JP2002284593A - 有機廃棄物処理装置及び有機廃棄物処理システム - Google Patents

有機廃棄物処理装置及び有機廃棄物処理システム

Info

Publication number
JP2002284593A
JP2002284593A JP2001091618A JP2001091618A JP2002284593A JP 2002284593 A JP2002284593 A JP 2002284593A JP 2001091618 A JP2001091618 A JP 2001091618A JP 2001091618 A JP2001091618 A JP 2001091618A JP 2002284593 A JP2002284593 A JP 2002284593A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
organic waste
condition
temperature
processing
moisture content
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001091618A
Other languages
English (en)
Inventor
Norimitsu Sasaki
則充 佐々木
Kazuya Nakajima
和也 中島
Hirokazu Ishikawa
博一 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ISHIKAWA KIKAI KK
MIZUSHOO KK
Original Assignee
ISHIKAWA KIKAI KK
MIZUSHOO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ISHIKAWA KIKAI KK, MIZUSHOO KK filed Critical ISHIKAWA KIKAI KK
Priority to JP2001091618A priority Critical patent/JP2002284593A/ja
Publication of JP2002284593A publication Critical patent/JP2002284593A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/40Bio-organic fraction processing; Production of fertilisers from the organic fraction of waste or refuse

Landscapes

  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Treatment Of Sludge (AREA)
  • Fertilizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 微生物による発酵・分解作用を利用した1の
有機廃棄物処理装置において堆肥化処理および減量化処
理のいずれも実行することができ、更に該有機廃棄物処
理装置で実行される有機廃棄物の処理状況に応じて、適
切な条件下で効率よくその処理を行うことのできる有機
廃棄物処理装置と、その有機廃棄物処理装置を備えた有
機廃棄物処理システムとを提供すること。 【解決手段】 端末ゴミ処理機Aでは、堆肥化処理或い
は減量化処理のいずれかに設定される運転モードで投入
された有機廃棄物の処理を実行する。また、その処理状
態はセンサで検出され、検出された処理状態に対応した
運転が実行される。検出された処理状態はPC50にデ
ータとしてストレージされた後、監視装置70へと送信
され、監視装置70では、受信されたデータと設定値と
が比較され、有機廃棄物処理装置1の運転状況が正常で
あるか否かが判断される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、微生物による発
酵・分解作用を利用して有機廃棄物を堆肥化処理または
減量化処理する有機廃棄物処理装置および、該有機廃棄
物処理装置と該有機廃棄物処理装置を監視する監視装置
とを備えた有機廃棄物処理システムとに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】 近年、環境保護の観点から焼却処理等
によらないゴミ処理法やゴミの減量化が注目されてお
り、生ゴミや家畜の糞尿、剪定屑等の有機廃棄物を発酵
により堆肥化して処理する、或いは分解により減量化し
て処理するための有機廃棄物処理装置が数多く開発され
ている。処理される有機廃棄物は、その組成(C/N
比)により発酵して堆肥化するのに適する場合と、分解
して減量化するのに適する場合とがある。堆肥化と減量
化とではその処理条件が異なることから、堆肥化専用の
(堆肥化の処理条件で運転される)堆肥化装置と減量化
専用の(減量化の処理条件で運転される)減量化装置と
が有機廃棄物処理装置として提供されている。この有機
廃棄物の堆肥化、減量化は共に所定の微生物の代謝によ
って行われるものであり、処理の進行と共に有機廃棄物
の組成や水分率、温度、PHが次第に変化する。有機廃
棄物の組成や水分率、温度、PHは微生物の活動に影響
を与えるパラメータであり、かかるパラメータ変化によ
ってその微生物の活動(代謝)が不良となることがあ
る。このため、堆肥化装置または減量化装置の操作者
は、処理中の有機廃棄物の状態を観察して得られる視覚
的情報や匂い等から上記したパラメータ変化を判断する
と共に、その状況によって微生物の活動が良好に維持さ
れるように有機廃棄物の組成や水分率、温度、PH等を
調整している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、従来
の有機廃棄物処理装置では、実行する処理が堆肥化であ
れば堆肥化装置を用意し、減量化であれば減量化装置を
用意しなくてはならない。つまり、種々の有機廃棄物に
対応するためには堆肥化装置と減量化装置との両方を用
意せねばならず、コストがかかってしまうという問題点
があった。また、いずれの処理方法によって有機廃棄物
を処理する場合にも、その処理は長期間に渡って(例え
ば略2ヶ月など)昼夜を問わず実施しなければならず、
その間刻々と変化する処理物の状態を操作者が逐一確認
することは困難であるという問題点があった。また、有
機廃棄物の処理が良好に進行しているか否かの判断が、
操作者の観察や嗅覚に依存されるので、正確な判断が行
われないことも多く、処理中の有機廃棄物に適切な処理
(組成、水分率、温度、PH等のパラメータ調整)を行
うことができない場合があるという問題点があった。
【0004】本発明は、上述した問題を解決するために
なされたものであり、微生物による発酵・分解作用を利
用した1の有機廃棄物処理装置において堆肥化処理およ
び減量化処理のいずれも実行することができ、更に該有
機廃棄物処理装置で実行される有機廃棄物の処理状況に
応じて、適切な条件下で効率よくその処理を行うことの
できる有機廃棄物処理装置と、その有機廃棄物処理装置
を備えた有機廃棄物処理システムとを提供することを目
的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】 この目的を達成するた
めに請求項1記載の有機廃棄物処理装置は、投入された
有機廃棄物を攪拌しながら堆肥化処理または減量化処理
する処理槽と、その処理槽へ熱を供給する熱源とを備
え、前記熱源により供給された熱を利用して、微生物の
発酵・分解による有機廃棄物の処理を実行するものであ
り、投入された有機廃棄物を発酵して堆肥化処理する堆
肥化モードの条件を予め記憶する堆肥化条件記憶手段
と、投入された有機廃棄物を分解して減量化処理する減
量化モードの条件を予め記憶する減量化条件記憶手段
と、前記処理槽で行われる処理モードを堆肥化モードま
たは減量化モードのいずれかに設定するモード設定手段
と、そのモード設定手段で設定された処理モードに対応
して、前記堆肥化条件記憶手段または前記減量化条件記
憶手段のいずれかに記憶される条件を有機廃棄物の処理
条件とし、その選択された処理条件で有機廃棄物を処理
する処理実行手段とを備えている。
【0006】請求項2記載の有機廃棄物処理装置は、請
求項1記載の有機廃棄物処理装置において、前記堆肥化
条件記憶手段は堆肥化モードの発酵条件について少なく
とも処理温度は略40℃〜略60℃、水分率は略35%
〜略50%、PH値は略7〜略9として記憶し、前記減
量化条件記憶手段は減量化モードの処理条件について少
なくとも処理温度は略50℃〜略60℃、水分率は略5
0%〜略70%、PH値は略3.5〜略5として記憶す
るものである。
【0007】請求項3記載の有機廃棄物処理装置は、請
求項1または2に記載の有機廃棄物処理装置において、
前記モード設定手段は設定されたモードにおいて有機廃
棄物の処理条件を変更する条件変更手段を備えており、
前記処理実行手段は、その条件変更手段により処理条件
が変更された場合には、前記堆肥化条件記憶手段あるい
は前記減量化条件記憶手段に記憶される条件に代えて、
その変更された条件を処理条件として優先的に選択する
優先選択手段を備えている。
【0008】請求項4記載の有機廃棄物処理装置は、請
求項3に記載の有機廃棄物処理装置において、前記条件
変更手段は、処理温度および水分率についてその上限値
と下限値とを設定するものである。
【0009】請求項5記載の有機廃棄物処理装置は、請
求項1から4のいずれかに記載の有機廃棄物処理装置に
おいて、処理中の有機廃棄物の温度を検出する温度検出
手段と、その温度検出手段により検出された温度が、前
記処理実行手段により選択された条件の温度条件に適合
するか否かを判断する温度判断手段と、その温度判断手
段により処理中の有機廃棄物の温度が不適合であると判
断された場合に、その温度を前記温度条件に適合するよ
うに温度調節を行う温度調節手段とを備えている。
【0010】請求項6記載の有機廃棄物処理装置は、請
求項5記載の有機廃棄物処理装置において、前記熱源は
高温気体の熱交換により前記処理槽へ熱を供給する熱供
給路と、その熱供給路に設けられ、前記熱供給路から前
記処理槽へ供給される熱を制限するべく高温気体を排出
する開閉可能な排出口とを備え、前記温度調節手段は、
前記温度判断手段により処理中の有機廃棄物の温度が不
適合であると判断された場合に、前記排出口を開閉して
前記処理槽へ供給する熱を調整するものである。
【0011】請求項7記載の有機廃棄物処理装置は、請
求項1から6のいずれかに記載の有機廃棄物処理装置に
おいて、処理中の有機廃棄物の水分率を検出する水分率
検出手段と、その水分率検出手段により検出された水分
率が前記処理実行手段により選択された条件の水分率条
件に適合するか否かを判断する水分率判断手段と、その
水分率判断手段により処理中の有機廃棄物の水分率が不
適合であると判断された場合に、その水分率を前記水分
率条件に適合するように調節する水分率調節手段とを備
えている。
【0012】請求項8記載の有機廃棄物処理装置は、請
求項7記載の有機廃棄物処理装置において、水を貯水す
る水タンクと、その水タンクから前記処理槽へ水を供給
する水供給路と、その水供給路へ前記水タンクから供給
される水の給水と止水とを行う弁とを備えており、前記
水分率調節手段は、前記水分率判断手段により処理中の
有機廃棄物の水分率が前記適合範囲の下限を下回った場
合に不適合が生じたと判断し、前記弁を開放して前記処
理槽へ水を補給するものである。
【0013】請求項9記載の有機廃棄物処理装置は、請
求項1から8のいずれかに記載の有機廃棄物処理装置に
おいて、処理中の有機廃棄物のPH値を検出するPH検
出手段と、そのPH検出手段により検出されたPH値が
前記処理実行手段により選択された条件のPH条件を基
準とする適合範囲にあるか否かを判断するPH判断手段
と、そのPH判断手段により処理中の有機廃棄物のPH
値が適合範囲外であると判断された場合に、その旨を報
知するPH報知手段とを備えている。
【0014】請求項10記載の有機廃棄物処理装置は、
請求項5から9のいずれかに記載の有機廃棄物処理装置
において、前記温度調節手段により所定の温度調節が行
われても、前記温度判断手段により処理中の有機廃棄物
の温度が不適合であると判断された場合に、その旨を報
知する温度報知手段を備えている。
【0015】請求項11記載の有機廃棄物処理装置は、
請求項7から10のいずれかに記載の有機廃棄物処理装
置において、前記水分率調節手段により所定の水分率調
整が行われても、前記水分率判断手段により処理中の有
機廃棄物の水分率が不適合であると判断された場合に、
その旨を報知する水分率報知手段を備えている。
【0016】請求項12記載の有機廃棄物処理システム
は、請求項1から11のいずれかに記載の有機廃棄物処
理装置と、その有機廃棄物処理装置と回線を介して接続
され、前記有機廃棄物処理装置から送信される情報を受
信し、その受信した情報に基づいて前記有機廃棄物処理
装置の運転状況を監視する監視装置とを備え、前記有機
廃棄物処理装置から送信される情報は、運転状況に関す
る情報と、その有機廃棄物処理装置の運転を制御する値
に関する情報とを備えており、前記監視装置は、その運
転を制御する値に関する情報と前記運転状況に関する情
報とを比較して運転状況の正常性を判断する判断手段を
備えている。
【0017】請求項13記載の監視装置は、請求項12
に記載の有機廃棄物処理システムに使用される監視装置
である。
【0018】請求項14記載のプログラムは、投入され
た有機廃棄物を処理する有機廃棄物処理装置から送信さ
れる情報を受信する受信ステップと、その受信ステップ
により受信した情報に基づいて前記有機廃棄物処理装置
の運転状況を監視する監視ステップとを備え、前記監視
ステップは、前記有機廃棄物処理装置から送信される運
転状況に関する情報とその運転を制御する値に関する情
報とを比較して運転状況の正常性を判断する判断ステッ
プと、その判断ステップにより前記有機廃棄物処理装置
の運転状況が正常性を外れたと判断された場合に、その
旨を報知する報知ステップとを備えている。
【0019】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の好ましい実施例
について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発
明の一実施例である有機廃棄物処理装置1と、該有機廃
棄物処理装置1を備えた端末ゴミ処理機Aとコントロー
ルセンタにおける監視装置70とが電話回線65を介し
て接続された有機廃棄物処理システムとを模式的に示し
た外観図である。この有機廃棄物処理システムは、ゴミ
(有機廃棄物)の処理を行うのに最も適した場所に設置
される(離散して遠隔する各地に設置される)複数の端
末ゴミ処理機Aを、コントロールセンタの監視装置70
に電話回線65で接続することにより、監視装置70に
おいて各端末ゴミ処理機Aを集中管理することのできる
システムである。
【0020】この有機廃棄物処理システムにおいて、端
末ゴミ処理機Aは、有機廃棄物処理装置1とパーソナル
コンピュータ(以下単に「PC」と略す)50とを備
え、堆肥化処理或いは減量化処理のいずれかに設定され
る運転モードで投入された有機廃棄物の処理を実行し、
また、その処理状態を有機廃棄物処理装置1に備えられ
たセンサ12〜14で検出して処理状態に対応した運転
を行うと共に、各センサで検出された有機廃棄物の処理
状態をPC50においてデータとしてストレージするも
のである。PC50にストレージされたデータは専用の
プロトコルに従って、電話回線65を介して監視装置7
0へと送信される。一方、監視装置70においては、受
信したデータ(有機廃棄物の状態を示すデータ)と、別
で送信されている設定値(運転条件)とを比較して、デ
ータ送信元の有機廃棄物処理装置1の運転状況が正常で
あるか否かを判断することにより、各端末ゴミ処理機A
の運転状況を管理することができるようになっている。
【0021】詳細には、端末ゴミ処理機Aに備えられた
有機廃棄物処理装置1は、その内部に備えられた処理槽
5に生ゴミ、ペットや家畜の糞尿、剪定屑等の有機廃棄
物を収容し、かかる有機廃棄物に好気性のバチルス菌を
作用させ発酵させて堆肥化、または通性嫌気性のバチル
ス菌を作用させて分解して減量化するためのものであ
る。ここで、投入される有機廃棄物はあらかじめその組
成や状態(C/N比、含水率、成分等)によって、堆肥
化に適するものであるか減量化に適するものであるかが
判断される。そして、判断された処理モード(運転モー
ド)を設定することにより、処理槽5に投入された有機
廃棄物は有機廃棄物処理装置1により適正に処理され
る。
【0022】このため、有機廃棄物処理装置1は、主と
して、投入された有機廃棄物を堆肥化する堆肥化処理、
または減量化する減量化処理を行うための処理ユニット
2と、堆肥化処理または減量化処理に際して発生する臭
気を脱臭する脱臭ユニット3と、有機廃棄物処理装置1
を制御するコントロールボックス16とを備えている。
【0023】処理ユニット2の上面には、処理ユニット
2に内設する処理槽5内へ有機廃棄物を投入するための
開閉可能な投入口8が設けられている。処理される有機
廃棄物や、その処理を円滑に行うための床材、PHを調
整するためのバッファ(PH調整材)などの材料はこの
投入口8から処理槽5へ投入される。処理槽5へ投入さ
れた有機廃棄物は、その処理が終了すると、処理ユニッ
ト2の側面に設けられた排出口17を介して処理槽5内
から取り出される。
【0024】この処理ユニット2の内部に設けられた処
理槽5は、中空円柱状に形成されている。この処理槽5
の内部には、処理槽5に横架され回転するシャフト9
と、そのシャフト9に1の端部が溶着され、他の端部に
略台形状のへらが溶着された処理槽5の直径より僅かに
短い棒状で形成された攪拌棒11とが備えられている。
シャフト9は処理ユニット2の左側側面に配設されてい
る駆動ボックス10内に設けられたモータ38(図2参
照)により回転されるようになっており、シャフト9が
回転するとシャフト9に溶着された攪拌棒11が回転さ
れ、処理槽5内の有機廃棄物へ投入された有機廃棄物
は、あらかじめ処理槽5内に備えられた床材と攪拌され
る。
【0025】この処理槽5の内面には、処理される有機
廃棄物の温度を測定するための温度センサ12a,12
