JP2002286665A - 未反応ガス検出装置及び未反応ガス検出センサ - Google Patents
未反応ガス検出装置及び未反応ガス検出センサInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 目的ガス中に残留する可燃性の未反応ガス濃
度を正確に検出して、原料ガスを安全に供給できる未反
応ガス検出装置を開発する。 【解決手段】 本発明に係る未反応ガス検出装置40
は、反応室18で可燃性と支燃性の原料ガスを反応させ
て目的ガスを生成する炉本体と、これに連接されるセン
サボディ44と、このセンサボディ44内に形成されて
前記目的ガスを流通させる測定用スペース46と、反応
促進用触媒層74を有する温度測定部72cをこの測定
用スペース内に配置した未反応ガス検出センサ72と、
前記センサボディ44又は炉本体部材20内の流路近傍
に温度測定部70cを配設された目的ガス温度検出セン
サ70から構成され、前記反応促進用触媒層74により
目的ガス中に残留する未反応ガスを反応させて温度測定
部72cの温度上昇を検出し、同時に前記温度測定部7
0cにより目的ガス温度T0を測定し、未反応ガス検出
センサ温度Tと目的ガス温度の温度差ΔT(=T−
T0)から未反応ガス濃度を検出する。
度を正確に検出して、原料ガスを安全に供給できる未反
応ガス検出装置を開発する。 【解決手段】 本発明に係る未反応ガス検出装置40
は、反応室18で可燃性と支燃性の原料ガスを反応させ
て目的ガスを生成する炉本体と、これに連接されるセン
サボディ44と、このセンサボディ44内に形成されて
前記目的ガスを流通させる測定用スペース46と、反応
促進用触媒層74を有する温度測定部72cをこの測定
用スペース内に配置した未反応ガス検出センサ72と、
前記センサボディ44又は炉本体部材20内の流路近傍
に温度測定部70cを配設された目的ガス温度検出セン
サ70から構成され、前記反応促進用触媒層74により
目的ガス中に残留する未反応ガスを反応させて温度測定
部72cの温度上昇を検出し、同時に前記温度測定部7
0cにより目的ガス温度T0を測定し、未反応ガス検出
センサ温度Tと目的ガス温度の温度差ΔT(=T−
T0)から未反応ガス濃度を検出する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば半導体製造
装置の水分発生用反応炉のように、可燃性と支燃性の原
料ガスから目的ガスを生成する装置における未反応ガス
検出装置に関し、更に詳細には、生成される目的ガス中
に未反応状態で残留する可燃性の原料ガス濃度又は支燃
性の原料ガス濃度を検出するための未反応ガス検出装置
及び未反応ガス検出センサに関する。
装置の水分発生用反応炉のように、可燃性と支燃性の原
料ガスから目的ガスを生成する装置における未反応ガス
検出装置に関し、更に詳細には、生成される目的ガス中
に未反応状態で残留する可燃性の原料ガス濃度又は支燃
性の原料ガス濃度を検出するための未反応ガス検出装置
及び未反応ガス検出センサに関する。
【0002】
【従来の技術】以下では、発明の内容を明瞭にするため
に、半導体製造装置の水分発生用反応炉を例にとって説
明する。半導体の製造工程では、例えば流量が数十sc
cmから数千sccmに亘る広範囲の高純度水分を必要
としている。必要とされる水分量から化学量論的に計算
された流量の水素ガスと酸素ガスを原料ガスとして供給
し、水分発生用反応炉内で発火温度よりも低い温度で反
応させながら高純度の水分ガスを生成している。
に、半導体製造装置の水分発生用反応炉を例にとって説
明する。半導体の製造工程では、例えば流量が数十sc
cmから数千sccmに亘る広範囲の高純度水分を必要
としている。必要とされる水分量から化学量論的に計算
された流量の水素ガスと酸素ガスを原料ガスとして供給
し、水分発生用反応炉内で発火温度よりも低い温度で反
応させながら高純度の水分ガスを生成している。
【0003】しかし、現実には化学量論的計算通りの1
00%の反応は困難で、微量の水素ガスが酸素ガスと共
に生成された水分ガス中に未反応状態で残留する。水素
ガスは可燃性ガスであるから、残留量が増大すると爆発
の危険性があるため、未反応水素ガス量が所定量以上に
なると原料ガスの供給を遮断して安全性を確保する必要
が生じる。このため、目的ガスである水分ガス中の未反
応水素ガスの濃度を常時検出する必要が生じる。また、
水分発生条件はH2/O2比が2未満の場合(酸素過剰)
から2を超える場合(水素過剰)まで非常に幅広い範囲
で使用される。従って、水素過剰の場合には水素ガス中
の微量酸素ガスを検出する必要も生じる。この未反応可
燃性ガスの検出センサとして、本発明者等は既に特開平
11−30602号を公開している。
00%の反応は困難で、微量の水素ガスが酸素ガスと共
に生成された水分ガス中に未反応状態で残留する。水素
ガスは可燃性ガスであるから、残留量が増大すると爆発
の危険性があるため、未反応水素ガス量が所定量以上に
なると原料ガスの供給を遮断して安全性を確保する必要
が生じる。このため、目的ガスである水分ガス中の未反
応水素ガスの濃度を常時検出する必要が生じる。また、
水分発生条件はH2/O2比が2未満の場合(酸素過剰)
から2を超える場合(水素過剰)まで非常に幅広い範囲
で使用される。従って、水素過剰の場合には水素ガス中
の微量酸素ガスを検出する必要も生じる。この未反応可
燃性ガスの検出センサとして、本発明者等は既に特開平
11−30602号を公開している。
【0004】図10は従来の未反応ガス検出センサを連
結した大流量型水分発生用反応炉の縦断断面図である。
図中、91は入口側炉本体部材、91aは入口側炉本体
部材の内壁面、91bは原料ガス供給口、92は出口側
炉本体部材、92aは出口側炉本体部材の内壁面、92
bは水分ガス取出口、93は反応炉本体、94は入口側
内部空間、95は円盤状の反射体、95aは反射体周縁
部、96は反射体95と出口側炉本体部材92の間に形
成された微小間隙空間である。
結した大流量型水分発生用反応炉の縦断断面図である。
図中、91は入口側炉本体部材、91aは入口側炉本体
部材の内壁面、91bは原料ガス供給口、92は出口側
炉本体部材、92aは出口側炉本体部材の内壁面、92
bは水分ガス取出口、93は反応炉本体、94は入口側
内部空間、95は円盤状の反射体、95aは反射体周縁
部、96は反射体95と出口側炉本体部材92の間に形
成された微小間隙空間である。
【0005】また、110は反応炉本体93に連接され
た未反応ガス検出センサで、100はセンサボディ、1
02は水分ガス導入管、104は水分ガス導出管、10
6は測定用スペース、111は第1検出センサ、112
は第2検出センサ、113はセンサ保持部である。
た未反応ガス検出センサで、100はセンサボディ、1
02は水分ガス導入管、104は水分ガス導出管、10
6は測定用スペース、111は第1検出センサ、112
は第2検出センサ、113はセンサ保持部である。
【0006】出口側炉本体部材内壁面92aには白金コ
ーティング触媒層Dが形成されている。この白金コーテ
ィング触媒層DはTiN等のバリヤー被膜の上に白金コ
ーティング被膜を積層形成して構成され、白金コーティ
ング被膜が空間部に露出している。
ーティング触媒層Dが形成されている。この白金コーテ
ィング触媒層DはTiN等のバリヤー被膜の上に白金コ
ーティング被膜を積層形成して構成され、白金コーティ
ング被膜が空間部に露出している。
【0007】次に、この大流量型水分発生用反応炉の作
用を説明する。所定比の水素ガスと酸素ガスが矢印G方
向に供給され、これらの原料ガスは原料ガス供給口91
bから入口側内部空間94に進入する。原料ガスは矢印
H方向に流線を描きながら反射体95の背後にある微小
間隙空間96に進入してゆく。
用を説明する。所定比の水素ガスと酸素ガスが矢印G方
向に供給され、これらの原料ガスは原料ガス供給口91
bから入口側内部空間94に進入する。原料ガスは矢印
H方向に流線を描きながら反射体95の背後にある微小
間隙空間96に進入してゆく。
【0008】原料ガスである水素ガスと酸素ガスは、内
壁面92aに形成された白金コーティング触媒層Dと接
触してラジカル化される。ラジカル化された水素と酸素
は高活性状態にあり、発火温度よりも低い温度で瞬時に
結合し、高温燃焼することなしに水分ガスが生成され
る。
壁面92aに形成された白金コーティング触媒層Dと接
触してラジカル化される。ラジカル化された水素と酸素
は高活性状態にあり、発火温度よりも低い温度で瞬時に
結合し、高温燃焼することなしに水分ガスが生成され
る。
【0009】このラジカル反応は内壁面92aの白金コ
ーティング触媒層Dにより生起される。反応は分子同士
の衝突確率が高くなるほど進行するので、空間容積が極
小化された微小間隙空間96において水分発生反応が確
実に進行する。生成された水分ガス及び未反応状態で残
留する原料ガスは水分ガス取出口92bから未反応ガス
検出センサ110に矢印I方向へと流出してゆく。
ーティング触媒層Dにより生起される。反応は分子同士
の衝突確率が高くなるほど進行するので、空間容積が極
小化された微小間隙空間96において水分発生反応が確
実に進行する。生成された水分ガス及び未反応状態で残
留する原料ガスは水分ガス取出口92bから未反応ガス
検出センサ110に矢印I方向へと流出してゆく。
【0010】水分ガスは水分ガス導入管102へと入
り、測定用スペース106を経て水分ガス導出管104
から矢印J方向へと後段の工程に供給される。測定用ス
ペース106内には第1検出センサ111と第2検出セ
ンサ112が露出して配置されている。
り、測定用スペース106を経て水分ガス導出管104
から矢印J方向へと後段の工程に供給される。測定用ス
ペース106内には第1検出センサ111と第2検出セ
ンサ112が露出して配置されている。
【0011】まず、第2検出センサ112により生成さ
れる水分ガスの温度(目的ガス温度)T0が測定され
る。他方、第1検出センサ111の先端には白金コーテ
ィング触媒層が処理されており、この白金コーティング
触媒層の表面で残留している未反応水素ガスが未反応酸
