JP2002281465A - セキュリティ保護処理装置 - Google Patents

セキュリティ保護処理装置

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JP2002281465A
JP2002281465A JP2001076993A JP2001076993A JP2002281465A JP 2002281465 A JP2002281465 A JP 2002281465A JP 2001076993 A JP2001076993 A JP 2001076993A JP 2001076993 A JP2001076993 A JP 2001076993A JP 2002281465 A JP2002281465 A JP 2002281465A
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JP2001076993A
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Katsuya Miyanishi
克也 宮西
Toru Takahashi
徹 高橋
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 端末を簡素かつ安価に構成でき、かつ相手に
自分の居場所や周辺環境を悟らせずセキュリティを守る
ことができるセキュリティ保護処理装置を提供するこ
と。 【解決手段】 テレビ電話の画像音声データを処理する
交換局および/または基地局に設置された画像音声処理
装置におけるセキュリティ保護処理装置100が、テレ
ビ電話の表示画面の背景となる背景画像データ31を保
持する背景画像データ記憶手段101と、テレビ電話か
ら公衆網を介して送信された画像データ37から人物に
相当する人物画像データ39のみを抽出する人物画像デ
ータ抽出手段105と、テレビ電話から送信された制御
信号33に従って、背景画像データ記憶手段101から
所望の背景画像データ31を読み出すよう背景画像デー
タ記憶手段101を制御する背景画像データ制御手段1
03と、背景画像データ31と人物画像データ39を合
成する画像合成手段107とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビ電話の画像
音声データを処理する交換局および/または基地局に設
置された画像音声処理装置におけるセキュリティ保護処
理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、撮影画像を加工して送信する画像
処理装置は、図22に示すように、テレビ電話(図示無
し)の中に撮影画像中から人物の画像範囲を特定する人
物画像特定手段としての熱センサ11や熱分布メモリ1
2と、特定された画像範囲に基づいて撮影画像を加工す
る撮影画像加工手段としての画像合成メモリ13や自画
像の一部を隠したりぼかしたりするモザイクパターンを
格納したROM2と、いたずら電話防止のために発信者
の音声を機械音に変え発する音声発生部10とを備え、
撮影画像の少なくとも一部を人物画像特定手段によって
特定された画像範囲に基づき隠したりぼかしたり加工を
行ったり、声質を機械音に加工して相手側に送信するも
のであった。(特開平09−200714号公報)。
【0003】テレビ電話の普及により、セキュリティ
(防犯上)の観点からあるいはプライバシー保護の観点
から、通話相手に自分の居場所や環境を悟られたくない
というニーズが生じてきている。例えば、来訪者が自宅
玄関のインターホン型テレビ電話から呼びかけたとき
に、携帯型テレビ電話にて外出先から応答してしまう
と、風景画像や周辺雑音などから、来訪者に外出中であ
ることを悟られてしまうかもしれず、防犯上不利な場合
がある。また、本当は繁華街で遊興しているのだが、相
手には室内に居るように装いたいというように、自分の
居場所を相手に察知されたくないとか、個室の中を不用
意に相手に見られたくないというプライバシーの観点か
らの課題がある。
【0004】このため従来の画像処理装置においては、
相手に見られたくない画像部分をモザイクパターンなど
の固定画像パターンで隠す処理機能をテレビ電話端末側
に設ける手法がとられていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の画像処理装置では、画像加工の処理をテレビ電話端
末側で行うために、端末のハードウェアおよび/または
ソフトウェアの規模が増大し、端末のコストが高くなっ
たり、サイズが大きくなったりするという問題点があっ
た。また、合成する背景データを予めテレビ電話端末側
に設定しておく必要があるため、多くの背景データを格
納しておくには限界があり、あらゆる状況に対応できる
画像加工ができなかった。また、背景データの格納量を
増そうとすれば端末に搭載するメモリを増す必要があ
り、これも端末コストの上昇につながっていた。さら
に、画像加工のオンオフの切り替え機能を端末側に持つ
こともコスト上昇の要因であり、切り替えも自動で行う
機能が無かったため、切り替え忘れにより未加工の画像
が送信されてしまいセキュリティが守られなくなる危険
性を有していた。また、従来の音声変換はあくまでいた
ずら電話対策を目的としたものであり発信者の喋り声そ
のものを加工しているため、通常の通話には違和感があ
り、相手に偽の音声であることを悟られやすいものであ
った。
【0006】本発明はこのような問題を解決するために
なされたもので、端末を簡素かつ安価に構成でき、かつ
相手に自分の居場所や周辺環境を悟らせずセキュリティ
を守ることができるセキュリティ保護処理装置を提供す
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のセキュリティ保
護処理装置は、テレビ電話の画像音声データを処理する
交換局および基地局の少なくとも一方に設置された画像
音声処理装置におけるセキュリティ保護処理装置であっ
て、前記テレビ電話の表示画面の背景となる背景画像デ
ータを保持する背景データ記憶手段と、前記テレビ電話
から公衆網を介して送信された画像データから人物に相
当する人物画像データのみを抽出する人物画像データ抽
出手段と、前記テレビ電話から送信された制御信号に従
って、前記背景データ記憶手段から所望の背景画像デー
タを読み出すよう前記背景データ記憶手段を制御する背
景画像データ制御手段と、前記背景データ記憶手段から
読み出された背景画像データと前記人物画像データ抽出
手段で抽出された人物画像データを合成する画像合成手
段とを備えたことを特徴とした構成を有している。
【0008】この構成により、背景データ記憶手段がテ
レビ電話の表示画面の背景となる背景画像データを保持
し、人物画像データ抽出手段がテレビ電話から公衆網を
介して送信された画像データから人物に相当する人物画
像データのみを抽出し、画像合成手段が、抽出された人
物画像データと、背景画像データ制御手段の制御により
背景データ記憶手段から読み出された所望の背景画像デ
ータを合成するので、背景画像との組み合わせパターン
を増やすことができる。これにより、リアリティ溢れる
画像加工が可能となり、相手に自分の居場所や周辺環境
を悟られずセキュリティを守ることができる。
【0009】ここで、前記背景データ記憶手段に保持さ
れる背景画像データが静止画像の画像データであっても
良い。この構成により、背景データ記憶手段の記憶容量
を削減することができ、また画像合成手段における画像
の合成処理もより容易に行うことができるため、装置を
安価に構成することができる。
【0010】また、前記背景データ記憶手段に保持され
る背景画像データが動画像の画像データであっても良
い。この構成により、よりリアリティに溢れる画像加工
が可能となり、虚偽の背景画像であると悟られにくくな
るため、セキュリティ保護の精度が向上することとな
る。
【0011】また、本発明のセキュリティ保護処理装置
は、テレビ電話の画像音声データを処理する交換局およ
び基地局の少なくとも一方に設置された画像音声処理装
置におけるセキュリティ保護処理装置であって、テレビ
電話の表示画面の背景となる背景画像データを保持する
背景データ記憶手段と、前記テレビ電話から公衆網を介
して送信された画像データから人物に相当する人物画像
データのみを抽出する人物画像データ抽出手段と、前記
テレビ電話から送信された制御信号に従って、前記背景
データ記憶手段から所望の背景画像データを読み出すよ
う前記背景データ記憶手段を制御する背景画像データ制
御手段と、前記人物画像データ抽出手段で抽出された人
物画像データと前記背景データ記憶手段に保持された背
景画像データが合成可能なように、必要に応じて前記背
景データ記憶手段に保持された背景画像データを合成可
能な型式に変換する画像変換手段と、この画像変換手段
によって変換された背景画像データと前記人物画像デー
タ抽出手段で抽出された人物画像データを合成する画像
合成手段と、を備えたことを特徴とする構成を有してい
る。
【0012】この構成により、画像変換手段は人物に相
当する画像データと背景画像データが合成可能なよう
に、背景画像データを合成可能な型式に変換できるの
で、テレビ電話側から送信される画像データの画像サイ
ズやフォーマットを制限することがなく様々な画像型式
に対応可能となるため、画像型式に関しての適用範囲を
広くできる。
【0013】また、本発明のセキュリティ保護処理装置
は、テレビ電話の画像音声データを処理する交換局およ
び基地局の少なくとも一方に設置された画像音声処理装
置におけるセキュリティ保護処理装置であって、前記テ
レビ電話の通話者の喋り声以外の周辺雑音を想定した背
景雑音オーディオデータを保持する背景データ記憶手段
と、前記テレビ電話から公衆網を介して送信されたオー
ディオデータから通話者の喋り声に相当する話者声音デ
ータのみを抽出する話者声音データ抽出手段と、前記テ
レビ電話から送信された制御信号に従って、前記背景デ
ータ記憶手段から所望の背景雑音オーディオデータを読
み出すよう前記背景データ記憶手段を制御する背景雑音
データ制御手段と、前記背景データ記憶手段から読み出
された背景雑音オーディオデータと前記話者声音データ
抽出手段で抽出された話者声音データを合成するオーデ
ィオ合成手段とを備えたことを特徴とした構成を有して
いる。
【0014】この構成により、背景データ記憶手段がテ
レビ電話の通話者の喋り声以外の周辺雑音を想定した背
景雑音オーディオデータを保持し、話者声音データ抽出
手段がテレビ電話から公衆網を介して送信されたオーデ
ィオデータから通話者の喋り声に相当する話者声音デー
タのみを抽出し、オーディオ合成手段が、抽出された話
者声音データと、背景雑音データ制御手段の制御により
背景データ記憶手段から読み出された背景雑音オーディ
オデータを合成するので、背景雑音のみを加工できるた
め、背景雑音により通話相手に居場所を悟られにくくな
り、セキュリティ保護の精度がより向上する。
【0015】また、本発明のセキュリティ保護処理装置
は、テレビ電話の画像音声データを処理する交換局およ
び基地局の少なくとも一方に設置された画像音声処理装
置におけるセキュリティ保護処理装置であって、前記テ
レビ電話の通話者の喋り声以外の周辺雑音を想定した背
景雑音オーディオデータを保持する背景データ記憶手段
と、前記テレビ電話から公衆網を介して送信されたオー
ディオデータから通話者の喋り声に相当する話者声音デ
ータのみを抽出する話者声音データ抽出手段と、前記テ
レビ電話から送信された制御信号に従って、前記背景デ
ータ記憶手段から所望の背景雑音オーディオデータを読
み出すよう前記背景データ記憶手段を制御する背景雑音
データ制御手段と、前記話者声音データ抽出手段で抽出
された話者声音データと前記背景データ記憶手段に保持
された背景雑音オーディオデータが合成可能なように、
必要に応じて前記背景データ記憶手段に保持された背景
雑音オーディオデータを合成可能な型式に変換するオー
ディオ変換手段と、このオーディオ変換手段によって変
換された背景雑音オーディオデータと前記話者声音デー
タ抽出手段で抽出された話者声音データを合成するオー
ディオ合成手段とを備えたことを特徴とした構成を有し
ている。
【0016】この構成により、オーディオ変換手段は、
通話者の喋り声に相当するオーディオデータと背景雑音
オーディオデータが合成可能なように、背景雑音オーデ
ィオデータを合成可能な型式に変換できるので、テレビ
電話側から送信されるオーディオデータのサンプリング
レートやフォーマットを制限することなく様々なオーデ
ィオ型式に対応可能となるため、オーディオ型式に関し
ての適用範囲を広くできる。
【0017】また、本発明のセキュリティ保護処理装置
は、テレビ電話の画像音声データを処理する交換局およ
び基地局の少なくとも一方に設置された画像音声処理装
置におけるセキュリティ保護処理装置であって、前記テ
レビ電話の表示画面の背景となる背景画像データ、およ
び前記テレビ電話の通話者の喋り声以外の周辺雑音を想
定した背景雑音オーディオデータを保持する背景データ
記憶手段と、前記テレビ電話から公衆網を介して送信さ
れた画像データから人物に相当する人物画像データのみ
を抽出する人物画像データ抽出手段と、前記テレビ電話
から送信された制御信号に従って、前記背景データ記憶
手段から所望の背景画像データを読み出すよう前記背景
データ記憶手段を制御する背景画像データ制御手段と、
前記背景データ記憶手段から読み出された背景画像デー
タと前記人物画像データ抽出手段で抽出された人物画像
データを合成する画像合成手段と、前記テレビ電話から
公衆網を介して送信されたオーディオデータから通話者
の喋り声に相当する話者声音データのみを抽出する話者
声音データ抽出手段と、前記テレビ電話から送信された
制御信号に従って、前記背景データ記憶手段から所望の
