JP2002286168A - 多層樹脂管 - Google Patents

多層樹脂管

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JP2002286168A
JP2002286168A JP2001085121A JP2001085121A JP2002286168A JP 2002286168 A JP2002286168 A JP 2002286168A JP 2001085121 A JP2001085121 A JP 2001085121A JP 2001085121 A JP2001085121 A JP 2001085121A JP 2002286168 A JP2002286168 A JP 2002286168A
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resin
layer
tube
recycled
foamed
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JP2001085121A
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English (en)
Inventor
Koichi Yamazaki
弘一 山崎
Sakae Haruna
栄 春名
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】リサイクル樹脂原料を使用しながら、軽量、高
剛性、低熱伝導率及び低線膨張係数を発現できる多層樹
脂管を提供する。 【解決手段】最外層12、最内層11及び中間層13を
有する多層樹脂管1であって、中間層13の少なくとも
1層が非発泡性樹脂とリサイクル樹脂とを含有する非発
泡樹脂から形成され、該中間層13以外の前記層の少な
くとも1層が発泡樹脂から形成されて、最外層12及び
最内層11には、リサイクル樹脂が用いられていない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リサイクル樹脂原
料を使用しながら、軽量、高剛性、低熱伝導率及び低線
膨張係数を発現した多層樹脂管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、軽量で高剛性が発現する樹脂管と
しては、例えば、特開昭61−103085号公報に記
載のように、プラスチック管の外層と内層の間の中間層
に発泡樹脂層を設けた多層プラスチック管が提案されて
いる。この多層プラスチック管は、多孔プラスチック管
が有していた剛性を更に高め、耐衝撃性が高く、配管が
し易いというという優れた性能を有している。
【0003】発泡押出成形の方法には、気体圧入や揮発
性有機溶剤を使用する物理発泡法や、反応型・熱分解型
の発泡剤を使用する化学発泡法がある。これらのいずれ
の方法の場合も、押出金型の中では発泡は殆ど進行せ
ず、押出金型を出た後に発泡を開始し、それにつれて肉
厚が大きくなる。そのため、肉厚制御がむずかしく、不
良品が発生したり、自動生産ができないという問題点が
ある。
【0004】近来、資源循環のために樹脂管の原料にお
いても、リサイクルが要請されている。しかしながら、
リサイクル樹脂は、添加剤の種類や量にバラツキがあ
り、押出成形用の原料として用いた場合には肉厚制御が
むずかしいという問題点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来野問題点を解消し、リサイクル樹脂原料を使用し
ながら、軽量、高剛性、低熱伝導率及び低線膨張係数を
発現した多層樹脂管を提供することを目的としてなされ
たものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、最外層、最内
層及び中間層を有する多層樹脂管であって、中間層の少
なくとも1層が非発泡性樹脂とリサイクル樹脂とを含有
する非発泡樹脂から形成され、該中間層以外の前記層の
少なくとも1層が発泡樹脂から形成され、最外層及び最
内層には、リサイクル樹脂が用いられていない多層樹脂
管である。
【0007】本発明において、多層樹脂管の層構造とし
ては、例えば、次の場合を例示することができる。 多層樹脂管が3層構造である場合には、中間層が非発
泡性樹脂とリサイクル樹脂とを含有する非発泡樹脂から
なり、外層と内層のうちの少なくとも1層が発泡樹脂か
らなり、外層及び内層には、リサイクル樹脂が用いられ
ていない。 多層樹脂管が4層構造である場合には、第1の中間層
と第2の中間層の少なくとも1層が非発泡性樹脂とリサ
イクル樹脂とを含有する非発泡樹脂からなり、非発泡性
樹脂とリサイクル樹脂とを含有する非発泡樹脂からなる
