JP2002284382A - 紙幣入出金装置およびその制御方法 - Google Patents

紙幣入出金装置およびその制御方法

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JP2002284382A JP2001084169A JP2001084169A JP2002284382A JP 2002284382 A JP2002284382 A JP 2002284382A JP 2001084169 A JP2001084169 A JP 2001084169A JP 2001084169 A JP2001084169 A JP 2001084169A JP 2002284382 A JP2002284382 A JP 2002284382A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】紙幣の重送を防止する紙幣ブレーキ機構におい
て、紙幣に作用するブレーキ力を高めると共に、ブレー
キパッドの押し下げ力が紙幣を送り出す方向に作用する
不都合を回避し、さらに、ブレーキパッドの無駄な下降
ストロークを可及的に排除してブレーキのタイミング遅
れを防止する。 【解決手段】紙幣入出金装置1を、積層状態の紙幣Pを
昇降させるステージ407と、前記ステージ407上の
積層紙幣Pを、上側から順次1枚ずつ繰り出し搬送する
ベルト搬送体303と、前記ベルト搬送体303が紙幣
Pを所定位置まで繰り出したとき、下層の紙幣Pに接触
して重送を規制する紙幣ブレーキ機構307とを備えて
構成すると共に、下層の紙幣Pに接触するブレーキパッ
ド307aを、紙幣Pの山折れ位置にオーバーラップす
るように配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ATM(現金自動
預入支払機)等に組み込まれ、紙幣の入金処理や出金処
理を自動的に行う紙幣入出金装置に関する。
【0002】
【従来の技術】銀行等に設置されるATMや両替機に
は、紙幣の入金処理や出金処理を自動的に行う紙幣入出
金装置が組み込まれている。一般に、この種の紙幣入出
金装置は、紙幣の入出金を行う入出金部と、紙幣の種類
および真偽を識別する識別部と、入金紙幣や出金紙幣を
収納する紙幣収納部(中間プール部、金庫)と、上記各
部の間で紙幣搬送を行う搬送部とを備えて構成されてお
り、少なくとも上記紙幣収納部(中間プール部)では、
ステージ上の積層紙幣を、上側から順次1枚ずつ繰り出
し搬送する繰り出し処理が行われ、その際には、紙幣の
重送を防止することが要求される。
【0003】上記要求を満たす紙幣入出金装置として
は、紙幣ブレーキ機構を備えるものが知られている。こ
のものは、ステージの上方に設けられるベルト搬送体が
最上位置の紙幣を所定位置まで繰り出したとき、ブレー
キパッドを下層の紙幣に接触させることにより、紙幣の
重送を規制するように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の紙幣ブレーキ機構は、ブレーキパッドを紙幣後端部
に接触させるため、折り癖がついた紙幣に対しては、十
分な重送防止効果を発揮しない可能性がある。つまり、
同じ折り癖がついた紙幣が重なっている場合には、紙幣
同士の結合が強くなり、ブレーキパッドの接触抵抗に抗
して下層の紙幣が重送される可能性がある。特に、中央
部が山折れした紙幣の後端部にブレーキパッドを接触さ
せる場合には、ブレーキパッドが紙幣に接触するまでの
無駄なストロークが長く、ブレーキのタイミングが遅れ
る可能性があり、また、ブレーキパッドが紙幣の傾斜面
に接触するため、ブレーキパッドの押し下げ力が紙幣を
送り出す方向に作用し、重送を助長してしまう可能性が
ある。
【0005】本発明の目的は、ブレーキパッドを紙幣の
山折れ位置に接触させることにより、紙幣に作用するブ
レーキ力を高めることができる許りでなく、ブレーキパ
ッドの押し下げ力が紙幣を送り出す方向に作用する不都
合を回避し、しかも、ブレーキパッドの無駄な下降スト
ロークを可及的に排除してブレーキのタイミング遅れを
防止することができる紙幣入出金装置を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の紙幣入出金装置は、積層状態の紙幣を昇降させ
るステージと、前記ステージ上の積層紙幣を、上側から
順次1枚ずつ繰り出し搬送するベルト搬送体と、前記ベ
ルト搬送体が紙幣を所定位置まで繰り出したとき、下層
の紙幣に接触して重送を規制する紙幣ブレーキ機構であ
って、下層の紙幣に接触するブレーキパッドが、紙幣の
山折れ位置にオーバーラップするように配置されている
ものとを備えて構成される。
【0007】また、前記ブレーキパッドは、紙幣の繰り
出し方向中央部にオーバーラップするように配置されて
いることが好ましい。この場合においては、山折れして
いる可能性が最も高い紙幣中央部にブレーキパッドを接
触させ、重送防止効果を高めることができる。
【0008】また、前記ブレーキパッドは、紙幣繰り出
し室の繰り出し方向中央部にオーバーラップするように
配置されていることが好ましい。この場合においては、
山折れしている可能性が最も高い紙幣中央部にブレーキ
パッドを接触させ、重送防止効果を高めることができ
る。