背景雑音オーディオデータを読み出すよう前記背景デー
タ記憶手段を制御する背景雑音データ制御手段と、前記
背景データ記憶手段から読み出された背景雑音オーディ
オデータと前記話者声音データ抽出手段で抽出された話
者声音データを合成するオーディオ合成手段とを備えた
構成を有している。
【0018】この構成により、背景データ記憶手段が、
背景画像記憶データと背景雑音オーディオデータの双方
を保持できるため、背景画像と背景雑音の双方のリアリ
ティ溢れる加工が可能となり、これにより、相手に自分
の居場所や周辺環境を悟られずセキュリティを守る精度
をより向上させることができる。また、交換局および/
または基地局内に構成されるため、テレビ電話側の端末
も簡素に安価に構成可能となる。
【0019】また、本発明のセキュリティ保護処理装置
は、上記のセキュリティ処理装置の何れかにおいて、前
記テレビ電話から送信された制御信号に従って、前記背
景データ記憶手段に保持された複数の背景画像データの
中から一つの背景画像データを選択し、この選択された
背景画像データを前記画像合成手段に送出する、および
/または、前記背景データ記憶手段に保持された複数の
背景雑音オーディオデータの中から一つの背景雑音オー
ディオデータを選択し、この背景雑音オーディオデータ
を前記オーディオ合成手段に送出する、背景データ制御
手段を有している。
【0020】この構成により、背景画像と背景雑音を一
つずつ任意に組み合わせできるようになり、使途や嗜好
に合わせて、よりきめの細かい、よりリアリティに富ん
だ画像や音声の加工ができる。そのため、加工された画
像や音声であることをより一層相手に悟られにくくな
り、セキュリティ保護の性能がより一層向上することと
なる。
【0021】また、本発明のセキュリティ保護処理装置
は、前記背景データ記憶手段が、前記背景画像データと
前記背景雑音オーディオデータを関連付けて組にして保
持し、前記背景データ制御手段が、前記テレビ電話から
送信された制御信号に従って、前記背景データ記憶手段
に保持されている組にされた背景画像データと背景雑音
オーディオデータを選択し、この選択された背景画像デ
ータおよび背景雑音オーディオデータを前記画像合成手
段および前記オーディオ合成手段にそれぞれ送出する構
成を有しても良い。
【0022】この構成により、背景画像と背景雑音は、
予め関連付けられた組み合わせでのみ選択されるため、
背景画像と背景雑音の違和感が無くなり、より自然な情
報加工が可能となる。これにより、加工された画像や音
声であることをさらにより一層相手に悟られにくくな
り、セキュリティ保護の性能がより一段と向上すること
となる。
【0023】さらに、本発明のセキュリティ保護処理装
置は、前記背景データ記憶手段が、一つの背景画像デー
タに対し複数の背景雑音オーディオデータを関連付けて
組にして保持する構成を有しても良い。
【0024】この構成により、一つの背景画像に対し
て、予め関連付けられて組み合わせられた複数の背景雑
音の中から任意の背景雑音を選択できるため、背景画像
と背景雑音の違和感が無い上、より多くの状況や嗜好に
応じた背景雑音の組み合わせが可能となる。これによ
り、加工された画像や音声であることがより一段と悟ら
れにくくなり、セキュリティ保護の性能がより一段と向
上する。また、状況や嗜好に合わせた、背景画像や背景
雑音の組み合わせの情報加工を楽しむこともできる。
【0025】また、本発明のセキュリティ保護処理装置
は、前記背景データ記憶手段が、一つの背景雑音オーデ
ィオデータに対し複数の背景画像データを関連付けて組
にして保持する構成を有しても良い。
【0026】この構成により、一つの背景雑音に対し
て、予め関連付けられて組み合わせられた複数の背景画
像の中から任意の背景画像を選択できるため、背景画像
と背景雑音の違和感が無い上、より多くの状況や嗜好に
応じた背景画像の組み合わせが可能となる。これによ
り、加工された画像や音声であることがより一段と悟ら
れにくくなり、セキュリティ保護の性能がより一段と向
上する。また、状況や嗜好に合わせた、背景画像や背景
雑音の組み合わせの情報加工をより楽しむこともでき
る。
【0027】また、本発明のセキュリティ保護処理装置
は、上記のセキュリティ保護処理装置の何れかにおい
て、前記テレビ電話から送信された制御信号に従って、
前記背景画像データおよび/または前記背景雑音オーデ
ィオデータの加工をするセキュリティ保護処理を施す
か、施さないかを切り替えるモード切替手段を有してい
る。
【0028】この構成により、交換局および/または基
地局の画像音声処理装置において、テレビ電話からの制
御に従って、背景画像や背景雑音を加工するか否かを選
択でき、必要な場合のみ背景画像や背景雑音を加工する
ことができ、また、このモード切替手段を交換局および
/または基地局に設けたため、テレビ電話端末は制御信
号を出すだけで済み、端末装置側をより簡素に安価に構
成することが可能となる。
【0029】さらに、本発明のセキュリティ保護処理装
置は、通話の契約電話番号別に予めセキュリティ保護処
理を施さなくても良い通話先として指定する電話番号を
登録し保持する電話番号メモリ手段と、前記テレビ電話
の通信開始前に、通話相手の電話番号が前記電話番号メ
モリ手段に登録されている電話番号であるか否かを判断
し、前記電話番号メモリ手段に登録されている電話番号
であった場合には前記モード切替手段にセキュリティ保
護処理を施さないモードに切り替えるよう指示を出し、
前記電話番号メモリ手段に登録されていない電話番号で
あった場合には前記モード切替手段にセキュリティ保護
処理を施すモードに切り替えるよう指示を出す保護処理
判断手段とを有した構成を有している。
【0030】この構成により、手動でセキュリティ保護
を施すか施さないかを逐一切り替える必要がなく、その
ため切り替え処理を忘れ、無防備に保護処理を施さない
画像や音声で通信してしまう、というミスを防ぐことが
でき、セキュリティ保護の信頼性がより一層向上するこ
ととなる。
【0031】また、本発明画像音声加工装置は、上記セ
キュリティ保護処理装置の何れかを搭載する構成を有し
ている。
【0032】この構成により、任意の背景画像や背景雑
音に加工したテレビ電話画像や音声にて通信することが
できるため、嗜好や気分に合わせた背景画像や雑音を選
んで通信を楽しむという今までにない新しいテレビ電話
の楽しみ方を提供できる。すなわち、セキュリティ保護
用途のみでなく、テレビ電話の背景画像や背景雑音を、
好みの画像や雑音(音声)に置き換え、楽しむことがで
きるようになり、実際とは異なった加工した情報により
テレビ電話の通信を楽しむという新しいテレビ電話の楽
しみ方を提供することができることとなる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて説明する。尚、すべての図面におい
て、同様な構成要素は同じ参照符号を用いて示してあ
る。 (第1の実施の形態)
【0034】図1は、本発明の第1の実施の形態の画像
音声処理装置のセキュリティ保護処理装置の構成を示す
ブロック図である。本発明の第1の実施の形態のセキュ
リティ保護処理装置100は、テレビ電話(図示無し)
の画像音声データを処理する画像音声処理装置(図示無
し)において、セキュリティ保護処理を通信情報に施す
ものであり、この画像音声処理装置は交換局および/ま
たは基地局(図示無し)に設けられる。図1に示すよう
に、本発明の第1の実施の形態のセキュリティ保護処理
装置100は、背景画像データ記憶手段101と、背景
画像データ制御手段103と、人物画像データ抽出手段
105と、画像合成手段107とを含む。
【0035】背景画像データ記憶手段101は、テレビ
電話の表示画面の背景となる背景画像データ31を保持
するもので、記憶装置から構成される。図1において、
背景画像データ記憶手段101に記憶されている背景画
像データ31の集合を背景画像記憶データ32で示す。
記憶装置は、好ましくは、ハードディスク、磁気ディス
ク、光磁気ディスク、磁気テープ、半導体等である。特
に記憶容量の点で、ハードディスク、磁気ディスク、光
磁気ディスクがより好ましく、アクセス速度の点でハー
ドディスクがもっとも望ましい。
【0036】背景画像データ制御手段103は、テレビ
電話から公衆網(図示無し)を介して送信された制御信
号33に従って、背景画像データ記憶手段101から所
望の背景画像データ31を読み出すよう背景画像データ
記憶手段101を制御(図中、矢印35で示されるよう
に)するものであり、コントローラから構成される。好
ましくは、コントローラはCPUやDSPである。背景
画像データ記憶手段101と背景画像データ制御手段1
03は、コンピュータやワークステーションからなるサ
ーバ110の中に構成されても良い。
【0037】人物画像データ抽出手段105は、外部か
ら入力された画像データ37から人物に相当する人物画
像データ39のみを抽出するもので、演算装置から構成
される。好ましくは、演算装置はCPUやDSPであ
り、人物画像抽出に利用するためのメモリを具備しても
良い。画像データ37は、テレビ電話から公衆網を介し
て送信された画像データであり、非圧縮のデータまたは
符号化により圧縮されたデータ何れを復号したデータで
あっても良いし、またアナログまたはディジタルの何れ
のデータであっても良い。
【0038】画像合成手段107は、人物画像データ抽
出手段105により抽出された人物画像データ39と、
背景画像データ記憶手段101から読み出された背景画
像データ31を合成し、合成画像データ41を生成する
ものであり、演算装置から構成される。好ましくは、演
算装置はCPUやDSPである。
【0039】以上のように構成されたセキュリティ保護
処理装置100について、図1および図2を用いてその
動作を説明する。
【0040】テレビ電話から公衆網を介して送信された
画像データ37の画像37aが、人物画像データ抽出手
段105に入力される。図2に示すように、この画像デ
ータ37は、背景に屋外の映像が映っている人物の画像
37aであったとする。人物画像データ抽出手段105
により、この画像37aから人物に相当する人物画像3
9a(図2の破線39bで囲まれた内部)のみが抽出さ
れ、人物画像データ39が生成され、画像合成手段10
7に入力される。
【0041】一方、背景画像データ制御手段103が、
テレビ電話からの制御信号33に従って、背景画像デー
タ記憶手段101から背景画像データ31として図2の
屋内の背景画像31aを選択し、読み出すよう、背景画
像データ記憶手段101を制御35する。読み出された
背景画像データ31は、画像合成手段107に入力され
る。画像合成手段107により、人物画像39aの人物
画像データ39と、背景画像31aの背景画像データ3
1の画像合成が行われ、合成画像41aの合成画像デー
タ41が生成される。
【0042】ここで、背景画像データ31として屋内の
背景画像31aが選択されていたので、出力結果として
の合成画像データ41では、人物の背景画像は、テレビ
電話から送信された屋外の背景画像から屋外の背景画像
に置き換わることになる。このように、実際には屋外で
送信したテレビ電話画像であっても、あたかも屋内で送
信したテレビ電話画像であるかのように背景画像が加工
できる。
【0043】次に、本発明の第1の実施の形態のセキュ
リティ保護処理装置100の人物画像データ抽出手段1
05における人物画像抽出方法について、図3を用いて
説明する。
【0044】人物画像データ抽出手段105は、人物画
像抽出用テンプレート43を有する。この人物画像抽出
用テンプレート43は、人物画像の抽出を容易に行うた
めに用いる人型の枠であり、テレビ電話から送信される
画像のうち、どの範囲に人の画像が映っているかを大ま
かに推定するのに用いるものである。
【0045】人物画像データ抽出手段105は、テレビ
電話から公衆網を介して送信された画像データ37の画
像37aを、人物画像抽出用テンプレート43と重ね合
わせ、テンプレート合成画像45のマッチングを行い、
人物画像抽出用テンプレート43に近い輪郭線47a
(テンプレート近似画像47の破線部)を人と背景画像
の境界と見なして、人物画像39aを抽出し、人物画像
データ39を生成するものである。
【0046】人物画像抽出用テンプレート43は、テレ
ビ電話の使用法やカメラの画角等はある程度限られるた
め、多数必要としないが、マッチングが上手く行かない
場合に別のテンプレートで合成ができるよう、人物画像
データ抽出手段105は複数のテンプレートを格納して
も良い。
【0047】以下に、本発明の第1の実施の形態のセキ
ュリティ保護処理装置100の人物画像データ抽出手段
105の動作の一例を図3を用いて説明する。
【0048】人物画像データ抽出手段105により、テ
レビ電話から公衆網を介して送信された画像データ37
の画像37aが、人物画像抽出用テンプレート43と重
ね合わされる。次いで、重ね合わせたテンプレート合成
画像45のマッチングが行われ、人物画像抽出用テンプ
レート43に近い輪郭線47aを人と背景画像の境界と
見なして、人物画像39aが抽出され、人物画像データ
39が生成される。
【0049】以上のように、本発明の第1の実施の形態
のセキュリティ保護処理装置100は、テレビ電話の画
像音声データを処理する交換局および基地局の少なくと
も一方に設置された画像音声処理装置におけるセキュリ
ティ保護処理装置100であって、テレビ電話の表示画
面の背景となる背景画像データ31を保持する背景画像
データ記憶手段101と、テレビ電話から公衆網を介し
て送信された画像データ37から人物に相当する人物画
像データ39のみを抽出処理する人物画像データ抽出手
段105と、テレビ電話から送信された制御信号33に
従って、背景画像データ記憶手段101から所望の背景
画像データ31を読み出すよう背景画像データ記憶手段
101を制御する背景画像データ制御手段103と、背
