JP2002279635A - 光ディスク記録方法、情報処理方法、光ディスク装置及び情報処理装置 - Google Patents

光ディスク記録方法、情報処理方法、光ディスク装置及び情報処理装置

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JP2002279635A JP2001078159A JP2001078159A JP2002279635A JP 2002279635 A JP2002279635 A JP 2002279635A JP 2001078159 A JP2001078159 A JP 2001078159A JP 2001078159 A JP2001078159 A JP 2001078159A JP 2002279635 A JP2002279635 A JP 2002279635A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、ZCLV方式では高速記録を行う
場合ゾーン領域及びそのCLV速度の決定方法が問題と
なるという課題を解決しようとするものである。 【解決手段】 この発明は、複数の記録モードを設け、
各記録モード毎に、ゾーンを分割する分割時間と、各ゾ
ーン毎のCLV速度をゾーンパラメータとして記憶手段
17に格納しておき、記録前に光ディスク1の種別を光
ディスク種別判断手段16で判断し、その判断結果によ
り光ディスク1の種別に適したゾーンパラメータを記憶
手段17内の複数のゾーンパラメータの中から選び、こ
の選んだゾーンパラメータに対応する記録モードでZC
LV記録を行い、記録速度の最適化を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ディスク記録方
法、情報処理方法、光ディスク装置および情報処理装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、CD−Rなどの光ディスクに情報
を記録する光ディスク装置がパーソナルコンピュータの
外部記録装置として普及していくのに伴い、高速記録へ
の要望が非常に大きくなってきている。光ディスクに高
速記録を行おうとした場合、光ディスクの回転速度が大
きくなる。光ディスクの機械的精度が悪いと、光ディス
クの面ぶれ、偏芯などの影響によって、光ディスク上の
記録を行う光スポットがトラックから外れるというトラ
ック外れを起こしやすくなる。記録途中でトラック外れ
が起きた場合、その光ディスクは使用できなくなってし
まい、非常に問題である。
【0003】CD−Rを代表するCD系の光ディスクの
場合、光ディスク面内の全ての場所での記録データ密度
は同じである。光ディスク上でデータの記録再生を行う
光スポットの線速度(光ディスク上の光スポット位置に
おける接線方向の相対速度)が1.2〜1.4m/sで
一定である場合、データのチャンネルビットレートは
4.3218Mbit/secとなる。この場合の記録
速度が等倍速あるいは1倍速といわれている。光ディス
クを線速度一定で回転制御する方式をCLV(Constan
t Linear Velocity:線速度一定)方式という。C
D系の光ディスクは上記のようにデータの線速度が一定
になるフォーマット形式を採用しているので、記録はC
LV方式で行う。1倍速を基準として、その整数倍(1
x、2x、4x、8x、12x、16x、20xなどの
倍率:xは倍率)の速度でCLV記録(CLV方式での
記録)を行う。
【0004】CLV方式で記録を行うと、光ディスクに
おける内周部での光ディスク回転数と外周部での光ディ
スク回転数が大きく異なる。もちろん、内周部での光デ
ィスク回転数の方が外周部での光ディスク回転数より大
きくなってしまう。記録中にトラック外れを起こさない
ようにするためには、光ディスクにおいて一番高速に回
転する最内周部でトラック外れが起きないCLV速度
(CLV方式の線速度)に設定して光ディスク全面に記
録を行わなければならない。この場合、光ディスク外周
部の回転数は、トラック外れに対してマージンのある光
ディスク回転数となっている。
【0005】そこで、光ディスクの領域を内周、中周、
外周などのゾーンに分割し、各ゾーンのCLV速度を連
続書きが可能である速度とする方式、所謂ZCLV(Z
oneCLV)方式が提案され、高速記録を実現できる仕
組みが明らかにされている。この技術を利用することに
より、ZCLV記録(ZCLV方式での記録)を実現す
る例を図2に示す。図2において、横軸は光ディスク位
置(時間)であり、縦軸は記録先速度である。この例で
は、光ディスクを3つのゾーン(Lead−In〜t1、t1
〜t2、t2〜Lead−Out)に分割し、各ゾーンのCL
V速度をそれぞれs1、s2、s3に設定して記録を行
う。ゾーンのつなぎ目(t1、t2)では特開平10−4
9990号公報記載の技術を使用してデータの連続性を
保持させる。
【0006】特開平7−93873号公報や特開平11
−66726号公報には、既にゾーン領域が存在する光
ディスクに対して、ZCLV方式で記録する方法が記載
されている。この方法では、CD−Rディスクのように
1つのスパイラル状のトラックのみからなる光ディスク
に対しては、あらかじめゾーン領域で分割されているわ
けではないので、ZCLV方式での記録はできない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】光ディスク装置におい
ては、記録パワーは光ディスクの種類によって大きく異
なる。これは、光ディスクに使用している記録膜材料の
違い、その膜圧、トラックの幅・深さ、などの物理的な
形状によって記録特性が大きく異なるからであり、ま
た、光ディスクの記録特性に合わせるために、記録パル
ス幅を光ディスクの種類毎に加減しているためである。
【0008】また、記録パワーは記録時のCLV速度に
よって大きく異なる。一般的には記録パワーはCLV速
度の平方根に比例すると考えられが、光ディスクの種類
によって記録パルス幅を加減しており、記録パワーは光
ディスクの種類やCLV速度に大きく依存して変動す
る。
【0009】また、光ディスクの機械特性は、光ディス
クの種類によって大きく異なり、光ディスクの製造メー
カが使用しているスタンパーの精度、打ち抜き精度、工
程管理目標値などによって大きく異なる。光ディスクの
機械特性が悪いと、光ディスクを高速回転させたときに
トラック外れが起きる危険がある。ZCLV方式で高速
記録を行う場合、トラック外れによる記録中断を避けな
ければならない。従って、記録速度は光ディスクの機械
