JP2003091820A - 情報記録装置とプログラム - Google Patents

情報記録装置とプログラム

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JP2003091820A
JP2003091820A JP2001284696A JP2001284696A JP2003091820A JP 2003091820 A JP2003091820 A JP 2003091820A JP 2001284696 A JP2001284696 A JP 2001284696A JP 2001284696 A JP2001284696 A JP 2001284696A JP 2003091820 A JP2003091820 A JP 2003091820A
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linear velocity
area
writing
disc
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JP2001284696A
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Haruyuki Suzuki
晴之 鈴木
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/12Heads, e.g. forming of the optical beam spot or modulation of the optical beam
    • G11B7/125Optical beam sources therefor, e.g. laser control circuitry specially adapted for optical storage devices; Modulators, e.g. means for controlling the size or intensity of optical spots or optical traces
    • G11B7/126Circuits, methods or arrangements for laser control or stabilisation
    • G11B7/1267Power calibration

Abstract

(57)【要約】 【課題】 試し書きと異なる線速度でも正確に最適記録
パワー値とその他の記録条件を決めることができるよう
にする。 【解決手段】 試し書き部106が内周PCA領域と外
周のユーザエリア終端よりも外側で試し書きを行い、内
周結果と外周結果をそれぞれ内周結果記憶部107と外
周結果記憶部111に格納し、選択指令信号で内周結果
だけを使って全域の記録条件を決めるか、内周と外周で
の両結果から全域の記録条件を求めるかを選択し、内周
結果だけからの場合、第1変換部109で内周結果記憶
部107の結果を各線速域の記録条件に変換して、内周
と外周の両結果の場合、第2変換部112で内周結果記
憶部107と外周結果記憶部111の両結果から各線速
度の記録条件に変換する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光ディスク等の
ディスク上記録媒体にデータを記録する光ディスク装置
等の情報記録装置とその情報記録装置にデータを送信す
る機能をコンピュータに実現させるプログラムとに関す
る。
【0002】
【従来の技術】線密度一定のディスク状記録媒体には、
例えばCD−R(Compact Disc Reco
rdable)ディスクがある。このようなディスク状
記録媒体では、線速度一定(Constant Lin
ear Velocity:CLV)で回転させながら
データを記録するのが普通であった。この場合、ディス
クとレーザビームとの相対速度がいつも一定なので、記
録パワーや記録パルス幅などの記録条件は一度最適に決
めてしまえば、全面にわたって変える必要がない。した
がって、通常は最内周部の特定の領域でパワーを振って
試し書きを行い、その試し書きで決定した最適記録パワ
ーを用いて同じ線速度で全面記録すれば問題はない。
【0003】しかしながら、CLVではディスク状記録
媒体の内周部ほど回転数を高くする必要があるので、全
体の回転数を高速にするためにモータコストが高くなっ
たり、高速回転によって騒音,振動が増えたり、その他
のサーボシステムの設計が困難になってくるという問題
が生じる。そこで、ディスク状記録媒体の内周で回転数
をあまり上げないかわりに、外周へいってもあまり回転
数を下げないようにする手法がとられる。この場合、線
速度は外周にいくほど高くなる。また、完全に回転数一
定(CAV:Constant Angular Ve
locity)の場合は、線速度は半径に比例して高く
なる。さらに、適当な半径位置でゾーンを区切って、そ
のゾーン内はCLVとし、外周ゾーンほど高い線速にす
るZCLV(Zone CLV)という手法もある。
【0004】どちらにせよ、もともと内周の回転数を上
げないようにしているので、試し書きをする内周領域の
線速とは異なる線速度で記録するケースが出てくる。こ
の場合、そのパワーその他記録条件をどうするかという
ことが課題になってくる。従来、ユーザデータ書き込み
位置での線速度と等しい線速度で試し書きを行う情報記
録装置(例えば、特開2000−200416号公報参
照)が提案されている。この装置では、書き込み位置で
の線速度が複数ありえるとき、試し書きも線速度を変え
て複数回行うものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
情報記録装置では、ディスク状記録媒体の試し書き領域
を多く消費してしまうし、試し書き時間も長くかかると
いう問題があった。さらに、例えばCD−Rディスクな
どでは、試し書きは内周の所定の領域に100回までし
か許されず、データ追記のたびにせいぜい1回しか試し
書きができない。また、内周だけでなく、外周でも試し
書きを行うことが考えられる。一般に、CAVやZCL
