JP2002281514A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JP2002281514A
JP2002281514A JP2001080871A JP2001080871A JP2002281514A JP 2002281514 A JP2002281514 A JP 2002281514A JP 2001080871 A JP2001080871 A JP 2001080871A JP 2001080871 A JP2001080871 A JP 2001080871A JP 2002281514 A JP2002281514 A JP 2002281514A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画素数の増加量に対して十分に解像度が向上
した画像を実現することが可能な撮像装置を得る。 【解決手段】 撮像素子に対する入射光の位置を半画素
分だけ光学的に変位させる画素ずらし光学系1と、画素
ずらし光学系による変位前後の撮像素子の撮像画像を記
憶する第一の画像メモリ7と、第一の画像メモリ7に記
憶されている撮像画像を構成する撮像色信号のうち、参
照色である撮像色信号が形成する三角形と補間色である
非撮像色信号が形成する三角形の相似比を考慮して色補
間を行う補間処理部11と、変位前後の撮像画像を補間
処理部で各々色補間した結果を記憶する第二の画像メモ
リ127と、変位前後の撮像素子の撮像画像を合成する
合成処理部128とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、解像度の高い画
像を実現するための撮像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】CCD等の二次元撮像素子を用いた画像
入力装置においては、画像と撮像素子との相対位置を微
小に変化させ変化させた毎に画像を入力後各画像を合成
し、見かけ上の画素数を増加させて解像度を上昇させる
ものが知られている。このような方法による解像度の向
上に当たっては、従来特開平7−236086号公報に
記載されるように、撮影光学系と二次元撮像素子との間
に平板透明部材を平行に配置し、前記透明部材上に配置
される直線上にない3点の傾斜手段の1点を支持部とし
他の2点を該透明部材を作動させる作動部として用い撮
影光学系からの入射光を変位させることで撮像素子上の
画像を微小変位させるものである。
【0003】図40は、例えば特開平7−236086
号公報に示された光学的に画素数を増加させる従来の画
像入力装置のブロック図であり、また、図41は、撮像
部の機構を示す斜視図である。
【0004】図40及び図41において、61は画像を
結像させるための撮像光学系であるレンズ、2は画像を
光電変換するための二次元に配列されたCCD等の撮像
素子、103は撮像レンズ61と撮像素子2の間にほぼ
平行に配置され撮像レンズ61から撮像素子2への入射
光の入射角度に微小変位をもたらす透明平板部材であ
る。
【0005】また、104はレンズ61及び透明平板部
材103を支持するベースユニット、105a、105
b、105cは透明平板部材103をベースユニット1
04に固定すると共に2点を選択的に作動させて透明平
板ユニットを傾斜させる圧縮ばね、106a、106
b、106cは対応する圧縮ばね105を各々押さえる
ばね押さえ板、107a、107bは透明平板部材10
3と圧縮ばね105a、105bを貫通するねじと共に
設けられ駆動により透明平板部材103の近傍部位を光
軸方向に変位させ透明平板部材103に傾斜をもたらす
モータである。
【0006】さらに、108a、108bは透明平板部
材103及び圧縮ばね105a、105b、ばね押さえ
板106a、106bを含む第一及び第二作動部であ
る。また、109は透明平板部材103及び圧縮ばね1
04c、ばね押さえ板106cを含む支持部であり、作
動部106a、106bの作動時に透明平板部材103
を支持する。これらは図示しない匡体に一体的に固定さ
れると共に、図40に示されるように、後段には光電変
換された画像信号を処理するための所定の画像処理回路
及び画像合成メモリ110、画像バッファメモリ7等が
接続されている。
【0007】次に、動作について説明する。
【0008】まず、2つの作動部106a、106bの
いずれも作動させない状態で撮像を行い、後段の画像メ
モリ7に画像を記憶する。次に、2つの作動部のうちひ
とつ106aを作動させると他の作動部106bと支持
部を結ぶ線を回転軸として透明平板部材103が回転す
る。したがって、透明平板部材103を透過した画像は
かかる透明平板部材103の傾斜によって移動されて撮
像素子2上に結像し、画像バッファメモリにわずかにず
れた画像を記憶する。
【0009】さらに、同じひとつの作動部106aを作
動させれば同一方向に順次画像が移動し、順次画像が撮
像素子2に結像され記憶される。また、作動部106b
を駆動させると、作動部106aと支持部109を結ぶ
線を回転軸として透明平板部材103が傾斜し、前述と
は異なる方向に画像の移動が行われる。
【0010】これら2方向の移動を適宜組み合わせるこ
とにより、任意の位置への2次元の画素ずらしを実施の
後、画像バッファメモリ7に蓄積された複数の撮影画像
を画素ずらしの実施方向を考慮して各対応画素毎に内挿
することで光学的に画素数を増加させた画像が画像合成
メモリ109に得られる。
【0011】次に、従来の画素ずらしによって得られた
画像から高精細画像を生成する従来の信号処理方式につ
いて説明する。
【0012】図2に示す信号配列は、単板撮像蔵置にお
いて最もよく使われているBayer配列をした撮像素子で
あり、図中のRまたはGまたはB信号は、撮像素子の配
置上その画素位置にてサンプリングされる色信号であ
る。
【0013】図12は、図2に示す撮像素子を斜め1/
2画素右下にずらして撮像した画像の色信号と先の色信
号とを重ねて表示した図である。
【0014】図12において、R1,G1,B1が1枚
目の撮影画像の色信号であり、R2,G2,B3は画素
ずらしを行い2枚目の撮影画像から得られた色信号であ
る。
【0015】図12に示した画像を高解像度画像として
生成する場合、図2と比較して水平垂直とも2倍になっ
ているため、4倍の画素数のフルカラー信号を生成する
必要があり、図中撮像画素における非撮影色信号を周辺
画素信号から生成するとともに、空白画素の全色信号を
同様に内挿する必要がある。
【0016】例えば、今、Gの信号だけ着目すると、図
42に示す位置にだけ撮像によって得られたG信号G
1,G2が存在する。従来の技術では、前後左右の信号
の平均値からG1’,G2’を補間し、次に、図43に
示すように補間して得られたG信号からさらに内挿する
ことにより全画素分のG信号を得ることができる。
【0017】また、B信号に着目すると、図44に示す
ように、左右のB1信号からB1’信号を内挿し、さら
に、補間したB1’信号からB1”信号を内挿する。B
2信号についても同様である。次に、図45に示すよう
に補間したB1’,B1”,B2’,B2”から残りの
画素の内挿を行う。R信号においてもB信号と同様の方
法にて全画素分の信号を補間することが出来る。上記の
方法によって全画素における画素分だけのR,G,B信
号を得ることが出来る。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た特開平7−236086号公報に示される技術は、光
路を二次元的に変更するために、透明平板部材を2つの
モータにより機械的に駆動制御するため精度の高い画素
ずらし量を実現することが困難であった。特に、近年の
固体撮像素子の画素ピッチは、数ミクロンものが主流と
なっており、機械的にその数分の一の精度を得る為に
は、複雑な制御系が必要となる。また、機械的な振動を
用いて制御するため振動や繰り返し寿命などを十分に考
慮した設計を必要とした。
【0019】さらにまた、上記方法により撮像した画像
から高解像度画像を生成する従来の信号処理では、単な
る線形補間であるため画素ずらしを行うことによって得
られる画素数分だけの解像度を得ることが出来ない。こ
れは、まず、単板撮像素子における図2に示す画像が各
画素上に1色の色フィルタを配置しているため画素数分
だけのR,G,B信号が得られず、画素数分だけの解像
度が得られていないことが第1の原因であり、次に、2
枚の画像から高解像度画像を得る際に線形補間法では解
像度の向上が見込めないという点に問題があった。
【0020】かかる問題を解決するために、本出願人
は、特開昭62−26984号公報等において、撮像光
学系を機械的に振動させることなく微小画素ずらしを行
う方法を出願している。
【0021】この発明は上述した点に鑑みてなされたも
ので、画素数の増加量に対して十分に解像度が向上した
画像を実現することが可能な撮像装置を得ることを目的
とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】この発明に係る撮像装置
は、撮像素子に対する入射光の位置を半画素分だけ光学
的に変位させる画素ずらし手段と、上記画素ずらし手段
による変位前後の撮像素子の撮像画像を記憶する第一の
画像記憶手段と、上記第一の画像記憶手段に記憶されて
いる撮像画像を構成する撮像色信号のうち、参照色であ
る撮像色信号が形成する三角形と補間色である非撮像色
信号が形成する三角形の相似比を考慮して色補間を行う
補間手段と、変位前後の撮像画像を上記補間手段で各々
色補間した結果を記憶する第二の画像記憶手段と、変位
前後の撮像素子の撮像画像を合成する合成手段とを備え
たものである。
【0023】また、上記合成手段は、撮像画素が存在し
