JP2002286554A - テレメータ体温計及びそれを用いたテレメータ緊急通報機能付き検温システム - Google Patents

テレメータ体温計及びそれを用いたテレメータ緊急通報機能付き検温システム

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JP2002286554A
JP2002286554A JP2001082590A JP2001082590A JP2002286554A JP 2002286554 A JP2002286554 A JP 2002286554A JP 2001082590 A JP2001082590 A JP 2001082590A JP 2001082590 A JP2001082590 A JP 2001082590A JP 2002286554 A JP2002286554 A JP 2002286554A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各検温対象者の居場所に行かなくても、医師
や看護婦などの関係者が、一度に複数の検温対象者の体
温を検出することが可能であり、かつ、各検温対象者に
緊急事態が起きたことを自動的に通報することが可能で
あるようにしたテレメータ体温計及びそれを用いたテレ
メータ緊急通報機能付き検温システムを提供する。 【解決手段】 検温対象者の体温を測定するための温度
センサ部と、所定の間隔で送信オン信号を送信するタイ
マ部と、衝撃の有無を検出して前記送信オン信号を送信
する衝撃センサ部と、前記温度センサ部の検出信号に基
いて生成された前記体温のデジタル温度信号を、前記送
信オン信号を検知した時点で外部に送信する無線用送信
部とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、病院やリハビリセ
ンタなどの医療現場で、あるいは老人ホームや町内会な
どの所で、使用できるテレメータ体温計及びそれを用い
たテレメータ緊急通報機能付き検温システムに関し、特
に、各検温対象者(各患者あるいは要介助者や高齢者な
ど)の居場所に行かなくても、医師や看護婦などの関係
者が、ナースセンタや監視室などの集中室で、一度に複
数の検温対象者の体温を検出することが可能であり、か
つ、各検温対象者に緊急事態が起きたことを自動的に関
係者に通報することが可能であるようにしたテレメータ
体温計及びそれを用いたテレメータ緊急通報機能付き検
温システムに関する。
【0002】
【従来の技術】病院、リハビリセンタや老人ホームなど
の医療福祉現場では、日々の医療業務の中で、病院など
の患者あるいは老人ホームなどの入居者(以下、検温対
象者と言う)に対し、診察及び健康管理のために行う検
温は、一番多く行われている医療業務のひとつと言え
る。例えば、病院においては、入院患者の体温を一日に
大抵3回測定する必要があり、特に、手術直後の入院患
者の場合、もっと短い間隔で例えば1時間置きに体温を
測定する必要がある。また、通院患者の場合も、体温を
測定する必要がある。いずれの場合にも、測定した体温
を記録するために、患者の氏名を確認する必要が生じ
る。
【0003】従来、病院では、看護婦が通院患者に体温
計を渡し、体温を通院患者に自ら測定させ、あと通院患
者から直接に氏名を聞き、カルテの氏名と照合する方法
が採用されてきた。また、入院患者の場合には、看護婦
は自分が担当している複数入院患者の各病室に行き、入
院患者毎に体温計を渡し、体温を測ってもらうように
し、あるいは、病室に体温計が備えた場合に、ナースベ
ルなどを通して、患者毎に体温を測定するように連絡す
る。
【0004】一方、一般的に知られている要介助者や高
齢者などの対象者に緊急事態が起きたことを自動的に通
報できる従来の緊急通報システムにおいては、おおむね
次のような仕組みを有する。
【0005】つまり、一人暮らしの老人等の対象者に、
緊急事態が起きた場合での緊急通報を行うことができる
ように、ペンダント等のような携帯し易い形を有しかつ
緊急通報要という信号を無線で発信する携帯型無線緊急
通報装置を携帯させる。このような携帯型無線緊急通報
装置には、信号を無線で発信するスイッチが配置されて
いる。携帯型無線緊急通報装置を携帯している対象者
が、体調等に異変を感じた緊急時に、このスイッチを操
作すると、緊急通報が発信される。発信された緊急通報
信号は、例えば、対象者の自宅等の居場所に取り付けら