bが設けられている。温度センサ12a,12bは処理
槽5内の温度分布を考慮して複数設けられており、これ
により温度分布の存在する素処理槽5内において、より
現実的な温度検出ができるようになっている。この温度
センサ12aは処理槽5内の側壁中央部のシャフト9の
下部周辺であり且つ、攪拌棒11が回転しても接触しな
い位置の処理物の移動が少ない位置に配設されている。
また、温度センサ12bは処理槽5内の底部において攪
拌棒11が回転しても接触しない位置に配設されてい
る。有機廃棄物は重量物であるため、処理槽5の上方部
よりも下方部に蓄積されやすい。このため、温度センサ
12aは処理槽5のやや下方に設けられ、また、処理さ
れる有機廃棄物の量が少量であってもその温度を検出す
ることができるように温度センサ12bは処理槽5内の
底部に配設されている。本実施例では、この温度センサ
12bにより検出される温度を処理槽5内温度(有機廃
棄物の温度)としている。
【0026】処理槽5の内面には、処理槽5内の有機廃
棄物のPHを測定するPHセンサ13と、処理槽5内の
有機廃棄物の水分を測定する水分センサ14とが備えら
れている。PHセンサ13、水分センサ14についても
温度センサ12と同様に処理槽5内の側壁中央部のシャ
フト9の下部周辺に設けられており、攪拌棒11と接触
しない位置であって且つ処理物の移動が少ない位置に配
設されている。尚、図1中においては、温度センサ12
が左側面に設けられ、他のセンサ13,14は右側面に
配設されているが、各センサ12〜14を左右いずれの
側面に配設するかには限定されない。
【0027】各センサ12〜14により検出された値は
コントロールボックス16に入力され、入力された各検
出値はコントロールボックス16の液晶表示器(以下単
に「LCD」と称す)16aに表示される。また、有機
廃棄物処理装置1は、かかるセンサ12〜14により検
出された検出値に基づいて、処理槽5で実行される処理
の条件を調節する。稼働中の有機廃棄物処理装置1で
は、処理槽5内の有機廃棄物の状態が刻々と変化する
が、有機廃棄物の状態は上記した処理槽5内に設けられ
た温度センサ12、PHセンサ13、水分センサ14に
より常に検出されてLCD16aに表示されるので、処
理中の有機廃棄物の状態を常に把握することができる。
また各検出値により処理槽5の運転が制御される(調節
される)ので、最適な条件で有機廃棄物の処理を行うこ
とができる。
【0028】処理槽5の下方には、略箱状に形成された
加熱室27が配設されており、後述する脱臭ユニット3
から供給される熱風排気が循環されるようになってい
る。この加熱室27箱の内部には、第1自動ダンパ21
により供給される熱風排気の流れを規制する規制板27
aが設けられている。規制板27aは、複数枚設けられ
ており、それぞれの規制板27aは、一定の間隔を開け
て平行に箱の内部を仕切るように配置され、その一端部
は、熱風排気が箱の内部を波状(図1矢印参考)に通過
するように隣合う規制板27aごとに対向する側の端部
が開口されている。従って、熱風排気は、箱の内部をむ
らなく通過し、箱の内部をほぼ均等に加熱する。このよ
うに構成された加熱室27を処理槽5の底部に配置する
ことにより、加熱室27の上部の全面から放射熱が放射
されるので、その放射熱により処理槽5内の底部をむら
なく加熱できるのである。この加熱室27により加温さ
れる処理槽5内の温度は温度センサ12により検出され
ており、その検出された温度に応じて、脱臭ユニット3
から加熱室27へ供給される熱風排気量は調節される。
これにより、処理槽5の温度調節が実行される。
【0029】また、処理槽5の上方部には上方熱風排気
循環配管26が設けられており、該上方熱風排気循環配
管26においても脱臭ユニット3から供給される熱風排
気が循環されている。このため処理槽5の天井部も加温
される。この上方熱風排気循環配管26は、後述の臭気
吸引配管18と結合されており、脱臭装置6から供給さ
れた熱風排気は、配管内を循環した後、臭気吸引配管1
8から吸引ファン7により吸引されるようになってい
る。
【0030】このような上方熱風排気循環配管26と加
熱室27とが配設されることにより、処理槽5は加温さ
れ、処理槽5内で微生物を活動させるために必要となる
温度環境(堆肥化処理については40℃〜60℃、減量
化処理については50℃〜60℃)が整えられる。通
常、処理槽5内を外気温に比して高くなるように加温す
れば、処理槽5内で暖められた空気が処理槽5壁面で
(外気によって冷やされて)結露してしまう。処理槽5
内での結露水は処理槽5内の水分バランスを破壊し良好
な堆肥化環境を阻害する要因となるものである。しか
し、本実施例の有機廃棄物処理装置1では、処理槽5の
底部と天井部とを加温するように上方熱風排気循環配管
26と加熱室27が配設されているので、処理槽5がく
まなく暖められて結露を発生せず、処理槽5内の環境を
良好に維持することができるのである。
【0031】処理槽5の後方には外気供給配管24が備
えられており、その一端(排出口)は処理槽5に連通さ
れている。外気供給配管24の他の一端は脱臭ユニット
3に接続されており、この脱臭ユニット3に備えられた
外気供給ダクト23から外気を取り入れることができる
ようになっている。
【0032】この外気供給ダクト23は略中空矩形状で
形成されており、内部に熱風排気配管20を包含するよ
う配設されている。外気は外気供給ダクト23の長手方
向の1の端部により供給され、内部に包含された熱風排
気配管20によって暖められ、この暖められた外気が外
気供給配管24を伝って処理槽5内に供給される。外気
供給配管24の途中には外気供給ファン25が設けられ
ており、この外気供給ファン25が動作することによ
り、外気が外気供給ダクト23に取り込まれるようにな
っている。
【0033】処理ユニット2の上面であり、投入口8の
後方にはファンユニット4が配設されている。このファ
ンユニット4は、吸引ファン7と、吸引ファン7の吸引
側と処理槽5内とを連通した臭気吸引配管18とを備え
ており、吸引ファン7の吐出側は臭気供給配管19によ
り脱臭ユニット3の脱臭装置6と接続されている。
【0034】吸引ファン7は、駆動ボックス10に設け
られたモータ38により駆動されると吸引力を発生し、
臭気吸引配管18から処理槽5内の臭気を吸引し、吸引
した臭気を臭気供給配管19を使って脱臭装置6へ供給
するものである。上記したように、臭気吸引配管18は
上方熱風排気循環配管26と結合されており、吸引ファ
ン7は処理槽5内の臭気と共に、上方熱風排気循環配管
26を循環した熱風排気についても吸引することとな
る。尚、臭気吸引配管18と吸引ファン7の途中には処
理槽5内で発生した粉塵等を除去する防塵フィルタ28
が設けられており、粉塵等が脱臭装置6へ流出するのを
防いでいる。
【0035】ファンユニット4の上方には、水タンク2
9が備えられている。水タンク29は、処理槽5内の有
機廃棄物へ補給する水を貯水するものであり、この水タ
ンク29の底部の一端には、処理槽5内へ水を供給する
ための配管である水供給路29aが備えられている。こ
の水供給路29aの先端は、処理ユニット2の天井部を
貫通し、その先端口は処理槽5の天井部に連通されてい
る。また、水供給路29aの内部には水タンク開閉スイ
ッチ37(図2参照)により開閉操作される電磁弁(図
示せず)が設けられている。この電磁弁が開放される
と、水タンク29に貯水される水は水供給路29aを流
動して処理槽5へ給水され、電磁弁が閉じられると止水
されるようになっている。
【0036】処理ユニット2の後部には、処理槽5で発
生した臭気を脱臭する脱臭ユニット3が設けられてい
る。脱臭ユニット3においては、臭気の脱臭を触媒を使
用して高温で行う脱臭装置6が備えられており、この脱
臭装置6には臭気供給配管19と熱風排気配管20とが
接続されている。上記したように、吸引ファン7により
処理槽5から吸引された臭気は、臭気供給配管19から
脱臭装置6へ供給される。具体的には、脱臭装置6は供
給された臭気を加熱し、加熱した臭気を300度付近の
温度で白金触媒と接触酸化させることにより、臭気の悪
臭成分であるアンモニア、アミン、メルカプタン等の成
分を分解して脱臭するものである。脱臭された排気は高
温の熱風排気となり熱風排気配管20へと供給される。
【0037】熱風排気配管20は、後述する外気供給ダ
クト23内へ挿嵌されている。このを熱風排気配管20
は外気供給ダクト23内で分岐し、一方の分岐配管は第
1自動ダンパ21へと導かれている。また、他方の分岐
配管は上方熱風排気循環配管26として処理ユニット2
へ接続されている。
【0038】第1自動ダンパ21は、処理槽5に供給す
る熱風排気の量を調節するためのものであり、処理槽5
内の温度センサ12により検出された温度に応じて、開
閉されるものである。この第1自動ダンパ21には、上
記した熱風排気配管20が接続され、更に熱風排気配管
20から送られる熱風排気を大気中に放出する大気放出
配管22と、発酵ユニット2内の下方に熱風排気を供給
するための加熱室27とが接続されている。第1自動ダ
ンパ21には大気放出配管22側と加熱室27側とに熱
風排気の供給を切り替える弁(図示せず)が設けられて
いる。この弁は加熱室27側の配管口を閉じる所定位置
に配設されると共に、大気放出配管22側の配管口を閉
じる所定位置まで移動するように構成され、大気放出配
管22側または加熱室27側のいずれか一方を閉じるよ
うに構成されている。
【0039】そして、温度センサ12bにより検出され
た温度が、設定されている温度の下限値を下回った場合
には、弁を所定位置まで移動して大気放出配管22側の
配管口を閉じる(ダンパを閉じる)と共に、加熱室27
側の配管口を開放して加熱室27への熱風排気を供給す
る。一方、温度センサ12bにより検出された温度が、
設定されている温度の上限値を上回った場合には、弁を
初期の所定位置まで復帰させて大気放出配管22側の配
管口を開放する(ダンパを開放する)、つまり、加熱室
27側の配管口が閉じられることとなり、加熱室27へ
の熱風排気供給を遮断する。これにより処理槽5へ供給
する熱風排気の量を調節することができ、処理槽5の温
度調節を行うことができる。
【0040】外気供給ダクト23は略中空矩形状で形成
されており、内部に熱風排気配管20を包含するよう配
設されている。外気は外気供給ファン25が動作するこ
とにより外気供給ダクト23の長手方向の1の端部によ
り(図中の矢印W方向)、外気供給ダクト23に取り込
まれる。取り込まれた外気は他の端部に配設された外気
供給配管24を介して処理槽5内に供給される。従っ
て、脱臭装置6おいて加熱された排気を通す熱風排気配
管20の放射熱により外気の冷たい空気は加熱されるこ
ととなり、処理槽5内に供給される外気によって処理槽
5内の温度は低下しない。このため、処理槽5内の温度
環境を微生物の活動に適した温度環境に維持することが
できる。また、外気を加熱するのに要する熱は、脱臭装
置6によって排気された熱風排気の熱を利用するので、
外気を加熱するための新たな熱源装置を設ける必要がな
い。よって、有機廃棄物処理装置1を低コストで製造で
きる。
【0041】このように、外気を加熱するのに要する熱
や処理槽5を加温するための熱を発生させて処理槽5に
供給する熱源は、上記した脱臭装置6によって排気され
た熱風排気の熱を利用した脱臭ユニット3を用いるの
で、新たな熱源を設ける必要がない。よって、有機廃棄
物処理装置1を低コストで製造できる。
【0042】更に、処理ユニット2の右側側面には、処
理ユニット2で実行される有機廃棄物の処理を制御する
ためのコントロールボックス16が配設されている。コ
ントロールボックス16は、有機廃棄物処理装置1で実
行される各処理を制御するためのものである。具体的に
は、有機廃棄物処理装置1の運転モード(堆肥化モード
または減量化モード)、運転条件(処理条件)の設定
や、各センサ12〜14からの(所定時間間隔での)検
出値の取り込み、取り込んだ検出値に基づいた操作(第
1自動ダンパ21の開閉、水タンク29の電磁弁の開
閉)、データ(検出値)のPC50への出力などを実行
する。
【0043】このコントロールボックス16にはLCD
16aと操作パネル16bとが備えられており、操作者
はこの操作パネル16bを操作して所望の運転条件の設
定や、処理槽5で実行させる運転モードの選択を行うこ
とができる。この操作パネル16bには、0〜9の数値
を入力する数値入力キー16cと、運転条件の設定を開
始する(運転条件の入力であることをCPU31に報知
する)設定キー16dと、画面上に表示されるボタンを
選択する選択キー16e、画面の入力を完了する決定キ
ー16fと、有機廃棄物処理装置1の運転を開始する開
始キー16gと、有機廃棄物処理装置1の運転を停止す
る停止キー16hとを備えている(図4参照)。
【0044】操作パネル16bの操作時には、その操作
状態や操作手順などがLCD16aに随時表示されるよ
うになっている。また、有機廃棄物処理装置1の稼働中
には、処理槽5内に設けられた各センサ12〜14によ
り検出される検出値がLCD16aに表示されるように
なっており、処理槽5内の有機廃棄物の状態がモニター
できるようになっている。更に、このコントロールボッ
クス16はPC50とケーブル31を介して接続されて
おり、コントロールボックス16に各センサ12〜14
から入力された検出値は、ケーブル31を介してPC5
0に送信される。また、コントロールボックス16で設
定された運転条件もPC50へ送信される。運転条件に
ついては、新たに設定される毎にPC50へ送信され
る。
【0045】PC50は、コントロールボックス16か
ら送信されるデータを受信し、その受信したデータを記
憶すること共に、電話回線65を介してコントロールセ
ンタ(監視装置70)へそのデータを送信するためのコ
ンピュータである。このPC50は各種処理を行うコン
ピュータ本体32と、データ等の入力を行うキーボード
37と、PC50で行われる各種処理をモニターするC
RTディスプレイ57と、プリンタ58とを備えてい
る。コントロールボックス16から送信されたデータ
は、コンピュータ本体32に内蔵されるハードディスク
55(図2参照)に記憶される。このハードディスク5
5に記憶されたデータは、電話回線65を介してコント
ロールセンタの監視装置70へ送信されると共に、所定
の操作によりハードディスク55から読み出してCRT
ディスプレイ57に表示させることや、プリンタ58に
出力することができる。
【0046】PC50と電話回線65を介して接続され
るコントロールセンタの監視装置70は、有機廃棄物処
理装置1の運転状況を監視するコンピュータであり、有
機廃棄物処理装置1(端末ゴミ処理機A)とは、遠隔に
設置されるコンピュータである。監視装置70は複数の
有機廃棄物処理装置1の運転状況を監視することができ
るように構成されており、電話回線65を介して複数の
端末ゴミ処理機AのPC50と接続され、専用のプロト
コルに従って各PC50と通信を行うことができるよう
になっている。
【0047】この監視装置70は、各種処理を行うコン
ピュータ本体71と、ハードディスク75と、データ等
の入力を行うキーボード76と、監視装置70で行われ
る各種処理をモニターするCRTディスプレイ77とを
備えている。PC50から送信されたデータは、コンピ
ュータ本体71に内蔵されるハードディスク75(図2
参照)に記憶される。ここで、PC50から送信される
データは有機廃棄物の状態を示すデータ、即ち、有機廃
棄物処理装置1のセンサ12〜14により検出された温
度、PH、水分率と、それらの設定値(運転条件)とで
ある。かかるデータはその送信元の端末ゴミ処理機Aを
特定する登録番号と共に、CRTディスプレイ77に表
示され、また、有機廃棄物の状態を示すデータがその設
定値からはずれた場合にはエラーが報知されるようにな
っている。
【0048】図2は、有機廃棄物処理装置1とPC50
とを備えた端末ゴミ処理機Aと、その端末ゴミ処理機A
に接続されるコントロールセンタの監視装置70との電
気的構成を示したブロック図である。端末ゴミ処理機A
の有機廃棄物処理装置1は、演算装置であるCPU31
と、そのCPU31で実行される各種の制御プログラム
32aや固定値データを記憶したROM32と、各種の
データ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM
33と、EEPROM34と、入出力ポート41と、イ
ンターフェース35と、温度センサ12と、PHセンサ
13と、水分センサ14と、A/Dコンバータ42と、
LCD16aと、操作パネル16bと、ダンパ開閉スイ
ッチ36と、水タンク開閉スイッチ37と、モータ38
と、ヒータ39と、吸引ファン7とブザー40とを備え
ている。CPU31にはタイマ31aが備えられてお
り、計時の必要な処理、例えば各センサ12〜14から
入力されるデータのサンプリングなどの計時が実行され
るようになっている。
【0049】ROM32は有機廃棄物処理装置1で実行
されるシステム動作を制御する制御プログラム32aな
どを格納した書換不能なメモリである。制御プログラム
32aは、有機廃棄物処理装置1の運転条件(処理する
有機廃棄物の処理条件)を操作パネルからの入力に基づ
いて設定する運転条件設定処理、運転条件設定処理によ
り設定された運転モードで運転を開始する運転開始処
理、各センサ12〜14により検出されサンプリングタ
イム毎に入力される検出値(温度、PH、水分率)や設
定された運転条件をPCへ送信する運転データ送信処
理、温度センサ12により検出された処理中の有機廃棄
物の温度によって処理物に供給される熱を制御する温度
調節処理、PHセンサ13により検出された処理中の有
機廃棄物のPHが運転条件の範囲外の値となった場合に
その旨を報知するPH調節処理、水分センサ14により
検出された処理中の有機廃棄物の水分率に応じて、水タ
ンク29の電磁弁の開閉を行う水分率調節処理、温度異
常および水分率異常を報知するエラー報知処理等を実行
する。
【0050】かかる制御プログラム32aが実行される
ことにより、有機廃棄物処理装置1に備えられたセンサ
12〜14から検出された検出値に基づいて、有機廃棄
物処理装置1の運転が制御され、処理槽5で処理される
有機廃棄物が適正な条件(設定された運転条件)で処理
される。各処理の詳細については図7〜図13に示した
フローチャートにおいて後述する。