景画像データ記憶手段101から読み出された背景画像
データ31と人物画像データ抽出手段105で抽出され
た人物画像データ39の合成を行う画像合成手段107
とを備えているので、背景画像データ記憶手段101に
記憶された多くの背景画像記憶データ32の中から選択
された背景画像データ31と、人物画像データ抽出手段
105で抽出された人物画像データ39との組み合わせ
パターンを増やすことができる。これにより、リアリテ
ィ溢れる画像加工が可能となり、相手に自分の居場所や
周辺環境を悟られずセキュリティを守ることができる。
また、本装置は交換局および/または基地局内に構成さ
れるため、テレビ電話側の端末装置も簡素に安価に構成
可能となる。
【0050】尚、上記実施の形態では人物画像データ抽
出手段105における人物画像の抽出方法として人物画
像抽出用テンプレート43を用いた場合について説明し
たが、本発明は、このほかに、濃淡階調が変化する領域
をその境界線によって検出するエッジ特徴抽出により行
う方法、領域を形成しない線図形を抽出する線特徴抽出
により行う方法、または画像の濃度の空間的分布性質や
局所的性質に着目し画像領域を分割する領域および/ま
たは面特徴抽出により行う方法などを用いても同様の効
果が得られるものである。あるいは、フレーム間の差分
画像を利用する方法、移動ベクトルを求めその類似性か
ら領域分割する方法、または明るさの分布に着目した領
域の対応付けによる方法などが用いられても良く、同様
の効果が得られるものである。 (第2の実施の形態)
【0051】図4は、本発明の第2の実施の形態の要部
構成を示すブロック図である。これは上記第1の実施の
形態とは、背景画像データ記憶手段101に記憶される
背景画像記憶データ32が静止画像49aの静止画背景
データ49を含む点が相違している。図1に示した第1
の実施の形態と同様な構成要素は同じ参照符号を用いて
示し、詳細な説明は省略する。
【0052】図4に示すように、本実施の形態の背景画
像データ記憶手段101に記憶される背景画像記憶デー
タ32は、少なくとも一つの静止画像49aの静止画背
景データ49を含む。
【0053】以上のように構成された本発明の第2の実
施の形態のセキュリティ保護処理装置について、図4を
用いてその動作を説明する。尚、上記第1の実施の形態
で説明済みの動作については説明を省略する。
【0054】テレビ電話からの制御信号33に従って、
背景画像データ制御手段103により背景画像データ記
憶手段101が制御35され、背景画像データ記憶手段
101に記憶された背景画像記憶データ32に含まれる
静止画背景データ49から1つの静止画像49aが選択
され、背景画像データ31として読み出され、これが画
像合成手段107に送出される。
【0055】一般に静止画像は、同等の精細度の動画像
に比べ、データ量が少ないため、背景画像データ31の
1データ量を小さくできるとともに、背景画像記憶デー
タ32のデータ量を小さくできる。
【0056】以上のように、本発明の第2の実施の形態
のセキュリティ保護処理装置は、背景画像データ記憶手
段101に記憶される背景画像記憶データ32が静止画
であるので、背景画像データ記憶手段101の記憶容量
を削減することができ、また画像合成手段107におけ
る画像の合成処理も、より容易に行うことができるた
め、装置を安価に構成することができる。 (第3の実施の形態)
【0057】図5は、本発明の第3の実施の形態の要部
構成を示すブロック図である。これは上記第1の実施の
形態とは、背景画像データ記憶手段101に記憶される
背景画像記憶データ32が動画像51aの動画背景デー
タ51を含む点が相違している。図1に示した第1の実
施の形態と同様な構成要素は同じ参照符号を用いて示
し、詳細な説明は省略する。
【0058】図5に示すように、本実施の形態の背景画
像データ記憶手段101に記憶される背景画像記憶デー
タ32は、一連の画像からなる動画像51aの動画背景
データ51を含む。
【0059】以上のように構成された本発明の第3の実
施の形態のセキュリティ保護処理装置について、図5を
用いてその動作を説明する。尚、上記第1の実施の形態
で説明済みの動作については説明を省略する。
【0060】テレビ電話からの制御信号33に従って、
背景画像データ制御手段103により背景画像データ記
憶手段101が制御35され、背景画像データ記憶手段
101に記憶された背景画像記憶データ32に含まれる
動画背景データ51から1つの動画像51aが選択さ
れ、背景画像データ31として読み出され、これが画像
合成手段107に送出される。
【0061】一般に動画は、同等の精細度の静止画に比
べ、データ量は多くなるが、表現力に勝り、背景となる
画像としてよりリアリティを醸し出すことが可能とな
る。
【0062】以上のように、本発明の第3の実施の形態
のセキュリティ保護処理装置は、背景画像データ記憶手
段101に記憶される背景画像記憶データ32が動画で
あるので、よりリアリティに溢れる画像加工が可能とな
り、虚偽の背景画像であると悟られにくくなるため、セ
キュリティ保護の精度が向上する。 (第4の実施の形態)
【0063】図6は、本発明の第4の実施の形態のセキ
ュリティ保護処理装置200の構成を示すブロック図で
ある。これは上記第1の実施の形態とは、画像合成手段
に画像変換手段を設けた点が相違している。図1に示し
た第1の実施の形態と同様な構成要素は同じ参照符号を
用いて示し、詳細な説明は省略する。
【0064】図6に示すように、本発明の第4の実施の
形態のセキュリティ保護処理装置200において、画像
合成手段207は画像変換手段209を含む。画像変換
手段209は、背景画像データ31を人物画像データ3
9と合成可能な型式に変換するものであり、演算装置か
ら構成されている。好ましくは、演算装置はCPUやD
SPであり、演算処理のバッファとして利用するための
メモリを具備しても良い。ここで、変換する画像データ
の型式には、例えば画像サイズ(解像度)、フレーム
数、ビットレート、画像フォーマット、色数などがあ
る。
【0065】以上のように構成されたセキュリティ保護
処理装置200について、図6を用いてその動作を説明
する。尚、上記第1の実施の形態で説明済みの動作につ
いては説明を省略する。
【0066】今、テレビ電話から公衆網を介して送信さ
れた画像データ37が、幅176ピクセル×高さ144
ピクセルのQuarter CIF(以後、「QCI
F」と略す。)サイズであり、人物画像データ抽出手段
105により抽出された人物に相当する人物画像データ
39もQCIFサイズであったとする。
【0067】一方、背景画像データ記憶手段101に記
憶されている背景画像記憶データ32から選択された背
景画像データ31は、幅352ピクセル×高さ288ピ
クセルのCommon Intermediate F
ormat(以後、「CIF」と略す。)のサイズであ
ったとする。
【0068】このような場合、画像合成手段207で
は、合成する背景画像データ31と人物画像データ39
の画像サイズが異なるため、そのまま画像合成を行うこ
とができない。そこで、画像変換手段209により、C
IFサイズの背景画像データ31をQCIFサイズに変
換し、人物画像データ39と画像サイズを一致させる。
変換された背景画像データ31bと、人物画像データ3
9とが、画像合成手段207により画像合成され、合成
画像データ41が生成される。
【0069】画像サイズの合わせ方としては、例えばデ
ィジタルデータの場合は、サイズ縮小時はピクセルの間
引きを行い、サイズ拡大時にはピクセルの補完を行う。
【0070】以上は画像サイズ違いの場合について説明
したが、合成可能な型式に変換するために必要な全ての
条件(例えば、フレーム数、ビットレート、画像フォー
マット、色数など)についても、同様に実施可能であ
る。
【0071】以上のように、本発明の第4の実施の形態
のセキュリティ保護処理装置200は、人物画像データ
抽出手段105で抽出された人物画像データ39と背景
画像データ記憶手段101に保持された背景画像データ
31が合成可能なように、必要に応じて背景画像データ
記憶手段101に保持された背景画像データ31を合成
可能な型式に変換する画像変換手段209をさらに備
え、画像合成手段207が、画像変換手段209によっ
て変換された背景画像データ31bと人物画像データ抽
出手段105で抽出された人物画像データ39を合成す
る構成としたので、テレビ電話側から送信される画像デ
ータ37の画像サイズやフォーマットを制限することな
く様々な画像型式に対応可能となるため、画像型式に関
しての適用範囲を広くできる。
【0072】尚、上記実施の形態では画像変換手段20
9は画像合成手段207の内部に配置される構成の場合
について説明したが、画像合成手段207の外部に単独
で構成しても同様の効果が得られるものである。 (第5の実施の形態)
【0073】図7は、本発明の第5の実施の形態の画像
音声処理装置のセキュリティ保護処理装置300の構成
を示すブロック図である。本発明の第5の実施の形態の
セキュリティ保護処理装置300は、テレビ電話の画像
音声データを処理する画像音声処理装置において、セキ
ュリティ保護処理を通信情報に施すものであり、この画
像音声処理装置は交換局および/または基地局に設けら
れる。図7に示すように、本発明の第5の実施の形態の
セキュリティ保護処理装置300は、背景雑音データ記
憶手段301と、背景雑音データ制御手段303と、話
者声音データ抽出手段305と、オーディオ合成手段3
07とを含む。
【0074】背景雑音データ記憶手段301は、テレビ
電話の通話者の喋り声以外の周辺雑音を想定した背景雑
音オーディオデータ61を保持するもので、記憶装置か
ら構成される。図7において、背景雑音データ記憶手段
301に記憶されている背景雑音オーディオデータ61
の集合を背景雑音記憶データ62で示す。記憶装置は、
好ましくは、ハードディスク、磁気ディスク、光磁気デ
ィスク、磁気テープ、半導体等が用いられる。特に記憶
容量の点で、ハードディスク、磁気ディスク、光磁気デ
ィスクがより好ましく、アクセス速度の点でハードディ
スクがもっとも望ましい。
【0075】背景雑音データ制御手段303は、テレビ
電話から公衆網を介して送信された制御信号63に従っ
て、背景雑音データ記憶手段301から所望の背景雑音
オーディオデータ61を読み出すよう背景雑音データ記
憶手段301を制御(図中、矢印65で示されるよう
に)するもので、コントローラから構成される。好まし
くは、コントローラはCPUやDSPである。背景雑音
データ記憶手段301と背景雑音データ制御手段303
は、コンピュータやワークステーションからなるサーバ
310の中に構成されても良い。
【0076】話者声音データ抽出手段305は、外部か
ら入力されたオーディオデータ67から通話者の喋り声
に相当する話者声音データ69のみを抽出するもので、
演算装置から構成される。好ましくは、演算装置はCP
UやDSPであり、喋り声の抽出処理に利用するための
フィルタやメモリ、レベル判定器を具備しても良い。オ
ーディオデータ67は、テレビ電話から公衆網を介して
送信されたオーディオデータであり、非圧縮のデータま
たは符号化により圧縮されたデータ何れを復号したデー
タであっても良いし、またアナログまたはディジタルの
何れのデータであっても良い。
【0077】オーディオ合成手段307は、背景雑音デ
ータ記憶手段301から読み出された背景雑音オーディ
オデータ61と、話者声音データ抽出手段305により
抽出された話者声音データ69を合成し、合成オーディ
オデータ71を生成するものであり、演算装置から構成
される。好ましくは、演算装置はCPUやDSPであ
る。
【0078】以上のように構成されたセキュリティ保護
処理装置300について、図7を用いてその動作を説明
する。
【0079】まず、テレビ電話の話者が屋外におり、街
の雑踏の中で通信をしていたとする。テレビ電話から公
衆網を介して送信されたオーディオデータ67は、街の
雑踏の背景雑音の上に話者の喋り声が重畳したオーディ
オデータである。この喋り声と背景雑音が重畳されたオ
ーディオデータが、話者声音データ抽出手段305に入
力され、喋り声に相当する話者声音データ69のみが出
力として取り出される。
【0080】一方、背景雑音データ制御手段303が、
テレビ電話からの制御信号63に従って、背景雑音デー
タ記憶手段301から背景雑音オーディオデータ61を
選択し、読み出すよう、背景雑音データ記憶手段301
を制御65する。例えば、背景雑音オーディオデータ6
1は室内のキッチンの雑音であったとする。例として、
キッチンの雑音は、鍋が煮える音、水道水が流れる音、
あるいはテレビの音などがある。オーディオ合成手段3
07により、通話者の喋り声に相当する話者声音データ
69と、背景雑音オーディオデータ61の合成が行わ
れ、合成オーディオデータ71が生成される。
【0081】ここで、背景雑音オーディオデータ61と
して室内のキッチンの雑音が選択されていたので、出力
結果としての合成オーディオデータ71では、喋り声の
背景雑音は、テレビ電話から送信された街の雑踏から室
内のキッチンの雑音に置き換わることになる。このよう
に、実際には屋外で送信したオーディオデータであって
も、あたかも屋内で送信したテレビ電話音声であるかの
ように背景雑音が加工できる。
【0082】次に、本発明の第5の実施の形態のセキュ
リティ保護処理装置300の話者声音データ抽出手段3
05における話者声音抽出方法について、図8乃至図1
0を用いて説明する。
【0083】図8は、本発明の第5の実施の形態のセキ
ュリティ保護処理装置300の話者声音データ抽出手段
における話者声音抽出方法の第1の例として周波数帯域
で話者声音データを分離する方法を示すブロック図であ
る。図8に示すように、話者声音データ抽出手段305
aは、声音データの周波数帯域のみを通過させるフィル
