JP2002278824A - アクセス制御方法及びアクセス制御装置、プリンタシステム、並びにコンピュータが読出し可能なプログラムを格納した記憶媒体 - Google Patents

アクセス制御方法及びアクセス制御装置、プリンタシステム、並びにコンピュータが読出し可能なプログラムを格納した記憶媒体

Info

Publication number
JP2002278824A
JP2002278824A JP2001080331A JP2001080331A JP2002278824A JP 2002278824 A JP2002278824 A JP 2002278824A JP 2001080331 A JP2001080331 A JP 2001080331A JP 2001080331 A JP2001080331 A JP 2001080331A JP 2002278824 A JP2002278824 A JP 2002278824A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
access
memory
access control
function
prom
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001080331A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasutetsu Orii
康哲 折井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2001080331A priority Critical patent/JP2002278824A/ja
Publication of JP2002278824A publication Critical patent/JP2002278824A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Record Information Processing For Printing (AREA)
  • Memory System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】複数のメモリにアクセスする場合であっても、
メモリにアクセスする期間を大きく増加させることな
く、効率よくメモリアクセス制御を行うことができる技
術を提供する。 【解決手段】メモリに対しアクセス指示を行うととも
に、独立して制御されるタイマー手段の出力結果に基づ
き、該メモリのアクセス完了予測タイムを設定する第1
工程と、前記アクセス完了予測タイムに基づき、各メモ
リに対しアクセス可否の判断を順次行う第2工程とを備
える。前記第2工程においてアクセス可と判断した場合
に、前記第2工程を中断して該アクセス可と判断したメ
モリについて第1工程を実施し、第1工程の終了後に前
記第2工程に戻るように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メモリに対するア
クセス制御技術に関し、特に、例えばプリンタシステム
等において、該システムに実装される複数のメモリに対
して効率よくアクセスするための制御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、多くの電子機器、例えばパーソナ
ルコンピュータ等のデータ処理装置や、デジタルカメ
ラ、電子ゲーム機等において、フラッシュメモリやEE
PROMといったPROM(Programmable Read-Only M
emory)が広く使用されている。PROMは、データ保
持に電源が不要という不揮発性と、メモリの内容を電気
的に書き込みすることができるという性質を備えてお
り、システムのレジストリ情報などを記憶しておくため
に使用される場合が多い。
【0003】このようなPROMはプリンタシステムに
おいても使用されている。例えば、インクの消費量(又
は残量)やクリーニング時期をPROMに記憶しておく
ことにより、ユーザに対してカートリッジの交換時期や
クリーニング時期を通知するといった機能を実現するこ
とができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】PROMはRAMに比
較するとアクセスに時間を要するため、通常のシステム
では、電源ON時にPROMから記憶内容を読み出して
RAM上のバックアップ領域に格納し、システム動作中
はかかるバックアップ領域を参照して必要な情報を取得
・更新するように構成されている。そして、電源OFF
時に、前記バックアップ領域の記憶内容をPROMに対
して書き込むことにより、PROMの記憶内容を更新す
る。
【0005】ここで、図6を参照して、書き込み動作に
利用することができる期間(以下、「PROMアクセス
可能期間」と呼ぶ。)について説明する。まず主電源ス
イッチをOFFすることにより(図6(a))、主電源
パワーが動作時の電圧(例えば42v)から0vへ向け
て減衰していく(図6(b))。一方、PROMへの書
き込みに用いられるロジック電源のスイッチは、前記主
電源パワーが所定の値(例えば15v)以下となった時
点でOFFとなるように設定されている(図6
