JP2002281676A - 切換器 - Google Patents

切換器

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JP2002281676A JP2001082998A JP2001082998A JP2002281676A JP 2002281676 A JP2002281676 A JP 2002281676A JP 2001082998 A JP2001082998 A JP 2001082998A JP 2001082998 A JP2001082998 A JP 2001082998A JP 2002281676 A JP2002281676 A JP 2002281676A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電力負荷の力率をも考慮して負荷に電力を供
給する電源を選択し、これによて発電機の利用率を高め
ることができる切換器を提供すること。 【解決手段】 複数個の負荷6A,6B・・・に対応し
て設けられた複数個の切換ユニット8A,8B・・・
と、これら切換ユニットを切換制御するための切換制御
装置10とを備えた切換器。各切換ユニット8A,8B
・・・は、商用電源23及び発電機電源2のうち選択さ
れた電源からの電力を対応する負荷6A,6B・・・に
供給し、切換制御装置10は、各負荷6A,6B・・・
の皮相電力と、発電機電源2側に接続された全負荷の有
効電力に基づいて、複数個の切換ユニット8A,8B・
・・を切換制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、商用電源と発電機
電源とを切り換えて負荷にいずれかの電源の電力を供給
する切換器に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、発電機電源からの電力と商用電
源からの電力とを所要の通りに切り換えて負荷に供給す
るコージェネレーションシステムにおいては、複数個の
負荷と発電機電源及び商用電源との間に、電源を切り換
えるための切換器が設けられている(例えば、特開平1
1−150871号公報参照)。この切換器は、各負荷
に対応して設けられる切換ユニットと、これら切換ユニ
ットを切換制御するための切換制御装置とを備え、各切
換ユニットは、一対の入力接点と、一つの出力接点と、
一対の入力接点を選択する切換接片とを有し、一方の入
力接点が発電機電源に接続され、他方の入力接点が商用
電源に接続され、その出力接点が対応する負荷に接続さ
れる。
【0003】このような切換ユニットにおいて、切換接
片が例えば一方の入力接点に電気的に接続されると、発
電機電源からの電力が切換接片を介して対応する負荷に
供給され、この負荷は発電機電源からの電力によって作
動され、また切換接片が例えば他方の入力接点に電気的
に接続されると、商用電源からの電力が切換接片を介し
て対応する負荷に供給され、この負荷は商用電源からの
電力によって作動される。切換制御装置は、複数個の制
御ユニットの各々を上述したように切換制御し、これに
よって、これら負荷の各々に供給される電力の電源が切
換選択される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のこの種の切換器
においては、複数の負荷の運転状態が常時監視され、各
負荷に供給される電流が計測される。そして、切換制御
装置は、各負荷の電流値を利用して、複数個の負荷のう
ち合算電力値が発電機電源の電力容量に近づく最適な組
合せを選択し、選択した負荷に対応する切換ユニットを
発電機電源側に切り換え、このように切換制御すること
によって、コージェネレーションシステムにおける発電
機の利用率を常時100%に近い状態に維持し、発電機
の運転効率を高めている。
【0005】しかし、この切換器は単相負荷に適用する
ものであり、三相負荷にそのまま適用した場合、次の通
りの解決すべき問題がある。一般的に、単相では力率P
がほぼ1であり(P≒1)、従って有効電力と皮相電力
とはほぼ等しく、それ故に、切換制御装置による負荷の
選択は、各負荷の電流値を利用して行っても実質上問題
はない。これに対して、三相では力率を考慮しなければ
ならず、各負荷の電流値のみを利用して負荷の選択を行
うと、発電機の利用率が低下し、発電機の運転効率が下
がるという問題が生じる。単相負荷における発電機電源
の有効電力容量(定格有効電力とも称する)が例えば
9.8KWで、皮相電力容量(定格皮相電力とも称す
る)が例えば9.8KVAであり、このような発電機を
三相負荷に適用する場合、皮相電力容量を基準にして有
効電力が決定され、このとき力率Pが例えば0.8であ
る(P=0.8)とすると、負荷の有効電力値Wは、 有効電力値(W)≒皮相電力容量値×力率 有効電力値(W)≒(9.8×0.8)=8.3(K
W) となり、切換制御装置は有効電力値が8.3KWに近づ
くように電力負荷の組合せを選択するようになり、その
結果、発電機が高効率で運転されず、その利用率が低下
する。
【0006】このような不都合を解消するために、例え
ば、発電機電源の皮相電力容量に近づくように電力負荷
を選択するようにすることも考えられるが、このように
して選択した場合、選択した電力負荷の有効電力が、実
負荷の力率により発電機電源の有効電力容量を超えるこ
ともあり、発電機電源の有効電力容量を超えた場合、発
電機等に過負荷が加わり、この発電機等にダメージを与
えるおそれがある。
【0007】上述した問題は、三相負荷に適用する場合
のみならず、単相負荷に適用する場合において、負荷の
力率が小さいときにも同様に発生する。本発明の目的
は、負荷の力率をも考慮して負荷に電力を供給する電源
を選択し、これによって発電機電源の利用率を高めるこ
とができる切換器を提供することである。また、本発明
