JP2002280782A - 発熱部品放熱機構及び放送用送信装置 - Google Patents

発熱部品放熱機構及び放送用送信装置

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JP2002280782A
JP2002280782A JP2001082430A JP2001082430A JP2002280782A JP 2002280782 A JP2002280782 A JP 2002280782A JP 2001082430 A JP2001082430 A JP 2001082430A JP 2001082430 A JP2001082430 A JP 2001082430A JP 2002280782 A JP2002280782 A JP 2002280782A
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radiating
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Toshihiro Ishida
利博 石田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡易な構成で、例えば電力増幅器等の発熱部品
に対する高い放熱効果が得られるようにし、しかも水漏
れ等によるトラブルを回避し信頼性を向上させるように
する。 【解決手段】電力増幅器101〜104を筐体110に
対し着脱自在に収容させるようにし、コールドプレート
121〜125を筐体110に対し一体的に設け、かつ
電力増幅器101〜104相互間に介在させるようにし
ている。また、筐体110の液体循環経路及び各コール
ドプレート121〜125の液体循環経路により閉ルー
プを形成し、この閉ループ内に冷却液を循環させるよう
にしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば地上デジ
タル放送等の放送信号を送信する送信局に用いられる電
力増幅器に対し、効率良く放熱を行なうための発熱部品
放熱機構及び放送用送信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、アナログ放送局にあっては、
番組情報信号を送信すべきアナログ放送波に電力増幅す
るアナログ放送用の送信装置が使用されている。
【0003】ところで、今後は、デジタル放送の開始が
予定されており、その普及までにアナログ放送との共存
が考えられている。この場合、1つの放送局内に、アナ
ログ放送用の送信装置とデジタル放送用の送信装置とが
併用されることになるため、両送信装置の小型化及び小
スペース化が強く望まれている。
【0004】しかし、上記各送信装置は、その内部に複
数の電力増幅器を並列に設けた構成であるため、小型化
及び小スペース化を図ると、複数の電力増幅器間が狭ま
ることになり、各電力増幅器に対する放熱が悪くなる。
また、従来のアナログ放送用の送信装置では、空冷方式
を採用しているため、ファンの設置場所や空気の供給路
及び排出路を確保しなければならず、小型化及び小スペ
ース化を図ることが困難となる。
【0005】そこで、従来の熱対策としては、少なくと
もデジタル放送用の送信装置に対し、液冷方式を採用す
ることが考えられる。
【0006】この液冷方式は、吸熱媒体として比熱の大
きい液体を使用することにより、少ない体積で熱を運ぶ
事が可能であり、それに伴い発熱部品と冷却媒体との接
触面積を小さくすることが可能である。このことによっ
て、送信装置自体の外形寸法を小型にできる。
【0007】ところが、上記デジタル放送用の送信装置
では、万一運用中にある電力増幅器に障害が発生した場
合でも、運用を停止することなく、障害が発生した電力
増幅器のみ交換する必要がある。このため、電力増幅器
としては簡単に送信装置本体からの着脱が可能な構造が
求められている。従って、この電力増幅器は、図8に示
すように、電気回路部分等の発熱部11と、この発熱部
11から発生する熱を放熱させる放熱部12とにより構
成される。
【0008】しかしながら、上記構成による電力増幅器