(c))。従って、PROMへの書き込み動作は、電源
スイッチがOFFとなるタイミング100からロジック
電源スイッチがOFFとなるタイミング101までの間
に実行される。すなわち、図においてTで示される期間
がPROMアクセス可能期間となる。
【0006】ところで、従来においては、複数のPRO
Mに対しシリアルインターフェースにより書き込みを行
う場合、一つのPROMに対し書き込み指示をだし、か
かるPROMの書き込み完了を待った後、次のPROM
に書き込み指示を出す、というシーケンシャルな制御方
法を採用している。そのため、T≧Σ(各PROMに対
する書き込み時間)という関係を満たすように、PRO
Mアクセス可能期間Tを設定する必要があった。
【0007】上記関係からわかるように、従来の制御方
法のもとでは、実装するPROMの数が増えると、それ
に応じてPROMアクセス可能期間Tも長く確保しなけ
ればならないという問題が生じる。
【0008】更に、このような従来の制御方法はコスト
的にも問題が生じる。PROMアクセス可能期間Tは、
主電源パワーの減衰スピード、すなわち電源回路に組み
込まれているコンデンサの容量に依存するため、PRO
Mアクセス可能期間Tを長く確保するためには、コスト
の高い大容量のコンデンサを用いなければならないから
である。
【0009】特にプリンタシステムでは、インクカート
リッジごとにPROMを実装し、インク残量等を記憶し
ておくなど、多数のPROMを実装する構成が考えられ
るため、上記問題の影響は大きい。
【0010】そこで、本発明は、複数のメモリ(PRO
M)にアクセスする場合に、アクセスに要する期間を大
きく増加させることなく、効率よくメモリアクセス制御
を行うことができる技術を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のアクセス制御方
法は、複数のメモリに対するアクセス制御方法であっ
て、メモリに対しアクセス指示を行うとともに、独立し
て制御されるタイマー手段の出力結果に基づき、該メモ
リのアクセス完了予測タイムを設定する第1工程と、前
記アクセス完了予測タイムに基づき、各メモリに対しア
クセス可否の判断を順次行う第2工程とを備えており、
前記第2工程においてアクセス可と判断した場合に、前
記第2工程を中断して該アクセス可と判断したメモリに
ついて前記第1工程を実施し、前記第1工程の終了後に
前記第2工程に戻ることを特徴とする。
【0012】また、本発明のアクセス制御方法は、複数
のメモリに対するアクセス制御方法であって、各メモリ
は、少なくとも2つ以上あるメモリグループのいずれか
に分類されており、メモリグループにアクセス指示を行
うとともに、(メモリのアクセス制御とは)独立して制
御されるタイマー手段の出力結果に基づき、該メモリグ
ループのアクセス完了予測タイムを設定する第1工程
と、前記アクセス完了予測タイムに基づき、各メモリグ
ループに対しアクセス可否の判断を順次行う第2工程と
を備えており、前記第2工程においてアクセス可と判断
した場合、前記第2工程を中断して該アクセス可と判断
したメモリグループについて前記第1工程を実施し、前
記第1工程の終了後に前記第2工程に戻ることを特徴と
する。
【0013】前記複数のメモリは、EEPROM又はフ
ラッシュメモリの少なくともいずれかのPROMタイプ
のメモリであることが望ましい。
【0014】本発明のアクセス制御方法は、好適には、
プリンタ本体にインクカートリッジを組み合わせて使用
するプリンタシステムにおいて実装される、複数のメモ
リに対して適用される。この場合、前記複数のメモリの
うち、少なくとも一つはプリンタ本体に実装されてお
り、少なくとも一つはインクカートリッジに実装されて
いることが望ましい。更に、前記メモリには、少なくと
もインクカートリッジのインク消費量又は残量の情報が
記憶されていることが望ましい。
【0015】本発明のアクセス制御方法は、コンピュー
タにより実施することができるが、そのためのコンピュ
ータプログラムは、CD−ROM、磁気ディスク、半導
体メモリ及び通信ネットワークなどの各種の媒体を通じ
てコンピュータにインストールまたはロードすることが
できる。
【0016】本発明のアクセス制御装置は、複数のメモ
リに対するアクセス制御装置であって、メモリにアクセ
ス指示を行うとともに、当該アクセス制御装置とは独立
して制御されるタイマー手段の出力結果に基づき、該メ
モリのアクセス完了予測タイムを設定する第1機能と、
前記アクセス完了予測タイムに基づき、各メモリに対し
アクセス可否の判断を順次行う第2機能とを備え、前記
第2機能の実行時においてアクセス可と判断した場合
に、前記第2機能の実行を中断して該アクセス可と判断
したメモリについて前記第1機能を実行し、前記第1機
能の実行終了後に前記第2機能を再び実行することを特
徴とする。
【0017】また、本発明のアクセス制御装置は、複数
のメモリに対するアクセス制御装置であって、各メモリ
は、少なくとも2つ以上あるメモリグループのいずれか
に分類されており、メモリグループにアクセス指示を行
うとともに、当該アクセス制御装置とは独立して制御さ
れるタイマー手段の出力結果に基づき、該メモリグルー
プのアクセス完了予測タイムを設定する第1機能と、前