の他の目的は、三相負荷に好都合に適用することができ
る切換器を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数個の負荷
の各々に対応して設けられた複数個の切換ユニットと、
前記複数個の切換ユニットを切換制御するための切換制
御装置とを備え、前記複数個の切換ユニットの各々は、
商用電源及び発電機電源のうち選択された電源からの電
力を対応する負荷に供給する切換器であって、前記切換
制御装置は、各負荷の皮相電力と、前記発電機電源側に
接続された全負荷の有効電力とに基づいて、前記複数個
の切換ユニットを切換制御することを特徴とする。
【0009】本発明に従えば、切換制御装置は、各負荷
の皮相電力と、発電機電源側に接続された全負荷の有効
電力とに基づいて複数個の切換ユニットを切換制御する
ので、その切換制御は負荷の力率をも考慮した制御とな
る。そして、この切換制御をするに際し、発電機電源の
有効電力容量及び皮相電力容量を考慮しながら、発電機
からの電力を供給する負荷を選択し、この選択した負荷
に対応する切換ユニットを発電機電源側に切り換えるこ
とによって、発電機の利用率の高い運転が可能となる。
また、力率をも考慮して複数個の切換ユニットを切換制
御するので、三相負荷に好適な切換器となる。尚、各負
荷の皮相電力は、例えば、発電機電源側の電圧及び各負
荷の電流を計測することによって求めることができ、ま
た発電機電源側の有効電力は、例えば、発電機電源側の
電圧、電流及び電力を計測することによって求めること
ができる。
【0010】また、本発明では、前記切換制御装置は、
各負荷の皮相電力と、前記発電機電源側に接続された全
負荷の有効電力とに基づいて、合算皮相電力値が前記発
電機電源の予め設定される目標皮相電力値よりも小さ
く、且つ前記発電機電源側に接続された全負荷の有効電
力値が前記発電機電力の予め設定される目標有効電力値
よりも小さくなるように負荷を選択し、前記発電機電源
からの電力が選択された負荷に供給されるように前記複
数個の切換ユニットを切換制御することを特徴とする。
【0011】本発明に従えば、合算皮相電力値が発電機
電源の目標皮相電力値よりも小さく、且つ発電機電源に
接続された全負荷の有効電力値が発電機電源の目標有効
電力値よりも小さくなるように、切換制御装置が負荷を
選択し、選択した負荷に対応する切換ユニットを発電機
電源側になるように切換制御するので、発電機電源から
の電力はこのように選択された負荷に供給される。従っ
て、発電機電源からの電力が供給される負荷の有効電力
及び皮相電力が、この発電機電源の目標有効電力及び目
標皮相電力を超えることがなく、コージェネレーション
システムを安定して運転することができる。そして、発
電機電源側の全負荷の有効電力値及び合算皮相電力値を
目標有効電力値及び目標皮相電力値に近づけることによ
って、発電機電源の利用率が高い運転が可能となる。
【0012】また、本発明では、前記切換制御装置は、
前記目標有効電力を目標皮相電力レベルと設定して、合
算皮相電力値が前記目標皮相電力レベルより小さく且つ
この目標皮相電力レベルに最も近い値の負荷の組合せを
選定し、次に、この選定した負荷に前記発電機電源から
の電力が供給されるように前記複数個の切換ユニットを
切換制御し、次いで前記発電機電源の前記有効電力容量
とこのときの前記発電機電源側に接続された全負荷の有
効電力との差に基づいて前記目標皮相電力レベルを修正
し、この修正された目標皮相電力レベルより小さく且つ
この目標皮相電力レベルに最も近い値の負荷の組合せを
再選定し、このようにして前記合算皮相電力値が前記目
標皮相電力値より小さく且つこの目標皮相電力値に近い
値に、また前記測定有効電力値が前記目標有効電力値よ
りも小さく且つこの目標有効電力値に近い値となるよう
に前記複数個の切換ユニットを切換制御することを特徴
とする。
【0013】本発明に従えば、切換制御装置は、まず、
目標有効電力を目標皮相電力レベルとして設定して、合
算皮相電力値がこの目標皮相電力レベルより小さく、且
つ目標皮相電力レベルに最も近い値の負荷の組合せを選
定し、この選定した負荷に発電機電源からの電力が供給
されるように複数個の切換ユニットを切換制御する。こ
の目標有効電力は、例えば発電機電源の有効電力容量、
又はこの有効電力容量の90〜95%程度の値に設定さ
れる。皮相電力は力率を考慮せず、有効電力は力率を考
慮したものであるので、皮相電力値は有効電力値と実質
上等しい(力率が1であるとき)か、有効電力値よりも
大きくなる(力率が1より小さいとき)。切換制御装置
による切換制御では、まず、目標有効電力を目標皮相電
力レベルとして設定して合算皮相電力値がこの目標皮相
電力レベルに最も近い値になる負荷の組合せが選択さ
れ、この組合せの負荷について発電機電源からの電力が
供給される。このとき、目標有効電力を目標皮相電力レ
ベルと設定して負荷の組合せを選択しているので、これ
ら負荷の有効電力値は発電機電源の有効電力容量よりも
小さく、またそれらの皮相電力値は発電機電源の皮相電
力容量よりも小さく、発電機電源に過剰な負荷が作用す
ることがない。
【0014】このように目標有効電力を目標皮相電力レ
ベルとして設定して負荷を選択すると、選択した負荷の
実際の有効電力値と目標有効電力値とを比較した場合、
両者の間に開きがあるので、次に、発電機電源の有効電
力容量値と発電機電源側に接続された負荷の有効電力値
との差に基づいて目標皮相電力レベルが修正され、切換
制御装置は、この修正された目標皮相電力レベルより小
さく且つこの目標皮相電力レベルに最も近い値の負荷の
組合せを再選択し、再選択した負荷の組合せを発電機電
源側に接続するように複数個の切換ユニットを切換制御
し、このように目標皮相電力レベルを補正することによ
って、負荷の有効電力値を目標有効電力値より小さく且
つこの目標有効電力値に近い値に、また合算皮相電力値