ない位置の空白画素を画素補間する場合、画像中のエッ
ジに当たる部分が空白画素を通過するか否かを判定し、
その空白画素を通過する時にはエッジ成分の稜線方向に
当該空白画素を画素補間することを特徴とするものであ
る。
【0024】また、撮像素子の撮像画像を圧縮して、そ
の圧縮画像を圧縮画像メモリに格納し、その圧縮画像を
伸張して上記第一の画像記憶手段に出力する圧縮・伸張
手段を設けたことを特徴とするものである。
【0025】また、上記第一の画像記憶手段に記憶され
ている変位前後の撮像素子の撮像画像を構成する撮像色
信号の信号レベルを補正する信号レベル補正手段を設け
たことを特徴とするものである。
【0026】また、上記信号レベル補正手段は、変位前
後の撮像素子の撮像画像における所定領域の撮像色信号
の平均信号レベルを計算し、双方の平均信号レベルが一
致するように撮像色信号の信号レベルを補正することを
特徴とするものである。
【0027】また、上記画素ずらし手段は、入射光を撮
像素子に導く光路に配置された磁気光学素子を備え、当
該磁気光学素子に与える磁界の強度を制御して、撮像素
子に対する入射光の位置を変位させることを特徴とする
ものである。
【0028】また、上記画素ずらし手段は、入射光を撮
像素子に導く光路に配置された電気光学素子を備え、当
該電気光学素子に与える電界の強度を制御して、撮像素
子に対する入射光の位置を変位させることを特徴とする
ものである。
【0029】また、上記画素ずらし手段は、入射光を撮
像素子に導く光路に配置された液晶板を備え、当該液晶
板に与える電圧の強度を制御して、撮像素子に対する入
射光の位置を変位させることを特徴とするものである。
【0030】また、撮像光学系と撮像素子の間に上記画
素ずらし手段を配置することを特徴とするものである。
【0031】さらに、撮像光学系の前段に上記画素ずら
し手段を配置することを特徴とするものである。
【0032】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
実施の形態1を図について説明する。
【0033】図1は、この発明の実施の形態1を示す全
体ブロック図であり、静止画像を撮影可能なディジタル
スチルカメラとして実現した場合について説明してい
る。
【0034】また、図3は、図1における撮像部5の詳
細構成を示したものであり、画素ずらし手段として、例
えば本出願人により出願済みの特開昭61−26746
2号公報に示される如く磁場によって異方性を示す磁気
光学素子を用いた場合を例にとって説明する。
【0035】図1及び図3において、61はレンズ、1
はレンズ61に入射する被写体像の光路を変調する画素
ずらし光学系、2はRGBの原色フィルタが図2に示す
ようにBayer型配列をなして表面上に配置された正方形
の電荷結合素子(以下、CCDと称す)を面状に備え光
学像を光電変換する撮像素子、3は撮像素子2からのア
ナログ信号出力をデジタル変換するアナログ/デジタル
変換回路(以下、A/D変換回路と称す)、4は画素ず
らし手段1及び撮像素子2を制御する撮像部制御回路、
5はレンズ61、画素ずらし光学系1、撮像素子2、A
/D変換回路3、撮像部制御回路4を含む撮像部であ
る。
【0036】また、6は撮像部5と通信しながら撮像装
置全体の制御を行うCPUなどのカメラ制御部、7はデ
ジタル画像信号を受信し一時記憶する第一の画像メモ
リ、8はA/D変換回路3からのデジタル画像信号を画
像メモリ7に書込むダイレクトメモリアクセスコントロ
ーラ(以下、DMAコントローラと称す)等のメモリ制
御部、9は第一の画像メモリ7に蓄積された撮像データ
に対してデジタル画像処理を施すソフトウェアあるいは
電子回路により構成される画像処理部、127は画像処
理部9における画像処理用に使用される第二の画像メモ
リである。
【0037】また、10は画像信号に対して白バランス
補正や黒レベル補正あるいはガンマ補正等を施す信号レ
ベル補正処理部、11は撮影画像をデジタル画像処理で
色補間する補間処理部、128は色補間された2枚の画
像を合成し高解像度の1枚の画像を生成する合成処理
部、12は合成処理部128で得られる1枚の高解像度
化された画像に対し光学系あるいは回路系で発生するノ
イズ除去を行うノイズ除去フィルタ等を含む画像補正処
理部、13は最終的に得られるフルカラー画像を国際標
準化方式であるJPEG(Joint Photographic Expe
rts Group)方式等の画像圧縮方式で符号化する画像圧
縮処理部である。
【0038】さらに、14は撮像部5及び画像処理部9
を経て最終的に得られる画像を液晶画面表示あるいはフ
ラッシュメモリ等の2次記憶手段に蓄積あるいはシリア
ルインタフェースや赤外線通信等の伝送路とのデータイ
ンタフェースあるいはシャッタスイッチ等のマンマシン
インタフェースを行うインタフェース部である。
【0039】次に、動作について説明する。
【0040】始めに、撮像装置全体の概略動作を説明
し、各部の詳細な動作を後述する。
【0041】ここでは、画素ずらし光学系1を用いて4
5度方向に半画素ずらした画像を2枚撮影し、CCDの
実際の画素数に対して2×2倍の画素密度を有する高精
細画像を得る手順について説明する。
【0042】高精細モードでの撮影がインタフェース部
14より撮影者によって設定され、図示しないレリーズ
スイッチの押し下げがマンマシンインタフェースからカ
メラ制御部6に伝達されると、撮像部5では、撮像部制
御回路4における第一の磁界印加条件(例えば、印加磁
界なし)での撮像動作を行う。これにより、撮影された
画像はデジタル化され撮像部5からメモリ制御部8へ伝
送される。
【0043】メモリ制御部8では、入力画像信号を第一
の画像メモリ7に後述する規則に従って記憶させ、信号
レベル補正処理部10にて画像のRGB各色の信号レベ
ル値に強度補正係数を乗じ白バランス補正処理を施し、
補間処理部11で色補間され第二の画像メモリ127に
蓄積される。
【0044】次に、撮像部制御回路4における第二の印
加磁界条件により1枚目の撮影画像に比べて−45度方
向に1/2画素ずらして撮影された画像は、伝送路を経
て撮像部5から画像処理部9へ伝送され、同様に、第一
の画像メモリ7に記憶され、信号レベル補正処理部10
を経て補間処理部11で色補間され第二の画像メモリ1
27に蓄積される。次に、画像処理部9では、第二の撮
影画像の補間処理部11の処理終了に伴い、第二の画像
メモリ127上に記憶されている第一及び第二の補間画
像の読み出しを行う。
【0045】次に、合成処理部128では、第一及び第
二の補間画像に対し高解像度化処理を施し2枚の撮影画
像を1枚の高解像度画像に合成する。さらに、後段の画
像補正処理部12、画像圧縮処理部13を経て図示しな
い液晶ディスプレイへの表示あるいはコンパクトフラッ
シュ(登録商標)メモリカード等の二次記憶媒体への記
憶を行うためにインタフェース部14へ転送される。
【0046】以下に、撮像部5における画素ずらし光学
系1、メモリ制御部8による第一の画像メモリ7への画
像記憶、及び補間処理部11及び合成処理部128の詳
細な説明を行う。
【0047】撮像部5の構成及び動作について図3及び
図4をもとに詳細に説明する。
【0048】図3及び図4において、15は磁界発生回
路、16は磁界発生回路15に印加する電圧に応じて内
部に磁界を発生させるコイル、17は磁界発生回路15
によってコイル16内に発生した磁場により磁気光学効
果を生じる磁気光学素子としてのファラデー素子、18
は偏光板、19は複屈折板である。
【0049】各偏光板18、ファラデー素子17、複屈
折板19を、それぞれ図4のA−A線、B−B線、C−
C線から見た図を図5、図6、図7にそれぞれ示してい
る。図4において、画像を結像させるためのレンズ61
からの光が偏光板18に入射すると、図5に示す振幅方
向Waの直線偏光が得られる。図4に示すHaはファラ
デー素子17に印加されている磁界の方向である。図5
に示されている振動方向Waの直線偏光が、例えば鉛ガ
ラスのようなファラデー素子17に入射すると、上記磁
界の方向Haの印加磁界により上記直線偏光の偏光面が
回転する。
【0050】なお、ファラデー素子17に磁界の方向H
aに進む直線偏光を入射させると、その透過光の偏光面
が回転するが、その回転角θは次式(1)により得られ
る。
【0051】 θ=R×l×H (1) ここで、lはファラデー素子の厚さ、Hは磁界の強さ、
Rはベルデ(Verdet)定数である。なお、上記式(1)
に関しては、例えば株式会社朝倉書店発行の「光学的測
定ハンドブック」等に記載されている。
【0052】図4において、回転角θが0度となる磁界
の強さをHθ 0とすると、H=Hθの時には図5に示す
振動方向Waの直線偏光が得られ、H=Hθ 0の時に
は、図6に示す振動方向Wθ 0の直線偏光が得られる。
振動方向Waの直線偏光が複屈折板19に入射すると、
図7に示す常光線Loが得られる。なお、図7に示すQ
は複屈折板19の光学軸である。また、振動方向Wθ 0
の直線偏光が複屈折板19に入射すると、図7に示す異
常光線LEが得られる。常光線Loと異常光線LEの距離
をPとし、図3及び図4に示す複屈折板19における上
記距離Pを、P=PH/2(PHは撮像素子2の水平画
素ピッチを示す)に選ぶ。ファラデー素子17に印加さ
れる磁界の強さHの変化の位相は、図8(a)に示すフ
ィールドシフトパルスに一致させる(図8(a)、
(b)参照)。
【0053】上述した動作により、この発明による撮像
装置では、各A、Bフィールドでの信号電荷蓄積を入射
画像と撮像素子2の画素との相対的な位置に関して、P
H/2だけ離れた位置で行うことができる。すなわち、
ファラデー素子17に印加される磁界の強さHを時間的