【0051】図3は堆肥化モードの運転条件と減量化モ
ードの運転条件とが表示された運転条件表32bを示し
た図である。有機廃棄物処理装置1では、堆肥化処理と
減量化処理との両方が実行可能に構成されている。堆肥
化処理では好気性バチルス菌の活動環境を整え、減量化
処理では通性嫌気性バチルス菌の活動環境を整える必要
がある。この好気性バチルス菌の活動環境が堆肥化モー
ドの運転条件であり、通性嫌気性バチルス菌の活動環境
が減量化モードの運転条件である。具体的には、堆肥化
モードの運転条件は、運転条件表32bに示したように
温度40℃〜60℃、水分率35%〜50%、PH7〜
9であり、減量化モードの運転条件は、温度50℃〜6
0℃、水分率50%〜70%、PH3.5〜5.0であ
る。
【0052】この運転条件表32bに示した各運転条件
は、ROM32に固定値として記憶されており、記憶さ
れる堆肥化モードの運転条件または減量化モードの運転
条件は、操作パネル16bで選択される運転モードに対
応して読み出される。いずれの運転モードが選択された
かは、後述の堆肥化モードフラグ33bのオンまたはオ
フで判断される。そして読み出された条件を有機廃棄物
処理装置1の運転条件として設定することができるよう
になっている。これにより、堆肥化モードまたは減量化
モードの両者に対応した運転を、有機廃棄物処理装置1
に実行させることができる。
【0053】尚、ROM32から読み出された条件は、
操作パネル16bの操作により変更することができるよ
うになっており、読み出された条件が変更された場合に
は、変更された条件が後述のEEPROM34に記憶さ
れると共に運転条件として優先的に設定される。
【0054】RAM33は、リアルタイムデータメモリ
33aと、堆肥化モードフラグ33bと、水分率フラグ
33cとを備えている。リアルタイムデータメモリ33
aは、有機廃棄物処理装置1の処理槽5に備えられた温
度センサ12、PHセンサ13、水分センサ14のそれ
ぞれにより検出された信号をデータとして、一旦記憶す
るためのメモリである。ここで、各センサ12〜14に
より検出される信号はアナログ信号である。このため、
検出されたアナログ信号は、まず、A/Dコンバータ4
2にライン入力される。そして、A/Dコンバータ42
においてデジタル信号へと変換された後に入出力ポート
41を介してコンピュータ本体32へ入力され、リアル
タイムメモリ33aに書き込まれる。リアルタイムメモ
リ33aに書き込まれるタイミングは、サンプリングタ
イムとしてROM32に記憶されている。尚、いずれの
センサからの信号であるかは、各センサ12〜14から
の信号のA/Dコンバータ42への入力位置(入力ポー
ト)によって、認識されるようになっている。
【0055】堆肥化モードフラグ33bは、有機廃棄物
処理装置1で実行される有機廃棄物の処理について、堆
肥化モードと減量化モードとのいずれかに切り替えるた
めのフラグである。上記したように本実施例の有機廃棄
物処理装置1は、堆肥化処理および減量化処理のいずれ
も実行することのできる装置である。操作パネル16b
の操作により堆肥化モードが選択されると、この堆肥化
モードフラグ33bはオンされ、有機廃棄物処理装置1
で実行される処理が堆肥化モードで制御される。一方、
操作パネル16bの操作により減量化モードが選択され
ると、この堆肥化モードフラグ33bはオフされ、有機
廃棄物処理装置1で実行される処理が減量化モードで制
御される。堆肥化モードフラグ33bのオンまたはオフ
は運転条件(設定値)と共にデータとして、PC50へ
送信され、更にPC50から監視装置70へと送信され
る。これにより端末ゴミ処理機Aの運転モードを監視装
置70により管理することができる。
【0056】水分率フラグ33cは、処理中の有機廃棄
物の水分不足を解消するための水分率調節処理(散水)
が実行されているか否かを指し示すためのフラグであ
る。有機廃棄物の水分率は水分センサ14により読取ら
れている。そして読取られた水分率に応じて水分率を調
節する水分率調節処理が実行される。かかる処理におい
て、水分率が所定値を下回ると(水分不足を解消するた
めに)散水が実行されるが、その際にこの水分率フラグ
33cはオンされ、水分不足を解消するための処理が実
行されていることが示される。そして、水分センサ14
により読取った有機廃棄物の水分率が所定値を上回る
と、散水停止が行われるとともに水分率フラグ33cは
オフされ、水分不足を解消するための処理が完了したこ
とが示される。
【0057】EEPROM34は、書換可能な不揮発性
のメモリであり、このEEPROM34へ記憶されたデ
ータは電源オフ後も保持される。EEPROM34はR
OM32に予め記憶される運転条件が変更された場合
に、運転条件が変更されたことと変更後の条件とを記憶
するためのメモリであり、堆肥化モードの運転条件を記
憶する堆肥化条件メモリ34aと、減量化モードの運転
条件を記憶する減量化条件メモリ34bと、堆肥化条件
設定フラグ34cと減量化条件設定フラグ34dとを備
えている。このEEPROM34に記憶された運転条件
は、予め記憶される条件に代えて、運転条件として優先
的に選択される。
【0058】堆肥化条件メモリ34aは、堆肥化モード
の運転条件(発酵条件)を記憶するためのメモリであ
り、操作者により操作パネル16bから任意に入力され
た堆肥化モードの運転条件を記憶するものである。具体
的には、ROM32に記憶される条件は操作パネル16
bの操作によりRAM33へと読み出され、更に操作パ
ネル16bから入力された条件によって上書きされる。
その後、この堆肥化条件メモリ34aに書き込まれるの
である。堆肥化条件メモリ34aに運転条件が書き込ま
れると堆肥化条件設定フラグ34cがオンされ、堆肥化
条件メモリ34aに運転条件が書き込まれていることが
認識される。
【0059】減量化条件メモリ34bは、減量化モード
の運転条件を記憶するためのメモリであり、操作者によ
り操作パネル16bから任意に入力された減量化モード
の運転条件を記憶するものである。堆肥化モードの運転
条件と同様に、減量化モードの運転条件も予め固定値と
してROM32に記憶されており、操作パネル16bの
操作によりRAM33へと読み出され、更に操作パネル
16bから入力された条件によって上書きされる。その
後、この減量化条件メモリ34bに書き込まれる。減量
化条件メモリ34bに運転条件が書き込まれると減量化
条件設定フラグ34dがオンされ、減量化条件メモリ3
4bに運転条件が書き込まれていることが認識される。
【0060】堆肥化条件設定フラグ34cは、堆肥化条
件メモリ34aに有機廃棄物処理装置1の運転条件が書
き込まれているか否かを示すフラグであり、かかるフラ
グ34cのオンは堆肥化条件メモリ34aに運転条件が
書き込まれていることを示し、オフは堆肥化条件メモリ
34aに運転条件が書き込まれていないことを示すもの
である。ここで堆肥化条件設定フラグ34cがオフであ
れば、CPU31によりROM32に記憶される条件が
運転条件として選択される。一方、堆肥化条件設定フラ
グ34cがオンされている場合には、CPU31により
堆肥化条件メモリ34aに記憶される条件が優先的に運
転条件として選択される。故に、運転モードに堆肥モー
ドが選択された場合に、堆肥化条件設定フラグ34cが
オンであれば、堆肥化条件メモリ34aに記憶される任
意の条件により有機廃棄物の処理が実行される。尚、操
作パネル16bの所定の操作(例えば、堆肥化モード選
択後にクリアキーを2度押下するなど)の操作により、
堆肥化条件設定フラグ34cはオフされる。
【0061】減量化条件設定フラグ34dは、減量化条
件メモリ34bに運転条件が書き込まれているか否かを
示すフラグであり、かかるフラグ34dのオンは減量化
条件メモリ34bに運転条件が書き込まれていることを
示し、オフは減量化条件メモリ34bに運転条件が書き
込まれていないことを示すものである。ここで減量化条
件設定フラグ34dがオフであれば、CPU31により
ROM32に記憶される条件が運転条件(処理条件)と
して選択される。一方、減量化条件設定フラグ34dが
オンされている場合には、CPU31は堆肥化条件メモ
リ34aに記憶される条件を優先的に有機廃棄物処理装
置1の運転条件(処理条件)として選択するようになっ
ている。故に、運転モードに減量モードが選択された場
合に、減量化条件設定フラグ34dがオンであれば、減
量化条件メモリ34bに記憶される任意の条件により有
機廃棄物の処理が実行される。
【0062】図2に示すように、上記したCPU31、
ROM32、RAM33、EEPROM34はバスライ
ン43を介して互いに接続されており、バスライン43
はまた入出力ポート41にも接続されている。この入出
力ポート41は、バスライン43の他に、(A/Dコン
バータ42を介して)温度センサ12、PHセンサ1
3、水分センサ14と、A/Dコンバータ42と、LC
D16aと、操作パネル16bと、ダンパ開閉スイッチ
36と、水タンク開閉スイッチ37と、モータ38と、
ヒータ39と、吸引ファン7と、ブザー40と、インタ
ーフェース35とに接続されている。
【0063】温度センサ12は、温度によって電気的特
性が変化する素子を用いた検出器であり、例えば、ゼー
ベック効果を利用する熱電対や、温度による抵抗値の変
化を利用する測温抵抗体などが用いられる。その原理な
どは一般的に知られる技術であるので詳細な説明は省略
する。この温度センサ12により処理槽5中の有機廃棄
物の温度はアナログの電気信号として検出される。検出
されたアナログの電気信号は、A/Dコンバータ42に
入力されデジタル信号へと変換される。そして変換され
た信号の大きさから温度が決定されるのである。
【0064】PHセンサ13は、水素イオン濃度を測定
する装置であり測定物の酸性やアルカリ性の度合いを測
定するものである。本実施例の有機廃棄物処理装置1に
は、一般的なPHセンサが各種用いられるが、好適には
キセロライト電極を用いた耐汚染性に優れたものや、P
H応答性のある半導体センサを用いた内部液の補充が不
必要なもの等が用いられる。このPHセンサ13により
処理槽5中の有機廃棄物のPHはアナログの電気信号と
して検出される。検出されたアナログの電気信号は、A
/Dコンバータ42に入力されデジタル信号へと変換さ
れる。そして、変換された信号の大きさからPHが決定
される。
【0065】水分センサ14は有機廃棄物中の水分率を
測定する装置であり、汎用の水分センサが、例えば誘電
率方式の水分センサなどを各種用いることができるが、
好適には非接触型の静電容量型近接センサが用いられ
る。この水分センサ14により処理槽5中の有機廃棄物
の水分率はアナログの電気信号として検出される。検出
されたアナログの電気信号は、A/Dコンバータ42に
入力されデジタル信号へと変換される。そして変換され
た信号の大きさから水分率が決定される。
【0066】このように、温度センサ12、PHセンサ
13、水分センサ14を設けることにより、有機廃棄物
の処理状態に影響を与える大きなパラメータであり、ま
た、その検出値により処理物の状態を端的に推測するこ
とができるデータである有機廃棄物の温度、PH、水分
率を把握することができる。
【0067】また、有機廃棄物の処理に際しては、発酵
による発熱、加熱ロス、気温や湿度の影響、乾燥などの
要因から、温度、PH、水分率の運転条件を最適条件に
設定しても、設定された運転条件通りに有機廃棄物は処
理されず、更に、処理中にも処理物の状態は刻々と変化
してしまうので、堆肥化或いは減量化に最適な条件で常
に有機廃棄物を処理することが困難であるが、上記した
各センサ12〜14から出力される信号に基づいて有機
廃棄物処理装置1で実行される処理を制御するので、有
機廃棄物の状態に応じた的確な処理(最適条件での処
理)を実行することができる。
【0068】加えて、各センサ12〜14により検出さ
れる信号は電気信号であるので、データとして蓄積(記
憶)することや、情報として遠隔地へ送信することがで
きる。つまり、監視装置70へ有機廃棄物処理装置1の
運転状況に関する情報として、各センサ12〜14で検
出された温度、水分率、PHを送信し、監視装置70で
有機廃棄物処理装置1の運転状況(有機廃棄物の処理状
態)を監視することができる。
【0069】A/Dコンバータ42は、上記したように
各センサ12〜14から入力されるアナログ信号をデジ
タル信号に変換するものである。アナログからデジタル
への変換は、一般的な手法であり、アナログ信号の標本
化、量子化を経て実行される。このA/Dコンバータ4
2には複数の入力ポートと出力ポートが備えられてお
り、所定のポートが各センサ12〜14のそれぞれに対
応している。所定のポートから信号が出力されることに
より、いずれのセンサからの出力であるかがCPU31
によって判断され、出力された信号(データ)には各セ
ンサ12〜14を示すヘッダデータが付加された後リア
ルタイムデータメモリ33aに書き込まれる。
【0070】ダンパ開閉スイッチ36は、第1自動ダン
パ21の開閉を行うためのスイッチであり、有機廃棄物
の温度(温度センサ12からの信号)が、設定値(運転
条件)を逸脱したと判断された場合に動作するものであ
る。例えば、有機廃棄物の温度が設定値(運転条件)を
下回ると、このダンパ開閉スイッチ36がCPU31の
指示によりオフされ、第1自動ダンパ21が閉塞され
る。これにより熱風排気が処理槽5側へ供給され、有機
廃棄物の温度を上昇させる。一方、有機廃棄物の温度が
設定値(運転条件)を上回ると、このダンパ開閉スイッ
チ36がCPU31の指示によりオンされ、第1自動ダ
ンパ21が開放される。
【0071】水タンク開閉スイッチ37は、水タンク2
9に備えられた電磁弁を開閉操作するものである。水分
センサ14からの信号により、水タンク開閉スイッチ3
7がオンされると、電磁弁が開放されて処理槽5内への
散水が実行される。
【0072】インターフェース35は、異なる装置間で
のデータ通信におけるその接点の規定であり、有機廃棄
物処理装置1とPC50とを接続するためのものであ
る。リアルタイムデータメモリ33aに随時記憶される
データおよび堆肥化モードフラグ33bのオンまたはオ
フ、選択された運転条件(設定値)は、このインターフ
ェース35を介してPC50へ送信される。
【0073】PC50は有機廃棄物処理装置1から送信
されたデータを受信して記憶するコンピュータであり、
更に、記憶したデータを電話回線65を介して監視装置
70へ送信するためのものである。このPC50は、演
算装置であるCPU52と、そのCPU52で実行され
る各種の制御プログラムや固定値データを記憶したRO
M53と、各種のデータ等を一時的に記憶するためのメ
モリであるRAM54と、ハードディスク55と、キー
ボード56と、CRTディスプレイ57と、プリンタ5
8と、入出力ポート64と、第1インターフェース59
と、第2インターフェース61と、モデム62とを備え
ている。
【0074】ROM53には制御プログラムの1つとし
て通信プログラム53aが記憶されている。この通信プ
ログラム53aは専用のプロトコルに従って、PC50
または監視装置70との間でデータの送受信を実行する
ためのプログラムであり、図14のフローチャートに示
したデータストレージ処理を備えている。データストレ
ージ処理は、有機廃棄物処理装置1から送信されるデー
タを受信し、その受信したデータをハードディスク55
に書き込んだ後、電話回線65を介してコントロールセ
ンタの監視装置70へ送信する処理である。
【0075】RAM54は受信データメモリ54aと送
信データメモリ54bとを備えている。受信データメモ
リ54aは、有機廃棄物処理装置1から送信されたデー
タを受信するためのメモリである。上記したように、有
機廃棄物処理装置1からPC50へは、所定のサンプリ
ングタイム毎に各センサ12〜14により検出された検
出値(温度、PH、水分率)が随時送信される。また、
コントロールボックス16で設定された運転条件もPC
50へ送信される。かかるデータはこの受信データメモ
リ54aに一時的に記憶された後に、ハードディスク5
5に書き込まれる。受信データメモリ54aに記憶され
たデータは、ハードディスク55に書き込まれた後に消
去される。
【0076】送信データメモリ54bは、監視装置70
へ送信するデータを記憶するためのメモリであり、バッ
ファとして機能するメモリである。この送信データメモ
リ54bに記憶されるデータは監視装置70へ送信さ
れ、その後この送信データメモリ54bから消去され
る。
【0077】ハードディスク55は書き換え可能な不揮
発性のメモリであり、測定データメモリ55aと登録番
号メモリ55bとを備えている。測定データメモリ55
aは、有機廃棄物処理装置1から送信されたデータを記
憶するためのメモリであり、有機廃棄物処理装置1に備
えられた各センサ12〜14によって随時検出される温
度、PH、水分率と、設定された有機廃棄物処理装置1
の運転条件とが記憶されている。この測定データメモリ
55aに記憶されたデータは、上記した送信データメモ
リ54bに書き込まれた後に監視装置70へと送信され
る。また、測定データメモリ55aに記憶されたデータ
は、キーボード56から入力されるコマンドに基づい
て、CRTディスプレイ57に出力させることや、プリ
ンタ58に出力させることができるようになっている。
【0078】登録番号メモリ55bは、端末ゴミ処理機
Aに付された登録番号を予め記憶しておくためのメモリ
である。測定データメモリ55aに記憶されたデータが
監視装置70へ送信される際には、この登録番号メモリ
55bに記憶される登録番号が付加される。この登録番
号メモリ55bに記憶される登録番号と同じ登録番号は
監視装置70に記憶されている。監視装置70には複数
の端末ゴミ処理機Aが接続されているが、受信したデー
タに付加された登録番号により、いずれの端末ゴミ処理
機Aから送信されたデータであるかを識別することがで
きる。
【0079】図2に示すように、上記したCPU52、
ROM53、RAM54はバスライン63を介して互い
に接続されており、バスライン63は、また入出力ポー
ト64にも接続されている。この入出力ポート64は、
バスライン63の他に、ハードディスク55、キーボー
ド56、CRTディスプレイ57、プリンタ58、第1
インターフェース59、第2インターフェース61に接
続されている。尚、第2インターフェース61にはモデ
ム62が接続されている。