V記録では、外周にいくほど線速度を速く設計する。し
たがって、最外周でも試し書きを行うことによって、内
周での結果と組み合わせて中間の線速度での記録条件を
内挿により求めることができる。 外周での試し書き
は、フォーマット上指定された領域がないので、例えば
ユーザデータ記録範囲より外で行うことになる。
【0006】しかしながら、ディスク状記録媒体には、
生ディスクに規定されたユーザデータ記録領域の外にも
若干記録可能な領域が存在する。元ディスク状記録媒体
が生ディスクのユーザデータ記録領域サイズより大きい
とき、そのままではコピーできないため、ユーザデータ
記録領域サイズを越えて記録を続ける機能がある。これ
を「オーバサイズ記録(over sized rec
ording)」という。このオーバサイズ記録を考え
ると、外周での試し書きは危険である。そこまでユーザ
データが書かれる可能性があるからである。例えば、C
D−Rディスクでは、もしそこにユーザデータが書かれ
ると、正常に記録できず、あとで読み出せなくなる。
【0007】この発明は上記の課題を解決するためにな
されたものであり、試し書きと異なる線速度でも、正確
に最適記録パワー値とその他の記録条件を決めることが
でき、品質の良い記録を高速域でも行うことができ、且
つオーバサイズ記録の場合でも、ユーザデータをできる
限り正常に記録できるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、ディスク状記録媒体の円周方向にほぼ一
定な線密度で情報を書き込む情報記録装置であって、上
記ディスク状記録媒体の面内で記録線速度を変化させる
記録線速度可変手段と、上記ディスク状記録媒体の所定
の領域に所定の基本線速度で試し書きを行って上記基本
線速度における最適記録条件を決定する試し書き手段
と、その試し書き手段による試し書きを1個所で行うか
2個所以上で行うかを選択する選択手段とを備え、上記
試し書き手段は、上記選択手段によって試し書きを2個
所以上で行う選択がされた場合、それぞれ異なる基本線
速度で試し書きを行って各基本線速度における最適記録
条件を決定し、上記記録線速度可変手段は、上記選択手
段によって試し書きを1個所で行う選択がされた場合
は、上記基本線速度における最適記録条件に応じて上記
ディスク状記録媒体の面内の実際の記録線速度の記録条
件を設定し、上記試し書きを2個所以上で行う選択がさ
れた場合は、上記それぞれ異なる基本線速度における最
適記録条件に応じて上記ディスク状記録媒体の面内の実
際の記録線速度の記録条件を設定するようにしたものを
提供する。
【0009】また、上記のような情報記録装置におい
て、上記2個所のうちの少なくとも1個所を、上記ディ
スク状記録媒体に予め定められたユーザデータ記録領域
の終端以降にするとよい。さらに、上記のような情報記
録装置において、上記ユーザデータ記録領域の終端以降
にユーザデータの記録を行うオーバサイズ記録手段と、
そのオーバサイズ記録手段によってオーバサイズ記録を
行うとき、上記試し書き個所のうちのユーザデータ記録
領域の終端以降に配置された個所を含む場合は当該個所
をユーザデータで上書きするようにするとよい。
【0010】また、コンピュータに、上記情報記録装置
の前記選択手段に対して試し書きを1個所で行うか2個
所以上で行うかを指示する試し書き選択指示手段の機能
を実現させるためのプログラムも提供する。さらに、コ
ンピュータに、上記情報記録装置に対してオーバサイズ
記録を行うか否かを選択するオーバサイズ記録選択手段
と、そのオーバサイズ記録選択手段によってオーバサイ
ズ記録を行うと選択したとき、上記情報記録装置の上記
選択手段に対して試し書きを1個所で行うか2個所以上
で行うかを指示する試し書き選択手段との機能を実現さ
せるためのプログラムも提供する。
【0011】また、ディスク状記録媒体の円周方向にほ
ぼ一定な線密度で情報を書き込む情報記録装置であっ
て、上記ディスク状記録媒体の面内で記録線速度を変化
させる記録線速度可変手段と、上記ディスク状記録媒体
の所定の領域に所定の基本線速度で試し書きを行って上
記基本線速度における最適記録条件を決定する試し書き
手段と、上記ディスク状記録媒体の記録可能領域の物理
的終端を検索する終端検索手段とを備え、上記試し書き
手段は、上記試し書きを2個所以上でそれぞれ異なる基
本線速度で行って各基本線速度における最適記録条件を
決定し、上記記録線速度可変手段は、上記それぞれの基
本線速度における最適記録条件に応じて上記ディスク状
記録媒体の面内の実際の記録線速度の記録条件を設定す
ると共に、上記2個所のうちの少なくとも1個所は上記
終端検索手段によって検索された物理的終端の直前にす
るようにしたものも提供する。
【0012】さらに、上記のような情報記録装置におい
て、上記試し書き手段は、上記試し書きを再試行すると
き、上記試し書き個所のうちの上記物理的終端の直前の
領域の使用時は順次手前に向かって試し書き領域を使用
するようにするとよい。また、上記のような情報記録装
置において、上記ディスク状記録媒体のユーザデータ記
録領域の終端以降にユーザデータの記録を行うオーバサ
イズ記録手段と、そのオーバサイズ記録手段によってオ
ーバサイズ記録を行うとき、上記試し書き個所のうちの
上記物理的終端の直前の領域で使用済みの領域の手前で
記録を中止するようにするとよい。
【0013】さらに、上記のような情報記録装置におい
て、上記終端検索手段は、上記ディスク状記録媒体の終
端付近で予め刻まれたトラックのアドレス情報のエラー
状況を測定し、その測定の結果に応じて終端を検出する
手段にするとよい。さらにまた、上記のような情報記録
装置において、上記終端検索手段は、上記ディスク状記
録媒体の終端付近でアクセス可能な領域を検索し、その
アクセス可能な領域の最後部を終端とする手段にすると
よい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面
に基づいて具体的に説明する。図1は、この発明の一実
施形態である光ディスク記録装置の構成を示すブロック
図である。図2は、図1に示したパルス設定部105に
対して入力する記録データ列と出力された記録パルスの