特性とのトレードオフにより決定してやる必要がある。
【0010】光ディスクの種類によって光ディスクの機
械特性が異なることを考慮して、その光ディスクに対し
て、最も高速に記録を行うことができ、かつ、トラック
外れが起きない信頼性の高い記録ができるように、図2
に示すようなゾーン領域t1、t2、及び、そのCLV速
度(s1、s2、s3)を決定する方法が問題となる。
【0011】光ディスクは、種類が同一であっても、そ
の製造ばらつきによって、記録感度や機械特性がばらつ
く。また、光ディスク装置は、組み付け精度がばらつい
ており、光ディスクをローディングした時のチャッキン
グ精度(光ディスクの中心とその駆動モータの回転中心
とのずれ量)などもばらつき、相対的な光ディスクの機
械精度がばらついてしまう。また、光ディスク装置で使
用している半導体レーザの波長のばらつきにより、記録
感度特性もばらつく。これらの製造ばらつき要因によっ
て、最大書き込み可能速度(最大起き込み速度)もばら
ついてしまう。最大書き込み速度の製造ばらつきによる
変動を正しく検知して最大書き込み速度を設定すること
が必要である。
【0012】また、最適記録速度を光ディスク装置自身
が判断して設定した場合、ライターソフトでユーザが設
定した速度と異なる速度で光ディスクに記録を行うこと
になる。その際に、記録速度がユーザの設定した記録速
度より低い場合には記録予定終了時間が過ぎても記録動
作が終らないため、光ディスク装置の不具合が発生し、
又は光ディスク装置にライターソフトで記録を行わせる
パーソナルコンピュータがハングアップした等の勘違い
が起きる可能性がある。
【0013】また、最適記録速度を光ディスク装置自身
が判断して設定した場合、ライターソフトでユーザが設
定した速度と異なる速度で記録を行うことになるが、そ
の際に、記録予定終了時間が不明となってしまう。ま
た、光ディスク装置は、ユーザが記録速度を自分で設定
して、試しながら使用することができない。例えば、ユ
ーザが同一の光ディスクを沢山所有している場合など
は、限界の記録速度を自分で実験しながら求めることが
できない。
【0014】本発明は、光ディスクの種類毎の機械特性
と記録パワー特性に合わせてZCLVのゾーン領域を設
定することができ、トラック外れを起こすことなく高速
記録を行うことができる光ディスク記録方法及び光ディ
スク装置を提供することを目的とする。
【0015】また、本発明は、ユーザが設定した記録速
度と実際の記録速度が異なることを認知でき、ユーザが
記録予定終了時間を予想することができ、ユーザが実験
的な記録テストを行うことができる情報処理方法及び情
報処理装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、光ディスク上のスパイラル
状のトラックを複数のゾーンに分け、各ゾーンに対して
異なるCLV速度で記録を行うZCLV方式の光ディス
ク記録方法において、複数の記録モードを設け、各記録
モード毎に、ゾーンを分割する分割時間と、各ゾーン毎
のCLV速度をゾーンパラメータとして記憶手段に格納
しておき、記録前に光ディスクの種別を光ディスク種別
判断手段で判断し、その判断結果により光ディスクの種
別に適したゾーンパラメータを前記記憶手段内の複数の
ゾーンパラメータの中から選び、この選んだゾーンパラ
メータに対応する記録モードでZCLV記録を行い、記
録速度の最適化を行うことを特徴とする。
【0017】請求項2に係る発明は、光ディスク上のス
パイラル状のトラックを複数のゾーンに分け、各ゾーン
に対して異なるCLV速度で記録を行うZCLV方式の
光ディスク記録方法において、複数の記録モードを設
け、各記録モード毎に、ゾーンを分割する分割時間と、
各ゾーン毎のCLV速度をゾーンパラメータとして記憶
手段に格納しておき、記録時の初期に光ディスクに試し
書きを行い、その結果を用いて1つのゾーンパラメータ
を前記記憶手段内の複数のゾーンパラメータの中から選
び、この選んだゾーンパラメータに対応する記録モード
でZCLV記録を行い、記録速度の最適化を行うことを
特徴とする。
【0018】請求項3に係る発明は、光ディスク上のス
パイラル状のトラックを複数のゾーンに分け、各ゾーン
に対して異なるCLV速度で記録を行うZCLV方式の
光ディスク記録方法において、複数の記録モードを設
け、各記録モード毎に、ゾーンを分割する分割時間と、
各ゾーン毎のCLV速度をゾーンパラメータとして記憶
手段に格納しておき、記録を行う前に光ディスク面内を
アクセスし、アクセスエラーの結果によって1つのゾー
ンパラメータを前記記憶手段内の複数のゾーンパラメー
タの中から選び、この選んだゾーンパラメータに対応す
る記録モードでZCLV記録を行い、記録速度の最適化
を行うことを特徴とする。
【0019】請求項4に係る発明は、光ディスク上のス
パイラル状のトラックを複数のゾーンに分け、各ゾーン
に対して異なるCLV速度で記録を行うZCLV方式の
光ディスク記録方法において、複数の記録モードを設
け、各記録モード毎に、ゾーンを分割する分割時間と、
各ゾーン毎のCLV速度をゾーンパラメータとして記憶
手段に格納しておき、記録を行う前に光ディスク面内を
アクセスし、サーボ信号乱れ検知の結果によって1つの
ゾーンパラメータを前記記憶手段内の複数のゾーンパラ
メータの中から選び、この選んだゾーンパラメータに対
応する記録モードでZCLV記録を行い、記録速度の最
適化を行うことを特徴とする。
【0020】請求項5に係る発明は、請求項1〜4のい
ずれか1つに記載の光ディスク記録方法を用いる情報処
理方法において、前記最適化した記録速度をホストある
いはライターソフトに通知し、ホストあるいはライター
ソフト側はその通知された最適化記録速度を利用して記
録時の記録速度設定で、前記通知された最適化記録速度
より速い記録速度が設定不可能になるようにし、あるい
は、前記通知された最適化記録速度より速い記録速度が
選択された場合に記録速度を前記通知された最適化記録
速度に変更して最適化記録速度リミットが働いたことを
表示することを特徴とする。
【0021】請求項6に係る発明は、請求項5記載の情
報処理方法において、記録速度最適化の有効・無効化を
選択可能とし、ホストあるいはライターソフト側で記録
速度最適化の有効・無効化を選択可能としたことを特徴
とする。
【0022】請求項7に係る発明は、光ディスク上のス
パイラル状のトラックを複数のゾーンに分け、各ゾーン
に対して異なるCLV速度で記録を行うZCLV方式の
光ディスク装置において、複数の記録モードを持ち、各
記録モード毎に、ゾーンを分割する分割時間と、各ゾー