に変化させ、入射光学像と撮像素子2との相対的な位置
関係を時間的に変化させることにより、空間サンプリン
グ領域を増加できる。これに対応して図8(c)に示す
信号読み出しパルスのタイミングも、上記PH/2に相
当する時間Tだけずらしてある(図8(c)、(d)参
照)。その結果、図8(e)に示すように、この発明に
よる撮像装置は、各A、Bフィールドを1フレームとし
た1周期で高画素密度化画像を得ることが可能になる。
【0054】本実施の形態1では、説明の簡易化のた
め、画素ずらし方向として水平方向すなわち一次元空間
に対する座標について説明したが、同様な原理で画素ず
らし位置を二次元的に行える。その際には、偏光板1
8、磁気光学効果を有する第一の光学素子、複屈折板1
9からなるn組の光学素子群を撮像系に配置し、それぞ
れの光学素子群の間に、例えば直線偏光を円偏光に変換
する1/4波長板をn−1個挿入すればよい。上記n組
の光学素子群におけるn個の磁気光学効果を有する光学
素子に印加する2値的な電圧をそれぞれ設定することに
より、2のn乗枚の画素ずらしした画像を得ることがで
きる。
【0055】上記撮像原理により、図2のBayer型単板
カラー撮像素子を用いて、図9に示す黒丸印で表される
第一の印加磁界条件による重心を持つ画素位置に対し、
−45度方向に1/2画素ずらした白丸印で表される第
二の印加磁界条件による画素ずらし画像を撮影すること
ができる。以降に、この場合の補間処理部11及び合成
処理部128における高解像度化処理について、図を用
いて詳細に説明する。
【0056】図10は、補間処理部11及び合成処理部
128の処理手順を示したフローチャートである。この
うち、補間処理部11では、図2に示す配列の撮影画像
における各画素で欠落している色成分(例えば、撮影成
分がGならばB及びR成分)を色補間し、撮像素子2と
同等の画素数からなるフルカラー画像を生成し(ST1
01、ST102)、合成処理部128では、補間処理
部11で生成された2枚のフルカラー画像を図9の画素
ずらし方向に対応する位置に挿入して、画像信号が存在
しない画素(以下、空白画素と称す)の全色成分を画素
補間して(ST103)、撮像素子2の画素数に対して
縦横とも2倍の画素数を持つ1枚の画像を生成する。
【0057】各処理は、色補間または画素補間を行う対
象画素(以下、注目画素と称す)を第一の画像メモリ7
または第二の画像メモリ127に蓄積される画像に対し
て順次x方向(主走査)にラスタスキャンを行い、1ラ
インの処理が終了した場合y方向に1画素進んだラスタ
スキャンを繰り返し行う。
【0058】次に、各ステップにおける具体的な動作に
ついて説明する。
【0059】第一の印加磁界条件による撮影画像は、図
2のような画素配列で第一の画像メモリ7に記憶され、
信号レベル補正処理部10によって補正処理が施され
る。補正処理は、例えば撮像素子2におけるRGB各色
に対応した色フィルタの感度特性を補正し白色を正しい
信号レベルに補正する白バランス補正処理や、低感度域
あるいは高感度域の信号のダイナミックレンジを補正す
るガンマ補正処理等が必要に応じて選択される。
【0060】信号レベル補正処理部10による処理が行
われた第一の撮影画像は、第二の画像メモリ127に一
旦蓄積された後、補間処理部11による処理が施され、
RGBの全色成分を持つフルカラー画像として再度第二
の画像メモリ127に蓄積される。
【0061】次に、第二の印加磁界条件による撮影が行
われ、第一の印加磁界条件での撮影画像と同様に、信号
レベル補正処理部10及び補間処理部11の処理によっ
て、撮像素子2と同数の画素数で持つRGBの全色成分
を持つフルカラー画像として第二の画像メモリ127に
蓄積される。この時、第二の画像メモリ127では、第
一の印加磁界条件で撮影後補間された画像と第二の印加
磁界条件で撮影後補間された画像は、図11のように画
素数が縦横とも2倍である1枚の合成画像を構成する画
素の一部として配置される。図11において、それぞれ
の丸印は、図9における1枚目と2枚目の撮像時の画素
ずらし位置に対応した合成後の画像における画素の重心
位置を示しており、黒丸印は第一の印加磁界条件で撮影
して色補間された画像、白丸印は第二の印加磁界条件で
撮影して色補間された画像、斜線を施した丸印はこれら
のいずれにも該当しない空白画素を示している。
【0062】図12には、図11で重心の位置関係に対
応した、補間処理部11の処理実行前の既存画像信号成
分とその位置関係について示している。図12より、1
の添え字がついた色信号は1枚目の撮影画像から得ら
れ、2の添え字がついた色信号は2枚目の撮影画像から
得られる。補間処理部11の処理により、図12に表記
される色成分以外のRGB全ての色信号を補間生成する
ことになる。
【0063】補間処理部11において、第一の撮影画像
の色補間(図10のST101)及び第二の撮影画像の
色補間(図10のST102)を行う際には、補間対象
の注目画素近傍における補間しようとする色と同色の信
号(以下、補間色と称す)及び補間色以外の色で参照用
に使用する色信号(以下、参照色と称す)を用いること
で相似的に注目画素における色信号レベルを算出する。
【0064】例えば、撮像色信号がR色である画素の位
置(以下、R画素位置と称す)の非撮像色信号のうちG
色信号を補間生成する場合、図13(a)に示すR画素
位置を中心とした画素ウィンドウに存在する画素のう
ち、注目するR色信号の他に垂直方向または水平方向に
存在する2つのR色信号(R1、R2)または(R3、
R4)の組、及びR色信号と同方向の2つのG色信号
(G1、G2)または(G3、G4)の組の同方向の組
合せのいずれかを用いる。
【0065】垂直方向または水平方向のいずれか一方を
選択する方法としては、参照色または補間色のそれぞれ
の方向の2画素の信号レベルの差分の絶対値を求めるな
どして、算出する方法が知られている。即ち、これらの
差分値が小さいほど、その方向に対する局所的な画像の
類似性が高いと判断できる。図14(a)には、図13
(a)の場合で例えば水平方向の類似性が高いと判断さ
れて水平方向成分の参照色信号を用いて補間色信号の色
補間を行う場合について、その考え方を示している。図
14(a)において、各色信号毎の参照方向及び信号レ
ベル値の軸を加えた2次元空間上でこれらの点が形成す
る三角形の形状を破線で示す。
【0066】本実施の形態1では、補間処理部11によ
り、参照色である撮像色信号Rが形成する三角形と補間
色である非撮像色信号Gが形成する三角形を、相似図形
にした場合の相似比からG色信号の補間信号gRを算出
する。
【0067】ここで、三角形(R・R1・R2)と、R
1、R2をこれらの平均値RAVEで置き換えた点R1
H、R2H及びRで形成される三角形(R・R1H・R
2H)は、幾何学的に同一の面積を持つことが明らかで
ある。画像信号では、信号分布から求まる積分値(即ち
幾何学図形の面積)が画像エネルギーに相当し、同一面
積を持つ即ち積分値が同じであればその領域における平
均輝度が保存され視覚的に問題がないため、図14
(a)の破線による三角形は実線による二等辺三角形
(R・R1H・R2H)で置き換えることが可能であ
る。
【0068】同様にして、補間色であるG色信号が形成
する三角形(gR・G1・G2)を二等辺三角形(gR
・G1H・G2H)で置き換え、二等辺三角形(R・R
1H・R2H)と二等辺三角形(gR・G1H・G2
H)が相似図形になるように補間信号値gRを決定する
ことにより、微小領域における画像エネルギーの比に応
じた色補間が可能である。従来の線形補間法による色補
間を行った場合、再現されるgRは(G1+G2)/2
の点となり、R色成分が凸形状であるにもかかわらずG
色成分は平坦な推移を示すため、G色成分の解像度が十
分でなくR色信号の突出による偽色が発生する。これに
対して、本手法を用いた場合、G色信号の推移が局所的
な画像エネルギーに応じて良好に再現されるため、高解
像度かつ偽色の少ない色補間が実現できる。
【0069】また、この場合の演算は式(2)を用いる
ことで行う。
【0070】また、この場合の演算は式(2)を用いる
ことで行う。
【数1】 但し、式(2)において、補間しようとするR画素位置
の(x、y)座標を(m、n)とし、GAVE(m、n)
はG1とG2の平均値を、RAVE(m、n)はR1とR
2の平均値を示し、2つの二等辺三角形の線分相似比と
して1/2を乗じている。
【0071】上記例では、R画素位置においてG色信号
成分を補間する例を示したが、RをBに置き換えること
でB画素位置におけるG色信号成分の補間を行うことが
同様に可能である。
【0072】また、上記例は、R画素位置のG成分を色
補間する場合を示したが、任意のJ画素位置におけるK
色の色補間に同様の考え方を当てはめることが可能であ
る。図13(b)及び図13(c)は、他の画素位置に
おける他の色成分補間を行う際の参照色の参照画素位置
と補間色の参照画素位置の関係を示したものである。図
13(b)は、G画素位置におけるR成分及びB成分補
間の場合であり、各色成分について、図14(b)に示
す三角形について上記モデルを適用する。
【0073】即ち、これらの3点は三角形を形成するた
め注目画素以外の2点をそれらの平均値で置きかえるこ
とにより二等辺三角形を作成し、これと補間色が相似二
等辺三角形を構成するように線分相似比である1/2を
乗ずる。さらに、RとBが入れ替わった配置のG画素位
置におけるR成分及びB成分の補間も同様に行うことが
可能である。
【0074】また、B画素位置におけるR成分補間時の
参照画素位置の様子を図13(c)に示す。この場合
は、図14(c)に示すG画素位置における撮像G成分
及び注目画素のB画素位置における補間済みG成分を参