【0009】また、前記ブレーキパッドは、略垂直方向
に下降して紙幣に接触することが好ましい。この場合に
おいては、ブレーキパッドの押し下げ力が紙幣を送り出
す方向に作用する可能性をさらに低下させることができ
る。
【0010】また、前記ブレーキパッドは、紙幣の繰り
出し方向を向いて配置され、且つ、上下回動自在に支持
されていることが好ましい。この場合においては、ブレ
ーキパッドが紙幣の傾斜面に接触する際、その傾斜にブ
レーキパッドを沿わせることができるため、紙幣に作用
するブレーキ力をさらに高めることができる。
【0011】また、上記目的を達成するため本発明の紙
幣入出金装置における制御方法は、前記ステージを上昇
させる工程と、前記ベルト搬送体を駆動させる工程と、
紙幣の繰り出し開始を検知する工程と、紙幣の繰り出し
開始に応じて前記ステージを下降させる工程と、繰り出
し紙幣が所定の位置まで繰り出されたとき、ブレーキパ
ッドを下降させる工程とを備えて構成される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図示した一実施形態に基い
て本発明を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形
態に係る紙幣入出金装置の内部側面図である。この図に
示されるように、紙幣入出金装置1は、最上部の前側に
設けられる入出金部100と、該入出金部100の後方
に設けられる識別部200と、上記入出金部100の下
方に設けられる千円用中間プール部300Aと、該千円
用中間プール部300Aの下方に着脱自在に装着される
千円用金庫400Aと、該千円用金庫400Aの下方に
設けられる五千円用中間プール部300Bと、該五千円
用中間プール部300Bの下方に着脱自在に装着される
五千円用金庫400Bと、五千円用金庫400Bの下方
に設けられる一万円用中間プール部300Cと、該一万
円用中間プール部300Cの下方に着脱自在に装着され
る一万円用金庫500と、上記各部の間で紙幣搬送を行
う紙幣搬送部600と、上記金庫400A、400B、
500の後方に設けられる制御部700とを備えて構成
される。尚、上記の各中間プール部300A、300
B、300Cは同一構造であるため、各中間プール部3
00A、300B、300Cに共通する説明においては
符号A、B、Cを省略する。また、金庫400A、40
0B、500のうち、千円用金庫400Aと五千円用金
庫400Bも同一構造であるため、各金庫400A、4
00Bに共通する説明においては符号A、Bを省略す
る。
【0013】入出金部100は、入金利用者から紙幣P
を受け取ると共に、出金利用者に紙幣Pを渡す部分であ
る。本実施形態の入出金部100は、入金時において、
入出金口101に一括投入された紙幣Pの束を仕切り板
102の上側に取り込む処理と、取り込んだ紙幣Pを搬
送口103を介して識別部200に順次繰り出す処理
と、入金リジェクト口104から送り込まれるリジェク
ト紙幣Pを仕切り板102の下側に集積する処理と、集
積したリジェクト紙幣Pを入出金口101から放出する
処理とを行い、また、出金時および一括返却時において
は、搬送口103を介して識別部200から送り込まれ
る紙幣Pを仕切板102の上側に集積する処理と、集積
した紙幣Pを入出金口101から放出する処理とを行う
ように構成される。
【0014】識別部200は、入金された紙幣Pまたは
出金する紙幣Pの真偽および種類を識別する部分であ
る。本実施形態の識別部200は、紙幣Pの光透過パタ
ーンを検出する光透過式識別センサ(図示せず)と、紙
幣Pに印刷される磁性体の磁気パターンを検出する磁気
式識別センサ(図示せず)とを備えて構成される。
【0015】中間プール部300は、入金された紙幣P
の一時保留や、金庫400、500からの出金紙幣Pの
繰り出しを行う部分である。本実施形態の中間プール部
300は、入金時において、搬送口301から送り込ま
れる紙幣Pを集積する処理(集積モード)と、集積した
紙幣Pを金庫400、500に収納する処理(収納モー
ド)とを行い、また、一括返却時においては、集積した
紙幣Pを搬送口301から順次繰り出す処理(返却モー
ド)を行い、更に、出金時においては、金庫400、5
00内の紙幣Pを搬送口301から順次繰り出す処理
(繰り出しモード)を行うように構成される。
【0016】金庫400、500は、入金された紙幣P
または出金用の紙幣Pを収納する部分である。本実施形
態の金庫400、500は、金庫内部を中間プール部3
00に連通させる上部開口401、501と、該上部開
口401、501を開閉するシャッタ402、502
と、紙幣取扱者が紙幣Pを出し入れするための紙幣出し
入れ口403、503と、該紙幣出し入れ口403、5
03を開閉するドア404、504と、該ドア404、
504を施錠するドア施錠機構405、505とを備え
て構成される。また、本実施形態の一万円用金庫500
は、出金時に発見したリジェクト紙幣Pを収納するリジ
ェクト金庫を兼ねており、該リジェクト金庫を構成する
出金リジェクト部506が前端側に一体化されている。
【0017】紙幣搬送部600は、入金された紙幣Pを
識別部200から各中間プール部300へ搬送する入金
搬送処理と、入金リジェクト紙幣Pを識別部200から
入出金部100の入金リジェクト口104へ搬送する入