では、発熱部11と放熱部12とが一体に製作されてい
るため、該電力増幅器を送信装置本体から取り外す場合
に、放熱部12に設けられた液体循環経路用接続コネク
タ13、14から微少の水漏れを発生させることにな
る。特に、発熱部11には、高圧、高電力となる電気回
路が配置されているので、このような微少な水漏れでも
送信装置全体の信頼性の低下につながるという問題があ
った。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、従
来考えられている送信装置では、電力増幅器が発熱部と
放熱部とを一体化させた構成であるため、この電力増幅
器を送信装置本体から取り外す際に、水漏れを起こすこ
とになり、信頼性の低下につながるという問題点を有し
ている。
【0010】そこで、この発明の目的は、簡易な構成
で、例えば電力増幅器等の発熱部品に対する高い放熱効
果を得ることができ、しかも水漏れ等によるトラブルを
回避し信頼性を向上させた発熱部品放熱機構及び放送用
電力増幅装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明に係る発熱部品
放熱機構は、複数の発熱部品が着脱自在に収容される筐
体と、この筐体に一体的に設けられ、かつ当該筐体内に
収容される複数の発熱部品相互間にそれぞれ介在される
放熱板と、筐体及び複数の放熱板内部にそれぞれ形成さ
れる液体循環経路と、液体循環経路内に冷却液を循環さ
せる冷却液循環手段とを備えるようにしたものである。
【0012】この構成によれば、複数の発熱部品を筐体
に対し着脱自在に収容させるようにし、複数の放熱板を
筐体に対し一体的に設け、かつ複数の発熱部品相互間に
介在させるようにしているので、発熱部品を筐体から取
り外す際に、水漏れ等を起こすことなく、しかも収容時
に発熱部品から発生される熱が放熱板へ放出され、高い
放熱効果が得られる。また、筐体及び複数の放熱板が共
通の液体循環経路を形成し、この液体循環経路内に冷却
液を循環させるようにしているので、冷却液が各放熱板
への液体循環経路に直接的に導かれ、各発熱部品から発
生される熱を奪って、筐体及び各放熱板の液体循環経路
に循環されることにより、各発熱部品をそれぞれ独立し
て熱制御される。このため、各発熱部品には、収容位置
とは無関係に冷却液が導かれて熱制御が行なわれるた
め、発熱部品の制御温度が均一に制御される。さらに、
筐体のサイズを決める場合に、複数の発熱部品を筐体に
収容した状態に基づいて、最小のサイズに設計すること
ができる。
【0013】また、この発明では、さらに、発熱部品と
放熱板との間にシート状の放熱部材を介在させることを
特徴とする。
【0014】この構成によれば、筐体内に収容された発
熱部品と放熱板との間にシート状の放熱部材を介在させ
るようにしているので、発熱部品から発生される熱が放
熱部材を介して確実に放熱板へ伝達され、これにより各
発熱部品に対し高い放熱効果が得られる。
【0015】また、この発明に係る発熱部品放熱機構
は、複数の発熱部品が着脱自在に収容され、かつ複数の
発熱部品を圧接させた第1の状態と該圧接を解除した第
2の状態とを取り得る筐体と、この筐体に一体的に設け
られ、かつ当該筐体内に収容される複数の発熱部品相互
間にそれぞれ介在される放熱板と、筐体及び複数の放熱
板内部にそれぞれ形成される液体循環経路と、液体循環
経路内に冷却液を循環させる冷却液循環手段とを具備
し、複数の発熱部品を収容した際に、筐体を第1の状態
とさせて発熱部品から発生される熱を放熱板により放熱
させるようにしたものである。
【0016】この構成によれば、複数の発熱部品が筐体
に対し装着される場合もしくは取り外される場合、筐体
は第2の状態にあり、筐体に装着された後に発熱部品が
放熱板に圧接される。このため、複数の発熱部品と複数
の放熱板とを確実に接触させることができ、これにより
熱伝達経路を確保することができ各発熱部品に対し高い
放熱効果が得られる。
【0017】また、この発明に係る発熱部品放熱機構
は、複数の発熱部品が着脱自在に収容される筐体と、こ
の筐体もしくは当該筐体内に収容される複数の発熱部品
それぞれに対し一体的に設けられ、かつ発熱部品から発