素ガスと反応して反応熱が発生する。
れる水分ガスの温度(目的ガス温度)T0が測定され
る。他方、第1検出センサ111の先端には白金コーテ
ィング触媒層が処理されており、この白金コーティング
触媒層の表面で残留している未反応水素ガスが未反応酸
素ガスと反応して反応熱が発生する。
【0012】この発生した反応熱により、第1検出セン
サ111の表面温度は上昇し、第1検出センサ111の
温度Tが検出される。この温度Tは前記した水分ガス温
度T 0よりも反応熱分だけ高くなっているはずである。
この温度増加量は未反応水素ガス濃度と比例関係にある
と考えられる。従って、この温度差ΔT=T−T0から
未反応水素ガス濃度が検出される。
サ111の表面温度は上昇し、第1検出センサ111の
温度Tが検出される。この温度Tは前記した水分ガス温
度T 0よりも反応熱分だけ高くなっているはずである。
この温度増加量は未反応水素ガス濃度と比例関係にある
と考えられる。従って、この温度差ΔT=T−T0から
未反応水素ガス濃度が検出される。
【0013】図11は温度差ΔTを測定するブロック図
である。第1検出センサ111と第2検出センサ112
は熱電対から構成され、共にセンサ保持部113に立設
されている。これらはコネクタ131、132を有する
接続ケーブル130により検出器本体120に連結され
る。
である。第1検出センサ111と第2検出センサ112
は熱電対から構成され、共にセンサ保持部113に立設
されている。これらはコネクタ131、132を有する
接続ケーブル130により検出器本体120に連結され
る。
【0014】第1検出センサ111の温度Tは第1温度
検出器121で検出されて第1温度表示部123に表示
される。水分ガス温度T0は第2温度検出器122で検
出されて第2温度表示部124に表示される。また、温
度差ΔT(=T−T0)は両温度T、T0から温度差検出
器125により算出され、温度差表示部126に表示さ
れる。温度差ΔTが所定量より大きくなると図示しない
警報装置によりアラームを発生して、例えば原料ガスの
供給を遮断する等の対策がとられる。
検出器121で検出されて第1温度表示部123に表示
される。水分ガス温度T0は第2温度検出器122で検
出されて第2温度表示部124に表示される。また、温
度差ΔT(=T−T0)は両温度T、T0から温度差検出
器125により算出され、温度差表示部126に表示さ
れる。温度差ΔTが所定量より大きくなると図示しない
警報装置によりアラームを発生して、例えば原料ガスの
供給を遮断する等の対策がとられる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】前述した未反応ガス検
出センサ110の欠点は、第1検出センサ111と第2
検出センサ112が接近して共に測定用スペース106
内に配置されていることである。第1検出センサ111
の表面では未反応水素ガスと酸素ガスの反応による発熱
が継続し、この発生熱は近傍にある第2検出センサ11
2にも当然伝達する。この熱伝達は測定される水分ガス
温度T0を上昇させ、結果的に温度差ΔTを実際よりも
小さくする結果を生じる。
出センサ110の欠点は、第1検出センサ111と第2
検出センサ112が接近して共に測定用スペース106
内に配置されていることである。第1検出センサ111
の表面では未反応水素ガスと酸素ガスの反応による発熱
が継続し、この発生熱は近傍にある第2検出センサ11
2にも当然伝達する。この熱伝達は測定される水分ガス
温度T0を上昇させ、結果的に温度差ΔTを実際よりも
小さくする結果を生じる。
【0016】即ち、第1検出センサ111の温度は反応
熱を反映した正確な温度Tを検出していると考えられ
る。しかし、第2検出センサ112の検出温度T0は局
部的発生熱の影響により本来の水分ガス温度より高くな
り、この影響が誤差を生み出す。つまり、温度差ΔTは
未反応水素ガス濃度を過小評価することになり、未反応
水素量が危険領域に達していても安全領域と判断して誤
動作を引き起こす危険性がある。
熱を反映した正確な温度Tを検出していると考えられ
る。しかし、第2検出センサ112の検出温度T0は局
部的発生熱の影響により本来の水分ガス温度より高くな
り、この影響が誤差を生み出す。つまり、温度差ΔTは
未反応水素ガス濃度を過小評価することになり、未反応
水素量が危険領域に達していても安全領域と判断して誤
動作を引き起こす危険性がある。
【0017】従って、本発明の目的は、温度測定を正確
に実行できる構成をとることにより、目的ガス中に混入
する可燃性の未反応ガス濃度を正確に検出でき、確実な
アラーム機能を保証できる未反応ガス検出装置及び未反
応ガス検出センサを提供することである。
に実行できる構成をとることにより、目的ガス中に混入
する可燃性の未反応ガス濃度を正確に検出でき、確実な
アラーム機能を保証できる未反応ガス検出装置及び未反
応ガス検出センサを提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、反応
室で可燃性と支燃性の原料ガスを反応させて目的ガスを
生成する炉本体と、この炉本体に連接されるセンサボデ
ィと、このセンサボディ内に形成されて前記目的ガスを
流通させる測定用スペースと、反応促進用触媒層を有す
る温度測定部をこの測定用スペース内に配置した未反応
ガス検出センサと、前記炉本体又はセンサボディ内の所
要部に温度測定部を配設された目的ガス温度検出センサ
から構成され、前記反応促進用触媒層により目的ガス中
に残留する未反応ガスを反応させて温度測定部の温度上
昇を検出し、同時に炉本体又はセンサボディ内の温度測
定部により目的ガス温度を測定し、未反応ガス検出セン
サ温度と目的ガス温度の温度差から未反応ガス濃度を検
出することを特徴とする未反応ガス検出装置である。
室で可燃性と支燃性の原料ガスを反応させて目的ガスを
生成する炉本体と、この炉本体に連接されるセンサボデ
ィと、このセンサボディ内に形成されて前記目的ガスを
流通させる測定用スペースと、反応促進用触媒層を有す
る温度測定部をこの測定用スペース内に配置した未反応
ガス検出センサと、前記炉本体又はセンサボディ内の所
要部に温度測定部を配設された目的ガス温度検出センサ
から構成され、前記反応促進用触媒層により目的ガス中
に残留する未反応ガスを反応させて温度測定部の温度上
昇を検出し、同時に炉本体又はセンサボディ内の温度測
定部により目的ガス温度を測定し、未反応ガス検出セン
サ温度と目的ガス温度の温度差から未反応ガス濃度を検
出することを特徴とする未反応ガス検出装置である。
【0019】請求項2の発明は、反応室で可燃性と支燃
性の原料ガスを反応させて目的ガスを生成する炉本体
と、この炉本体に連接されるセンサボディと、このセン
サボディ内に形成されて前記目的ガスを流通させる測定
用スペースと、反応促進用触媒層を有する温度測定部を
この測定用スペース内に配置した未反応ガス検出センサ
から構成され、前記反応促進用触媒層により目的ガス中
に残留する未反応ガスを反応させて温度測定部の温度上
昇を検出し、同時に前記炉本体の作動条件から目的ガス
温度を推定し、未反応ガス検出センサ温度と推定目的ガ
ス温度の温度差から未反応ガス濃度を検出することを特
徴とする未反応ガス検出装置である。
性の原料ガスを反応させて目的ガスを生成する炉本体
と、この炉本体に連接されるセンサボディと、このセン
サボディ内に形成されて前記目的ガスを流通させる測定
用スペースと、反応促進用触媒層を有する温度測定部を
この測定用スペース内に配置した未反応ガス検出センサ
から構成され、前記反応促進用触媒層により目的ガス中
に残留する未反応ガスを反応させて温度測定部の温度上
昇を検出し、同時に前記炉本体の作動条件から目的ガス
温度を推定し、未反応ガス検出センサ温度と推定目的ガ
ス温度の温度差から未反応ガス濃度を検出することを特
徴とする未反応ガス検出装置である。
【0020】請求項3の発明は、前記炉本体が水素ガス
と酸素ガスから水分ガスを生成する水分発生用反応炉で
あり、前記未反応ガスが未反応水素ガス又は未反応酸素
ガスである請求項1又は2に記載の未反応ガス検出装置
である。
と酸素ガスから水分ガスを生成する水分発生用反応炉で
あり、前記未反応ガスが未反応水素ガス又は未反応酸素
ガスである請求項1又は2に記載の未反応ガス検出装置
である。
【0021】請求項4の発明は、長軸状のセンサ本体
と、このセンサ本体の先端に微小縮径して形成された温
度測定部と、この温度測定部に存する温度測定用触媒層
から構成される未反応ガス検出センサである。
と、このセンサ本体の先端に微小縮径して形成された温
度測定部と、この温度測定部に存する温度測定用触媒層
から構成される未反応ガス検出センサである。
【0022】請求項5の発明は、前記温度測定用触媒層
が白金コーティング触媒層である請求項4に記載の未反
応ガス検出センサである。
が白金コーティング触媒層である請求項4に記載の未反
応ガス検出センサである。
【0023】請求項6の発明は、熱電対により未反応ガ
ス検出センサを構成する請求項4又は5に記載の未反応
ガス検出センサである。
ス検出センサを構成する請求項4又は5に記載の未反応
ガス検出センサである。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る未反応ガス
検出装置及びこれに用いる未反応ガス検出センサの実施
形態を図面に従って詳細に説明する。図1〜図5は本発
明に係る未反応ガス検出装置を取り付けた小流量型水分
発生用反応炉であり、図1は縦断面図、図2は図1のII
−II線断面図、図3は図1のI−I線断面図、図4は反
射体の斜視図、図5は作動説明図である。
検出装置及びこれに用いる未反応ガス検出センサの実施
形態を図面に従って詳細に説明する。図1〜図5は本発
明に係る未反応ガス検出装置を取り付けた小流量型水分
発生用反応炉であり、図1は縦断面図、図2は図1のII
−II線断面図、図3は図1のI−I線断面図、図4は反
射体の斜視図、図5は作動説明図である。
【0025】図において、2は小流量型水分発生用反応
炉、4は入口側炉本体部材、6は原料ガス供給管、6a
は原料ガス供給口、8は入口側空間部、10は入口側フ
