JP2002281394A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JP2002281394A
JP2002281394A JP2001075908A JP2001075908A JP2002281394A JP 2002281394 A JP2002281394 A JP 2002281394A JP 2001075908 A JP2001075908 A JP 2001075908A JP 2001075908 A JP2001075908 A JP 2001075908A JP 2002281394 A JP2002281394 A JP 2002281394A
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JP2001075908A
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Hitoshi Hashimoto
仁史 橋本
Keiichi Mori
圭一 森
Takayuki Kijima
貴行 木島
Hideaki Yoshida
英明 吉田
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】不揮発性メモリの初期欠陥データが破壊される
危険を回避しつつ、後発性の検出欠陥についても検出・
登録できるようにする。 【解決手段】EEPROM118は第1および第2の2
つの記憶領域に分けて管理されており、初期欠陥データ
が記憶されている第1の記憶領域については読出しのみ
が行なわれ、欠陥データ検出部112cによって検出さ
れた欠陥データは第1の記憶領域とは別の第2の記憶領
域に書き込まれる。よって、EEPROM118の第2
の記憶領域への欠陥データの書き込み中に例えば電池交
換などが行われた場合であっても、それによって第1の
記憶領域の初期欠陥データが破壊されるという事態の発
生を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は撮像装置に関し、特
に画素欠陥検出機能を有する撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ビデオカメラなどの撮像装置は従来より
広く利用されている。近年主として静止画を撮像記録す
る電子スチルカメラも特にディジタルカメラとして普及
するに至り、主として動画記録用であったビデオムービ
ーにおいても静止画撮影記録機能を有するようになって
きた。そして主に静止画撮影に際して使用される長時間
露光は撮像素子における電荷蓄積時間を長くすることに
よって露光時間を長くし、これによって低照度下でもス
トロボなどの補助照明を使用することなく撮影できるよ
うにする技術として知られている。
【0003】一方CCD等の撮像素子においてはいわゆ
る暗電流の存在などによる暗出力が存在し、これが画像
信号に重畳されるため、画質劣化を来す。この暗出力レ
ベルが大きい画素が存在する場合は画素欠陥と称され、
その画素の出力情報は用いず近隣の画素の出力情報を用
いて情報を補完することが広く実用されている。本明細
書においてはこのような補完処理を画素欠陥の補償と称
する。しばしば使用フレームレートにおける動画駆動を
前提に決められる所定の(例えばNTSCでは1/60
秒の、あるいはこれに基づいて所定のマージンを見た例
えば4倍マージンだと1/15秒の)標準露光時間で暗
出力を評価し、そのレベルが大きい画素については欠陥
画素と見做して前記画素欠陥補償を適用する。
【0004】そしてさらに、画素欠陥は温度依存や経時
変化を伴うから欠陥画素の評価を工場出荷前に行なうだ
けでは不十分であるという点について改善をはかった技
術も特開平06−038113号公報に公知である。す
なわちこの公報には、電源オン直後にアイリスを閉じる
ことで受光面を遮光し、カメラの使用に先立って撮像素
子の暗出力を評価することで所定の検出レベル以上の暗
出力を持つ画素を欠陥画素として検出して、欠陥補償を
行なう技術が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようにカ
メラ側に欠陥検出機能を設けた場合には、工場で取得さ
れた初期欠陥データが予め登録されているEEPROM
