JP2002278829A - レジスタ更新システム - Google Patents

レジスタ更新システム

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JP2002278829A
JP2002278829A JP2001075935A JP2001075935A JP2002278829A JP 2002278829 A JP2002278829 A JP 2002278829A JP 2001075935 A JP2001075935 A JP 2001075935A JP 2001075935 A JP2001075935 A JP 2001075935A JP 2002278829 A JP2002278829 A JP 2002278829A
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JP2001075935A
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Shigeo Kubota
繁男 窪田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的処理速度の遅いCPUを用いた場合で
も、システムに仕事を実行させるときに高速な処理を実
現できるレジスタ更新システムを提供する。 【解決手段】 ASIC20は、TOP ブロック21と、
block ブロック22と、Memory controller ブロック2
3とを有する。各ブロック21,22,23には、固有
のアドレスが付与された複数のレジスタが設けられてい
る。SDRAM30には、レジスタのアドレスと当該レ
ジスタに対する設定内容とを含むレジスタ更新情報が格
納されている。Memory controller ブロック23は、S
DRAM30に格納されているレジスタ更新情報をDM
Aにより取得する。TOP ブロック21には、その取得さ
れたレジスタ更新情報を格納するレジスタ更新情報バッ
ファが設けられている。TOP ブロック21は、レジスタ
更新情報バッファに格納されたレジスタ更新情報に基づ
いてレジスタの設定を更新する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主にASIC等の
カスタムICに設けられたレジスタの設定を更新するレ
ジスタ更新システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ASIC等のカスタムICには、
その内部に、特定の役割が与えられるレジスタが設けら
れている。かかるASICを含むシステムは、CPUが
当該レジスタにデータをライト、又は当該レジスタから
データをリードすることによって制御される。このよう
なASICのレジスタにはシステム内部におけるアドレ
ス領域が与えられている。CPUがそのアドレスを指定
することにより、その指定されたアドレスに対応するレ
ジスタに選択的にデータをリード又はライトすることが
可能である。したがって、異なるアドレスが与えられて
いる複数のレジスタに対してCPUが同時にライト又は
リードすることはなく、また、複数のレジスタ設定をす
るときは順番にライト又はリードすることが普通であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなレジスタの設定方法では、ある仕事をシステムに行
わせようとしたときに、当該仕事を実行させるために設
定しなければならないASIC内のレジスタ数が多い
と、CPUへの負担が重く、当該仕事の実行に長時間を
要してしまう。このため、高速な処理を実現するには、
高価で性能のよいCPUを使わざるを得ない場合が多
い。
【0004】本発明は上記事情に基づいてなされたもの
であり、安価で比較的処理速度の遅いCPUを用いた場
合でも、システムに仕事を実行させるときに高速な処理
を実現することができるレジスタ更新システムを提供す
ることを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明は、中央処理装置と、固有のアドレスが与え
られている複数のレジスタを有するカスタムICと、前
記中央処理装置及び前記カスタムICからアクセスが可
能な記憶手段とを備えるレジスタ更新システムであっ
て、前記記憶手段には、レジスタのアドレスと当該レジ
スタに対する設定内容とを含むレジスタ更新情報が格納
されており、前記カスタムICは、前記記憶手段に格納