ン毎のCLV速度をゾーンパラメータとして格納してお
くゾーンパラメータ記憶手段と、記録前に光ディスクの
種別を判断する光ディスク種別判断手段とを有し、この
光ディスク種別判断手段の判断結果により光ディスクの
種別に適したゾーンパラメータを前記ゾーンパラメータ
記憶手段内の複数のゾーンパラメータの中から選び、こ
の選んだゾーンパラメータに対応する記録モードでZC
LV記録を行い、記録速度の最適化を行うものである。
【0023】請求項8に係る発明は、光ディスク上のス
パイラル状のトラックを複数のゾーンに分け、各ゾーン
に対して異なるCLV速度で記録を行うZCLV方式の
光ディスク装置において、複数の記録モードを持ち、各
記録モード毎に、ゾーンを分割する分割時間と、各ゾー
ン毎のCLV速度をゾーンパラメータとして格納してお
くゾーンパラメータ記憶手段を有し、記録時の初期に光
ディスクに試し書きを行い、その結果を用いて1つのゾ
ーンパラメータを前記ゾーンパラメータ記憶手段内の複
数のゾーンパラメータの中から選び、この選んだゾーン
パラメータに対応する記録モードでZCLV記録を行
い、記録速度の最適化を行うものである。
【0024】請求項9に係る発明は、光ディスク上のス
パイラル状のトラックを複数のゾーンに分け、各ゾーン
に対して異なるCLV速度で記録を行うZCLV方式の
光ディスク装置において、複数の記録モードを持ち、各
記録モード毎に、ゾーンを分割する分割時間と、各ゾー
ン毎のCLV速度をゾーンパラメータとして格納してお
くゾーンパラメータ記憶手段を有し、記録を行う前に光
ディスク面内をアクセスし、アクセスエラーの結果によ
って1つのゾーンパラメータを前記記憶手段内の複数の
ゾーンパラメータの中から選び、この選んだゾーンパラ
メータに対応する記録モードでZCLV記録を行い、記
録速度の最適化を行うものである。
【0025】請求項10に係る発明は、光ディスク上の
スパイラル状のトラックを複数のゾーンに分け、各ゾー
ンに対して異なるCLV速度で記録を行うZCLV方式
の光ディスク装置において、複数の記録モードを持ち、
各記録モード毎に、ゾーンを分割する分割時間と、各ゾ
ーン毎のCLV速度をゾーンパラメータとして格納して
おくゾーンパラメータ記憶手段と、サーボ信号乱れを検
知するサーボ信号乱れ検知手段とを有し、記録を行う前
に光ディスク面内をアクセスし、前記サーボ信号乱れ検
知手段の検知結果によって1つのゾーンパラメータを前
記記憶手段内の複数のゾーンパラメータの中から選び、
この選んだゾーンパラメータに対応する記録モードでZ
CLV記録を行い、記録速度の最適化を行うものであ
る。
【0026】請求項11に係る発明は、請求項7〜10
のいずれか1つに記載の光ディスク装置を有する情報処
理装置において、前記光ディスク装置は最適化した記録
速度をホストあるいはライターソフトに通知する機能を
有し、ホストあるいはライターソフト側は、その通知さ
れた最適化記録速度を利用して記録時の記録速度設定
で、前記通知された最適化記録速度より速い記録速度が
設定不可能になるようにし、あるいは、前記通知された
最適化記録速度より速い記録速度が選択された場合に記
録速度を前記通知された最適化記録速度に変更して最適
化記録速度リミットが働いたことを表示するものであ
る。
【0027】請求項12に係る発明は、請求項11記載
の情報処理装置において、ホストあるいはライターソフ
ト側で記録中のデータ転送レートを測定する機能を有
し、記録中の書き込み速度あるいは平均書き込み速度を
レポートし、あるいは、記録終了後に平均書き込み速
度、最低書き込み速度、最高書き込み速度をレポートす
る機能を有するものである。
【0028】請求項13に係る発明は、請求項11記載
の情報処理装置において、記録速度最適化の有効・無効
化を選択可能とする機能を有し、ホストあるいはライタ
ーソフト側で記録速度最適化の有効・無効化を選択可能
としたものである。
【0029】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1実施形態を示
す。この第1実施形態の光ディスク装置は、光ディスク
としてのCD−R/RW(CD−Recordable/Rewrit
able)に情報の記録再生を行うものである。光ディスク
1はスピンドルモータ2により回転駆動され、スピンド
ルモータ2はモータドライバ3とサーボ手段4により光
ディスク1がZCLV方式やCLV方式で回転するよう
に制御される。
【0030】光ピックアップ5はレーザダイオードなど
のレーザ光源からレーザビームを出射し、このレーザビ
ームを対物レンズにより光ディスク1の記録面に集光さ
せ、フォーカスサーボ、トラックサーボの各サーボ手段
によりアクチュエータの制御を行うことでフォーカスサ
ーボ、トラックサーボを行い、光ディスク1上に記録さ
れているデータを再生して再生信号を得、かつ、光ディ
スク1上にデータを記録する。
【0031】データ再生時には、光ピックアップ5で得
られた再生信号は、リードアンプ6で増幅されて2値化
された後、CDデコーダ7でデインターリーブとエラー
訂正の処理が行われる。CDデコーダ7からのデータは
CD−ROMデコーダ8によりデータの信頼性を高める
ためのエラー訂正処理が行われる。
【0032】CD−ROMデコーダ8からのデータは、
バッファマネージャ9によって、一旦バッファRAM1
0に蓄積され、セクタデータとして揃ったときにホスト
インターフェース(ホストI/F)11を介してホスト
(ホストコンピュータ:パーソナルコンピュータ)へ一
気に転送される。また、データが音楽データである場合
には、CDデコーダ7からのデータは図示しないD/A
コンバータによりアナログのオーディオ信号に変換され
て取り出される。
【0033】一方、データ記録時には、ホストからホス
トI/F11を介して送られてきたデータがバッファマ
ネージャ9によって一旦バッファRAM10に蓄積され
てからデータ記録が開始される。データ記録を開始する
前に、光ディスク1のPCA(Power Calibration
Area)と呼ばれる試し書き領域で、OPC(Optimum
Power Calibration)が行われて最適な記録パワー
が求められる。
【0034】データ記録の開始前には光ディスク1上の
レーザ光スポットが書き込み開始地点に位置させられ
る。その書き込み開始位置は光ディスク1上のトラック
(プリグルーブ)の蛇行によって予め光ディスク1に刻
まれているウォブル信号であるATIP(Absolute
Time In Pre−groove)信号によって求められる。
ATIP信号は、光ディスク1上の絶対番地を示す時間
