続点D1と接地線17との間に
アノードが接地線17側となるように接続されている。
ツェナーダイオード23は、荷重検出範囲に対応する第
2電圧信号V2の信号範囲における最大値よりも、同荷
重検出範囲に対応する差分電圧(V2−V1)の信号範
囲における最大値|V2−V1|だけ大きな電圧値を超
える大きさの第1ツェナー電圧VZ1(例えば3V)を
有している。なお、差分電圧(V2−V1)は、各電圧
信号V1,V2が共にVCC/2を中心としてその上下に
変化する電圧であることから、「0」を中心として変化
して負及び正の電圧値をとる。
【0036】抵抗22は抵抗21と同じ抵抗値を有し、
電源線16と、検出信号生成回路15との接続点D2と
の間に接続されている。本実施形態では、接続点D2が
第2信号入力部である。
【0037】ツェナーダイオード24は、接続点D2と
接地線17との間にアノードが接地線17側となるよう
に接続されている。ツェナーダイオード24は、第1ツ
ェナー電圧VZ1よりも、荷重検出範囲に対応する差分
電圧(V2−V1)の信号範囲における最大値|V2−
V1|だけ大きな電圧値を超える大きさの第2ツェナー
電圧VZ2(例えば3.5V)を有している。
【0038】このように構成された断線電圧生成回路1
4は、信号入力端子12fが荷重センサの信号出力端子
11cに接続されている状態では、抵抗21の抵抗値が
ストレーン・ゲージ13aの抵抗値に対して十分に大き
く、ツェナーダイオード23のカソード側の電位を第1
電圧信号V1とした場合、第1ツェナー電圧VZ1を第
1電圧信号V1より大きくすることにより、第1電圧信
号V1が検出信号生成回路15に出力されるようにす
る。一方、信号入力端子12fが信号出力端子11cに
接続されなくなった状態では、ツェナーダイオード23
のカソード側の電位が第1ツェナー電圧VZ1となるこ
とから、第1電圧信号V1の代わりに第1ツェナー電圧
VZ1が検出信号生成回路15に出力されるようにす
る。
【0039】同様に、信号入力端子12gが信号出力端
子11dに接続されている状態では、抵抗22の抵抗値
がストレーン・ゲージ13cの抵抗値に対して十分に大
きく、ツェナーダイオード24のカソード側の電位を第
2電圧信号V2とした場合、第2ツェナー電圧VZ2を
第2電圧信号V2より大きくすることにより、第2電圧
信号V2が検出信号生成回路15に出力されるようにす
る。一方、信号入力端子12gが信号出力端子11dに
接続されなくなった状態では、ツェナーダイオード24
のカソード側の電位が第2ツェナー電圧VZ2となるこ
とから、第2電圧信号V2の代わりに第2ツェナー電圧
VZ2が検出信号生成回路15に出力されるようにす
る。
【0040】また、断線電圧生成回路14は、信号入力
端子12fが信号出力端子11cに接続されず、かつ、
信号入力端子12gが信号出力端子11dに接続されな
い状態では、第1ツェナー電圧VZ1と第2ツェナー電
圧VZ2とが検出信号生成回路15に出力されるように
する。
【0041】検出信号生成回路15は、差動増幅・零点
感度調節回路(以下、単に差動増幅回路という。)2
5、増幅回路26、クランプ回路27、比較器28、比
較器29、出力回路30等から構成されている。本実施
形態では、両比較器28,29が比較判定手段を構成
し、断線電圧生成回路14、両比較器28,29、出力
回路30が断線検出手段を構成する。
【0042】差動増幅回路25は、断線電圧生成回路1
4との接続点D1,D2から、荷重センサ11が出力す
る各電圧信号V1,V2を入力する。そして、入力した
両電圧信号V1,V2の差分電圧(V2−V1)をある
増幅率で増幅するとともに零点及び感度調節した正の電
圧信号VB を生成して増幅回路26及び各比較器28,
29に出力する。
【0043】増幅回路26は電圧信号VB を入力し、こ
の電圧信号VB を増幅した電圧信号VC を生成してクラ
ンプ回路27に出力する。増幅回路26は、荷重検出範
囲に対応して差動増幅回路25が出力する電圧信号VB
の変化範囲を、外部機器に出力するために適切な電源電
圧VCC以下の変化範囲とするように増幅する。
【0044】クランプ回路27は、増幅回路26が出力
する電圧信号VC を、荷重検出範囲に対応する電圧範囲
の電圧信号にクランプして出力する。本実施形態では、
図3に示すように、荷重検出範囲の負側最大荷重値FL
に対応する下限電圧VL以下と、同じく正側最大荷重値
FUに対応する上限電圧VU以上とをクランプした電圧
信号を検出信号としての荷重信号VDとして出力する。
即ち、下限電圧VLから上限電圧VUまでの電圧範囲