【0080】第1インターフェース59、第2インター
フェース61は、異なる装置間でのデータ通信における
その接点の規定である。第1インターフェース59はケ
ーブル31を介して有機廃棄物処理装置1と接続されて
おり、有機廃棄物処理装置1から送信されるデータは、
この第1インターフェース59により受信される。
【0081】第2インターフェース61は、PC50と
監視装置70との間でデータの送受信を行うべく、PC
50とモデム62とを接続するためのものである。PC
50から監視装置70へ送信されるデータは第2インタ
ーフェース61からモデム62へ入力され、モデム62
によりデジタル信号からアナログ信号へ変調された後に
電話回線65を介して監視装置70へ送信される。ま
た、監視装置70から送信されたデータは、モデム62
によりアナログ信号からデジタル信号へ復調された後、
第2インターフェース61を介して、PC50(コンピ
ュータ本体32)へ入力される。
【0082】監視装置70は、複数の端末ゴミ処理機A
と接続され、端末ゴミ処理機Aから送信されるデータに
基づいて各端末ゴミ処理機Aを集中管理するためのコン
ピュータである。監視装置70には有機廃棄物処理装置
1から有機廃棄物処理装置1の運転状況に関する情報、
即ち、処理中の有機廃棄物の温度、PH、水分率のデー
タと、有機廃棄物処理装置1の運転を制御する値に関す
る情報、即ち、有機廃棄物処理装置1で設定された運転
条件のデータとが送信される。
【0083】この監視装置70は、演算装置であるCP
U72と、そのCPU72で実行される各種の制御プロ
グラムや固定値データを記憶したROM73と、各種の
データ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM
74と、ハードディスク75と、キーボード76と、C
RTディスプレイ77と、インターフェース79と、モ
デム80と、入出力ポート82とを備えている。
【0084】ROM73は書換不能なメモリであり、監
視装置70で実行されるシステム動作を制御する制御プ
ログラム73aや、PC50との通信を実行する通信プ
ログラム73bなどが格納されている。制御プログラム
73aには、端末ゴミ処理機Aから送信されたその端末
ゴミ処理機Aの運転条件と、処理中の有機廃棄物の実際
の温度、PH、水分率などのデータとを比較することに
より、運転条件に対応した処理が実行されているか否か
を監視するエラー判定処理(図16のフローチャート参
照)などが備えられている。
【0085】通信プログラム73bは専用のプロトコル
に従って、PC50との間でデータの送受信を実行する
ためのプログラムであり、図15のフローチャートに示
したデータ受信処理を備えている。この通信プログラム
73bで使用されるプロトコルは、固定値としてROM
73に記憶されている。データ受信処理は、端末ゴミ処
理機Aの処理状況をモニターするための処理であり、端
末ゴミ処理機Aから送信されたデータ、具体的には、処
理中の有機廃棄物の温度、PH、水分率および運転条件
を受信して、その受信したデータをハードディスク75
に書き込むと共にCRTディスプレイ77に表示する処
理である。これにより、監視装置70において、遠隔地
に離れて設置されている端末ゴミ処理機Aにおける運転
状況をモニターすることができるのである。
【0086】RAM74は受信データメモリ74aを備
えている。受信データメモリ74aは、PC50から送
信されたデータを受信するためのメモリである。この受
信データメモリ74aに書き込まれたデータの内、処理
中の有機廃棄物の温度、PH、水分率および運転条件
は、ハードディスク75に備えられた後述の端末データ
メモリ75aに書き込まれて記憶される。この受信デー
タメモリ74aに受信されたデータはハードディスク7
5に記憶されるなど、各処理によりこの受信データメモ
リ74aから読み出され、その後消去される。
【0087】ハードディスク75は、書き換え可能な不
揮発性のメモリであり、端末データメモリ75aと登録
番号メモリ75bとを備えている。端末データメモリ7
5aは端末ゴミ処理機Aから送信されたデータ(受信し
た処理中の有機廃棄物の温度、PH、水分率および運転
条件のデータ)を記憶するためのメモリであり、該デー
タは、送信元の端末ゴミ処理機Aと対応つけてこの端末
データメモリ75aに記憶される。運転条件は、その設
定値が変更された際に端末ゴミ処理機Aから送信され、
処理中の有機廃棄物の状態を示すデータ(温度、PH、
水分率)については、所定のサンプリングタイム毎に随
時送信されるので、各データは受信のタイミング毎にこ
の端末データメモリ75aに書き込まれる。
【0088】端末データメモリ75aには各登録番号を
キーとするエリアが設けられており、端末ゴミ処理機A
から送信されたデータが監視装置70により受信される
と、受信したデータに付加されている登録番号が読み取
られ、かかる登録番号に対応する端末データメモリ75
aのエリアに、受信したデータが書き加えられる。これ
により、経時変化する温度、PH、水分率のデータがこ
の端末データメモリ75aに各端末ゴミ処理機A毎に蓄
積される。記憶された(蓄積された)データは所定時間
経過後(例えば受信から略7日など)に、この端末デー
タメモリ75aから消去できるようになっており、端末
データメモリ75aの容量を越えないようになってい
る。
【0089】この端末データメモリ75aに記憶された
データは、CRTディスプレイ77に出力されて表示さ
れる。表示されたデータは、新たにデータが端末データ
メモリ75aに書き込まれる毎に、その書き込まれたデ
ータにより更新される(モニター画面110、図5参
照)。また、上記したエラー判定処理により、端末ゴミ
処理機Aにエラーが発生したと認識されると、最新のデ
ータからさかのぼって記憶された過去のデータがこの端
末データメモリ75aから読み出され、エラーが発生し
た端末ゴミ処理機Aの運転状況の履歴がエラー報知画面
120として表示される(図6参照)。
【0090】登録番号メモリ75bは、監視装置70に
接続される端末ゴミ処理機Aの登録番号を記憶するため
のメモリである。上記したように、監視装置70には複
数の端末ゴミ処理機Aが接続されている。このため、監
視装置70で受信したデータがいずれの端末ゴミ処理機
Aから送信されたのかを判別する必要がある。本実施例
では、複数の端末ゴミ処理機Aのそれぞれに個別の登録
番号を付し、かかる番号をこの登録番号メモリ75bに
記憶させている。そして、データの受信時に、データに
付加された登録番号をこの登録番号メモリ75bに記憶
される登録番号を参照して確認することによって、いず
れの端末ゴミ処理機Aから送信されたデータであるかを
判断することができるようになっている。この登録番号
メモリ75bには、登録番号と対応つけて端末データメ
モリ75aの対応するエリアのアドレスが記憶されてい
る。そして、登録番号と共に受信したデータは、この登
録番号メモリ75bを参照することにより、端末データ
メモリ75aの所定のエリアへ書き込まれる。
【0091】図2に示すように、上記したCPU72、
ROM73、RAM74はバスライン81を介して互い
に接続されており、バスライン81は、また入出力ポー
ト82にも接続されている。この入出力ポート82は、
バスライン81の他に、ハードディスク75、キーボー
ド76、CRTディスプレイ77、インターフェース7
9に接続され、インターフェース79にはモデム80が
接続されている。
【0092】インターフェース79は、異なる装置間で
のデータ通信におけるその接点の規定である。インター
フェース79はコンピュータ本体71とモデム80との
間に設けられ、このインターフェース79を介すること
によりコンピュータ本体71とモデム80とがデータの
送受信が可能に接続されている。
【0093】モデム80はアナログ信号とデジタル信号
との変復調装置であり、電話回線65と接続されてい
る。監視装置70から送信されるデータは、上記したイ
ンターフェース79を経由してモデム80へ入力され、
デジタル信号からアナログ信号へと変調された後に、電
話回線65を介して相互に接続されるPC50へ送信さ
れる。一方、電話回線65を介して監視装置70へと送
信されたデータは、モデム80によりアナログ信号から
デジタル信号へ復調された後、インターフェース79を
経由して、監視装置70のコンピュータ本体71へ入力
される。
【0094】図4は有機廃棄物処理装置1において、処
理する有機廃棄物の処理条件、つまり、有機廃棄物処理
装置1の運転条件を入力する場合にLCD16aに表示
される画面を示した図である。この入力画面からの入力
に基づいて運転条件設定処理は実行され、有機廃棄物処
理装置1の運転モードや運転条件が設定される。尚、こ
のLCD16aに表示される各画面への入力は、LCD
16aの下方に設けられた操作パネル16bにおいて、
その中央部に配設された0〜9の数値を入力する数値入
力キー16c、運転条件の設定を開始する(運転条件の
入力であることをCPU31に報知する)設定キー16
dと、入力位置を選択する選択キー16e、入力の完了
を決定する決定キー16fとが操作されることにより実
行される。
【0095】図4の(a)は、有機廃棄物処理装置1の
処理槽5において処理されている有機廃棄物の状態をモ
ニターする処理状態モニター画面101である。この処
理状態モニター画面101において画面左方には、処理
中の有機廃棄物の状態を表す項目が、上から順に「温
度」、「水分率」、「PH」、「運転モード」、「イン
ターバル」と表示されている。各項目の右方には、各項
目に対応する情報がリアルタイムで表示されるようにな
っており、「温度」の右方には、温度センサ12により
検出された有機廃棄物の温度「53℃」が表示されてい
る。「水分率」の右方には、水分センサ14により検出
された有機廃棄物の水分率「48%」が表示されてい
る。「PH」の右方には、PHセンサ13により検出さ
れた有機廃棄物のPH「7.2」が表示されている。
「運転モード」の右方には「堆肥化モード」が表示さ
れ、稼働中の有機廃棄物処理装置1が堆肥化モードで運
転されていることが示されている。「インターバル」の
右方には、「5min−10min」と表示されてお
り、有機廃棄物処理装置1で実行されている攪拌(シャ
フト9の回転)が、5分の攪拌と10分の攪拌停止とを
繰り返す間欠攪拌で行われていることが示されている。
【0096】この処理状態モニター画面101は有機廃
棄物処理装置1の電源がオンされると表示される初期画
面であり、かかる状態、即ち電源がオンされている状態
において、操作パネル16bの左端上方部に設けられた
設定キー16dが押下されると、運転条件設定処理が開
始され、運転モードを設定する運転モード設定画面10
2がLCD16aに出力される。
【0097】また、操作パネル16bの右方上方部に設
けられた開始キー16gが押下されると、設定された運
転条件で有機廃棄物処理装置1の運転が開始される。
尚、運転条件の設定は、有機廃棄物処理装置1の稼働
中、停止中に拘わらず行うことができる。有機廃棄物処
理装置1が稼働中であった場合には、運転条件の設定完
了後に開始キー16gが押下されることを契機として、
新たに設定された運転条件で有機廃棄物処理装置1の運
転が実行される。この有機廃棄物処理装置1の運転は、
開始キー16gの下方に設けられた停止キー16hが押
下されることにより停止される。
【0098】図4の(b)は、有機廃棄物処理装置1の
運転モードを設定する運転モード設定画面102を示し
た図である。この運転モード設定画面102の画面には
「堆肥化モード」ボタン102aと「減量化モード」ボ
タン102bとが表示されている。「堆肥化モード」ボ
タン102aは有機廃棄物処理装置1の運転モードを堆
肥化モードに指定するボタンであり、「減量化モード」
ボタン102bは有機廃棄物処理装置1の運転モードを
減量化モードに指定するボタンである。
【0099】この運転モード設定画面102には、入力
勧誘のプロンプトが点滅表示されるようになっており、
表示されるプロンプトは「堆肥化モード」ボタン102
aの下方または「減量化モード」ボタン102bの下方
のいずれか一方に現出される。このプロンプトは操作パ
ネル16bの選択キー16eを押下することによって
「堆肥化モード」ボタン102aの下方または「減量化
モード」ボタン102bの下方へ任意に移動させること
ができる。このプロンプトの点滅は、そのボタンが選択
状態であることを示すものであり、かかる状態で決定キ
ー16fが押下されると「堆肥化モード」ボタン102
aまたは「減量化モード」ボタン102bの入力とな
り、プロンプトの点滅しているボタンの運転モードが、
有機廃棄物処理装置1で実行される運転モードとして決
定される。
【0100】ここで、決定された運転モードが堆肥化モ
ードであれば、堆肥化モードフラグ33bがオンされ
る。一方、決定された運転モードが減量化モードであれ
ば、堆肥化モードフラグ33bがオフされる。そして決
定された運転モードに基づいて、(前回の)運転条件が
読み出される。運転モードが堆肥化モードである場合に
堆肥化条件設定フラグ34cがオンであれば、運転条件
は堆肥化条件メモリ34aから読み出される。また、堆
肥化条件設定フラグ34cがオフであれば、堆肥化モー
ドの運転条件はROM32から読み出される。同様に、
決定された運転モードが減量化モードである場合に減量
化条件設定フラグ34dがオンであれば、運転条件は減
量化条件メモリ34bから読み出される。また、減量化
条件設定フラグ34dがオフであれば、減量化処理の運
転条件はROM32から読み出される。
【0101】尚、図4においては「堆肥化モード」ボタ
ン102aの下方にプロンプトが点滅する状態で決定キ
ー16fが押下されており、これにより有機廃棄物処理
装置1で実行される運転モードが堆肥化モードに決定さ
れている。
【0102】図4の(c)は、運転モード設定画面10
2において、運転モードが決定される(決定キー16f
が押下される)と表示される温度設定画面103を示し
た図である。温度設定画面103は、有機廃棄物の処理
温度を設定する画面であり、画面上方には「温度」が表
示され、該画面102により設定される条件が温度であ
ることが示されている。この「温度」の表示の右側下方
には、該画面102で設定される項目「上限」、「下
限」が表示されている。
【0103】各項目の右方は入力欄となっており、ディ
フォルト値として前回の運転条件が表示される。図4の
(c)においてはROM32に記憶される堆肥化モード
の温度条件が読み出されて表示されている。具体的に
は、「上限」は温度の上限値を設定する項目であり、そ
の右方には、処理温度の上限値として「60℃」が表示
されている。「下限」は温度の下限値を設定する項目で
あり、その右方には処理温度の下限として「40℃」が
表示されている。この入力欄へは、任意の温度を設定
(変更)することができるようになっており、その入力
は、まず、送りキー16eを押下して画面103に表示
されるプロンプトを移動させ、変更したい温度条件(上
限値または下限値)にプロンプトを点滅表示させる。プ
ロンプトの点滅は入力勧誘であり、かかる位置への入力
が受け付けられる状態であることを指し示すものであ
る。このプロンプトの点滅状態で、数値入力キー16c
が押下されると、押下された数値入力キー16cの数値
がその入力勧誘される位置に表示され、元の数値と書き
換えられる。温度設定画面103で決定キー16fが押
下されると、温度設定画面103での入力が完了したと
認識され、温度設定画面103に表示(設定)されてい
る温度条件(上限値、下限値)が有機廃棄物処理装置1
の運転条件となる。これにより、処理される有機廃棄物
について、その処理温度が設定された上限値と下限値の
範囲となるように温度調節が行われることとなる。
【0104】図4の(d)は、温度設定画面103にお
いて、温度条件が決定される(決定キー16fが押下さ
れる)と表示される水分率設定画面104を示した図で
ある。水分率設定画面104は、処理する有機廃棄物の
水分率を設定する画面であり、画面上方には「水分率」
と表示され、該画面104により設定される運転条件が
水分率であることが示されている。この「水分率」の表
示の右側下方には、該画面104で設定される項目「上
限」、「下限」が表示されている。各項目の右方は入力
欄となっており、ディフォルト値として前回の運転条件
が表示される。図4の(d)においてはROM32に記
憶される堆肥化モードの水分率条件が読み出されて表示
されている。
【0105】具体的には、「上限」は水分率の上限値を
設定する項目であり、その右方には、水分率の上限値と
して「50%」が表示されている。「下限」は水分率の
下限値を設定する項目であり、その右方には水分率の下
限として「35%」が表示されている。この入力欄へ
は、任意の水分率を設定(変更)することができるよう
になっており、その入力は、図4の(c)で説明した温
度条件の変更と同様の手法により実行される。水分率設
定画面104で決定キー16fが押下されると、水分率
設定画面104での入力が完了したと認識され、水分率
設定画面104に表示(設定)された水分率(上限値、
下限値)が、運転条件となる。そして、処理される有機
廃棄物の水分率が設定された上限値と下限値の範囲とな
るように水分率の調節が行われることとなる。
【0106】図4の(e)は、水分率設定画面104に
おいて、水分率条件が決定される(決定キー16fが押
下される)と表示される攪拌設定画面105を示した図
である。かかる攪拌設定画面105は、運転モードが堆
肥化モードである場合に表示され、シャフト9の回転
(攪拌)時間と停止時間とを設定する画面である。運転
モードが減量化モードである場合には、攪拌は連続攪拌
となるので、攪拌設定画面105は表示されず、PH設
定画面106が表示される。
【0107】この攪拌設定画面105において、画面左
方には該画面105で設定される項目「攪拌時間」、
「停止時間」が表示されている。各項目の右方は入力欄
となっており、ディフォルト値として前回の運転条件が
表示される。図4の(e)においてはROM32に記憶
される堆肥化モードの攪拌条件が読み出されて表示され
ている。
【0108】具体的には、「攪拌時間」はシャフト9の
回転時間を設定する項目であり、その右方には、設定時
間が「5分」と表示されている。「停止時間」はシャフ
ト9の回転の停止時間を設定する項目であり、その右方
には、設定時間が「10分」と表示されている。この入
