JP2002285513A - 舗装機械におけるスクリードアシスト装置 - Google Patents

舗装機械におけるスクリードアシスト装置

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JP2002285513A
JP2002285513A JP2001083084A JP2001083084A JP2002285513A JP 2002285513 A JP2002285513 A JP 2002285513A JP 2001083084 A JP2001083084 A JP 2001083084A JP 2001083084 A JP2001083084 A JP 2001083084A JP 2002285513 A JP2002285513 A JP 2002285513A
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traction
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Hajime Yamamoto
肇 山本
Takeshi Miyamoto
武 宮本
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Caterpillar Mitsubishi Ltd
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Caterpillar Mitsubishi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スクリード装置を備えた舗装機械において、
スリップを防止する。 【解決手段】 スクリード吊上げシリンダ7の油圧回路
に、スリップする惧れがあると判断された場合に、スク
リード装置吊上げ側のアシスト用圧力をスクリード吊上
げシリンダに供給するためのアシスト用電磁弁12およ
び電磁比例減圧弁14を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アスファルトフィ
ニッシャ等のスクリード装置を備えた舗装機械におい
て、牽引負荷に対応させてスクリード装置吊上げ側のア
シスト力を付与するためのスクリードアシスト装置の技
術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種舗装機械において、スク
リード装置は、走行時にはシリンダにより吊上げられて
走行機体に支持される一方、施工時には舗装面に接地し
てその重量は舗装面に受け止められることになるが、該
スクリード装置が接地している状態では、走行機体の重
心位置が前方に移動して、後輪の軸重が低下する。とこ
ろで、車輪の牽引力は、軸重と、車輪と路面とのあいだ
に生じる摩擦力との積に比例することになるが、アスフ
ァルトフィニッシャのような舗装機械では、牽引力の半
分以上を後輪が担っているため、前述した後輪の軸重の
低下は、車両全体の牽引力低下につながる。従って、施
工時には舗装機械の牽引力は走行時に比べて低下するこ
とになるが、該牽引力の低下する施工時において、登り
坂道施工時あるいは発進時等に牽引負荷が牽引力を上回
ると、後輪がスリップしてしまうことがあり、そして一
旦スリップしてしまうと摩擦力が低くなってますます牽
引力が低下し走行不能となる惧れがある。このような場
合には、スクリード吊上げ用シリンダによりスクリード
装置を少し持ち上げることで、合材抵抗を軽減しつつ、
後輪軸重の増加に伴う牽引力の増加を計っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、前述したよ
うに施工時に走行不能となったときにスクリード装置を
持ち上げると、舗装厚が変化して舗装面の平坦性が損な
われてしまうという問題がある。そこで、登り坂道施工
時や発進時等の牽引負荷の増大が予想される場合に、オ
ペレータのスイッチ操作に基づいて、スクリード吊上げ
用シリンダにスクリード吊上げ側の一定圧力を付与し、
該吊上げ力分だけ後輪軸重を増加させるように構成した
ものが提供されている。しかしながら、舗装条件は千差
万別であって、一定圧力の付与では対応できない場合も
あり、またオペレータがスリップを予想できない場合も
あって、さらなる対策が望まれており、ここに本発明が
解決しようとする課題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実
情に鑑み、これらの課題を解決することを目的として創
作されたものであって、走行機体に、シリンダにより機
体側に吊上げることができるスクリード装置を牽引して
なる舗装機械において、前記走行機体にかかる牽引負荷
