JP2002284661A - アロエベラ圧搾液 - Google Patents
アロエベラ圧搾液Info
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Abstract
と共に保存剤を使用する必要の無いアロエベラ圧搾液を
提供する。 【解決手段】アロエベラ葉を殺菌洗浄後、外皮を取り除
いたアロエベラゲルの粉砕液から、アロイン、繊維類、
重金属、その他異物を除去したアロエベラ圧搾液におい
て、前記圧搾液が生の原料アロエベラ原液に含まれてい
る固有のエステル基を含むことを特徴とする。
Description
含有する圧搾液に係り、詳記すれば生の原料アロエベラ
中の有効成分を殆どそのままの形で保有している無色透
明の新規アロエベラ圧搾液に関する。
胞を活性化させる等の薬効があることが知られているの
で、従来から、アロエベラ圧搾液、抽出液等を飲料や化
粧品等に添加して、健康飲料や皮膚の活性化作用を備え
た化粧品を製造することが行われている。
を圧搾するか、(2)FREEZE DRY粉末を水に溶解した
り、水又は1,3−ブチレングリコール等の抽出液で抽
出して使用していた。
び圧搾液は、生産工程で完全な殺菌・除菌が行われてい
ないため、汚染を避ける見地から、高温加熱、更には保
存剤を使用せざるを得なかった。そのため、アロエベラ
中の有効成分が破壊されるほか、幾種類もの保存剤が添
加されると、人体健康面からゆゆしき問題が生じ、ひい
ては化粧品、健康飲料等の原材料としての使用に際し配
合に制限を受けると共に、保存剤とアロエベラゲルとの
間に化学反応を起こし、これが褐変原因となる問題があ
った。
て、99〜100℃の高温殺菌が適用されていたが、ア
ロエ成分保存のためには、75℃30分が限界であり、
100℃の加熱は殆どのアロエ成分が破壊される問題が
あった。そのため、従来のアロエベラ製品には、原料ア
ロエベラに含まれている固有のエステル基が存在しなか
った。
よって行っていたが、これではアロインは充分除去でき
なかったので、これがアロエエキスの薄緑色、薄褐色に
着色する原因となっていた。そのため、化粧品原料、健
康飲料等の原料として多くの制約を受ける問題があっ
た。
エベラ液汁についても、保存剤無添加のアロエベラ液汁
についても、市販されていないし、その存在を知られて
もいない。
粉末を水に溶解したものや、水、1,3−ブチレングリ
コール等の抽出液で抽出したものは、2001年4月より導
入される全成分表示の化粧品原料に使用する場合、アロ
エベラ含有率は、前者で0.5%、後者は抽出液を差し
引いたパーセントとしか表示できず、高い比率のアロエ
ベラ含有表示が不可能な問題が生じる。
原料アロエベラ中の成分が実質的に破壊しないと共に保
存剤を使用する必要の無いアロエベラ圧搾液を提供する
ことを目的とする。
ほぼ完全に除去し、その結果着色していないアロエベラ
圧搾液を提供することを目的とする。
達成するため鋭意研究の結果、アロエ葉洗浄を適切な殺
菌剤で行い、アロエベラの粉砕液からアロイン、重金
属、その他異物を複数回濾過して除去し、フイルターで
除菌し、全製造工程を従来より低温に抑えることによっ
て、従来全く得られなかった無色透明で、アロエベラ中
の有効成分が殆ど変化していない新規アロエベラ圧搾液
が得られることを見出し、本発明に到達した。
は、アロエベラ葉を殺菌洗浄後、外皮を取り除いたアロ
エベラゲルの粉砕液から、アロイン、繊維類、重金属、
その他異物を除去したアロエベラ圧搾液において、前記
圧搾液が原料アロエベラ中に含まれている固有のエステ
ル基を含むことを特徴とする。
去することによって、無色透明のアロエベラ圧搾液が得
られる(請求項2)。
いアロエベラ圧搾液は、アロイン、繊維類、重金属、そ
の他異物を除去する全生産工程の加熱を、75℃以下、
好ましくは65℃以下の温度で行うことによって得られ
る(請求項3)。
で殺菌消毒し、最終段階で除菌することによって、ほぼ
完全に除菌できるので、保存剤を添加する必要の無いア
ロエベラ圧搾液が得られる(請求項4)。
て、得られたアロエベラ液汁をフイルターを通して粗い