力欄へは、任意の時間を設定(変更)することができる
ようになっており、その入力は、図4の(c)で説明し
た温度条件の変更と同様の手法により実行される。攪拌
設定画面105で決定キー16fが押下されると、攪拌
設定画面105での入力が完了したと認識され、攪拌設
定画面105に表示(設定)された攪拌条件を運転条件
として、有機廃棄物の攪拌が行われることとなる。
【0109】図4の(f)は、攪拌設定画面105にお
いて、攪拌条件が決定される(決定キー16fが押下さ
れる)と表示されるPH設定画面106を示した図であ
る。上記したように、減量化モードでは、水分率設定画
面104の入力完了に伴って表示される。かかるPH設
定画面106は、処理する有機廃棄物のPHを設定する
画面であり、画面上方には「PH」と表示され、該画面
106により設定される運転条件がPHであることが示
されている。この「PH」の表示の右側下方には該画面
106で設定される項目「上限」、「下限」が表示され
ている。
【0110】各項目の右方は入力欄となっており、ディ
フォルト値として先の運転条件が表示されるようになっ
ており、図4の(f)においてはROM32に記憶され
る堆肥化モードのPH条件が読み出されて表示されてい
る。具体的には、「上限」の右方には、PHの上限値と
して「9」が表示され、「下限」の右方には、PHの下
限として「7」が表示されている。この入力欄へは、任
意のPHを設定(変更)することができるようになって
おり、その入力方法は、図4の(c)で説明した温度条
件の変更と同様の手法により実行される。PH設定画面
106で決定キー16fが押下されると、PH設定画面
106での入力完了と共に、運転条件の入力が完了した
と認識され、各画面102〜106で設定された条件が
運転条件として確定する。この一連の運転条件設定処理
において、デフォルト値と変更された条件があった場合
には、変更された条件が読み出された条件に上書きされ
た後、EEPRPM34に書き込まれる。そして、LC
D16aの表示画面は、現在の有機廃棄物処理装置1の
状態をモニタする処理状態モニタ画面101へと切り替
わる。
【0111】尚、上記した各画面102〜106におい
て、条件が変更されることなく決定キー16fが押下さ
れると、ROM32或いはEEPROM34から読み出
されて表示された先の条件(図4においてはROM32
に記憶される堆肥化モードの条件)が、入力された条件
となる。
【0112】図5は、監視装置70の端末データメモリ
75aから出力されたデータがCRTディスプレイ77
に表示されたモニター画面110を示した図である。こ
のモニター画面110は監視装置70に接続される端末
ゴミ処理機Aの状況をモニターするための画面であり、
端末ゴミ処理機Aから送信される最新のデータを表示す
る画面である。
【0113】このモニター画面110には各端末ゴミ処
理機Aの運転状況が一覧表の書式で表示されている。こ
の一覧表の最上段には、一覧表に表示される内容の項目
が記載された項目欄が設けられている。この項目欄は複
数の項目欄「端末登録番号」欄110a、「運転モー
ド」欄110b、「温度」欄110c、「水分率」欄1
10d、「PH」欄110e、「設置場所」欄110
f、「連絡先」欄110g、「File No.」欄110hで
形成され、各項目欄は左から順に上記した順に表示され
ている。各項目欄110a〜110hの下方には、各項
目に対応するデータがそれぞれ表示されている。
【0114】具体的には、「端末登録番号」欄110a
の下方には、端末ゴミ処理機Aを識別するための登録番
号が表示されている。一覧表に表示される各データは、
この「端末登録番号」欄110aの下方に表示される登
録番号に対応して、その右方に順に表示されるようにな
っている。「運転モード」欄110bの下方には、端末
ゴミ処理機Aの運転モード(堆肥化モードまたは減量化
モード)が表示される。
【0115】「温度」欄110c、「水分率」欄110
d、「PH」欄110eの各項目欄は、更に「設定値」
欄110iと「測定値」欄110jとにそれぞれ分割さ
れている。「設定値」欄110iは端末ゴミ処理機Aか
ら送信された運転条件が表示される欄であり、各「設定
値」欄110iには対応する運転条件がそれぞれ表示さ
れる。また、「測定値」欄110jには、運転中の端末
ゴミ処理機Aから随時送信される処理中の有機廃棄物の
状態を表すデータ、温度、水分率、PHが対応する「測
定値」欄110jにそれぞれ表示される。この「設定
値」欄110i、「測定値」欄110jに表示されるデ
ータは、端末ゴミ処理機Aから送信された新たなデータ
が監視装置70により受信されると、その受信データに
より(対応する端末ゴミ処理機Aの表示データが)更新
される。このためモニター画面110には最新のデータ
が表示される。
【0116】また、「設置場所」欄110fの下方に
は、端末ゴミ処理機Aの設置される場所が表示され、
「連絡先」欄110gには端末ゴミ処理機Aにエラーが
発生した場合に、連絡するべき操作者の電話番号が表示
されている。
【0117】更に、モニター画面110の一覧表におい
て、「File No.」110hの項目欄の下方にはファイル
番号が表示されている。このファイル番号は、端末ゴミ
処理機Aから送信された一連のデータに対して付加され
ている識別情報である。つまり、端末ゴミ処理機Aから
送信されたデータは、監視装置70に受信されると、端
末データメモリ75aにおいてデータ送信元の端末ゴミ
処理機A毎に対応つけて記憶される。かかるデータは一
連のデータとして扱われるべくファイルとして管理さ
れ、ファイル番号が付加されている。そして、このファ
イル番号をキーとして、端末ゴミ処理機Aから送信され
た一連のデータを読み出すことや、閲覧することができ
るようになっている。
【0118】このように、監視装置70で受信したデー
タをモニタ画面110に上記した一覧表の書式で出力す
ることにより、監視装置70に接続される端末ゴミ処理
機Aがいずれの運転モード、運転条件で運転されている
か、また、実際の処理物の状態はどうかを遠隔地におい
て知ることができる。
【0119】このモニタ画面110において、一覧表の
下方には監視装置70にコマンドを入力するコマンド入
力ボタン111が表示されている。コマンド入力ボタン
111は、画面上のクリックによって操作され、コマン
ド入力ボタンに111に対応つけられたコマンドが入力
される。詳細には、モニタ画面110の下方右側には、
受信した一連のデータ(データの履歴)を出力するため
の「File No.」ボタン111aが表示されている。この
「File No.」ボタン111aが選択されると、「File N
o.」ボタン111aに設けられた入力欄が入力可能な状
態となる。かかる入力欄にファイル番号が入力されると
そのファイル番号を有するファイルが端末データメモリ
75bから読み出されてCRTディスプレイ77に表示
される。
【0120】この「File No.」ボタン111aの左方に
は、「次頁」ボタン111b、「前頁」ボタン111c
が表示されている。各ボタン111b,111cは、モ
ニター画面110に表示される一覧表のページを更新す
るためのボタンであり、「次頁」ボタン111bが選択
されると一覧表の次のページが表示され、「前頁」ボタ
ン111cが選択されると一覧表の次のページが表示さ
れることとなり、表示される画面が切り替わる。
【0121】図6は、監視装置70で実行されるエラー
判定処理において、エラーの発生が確認された場合にC
RTディスプレイ77に表示されるエラー報知画面12
0である。このエラー報知画面120は、監視装置70
により監視される端末ゴミ処理機Aにおいて、処理中の
有機廃棄物の状態が運転条件の範囲外へ所定時間以上遷
移した場合に表示され、第1画面と第2画面との2画面
で構成される。尚、このエラー報知画面120はマルチ
ウィンドウであり、第1、第2画面ともモニター画面1
10上に表示される。
【0122】エラー報知画面120の第1画面は、エラ
ー発生を報知する画面であり、エラーの発生した端末ゴ
ミ処理機Aの登録番号と、該端末ゴミ処理機Aから送信
されたデータが記憶されるファイルのファイル番号とが
対応つけて表示されている。この第1画面において表示
される登録番号121はエラー報知画面120の第2画
面の表示ボタンとなっており、この登録番号121がク
リックされると、その登録番号121に対応するファイ
ルが端末データメモリ75aから読み出され、エラー報
知画面120の第2画面として表示される。
【0123】エラー報知画面120の第2画面は、エラ
ーの発生した端末ゴミ処理機Aの状況を表示する画面で
あり、第1画面において選択された端末ゴミ処理機Aか
ら送信されたデータを、監視装置70により受信した履
歴に沿って閲覧する画面である。図6においては、第1
画面で登録番号「XXXXXX」がクリックされ、「A
−1」のファイルが読み出されて、対応する登録番号
「XXXXXX」の端末ゴミ処理機Aから送信されたデ
ータが表示された第2画面が出力されている。
【0124】上記したように端末ゴミ処理機Aからは、
処理中の有機廃棄物の状態を知ることのできるデータで
ある、温度、PH、水分率が所定時間毎に随時送信さ
れ、かかるデータは監視装置70において端末データメ
モリ75aに記憶されている。エラー報知画面120の
第2画面には、この端末データメモリ75aに記憶され
る該データが時系列の一覧表122で表示され、現地点
のデータからさかのぼって過去の受信データまでを閲覧
することができる。かかる一覧表122の最上段には、
表示される項目「日時」、「PH」、「温度」、「水分
率」が示されており、各項目の下方には対応するデータ
がそれぞれ表示されている。かかるデータは上から順に
時系列の新しい順に整列されて表示されており、新たに
データが受信される毎に表示されるデータが更新され
る。この一覧表122により表示されるデータ量は多量
であるので、エラー報知画面120の第2画面は複数画
面(複数頁)で構成され、一覧表122は複数頁に渡っ
て表示される。
【0125】一覧表の下方にはコマンド入力ボタン12
3が表示されており、かかるコマンド入力ボタン123
をクリックすることによりコマンドを入力することがで
きるようになっている。詳細には、コマンド入力ボタン
123として「次頁」ボタン123a、「戻る」ボタン
123b、「エラー解除」ボタン123cが表示されて
いる。「次頁」ボタン123a、「戻る」ボタン123
bは、複数画面に渡って表示される一覧表122の表示
画面を切り替えるボタンであり、「次頁」ボタン123
aがクリックされると次の画面(表示される画面より古
い履歴のデータが表示される画面)が表示され、「戻
る」ボタン123bがクリックされると前の画面(表示
される画面より新しい履歴のデータが表示される画面)
が表示される。
【0126】「エラー解除」ボタン123cは、監視装
置70の操作者がエラー発生の表示を解除する際にクリ
ックされるボタンであり、この「エラー解除」ボタン1
23cがクリックされると、表示されるエラー報知画面
120の第2画面が消去されると共に、エラー報知画面
120の第1画面から対応する端末ゴミ処理機Aの表示
(登録番号およびファイル番号)が消去される。
【0127】次に、図7から図16のフローチャートを
参照して、上記のように構成された端末ゴミ処理機Aお
よび監視装置70で実行される各処理について説明す
る。図7は、端末ゴミ処理機Aの有機廃棄物処理装置1
で実行される運転条件設定処理のフローチャートであ
る。運転条件設定処理は有機廃棄物処理装置1の操作パ
ネル16bからの入力に基づいて実行され、有機廃棄物
処理装置1において実行される有機廃棄物の処理条件、
即ち、有機廃棄物処理装置1の運転条件を設定するため
の処理である。
【0128】この運転条件設定処理では、まず、設定キ
ー16dが入力されたか否かを確認し(S1)、入力さ
れていなければ(S1:No)、この運転条件設定処理
を終了する。運転条件設定処理が実行される際には、有
機廃棄物処理装置1の電源はオンの状態である。このた
め、運転条件設定処理の開始時には、LCD16aに処
理槽5内の有機廃棄物の状態、その温度、水分率、PH
および運転モード、攪拌のインターバルが表示される処
理状態モニター画面101が表示されている。
【0129】一方、S1の処理で確認した結果、設定キ
ー16dが入力されていれば(S1:Yes)、運転モ
ード設定画面102をLCD16aに表示し(S2)、
運転モードが入力されたか否か、即ち、「堆肥化モー
ド」ボタン102aまたは「減量化モード」ボタン10
2bのいずれかが入力されたかを確認し(S3)、入力
されていれば(S3:Yes)、入力された運転モード
が堆肥化モードであるか否かを確認する(S4)。その
結果、入力された運転モードが堆肥化モードであれば
(S4:Yes)、堆肥化モードフラグ33bをオンし
た後(S5)、堆肥化条件設定フラグ34cがオンされ
ているか否かを確認する(S6)。
【0130】ここで、堆肥化条件設定フラグ34cがオ
フであれば(S6:No)、堆肥化条件メモリ34aに
書き込まれている運転条件はないということであり、R
OM32に記憶される堆肥化モードの条件(運転条件)
を読み出す(S7)。読み出された条件は、温度設定画
面103、水分率設定画面104、攪拌設定画面10
5、PH設定画面106のそれぞれに表示され、また、
各画面103〜106においては条件の入力が行えるよ
うになっている。このため、各画面103〜106にお
いて条件がそれぞれ入力されたか否かを確認し(S
8)、条件が入力されていれば(S8:Yes)、入力
された条件が堆肥化モードの運転条件の範囲内であるか
否か判断する(S9)。入力された条件が堆肥化モード
の運転条件の範囲内であれば(S9:Yes)、設定が
終了したか否かを確認する(S10)。この設定の終了
は、LCD16aにPH設定画面106が表示される状
態において決定キー16fが押下されることにより、運
転条件の設定終了と判断する。
【0131】そして設定終了であれば(S10:Ye
s)、読み出された条件(S7もしくはS15の処理に
よる)に対し変更された条件があるか否かを確認し(S
11)、変更された条件があれば(S11:Yes)、
変更された条件を読み出した条件に上書きし、その上書
きされた条件を運転条件として設定する(S12)。そ
の後、設定された運転条件を堆肥化条件メモリ34aに
書き込み、堆肥化条件設定フラグ34cをオンし(S1
3)、設定された運転条件と堆肥化モードフラグ33b
のオンとをPC50へ送信して(S14)、この運転条
件設定処理を終了する。
【0132】また、S6の処理で確認した結果、堆肥化
条件設定フラグ34cがオンであれば(S6:Ye
s)、堆肥化条件メモリ34aに書き込まれている運転
条件があるので、堆肥化条件メモリ34aに記憶される
堆肥化モードの条件(運転条件)を読み出す(S1
5)。S15の処理の後は、その処理をS8の処理へと
移行し、ROM32から運転条件が読み出された場合と
同様にS8以降の処理を実行する。
【0133】更に、S8の処理で確認した結果、(温度
設定画面103、水分率設定画面104、攪拌設定画面
105、PH設定画面106のいずれかの画面におい
て)条件の入力がなされていなければ(S8:No)、
(条件の入力されていない画面において)条件の入力を
待機する。また、S10の処理で確認した結果、設定が
終了していなければ(S10:No)、その処理をS8
の処理に移行する。
【0134】加えて、S9の処理で確認した結果、入力
された条件が堆肥化モードの条件範囲(ROM32に記
憶される堆肥化モード条件の許容範囲)の範囲外であれ
ば、LCD16aにエラーメッセージ「適正値範囲外で
す」を表示した後(S16)、その処理をS8の処理に
移行して新たな条件の入力を待機する。
【0135】また、S11の処理で確認した結果、読み
出された条件に対し変更された条件がなければ(S1
1:No)、更に、読み出された条件がROM32から
読み出された条件であるか否かを確認し(S17)、そ
の結果、読み出された条件がROM32から読み出され
ていれば(S17:Yes)、ROM32に記憶されて
いる堆肥化モードの条件を運転条件として設定する(S
18)。その後、その処理をS14の処理へ移行する。
【0136】一方、S17の処理で確認した結果、読み
出された条件がROM32から読み出された条件でなけ
れば(S17:No)、条件はEEPROM34から読
み出されているので、EEPROM34の堆肥化条件メ
モリ34aに記憶されている堆肥化モードの条件を運転
条件として設定する(S19)。その後、その処理をS
14の処理へ移行する。
【0137】また、S4の処理で確認した結果、入力さ
れた運転モードが堆肥化モードでなければ(S4:N
o)、入力された運転モードは減量化モードであるので
堆肥化モードフラグ33bをオフし(S25)、その
後、減量化条件設定フラグ34dがオンされているか否
かを確認する(S26)。
【0138】ここで、減量化条件設定フラグ34dがオ
フであれば(S26:No)、減量化条件メモリ34b
に書き込まれている運転条件はないということであり、
ROM32に記憶される減量化モードの条件(運転条
件)を読み出す(S27)。S27以降の処理は堆肥化
条件の設定と同様の手順で実行される。
【0139】そして、読み出された条件は、温度設定画
面103、水分率設定画面104、PH設定画面106
のそれぞれに表示され、また、各画面においては条件の
入力が行えるようになっている。このため、各画面10
3,104,106において条件がそれぞれ入力された
か否かを確認し(S28)、条件が入力されていれば
(S28:Yes)、入力された条件が減量化モードの
運転条件の範囲内であるか否か判断する(S29)。入
力された条件が減量化モードの運転条件の範囲内であれ
ば(S29:Yes)、設定が終了したか否かを確認す
る(S30)。この設定の終了は、LCD16aにPH
設定画面106が表示される状態において決定キー16
fが押下されることにより、運転条件の設定終了と判断
する。
【0140】そして設定終了であれば(S30:Ye
s)、読み出された条件(S27もしくはS35の処理
による)に対し変更された条件があるか否かを確認し
(S31)、変更された条件があれば(S31:Ye
s)、変更された条件を読み出した条件に上書きし、そ
の上書きされた条件を運転条件として設定する(S3