記アクセス完了予測タイムに基づき、各メモリグループ
に対しアクセス可否の判断を順次行う第2機能とを備
え、 前記第2機能の実行時においてアクセス可と判断
した場合に、前記第2機能の実行を中断して該アクセス
可と判断したメモリグループについて前記第1機能を実
行し、前記第1機能の実行終了後に前記第2機能を再び
実行することを特徴とする。
【0018】前記複数のメモリは、EEPROM又はフ
ラッシュメモリの少なくともいずれかのPROMタイプ
のメモリを含むことが望ましい。
【0019】本発明のプリンタシステムは、本発明のア
クセス制御装置を備えていることを特徴とする。
【0020】また、本発明のプリンタシステムは、プリ
ンタ本体にインクカートリッジを組み合わせて使用する
プリンタシステムであって、前記プリンタ本体は、本発
明のアクセス制御装置と、前記複数のメモリのうち少な
くとも一つのメモリと、前記タイマー手段とを備えてお
り、前記インクカートリッジは、前記複数のメモリのう
ち少なくとも一つのメモリを備えていることを特徴とす
る。
【0021】本発明のプリンタシステムにおいて、前記
メモリには、少なくともインクカートリッジのインク消
費量又は残量の情報が記憶されていることが望ましい。
【0022】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図面を参照し
て本発明の第1の実施の形態を説明する。図1は、本実
施形態のプリンタ装置1のハードウェア構成を表すブロ
ック図である。プリンタ装置1は、用紙をプリンタ装置
内に供給する給紙フィーダ10、印字を行なう印刷エン
ジン11、及び用紙をプリンタ機外に排出する排紙フィ
ーダ12等により動力機構部2が構成されている。印刷
エンジン11のキャリッジ(図示せず)には、例えば黒
(Bk)のインクカートリッジ5が装着されている。
【0023】これら動力機構部2を制御するのは、CP
U(プロセッサ)13、ROM14、RAM15、通信
インタフェース16等からなるプリンタ制御部3であ
る。CPU13は、内部バスを介して各手段14〜16
にアクセス可能に構成されており、ホスト装置4から通
信インタフェース16を介して送られてくる印刷データ
に従い、動力機構部2を制御して実際に印字動作を行な
わせる。
【0024】動力機構部2、プリンタ制御部部3の構成
・動作は原則として従来のプリンタ装置の構成・動作と
同様である。ただし、本プリンタ装置1では、プリンタ
制御部3がI/O手段17とタイマー手段18を備えて
いる。また、プリンタ制御部3及びインクカートリッジ
5には、それぞれPROM20、PROM21が実装さ
れている。
【0025】I/O手段17は、CPU13がPROM
20、PROM21に対してアクセスする場合における
インターフェースであり、通常のシリアルインターフェ
ースとして構成することができる。
【0026】タイマー手段18は、クロック発振器等に
基づきCPU13とは独立してタイムカウントを行う機
能を備えており、通常のタイマー回路を用いて構成する
ことができる。CPU13は、タイマー手段18にアク
セスし、タイムカウント値を取得することができる。
【0027】PROM20、21は、例えばEEPRO
M、フラッシュメモリなどのPROMである。これらP
ROM20、21には、インクカートリッジ5に関する
カートリッジ関連情報(例えば、インク消費量、前回の
クリーニング時期など)が、それぞれ記憶されている。
【0028】ここで、2つのPROM20、21のスペ
ック(記憶容量、アクセス単位、アクセスに要する時間
など)は設計に応じて決定することができる。ただし、
インクカートリッジはプリンタ装置自体と比較して安価
に量産されるものであることから、インクカートリッジ
に実装されるPROM21は、プリンタ装置に実装され
るPROM20よりも低価格・低容量のPROMを用い
ることが望ましい。
【0029】そこで、以降の説明では、PROM21が
PROM20よりも低容量であることを前提とし、同一
のデータについて、PROM20には例えば24ビット
長ので、PROM21には例えば8ビット長(24ビッ
ト長の上位8ビット)で記憶するものとする。
【0030】CPU13は、PROM20、21に対し
て、I/O手段17を介してアクセス可能に構成されて
いる。また、RAM15には、プリンタ制御のために使
用される領域等に加え、PROM20、21のためのバ
ックアップ領域30、31が設定されている。
【0031】以下に、CPU13が実行するPROM2
0、21に対するアクセス制御処理について説明する。
なお、各ステップは処理内容に矛盾を生じない範囲で任
意に順番を変更して実行することができる。
【0032】(アクセス制御処理の全体概要)最初に、
図2を参照して、PROM20、21に対するアクセス
制御処理の全体概要を説明する。
【0033】CPU13は、プリンタ装置の電源スイッ
チがONされた場合、I/O手段17を介してPROM
20、21からそれぞれカートリッジ関連情報を読み出
し、バックアップ領域30、31に書き込む(S10
0)。
【0034】次に、CPU13は、カートリッジ関連情
報の各データごとに、バックアップ領域30に書き込ま
れたデータの上位8ビットと、バックアップ領域31に