一例を示す波形図である。図3は、図1に示した第2変
換部112で得られる最適記録パワー直線を示す線図で
ある。
【0015】この光ディスク記録装置は、例えばCD−
Rドライブ装置であり、このブロック図はこの発明の請
求項1〜3に係わる構成要件を含んでいる。CD−Rデ
ィスク等の光ディスク102は、回転モータ100によ
って回転する。回転モータ100は、モータ制御部10
1によって所定の速度で回転する。モータ制御部101
は、速度指令信号speedに基づいて光ディスク10
2の線速度を可変できるようになっている。光ヘッド1
03は、光ディスク102の記録膜上(記録面上)に光
源から発生させた光ビームを集光させてデータに応じた
記録マークを形成する。また、光ディスク102の半径
方向に移動可能であり、光ディスク102に予め設けら
れた試し書き領域や、ユーザデータ領域にアクセス部1
13によってアクセス可能である。
【0016】光ヘッド103には、図示を省略した公知
技術の光源が搭載されている。この光源は一般的には半
導体レーザ(LD:Laser Diode)が用いら
れる。この半導体レーザはパルス設定部105からの入
力パルスWD1信号に基づいてLDドライバ104によ
って所定の記録パワー状態に変調される。レーザ光が記
録パワー状態とスペースパワー状態の間で変調されるこ
とにより、記録膜上には記録マークとそうでないところ
ができる。これを再生すると反射率の差が生じて情報信
号として再生することができる。記録マークは、CD−
Rディスクのような非可逆な有機色素媒体ではピット
(穴)であり、そうでないところはスペースと呼ばれ
る。パワー設定部108は、セレクタ110から入力さ
れる記録パワー指令信号に応じてLDドライバ104を
駆動し、レーザ光をその記録パワーで光らせる。また、
OPCmode指令信号が入力されると、記録パワー指
令信号とは関係なく試し書きモードになり、順次記録パ
ワーを可変する。
【0017】記録データ列WDATAは、パルス設定部
105によって記録パルスに変換される。この変換は、
好ましくはパルス幅を変える操作である。例えば、図2
に示すように、データ列WDATAに対して、立ち上が
りエッジを前側にthetaだけずらせる。このthe
taは、すべての立ち上がりエッジに対して同じ量でも
よいが、WDATAのHigh幅(すなわち記録マーク
長)に応じて異なる量を設定してもよい。例えば、Hi
gh幅が短いほど長めのthetaを設定することによ
り、短いマークの記録感度を補正できる場合がある。記
録パワー及びパルス幅の設定は固定でもよいが、線速度
に応じてそれぞれに設定してやるとなおよい。それは、
線速度による記録マーク長毎の感度の違いを吸収できる
からである。ZCLV記録やCAV記録のように、光デ
ィスク面内で記録線速度を変える場合、記録中は随時線
速度によって記録パワーやパルス幅設定を変えるのが好
ましい。
【0018】次に、この光ディスク記録装置における試
し書きについて説明する。試し書き部106は、ある線
速度で記録パワーを順次変化させて記録し、その後、そ
の記録した箇所を再生して記録状態を評価し、最適な記
録状態になる記録パワーを決定する。その記録状態の評
価は、再生信号RFの上下対称性や振幅などが用いられ
る。これは公知の技術である。図1に示した光ディスク
記録装置では、パワー設定部108をOPCmode指
令信号によってOPCモードにすることにより、順次パ
ワーを変化させて記録することができる。このとき、線
速度はスピード指令信号speedで設定された速度に
なる。場所は、一般にはユーザエリアよりも内周のPC
A領域(PCA:Power Calibration
Area)が用いられるが、この内周PCA領域に加
えて、外周のユーザエリア終端よりも外側でも試し書き
を行うことができる。
【0019】試し書きの結果として、その線速度におけ
る最適な記録条件(パワーやパルス幅条件)を示す情報
が得られる。内周での結果の情報は内周結果記憶部10
7に、外周での結果の情報は外周結果記憶部111にそ
れぞれ格納される。この光ディスク記録装置では、外周
での試し書きをするか否かの選択指令信号OuterO
PCにより、内周での試し書き結果の情報だけを使って
全域の記録条件を決めるか、内周と外周での試し書き結
果の両方の情報から全域の記録条件を求めるかのいずれ
か一方を選択することができる。内周での試し書き結果
の情報だけから全域の記録条件を決める場合、内周結果
記憶部107に記憶された内周での結果の情報を、第1
変換部109で各線速域の記録条件に変換する。この変
換は、線速の関数になる。
【0020】例えば、12倍速(1倍速はCDでは15
0Kbyte/秒)で内周への試し書きを行って、最適
記録パワーPw12と最適パルス幅補正量th12を得
たとする。これをより高い線速域でのパワーPw(v)
とパルス補正量th(v)(ただしvは倍速単位)に変
換するのに、次の数1と数2に示す倍速単位vの関数式
に基づく演算で変換する。
【0021】
【数1】Pw(v)=(v/12)*Pw12(線速に
比例してパワーを上げる)
【0022】
【数2】th(v)=(v−12)*K+th12 (Kはある定数。線速の差分に比例した量だけパルスを
長くする)
【0023】なお、この演算は上記数1と数2に限ら
ず、さまざまな実験によって適当な変換式を見出すこと
ができる。また、内周での試し書き結果の情報と外周で
の試し書き結果の情報とを組み合わせて、各線速度の記
録条件を決める場合、内周結果記憶部107に記憶され
た内周での試し書き結果の情報と外周結果記憶部111
に記憶された外周での試し書き結果の情報から第2変換
部112で各線速度の記録条件に変換する。この変換も
線速の関数だが、2点から求めるためより正確になる。
例えば、12倍速で内周への試し書きを行って、最適記
録パワーPw12を得て、24倍速で外周への試し書き
を行ってPw24を得たする。ディスク全域では、12
倍速から24倍速までのZCLVかCAVで記録すると
すれば、この間のパワーは直線補完で求められる。倍速
vの関数としての最適記録パワー直線は次の数3に示す
式に基づく演算によって求められる。