が、荷重検出範囲に対応する荷重信号範囲である。な
お、下限電圧VLは接地電位に近い電圧値に設定され、
上限電圧VUは電源電圧VCCに近い電圧値に設定されて
いる。
【0045】一方、比較器28は、差動増幅回路25か
ら入力した電圧信号VB が予め設定されているしきい電
圧Vα以上であるときに、低電位の判定信号VE1を出力
回路30に出力する。また、電圧信号VB がしきい電圧
Vα未満であるときには、高電位の判定信号VE1を出力
回路30に出力する。しきい電圧Vαは電源電圧VCCか
ら生成されており、図3に示すように、正側最大荷重値
FUより一定値だけ正側に大きく設定された正側最大許
容値F1に対応する電圧信号VB の電圧値、即ち、電圧
信号VC が上限電圧VUとなるときの電圧信号VB の電
圧値よりも大きな電圧値に設定されている。
【0046】同様に、比較器29は、差動増幅回路25
から入力した電圧信号VB が予め設定されているしきい
電圧Vβ以上であるときに、高電位の判定信号VE2を出
力回路30に出力する。また、電圧信号VB がしきい電
圧Vβ未満であるときには、低電位の判定信号VE2を出
力回路30に出力する。しきい電圧Vβも電源電圧VCC
から生成されており、しきい電圧Vαより小さい電圧値
に設定されている。また、しきい電圧Vβは、負側最大
荷重値FLより一定値だけ負側に大きく設定された負側
最大許容値F2に対応する電圧信号VB の電圧値、即
ち、電圧信号VCが下限電圧VLとなるときの電圧信号
VB の電圧値よりも小さな電圧値に設定されている。
【0047】出力回路30は、図2に示すように、両比
較器28,29が出力する判定信号VE1,VE2によって
スイッチング動作するPチャネルFET(電界効果トラ
ンジスタ)(以下、PFETという。)31及びNチャ
ネルFET(以下、NFETという。)32を備えてい
る。本実施形態では、PFET31及びNFET32が
スイッチング素子である。なお、PFET31をPNP
トランジスタに、NFET32をNPNトランジスタに
それぞれ置き換えても同様に動作する。
【0048】PFET31は、そのドレインが電源線に
接続され、そのソースはNFET32のゲートに接続さ
れている。また、PFET31のゲートは両比較器2
8,29の出力側に接続されている。また、NFET3
2は、そのドレインがクランプ回路27の出力側に接続
され、そのソースが接地線に接続されている。PFET
31,NFET32は、判定信号VE1,VE2のいずれか
一方が低電位のときにPFET31がオンとなりNFE
T32がオンとなる。また、判定信号VE1,VE2のいず
れも高電位のときにPFET31がオフとなりNFET
32がオフとなる。
【0049】そして、出力回路30は、判定信号VE1及
びVE2が共に高電位のときに、図3に示すように、クラ
ンプ回路27が出力する荷重信号VD を信号出力端子1
2cに出力する。また、出力回路30は、判定信号VE1
及び判定信号VE2のいずれか一方が低電位であるとき
に、ほぼ接地電位の異常信号VF を信号出力端子12c
に出力する。なお、異常信号VF は、NFET32での
電圧降下によりほぼ0.2V以下程度の電圧値となる。
【0050】ツェナーダイオード23の第1ツェナー電
圧VZ1は、第1電圧信号V1の代わりに第1ツェナー
電圧VZ1が検出信号生成回路15に入力されるとき
に、差分電圧(V2−VZ1)に対して生成される電圧
信号VCの電圧値が、第2電圧信号V2の電圧値に関係
なく負側最大許容値F2を下回る負の荷重値に対応する
電圧値となるように設定されている。
【0051】また、ツェナーダイオード24の第2ツェ
ナー電圧VZ2は、第1電圧信号V1の代わりに第1ツ
ェナー電圧VZ1が入力されるとき、第2電圧信号V2
の代わりに第2ツェナー電圧VZ2が検出信号生成回路
15に入力されるときに、差分電圧(VZ2−VZ1)
に対して生成される電圧信号VCの電圧値が、正側最大
許容値F1を上回る正の荷重値に対応する電圧値となる
ように設定されている。
【0052】次に、以上のように構成された本実施形態
の作用について説明する。先ず、荷重センサ11の各端
子11a〜11dと信号処理装置12の各端子12d〜
12gとがそれぞれ電線18a〜18dによって電気接
続されている状態での信号処理装置12の動作を説明す
る。
【0053】この状態において、起歪体に荷重検出範囲
内で正の荷重が加わると、荷重の大きさに応じて減少し
た第1電圧信号V1が信号入力端子12fに加わるとと
もに、同じく増大した第2電圧信号V2が信号入力端子
12gに加わる。すると、ツェナーダイオード23のカ