を目標皮相電力値より小さく且つこの目標皮相電力値に
近い値に近づけることができ、発電機電源のより利用率
の高い運転を行うことができる。上述した目標皮相電力
レベルの修正は、例えば、負荷の有効電力値が目標有効
電力に対して所定範囲に、また合算皮相電力値が目標皮
相電力値に対して所定範囲に近づくまで繰り返し行わ
れ、このようにすることによって、発電機電源の利用率
をより高めることができる。
【0015】また、本発明では、前記切換制御装置は、
前記発電機電源の前記有効電力容量値と前記発電機電源
側に接続された全負荷の前記有効電力値との差に基づい
て電力上積み量を演算し、次に修正前の前記目標皮相電
力レベルに前記電力上積み量を加算して上積み修正皮相
電力値を演算し、この上積み修正皮相電力値に基づいて
目標皮相電力レベルを修正することを特徴とする。
【0016】本発明に従えば、発電機電源の有効電力容
量値と発電機電源側に接続された全負荷の有効電力値と
の差に基づいて電力上積み量が演算される。この電力上
積み量は、上記差値をそのまま用いてもよく、上記差値
に係数A(例えば、係数Aを0.1〜0.9程度に設定
する)を積算するようにしてもよい。そして、修正前の
目標皮相電力レベルに電力上積み量を加算して上積み修
正皮相電力値を演算し、この上積み修正皮相電力値に基
づいて目標皮相電力レベルの修正が行われる。この上積
み修正皮相電力値は、そのまま修正皮相電力レベルとし
て用いてもよく、上積み修正皮相電力値に係数B(例え
ば、係数Bを0.9〜0.95程度に設定する)を積算
した値を修正皮相電力レベルとして用いるようにしても
よい。
【0017】更に、本発明では、前記複数個の切換ユニ
ットの各々は、対応する負荷の電流を計測するための第
1の電流計測装置を備え、また、前記発電機電源側の電
流を計測するための第2の電流計測装置と、前記発電機
電源側の電圧を計測するための電圧計測装置と、前記発
電機電源側の電力を計測するための電力計測装置とが、
設けられていることを特徴とする。
【0018】本発明に従えば、各切換ユニットには、対
応する負荷に流れる電流を計測する第1の電流計測装置
が設けられ、また発電機電源側には、電流を計測する第
2の電流計測装置と、電圧を計測する電圧計測装置と、
電力を計測する電力計測装置とが、設けられている。従
って、電圧計測装置の電圧値と各切換ユニットの第1の
電流計測装置の電流値とを用いて、各負荷の皮相電力を
簡単に求めることができる。また、第2の電流計測装置
の電流値、電圧計測装置の電圧値及び電力計測装置の電
力値を用いて、発電機電源に接続された全負荷の有効電
力を簡単に求めることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に従う切換器の一実施形態について説明する。図1
は、本発明に従う切換器の一実施形態を適用したコージ
ェネレーションシステムの一例を簡略的に示すブロック
図であり、図2は、図1の切換器の切換制御装置を簡略
的に示すブロック図であり、図3は、図1の切換器の切
換制御動作を示すフローチャートであり、図4は、負荷
の各種組合せ内容を表形態で示す図であり、図5は、図
1の切換器を用いた場合と従来の切換器を用いた場合の
発電機電源の利用率を示す図である。
【0020】図1において、図示のコージェネレーショ
ンシステムは、コージェネ発電機電源2と、複数個の負
荷、即ち負荷6A、負荷6B・・・負荷6Nに電力を切
り換えて供給するための切換器4とを備え、図示の切換
器4は、各負荷6A,6B・・・6Nに対応して設けら
れた切換ユニット8A,8B・・・8Nと、これら複数
個の切換ユニット8A,8B・・・8Nを切換制御する
ための切換制御装置10とを含んでいる。コージェネ発
電機電源2は、例えばガスエンジン、ディーゼルエンジ
ン等のエンジンによって運転される発電機から構成され
る。尚、図示のコージェネレーションシステムでは、エ
ンジン及びその排熱を利用するための回路等を省略して
いる。また、発電機電源2は、エンジンに限定されず、
例えば燃料電池等でもよい。
【0021】複数個の切換ユニット8A,8B・・・8
Nは実質上同一の構成であり、これらの一つの切換ユニ
ット8A(8B・・・)について、その構成を説明す
る。切換ユニット8A(8B・・・)は、電源切換装置
12及びこの電源切換装置12を制御するための制御部
14を備えている。電源切換装置12は一対の入力接点
16,18、出力接点20及び切換接片22を有し、一
方の入力接点16がコージェネ発電機電源2に電気的に
接続され、他方の入力接点18が商用電源23、例えば
工業用の三相200Vの電源に電気的に接続される。ま
た、切換ユニット8A(8B・・・)における電源切換
装置12の出力接点20は、対応する負荷6A(6B・
・・)に電気的に接続される。制御部14は電源切換装
置12の切換接片22を切換制御し、この切換接片22
が第1の位置にある(例えば、図1の切換ユニット8C
の電源切換装置12の状態)ときには、一方の入力接点
16と出力接点20とが電気的に接続され、コージェネ
発電機電源2からの電力が負荷6A(6B・・・)に供
給される。また、切換接片22が第2の位置にある(例
えば、図1の切換ユニット8A,8B,8Nの電源切換
装置12の状態)のときには、他方の入力接点18と出
力接点20とが電気的に接続され、商用電源23からの
電力が負荷6A(6B・・・)に供給される。尚、負荷
6A,6B・・・6Nは、例えば、モータ、加熱炉、照
明装置、換気ファン、空調装置等の電力を消費する機
器、装置である。
【0022】この切換ユニット8A(8B・・・)は、
更に、通信装置24及び電流計測装置26(第1の電流
計測装置を構成する)を含んでいる。電流計測装置26
は電源切換装置12と負荷6A(6B・・・)との間に
配設され、負荷6A(6B・・・)に流れる電流を計測