生される熱を外部に放出する放熱板と、筐体に形成され
る液体循環経路と、液体循環経路内に冷却液を循環させ
る冷却液循環手段とを備えるようにしたものである。な
お、放熱板は、発熱部品及び液体循環経路との接触部分
以外の部分を断熱材で覆う形状であることを特徴とす
る。
【0018】この構成によれば、発熱部品相互間に介在
される放熱板が発熱部品及び液体循環経路との接触部分
以外の部分を断熱材で覆う形状であるので、発熱部品か
ら発生される熱が放熱板を介して筐体の液体循環経路に
直接的に導かれることになり、これにより放熱板が簡易
な構成でよく、しかも各発熱部品に対し高い放熱効果が
得られる。
【0019】また、この発明に係る放送用送信装置は、
デジタル放送信号を送信する送信局に用いられるもので
あって、上記発熱部品放熱機構の筐体に対し、発熱部品
に代わって放送すべき番組情報信号をデジタル放送信号
に電力増幅する電力増幅器を、デジタル放送サービスエ
リアで要求される個数分収容することを特徴とする。
【0020】この構成によれば、装置全体のサイズを、
要求される個数分の電力増幅器を筐体に収容した状態に
基づいて、最小に設計することができるので、これによ
り設置スペースも格段と少なくでき、かつ放送局に適用
するものとして信頼性が高く安価な送信装置を提供でき
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0022】図1は、この発明の発熱部品放熱機構を電
力増幅装置に適用したデジタル放送局内のシステムの要
部構成を示すブロック図である。
【0023】このデジタル放送局は、同図に示すよう
に、電力増幅装置100と、アップコンバータ200
と、合成器300と、帯域フィルタ(BPF)400
と、アンテナ500とを備えている。
【0024】デジタル放送局において、放送すべき番組
情報信号は、アップコンバータ200により無線周波数
(RF)帯に周波数変換されて電力増幅装置100内の
n個の電力増幅器101〜10nにそれぞれ供給され
る。n個の電力増幅器101〜10nは、放送サービス
エリアで要求される個数分備えられ、互いに並列に接続
され、かつ互いに独立して電源のオン/オフ切替が可能
であり、RF信号を同一利得で電力増幅した後、合成器
300に出力する。
【0025】電力増幅器101〜10nの各出力は、合
成器300で合成され、BPF400で不要波成分を除
去された後、デジタル放送波としてアンテナ500を介
して送信される。
【0026】(第1の実施形態)この第1の実施形態
は、図1における電力増幅装置100に関するものであ
る。
【0027】図2は、上記電力増幅装置100の概略的
構成を示す斜視図である。
【0028】図中符号110は略箱状の筐体で、その開
口部に電力増幅器101〜10n(図2中では電力増幅
器101〜104のみ図示)がそれぞれ前後方向に着脱
自在となるように収容されている。この筐体110の背
面側には、電力増幅器101〜104に対し電源及びア
ップコンバータ200からのRF信号を供給するための
入力インタフェース部と、電力増幅器101〜104で
電力増幅した信号を出力するための出力インタフェース
部とが設けられている。
【0029】また、筐体110には、その開口部にコー
ルドプレート121〜125が電力増幅器101〜10
4の上下方向に介在するように一体的に設けられてい
る。なお、コールドプレート121〜125には、例え
ば銅などの熱伝導度が高いものが使用される。
【0030】また、図3に示すようにコールドプレート
121〜125(図3中ではコールドプレート122を
代表して示す)には、その内部に液体を循環させるため
の液体循環経路130(図3中では鎖線で示す)がほぼ
全面に渡り形成されている。この液体循環経路130に
は、筐体110側から供給される冷却液が循環されるこ
とになる。そして、コールドプレート122の上面に
は、電力増幅器101の収容時に、電力増幅器101が
載置されることになる。
【0031】図4は、電力増幅器101が筐体110に
収容された状態を前面から見て示した図である。すなわ
ち、電力増幅器101とコールドプレート122との間
には、放熱シート140が介在される。この図4の状態