金リジェクト搬送処理と、出金(または返却)する紙幣
Pを各中間プール部300から識別部200へ搬送する
出金搬送処理(または返却搬送処理)と、出金リジェク
ト紙幣Pを出金リジェクト部506へ搬送する出金リジ
ェクト搬送処理とを行う部分である。本実施形態の紙幣
搬送部600は、識別部200の後部から千円用中間プ
ール部300Aの搬送口近傍に至る横搬送部601と、
千円用中間プール部300Aの搬送口近傍から出金リジ
ェクト部506に至る縦搬送部602と、各中間プール
部300の搬送口近傍で搬送経路を切換える千円ゲート
603A、五千円ゲート603Bおよび一万円ゲート6
03Cと、横搬送部601の中間部から入出金部100
の入金リジェクト口104に至る入金リジェクト搬送部
604と、該入金リジェクト搬送部604の始端部で搬
送経路を切換える入金リジェクトゲート605とを備え
て構成される。
【0018】制御部700は、ホストからのコマンドや
各種センサの検出信号を入力し、該入力に応じて各種ア
クチュエータを動作させる部分である。本実施形態の制
御部700は、入金処理、収納処理、一括返却処理およ
び出金処理を行うためのプログラムを備えており、以
下、上記各処理の概略を説明する。
【0019】入金処理は、入金コマンドの受信に応じて
実行される。入金コマンドを受信すると、入出金部10
0の入出金口101を開閉するシャッタ105が開き、
紙幣Pの投入を待つ。紙幣Pの束が入出金口101に投
入されると、投入された紙幣Pの束は、仕切り板102
の上側に取り込まれた後、識別部200に一枚ずつ順次
繰り出され、その真偽および種類が識別される。紙幣P
が真券であると識別された場合には、その券種に対応す
るゲート603が開くと共に、紙幣Pが横搬送部601
および縦搬送部602を経て対応する中間プール部30
0に送り込まれ、ここに集積される。一方、紙幣Pが偽
券であると識別された場合には、入金リジェクトゲート
605が開くと共に、紙幣Pが横搬送部601および入
金リジェクト搬送部604を経て仕切り板102の下側
に送り込まれ、ここに集積される。入出金部100から
全ての紙幣Pが繰り出されると、入金リジェクト紙幣P
(仕切り板102の下側集積紙幣P)の有無が判断され
る。入金リジェクト紙幣Pが無い場合には、そのまま入
金処理を終了する一方、入金リジェクト紙幣Pが有る場
合には、入金リジェクト紙幣Pを入出金口101から返
却した後、入金処理を終了する。
【0020】また、入金処理終了後、収納コマンドを受
信すると、収納処理が実行され、各中間プール部300
に集積された紙幣Pが各金庫400、500に収納され
る。一方、入金処理終了後、返却コマンドを受信する
と、一括返却処理が実行される。一括返却処理において
は、各中間プール部300に集積された紙幣Pが順次繰
り出されると共に、繰り出された紙幣Pが縦搬送部60
2、横搬送部601および識別部200を経て入出金部
100に送り込まれ、ここに集積される。その後、集積
された紙幣Pを入出金口101から返却し、一括返却処
理を終了する。
【0021】出金処理は、出金コマンドの受信に応じて
実行される。出金コマンドを受信すると、各金庫40
0、500内の紙幣Pが必要枚数だけ順次繰り出される
と共に、繰り出された紙幣Pが縦搬送部602、横搬送
部601および識別部200を経て入出金部100に送
り込まれ、ここに集積される。その後、集積された紙幣
Pを入出金口101から出金し、出金処理を終了する。
また、出金処理中に出金リジェクト紙幣P(偽券、破損
紙幣、重送紙幣等)が見つかった場合には、出金リジェ
クト処理が実行され、出金リジェクト部506に出金リ
ジェクト紙幣Pが収納される。
【0022】次に、本発明の要部である中間プール部3
00の詳細を金庫400(500)と共に説明する。図
1に示されるように、紙幣入出金装置1のシャーシ2に
は、左側方に開口する3段の金庫装着室3が形成されて
いる。各金庫装着室3の上部には、ユニット化された中
間プール部300が組み付けられており、各中間プール
部300には、縦搬送部602の動力源である縦搬送モ
ータ606の動力が入力ギヤ302を介して伝動され
る。これにより、各中間プール部300において、縦搬
送部602と同期した紙幣搬送(集積搬送および繰り出
し搬送)を行うことが可能になる。
【0023】図2は、中間プール部の内部平面図、図3
は、中間プール部の内部左側面図である。これらの図に
示されるように、中間プール部300は、縦搬送部60
2と同期して紙幣Pの集積搬送および繰り出し搬送を行
うベルト搬送体303と、該ベルト搬送体303の前端
部対向位置に設けられ、繰り出し搬送時に紙幣Pの先端
部をピックアップするピックアップローラ304と、該
ピックアップローラ304の近傍に設けられ、繰り出し
搬送時に紙幣Pの分離を促す分離ローラ305と、上記
ベルト搬送体303に組み込まれ、紙幣Pの繰り出し走
行を検知する繰り出しセンサ306と、上記ベルト搬送
体303に組み込まれ、繰り出し搬送時に下層の紙幣P
を制動する紙幣ブレーキ機構307と、上記ベルト搬送
体303の左右両側方に設けられ、集積搬送時に紙幣P
を一枚ずつ整然と集積させるバタフライ308と、上記
ベルト搬送体303の左右両側部に沿って設けられ、集
積搬送時および繰り出し搬送時に所定のタイミングで紙