されている前記レジスタ更新情報をDMAにより取得す
るDMA手段と、前記DMA手段によって取得された前
記レジスタ更新情報を格納するレジスタ更新情報バッフ
ァと、前記レジスタ更新情報バッファに格納された前記
レジスタ更新情報に基づいてレジスタの設定を更新する
レジスタ更新手段と、を備えることを特徴とするもので
ある。
【0006】また、前記レジスタ更新情報は前記記憶手
段のアドレス空間に連続アドレスで格納されており、前
記カスタムICは、前記DMA手段によって取得すべき
前記レジスタ更新情報の開始アドレスを設定する開始ア
ドレス設定レジスタと、当該レジスタ更新情報のデータ
サイズを設定するデータサイズ設定レジスタとを有し、
且つ、前記DMA手段は、前記開始アドレス設定レジス
タ及び前記データサイズ設定レジスタの設定値に基づい
て前記レジスタ更新情報を前記記憶手段から取得するこ
とが望ましい。
【0007】更に、前記DMA手段は、前記レジスタ更
新情報をバーストリードで前記記憶手段から取得するこ
とが望ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施形態につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態
であるレジスタ更新システムの概略ブロック図、図2
(a)は従来技術におけるレジスタ更新処理の概要を説
明するための図、図2(b)は本実施形態のレジスタ更
新システムにおけるレジスタ更新処理の概要を説明する
ための図、図3は本実施形態のレジスタ更新システムに
おいてレジスタの設定を更新する処理を説明するための
図、図4はSDRAMに格納されたレジスタ更新情報を
説明するための図、図5はそのレジスタ更新情報を命令
セットバッファに格納する様子及びそのレジスタ更新情
報を実行する様子を説明するための図である。
【0009】本実施形態のレジスタ更新システムは、図
1に示すように、中央処理装置(CPU)10と、シス
テム内の特定の働きがあるカスタムICとしてのASI
C20と、記憶手段としてのSDRAM30と、システ
ム内のバスであるシステムバス40とを備える。このS
DRAM30には、CPU10及びASIC20からア
クセスが可能である。
【0010】ASIC20は、TOP ブロック21と、bl
ock ブロック22と、Memory controller ブロック23
と、ASIC内部のバスである内部バス24とを有す
る。TOP ブロック21、block ブロック22、Memory c
ontroller ブロック23はそれぞれ、ASIC内部にお
ける論理的な機能ブロックである。TOP ブロック21
は、主に、CPU10とのインターフェースをとる役割
を担っている。block ブロック22は、システム内の処
理を実行するASIC20の仕事のうち、その一部を担
っている一つの機能ブロックである。Memory controlle
r ブロック23は、ASIC20からSDRAM30を
DMA(Direct Memory Access)コントロールするDM
A機能を有する。また、各ブロックには、複数のレジス
タ(不図示)が設けられている。ここで、各レジスタに
は、システム内で固有のアドレスが与えられている。
【0011】これらの各部間では、図1に示される信号
の送受が行われ、当該信号によりデータ転送がコントロ
ールされている。各信号の内容は次のとおりである。す
なわち、「wpx」はCPUライト信号、「rpx」は
CPUリード信号である。「l wpx」はレジスタラ
イト信号、「l rpx」はレジスタリード信号、「l
adr」はレジスタのアドレス信号である。「adr
bus」はCPUアドレスバス信号、「databu
s」はCPUデータバス信号である。また、「bsx」
はCPUバスサイクルスタート信号、「rd wrx」
はCPUライト又はCPUリードを指定する信号、「c
pu cs」はCPU10がASIC20へのレジスタ
を選択する信号、そして、「control bus」
はASIC20がSDRAM30をコントロールするた
めの信号である。「cs block」はblock ブロッ
ク22のチップセレクト信号、「cs mcon」はMe
morycontroller ブロック23のチップセレクト信号で
ある。「data block in」はblock ブロッ
ク22に割り当てられるデータ信号、「data bl
ock out」はblock ブロック22からCPU10
に対して出力されるデータ信号であり、「data
con in」はMemory controller ブロック23に割