にあるときは、電力増幅器101は筐体110内部から
出て来ないようにロックされた状態になる。この電力増
幅器101をロックする機構の一例としてプラグイン等
が挙げられる。
【0032】次に、以上のように構成された電力増幅装
置100の動作につき説明する。
【0033】この構成において、電力増幅装置100が
作動されて電力増幅器101が発熱すると、この熱は放
熱シート140を介してコールドプレート122に伝達
されることになる。
【0034】一方、電力増幅装置100外に設置される
図示しないラジエータから発生される冷却液は、筐体1
10の左右の側壁内部に形成された液体循環経路110
aを循環される。この際、冷却液は、コールドプレート
122の液体循環経路130に導かれ、電力増幅装置1
00が作動されることにより電力増幅器101から発生
する熱を奪って、筐体110の液体循環経路110a内
を循環される。従って、電力増幅器101から発生する
熱が冷却液によって筐体110全周に行き渡り、以後、
ラジエータによって熱交換され、再度筐体110の液体
循環経路110aに戻される。
【0035】以上述べたように上記第1の実施形態によ
れば、電力増幅器101〜104を筐体110に対し着
脱自在に収容させるようにし、コールドプレート121
〜125を筐体110に対し一体的に設け、かつ電力増
幅器101〜104相互間に介在させるようにしている
ので、電力増幅器101〜104を筐体110から取り
外す際に、従来の如く水漏れ等を起こすことなく、しか
も収容時に電力増幅器101〜104から発生される熱
が放熱シート140を介して確実にコールドプレート1
21〜125へ伝達され、高い放熱効果が得られる。こ
のため、例えば故障時やメンテナンス時に、電力増幅器
101〜104を筐体110から容易に取り外すことが
できる。
【0036】また、筐体110の液体循環経路110a
及び各コールドプレート121〜125の液体循環経路
130が閉ループを形成し、この閉ループ内に冷却液を
循環させるようにしているので、冷却液が各コールドプ
レート121〜125への液体循環経路130に直接的
に導かれ、各電力増幅器101〜104から発生される
熱を奪って、筐体110及び各コールドプレート121
〜125の液体循環経路130に循環されることによ
り、各電力増幅器101〜104をそれぞれ独立して熱
制御される。このため、各電力増幅器101〜104に
は、収容位置とは無関係に冷却液が導かれて熱制御が行
なわれるため、電力増幅器101〜104の制御温度が
均一に制御される。さらに、筐体110のサイズを決め
る場合に、例えばn個の電力増幅器101〜10nを筐
体110に収容した状態に基づいて、最小のサイズに設
計することができる。
【0037】従って、上記構成による電力増幅装置10
0を放送局内に用いることにより、アナログ放送とデジ
タル放送とが共存する場合に、アナログ放送用電力増幅
装置の設置スペース以外に余分な設置スペースがあれ
ば、その設置スペースにデジタル放送用の電力増幅装置
100を設置することが可能となる。よって、デジタル
放送用に新たな設置スペースを設けるために、放送局内
全体の改修工事を行なわずに済み、設備投資も大幅に軽
減されることになる。
【0038】さらに、空冷方式のようにファンを使用し
ないため、電力増幅装置100の設置と液体循環経路の
配管工事のみでよく、これにより工事者の負担が大幅に
軽減される。
【0039】(第2の実施形態)この第2の実施形態
は、図1における電力増幅装置100に関するものであ
る。
【0040】図5は、この第2の実施形態における電力
増幅装置100の要部構成を示す図である。なお、図4
と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明を省略
する。
【0041】この図に示すように第2の実施形態におけ
る電力増幅装置100は、電力増幅器101〜104
(図5では電力増幅器101のみ図示)の上下方向にヒ
ートパイプ150を介在させ、かつ筐体110に対しヒ
ートパイプ150を一体的に設けている。このヒートパ
イプ150は、電力増幅器101直下及び筐体110の
液体循環経路110aの接触部分以外の部分を断熱材1