異物を除去した後、活性炭と珪藻土とを混ぜた層を有す
るカラムを通して、更に微細な異物を除去する(請求項
5)。
する。
にして製造することができる。
剥ぎ アロエベラ葉を水道水で洗浄した後、殺菌剤を使用して
殺菌する。水道水による洗浄は、主として有機物を除く
ためである。殺菌剤は、高濃度好ましくは100〜15
0ppm次亜塩素酸ソーダ水溶液を使用して行うのが好
ましい。次亜塩素酸ソーダ水溶液で殺菌することによっ
て、従来完全には殺菌できなかった土壌菌をほぼ完全に
殺菌することができる。また、次亜塩素酸ソーダ殺菌
後、アロエベラ葉を、切断し、皮剥ぎして、アロエベラ
ゲルを得る。
0℃前後の温度に5分前後加熱して、次の生産工程たる
電動自動圧搾機を使用した操作操業のスピードアップを
図る。
を備えた電動自動圧搾機にかけて異物を除去する。この
工程Aで、異物・繊維類を除去した前処理液汁が得られ
る。
は60℃前後の温度で無菌室へ運び、活性炭と珪藻土と
を混ぜた層(高さ1cm)を0.5μmのフイルターで
支えた大型カラムを通して、微細な異物を除去する。こ
の大型カラムは、2機使用し、上記液汁を合計2回カラ
ムを通す。
菌、落下菌、カビ、大腸菌等の殺菌のため、一般に80
℃〜120℃に高温加熱されるが、その結果、アロエベ
ラ固有の有効成分(多糖類のポリサッカロイド、アミノ
酸、リンゴ酸等)が破壊される。この弊害を除去するた
め、全生産工程を75℃以下、好ましくは70℃以下、
特に好ましくは60℃以下の温度での加熱に抑制するこ
とによって、生の原料アロエベラ原液と殆ど変わらない
製品の開発に成功した。
としては、0.22μm程度のフイルターを使用するの
が特に好ましい。
去された無色透明の保存剤を添加する必要がないアロエ
ベラ圧搾液が得られる。得られたアロエベラ圧搾液のF
T−IRチャートを図2に、アロエベラ粉砕原液のFT
−IRチャートを図1に示す。
カーブ形状は酷似しているが、これは、とりもなおさず
両液の成分構成比率が殆ど同じことを意味するものであ
る。更に図2から明らかなように、アロエベラ粉砕原液
に含まれている植物固有の植物油エステル基のピーク
(図1の1722cm−1付近のピーク)が、アロエベラ
圧搾液にも含まれている。これに対し、アロエベラ粉末
液(図3)、アロエベラ抽出液(図4)及びアロエベラ
ゲル液汁(図5)等の従来から市販のアロエベラ液体のF
T−IRチャートのカーブは、何れも図1のカーブ形状
とは著しく相違することから、アロエベラ粉砕原液(図
1)の成分構成比率から何れも大きく懸け離れた品質で
あることを露呈している。特にアロエベラ粉末液(図
3)、アロエベラ抽出液(図4)及びアロエベラ液汁(図
5)のカーブには、上記1722cm−1付近のピー
ク、即ち植物の特性たる植物油のエステル基が消滅して
いる。これは、生産工程上の熱処理、化学的処理、物理
的処理及び添加剤が原因と思われる。
して、化粧料を製造した例を示す。
ルグリシン、カルボキシビニールポリマー、キサンタン
ガム、トレハロース及び水酸化ナトリウムを配合して化
粧水を製造した。
ルビット、界面活性剤、セチルアルコール及びステアリ
ン酸を配合して乳液を製造した。
ン酸、セチルアルコール、苛性カリ、グリセリンモノス
テアリン酸エステル、プロピレングリコール及び二酸化
チタンを配合してクリームを製造した。
ルポリオキシエチレン(3モル)硫酸エステル、グルタ
ミン酸、ラウロイルジエタノールアミド及び蛋白質誘導
体を配合して、シャンプーを製造した。
リル・トリメチルアンモニウム、セチルアルコール、シ
リコン油及びグリセリンを配合して、リンスを製造し
た。
コール、メントール及びカルシウムを配合して、育毛・
養毛剤を製造した。
化粧料基材の種類に応じて広範囲に変化させることがで
きるが、好ましくは0.5〜99.5%である。
ラ圧搾液を配合することによって、従来のアロエベラ配
合化粧料には全く見られない著しく顕著な効果を示す。
具体的には、保湿性、収れん性、消炎性、美白効果、肌
荒れ防止、界面活性剤の気泡性・汚れ落とし効果が高め
られる。特に、育毛・養毛・頭髪強化発毛効果において
優れていることは、特筆すべきである。
した使用例を示す。