【0024】
【数3】Pw(v)=(Pw24−Pw12)/(24
−12)*v+(Pw12*24−Pw24*12)/
(24−12)
【0025】図3は、数3に示す式に基づく演算によっ
て得られた最適記録パワー直線を示す線図である。パル
ス補正量thについても同様の手法で求めることができ
る。このようにして、この光ディスク記録装置では、外
周で試し書きをするか否かの選択指令信号OuterO
PCにより、内周での試し書き結果の情報だけを使って
全域の記録条件を決めるか、内周と外周での試し書き結
果の両方の情報から、全域の記録条件を求めるかを選択
することができる。上述の内周と外周の両方で試し書き
をしたほうが、記録条件の精度は高くなるが、外周への
試し書きのために余計に時間がかかる。一方、内周だけ
のほうが記録条件精度はやや低くなるが、短時間で終了
する。
【0026】したがって、どちらを選ぶかは、ユーザの
希望により異なる。選択肢が両方あることでユーザの多
様な希望に答えられる。また、外周に試し書きする場合
でも、ユーザ記録領域の外側にすることで、ユーザ記録
データには影響を与えないようにしている。ここまで
が、この実施形態の光ディスク記録装置におけるこの発
明の請求項1と2に係わる説明である。
【0027】次に、この光ディスク記録装置におけるこ
の発明の請求項3に係わるオーバサイズ記録について説
明する。この光ディスク記録装置は、ユーザ記録領域を
越えて書き込みを行うことができる。これをオーバサイ
ズ記録(Oversized Burning。Bur
nは「ディスクにデータを焼く(記録する)の意味))
という。この光ディスク記録装置は、光ディスク102
が挿入されたとき、光ディスク102に予め刻まれてい
るプリマスタ情報(ATIP情報)から、正規のユーザ
記録領域の終端に関する終端情報を得て終端情報記憶部
114に記憶する。この終端情報は、オーバサイズ判定
部115の判定に用いる。
【0028】オーバサイズ判定部115は、今どこまで
書いたかの情報を把握しており、これと終端情報を比較
する。その結果、オーバサイズ記録許可指令(Over
Size Enable)がアクティブのときは終端
を越えても記録を停止しないが、オーバサイズ記録許可
指令がインアクティブのときは終端情報に応じて記録を
停止する。
【0029】図4はオーバサイズ記録のときは試し書き
エリアを上書きするときの動作概念の説明に供する図で
ある。このオーバサイズ記録は、正規の書き込みルール
には違反している。しかし、例えば正規のサイズが74
分の未記録CD−Rディスクに、75分の書き込みを行
いたい場合がある。また、スタンプCDは、コピー防止
のために、わざと一般的なCD−Rディスクのサイズよ
りも大きく記録してある場合もある。このようなケース
ではオーバサイズ記録が有効になる。オーバサイズ記録
が許可されているとき、外周に試し書きをしたところを
越えて書き込みすることがありえる。その場合でも、試
し書き領域にデータをそのまま上書きする。
【0030】CD−Rディスクではこの上書きをした部
分は、試し書きのデータと混ざってしまって読み出すこ
とができずにエラーになる。しかし、試し書きの長さが
短ければ、データが音楽や画像の場合はほとんど聴感や
視覚上気が付かずに通過する可能性が高いので十分実用
可能である。このようにして、この光ディスク記録装置
では、オーバサイズ記録のときは、試し書きエリアを上
書きするようにしている。
【0031】次に、この発明の請求項4と5に係わるプ
ログラムについて説明する。このプログラムは、上述し
た光ディスク記録装置が接続されたホスト装置上で動作
し、光ディスク記録装置を用いた書き込みソフトウエア
である。図5は、この発明のプログラムをインストール
して使用するホスト装置と上記光ディスク記録装置とか
らなるコンピュータシステムの構成を示すブロック図で
ある。図5に示すように、この書き込みソフトウェア3
を予めホストコンピュータ2にインストールすることに
より、ホストコンピュータ2上で動作して、ホストコン
ピュータ2に接続された上述の光ディスク記録装置1へ
の制御を行う。
【0032】ホストコンピュータ2からは、公知のイン
ターフェース(SCSIやATAPIやUSBなど)に
より、光ディスク記録装置1に記録データ(WDAT
A)や各種制御指令が与えられるようになっている。こ
こで注目しているのは、「外周試し書き許可(oute
rOPC)指令」と「オーバサイズ記録許可(Over
sizeEnable)指令」である。書き込みソフト
ウエア3に、これらの許可指令をユーザが選択可能な機
能を設けることにより、多様な用途に対応させることが
できる。
【0033】図6は、図5に示したホストコンピュータ
2におけるこの発明の請求項4に係わる処理を示すフロ
ーチャート図である。書き込みソフトウェア3は、一般
には書き込み開始前に、ステップ(図中「S」で示す)
1でホストコンピュータの表示部に外周試し書きを行う
かどうかの外周試し書き選択画面を表示し、ユーザから
の選択応答を待つ。ステップ2でユーザから外周試し書
き許可指令が入力されたか否かを判断し、外周試し書き
許可指令が入力されたら外周試し書きを行う選択と判断
し、ステップ3でouterOPC指令を1(アクティ
ブ)にして光ディスク記録装置へ通知し、この処理を終
了する。また、ステップ2でオーバサイズ記録許可指令
が入力されて外周試し書きを行わない選択と判断したな
らば、ステップ4へ進んでouterOPC指令を0
(インアクティブ)にして光ディスク記録装置へ通知
し、この処理を終了する。そして、光ディスク記録装置
1は、上述のようにしてouterOPC指令を受けて
外周試し書きを行う。
【0034】図7は、図5に示したホストコンピュータ
2におけるこの発明の請求項5に係わる処理を示すフロ
ーチャート図である。書き込みソフトウェア3は、一般
には書き込み開始前に、ステップ11でホストコンピュ
ータの表示部にオーバサイズ記録を行うか否かのオーバ
ーサイズ記録許可選択画面を表示し、ユーザからの選択
応答を待つ。ステップ12でユーザからオーバーサイズ
記録許可指令が入力されたか否かを判断し、オーバーサ