51,152で覆う形状である。また、電力増幅器10
1とヒートパイプ150との間には、放熱シート140
が介在されている。
【0042】次に、以上のように構成された電力増幅装
置100の動作につき説明する。このような構成におい
て、電力増幅装置100が作動されて電力増幅器101
が発熱を起こすと、この熱は放熱シート140を介して
ヒートパイプ150に伝達される。また、ヒートパイプ
150に伝達された熱は、拡散されて再び電力増幅器1
01及び他の電力増幅器にも伝達されることになる。そ
こで、この第2の実施形態では、電力増幅器101直下
及び筐体110の液体循環経路110aの接触部分以外
の部分を断熱材151,152で覆うようにすれば、伝
達抵抗ができ、これにより、電力増幅器101から伝達
された熱が、全て筐体110の左右側壁の液体循環経路
110a側に移動されることになる。
【0043】一方、電力増幅装置100外に設置される
ラジエータから発生される冷却液は、筐体110の左右
の側壁内部に形成された液体循環経路110aを循環さ
れる。この際、冷却液は、ヒートパイプ150により伝
達された電力増幅器101からの熱を奪って、筐体11
0内を循環される。従って、電力増幅器101から発生
する熱が冷却液によって筐体110全周に行き渡り、以
後、ラジエータによって熱交換され、再度筐体110内
の液体循環経路110aに戻される。
【0044】このように第2の実施形態にあっては、電
力増幅器101に放熱シート140を介して密接される
ヒートパイプ150が電力増幅器101直下及び筐体1
10の液体循環経路110aとの接触部分以外の部分を
断熱材で覆う形状であるので、電力増幅器101から発
生される熱がヒートパイプ150を介して筐体110の
液体循環経路110aに直接的に導かれることになり、
これにより簡易な構成のヒートパイプ150を用いるだ
けで、電力増幅器101に対し高い放熱効果が得られ
る。また、ヒートパイプ150を使用するだけで、電力
増幅装置100全体の小型軽量化にも寄与できる。
【0045】なお、上記第2の実施形態では、ヒートパ
イプ150を筐体110に一体的に設ける例について説
明したが、電力増幅器101〜104それぞれに対し一
体的に設けて1つのユニットとしてもよい。
【0046】(第3の実施形態)この第3の実施形態
は、図1における電力増幅装置100に関するものであ
る。
【0047】図6は、上記電力増幅装置100の概略的
構成を示す斜視図である。なお、図4と同一部分には同
一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0048】この図に示すように第3の実施形態におけ
る電力増幅装置100は、第1筐体160と第2筐体1
70とから成り、このうち第1の筐体160には、n個
の電力増幅器101〜10n(図6中では電力増幅器1
01〜104のみ図示)が前後方向に着脱自在となるよ
うに収容される。また第1筐体160は、電力増幅器1
01〜104の上下方向にコールドプレート121〜1
25を介在させている。さらに、第1筐体160及び第
2筐体170それぞれの内部にも、上記第1及び第2の
実施形態と同様、液体循環経路が形成されている。
【0049】第2筐体170の左右端には、細長のガイ
ド溝171,172が形成されており、これらガイド溝
171,172の一部を跨って塞ぐことのできるスライ
ダ173,174が配置される。
【0050】図7は、第1筐体160が第2筐体170
に対し押し上げられた状態(図7(a))と、第1筐体
160が第2筐体170に対し押し下げられた状態(図
7(b))とを示している。ここでは、図6に現れてい
るガイド溝172及びスライダ174によるロック機構
を代表して説明することにする。
【0051】第1筐体160の左右両端には、突設部1
61が設けられており、この突設部161がガイド溝1
72に係合している。また、第1筐体160の左右両端
には、図中矢印a1方向へ常にスプリング180により
付勢力が与えられている。
【0052】ここで、図示しない昇降駆動機構により図
7(a)の状態から図7(b)の状態へ第1筐体160
が下降すると、突設部161は、ガイド溝172により