を判断する牽引負荷判断手段を設ける一方、シリンダの
油圧回路に、牽引負荷判断手段の判断に基づいてスクリ
ード装置吊上げ側のアシスト用圧力をシリンダに供給す
るためのアシスト圧供給手段を設けたものである。そし
て、この様にすることにより、牽引負荷判断手段の判断
に基づいて、アシスト圧供給手段からシリンダにスクリ
ード装置吊上げ側のアシスト用圧力が供給されることに
なって、牽引負荷が大きくなってスリップしてしまうよ
うな不具合を未然に防止することができ、作業性が向上
する。このものにおいて、アシスト圧供給手段は、牽引
負荷に対応するアシスト用圧力をシリンダに供給する可
変式の圧力供給手段を用いて構成することにより、アシ
スト用圧力が過不足することがなく、千差万別の舗装条
件に対応できることになって、舗装面の仕上げ性、平坦
性精度の向上が計れる。また、牽引負荷判断手段は、走
行機体の車輪駆動機構のシステム圧の検出に基づいて牽
引負荷を判断するものとすることができる。さらに、牽
引負荷判断手段は、走行機体の車輪回転数測定に基づい
て牽引負荷を判断するものとすることもできる。さらに
また、これらのものにおいて、オペレータの判断に基づ
いてアシスト圧供給手段を作動せしめるための手動設定
手段を設けることにより、オペレータの判断でシリンダ
にアシスト用圧力を供給することもできる。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図面において、1はアスファルト
フィニッシャの走行機体であって、該走行機体1は、前
輪2および後輪3、アスファルト合材を受けるべく機体
前部に配されるホッパ4、該ホッパ4で受けたアスファ
ルト合材を機体後方に送るバーフィーダ(図示せず)、
該バーフィーダから送られたアスファルト合材を路盤に
左右方向に撒き拡げるスクリュースプレッダ(図示せ
ず)等の各種部材装置が設けられており、さらに機体本
体1の後方には、前記路盤に撒き拡げられたアスファル
ト合材を締固めて平滑に均すスクリード装置5が牽引さ
れている等の基本的構成は、何れも従来通りである。
【0006】前記スクリード装置5は、左右一対のレベ
リングアーム6を介して走行機体1に上下動自在に連結
されているが、さらに、上記レベリングアーム6と機体
後部とのあいだには、ロッド側先端部がレベリングアー
ム6に連結され、ヘッド側端部が機体後部に連結された
スクリード吊上げシリンダ7が介装されている。
【0007】前記スクリード吊上げシリンダ7は、スク
リード装置5の重量を保持するロッド側油室7aのみに
圧油供給される単動式のものであって、該スクリード吊
上げシリンダ7の油圧回路を図2に示すと、該図2にお
いて、8はアスファルトフィニッシャ1に設けられる各
種油圧アクチュエータ(図示せず)の圧油供給源となる
メインポンプ、9は油タンク、また10は走行系油圧ポ
ンプに組込まれるチャージポンプであって、該チャージ
ポンプ10は、一定の圧力(例えば1400〜1600
kPa程度)を出力するように構成されている。さら
に、上記図2において、11はスクリード用電磁弁、1
2はアシスト用電磁弁、13はノンリーク用電磁弁、1
4は電磁比例減圧弁であって、これら電磁弁11〜14
については後述するが、前記スクリード吊上げシリンダ
7のロッド側油室7aはノンリーク用電磁弁13に接続
されており、またスクリード吊上げシリンダ7のヘッド
側油室7bは油タンク9に接続されている。
【0008】前記スクリード用電磁弁11は、第一、第
二のソレノイド11a、11bを備えた三位置切換弁で
あって、両ソレノイド11a、11bに通電されていな
い状態では、全てのポートを閉じる中立位置Nに位置し
ているが、第一ソレノイド11aに通電されることによ
り、メインポンプ8からの圧油を前記アシスト用電磁弁
12に供給する第一作動位置Xに切換り、また下降側ソ
レノイド11bに通電されることにより、アシスト用電
磁弁12からの油を油タンク9に流す第二作動位置Yに
切換わるように構成されている。
【0009】また、アシスト用電磁弁12は、ソレノイ
ド12aを備えた二位置切換弁であって、ソレノイド1
2aに通電されていない状態では、前記スクリード用電
磁弁11とノンリーク用電磁弁13とを連通する中立位
置N1に位置しているが、ソレノイド12aに通電され
ることにより、電磁比例減圧弁14から出力される圧力
をノンリーク用電磁弁13に供給する作動位置X1に切
換わるように構成されている。
【0010】さらに、ノンリーク用電磁弁13は、ソレ
ノイド13aを備えた二位置切換弁であって、ソレノイ
ド13aに通電されていない状態では、前記アシスト用
電磁弁12から供給される圧油をチェック弁13bを介
してスクリード吊上げシリンダ7のロッド側油室7aに
供給する中立位置N2に位置しているが、ソレノイド1
3aに通電されることにより、アシスト用電磁弁12と