ランジ部、12は反射体、12aは反射体の内側端面、
12bは反射体の外側端面、14は周縁部、16は吹込
孔、18は反応室、20は出口側炉本体部材、20aは
出口側炉本体部材の端面、20cはねじ部、20dは温
度測定孔、21は白金コーティング触媒層、21aはバ
リヤー被膜、21bは白金コーティング被膜、22は出
口側フランジ部、22aは出口側フランジ部の内周面、
24はノズル孔、24aはノズル内面、26は拡散部、
28は水分ガス供給路、30は水分ガス取出管、30a
は水分ガス取出口、34はナット、34cねじ部、36
はベアリングである。
炉、4は入口側炉本体部材、6は原料ガス供給管、6a
は原料ガス供給口、8は入口側空間部、10は入口側フ
ランジ部、12は反射体、12aは反射体の内側端面、
12bは反射体の外側端面、14は周縁部、16は吹込
孔、18は反応室、20は出口側炉本体部材、20aは
出口側炉本体部材の端面、20cはねじ部、20dは温
度測定孔、21は白金コーティング触媒層、21aはバ
リヤー被膜、21bは白金コーティング被膜、22は出
口側フランジ部、22aは出口側フランジ部の内周面、
24はノズル孔、24aはノズル内面、26は拡散部、
28は水分ガス供給路、30は水分ガス取出管、30a
は水分ガス取出口、34はナット、34cねじ部、36
はベアリングである。
【0026】また、38はガスケット兼用のオリフィ
ス、40は未反応ガス検出装置、44はセンサボディ、
44aは温度測定用透孔、44bはガス検出用透孔、4
6は測定用スペース、47はボルト、47aは取付板、
47cは孔、49はボルト、49aは透孔、60は筒状
ヒータ、62は入口側蓋体、64は出口側蓋体、65・
66は孔、67は突起部、70は目的ガス温度検出セン
サ、70aはスリーブ、70bは本体、70cは検出
端、72は未反応ガス検出センサ、72aはスリーブ、
72bは本体、72cは縮径型検出端、72dは同径型
検出端である。
ス、40は未反応ガス検出装置、44はセンサボディ、
44aは温度測定用透孔、44bはガス検出用透孔、4
6は測定用スペース、47はボルト、47aは取付板、
47cは孔、49はボルト、49aは透孔、60は筒状
ヒータ、62は入口側蓋体、64は出口側蓋体、65・
66は孔、67は突起部、70は目的ガス温度検出セン
サ、70aはスリーブ、70bは本体、70cは検出
端、72は未反応ガス検出センサ、72aはスリーブ、
72bは本体、72cは縮径型検出端、72dは同径型
検出端である。
【0027】次に、これら部材の相互関係を説明する。
入口側フランジ部10を有した入口側炉本体部材4は小
径の原料ガス供給管6に連接され、原料ガス供給口6a
から所定比の水素ガスと酸素ガスの混合ガスが原料ガス
として供給される。
入口側フランジ部10を有した入口側炉本体部材4は小
径の原料ガス供給管6に連接され、原料ガス供給口6a
から所定比の水素ガスと酸素ガスの混合ガスが原料ガス
として供給される。
【0028】出口側炉本体部材20の端面20aの周縁
には出口側フランジ部22が形成され、その端面20a
の中央には微小断面積のノズル孔24が開口されてい
る。このノズル孔24は湾曲ラッパ状に拡径された拡散
部26を介して水分ガス供給路28に連続している。更
に、この水分ガス供給路28は水分ガス取出管30の水
分ガス取出口30aに連続し、発生した水分ガスを後段
の工程に供給する。
には出口側フランジ部22が形成され、その端面20a
の中央には微小断面積のノズル孔24が開口されてい
る。このノズル孔24は湾曲ラッパ状に拡径された拡散
部26を介して水分ガス供給路28に連続している。更
に、この水分ガス供給路28は水分ガス取出管30の水
分ガス取出口30aに連続し、発生した水分ガスを後段
の工程に供給する。
【0029】入口側フランジ部10と出口側フランジ部
22の間には反射体12が配置され、その周縁部14が
両フランジ部10、22により狭着されて固定されてい
る。この両フランジ部10、22による反射体12の狭
着構造により、気密性が確保される。また、この反射体
12は円盤状で、周縁部14の内側には複数の微小な吹
込孔16が円周方向に穿設されている。この吹込孔16
は入口側空間部8と連通している。
22の間には反射体12が配置され、その周縁部14が
両フランジ部10、22により狭着されて固定されてい
る。この両フランジ部10、22による反射体12の狭
着構造により、気密性が確保される。また、この反射体
12は円盤状で、周縁部14の内側には複数の微小な吹
込孔16が円周方向に穿設されている。この吹込孔16
は入口側空間部8と連通している。
【0030】出口側炉本体部材20の外周面にはねじ部
20cが形成されている。また、入口側炉本体部材4の
外周面にはベアリング36が外嵌され、更にその外周側
にナット34が外嵌されている。ナット34のねじ部3
4cと出口側炉本体部材20のねじ部20cとが螺合さ
れて、炉本体が形成される。
20cが形成されている。また、入口側炉本体部材4の
外周面にはベアリング36が外嵌され、更にその外周側
にナット34が外嵌されている。ナット34のねじ部3
4cと出口側炉本体部材20のねじ部20cとが螺合さ
れて、炉本体が形成される。
【0031】このように、ナット34と出口側炉本体部
材20との螺合構造により、反射体12と両フランジ部
10、22の狭着構造を強力に固定一体化しており、水
分発生用反応炉2の耐久性を保証している。
材20との螺合構造により、反射体12と両フランジ部
10、22の狭着構造を強力に固定一体化しており、水
分発生用反応炉2の耐久性を保証している。
【0032】次に、反応室18について説明する。前記
反射体12のノズル孔側の内側端面12aと出口側炉本
体部材20の端面20aとは微小間隙dだけ離間して対
向し、反応室18を形成している。即ち、反応室18の
入口側周縁は複数の吹込孔16を介して入口側空間部8
に連通し、反応室18の出口側中心部はノズル孔24を
介して水分ガス供給路28に連通している。
反射体12のノズル孔側の内側端面12aと出口側炉本
体部材20の端面20aとは微小間隙dだけ離間して対
向し、反応室18を形成している。即ち、反応室18の
入口側周縁は複数の吹込孔16を介して入口側空間部8
に連通し、反応室18の出口側中心部はノズル孔24を
介して水分ガス供給路28に連通している。
【0033】本実施形態では図4(A)の反射体12が
使用されており、この反射体12には8個の吹込口16
が円周方向に等間隔に形成されている。図4(B)の反
射体12は他の例で、4個の吹込口16が円周方向に等
間隔に形成されている。このように、吹込口12の個数
・配置は適宜変更される。
使用されており、この反射体12には8個の吹込口16
が円周方向に等間隔に形成されている。図4(B)の反
射体12は他の例で、4個の吹込口16が円周方向に等
間隔に形成されている。このように、吹込口12の個数
・配置は適宜変更される。
【0034】吹込孔16とノズル孔24の断面直径は任
意に調整できるが、水分ガスの小流量制御の観点から、
0.1mm〜3mmが適当であり、特に0.5mm〜2
mmが好適である。直径をこの範囲内に設定すれば、ガ
ス流量を数十sccm〜数百sccmで制御することが
容易になる。
意に調整できるが、水分ガスの小流量制御の観点から、
0.1mm〜3mmが適当であり、特に0.5mm〜2
mmが好適である。直径をこの範囲内に設定すれば、ガ
ス流量を数十sccm〜数百sccmで制御することが
容易になる。
【0035】本実施形態の小流量型水分発生用反応炉2
は耐久性、耐食性及び耐熱性の観点からステンレスで形
成されている。詳細には、入口側炉本体部材4と出口側
炉本体部材20、反射体12はSUS316Lのステン
レスで形成され、またナット34はSUS316で形成
されている。
は耐久性、耐食性及び耐熱性の観点からステンレスで形
成されている。詳細には、入口側炉本体部材4と出口側
炉本体部材20、反射体12はSUS316Lのステン
レスで形成され、またナット34はSUS316で形成
されている。
【0036】出口側炉本体部材20の端面20aの表面
には白金コーティング触媒層21が形成されている。ま
た、出口側フランジ部22の内周面22aにもこの白金
コーティング触媒層21が形成されている。同様に、反
射体12の内側端面12aとノズル孔24の表面にも白
金コーティング触媒層21を適宜形成してもよいが、必
要に応じて無くしてもよい。このように、反応室18を
囲繞する壁面には白金コーティング触媒層21が形成さ
れ、反応室18における水分発生力が強化されている。
には白金コーティング触媒層21が形成されている。ま
た、出口側フランジ部22の内周面22aにもこの白金
コーティング触媒層21が形成されている。同様に、反
射体12の内側端面12aとノズル孔24の表面にも白
金コーティング触媒層21を適宜形成してもよいが、必
要に応じて無くしてもよい。このように、反応室18を
囲繞する壁面には白金コーティング触媒層21が形成さ
れ、反応室18における水分発生力が強化されている。
【0037】これらの白金コーティング触媒層21はス
テンレスの地金表面にTiN製のバリヤー皮膜21aを
形成したあと、このバリヤー皮膜21aの上に白金コー
ティング皮膜21bを積層形成し、白金コーティング被
膜21bが最外表面に形成されて原料ガスを活性化す
る。バリヤー被膜21aは下地であるステンレス材料の
流通ガスによる酸化及び拡散を防止し、しかも白金コー
ティング被膜21bの剥落を防止する作用を有する。ま
た、白金コーティング被膜21aは原料ガスの水分発生
反応を助長する触媒作用を有する。
テンレスの地金表面にTiN製のバリヤー皮膜21aを
形成したあと、このバリヤー皮膜21aの上に白金コー
ティング皮膜21bを積層形成し、白金コーティング被
膜21bが最外表面に形成されて原料ガスを活性化す
る。バリヤー被膜21aは下地であるステンレス材料の
流通ガスによる酸化及び拡散を防止し、しかも白金コー
ティング被膜21bの剥落を防止する作用を有する。ま
た、白金コーティング被膜21aは原料ガスの水分発生
反応を助長する触媒作用を有する。
【0038】白金コーティング皮膜21bの厚さは0.