する。また、通信装置24は、信号を受信する受信手段
と、信号を送信する送信手段から構成され、受信手段は
切換制御装置10からの信号を受信し、送信手段は電流
計測装置26からの電流信号を切換制御装置10に送給
する。
【0023】次に、図1とともに図2を参照して切換制
御装置10について説明すると、図示の切換制御装置1
0は、切換コントローラ32、操作部34及び表示部3
6を備えている。切換コントローラ32は、例えばマイ
クロプロセッサから構成され、集中制御手段38、目標
電力演算手段40、目標皮相電力レベル演算手段42、
合算皮相電力演算手段44、負荷選択手段46、判定選
択手段48及び指示信号生成手段50を有している。
【0024】この実施形態では、目標電力演算手段40
は発電機電源2の皮相電力容量(定格皮相電力)及び有
効電力容量(定格有効電力)に基づいて目標皮相電力値
及び目標有効電力値を演算する。目標皮相電力の目標値
係数C1を例えば0.95(C1=0.95)に設定す
ると、目標電力演算手段40は、この目標値係数C1を
用いて目標皮相電力値を演算し、目標皮相電力値は皮相
電力容量値と目標値係数との積となる(目標皮相電力値
=皮相電力容量値×目標値係数)。例えば、発電機電力
2の皮相電力容量が12.3kVAである場合、目標皮
相電力値は11.7kVAとなる。尚、この目標値係数
C1を例えば1(C1=1)に設定すると、皮相電力容
量値(12.3kVA)がそのまま目標皮相電力値とな
る。また、目標電力演算手段40は、発電機電源2の有
効電力容量(定格有効電力)に基づいて目標有効電力値
を演算する。目標有効電力の目標値係数C2を、目標皮
相電力の目標値係数C1と同様に、例えば0.95(C
2=0.95)に設定すると、目標電力演算手段40
は、この目標値係数C2を用いて目標有効電力値を演算
し、目標有効電力値は有効電力容量値と目標値係数との
積となる(目標有効電力値=有効電力容量値×目標値係
数)。例えば、発電機電力2の有効電力容量が9.8k
Wである場合、目標有効電力値は9.3kWとなり、こ
の目標値係数C2を例えば1(C2=1)に設定する
と、有効電力容量値(9.8kW)がそのまま目標有効
電力値となる。尚、この形態では、目標皮相電力の目標
係数値C1と目標有効電力の係数値C2とを同じ値にし
ているが、これらの値を異なる値に設定してもよい。
【0025】目標皮相電力レベル演算手段42は、次の
通りにして目標皮相電力レベルを設定する。コージェネ
レーションシステムの運転開始後の1回目の切換タイミ
ングにおいては、目標皮相電力レベル演算手段42は、
上記目標有効電力を目標皮相電力レベルとして設定し、
2回目以降の切換タイミングにおいては、発電機電源2
の有効電力容量値と発電機電源2側の有効電力値(例え
ば、後述する如くして計測演算される)との差に基づい
て目標皮相電力レベルを修正する。尚、この目標皮相電
力レベルの修正については、後に詳述する。また、負荷
選択手段46は、負荷6A,6B・・・6Nを選択して
これらについての全組合せを選定し、合算皮相電力演算
手段44は、負荷6A,6B・・・6Nの全ての組合せ
について合算皮相電力値を演算する。判定選択手段48
は、後述するように、合算皮相電力値が目標皮相電力レ
ベル(修正された目標皮相電力レベルを含む)より小さ
く、且つこの目標皮相電力レベルに最も近い値の負荷の
組合せを選択する。指示信号生成手段50は、後述する
ようにして複数個の切換ユニット8A,8B・・・8N
を切換制御するための指示信号を生成し、かかる指示信
号に基づいてこれら切換ユニット8A,8B・・・8N
の電源切換装置12が切換制御される。更に、集中制御
手段38は、切換コントローラ32の各種構成要素、即
ち、目標電力演算手段40、目標皮相電力レベル演算手
段42、合算皮相電力演算手段44、負荷選択手段4
6、判定選択手段48及び指示信号生成手段50等を作
動制御する。また、操作部34は操作パネルに設けられ
た各種操作スイッチから構成され、切換器4を含むコー
ジェネレーションシステム全体の運転開始、運転終了、
各種運転条件等を入力する際に操作され、表示部36は
例えば液晶表示装置等から構成され、コージェネレーシ
ョンシステムの運転状態、例えば各負荷6A,6B・・
・6Nの電流、後述する発電機電源2側の電流、電圧及
び電力等を表示する。
【0026】切換コントローラ32は、更に、第1メモ
リ52、第2メモリ54及びタイマ56を含んでいる。
第1メモリ52には、目標皮相電力値及び目標有効電力
値を演算する際に用いる各種値、即ち発電機電源2の皮
相電力容量値、目標値係数C1、有効電力容量値及び目
標値係数C2が記憶されている。第2メモリ54には、
負荷選択手段46により選択された負荷の全組合せが例
えば図4の表形態で記憶される。また、タイマ56は、
各負荷6A,6B・・・6Nの電源切換タイミングを計
時する。
【0027】切換制御装置10は、更に、第3メモリ6
0及び通信装置62を含んでいる。通信装置62は送信
手段及び受信手段から構成され、受信手段はこれら切換
ユニット8A,8B・・・8Nの通信装置24からの送
信信号、例えば電流信号を受信し、第3のメモリ60
は、これら受信した電流信号のデータを記憶する。尚、
通信装置24の送信手段からは送信信号、例えば指示信
号生成手段50が生成した指示信号を切換ユニット8
A,8B・・・8Nの通信装置24に送信する。
【0028】この切換器4は、更に、発電機電源2側
に、具体的には発電機電源2と複数個の切換ユニット8
A,8B・・・8Nとの間に、電流計測装置64(第2
の電流計測装置を構成する)、電圧計測装置66及び電
力計測装置68が配設されている。電流計測装置64は
発電機電源2側を流れる電流を計測し、電圧計測装置6
6は発電機電源2側の電圧を計測し、また電力計測装置
68は発電機電源2側の電力を検出する。これら計測装