り当てられるデータ信号、「data mcon ou
t」はMemory controller ブロック23からCPU10
に対して出力されるデータ信号である。「dmabus
block」はMemory controller ブロック23とbl
ock ブロック22のDMAデータ送受信信号、「dma
bus top」はMemory controller ブロック23と
TOP ブロック21のDMAデータ送受信信号である。
【0012】SDRAM30には、ASIC20のレジ
スタ更新情報が格納されている。図4にレジスタ更新情
報の一例を示す。このレジスタ更新情報は、複数の命令
セットからなり、SDRAM30内のアドレス空間に連
続アドレスで格納されている。図4の例では、レジスタ
更新情報は、四つの命令セット,,,を有す
る。
【0013】各命令セットは、ASIC20に一度に設
定したいレジスタ設定内容を含むものであり、複数のAd
r データと、複数のDataデータとを有する。本実施形態
では、同じ数字(符号)が付与されたAdr データとData
データとをセットとして扱い、SDRAM30において
互いに隣接するアドレスに格納している。Adr データ
は、レジスタ設定内容を更新する際に、当該Adr データ
とセットとなるDataデータを格納すべきレジスタのアド
レスを示すものである。Dataデータはレジスタ設定の内
容を示すものである。
【0014】また、命令セットが格納されているSDR
AM30の開始アドレスを「スタートアドレス」、命令
セットに含まれるAdr データとDataデータとのセット数
のことを「命令セットサイズ」と称する。例えば、命令
セットについて、スタートアドレスは“0800 0000h”
であり、命令セットサイズは“3”である。また、命令
セットについて、スタートアドレスは“0800 0018h”
であり、命令セットサイズは“4”である。
【0015】TOP ブロック21には、図3に示すよう
に、スタートアドレス設定レジスタ(開始アドレス設定
レジスタ)21aと、命令セットサイズ設定レジスタ
(データサイズ設定レジスタ)21bと、命令セットバ
ッファ(レジスタ更新情報バッファ)21cとが設けら
れている。スタートアドレス設定レジスタ21aには、
CPU10から送られたスタートアドレスが設定され、
命令セットサイス設定レジスタ21bには、CPU10
から送られた命令セットサイズが設定される。TOPブロ
ック21は、これらのレジスタ21a,21bに設定さ
れた内容に基づいて、DMA機能によりSDRAM30
から命令セットを取得する。その取得した命令セット
は、命令セットバッファ21cに格納される。TOP ブロ
ック21は、命令セットバッファ21cに格納された命
令セットに基づいてASIC20内のレジスタを更新す
るレジスタ更新機能を有する。
【0016】次に、本実施形態のレジスタ更新システム
におけるレジスタ更新の動作について図2を用いて説明
する。ここでは、レジスタアクセスとして、主にライト
動作を行う場合について考えることにする。
【0017】従来技術におけるレジスタ更新の処理イメ
ージは、図2(a)に示すように、ASIC内部のレジ
スタ設定がCPUによってそれぞれ実行されるというイ
メージである。すなわち、アドレスの一つの番地へアク
セスする度に、CPUバスサイクルが1回消費するイメ
ージである。これに対して、本実施形態では、ASIC
20へのレジスタアクセス(主にライト)を、図2
(b)に示すように、ASIC20内のTOP ブロック2
1に行わせることにより、複数の異なる番地のレジスタ
をアクセスするときに、必ずしもその番地の数と同数回
のバスサイクルを消費せず、効率のよい、すなわちCP
U処理負担の軽い処理方法を実現する。
【0018】上述したように、TOP ブロック21には、
スタートアドレス設定レジスタ21aと、命令セットサ
イズ設定レジスタ21bとが設けてある(図3参照)。
そして、図4に示すように、SDRAM30のあるアド
レス空間の連続アドレスには、ASIC20に一度に設
定したいレジスタ設定内容を一つの命令セットとし、複
数の命令セットの集まりであるレジスタ更新情報が用意
されている。
【0019】図2(b)に示すように、まず、CPU1
0はTOP ブロック21にwpx信号を送り、CPU10
によるライト動作が行われると()、TOP ブロック2
1内のスタートアドレス設定レジスタ21a及び命令セ
ットサイズ設定レジスタ21bの値が更新される。次