などの不揮発性メモリに対して、検出した欠陥データを
新たに登録することが必要となる。この場合、EEPR
OMへの欠陥データの書き込み中に例えば電池交換など
が行われると、それによって初期欠陥データが破壊され
てしまう危険があった。初期欠陥データは、所定の温度
条件下で繰り返し画像情報を解析することによって取得
された極めて信頼性の高いデータである。よって、この
初期欠陥データが破壊されると十分な欠陥補償ができな
くなり、画質低下を招くことになる。
【0006】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
で、その目的とするところは、初期欠陥データが破壊さ
れる危険を回避しつつ、後発性の検出欠陥についても検
出できるようにし、動作の信頼性が高く且つ経時的画素
欠陥増加による画質劣化を生じない高性能な撮像装置を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明の撮像装置は、撮像素子と、前記撮像素子に
被写体像を入力する撮像光学系と、前記撮像素子に関す
る欠陥データを記憶する不揮発性記憶手段と、前記撮像
素子に関する欠陥データを検出する欠陥検出手段と、前
記不揮発性記憶手段に対する前記撮像素子に関する欠陥
データの読み書きを制御する制御手段とを具備し、前記
不揮発性記憶手段は、前記撮像素子に関する初期欠陥デ
ータを記憶する第1の記憶領域と、前記第1の記憶領域
とは別の記憶領域である第2の記憶領域とを有したもの
であり、前記制御手段は前記欠陥検出手段が検出した欠
陥データを前記第2の記憶領域に書き込むように構成さ
れたものであることを特徴とする。
【0008】このように、不揮発性記憶手段を第1およ
び第2の2つの記憶領域に分けて管理し、初期欠陥デー
タが記憶されている第1の記憶領域については読出しの
みを行ない、欠陥検出手段によって検出された欠陥デー
タは第1の記憶領域とは別の第2の記憶領域に書き込む
ようにすることにより、初期欠陥データを破壊する危険
を回避することができる。
【0009】また、前記制御手段が前記第2の記憶領域
に書き込む欠陥データは、前記欠陥検出手段が検出した
欠陥データのうち、前記第1の記憶領域に記憶された前
記初期欠陥データと重複しない後発性欠陥データのみと
することにより、記憶データの重複を避けることが出来
る。
【0010】また、撮像素子の欠陥データに基づいて、
前記撮像素子の出力に対して近隣画素データによる補償
処理を行なう欠陥補償手段をさらに設けることが好まし
い。この場合、特に欠陥補償手段が前記補償処理に際し
て用いる欠陥データを、前記第1の記憶領域から読み出
された前記初期欠陥データと前記第2の記憶領域から読
み出された後発性欠陥データと合わせたものとすること
により、初期欠陥と後発性欠陥の双方に対する欠陥補償
を行うことが可能となる。
【0011】また、前記欠陥データとしては、欠陥画素
のアドレスデータを用いることが出来る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態に係わ
るディジタルカメラの構成を示すブロック図である。
【0013】図中101は各種レンズからなる撮像レン
ズ系、102はレンズ系101を駆動するためのレンズ
駆動機構、103はレンズ系101の絞り及びシャッタ
装置を制御するための露出制御機構、104はローパス
及び赤外カット用のフィルタ、105は被写体像を光電
変換するためのCCDカラー撮像素子、106は撮像素
子105を駆動するためのCCDドライバ、107はA
/D変換器等を含むプリプロセス回路、108はγ変換
などを初めとする各種のディジタル演算処理を行うため
のディジタルプロセス回路、109はカードインターフ
ェース、110はメモリカード、111はLCD画像表
示系を示している。
【0014】また、図中の112は各部を統括的に制御
するためのシステムコントローラ(CPU)、113は
各種SWからなる操作スイッチ系、114は操作状態及
びモード状態等を表示するための操作表示系、115は
レンズ駆動機構102を制御するためのレンズドライ
バ、116は発光手段としてのストロボ、117は露出
制御機構103及びストロボ116を制御するための露
出制御ドライバ、118は各種設定情報等を記憶するた
めの不揮発性メモリ(EEPROM)、119は内蔵の