置64,66,68の計測信号は、切換制御装置10の
切換コントローラ32に送給され、第3メモリ60に記
憶される。
【0029】次に、主として図1及び図3を参照して、
上述した切換器4の切換制御動作について説明する。ま
ず、切換制御装置10の操作部34を入力操作して切換
器4を作動させる(ステップS1)。かくすると、発電
機電源2の目標有効電力値が目標皮相電力レベルに初期
設定される(ステップS2)。次に、複数個の負荷6
A,6B・・・6Nのうち作動させるもの(通常、全て
の負荷)を起動させる(ステップS3)。この起動の際
には、各切換ユニット8A,8B・・・8Nの電源切換
装置12は商用電源23側に保持され(切換接片22が
商用電源23側の入力接点18に電気的に接続されてい
る)、従って、各負荷6A,6B・・・6Nは商用電源
23からの電力によって起動される。その後、コージェ
ネレーションシステムの発電機電源2を起動し(ステッ
プS4)、これによって発電機電源2からの電力供給が
可能となる。
【0030】このような運転状態においては、各切換ユ
ニット8A,8B・・・8Nの電流計測装置26は、対
応する負荷6A,6B・・・6Nに流れる電流を計測
し、各電流計測装置26によって測定された各負荷6
A,6B・・・6Nの電流信号が通信装置24から切換
制御装置10の通信装置62に送信され、この電流計測
装置26の電流計測データが第3メモリ60に記憶され
る(ステップS5)。このような計測データの送受信
は、無線、有線、赤外線等を用いて行うことができる。
また、電流計測装置64及び電圧計測装置66は発電機
電源2側の電流及び電圧を計測し、これら計測装置6
4,66からの電流及び電圧信号が切換コントローラ3
2に送給され、電流及び電圧計測データが第3メモリ6
0に記憶される(ステップS6)。更に、電力計測装置
68は発電機電源2側の電力を検出し、この電力計測装
置68からの電力信号が切換コントローラ32に送給さ
れ、電力計測データが第3メモリ60に記憶される(ス
テップS7)。
【0031】切換コントローラ32の集中制御手段38
は、第3メモリ60に記憶されたこれらデータを利用し
て発電機電源2側の皮相電力及び有効電力を演算し、演
算した皮相電力及び有効電力のデータを第3メモリ60
に記憶する(ステップS8)。この実施形態では、発電
機電源2側の皮相電力は、各切換ユニット8A,8B・
・・8Nの電流計測装置26の電流データと電圧計測装
置66の電圧データを用いて求められ、また発電機電源
2側の有効電力は、電流計測装置64の電流データ、電
圧計測装置66の電圧データ及び電力計測装置68の電
力データを用いて求められる。
【0032】次に、切換ユニット8A,8B・・・8N
(これに接続された負荷6A,6B・・・6N)の全組
合せが選定され、全組合せパターンの各々について合算
皮相電力が演算される(ステップS9)。この実施形態
では、切換コントローラ32の負荷選択手段46は、複
数個の負荷6A,6B・・・6Nを任意に選択する全て
の組合せについてのリストを、例えば図4に示す表形態
でつくり、合算皮相電力演算手段44は、第3メモリ6
0に記憶された各負荷6A,6B・・・6Nの電流デー
タ(各電流計測装置26の計測電流データ)及び発電機
電源2側の電圧データ(電圧計測装置66の計測電圧デ
ータ)を利用して各負荷6A,6B・・・6Nの皮相電
力値を演算し、これら演算した皮相電力値を利用して全
ての組合せについての合算有効電力値を演算し、これら
のデータが図4に示す表形態で第2メモリ54に記憶さ
れる。このような計測、演算は、電源切換タイミングに
なるまで繰り返し遂行され、新たに計測、演算された各
種データは、古いものに代えて、逐次更新され、それら
の一部が第3メモリ60に、またそれらの一部が第2メ
モリ54に記憶される。
【0033】そして、タイマ56によって設定された電
源切換のタイミングになると、ステップS10からステ
ップS11を経てステップ12に進み、起動時(ステッ
プS2)に目標有効電力値が目標皮相電力レベルに設定
されており、この目標皮相電力レベルに基づいて負荷の
組合せが選択され、この組合せによる初期切換えが行わ
れる。この初期切換えにおいては、判定選択手段48
は、負荷6A,6B・・・6Nの全ての組合せの中か
ら、合算皮相電力値(選択した負荷の組合せにおける皮
相電力の合計値)が目標皮相電力レベル(この初期切換
えでは、目標有効電力値に設定されている)よりも小さ
く、且つこの目標皮相電力レベルに最も近い値の組合せ
を負荷の組合せとして選択し、この組合せの負荷が発電
機電源2側に接続されるように切換ユニット8A,8B
・・・8Nの切り換えが行われる。指示信号生成手段5
0は、選択された組合せの負荷6に対応する切換ユニッ
ト8の電源切換装置12が発電機電源2側となる指示信
号を生成し、かく生成された指示信号が切換制御装置1
0の通信装置62から各切換ユニット8A,8B・・・
8Nの通信装置24に送信される。かくすると、切換ユ
ニット8A,8B・・・8Nのうち、最適組合せの負荷
6に対応するものにおいては、この指示信号に基づい
て、電源切換装置12の切換接片22が発電機電源2側
の入力接点16に電気的に接続され、最適組合せの負荷
6については発電機電源2からの電力が供給される。ま
た、残りの負荷6に対応する切換ユニット8において
は、上記指示信号に基づいて切換接片22が商用電源2
3側の入力接点18に電気的に接続され、これら残りの
負荷6については商用電源8からの電力が供給される。
【0034】このように最初の切換操作が行われると、
ステップS5に戻り、上述したステップS5〜S10が
遂行され、そして2回目の切換操作時になると、ステッ
プS13で、切り換えたときの発電機電源2側の有効電
力が計測演算され、この有効電力値が目標有効電力に近
づいたときにはステップS5に戻り、切換ユニット8