1μm〜3μmが適当であり、本実施形態では約1μm
の厚さの白金コーティング皮膜21bが形成されてい
る。また、バリヤー皮膜21aの厚さは0.1μm〜5
μm程度が最適であり、本実施形態では約2μmの厚さ
のTiN製のバリヤー皮膜が形成されている。
1μm〜3μmが適当であり、本実施形態では約1μm
の厚さの白金コーティング皮膜21bが形成されてい
る。また、バリヤー皮膜21aの厚さは0.1μm〜5
μm程度が最適であり、本実施形態では約2μmの厚さ
のTiN製のバリヤー皮膜が形成されている。
【0039】バリヤー皮膜21aの形成に際しては、先
ず、入口側炉本体部材4や出口側炉本体部材20、反射
体12等の所要表面に適宜の表面処理を施し、ステンレ
ス鋼表面に自然形成されている各種金属の酸化膜や不働
態膜を除去する。次に、TiNによるバリヤー皮膜21
aの形成を行なう。この実施形態においてはイオンプレ
ーティング法により厚さ約2μmのTiN製バリヤー皮
膜21aを形成している。
ず、入口側炉本体部材4や出口側炉本体部材20、反射
体12等の所要表面に適宜の表面処理を施し、ステンレ
ス鋼表面に自然形成されている各種金属の酸化膜や不働
態膜を除去する。次に、TiNによるバリヤー皮膜21
aの形成を行なう。この実施形態においてはイオンプレ
ーティング法により厚さ約2μmのTiN製バリヤー皮
膜21aを形成している。
【0040】前記バリヤー皮膜の材質としてはTiNの
外にTiC、TiCN、TiAlN、Al2O3、Cr2
O3、SiO2、CrN等を使用することが可能である。
非触媒性であり、しかも耐還元性及び耐酸化性に優れて
いるからである。また、バリヤー皮膜の厚さは前述の通
り0.1μm〜5μm程度が適当である。何故なら、厚
さが0.1μm以下であると、バリヤー機能が十分に発
揮されず、また逆に、厚さが5μmを越えるとバリヤー
皮膜そのものの形成に手数がかかるうえ、加熱時の膨張
差等が原因となってバリヤー皮膜の剥離等を生ずるおそ
れがあるからである。
外にTiC、TiCN、TiAlN、Al2O3、Cr2
O3、SiO2、CrN等を使用することが可能である。
非触媒性であり、しかも耐還元性及び耐酸化性に優れて
いるからである。また、バリヤー皮膜の厚さは前述の通
り0.1μm〜5μm程度が適当である。何故なら、厚
さが0.1μm以下であると、バリヤー機能が十分に発
揮されず、また逆に、厚さが5μmを越えるとバリヤー
皮膜そのものの形成に手数がかかるうえ、加熱時の膨張
差等が原因となってバリヤー皮膜の剥離等を生ずるおそ
れがあるからである。
【0041】更に、バリヤー皮膜の形成方法としては、
前記イオンプレーティング法以外に、イオンスパッタリ
ング法や真空蒸着法等のPVD法や化学蒸着法(CVD
法)、ホットプレス法、溶射法等を用いることも可能で
ある。
前記イオンプレーティング法以外に、イオンスパッタリ
ング法や真空蒸着法等のPVD法や化学蒸着法(CVD
法)、ホットプレス法、溶射法等を用いることも可能で
ある。
【0042】バリヤー皮膜21aの形成が終わると、引
き続きその上に白金コーティング皮膜21bを形成す
る。本実施形態においては、イオンプレーティング法に
より厚さ約1μmの白金コーティング皮膜21bを形成
している。この白金コーティング皮膜の厚さは0.1μ
m〜3μm程度が適当である。何故なら、厚さが0.1
μm以下の場合には、長期に亘って触媒活性を発揮する
ことが困難となり、また逆に、厚さが3μm以上になる
と、白金コーティング皮膜のコストが高騰するうえ、3
μm以上の厚さにしても触媒活性度やその保持期間にほ
とんど差がなく、しかも加熱時に膨張差等によって剥離
を生ずる虞れがあるからである。
き続きその上に白金コーティング皮膜21bを形成す
る。本実施形態においては、イオンプレーティング法に
より厚さ約1μmの白金コーティング皮膜21bを形成
している。この白金コーティング皮膜の厚さは0.1μ
m〜3μm程度が適当である。何故なら、厚さが0.1
μm以下の場合には、長期に亘って触媒活性を発揮する
ことが困難となり、また逆に、厚さが3μm以上になる
と、白金コーティング皮膜のコストが高騰するうえ、3
μm以上の厚さにしても触媒活性度やその保持期間にほ
とんど差がなく、しかも加熱時に膨張差等によって剥離
を生ずる虞れがあるからである。
【0043】また、白金コーティング皮膜21bの形成
方法は、イオンプレーティング法以外にイオンスパッタ
リング法、真空蒸着法、化学蒸着法、ホットプレス法等
が使用可能であり、更に、バリヤー皮膜21aがTiN
等の導電性物質のときには電解メッキ法が使用可能であ
るが、導電性に拘わらず無電解メッキ法を使用すること
もできる。
方法は、イオンプレーティング法以外にイオンスパッタ
リング法、真空蒸着法、化学蒸着法、ホットプレス法等
が使用可能であり、更に、バリヤー皮膜21aがTiN
等の導電性物質のときには電解メッキ法が使用可能であ
るが、導電性に拘わらず無電解メッキ法を使用すること
もできる。
【0044】出口側炉本体部材20の下流側には本発明
に係る未反応ガス検出装置40が配設されている。この
未反応ガス検出装置40はセンサボディ44を出口側炉
本体部材20に連接して設けられ、この内部に形成され
た測定用スペース46をオリフィス38を介して水分ガ
ス供給路28に接続している。測定用スペース46は水
分ガス取出管30に直交状に連続している。
に係る未反応ガス検出装置40が配設されている。この
未反応ガス検出装置40はセンサボディ44を出口側炉
本体部材20に連接して設けられ、この内部に形成され
た測定用スペース46をオリフィス38を介して水分ガ
ス供給路28に接続している。測定用スペース46は水
分ガス取出管30に直交状に連続している。
【0045】オリフィス38は水分ガスの流動を集約し
て全量の水分ガスを検出センサへ送り込む機能を有し、
センサの感度を高める作用を行なう。センサ部を通過し
た水分ガスは水分ガス取出口30aから水分ガス取出管
30を介して後段の工程に供給されてゆく。
て全量の水分ガスを検出センサへ送り込む機能を有し、
センサの感度を高める作用を行なう。センサ部を通過し
た水分ガスは水分ガス取出口30aから水分ガス取出管
30を介して後段の工程に供給されてゆく。
【0046】目的ガス温度検出センサ70は、孔65及
び温度測定用孔44aに挿入され、ボルト47及び取付
板47cによりセンサボディ44に固定される。目的ガ
ス温度検出センサ70の検出端70cはセンサボディ4
4の内部で未反応ガス検出センサ72の近傍にまで達し
ている。
び温度測定用孔44aに挿入され、ボルト47及び取付
板47cによりセンサボディ44に固定される。目的ガ
ス温度検出センサ70の検出端70cはセンサボディ4
4の内部で未反応ガス検出センサ72の近傍にまで達し
ている。
【0047】目的ガス温度検出センサ70は生成された
目的ガス、この例では水分ガス温度を測定するセンサで
ある。水分発生反応を長時間に亘って定常的に行うと、
出口側炉本体部材20及びセンサボディ44は生成され
た水分ガス(目的ガス)の温度と熱平衡状態にあると考
えられる。特に、センサボディ44のガス流路近傍、と
りわけオリフィス38、測定用スペース46及び水分ガ
ス取出口30aの近傍温度は水分ガス温度とほぼ同一に
なっていると考えられる。従って、検出端70cにより
出口側炉本体部材20又はセンサボディ44のガス流路
の近傍温度、特にオリフィス38の近傍温度を測定して
この水分ガス温度を検出する。センサボディ44は大き
な熱浴であるから、検出端70cがセンサ本体70bと
同径であっても、温度測定は正確に行うことができる。
目的ガス、この例では水分ガス温度を測定するセンサで
ある。水分発生反応を長時間に亘って定常的に行うと、
出口側炉本体部材20及びセンサボディ44は生成され
た水分ガス(目的ガス)の温度と熱平衡状態にあると考
えられる。特に、センサボディ44のガス流路近傍、と
りわけオリフィス38、測定用スペース46及び水分ガ
ス取出口30aの近傍温度は水分ガス温度とほぼ同一に
なっていると考えられる。従って、検出端70cにより
出口側炉本体部材20又はセンサボディ44のガス流路
の近傍温度、特にオリフィス38の近傍温度を測定して
この水分ガス温度を検出する。センサボディ44は大き
な熱浴であるから、検出端70cがセンサ本体70bと
同径であっても、温度測定は正確に行うことができる。
【0048】未反応ガス検出センサ72は、突起部67
及び孔66を介してセンサボディ44のガス検出用透孔
44bに挿入され、ボルト49により固定される。未反
応ガス検出センサ72の検出端72cはガス流路である
測定用スペース46内に配置され、その先端はオリフィ
ス38の近傍に達している。検出端72cはセンサ本体
72bよりも縮径状に微小形成され、表面には反応促進
用触媒層として白金コーティング触媒層74が形成され
ている。
及び孔66を介してセンサボディ44のガス検出用透孔
44bに挿入され、ボルト49により固定される。未反
応ガス検出センサ72の検出端72cはガス流路である
測定用スペース46内に配置され、その先端はオリフィ
ス38の近傍に達している。検出端72cはセンサ本体
72bよりも縮径状に微小形成され、表面には反応促進
用触媒層として白金コーティング触媒層74が形成され
ている。
【0049】図6は未反応ガス検出センサの拡大図であ
る。スリーブ72aに長軸状の本体72bを設け、その
先端に縮径型の検出端72cを形成している。この未反
応ガス検出センサ72は、水分ガス中に残留している未
反応水素ガスと未反応酸素ガスを反応促進用触媒層74
により強制的に反応させ、その発生熱により上昇したガ
ス温度を測定するものである。
る。スリーブ72aに長軸状の本体72bを設け、その
先端に縮径型の検出端72cを形成している。この未反
応ガス検出センサ72は、水分ガス中に残留している未
反応水素ガスと未反応酸素ガスを反応促進用触媒層74
により強制的に反応させ、その発生熱により上昇したガ
ス温度を測定するものである。
【0050】従って、検出端72cを出来る限り微小に
形成しておくと熱容量が小さくなり、微量の発生熱を効
率的に検出することができる。従って、検出端72cを