情報であり、ATIPデコーダ12によってリードアン
プ6からのデータより取り出されるとともに、ATIP
信号エラーが検出されてATIP信号の検出エラー率が
計測される。
【0035】また、ATIPデコーダ12が生成する同
期信号はCDエンコーダ13に入力されて正確な位置で
のデータの書き出しが可能となる。データ記録を行うと
きにはバッファRAM10からデータが読み出され、こ
のデータはCD−ROMエンコーダ14及びCDエンコ
ーダ13でエラー訂正コードの付加やインターリーブが
行われてレーザコントロール回路15、光ピックアップ
5を介して光ディスク1に記録される。制御手段として
のCPU16は、光ディスク装置の各部を集中的に制御
し、メモリ17にデータの読み書きを行う。
【0036】この第1実施形態では、光ディスク1上の
スパイラル状のトラックは、最大3つのゾーンに分割さ
れ、ZCLV記録やCLV記録が行われる。図3は5つ
の記録モードを持つゾーン分割例のゾーン分割テーブル
を示す。記録モード1は、光ディスク1上のトラックの
ゾーン分割がなく、CPU16が本実施形態の各部を光
ディスク1の全面に8倍速でCLV記録が行われるよう
に制御する。
【0037】記録モード2は、光ディスク1上のトラッ
クを、最内周から5分位置t1までをゾーン1、それ以
降の5分位置t1から最外周までをゾーン2に分割し、
CPU16が本実施形態の各部を、ゾーン1では8倍速
でCLV記録が行われてゾーン2では12倍速でZCL
V記録が行われるように制御する。記録モード3は、光
ディスク1上のトラックを、最内周から5分位置t1ま
でをゾーン1、5分位置t1から30分位置t2までをゾ
ーン2、30分位置t2から最外周までをゾーン3に分
割し、CPU16が本実施形態の各部を、ゾーン1では
8倍速でCLV記録が行われてゾーン2では20倍速で
CLV記録が行われるとともにゾーン3では24倍速で
ZCLV記録が行われるように制御する。
【0038】記録モード4は、光ディスク1上のトラッ
クのゾーン分割がなく、CPU16が本実施形態の各部
を光ディスク1の全面に12倍速でCLV記録が行われ
るように制御する。記録モード5は、光ディスク1上の
トラックを、最内周から15分位置t1までをゾーン
1、15分位置t1から最外周までをゾーン2に分割
し、CPU16が本実施形態の各部を、ゾーン1では2
0倍速でCLV記録が行われてゾーン2では24倍速で
ZCLV記録が行われるように制御する。図3に示すゾ
ーン分割テーブルはメモリ17に格納されており、CP
U16はメモリ17内のゾーン分割テーブルから各記録
モードにおけるゾーン分割時間(トラック分割位置)t
1、t2及び記録速度s1、s2、s3を読み取ることがで
きる。
【0039】図5は本実施形態の動作フローを示す。C
PU16は本実施形態の各部を図5に示す動作フローが
実行されるように制御する。本実施形態の光ディスク装
置に光ディスク1が挿入されると、Read Toc動作が
行われ、光ディスク1上のリードインエリアのATIP
コードが読まれ、光ディスク1の製造メーカ名やタイプ
などの情報が読み取られ、CPU16はATIPデコー
ダ12からのATIP信号(ATIPコード)から光デ
ィスク1の種別(種類)を判断する。従って、CPU1
6は光ディスク種別判断手段を構成する。ここでは、光
ディスク1の種別が仮にE社のフタロディスクであると
する。
【0040】メモリ17は予め図4に示すような各種の
光ディスクの種別、例えばA社製シアニンディスク、A
社製フタロディスク、Cシアニンディスク、D社製フタ
ロディスク、E社製フタロディスク、F社製フタロディ
スクとこれらに適した記録モードとの対応表が格納され
ている。この対応表はCPU16が適時にメモリ17か
ら読み取ることができる。本実施形態では、設計段階
で、様々な種別の光ディスクに対して各記録モードで記
録評価し、各種別の光ディスクに最適な記録モードを予
め実験で求めておき、その結果により図4に示すような
対応表を作成してメモリ17に格納してある。
【0041】上述のように判断した光ディスク1の種別
(E社のフタロディスク)に適した記録モードは上記対
応表を元に記録モード3のZCLVモードと判定し、光
ディスク1には記録モード3でメモリ17内のゾーン分
割テーブルの記録モード3におけるゾーン分割時間(ト
ラック分割位置)及び記録速度でトラックを3つのゾー
ンに分割して記録モード3の各ゾーン毎の記録速度でZ
CLV記録を行う。
【0042】この場合、まず、ゾーン1に8倍速で5分
位置までCLV記録を行って特開平10−19990記
載の公知技術を用いてデータの連続性が維持されるよう
に記録を中断する。次に、CLV速度を20倍速にして
特開平10−19990記載の公知技術を用いてデータ
の連続性が維持されるようにCLV記録を再開し、30
分位置までCLV記録を行って特開平10−19990
記載の公知技術を用いてデータの連続性が維持されるよ
うにCLV記録を再記録を中断することで、ゾーン2の
CLV記録を行う。最後に、CLV速度を24倍速にし
て特開平10−19990記載の公知技術を用いてデー
タの連続性が維持されるようにCLV記録を再開し、最
終位置までCLV記録を行うことで、ゾーン3のCLV
記録を行う。
【0043】この第1実施形態によれば、複数の記録モ
ードを持ち、各記録モード毎に、ゾーンを分割する分割
時間と、各ゾーン毎のCLV速度をゾーンパラメータと
して格納しておくゾーンパラメータ記憶手段としてのメ
モリ17と、記録前に光ディスク1の種別を判断する光
ディスク種別判断手段としてのCPU16とを有し、こ
の光ディスク種別判断手段の判断結果により光ディスク
の種別に適したゾーンパラメータをゾーンパラメータ記
憶手段内の複数のゾーンパラメータの中から選び、この
選んだゾーンパラメータに対応する記録モードでZCL
V記録を行い、記録速度の最適化を行うので、光ディス
クの種別毎の機械特性と記録パワー特性に合わせてZC
LVのゾーン領域を設定することができ、トラック外れ
を起こすことなく高速記録を行うことができる。
【0044】次に、本発明の第2実施形態について説明
する。この第2実施形態は、上記第1実施形態におい
て、次のようにより精巧にZCLV記録を行うようにし
たものである。CPU16は本実施形態の各部を以下の
動作が実行されるように制御する。本実施形態の光ディ
スク装置に光ディスク1が挿入されると、Read Toc
動作が行われ、光ディスク1上のリードインエリアのA
TIPコードが読まれ、光ディスク1の製造メーカ名や
タイプなどの情報が読み取られ、CPU16はATIP
デコーダ12からのATIP信号(ATIPコード)か