照色用三角形を形成する点として用い、G画素位置にお
ける生成済みR成分を補間色用三角形を形成する点とし
て用い、各二等辺三角形の線分相似比を1/1とするこ
とで、これまでの例と同様の扱いをすることができる。
さらに、RとBを入れ替えて考えることで、R画素位置
におけるB成分の補間が可能である。
【0075】以上の説明を元に、式(2)を一般化する
と、式(3)のように記述することができる。
【数2】 尚、式(3)におけるK(m,n)は座標(m,n)に
おける補間すべき非撮像色信号、Jは座標(m,n)に
おける参照色としての撮像色信号を示し、CdはJ色が
なす二等辺三角形に対するK色がなす二等辺三角形の線
分相似比を示している。
【0076】このようにして、色補間対象の画素位置を
水平及び垂直方向に順次走査しながら各画素における全
色成分補間を繰返し行うことにより、1画面分の撮影画
素における色補間処理を実行することができる。
【0077】このようにして、第一の印加磁界条件下で
撮影した第一の撮影画像に対する色補間を補間処理部1
1で実行し、第二の画像メモリ127に一時記憶する。
続いて、第二の印加磁界条件下で撮影した第二の撮影画
像を同様に信号レベル補正処理部10を施した後補間処
理部11において色補間処理を実施し、第二の画像メモ
リ127に一時記憶する。
【0078】ここで、第二の画像メモリ127に記憶す
る第一の補間画像と第二の補間画像は、後述する合成処
理部128における空白画素での画素補間処理のため
に、図11のように、1枚の合成画像内の所定の位置を
示す物理アドレスに従って格納してもよいが、物理的に
は個別の画像記憶領域に記憶しておき、次の合成処理部
128において、図11の各画素の位置関係を念頭に適
宜読み出しを行うようにしてもよい。
【0079】次に、2枚の補間画像の1枚の画像への合
成処理について説明する。
【0080】始めに、空白画素位置におけるG成分生成
について詳細に説明する。
【0081】図15の網掛け部分は、この段階で画像中
に存在するG成分の位置関係を示したものである。空白
画素位置のG成分を補間する場合、周辺画素を参照して
画像中のエッジにあたる部分が注目画素を通過するか否
かを判定し、その場合はエッジ線分の稜線方向に画素補
間を実行することでシャープなエッジ再現が可能であ
る。図15における矢印の示す方向は、注目画素を中心
とする7×7画素からなる参照画素ウィンドウを元に検
出可能な線分方向を示している。
【0082】線分角度検出は以下の手順に従って実行す
る。
【0083】注目画素及び8近傍画素に存在するG成分
に対して信号レベル平均値Davを算出する。次に、算
出した信号レベル平均値Davをしきい値として7×7
画素ウィンドウ内の各G画素の信号値を1または0に2
値化する。2値化されたウィンドウ内のG画素は予め定
められている複数のパターンと比較され、パターンの一
致により中心画素を通る線分角度及び線分のどちら側に
明あるいは暗があるかという線分角度情報が認識され
る。これらの線分角度情報に基づいて、線分の稜線方向
に存在する複数の画素値を線形補間して注目画素のG成
分が算出される。
【0084】例えば、7×7画素ウィンドウ内の画素が
図16の斜線部画素(2値化データ:0)及びたすき線
部画素(2値化データ:1)に2値化された場合、パタ
ーンマッチングにより図の矢印方向に画像のエッジが通
っていることが検出され、図の太枠で示された画素の上
下左右の4つの画素値を単純平均あるいは、注目画素か
らの距離に対する重み付け平均等により注目画素のG成
分を補間する。
【0085】線分の角度を検出し稜線方向に補間するこ
とで、一般的な8近傍画素の単純平均値により成分補間
する場合に比べ、エッジをシャープかつ線分を滑らかに
補間することが可能となる。これにより、画像の観察者
に対して高い解像感を与えることが可能となる。
【0086】以上の方法で、全画素のG成分が高い解像
度で生成され、この結果を参照することでR及びB成分
に関しても高解像度に補間生成することができる。
【0087】また、空白画素位置におけるR及びB成分
補間に関しては、前記空白画素位置におけるG成分補間
と同様のパターンマッチングを用いた線分に対する稜線
ベクトル検出により補間を行う。この時、RGB成分の
個別のパターンマッチング結果の相違から生じる誤補間
を防止するために、G成分補間時に検出した線分角度結
果に基づきR及びB成分補間を行うように構成してもよ
い。
【0088】以上のように、撮像素子の2×2倍の画素
数を持つ4画素分の高解像度画像が合成処理部128に
より生成され、生成されたフルカラー画像は画像補正処
理部12において光学系及び撮像系の画像歪を補正する
ノイズ除去フィルタ等の処理が施され、画像圧縮処理部
13によりJPEG方式の画像符号化の後、インタフェ
ース部14に送られる。このようにして、2枚の画素ず
らし画像から撮像素子2のナイキスト周波数を超える高
解像度の画像が形成される。
【0089】本実施の形態1では、画素ずらし手段を用
いて−45度方向に1/2画素ずらして撮影した2枚の
画像を用いて高解像度化処理する例を示したが、この限
りでない。すなわち、撮像素子2の各受光素子は有限数
が面状に配置されており受光素子面における入射光を積
分値として信号出力するため、これにより撮影画像の空
間周波数は制約(ナイキスト周波数)を受けていること
が標本化定理より説明できる。これに対し、「2台のカ
メラを用いる超高精細画像取得法」(小松、相澤、斎
藤:テレビジョン学会誌 Vol.45, No.10, pp.1
256〜1262)によると、開口率100%の撮像素
子を用いて画素ずらし画像を統合した場合2倍以内の解
像度まで改善可能であることが明示されている。本方式
を用いて実際の撮像素子の開口率や受光素子の形状等を
考慮してずらし方向、ずらし量及び撮影枚数を最適化す
ることで合成画像における解像度を最適化することがで
きる。
【0090】また、本実施の形態1では、合成処理部1
28におけるパターンマッチングの際、7×7画素から
なるウィンドウを用いて8方向の線分検出を行っている
が、この限りでなく、実行するソフトウェアの高速化あ
るいは回路規模の低減を図る場合は、ウィンドウサイズ
を小型化し45度刻みの4方向あるいは水平及び垂直の
みの2方向の画素間のエッジ線分の相関を用いるように
構成してもよい。
【0091】また、本実施の形態1では、画素ずらし光
学系1の撮像条件を変化させた1枚目の画像を撮影し、
第一の画像メモリ7に記憶し信号レベル補正処理部10
及び補間処理部11の処理を終えた後に、第二の印加磁
界条件下での2枚目の撮影を開始する構成としたが、こ
の限りでない。即ち、第一の画像メモリ7に2枚分の撮
影画像を記憶させる容量を確保しておき、2枚の撮影画
像が揃った時点で画像処理部9における画像処理を開始
する構成にしても同様な効果を得ることができる。こら
れは、実際の装置の設計思想によって柔軟に変更するこ
とができる。
【0092】また、本実施の形態1では、1枚目の撮影
画像に対して2枚目の撮影画像を−45度方向に画素ず
らしする例を示したが、この限りでなく、45度方向、
135度方向あるいは−135度方向にずらしても同一
の処理が適用可能であることは言うまでもない。
【0093】実施の形態2.以下、実施の形態2を図に
ついて説明する。
【0094】図17は、実施の形態2の全体構成を表す
ブロック図である。図2において、図1に示す実施の形
態1と同一部分は同一符号を付してその説明は省略す
る。新たな符号として、20は撮影した各画像データを
固定長圧縮方式にて符号化する固定長圧縮回路、21は
撮像部5から出力される撮像デジタル信号のうち固定長
圧縮回路20での圧縮時に使用するライン数分を遅延蓄
積するラインバッファ、22は固定長圧縮回路20で圧
縮された画像データを蓄積する圧縮画像メモリ、23は
固定長伸張処理部である。
【0095】次に、動作について説明する。画素ずらし
機構を含む撮像部5の動作については実施の形態1と同
様である。画素ずらし光学系1を用いて撮像部5から入
力された撮影画像は、固定長圧縮回路20で画像圧縮す
るためにラインバッファ21に一時記憶される。以下
に、固定長圧縮回路20における圧縮動作について詳細
に説明する。
【0096】固定長符号化手段20における固定長符号
化アルゴリズムとしては、例えば4×4画素を1単位と
するブロック毎に隣接画素情報の冗長性を排除する符号
化法を行うものを用いる。この場合、図2の画素配列で
は隣接する画素位置に同じ色の画素が存在しないため、
固定長圧縮回路20内において同色画素をブロック化す
る。
【0097】図18は、固定長圧縮回路20により図2
の画素配列が並べ替えられる様子を示した図である。撮
影画像データは撮像部5から順次ラインバッファ21に
蓄積され、未処理のデータが8ライン分揃った段階で画
素配列の並べ替えを始めに、固定長圧縮回路20におけ
る符号化が実施される。画素並べ替えは、8×8画素単
位に行い各色4×4画素を単位ブロックとしてブロック
化する。並べ替え後の画像信号は、ブロックの左上方向
のアドレスと右下方向のアドレスにG成分が集められて
配列され、左下方向のアドレスにB成分、右上方向のア
ドレスにR成分が集められて配列される。
【0098】また、固定長圧縮回路20における画像符
号化方法について説明する。
【0099】図19は、前記並べ替えられた単位ブロッ
ク内のカラー画像信号を固定長圧縮回路20で符号化す
る場合のアドレスを示す図である。すなわち、図19
は、縦横4画素分ずつの同一カラーの画像信号の塊であ
る単位ブロックのうち縦方向m行横方向n列(m、nは
0<m、n≦4の自然数)のアドレスの画像信号に後述
する量子化レベルを付すことを表している。
【0100】図20は、各画素の画像信号の強度を階層