ソード側の電位が第1電圧信号V1となり、検出信号生
成回路15の差動増幅回路25には第1電圧信号V1が
入力される。同様に、ツェナーダイオード24のカソー
ド側の電位が第2電圧信号V2となり、差動増幅回路2
5には第2電圧信号V2が入力される。
【0054】このとき、第1電圧信号V1及び第2電圧
信号V2の電圧値は、抵抗21,22がストレーン・ゲ
ージ13aに平行に接続されている分だけ大きな値とな
るが、差分電圧(V2−V1)では相殺される。
【0055】すると、差動増幅回路25は、両電圧信号
V1,V2を差動増幅するとともに零点・感度調節した
正の電圧信号VBを生成して増幅回路26に出力し、増
幅回路26は電圧信号VBを増幅した電圧信号VCをク
ランプ回路27に出力する。クランプ回路27は、電圧
信号VCが荷重検出範囲の荷重に対応する電圧信号であ
ることからクランプすることなくそのまま荷重信号VD
として出力回路30に出力する。
【0056】一方、比較器28は、電圧信号VBの電圧
値がしきい電圧Vα未満であることから、高電位の判定
信号VE1を出力回路30に出力する。また、比較器2
9は、電圧信号VBの電圧値がしきい電圧Vβ以上であ
ることから、高電位の判定信号VE2を出力回路30に
出力する。
【0057】すると、出力回路30は、判定信号VE
1,VE2が共に高電位であってPFET31がオフと
なりNFET32がオフとなるため、荷重信号VDを信
号出力端子12cに出力する。
【0058】同様に、荷重検出範囲内で負の荷重が起歪
体に加わったときにも、信号処理装置12は、荷重信号
VDを出力する。また、荷重検出範囲の正側最大荷重値
FUを上回り正側最大許容値F1を下回る正の荷重が起
歪体に加わったときには、クランプ回路27が電圧信号
VCを上限電圧VUにクランプすることから、出力回路
30は上限電圧VUを信号出力端子12cに出力する。
【0059】同様に、荷重検出範囲の負側最大荷重値F
Lを下回り負側最大許容値F2を上回る負の荷重が起歪
体に加わったときには、クランプ回路27が電圧信号V
Cを下限電圧VLにクランプすることから、出力回路3
0は下限電圧VLを出力する。
【0060】また、正側最大許容値F1を上回る正の荷
重が起歪体に加わると、ツェナーダイオード23のカソ
ード側の電位が第1電圧信号V1となり、ツェナーダイ
オード24のカソード側の電位が第2電圧信号V2とな
る。このため、差動増幅回路25には、各電圧信号V
1,V2が入力される。
【0061】クランプ回路27は、入力した電圧信号V
Cの電圧値が、正側最大荷重値FUを上回る正の荷重に
対応する電圧値であることから、上限電圧VUを出力回
路30に出力する。
【0062】一方、比較器28は、電圧信号VBの電圧
値がしきい電圧Vα以上であることから、低電位の判定
信号VE1を出力回路30に出力する。また、比較器2
9は、電圧信号VBの電圧値がしきい電圧Vβ以上であ
ることから、高電位の判定信号VE2を出力回路30に
出力する。
【0063】すると、出力回路30は、判定信号VE1
が低電位であり判定信号VE2が高電位であってPFE
T31がオンとなりNFET32がオンであることか
ら、上限電圧VUの代わりに異常信号VFを信号出力端
子12cに出力する。
【0064】同様に、負側最大許容値F2を下回る負の
荷重が起歪体に加わったときにも、判定信号VE1が高
電位となり判定信号VE2が低電位となることから、出
力回路30は下限電圧VLの代わりに異常信号VFを出
力する。
【0065】従って、荷重センサ11の各端子11a〜
11dと信号処理装置12の各端子12d〜12gとが
全て電線18a〜18dによって電気接続されている状
態では、荷重検出範囲内で起歪体に加わった荷重に応じ
た電圧値をとる荷重信号VDが信号処理装置12から出
力される。
【0066】また、荷重検出範囲の正側最大荷重値FU
を超え上回り正側最大許容値F1を下回る正の荷重が加
わったときには上限電圧VUが出力され、同じく負側最
大荷重値FLを下回り負側最大許容値F2を上回る負の
荷重が加わったときには下限電圧VLが出力される。
【0067】また、正側最大許容値F1を上回る過大な
正の荷重が加わったとき、及び、負側最大許容値F2を
下回る過大な負の荷重が加わったときには、荷重信号V
Dの電圧範囲を外れた低電位に設定されている異常信号
VFが出力される。
【0068】次に、荷重センサ11の信号出力端子11
cと信号処理装置12の信号入力端子12fとを接続し
ている電線18cのみが断線したときの信号処理装置1
2の動作について説明する。