ら光ディスク1の種別を判断する。ここでは、光ディス
ク1の種別が仮にA社のフタロディスクであるとする。
メモリ17には図6に示すように光ディスク1の種別毎
に最大書き込み速度が記述されたテーブルが格納されて
おり、CPU16はそのテーブルを参照して光ディスク
1の種別毎に最大書き込み速度を決定する。
【0045】上述のように光ディスク1の種別がA社の
フタロディスクと判断したので、最大書き込み速度は図
6に示すようなメモリ17内のテーブルを参照して12
倍速に制限する。図3に示すゾーン分割テーブルが参照
されて記録モードは最大書き込み速度が12倍速である
ことから記録モード2のZCLVモードと記録モード4
のCLVモードの両者が選択可能であることが分かる。
次に、光ディスク1の最内周部に設けられたテストエリ
アにて、試し書きを行うOPC動作によって最適記録パ
ワーが求められる。このOPC動作は、公知のもので、
記録パワーを順次に上げながら記録を行い、その記録部
分を読み込んで最適な記録が行える部分(記録パワー)
を特定し、最適記録パワーとする。
【0046】OPC動作を行う時の記録速度の選択で
は、例えばより低い記録速度で安定してOPC動作を行
える記録速度である8倍速を選んでCLVを行う。8倍
速のCLVでの光ディスク回転数を選ぶ理由は、トラッ
ク外れを起こさないように安定な動作が行えるからであ
る。8倍速のCLVでのOPC結果より、8倍速のCL
Vでの最適記録パワーを求める。この結果を元にして、
12倍速、20倍速での最適記録パワーを推定する。こ
の推定では、例えば、線速度vで求めた最適記録パワー
をPvとしたとき、線速度V(i)での最適記録パワーPw
(i)は Pw(i)=a*(V(i)−v)*Pv+c・・・(1) で求められる。a,cは、光ディスク装置設計時の各光
ディスク種別毎に評価して求めた実験値であり、光ディ
スクの種別毎にメモリ17に格納されている。CPU1
6は、(1)式を用いて12倍速と20倍速での最適記
録パワーPw(i)を計算し、その計算した12倍速と20
倍速での最適記録パワーPw(i)が最大レーザパワー(光
ピックアップ5に用いられているレーザ光源の最大出力
パワー)を越えないかどうかを調べる。
【0047】CPU16は、12倍速と20倍速での最
適記録パワーPw(i)が最大レーザパワーを越えた場合に
は12倍速と20倍速での最適記録パワーPw(i)を最大
レーザパワー以下に制限する。CPU16は、12倍速
での最適記録パワーPw(i)が最大レーザパワーを越えた
場合には記録速度を8倍速に制限し、図3に示すゾーン
分割テーブルを参照して記録モード2を選択する。ま
た、CPU16は、12倍速での最適記録パワーPw(i)
が最大レーザパワーを越えない場合には図3に示すゾー
ン分割テーブルを参照して記録速度の速い方の記録モー
ド4を選択する。
【0048】ここに、OPC動作時の記録速度の選択
は、例えば最高速度である12倍速でCLV記録を行う
場合に次のように行うようにしてもよい。OPC動作を
行った結果、トラック外れが発生せず、計算した12倍
速での最適記録パワーが最大レーザパワーを越えない場
合には、12倍速のCLV記録が可能であると判断し、
図3に示すゾーン分割テーブルを参照して記録速度がゾ
ーン1で記録速度の速い方の記録モード4を選択する。
OPC動作を行った結果、トラック外れが発生した場
合、あるいは、計算した12倍速での最適記録パワーが
最大レーザパワーを越えた場合には、8倍速のCLVで
再度OPC動作を行って最適記録パワーを上述のように
求め、その結果により記録モード2のZCLVモードを
選択する。
【0049】この第2実施形態によれば、複数の記録モ
ードを持ち、各記録モード毎に、ゾーンを分割する分割
時間と、各ゾーン毎のCLV速度をゾーンパラメータと
して格納しておくゾーンパラメータ記憶手段としてのメ
モリ17を有し、記録時の初期に光ディスク1に試し書
きを行い、その結果を用いて1つのゾーンパラメータを
メモリ17内の複数のゾーンパラメータの中から選び、
この選んだゾーンパラメータに対応する記録モードでZ
CLV記録を行い、記録速度の最適化を行うので、記録
時の初期に試し書きを行ってその結果を用いてZCLV
のゾ―ン領域を設定することで、光ディスク装置のばら
つき、光ディスクのばらつきを含めてZCLVのゾ―ン
パラメータを設定することができ、より信頼性が高くト
ラック外れを起こさない高速記録を行うことができる。
【0050】次に、本発明の第3実施形態について説明
する。この第3実施形態は、上記第2実施形態におい
て、次のようにZCLV記録を行うようにしたものであ
る。CPU16は本実施形態の各部を以下の動作が実行
されるように制御する。本実施形態の光ディスク装置に
光ディスク1が挿入されると、Read Toc動作が行わ
れ、光ディスク1上のリードインエリアのATIPコー
ドが読まれ、光ディスク1の製造メーカ名やタイプなど
の情報が読み取られ、CPU16はATIPデコーダ1
2からのATIPコードより光ディスク1の種別を判断
する。ここでは、光ディスク1の種別が仮にA社のフタ
ロディスクであるとする。メモリ17には図6に示すよ
うに光ディスク1の種別毎に最大書き込み速度が記述さ
れたテーブルが格納されており、CPU16はそのテー
ブルを参照して光ディスク1の種別毎に最大書き込み速
度を決定する。
【0051】上述のように光ディスク1の種別がA社の
フタロディスクと判断したので、最大書き込み速度は図
6に示すようなメモリ17内のテーブルを参照して12
倍速に制限する。図3に示すゾーン分割テーブルが参照
されて記録モードは最大書き込み速度が12倍速である
ことから記録モード2と記録モード4の両者が選択可能
であることが分かる。次に、光ディスク1の最内周部に
設けられたテストエリアにて、8倍速のCLVでOPC
動作が行われて最適記録パワーが求められる。
【0052】CPU16は、その8倍速のCLVでのO
PC結果より8倍速のCLVでの最適記録パワーを求
め、その8倍速のCLVでの最適記録パワーを元にして
上記(1)式を用いて12倍速、20倍速での最適記録
パワーを推定する。CPU16は、その推定した12倍
速と20倍速での最適記録パワーPw(i)が最大レーザパ
ワーを越えないかどうかを調べる。
【0053】CPU16は、12倍速と20倍速での最
適記録パワーPw(i)が最大レーザパワーを越えた場合に
は12倍速と20倍速での最適記録パワーPw(i)を最大
レーザパワー以下に制限する。CPU16は、12倍速
での最適記録パワーPw(i)が最大レーザパワーを越えた
場合には記録速度を8倍速に制限し、図3に示すゾーン