タ311を有する。この構成により、話者声音データ抽
出手段305aにおいて、オーディオデータ67から喋
り声に相当する話者声音データ69が抽出される。
【0084】図9は、本発明の第5の実施の形態のセキ
ュリティ保護処理装置300の話者声音データ抽出手段
における話者声音抽出方法の第2の例として背景雑音の
周波数−レベル分布に基づき、オーディオデータ67か
ら背景雑音分のレベルを減じる方法を示すブロック図で
ある。
【0085】図9に示すように、話者声音データ抽出手
段305bは、テレビ電話から送信された喋り声と背景
雑音が重畳されているオーディオデータ67の周波数−
レベル分布を記憶するメモリ313と、喋り声がないと
きのオーディオデータ67の周波数−レベル分布を記憶
するメモリ315と、スイッチ317と、減算器319
とを有する。
【0086】スイッチ317は、入力端子Iと、第1お
よび第2の出力端子O1およびO2を有し、通常時は、
入力端子Iと第1の出力端子O1、すなわちメモリ31
3に電気的に接続され、喋り声がない時に、入力端子I
と第2の出力端子O2、すなわちメモリ315に電気的
に接続されるよう、オーディオデータ67の入力を切り
替えるものである。減算器319は、メモリ313に記
憶された喋り声と背景雑音が重畳されているオーディオ
データ67の周波数−レベル分布から、メモリ315に
記憶された喋り声がないときのオーディオデータ67の
周波数−レベル分布を減じ、話者声音データ69を生成
するものである。
【0087】このように構成された話者声音データ抽出
手段305bの動作について、図9を用いて説明する。
【0088】まず、スイッチ317の入力端子Iと第1
の出力端子O1が電気的に接続され、メモリ313にテ
レビ電話から送信された喋り声と背景雑音が重畳されて
いるオーディオデータ67の周波数−レベル分布が測定
され、記憶される。次いで、喋り声がない時、スイッチ
317の入力端子Iと第2の出力端子O2が電気的に接
続され、オーディオデータ67の周波数−レベル分布が
測定され、メモリ315に記憶される。減算器319に
より、メモリ313に記憶された喋り声と背景雑音が重
畳されているオーディオデータ67の周波数−レベル分
布から、メモリ315に記憶された喋り声がないときの
オーディオデータ67の周波数−レベル分布が減算さ
れ、話者声音データ69が生成される。このようにし
て、話者声音データ抽出手段305bに入力されたオー
ディオデータ67から喋り声に相当する話者声音データ
69が抽出される。
【0089】図10は、本発明の第5の実施の形態のセ
キュリティ保護処理装置300の話者声音データ抽出手
段における話者声音抽出方法の第3の例としてレベル判
定器による方法を示すブロック図である。
【0090】図10に示すように、話者声音データ抽出
手段305cは、レベル判定器321を有する。レベル
判定器321は、入力されたオーディオデータ67の信
号レベルを所定の時間毎にしきい値323に基づいて判
定し、しきい値323を越えたレベルの信号を喋り声と
判断し、喋り声に相当する話者声音データ69として抽
出するものである。この構成により、話者声音データ抽
出手段305cにおいて、オーディオデータ67から喋
り声に相当する話者声音データ69が抽出される。
【0091】この話者声音データ抽出手段305cは、
端末側のマイクの指向性が強かったり、集音可能範囲が
狭かったりすることにより、入力されたオーディオデー
タ67の信号レベルが大きく、その殆どが喋り声である
場合に、特に有用である。
【0092】以上のように、本発明の第5の実施の形態
のセキュリティ保護処理装置300は、テレビ電話の画
像音声データを処理する交換局および基地局の少なくと
も一方に設置された画像音声処理装置におけるセキュリ
ティ保護処理装置300であって、テレビ電話の通話者
の喋り声以外の周辺雑音を想定した背景雑音オーディオ
データ61を保持する背景雑音データ記憶手段301
と、テレビ電話から公衆網を介して送信されたオーディ
オデータ67から通話者の喋り声に相当する話者声音デ
ータ69のみを抽出する話者声音データ抽出手段305
と、テレビ電話から送信された制御信号63に従って、
背景雑音データ記憶手段301から所望の背景雑音オー
ディオデータ61を読み出すよう背景雑音データ記憶手
段301を制御する背景雑音データ制御手段303と、
背景雑音データ記憶手段301から読み出された背景雑
音オーディオデータ61と話者声音データ抽出手段30
5で抽出された話者声音データ69を合成するオーディ
オ合成手段とを備えているので、背景雑音データ記憶手
段301がテレビ電話の通話者の喋り声以外の周辺雑音
を想定した背景雑音オーディオデータ61を保持し、話
者声音データ抽出手段305がテレビ電話から公衆網を
介して送信されたオーディオデータ67から通話者の喋
り声に相当する話者声音データ69のみを抽出し、オー
ディオ合成手段307が、抽出された話者声音データ6
9と、背景雑音データ制御手段303の制御65により
背景雑音データ記憶手段301から読み出された背景雑
音オーディオデータ61を合成することにより、背景雑
音のみを加工できるため、背景雑音により通話相手に居
場所を悟られにくくなり、セキュリティ保護の精度がよ
り向上する。また、本装置は交換局および/または基地
局内に構成されるため、テレビ電話側の端末装置も簡素
に安価に構成可能となる。 (第6の実施の形態)
【0093】図11は、本発明の第6の実施の形態のセ
キュリティ保護処理装置400構成を示すブロック図で
ある。これは上記第5の実施の形態とは、オーディオ合
成手段にオーディオ変換手段を設けた点が相違してい
る。図7に示した第5の実施の形態と同様な構成要素は
同じ参照符号を用いて示し、詳細な説明は省略する。
【0094】図11に示すように、本発明の第6の実施
の形態のセキュリティ保護処理装置400において、オ
ーディオ合成手段407はオーディオ変換手段409を
含む。オーディオ変換手段409は、背景雑音オーディ
オデータ61を話者声音データ69に合成可能な型式に
変換するものであり、演算装置から構成されている。好
ましくは、演算装置はCPUやDSPであり、演算処理
のバッファとして利用するためのメモリを具備しても良
い。ここで、変換するオーディオデータの型式には、例
えばサンプリングレート、ビットレート、オーディオフ
ォーマット、ステレオ/モノラルなどがある。
【0095】以上のように構成されたセキュリティ保護
処理装置400について、図11を用いてその動作を説
明する。尚、上記第5の実施の形態で説明済みの動作に
ついては説明を省略する。
【0096】今、テレビ電話から公衆網を介して送信さ
れたオーディオデータ67が、8kビット/秒のサンプ
リングレートであり、話者声音データ抽出手段305に
よって抽出された話者声音データ69も8kビット/秒
のサンプリングレートであったとする。
【0097】一方、背景雑音データ記憶手段301に記
憶されている背景雑音記憶データ62から選択された背
景雑音オーディオデータ61は、16kビット/秒のサ
ンプリングレートであったとする。
【0098】このような場合、オーディオ合成手段40
7では、合成する背景雑音オーディオデータ61と話者
声音データ69のサンプリングレートが異なるため、そ
のままオーディオ合成を行うことができない。そこで、
オーディオ変換手段409により、背景雑音オーディオ
データ61の16kビット/秒のサンプリングレートを
8kビット/秒に変換し、話者声音データ69とサンプ
リングレートを一致させる。変換された背景雑音オーデ
ィオデータ61bと、話者声音データ69とが、オーデ
ィオ合成手段407により画像合成され、合成オーディ
オデータ71が生成される。
【0099】サンプリングレートの合わせ方としては、
例えばディジタルデータの場合は、サンプリングレート
を低くする時はオーディオデータの間引きを行い、サン
プリングレートを高くする時にはオーディオデータの補
完を行う。
【0100】以上はサンプリングレートの違いの場合に
ついて説明したが、合成可能な型式に変換するために必
要な全ての条件(例えば、ビットレート、オーディオフ
ォーマット、ステレオ/モノラルなど)についても、同
様に実施可能である。
【0101】以上のように、本発明の第6の実施の形態
のセキュリティ保護処理装置400は、話者声音データ
抽出手段305で抽出された話者声音データ69と背景
雑音データ記憶手段301に保持された背景雑音オーデ
ィオデータ61が合成可能なように、必要に応じて背景
雑音データ記憶手段301に保持された背景雑音オーデ
ィオデータ61を合成可能な型式に変換するオーディオ
変換手段409をさらに備え、オーディオ合成手段40
7が、オーディオ変換手段409によって変換された背
景雑音オーディオデータ61bと話者声音データ抽出手
段305で抽出された話者声音データ69を合成する構
成としたので、テレビ電話側から送信されるオーディオ
データ67のサンプリングレートやフォーマットを制限
することなく様々なオーディオ型式に対応可能となるた
め、オーディオ型式に関しての適用範囲を広くできる。
【0102】尚、上記実施の形態では、オーディオ変換
手段409はオーディオ合成手段407の内部に配置さ
れる構成の場合について説明したが、オーディオ合成手
段407の外部に単独で構成されても同様の効果が得ら
れるものである。 (第7の実施の形態)
【0103】図12は、本発明の第7の実施の形態の画
像音声処理装置のセキュリティ保護処理装置500の構
成を示すブロック図である。本発明の第7の実施の形態
のセキュリティ保護処理装置500は、テレビ電話の画
像音声データを処理する画像音声処理装置において、セ
キュリティ保護処理を通信情報に施すものであり、この
画像音声処理装置は交換局および/または基地局に設け
られる。
【0104】図12に示すように、本発明の第7の実施
の形態のセキュリティ保護処理装置500は、背景デー
タ記憶手段501と、図1に示した上記第1の実施の形
態のセキュリティ保護処理装置100における背景画像
データ制御手段103と、人物画像データ抽出手段10
5と、画像合成手段107と、図7に示した上記第5の
実施の形態のセキュリティ保護処理装置300の背景雑
音データ制御手段303と、話者声音データ抽出手段3
05と、オーディオ合成手段307とを含む。図1およ
び図7に示した第1および第5の実施の形態と同様な構
成要素は同じ参照符号を用いて示し、詳細な説明は省略
する。
【0105】背景データ記憶手段501は、背景画像デ
ータ31の集合を示す背景画像記憶データ32を記憶す
る領域、および背景雑音オーディオデータ61の集合を
示す背景雑音記憶データ62を記憶する領域を備え、双
方のデータを記憶するものであり、記憶装置から構成さ
れる。記憶装置は、好ましくは、ハードディスク、磁気
ディスク、光磁気ディスク、磁気テープ、半導体等であ
る。特に記憶容量の点で、ハードディスク、磁気ディス
ク、光磁気ディスクがより好ましく、アクセス速度の点
でハードディスクがもっとも望ましい。背景データ記憶
手段501、背景画像データ制御手段103、および背
景雑音データ制御手段303は、コンピュータやワーク
ステーションからなるサーバ510の中に構成されても
良い。
【0106】以上のように構成されたセキュリティ保護
処理装置500について、図12を用いてその動作を説
明する。第1の実施の形態および第5の実施の形態で説
明済みの動作については説明を省略する。
【0107】図12に示すように、テレビ電話からの制
御信号33に従って、背景画像データ制御手段103に
より背景データ記憶手段501が制御35され、背景デ
ータ記憶手段501に記憶された背景画像記憶データ3
2から一つの背景画像データ31が選択され読み出さ
れ、画像合成手段107に送出される。一方、テレビ電
話からの制御信号63に従って、背景雑音データ制御手
段303により背景データ記憶手段501に記憶された
背景雑音記憶データ62から背景雑音オーディオデータ
61が選択され読み出され、オーディオ合成手段307
に送出される。
【0108】以上のように、本発明の第7の実施の形態
のセキュリティ保護処理装置500は、テレビ電話の画
像音声データを処理する交換局および基地局の少なくと
も一方に設置された画像音声処理装置におけるセキュリ
ティ保護処理装置500であって、テレビ電話の表示画
面の背景となる背景画像データ31、およびテレビ電話
の通話者の喋り声以外の周辺雑音を想定した背景雑音オ
ーディオデータ61を保持する背景データ記憶手段50
1と、テレビ電話から公衆網を介して送信された画像デ
ータ37から人物に相当する人物画像データ39のみを
抽出する人物画像データ抽出手段105と、テレビ電話
から送信された制御信号33に従って、背景データ記憶
手段501から所望の背景画像データ31を読み出すよ
う背景データ記憶手段501を制御する背景画像データ
制御手段103と、背景データ記憶手段501から読み
出された背景画像データ31と人物画像データ抽出手段
105で抽出された人物画像データ39を合成する画像
合成手段107と、テレビ電話から公衆網を介して送信
されたオーディオデータから通話者の喋り声に相当する
話者声音データのみを抽出する話者声音データ抽出手段
305と、テレビ電話から送信された制御信号63に従
って、背景データ記憶手段501から所望の背景雑音オ
ーディオデータ61を読み出すよう背景データ記憶手段
501を制御する背景雑音データ制御手段303と、背
景データ記憶手段501から読み出された背景雑音オー
ディオデータ61と話者声音データ抽出手段305で抽
出された話者声音データ69を合成するオーディオ合成
手段307とを備えているので、背景画像記憶データ3
2としての背景画像データ31と、背景雑音記憶データ
62としての背景雑音オーディオデータ61の双方を、
背景データ記憶手段501の中に保持できるため、背景