化(量子化)する量子化レベルを表す。図20におい
て、Lminは図19に示した16画素の画像信号強度
中の最小値、Lmaxは同じ16画素の画像信号強度中
の最大値、P1は最大値Lmaxと最小値Lminとの
間を8等分した下から8分の1の値、P2は上から8分
の1の値、Q1はLmin以上P1以下の信号強度を有
する画素の平均値、Q8はLmax以下P2より大きい
信号強度の画素の平均値である。
【0101】また、LDは単位ブロック内の階調幅指標
で、Q8−Q1に等しい。L1〜L7は階調幅指標LD
を8等分した値を小さいほうから並べたものである。L
Aは単位ブロック内の画像データ平均値レベルで(Q1
+Q8)/2に等しい。φijkは画素毎の量子化レベ
ルを表す。
【0102】図21及び図22は、この実施の形態によ
る符号化手順を示すフローチャートである。以下、この
フローチャートを参照しながら符号化手順を説明する。
【0103】まず、固定長圧縮回路20は、図18の
(b)のように並べ替えられた単位ブロック内の画像デ
ータを読み込む(ステップST1)。次に、読み込んだ
4×4画素分の画像データの信号強度を演算し、以下の
各式に従って順次P1、P2、Q1、Q8、LA、L
D、L1〜L7の値を求める(ステップST2〜ステッ
プST13)。
【0104】P1=(Lmax+7Lmin)/8 P2=(7Lmax+Lmin)/8 Q1=Ave(Xmn≦P1) Q2=Ave(Xmn>P2) LA=(Q1+Q8)/2 LD=Q8−Q1 L1=LA−3LD/8 L2=LA−LD/4 L3=LA−LD/8 L5=LA+LD/8 L6=LA+LD/4 L7=LA+3LD/8
【0105】なお、Q1の式はLmin以上P1以下の
信号強度を持つ画素の平均値を求めることを意味し、Q
8の式はLmax以下P2より大きい信号強度を持つ画
素の平均値を求めることを意味する。
【0106】このようにして、順次P1、P2、Q1、
Q8、LA、LD、L1〜L7の値を求めた後、固定長
圧縮回路20はn=1、m=1とおいて(ステップST
14、15)、この時のアドレス(m,n)の画素の信
号強度(以後、画素値と称する)Xmn(すなわち画素
値X11)がL1以下であるか否かを判断する(ステッ
プST16)。
【0107】画素値X11がL1以下である場合には、
この画素値の量子化レベルφijkを2進数の000と
設定する(ステップST17)。次に、mを1だけイン
クリメントし(ステップST31)、mが4以下である
か否かを判別する(ステップST32)。mが4以下で
ある場合は、その画素の画素値を再びL1と比較する
(ステップST16)。
【0108】mが4より大きい場合には、nを1だけイ
ンクリメントし(ステップST33)、インクリメント
したnが4以下であるか否かを判別する(ステップST
34)。nが4以下である場合は、その画素の画素値を
再びL1と比較する(ステップST16)。
【0109】画素値XmnがL1より大きい場合には、
L2以下であるか否かを判別し(ステップST18)、
が措置XmnがL2以下である場合は、この画素の量子
化レベルφijkを2進数の001と設定する(ステッ
プST19)。次に、mを1だけインクリメントし(ス
テップST31)、mが4以下であるか否かを判別する
(ステップST32)。mが4以下である場合は、その
画素の画素値を再びL1と比較する(ステップST1
6)。mが4より大きい場合には、nを1だけインクリ
メントし(ステップST33)、インクリメントしたn
が4以下であるか否かを判別する(ステップST3
4)。nが4以下である場合には、その画素の画素値を
再びL1と比較する(ステップST16)。
【0110】以下、同様に、画素値がL1〜L2間、L
2〜L3間、L3〜LA間、LA〜L5間、L5〜L6
間、L6〜L7間のいずれの値を有するかを判別し(ス
テップST16、ST18、ST20、ST22、ST
24、ST26、ST28)、その値に応じてそれぞれ
量子化レベルφijk=000、001、010、01
1、100、101、110、111を当該画素に割り
振る(ステップST17、ST19、ST21、ST2
3、ST25、ST27、ST29)。
【0111】このようにして、同一単位ブロック内の全
画素に量子化レベルを割り振って符号化を終了する。単
位ブロックの符号化データはLA、LD、各画素毎のφ
ijkである。
【0112】これらの処理は、画面全体に対して単位ブ
ロック数分繰り返す。A/D変換回路4からのデジタル
信号が1画素あたり10ビットである場合(ビット詰め
しない場合2バイト相当)、固定長符号化による画像圧
縮率は10/32である。このように各撮影画像データ
は、逐次同色画素の画素のみで構成されたブロック毎に
固定長圧縮回路20において固定長符号化が行われ、画
像データ量の低減が施された上でメモリ制御部8を介し
て圧縮画像メモリ22に蓄積される。
【0113】こうして2枚の撮影画像データが圧縮画像
メモリ22に蓄積された後に、画像処理部9における画
像処理が施される。始めに、固定長圧縮回路20におい
て符号化されている画像データの復号化処理を行う。固
定長伸長処理部23における画像復号化方法について図
について説明する。図23は、固定長伸長処理部23の
動作を示すフローチャートである。以下、このフローチ
ャートを参照しながら固定長伸長処理部23の固定長復
号化動作を説明する。
【0114】固定長復号化動作が開始されると、まず、
縦方向座標値nを1に設定し(ステップST40)、に
横方向座標値mを1に設定する(ステップST41)。
すなわち、ステップST40及びステップST41の動
作によってある単位ブロック中の座標値(1,1)のア
ドレスが指定される。
【0115】次に、指定したアドレスの量子化レベルΦ
ijkがいくつであるか判定し(ステップST42、S
T44、ST46、ST48、ST50、ST52、S
T54)、判定した各量子化レベルΦijkに応じて平
均値レベルLAと階調幅指標LDとに基づいてその画素
の信号強度Ymn(座標値(1,1)の画素であるなら
ばY11)を求める(ステップST43、ST45、S
T47、ST49、ST51、ST53、ST55、S
T56)。
【0116】各ステップにおいて平均値レベルLAと階
調幅指標値LDとから信号強度Ymnを求めるには、そ
れぞれ次の演算式に従う。
【0117】 Ymn=LA−LD/2 (ステップST43) Ymn=LA−5LD/14 (ステップST45) Ymn=LA−3LD/14 (ステップST47) Ymn=LA−LD/14 (ステップST49) Ymn=LA+LD/14 (ステップST51) Ymn=LA+3LD/14 (ステップST53) Ymn=LA+5LD/14 (ステップST55) Ymn=LA+LD/2 (ステップST56) 画素(1,1)の信号強度を求めたら、次に横方向に画
素を1つ移動し(ステップST57、ST58)、同一
の手順で画素(2,1)の信号強度を復号化する(ステ
ップST42〜ST56)。
【0118】このようにして、単位ブロック内の最上段
の画素について信号強度を復号化した後(ステップST
58)、縦方向の座標値を1だけインクリメントし(ス
テップST59)、次の段の画素について同様にして信
号強度を復号化する(ステップST42〜ST58)。
【0119】このようにして単位ブロック内の全画素に
ついて信号強度を復号化して(ステップST41〜ST
60)復号化動作を終了する。
【0120】次に、復号化されたデータに、図24に示
すように固定長圧縮回路20で並べ替えたデータの逆の
並べ替え処理を施して画素信号を走査線方向に読み出し
たときと同一の順序で並べ替え、第一の画像メモリ7に
記憶される。
【0121】以上のように、第一の画像メモリ7上には
固定長圧縮前の画像データと等価な画像データが蓄積さ
れていることになり、実施の形態1と同様の画像処理が
画像処理部9の他のブロックにおいて施され、インタフ
ェース部14に出力される。
【0122】以上のように、複数枚の画像を撮影する際
に、各々の画像データを固定長圧縮回路20を用いてデ
ータ圧縮することにより、撮像部5のA/D変換手段3
から出力される画像信号を第一の画像メモリ7に蓄積す
る際、より少ないデータ量をデータバスに供給し記憶手
段に蓄積することが可能となり、連写間隔を短縮するた
めの高速なメモリ制御回路あるいは最低1フレーム分の
高速書込みが可能な半導体メモリを使用する必要がなく
なり、装置を低価格に構成することが可能となる。
【0123】これは言い換えれば、少量の高速な圧縮画
像メモリ22を使用することで記憶手段への撮影したデ
ータ蓄積速度を見かけ上高速化することが可能であり、
1枚目の撮影シーケンスが短時間に終了することで2枚
目の撮影動作を短時間の間合いで開始することができる
ことになる。そのために、2枚の撮影画像間に生じる被
写体の時間的な変化あるいは撮影者の手ぶれ等を最小限
に抑えることが可能となり、同一被写体を高精度に1/
2画素ずらした撮影が実現できるという効果がある。
【0124】実施の形態2では、第一の画像メモリ7と
圧縮画像メモリ21は別個に設ける構成としたが、この
限りでなく、共通の物理アドレス領域を有する半導体メ
モリ上に併設する構成としてもよい。また、これらのメ
モリと第二の画像メモリ127についても同一の半導体
メモリ上に併設可能であることは言うまでもない。
【0125】また、実施の形態2では、固定長圧縮回路
20と固定長圧縮回路20に用いるラインバッファ22
及び圧縮画像メモリ21を別個に設ける構成としたが、
この限りでなく、これらの構成要素の2つ以上をLSI
等の集積回路1石に包含する構成としてもよい。
【0126】実施の形態3.以下、実施の形態3を図に
ついて説明する。画素ずらし手段を含む撮像部5の構成