バッテリ(電池)またはACアダプタを介して入力され
る外部からの電源によって各ユニットへの動作電源を供
給する電源回路である。
【0015】本実施形態のカメラにおいては、システム
コントローラ112が全ての制御を統括的に行ってお
り、露出制御機構103とCCDドライバ106による
CCD撮像素子105の駆動を制御して露光(電荷蓄
積)及び信号の読み出しを行い、それをプリプロセス回
路107を介してA/D変換してディジタルプロセス回
路108に取込んで、ディジタルプロセス回路108内
で各種信号処理を施した後にカードインターフェース1
09を介してメモリカード110に記録するようになっ
ている。
【0016】また、システムコントローラ112は例え
ばCISCチップなどのマイコンから構成されており、
内部メモリとしてRAM112aを備えている。このR
AM112aはSRAMなどの揮発性メモリであるが、
本カメラの電源スイッチがオフされている期間において
も電池または外部電源が供給されている間はバックアッ
プされており、その記憶内容は消失されずに保持され
る。
【0017】さらに、システムコントローラ112に
は、欠陥検出および画素欠陥補償に関わる機能として、
EEPROM118とRAM112aそれぞれに対する
データ書き込み・読み出しを制御するメモリ制御部11
2bと、遮光状態で得られるCCD105からの信号を
ディジタルプロセス回路118で解析することにより画
素欠陥データの検出を行うための欠陥データ検出部11
2cと、本撮像時にCCD105から得られる信号に対
して画素欠陥補償処理を施す欠陥補償制御部112dと
が設けられている。
【0018】画素欠陥補償処理は、欠陥補償制御部11
2dからの指令に基づいて、EEPROM118からR
AM112aに読み出された欠陥データと欠陥データ検
出部112cによって新たに検出された欠陥データとの
双方に基づいてディジタルプロセス回路108において
実行される。なお、初期(カメラの工場出荷時)におい
ては工場内の検査で取得された初期欠陥データのみがE
EPROM118に格納されているが、欠陥データ検出
部112cによって欠陥検出が行われる度に新たな欠陥
データがEEPROM118に追加登録される。
【0019】以下、本発明の画素欠陥の検出と補償に直
接関わる処理を中心にシステムコントローラ112によ
るカメラ制御の説明を行なう。
【0020】撮影に先立ってマニュアル設定または測光
結果に基づいて撮影に必要な露光時間が設定される。次
に本撮像の撮影トリガー指令を待機し、指令を受けたら
所定の露出制御値に基いた露光を行ない、CCD105
から撮像信号を読み出して所定の信号処理を施した後に
メモリカード110に記録する。その際上記欠陥データ
で指定される欠陥画素については画素欠陥補償を行う。
欠陥補償後において記録に至るまでの映像信号処理は、
その必要に応じて適宜使用されるそれ自体は公知の、例
えば色バランス処理、マトリクス演算による輝度−色差
信号への変換あるいはその逆変換処理、帯域制限等によ
る偽色除去あるいは低減処理、γ変換に代表される各種
非線型処理、各種情報圧縮処理、等々である。
【0021】本実施形態のカメラにおいての欠陥補償
は、公知の「欠陥アドレスが登録された画素に関しての
近隣画素による補完」が採用されており、具体的補完方
法は「最近接同色画素(同色の画素のうち、当該欠陥画
素に最も近い4画素:RGBベイヤ配列の場合を例示す
ればGに関しては斜め4方に隣接する4つのG画素、R
(またはB)に関しては上下左右の4方向で直接隣接で
なく間に1つのGを挟んで次に位置する各4つのR(ま
たはB)画素)たる4画素情報の平均値を代替適用す
る」ものが採用されている。
【0022】本カメラは必要時に欠陥検出を行ない、そ
の結果に基づき上記欠陥データを追加更新する。
【0023】ここで、本実施形態における欠陥データ追
記登録処理の前提となる事項について説明する。
【0024】すなわち、本発明者らの最近の検討によっ
て、欠陥の中にも「点滅性欠陥」と称すべきものが存在
することが判ってきた。これは温度や露光(蓄積)時間
なども含めて全く同じ撮像条件下において撮像(電荷蓄
積と読出し)を繰り返した場合に、例えば同一の画素
が、或る時は白欠陥(暗電荷過大)となったり、また或
る時は正常信号を出力したりというように、あたかも白