画像と背景雑音の双方のリアリティ溢れる加工が可能と
なり、これにより、相手に自分の居場所や周辺環境を悟
られずセキュリティを守る精度をより向上させることが
できる。また、本装置は、交換局および/または基地局
内に構成されるため、テレビ電話側の端末装置も簡素に
安価に構成可能となる。 (第8の実施の形態)
【0109】図13は、本発明の第8の実施の形態のセ
キュリティ保護処理装置600の構成を示すブロック図
である。これは上記第7の実施の形態とは、背景画像デ
ータ制御手段103と背景雑音データ制御手段303に
替えて背景データ制御手段603を設けた点が相違して
いる。図12に示した第7の実施の形態と同様な構成要
素は同じ参照符号を用いて示し、詳細な説明は省略す
る。
【0110】図13に示すように、背景データ制御手段
603は、テレビ電話から公衆網を介して送信された制
御信号33を含む制御信号73に従って、背景データ記
憶手段501に保持された複数の背景画像記憶データ3
2の中から一つの背景画像データ31を選択し、この選
択された背景画像データ31を画像合成手段107に送
出する、および/または、テレビ電話から公衆網を介し
て送信された制御信号63を含む制御信号73に従っ
て、背景データ記憶手段501に保持された複数の背景
雑音記憶データ62の中から一つの背景雑音オーディオ
データ61を選択し、この選択された背景雑音オーディ
オデータ61をオーディオ合成手段307に送出するよ
うに背景データ記憶手段501を制御75するもので、
コントローラから構成される。好ましくは、コントロー
ラはCPUやDSPである。背景データ記憶手段501
と背景データ制御手段603は、コンピュータやワーク
ステーションからなるサーバ610の中に構成されても
良い。
【0111】以上のように構成されたセキュリティ保護
処理装置600について、図13および図14を用いて
その動作を説明する。尚、上記第7の実施の形態で説明
済みの動作については説明を省略する。
【0112】図14に示すように、本発明の第8の実施
の形態のセキュリティ保護処理装置600において、背
景データ記憶手段501は、背景画像記憶データ32と
して、A、B、C、D、E、FおよびGの個別の背景画
像データを有するとともに、背景雑音記憶データ62と
して、H、I、J、K、L、MおよびNの個別の背景雑
音オーディオデータを有する。
【0113】本実施の形態において、テレビ電話からの
制御信号73が、背景画像データAと背景雑音データH
を選択するような指示であったとする。この制御信号7
3に従って、背景データ制御手段603により、複数の
背景画像記憶データ32の中から一つの背景画像データ
31として背景画像データAが選択され、背景画像デー
タAが画像合成手段107に送出される。また、この制
御信号73に従って、背景データ制御手段603によ
り、複数の背景雑音記憶データ62の中から一つの背景
雑音オーディオデータ61として背景雑音オーディオデ
ータHが選択され、背景雑音オーディオデータHがオー
ディオ合成手段307に送出される。
【0114】以上のように、本発明の第8の実施の形態
のセキュリティ保護処理装置600は、テレビ電話から
送信された制御信号73に従って、背景データ記憶手段
501に保持された複数の背景画像データの中から一つ
の背景画像データ31を選択し、この選択された背景画
像データ31を画像合成手段107送出する、および/
または、背景データ記憶手段501に保持された複数の
背景雑音オーディオデータの中から一つの背景雑音オー
ディオデータ61を選択し、この選択された背景雑音オ
ーディオデータ61をオーディオ合成手段307に送出
する、背景データ制御手段603を有するので、背景画
像と背景雑音を一つずつ任意に組み合わせできるように
なり、使途や嗜好に合わせて、よりきめの細かい、より
リアリティに富んだ画像や音声の加工ができる。そのた
め、加工された画像や音声であることをより一層相手に
悟られにくくなり、セキュリティ保護の性能がより一層
向上する。
【0115】尚、上記実施の形態では、背景データを記
憶する手段として、背景画像記憶データ32および背景
雑音記憶データ62の双方を収容可能な背景データ記憶
手段501を用いた場合について説明したが、上記第1
の実施の形態のセキュリティ保護処理装置100の背景
画像データ記憶手段101に背景画像記憶データ32を
記憶し、上記第5の実施の形態のセキュリティ保護処理
装置300の背景雑音データ記憶手段301に背景雑音
記憶データ62を記憶しても同様の効果が得られるもの
である。この場合、背景データ制御手段603は、各記
憶手段に対して任意の1つずつのデータを選択するよう
指示を出す構成とすれば良い。 (第9の実施の形態)
【0116】図15は、本発明の第9の実施の形態のセ
キュリティ保護処理装置の要部構成を示すブロック図で
ある。これは上記第8の実施の形態とは、背景データ記
憶手段501および背景データ制御手段603に替え
て、背景データ記憶手段511および背景データ制御手
段613を設けた点が相違している。図13に示した第
8の実施の形態と同様な構成要素は同じ参照符号を用い
て示し、詳細な説明は省略する。
【0117】背景データ記憶手段511は、少なくとも
1組の背景画像81の背景画像記憶データ83と背景雑
音85の背景雑音記憶データ87を保持するものであ
る。背景データ記憶手段511は、例えば、図15に示
すように、背景画像81aの背景画像記憶データ83a
と背景雑音85aの背景雑音記憶データ87aがペアに
なった第1番目の背景組み合わせデータ89aと、背景
画像81bの背景画像記憶データ83bと背景雑音85
bの背景雑音記憶データ87bがペアになった第2番目
の背景組み合わせデータ89bと、背景画像81cの背
景画像記憶データ83cと背景雑音85cの背景雑音記
憶データ87cがペアになった第N番目の背景組み合わ
せデータ89cとを保持している。
【0118】図15において、N個の背景組み合わせデ
ータ89a、89bおよび89cは、背景データ記憶手
段511の中で隣接領域に記憶されているが、これに限
定されるものでは無く、物理的には離散的に記憶されて
いても、データの記憶番地などの情報により関連付けが
行われて記憶されていれば良い。
【0119】背景データ制御手段613は、テレビ電話
から送信された制御信号73に従って、背景データ記憶
手段511に保持されている組にされた背景画像記憶デ
ータ83と背景雑音記憶データ87からなる背景組み合
わせデータ89を選択し、この選択された背景画像記憶
データ83および背景雑音記憶データ87を画像合成手
段107およびオーディオ合成手段307にそれぞれ送
出するよう、背景データ記憶手段511を制御75する
ものである。
【0120】以上のように構成されたセキュリティ保護
処理装置について、図15を用いて、実例を挙げながら
その動作を説明する。尚、上記第8の実施の形態で説明
済みの動作については説明を省略する。
【0121】図15に示すように、第1番目の背景組み
合わせデータ89aが、海辺の背景画像81aの背景画
像記憶データ83aと、浜辺に打ち寄せる波の音85a
の背景雑音記憶データ87aのペアで構成されている。
また、第2番目の背景組み合わせデータ89bは、室内
(キッチン)の背景画像81bの背景画像記憶データ8
3bと鍋が煮える音や水道水が流れる音85bの背景雑
音記憶データ87bのペアで構成されているとする。
【0122】背景データ制御手段613は、テレビ電話
からの制御信号73に従い、背景画像として海辺の背景
画像81aを選択するよう指示を受けた場合、背景雑音
オーディオデータの選択は必ずペアになっている背景雑
音記憶データ(この場合、浜辺に打ち寄せる波の音85
a)を選択するように動作する。ここで、背景雑音記憶
データとして、鍋が煮える音や水道水が流れる音85b
を選択することはない。
【0123】逆に、背景データ制御手段613は、テレ
ビ電話からの制御信号73に従い、背景雑音として、浜
辺に打ち寄せる波の音85aを選択するよう指示を受け
た場合、背景画像データの選択は必ずペアになっている
背景画像記憶データ(この場合、海辺の背景画像81
a)を選択するように動作する。ここで、背景画像デー
タとして、室内(キッチン)の背景画像81bを選択す
ることはない。
【0124】すなわち本実施の形態の背景データ制御手
段613は、背景画像81bまたは81c、あるいは背
景雑音85bまたは85cが選択された場合についても
同様で、背景画像または背景雑音の何れかが指定された
場合、必ずペアになっているデータのみを選択し、この
選択された背景組み合わせデータを背景データ記憶手段
511から送出するように動作する。
【0125】以上のように、本発明の第9の実施の形態
のセキュリティ保護処理装置は、背景データ記憶手段5
11が、背景画像データと背景雑音オーディオデータを
関連付けて組にして保持し、背景データ制御手段613
が、テレビ電話から送信された制御信号73に従って、
背景データ記憶手段511に保持されている組にされた
背景画像データと背景雑音オーディオデータを選択し、
この選択された背景画像データおよび背景雑音オーディ
オデータを画像合成手段107およびオーディオ合成手
段307にそれぞれ送出するので、背景画像と背景雑音
は、予め関連付けられた組み合わせでのみ選択されるた
め、背景画像と背景雑音の違和感が無くなり、より自然
な情報加工が可能となる。これにより、加工された画像
や音声であることをさらにより一層相手に悟られにくく
なり、セキュリティ保護の性能がより一段と向上する。
【0126】尚、上記実施の形態では、背景データ制御
手段613は、背景画像記憶データと背景雑音記憶デー
タを個別に指定する構成の場合について説明したが、各
組み合わせデータに名称を付与し(例えば、図15に示
すように、「組み合わせ1」、「組み合わせ2」、・・
・、「組み合わせN」)、この組み合わせ名称を指定す
る場合についても同様の効果が得られるものである。 (第10の実施の形態)
【0127】図16は、本発明の第10の実施の形態の
セキュリティ保護処理装置の構成を示すブロック図であ
る。これは上記第8の実施の形態とは、背景データ記憶
手段501および背景データ制御手段603に替えて、
背景データ記憶手段521および背景データ制御手段6
23を設けた点が相違している。図13に示した第8の
実施の形態と同様な構成要素は同じ参照符号を用いて示
し、詳細な説明は省略する。
【0128】背景データ記憶手段521は、一つの背景
画像81の背景画像記憶データ83と、これに関連づけ
られた複数の背景雑音85の背景雑音記憶データ87を
組にして保持するものである。背景データ記憶手段52
1は、例えば、図16に示すように、第3番目の組み合
わせデータ89dとして、背景画像81aの背景画像記
憶データ83aと、これに関連づけられた3つの背景雑
音85aの背景雑音記憶データ87aと、背景雑音85
dの背景雑音記憶データ87dと、背景雑音85eの背
景雑音記憶データ87eとを記憶している。
【0129】背景組み合わせデータは、物理的に背景デ
ータ記憶手段521中で隣接領域に記憶されても良い
し、あるいは物理的には離散的に記憶されていても良
く、データの記憶番地などの情報により関連付けが行わ
れていれば良い。
【0130】背景データ制御手段623は、テレビ電話
から送信された制御信号73に従って、背景データ記憶
手段521に保持されている背景画像記憶データ83
と、これに関連付けられた複数の背景雑音記憶データ8
7の中から一つを選択し、この選択された背景画像記憶
データ83および背景雑音記憶データ87を画像合成手
段107およびオーディオ合成手段307にそれぞれ送
出するよう、背景データ記憶手段521を制御75する
ものである。
【0131】以上のように構成されたセキュリティ保護
処理装置について、図16を用いて、実例を挙げながら
その動作を説明する。尚、上記第8の実施の形態で説明
済みの動作については説明を省略する。
【0132】図16に示すように、第3番目の背景組み
合わせデータ89dが、一つの海辺の背景画像81aの
背景画像記憶データ83aと、浜辺に打ち寄せる波の音
85aの背景雑音記憶データ87a、船の汽笛とカモメ
の鳴き声85dの背景雑音記憶データ87d、海の家の
ラジオと氷売りの声85eの背景雑音記憶データ87e
の3つの背景雑音記憶データ87に関連づけられて背景
データ記憶手段521に記憶されているとする。
【0133】背景データ制御手段623は、テレビ電話
からの制御信号73に従い、背景画像として海辺の背景
画像81aを選択するよう指示を受けた場合、背景雑音
オーディオデータの選択は、背景雑音記憶データの中か
ら、浜辺に打ち寄せる波の音85aと、船の汽笛とカモ
メの鳴き声85dと、海の家のラジオと氷売りの声85
eの3つ組になっている音のみを背景雑音の選択肢とす
るように動作する。この場合、この選択肢85a、85
dおよび85eの選択肢の中から、一つの背景雑音オー
ディオデータを選択する制御信号73がテレビ電話から
送信され、この指示に基づいて、送出される一つの背景
雑音オーディオデータが決定される。ここで、背景雑音
データとして、組になっている85a、85dおよび8
5e以外の背景雑音が選択されることはない。このよう
に、背景データ制御手段623は、背景画像81が指定
された場合、必ずペアになっている背景雑音記憶データ
87の集合のみを選択肢とするように動作する。
【0134】以上のように、本発明の第10の実施の形
態のセキュリティ保護処理装置は、背景データ記憶手段
521が、一つの背景画像データに対して、複数の背景
雑音オーディオデータを関連付けて組にして保持するの
で、一つの背景画像に対して、予め関連付けられて組み
合わせられた複数の背景雑音の中から任意の背景雑音を
選択できるため、背景画像と背景雑音の違和感が無い