A,8B・・・8Nの切換状態が保持されるが、有効電
力値が目標電力値に近づいていない(即ち、目標有効電
力値との間に開きがある)ときにはステップS14に進
む。
【0035】最初の切換操作においては、目標有効電力
値を目標皮相電力レベルに設定して合算皮相電力が目標
皮相電力レベルに近づくように負荷組合せを選択してい
るので、力率を考慮した実際の有効電力(計測した有効
電力)はこの目標皮相電力レベルよりも低く、力率が例
えば0.8であるとすると、負荷の最適組合せの実際の
有効電力は約7.4kWとなり、目標有効電力(9.3
kW)よりも約1.9kW小さい値となる。この状態で
は、実際の有効電力値が目標電力値に近い値でなく離れ
ているので、発電機電源2の運転利用率が低くなる。こ
こで、2回目の切換を行うため、再度ステップS5〜S
9のデータ計測及び演算を行い、データ変更を逐次行
う。そして、電源切換タイミングになる(ステップS1
0)と、2回目以降の切換であるため、ステップS13
に移り、ステップS14以降で目標皮相電力レベルの補
正が行われ、この補正された目標皮相電力レベルによる
負荷の最適組合せが選択される。
【0036】ステップS14における目標皮相電力レベ
ルの補正は、目標皮相電力演算手段42によって、例え
ば次の通りに行われる。まず、発電機電源2の有効電力
容量値(例えば9.8kW)と発電機電源2側の有効電
力値(実際の有効電力であって、この形態では、電流計
測装置64、電圧計測装置66及び電力計測装置68の
計測データから求められる)との差に基づいて電力上積
み量が演算され、上積み値係数C3を例えば0.5(C
3=0.5)に設定すると、この電力上積み量Wは、電
力上積み量W=〔(発電機電源2の有効電力容量値)−
(発電機電源2側の有効電力値)〕×(上積み値係数C
3)となり、例えば実際の有効電力が7.8kWである
とすると、このときの電力上積み量W1=(9.8−
7.8)×0.5=1.0(kVA)となる。次に、修
正前の目標皮相電力レベル(発電機電源2側に切換制御
された負荷の組合せを選択するときに用いた目標皮相電
力レベルであって、この目標皮相電力レベルは選択され
た負荷の合算皮相電力値にほぼ等しい)にこの電力上積
み量W1を加算して上積み修正皮相電力値が演算され、
この上積み修正皮相電力値に基づいて目標皮相電力レベ
ルが修正される。即ち、目標皮相電力レベルQ=〔(修
正前の目標皮相電力レベル)+(電力上積み量W)〕と
なり、このときの目標皮相電力レベルQ1は、Q1=
9.3+1.0=10.3(kVA)となり、目標皮相
電力レベルが9.3kVAから10.3kVAに上方修
正される。この実施形態では、上積み値係数C3を0.
5に設定しているが、この係数C3は適宜の数値に設定
することができ、この形態では、切換コントローラ32
の第1メモリ52に記憶される。尚、目標皮相電力レベ
ルを演算する際に修正値係数を積算するようにしてもよ
く、この場合、目標皮相電力レベルQ=〔(修正前の目
標皮相電力レベル)+(電力上積み量W)〕×(修正値
係数)となる。
【0037】このようにして目標皮相電力レベルが補正
されると、次に、ステップS15において、判定選択手
段48は、再度、負荷6A,6B・・・6Nについての
全ての組合せの中から、合算皮相電力値が修正した目標
皮相電力レベルよりも小さく、且つこの目標皮相電力レ
ベルに最も近い値の組合せを最適組合せとして選定し、
上述したと同様に、この最適組合せの負荷が発電機電源
2側に接続されるように切換ユニット8A,8B・・・
8Nの切り換えが行われる(ステップS16)。
【0038】尚、図3のフローチャートには、特に図示
していないが、このステップS14で修正した目標皮相
電力レベルが目標皮相電力値を超えるようになった場
合、この修正目標皮相電力レベルによる負荷の最適組合
せの選択が禁止される(ステップS17に進むようにな
る)ようにしてもよい。このように構成することによっ
て、発電機電源2側の負荷の皮相電力値が目標皮相電力
値を超えることが回避でき、発電機電源2に過大な負荷
が作用するのを確実に防止することができる。
【0039】このようにして切換ユニット8A,8B・
・・8Nの切換制御が行われると、再びステップS5に
戻り、ステップS5〜ステップS10が遂行され、切換
タイミングになるとステップS10からステップS11
を経てステップS13に移り、発電機電源2側の有効電
力が目標有効電力に近づいたかが判断される。第2回目
の切換操作における目標皮相電力レベルは、第1回目の
切換操作時の目標皮相電力レベルよりも大きく、従っ
て、実際の有効電力は目標有効電力により近づくように
なる。このとき、力率が例えば0.8であるとすると、
1回目の修正後の負荷の最適組合せの実際の有効電力は
約8.2kWとなり、目標有効電力(9.3kW)より
も約1.1kW小さい値となる。
【0040】この実施形態では、このようにして実際の
有効電力値が目標有効電力に対して所定範囲に近づく、
例えば9.0〜9.3kWの範囲になったときに目標有
効電力に近づいたとしてステップS13からステップS
5に戻り、切換ユニット8A,8B・・・8Nが切換操
作されることなく、その切換状態が保たれる。一方、発
電機電源2側の有効電力値がこの所定範囲(9.0〜
9.3kW)に達しないときは、再びステップS14に
移り、目標皮相電力レベルの補正が再度行われる。
【0041】第3回目の切換操作のときには、容易に理
解される如く、電力上積み量W2は、電力上積み量W2
=(9.8−8.2)×0.5=0.8(kW)とな
る。次に、修正前(2回目の修正時)の目標皮相電力レ
ベルにこの電力上積み量W2を加算して上積み修正皮相
電力値が演算され、この上積み修正皮相電力値に基づい
て目標皮相電力レベルが修正されるので、このときの目
標皮相電力レベルP2は、P2=10.3+0.8=1
1.1(kVA)となり、目標皮相電力レベルが10.