欠陥(過大暗電荷)が点滅しているかの如き振る舞いを
示すものである。
【0025】点滅性欠陥の原因については未だ確たる理
論を見出すに至っていないが、少なくとも現象論的には
以下のような知見が得られている。すなわち、この点滅
はある種確率的な要素を含むらしく、特に定まった周期
性や読み出し回数依存性を有しないこと、また比較的短
い期間における繰り返し撮像において点滅するもの(短
周期性:上記のようにこの現象に周期性は見出されてい
ないが、比喩的に「周期」という語を用いている。以下
同じ)もあれば比較的長周期性のものもあることが判っ
ている。ここに至って、従来自然放射能や飛来宇宙線の
影響による破壊的(非復帰的)現象と考えられていた後
発性欠陥の中にも、極めて長周期性の点滅性欠陥が含ま
れていた可能性が指摘される一方、後発的に生じる短周
期性点滅欠陥が多く存在することも明らかになってい
る。
【0026】このような様々な点滅性欠陥の存在下で
は、従来のような単なる欠陥登録法(工場において登録
された欠陥アドレスを使用する)も、単なる直前検出法
(例えば電源投入時などに欠陥検出を行ない、新規に取
得した欠陥アドレスを使用する)も無力なことは明らか
である。またこの両者を併用したとしてもそれだけでは
不充分であって、さらに新規検出された欠陥アドレスを
追記登録して使用することが不可欠となってくる。本実
施形態は、このような追記登録システムを前提としてい
るものである。
【0027】次に、図2を参照して、EEPROM11
8の構造と欠陥データのリード・ライト処理について説
明する。
【0028】EEPROM118は、図示のように、記
憶領域Aと記憶領域Bの2つの記憶領域を有している。
記憶領域Bは工場出荷前に取得されたCCD105に関
する初期欠陥データが記憶されている。この記憶領域B
は、初期欠陥データの破壊を防止するために読み出し専
用の領域となっており、記憶領域Bへの書き込みは禁止
されている。記憶領域Bには、初期欠陥データとして例
えば512乃至1024画素分の欠陥画素アドレスを登
録可能な記憶サイズが割り当てられている。
【0029】記憶領域Aは、工場出荷後に欠陥データ検
出部112cによる欠陥検出処理で新たに取得された欠
陥データを追加登録するための記憶領域である。記憶領
域Aには、例えば128画素分の欠陥画素アドレスを登
録可能な記憶サイズが割り当てられている。工場出荷後
の初期状態においては、記憶領域Aには欠陥データは何
も記憶されてない。つまり、記憶領域Aは、欠陥データ
検出部112cによって検出された後発性の欠陥画素の
登録に使用される専用領域である。
【0030】RAM112aは、図示のように、記憶領
域C,D,Eの3つの記憶領域を有している。記憶領域
DはEEPROM118の記憶領域Bから読み出された
初期欠陥データを記憶するための領域であり、また記憶
領域CはEEPROM118の記憶領域Aから読み出さ
れた追加登録の欠陥データを記憶するための領域であ
る。記憶領域C,Dの記憶サイズは、記憶領域A,Bと
それぞれ同じである。
【0031】EEPROM118の記憶領域A,Bの内
容を読み出してRAM112a上の記憶領域C,Dに書
き込む処理は、例えば電池挿入後において最初に電源ス
イッチがオンされた場合など、電池挿入(またはACア
ダプタの接続)がなされたことを契機として実行され
る。前述したように電池が挿入されている状態において
は電池切れが生じない限りRAM112aの記憶内容は
消失しないが、電池交換などのために一旦電池を抜く
と、RAM112aの記憶内容は消失されてしまうこと
になる。このため、電池挿入後は一旦必ずEEPROM
118の読み出しを行ってその記憶領域A,Bの内容を
RAM112a上の記憶領域C,Dにコピーし、以降
は、次に電池挿入および電源スイッチの投入が行われる
までは、EEPROM118からの読み出しは行わず、
RAM112a上にコピーされた欠陥データを用いて欠
陥補償を行う。このように、本実施形態では、電池の装
着および電源スイッチの投入によってEEPROM11
8からの欠陥データの読み出し動作を制御し、EEPR
OM118からの読出しは電池装着後に1回だけ行なう
ように構成されている。
【0032】RAM112a上の記憶領域Eは、欠陥デ
ータ検出部112cによる欠陥検出動作で検出された欠