上、より多くの状況や嗜好に応じた背景雑音の組み合わ
せが可能となる。これにより、加工された画像や音声で
あることがより一段と悟られにくくなり、セキュリティ
保護の性能がより一段と向上する。また、状況や嗜好に
合わせた、背景画像や背景雑音の組み合わせの情報加工
を楽しむこともできる。
【0135】尚、上記実施の形態では、背景データ制御
手段623は、背景画像記憶データを指定する構成の場
合について説明したが、組み合わせたデータに名称を付
与し(例えば、図16に示すように、「組み合わせ
3」)、この組み合わせ名称を指定する場合についても
同様の効果が得られるものである。 (第11の実施の形態)
【0136】図17は、本発明の第11の実施の形態の
セキュリティ保護処理装置の構成を示すブロック図であ
る。これは上記第8の実施の形態とは、背景データ記憶
手段501および背景データ制御手段603に替えて、
背景データ記憶手段531および背景データ制御手段6
33を設けた点が相違している。図13に示した第8の
実施の形態と同様な構成要素は同じ参照符号を用いて示
し、詳細な説明は省略する。
【0137】背景データ記憶手段531は、複数の背景
画像81の背景画像記憶データ83と、これに関連づけ
られた一つの背景雑音85の背景雑音記憶データ87を
組にして保持するものである。背景データ記憶手段53
1は、例えば、図17に示すように、第4番目の組み合
わせデータ89eとして、3つの背景画像81dの背景
画像記憶データ83dと、背景画像81eの背景画像記
憶データ83eと、背景画像81fの背景画像記憶デー
タ83fと、これに関連づけられた一つの背景雑音85
fの背景雑音記憶データ87fとを記憶している。
【0138】背景組み合わせデータは、物理的に背景デ
ータ記憶手段531中で隣接領域に記憶されても良い
し、あるいは物理的には離散的に記憶されていても良
く、データの記憶番地などの情報により関連付けが行わ
れていれば良い。
【0139】背景データ制御手段633は、テレビ電話
から送信された制御信号73に従って、背景データ記憶
手段531に保持されている背景雑音記憶データ87
と、これに関連付けられた複数の背景画像記憶データ8
3の中から一つを選択し、この選択された背景画像記憶
データ83および背景雑音記憶データ87を画像合成手
段107およびオーディオ合成手段307にそれぞれ送
出するよう、背景データ記憶手段531を制御75する
ものである。
【0140】以上のように構成されたセキュリティ保護
処理装置について、図17を用いて、実例を挙げながら
その動作を説明する。尚、上記第8の実施の形態で説明
済みの動作については説明を省略する。
【0141】図17に示すように、第4番目の背景組み
合わせデータ89eが、デパートの雑踏の背景画像81
dの背景画像記憶データ83dと、駅のコンコースの背
景画像81eの背景画像記憶データ83e、繁華街の雑
踏の背景画像81fの背景画像記憶データ83fの3つ
の背景画像記憶データに対して、一つの街の雑踏の背景
雑音85fの背景雑音記憶データ87fが関連付けられ
て背景データ記憶手段531に記憶されているとする。
【0142】背景データ制御手段633は、テレビ電話
からの制御信号73に従い、背景雑音として街の雑踏の
背景雑音85fを選択するよう指示を受けた場合、背景
画像データの選択は、背景画像記憶データの中から、デ
パートの雑踏の背景画像81d、駅のコンコースの背景
画像81e、繁華街の雑踏の背景画像81fの3つの組
になっている画像のみを背景画像の選択肢とするように
動作する。この場合、この選択肢81d、81eおよび
81fの選択肢の中から、一つの背景画像データを選択
する制御信号73がテレビ電話から送信され、この指示
に基づいて、送出される一つの背景画像データが決定さ
れる。ここで、背景画像データとして、組になっている
81d、81eおよび81f以外の背景画像が選択され
ることはない。このように、背景データ制御手段633
は、背景雑音85が指定された場合、必ずペアになって
いる背景画像記憶データ83の集合のみを選択肢とする
ように動作する。
【0143】以上のように、本発明の第11の実施の形
態のセキュリティ保護処理装置は、背景データ記憶手段
531が、一つの背景雑音オーディオデータに対し複数
の背景画像データを関連付けて組にして保持するので、
一つの背景雑音に対して、予め関連付けられて組み合わ
せられた複数の背景画像の中から任意の背景画像を選択
できるため、背景画像と背景雑音の違和感が無い上、よ
り多くの状況や嗜好に応じた背景画像の組み合わせが可
能となる。これにより、加工された画像や音声であるこ
とがより一段と悟られにくくなり、セキュリティ保護の
性能がより一段と向上する。また、状況や嗜好に合わせ
た、背景画像や背景雑音の組み合わせの情報加工をより
楽しむこともできる。
【0144】尚、上記実施の形態では、背景データ制御
手段633は、背景雑音記憶データを指定する構成の場
合について説明したが、組み合わせたデータに名称を付
与し(例えば、図17に示すように、「組み合わせ
4」)、組み合わせ名称を指定する場合についても同様
の効果が得られるものである。 (第12の実施の形態)
【0145】図18は、本発明の第12の実施の形態の
セキュリティ保護処理装置800の構成を示すブロック
図である。これは上記第8の実施の形態とは、データ分
離手段811、第1の制御データ処理手段813、画像
データデコード手段815およびオーディオデータデコ
ード手段817を含む第1のユニット810と、データ
多重手段821、第2の制御データ処理手段823、画
像データエンコード手段825およびオーディオデータ
エンコード手段827を含む第2のユニット820と、
モード切替手段830とをさらに設けた点が相違してい
る。図13に示した第8の実施の形態と同様な構成要素
は同じ参照符号を用いて示し、詳細な説明は省略する。
【0146】モード切替手段830は、テレビ電話から
送信された制御信号に従って、背景画像データや背景雑
音オーディオデータの加工をするセキュリティ保護処理
を施すか、施さないかを切り替えるものである。モード
切替手段830は、2つのスイッチ831およびスイッ
チ833を含む。スイッチとしては機械的切替器やマル
チプレクサなどの電気的論理信号の切替器が用いられ
る。スイッチ831は、入力端子Iと、第1および第2
の出力端子O1及びO2を有し、スイッチ833は、第
1および第2の入力端子I1およびI2と出力端子Oを
有する。
【0147】スイッチ831の入力端子Iに入力される
第1のデータ91は、テレビ電話から送信されたデータ
であり、テレビ電話の画像音声データを処理する交換局
および/または基地局に設けられた画像音声処理装置に
おける画像や音声、制御などのデータであり、データバ
ス840上を流れている。第1のデータ91は、データ
量削減のために符号化圧縮されており、また画像データ
91a、音声データ91bおよび制御データ91cはそ
れぞれ多重化されている。
【0148】第1のユニット810および第2のユニッ
ト820は、演算装置から構成される。好ましくは、演
算装置はCPUやDSPであり、処理のワークメモリや
バッファとしてのメモリを具備しても良い。
【0149】第1のユニット810において、データ分
離手段811は、多重化された第1のデータ91を、画
像データ91a、音声データ91bおよび制御データ9
1cに分離するものである。第1の制御データ処理手段
813は、この制御データ91cを解釈し、必要な処理
ブロックに適当な形式に変換を行って伝達するものであ
る。第1の制御データ処理手段813は、データ分離手
段811で取り出された制御データ91cのみならず、
音声トーンによるDTMF信号93を解釈できても良
い。DTMF信号93は、画像音声データとともに多重
化されて送信されている制御データ91cとは別に、音
声信号のトーンによる制御信号として用いられるもので
ある。画像データデコード手段815は、符号化されて
いる画像データ91aを復号し画像データ37を生成す
るものであり、オーディオデータデコード手段817
は、符号化されている音声データ91bを復号しオーデ
ィオデータ67を生成するものである。
【0150】第2のユニット820において、第2の制
御データ処理手段823は、背景データ制御手段603
などがテレビ電話使用者に再度操作や選択を促す制御を
送り返したい場合や、第1のデータ91の中で必要なデ
ータをスルーで送信したい場合などに、第1の制御デー
タ処理手段813と逆の処理により、各ブロックから送
られたデータを再度多重化可能なデータ形式に戻すもの
である。第2の制御データ処理手段823は、制御信号
を多重化可能なデータ形式に戻すのみならず、制御信号
をDTMF信号93に変換できても良い。
【0151】画像データエンコード手段825は、画像
合成手段107の出力である合成画像データ41の画像
符号化処理を行うものであり、オーディオデータエンコ
ード手段827は、オーディオ合成手段307の出力で
ある合成オーディオデータ71の音声符号化を行うもの
である。データ多重手段821は、第2の制御データ処
理手段823の出力データ92aと、画像データエンコ
ード手段825の出力データ92bと、オーディオデー
タエンコード手段827の出力データ92cを、多重化
処理するものである。
【0152】スイッチ833の出力端子Oから出力され
る第2のデータ92は、テレビ電話の画像音声データを
処理する交換局および/または基地局に設けられた画像
音声処理装置における画像や音声、制御などのデータで
あり、セキュリティ保護処理装置800で背景画像や背
景雑音を加工された後のデータ、またはテレビ電話から
送信された、セキュリティ保護処理装置800で処理さ
れずにそのまま出力されたデータであり、データバス8
40上を介して、相手のテレビ電話に伝送される。第2
のデータ92は、第1のデータ91と同様にデータ量削
減のために符号化圧縮されており、また画像データと音
声データ、制御データはそれぞれ多重化されている。
【0153】以上のように構成されたセキュリティ保護
処理装置800について、図18を用いてその動作を説
明する。尚、上記実施の形態で説明済みの動作について
は説明を省略する。
【0154】まず、テレビ電話の使用者が、自分の背景
画像や背景雑音を加工したいと望み、テレビ電話から加
工を行うモードを選択する制御信号を送信したとする。
そのとき、モード切替手段830は、第1のデータ91
が第1のユニット810のデータ分離手段811に入力
されるように、スイッチ831の入力端子Iの接点と第
1の出力端子O1の接点を接続し、かつ、データ多重手
段821の出力がデータバス840に戻されるように、
スイッチ833の第2の入力端子I2の接点と出力端子
Oの接点を接続する。ここで、テレビ電話から送信され
る制御信号は、映像音声信号と多重化されている制御信
号73でも、DTMF信号93でも良い。
【0155】次いで、テレビ電話の画像音声データを処
理する交換局および/または基地局の画像音声処理装置
のデータバス840を流れる第1のデータ91が、スイ
ッチ831を介して第1のユニット810のデータ分離
手段811に入力され、画像データ91a、音声データ
91bおよび制御データ91cに分離される。映像音声
信号と多重化されている制御信号からの制御信号73を
判別するために、制御データ91cは、モード切替手段
830を通らない経路(図18における矢印95)から
入力されても良い。制御データ91cは、第1の制御デ
ータ処理手段813に送られ、背景データ制御手段60
3に、背景画像や背景雑音を選択する制御75を送る。
画像データ91aと音声データ91bが復号され、復号
された画像データ37が人物画像データ抽出手段105
に入力され、復号されたオーディオデータ67が話者声
音データ抽出手段305に入力される。
【0156】背景画像や背景雑音の加工処理について
は、それぞれ上記実施の形態において説明済みであり、
結果として背景画像や背景雑音のみが加工されたデータ
として、合成画像データ41と合成オーディオデータ7
1を得る。これらの合成画像データ41および合成オー
ディオデータ71は、画像データエンコード手段825
およびオーディオデータエンコード手段827によりそ
れぞれ符号化される。
【0157】この符号化された合成画像データ92bと
合成オーディオデータ92cは加工済みの画像音声デー
タを相手のテレビ電話側に送信するために、第2の制御
データ処理手段823の出力92aとともにデータ多重
手段821で多重化される。多重化されたデータは、モ
ード切替手段830により、スイッチ833の第2の入
力端子I2の接点および出力端子Oの接点を介して、デ
ータバス840に戻され、第2のデータ92として相手
のテレビ電話に伝送される経路、すなわちデータバス8
40に入る。
【0158】ここで第2の制御データ処理手段823で
は、背景データ制御手段603などがテレビ電話使用者
に背景画像や背景雑音の選択肢を表示しその中から使用
者に再度選択動作を促す制御を送り返したい場合や、第
1のデータ91の中で必要なデータをスルーで送信した
い場合などに、第1の制御データ処理手段813と逆の
処理により、各ブロックから送られたデータを再度多重
化可能なデータ形式に戻している。
【0159】このように自分の背景画像や背景雑音を加
工したいと望み、テレビ電話から加工を行うモードを選
択する制御信号を送信した場合は、第1のデータ91が
セキュリティ保護処理装置800を通り、背景画像およ
び/または背景雑音が加工されて元のデータバス840
に戻るように、モード切替手段830が動作する。
【0160】次に、テレビ電話使用者が、自分の背景画
像や背景雑音を加工したくないと望み、テレビ電話から
加工を行わないモードを選択する制御信号を送信したと
する。そのとき、モード切替手段830は、第1のデー
タ91が第1のユニット810のデータ分離手段811