スクリード吊上げシリンダ7のロッド側油室7aとを連
通する作動位置X2に切換るように構成されている。
【0011】またさらに、電磁比例減圧弁14は、チャ
ージポンプ10からの入力圧力を、電磁アクチュエータ
14aに入力される電気信号に対応して減圧して前記ア
シスト用電磁弁12に出力するが、該電磁比例減圧弁1
4からの出力圧力は、ゼロ(タンク圧)Poからスクリ
ード装置5を吊り上げるのに必要な圧力Pmaxまでと
なるように設定されている。
【0012】一方、15はコントローラであって、該コ
ントローラ15は、CPU、メモリ、アンプ等を備えて
構成されるが、このものは、スクリード上下スイッチ1
6、走行発進停止スイッチ17、後輪システム圧力セン
サ18、アシスト手動設定器19等の信号を入力し、該
入力信号に基づいて、前記スクリード用電磁弁11、ア
シスト用電磁弁12、ノンリーク用電磁弁13、および
電磁比例減圧弁14に制御信号を出力して、スクリード
吊上げシリンダ7の油圧制御を行う。
【0013】ここで、前記スクリード上下スイッチ1
6、走行発進停止スイッチ17およびアシスト手動設定
器19は、運転パネル20に配設されていて、オペレー
タが任意に操作できるようになっている。また、後輪シ
ステム圧力センサ18は、後輪駆動機構(図示せず)を
構成する油圧システムの圧力を検出するセンサである。
【0014】次いで、前記コントローラ15によるスク
リード吊上げシリンダ7の油圧制御について説明する。
まず、スクリード上下スイッチ16が「停止」にセット
されている場合、コントローラ15は、前記スクリード
用電磁弁11、アシスト用電磁弁12、ノンリーク用電
磁弁13の何れにも通電信号を出力せず、而してこれら
電磁弁11、12、13は、何れも中立位置N、N1、
N2に位置している。この状態では、スクリード吊上げ
シリンダ7のロッド側油室7aに対する圧油供給排出は
なされず、而してスクリード吊上げシリンダ7の伸縮作
動はロックされており、これに伴いスクリード装置5の
上下動もロックされた状態になっている。尚、上記スク
リード上下スイッチ16が「停止」にセットされている
状態では、コントローラ15から電磁比例減圧弁14へ
の信号出力はなく、電磁比例減圧弁14からの出力圧は
ゼロになっている。
【0015】一方、舗装作業をしていない通常走行時
は、スクリード装置5が接地しないように吊上げておく
必要があるが、このようにスクリード装置5を吊上げる
場合には、スクリード上下スイッチ16を「上昇」側に
セットする。そしてコントローラ15は、該スクリード
上下スイッチ16から「上昇」の信号が入力されると、
前記スクリード用電磁弁11の第一ソレノイド11aに
通電信号を出力して第一作動位置Xに切換える一方、ア
シスト用電磁弁12およびノンリーク用電磁弁13には
通電信号を出力しない。この状態では、メインポンプ8
からの圧油が、第一作動位置Xのスクリード用電磁弁1
1、中立位置N1のアシスト用電磁弁12、中立位置N
2のノンリーク用電磁弁13を経由してスクリード吊上
げシリンダ7のロッド側油室7aに供給される。これに
よりスクリード吊上げシリンダ7が縮小して、スクリー
ド装置5は吊上げられた状態になって路面から離間す
る。尚、上記スクリード上下スイッチ16が「上昇」側
にセットされている状態では、コントローラ15から電
磁比例減圧弁14への信号出力はなく、電磁比例減圧弁
14からの出力圧はゼロになっている。
【0016】これに対し、舗装作業を行う場合には、ス
クリード上下スイッチ16を「下降」側にセットする。
そしてコントローラ15は、該スクリード上下スイッチ
16から「下降」の信号が入力されると、走行発進停止
スイッチ17からの入力信号に基づき「走行中」か「走
行停止」かを判断する。ここで、「走行中」と判断され
た場合、コントローラ15は、スクリード用電磁弁11
の第二ソレノイド11bおよびノンリーク用電磁弁13
のソレノイド13aに通電信号を出力する一方、アシス
ト用電磁弁12には通電信号を出力せず、而して、スク
リード用電磁弁11は第二作動位置Yに、アシスト用電
磁弁12は中立位置N1に、またノンリーク用電磁弁1
3は作動位置X2に位置する。この状態では、スクリー
ド吊上げシリンダ7のロッド側油室7aは、作動位置X
2のノンリーク用電磁弁13、中立位置N1のアシスト
用電磁弁12、第二作動位置Yのスクリード用電磁弁1
1を介して油タンク9に導通しており、スクリード吊上
げシリンダ7はフリー状態になっている。而してスクリ
ード装置5は、自重で下降して舗装面を加圧し、これに
より合材を平滑に敷均すようになっている。
【0017】一方、スクリード上下スイッチ16が「下
降」側にセットされている状態で「走行停止」と判断さ
れた場合、つまり舗装作業中に走行を停止した場合、コ