陥画素のアドレスを記憶するために用いられる。記憶領
域Eには、例えば32画素分の欠陥画素アドレスを登録
可能な記憶サイズが割り当てられている。
【0033】欠陥データ検出部112cによる欠陥検出
は、初期欠陥データとして登録されている欠陥画素を除
外した残りの画素を対象に行われる。このため、記憶領
域Eに記憶される欠陥データは、工場出荷後に発生した
後発性欠陥のアドレスのみとなる。欠陥データ検出部1
12cによって欠陥検出動作が行われるたびに、その欠
陥検出動作で取得された新たな欠陥データが記憶領域E
に書き込まれると共に、記憶領域Eに書き込まれた新た
な欠陥データがEEPROM118の記憶領域Aに追加
登録される。記憶領域Aに既に追加登録データが存在す
る場合、欠陥データ検出部112cによって検出された
欠陥画素アドレスの内、重複しない欠陥画素アドレスだ
けが記憶領域Aに追加される。
【0034】欠陥検出およびそれに応答して実行される
EEPROM118への欠陥データの追記は、例えば2
4時間に1回程度の割合で、電源投入時に行なうのが好
適である。この場合、前回の欠陥検出およびデータの追
記から24時間経過した後に電源投入がなされるとその
時点で新たな欠陥検出およびデータの追記が行われるこ
とになる。また電源投入時でなくとも、電源が投入され
ている状態つまり通常動作状態において前回の欠陥検出
およびデータの追記から24時間経過した時点で新たな
欠陥検出およびデータの追記を行うようにしてもよい。
【0035】本撮像時に欠陥補償制御部112dによっ
て行われる欠陥補償処理は、EEPROM118から読
み込んだ記憶領域C,Dの欠陥データのみならず、記憶
領域Eに記憶されている新たな欠陥データをも考慮して
実行される。これにより、EEPROM118からの読
出しを電池挿入後の1回のみに制限しても、常に最新の
検出欠陥に基づく欠陥補償が行われることになる。記憶
領域Cと記憶領域Eとでは欠陥画素アドレスが重複する
場合があるが、同一画素に対して欠陥補償処理を2度行
っても画質に対する影響はない。また、欠陥検出の度
に、記憶領域Eに書き込まれた新たな欠陥データを重複
を排除した状態でEEPROM118の記憶領域Aに追
記しているので、不意に電池切れなどによってRAM1
12aの記憶内容が消失しても、EEPROM118か
ら最新の追加登録データを含む全ての欠陥データを読み
出すことが可能となる。
【0036】図3には、記憶領域A,Bそれぞれに記憶
される欠陥データの構造が示されている。記憶領域A,
Bのどちらにおいてもその記憶領域に登録される欠陥デ
ータは、 登録可能データ数 : 最大登録可能画素数(n)を示す 登録されている欠陥数: 実際に欠陥画素として登録されている画素数 データ領域 : 各欠陥画素のX.Yアドレス という構造を持つ。データ領域には、最大登録可能画素
数(領域Aはn=128、領域Bはn=512または1
024)分の画素アドレス登録エリアが設けられてい
る。
【0037】次に、図4のフローチャートを参照して、
欠陥検出動作の手順について説明する。
【0038】まず、システムコントローラ112は露出
制御機構103に含まれるシャッタ装置で撮像素子の受
光面を遮光してから、その遮光状態でテスト撮像を行な
う(ステップS101)。すなわち暗黒下でCCDドラ
イバ106により本カメラの最長露出時間Tmax(設定
は任意:ここでの例示値5s)の電荷蓄積動作を行なっ
てテスト撮像信号(暗出力信号)を読み出し、ディジタ
ルプロセス108に格納する。ディジタルプロセス10
8では、最初に、欠陥補償制御部112dの制御の下に
「検出用欠陥補償処理」が行われる(ステップS10
2)。「検出用欠陥補償処理」は、初期欠陥データとし
て登録されている欠陥画素を欠陥検出動作の検出対象か
ら除外する目的で行われるものであり、記憶領域Dにコ
ピーされている初期欠陥データに基づいて最近接同色画
素による補間処理が行われる。
【0039】記憶領域Cにコピーされている追加登録の
欠陥データに関しても重複検出を排除する目的で「検出
用欠陥補償処理」を行うことが考えられるが、初期欠陥
データに比べると追加登録の欠陥データの信頼性は必ず
しも十分とは言えないので、検出用欠陥補償処理は初期
欠陥データで指定される欠陥画素についてのみ行うこと
が好ましい。
【0040】次いで、初期欠陥データに基づいて欠陥補