れた受信器により、受信された後に、無線あるいは有線
で、緊急通報システムの監視センタに通報される。一
方、監視センタ側では、緊急通報を受信したら、介護人
あるいは救急車等を、緊急通報が発せられた場所に派遣
するように手配する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たように、検温のために、従来の患者の確認方法では、
病院内に同姓同名の患者が複数いる可能性があるので、
正確な確認は行えないという問題がある。仮に、同姓同
名の患者が複数いる可能性が無くても、看護婦が検温の
ために患者の氏名を一々確認しなければならないので、
看護婦にとって、日々の検温業務は大きな負担にもなる
という問題がある。また、例えば、入院患者が寝ている
時や、病室を離れた時には、本人の確認ができない、あ
るいは本人との連絡がつかないという問題もある。
【0007】また、従来の緊急通報システムにおいて
は、携帯している携帯型無線緊急通報装置を、体調等に
異変が起きたといった緊急状態中の対象者自身が、操作
しなければ、緊急通報が発信されないという問題点があ
る。例えば、脳溢血で急に倒れて意識不明となった人
は、携帯型無線緊急通報装置のスイッチを操作すること
が不可能で、緊急通報を発信することができないので、
緊急通報システムが稼働しないという問題点がある。
【0008】本発明は、上述のような事情よりなされた
ものであり、本発明の目的は、従来の医療現場の検温業
務及び従来の緊急通報システムに存在している問題点
を、一石二鳥に解決することができるテレメータ体温計
及びそれを用いたテレメータ緊急通報機能付き検温シス
テムを提供することにあり、より詳しくは、各検温対象
者の居場所に行かなくても、医師や看護婦などの関係者
が、一度に複数の検温対象者の体温を検出することが可
能であり、かつ、各検温対象者に緊急事態が起きたこと
を自動的に通報することが可能であるようにしたテレメ
ータ体温計及びそれを用いたテレメータ緊急通報機能付
き検温システムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、テレメータ体
温計及びそれを用いたテレメータ緊急通報機能付き検温
システムに関し、本発明の上記目的は、検温対象者の体
温を測定するための温度センサ部と、所定の間隔で送信
オン信号を送信するタイマ部と、衝撃の有無を検出して
前記送信オン信号を送信する衝撃センサ部と、前記温度
センサ部の検出信号に基いて生成された前記体温のデジ
タル温度信号を、前記送信オン信号を検知した時点で外
部に送信する無線用送信部とを備えたことによって達成
される。
【0010】また、本発明の上記目的は、自身を特定す
るための固有ID番号を有するテレメータ体温計であっ
て、検温対象者の体温を測定するための温度センサ部
と、前記温度センサ部にて得られたアナログ温度信号を
前記デジタル温度信号に変換すると共に、変換した前記
デジタル温度信号を送信する温度計測制御部と、前記検
温対象者の体調に見合った通信タイミングを設定すると
共に、設定された前記通信タイミングで送信オン信号を
送信するタイマ部と、前記検温対象者に加わった衝撃の
有無を検出するための衝撃センサを有すると共に、衝撃
を検出する都度に前記送信オン信号を送信する衝撃セン
サ部と、前記送信オン信号を検知する都度に、テレメー
タ体温計自身の前記固有ID番号と前記温度計測制御部
から送信された前記デジタル温度信号とを無線で外部に
送信する無線用送信部と、前記温度センサ部、前記温度
計測制御部、前記タイマ部、前記衝撃センサ部及び前記
無線用送信部を作動させるための電源を供給すると共
に、前記無線用送信部が前記デジタル温度信号及び前記
固有ID番号を外部に無線で送信する際に必要な電源を
も供給するための電源供給部とを備えたことにより、あ
るいは複数の前記検温対象者の体温を同時に検出すると
共に、各前記検温対象者に緊急事態が起きたことを自動
的に関係者に通報するようにしたテレメータ緊急通報機
能付き検温システムであって、請求項2に記載のテレメ
ータ体温計と、テレメータ緊急通報機能付き検温システ
ム全体の動作を制御するためのシステム制御表示部とか
ら構成されており、さらに、前記システム制御表示部
は、前記テレメータ体温計から無線で送信された前記デ
ジタル温度信号及び前記固有ID番号を受信するための
無線用受信手段と、情報処理手段と、前記情報処理手段