イズ記録許可指令が入力されずにオーバサイズ記録が不
許可ならば、ステップ17へ進んでオーバサイズ許可指
令OverSizeEnableを0にすると共にou
terOPC指令を1にして、この処理を終了する。
【0035】このouterOPC=1にするのは、オ
ーバサイズ記録が不許可ならば、ユーザ記録エリアを越
えて書き込むことがなく、外周試し書き領域を上書きす
ることがないからである。この場合、適正な記録エリア
を使い、さらに内周と外周の両方の試し書きを使うの
で、きわめて良好な記録条件で記録することができる。
一方、ステップ12でユーザからオーバーサイズ記録許
可指令が入力されてオーバサイズ記録が許可されたと判
断した場合、ステップ13へ進んでOverSizeE
nable指令を1にする。この状態では、外周で試し
書きをするか否か、さらにユーザに選択を行わせる。こ
れがステップ14〜18であり、それぞれ図6に示した
ステップ1〜4と同じなのでその説明を省略する。
【0036】この結果、次の3つの動作のうちどれかが
選択されることになる。 (1)オーバサイズ不許可、外周試し書きする (2)オーバサイズ許可、外周試し書きする (3)オーバサイズ許可、外周試し書きしない (1)が最も適正なやりかたで、記録条件も最適にな
る。 (2)はサイズ以上に書き込める利点と、外周試し書き
により記録条件も適切になる利点があるが、外周試し書
き領域を上書きする可能性があるので、その部分にはエ
ラーが生じる可能性がある。ただし音楽や画像なら問題
にならない可能性は高い。 (3)はサイズ以上に書き込める利点と、外周試し書き
領域を使わないので、その部分にエラーが生じない利点
がある。ただし、内周試し書きだけで記録条件を決める
ので、外周も使う場合に比べると若干記録条件が劣る可
能性がある。(1)〜(3)は利点・欠点のトレードオ
フであり、用途により選択できるのが好ましく、この実
施形態の光ディスク記録装置と書き込みソフトウエアに
よれば、それが可能になる。
【0037】このようにして、この実施形態の光ディス
ク記録装置は、試し書きと異なる線速度でも、正確にパ
ワーその他記録条件を決めることができ、品質のよい記
録を高速域でも行うことができる。したがって、ZCL
VやCAVによる書き込みが可能であり、回転数を過度
に上げることなく、安定した高速書き込みができる。ま
た、外周試し書きするかどうか選択可能なので、記録サ
イズ優先か記録条件の精度優先かを選ぶことができ、多
様な用途に使用することができる。さらに、オーバサイ
ズ記録の場合でも、ユーザデータをできる限り正常に記
録することができる。
【0038】また、できるかぎり大きなユーザデータを
記録することができる。さらに、試し書きと異なる線速
度でも、正確にパワーその他記録条件を決めることがで
き、品質のよい記録を高速域でも行うことができる。し
たがって、ZCLVやCAVによる書き込みが可能であ
り、回転数を過度に上げることなく、安定した高速書き
込みができる。さらにまた、記録サイズ優先か記録条件
の精度優先かを選ぶことができ、多様な用途に使用する
ことができる。
【0039】次に、この発明の他の実施形態について説
明する。図8は、この発明の他の実施形態である光ディ
スク記録装置の構成を示すブロック図である。図9は、
図8に示した変換部209で得られる最適記録パワー直
線を示す線図である。この光ディスク記録装置は、例え
ばCD−Rドライブ装置であり、このブロック図はこの
発明の請求項6〜10に係わる構成要件を含んでいる。
CD−Rディスク等の光ディスク202は、回転モータ
200によって回転する。回転モータ200は、モータ
制御部201によって所定の速度で回転する。
【0040】モータ制御部201は、速度指令信号sp
eedに基づいて光ディスク202の線速度を可変でき
るようになっている。光ヘッド203は、光ディスク2
02の記録膜上(記録面上)に光源から発生させた光ビ
ームを集光させてデータに応じた記録マークを形成す
る。また、光ディスク202の半径方向に移動可能であ
り、光ディスク202に予め設けられた試し書き領域
や、ユーザデータ領域にアクセス部212によってアク
セス可能である。
【0041】光ヘッド203には、図示を省略した公知
技術の光源が搭載されている。この光源は一般的には半
導体レーザ(LD:Laser Diode)が用いら
れる。この半導体レーザはパルス設定部205からの入
力パルスWD1信号に基づいてLDドライバ204によ
って所定の記録パワー状態に変調される。レーザ光が記
録パワー状態とスペースパワー状態の間で変調されるこ
とにより、記録膜上には記録マークとそうでないところ
ができる。これを再生すると反射率の差が生じて情報信
号として再生することができる。記録マークは、CD−
Rディスクのような非可逆な有機色素媒体ではピット
(穴)であり、そうでないところはスペースと呼ばれ
る。パワー設定部208は、変換部209から入力され
る記録パワー指令信号に応じてLDドライバ204を駆
動し、レーザ光をその記録パワーで光らせる。また、O
PCmode指令信号が入力されると、記録パワー指令
信号とは関係なく試し書きモードになり、順次記録パワ
ーを可変する。
【0042】記録データ列WDATAは、パルス設定部
205によって記録パルスに変換される。この変換は、
好ましくはパルス幅を変える操作である。例えば、図2
に示したように、データ列WDATAに対して、立ち上
がりエッジを前側にthetaだけずらせる。このth
etaは、すべての立ち上がりエッジに対して同じ量で
もよいが、WDATAのHigh幅(すなわち記録マー
ク長)に応じて異なる量を設定してもよい。例えば、H
igh幅が短いほど長めのthetaを設定することに
より、短いマークの記録感度を補正できる場合がある。
記録パワー及びパルス幅の設定は固定でもよいが、線速
度に応じてそれぞれに設定してやるとなおよい。それ
は、線速度による記録マーク長毎の感度の違いを吸収で
きるからである。ZCLV記録やCAV記録のように、
光ディスク面内で記録線速度を変える場合、記録中は随
時線速度によって記録パワーやパルス幅設定を変えるの
が好ましい。
【0043】次に、この光ディスク記録装置における試