償された後の画像情報をディジタルプロセス108で解
析することにより、暗出力レベルの大きい画素を欠陥画
素として選択するための欠陥検出を行う(ステップS1
03)。このように、「検出用欠陥補償処理」によっ
て、初期欠陥データに基づいて補償処理を行なった後の
画素情報に対して欠陥画素の検出処理が行われるので、
既に欠陥画素アドレスとして登録された画素については
その補償後のデータに対して欠陥検出が行われることに
なる。よって、欠陥画素として登録されている画素が検
出の度に再度欠陥として検出されてしまうという不具合
の発生を防止することが可能となり、未登録の後発性欠
陥のみを検出対象とすることが可能となる。
【0041】ステップS103の欠陥検出では、有効出
力画素の全データに関して各出力レベルを調べて基準と
なる検出レベルと比較するというレベル比較方式ではな
く、暗出力レベルが大きいものから順に上位32個の画
素を単純に選択するという方式が用いられる。つまり、
検出レベルとは無関係に、暗出力レベルが大きいワース
ト32個の画素が欠陥画素として判定されることにな
る。検出画素数を32個に制限しているので、補完対象
の画素数が欠陥補償処理の許容する画素数以上になると
いう検出画素数の増えすぎによる画質破綻が生じること
はない。また、CCD105が比較的欠陥の程度の軽い
素子である場合であっても、少なくともワースト32画
素についてはそれを検出できるので、欠陥画素の検出漏
れなどの不具合が生じることもない。
【0042】ワースト32個の画素選択動作において
は、図5に示すような32画素分のバッファが使用され
る。最初の32画素については無条件にその画素アドレ
スと暗出力レベルのペアがバッファに順次登録される。
33画素目からは、各画素毎に、その時点でバッファに
記憶されている最小の暗出力レベルとの比較が行われ、
バッファに登録するか否かが判断される。このように、
画素選択動作は単純な演算処理により行うことが出来
る。
【0043】なお、最大暗出力レベルの画素が同値で3
2個よりも多く存在する場合には、例外的に、検出画素
が画面の4隅などに分散するようにそれら同値最大の画
素それぞれの中から登録する画素を適宜選別する処理を
行うようにすればよい。また、実際には、例えば暗出力
レベルがほとんど零の画素については欠陥画素としない
というレベル判定を併用しても良いことはもちろんであ
る。
【0044】次いで、画素選択動作で選択されたワース
ト32個の欠陥画素アドレスが、記憶領域Eに登録され
る(ステップS104)。そして、記憶領域Cに読み込
まれている欠陥画素アドレスとの重複をチェックし、重
複しない欠陥画素アドレスのみがEEPROM118の
記憶領域Aに追加書き込みされる(ステップS10
5)。
【0045】次に、図6のフローチャートを参照して、
本撮像時の撮像・記録動作について説明する。
【0046】まず、撮影に先立ってマニュアル設定また
は測光結果に基づいて撮影に必要な露光時間が設定さ
れ、本撮像の撮影トリガー指令を受けたら所定の露出制
御値に基いた露光を行ない、CCD105からの撮像信
号の読み出しが行われる(ステップS111)。撮像信
号はA/D変換された後にディジタルプロセス108に
入力され、そこで欠陥補償処理が実行される(ステップ
S112)。この欠陥補償処理では、記憶領域C,D,
Eそれぞれに記憶されている欠陥画素アドレスの総和に
基づいて行われる。具体的には、記憶領域Cの欠陥画素
アドレスに基づく欠陥補償と、記憶領域Dの欠陥画素ア
ドレスに基づく欠陥補償と、記憶領域Eの欠陥画素アド
レスに基づく欠陥補償とをそれぞれ実行すればよい。欠
陥補償処理のアルゴリズム自体は「検出用欠陥補償処
理」と同じ最近接同色画素による補間処理であり、「検
出用欠陥補償処理」の場合と同じ演算処理部にて実現さ
れる。
【0047】そして、欠陥補償後の画像情報に対して各
種画像処理を施した後に(ステップS113)、メモリ
カード110に記録する(ステップS114)。
【0048】次に、図7のフローチャートを参照して、
電池挿入が検出されてからの一連の処理の流れについて
説明する。
【0049】電池交換などによって新たに電池が挿入さ
れた場合(または電池が挿入されてない状態で電源アダ
プタが接続された場合)、それによってシステムコント