【0069】この場合、抵抗21を介してツェナーダイ
オード23を流れる電流が増大することから、ツェナー
ダイオード23のカソード側の電位が第1ツェナー電圧
VZ1となる。一方、ツェナーダイオード24のカソー
ド側の電位は第2電圧信号V2となる。このため、この
差分電圧(V2−VZ1)から生成される電圧信号VB
は、負側最大許容値F2を下回る負の荷重に対応する電
圧値となる。その結果、信号処理装置12は、負側最大
許容値F2を下回る過大な負の荷重が起歪体に加わった
ときと同様に異常信号VFを出力する。
【0070】同様に、信号出力端子11dと信号入力端
子12gとを接続している電線18dのみが断線した場
合、抵抗22を介してツェナーダイオード24に流れる
電流が増大することから、ツェナーダイオード23のカ
ソード側の電位が第1電圧信号V1となる。一方、ツェ
ナーダイオード24のカソード側の電位は第2ツェナー
電圧VZ2となる。このため、この差分電圧(VZ2−
V1)から生成される電圧信号VBは、正側最大許容値
F1を超える正の荷重に対応する電圧値となる。その結
果、信号処理装置12は、正側最大許容値F1を超える
過大な正の荷重が起歪体に加わったときと同様に異常信
号VFを出力する。
【0071】また、信号出力端子11cと信号入力端子
12fとを接続する電線18cと、信号出力端子11d
と信号入力端子12gとを接続する電線18dとが共に
断線した場合について説明する。この場合には、ツェナ
ーダイオード23のカソード側の電位が第1ツェナー電
圧VZ1となり、ツェナーダイオード24のカソード側
の電位が第2ツェナー電圧VZ2となる。このため、こ
の差分電圧(VZ2−VZ1)から生成される電圧信号
VBは、電線18dのみが断線したときと同様に、正側
最大許容値F1を上回る正の荷重に対応する電圧値とな
る。その結果、信号処理装置12は、正側最大許容値F
1を上回る過大な正の荷重が起歪体に加わったときと同
様に異常信号VFを出力する。
【0072】また、電源端子11aと電源端子12dと
を接続する電線18aが断線した場合には、ツェナーダ
イオード23のカソード側の電位が第1ツェナー電圧V
Z1となり、ツェナーダイオード24のカソード側の電
位が第2ツェナー電圧VZ2となる。このため、この差
分電圧(VZ2−VZ1)から生成される電圧信号VB
は、電線18dのみが断線したときと同様に、正側最大
許容値F1を上回る正の荷重に対応する電圧値となる。
その結果、信号処理装置12は、正側最大許容値F1を
上回る過大な正の荷重が起歪体に加わったときと同様に
異常信号VFを出力する。
【0073】さらに、接地端子11bと接地端子12e
とを接続する電線18bが断線した場合にも、電源端子
11a,12d間を接続する電線18aが断線したとき
と同様に、ツェナーダイオード23のカソード側の電位
が第1ツェナー電圧VZ1となり、ツェナーダイオード
24のカソード側の電位が第2ツェナー電圧VZ2とな
る。このため、この差分電圧(VZ2−VZ1)から生
成される電圧信号VBは、電線18dのみが断線したと
きと同様に、正側最大許容値F1を上回る正の荷重に対
応する電圧値となる。その結果、信号処理装置12は、
正側最大許容値F1を上回る過大な正の荷重が起歪体に
加わったときと同様に異常信号VFを出力する。
【0074】以上詳述した本実施形態によれば、以下に
記載する各効果を得ることができる。 (1) ストレーン・ゲージ列13a,13b(13
c,13d)の中点C1(C2)と、信号入力端子12
f(12g)とを接続する電線18c(18d)が断線
していない状態のときに、第1電圧信号V1(第2電圧
信号V2)に抵抗21(22)及びツェナーダイオード
23,24に起因して発生する誤差がより小さくなる。
【0075】従って、断線時には異常信号VFを出力す
ることができる上に、非断線時に荷重センサ11の検出
精度をより悪化させないようにすることができる。 (2) 各ストレーン・ゲージ列13a,13b、13
c,13dの上流側のストレーン・ゲージ13a,13
cに同じ抵抗値の抵抗21,22を共に並列に接続して
いる。このため、抵抗21,22を設けない場合に比較
して、第1電圧信号V1と第2電圧信号V2が共に小さ
くなるので、差分電圧(V2−V1)では誤差が相殺さ
れる。
【0076】従って、一組のストレーン・ゲージ列13
a,13b、13c,13dを並列接続し、各中点C
1,C2に生成する電圧信号V1,V2の差分電圧(V
2−V1)から荷重信号VDを生成するセンサ装置にお
いて、荷重信号VDに発生する誤差をより小さくするこ
とができる。