に入力されずデータバス840をスルーで通過するよう
に、スイッチ831の入力端子Iの接点と第2の出力端
子O2の接点を接続し、かつ、スイッチ833の第1の
入力端子I1の接点と出力端子Oの接点を接続する。こ
こで、テレビ電話から送信される制御信号は、映像音声
信号と多重化されている制御信号73でも、DTMF信
号93でも、あるいは直接入力された信号95であって
も良い。
【0161】このように、テレビ電話の画像音声データ
を処理する交換局および/または基地局の画像音声処理
装置のデータバス840を流れるデータ91が、背景画
像や背景雑音を加工されることなく、発信者のテレビ電
話から送信されたデータそのままの状態で、第2のデー
タ92となり、データバス840を通過する。
【0162】以上のように、本発明の第12の実施の形
態のセキュリティ保護処理装置800は、テレビ電話か
ら送信された制御信号に従って、背景画像データおよび
/または背景雑音オーディオデータの加工をするセキュ
リティ保護処理を施すか、施さないかを切り替えるモー
ド切替手段830を設けたので、交換局および/または
基地局の画像音声処理装置において、テレビ電話からの
制御に従って、背景画像や背景雑音を加工するか否かを
選択でき、必要な場合のみ背景画像や背景雑音を加工す
ることができ、また、このモード切替手段830を交換
局および/または基地局に設けたため、テレビ電話端末
は制御信号を出すだけで済み、端末装置側をより簡素に
安価に構成することが可能となる。
【0163】尚、上記実施の形態では、画像、音声およ
び制御データが多重化されている場合について説明した
が、その他、多重化されずにチャネルごとでデータ種が
分かれている場合や、時間毎にタイムスロットやパケッ
トで別れている場合についても同様の効果が得られるも
のである。
【0164】また、上記実施の形態では、画像、音声お
よび制御データは符号化によりデータ圧縮されている場
合について説明したが、その他非圧縮のデータであって
も同様の効果が得られるものである。 (第13の実施の形態)
【0165】図19は、本発明の第13の実施の形態の
セキュリティ保護処理装置850の構成を示すブロック
図である。これは上記第12の実施の形態とは、電話番
号メモリ手段851と、保護処理判断手段853を設け
た点が相違している。図18に示した第12の実施の形
態と同様な構成要素は同じ参照符号を用いて示し、詳細
な説明は省略する。
【0166】電話番号メモリ手段851は、受信者が予
めセキュリティ保護処理を施さなくても良い通話先とし
て指定する電話番号を、通話の受信者の電話番号別に登
録し保持するものであり、例として、ハードディスク、
光磁気ディスク、磁気ディスクおよび半導体メモリなど
の記憶装置が用いられる。読み出し速度の速さからは、
フラッシュメモリ、EEPROMおよびSRAMなどの
半導体メモリが特に好ましい。
【0167】保護処理判断手段853は、テレビ電話の
通信開始前に、局の交換機等の設備から受け取った通話
の発信者電話番号59が電話番号メモリ手段851に登
録されている電話番号であるか否かを判断し、電話番号
メモリ手段851に登録されている電話番号であった場
合にはモード切替手段830にセキュリティ保護処理を
施さないモードに切り替えるよう指示(図中、矢印97
で示す。)を出し、登録されていない電話番号であった
場合にはモード切替手段830にセキュリティ保護処理
を施すモードに切り替えるよう指示97を出すものであ
る。
【0168】以上のように構成されたセキュリティ保護
処理装置850について、図19を用いてその動作を説
明する。尚、上記第12の実施の形態で説明済みの動作
については説明を省略する。
【0169】まず、777−7777の電話番号の端末
装置(図示無し)があり、この端末装置用の電話番号メ
モリ手段851が設けられ、この電話番号メモリ手段8
51には、予めセキュリティ保護処理を施さなくても良
い通話先として、111−1111という電話番号が登
録してあったとする。
【0170】この端末装置において、テレビ電話の通話
を受ける場合に、通話を開始する前に、保護処理判断手
段853により、通話の発信者の電話番号が、局の交換
設備から受け取られ、その電話番号が自分の電話番号に
割り当てられた電話番号メモリ手段851に登録されて
いるか否かが確認される。
【0171】ここで、発信者の電話番号が111−11
11であったとすれば、自分の電話番号(777−77
77)に割り当てられた電話番号メモリ手段851に、
同じ電話番号が格納されているため、保護処理判断手段
853により、この発信者からの通話は、セキュリティ
保護を施さなくても良いと判断される。そして、モード
切替手段830が、セキュリティ保護を施さない側に切
り替えられ、スイッチ831の入力端子Iの接点と第2
の出力端子O2の接点およびスイッチ833の第1の入
力端子I1の接点と出力端子Oの接点が接続されるよう
に切り替えられる。
【0172】これにより、第1のデータ91は、背景画
像や背景雑音が加工されることなく、第2のデータ92
としてデータバス840を介して送信され、通話相手に
伝えられる。つまり、背景画像や背景雑音は加工される
ことなく、テレビ電話端末からの画像および音声そのま
まが、相手のテレビ電話端末に伝達される。
【0173】一方、発信者の電話番号が222−222
2であったとすれば、自分の電話番号(777−777
7)に割り当てられた電話番号メモリ手段851に、同
じ電話番号が格納されていないため、保護処理判断手段
853により、この発信者からの通話は、セキュリティ
保護を施す必要があると判断される。そして、モード切
替手段830が、セキュリティ保護を施す側に切り替え
られ、スイッチ831の入力端子Iの接点と第1の出力
端子O1の接点およびスイッチ833の第2の入力端子
I2の接点と出力端子Oの接点が接続されるように切り
替えられる。
【0174】これにより、第1のデータ91は、上述の
方法により、背景画像や背景雑音が加工され、第2のデ
ータ92となり、通話相手に伝えられる。つまり、背景
画像や背景雑音はテレビ電話端末から送信されたオリジ
ナルの画像や音声ではなく、背景画像や背景雑音が加工
された画像および音声が、相手のテレビ電話端末に伝達
される。
【0175】以上のように、本発明の第13の実施の形
態のセキュリティ保護処理装置850は、通話の契約電
話番号別に予めセキュリティ保護処理を施さなくても良
い通話先として指定する電話番号を登録し保持する電話
番号メモリ手段851と、テレビ電話の通信開始前に、
通話相手の電話番号が電話番号メモリ手段851に登録
されている電話番号であるか否かを判断し、電話番号メ
モリ手段851に登録されている電話番号であった場合
にはモード切替手段830にセキュリティ保護処理を施
さないモードに切り替えるよう指示を出し、電話番号メ
モリ手段851に登録されていない電話番号であった場
合にはモード切替手段830にセキュリティ保護処理を
施すモードに切り替えるよう指示を出す保護処理判断手
段853とを有するので、手動でセキュリティ保護を施
すか施さないかを逐一切り替える必要がなく、そのため
切り替え処理を忘れ、無防備に保護処理を施さない画像
や音声で通信してしまう、というミスを防ぐことがで
き、セキュリティ保護の信頼性がより一層向上する。
【0176】尚、上記実施の形態では、保護処理判断手
段853がモード切替手段830に指示を出す方法とし
て、直接指示を出す方法の場合について説明したが、間
接的に指示を出す方法として、保護処理判断手段853
が第1の制御データ処理手段813に上記指示(図中、
点線96で示す。)を出し、第1の制御データ処理手段
813がモード切替手段830に保護処理をする/しな
いの切り替え指示を出すようにしても同様の効果が得ら
れるものである。 (第14の実施の形態)
【0177】図20および図21は、本発明の第14の
実施の形態の画像音声加工装置900の動作を説明する
ための説明図である。本発明の第14の実施の形態の画
像音声加工装置900は、上記第1乃至第13の実施の
形態の何れかに記載のセキュリティ保護処理装置を搭載
したものである。上記実施の形態と同様な構成要素は同
じ参照符号を用いて示し、詳細な説明は省略する。
【0178】図20および図21に示すように、画像音
声加工装置900は、交換局および/または基地局90
1に設けられ、第1乃至第13の実施の形態の何れかに
記載のセキュリティ保護処理装置を搭載し、テレビ電話
から送られた画像や音声のうち、人物に相当する画像や
喋り声に相当するオーディオデータ以外の背景画像や背
景雑音を、セキュリティ保護処理装置内に記憶された背
景画像や背景雑音から任意に選択されたデータに置き換
えることにより、加工するものである。
【0179】以上のように構成された画像音声加工装置
900について、図20を用いて、その動作を説明す
る。図20は、背景画像として風景映像を選択した場合
を示している。尚、上記実施の形態で説明済みの動作に
ついては説明を省略する。
【0180】図20において、画像37aは、テレビ電
話の送信者が実際に端末で撮影し、通信回線を介して交
換局および/または基地局901に送信してきたテレビ
電話画像である。ここで、画像37aは送信者の人物画
像であり、背景画像は室内(キッチン)である。音声6
7aは、送信者のテレビ電話端末から通信回線を介して
交換局および/または基地局901に送信してきたテレ
ビ電話の実際の音声である。ここで、鍋が煮えたり、水
道水が流れたりする背景雑音(キッチンでテレビ電話を
使用した場合に送信される背景雑音)68aに、送信者
の実際の喋り声69aが重畳されている。
【0181】画像41aは、受信者が見る加工後の合成
画像であり、送信者から送られた画像のうち人物部分を
除く背景画像が、実際の背景画像とは違う画像に加工さ
れている。ここで、合成画像41aは、背景画像が海辺
の背景画像31cに加工されている。音声71aは、受
信者が聞く加工後の合成音声であり、送信者から送られ
た音声のうち、送信者の喋り声69aに相当する音声の
みそのままで、背景雑音にあたるキッチンでの背景雑音
68aが浜辺に打ち寄せる波の音61aに置き換えられ
ている。
【0182】送信者の実際の画像37aおよび送信者の
実際の音声67aの背景は、室内(キッチン)である
が、送信者が背景画像として海辺の画像31aを選択
し、また背景雑音として浜辺に打ち寄せる波の音61a
を選択したため、受信者に届く画像41aの背景は海辺
となり、また背景雑音も波の音61aとなる。人物に相
当する画像と、喋り声に相当する音声(オーディオデー
タ)は、送信者が実際に送信した画像や音声と同じであ
る。そのため、実際には室内(キッチン)で通話してい
るにも関わらず、受信者にはあたかも海辺で通話してい
るように受信される。背景画像や背景雑音は、送信者の
好みや、その日の気分によって、記憶されているデータ
の中から自由に選び、組み合わせることも可能である。
【0183】次に、図21を用いて、画像音声加工装置
900について、その動作を説明する。図21は、背景
画像として風景映像ではなく壁紙模様を選択した場合を
示している。尚、上記実施の形態で説明済みの動作につ
いては説明を省略する。
【0184】図21において、音声67bは、送信者の
テレビ電話端末から通信回線を介して交換局および/ま
たは基地局901に送信してきたテレビ電話の実際の音
声である。ここで、鍋が煮えたり、水道水が流れたりす
る背景雑音(キッチンでテレビ電話を使用した場合に送
信される背景雑音)68aに、送信者の実際の喋り声6
9bが重畳されている。
【0185】画像41bは、受信者が見る加工後の合成
画像であり、送信者から送られた画像のうち人物部分を
除く背景画像が、実際の背景画像とは違う画像に加工さ
れている。ここで、合成画像41bは、背景画像が格子
模様の背景画像31dに加工されている。音声71b
は、受信者が聞く加工後の合成音声であり、送信者から
送られた音声のうち、送信者の喋り声69bに相当する
音声のみそのままで、背景雑音68aが軽音楽61cに
置き換えられている。
【0186】送信者の実際の画像37aや送信者の実際
の音声67bの背景は、室内(キッチン)であるが、送
信者が背景画像として壁紙模様(格子模様)31dを選
択し、また背景雑音として軽音楽61cを選択したた
め、受信者に届く画像41bの背景は格子模様の壁紙模
様となり、また背景雑音も軽音楽61cとなる。人物に
相当する画像と、喋り声に相当する音声(オーディオデ
ータ)は、送信者が実際に送信した画像や音声と同じで
ある。そのため、送信した背景画像や背景雑音に関わら
ず、受信者には壁紙上に送信者の人物画像があるように
見え、また背景雑音は軽音楽に置き換えられて聞こえ
る。背景画像や背景雑音は、送信者の好みや、その日の
気分によって、記憶されているデータの中から自由に選
び、組み合わせることも可能であり、例えば背景画像と
しての壁紙模様として好きなアニメーションのキャラク
ターを選択し、背景雑音にそのアニメーションのテーマ
音楽を選択するようにしても良い。
【0187】以上のように、本発明の第14の実施の形
態の画像音声加工装置900は、本発明の第1乃至第1
3の実施の形態の何れかに記載のセキュリティ保護処理
装置を搭載した構成を有するので、任意の背景画像や背
景雑音に加工したテレビ電話画像や音声にて通信するこ
とができるため、嗜好や気分に合わせた背景画像や雑音
を選んで通信を楽しむという今までにない新しいテレビ
電話の楽しみ方を提供できる。すなわち、セキュリティ
保護用途のみでなく、テレビ電話の背景画像や背景雑音
を、好みの画像や雑音(音声)に置き換え、楽しむこと
ができるようになり、実際とは異なった加工した情報に
よりテレビ電話の通信を楽しむという新しいテレビ電話
の楽しみ方を提供することができる。
【0188】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、テレビ