幣Pを押し下げる押し下げ機構309と、上記バタフラ
イ308および押し下げ機構309を動作させるバタフ
ライソレノイド310と、上記紙幣ブレーキ機構307
を動作させる分離ソレノイド311とを備えて構成され
ている。
【0024】一方、金庫400(500)は、各金庫装
着室3における中間プール部300の下方空間に着脱自
在に装着される。図1に示されるように、各金庫装着室
3の前側には、それぞれ金庫施錠機構4が設けられてい
る。金庫施錠機構4は、施錠操作および解錠操作に応じ
て出没する回動式のロックレバー4aを備えており、上
記施錠操作に伴って突出したロックレバー4aが金庫4
00(500)に係合することにより、金庫400(5
00)の取り出しが規制される。また、図4に示される
ように、各金庫装着室3の裏側(シャーシ2の右側面)
には、リフト駆動機構5が設けられている。リフト駆動
機構5は、リフトモータ6と、該リフトモータ6の正逆
駆動に応じて回動するカム7と、該カム7に上方から接
当するカムピン8と、該カムピン8を支軸9aを支点と
して上下動自在に支持するカムアーム9とを備えて構成
され、リフトモータ6の正逆駆動に応じたカム7の回動
により、カムピン8を上下動させる。そして、カムピン
8は、シャーシ2に形成される円弧状(円弧中心は支軸
9a)の長孔10を介して金庫装着室3に突出してお
り、金庫装着状態においては、金庫400(500)の
側面に形成される同一形状の長孔406を介して金庫4
00(500)の内部に進入する。
【0025】金庫400(500)は、前述したよう
に、金庫内部を中間プール部300に連通させる上部開
口401(501)と、該上部開口401(501)を
開閉するシャッタ402(502)と、紙幣取扱者が紙
幣Pを出し入れするための紙幣出し入れ口403(50
3)と、該紙幣出し入れ口403(503)を開閉する
ドア404(504)と、該ドア404(504)を施
錠するドア施錠機構405(505)とを備えて構成さ
れるが、さらに、その内部には、紙幣収納機構を備えて
いる。尚、金庫400および金庫500における上記機
構の構成は略同一であるため、以降は、金庫500の説
明を省略する。
【0026】図5は、リフトブレード上昇状態(繰り出
しモード)を示す紙幣収納機構の正面図、図6は、リフ
トブレード上昇状態(繰り出しモード)を示す紙幣収納
機構の右側面図、図7は、リフトブレード下降状態(初
期状態)を示す紙幣収納機構の右側面図である。これら
の図に示されるように、紙幣収納機構は、ベルト搬送体
303の下方で紙幣Pを昇降させるステージ407と、
該ステージ407を昇降自在に支持するパンタグラフ4
08と、上記ステージ407を上昇方向に付勢するステ
ージバネ(引張コイルバネ)409と、金庫400の上
端部に上下回動自在に設けられる左右一対のリフトアー
ム410と、該リフトアーム410の先端部に上下回動
自在に設けられるリフトブレード411とを備えて構成
される。
【0027】パンタグラフ408は、金庫400の底部
に設けられるベースプレート412と、ステージ407
との間に伸縮自在に構成されており、その枢軸413は
右側方に延出している。ステージバネ409は、枢軸4
13の延出部と金庫400の固定部との間に介設される
と共に、中間部が複数の固定プーリ414に懸回されて
おり、そのバネ力は、枢軸413を引き上げる方向、つ
まりステージ407を上昇させる方向に作用している。
【0028】左右一対のリフトアーム410は、平面視
でステージ407の左右両側に振り分け状に配置される
と共に、その基端部同士が回動支軸410aを介して一
体的に連結されている。右側のリフトアーム410に
は、作動プレート415が一体的に設けられており、そ
の先端部には係合溝415aが形成されている。係合溝
415aは、金庫400が装置本体に装着されたとき、
リフト駆動機構5のカムピン8に係合し、リフトアーム
410をリフト駆動機構5に連動連結させる。これによ
り、リフトアーム410がリフトモータ6の正逆駆動に
応じて昇降動作することになる。さらに、作動プレート
415には、プーリ416が設けられている。プーリ4
16には、ステージバネ409の中間部が懸回されてお
り、そのバネ力は、プーリ416を引き下ろす方向に作
用している。そのため、ステージバネ409を利用して
リフトアーム410を下方に付勢できる許りでなく、リ
フトアーム410の上昇動作時に、ステージバネ409
を介してステージ407を引き上げることが可能にな
る。
【0029】リフトブレード411は、平面視で紙幣P
(ステージ407)の幅方向両端部に重合するようにリ
フトアーム410の先端部に取り付けられている。リフ
トブレード411の前後中央位置は、左右方向(紙幣幅
方向)を向く第一支軸417と、前後方向(紙幣長さ方
向)を向く第二支軸418とを介してリフトアーム41
0の先端部に支持されている。第一支軸417を支点と
するリフトブレード411の回動は自由であり、紙幣P
の押圧反力または紙幣Pとの接触抵抗によってリフトブ
レード411が略平行姿勢に保たれる。一方、第二支軸
418を支点とするリフトブレード411の回動は、正
面視で略平行となる位置が上限であり、常時は復帰バネ
419の付勢力で上限に位置する。また、図7に示され
るように、リフトアーム410がステージバネ409の