に、TOP ブロック21は、Memory controller ブロック
23へDMA要求を出し()、Memory controller ブ
ロック23を介して、スタートアドレス設定レジスタ2
1aによって示唆されるアドレスから命令セットサイズ
設定レジスタ21bによって示唆されるデータ容量分だ
け、命令セットデータ(Adr データ、Dataデータ)をS
DRAM30から取得する()。ここで、スタートア
ドレス設定レジスタ21aに書き込まれている値は、図
4に示されるSDRAM空間のアドレスであって、かつ
当該命令セットのスタートアドレスである。
【0020】例えば、図4に示す命令セットを実行し
たいときには、CPU10は、命令セットサイズ設定レ
ジスタ21bに“4”を、スタートアドレス設定レジス
タに“0800 0018h”をライトする必要がある。また、図
4に示される四つの命令セット,,,をこの順
番で実行するときには、命令セット,,,の順
にスタートアドレス設定レジスタ21a及び命令セット
サイズ設定レジスタ21bに所定の値が設定される。こ
れにより、SDRAMアドレス“0800 0000h”からSD
RAMアドレス“0800 007Ch”までの各命令セットデー
タ(Adr データ、Dataデータ)が、SDRAMアドレス
“0800 0000h”から順番に連続アドレスでDMAによっ
てTOP ブロック21の命令セットバッファ21cに転送
される。そのときの様子を示したイメージ図が図5であ
る。
【0021】DMAによって命令セットバッファ21c
に命令セット,,,が転送されるときのイメー
ジは、図5に示されるように、Adr データから順番に
命令セットバッファ21cの下からデータが入ってくる
イメージである。一方、レジスタ設定を更新するときの
イメージは、TOP ブロック21が命令セットバッファ2
1cに格納された各命令セットデータを上から順番に実
行していくイメージである。このため、Adr データ、
Adr データ、Adr データ、・・・ によって示唆される
アドレスを含むアドレス領域が割り当てられているAS
IC20内のブロックに対するチップセレクト信号は、
命令セットバッファ21cの最上位のAdr データに対応
してアクティブになる。例えば、命令セットバッファ2
1cの最上位のAdr データがMemory controller ブロッ
ク23を示唆するものであるときには、TOP ブロック2
1はcs mcon信号をアクティブにする。そして、
TOP ブロック21は、l wpx信号を各ブロックに対
して出力し、命令セットバッファ21cの最上位のData
データを、命令セットバッファ21cの最上位のAdr デ
ータによって示唆されるMemory controller ブロック2
3のレジスタにライトする(図2(b)における)。
リードの場合もあるが、ここではライト処理の場合を説
明した。このようにしてTOP ブロック21は命令セット
バッファ21cに格納されている各命令セットデータを
上から順番に実行していく。
【0022】尚、本実施形態では、「命令セットデータ
“A”を実行する」とは、「命令セットバッファ21c
に格納されるAdr “A”データによって示唆されるアド
レスに、Data“A”データによって示唆されるデータを
ライトする、もしくは当該アドレスによって示唆される
レジスタをリードする」ということを意味するものとす
る。リードするかライトするかは図1に示されるrd
wrx信号によって選択される。ここでは、rd wr
x信号がハイの時にはリード、rd wrx信号がロー
の時にはライト、ということにしておく。後述するが、
TOP ブロック21は、rd wrx信号をある特殊な場
合にしか考慮せず、それ以外の場合は命令セットデータ
の実行をすべてライトであるとみなして処理する。ま
た、本実施形態では、Adr “A”データ及びData“A”
データはセットとして扱われており、SDRAM30で
は互いに隣接するアドレスに格納され、命令セットバッ
ファ21cでは、Adr “A”データの直下にData“A”
データが格納されるイメージである。
【0023】また、本実施形態では、命令セットバッフ
ァ21cに格納される命令セットデータはSDRAM3
0からDMAによって取得されるものだけではない。C
PU10からASIC20のあるレジスタを直接ライ
ト、またはリードするときには、当該処理命令(命令セ
ットデータ)が命令セットバッファ21cの最上部に入
る。図6に命令セットバッファ21cにCPU10から
の処理命令が格納される様子を示す。最初に図5に示す