ントローラ15は、スクリード用電磁弁11およびノン
リーク用電磁弁13に対する通電信号の出力を停止す
る。而して、スクリード用電磁弁11、アシスト用電磁
弁12、およびノンリーク用電磁弁13は何れも中立位
置N、N1、N2に位置し、この状態では、前述したス
クリード上下スイッチ16が「停止」にセットされてい
る場合と同様に、スクリード吊上げシリンダ7の伸縮作
動はロックされ、これに伴いスクリード装置5の上下動
もロックされる。つまり、舗装作業中に走行停止した場
合にはスクリード装置5の上下動は自動的にロックされ
るが、該自動ロックは、走行再開に伴い解除される。
【0018】さらに、前記スクリード装置5による敷均
し作業中において、コントローラ15は、後輪システム
圧力センサ18から入力される後輪駆動機構の油圧シス
テムの圧力(牽引負荷)と、経験上あるいは理論上算出
される後輪3のスリップ限界圧力(負荷限界値)とを比
較し、油圧システムの圧力がスリップ限界圧力に近づい
た(牽引負荷が負荷限界値に近づいた)場合、あるいは
油圧システムの圧力が急激に増加した(牽引負荷が急激
に増加した)場合等、牽引負荷が大きくなってスリップ
する惧れがあると判断された場合に、スクリードアシス
ト制御を行う。
【0019】前記スクリードアシスト制御は、スクリー
ド吊上げシリンダ7にスクリード装置5を吊上げる側の
アシスト用圧力(アシスト力)を供給し、該アシスト力
分だけ後輪軸重を増加させて走行機体1の牽引力を一時
的に増加させると共に、合材による牽引抵抗を減少させ
るためのものであって、該スクリードアシスト制御時
に、コントローラ15は、スクリード用電磁弁11の第
二ソレノイド11b、アシスト用電磁弁12のソレノイ
ド12aおよびノンリーク用電磁弁13のソレノイド1
3aに通電信号を出力する。これにより、スクリード用
電磁弁11は第二作動位置Yに、アシスト用電磁弁12
は作動位置X1に、またノンリーク用電磁弁13は作動
位置X2に位置する。さらにコントローラ15は、電磁
比例減圧弁14の電磁アクチュエータ14aに対し制御
信号を出力するが、この場合に電磁比例減圧弁14は、
後輪駆動機構の油圧システムの圧力から求められる牽引
負荷が大きくなるほど出力圧力が高くなるように制御さ
れる。この状態では、電磁比例減圧弁14から出力され
た圧力が、作動位置X1のアシスト用電磁弁12、作動
位置X2のノンリーク用電磁弁13を経由してスクリー
ド吊上げシリンダ7のロッド側油室7aに供給され、而
してスクリード装置5は、電磁比例減圧弁14からの出
力圧力に対応するアシスト力で吊り上げられるようにな
っている。
【0020】また、前記スクリードアシスト制御は、コ
ントローラ15の制御により自動的に行われるが、アシ
スト手動設定器19を用いてオペレータの判断により任
意に行うこともできる。つまり、例えば登り坂道施工時
あるいは発進時の牽引負荷増大が予想される場合に、オ
ペレータがアシスト手動設定器19をセットすると、コ
ントローラ15は、該アシスト手動設定器19により設
定された値に基づいて、電磁比例減圧弁14からの出力
圧力を制御する。さらにコントローラ15は、スクリー
ド用電磁弁11の第二ソレノイド11b、アシスト用電
磁弁12のソレノイド12aおよびノンリーク用電磁弁
13のソレノイド13aに通電信号を出力し、而して前
記電磁比例減圧弁13の出力圧力は、作動位置X1のア
シスト用電磁弁12、作動位置X2のノンリーク用電磁
弁13を経由してスクリード吊上げシリンダ7のロッド
側油室7aに供給される。これによりスクリード装置5
は、オペレータがアシスト手動設定器19で設定した電
磁比例減圧弁14の出力圧力に対応するアシスト力で吊
り上げられるようになっている。
【0021】叙述の如く構成されたものにおいて、スク
リード装置5は、自重で下降して舗装面を加圧すること
により敷均し作業を行うことになるが、該敷均し作業中
に、牽引負荷が増大して後輪3がスリップする惧れがあ
る場合には、前述したスクリードアシスト制御により、
スクリード吊上げシリンダ7にスクリード装置5を吊上
げる側のアシスト用圧力が供給され、これにより、該ア
シスト力分だけ後輪軸重が増加して走行機体1の牽引力
が増加すると共に、合材抵抗が減少して、後輪3のスリ
ップを回避できることになる。そして、上記アシスト力
は電磁比例減圧弁14から出力されるが、この場合、牽
引負荷が大きくなるほどアシスト力が大きくなるように
制御される。この結果、後輪3のスリップを未然に防止
することができると共に、スクリード吊上げシリンダ7
に供給されるアシスト力は牽引負荷に対応したものであ
るから、アシスト力が過不足することがなく、千差万別
の舗装条件に対応できることになって、舗装面の仕上げ
性、平坦性精度の向上が計れると共に、作業性の向上に
寄与できる。