付勢力またはリフトモータ6の駆動力で金庫400内に
位置するときは、リフトブレード411がリフトアーム
410と略一直線となり、金庫400の上端部に沿って
格納される。以下、リフトブレード411の作用を図8
〜図10に沿って説明する。
【0030】図8は、集積モードにおけるリフトブレー
ドの作用を示す正面図、図9は、返却モードおよび収納
モードにおけるリフトブレードの作用を示す正面図、図
10は、収納モードにおけるリフトブレードの作用を示
す正面図である。図8に示されるように、集積モードに
おいては、リフトブレード411が収納紙幣Pの両端部
を押えながら集積ポジションAまで移動する。入金紙幣
Pは、ベルト搬送体303とリフトブレード411との
間に順次搬入され、リフトブレード411上に集積され
る。これにより、リフトブレード411は、入金紙幣P
と収納紙幣Pとを仕切る仕切り部材として機能すること
になる。集積処理完了後、顧客の要求に応じて入金紙幣
Pを返却する場合は、図9に示されるように、リフトブ
レード411が返却ポジションBまで上昇する。このと
きリフトブレード411上の入金紙幣Pは、ベルト搬送
体303に押し当てられ、ベルト搬送体303の繰り出
し搬送動作に伴って中間プール部300から順次搬出さ
れる。一方、集積処理完了後、入金確定操作に応じて入
金紙幣Pを金庫400に収納する場合は、図9に示され
るように、リフトブレード411が返却ポジションBを
越えて上限ポジションCまで上昇する。その途中、入金
紙幣Pがベルト搬送体303との接当により上昇が規制
されると、リフトブレード411は、復帰バネ419に
抗して下方に退避回動すると共に、入金紙幣Pの側面を
なぞりながら入金紙幣Pの上方に移動し、その後、復帰
バネ419の付勢力で平行姿勢に復帰する。そして、上
限ポジションCまで上昇したリフトブレード411は、
図10に示されるように、反転下降して入金紙幣Pおよ
び収納紙幣Pを押し下げ、金庫400内に収納すること
になる。また、繰り出しモードにおいては、リフトブレ
ード411が上限ポジションCの近傍まで上昇する。こ
のときステージ407上の収納紙幣Pは、ベルト搬送体
303に押し当てられ、ベルト搬送体303の繰り出し
搬送動作に伴って中間プール部300から順次搬出され
る。
【0031】一方、中間プール部300のベルト搬送体
303は、前後方向に所定間隔を存して並設される複数
のローラ軸303aと、各ローラ軸303aに設けられ
る複数のローラ303bと、該ローラ303b間に懸回
される複数の搬送ベルト303cとを備えて構成され、
縦搬送部602の動力源である縦搬送モータ606の正
逆駆動に応じて搬送動作する。図3に示されるように、
繰り出しモードにおいて、ステージ407が上昇する
と、ステージ407上の積層紙幣Pがベルト搬送体30
3に押し当てられる。押し当てられた積層紙幣Pは、ベ
ルト搬送体303の搬送力を受け、上側から順次1枚ず
つ搬送口301に向けて繰り出し搬送されることにな
る。
【0032】ベルト搬送体303の前端側下方には、ピ
ックアップローラ304が対向状に配置されている。ピ
ックアップローラ304は、ベルト搬送体303に向け
て付勢されると共に、縦搬送モータ606の正逆駆動に
応じて搬送動作する。繰り出しモードにおいて、ベルト
搬送体303が紙幣Pを繰り出し方向に搬送すると、紙
幣Pの先端部は、ピックアップローラ304のピックア
ップ作用を受けつつ、ピックアップローラ304とベル
ト搬送体303との間に導入され、以降、ピックアップ
ローラ304とベルト搬送体303との間で挟持搬送さ
れることになる。
【0033】ピックアップローラ304は、上下一対の
ローラ304aにベルト304bを巻き掛けて構成さ
れ、その側面視形状が長円形状となっている。これによ
り、紙幣Pの先端に対するピックアップローラ304の
接触範囲を広げることが可能になる。つまり、ステージ
407上の積層紙幣Pが山折れし、その先端が下がり気
味であったとしても、紙幣Pの先端がピックアップロー
ラ304に接触してピックアップ作用を受け、ジャムの
発生が防止されることになる。
【0034】また、ピックアップローラ304は、紙幣
Pの先端をピックアップするピックアップ面304c
が、側面視で略上下方向を向き、且つ、下側ほど後退す
るように傾斜している。これにより、積層紙幣Pに対す
るピックアップローラ304の接触範囲が最大化される
許りでなく、紙幣Pの先端をベルト搬送体303に向け
て傾斜ガイドすることが可能になる。
【0035】図11は、繰り出しセンサおよび押し下げ
機構を示す中間プール部の内部左側面図である。この図
に示されるように、繰り出しセンサ306は、ベルト搬
送体303のベルト303c間に配置され、ローラ軸3
06bを支点として回転する左右一対の接触ローラ30
6aと、該接触ローラ306aに一体的に連結される回
転体306cと、ローラ軸306bを上下動自在に支持
する回動アーム306dと、該回動アーム306dを下
降側に付勢するバネ306eと、回転体306cの回転
を検知するフォトセンサ(インタラプタ)306fとを
備えて構成されている。接触ローラ306aは、バネ3
06eの付勢により、ベルト搬送体303の搬送面より
も下方に突出可能であって、少なくとも繰り出しモード
および返却モードにおいては、ベルト搬送体303に押