2)。その後、設定された運転条件を減量化条件メモリ
34bに書き込み減量化条件設定フラグ34dをオンし
(S33)、設定された運転条件と堆肥化モードフラグ
33bのオフとをPC50へ送信して(S34)、この
運転条件設定処理を終了する。
【0141】また、S26の処理で確認した結果、減量
化条件設定フラグ34dがオンであれば(S26:Ye
s)、減量化条件メモリ34bに書き込まれている運転
条件があるので、減量化条件メモリ34bに記憶される
減量化モードの条件(運転条件)を読み出す(S3
5)。S35の処理の後は、その処理をS28の処理へ
と移行し、ROM32から運転条件が読み出された場合
と同様にS28以降の処理を実行する。
【0142】更に、S28の処理で確認した結果、(温
度設定画面103、水分率設定画面104、PH設定画
面106の画面のいずれかの画面において)条件の入力
がなされていなければ(S28:No)、(条件の入力
されていない画面において)条件の入力を待機する。
【0143】加えて、S29の処理で確認した結果、入
力された条件が減量化モードの条件範囲(ROM32に
記憶される減量化モード条件の許容範囲)の範囲外であ
れば、LCD16aにエラーメッセージ「適正値範囲外
です」を表示した後(S36)、その処理をS28の処
理に移行して新たな条件の入力を待機する。更に、S3
0の処理で確認した結果、設定が終了していなければ
(S30:No)、その処理をS28の処理に移行す
る。
【0144】また、S31の処理で確認した結果、読み
出された条件に対し変更された条件がなければ(S3
1:No)、更に、読み出された条件がROM32から
読み出された条件であるか否かを確認し(S37)、そ
の結果、読み出された条件がROM32から読み出され
ていれば(S37:Yes)、ROM32に記憶されて
いる減量化モードの条件を運転条件として設定する(S
38)。その後、その処理をS34の処理へ移行する。
【0145】一方、S37の処理で確認した結果、読み
出された条件がROM32から読み出された条件でなけ
れば(S37:No)、条件はEEPROM34から読
み出されているので、EEPROM34の減量化条件メ
モリ34bに記憶されている減量化モードの条件を運転
条件として設定する(S39)。その後、その処理をS
34の処理へ移行する。
【0146】図8は、端末ゴミ処理機Aの有機廃棄物処
理装置1で実行される運転開始処理のフローチャートで
ある。運転開始処理は有機廃棄物処理装置1の開始キー
16gが押下されると開始され、運転条件設定処理によ
って設定された条件で有機廃棄物処理装置1の運転を開
始するための処理である。
【0147】この運転開始処理では、まず、開始キー1
6gが入力されたか否かを確認し(S41)、開始キー
16gが入力されていなければ(S41:No)、この
運転開始処理を終了する。一方、S41の処理で確認し
た結果、開始キー16gが入力されていれば(S41:
Yes)、更に、堆肥化モードフラグ33bがオンされ
ているか否かを確認する(S42)。ここで、堆肥化モ
ードフラグ33bがオンであれば(S42:Yes)、
堆肥化条件設定フラグ34cがオンされているか否かを
確認し(S43)、その結果、堆肥化条件設定フラグ3
4cがオンであれば(S43:Yes)、EEPROM
34の堆肥化条件メモリ34cに記憶される堆肥化モー
ドの運転条件に基づいて、温度調節処理、水分率調節処
理、PH調節処理などを含む制御プログラム32aを実
行して(S44)、この運転開始処理を終了する。
【0148】また、S43の処理で確認した結果、堆肥
化条件設定フラグ34cがオフであれば(S43:N
o)、ROM32に記憶される堆肥化モードの運転条件
(堆肥化条件)に基づいて制御プログラム32aを実行
し(S45)、この運転開始処理を終了する。
【0149】一方、S42の処理で確認した結果、堆肥
化モードフラグ33bがオフあれば(S42:No)、
減量化条件設定フラグ34dがオンされているか否かを
確認する(S46)。その結果、減量化条件設定フラグ
34dがオンであれば(S46:Yes)、EEPRO
M34の減量化条件メモリ34bに記憶される減量化モ
ードの運転条件に基づいて、温度調節処理、水分率調節
処理、PH調節処理などを含む制御プログラム32aを
実行し(S47)、この運転開始処理を終了する。
【0150】また、S46の処理で確認した結果、減量
化条件設定フラグ34dがオフであれば(S46:N
o)、ROM32に記憶される減量化モードの運転条件
(減量化条件)に基づいて制御プログラム32aを実行
し(S48)、この運転開始処理を終了する。
【0151】図9は、端末ゴミ処理機Aの有機廃棄物処
理装置1で実行される運転データ送信処理のフローチャ
ートである。運転データ送信処理は、有機廃棄物処理装
置1に備えられたセンサ12〜14により検出された処
理槽5内の有機廃棄物の状態(温度、水分率、PH)
を、PC50へ送信するための処理である。
【0152】この運転データ送信処理では、センサ12
〜14から入力される処理槽5(処理槽5内の有機廃棄
物)の温度、水分率、PHをリアルタイムデータメモリ
33aに書き込む(S51)。そして、リアルタイムデ
ータメモリ33aに書き込まれたデータをPC50へ送
信し(S52)、この運転データ送信処理を終了する。
【0153】尚、センサ12〜14により連続的に検出
されるアナログデータは、A/Dコンバータ42により
デジタルデータ化された後に入力されるが、かかる場合
にCPU31のタイマ31aによって所定のサンプリン
グタイム毎にサンプリングされて入力され、そのサンプ
リングされたデータがS51の処理によりリアルタイム
データメモリ33aに書き込まれる。
【0154】図10は、端末ゴミ処理機Aの有機廃棄物
処理装置1で実行される温度調節処理のフローチャート
である。温度調節処理は制御プログラム32aの一部と
してROM32に記憶されており、処理槽5で実際に処
理される有機廃棄物が運転条件設定処理で設定された温
度条件で処理されるように、温度センサ12の検出値に
基づいて制御を行うためのプログラムである。具体的に
は温度調節は第1自動ダンパ21の開閉を制御して、処
理槽5へ供給される熱風を調節することにより実行され
る。尚、図10〜図12に示すフローチャートでは、R
OM32に記憶される堆肥化条件或いは減量化条件が運
転条件として設定されたものとする。
【0155】この温度調節処理では、まず、リアルタイ
ムデータメモリ33aに書き込まれた温度データを読み
取る(S61)。これにより、処理槽5で処理されてい
る有機廃棄物の温度を読み取ることとなる。次に、運転
モードが堆肥化モードであるか否か(堆肥化モードフラ
グ33bのオンか否か)を確認し(S62)、確認の結
果、運転モードが堆肥化モードであれば(S62:Ye
s)、更に、S61の処理で読み取った温度データが6
0℃(運転条件設定処理で設定された堆肥化モードの温
度条件の上限)以上であるか否かを判断し(S63)、
ここで、その温度データが60℃以上であれば(S6
3:Yes)、第1自動ダンパ21を開放して(S6
4)この温度調節処理を終了する。
【0156】また、S63の処理で確認した結果、S6
1の処理で読み取った温度データが60℃未満であれば
(S63:No)、その温度データが40℃(運転条件
設定処理で設定された堆肥化モードの温度条件の下限)
以下であるか否かを判断し(S65)、ここで、その温
度データが40℃を越えていれば(S65:No)、こ
の温度調節処理を終了する。一方、S65の処理で判断
した結果、S61の処理で読み取った温度データが40
℃以下(S65:Yes)であると、第1自動ダンパ2
1を開じて(S66)この温度調節処理を終了する。
【0157】更に、S62の処理で確認した結果、運転
モードが堆肥化モードでなければ(S62:No)、運
転モードは減量化モードであり、S61の処理で読み取
った温度データが60℃(運転条件設定処理で設定され
た減量化モードの温度条件の上限)以上であるか否かを
判断する(S67)。ここで、その温度データが60℃
以上であれば(S67:Yes)、第1自動ダンパ21
を開放して(S68)この温度調節処理を終了する。
【0158】また、S67の処理で確認した結果、S6
1の処理で読み取った温度データが60℃未満であれば
(S67:No)、その読み取った温度データが50℃
(運転条件設定処理で設定された減量化モードの温度条
件の下限)以下であるか否かを判断し(S69)、ここ
で、その温度データが50℃を越えていれば(S69:
No)、この温度調節処理を終了する。一方、S69の
処理で判断した結果、S61の処理で読み取った温度デ
ータが50℃以下(S69:Yes)であると、第1自
動ダンパ21を開じて(S70)この温度調節処理を終
了する。
【0159】図11は、端末ゴミ処理機Aの有機廃棄物
処理装置1で実行される水分率調節処理のフローチャー
トである。水分率調節処理は制御プログラム32aの一
部としてROM32に記憶されており、処理槽5で実際
に処理される有機廃棄物が運転条件設定処理で設定され
た水分率条件で処理されるように、水分センサ14の検
出値に基づいて水タンク29の電磁弁を開閉するなどの
制御を行わせるプログラムである。
【0160】この水分率調節処理では、まず、リアルタ
イムデータメモリ33aに書き込まれた水分率データを
読み取る(S71)。これにより、処理槽5で処理され
ている有機廃棄物の水分率を読み取ることとなる。次
に、運転モードが堆肥化モードであるか否か(堆肥化モ
ードフラグ33bがオンかオフか)を確認し(S7
2)、確認の結果、運転モードが堆肥化モードであれば
(S72:Yes)、更に、S71の処理で読み取った
水分率データが50%(運転条件設定処理で設定された
堆肥化モードの水分率条件の上限)以上であるか否かを
確認する(S73)。その結果、読み取った水分率デー
タが50%未満であれば(S73:No)、読み取った
水分率データが40%以上であるか否かを確認する(S
74)。ここで、読み取った水分率データが40%未満
であれば(S74:No)、更に読み取った水分率デー
タが35%以下であるか否かを確認し(S75)、その
水分率データが35%以下であったならば(S75:Y
es)、水分補給が必要なタイミングであるので、水タ
ンク29の電磁弁を開放して散水し(S76)、水分率
フラグ33cをオンして(S77)、この水分率調節処
理を終了する。
【0161】また、S75の処理で確認した結果、読み
取った水分率データが35%以下でなければ(S75:
Yes)、有機廃棄物の水分率は35%〜40%の間で
あり、この水分率調節処理を終了する。これにより、有
機廃棄物の水分率が35%〜40%である場合、実行中
の処理が継続される。つまり、散水中であれば散水が継
続して実行され、また、止水中であれば止水されたまま
となる。
【0162】更に、S74の処理で確認した結果、読み
取った水分率データが40%以上であると(S74:Y
es)、水分率フラグ33cがオンされているか否かを
確認し(S78)、水分率フラグ33cがオフであれば
(S78:No)、既に散水は終了している(止水され
ている)ので、この水分率調整処理を終了する。一方、
S78の処理で確認した結果、水分率フラグ33cがオ
ンであれば(S78:Yes)、電磁弁を閉じて止水す
る(S79)と共に、水分率フラグ33cをオフし(S
80)、この水分率調節処理を終了する。
【0163】加えて、S73の処理で確認した結果、読
み取った水分率データが50%以上であれば(S73:
Yes)、各処理を実行し(S81)、この水分率調節
処理を終了する。各処理(S81)では、エラーメッセ
ージの表示や水分を蒸発させるための加熱処理などが実
行される。
【0164】一方、S72の処理で確認した結果、運転
モードが堆肥化モードでなけれれば(S72:No)、
運転モードは減量化モードであり、S71の処理で読み
取った水分率データが70%(運転条件設定処理で設定
された減量化モードの水分率条件の上限)以上であるか
否かを確認する(S82)。その結果、読み取った水分
率データが70%未満であれば(S82:No)、読み
取った水分率データが60%以上であるか否かを確認す
る(S83)。ここで、読み取った水分率データが60
%未満であれば(S83:No)、更に読み取った水分
率データが50%以下であるか否かを確認し(S8
4)、その水分率データが50%以下であったならば
(S84:Yes)、水分補給が必要なタイミングであ
るので、水タンク29の電磁弁を開放して散水し(S8
5)、水分率フラグ33cをオンして(S86)、この
水分率調節処理を終了する。
【0165】また、S84の処理で確認した結果、読み
取った水分率データが50%以下でなければ(S84:
Yes)、有機廃棄物の水分率は50%〜60%の間で
あり、この水分率調節処理を終了する。更に、S83の
処理で確認した結果、読み取った水分率データが60%
以上であると(S83:Yes)、水分率フラグ33c
がオンされているか否かを確認し(S87)、水分率フ
ラグ33cがオフであれば(S87:No)、既に散水
は終了している(止水されている)ので、この水分率調
整処理を終了する。一方、S87の処理で確認した結
果、水分率フラグ33cがオンであれば(S87:Ye
s)、電磁弁を閉じて止水する(S88)と共に、水分
率フラグ33cをオフする(S89)。
【0166】加えて、S82の処理で確認した結果、読
み取った水分率データが70%以上であれば(S82:
Yes)、各処理を実行して(S90)、この水分率調
節処理を終了する。各処理(S90)ではS81の処理
と同様の処理が実行される。
【0167】図12は、端末ゴミ処理機Aの有機廃棄物
処理装置1で実行されるPH調節処理のフローチャート
である。PH調節処理は制御プログラム32aの一部と
してROM32に記憶されており、処理槽5で実際に処
理される有機廃棄物が運転条件設定処理で設定されたP
H条件で処理されているかをPHセンサ13の検出値に
よって監視する処理である。
【0168】このPH調節処理では、まず、リアルタイ
ムデータメモリ33aに書き込まれたPHが運転条件の
範囲外となったか否かを確認する(S91)。ここで、
リアルタイムデータメモリ33aに書き込まれたPHが
設定された運転条件の範囲内であれば(S91:N
o)、このPH調節処理を終了する。
【0169】一方、S91の処理で確認した結果、リア
ルタイムデータメモリ33aに書き込まれたPHが運転
条件の範囲外であれば、ブザー40を呼動してエラーを
報知する。このエラーの報知は、有機廃棄物処理装置1
のLCD16aにエラーメッセージを表示することや、
警告ランプを設けてそれを点灯すること、またはエラー
信号をPC50へ送信する事により行っても良い。
【0170】エラーが報知されると、操作者はいち早く
PH異常に気付くことができ、PH調整材(硫酸アンモ
ニウム、硝酸アンモニウム、塩化アンモニウムやC/N
比の小さな(大きな)ゴミ)の投入などを実行して、迅
速にPHを回復させることができる。このPH調節処理
では、検出されたPHが設定された条件の範囲外となる
と、直ちにエラーが報知されたが、新たに有機廃棄物を
投入した際には、処理されている系内の組成が変化する
ため、一時的にPHが変動することがある。このため、
所定時間を経過してもPHが回復しない場合にエラーを
報知するようにしても良い。
【0171】図13は、端末ゴミ処理機AのPC50で
実行されるエラー報知処理のフローチャートを示した図
である。有機廃棄物処理装置1では、温度調節処理、水
分率調節処理により処理中の有機廃棄物が設定された運
転条件で処理されるように熱や水分の供給が制御されて
いるが、例えば水タンク29の貯水切れや熱源の断線、
異常発酵などが生じると、温度調節処理、水分率調節処
理が実行されても処理中の有機廃棄物が設定された運転
条件で処理されないことがある。エラー報知処理は、か
かる場合にエラーが発生したことを報知するための処理
である。
【0172】このエラー報知処理では、まず、リアルタ
イムデータメモリ33aに書き込まれた温度、水分率の
データが設定された運転条件の範囲外か否かを確認し
(S93)、範囲内であれば(S93:No)このエラ
ー報知処理を終了する。一方、S93の処理で確認した
結果、リアルタイムデータメモリ33aに書き込まれた
温度、水分率のデータが設定された運転条件の範囲外で
あれば(S93:Yes)、タイマ31aを所定時間に
セットする(S94)。これにより所定時間(例えば略
10分など)の計時を行う。次いで、タイマ31aが終
了したか否かを確認し(S95)、終了していれば(S
95:Yes)、運転条件の範囲外であったデータ(温
度または水分率)が運転条件の範囲内へ復帰したか否か
を確認する(S96)。そして、範囲内へ復帰していれ
ば(S96:Yes)このエラー報知処理を終了する。
また、S96の処理で確認した結果、運転条件の範囲外
であったデータが運転条件の範囲内へ復帰していなけれ
ば(S96:No)、ブザー40を呼動してエラーを報
知し、このエラー報知処理を終了する。
【0173】図14は、端末ゴミ処理機AのPC50で
実行されるデータストレージ処理のフローチャートを示
した図である。データストレージ処理は、有機廃棄物処
理装置1のセンサ12〜14によりリアルタイムに検出
される検出値(温度、水分率、PH)と設定された運転
条件とをPC50のハードディスク55に記憶すると共
に、コントロールセンタの監視装置70へ送信する処理
である。
【0174】このデータストレージ処理では、まず、有
機廃棄物処理装置1から送信されたデータの受信である
か否かを確認する(S101)。確認の結果、有機廃棄
物処理装置1からのデータ受信でなければ(S101:
No)、このデータストレージ処理を終了する。また、
S101の処理で確認した結果、有機廃棄物処理装置1
からのデータ受信であれば(S101:Yes)、受信
したデータを受信データメモリ54aに書き込み(S1
02)、次に受信データメモリ54aに書き込まれたデ
ータをハードディスク55の測定データメモリ55aに
書き込む(S103)。そして、測定データメモリ55
aに書き込まれたデータに、登録番号メモリ55bに記
憶される端末ゴミ処理機Aの登録番号を付加して送信デ
ータメモリ54bに書き込み(S104)、書き込んだ
該データを所定のプロトコルに従ってコントロールセン
タの監視装置70へ送信し(S105)、このデータス
トレージ処理を終了する。