ように命令セットバッファ21cの最上部にAdrデー
タが格納されているとする。このとき、CPU10から
の処理命令があると、図6に示すように、当該処理命
令、例えばAdr (17)データ及びData(17)データは、Adr
データの上側に格納される。
【0024】このように、命令セットバッファ21cに
命令セットデータを格納する方法は二つある。第一の方
法は、TOP ブロック21がDMAによりSDRAM30
内の命令セットデータを命令セットバッファ21cに格
納する方法である。以下、この第一の方法で格納された
命令セットデータを「DMA命令セットデータ」と称す
ることにする。第二の方法は、CPU10がTOP ブロッ
ク21内の命令セットバッファ21cに直接、命令セッ
トデータを格納する方法である。以下、この第二の方法
で格納された命令セットデータを「CPU命令セットデ
ータ」と称することにする。また、前述した、TOP ブロ
ック21がrd wrx信号を見て、当該命令セットが
ライト命令なのかリード命令なのかを判断するのは、C
PU命令セットデータを実行するときのみである。DM
A命令セットデータを実行する場合は、すべての命令セ
ットデータがライト命令であるとみなされて、実行され
る。
【0025】本実施形態のレジスタ更新システムでは、
例えば図4に示される命令セットを実行するのに、従
来であれば4回のCPUバスサイクルが必要であるとこ
ろを、2回のCPUバスサイクル(スタートアドレス設
定レジスタ、命令セットサイズ設定レジスタ)で実現す
ることが可能であり、CPUの処理負担が軽減する。し
かも、DMAデータ転送により高速なデータ転送が可能
であるので、adrbus、databusなどのデー
タ転送に関わるバスの占有率が低く、システム全体のパ
フォーマンスが向上する。特に、DMA転送の連続アド
レスリードなどをSDRAMのバーストリードで行うこ
とが望ましい。これにより、データリードを高速に行う
ことが可能であり、より良い処理のパフォーマンスが実
現可能である。
【0026】次に、TOP ブロック21の動作について状
態遷移図を用いて説明する。図7はTOP ブロック21の
動作状態についての状態遷移図である。図7において、
「INIT」,「S1」,「S2」,「S3」がTOP ブ
ロック21の各動作状態を表している。「INIT」は
初期状態である。「INIT」から出ている矢印上に示
された条件(,,)を満たしたときに、TOP ブロ
ック21の動作状態は、「INIT」状態から当該矢印
の先にある状態(S1,S2,S3)に遷移する。その
遷移の際、所定の処理(ACT ,ACT ,AC
)が実行される。例えば、遷移条件のCPUラ
イト、リードがあったときには、TOP ブロック21はA
CT を実行する。
【0027】また、矢印上の条件,,は遷移のプ
ライオリティを示しており、同時に複数の条件を満たす
ときには数字の若い方の状態に遷移することを意味して
いる。例えば、TOP ブロック21の動作状態が「INI
T」の状態にある場合、命令セットバッファ21cに命
令セットデータがあるときには、の遷移条件を満たす
ことになり、状態が「INIT」から「S3」に遷移
し、ACT が実行されることになる。しかし、TOP
ブロック21の動作状態が「INIT」の状態にある場
合に、の遷移条件を満たすと共に、例えばさらにの
遷移条件を満たすときには、状態は「S1」に遷移し、
ACT が実行されることになる。の遷移条件が最
も優先順位の高いものになるように遷移のプライオリテ
ィを設定したことにより、CPUライト、リードが従来
技術と同様に実行可能である。つまり、との遷移条
件を両方とも満たす場合には、DMA命令セットデータ
(ACT で取得)よりもCPU命令セットデータ
(ACT で取得)のほうが実行のプライオリティが
高いために、まず、遷移条件の「CPUライト、リー
ド」によって状態が「S1」に遷移し、当該命令セット
データがCPU命令セットデータとして命令セットバッ
ファ21cに格納された後(ACT )、状態が「S
1」から「INIT」に戻る。次に、遷移条件によっ
て状態が「S3」に遷移し、当該CPU命令セットデー
タが実行されるのである。そして、ACT で実行され
たCPU命令セットデータは、ACT で命令セット
バッファ21cから削除され、状態は「INIT」に戻
る。
【0028】また、CPU10がTOP ブロック21のス
タートアドレス設定レジスタ21aの値を更新したとき
には(遷移条件)、ACT が実行される。すなわ
ち、SDRAM30から命令セットデータを、DMAに