下方へガイドされる。そして、図7(b)の状態におい
て、スライダ174は、ガイド溝172の開口側を塞い
で第1筐体160をロックするように設計されている。
これにより、第1筐体160に収容された電力増幅器1
01〜104がコールドプレート121〜125に圧接
された状態となる。
【0053】また、第1筐体160に電力増幅器101
〜104を収容するときや第1筐体160から電力増幅
器101〜104を取り外すときは、スライダ174を
図中矢印b1方向へスライドさせることにより、第1筐
体160がスプリング180により矢印a1方向へ浮上
することになる。これにより、故障時やメンテナンス時
に電力増幅器101〜104を第1筐体160から簡単
に取り外したり、電力増幅器101〜104を第1筐体
160に簡単に収容することができる。
【0054】一方、スライダ174は、その一部が細長
のスロット190に侵入しており、スロット190に案
内されて左右(図中矢印b1及びb2方向)にスライド
自在である。また、スライダ174には、図示しないス
プリングにより図中矢印b2方向へ常に付勢力が与えら
れている。このため、第1筐体160が下降し突設部1
61が図7(b)の状態に位置すると、スライダ174
は自動的にガイド溝172の開口側へスライドし第1筐
体160をロックすることになる。第1筐体160に電
力増幅器101〜104を収容する場合や第1筐体16
0から電力増幅器101〜104を取り外す場合には、
スライダ174を矢印b1方向へスライドさせればよ
い。
【0055】以上のように上記第3の実施形態であれ
ば、電力増幅器101〜104が第1筐体160に対し
収容される場合もしくは取り外される場合、第1筐体1
60はスライダ173、174によりロックが解除され
た状態にあり、電力増幅器101〜104が第1筐体1
60に装着された後に電力増幅器101〜104がコー
ルドプレート121〜125に圧接される。このため、
電力増幅器101〜104とコールドプレート121〜
125とを確実に接触させることができ、これにより熱
伝達経路を確保することができ各電力増幅器101〜1
04に対し高い放熱効果が得られる。
【0056】(その他の実施形態)なお、この発明は上
記各実施形態に限定されるものではない。例えば上記第
3の実施形態において、第1筐体にコールドプレートを
設ける例について説明したが、上記第2の実施形態に示
すヒートパイプを設けるようにしてもよい。
【0057】また、この発明は、放送局内の電力増幅装
置に適用される例について説明したが、例えば適正な動
作温度内で駆動し、小型軽量化が要求されるような装置
にもこの発明を適用することが可能である。もちろん、
この場合、電力増幅器以外の発熱部品を使用するように
してもよい。
【0058】その他、筐体の構成、コールドプレート及
びヒートパイプの構成や種類、液体循環経路の構成、電
力増幅器をコールドプレートもしくはヒートパイプに圧
接する機構等についても、この発明の要旨を逸脱しない
範囲で種々変形して実施できる。
【0059】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
簡易な構成で、例えば電力増幅器等の発熱部品に対する
高い放熱効果を得ることができ、しかも水漏れ等による
トラブルを回避し信頼性を向上させた発熱部品放熱機構
及び放送用電力増幅装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の発熱部品放熱機構を電力増幅装置に
適用したデジタル放送局内のシステムの要部構成を示す
ブロック図。
【図2】この発明の第1の実施形態における電力増幅装
置の概略的構成を示す斜視図。
【図3】図2に示したコールドプレートの要部構成を示
す斜視図。
【図4】図2に示した電力増幅器が筐体に収容された状
態を前面から見て示した図。
【図5】この発明の第2の実施形態において、電力増幅
器が筐体に収容された状態を前面から見て示した図。
【図6】この発明の第3の実施形態における電力増幅装
置の概略的構成を示す斜視図。
【図7】この第3の実施形態に用いられたロック機構の
例を説明するために示す図。