2kVAから11.1kVAに更に上方修正される。
【0042】このようにして目標皮相電力レベルが補正
されると、次に、ステップS15において、判定選択手
段48は、再度、負荷6A,6B・・・6Nについての
全ての組合せの中から、合算皮相電力値が修正した目標
皮相電力レベルよりも小さく、且つこの目標皮相電力レ
ベルに最も近い値の組合せを負荷の最適組合せとして選
択し、上述したと同様に、この最適組合せの負荷が発電
機電源2側に接続されるように切換ユニット8A,8B
・・・8Nの切り換えが行われる(ステップS16)。
【0043】この実施形態では、このようにして発電機
電源2側の負荷の有効電力値が目標有効電力に対して所
定範囲に、例えば9.0〜9.3kWの範囲になったと
きには、ステップS13からステップS5に戻って切換
ユニット8A,8B・・・8Nの切換操作をパスする
が、この所定範囲に達しないときには、4回目、5回目
・・・と繰り返して遂行される。また、各ユニット8
A,8B・・・8Nに接続されている負荷6A,6B・
・・6Nの運転状態に変化が発生した場合にも、ステッ
プS13からステップS14に進む。尚、上述した構成
に代えて、例えば現在の目標皮相電力レベルが最終目標
皮相電力より小さく、且つこの目標皮相電力に対して所
定範囲に、例えば11.3〜11.7kVAになったと
きに切換操作を終了させるようにしてもよく、このよう
にしても同様の効果が達成される。
【0044】この実施形態では、切換制御装置10は各
負荷6A,6B・・6Nの皮相電力と、発電機電源2側
の負荷の有効電力に基づいて複数個の切換ユニット8
A,8B・・・8Nを上述したように切換制御するの
で、発電機電源2側の負荷の皮相電力及び有効電力は、
小さい側から目標皮相電力及び目標有効電力に近づくよ
うになり、その近づき方は目標有効電力値及び目標皮相
電力値に近づくに従って小さくなる。そして、発電機電
源2側の負荷の有効電力が目標有効電力に対して所定範
囲になると、目標皮相電力レベルの修正が終わって切換
操作が終了するので、発電機電源2側の負荷の有効電力
が目標有効電力を超えることがなく、有効電力に関して
もコージェネシステムに過負荷が作用することが回避で
きる。
【0045】発電機電源2から負荷に供給される有効電
力及び皮相電力は、上述したように発電機電源2の目標
有効電力及び目標皮相電力に近い値となり、従って、発
電機電源2の利用率は、図5に実線で示すように約90
〜95%になり、発電機電源2の利用率を常時高めて効
率の良い運転を行うことができる。この実施形態におけ
る利用率と対比するために、図5において破線でもって
従来の切換制御による発電機の利用率を示す。尚、図5
に上述した記載から容易に理解される如く、発電機電源
2は目標有効電力値及び目標皮相電力値に近い値で運転
されるので、目標有効電力値及び目標皮相電力値を変え
ることによって、発電機電源2の利用率を調整すること
ができる。
【0046】以上、本発明に従う切換器の一実施形態に
ついて説明したが、本発明はかかる実施形態に限定され
るものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々
の変形乃至修正が可能である。
【0047】
【発明の効果】本発明の請求項1の切換器によれば、各
負荷の皮相電力と、発電機電源側の全負荷の有効電力に
基づいて複数個の切換ユニットを切換制御するので、そ
の切換制御は負荷の力率をも考慮した制御となる。ま
た、発電機電源の有効電力容量及び皮相電力容量を考慮
しながら、発電機電源側の負荷を選択し、この選択した
負荷に対応する切換ユニットを発電機電源側に切り換え
ることによって、発電機の利用率の高い運転が可能とな
る。
【0048】また、本発明の請求項2の切換器によれ
ば、合算皮相電力が発電機電源の目標皮相電力よりも小
さく、且つ発電機電源側の全負荷の有効電力が発電機電
源の目標有効電力よりも小さくなるように、切換制御装
置が負荷を選択するので、発電機電源側の負荷の有効電
力及び皮相電力が、この発電機電源の目標有効電力及び
目標皮相電力を超えることがなく、コージェネレーショ
ンシステム、特に発電機電源を安定して運転することが
できる。
【0049】また、本発明の請求項3の切換器によれ
ば、目標有効電力を目標皮相電力レベルとして設定して
合算皮相電力値がこの目標皮相電力レベルに最も近い値
の負荷の組合せが設定され、この組合せの負荷について
発電機電源からの電力が供給される。このとき、目標有
効電力を目標皮相電力レベルと設定して負荷の組合せを
選択しているので、これら負荷の有効電力値は発電機電
源の有効電力容量よりも小さく、またそれらの皮相電力
値は発電機電源の皮相電力容量よりも小さく、発電機電
源に過剰な負荷が作用することがない。また、選択した
負荷の有効電力値と目標有効電力値と間に開きがある
と、常に発電機電源の有効電力容量値と発電機電源側の
負荷の有効電力値との差に基づいて目標皮相電力レベル
を修正し、この修正した目標皮相電力レベルに近い負荷
の最適組合せを再選定するので、負荷の有効電力値を目
標有効電力値により近い値に、また負荷の皮相電力値を
目標皮相電力値により近い値に近づけることができ、発
電機電源のより利用率の高い運転を行うことができる。
【0050】また、本発明の請求項4の切換器によれ
ば、発電機電源の有効電力容量と発電機電源側に接続さ
れた全負荷の計測有効電力との差に基づいて電力上積み
量を演算し、修正前の目標皮相電力レベルに電力上積み
量を加算して上積み修正皮相電力値を演算し、この上積