し書きについて説明する。試し書き部206は、ある線
速度で記録パワーを順次変化させて記録し、その後、そ
の記録した箇所を再生して記録状態を評価し、最適な記
録状態になる記録パワーを決定する。その記録状態の評
価は、再生信号RFの上下対称性や振幅などが用いられ
る。これは公知の技術である。図8に示した光ディスク
記録装置では、パワー設定部208をOPCmode指
令信号によってOPCモードにすることにより、順次パ
ワーを変化させて記録することができる。このとき、線
速度はスピード指令信号speedで設定された速度に
なる。場所は、一般にはユーザエリアよりも内周のPC
A領域(PCA:Power Calibration
Area)が用いられるが、この内周PCA領域に加
えて、外周のユーザエリア終端よりも外側でも試し書き
を行うことができる。
【0044】試し書きの結果として、その線速度におけ
る最適な記録条件(パワーやパルス幅条件)を示す情報
が得られる。内周での結果の情報は内周結果記憶部20
7に、外周での結果の情報は外周結果記憶部211にそ
れぞれ格納される。そして、内周での試し書き結果の情
報と外周での試し書き結果の情報とを組み合わせて各線
速度の記録条件を決める。これは、内周結果記憶部20
7に記憶された内周での試し書き結果の情報と外周結果
記憶部211に記憶された外周での試し書き結果の情報
から変換部209で各線速度の記録条件に変換する。こ
の変換は線速の関数であり、例えば2点を通る直線とし
て計算する。
【0045】例えば、12倍速で内周試し書きを行っ
て、最適記録パワーPw12を得て、24倍速で外周試
し書きを行ってPw24を得たものとする。ディスク全
域では、12倍速から24倍速までのZCLVかCAV
で記録するとすれば、この間のパワーは直線補完で求め
られる。倍速v(1倍速はCDの標準速度で150Kb
yte/秒)の関数としての最適記録パワー直線は上記
数3に示した式に基づく演算によって求められる。
【0046】図9は、数3に示す式に基づく演算によっ
て得られた最適記録パワー直線を示す線図である。ま
た、パルス設定部205に与えるパルス補正量thet
aも、同様にして内外周の各最適thetaの直線補完
で求められる。この光ディスク記録装置は、物理終端検
索部210を備えており、光ディスク202の記録可能
エリアの物理的な終端を見つけるものであり、検索動作
によって終端を見つけ、その情報を試し書き部206と
オーバサイズ判定部214に与える。
【0047】図10は外周試し書き領域への試し書きの
動作概念の説明に供する図である。外周での試し書き
は、物理終端検索部210が検索した終端位置の直前を
使って行う。さらに、外周での試し書きを再度行うとき
は、前回の試し書き領域の直前を使う。このようにし
て、外周試し書き領域は、終端直前から手前に向けて順
次使っていく。こうすることにより、可能な限り大きな
データ記録領域を確保することができる。ここまでが、
この実施形態の光ディスク記録装置における請求項6と
7に係わる説明である。
【0048】次に、この発明の請求項8に係わるオーバ
サイズ記録について説明する。図8の光ディスク記録装
置は、ユーザ記録領域を越えて書き込みを行うことがで
きる。これをオーバサイズ記録(Oversized
Burning。Burnは「ディスクにデータを焼く
(記録する)の意味))という。この光ディスク記録装
置は、光ディスク202が挿入されたとき、光ディスク
202に予め刻まれているプリマスタ情報(ATIP情
報)から、正規のユーザ記録領域の終端に関する情報を
得てユーザ終端情報記憶部213に記憶する。このユー
ザ終端情報は、オーバサイズ判定部214の判定に用い
る。
【0049】オーバサイズ判定部214は、今どこまで
書いたかの情報を把握しており、これとユーザ終端情報
を比較する。その結果、ユーザ終端を越えても記録を停
止しない。記録を停止するのは、物理終端検索部210
が検索した終端位置から試し書きに使った分だけ手前ま
で達したときである。これにより、試し書き領域に上書
きすることなく記録が停止する。したがって、記録した
領域はオーバサイズの分も含めてすべて正常に読み出す
ことができる。もし試し書き領域に上書きしてしまう
と、例えばCD−Rディスクの場合はデータを書きつぶ
してしまって再生エラーになってしまうが、この光ディ
スク記録装置ではそれを防止することができる。
【0050】このオーバサイズ記録は、正規の書き込み
ルールには違反している。しかし、例えば正規のサイズ
が74分の未記録CD−Rディスクに、75分の書き込
みを行いたい場合がある。また、スタンプCDは、コピ
ー防止のために、わざと一般的なCD−Rディスクのサ
イズよりも大きく記録してある場合もある。このような
ケースではオーバサイズ記録が有効になる。
【0051】次に、この発明の請求項9と10に係わる
機能について説明する。この機能では、物理終端検索部
210を改善している。最も単純には、ずっと光ヘッド
203を外周にトレースしていき、何らかのエラー(例
えば、アクセスエラーやサーボ追従エラーなど)が出た
地点を終端とすることが考えられるが、これでは時間も
かかるし、信頼性も低い。そこで、まずアドレス情報エ
ラーを利用する。これがこの発明の請求項9に係わる機
能である。
【0052】図11は、アドレス情報のエラー数の変化
の一例を示す線図である。CD−Rディスクなどの記録
エリアには、予めアドレス情報がトラックに刻まれてい
る。また、アドレス情報にはエラー検出コードが含まれ
ていて、アドレス情報に読み出しエラーがあったか否か
を検出することができる。これをトレースして、単位個
数あたりのアドレス情報のエラー数(エラー率)を測っ
ていく。このエラー数が一定値以上になった位置(ph
ysical end point)のところを終端と
して検出する。
【0053】次に、外周域でアクセスを繰り返して終端
を特定する終端検索アルゴリズムを行う。これがこの発
明の請求項10に係わる機能である。この終端検索アル
ゴリズムの前提は、物理終端検索部210の中にマイク
ロコンピュータが存在しており、アクセス部212を動