【0077】(3) 第1ツェナーダイオード23の第
1ツェナー電圧VZ1と、第2ツェナーダイオード24
の第2ツェナー電圧VZ2とに、差分電圧(VZ2−V
Z1)の最大値を超える電圧差を設けたので、各中点C
1,C2と各信号入力端子12f,12gとの電気接続
が共に断たれたときにも異常信号VFを出力することが
できる。
【0078】(4) 荷重センサ11と信号処理装置1
2とを接続する電線18a〜18dが断線したときに、
信号処理装置12の検出信号生成回路15が荷重信号V
Dと異なる異常信号VFを生成して出力する。このた
め、断線が発生したことを容易に判定することができ
る。
【0079】(5) 抵抗21の抵抗値が第1ストレー
ン・ゲージ13a,13bの抵抗値よりも大きいため、
第1電圧信号V1が生成される中点C1の感度を向上さ
せることができる。同様に、抵抗22の抵抗値が第2ス
トレーン・ゲージ13c,13dの抵抗値よりも大きい
ため、第2電圧信号V2が生成される中点C2の感度を
向上させることができる。
【0080】(6) 異常信号VFを荷重信号VDの電
圧範囲を外れた高電位の信号とし、同一の信号出力端子
12cに出力するようにした。このため、異常信号VF
と荷重信号VDとを別々の出力端子に分けて出力する場
合と異なり、信号処理装置12と出力対象との間に設け
る配線数が1本少なくなる。その結果、例えばセンサ装
置10と出力対象とを接続する配線コードのコネクタを
より小型化することができる。
【0081】(7) 差分電圧(V2−V1)を予め設
定したしきい電圧Vα,Vβと比較した結果に基づい
て、荷重信号VDと異常信号VFのいずれかを出力する
ようにした。従って、荷重信号VDと異常信号VFの切
り替えを容易に行うことができる。 (第2実施形態)次に、本発明を具体化した第2実施形
態を図4及び図5に従って説明する。尚、本実施形態
は、前記第1実施形態における信号処理装置12のクラ
ンプ回路27がクランプする電圧範囲を変更したこと
と、出力回路30を出力回路40に変更したことのみが
第1実施形態と異なる。従って、第1実施形態と同じ構
成については、符号を同じにしてその説明を省略し、ク
ランプ回路27及び出力回路40のみについて詳述す
る。本実施形態では、断線電圧生成回路14、比較器2
8,29及び出力回路40が断線検出手段を構成する。
【0082】本実施形態では、クランプ回路27は、図
5に示すように、荷重検出範囲の正側最大荷重値FUに
対応する上限電圧VUを上回る電圧信号VCをクランプ
した電圧信号を検出信号としての荷重信号VDとして出
力する。即ち、負側最大荷重値FLに対応する電圧信号
VCの電圧値である下限電圧VLから、上限電圧VUま
での電圧範囲が、荷重信号範囲である。なお、負側最大
荷重値FLを下回る荷重に対する電圧信号VCは、接地
電位に近い電圧となる。
【0083】出力回路40は、図4に示すように、両比
較器28,29が出力する判定信号VE1,VE22によっ
てスイッチング動作するPチャネルFET(以下、PF
ETという。)41を備えている。なお、PFET41
をPNPトランジスタに置き換えても同様に動作する。
【0084】PFET41は、そのドレインが電源線に
接続され、そのソースはクランプ回路27の出力側(即
ち、信号出力端子12c)に接続されている。また、P
FET41のゲートは、両比較器28,29の出力側に
接続されている。PFET41は、判定信号VE1,VE2
の少なくともいずれか一方が低電位のときにオンとな
り、判定信号VE1,VE2のいずれも高電位のときにオフ
となる。
【0085】このように構成された出力回路40は、判
定信号VE1及び判定信号VE2とが共に高電位のときに、
クランプ回路27が出力する荷重信号VD をそのまま信
号出力端子12cに出力する。また、出力回路40は、
判定信号VE1及び判定信号VE2のいずれか一方が低電位
であるときに、電源電圧VCCに近い電圧値の異常信号V
F を信号出力端子12cに出力する。なお、異常信号V
F は、PFET41での電圧降下によってほぼ4.8V
以上の電圧値となる。
【0086】以上のように構成された本実施形態の作用
について、前記第1実施形態の作用と異なる点のみを説
明する。荷重検出範囲の正側最大荷重値FUを上回り正
側最大許容値F1を下回る正の荷重が起歪体に加わった
ときには、クランプ回路27が電圧信号VCを上限電圧
VUにクランプし、この上限電圧VUを出力回路40が
信号出力端子12cに出力する。
【0087】また、荷重検出範囲の負側最大荷重値FL
を下回り負側最大許容値F2を上回る負の荷重が起歪体