少なくとも1層以外の層の少なくとも1層が発泡樹脂か
らなり、外層及び内層には、リサイクル樹脂が用いられ
ていない。 多層樹脂管が3層以上の中間層を有する5層構造以上
の多層樹脂管である場合には、3層以上の中間層の少な
くとも1層が非発泡性樹脂とリサイクル樹脂とを含有す
る非発泡樹脂からなり、非発泡性樹脂とリサイクル樹脂
とを含有する非発泡樹脂からなる少なくとも1層以外の
層の少なくとも1層が発泡樹脂からなり、最外層及び最
内層には、リサイクル樹脂が用いられていない。
【0008】本発明において、非発泡樹脂としては、押
出成形が可能な熱可塑性樹脂であれば特に限定されるこ
となく、例えば、硬質塩化ビニル樹脂、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリブテン、ポリスチレン等が挙げら
れる。本発明において、リサイクル樹脂としては、同時
に使用される非発泡樹脂と同種の材料からなるリサイク
ル樹脂が使用される。
【0009】本発明において、発泡樹脂としては、非発
泡樹脂と同系統の種類の樹脂と熱分解型発泡剤を含有す
る樹脂組成物が発泡成形されたものが使用される。熱分
解型発泡剤としては、有機系熱分解型発泡剤や無機系熱
分解型発泡剤を使用することができる。
【0010】有機系熱分解型発泡剤としては、例えば、
(1)アゾジカルボンアミド、アゾビスイソブチルニト
リル、N,N′−ジニトロソペンタメチレンテトラミ
ン、N,N′−ジメチル−N,N′−ジニトロソテレフ
タルアミド等のアゾ化合物、(2)ベンゾスルホニルヒ
ドラジド・P,P′−オキシビス(ベンゼンスルホニル
ヒドラジド)、トルエンスルホニルヒドラジドのような
スルホニルヒドラジド類が挙げられる。無機系熱分解型
発泡剤としては、例えば、重炭酸ナトリウム、重炭酸ア
ンモニウム、炭酸アンモニウム等が挙げられる。
【0011】本発明において、発泡樹脂の原料となる樹
脂組成物中には、充填剤や滑剤を添加することができ
る。充填剤としては、例えば、炭酸カルシウム、タル
ク、クレイ、アスベスト、シリカ等の無機質粉末が使用
される。滑剤としては、ポリエチレンワックス類のよう
な炭化水素類、ステアリン酸又はステアリン酸アミドの
ような脂肪酸又は脂肪酸アミド、ブチルシテアレートの
よう脂肪酸エステル類等が使用される。
【0012】
【作用】本発明の多層樹脂管は、中間層の少なくとも1
層が非発泡性樹脂とリサイクル樹脂とを含有する非発泡
樹脂から形成されているので、資源循環のためのリサイ
クル樹脂原料を使用することができ、最外層及び最内層
には、リサイクル樹脂が用いられていないので、外観及
び寸法精度に優れており、中間層以外の前記層の少なく
とも1層が発泡樹脂から形成されているので、軽量、高
剛性、低熱伝導率及び低線膨張係数を発現できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1は本発明の多層樹脂管の
一例を示す断面図である。図1に示すように、この多層
樹脂管1は、内層11と外層12と中間層13とからな
る3層構造を有している。内層11と外層12は、硬質
塩化ビニル樹脂を主材料とする発泡樹脂から形成されて
おり、リサイクル樹脂は用いられていない。中間層13
は、非発泡性の硬質塩化ビニル樹脂と、非発泡性のリサ
イクル硬質塩化ビニル樹脂とを含有する非発泡樹脂から
形成されている。
【0014】図2は本発明の多層樹脂管の別の例を示す
断面図である。図2に示すように、この多層樹脂管2
は、内層21と外層22と中間層23とからなる3層構
造を有している。内層21は非発泡性の硬質塩化ビニル
樹脂から形成されており、リサイクル樹脂は用いられて
いない。中間層22は、非発泡性の硬質塩化ビニル樹脂
と、非発泡性のリサイクル硬質塩化ビニル樹脂とを含有
する非発泡樹脂から形成されている。外層22は、硬質
塩化ビニル樹脂を主材料とする発泡樹脂から形成されて
おり、リサイクル樹脂は用いられていない。
【0015】図3は、図1に示す3層構造の多層樹脂管
の製造方法の一例を図3を参照して説明する。図3に示
すように、クロスヘッド押出金型31の内表面層形成用
流路311及び外表面層形成用流路312に、硬質塩化
ビニル樹脂を主材料とする発泡性樹脂組成物を図示しな
い押出機にて溶融混練して供給し、中間層形成用樹脂流
路313に非発泡性の硬質塩化ビニル樹脂と、非発泡性
のリサイクル硬質塩化ビニル樹脂とを含有する非発泡樹
脂組成物を図示しない押出機にて溶融混練して供給す
る。
【0016】クロスヘッド押出金型31より押し出した
軟化状態の内層P1と外層P2と中間層P3とからなる
3層構造のパリソンPを、その内層P1及び外層P2を
発泡させつつ、冷却水槽33のフォーミングチューブ3