から信号が送信された際に警報を出すための緊急通報手
段とを備えたことにより、あるいは前記情報処理手段は
前記テレメータ体温計の前記固有ID番号と当該テレメ
ータ体温計を使用する前記検温対象者との対応関係を記
憶すると共に、前記テレメータ体温計の設定された前記
通信タイミングをも記憶し、かつ前記無線用受信手段に
て受信時のタイミングと前記テレメータ体温計の設定さ
れた前記通信タイミングとを比較することにより、受信
した前記デジタル温度信号を判断するステップと、受信
した前記デジタル温度信号が、受信した前記固有ID番
号に該当するテレメータ体温計の設定された前記通信タ
イミングで送信された常時体温信号であると判断された
場合に、受信した前記固有ID番号に基いて該当検温対
象者を特定し、前記デジタル温度信号を特定した検温対
象者の常時体温として記憶・表示するステップと、受信
した前記デジタル温度信号が、受信した前記固有ID番
号に該当するテレメータ体温計の設定された通信タイミ
ングではなく、任意のタイミングで送信された緊急時体
温信号であると判断された場合に、受信した前記固有I
D番号に基いて該当検温対象者を特定し、前記デジタル
温度信号を特定した検温対象者の緊急時体温として記憶
・表示すると共に、前記緊急通報手段に信号を送信する
ステップとを有することによってより効果的に達成され
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の好
適な実施形態について詳細に説明する。
【0012】図1は本発明に係るテレメータ体温計1の
各機能を示すブロック図である。図1に示すように、テ
レメータ体温計1は、温度センサ部10と、温度計測制
御部20と、タイマ部30と、衝撃センサ部40と、無
線用送信部50と、電源供給部60とを備えており、且
つ図示しない、自身を特定するための固有ID番号を有
する。
【0013】温度センサ部10は、温度センサを有し、
その温度センサにて検温対象者の体温を測定し、測定し
た体温をアナログ温度信号として温度計測制御部20に
送信する機能を有する。温度センサ部10が有する温度
センサは、携帯型体温測定用センサを採用することが好
ましいが、これに限定されるものではない。
【0014】また、温度計測制御部20は、温度センサ
部10から受信したアナログ温度信号をデジタル温度信
号に変換すると共に、変換したデジタル温度信号を無線
用送信部50に送信する機能を有する。具体的な一例と
して、温度計測制御部20には、温度計測用CPUチッ
プを用いることが好ましいが、これに限定されるもので
はない。
【0015】さらに、タイマ部30は、検温対象者の体
調に見合った通信タイミングを設定すると共に、設定さ
れた通信タイミングで送信オン信号70を無線用送信部
50に送信する機能を有する。具体的な例として、例え
ば、検温対象者が手術直後の入院患者である場合は、1
時間置きの通信タイミングを設定するようにした方が好
ましい。また、検温対象者が普通の入院患者である場合
は、4時間置きの通信タイミングを設定するようにして
も良い。
【0016】衝撃センサ部40は、検温対象者に加わっ
た衝撃の有無を検出するための衝撃センサを有し、衝撃
を検出する都度に、送信オン信号70を無線用送信部5
0に送信する機能を有する。
【0017】つまり、本発明に係るテレメータ体温計1
を身につけた検温対象者は、何らかの原因で体調などに
異変が起きた緊急時に、例えば、検温対象者が脳溢血で
急に倒れて意識不明となった緊急時に、要は検温対象者
が衝撃あるいは振動を受ける際に、テレメータ体温計1
の衝撃センサ部40は、送信オン信号70を無線用送信
部50に送信する。具体的な一例として、衝撃センサに
は、感度の良い圧電素子の持つ特長を活かした圧電型衝
撃センサを用いることが好ましいが、これに限定される
ものではない。
【0018】さらに、無線用送信部50は、タイマ部3
0あるいは衝撃センサ部40のいずれかから送信された
送信オン信号70を検知する都度に、テレメータ体温計
1自身の固有ID番号と温度計測制御部20から送信さ
れたデジタル温度信号とを無線で外部に送信する機能を
有する。
【0019】具体的な一例として、無線用送信部50に
は、埋設式アンテナ構造を有する無線用CPUチップを
用いることが好ましいが、これに限定されるものではな
い。また、ここで言う送信オン信号70は、温度計測制
御部20から送信されたデジタル温度信号を外部に送信