に加わったときには、出力回路40は接地電位に近い電
圧を出力する。
【0088】また、正側最大許容値F1を上回る正の荷
重が起歪体に加わったときには、クランプ回路27が上
限電圧VUを出力回路40に出力する。一方、比較器2
8は低電位の判定信号VE1を、比較器29は高電位の
判定信号VE2をそれぞれ出力回路30に出力する。す
ると、出力回路40は、判定信号VE1が低電位であり
判定信号VE2が高電位であってPFET41がオンと
なることから、上限電圧VUの代わりに異常信号VFを
信号出力端子12cに出力する。
【0089】同様に、負側最大許容値F2を下回る負の
荷重が起歪体に加わったときにも、判定信号VE1が高
電位となり判定信号VE2が低電位となることから、出
力回路40から異常信号VFが出力される。
【0090】従って、荷重センサ11の各端子11a〜
11dと信号処理装置12の各端子12d〜12gとが
全て電線18a〜18dによって電気接続されている状
態では、荷重検出範囲内で起歪体に加わった荷重に応じ
た電圧値の荷重信号VDが信号処理装置12から出力さ
れる。
【0091】また、荷重検出範囲の正側最大荷重値FU
を上回り正側最大許容値F1を下回る正の荷重が加わっ
たときには上限電圧VUが出力される。さらに、正側最
大許容値F1を上回る過大な正の荷重が加わったとき、
及び、負側最大許容値F2を下回る過大な負の荷重が加
わったときには、荷重信号VDを外れた高電位に設定さ
れている異常信号VFが出力される。
【0092】そして、荷重センサ11の信号出力端子1
1cと信号処理装置12の信号入力端子12fとを接続
する電線18cと、信号出力端子11dと信号入力端子
12gとを接続している電線18dの少なくとも一方が
断線したときには、信号処理装置12が異常信号VFを
出力する。
【0093】また、電源端子11aと電源端子12dと
を接続する電線18aが断線したとき、及び、接地端子
11bと接地端子12eとを接続する電線18bが断線
したときにも、信号処理装置12は異常信号VFを出力
する。
【0094】以上詳述した本実施形態によっても、前記
第1実施形態における(1)〜(7)に記載の各効果を
得ることができる。次に、上記実施形態以外の実施形態
を箇条書きで記載する。
【0095】・ 上記各実施形態で、第1ツェナー電圧
VZ1と第2ツェナー電圧VZ2とを同じ電圧値とす
る。この構成であっても、両ストレーン・ゲージ列の一
方のみの中点C1(C2)と信号入力端子12f(12
g)との電気接続が断たれた状態を検知することができ
る。
【0096】・ 上記各実施形態で、増幅回路26が生
成する電圧信号VCをそのまま荷重信号VDとして信号
出力端子12cから出力する。一方、両比較器28,2
9が出力する判定信号VE1,VE2に基づいて低電位
又は高電位の信号を生成し、信号出力端子12cと別に
設けた信号出力端子に出力する出力回路を設ける。そし
て、断線時には、この出力回路が高電位の異常信号を信
号出力端子12cとは別の出力端子に出力するようにし
てもよい。この構成によっても、非断線時において荷重
センサ11の検出精度をより悪化させないようにするこ
とができる。
【0097】・ 上記各実施形態で、検出器は、ストレ
ーン・ゲージ式の荷重センサ11に限らず、トルク・メ
ータ、圧力センサ、加速度センサ等のストレーン・ゲー
ジ式センサであってもよい。
【0098】・ 上記各実施形態で、ストレーン・ゲー
ジは、線歪ゲージ、圧膜抵抗体歪ゲージ、箔歪ゲージ、
半導体歪ゲージ等のいずれの形態であってもよい。 ・ 上記各実施形態で、検出器は、直列接続された一対
のストレーン・ゲージのみを備えたものであり、信号処
理装置は、この両ストレーン・ゲージの中点に生成され
た電圧信号から検出信号を生成するものであってもよ
い。
【0099】以下、前述した各実施形態から把握される
技術的思想をその効果とともに記載する。 (1) 請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の発
明において、前記検出量は荷重であることを特徴とする
センサ装置。このような構成によれば、ストレーン・ゲ
ージで荷重を検出する検出器の電圧信号から荷重信号を
生成するセンサ装置において請求項1〜請求項7のいず
れか一項に記載の発明の効果を得ることができる。
【0100】(2) 請求項7に記載の発明において、
前記出力手段は、前記判定信号によってスイッチング動
作するスイッチング素子(PFET31,NFET3
2、PFET41)を備え、該スイッチング素子は、前
記判定信号に基づき、前記電圧信号が前記変化範囲を外