【0022】尚、本発明は上記実施の形態に限定されな
いことは勿論であって、スクリード吊上げシリンダ7に
アシスト用圧力を供給するための可変式の圧力供給手段
としては、電磁比例減圧弁の他に、電磁比例リリーフ弁
等を用いることもでき、さらに、アシスト用圧力を得る
ための油源としても、走行系チャージポンプ以外のポン
プ、あるいは適当な油圧回路から適宜取り出すことも可
能である。また、上記実施の形態の舗装機械は車輪式の
ものであるが、クローラ式の走行装置が設けられた舗装
機械においても、本発明を実施することができる。さら
に、上記実施の形態では、走行機体1の牽引負荷を、後
輪システム圧力センサ18から入力される後輪駆動機構
の油圧システムの圧力により求める構成であるが、車輪
式の舗装機械では、例えば前輪2と後輪3の回転数の比
較により牽引負荷を求めることもできる。この場合、後
輪3の回転数を検出する後輪回転数計測センサ20、お
よび前輪2の回転数を検出する前輪回転数計測センサ2
1を設け、そしてコントローラ15は、これら計測セン
サ20、21から入力される後輪3の回転数と前輪2の
回転数とを比較して、後輪3の回転数が低下してスリッ
プする惧れがあると判断された場合に、前述したスクリ
ードアシスト制御を行うように構成されている。尚、こ
のように車輪回転数により牽引負荷を求める場合、走行
機体1の速度測定用に設けられる第五輪(図示せず)の
回転数と後輪3の回転数とを比較するように構成するこ
ともできる。さらにまた、スクリード用電磁弁11、ア
シスト用電磁弁12、ノンリーク用電磁弁13の制御
は、CPUによるものではなく、単純なリレー回路によ
り構成することも可能である。また、アシスト圧供給手
段の制御に関しても、牽引負荷判断手段からの出力に基
づき、予め設定された比率で比例変換される電圧変換器
等を用いて構成することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】アスファルトフィニッシャの側面図である。
【図2】スクリード吊上げシリンダの油圧回路図であ
る。
【図3】コントローラの入出力を示すブロック図であ
る。
【図4】他の実施の形態におけるコントローラの入出力
を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 走行機体 7 スクリード吊上げシリンダ 12 アシスト用電磁弁 14 電磁比例減圧弁 15 コントローラ 18 後輪システム圧力センサ 19 アシスト手動設定器 20 後輪回転数計測センサ 21 前輪回転数計測センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D052 AA03 AC01 BD03 BD14

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行機体に、シリンダにより機体側に吊
    上げることができるスクリード装置を牽引してなる舗装
    機械において、前記走行機体にかかる牽引負荷を判断す
    る牽引負荷判断手段を設ける一方、シリンダの油圧回路
    に、牽引負荷判断手段の判断に基づいてスクリード装置
    吊上げ側のアシスト用圧力をシリンダに供給するための
    アシスト圧供給手段を設けたことを特徴とする舗装機械
    におけるスクリードアシスト装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、アシスト圧供給手段
    は、牽引負荷に対応するアシスト用圧力をシリンダに供
    給する可変式の圧力供給手段を用いて構成されているこ
    とを特徴とする舗装機械におけるスクリードアシスト装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、牽引負荷判
    断手段は、走行機体の車輪駆動機構のシステム圧の検出
    に基づいて牽引負荷を判断することを特徴とする舗装機
    械におけるスクリードアシスト装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または2において、牽引負荷判
    断手段は、走行機体の車輪回転数測定に基づいて牽引負
    荷を判断することを特徴とする舗装機械におけるスクリ
    ードアシスト装置。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3または4において、オ
    ペレータの判断に基づいてアシスト圧供給手段を作動せ
    しめるための手動設定手段を設けたことを特徴とする舗
    装機械におけるスクリードアシスト装置。
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