電話の画像音声データを処理する交換局および基地局の
少なくとも一方に設置された画像音声処理装置における
セキュリティ保護処理装置であって、前記テレビ電話の
表示画面の背景となる背景画像データを保持する背景デ
ータ記憶手段と、前記テレビ電話から公衆網を介して送
信された画像データから人物に相当する人物画像データ
のみを抽出する人物画像データ抽出手段と、前記テレビ
電話から送信された制御信号に従って、前記背景データ
記憶手段から所望の背景画像データを読み出すよう前記
背景データ記憶手段を制御する背景画像データ制御手段
と、前記背景データ記憶手段から読み出された背景画像
データと前記人物画像データ抽出手段で抽出された人物
画像データを合成する画像合成手段とを備えたことによ
り、背景画像との組み合わせパターンを増やすことがで
き、これにより、リアリティ溢れる画像加工が可能とな
り、相手に自分の居場所や周辺環境を悟られずセキュリ
ティを守ることができ、上記装置は交換局および/また
は基地局で構成されるため、テレビ電話側の端末も簡素
に安価に構成可能となるという優れた効果を有するセキ
ュリティ保護処理装置を提供することができるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のセキュリティ保護
処理装置の構成を示すブロック図
【図2】本発明の第1の実施の形態の動作説明のための
動作概念図
【図3】本発明の第1の実施の形態の人物画像データ抽
出手段の動作例説明図
【図4】本発明の第2の実施の形態のセキュリティ保護
処理装置の要部構成を示すブロック図
【図5】本発明の第3の実施の形態のセキュリティ保護
処理装置の要部構成を示すブロック図
【図6】本発明の第4の実施の形態のセキュリティ保護
処理装置の構成を示すブロック図
【図7】本発明の第5の実施の形態のセキュリティ保護
処理装置の構成を示すブロック図
【図8】図7に示されたセキュリティ保護処理装置の話
者声音データ抽出手段の第1の構成例を示すブロック図
【図9】図7に示されたセキュリティ保護処理装置の話
者声音データ抽出手段の第2の構成例を示すブロック図
【図10】図7に示されたセキュリティ保護処理装置の
話者声音データ抽出手段の第3の構成例を示すブロック
【図11】本発明の第6の実施の形態のセキュリティ保
護処理装置の構成を示すブロック図
【図12】本発明の第7の実施の形態のセキュリティ保
護処理装置の構成を示すブロック図
【図13】本発明の第8の実施の形態のセキュリティ保
護処理装置の構成を示すブロック図
【図14】図13に示されたセキュリティ保護処理装置
の動作を説明する説明図
【図15】本発明の第9の実施の形態のセキュリティ保
護処理装置の要部構成を示すブロック図
【図16】本発明の第10の実施の形態のセキュリティ
保護処理装置の要部構成を示すブロック図
【図17】本発明の第11の実施の形態のセキュリティ
保護処理装置の要部構成を示すブロック図
【図18】本発明の第12の実施の形態のセキュリティ
保護処理装置の構成を示すブロック図
【図19】本発明の第13の実施の形態のセキュリティ
保護処理装置の構成を示すブロック図
【図20】本発明の第14の実施の形態の画像音声加工
装置の第1の動作例を説明するための説明図
【図21】本発明の第14の実施の形態の画像音声加工
装置の第2の動作例を説明するための説明図
【図22】従来の画像処理装置の構成を示すブロック図
【符号の説明】
100、200、300、400、500、600、8
00、850 セキュリティ保護処理装置 101 背景画像データ記憶手段(背景データ記憶手
段) 103 背景画像データ制御手段 105 人物画像データ抽出手段 107、207 画像合成手段 110、310、510、610 サーバ 209 画像変換手段 301 背景雑音データ記憶手段(背景データ記憶手
段) 303 背景雑音データ制御手段 305 話者声音データ抽出手段 307、407 オーディオ合成手段 409 オーディオ変換手段 501、511、521、531 背景データ記憶手段 603、613、623、633 背景データ制御手段 830 モード切替手段 840 データバス 851 電話番号メモリ手段 853 保護処理判断手段 900 画像音声加工装置 31 背景画像データ 32 背景画像記憶データ 33、63、73 制御信号 37 画像データ 39 人物画像データ 41 合成画像データ 49 静止画背景データ 51 動画背景データ 61 背景雑音オーディオデータ 62 背景雑音記憶データ 67 オーディオデータ 69 話者声音データ 71 合成オーディオデータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 AA20 BA11 CE08 CH12 CH14 5C023 AA06 AA16 AA37 AA38 BA11 CA03 CA04 DA01 5C064 AA01 AB04 AC04 AC06 AC08 AC14 AC16 AD08 AD13

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テレビ電話の画像音声データを処理する
    交換局および基地局の少なくとも一方に設置された画像
    音声処理装置におけるセキュリティ保護処理装置であっ
    て、 前記テレビ電話の表示画面の背景となる背景画像データ
    を保持する背景データ記憶手段と、 前記テレビ電話から公衆網を介して送信された画像デー
    タから人物に相当する人物画像データのみを抽出する人
    物画像データ抽出手段と、 前記テレビ電話から送信された制御信号に従って、前記
    背景データ記憶手段から所望の背景画像データを読み出
    すよう前記背景データ記憶手段を制御する背景画像デー
    タ制御手段と、 前記背景データ記憶手段から読み出された背景画像デー
    タと前記人物画像データ抽出手段で抽出された人物画像
    データを合成する画像合成手段とを備えたことを特徴と
    するセキュリティ保護処理装置。
  2. 【請求項2】 前記背景データ記憶手段に保持される背
    景画像データが静止画像の画像データであることを特徴
    とする請求項1に記載のセキュリティ保護処理装置。
  3. 【請求項3】 前記背景データ記憶手段に保持される背
    景画像データが動画像の画像データであることを特徴と
    する請求項1に記載のセキュリティ保護処理装置。
  4. 【請求項4】 前記人物画像データ抽出手段で抽出され
    た人物画像データと前記背景データ記憶手段に保持され
    た背景画像データが合成可能なように、必要に応じて前
    記背景データ記憶手段に保持された背景画像データを合
    成可能な型式に変換する画像変換手段をさらに備え、前
    記画像合成手段が、前記画像変換手段によって変換され
    た背景画像データと前記人物画像データ抽出手段で抽出
    された人物画像データを合成することを特徴とする請求
    項1に記載のセキュリティ保護処理装置。
  5. 【請求項5】 テレビ電話の画像音声データを処理する
    交換局および基地局の少なくとも一方に設置された画像
    音声処理装置におけるセキュリティ保護処理装置であっ
    て、 前記テレビ電話の通話者の喋り声以外の周辺雑音を想定
    した背景雑音オーディオデータを保持する背景データ記
    憶手段と、 前記テレビ電話から公衆網を介して送信されたオーディ
    オデータから通話者の喋り声に相当する話者声音データ
    のみを抽出する話者声音データ抽出手段と、 前記テレビ電話から送信された制御信号に従って、前記
    背景データ記憶手段から所望の背景雑音オーディオデー
    タを読み出すよう前記背景データ記憶手段を制御する背
    景雑音データ制御手段と、 前記背景データ記憶手段から読み出された背景雑音オー
    ディオデータと前記話者声音データ抽出手段で抽出され
    た話者声音データを合成するオーディオ合成手段とを備
    えたことを特徴とするセキュリティ保護処理装置。
  6. 【請求項6】 前記話者声音データ抽出手段で抽出され
    た話者声音データと前記背景データ記憶手段に保持され
    た背景雑音オーディオデータが合成可能なように、必要
    に応じて前記背景データ記憶手段に保持された背景雑音
    オーディオデータを合成可能な型式に変換するオーディ
    オ変換手段をさらに備え、前記オーディオ合成手段が、
    前記オーディオ変換手段によって変換された背景雑音オ
    ーディオデータと前記話者声音データ抽出手段で抽出さ
    れた話者声音データを合成することを特徴とする請求項
    5に記載のセキュリティ保護処理装置。
  7. 【請求項7】 テレビ電話の画像音声データを処理する
    交換局および基地局の少なくとも一方に設置された画像
    音声処理装置におけるセキュリティ保護処理装置であっ
    て、 前記テレビ電話の表示画面の背景となる背景画像デー
    タ、および前記テレビ電話の通話者の喋り声以外の周辺
    雑音を想定した背景雑音オーディオデータを保持する背
    景データ記憶手段と、 前記テレビ電話から公衆網を介して送信された画像デー
    タから人物に相当する人物画像データのみを抽出する人
    物画像データ抽出手段と、 前記テレビ電話から送信された制御信号に従って、前記
    背景データ記憶手段から所望の背景画像データを読み出
    すよう前記背景データ記憶手段を制御する背景画像デー
    タ制御手段と、 前記背景データ記憶手段から読み出された背景画像デー
    タと前記人物画像データ抽出手段で抽出された人物画像
    データを合成する画像合成手段と、 前記テレビ電話から公衆網を介して送信されたオーディ
    オデータから通話者の喋り声に相当する話者声音データ
    のみを抽出する話者声音データ抽出手段と、 前記テレビ電話から送信された制御信号に従って、前記
    背景データ記憶手段から所望の背景雑音オーディオデー
    タを読み出すよう前記背景データ記憶手段を制御する背
    景雑音データ制御手段と、 前記背景データ記憶手段から読み出された背景雑音オー
    ディオデータと前記話者声音データ抽出手段で抽出され
    た話者声音データを合成するオーディオ合成手段とを備
    えたことを特徴とするセキュリティ保護処理装置。
  8. 【請求項8】 前記テレビ電話から送信された制御信号
    に従って、前記背景データ記憶手段に保持された複数の
    背景画像データの中から一つの背景画像データを選択
    し、この選択された背景画像データを前記画像合成手段
    に送出する、および/または、前記背景データ記憶手段
    に保持された複数の背景雑音オーディオデータの中から
    一つの背景雑音オーディオデータを選択し、この背景雑
    音オーディオデータを前記オーディオ合成手段に送出す
    る、背景データ制御手段を有することを特徴とする請求
    項1乃至7の何れかに記載のセキュリティ保護処理装
    置。
  9. 【請求項9】 前記背景データ記憶手段が、前記背景画
    像データと前記背景雑音オーディオデータを関連付けて
    組にして保持し、前記背景データ制御手段が、前記テレ
    ビ電話から送信された制御信号に従って、前記背景デー
    タ記憶手段に保持されている組にされた背景画像データ
    と背景雑音オーディオデータを選択し、この選択された
    背景画像データおよび背景雑音オーディオデータを前記
    画像合成手段および前記オーディオ合成手段にそれぞれ
    送出することを特徴とする請求項8記載のセキュリティ
    保護処理装置。
  10. 【請求項10】 前記背景データ記憶手段が、一つの背
    景画像データに対し複数の背景雑音オーディオデータを
    関連付けて組にして保持することを特徴とする請求項9
    に記載のセキュリティ保護処理装置。
  11. 【請求項11】 前記背景データ記憶手段が、一つの背
    景雑音オーディオデータに対し複数の背景画像データを
    関連付けて組にして保持することを特徴とする請求項9
    に記載のセキュリティ保護処理装置。
  12. 【請求項12】 前記テレビ電話から送信された制御信
    号に従って、前記背景画像データおよび/または前記背
    景雑音オーディオデータの加工をするセキュリティ保護
    処理を施すか、施さないかを切り替えるモード切替手段
    を有することを特徴とする請求項1乃至11の何れかに
    記載のセキュリティ保護処理装置。
  13. 【請求項13】 通話の契約電話番号別に予めセキュリ
    ティ保護処理を施さなくても良い通話先として指定する
    電話番号を登録し保持する電話番号メモリ手段と、 前記テレビ電話の通信開始前に、通話相手の電話番号が
    前記電話番号メモリ手段に登録されている電話番号であ
    るか否かを判断し、前記電話番号メモリ手段に登録され
    ている電話番号であった場合には前記モード切替手段に
    セキュリティ保護処理を施さないモードに切り替えるよ
    う指示を出し、前記電話番号メモリ手段に登録されてい
    ない電話番号であった場合には前記モード切替手段にセ
    キュリティ保護処理を施すモードに切り替えるよう指示
    を出す保護処理判断手段とを有することを特徴とする請
    求項12に記載のセキュリティ保護処理装置。
  14. 【請求項14】 請求項1乃至13の何れかに記載のセ
    キュリティ保護処理装置を搭載することを特徴とする画
    像音声加工装置。
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