し当てられる積層紙幣Pの上部に弾圧状に接触する。ま
た、回転体306cは、周方向に遮蔽部と透光部とを交
互に有し、その回転に伴ってフォトセンサ306fの光
路を遮蔽・透過させることにより、接触ローラ306a
の回転・停止状況および回転速度を検知可能にする。つ
まり、繰り出しモードもしくは返却モードにおいて、ベ
ルト搬送体303に押し当てられた紙幣Pがベルト搬送
力を受けて繰り出し方向に走行すると、紙幣Pに接触す
る接触ローラ306aが回転し、それに応じた回転体3
06cの回転をフォトセンサ306fで検知することに
より、紙幣Pの繰り出し走行を直接的に検知することが
可能になる。
【0036】押し下げ機構309は、ベルト搬送体30
3の後部を左右方向に貫通するレバー支軸309aと、
該レバー支軸309aを支点として上下回動自在な押し
下げレバー309bと、バタフライソレノイド310の
駆動に応じて押し下げレバー309bを押し下げ動作さ
せる押し下げ駆動リンク309cとを備えて構成されて
いる。押し下げレバー309bが押し下げ動作すると、
ステージ407に積層される紙幣Pの後端部が下方に押
され、それに伴って積層紙幣Pおよびステージ407が
ステージバネ409に抗して下降する。つまり、繰り出
しモードにおいて、繰り出し紙幣Pがピックアップロー
ラ304に受け渡された後、ステージ407上の積層紙
幣Pを押し下げレバー309bで押し下げることによっ
て、ベルト搬送体303と積層紙幣Pとの無駄な擦れ合
いを回避し、ベルト搬送体303の負荷を軽減すること
が可能になる。また、繰り出し処理中のトラブル等に応
じ、繰り出し紙幣Pをステージ407上に戻す処理を行
う場合においては、ステージ407上の積層紙幣Pを押
し下げレバー309bで押し下げることによって、押し
下げ紙幣Pとベルト搬送体303との間に紙幣搬入空間
を確保し、円滑な紙幣搬入を行うことが可能になる。こ
のとき、本実施形態の押し下げレバー309bは、前高
後低状の傾斜姿勢で紙幣Pの後端部を押し下げることに
より、押し下げレバー309b自身が紙幣搬入の邪魔に
なる不都合を回避している。
【0037】図12は、紙幣ブレーキ機構を示す中間プ
ール部の内部左側面図、図13は、紙幣ブレーキ機構を
示す中間プール部の内部正面図である。これらの図に示
されるように、紙幣ブレーキ機構307は、ベルト搬送
体303のベルト303c間に配置され、且つ、垂直方
向に昇降自在なブレーキパッド307aと、該ブレーキ
パッド307aを昇降させる回動アーム307bと、該
回動アーム307bを上昇側に付勢するバネ307c
と、分離ソレノイド311の駆動に応じて回動アーム3
07bを下降動作させるブレーキ駆動リンク307dと
を備えて構成されている。ブレーキパッド307aは、
その下端部に鋸歯状のブレーキ面を有するゴム質弾性材
を用いて形成されており、分離ソレノイド311の駆動
に応じて下降すると、ステージ407上の紙幣Pに接触
し、該紙幣Pの繰り出し走行を制動する。つまり、繰り
出しモードにおいて、ベルト搬送体303の駆動に応じ
て最上位置の紙幣Pが所定位置まで繰り出されたとき、
ブレーキパッド307aを下層の紙幣Pに接触させるこ
とにより、下層の紙幣Pが重送される不都合を防止する
ことが可能にる。
【0038】ところで、ブレーキパッド307aは、そ
の前端側が中間プール内部空間(紙幣繰り出し室)の前
後方向中央部(紙幣繰り出し方向中央部)にオーバーラ
ップするように配置されている。換言すると、山折れし
ている可能性が最も高い紙幣中央部に対し、ブレーキパ
ッド307aの前端側がオーバーラップしている。従っ
て、ブレーキパッド307aを紙幣Pの山折れ位置に接
触させてブレーキ効果を高めることができると共に、ブ
レーキパッド307aの押し下げ力が紙幣Pを送り出す
方向に作用する不都合を回避し、さらには、ブレーキパ
ッド307aの無駄な下降ストロークを可及的に排除し
てブレーキのタイミング遅れを防止することが可能にな
る。また、本実施形態のブレーキパッド307aは、紙
幣Pの繰り出し方向を向いて配置されると共に、その前
後中間部が左右を向くピン307eを支点として上下回
動自在に支持されているので、ブレーキパッド307a
が紙幣Pの傾斜面に接触する際、その傾斜にブレーキパ
ッド307aを沿わせることにより、ブレーキ効果をさ
らに高めることが可能になる。
【0039】図14は、制御部の入出力を示すブロック
図である。この図に示されるように、制御部700に
は、前述したリフトモータ6、繰り出しセンサ306、
バタフライソレノイド310、分離ソレノイド311お
よび縦搬送モータ606に加え、リフトモータ6のポジ
ションを検知するリフトポジションセンサ11、中間プ
ール部300の搬送口301で紙幣Pの通過を検知する
中間通過センサ312、バタフライ308のポジション
を検知するバタフライポジションセンサ313、リフト
ブレード411上の紙幣Pの有無を検知する入金紙幣検
知センサ314、横搬送部601を搬送動作させる横搬
送モータ607等が接続されている。以下、制御部70
0による出金繰り出し制御(繰り出しモード)をフロー
チャートに基づいて説明する。
【0040】図15は、出金繰り出し制御の制御手順を
示すフローチャートである。この図に示されるように、
出金繰り出し制御は、出金コマンドの受信(S150