本体72bより縮径して形成し、検出端直径δを本体直
径Δよりも小さく設定する。この実施形態では、本体長
Lは100mm、本体直径Δは1.6mm、検出端長l
は10mm、検出端直径δは1mmである。縮径率φは
δ/Δで計算され、この場合にはφ=0.62である。
形成しておくと熱容量が小さくなり、微量の発生熱を効
率的に検出することができる。従って、検出端72cを
本体72bより縮径して形成し、検出端直径δを本体直
径Δよりも小さく設定する。この実施形態では、本体長
Lは100mm、本体直径Δは1.6mm、検出端長l
は10mm、検出端直径δは1mmである。縮径率φは
δ/Δで計算され、この場合にはφ=0.62である。
【0051】この縮径率φは1未満であればよいが、
0.1〜0.9が好適である。縮径率が0.1以下にな
ると、加工が困難になると同時に触媒面積が小さくな
り、その結果発生する反応熱が少なくなることにより感
度が低下し、正確な未反応ガス濃度を検出し難くなる。
また、縮径率が0.9以上になると、本体直径と同径の
検出端と同程度のガス検出力しか有さなくなる。
0.1〜0.9が好適である。縮径率が0.1以下にな
ると、加工が困難になると同時に触媒面積が小さくな
り、その結果発生する反応熱が少なくなることにより感
度が低下し、正確な未反応ガス濃度を検出し難くなる。
また、縮径率が0.9以上になると、本体直径と同径の
検出端と同程度のガス検出力しか有さなくなる。
【0052】反応炉過熱防止モニタ73は、出口側炉本
体部材20の内部で反応室18の近傍まで達しており、
反応炉の異常反応による過熱が起きた場合の安全措置を
講じるため警報用として設置されている。このモニタ7
3はスリーブ73a、モニタ本体73b及び検出端73
cから構成される。目的ガス温度検出センサ70、未反
応ガス検出センサ72及び反応炉過熱防止モニタ73は
共に温度測定用センサであるから、例えば熱電対、抵抗
温度計、サーミスタ、半導体温度計等の公知の温度測定
用センサが利用できる。熱電対としてはアルメル・クロ
メル熱電対、銅・コンスタンタン熱電対、鉄・コンスタ
ンタン熱電対など各種のものが利用できる。
体部材20の内部で反応室18の近傍まで達しており、
反応炉の異常反応による過熱が起きた場合の安全措置を
講じるため警報用として設置されている。このモニタ7
3はスリーブ73a、モニタ本体73b及び検出端73
cから構成される。目的ガス温度検出センサ70、未反
応ガス検出センサ72及び反応炉過熱防止モニタ73は
共に温度測定用センサであるから、例えば熱電対、抵抗
温度計、サーミスタ、半導体温度計等の公知の温度測定
用センサが利用できる。熱電対としてはアルメル・クロ
メル熱電対、銅・コンスタンタン熱電対、鉄・コンスタ
ンタン熱電対など各種のものが利用できる。
【0053】前述したように、未反応ガス検出センサ7
2は未反応水素ガスを強制的に反応させるために、縮径
した検出端72に反応促進用触媒層74を形成してい
る。この反応促進用触媒層74は触媒作用により未反応
の微量水素ガスと微量酸素ガスを強制的に反応させるも
のであれば、どのような触媒でも利用できる。
2は未反応水素ガスを強制的に反応させるために、縮径
した検出端72に反応促進用触媒層74を形成してい
る。この反応促進用触媒層74は触媒作用により未反応
の微量水素ガスと微量酸素ガスを強制的に反応させるも
のであれば、どのような触媒でも利用できる。
【0054】水分発生用反応炉では、数十〜数千scc
mの水分ガス流量で、350℃〜400℃の反応温度に
おいて行われるから、反応促進用触媒層74としては耐
熱性及び反応性の観点から白金コーティング触媒層が好
適である。この白金コーティング触媒層は、下地物質の
影響を防止するため、下地物質の上にバリヤー皮膜74
aを形成し、その上に白金コーティング皮膜74bが形
成されている。
mの水分ガス流量で、350℃〜400℃の反応温度に
おいて行われるから、反応促進用触媒層74としては耐
熱性及び反応性の観点から白金コーティング触媒層が好
適である。この白金コーティング触媒層は、下地物質の
影響を防止するため、下地物質の上にバリヤー皮膜74
aを形成し、その上に白金コーティング皮膜74bが形
成されている。
【0055】また、未反応ガス検出センサ72として白
金・ロジウム系熱電対を利用する場合には、熱電対を構
成する白金自体が反応促進用触媒となるから、この白金
が反応促進用触媒層74として機能する。従って、この
場合には熱電対とは別に反応促進用触媒層を付加的に形
成する必要はない。
金・ロジウム系熱電対を利用する場合には、熱電対を構
成する白金自体が反応促進用触媒となるから、この白金
が反応促進用触媒層74として機能する。従って、この
場合には熱電対とは別に反応促進用触媒層を付加的に形
成する必要はない。
【0056】バリヤー皮膜74aは、下地金属から白金
コーティング皮膜74bへの金属拡散を防止するもの
で、TiN、TiC、TiCN、TiAlN、Al
2O3、Cr 2O3、SiO2、CrN等の酸化物や窒化物
から構成される。その厚さは0.1〜5μm程度が好適
で、0.1μm以下ではバリヤー機能が低下し、5μm
以上では金属の拡散阻止作用はほとんど変化しない。ま
た、イオンプレーティング法、スパッタリング法、真空
蒸着法などのPVD法、化学蒸着法(CVD法)、ホッ
トプレス法等により形成される。
コーティング皮膜74bへの金属拡散を防止するもの
で、TiN、TiC、TiCN、TiAlN、Al
2O3、Cr 2O3、SiO2、CrN等の酸化物や窒化物
から構成される。その厚さは0.1〜5μm程度が好適
で、0.1μm以下ではバリヤー機能が低下し、5μm
以上では金属の拡散阻止作用はほとんど変化しない。ま
た、イオンプレーティング法、スパッタリング法、真空
蒸着法などのPVD法、化学蒸着法(CVD法)、ホッ
トプレス法等により形成される。
【0057】白金コーティング皮膜74bは、0.1〜
3μmの厚さが好適で、0.1μm以下では触媒作用の
持続性に問題があり、3μm以上では触媒活性はほとん
ど変化しない。また、その形成方法としては、イオンプ
レーティング法、スパッタリング法、真空蒸着法、化学
蒸着法、ホットプレス法、メッキ法などが適宜利用され
る。
3μmの厚さが好適で、0.1μm以下では触媒作用の
持続性に問題があり、3μm以上では触媒活性はほとん
ど変化しない。また、その形成方法としては、イオンプ
レーティング法、スパッタリング法、真空蒸着法、化学
蒸着法、ホットプレス法、メッキ法などが適宜利用され
る。
【0058】本実施形態に係る水分発生用反応炉2は、
筒状ヒータ60により全体を被覆され、両端は入口側蓋
体62と出口側蓋体64により閉鎖されている。即ち、
この筒状ヒータ60の内部に反応炉2及び未反応ガス検
出装置40の全体が装備されているため、反応炉内の温
度の均一性が極めて高い。
筒状ヒータ60により全体を被覆され、両端は入口側蓋
体62と出口側蓋体64により閉鎖されている。即ち、
この筒状ヒータ60の内部に反応炉2及び未反応ガス検
出装置40の全体が装備されているため、反応炉内の温
度の均一性が極めて高い。
【0059】この筒状ヒータ60は初期反応を効果的に
生起させるために配置される。水分発生反応では、反応
室18を350〜400℃に設定しておく必要がある。
反応初期の段階ではこの筒状ヒータ60で反応室18を
約350℃に設定しておき、水素ガスと酸素ガスを反応
させて水分を発生させる。反応が継続すると、発生熱に
より反応室は昇温するから、筒状ヒータ60をオンオフ
して前記350度を保持するように制御する。このよう
にして反応炉内を一定の平衡温度になるように設定す
る。
生起させるために配置される。水分発生反応では、反応
室18を350〜400℃に設定しておく必要がある。
反応初期の段階ではこの筒状ヒータ60で反応室18を
約350℃に設定しておき、水素ガスと酸素ガスを反応
させて水分を発生させる。反応が継続すると、発生熱に
より反応室は昇温するから、筒状ヒータ60をオンオフ
して前記350度を保持するように制御する。このよう
にして反応炉内を一定の平衡温度になるように設定す
る。
【0060】従って、測定用スペース46の内部で局所
的な発熱があった場合には、その局所部分が前記の均一
温度から突出して温度上昇するため、未反応ガス検出セ
ンサ72が効果的にその温度上昇をキャッチできる。ま
た、この局所的発熱は未反応ガス検出センサ72の先端
でのみ起こり、その熱容量は水分発生用反応炉2の全体
と比較して極めて小さいから、炉本体2の温度均一性は
保持され、目的ガス温度検出センサ70の検出端70c
は常に均一温度を正確に検出することができる。
的な発熱があった場合には、その局所部分が前記の均一
温度から突出して温度上昇するため、未反応ガス検出セ
ンサ72が効果的にその温度上昇をキャッチできる。ま
た、この局所的発熱は未反応ガス検出センサ72の先端
でのみ起こり、その熱容量は水分発生用反応炉2の全体
と比較して極めて小さいから、炉本体2の温度均一性は
保持され、目的ガス温度検出センサ70の検出端70c
は常に均一温度を正確に検出することができる。
【0061】目的ガス温度検出センサ70によって検出
される目的ガス温度をT0とし、未反応ガスの反応によ
り温度上昇した未反応ガス検出センサ72の温度をTと
すると、温度差ΔTはΔT=T−T0から算出される。
この温度差ΔTは未反応ガス量と相関関係を有し、未反
応ガス量に比例する。未反応ガス濃度は未反応ガス量/
目的ガス量×100(%)により与えられるから、温度
差ΔTは未反応ガス濃度に比例する。従って、温度差Δ
Tから未反応ガス濃度を検出することができる。
される目的ガス温度をT0とし、未反応ガスの反応によ
り温度上昇した未反応ガス検出センサ72の温度をTと
すると、温度差ΔTはΔT=T−T0から算出される。
この温度差ΔTは未反応ガス量と相関関係を有し、未反
応ガス量に比例する。未反応ガス濃度は未反応ガス量/
目的ガス量×100(%)により与えられるから、温度
差ΔTは未反応ガス濃度に比例する。従って、温度差Δ
Tから未反応ガス濃度を検出することができる。
【0062】目的ガス温度T0は目的ガス温度検出セン