み修正皮相電力値に基づいて目標皮相電力レベルを修正
するので、目標皮相電力レベルを所要の通りに修正する
ことができる。
【0051】更に、本発明の請求項5の切換器によれ
ば、電圧計測装置の電圧値と各切換ユニットの第1の電
流計測装置の電流値とを用いて、各負荷の皮相電力を簡
単に求めることができ、また、第2の電流計測装置の電
流値、電圧計測装置の電圧値及び電力計測装置の電力値
を用いて、発電機電源に接続された全負荷の有効電力を
簡単に求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う切換器の一実施形態を適用したコ
ージェネレーションシステムの一例を簡略的に示すブロ
ック図である。
【図2】図1の切換器の切換制御装置を簡略的に示すブ
ロック図である。
【図3】図1の切換器の切換制御動作を示すフローチャ
ートである。
【図4】負荷の各種組合せ内容を表形態で示す図であ
る。
【図5】図1の切換器を用いた場合と従来の切換器を用
いた場合の発電機の利用率を示す図である。
【符号の説明】
2 コージェネ発電機電源 4 切換器 6A,6B・・・6N 負荷 8A,8B・・・8N 切換ユニット 10 切換制御装置 12 電源切換装置 23 商用電源 26 電流計測装置 32 切換コントローラ 38 集中制御手段 40 目標電力演算手段 42 目標皮相電力レベル演算手段 44 合算皮相電力演算手段 46 負荷選択手段 48 判定選択手段 50 指示信号生成手段 64 電流計測装置 66 電圧計測装置 68 電力計測装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹内 晃 京都府宇治市槇島町十六19−1 京都電機 器株式会社内 (72)発明者 加藤 敏晃 京都府宇治市槇島町十六19−1 京都電機 器株式会社内 (72)発明者 蔭山 欣永 京都府宇治市槇島町十六19−1 京都電機 器株式会社内 Fターム(参考) 5G066 HA06 HA15 HA19 HB02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の負荷の各々に対応して設けられ
    た複数個の切換ユニットと、前記複数個の切換ユニット
    を切換制御するための切換制御装置とを備え、前記複数
    個の切換ユニットの各々は、商用電源及び発電機電源の
    うち選択された電源からの電力を対応する負荷に供給す
    る切換器であって、 前記切換制御装置は、各負荷の皮相電力と、前記発電機
    電源側に接続された全負荷の有効電力とに基づいて、前
    記複数個の切換ユニットを切換制御することを特徴とす
    る切換器。
  2. 【請求項2】 前記切換制御装置は、各負荷の皮相電力
    と、前記発電機電源側に接続された全負荷の有効電力と
    に基づいて、合算皮相電力値が前記発電機電源の予め設
    定される目標皮相電力値よりも小さく、且つ前記発電機
    電源側に接続された全負荷の有効電力値が前記発電機電
    力の予め設定される目標有効電力値よりも小さくなるよ
    うに負荷を選択し、前記発電機電源からの電力が選択さ
    れた負荷に供給されるように前記複数個の切換ユニット
    を切換制御することを特徴とする請求項1記載の切換
    器。
  3. 【請求項3】 前記切換制御装置は、前記目標有効電力
    を目標皮相電力レベルと設定して、合算皮相電力値が前
    記目標皮相電力レベルより小さく且つこの目標皮相電力
    レベルに最も近い値の負荷の組合せを選定し、次に、こ
    の選定した負荷に前記発電機電源からの電力が供給され
    るように前記複数個の切換ユニットを切換制御し、次い
    で前記発電機電源の前記有効電力容量とこのときの前記
    発電機電源側に接続された全負荷の有効電力との差に基
    づいて前記目標皮相電力レベルを修正し、この修正され
    た目標皮相電力レベルより小さく且つこの目標皮相電力
    レベルに最も近い値の負荷の組合せを再選定し、このよ
    うにして前記合算皮相電力値が前記目標皮相電力値より
    小さく且つこの目標皮相電力値に近い値に、また前記測
    定有効電力値が前記目標有効電力値よりも小さく且つこ
    の目標有効電力値に近い値となるように前記複数個の切
    換ユニットを切換制御することを特徴とする請求項2記
    載の切換器。
  4. 【請求項4】 前記切換制御装置は、前記発電機電源の
    前記有効電力容量値と前記発電機電源側に接続された全
    負荷の前記有効電力値との差に基づいて電力上積み量を
    演算し、次に修正前の前記目標皮相電力レベルに前記電
    力上積み量を加算して上積み修正皮相電力値を演算し、
    この上積み修正皮相電力値に基づいて目標皮相電力レベ
    ルを修正することを特徴とする請求項3記載の切換器。
  5. 【請求項5】 前記複数個の切換ユニットの各々は、対
    応する負荷の電流を計測するための第1の電流計測装置
    を備え、また、前記発電機電源側の電流を計測するため
    の第2の電流計測装置と、前記発電機電源側の電圧を計
    測するための電圧計測装置と、前記発電機電源側の電力
    を計測するための電力計測装置とが、設けられているこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の切換
    器。
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