かすようにしていて、そのプログラムとして動作するも
のである。この終端検索アルゴリズムは2分法と呼ばれ
る探索であり、アクセスするたびにアクセス距離を半分
ずつにしていく。アクセス成功時は次のアクセスを外側
に、失敗なら内側にする。このようにすれば、最終的に
アクセス距離が0になった地点が終端になる。
【0054】次に、その終端検索アルゴリズムについて
具体的に説明する。図12は、図8に示した光ディスク
記録装置における終端検索アルゴリズムを示すフローチ
ャート図である。ステップ21でlead−out先頭
アドレスに光ヘッドをシークさせる。ステップ22と2
3で、それぞれ先頭アドレスから1024アドレス単位
(セクタと呼ばれる)ずつ外側にシークし、シークが失
敗するまで続ける。この時点で最後にアクセス失敗した
位置に光ヘッドがある。ステップ23の判断でシーク成
功でなければアクセス失敗だったので、ステップ24へ
進んで方向をマイナス(内周方向)、すなわち、L=−
1024にする。
【0055】ステップ25〜28で、ここから10回に
わたり、シーク距離(セクタ数)を1/2にしながらア
クセスを繰り返す。このとき、シークが成功なら次のシ
ークは外側に(ステップ28)、失敗なら内側に(ステ
ップ30)にする。そして、ステップ24〜30の処理
ループを抜けたとき、光ヘッドはほぼアクセス可能な最
外周に位置する。そこで、例えば、終端をここから1セ
クタ内周とする。もちろん1セクタでなくても余裕をみ
てもっと手前にしてもよい。
【0056】図13は、終端位置検索の説明に供する図
である。“回数(times)”はループ数を、“L”
はシーク距離(セクタ数)を、“マイナス符号”が内側
へのシークをそれぞれ示し、“result”はシーク
の結果であり、“pass”は成功を、“fail”は
失敗を、“ロケーション(location)”は図1
2の処理のステップ24の時点での光ヘッド位置を10
24とした相対位置をそれぞれ示す。図13に示した数
値例では、相対位置951付近が終端位置になる。図1
4は、上記ロケーションの変動を示す線図である。この
ようにループ数が増えるにしたがって、図12の処理の
ステップ24の時点での光ヘッド位置を1024とした
相対位置が951に収束していく様子がわかる。
【0057】このようにして、この他の実施形態の光デ
ィスク記録装置は、光ディスクの物理終端の直前を使っ
て試し書きするので、試し書きによってユーザデータ用
の記録領域を浪費することが無く、記録領域をできるか
ぎり大きなユーザデータを記録することができる。ま
た、試し書きが何度も行われる場合でも、試し書きによ
ってユーザデータ用の記録領域を浪費することが無く、
できるかぎり大きなユーザデータを記録することができ
る。さらに、試し書き領域をデータで上書きしてしまう
ことがなく、できるかぎり大きなユーザデータをエラー
なく記録することができる。さらにまた、光ディスクの
終端位置をより正確に且つ高速に検出することができ
る。
【0058】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明の情
報記録装置とプログラムによれば、試し書きと異なる線
速度でも、正確に最適記録パワー値とその他の記録条件
を決めることができ、品質の良い記録を高速域でも行う
ことができ、且つオーバサイズ記録の場合でも、ユーザ
データをできる限り正常に記録することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態である光ディスク記録装
置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示したパルス設定部105に対して入力
する記録データ列と出力された記録パルスの一例を示す
波形図である。
【図3】図1に示した第2変換部112で得られる最適
記録パワー直線を示す線図である。
【図4】図1に示した光ディスク記録装置におけるオー
バサイズ記録のときは試し書きエリアを上書きするとき
の動作概念の説明に供する図である。
【図5】この発明のプログラムをインストールして使用
するホスト装置と上記光ディスク記録装置とからなるコ
ンピュータシステムの構成を示すブロック図である。
【図6】図5に示したホストコンピュータ2におけるこ
の発明の請求項4に係わる処理を示すフローチャート図
である。
【図7】図5に示したホストコンピュータ2におけるこ
の発明の請求項5に係わる処理を示すフローチャート図
である。
【図8】この発明の他の実施形態である光ディスク記録
装置の構成を示すブロック図である。
【図9】図8に示した変換部209で得られる最適記録
パワー直線を示す線図である。
【図10】図8に示した光ディスク記録装置における外
周試し書き領域への試し書きの動作概念の説明に供する
図である。
【図11】アドレス情報のエラー数の変化の一例を示す
線図である。
【図12】図8に示した光ディスク記録装置における終
端検索アルゴリズムを示すフローチャート図である。
【図13】図8に示した光ディスク記録装置における終
端位置検索の説明に供する図である。
【図14】光ヘッドの相対位置の変動を示す線図であ
る。
【符号の説明】
1:光ディスク記録装置 2:ホストコンピュー
タ 3:書き込みソフトウェア 100,200:回転
モータ 101,201:モータ制御部 102,202:光デ
ィスク 103,203:光ヘッド 104,204:LD
ドライバ 105,205:パルス設定部 106,206:試し
書き部 107,207:内周結果記憶部 108,208:パワー設定部 109:第1変換部 110:セレクタ 111,211:外周結果記憶部 112:第2変換部 113,212:アク
セス部 114:終端情報記憶部 115,214:オーバーサイズ判定部 210:物理終端検索部 213:ユーザ終端情