分割テーブルを参照して記録モード2を選択する。
【0054】12倍速での最適記録パワーPw(i)が最大
レーザパワーを越えない場合には、光ディスク1上のゾ
ーン1のエリアの各所を12倍速のCLVでアクセス
し、アクセスエラーの発生の有無を調べる。アクセスエ
ラーが発生する場合には12倍速のCLVでのサーボ追
従性が悪いと判断し、最低書き込み可能速度を8倍速の
CLVに落とし、図3に示すゾーン分割テーブルを参照
して記録モード2を選択する。また、アクセスエラーが
発生しない場合には、12倍速のCLVでサーボ追従性
が良好であると判断し、図3に示すゾーン分割テーブル
を参照して記録モード4を選択する。
【0055】ここで、本実施形態では、アクセスエラー
の発生によるサーボ追従性をチェックするために、実際
にサーボ信号を監視してサーボ追従性が悪いかどうかを
判断する。すなわち、サーボ信号乱れ検知手段は、サー
ボ手段4のフォーカスエラー信号、トラックエラー信号
を監視し、その信号振幅が所定の値以上になった場合に
サーボ追従性が悪いと判断する。このサーボ信号乱れ検
知手段はサーボ手段4に含まれているサーボ信号監視機
能からなり、CPU16が適時にそのサーボ信号監視機
能の出力信号を監視してアクセスエラーの発生の有無を
調べる。
【0056】この第3実施形態によれば、複数の記録モ
ードを持ち、各記録モード毎に、ゾーンを分割する分割
時間と、各ゾーン毎のCLV速度をゾーンパラメータと
して格納しておくゾーンパラメータ記憶手段としてのメ
モリ17を有し、記録を行う前に光ディスク面内をアク
セスし、アクセスエラーの結果によって1つのゾーンパ
ラメータをメモリ17内の複数のゾーンパラメータの中
から選び、この選んだゾーンパラメータに対応する記録
モードでZCLV記録を行い、記録速度の最適化を行う
ので、記録前にアクセステストを行ってサーボ外れを検
証することで、より信頼性が高くトラック外れを起こさ
ない高速記録を行うことができる。
【0057】また、この第3実施形態によれば、複数の
記録モードを持ち、各記録モード毎に、ゾーンを分割す
る分割時間と、各ゾーン毎のCLV速度をゾーンパラメ
ータとして格納しておくゾーンパラメータ記憶手段とし
てのメモリ17と、サーボ信号乱れを検知するサーボ信
号乱れ検知手段とを有し、記録を行う前に光ディスク1
面内をアクセスし、サーボ信号乱れ検知手段の検知結果
によって1つのゾーンパラメータをメモリ17内の複数
のゾーンパラメータの中から選び、この選んだゾーンパ
ラメータに対応する記録モードでZCLV記録を行い、
記録速度の最適化を行うので、記録前にアクセステスト
を行ってサーボの追従性を検証することで、より信頼性
が高くトラック外れを起こさない高速記録を行うことが
できる。
【0058】次に、本発明の第4実施形態について説明
する。この第4実施形態は、上記第3実施形態の光ディ
スク装置と、この光ディスク装置にライターソフト(書
き込みソフトウエア)でデータを光ディスク1に記録さ
せるホストとしてのパーソナルコンピュータとからなる
情報処理装置の実施形態である。この第4実施形態で
は、上記第3実施形態の光ディスク装置と上記ホストと
からなる情報処理装置において、次のようにZCLV記
録が行われる。図7は本実施形態の動作フローを示し、
CPU16は本実施形態の各部を図7に示す動作フロー
が実行されるように制御する。
【0059】本実施形態の光ディスク装置に光ディスク
1が挿入されると、Read Toc動作が行われ、光ディ
スク1上のリードインエリアのATIPコードが読ま
れ、光ディスク1の製造メーカ名やタイプなどの情報が
読み取られ、CPU16はATIPデコーダ12からの
ATIPコードより光ディスク1の種別を判断する。こ
こでは、光ディスク1の種別が仮にE社のフタロディス
クであるとする。
【0060】CPU16はメモリ17に格納されてい
る、光ディスク1の種別毎に最大書き込み速度が記述さ
れたテーブルを参照して光ディスク1の種別(E社のフ
タロディスク)に対応した最大書き込み速度を決定し、
その最大書き込み速度をホスト(ライターソフト)に返
す。ホストは、ライターソフトで、ダイヤログボックス
などによって、光ディスク1の記録速度をユーザに問い
合わせる。このとき、ホストは、ライターソフトで、C
PU16から通知された最大書き込み速度より速い記録
速度が設定不可能になる(選択できない)ようにし、あ
るいは、全ての記録速度を表示し、CPU16から通知
された最大書き込み速度より速い記録速度が選択された
場合には記録速度がCPU16から通知された最大書き
込み速度に制限されるメッセージを表示してユーザの選
択した記録速度をCPU16から通知された最大書き込
み速度に変更する。
【0061】次に、ホストは、ライターソフトで、記録
が開始する直前に、最適書き込み速度制御が働いて、ユ
ーザの選択した記録速度よりも実際の記録速度が遅くな
る場合があるというメッセージを表示することで、ユー
ザに注意を促す。ホストは、ライターソフトで、データ
記録時の記録速度をユーザの選択した記録速度に設定
し、この設定記録速度に対応するデータ転送レートでデ
ータを光ディスク装置のホストI/F11へ転送し、デ
ータ記録中のデータ転送レートを測定し、その測定結果
よりデー記録中の記録速度あるいは平均記録速度を随時
計算して表示する。そして、ホストは、ライターソフト
で、データ記録の終了時に記録速度の平均、最高、最低
(平均書き込み速度、最低書き込み速度、最高書き込み
速度)を計算して表示することで、ユーザに記録速度の
結果を報告し、次回以降の記録速度選択の参考になるよ
うにする。
【0062】また、光ディスク装置は上述のように最適
書き込み速度制御がオン/オフさせる機能を有し、この
機能はホストからライターソフトで送られる、最適書き
込み速度制御がオン/オフさせるコマンド(モードセレ
クト等のベンダーユニークコマンド)によって最適書き
込み速度制御をオン/オフさせる。ホストは、ライター
ソフトの設定メニューから最適書き込み速度制御のオン
/オフを設定できるようになっている。CPU16は、
最適書き込み速度制御がオンされた場合には上述のよう
に動作し、最適書き込み速度制御がオフされた場合には
予め光ディスク1の種別に関係なく設定された記録速度
でZCLV記録を行う。
【0063】この第4実施形態によれば、光ディスク装
置は最適化した記録速度(最大書き込み速度)をホスト
あるいはライターソフトに通知する機能を有し、ホスト
あるいはライターソフト側は、その通知された最適化記
録速度を利用して記録時の記録速度設定で、通知された