1)に応じて実行される。出金コマンドを受信すると、
その券種に対応する中間プール部300のゲート603
を開く(S1502)と共に、分離ソレノイド311を
ONにし(S1503)、リフトモータ6を繰り出しポ
ジションへ移動する(S1504)。その後、縦搬送モ
ータ606および横搬送モータ607を上り駆動する
(S1505、S1506)と共に、バタフライソレノ
イド310をON(S1507)、分離ソレノイド31
1をOFFにする(S1508)。次に、繰り出しセン
サ306で紙幣Pの繰り出し走行を検知(S1509)
するが、この状態では、バタフライソレノイド310を
OFF(S1510)にして押し下げレバー309bを
上昇位置に保持する。そして、所定時間経過(S151
1)しても紙幣Pの繰り出しが始まらない場合には、繰
り出しエラー処理を実行(S1512)する一方、所定
時間内に繰り出しセンサ306が紙幣Pの繰り出し走行
を検知した場合には、バタフライソレノイド310をO
N(S1513)にして押し下げレバー309bを押し
下げ動作させる。その後、中間通過センサ312が繰り
出し紙幣Pの先端を検知すると(S1514)、金種判
別を開始(S1515)すると共に、15ステップ搬送
した時点(S1516)で分離ソレノイド311をON
にし(S1517)、紙幣ブレーキ機構307を動作さ
せる。さらに、60ステップ搬送(S1518)した
後、紙幣Pの重送を判断し(S1519)、その判断結
果がYESの場合は、後述する重送リトライ制御を実行
(S1520)する。一方、NOと判断した場合には、
中間通過センサ312が繰り出し紙幣Pの後端を検知
(S1521)した後、金種判定結果を参照する(S1
522)。この判定結果が異常であった場合には、リジ
ェクト制御を実行(S1523)する一方、正常であっ
た場合には、計数処理を実行(S1524)すると共
に、指定枚数分の繰り出しが終了したか否かを判断し
(S1525)、該判断がYESの場合は、出金終了処
理を実行(S1526)して繰り出し制御を終了する。
一方、繰り出し枚数が指定枚数に至らない場合には、7
0ステップ搬送後(S1527)に分離ソレノイド31
1をOFFにし(S1528)、上記一連の繰り出し処
理を繰り返す(S1529)。そして、中間通過センサ
312が次の繰り出し紙幣Pの先端を検知(S153
0)すると、紙幣間ピッチをチェックし(S153
1)、該紙幣間ピッチが110ステップ以下の場合は、
リジェクト制御を実行(S1523)する一方、紙幣間
ピッチが110ステップを越える場合は、ステップS1
515に戻って繰り出し処理を継続する。また、上記重
送リトライ制御は、繰り出し中の紙幣Pを中間プール部
300に戻し搬送するもので、少なくともバタフライソ
レノイド310をONにして押し下げ機構309を押し
下げ動作させ、積層紙幣Pとベルト搬送体303との間
に紙幣搬入空間を確保するステップと、縦搬送モータ6
06を下り駆動(ベルト搬送体303を搬入方向に駆
動)させて上記紙幣搬入空間に繰り出し紙幣Pを戻すス
テップとを備えて構成されている。
【0041】以上の如く本実施形態によれば、紙幣入出
金装置1は、積層状態の紙幣Pを昇降させるステージ4
07と、前記ステージ407上の積層紙幣Pを、上側か
ら順次1枚ずつ繰り出し搬送するベルト搬送体303
と、前記ベルト搬送体303が紙幣Pを所定位置まで繰
り出したとき、下層の紙幣Pに接触して重送を規制する
紙幣ブレーキ機構307とを備え、該紙幣ブレーキ機構
307においては、下層の紙幣Pに接触するブレーキパ
ッド307aが、紙幣Pの山折れ位置にオーバーラップ
するように配置されているので、ブレーキパッド307
aを紙幣Pの山折れ位置に接触させることにより、紙幣
Pに作用するブレーキ力を高めることができる許りでな
く、ブレーキパッド307aの押し下げ力が紙幣Pを送
り出す方向に作用する不都合を回避し、しかも、ブレー
キパッド307aの無駄な下降ストロークを可及的に排
除してブレーキのタイミング遅れを防止することができ
る。
【0042】また、前記ブレーキパッド307aは、紙
幣Pの繰り出し方向中央部にオーバーラップするように
配置されているため、山折れしている可能性が最も高い
紙幣中央部にブレーキパッド307aを接触させ、重送
防止効果を高めることができる。
【0043】また、前記ブレーキパッド307aは、中
間プール内部空間の前後中央部にオーバーラップするよ
うに配置されているため、山折れしている可能性が最も
高い紙幣中央部にブレーキパッドを接触させ、重送防止
効果を高めることができる。
【0044】また、前記ブレーキパッド307aは、略
垂直方向に下降して紙幣Pに接触するため、ブレーキパ
ッド307aの押し下げ力が紙幣Pを送り出す方向に作
用する可能性をさらに低下させることができる。
【0045】また、前記ブレーキパッド307aは、紙
幣Pの繰り出し方向を向いて配置され、且つ、上下回動
自在に支持されているため、ブレーキパッド307aが
紙幣Pの傾斜面に接触する際、その傾斜にブレーキパッ
ド307aを沿わせることができ、その結果、紙幣Pに
作用するブレーキ力をさらに高めることができる。
【0046】以上、本発明の一実施形態を図面に沿って
説明した。しかしながら本発明は前記実施形態に示した