サ70によって直接測定することもできるが、この反応
炉2の作動条件からかなりの精度で推定することもでき
る。所定の出発温度下にある反応炉に原料ガスとして水
素ガスと酸素ガスを所定流量で供給した場合に、その反
応熱によって反応炉は一定の平衡温度に到達する。反応
炉が同一である場合には、前記出発温度や原料ガス流量
などの作動条件と反応炉の平衡温度とは一対一の関係に
あるから、この関係を事前に求めておけば、作動条件に
より到達平衡温度を推定することができる。
サ70によって直接測定することもできるが、この反応
炉2の作動条件からかなりの精度で推定することもでき
る。所定の出発温度下にある反応炉に原料ガスとして水
素ガスと酸素ガスを所定流量で供給した場合に、その反
応熱によって反応炉は一定の平衡温度に到達する。反応
炉が同一である場合には、前記出発温度や原料ガス流量
などの作動条件と反応炉の平衡温度とは一対一の関係に
あるから、この関係を事前に求めておけば、作動条件に
より到達平衡温度を推定することができる。
【0063】このことは目的ガス温度検出センサ70が
無くても、作動条件から反応炉温度、即ち目的ガス温度
を推定することを可能にする。従って、未反応ガス検出
センサ72の温度Tを測定し、作動条件から目的ガス温
度T0を推定し、温度差ΔTをT−T0から算出して未反
応ガス濃度を検出する。
無くても、作動条件から反応炉温度、即ち目的ガス温度
を推定することを可能にする。従って、未反応ガス検出
センサ72の温度Tを測定し、作動条件から目的ガス温
度T0を推定し、温度差ΔTをT−T0から算出して未反
応ガス濃度を検出する。
【0064】従って、本発明では、目的ガス温度T0は
目的ガス温度検出センサ70により測定することもでき
るし、反応炉又は炉本体の作動条件から推定することも
できる。
目的ガス温度検出センサ70により測定することもでき
るし、反応炉又は炉本体の作動条件から推定することも
できる。
【0065】図7は他の未反応ガス検出センサの拡大図
である。この未反応ガス検出センサ72はセンサ本体7
2bの断面直径と同径の検出端72cを有しており、こ
の点でだけ図6の縮径型検出端72cと異なっている。
高速反応性は縮径型検出端より低下するが、未反応ガス
を検出できる能力は有している。
である。この未反応ガス検出センサ72はセンサ本体7
2bの断面直径と同径の検出端72cを有しており、こ
の点でだけ図6の縮径型検出端72cと異なっている。
高速反応性は縮径型検出端より低下するが、未反応ガス
を検出できる能力は有している。
【0066】図7の同径型検出端72cには図6の縮径
型検出端72cと同様に、反応促進用触媒層74が処理
されている。この反応促進用触媒層74は、例えば白金
コーティング触媒層からなり、この白金コーティング触
媒層の具体構造としてバリヤー皮膜74aの上に白金コ
ーティング皮膜74bを形成することが望ましい。これ
らの皮膜74a、74bの材質及び形成方法は図6と同
様であるので、その詳細は省略する。
型検出端72cと同様に、反応促進用触媒層74が処理
されている。この反応促進用触媒層74は、例えば白金
コーティング触媒層からなり、この白金コーティング触
媒層の具体構造としてバリヤー皮膜74aの上に白金コ
ーティング皮膜74bを形成することが望ましい。これ
らの皮膜74a、74bの材質及び形成方法は図6と同
様であるので、その詳細は省略する。
【0067】次に、この未反応ガス検出装置の効果試験
例について説明する。以下では、目的ガス温度T0は目
的ガス温度検出センサ70により測定されている。
例について説明する。以下では、目的ガス温度T0は目
的ガス温度検出センサ70により測定されている。
【0068】図8は縮径型検出端を有する未反応ガス検
出センサ温度と水分ガス量との関係図である。この図で
は、図6に示す縮径型検出端72cを有する未反応ガス
検出センサ72が測定用スペース46内に配置される。
縦軸は未反応ガスを白金コーティング触媒層により反応
させることで上昇した未反応ガス検出センサ温度T
(℃)である。横軸は水分ガス量で、水分ガス流量をS
CCMを単位として与えられている。
出センサ温度と水分ガス量との関係図である。この図で
は、図6に示す縮径型検出端72cを有する未反応ガス
検出センサ72が測定用スペース46内に配置される。
縦軸は未反応ガスを白金コーティング触媒層により反応
させることで上昇した未反応ガス検出センサ温度T
(℃)である。横軸は水分ガス量で、水分ガス流量をS
CCMを単位として与えられている。
【0069】未反応水素ガス量は水分ガス量に対して0
〜2.0%までの5段階で試験され、二点鎖線は0%、
長破線は0.5%、実線は1.0%、一点鎖線は1.5
%、短破線は2.0%を示す。水分ガス量は10、2
0、40、50、60、80、100(SCCM)の7
段階で測定された。
〜2.0%までの5段階で試験され、二点鎖線は0%、
長破線は0.5%、実線は1.0%、一点鎖線は1.5
%、短破線は2.0%を示す。水分ガス量は10、2
0、40、50、60、80、100(SCCM)の7
段階で測定された。
【0070】筒状ヒータ60により反応炉2は初期段階
で約350℃に設定され、その後水分発生反応の進行に
より反応熱が発生するから、筒状ヒータ60をオンオフ
操作して反応炉全体を約350℃に保持するように制御
する。
で約350℃に設定され、その後水分発生反応の進行に
より反応熱が発生するから、筒状ヒータ60をオンオフ
操作して反応炉全体を約350℃に保持するように制御
する。
【0071】未反応水素ガスが0%の場合(二点鎖線)
には、水分発生量が変化しても未反応ガスの強制燃焼が
無いために温度は殆ど一定で、水分ガスは誤差0.15
%の範囲内で平均値348.7℃の定常温度にある。未
反応水素ガス量が微量混入すると、燃焼ガス温度Tは増
加する。0%の温度が目的ガス温度T0であるから、温
度差ΔTはT−T0で算出される。
には、水分発生量が変化しても未反応ガスの強制燃焼が
無いために温度は殆ど一定で、水分ガスは誤差0.15
%の範囲内で平均値348.7℃の定常温度にある。未
反応水素ガス量が微量混入すると、燃焼ガス温度Tは増
加する。0%の温度が目的ガス温度T0であるから、温
度差ΔTはT−T0で算出される。
【0072】水分発生量が50SCCMのときに、未反
応水素ガス濃度が2%ではΔT=405−348.3=
56.7(℃)である。また、水分発生量が100SC
CMのときに、未反応水素ガス濃度が2%ではΔT=4
44.6−349.2=95.4(℃)である。温度差
ΔTは95.4/56.7=1.68であり、水分ガス
量が2倍になっても温度上昇は2倍より小さいことが分
かる。
応水素ガス濃度が2%ではΔT=405−348.3=
56.7(℃)である。また、水分発生量が100SC
CMのときに、未反応水素ガス濃度が2%ではΔT=4
44.6−349.2=95.4(℃)である。温度差
ΔTは95.4/56.7=1.68であり、水分ガス
量が2倍になっても温度上昇は2倍より小さいことが分
かる。
【0073】このことは、水分ガス中に混入した水素ガ
スの全量が未反応ガス検出センサ72で強制燃焼される
ものではないことを示している。しかし、白金コーティ
ング触媒層の改良により反応率を100%に近づけるこ
とが望ましいことは云うまでもない。しかし、どの未反
応水素ガス濃度であっても、水分発生量が増加するに従
って、センサ温度Tが増加することが示されている。こ
の温度曲線に基づき、水分発生量と測定温度差ΔTから
未反応水素ガス濃度を算出することができる。これは水
分発生用反応炉だけに限らず、任意の目的ガスの発生用
反応炉にも適用できるものである。
スの全量が未反応ガス検出センサ72で強制燃焼される
ものではないことを示している。しかし、白金コーティ
ング触媒層の改良により反応率を100%に近づけるこ
とが望ましいことは云うまでもない。しかし、どの未反
応水素ガス濃度であっても、水分発生量が増加するに従
って、センサ温度Tが増加することが示されている。こ
の温度曲線に基づき、水分発生量と測定温度差ΔTから
未反応水素ガス濃度を算出することができる。これは水
分発生用反応炉だけに限らず、任意の目的ガスの発生用
反応炉にも適用できるものである。
【0074】図9は縮径型検出端と同径型検出端を比較
した未反応ガス検出センサの応答曲線図である。実線は
図6の縮径型検出端(レデューサタイプ)を有した未反
応ガス検出センサの応答曲線であり、破線は図7の同径
型検出端(ストレートタイプ)を有した未反応ガス検出
センサの応答曲線である。−10秒目から0秒目までの
間は、反応炉2にN2ガスを100%流通させ、0秒目
以後は93%のN2ガスに未反応ガスとして5%のO2
ガスと2%のH2ガスを混入させた混合ガスを流通させ
る。
した未反応ガス検出センサの応答曲線図である。実線は
図6の縮径型検出端(レデューサタイプ)を有した未反
応ガス検出センサの応答曲線であり、破線は図7の同径
型検出端(ストレートタイプ)を有した未反応ガス検出
センサの応答曲線である。−10秒目から0秒目までの
間は、反応炉2にN2ガスを100%流通させ、0秒目
以後は93%のN2ガスに未反応ガスとして5%のO2
ガスと2%のH2ガスを混入させた混合ガスを流通させ
る。
【0075】縦軸は温度差ΔT=T−T0(℃)であ
り、横軸は経過時間(秒)を示す。筒状ヒータ60によ
り同径型検出端ではT0=348.7℃に設定され、縮
径型検出端ではT0=347℃に設定されている。この
状態は―10秒目から0秒目までのΔT=0(℃)の直
線で示される。未反応ガスとして水素ガスと酸素ガスを
混入させたときに、夫々の目的ガス温度T0からの温度
上昇分ΔTが時間と共に測定された。
り、横軸は経過時間(秒)を示す。筒状ヒータ60によ
り同径型検出端ではT0=348.7℃に設定され、縮
径型検出端ではT0=347℃に設定されている。この
状態は―10秒目から0秒目までのΔT=0(℃)の直
線で示される。未反応ガスとして水素ガスと酸素ガスを
混入させたときに、夫々の目的ガス温度T0からの温度
上昇分ΔTが時間と共に測定された。
【0076】縮径型検出端では飽和温度はΔT=97.