れているときには電源電位信号または接地電位信号を前
記断線信号として出力することを特徴とするセンサ装
置。
【0101】(3) 請求項6,7及び上記技術思想
(2)のいずれか一項に記載の発明において、前記差分
電圧を、前記検出量の検出範囲に対応する信号範囲を含
む信号制限範囲にクランプするクランプ回路(27)を
備え、前記断線検出手段は、前記信号制限範囲を外れた
領域の信号で前記断線信号を出力することを特徴とする
センサ装置。
【0102】
【発明の効果】請求項1〜請求項8に記載の発明によれ
ば、一対のストレーン・ゲージが直列接続されたストレ
ーン・ゲージ対によって生成した電圧信号を出力する検
出器との電気接続が断たれたときに、この電圧信号から
生成する検出信号と区別可能な断線信号を出力すること
ができ、しかも、電気接続が断たれていない状態におい
て検出器の検出精度をより悪化させないようにすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態の荷重センサ及び信号処理装置
を示す概略電気ブロック図。
【図2】 出力回路の概略電気回路図。
【図3】 荷重信号及び異常信号の関係を示すグラフ。
【図4】 第2実施形態の出力回路を示す概略電気回路
図。
【図5】 荷重信号及び異常信号の関係を示すグラフ。
【図6】 従来の加速度センサの回路図。
【符号の説明】
10…センサ装置、11…検出器としての荷重センサ、
12…信号処理器及びセンサ用信号処理装置としての信
号処理装置、12c…信号出力端子、13a〜13d…
ストレーン・ゲージ、13a,13b…第1ストレーン
・ゲージ対、13c,13d…第2ストレーン・ゲージ
対、14…断線検出手段を構成する断線電圧生成回路、
15…検出信号生成回路、21…第1抵抗としての抵
抗、22…第2抵抗としての抵抗、23…第1ツェナー
ダイオード、24…第2ツェナーダイオード、27…ク
ランプ回路、28…断線検出手段及び比較判定手段を構
成する比較器、29…同じく比較器、30…断線検出手
段を構成する出力手段としての出力回路、31…スイッ
チング素子としてのPFET、32…同じくNFET、
40…出力回路、41…スイッチング素子としてのPF
ET、D1…第1信号入力部としての接続点、D2…第
2信号入力部としての接続点、V1…第1電圧信号、V
2…第2電圧信号、VCC…基準電圧としての電源電圧、
VD…検出信号としての荷重信号、VE1,VE2…判定信
号、VF…断線信号としての異常信号、VZ1…第1ツ
ェナー電圧、VZ2…第2ツェナー電圧、Vα,Vβ…
しきい電圧。
フロントページの続き (72)発明者 藤本 宰 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車 株式会社内 Fターム(参考) 2G025 AA00 EA02 EA03 EB01 EC09

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検出量に対応してそれぞれ抵抗値が変化
    する一対のストレーン・ゲージが直列接続されたストレ
    ーン・ゲージ対を備え、その両端に印加された基準電圧
    を各ストレーン・ゲージの抵抗値で分圧した電圧信号を
    両ストレーン・ゲージの中点に生成する検出器と、 前記電圧信号を入力し、この電圧信号から前記検出量に
    対応した検出信号を生成する信号処理器とを備えたセン
    サ装置において、 前記電圧信号を入力する前記信号処理器の信号入力部に
    は、前記各ストレーン・ゲージの抵抗値よりも大きな抵
    抗値を有する抵抗を介して前記基準電圧が印加され、 前記信号入力部はツェナーダイオードを介して接地さ
    れ、このツェナーダイオードは、前記検出量の検出範囲
    に対応する前記電圧信号の信号範囲における最大値を超
    える大きさのツェナー電圧を有するとともにこのツェナ
    ー電圧を前記信号入力部に印加可能に設けられているこ
    とを特徴とするセンサ装置。
  2. 【請求項2】 検出量に対応してそれぞれ抵抗値が変化
    する一対のストレーン・ゲージが直列接続された第1ス
    トレーン・ゲージ対と、検出量に対応してそれぞれ抵抗
    値が変化する一対のストレーン・ゲージが直列接続され
    た第2ストレーン・ゲージ対とを備え、前記第1ストレ
    ーン・ゲージ対の両端に印加された基準電圧を各ストレ
    ーン・ゲージの抵抗値で分圧した第1電圧信号を両スト
    レーン・ゲージの中点に生成するとともに、前記第2ス