及び動作、画像処理部9の構成に関しては、実施の形態
1及び2と同様に、図1あるいは図17のように構成さ
れる。実施の形態3で特徴的である画像処理部9の信号
レベル補正処理部10の動作について詳細な説明を行
う。
【0127】撮像部5で撮影された2枚の画像信号は、
A/D変換回路3を経て画像処理部9の第一の画像メモ
リ7に蓄積される。蓄積された画像データは、各々信号
レベル補正処理部10で白バランス補正処理やガンマ補
正処理等の個別に適用可能な信号補正処理を施される。
この時、1枚目の画像と2枚目の画像は時系列的に撮影
されているため、例えば50〜60MHzの比較的低周
波で発光を繰り返す蛍光灯を光源として撮影した場合、
光源の発光タイミングとシャッタ時間の関係で2枚の画
像の入射光量に差異が生じる場合がある。即ち、撮影し
た2枚の画像の平均明度に差が生じ、後段の合成処理部
128で補間画像の合成処理を行う際に画質劣化の原因
となりうる。
【0128】図25(a)は1枚目の撮像条件に比して
2枚目の撮像条件における照明光量が30%程度低下し
た場合の同一被写体を撮影した際の明度特性を示してい
る。定照明下で撮影した際の各信号レベルは、照明条件
が変化した場合に平均明度の低下とダイナミックレンジ
の縮小が発生する。図中、Max及びMin値は各画像
における最大信号レベル及び最小信号レベルである。実
施の形態3における信号レベル補正処理部10では、各
画像内の信号レベル補正処理の他、2枚の画像の信号レ
ベル補正処理を行う。
【0129】即ち、各画像における最大信号レベル値及
び最小信号レベル値を検出し、いずれか一方の信号レベ
ル特性に他方を合せ込む処理を行う。通常は、1枚目の
画像撮影時に自動露出補正あるいはシャッタ速度最適化
を行い最適条件下で撮影を行うため、2枚目の画像を1
枚目の明度分布特性に合わせるようにする。
【0130】補正前後の2枚目の画像における各信号レ
ベルをそれぞれD(j)(jは定照明下での各明度レベ
ル値)及びD’(j)とすると、始めに式(4)に従っ
て補正を行う(図25(b)参照)。
【0131】 D’(j)=D(j)+(Min1−Min2) (4)
【0132】続いて、式(5)に従って1枚目の画像及
び式(4)にて補正した2枚目の画像のダイナミックレ
ンジを補正し最終的な2枚目の補正信号レベルD’’
(j)を算出する(図25(c)参照)。
【数3】 以上の手順で信号レベル補正処理部10を構成すること
により、撮影した2枚の画像の照明条件が異なる場合に
おいても明度特性を良好に一致させることが可能であ
り、高精度の画素補間・合成処理が実現可能である。
【0133】また、撮像装置を図17(実施の形態2)
に示す構成にし、撮影画像を固定長圧縮回路20を用い
て符号化する場合、各符号におけるLAは16画素から
なるブロック内の平均信号レベルを代表する値であるこ
とから、上記手順を全てLAを対象に実施しても等価的
に同等の効果を実現可能であることは容易に説明でき
る。このように構成した場合、上記全画素を対象に行っ
ていた最大・最小信号レベル検出及び信号レベル補正に
関する演算規模を1/16に抑制することが可能であ
り、処理の高速化を実現できるという格別の効果があ
る。
【0134】実施の形態3では、2枚目の撮影画像に対
して式(4)及び式(5)を順次適用するように構成し
たが、この限りでなく、これらを1回の画像データ走査
で行えることは言うまでもない。
【0135】実施の形態4.以下、実施の形態4を図に
ついて説明する。実施の形態4における全体構成は実施
の形態1における図1あるいは実施の形態2における図
17の構成と同様である。本実施の形態4では、画素ず
らし光学系1として、電界の強さに応じて透過光の屈折
現象が変化する電気光学素子を用いる点が、実施の形態
1及び実施の形態2と異なる。
【0136】図26及び図27は、本実施の形態4にお
ける撮像部5の構成を示したものである。これら図にお
いて、30は電圧印加により電界を発生する電界発生回
路、31は電気光学素子である。
【0137】次に動作について説明する。図26の撮像
部5について構成及び動作を説明する。図26の動作原
理図である図27中の電気光学素子31及び偏光板18
をA−A、B−B、C−Cの方向から見たものをそれぞ
れ図28、図29、図30に示す。
【0138】図27において、画像を結像するためのレ
ンズ61から電気光学素子31に入射する自然光は、図
28に示すように、互いに直交する2つの偏光成分
X、LYで表すことができる。電気光学素子31に電界
が印加されていない場合は、図29のLX0、LY0に示す
偏光成分が前記LX、LYが直進した位置に観測される。
電気光学素子31に所定の電界E1が印加されると、該
電気光学素子31は複屈折現象を呈し、図29のLX1
Y1に示す偏光成分が観測される。
【0139】ここで、LX1は複屈折現象における常光線
としてLXが直進した位置に、LY1は複屈折現象の異常
光線としてLYが距離Pだけずれ対置に観測される。た
だし、この場合、図30に示すようなP=PH/2(P
Hは撮像素子2の水平画素ピッチを示す)となるような
電界E1を電界発生回路30により電気光学素子31に
印加する。
【0140】上記撮像装置における動作タイミングを図
8により説明すると、図8(a)はフィールドシフトパ
ルス、図8(b)は電気光学素子31に印加される電界
E1の強さを示す図、図8(c)は信号読み出しパル
ス、図8(d)は撮像素子2の出力信号を示す図、図8
(e)はA、Bフィールドを1フレームとして見た場合
の図である。電界E1の強さの変化の位相を図8(a)
のフィールドシフトパルスに一致させる。
【0141】上述の動作により、この実施の形態4の撮
像装置は、 A、Bフィールドでの信号電荷蓄積を入射
画像と撮像素子2の画素との相対的な位置に関してPH
/2だけ離れた位置で行うことができる。これに対応し
て図8(c)に示す信号読み出しパルスのタイミングも
PH/2に相当する時間Tだけずらしてある。その結
果、図8(e)に示すように、この撮像装置はA、Bフ
ィールドを1フレームとした1周期で高画素密度化した
画像を得ることができる。
【0142】実施の形態4における画像処理部9の構成
及び動作はこれまでの実施の形態で説明したいずれを用
いても構成できる。
【0143】実施の形態5.以下、実施の形態5を図に
ついて説明する。実施の形態5における全体構成は実施
の形態1における図1あるいは実施の形態2における図
19と同様である。本実施の形態5では、画素ずらし光
学系1として直線偏光を作る偏光板及び入射光の方位角
を変更する液晶板を用いた場合を例にとって説明する。
【0144】図31は、本実施の形態5における撮像部
5の構成を示したものである。
【0145】図31において、18は入射光に対して直
線偏光を生成する偏光板、92は偏光板18で生成され
た直線偏光を電圧の印加条件で方位角が変更可能な液晶
板、91は液晶板92への印加電圧を制御する駆動電圧
制御回路である。
【0146】次に、動作について説明する。画素ずらし
光学系1および撮像素子2の拡大図を図32に示す。図
32において、A−Aは偏光板18の入射側、B−Bは
偏光板18の出射側、C−Cは液晶板92の出射側、D
−Dは複屈折板19の出射側の垂直方向の位置を示して
いる。図33〜図36には図32に示した前記A−Aか
らD−Dまでの各位置における光の偏光方向を示す。
【0147】被写体を撮像する場合、光学系に入射され
る光は無偏光であるため、図33のように、垂直方向の
偏光成分と水平方向の偏光成分とで示すことができる。
偏光板18は入射された光から直線偏光した光を出射す
る。また、その方位角は、図34に示すように、撮像素
子2の水平方向の画素配列を基準角とすると、基準角に
対して45°の角度となるように、偏光板18の偏光方
向の偏光軸を傾けて配置する。
【0148】液晶板92は、内部に液晶層を有し、2枚
の電極基板で液晶を挟んだ板であり、外部から電圧すな
わち電界が加わることにより、内部の液晶の分子配列変
化に伴う電気光学効果を引き起こす。この発明にて用い
る液晶板92は、入射される直線偏光の光の偏光方向
を、液晶板92に電圧を加える、または加えている電圧
を切ることにより、変化させるものである。上記液晶板
92を実現させるための一例として前記電気光学効果の
内、代表的な電界効果型である、ねじれネマチック(T
N)型液晶による旋光効果などが挙げられる。その動作
を図37および図38に示す。
【0149】TNモードを示すネマチック液晶は正の誘
電異方性をもち、素子の分子配列を図37、38に示
す。図37,38中、93が液晶分子である。基板に電
圧が印加されたときは、図37に示すように分子長軸方
向が両基板面で直行しているように配列するため、偏光
板19を介して入射された直線偏光はそのまま出射され
る。電圧が無印加の時は素子内の液晶分子の配列は連続
的に90°ねじれており、光学的には90°旋光効果を
起こすため、偏光板19から入射された直線偏光は90
°ねじれて、出射光は入射光に対して90°偏光方向が
異なるようになる。
【0150】液晶板92から出射された光の偏光を図3
5に示す。図35において、c1は前記液晶板92にお
いて電圧が印加された状態であり、電圧無印加時にはc
2のように基準角度に対して135°の方位角を有した
直線偏光となる。今、c1の直線偏光を第1の偏位方
向、c2の直線偏光を第2の偏位方向とする。液晶板9
2から出射された光は次に複屈折板19に入射される。
【0151】複屈折板19は屈折率が偏光方向によって
均一でない、いわゆる複屈折を有する材質であり、撮像
装置では被写体の空間周波数が撮像素子2の画素ピッチ
から求められるサンプリング周波数を超えている場合、
追い返しノイズ(エイリアジングノイズ)として画像に