粧水を手の平で4又は5滴程度を顔面に、軽くパッテイ
ングするようにして塗布した。その結果、保湿効果は顕
著に現れ、顔面は潤いを増し、又顔面のシミは、2ヶ月
位経過後、薄い色に改善された。
症効果は、特に著しい。本発明の化粧水を、炎天下ゴル
フする人の右腕にプレイ前に塗布しておくと、プレイ後
には、左腕が赤く腫れているのとは対照的に、右腕は少
し赤みを帯びているに過ぎず、その塗布効果を確認する
ことができた。
よれば、原料アロエベラ中の成分が殆ど破壊されないと
共に保存剤を使用する必要の無いアロエベラ圧搾液を提
供するものであるので、従来のアロエベラ液汁には全く
見られない優れた効能を有すると共に、保存剤を使用す
る必要が無いので、人体に悪影響を与える恐れがないと
いう従来のアロエベラ液汁の問題点を完全に解決したも
のであり、それ故極めて画期的な発明である。そればか
りか、2001年4月から導入される全成分表示の化粧
品原料として使用する場合、99〜100%という高い
比率のアロエベラ含有表示が可能となる。
ロインをほぼ完全に除去し、その結果着色していないア
ロエベラ圧搾液が得られるので、上記請求項1に記載の
発明の効果に加えて、化粧品原料及び健康飲料等の原料
として、従来のような制約を受けない利点が得られる。
ャートである。
トである。
ある。
である。
ある。
Claims (7)
- 【請求項1】アロエベラ葉を殺菌洗浄後、外皮を取り除
いたアロエベラゲルの粉砕原液から、アロイン、繊維
類、重金属、その他異物を除去したアロエベラ圧搾液に
おいて、前記圧搾液が原料アロエベラ中に含まれている
アロエベラ固有のエステル基を含むことを特徴とするア
ロエベラ圧搾液。 - 【請求項2】前記圧搾液が、無色透明である請求項1記
載のアロエベラ圧搾液。 - 【請求項3】前記アロイン、繊維類、重金属、その他異
物を除去する全生産工程の加熱を、75℃以下の温度で
行う請求項1又は2記載の圧搾液。 - 【請求項4】前記アロエベラ葉の殺菌を、高濃度次亜塩
素酸ソーダ水溶液で行う請求項1〜3のいずれか1項記
載のアロエベラ圧搾液。 - 【請求項5】粉砕したアロエベラゲルを圧搾機にかけ
て、得られたアロエベラ液汁をフイルターを通して粗い
異物を除去した後、活性炭と珪藻土とを混ぜた層を有す
るカラムを通して、更に微細な異物を除去する請求項1
〜4のいずれか1項記載のアロエベラ圧搾液。 - 【請求項6】前記圧搾液が、保存剤無添加でも使用し得
る請求項1〜5のいずれか1項記載のアロエベラ圧搾
液。 - 【請求項7】前記圧搾液が、99〜100%アロエベラ
ゲルを含有する請求項1〜6のいずれか1項記載のアロ
エベラ圧搾液。
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JP2001089163A JP4186176B2 (ja) | 2001-03-27 | 2001-03-27 | アロエベラ圧搾液 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007060911A1 (ja) | 2005-11-25 | 2007-05-31 | Morinaga Milk Industry Co., Ltd. | アロエベラ抽出物、アロエベラ抽出物の製造方法、高血糖改善剤 |
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-
2001
- 2001-03-27 JP JP2001089163A patent/JP4186176B2/ja not_active Expired - Lifetime
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US8709512B2 (en) | 2005-11-25 | 2014-04-29 | Morinaga Milk Industry Co., Ltd. | Method for treating hyperglycemia |
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