0℃であり、同径型検出端ではΔT=52.6℃であっ
た。縮径型検出端は熱容量が小さいので、同径型検出端
よりも飽和上昇温度がそれだけ高くなることを示す。応
答速度を比較するために、飽和温度の90%に到達する
時間を応答時間と定義する。
0℃であり、同径型検出端ではΔT=52.6℃であっ
た。縮径型検出端は熱容量が小さいので、同径型検出端
よりも飽和上昇温度がそれだけ高くなることを示す。応
答速度を比較するために、飽和温度の90%に到達する
時間を応答時間と定義する。
【0077】縮径型検出端では、ΔT90%=87.3
℃であり、応答時間τ=13秒となる。他方、同径型検
出端では、ΔT90%=47.3℃であり、応答時間τ
=21秒である。応答時間では縮径型検出端は同径型検
出端の0.62倍(=13/21)である。
℃であり、応答時間τ=13秒となる。他方、同径型検
出端では、ΔT90%=47.3℃であり、応答時間τ
=21秒である。応答時間では縮径型検出端は同径型検
出端の0.62倍(=13/21)である。
【0078】応答速度VをV=ΔT90%/τで定義す
ると、縮径型検出端ではV=6.7(℃/s)に対し、
同径型検出端ではV=2.3(℃/s)となる。従っ
て、応答速度では縮径型検出端は同径型検出端の2.9
倍となり、図6に示す縮径型検出端72cを有する未反
応ガス検出センサ72の有効性が立証された。
ると、縮径型検出端ではV=6.7(℃/s)に対し、
同径型検出端ではV=2.3(℃/s)となる。従っ
て、応答速度では縮径型検出端は同径型検出端の2.9
倍となり、図6に示す縮径型検出端72cを有する未反
応ガス検出センサ72の有効性が立証された。
【0079】本発明に係る未反応ガス検出装置及び未反
応ガス検出センサは上記実施形態に限定されるものでは
なく、本発明の技術的思想から逸脱しない範囲における
全ての変形例、設計変更もその技術的範囲内に包含する
ことは云うまでもない。
応ガス検出センサは上記実施形態に限定されるものでは
なく、本発明の技術的思想から逸脱しない範囲における
全ての変形例、設計変更もその技術的範囲内に包含する
ことは云うまでもない。
【0080】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、測定用スペー
ス内には未反応ガス検出センサのみが配置され、目的ガ
ス温度検出センサは炉本体又はセンサボディの流路近傍
に配置されているから、未反応ガス検出センサの検出端
で発生する反応熱が目的ガス温度検出センサに影響を与
えることは無く、目的ガス温度が正確に測定できる。つ
まり、その温度差から算出される未反応ガス濃度も正確
に検出することができるから、可燃性の未反応ガスが基
準より過剰になったときにアラームを正確迅速に報知す
ることができる。従って、任意の目的ガス発生用反応炉
の安全性を格段に向上することが可能となった。
ス内には未反応ガス検出センサのみが配置され、目的ガ
ス温度検出センサは炉本体又はセンサボディの流路近傍
に配置されているから、未反応ガス検出センサの検出端
で発生する反応熱が目的ガス温度検出センサに影響を与
えることは無く、目的ガス温度が正確に測定できる。つ
まり、その温度差から算出される未反応ガス濃度も正確
に検出することができるから、可燃性の未反応ガスが基
準より過剰になったときにアラームを正確迅速に報知す
ることができる。従って、任意の目的ガス発生用反応炉
の安全性を格段に向上することが可能となった。
【0081】請求項2の発明によれば、反応炉の作動条
件と目的ガス温度との対応関係を事前に較正しておき、
この較正データを基にして、反応炉の作動条件から目的
ガス温度を推定できるから、目的ガス温度検出センサが
不要となる。従って、未反応ガス検出装置の構造の単純
化とコストの低減に寄与できる。
件と目的ガス温度との対応関係を事前に較正しておき、
この較正データを基にして、反応炉の作動条件から目的
ガス温度を推定できるから、目的ガス温度検出センサが
不要となる。従って、未反応ガス検出装置の構造の単純
化とコストの低減に寄与できる。
【0082】請求項3の発明によれば、この未反応ガス
検出装置を水分発生用反応炉に適用したから、危険な水
素ガスが酸素ガスと共に未反応ガスとして残留しても、
水素ガス濃度を正確に検出することができ、過剰濃度に
達したときには正確迅速にアラームを発することができ
る。
検出装置を水分発生用反応炉に適用したから、危険な水
素ガスが酸素ガスと共に未反応ガスとして残留しても、
水素ガス濃度を正確に検出することができ、過剰濃度に
達したときには正確迅速にアラームを発することができ
る。
【0083】請求項4の発明によれば、未反応ガス検出
センサの温度測定部を縮径して形成したから、温度測定
部の熱容量が小さくなり、可燃性の未反応ガスが目的ガ
ス中に微量に残留しても、微量の反応熱を高速かつ高感
度に感受することができる。
センサの温度測定部を縮径して形成したから、温度測定
部の熱容量が小さくなり、可燃性の未反応ガスが目的ガ
ス中に微量に残留しても、微量の反応熱を高速かつ高感
度に感受することができる。
【0084】請求項5の発明によれば、未反応ガス検出
センサの反応促進用触媒層を白金コーティング触媒層で
形成したから、可燃性の未反応ガスをその触媒作用によ
り高速に反応させることができ、その反応熱により未反
応ガス濃度の検出を高感度に行うことができる。
センサの反応促進用触媒層を白金コーティング触媒層で
形成したから、可燃性の未反応ガスをその触媒作用によ
り高速に反応させることができ、その反応熱により未反
応ガス濃度の検出を高感度に行うことができる。
【0085】請求項6の発明によれば、熱電対により未
反応ガス検出センサを構成するから、各種の温度帯域を
測定できる多様な熱電対を利用でき、未反応ガス検出セ
ンサの多様化を図ることができる。特に、白金を含む熱
電対を利用すれば、この白金自体を反応促進用触媒層に
できるから、反応促進用触媒層を別に設ける必要が無
く、未反応ガス検出センサの構成の単純化とコストの低
減を実現できる。本発明は上述の通り優れた実用的効用
を奏するものである。
反応ガス検出センサを構成するから、各種の温度帯域を
測定できる多様な熱電対を利用でき、未反応ガス検出セ
ンサの多様化を図ることができる。特に、白金を含む熱
電対を利用すれば、この白金自体を反応促進用触媒層に
できるから、反応促進用触媒層を別に設ける必要が無
く、未反応ガス検出センサの構成の単純化とコストの低
減を実現できる。本発明は上述の通り優れた実用的効用
を奏するものである。
【図1】図1は本発明に係る未反応ガス検出装置を取り
付けた小流量型水分発生用反応炉の折曲断面図である。
付けた小流量型水分発生用反応炉の折曲断面図である。
【図2】図2は図1のII−II線断面図である。
【図3】図3は図1のI−I線断面図である。
【図4】図4は、反射体の斜視図である。
【図5】図5は小流量型水分発生用反応炉の作動説明図
である。
である。
【図6】図6は未反応ガス検出センサの拡大図である。
【図7】図7は他の未反応ガス検出センサの拡大図であ
る。
る。
【図8】図8は縮径型検出端を有する未反応ガス検出セ
ンサ温度と水分ガス量との関係図である。
ンサ温度と水分ガス量との関係図である。
【図9】図9は縮径型検出端(レデュースタイプ)と同
径型検出端(ストレートタイプ)を比較した未反応ガス
検出センサの応答曲線図である。
径型検出端(ストレートタイプ)を比較した未反応ガス
検出センサの応答曲線図である。
【図10】図10は従来の未反応ガス検出センサを連結
した大流量型水分発生用反応炉の縦断断面図である。
した大流量型水分発生用反応炉の縦断断面図である。
【図11】図11は温度差ΔTを測定するブロック図で
ある。
ある。
2は小流量型水分発生用反応炉、4は入口側炉本体部
材、6は原料ガス供給管、6aは原料ガス供給口、8は
入口側空間部、10は入口側フランジ部、12は反射
体、12aは反射体の内側端面、12bは反射体の外側
端面、14は周縁部、16は吹込孔、18は反応室、2
0は出口側炉本体部材、20aは出口側炉本体部材の端
面、21は白金コーティング触媒層、21aはバリヤー
被膜、21bは白金コーティング被膜、22は出口側フ
ランジ部、22aは出口側フランジ部の内周面、24は
ノズル孔、26は拡散部、28は水分ガス供給路、30
は水分ガス取出管、30aは水分ガス取出口、34はナ
ット、36はベアリング、38はオリフィス、40は未
反応ガス検出装置、44はセンサボディ、44aは温度
測定用透孔、44bはガス検出用透孔、46は測定用ス
ペース、47はボルト、47aは取付板、47cは孔、
49はボルト、49aは透孔、60は筒状ヒータ、62
は入口側蓋体、64は出口側蓋体、65は孔、66は
孔、67は突起部、70は目的ガス温度検出センサ、7
0aはスリーブ、70bはセンサ本体、70cは検出
端、72は未反応ガス検出センサ、72aはスリーブ、
72bはセンサ本体、72cは検出端、73は反応炉過
熱防止モニタ、73aはスリーブ、73bはモニタ本
体、73cは検出端、74は白金コーティング触媒層、
74aはバリヤー皮膜、74bは白金コーティング皮
膜、91は入口側炉本体部材、91aは内壁面、91b
はガス供給口、92は出口側炉本体部材、92aは内壁
面、92bは水分ガス取出口、93は反応炉本体、94
は内部空間、95は反射体、95aは周縁部、96は微
小間隙空間、C・Dは白金コーティング触媒層、110
は未反応ガス検出センサ、111は第1検出センサ、1
12は第2検出センサ、113はセンサ保持部、120
は検出器本体、121は第1温度検出器、122は第2
温度検出器、123は第1温度表示部、124は第2温
度表示部、125は温度差検出器、126は温度差表示
部、130は接続ケーブル、131・132はコネクタ
である。
材、6は原料ガス供給管、6aは原料ガス供給口、8は
入口側空間部、10は入口側フランジ部、12は反射
体、12aは反射体の内側端面、12bは反射体の外側
端面、14は周縁部、16は吹込孔、18は反応室、2
0は出口側炉本体部材、20aは出口側炉本体部材の端
面、21は白金コーティング触媒層、21aはバリヤー
被膜、21bは白金コーティング被膜、22は出口側フ
ランジ部、22aは出口側フランジ部の内周面、24は
ノズル孔、26は拡散部、28は水分ガス供給路、30
は水分ガス取出管、30aは水分ガス取出口、34はナ
ット、36はベアリング、38はオリフィス、40は未
反応ガス検出装置、44はセンサボディ、44aは温度
測定用透孔、44bはガス検出用透孔、46は測定用ス
ペース、47はボルト、47aは取付板、47cは孔、
49はボルト、49aは透孔、60は筒状ヒータ、62
は入口側蓋体、64は出口側蓋体、65は孔、66は
孔、67は突起部、70は目的ガス温度検出センサ、7
0aはスリーブ、70bはセンサ本体、70cは検出
端、72は未反応ガス検出センサ、72aはスリーブ、
72bはセンサ本体、72cは検出端、73は反応炉過
熱防止モニタ、73aはスリーブ、73bはモニタ本
体、73cは検出端、74は白金コーティング触媒層、
74aはバリヤー皮膜、74bは白金コーティング皮