すべきを意味する信号である。つまり、タイマ部30あ
るいは衝撃センサ部40のいずれかから送信オン信号7
0が送信されなければ、無線用送信部50では、温度計
測制御部20から送信されたデジタル温度信号を外部に
送信しないようになっている。
【0020】電源供給部60は、本発明に係るテレメー
タ体温計1を正常に稼動させるために、温度センサ部1
0、温度計測制御部20、タイマ部30、衝撃センサ部
40及び無線用送信部50を作動させるための電源を供
給すると共に、無線用送信部50がデジタル温度信号及
び固有ID番号を外部に無線で送信する際に必要な電源
をも供給する機能を有する。具体的な一例として、電源
供給部60には、ボタン電池を用いることが好ましい
が、これに限定されるものではない。
【0021】なお、一般的に、無線で信号を外部に送信
するのは電力を消耗するので、設定された通信タイミン
グで(例えば1時間置きに)、または、何らかの衝撃を
検出する都度だけに、無線用送信部50が無線で温度計
測制御部20から送信されたデジタル温度信号を外部に
送信するようにしていることにより、本発明に係るテレ
メータ体温計1の電源の効率的利用及び長寿命化を図る
ことができる。
【0022】図2は本発明に係るテレメータ体温計1の
具体例の一例を示す外観図である。使用者である検温対
象者の使い勝手を考慮に入れて、テレメータ体温計1を
図2に示すような腕時計型体温計にした。図2(A)は
そのような腕時計機能を有するテレメータ体温計1の裏
面を示す正面図であり、図2(B)はそのテレメータ体
温計1を示す側面図である。
【0023】図2に示すように、温度センサ部10に小
型携帯用の温度センサ11を採用しており、そして、そ
の温度センサ11は時計本体の裏側に取り付けられてお
り、また、時計の内部に、温度計測制御部20(本例で
は温度計測用CPU21を使用)と、無線用送信部50
・タイマ部30(本例ではタイマ機能付き無線用CPU
51を使用)と、衝撃センサ部40(本例では衝撃セン
サ41を使用)と、電源供給部60(本例ではボタン電
池61を使用)とを備えている。
【0024】なお、上述したように、本発明に係るテレ
メータ体温計1の具体例は、図2に示すような時計機能
付きものを例として説明したが、本発明に係るテレメー
タ体温計1はこれに限定されるものではなく、検温対象
者の身体における安定した検温に相応しい部位に使用で
きるテレメータ体温計1であれば、時計機能無し他の
形、あるいは時計機能無し時計型の形でも良い。
【0025】図3は本発明に係るテレメータ体温計1を
用いたテレメータ緊急通報機能付き検温システム2の構
成例を示す概略図である。図3に示す緊急通報機能付き
検温システム2については、例えば普通の綜合病院など
の医療現場に使用されることを前提として次のように説
明する。
【0026】図3に示すように、テレメータ緊急通報機
能付き検温システム2は、複数のテレメータ体温計1
と、テレメータ緊急通報機能付き検温システム2全体の
動作を制御するためのシステム制御表示部300とから
構成されている。
【0027】さらに、システム制御表示部300は、各
テレメータ体温計1から無線で送信されたデジタル温度
信号及び当該テレメータ体温計1の固有ID番号を受信
するための無線用受信手段301と、受信した信号を処
理する情報処理手段302と、情報処理手段302から
信号が送信された際に、警報を出すための緊急通報手段
303とを備えている。
【0028】情報処理手段302は、テレメータ体温計
1の固有ID番号と当該テレメータ体温計1を使用する
検温対象者80との対応関係を記憶すると共に、テレメ
ータ体温計1の設定された通信タイミングをも記憶し、
かつ無線用受信手段301にて受信時のタイミングとテ
レメータ体温計1の設定された通信タイミングとを比較
することにより、受信したデジタル温度信号を判断する
ステップと、受信したデジタル温度信号が、受信した固
有ID番号に該当するテレメータ体温計1の設定された
通信タイミングで送信された常時体温信号であると判断
された場合に、受信した固有ID番号に基いて該当検温
対象者80を特定し、デジタル温度信号を特定した検温
対象者80の常時体温として記憶・表示するステップ
と、受信したデジタル温度信号が、受信した固有ID番
号に該当するテレメータ体温計1の設定された通信タイ
ミングではなく、任意のタイミングで送信された緊急時