事項に限定されず、特許請求の範囲の記載に基いてその
変更、改良等が可能であることは明らかであり、例えば
本発明を入出金部で実施してもよい。
【0047】
【発明の効果】以上の如く本発明によれば、ブレーキパ
ッドを紙幣の山折れ位置に接触させることにより、紙幣
に作用するブレーキ力を高めることができる許りでな
く、ブレーキパッドの押し下げ力が紙幣を送り出す方向
に作用する不都合を回避し、しかも、ブレーキパッドの
無駄な下降ストロークを可及的に排除してブレーキのタ
イミング遅れを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】紙幣入出金装置の内部側面図である。
【図2】中間プール部の内部平面図である。
【図3】中間プール部の内部左側面図である。
【図4】リフト駆動機構の左側面図である。
【図5】リフトブレード上昇状態(繰り出しモード)を
示す紙幣収納機構の正面図である。
【図6】リフトブレード上昇状態(繰り出しモード)を
示す紙幣収納機構の右側面図である。
【図7】リフトブレード下降状態(初期状態)を示す紙
幣収納機構の右側面図である。
【図8】集積モードにおけるリフトブレードの作用を示
す正面図である。
【図9】返却モードおよび収納モードにおけるリフトブ
レードの作用を示す正面図である。
【図10】収納モードにおけるリフトブレードの作用を
示す正面図である。
【図11】繰り出しセンサおよび押し下げ機構を示す中
間プール部の内部左側面図である。
【図12】紙幣ブレーキ機構を示す中間プール部の内部
左側面図である。
【図13】紙幣ブレーキ機構を示す中間プール部の内部
正面図である。
【図14】制御部の入出力を示すブロック図である。
【図15】出金繰り出し制御の制御手順を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
P 紙幣 1 紙幣入出金装置 100 入出金部 200 識別部 300 中間プール部 303 ベルト搬送体 304 ピックアップローラ 305 分離ローラ 306 繰り出しセンサ 307 紙幣ブレーキ機構 307a ブレーキパッド 307b 回動アーム 309 押し下げ機構 310 バタフライソレノイド 311 分離ソレノイド 400 金庫 407 ステージ 500 金庫 506 出金リジェクト部 600 紙幣搬送部 700 制御部
フロントページの続き (72)発明者 川橋 佳樹 埼玉県浦和市西堀10丁目13番1号 マミ ヤ・オーピー株式会社内 (72)発明者 五井 広一 東京都北区東田端1丁目12番6号 ローレ ル精機株式会社東京研究所内 Fターム(参考) 3E040 AA01 BA01 BA03 BA07 DA08 FB11 FE03 FG03 FG05 FG06 FG14 3F343 FA04 FB07 FC01 GA01 GB01 GC01 GD01 HD16 JA21 JD03 JD21 KA11 KA13 KB03 KB04 KB05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積層状態の紙幣を昇降させるステージ
    と、 前記ステージ上の積層紙幣を、上側から順次1枚ずつ繰
    り出し搬送するベルト搬送体と、 前記ベルト搬送体が紙幣を所定位置まで繰り出したと
    き、下層の紙幣に接触して重送を規制する紙幣ブレーキ
    機構であって、下層の紙幣に接触するブレーキパッド
    が、紙幣の山折れ位置にオーバーラップするように配置
    されているものと、を備えることを特徴とする紙幣入出
    金装置。
  2. 【請求項2】 前記ブレーキパッドは、紙幣の繰り出し
    方向中央部にオーバーラップするように配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の紙幣入出金装置。
  3. 【請求項3】 前記ブレーキパッドは、紙幣繰り出し室
    の繰り出し方向中央部にオーバーラップするように配置
    されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の紙
    幣入出金装置。
  4. 【請求項4】 前記ブレーキパッドは、略垂直方向に下
    降して紙幣に接触することを特徴とする請求項1〜3の
    何れかに記載の紙幣入出金装置。
  5. 【請求項5】 前記ブレーキパッドは、紙幣の繰り出し
    方向を向いて配置され、且つ、上下回動自在に支持され
    ていることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の
    紙幣入出金装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5の何れかに記載の紙幣入出
    金装置における制御方法であって、 前記ステージを上昇させる工程と、 前記ベルト搬送体を駆動させる工程と、 紙幣の繰り出し開始を検知する工程と、 紙幣の繰り出し開始に応じて前記ステージを下降させる
    工程と、 繰り出し紙幣が所定の位置まで繰り出されたとき、ブレ
    ーキパッドを下降させる工程と、 を備えることを特徴とする紙幣入出金装置の制御方法。
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