【図8】従来考えられている電力増幅器の構成を示す斜
視図。
【符号の説明】
100…電力増幅装置、 101〜10n…電力増幅器、 110…筐体、 121〜125…コールドプレート、 110a、130…液体循環経路、 140…放熱シート、 150…ヒートパイプ、 160…第1筐体、 161…突設部、 170…第2筐体、 171,172…ガイド溝、 173,174…スライダ、 180…スプリング、 190…スロット、 200…アップコンバータ、 300…合成器、 400…帯域フィルタ(BPF)、 500…アンテナ。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の発熱部品が着脱自在に収容される
    筐体と、 この筐体に一体的に設けられ、かつ当該筐体内に収容さ
    れる複数の発熱部品相互間にそれぞれ介在される放熱板
    と、 前記筐体及び前記複数の放熱板内部にそれぞれ形成され
    る液体循環経路と、 前記液体循環経路内に冷却液を循環させる冷却液循環手
    段とを具備することを特徴とする発熱部品放熱機構。
  2. 【請求項2】 さらに、前記発熱部品と前記放熱板との
    間にシート状の放熱部材を介在させることを特徴とする
    請求項1記載の発熱部品放熱機構。
  3. 【請求項3】 複数の発熱部品が着脱自在に収容され、
    かつ前記複数の発熱部品を圧接させた第1の状態と該圧
    接を解除した第2の状態とを取り得る筐体と、 この筐体に一体的に設けられ、かつ当該筐体内に収容さ
    れる複数の発熱部品相互間にそれぞれ介在される放熱板
    と、 前記筐体及び前記複数の放熱板内部にそれぞれ形成され
    る液体循環経路と、 前記液体循環経路内に冷却液を循環させる冷却液循環手
    段とを具備し、 前記複数の発熱部品を収容した際に、前記筐体を前記第
    1の状態とさせて前記発熱部品から発生される熱を前記
    放熱板により放熱させるようにしたことを特徴とする発
    熱部品放熱機構。
  4. 【請求項4】 複数の発熱部品が着脱自在に収容される
    筐体と、 この筐体にもしくは当該筐体内に収容される複数の発熱
    部品それぞれに対し一体的に設けられ、かつ前記発熱部
    品から発生される熱を外部に放出させる放熱板と、 前記筐体に形成される液体循環経路と、 前記液体循環経路内に冷却液を循環させる冷却液循環手
    段とを具備することを特徴とする発熱部品放熱機構。
  5. 【請求項5】 複数の発熱部品が着脱自在に収容され、
    かつ前記複数の発熱部品を圧接させた第1の状態と該圧
    接を解除した第2の状態とを取り得る筐体と、 この筐体もしくは当該筐体内に収容される複数の発熱部
    品それぞれに対し一体的に設けられ、かつ前記発熱部品
    から発生される熱を外部に放出させる放熱板と、 前記筐体に形成される液体循環経路と、 前記液体循環経路内に冷却液を循環させる冷却液循環手
    段とを具備し、 前記複数の発熱部品を収容した際に、前記筐体を前記第
    1の状態とさせて前記発熱部品から発生される熱を前記
    放熱板により放熱させるようにしたことを特徴とする発
    熱部品放熱機構。
  6. 【請求項6】 前記放熱板は、前記発熱部品及び前記液
    体循環経路との接触部分以外の部分を断熱材で覆う形状
    であることを特徴とする請求項4または5記載の発熱部
    品放熱機構。
  7. 【請求項7】 さらに、前記発熱部品と前記放熱板との
    間にシート状の放熱部材を介在させることを特徴とする
    請求項4記載の発熱部品放熱機構。
  8. 【請求項8】 デジタル放送信号を送信する送信局に用
    いられるものであって、前記請求項1乃至7のいずれか
    に記載の発熱部品放熱機構の前記筐体に対し、前記発熱
    部品に代わって放送すべき番組情報信号を前記デジタル
    放送信号に電力増幅する電力増幅器を、デジタル放送サ
    ービスエリアで要求される個数分収容することを特徴と
    する放送用送信装置。
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