体温信号であると判断された場合に、受信した固有ID
番号に基いて該当検温対象者80を特定し、デジタル温
度信号を特定した検温対象者80の緊急時体温として記
憶・表示すると共に、緊急通報手段303に信号を送信
するステップとを有する。
【0029】緊急通報手段303は、情報処理手段30
2から信号が送信される都度に、テレメータ緊急通報機
能付き検温システム2の関係者に注意を促すように警報
を出す。
【0030】具体的な一例として、無線用受信手段30
1には、無線受信器を用いることが好ましいが、これに
限定されるものではない。また、情報処理手段302に
は、情報処理手段302を実現したソフトウェアを備え
ているパーソナルコンピュータを用いることが好ましい
が、これに限定されるものではない。緊急通報手段30
3にも、パーソナルコンピュータに付属しているスピー
カを用いることが好ましいが、これに限定されるもので
はない。
【0031】なお、上述したように、本発明に係るテレ
メータ体温計1を用いたテレメータ緊急通報機能付き検
温システム2は、普通の綜合病院などの医療現場での応
用を例として説明したが、本発明に係る緊急通報機能付
き検温システムは、これに限定されるものではない。例
えば、本発明を町内会の管轄範囲内の一人暮らしのお年
寄りの健康及び緊急事態の管理に応用することもでき
る。
【0032】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るテレメータ
体温計及びそれを用いたテレメータ緊急通報機能付き検
温システムによれば、従来の医療現場の検温業務及び従
来の緊急通報システムに存在している問題点を、一石二
鳥に解決することができる。
【0033】つまり、病院や老人ホームなどの医療福祉
現場では、本発明を応用することにより、患者あるいは
入居者の健康管理責任者(例えば看護婦)は、一度に複
数の患者あるいは入居者の体温及び緊急状況を把握する
ことが可能になり、各患者あるいは入居者の体調に応じ
た必要な検温頻度で体温データを得ることが可能であ
る。
【0034】また、本発明に係るテレメータ体温計及び
それを用いたテレメータ緊急通報機能付き検温システム
によれば、各患者あるいは入居者の体調に異変が起きた
ことを自動的に関係者に通報することができる。その結
果、関係者の作業負担を軽減することができるという効
果を奏する。
【0035】さらに、本発明に係るテレメータ体温計は
必要な時だけに無線で信号を送るようにしているので、
テレメータ体温計の電源の効率的利用及び長寿命化を図
ることができる。その結果、テレメータ体温計の使用コ
ストを低減させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るテレメータ体温計の各機能を示す
ブロック図である。
【図2】本発明に係るテレメータ体温計の外観の一例を
示す外観図である。
【図3】本発明に係るテレメータ体温計を用いた緊急通
報機能付き検温システムの構成例を示す概略図である。
【符号の説明】
1 テレメータ体温計 2 テレメータ体温計を用いた緊急通報機能付き検温シ
ステム 10 温度センサ部 11 温度センサ 20 温度計測制御部 21 温度計測用CPU 30 タイマ部 40 衝撃センサ部 41 衝撃センサ 50 無線用送信部 51 タイマ機能付き無線用CPU 60 電源供給部 61 ボタン電池 70 送信オン信号 80 検温対象者 300 システム制御表示部 301 無線用受信手段 302 情報処理手段 303 緊急通報手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G08B 25/10 G08B 25/10 Z G08C 19/00 G08C 19/00 V // G01P 15/00 G01P 15/00 C Fターム(参考) 2F056 AE01 AE05 AE07 2F073 AA02 AA33 AB02 BB01 BC02 CC03 CC08 CC09 CC12 CC15 DE07 DE08 EE11 FG01 FG02 FG04 FG14 GG01 GG04 5C086 AA22 AA49 BA07 BA30 CA01 CB01 CB20 DA04 DA07 DA14 DA16 EA08 EA15 EA45 5C087 AA32 AA44 BB20 BB74 DD29 DD49 EE10 EE12 EE16 FF01 FF02 FF13 FF16 FF19 GG03 GG10 GG17 GG37 GG83