よって命令セットサイズ設定レジスタ21bによって示
唆されるサイズ分だけ連続アドレスでリードし、当該命
令セットデータを命令セットバッファ21cに格納す
る。ここで、ACT の処理の際には、データをSD
RAM30からバーストリードで取得することが望まし
い。バーストリードにすることで、SDRAMアクセス
時間が短縮され、バスがその分開放されるからである。
【0029】次に、図7におけるACT 及びACT
の処理について詳しく説明する。図8はACT
及びACT の処理を実行する際の各信号のタイミン
グチャートである。
【0030】図8では、最初のbsx信号の立下りがC
PUライトサイクルを示し、次のbsx信号の立下りが
CPUリードサイクルを示している。最初のbsx信号
の立下がり時にはrd wrx信号がローであり、次の
bsx信号の立下り時にはrd wrx信号がハイだか
らである。TOP ブロック21は遷移条件としてbsx
信号の立下りをトリガーしており、bsx信号がアサー
トされると、adrbus信号をAdr データとして、d
atabus信号をDataデータとして命令セットバッフ
ァ21cの最上部に格納する(ACT )。すなわ
ち、CPU命令セットデータはbsx信号をストローブ
信号として命令セットバッファ21cの最上部に格納さ
れる。これに対し、DMA命令セットデータはSDRA
M30からDMAによって取得され、命令セットバッフ
ァ21cの最下部から順番に格納される。TOP ブロック
21は、命令セットバッファ21cに格納された命令セ
ットデータ、すなわちAdr データとDataデータを、命令
セットバッファ21cの最上部から順番に実行していく
ことは前述のとおりである。特に、CPU命令セットデ
ータの実行はCPUバスサイクルにシンクロさせなけれ
ばならないので、CPU命令セットデータは命令セット
バッファ21cの最上部に格納されるのである。
【0031】ACT において各命令セットデータが
実行されるときには、TOP ブロック21は、命令セット
バッファ21cの最上部にあるAdr データをl adr
信号として出力し、そのAdr データとセットとなるData
データをdata block in(data mc
on in)信号として出力する。その出力のタイミン
グは、DMA命令セットデータの実行時には任意である
が、CPU命令セットデータの実行時にあってはCPU
バスサイクルにシンクロさせなければならないので、b
sx信号アサートから1クロック後が望ましいであろ
う。同様に、cs block(cs mcon)信号に
ついても、その出力のタイミングは、DMA命令セット
データを実行するときには任意であるが、CPU命令セ
ットデータの実行時にあってはbsx信号立下りの1ク
ロック後に出力される。説明するまでもないが、cs
block(cs mcon)信号は、block ブロック
22(Memory controller ブロック23)のチップセレ
クト信号であるので、adrbus信号がblock ブロッ
ク22(Memory controller ブロック23)のアドレス
を示唆するときに出力される。
【0032】l wpx信号、l rpx信号はそれぞ
れ、ASIC20のレジスタ書き込み用のライト信号、
読み出し用のリード信号であり、TOP ブロック21が命
令セットを実行するときに生成する。CPU命令セット
データの実行時には、wpx=l wpx、rpx=l
rpxである。l wpx信号又はl rpx信号の
出力タイミングは、DMA命令セットデータの実行時に
は、cs block(cs mcon)信号の立下り
から1クロック後にアサートされるのが望ましい。l
wpx信号が立下ったときに、data block
in(data mcon in)信号のデータがl
dr信号によって示唆される当該ブロックのレジスタに
ライトされる。また、l rpx信号が立下ったとき
に、l adr信号によって示唆されるレジスタがリード
され、リードされたデータがdata block
ut(data mcon out)信号に出力され
る。data block out(data mco
out)信号が出力されるタイミングは、l rp
x信号の立下りの検知時と同時である。
【0033】本実施形態のレジスタ更新システムでは、
ASIC内の、アドレスの異なる複数のレジスタの設定
を更新するときに、ASICのMemory controller ブロ
ックが、SDRAMからレジスタ更新情報をDMAによ
り取得し、ASICのTOP ブロックが、その取得された