報記憶部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // G11B 19/28 G11B 19/28 B 5D789 Fターム(参考) 5D077 AA23 BA26 CA01 CA02 DA08 DC01 DD01 DE03 EA06 EA40 5D090 AA01 BB04 CC01 CC14 DD01 DD05 EE01 FF34 GG29 GG33 GG38 HH01 JJ12 KK03 5D109 KA09 KB04 5D117 AA02 AA10 CC04 CC06 EE07 5D119 AA23 BA01 BB03 DA01 EC09 HA19 HA45 5D789 AA23 BA01 BB03 DA01 EC09 HA19 HA45

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク状記録媒体の円周方向にほぼ一
    定な線密度で情報を書き込む情報記録装置であって、 前記ディスク状記録媒体の面内で記録線速度を変化させ
    る記録線速度可変手段と、 前記ディスク状記録媒体の所定の領域に所定の基本線速
    度で試し書きを行って前記基本線速度における最適記録
    条件を決定する試し書き手段と、 該試し書き手段による試し書きを1個所で行うか2個所
    以上で行うかを選択する選択手段とを備え、 前記試し書き手段は、前記選択手段によって試し書きを
    2個所以上で行う選択がされた場合、それぞれ異なる基
    本線速度で試し書きを行って各基本線速度における最適
    記録条件を決定し、 前記記録線速度可変手段は、前記選択手段によって試し
    書きを1個所で行う選択がされた場合は、前記基本線速
    度における最適記録条件に応じて前記ディスク状記録媒
    体の面内の実際の記録線速度の記録条件を設定し、前記
    試し書きを2個所以上で行う選択がされた場合は、前記
    それぞれ異なる基本線速度における最適記録条件に応じ
    て前記ディスク状記録媒体の面内の実際の記録線速度の
    記録条件を設定するようにしたことを特徴とする情報記
    録装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の情報記録装置において、 前記2個所のうちの少なくとも1個所を、前記ディスク
    状記録媒体に予め定められたユーザデータ記録領域の終
    端以降にすることを特徴とする情報記録装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の情報記録装置において、 前記ユーザデータ記録領域の終端以降にユーザデータの
    記録を行うオーバサイズ記録手段と、 該オーバサイズ記録手段によってオーバサイズ記録が行
    うとき、前記試し書き個所のうちのユーザデータ記録領
    域の終端以降に配置された個所を含む場合は当該個所を
    ユーザデータで上書きするようにしたことを特徴とする
    情報記録装置。
  4. 【請求項4】 コンピュータに、前記情報記録装置の前
    記選択手段に対して試し書きを1個所で行うか2個所以
    上で行うかを指示する試し書き選択指示手段の機能を実
    現させるためのプログラム。
  5. 【請求項5】 コンピュータに、前記情報記録装置に対
    してオーバサイズ記録を行うか否か選択するオーバサイ
    ズ記録選択手段と、該オーバサイズ記録選択手段によっ
    てオーバサイズ記録を行うと選択したとき、前記情報記
    録装置の前記選択手段に対して試し書きを1個所で行う
    か2個所以上で行うかを指示する試し書き選択手段との
    機能を実現させるためのプログラム。
  6. 【請求項6】 ディスク状記録媒体の円周方向にほぼ一
    定な線密度で情報を書き込む情報記録装置であって、 前記ディスク状記録媒体の面内で記録線速度を変化させ
    る記録線速度可変手段と、 前記ディスク状記録媒体の所定の領域に所定の基本線速
    度で試し書きを行って前記基本線速度における最適記録
    条件を決定する試し書き手段と、 前記ディスク状記録媒体の記録可能領域の物理的終端を
    検索する終端検索手段とを備え、 前記試し書き手段は、前記試し書きを2個所以上でそれ
    ぞれ異なる基本線速度で行って各基本線速度における最
    適記録条件を決定し、 前記記録線速度可変手段は、前記それぞれの基本線速度
    における最適記録条件に応じて前記ディスク状記録媒体
    の面内の実際の記録線速度の記録条件を設定すると共
    に、前記2個所のうちの少なくとも1個所は前記終端検
    索手段によって検索された物理的終端の直前にするよう
    にしたことを特徴とする情報記録装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の情報記録装置において、 前記試し書き手段は、前記試し書きを再試行するとき、
    前記試し書き個所のうちの前記物理的終端の直前の領域
    の使用時は順次手前に向かって試し書き領域を使用する
    ようにしたことを特徴とする情報記録装置。
  8. 【請求項8】 請求項6又は7記載の情報記録装置にお
    いて、 前記ディスク状記録媒体のユーザデータ記録領域の終端
    以降にユーザデータの記録を行うオーバサイズ記録手段
    と、 該オーバサイズ記録手段によってオーバサイズ記録が行
    うとき、前記試し書き個所のうちの前記物理的終端の直
    前の領域で使用済みの領域の手前で記録を中止するよう
    にしたことを特徴とする情報記録装置。
  9. 【請求項9】 請求項6乃至8のいずれか一項に記載の
    情報記録装置において、 前記終端検索手段は、前記ディスク状記録媒体の終端付
    近で予め刻まれたトラックのアドレス情報のエラー状況
    を測定し、該測定の結果に応じて終端を検出する手段で
    あることを特徴とする情報記録装置。
  10. 【請求項10】 請求項6乃至8のいずれか一項に記載
    の情報記録装置において、 前記終端検索手段は、前記ディスク状記録媒体の終端付
    近でアクセス可能な領域を検索し、そのアクセス可能な
    領域の最後部を終端とする手段であることを特徴とする
    情報記録装置。
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