ローラ112が起動され、初期動作が開始される(ステ
ップS121)。そして、システムコントローラ112
は電源スイッチの投入を待機するスタンバイモードとな
る。使用者によって電源スイッチがONされると(ステ
ップS122)、システムコントローラ112は電源回
路119を制御してカメラ内の各部への電源供給を開始
させ、カメラを電源オン状態に設定する(ステップS1
23)。この電源オンが電池挿入後の最初の電源投入で
あった場合には(ステップS124のYES)、システ
ムコントローラ112は、EEPROM118から記憶
領域A,Bの欠陥データを読み込み(ステップS12
5)、それをRAM112aの記憶領域B,Cに書き込
む(ステップS126)。
【0050】システムコントローラ112にはタイマー
が内蔵されており、そのタイマーによって前回の欠陥検
出を実行した時点あるいは電池挿入時点から24時間経
過していることが検出されると(ステップS127のY
ES)、図4で説明した欠陥検出動作が開始され、後発
性欠陥画素の検出およびEEPROM118への追加登
録が行われる(ステップS128)。
【0051】この後、システムコントローラ112は、
シャッタートリガ操作や電源スイッチOFF等を待機す
るモードとなる。シャッタートリガ操作(撮影トリガー
指令)がなされると(ステップS129のYES)、シ
ステムコントローラ112は、図6のフローチャートで
説明した撮像・記録動作を実行する(ステップS13
0)。また電源スイッチがOFFされた場合には(ステ
ップS131のYES)、システムコントローラ112
は、電源回路119を制御してカメラ内の各部への電源
供給を停止してカメラを電源オフした後(ステップS1
32)、電源スイッチの投入を待機するスタンバイモー
ドとなる。
【0052】以上のように、本実施形態においては、E
EPROM118を第1および第2の2つの記憶領域に
分けて管理し、初期欠陥データが記憶されている第1の
記憶領域については読出しのみを行ない、欠陥データ検
出部112cによって検出された欠陥データは第1の記
憶領域とは別の第2の記憶領域に書き込むようにするこ
とにより、初期欠陥データを破壊する危険を回避するこ
とができる。
【0053】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範
囲で種々に変形することが可能である。例えば、上記実
施形態では欠陥検出、欠陥画素の登録、補償処理をいわ
ゆる白欠陥を対象に説明したが、黒欠陥についても同様
にして欠陥検出、欠陥画素の登録、補償処理を行うこと
が出来る。黒欠陥検出時には遮光状態にするのではなく
何らかの方法で撮像面への白色光入力を行えばよい。ま
た上述の実施形態においては、ディジタルスチルカメラ
を例示して説明したが、ディジタルムービーに対しても
同様にして適用することができる。
【0054】更に、上記実施形態には種々の段階の発明
が含まれており、開示される複数の構成要件における適
宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例え
ば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要
件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で
述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられてい
る効果が得られる場合には、この構成要件が削除された
構成が発明として抽出され得る。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
初期欠陥データが破壊される危険を回避しつつ、後発性
の検出欠陥についても検出できるようになり、動作の信
頼性が高く且つ経時的画素欠陥増加による画質劣化を生
じない高性能な撮像装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係わる電子カメラの構成
を示すブロック図。
【図2】同実施形態で用いられるEEPROMの構造と
欠陥データのリード・ライト処理を説明するための図。
【図3】同実施形態においてEEPROMに登録される
欠陥データの構造を説明するための図。
【図4】同実施形態における欠陥検出動作の手順を説明