レジスタ更新情報に基づいて、自らASIC内のレジス
タの設定を更新することにより、CPUの負担を軽減
し、比較的安価で処理速度の遅いCPUを用いた場合で
も、システムに仕事を実行させるときに高速な処理を実
現することができる。
【0034】尚、本発明は上記の実施形態に限定される
ものではなく、その要旨の範囲内において種々の変形が
可能である。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明のレジスタ更
新システムによれば、カスタムIC内の、アドレスの異
なる複数のレジスタの設定を更新するときに、カスタム
ICのDMA手段が、記憶手段からレジスタ更新情報を
DMAにより取得し、カスタムICのレジスタ更新手段
が、DMA手段で取得されたレジスタ更新情報に基づい
て、自らカスタムIC内のレジスタの設定を更新するこ
とにより、中央処理装置の負担を軽減し、比較的安価で
処理速度の遅い中央処理装置を用いた場合でも、システ
ムに仕事を実行させるときに高速な処理を実現すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるレジスタ更新システ
ムの概略ブロック図である。
【図2】(a)は従来技術におけるレジスタ更新処理の
概要を説明するための図、(b)は本実施形態のレジス
タ更新システムにおけるレジスタ更新処理の概要を説明
するための図である。
【図3】本実施形態のレジスタ更新システムにおいてレ
ジスタの設定を更新する処理を説明するための図であ
る。
【図4】SDRAMに格納されたレジスタ更新情報を説
明するための図である。
【図5】そのレジスタ更新情報を命令セットバッファに
格納する様子及びそのレジスタ更新情報を実行する様子
を説明するための図である。
【図6】命令セットバッファにCPUからの処理命令が
格納される様子を説明するための図である。
【図7】TOP ブロックの動作状態についての状態遷移図
である。
【図8】CPU命令セットデータを命令セットバッファ
にライトする際及び命令セットデータを実行する際の各
信号のタイミングチャートである。
【符号の説明】
10・・・ CPU、20・・・ ASIC、21・・・ TOP ブロ
ック、21a・・・ スタートアドレス設定レジスタ、21
b・・・ 命令セットサイズ設定レジスタ、21c・・・ 命令
セットバッファ、22・・・ block ブロック、23・・・ Me
mory controller ブロック、24・・・ 内部バス、30・・
・ SDRAM、40・・・ システムバス

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央処理装置と、固有のアドレスが与え
    られている複数のレジスタを有するカスタムICと、前
    記中央処理装置及び前記カスタムICからアクセスが可
    能な記憶手段とを備えるレジスタ更新システムであっ
    て、 前記記憶手段には、レジスタのアドレスと当該レジスタ
    に対する設定内容とを含むレジスタ更新情報が格納され
    ており、 前記カスタムICは、 前記記憶手段に格納されている前記レジスタ更新情報を
    DMAにより取得するDMA手段と、 前記DMA手段によって取得された前記レジスタ更新情
    報を格納するレジスタ更新情報バッファと、 前記レジスタ更新情報バッファに格納された前記レジス
    タ更新情報に基づいてレジスタの設定を更新するレジス
    タ更新手段と、 を備えることを特徴とするレジスタ更新システム。
  2. 【請求項2】 前記レジスタ更新情報は前記記憶手段の
    アドレス空間に連続アドレスで格納されており、前記カ
    スタムICは、前記DMA手段によって取得すべき前記
    レジスタ更新情報の開始アドレスを設定する開始アドレ
    ス設定レジスタと、当該レジスタ更新情報のデータサイ
    ズを設定するデータサイズ設定レジスタとを有し、且
    つ、前記DMA手段は、前記開始アドレス設定レジスタ
    及び前記データサイズ設定レジスタの設定値に基づいて
    前記レジスタ更新情報を前記記憶手段から取得すること
    を特徴とする請求項1記載のレジスタ更新システム。
  3. 【請求項3】 前記DMA手段は、前記レジスタ更新情
    報をバーストリードで前記記憶手段から取得することを
    特徴とする請求項2記載のレジスタ更新システム。
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