現れるため、光学的ローパスフィルタとして水晶板など
が良く用いられている。水晶板すなわち複屈折板19は
入射する光を常光線と異常光線とに分離し、その分離の
距離間は複屈折板19の厚みによって調整することが可
能である。
【0152】第1の偏位方向の入射光を常光線、第2の
偏位方向の入射光を異常光線とするように複屈折板を設
けると、図4に示すように、異常光線は点線で示される
ように、その光軸は常光線と異とし、それぞれの偏位方
向を有する入射光は図36中d1,d2に示すように撮
像素子2上の異なった位置に結像する。また、前記複屈
折板19の厚みを図36に示すように水平方向の撮像素
子の画素ピッチwxの半分であるwx/2、垂直方向の
撮像素子の画素ピッチwyの半分であるwy/2だけ異
常光線が常光線に対して異なるように設ける。
【0153】よって、前記第1の偏位方向の時に撮像素
子2上に結像した像を撮像した第1の画像と、第2の偏
位方向の時に撮像した第2の画像の2枚の画像は互いに
水平垂直とも1/2画素分、相対的にずれている。
【0154】以上のことから、撮像装置は、撮像部制御
回路4からの制御により撮像素子2を駆動させる際に駆
動電圧制御回路91から液晶板92へ駆動電圧を出力す
る。液晶板92は電圧が加わることにより図39に示す
液晶分子配列となり、第1の偏位方向の入射光は撮像素
子2上に結像される。撮像素子2は撮像部制御回路4の
制御により駆動電圧制御回路91からの駆動信号により
撮像を行い第1の画像を得る。
【0155】次に、第1の画像を撮像した後、駆動電圧
制御回路91は液晶板92への印加電圧を0とする。液
晶板92の液晶分子配列は、図38に示したようにな
り、第2の偏位方向の入射光は撮像素子2上に結像され
る。撮像素子2は駆動電圧制御回路91からの駆動信号
により撮像を行い第2の画像を得る。
【0156】液晶板92への印加電圧パルスを図39に
示す。撮像部制御回路4は図39における状態1の間に
第1の画像の撮像を終了させ、同図状態2の間に第2の
画像の撮像を終了させる。
【0157】上記のように動作させることにより、水平
垂直とも1/2画素ずれた第1の画像および第2の画像
を得ることができる。
【0158】以上のように得られた1枚目の撮影画像と
1/2画素ずらして撮影された2枚目の画像は、逐次A
/D変換手段3においてデジタル信号に変換された後、
画像処理部9に送信される。
【0159】実施の形態5では、1枚目の画像に対して
2枚目の撮影画像を1/2画素ずらす方向として45度
方向にずらすものを例に説明したがこの限りでなく、液
晶92及び複屈折板19の配置あるいは液晶92への印
加電圧を適宜組み合わせることにより135度方向、−
45度方向、−135度方向など実現可能である。
【0160】また、実施の形態5では、入射する直線偏
光の偏光方向を変化させる液晶板92として、TN型液
晶を一例として挙げたが、光電効果により旋光効果を有
する液晶板92であれば、同様の効果を有することがで
きる。
【0161】なお、実施の形態1において、図3に示し
た画素ずらし光学系1では、レンズ61は、偏光板1
8、磁気光学素子17、複屈折板19からなる画素ずら
しを行うための手段よりも被写体寄りの位置に配置され
ているが、この限りでない。即ち、レンズ61をこれら
の手段の後段に配置することで同様の画素ずらし効果が
得られると共に、画素ずらしのための手段を着脱可能な
構成にすることにより、通常の撮像装置でありながら画
素ずらしのための手段を装着することで高精細な画像を
撮像可能な撮像装置として実現できるという格別な効果
が生じる。
【0162】また、実施の形態4では、図26に示した
画素ずらし光学系1では、レンズ61は、偏光板18と
電気光学素子31からなる画素ずらしを行うための手段
よりも被写体寄りの位置に配置されているが、この限り
でない。即ち、レンズ61をこれらの手段の後段に配置
することで同様の画素ずらし効果が得られると共に、画
素ずらしのための手段を着脱可能な構成にすることによ
り、通常の撮像装置でありながら画素ずらしのための手
段を装着することで高精細な画像を撮像可能な撮像装置
として実現できるという格別な効果が生じる。
【0163】また、以上の全ての実施の形態において
は、静止画像を連続的に取り込み可能なディジタルスチ
ルカメラでの構成例を示したが、動画像を取り込み可能
なディジタルビデオレコーダにおける高精細静止画撮影
モードなどとして構成可能であることは言うまでもな
い。
【0164】また、以上の全ての実施の形態において
は、撮像装置の内部で色補間処理及び合成処理を実行可
能な構成例を示したがこの限りでなく、パーソナルコン
ピュータやカラープリンタ等、撮像装置に直接あるいは
記憶媒体を間接的に経由して接続可能な機器上で構成し
てもよい。
【0165】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、撮像
素子に対する入射光の位置を半画素分だけ光学的に変位
させる画素ずらし手段と、上記画素ずらし手段による変
位前後の撮像素子の撮像画像を記憶する第一の画像記憶
手段と、上記第一の画像記憶手段に記憶されている撮像
画像を構成する撮像色信号のうち、参照色である撮像色
信号が形成する三角形と補間色である非撮像色信号が形
成する三角形の相似比を考慮して色補間を行う補間手段
と、変位前後の撮像画像を上記補間手段で各々色補間し
た結果を記憶する第二の画像記憶手段と、変位前後の撮
像素子の撮像画像を合成する合成手段とを備えたので、
画素数の増加量に対して十分に解像度が向上した画像を
実現することが可能な撮像装置を得ることができる。
【0166】また、上記合成手段は、撮像画素が存在し
ない位置の空白画素を画素補間する場合、画像中のエッ
ジに当たる部分が空白画素を通過するか否かを判定し、
その空白画素を通過する時にはエッジ成分の稜線方向に
当該空白画素を画素補間するようにしたので、エッジ線
分の稜線方向に画素補間を実行することでシャープなエ
ッジ再現が可能となる。
【0167】また、撮像素子の撮像画像を圧縮して、そ
の圧縮画像を圧縮画像メモリに格納し、その圧縮画像を
伸張して上記第一の画像記憶手段に出力する圧縮・伸張
手段を設けたので、複数枚の画像を撮影する際に、各々
の画像データを圧縮することにより、撮像部の画像信号
を第一の画像メモリに蓄積する際、より少ないデータ量
をデータバスに供給し記憶手段に蓄積することが可能と
なり、連写間隔を短縮するための高速なメモリ制御回路
あるいは最低1フレーム分の高速書込みが可能な半導体
メモリを使用する必要がなくなり、装置を低価格に構成
することが可能となる。
【0168】また、上記第一の画像記憶手段に記憶され
ている変位前後の撮像素子の撮像画像を構成する撮像色
信号の信号レベルを補正する信号レベル補正手段を設け
たので、RGB各色に対応して色フィルタの感度特性を
良好なものにすることができる。
【0169】また、上記信号レベル補正手段は、変位前
後の撮像素子の撮像画像における所定領域の撮像色信号
の平均信号レベルを計算し、双方の平均信号レベルが一
致するように撮像色信号の信号レベルを補正するように
したので、撮像した2枚の画素の照明条件が異なる場合
においても明度特性を良好に一致させることが可能であ
り、高精度の画素補間・合成処理が実現できる。
【0170】また、上記画素ずらし手段は、入射光を撮
像素子に導く光路に配置された磁気光学素子を備え、当
該磁気光学素子に与える磁界の強度を制御して、撮像素
子に対する入射光の位置を変位させるので、高画素密度
化画像を得ることができる。
【0171】また、上記画素ずらし手段は、入射光を撮
像素子に導く光路に配置された電気光学素子を備え、当
該電気光学素子に与える電界の強度を制御して、撮像素
子に対する入射光の位置を変位させるので、高画素密度
化画像を得ることができる。
【0172】また、上記画素ずらし手段は、入射光を撮
像素子に導く光路に配置された液晶板を備え、当該液晶
板に与える電圧の強度を制御して、撮像素子に対する入
射光の位置を変位させるので、高画素密度化画像を得る
ことができる。
【0173】また、撮像光学系と撮像素子の間に上記画
素ずらし手段を配置することで、画素ずらし手段を着脱
可能な構成にすることにより通常の撮像装置でありなが
ら画素ずらし手段を装着することで高精細度な画像を撮
像可能な撮像装置として実現できる。を特徴とするもの
である。
【0174】さらに、撮像光学系の前段に上記画素ずら
し手段を配置することで、画素ずらし手段を着脱可能な
構成にすることにより通常の撮像装置でありながら画素
ずらし手段を装着することで高精細度な画像を撮像可能
な撮像装置として実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す全体ブロック
図である。
【図2】 Bayer配列をした撮像素子の説明図である。
【図3】 図1における撮像部5の詳細構成を示した図
である。
【図4】 図1における撮像部5の構成及び動作説明の
ための図である。
【図5】 偏光板18、ファラデー素子17、複屈折板
19を、図4のA−A線から見た図である。
【図6】 偏光板18、ファラデー素子17、複屈折板
19を、図4のB−B線から見た図である。
【図7】 偏光板18、ファラデー素子17、複屈折板
19を、図4のC−C線から見た図である。
【図8】 撮像装置における動作タイミングの説明図で
ある。
【図9】 撮像原理により、図2のBayer型単板カラー
撮像素子を用いて、画素ずらし画像を撮影する説明図で
ある。
【図10】 補間処理部11及び合成処理部128の処
理手順を示したフローチャートである。
【図11】 画素数が縦横とも2倍である1枚の合成画
像を構成する画素の配置説明図である。