【0175】図15は、コントロールセンタの監視装置
70で実行されるデータ受信処理のフローチャートを示
した図である。データ受信処理は、端末ゴミ処理機Aか
ら送信されたデータを受信し、そのデータの送信元の端
末ゴミ処理機Aの情報(登録番号)と対応つけてハード
ディスク75に書き込む処理である。
【0176】このデータ受信処理では、まず、端末ゴミ
処理機Aから送信されたデータの受信であるか否かを確
認する(S111)。その結果、端末ゴミ処理機Aから
送信されたデータの受信でなければ(S111:N
o)、このデータ受信処理を終了する。一方、S111
の処理で確認した結果、端末ゴミ処理機Aから送信され
たデータの受信であれば(S111:Yes)、受信し
たデータを受信データメモリ74aに書き込み(S11
2)、受信データメモリ74aに記憶された該データに
付された登録番号を登録番号メモリ75bを参照して確
認する(S113)。そして、確認された登録番号をキ
ーとして、端末データメモリ75aの対応するレコード
エリアに、受信データメモリ74aに記憶されたデータ
を追加する形で書き込む(S114)。その後、端末デ
ータメモリ75aに書き込まれたデータをCRTディス
プレイ77のモニター画面110の対応する位置に表示
して(S115)、このデータ受信処理を終了する。
【0177】このデータ受信処理では、受信したデータ
(端末ゴミ処理機Aから送信された運転条件、温度、水
分率、PH)は、全て端末データメモリ75aに記憶さ
れる。そして、端末データメモリ75aに記憶された最
新のデータがCRTディスプレイ77に出力され、その
出力されたデータによりモニター画面110に表示され
ている先のデータが更新される。これにより、常に新し
いデータがCRTディスプレイ77に表示される。
【0178】図16は、監視装置70で実行されるエラ
ー判定処理のフローチャートを示した図である。エラー
判定処理は、端末ゴミ処理機Aから送信された運転条件
と、該端末ゴミ処理機Aから随時送信される処理中の有
機廃棄物の状態を示すデータ(各センサ12〜14によ
り検出される温度、水分率、PH)とを比較することに
より、有機廃棄物処理装置1において有機廃棄物の処理
が適正に行われているか否かを監視する処理である。
【0179】このエラー判定処理では、まず、データ受
信処理により端末データメモリ75aに書き込まれたデ
ータの内、各センサ12〜14により検出された各デー
タが、運転条件として記憶されている設定値の範囲外で
あるか否かを判断する(S121)。判断の結果、該デ
ータが設定値の範囲内であれば(S121:No)、こ
のエラー判定処理を終了する。
【0180】また、S121の処理で判断した結果、該
データが設定値の範囲外であれば(S121:Ye
s)、継続して所定時間(例えば略10分など)以上そ
の状態が続いているか否か、つまり、所定時間以上にわ
たり異常を示す(設定値の範囲外の)データが検出され
たか否かを確認する(S122)。ここで、所定時間以
上にわたり異常を示すデータが検出されなかった場合に
は(S122:No)、このエラー判定処理を終了す
る。
【0181】一方、S122の処理で確認した結果、所
定時間以上にわたり異常を示すデータが検出された場合
には(S122:Yes)、その異常を示すデータを検
出した端末ゴミ処理機Aについてエラー発生と判定し、
CRTディスプレイ77に「エラー発生」のメッセージ
と、エラー発生が判定された端末ゴミ処理機Aの登録番
号と、その端末ゴミ処理機Aから送信されたデータが記
憶されたファイルのファイル番号とをエラー報知画面1
20の第1画面の書式で表示する(S123)。そし
て、かかるエラー報知画面120の第1画面上から表示
される登録番号121の入力を確認し(S124)、登
録番号121が入力されていれば(S124:Ye
s)、入力された登録番号121に対応する(端末ゴミ
処理機Aから送信された)データについて、最新データ
から所定時間前迄のデータを端末データメモリ75aか
ら読み出す(S125)。そして、読み出したデータ
を、エラー報知画面120の第2画面の書式において新
しいデータ順(時系列)で表示されるようにCRTディ
スプレイ77に出力する(S126)。
【0182】次に、コマンド入力ボタン123が入力さ
れたか否かを確認し(S127)、入力されていれば
(S127:Yes)、CRTディスプレイ77に出力
されたエラー報知画面120の第2画面において、入力
されたボタンが何かを確認する(S128)。ここで、
入力されたボタンがキャンセルコマンドの入力ボタンで
あれば(S128:キャンセルコマンド)、このエラー
判定処理を終了する。また、「次頁」ボタン123aで
あれば(S128:「次頁」ボタン)、複数頁で構成さ
れるエラー報知画面120の第2画面の次頁の画面(表
示画面より古い履歴のデータが表示されるエラー報知画
面120の第2画面)を表示する(S129)。更に、
S128の処理で確認した結果、「戻る」ボタン123
bが入力されていると(S128:「戻る」ボタン)、
前の画面(表示される画面より新しい履歴のデータが表
示されるエラー報知画面120の第2画面)を表示する
(S130)。一方、S128の処理で確認した結果、
「エラー解除」ボタン123cが入力されていると、表
示されるエラー報知画面120の第2画面を消去すると
共に、エラー報知画面120の第1画面から対応する端
末ゴミ処理機Aの表示(登録番号およびファイル番号)
を消去する。(S131)、このS129,S130,
S131の処理の後は、その処理をS127の処理へ移
行し、コマンド入力ボタン123またはキャンセルコマ
ンドの入力を待機する。
【0183】また、S124の処理で確認した結果、登
録番号121が入力されていなければ(S124:N
o)、登録番号121の入力(選択)を待機する。更
に、S127の処理で確認した結果、コマンド入力ボタ
ン123が入力されていなければ(S127:No)、
コマンド入力ボタン123の入力を待機する。
【0184】以上、上記実施例において説明したよう
に、本発明の有機廃棄物処理装置1および該有機廃棄物
処理装置1を備えた有機廃棄物処理システムによれば、
処理槽5に投入された有機廃棄物の処理モードを堆肥化
処理または減量化処理のいずれかに設定することがで
き、設定された処理モードに対応して有機廃棄物を処理
することができる。よって、1の有機廃棄物処理装置1
において堆肥化処理および減量化処理のいずれも実行す
ることができる。また、有機廃棄物処理装置1に設けら
れたセンサ12〜14により処理中の有機廃棄物の状態
を検出し、その検出された状態に応じて熱や水分の供給
やPH調節を的確に実行することができる。更に、検出
された処理中の有機廃棄物の状態を、コンロトールセン
タの監視装置70により監視することができるので、昼
夜を問わず長期間運転される有機廃棄物処理装置1を遠
隔地において効率的に監視することができる。
【0185】尚、本実施例において、請求項1記載のモ
ード設定手段としては、図7のフローチャートのS5お
よびS25の処理が該当する。請求項1記載の処理実行
手段としては、図8のフローチャートのS45,S48
の処理が該当する。請求項3記載の条件変更手段として
は図7のフローチャートのS7〜S12の処理とS27
〜S32の処理が該当する。請求項3記載の優先選択手
段としては、図8のフローチャートのS43の処理にお
けるYESの分岐とS46の処理におけるYESの分岐
とが該当する。請求項5記載の温度判断手段としては図
10のフローチャートのS63,S65,S67,S6
9の処理が該当する。請求項5記載の温度調節手段とし
ては図10のフローチャートのS64,S66,S6
8,S70の処理が該当する。請求項7記載の水分率判
断手段としては、図11のフローチャートのS73〜S
75の処理と、S82〜S84の処理が該当する。請求
項7記載の水分率調節手段としては、図11のフローチ
ャートのS76,S79,S85,S88の処理が該当
する。請求項9記載のPH判断手段としては、図12の
フローチャートのS91の処理が該当し、PH報知手段
としては図12のフローチャートのS92の処理が該当
する。請求項10記載の温度報知手段としては、図13
のフローチャートのS97の処理が該当する。請求項1
1記載の水分率報知手段としては、図13のフローチャ
ートのS97の処理が該当する。請求項12記載の判断
手段としては、図16のフローチャートのS121の処
理が該当する。請求項14記載の受信ステップとしては
図15のフローチャートのS111の処理が該当し、監
視ステップとしては図16のフローチャートのS121
〜S126の処理が該当し、判断ステップとしては図1
6のフローチャートのS121の処理が該当し、報知ス
テップとしては図16のフローチャートのS123の処
理が該当する。また、請求項8記載の弁としては、明細
書中における水タンク29の電磁弁が該当する。
【0186】以上、実施例に基づき本発明を説明した
が、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形
が可能であることは容易に推察できるものである。
【0187】本実施例では、外気供給は外気供給ファン
25により外気を吸引して実行されたが、これに代え
て、コンプレッサや空気ボンベなどにより圧縮空気を処
理槽5へ供給するようにしても良い。これによれば、処
理槽5の有機廃棄物が発酵或いは分解することによりガ
スを発生しても、加圧状態で処理槽5へ空気を供給する
ことができるので、処理槽5内で発生したガス(臭気を
有するガス)が外気供給配管24を逆流して系外へ排出
されることがない。また、特に好気性バチルス菌により
有機廃棄物を堆肥化する際に、酸素不足は好気性バチル
ス菌の活動を低下させるが、加圧状態で処理槽5へ空気
が供給されると処理槽5内での酸素不足を防止し、好気
性バチルス菌の活動を良好に維持することができる。ま
た、外気供給を効率的に行うために、酸素センサを処理
槽5内に設け、その酸素センサにより検出される酸素濃
度に応じて外気の供給量を制御しても良い。
【0188】また、エラー報知処理においては、エラー
発生から所定時間後のデータを読み取ることによりエラ
ーの発生状態を認識してその報知を行ったが、所定時間
内のデータの変化率からエラーの発生状態を認識するよ
うに構成しても良い。
【0189】更に、PH調節処理ではPH異常は報知さ
れるのみであったが、供給装置を備えたホッパを設け、
該ホッパに充填されたPH調整材を異常時に定量ずつ投
入してPH調節を実行するように構成しても良い。
【0190】加えて水タンク29にはヒータを設け、散
水時にはかかるヒータにより適温に加熱された温水が供
給されるように構成しても良い。これによれば、水分補
給により処理される有機廃棄物の温度を著しく低下させ
ることが無く、菌の活動状態を適正に維持することがで
きる。
【0191】本実施例では、処理槽の底部に設けられた
温度センサ12bにより検出される温度を処理槽5内温
度(有機廃棄物の温度)としているが、処理槽5の側壁
中央部に設けられた温度センサ12aと温度センサ12
bとの2箇所の温度センサ12の測定値の平均値を処理
槽5内の温度として採用しても良い。また、いずれの温
度センサ12a、12bの値を採用するかを選択するこ
とができるように構成しても良い。これにより、一層、
正確に処理物の状態を推測することができる。尚、PH
センサ13、水分センサ14についても同様に、複数箇
所に各センサを配設し、その平均値を用いる或いは選択
されたセンサにより検出された検出値によって有機廃棄
物処理装置1の制御を行っても良い。
【0192】更に、本実施例では、PC50と監視装置
70とは電話回線65を介して相互に接続されたが、I
SDNなどのデジタル回線や、ADSL、光ファイバー
網などを介して接続しても良い。また、データ送受信に
関する通信規約は必ずしも専用のプロトコルに限られた
ものではなく、TCP/IPプロトコルを用いても良
い。加えて、送受信されるデータをHTML言語で記述
し、インターネットのシステムを用いて本実施例の有機
廃棄物処理システムを構成しても良い。
【0193】
【発明の効果】 請求項1記載の有機廃棄物処理装置に
よれば、処理槽に投入された有機廃棄物の処理モードを
堆肥化処理または減量化処理のいずれかに設定すること
ができ、設定された処理モードに対応して、予め記憶さ
れる条件を選択し、その選択した条件に基づいて処理槽
に投入された有機廃棄物を処理することができる。よっ
て、1の有機廃棄物処理装置において堆肥化処理および
減量化処理のいずれも実行することができるという効果
がある。つまり、有機廃棄物はその組成により堆肥化処
理するのに適する場合と、減量化処理するのに適する場
合があるが、どちらの場合にも対応することができるの
で、堆肥化装置と減量化装置の両方を用意せずとも種々
の有機廃棄物を処理することができ、低コストで種々の
有機廃棄物の処理を実行することができる。また、予め
記憶される条件に基づいて堆肥化処理または減量化処理
を実行することができるので、操作者は煩雑な設定をわ
ざわざ行うことなく、簡便に有機廃棄物を処理すること
ができる。
【0194】請求項2記載の有機廃棄物処理装置によれ
ば、請求項1記載の有機廃棄物処理装置の奏する効果に
加え、堆肥化条件記憶手段は堆肥化モードの発酵条件に
ついて少なくとも処理温度は略40℃〜略60℃、水分
率は略35%〜略50%、PH値は略7〜略9として記
憶し、減量化条件記憶手段は減量化モードの処理条件に
ついて少なくとも処理温度は略50℃〜略60℃、水分
率は略50%〜略70%、PH値は略3.5〜略5とし
て記憶する。堆肥化条件記憶手段または減量化条件記憶
手段に記憶される条件に基づいて処理槽の有機廃棄物は
処理されるが、各処理を良好に行うための処理条件が堆
肥化条件記憶手段と減量化条件記憶手段とにそれぞれ記
憶されているので、堆肥化または減量化する有機廃棄物
を適切に処理することができるという効果がある。
【0195】請求項3記載の有機廃棄物処理装置によれ
ば、請求項1または2に記載の有機廃棄物処理装置の奏
する効果に加え、優先選択手段は、条件変更手段により
変更された条件を、堆肥化条件記憶手段あるいは減量化
条件記憶手段に予め記憶される条件に代えて、優先的に
処理条件として選択するので、操作者は、所望時に所望
の条件により有機廃棄物の処理を実行することができる
という効果がある。
【0196】請求項4記載の有機廃棄物処理装置によれ
ば、請求項3に記載の有機廃棄物処理装置の奏する効果
に加え、条件変更手段は処理温度および水分率について
その上限値と下限値とを設定するので、設定された上限
値と下限値との範囲内で有機廃棄物の処理を実行するよ
うに制御を行うことができるという効果がある。また、
処理条件に幅を持たせて設定することにより、処理中の
有機廃棄物の状態変化に過敏に反応して制御が行われる
ことが無く、不要なエラーの発生を抑制することができ
るという効果がある。
【0197】請求項5または6に記載の有機廃棄物処理
装置によれば、請求項1から4のいずれかに記載の有機
廃棄物処理装置の奏する効果に加え、処理中の有機廃棄
物の温度を温度検出手段により検出し、検出した温度が
処理実行手段により選択された温度条件に不適合である
と判断した場合には、温度調節手段は処理中の有機廃棄
物の温度を温度条件に適合するように温度調節を行う。
このため、処理中の有機廃棄物の実際の温度に基づいて
温度調節を行うことができる。よって、適切な温度条件
下で有機廃棄物を処理することができるので、有機廃棄
物の腐敗の進行や悪臭の発生を抑制することができる。
【0198】請求項7または8に記載の有機廃棄物処理
装置によれば、請求項1から6のいずれかに記載の有機
廃棄物処理装置の奏する効果に加え、処理中の有機廃棄
物の水分率を水分率検出手段により検出し、検出した水
分率が設定された水分率条件に適合するように調節を行
うことができる。これによれば、例えば、経時変化する
処理中の有機廃棄物に水分不足が生じても、水分不足を
迅速に解消することができる。このため、適切な水分率
条件下で有機廃棄物を処理することができ、有機廃棄物
の腐敗の進行や悪臭の発生を抑制することができるとい
う効果がある。
【0199】請求項9記載の有機廃棄物処理装置によれ
ば、請求項1から8のいずれかに記載の有機廃棄物処理
装置の奏する効果に加え、処理中の有機廃棄物のPH値
をPH検出手段により検出することができる。有機廃棄
物の処理において、PH値は処理の進行により変動する
ファクターであり、また有機廃棄物の処理の良否を大き
く左右する重要なファクターである。特に堆肥化処理に
おいてPH値の低下は活動する微生物の活性の低下を招
き、著しい低下(所定値以下)は、その活動を停止さ
せ、有機廃棄物の堆肥化を中止させてしまうこととな
る。PH検出手段によりPH値を検出すれば、処理中の
有機廃棄物のPH値を監視することができるので、良好
な状態での有機廃棄物の処理を容易に維持することがで
きるという効果がある。また、処理中の有機廃棄物のP
H値が適合範囲外であると判断された場合にはその旨を
報知するので、操作者にPH値が適合範囲外となったこ
とを容易に認識させることができ、迅速にPH異常に対
応させることができるという効果がある。
【0200】請求項10記載の有機廃棄物処理装置によ
れば、請求項5から9のいずれかに記載の有機廃棄物処
理装置の奏する効果に加え、温度調節手段により所定の
温度調節が行われても、処理中の有機廃棄物の温度が不
適合であると判断された場合に、温度報知手段によりそ
の旨を報知するので、操作者に温度異常を容易に認識さ
せることができ、迅速にその温度異常に対応する処置を
行わせることができるという効果がある。
【0201】請求項11記載の有機廃棄物処理装置によ
れば、請求項7から10のいずれかに記載の有機廃棄物
処理装置の奏する効果に加え、水分率調節手段により所
定の水分率調整が行われても、処理中の有機廃棄物の水
分率が不適合であると判断された場合に、水分率報知手
段によりその旨を報知するので、操作者に水分率の異常
を容易に認識させることができ、迅速にその水分率の異
常に対応する処置を行わせることができるという効果が
ある。
【0202】請求項12記載の有機廃棄物処理システム
によれば、監視装置は回線を介して送信された有機廃棄
物処理装置の運転状況に関する情報と、その有機廃棄物
処理装置の運転を制御する値に関する情報とを受信し、