    トレーン・ゲージ対の両端に印加された基準電圧を各ス
    トレーン・ゲージの抵抗値で分圧した第2電圧信号を両
    ストレーン・ゲージの中点に生成する検出器と、 前記第1及び第2電圧信号を入力し、この両電圧信号の
    差分電圧から前記検出量に対応した検出信号を生成する
    信号処理器とを備えたセンサ装置において、 前記第1電圧信号を入力する前記信号処理器の第1信号
    入力部には前記基準電圧が印加され、 前記第2電圧信号を入力する前記信号処理器の第2信号
    入力部には前記基準電圧が印加され、 前記第1信号入力部は第1ツェナーダイオードを介して
    接地され、この第1ツェナーダイオードは、前記検出量
    の検出範囲に対応する前記第2電圧信号の信号範囲にお
    ける最大値よりも、該検出量の検出範囲に対応する前記
    差分電圧の信号範囲における最大値だけ大きな電圧値を
    超える大きさの第1ツェナー電圧を有するとともにこの
    第1ツェナー電圧を第1信号入力部に印加可能に設けら
    れ、 前記第2信号入力部は第2ツェナーダイオードを介して
    接地され、この第2ツェナーダイオードは、前記検出量
    の検出範囲に対応する前記第1電圧信号の信号範囲にお
    ける最大値よりも、前記差分電圧の信号範囲における最
    大値だけ大きな電圧値を超える大きさの第2ツェナー電
    圧を有するとともにこの第2ツェナー電圧を第2信号入
    力部に印加可能に設けられていることを特徴とするセン
    サ装置。
  3. 【請求項3】 前記第1ツェナー電圧と前記第2ツェナ
    ー電圧とには、前記差分電圧の信号範囲における最大値
    を超える大きさの電圧差が設けられていることを特徴と
    する請求項2に記載のセンサ装置。
  4. 【請求項4】 前記第1ツェナーダイオードには、前記
    各ストレーン・ゲージの抵抗値よりも大きな抵抗値を有
    する第1抵抗を介して前記第1電圧信号が印加され、 前記第2ツェナーダイオードには、前記各ストレーン・
    ゲージの抵抗値よりも大きな抵抗値を有する第2抵抗を
    介して前記第2電圧信号が印加されていることを特徴と
    する請求項2又は請求項3に記載のセンサ装置。
  5. 【請求項5】 前記信号処理器は、前記差分電圧の大き
    さがその最大値を超える大きさとなったときには、前記
    第1ストレーン・ゲージ対の中点と第1信号入力部との
    電気接続、及び、前記第2ストレーン・ゲージ対の中点
    と第2信号入力部との電気接続の少なくともいずれか一
    方が断たれた状態となったことを示す断線信号を、前記
    検出信号と区別可能な状態で出力する断線検出手段を備
    えていることを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれ
    か一項に記載のセンサ装置。
  6. 【請求項6】 前記断線信号は前記検出信号と区別可能
    な信号であって、 前記断線検出手段は、前記信号処理器が前記検出信号を
    出力する信号出力端子に前記断線信号を出力することを
    特徴とする請求項5に記載のセンサ装置。
  7. 【請求項7】 前記断線検出手段は、 比較判定手段と出力手段とを備え、 前記比較判定手段は、 前記差分電圧が、該差分電圧の信号範囲を含む信号判定
    範囲を外れているか否かを予め設定されているしきい電
    圧との比較によって判定するとともに、その判定結果に
    応じた判定信号を出力し、 前記出力手段は、前記判定信号に基づき、前記差分電圧
    が前記信号判定範囲を外れていないときには前記検出信
    号を出力し、前記電圧信号が前記信号判定範囲を外れて
    いるときには前記断線信号を出力することを特徴とする
    請求項6に記載のセンサ装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜請求項7のいずれか一項に記
    載の信号処理器を備えたセンサ用信号処理装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014158095A (ja) * 2013-02-14 2014-08-28 Seiko Instruments Inc センサ回路
JP2015210115A (ja) * 2014-04-24 2015-11-24 ローム株式会社 半導体装置

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