最適化記録速度より速い記録速度が設定不可能になるよ
うにし、あるいは、通知された最適化記録速度より速い
記録速度が選択された場合に記録速度を通知された最適
化記録速度に変更して最適化記録速度リミットが働いた
ことを表示するので、ユーザは自分が選択した記録速度
と実際の記録速度とが異なることを認知できる。
【0064】また、この第4実施形態によれば、ホスト
あるいはライターソフト側で記録中のデータ転送レート
を測定する機能を有し、記録中の書き込み速度あるいは
平均書き込み速度をレポートし、あるいは、記録終了後
に平均書き込み速度、最低書き込み速度、最高書き込み
速度をレポートする機能を有するので、ユーザは実際の
書き込み速度を知ることができ、記録終了時間を知るこ
とができる。
【0065】また、この第4実施形態によれば、記録速
度最適化の有効・無効化を選択可能とする機能を有し、
ホストあるいはライターソフト側で記録速度最適化の有
効・無効化(最適書き込み速度制御のオン/オフ)を選
択可能としたので、ユーザが実験的な記録テストを行う
ことができる。
【0066】
【発明の効果】以上のように請求項1に係る発明によれ
ば、光ディスクの種別毎の機械特性と記録パワー特性に
合わせてZCLVのゾーン領域を設定することができ、
トラック外れを起こすことなく高速記録を行うことがで
きる。請求項2に係る発明によれば、光ディスク装置の
ばらつき、光ディスクのばらつきを含めてZCLVのゾ
―ンパラメータを設定することができ、より信頼性が高
くトラック外れを起こさない高速記録を行うことができ
る。
【0067】請求項3に係る発明によれば、より信頼性
が高くトラック外れを起こさない高速記録を行うことが
できる。請求項4に係る発明によれば、より信頼性が高
くトラック外れを起こすことなく、高速記録を行うこと
ができる。請求項5に係る発明によれば、ユーザは自分
が選択した記録速度と実際の記録速度とが異なることを
認知できる。
【0068】請求項6に係る発明によれば、ユーザが実
験的な記録テストを行うことができる。請求項7に係る
発明によれば、光ディスクの種別毎の機械特性と記録パ
ワー特性に合わせてZCLVのゾーン領域を設定するこ
とができ、トラック外れを起こすことなく高速記録を行
うことができる。
【0069】請求項8に係る発明によれば、光ディスク
装置のばらつき、光ディスクのばらつきを含めてZCL
Vのゾ―ンパラメータを設定することができ、より信頼
性が高くトラック外れを起こさない高速記録を行うこと
ができる。請求項9に係る発明によれば、より信頼性が
高くトラック外れを起こさない高速記録を行うことがで
きる。
【0070】請求項10に係る発明によれば、より信頼
性が高くトラック外れを起こさない高速記録を行うこと
ができる。請求項11に係る発明によれば、ユーザは自
分が選択した記録速度と実際の記録速度とが異なること
を認知できる。請求項12に係る発明によれば、ユーザ
は実際の書き込み速度を知ることができ、記録終了時間
を知ることができる。請求項13に係る発明によれば、
ユーザが実験的な記録テストを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示すブロック図であ
る。
【図2】ZCLV記録例のゾーン分割時間と記録先速度
との関係を示す図である。
【図3】上記第1実施形態のゾーン分割テーブルを示す
図である。
【図4】上記第1実施形態における各種光ディスクの種
別とこれらに適した記録モードとの対応表を示す図であ
る。
【図5】上記第1実施形態の動作フローを示すフローチ
ャートである。
【図6】上記第1実施形態における光ディスクの種別毎
に最大書き込み速度が記述されたテーブルを示す図であ
る。
【図7】本発明の第4実施形態の動作フローを示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1 光ディスク 16 CPU 17 メモリ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ディスク上のスパイラル状のトラックを
    複数のゾーンに分け、各ゾーンに対して異なるCLV速
    度で記録を行うZCLV方式の光ディスク記録方法にお
    いて、複数の記録モードを設け、各記録モード毎に、ゾ
    ーンを分割する分割時間と、各ゾーン毎のCLV速度を
    ゾーンパラメータとして記憶手段に格納しておき、記録
    前に光ディスクの種別を光ディスク種別判断手段で判断
    し、その判断結果により光ディスクの種別に適したゾー
    ンパラメータを前記記憶手段内の複数のゾーンパラメー
    タの中から選び、この選んだゾーンパラメータに対応す
    る記録モードでZCLV記録を行い、記録速度の最適化
    を行うことを特徴とする光ディスク記録方法。
  2. 【請求項2】光ディスク上のスパイラル状のトラックを
    複数のゾーンに分け、各ゾーンに対して異なるCLV速
    度で記録を行うZCLV方式の光ディスク記録方法にお
    いて、複数の記録モードを設け、各記録モード毎に、ゾ
    ーンを分割する分割時間と、各ゾーン毎のCLV速度を
    ゾーンパラメータとして記憶手段に格納しておき、記録
    時の初期に光ディスクに試し書きを行い、その結果を用
    いて1つのゾーンパラメータを前記記憶手段内の複数の
    ゾーンパラメータの中から選び、この選んだゾーンパラ
    メータに対応する記録モードでZCLV記録を行い、記
    録速度の最適化を行うことを特徴とする光ディスク記録
    方法。
  3. 【請求項3】光ディスク上のスパイラル状のトラックを
    複数のゾーンに分け、各ゾーンに対して異なるCLV速
    度で記録を行うZCLV方式の光ディスク記録方法にお
    いて、複数の記録モードを設け、各記録モード毎に、ゾ
    ーンを分割する分割時間と、各ゾーン毎のCLV速度を
    ゾーンパラメータとして記憶手段に格納しておき、記録
    を行う前に光ディスク面内をアクセスし、アクセスエラ
    ーの結果によって1つのゾーンパラメータを前記記憶手
    段内の複数のゾーンパラメータの中から選び、この選ん
    だゾーンパラメータに対応する記録モードでZCLV記
    録を行い、記録速度の最適化を行うことを特徴とする光
    ディスク記録方法。
  4. 【請求項4】光ディスク上のスパイラル状のトラックを
    複数のゾーンに分け、各ゾーンに対して異なるCLV速
    度で記録を行うZCLV方式の光ディスク記録方法にお
    いて、複数の記録モードを設け、各記録モード毎に、ゾ