更に、監視装置の判断手段によりかかる情報を比較し、
有機廃棄物処理装置の運転状況の正常性を判断する。有
機廃棄物処理装置において処理される有機廃棄物は、そ
の処理の進行状況により状態が変化するが、監視装置は
その状態を遠隔地で監視することができる。よって、有
機廃棄物処理装置の設置場所に操作者が常に立ち会うこ
とを不要とすることができるという効果がある。
【0203】請求項13記載の監視装置によれば、一台
の監視装置で複数の有機廃棄物処理装置を監視すること
ができ、1箇所で各有機廃棄物処理装置を集中管理する
ことができる。このため、有機廃棄物処理装置を稼働す
るために必要となる人員を削減し、効率的に有機廃棄物
の処理を行うことができるという効果がある。更に、監
視装置は、有機廃棄物処理装置の運転状況の正常性を判
断することができるので、異常が生じていた場合には、
操作者を有機廃棄物処理装置の設置場所へ派遣するなど
の対応を迅速に行わせることができるという効果があ
る。
【0204】請求項14記載のプログラムによれば、有
機廃棄物処理装置から送信される情報は受信ステップに
より受信され、受信された情報の内、運転状況に関する
情報とその運転を制御する値に関する情報とは判断ステ
ップにより比較されて運転状況の正常性が判断される。
ここで、判断ステップにより有機廃棄物処理装置の運転
状況が正常性を外れたと判断された場合には、報知ステ
ップによりその旨が報知されるので、例えば、かかるプ
ログラムを用いて有機廃棄物処理システムを制御するこ
とにより、遠隔地において設置される有機廃棄物処理装
置を容易に監視し、有機廃棄物処理装置に異常が発生し
た場合にはその旨を報知して、操作者にかかる場合の対
応を迅速に実行させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である有機廃棄物処理装置
とその有機廃棄物処理装置を備えた有機廃棄物処理シス
テムの概略図である。
【図2】 有機廃棄物処理装置とその有機廃棄物処理装
置を備えた有機廃棄物処理システムの電気的構成を示し
たブロック図である。
【図3】 有機廃棄物処理装置のROMに固定値として
記憶される堆肥化モードの運転条件と減量化モードの運
転条件とを示した図である。
【図4】 有機廃棄物処理装置の運転条件を入力する画
面を示した図である。
【図5】 監視装置のCRTディスプレイに表示された
モニター画面を示した図である。
【図6】 監視装置のCRTディスプレイに表示される
エラー報知画面を示した図である。
【図7】 有機廃棄物処理装置で実行される運転条件設
定処理のフローチャートである。
【図8】 有機廃棄物処理装置で実行される運転開始処
理のフローチャートである。
【図9】 有機廃棄物処理装置で実行される運転データ
送信処理のフローチャートである。
【図10】 有機廃棄物処理装置で実行される温度調節
処理のフローチャートである。
【図11】 有機廃棄物処理装置で実行される水分率調
節処理のフローチャートである。
【図12】 有機廃棄物処理装置で実行されるPH調節
処理のフローチャートである。
【図13】 有機廃棄物処理装置で実行されるエラー報
知処理のフローチャートである。
【図14】 端末ゴミ処理機のPCで実行されるデータ
ストレージ処理のフローチャートである。
【図15】 監視装置で実行されるデータ受信処理のフ
ローチャートである。
【図16】 監視装置で実行されるエラー判定処理のフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1 有機廃棄物処理装置 3 脱臭ユニット(熱源の一部) 5 処理槽 12a、b 温度センサ(温度検出手段) 13 PHセンサ(PH検出手段) 14 水分センサ(水分率検出手段) 20 熱風排気配管(熱供給路、熱源の一部) 21 第1自動ダンパ(排出口) 24 外気供給配管(熱供給路、熱源の一部) 26 上方熱風排気循環配管(熱供給路、熱源
の一部) 27 加熱室(熱供給路、熱源の一部) 29 水タンク 29a 水供給路 32 ROM(堆肥化条件記憶手段、減量化条
件記憶手段) 65 電話回線(回線) 70 監視装置
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 17/60 154 B09B 3/00 ZABD (72)発明者 中島 和也 名古屋市昭和区白金1丁目4番20号 ミズ ショー株式会社内 (72)発明者 石川 博一 三重県安芸郡安濃町安部232−1 株式会 社イシカワキカイ内 Fターム(参考) 4D004 AA02 BA04 CA15 CA19 CA22 CA48 CB02 CB28 CB36 CB43 CC03 CC08 CC12 DA01 DA02 DA04 DA06 DA09 DA10 DA16 DA20 4D059 AA01 AA07 BA01 BK01 CA16 CC01 EA01 EA05 EA06 EB01 EB05 EB06 4H061 AA02 AA03 CC47 GG18 GG43 GG48 GG70 LL02 LL22 LL26

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投入された有機廃棄物を攪拌しながら堆
    肥化処理または減量化処理する処理槽と、その処理槽へ
    熱を供給する熱源とを備え、前記熱源により供給された
    熱を利用して、微生物の発酵・分解による有機廃棄物の
    処理を実行する有機廃棄物処理装置において、 投入された有機廃棄物を発酵して堆肥化処理する堆肥化
    モードの条件を予め記憶する堆肥化条件記憶手段と、 投入された有機廃棄物を分解して減量化処理する減量化
    モードの条件を予め記憶する減量化条件記憶手段と、 前記処理槽で行われる処理モードを堆肥化モードまたは
    減量化モードのいずれかに設定するモード設定手段と、 そのモード設定手段で設定された処理モードに対応し
    て、前記堆肥化条件記憶手段または前記減量化条件記憶
    手段のいずれかに記憶される条件を有機廃棄物の処理条
    件とし、その選択された処理条件で有機廃棄物を処理す
    る処理実行手段とを備えていることを特徴とする有機廃
    棄物処理装置。
  2. 【請求項2】 前記堆肥化条件記憶手段は堆肥化モード
    の発酵条件について少なくとも処理温度は略40℃〜略
    60℃、水分率は略35%〜略50%、PH値は略7〜
    略9として記憶し、 前記減量化条件記憶手段は減量化モードの処理条件につ
    いて少なくとも処理温度は略50℃〜略60℃、水分率
    は略50%〜略70%、PH値は略3.5〜略5として
    記憶するものであることを特徴とする請求項1記載の有
    機廃棄物処理装置。
  3. 【請求項3】 前記モード設定手段は設定されたモード
    において有機廃棄物の処理条件を変更する条件変更手段
    を備えており、 前記処理実行手段は、その条件変更手段により処理条件
    が変更された場合には、前記堆肥化条件記憶手段あるい
    は前記減量化条件記憶手段に記憶される条件に代えて、
    その変更された条件を処理条件として優先的に選択する
    優先選択手段を備えていることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の有機廃棄物処理装置。
  4. 【請求項4】 前記条件変更手段は、処理温度および水
    分率についてその上限値と下限値とを設定するものであ
    ることを特徴とする請求項3記載の有機廃棄物処理装
    置。
  5. 【請求項5】 処理中の有機廃棄物の温度を検出する温
    度検出手段と、 その温度検出手段により検出された温度が、前記処理実
    行手段により選択された条件の温度条件に適合するか否
    かを判断する温度判断手段と、 その温度判断手段により処理中の有機廃棄物の温度が不
    適合であると判断された場合に、その温度を前記温度条
    件に適合するように温度調節を行う温度調節手段とを備
    えていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに
    記載の有機廃棄物処理装置。
  6. 【請求項6】 前記熱源は高温気体の熱交換により前記
    処理槽へ熱を供給する熱供給路と、 その熱供給路に設けられ、前記熱供給路から前記処理槽
    へ供給される熱を制限するべく高温気体を排出する開閉
    可能な排出口とを備え、 前記温度調節手段は、前記温度判断手段により処理中の
    有機廃棄物の温度が不適合であると判断された場合に、
    前記排出口を開閉して前記処理槽へ供給する熱を調整す
    ることを特徴とする請求項5記載の有機廃棄物処理装
    置。
  7. 【請求項7】 処理中の有機廃棄物の水分率を検出する
    水分率検出手段と、 その水分率検出手段により検出された水分率が前記処理
    実行手段により選択された条件の水分率条件に適合する
    か否かを判断する水分率判断手段と、 その水分率判断手段により処理中の有機廃棄物の水分率
    が不適合であると判断された場合に、その水分率を前記
    水分率条件に適合するように調節する水分率調節手段と
    を備えていることを特徴とする請求項1から6のいずれ
    かに記載の有機廃棄物処理装置。
  8. 【請求項8】 水を貯水する水タンクと、その水タンク
    から前記処理槽へ水を供給する水供給路と、その水供給
    路へ前記水タンクから供給される水の給水と止水とを行
    う弁とを備えており、 前記水分率調節手段は、前記水分率判断手段により処理
    中の有機廃棄物の水分率が前記適合範囲の下限を下回っ
    た場合に不適合が生じたと判断し、前記弁を開放して前
    記処理槽へ水を補給するものであることを特徴とする請
    求項7記載の有機廃棄物処理装置。
  9. 【請求項9】 処理中の有機廃棄物のPH値を検出する
    PH検出手段と、 そのPH検出手段により検出されたPH値が前記処理実
    行手段により選択された条件のPH条件を基準とする適
    合範囲にあるか否かを判断するPH判断手段と、 そのPH判断手段により処理中の有機廃棄物のPH値が
    適合範囲外であると判断された場合に、その旨を報知す
    るPH報知手段とを備えていることを特徴とする請求項
    1から8のいずれかに記載の有機廃棄物処理装置。
  10. 【請求項10】 前記温度調節手段により所定の温度調
    節が行われても、前記温度判断手段により処理中の有機
    廃棄物の温度が不適合であると判断された場合に、その
    旨を報知する温度報知手段を備えていることを特徴とす
    る請求項5から9のいずれかに記載の有機廃棄物処理装
    置。
  11. 【請求項11】 前記水分率調節手段により所定の水分
    率調整が行われても、前記水分率判断手段により処理中
    の有機廃棄物の水分率が不適合であると判断された場合
    に、その旨を報知する水分率報知手段を備えていること
    を特徴とする請求項7から10のいずれかに記載の有機
    廃棄物処理装置。
  12. 【請求項12】 請求項1から11のいずれかに記載の
    有機廃棄物処理装置と、その有機廃棄物処理装置と回線
    を介して接続され、前記有機廃棄物処理装置から送信さ
    れる情報を受信し、その受信した情報に基づいて前記有
    機廃棄物処理装置の運転状況を監視する監視装置とを備
    えた有機廃棄物処理システムにおいて、 前記有機廃棄物処理装置から送信される情報は、運転状
    況に関する情報と、その有機廃棄物処理装置の運転を制
    御する値に関する情報とを備えており、 前記監視装置は、その運転を制御する値に関する情報と
    前記運転状況に関する情報とを比較して運転状況の正常
    性を判断する判断手段を備えていることを特徴とする有
    機廃棄物処理システム。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の有機廃棄物処理シ
    ステムに使用されることを特徴とする監視装置。
  14. 【請求項14】 投入された有機廃棄物を処理する有機
    廃棄物処理装置から送信される情報を受信する受信ステ
    ップと、その受信ステップにより受信した情報に基づい
    て前記有機廃棄物処理装置の運転状況を監視する監視ス
    テップとを備え、 前記監視ステップは、前記有機廃棄物処理装置から送信
    される運転状況に関する情報とその運転を制御する値に
    関する情報とを比較して運転状況の正常性を判断する判
    断ステップと、 その判断ステップにより前記有機廃棄物処理装置の運転
    状況が正常性を外れたと判断された場合に、その旨を報
    知する報知ステップとを備えていることを特徴とするプ
    ログラム。
JP2001091618A 2001-03-28 2001-03-28 有機廃棄物処理装置及び有機廃棄物処理システム Pending JP2002284593A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001091618A JP2002284593A (ja) 2001-03-28 2001-03-28 有機廃棄物処理装置及び有機廃棄物処理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001091618A JP2002284593A (ja) 2001-03-28 2001-03-28 有機廃棄物処理装置及び有機廃棄物処理システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002284593A true JP2002284593A (ja) 2002-10-03

Family

ID=18946200

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001091618A Pending JP2002284593A (ja) 2001-03-28 2001-03-28 有機廃棄物処理装置及び有機廃棄物処理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002284593A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102981490A (zh) * 2012-12-07 2013-03-20 中国科学院城市环境研究所 餐厨垃圾处理机智能化监控系统
CN108689746A (zh) * 2018-05-25 2018-10-23 新疆慧尔农业集团股份有限公司 一种液体肥生产方法及系统
CN114105693A (zh) * 2022-01-26 2022-03-01 沣田宝农业科技有限公司 一种基于微生物的有机肥料静态发酵设备
CN115401059A (zh) * 2022-09-01 2022-11-29 佛山优德美电器有限公司 一种智能厨余垃圾处理系统

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102981490A (zh) * 2012-12-07 2013-03-20 中国科学院城市环境研究所 餐厨垃圾处理机智能化监控系统
CN108689746A (zh) * 2018-05-25 2018-10-23 新疆慧尔农业集团股份有限公司 一种液体肥生产方法及系统
CN108689746B (zh) * 2018-05-25 2023-10-13 昌吉慧尔智联生态有限公司 一种液体肥生产方法及系统
CN114105693A (zh) * 2022-01-26 2022-03-01 沣田宝农业科技有限公司 一种基于微生物的有机肥料静态发酵设备
CN115401059A (zh) * 2022-09-01 2022-11-29 佛山优德美电器有限公司 一种智能厨余垃圾处理系统
CN115401059B (zh) * 2022-09-01 2023-07-14 佛山优德美电器有限公司 一种智能厨余垃圾处理系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3275808A1 (en) Method for cleaning a food waste recycling bin of a food waste recycling appliance
KR101492565B1 (ko) 음식물 쓰레기 처리 시스템 제어장치 및 방법
KR101895549B1 (ko) 유기성폐기물 처리기
WO2020012473A1 (en) System and method for composting monitoring and verification
JP2002284593A (ja) 有機廃棄物処理装置及び有機廃棄物処理システム
CN109020662B (zh) 一种立式堆肥反应器及其控制方法与控制系统
KR101916626B1 (ko) 원격제어 가능한 지능형 퇴비 고속 발효기
CN108580508A (zh) 微生物处理有机垃圾装置及方法
JP3624941B2 (ja) 設備管理システム
JP2004243190A (ja) 生ゴミ処理装置
JPH0857448A (ja) 生ごみ処理機の制御装置
JP2003145105A (ja) 有機性廃棄物発酵処理装置および処理方法
KR100216210B1 (ko) 가스중독방지 음식물쓰레기 처리장치
JPH1177002A (ja) 廃棄物処理方法及び装置
JP2004167341A (ja) 生ごみ処理機、生ごみ処理機の稼働実績値集計装置及び方法
KR20020083850A (ko) 음식물 쓰레기 처리장치
JP3696133B2 (ja) 厨芥処理機
KR100216186B1 (ko) 음식물쓰레기처리기의 발효제어방법
JP4088644B2 (ja) 生ゴミ処理機
JP2002346518A (ja) 生ごみ処理機
JP2002350221A (ja) 生ごみ処理機用質量計測ユニット及び生ごみ処理機
KR19980036989A (ko) 음식물 쓰레기 처리장치 및 그 발효조건 제어방법
JPH09174023A (ja) 生ごみ処理装置
JP2000334423A (ja) 生ごみ処理装置
WO2005063416A1 (ja) 生ゴミ処理機