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検温対象者の体温を測定するための温度
    センサ部と、 所定の間隔で送信オン信号を送信するタイマ部と、 衝撃の有無を検出して前記送信オン信号を送信する衝撃
    センサ部と、 前記温度センサ部の検出信号に基いて生成された前記体
    温のデジタル温度信号を、前記送信オン信号を検知した
    時点で外部に送信する無線用送信部と、 を備えたことを特徴とするテレメータ体温計。
  2. 【請求項2】 自身を特定するための固有ID番号を有
    するテレメータ体温計であって、 検温対象者の体温を測定するための温度センサ部と、 前記温度センサ部にて得られたアナログ温度信号を前記
    デジタル温度信号に変換すると共に、変換した前記デジ
    タル温度信号を送信する温度計測制御部と、 前記検温対象者の体調に見合った通信タイミングを設定
    すると共に、設定された前記通信タイミングで送信オン
    信号を送信するタイマ部と、 前記検温対象者に加わった衝撃の有無を検出するための
    衝撃センサを有すると共に、衝撃を検出する都度に前記
    送信オン信号を送信する衝撃センサ部と、 前記送信オン信号を検知する都度に、テレメータ体温計
    自身の前記固有ID番号と前記温度計測制御部から送信
    された前記デジタル温度信号とを無線で外部に送信する
    無線用送信部と、 前記温度センサ部、前記温度計測制御部、前記タイマ
    部、前記衝撃センサ部及び前記無線用送信部を作動させ
    るための電源を供給すると共に、前記無線用送信部が前
    記デジタル温度信号及び前記固有ID番号を外部に無線
    で送信する際に必要な電源をも供給するための電源供給
    部と、 を備えたことを特徴とするテレメータ体温計。
  3. 【請求項3】 複数の前記検温対象者の体温を同時に検
    出すると共に、各前記検温対象者に緊急事態が起きたこ
    とを自動的に関係者に通報するようにしたテレメータ緊
    急通報機能付き検温システムであって、 請求項2に記載のテレメータ体温計と、 テレメータ緊急通報機能付き検温システム全体の動作を
    制御するためのシステム制御表示部とから構成されてお
    り、 さらに、前記システム制御表示部は、 前記テレメータ体温計から無線で送信された前記デジタ
    ル温度信号及び前記固有ID番号を受信するための無線
    用受信手段と、 情報処理手段と、 前記情報処理手段から信号が送信された際に警報を出す
    ための緊急通報手段と、 を備えたことを特徴とするテレメータ緊急通報機能付き
    検温システム。
  4. 【請求項4】 前記情報処理手段は、 前記テレメータ体温計の前記固有ID番号と当該テレメ
    ータ体温計を使用する前記検温対象者との対応関係を記
    憶すると共に、前記テレメータ体温計の設定された前記
    通信タイミングをも記憶し、かつ前記無線用受信手段に
    て受信時のタイミングと前記テレメータ体温計の設定さ
    れた前記通信タイミングとを比較することにより、受信
    した前記デジタル温度信号を判断するステップと、 受信した前記デジタル温度信号が、受信した前記固有I
    D番号に該当するテレメータ体温計の設定された前記通
    信タイミングで送信された常時体温信号であると判断さ
    れた場合に、受信した前記固有ID番号に基いて該当検
    温対象者を特定し、前記デジタル温度信号を特定した検
    温対象者の常時体温として記憶・表示するステップと、 受信した前記デジタル温度信号が、受信した前記固有I
    D番号に該当するテレメータ体温計の設定された通信タ
    イミングではなく、任意のタイミングで送信された緊急
    時体温信号であると判断された場合に、受信した前記固
    有ID番号に基いて該当検温対象者を特定し、前記デジ
    タル温度信号を特定した検温対象者の緊急時体温として
    記憶・表示すると共に、前記緊急通報手段に信号を送信
    するステップと、 を有する請求項3に記載のテレメータ緊急通報機能付き
    検温システム。
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