するためのフローチャート。
【図5】図4の欠陥検出動作で行われるワースト所定数
選択処理の演算処理を説明するための図。
【図6】同実施形態における撮像・記録動作の手順を説
明するためのフローチャート。
【図7】同実施形態において電池挿入が検出されてから
の一連の処理の流れを示すフローチャート。
【符号の説明】
101…レンズ系 102…レンズ駆動機構 103…露出制御機構 104…フィルタ系 105…CCDカラー撮像素子 106…CCDドライバ 107…プリプロセス回路 108…ディジタルプロセス回路 109…カードインターフェース 110…メモリカード 111…LCD画像表示系 112…システムコントローラ(CPU) 112a…RAM 112b…メモリ制御部 112c…欠陥データ検出部 112d…欠陥補償制御部 118…EEPROM 119…電源回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木島 貴行 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 吉田 英明 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 5B047 BB04 CA21 CB05 DA06 EB01 EB15 5C024 AX01 BX01 CX23 GY01 HX59 5C072 AA01 EA05 EA08 FB16 UA11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮像素子と、前記撮像素子に被写体像を入
    力する撮像光学系と、 前記撮像素子に関する欠陥データを記憶する不揮発性記
    憶手段と、 前記撮像素子に関する欠陥データを検出する欠陥検出手
    段と、 前記不揮発性記憶手段に対する前記撮像素子に関する欠
    陥データの読み書きを制御する制御手段とを具備し、 前記不揮発性記憶手段は、前記撮像素子に関する初期欠
    陥データを記憶する第1の記憶領域と、前記第1の記憶
    領域とは別の記憶領域である第2の記憶領域とを有した
    ものであり、 前記制御手段は前記欠陥検出手段が検出した欠陥データ
    を前記第2の記憶領域に書き込むように構成されたもの
    であることを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】前記制御手段が前記第2の記憶領域に書き
    込む欠陥データは、前記欠陥検出手段が検出した欠陥デ
    ータのうち、前記第1の記憶領域に記憶された前記初期
    欠陥データと重複しない後発性欠陥データであることを
    特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 【請求項3】前記撮像素子の欠陥データに基づいて、前
    記撮像素子の出力に対して近隣画素データによる補償処
    理を行なう欠陥補償手段をさらに具備することを特徴と
    する請求項1または2記載の撮像装置。
  4. 【請求項4】前記欠陥補償手段が前記補償処理に際して
    用いる欠陥データは、前記第1の記憶領域から読み出さ
    れた前記初期欠陥データと前記第2の記憶領域から読み
    出された後発性欠陥データと合わせたものであることを
    特徴とする請求項3記載の撮像装置。
  5. 【請求項5】前記欠陥データは、欠陥画素のアドレスデ
    ータであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか
    1項記載の撮像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005136970A (ja) * 2003-10-08 2005-05-26 Canon Inc 画像処理装置及び画像処理方法
JP2010278560A (ja) * 2009-05-26 2010-12-09 Sharp Corp 撮像システムおよび電子情報機器
WO2014010375A1 (ja) * 2012-07-10 2014-01-16 住友電気工業株式会社 撮像装置

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