    ーンを分割する分割時間と、各ゾーン毎のCLV速度を
    ゾーンパラメータとして記憶手段に格納しておき、記録
    を行う前に光ディスク面内をアクセスし、サーボ信号乱
    れ検知の結果によって1つのゾーンパラメータを前記記
    憶手段内の複数のゾーンパラメータの中から選び、この
    選んだゾーンパラメータに対応する記録モードでZCL
    V記録を行い、記録速度の最適化を行うことを特徴とす
    る光ディスク記録方法。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれか1つに記載の光デ
    ィスク記録方法を用いる情報処理方法において、前記最
    適化した記録速度をホストあるいはライターソフトに通
    知し、ホストあるいはライターソフト側はその通知され
    た最適化記録速度を利用して記録時の記録速度設定で、
    前記通知された最適化記録速度より速い記録速度が設定
    不可能になるようにし、あるいは、前記通知された最適
    化記録速度より速い記録速度が選択された場合に記録速
    度を前記通知された最適化記録速度に変更して最適化記
    録速度リミットが働いたことを表示することを特徴とす
    る情報処理方法。
  6. 【請求項6】請求項5記載の情報処理方法において、記
    録速度最適化の有効・無効化を選択可能とし、ホストあ
    るいはライターソフト側で記録速度最適化の有効・無効
    化を選択可能としたことを特徴とする情報処理方法。
  7. 【請求項7】光ディスク上のスパイラル状のトラックを
    複数のゾーンに分け、各ゾーンに対して異なるCLV速
    度で記録を行うZCLV方式の光ディスク装置におい
    て、複数の記録モードを持ち、各記録モード毎に、ゾー
    ンを分割する分割時間と、各ゾーン毎のCLV速度をゾ
    ーンパラメータとして格納しておくゾーンパラメータ記
    憶手段と、記録前に光ディスクの種別を判断する光ディ
    スク種別判断手段とを有し、この光ディスク種別判断手
    段の判断結果により光ディスクの種別に適したゾーンパ
    ラメータを前記ゾーンパラメータ記憶手段内の複数のゾ
    ーンパラメータの中から選び、この選んだゾーンパラメ
    ータに対応する記録モードでZCLV記録を行い、記録
    速度の最適化を行うことを特徴とする光ディスク装置。
  8. 【請求項8】光ディスク上のスパイラル状のトラックを
    複数のゾーンに分け、各ゾーンに対して異なるCLV速
    度で記録を行うZCLV方式の光ディスク装置におい
    て、複数の記録モードを持ち、各記録モード毎に、ゾー
    ンを分割する分割時間と、各ゾーン毎のCLV速度をゾ
    ーンパラメータとして格納しておくゾーンパラメータ記
    憶手段を有し、記録時の初期に光ディスクに試し書きを
    行い、その結果を用いて1つのゾーンパラメータを前記
    ゾーンパラメータ記憶手段内の複数のゾーンパラメータ
    の中から選び、この選んだゾーンパラメータに対応する
    記録モードでZCLV記録を行い、記録速度の最適化を
    行うことを特徴とする光ディスク装置。
  9. 【請求項9】光ディスク上のスパイラル状のトラックを
    複数のゾーンに分け、各ゾーンに対して異なるCLV速
    度で記録を行うZCLV方式の光ディスク装置におい
    て、複数の記録モードを持ち、各記録モード毎に、ゾー
    ンを分割する分割時間と、各ゾーン毎のCLV速度をゾ
    ーンパラメータとして格納しておくゾーンパラメータ記
    憶手段を有し、記録を行う前に光ディスク面内をアクセ
    スし、アクセスエラーの結果によって1つのゾーンパラ
    メータを前記ゾーンパラメータ記憶手段内の複数のゾー
    ンパラメータの中から選び、この選んだゾーンパラメー
    タに対応する記録モードでZCLV記録を行い、記録速
    度の最適化を行うことを特徴とする光ディスク装置。
  10. 【請求項10】光ディスク上のスパイラル状のトラック
    を複数のゾーンに分け、各ゾーンに対して異なるCLV
    速度で記録を行うZCLV方式の光ディスク装置におい
    て、複数の記録モードを持ち、各記録モード毎に、ゾー
    ンを分割する分割時間と、各ゾーン毎のCLV速度をゾ
    ーンパラメータとして格納しておくゾーンパラメータ記
    憶手段と、サーボ信号乱れを検知するサーボ信号乱れ検
    知手段とを有し、記録を行う前に光ディスク面内をアク
    セスし、前記サーボ信号乱れ検知手段の検知結果によっ
    て1つのゾーンパラメータを前記ゾーンパラメータ記憶
    手段内の複数のゾーンパラメータの中から選び、この選
    んだゾーンパラメータに対応する記録モードでZCLV
    記録を行い、記録速度の最適化を行うことを特徴とする
    光ディスク装置。
  11. 【請求項11】請求項7〜10のいずれか1つに記載の
    光ディスク装置を有する情報処理装置において、前記光
    ディスク装置は最適化した記録速度をホストあるいはラ
    イターソフトに通知する機能を有し、ホストあるいはラ
    イターソフト側は、その通知された最適化記録速度を利
    用して記録時の記録速度設定で、前記通知された最適化
    記録速度より速い記録速度が設定不可能になるように
    し、あるいは、前記通知された最適化記録速度より速い
    記録速度が選択された場合に記録速度を前記通知された
    最適化記録速度に変更して最適化記録速度リミットが働
    いたことを表示することを特徴とする情報処理装置。
  12. 【請求項12】請求項11記載の情報処理装置におい
    て、ホストあるいはライターソフト側で記録中のデータ
    転送レートを測定する機能を有し、記録中の書き込み速
    度あるいは平均書き込み速度をレポートし、あるいは、
    記録終了後に平均書き込み速度、最低書き込み速度、最
    高書き込み速度をレポートする機能を有することを特徴
    とする情報処理装置。
  13. 【請求項13】請求項11記載の情報処理装置におい
    て、記録速度最適化の有効・無効化を選択可能とする機
    能を有し、ホストあるいはライターソフト側で記録速度
    最適化の有効・無効化を選択可能としたことを特徴とす
    る情報処理装置。
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