【図12】 図11で重心の位置関係に対応した、補間
処理部11の処理実行前の既存画像信号成分とその位置
関係についての説明図である。
【図13】 撮像色信号がR色である画素の位置(以
下、R画素位置と称す)の非撮像色信号のうちG色信号
を補間生成する場合の説明図である。
【図14】 図13の場合で水平方向の類似性が高いと
判断されて水平方向成分の参照色信号を用いて補間色信
号の色補間を行う場合の説明図である。
【図15】 画像中に存在するG成分の位置関係を示ス
説明図である。
【図16】 線分角度情報に基づいて線分の稜線方向に
存在する複数の画素値を線形補間して注目画素のG成分
が算出される場合の説明図である。
【図17】 この発明の実施の形態2の全体構成を表す
ブロック図である。
【図18】 固定長圧縮回路20により図2の画素配列
が並べ替えられる様子を示した図である。
【図19】 並べ替えられた単位ブロック内のカラー画
像信号を固定長圧縮回路20で符号化する場合のアドレ
スを示す図である。
【図20】 各画素の画像信号の強度を階層化(量子
化)する量子化レベルを表す図である。
【図21】 実施の形態2による符号化手順を示すフロ
ーチャートである。
【図22】 実施の形態2による符号化手順を示すフロ
ーチャートである。
【図23】 固定長伸長処理部23の動作を示すフロー
チャートである。
【図24】 固定長圧縮回路20で並べ替えたデータの
逆の並べ替え処理を施して画素信号を走査線方向に読み
出したときと同一の順序で並べ替え、第一の画像メモリ
7に記憶される場合の説明図である。
【図25】 定照明下での被写体明度の説明図である。
【図26】 この発明の実施の形態4における撮像部5
の構成を示した図である。
【図27】 図26の動作原理図である。
【図28】 図27中の電気光学素子31及び偏光板1
8をA−Aの方向から見た図である。
【図29】 図27中の電気光学素子31及び偏光板1
8をB−Bの方向から見た図である。
【図30】 図27中の電気光学素子31及び偏光板1
8をC−Cの方向から見た図である。
【図31】 この発明の本実施の形態5における撮像部
5の構成を示した図である。
【図32】 画素ずらし光学系1および撮像素子2の拡
大図である。
【図33】 図32に示したA−Aの各位置における光
の偏光方向を示す図である。
【図34】 図32に示したB−Bの各位置における光
の偏光方向を示す図である。
【図35】 図32に示したC−Cの各位置における光
の偏光方向を示す図である。
【図36】 図32に示したD−Dの各位置における光
の偏光方向を示す図である。
【図37】 液晶板92を実現させるための一例として
前記電気光学効果の内、代表的な電界効果型である、ね
じれネマチック(TN)型液晶による旋光効果の説明図
である。
【図38】 図37と関連する旋光効果の説明図であ
る。
【図39】 図液晶分子配列の説明図である。
【図40】 特開平7−236086号公報に示された
光学的に画素数を増加させる従来の画像入力装置のブロ
ック図である。
【図41】 撮像部の機構を示す斜視図である。
【図42】 撮像によって得られた前後左右の信号の平
均値からG1’,G2’を補間する際の説明図である。
【図43】 補間して得られたG信号からさらに内挿す
ることにより全画素分のG信号を得る場合の説明図であ
る。
【図44】 左右のB1信号からB1’信号を内挿し、
さらに、補間したB1’信号からB1”信号を内挿する
場合の説明図である。
【図45】 補間したB1’,B1”,B2’,B2”
から残りの画素の内挿を行う説明図である。
【符号の説明】
1 画素ずらし光学系、2 撮像素子、3 A/D変換
回路、4 撮像部制御回路、5 撮像部、6 カメラ制
御部、7 第一の画像メモリ、8 メモリ制御部、9
画像処理部、10 信号レベル補正処理部、11 補間
処理部、12画像補正処理部、13 画像圧縮処理部、
14 インタフェース部、15 磁界発生回路、16
コイル、17 ファラデー素子、18 偏光板、19
複屈折板、20 固定長圧縮回路、21 ラインバッフ
ァ、22 圧縮画像メモリ、23 固定長伸張処理部、
30 電界発生回路、31 電気光学素子、61 レン
ズ、91 駆動電圧発生回路、92 液晶板、127
第二の画像メモリ、128 合成処理部。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/387 H04N 1/387 5C077 1/60 5/225 Z 5C079 1/46 101:00 5/225 1/40 D // H04N 101:00 1/46 Z Fターム(参考) 5B057 AA01 BA15 CA01 CA08 CA12 CA16 CB08 CB12 CB16 CC02 CD06 CE08 CE16 CH01 CH11 CH16 DA08 DB02 DB06 DB09 DC16 5C022 AA13 AB46 AC42 AC51 AC74 CA07 5C065 BB30 CC02 CC03 CC07 CC08 CC09 DD02 EE01 EE05 EE06 EE12 GG13 GG18 GG30 5C073 AA03 BB02 BC04 CE01 CE04 CE06 5C076 AA01 AA12 AA19 BA03 BA04 BA06 BB04 BB13 5C077 LL19 MM03 MM30 PP10 PP23 PP32 PQ12 PQ22 RR01 RR19 RR21 SS03 TT09 5C079 HB01 JA11 LA11 LA17 LA26 LA28 LA40 MA02 MA11 NA04 PA00

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像素子に対する入射光の位置を半画素
    分だけ光学的に変位させる画素ずらし手段と、 上記画素ずらし手段による変位前後の撮像素子の撮像画
    像を記憶する第一の画像記憶手段と、 上記第一の画像記憶手段に記憶されている撮像画像を構
    成する撮像色信号のうち、参照色である撮像色信号が形
    成する三角形と補間色である非撮像色信号が形成する三
    角形の相似比を考慮して色補間を行う補間手段と、 変位前後の撮像画像を上記補間手段で各々色補間した結
    果を記憶する第二の画像記憶手段と、 変位前後の撮像素子の撮像画像を合成する合成手段とを
    備えた撮像装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の撮像装置において、 上記合成手段は、撮像画素が存在しない位置の空白画素
    を画素補間する場合、画像中のエッジに当たる部分が空
    白画素を通過するか否かを判定し、その空白画素を通過
    する時にはエッジ成分の稜線方向に当該空白画素を画素
    補間することを特徴とする撮像装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の撮像装置にお
    いて、 撮像素子の撮像画像を圧縮して、その圧縮画像を圧縮画
    像メモリに格納し、その圧縮画像を伸張して上記第一の
    画像記憶手段に出力する圧縮・伸張手段を設けたことを
    特徴とする撮像装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の撮
    像装置において、 上記第一の画像記憶手段に記憶されている変位前後の撮
    像素子の撮像画像を構成する撮像色信号の信号レベルを
    補正する信号レベル補正手段を設けたことを特徴とする
    撮像装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の撮像装置において、 上記信号レベル補正手段は、変位前後の撮像素子の撮像
    画像における所定領域の撮像色信号の平均信号レベルを
    計算し、双方の平均信号レベルが一致するように撮像色
    信号の信号レベルを補正することを特徴とする撮像装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに項記載の
    撮像装置において、 上記画素ずらし手段は、入射光を撮像素子に導く光路に
    配置された磁気光学素子を備え、当該磁気光学素子に与
    える磁界の強度を制御して、撮像素子に対する入射光の
    位置を変位させることを特徴とする撮像装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし5のいずれかに項記載の
    撮像装置において、 上記画素ずらし手段は、入射光を撮像素子に導く光路に
    配置された電気光学素子を備え、当該電気光学素子に与
    える電界の強度を制御して、撮像素子に対する入射光の
    位置を変位させる ことを特徴とする撮像装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし5のいずれかに項記載の
    撮像装置において、 上記画素ずらし手段は、入射光を撮像素子に導く光路に
    配置された液晶板を備え、当該液晶板に与える電圧の強
    度を制御して、撮像素子に対する入射光の位置を変位さ
    せることを特徴とする撮像装置。
  9. 【請求項9】 請求項6ないし8のいずれかに項記載の
    撮像装置において、 撮像光学系と撮像素子の間に画素ずらし手段を配置する
    ことを特徴とする撮像装置。
  10. 【請求項10】 請求項6ないし8のいずれかに項記載
    の撮像装置において、 撮像光学系の前段に画素ずらし手段を配置することを特
    徴とする撮像装置。
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