4内に導いて冷却・賦形を行う。
【0017】クロスヘッド押出金型31には、その出口
より軟化状態の3層構造のパリソンP内に延設された棒
状体35の基端部が固定されている。棒状体35の先端
は、ほぼ、フォーミングチューブ34の円筒部341の
先端まで延設されている。棒状体35の略中央部に第1
の円板36が固定されている。円板36の外径は成形す
べき熱可塑性樹脂管の内径よりもやや大きくなされてい
る。棒状体35の先端部であって、フォーミングチュー
ブ34の円筒部341の径方向内側の位置に、一対の第
2の円板37,37が固定されている。各第2の円板3
7の外径は、成形すべき多層樹脂管1の内径と等しくな
されている。
【0018】各第2の円板37には、外周面近傍に空気
の吹出し口371が設けられており、クロスヘッド押出
金型31及び棒状体35を経由して空気を吹き出すこと
ができるようになっている。
【0019】押出金型31を出た3層構造のパリソンP
は、その内層P1及び外層P2が発泡しながら冷却水槽
33の入口に設けられたフォーミングチューブ34に向
けて進行するが、フォーミングチューブ34に入る手前
にて、その内周面が第1の円板36の外周面に接触し
て、やや膨径した状態となる。その後、パリソンPはフ
ォーミングチューブ34の筒状体341に導かれて、そ
の筒状体341の径方向内側の位置にて、その内周面が
一対の第2の円板37,37の外周面に、その近傍に設
けられた吹出し口371より空気を吹き出して摩擦抵抗
を減少した状態にて接触する。この際、パリソンPの発
泡した外層P2の外周面はフォーミングチューブ34の
筒状体341の内周面に押圧されて、外表面に平滑なス
キン層が形成される。従って、パリソンPはフォーミン
グチューブ34の筒状体341の内径に対応する所期の
外径を有するとともに、その内周面も一対の第2の円板
37,37の外径に対応する所期の内径を有し、かつ内
層と外層が発泡樹脂から形成されているにもかかわらず
平滑な内外表面状態を有するように冷却・フォーミング
される。
【0020】フォーミングチューブ34の筒状体341
内を通過した多層樹脂管1は、更に、冷却水槽33内に
て直接水が散布されて冷却された後、図示しない切断装
置にて所望の長さに切断されて、内層及び外層が発泡樹
脂から形成され、中間層がリサイクル樹脂を含有する樹
脂から形成されているにもかかわらず、寸法精度に優
れ、かつ平滑な内外表面を有する多層樹脂管1が製造さ
れる。
【0021】
【発明の効果】本発明の多層樹脂管は、上記のとおりの
構成とされているので、リサイクル樹脂原料を使用しな
がら、軽量、高剛性、低熱伝導率及び低線膨張係数を発
現でき、断熱管や消音管等として好適に使用することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多層樹脂管の一例を示す断面図であ
る。
【図2】本発明の多層樹脂管の別の例を示す断面図であ
る。
【図3】図3は、図1に示す多層樹脂管の製造方法の一
例を説明する模式図である。
【符号の説明】
1,2 多層樹脂管 11,21 内層 12,22 外層 13,23 中間層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H111 AA01 BA15 CA53 CB04 DA26 EA04 4F100 AK01A AK01B AK01C AK01D AK15A AK15B AK15C AK15D BA04 BA10C BA10D DA11 DJ01B GB90 JH01 JJ01 JJ02 JK01 JL03 JL16A

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 最外層、最内層及び中間層を有する多層
    樹脂管であって、中間層の少なくとも1層が非発泡性樹
    脂とリサイクル樹脂とを含有する非発泡樹脂から形成さ
    れ、該中間層以外の前記層の少なくとも1層が発泡樹脂
    から形成されて、最外層及び最内層には、リサイクル樹
    脂が用いられていないことを特徴とする多層樹脂管。
JP2001085121A 2001-03-23 2001-03-23 多層樹脂管 Pending JP2002286168A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003083476A (ja) * 2001-06-28 2003-03-19 Kubota Corp 電力ケーブル用保護管
JP7479877B2 (ja) 2020-03-12 2024-05-09 積水化学工業株式会社 多層管

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