膜、91は入口側炉本体部材、91aは内壁面、91b
はガス供給口、92は出口側炉本体部材、92aは内壁
面、92bは水分ガス取出口、93は反応炉本体、94
は内部空間、95は反射体、95aは周縁部、96は微
小間隙空間、C・Dは白金コーティング触媒層、110
は未反応ガス検出センサ、111は第1検出センサ、1
12は第2検出センサ、113はセンサ保持部、120
は検出器本体、121は第1温度検出器、122は第2
温度検出器、123は第1温度表示部、124は第2温
度表示部、125は温度差検出器、126は温度差表示
部、130は接続ケーブル、131・132はコネクタ
である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 31/12 G01N 31/12 B (72)発明者 森本 明弘 大阪府大阪市西区立売堀2丁目3番2号 株式会社フジキン内 (72)発明者 川田 幸司 大阪府大阪市西区立売堀2丁目3番2号 株式会社フジキン内 (72)発明者 本井傳 晃央 大阪府大阪市西区立売堀2丁目3番2号 株式会社フジキン内 (72)発明者 中村 修 大阪府大阪市西区立売堀2丁目3番2号 株式会社フジキン内 (72)発明者 平井 暢 大阪府大阪市西区立売堀2丁目3番2号 株式会社フジキン内 (72)発明者 池田 信一 大阪府大阪市西区立売堀2丁目3番2号 株式会社フジキン内 Fターム(参考) 2G040 AA03 AB15 BB09 CB02 DA03 DA11 FA01 GA05 GA07 ZA05 2G042 AA01 BB02 BB09 CB01 DA04 FA07 FA19 GA01 HA01 2G060 AA01 AB03 AB05 AE19 AF15 BA03 BC02 HC07 HC18 HD03 HD07
Claims (6)
- 【請求項1】 反応室で可燃性と支燃性の原料ガスを反
応させて目的ガスを生成する炉本体と、この炉本体に連
接されるセンサボディと、このセンサボディ内に形成さ
れて前記目的ガスを流通させる測定用スペースと、反応
促進用触媒層を有する温度測定部をこの測定用スペース
内に配置した未反応ガス検出センサと、前記炉本体又は
センサボディ内の所要部に配置された温度測定部により
ガス温度を検出する目的ガス温度検出センサから構成さ
れ、前記反応促進用触媒層により目的ガス中に残留する
未反応ガスを反応させて温度測定部の温度上昇を検出
し、同時に炉本体又はセンサボディ内の温度測定部によ
り目的ガス温度を測定し、未反応ガス検出センサ温度と
目的ガス温度の温度差から未反応ガス濃度を検出するこ
とを特徴とする未反応ガス検出装置。 - 【請求項2】 反応室で可燃性と支燃性の原料ガスを反
応させて目的ガスを生成する炉本体と、この炉本体に連
接されるセンサボディと、このセンサボディ内に形成さ
れて前記目的ガスを流通させる測定用スペースと、反応
促進用触媒層を有する温度測定部をこの測定用スペース
内に配置した未反応ガス検出センサから構成され、前記
反応促進用触媒層により目的ガス中に残留する未反応ガ
スを反応させて温度測定部の温度上昇を検出し、同時に
前記炉本体の作動条件から目的ガス温度を推定し、未反
応ガス検出センサ温度と推定目的ガス温度の温度差から
未反応ガス濃度を検出することを特徴とする未反応ガス
検出装置。 - 【請求項3】 前記炉本体が水素ガスと酸素ガスから水
分ガスを生成する水分発生用反応炉であり、前記未反応
ガスが未反応水素ガス又は未反応酸素ガスである請求項
1又は2に記載の未反応ガス検出装置 - 【請求項4】 長軸状のセンサ本体と、このセンサ本体
の先端に縮径して微小形成された温度測定部と、この温
度測定部に存する温度測定用触媒層から構成される未反
応ガス検出センサ。 - 【請求項5】 前記温度測定用触媒層が白金コーティン
グ触媒層である請求項4に記載の未反応ガス検出セン
サ。 - 【請求項6】 熱電対により未反応ガス検出センサを構
成する請求項4又は5に記載の未反応ガス検出センサ。
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US20110079074A1 (en) * | 2009-05-28 | 2011-04-07 | Saroj Kumar Sahu | Hydrogen chlorine level detector |
EP2436079A2 (en) * | 2009-05-28 | 2012-04-04 | Deeya Energy, Inc. | Redox flow cell rebalancing |
EP2573552A4 (en) * | 2010-05-17 | 2014-04-02 | Honda Motor Co Ltd | CATALYTIC COMBUSTION TYPE GAS SENSOR |
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CN113340944B (zh) * | 2021-06-11 | 2024-06-28 | 郑州轻工业大学 | 用于高灵敏度苯胺检测的Pt-ZnO@TiC三元材料及其制备方法和应用 |
US20230187169A1 (en) * | 2021-12-13 | 2023-06-15 | Applied Materials, Inc | Method to measure radical ion flux using a modified pirani vacuum gauge architecture |
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GB1490066A (en) * | 1974-10-07 | 1977-10-26 | Johnson Matthey Co Ltd | Gas composition detection apparatus |
US4029472A (en) * | 1976-04-05 | 1977-06-14 | General Motors Corporation | Thermoelectric exhaust gas sensor |
US4169126A (en) * | 1976-09-03 | 1979-09-25 | Johnson, Matthey & Co., Limited | Temperature-responsive device |
JPS55122143A (en) * | 1979-03-15 | 1980-09-19 | Nippon Soken Inc | Gas detector |
US4298574A (en) * | 1979-06-25 | 1981-11-03 | The Babcock & Wilcox Company | Hydrogen gas detector |
JPS56168149A (en) * | 1980-05-29 | 1981-12-24 | Toyota Motor Corp | Detecting method for content of carbon monoxide |
US5070024A (en) * | 1988-07-12 | 1991-12-03 | Gas Research Institute | Hydrocarbon detector utilizing catalytic cracking |
US5441076A (en) * | 1992-12-11 | 1995-08-15 | Tokyo Electron Limited | Processing apparatus using gas |
JP3380988B2 (ja) * | 1993-04-21 | 2003-02-24 | 東京エレクトロン株式会社 | 熱処理装置 |
JP3110465B2 (ja) * | 1996-01-29 | 2000-11-20 | 株式会社 フジキン | 水分発生用反応炉と水分発生用反応炉の温度制御方法及び白金コーティング触媒層の形成方法 |
JPH1010069A (ja) * | 1996-06-20 | 1998-01-16 | Hitachi Ltd | 未燃物濃度測定装置及び触媒診断装置 |
DE19645694C2 (de) * | 1996-11-06 | 2002-10-24 | Deutsch Zentr Luft & Raumfahrt | Sensor zur Messung der Zusammensetzung von Wasserstoff-Sauerstoff-Gasgemischen |
US6037183A (en) * | 1996-12-20 | 2000-03-14 | Corning Incorporated | Automotive hydrocarbon sensor system |
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JPH1130602A (ja) * | 1997-07-11 | 1999-02-02 | Tadahiro Omi | ガス検出センサー及びその防爆取付構造 |
US6009742A (en) * | 1997-11-14 | 2000-01-04 | Engelhard Corporation | Multi-channel pellistor type emission sensor |
DE60131698T2 (de) * | 2000-05-31 | 2008-10-30 | Tokyo Electron Ltd. | Thermische Behandlungsvorrichtung und Verfahren |
-
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- 2001-03-23 JP JP2001084749A patent/JP2002286665A/ja active Pending
- 2001-12-10 TW TW090130540A patent/TW536525B/zh not_active IP Right Cessation
- 2001-12-26 KR KR1020010085140A patent/KR20020075203A/ko not_active Application Discontinuation
-
2002
- 2002-02-21 IL IL14828302A patent/IL148283A0/xx unknown
- 2002-03-07 EP EP02251626A patent/EP1243920A3/en not_active Withdrawn
- 2002-03-13 US US10/098,038 patent/US20020134135A1/en not_active Abandoned
- 2002-03-25 CN CN02107863A patent/CN1376914A/zh active Pending
Also Published As
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