書き込まれたデータとを比較する(S101)。
【0035】ここで、PROM20、21には、後述す
る書き込み制御処理により、同一のカートリッジ関連情
報が書き込まれるため、原則としてバックアップ領域3
0、31の記憶内容も一致するはずである。逆に一致し
ない場合は、インクカートリッジ5(すなわちPROM
21)が別のものに交換されたためであると考えること
ができる。
【0036】上記考えに基づき、本実施形態では、バッ
クアップ領域30、31の記憶内容が一致する場合、イ
ンクカートリッジは前回の電源OFF時以降に交換され
ていないと判断し、より精度の高い24ビット長データ
(PROM20に記憶されていたカートリッジ関連情
報)を参照すべく、バックアップ領域30を参照対象と
して選択する(S102)。
【0037】一方、バックアップ領域20、21の記憶
内容が一致しない場合、インクカートリッジが前回の電
源OFF時以降に交換されている判断し、交換後のイン
クカートリッジの情報(PROM21に記憶されていた
カートリッジ関連情報)を参照すべく、バックアップ領
域31を参照対象として選択する(S103)。
【0038】CPU13は、ホスト装置4から通信イン
タフェース16を介して制御コマンド、印刷データ等を
受け取り、印刷制御処理(制御コマンド解析処理、印刷
ジョブ制御処理、印刷エンジン制御処理等)を実行す
る。そして、動力機構部2において算出されるインク消
費量等に基づき、参照対象として選択したバックアップ
領域の記憶内容を更新する(S104)。
【0039】CPU13は、プリンタ装置1の電源スイ
ッチがOFFされた場合、PROMアクセス可能期間T
を利用して、参照対象として選択したバックアップ領域
に記憶されるカートリッジ関連情報に基づき、I/O手
段17を介してPROM20、21に書き込み指示情報
を出力する(S105:書き込み制御処理)。書き込み
指示情報(アクセス指示情報)は、例えば、書き込み指
示であることを示す命令コード、PROMにおける書き
込み先アドレス、カートリッジ関連情報に含まれるデー
タ、を含んで構成される。
【0040】この後、PROMアクセス可能期間Tが経
過した時点でロジック電源がOFFとなり、次いで主電
源がOFFとなることで、プリンタ装置1は電気的に停
止する。
【0041】(書き込み制御処理)次に、図3を参照し
て、上記S105の書き込み制御処理について詳細に説
明する。図に示すように、書き込み制御処理は、初期設
定処理、アクセス判断処理、書き込み指示出力処理を含
んで構成される。
【0042】(初期設定処理)まず、CPU13は初期
設定処理を実行する(S200〜S201)。具体的に
は、PROM20に対応する書き込み完了チェック変数
TUP0、PROM21に対応する書き込み完了チェッ
ク変数TUP1に、初期値として0以下の値をセットす
る(S200)。また、PROM20に対する書き込み
指示回数変数N0、PROM21に対する書き込み指示
回数変数N1に、それぞれ(PROMに書き込むカート
リッジ関連情報の全データ長/PROMのアクセス単
位)をセットする(S201)。
【0043】(アクセス判断処理)次に、CPU13は
アクセス判断処理(S202〜S204)を実行する。
最初に、PROMに対する書き込みが全て終了している
かどうかを判断する(S202)。具体的には、N0=
N1=0となる場合に書き込みが全て完了していると判
断し、その場合は、アクセス判断処理を終了する(S2
02:YES)。
【0044】一方、N0、N1のいずれかが0でない場
合は、PROM20に対してアクセス可能かどうかを判
断する(S203)。具体的には、タイマー手段18に
アクセスしてタイマーカウント値を取得し、(N0≠
0)かつ(タイマーカウント値>TUP0)となる場合
に、PROM20に対してアクセス可能と判断する。ア
クセス可能と判断した場合、アクセス判断処理を中断
し、PROM20を対象としてアクセス指示処理に移行
する(S203:YES)。
【0045】一方、PROM20に対してアクセス可能
でないと判断した場合は、PROM21に対してアクセ
ス可能かどうかを判断する(S204)。具体的には、
タイマー手段8にアクセスしてタイマーカウント値を取
得し、(N1≠0)かつ(タイマーカウント値>TUP
1)となる場合に、PROM21に対してアクセス可能
と判断する。アクセス可能と判断した場合、アクセス判
断処理を中断し、PROM21を対象としてアクセス指
示処理に移行する(S204:YES)。
【0046】一方、PROM21に対してアクセス可能
でないと判断した場合は、S202に戻る。
【0047】(アクセス指示処理)S203、S204
において各PROMに対してアクセス可能と判断した場
合、CPU13は、アクセス判断処理を中断して(すな
わちアクセス判断処理とは排他的に)、アクセス指示処
理(S300〜S302)を実行する。
【0048】PROM20を対象とする場合を例に説明
すると、まず参照対象として選択したバックアップ領域
からカートリッジ関連情報をアクセス単位分だけ読み出
し、I/O手段17を介してPROM20に対して書き
込み指示情報を出力する(S300)。
【0049】そして、タイマー手段18にアクセスして
タイマーカウント値を取得し、変数TUP0に(タイマ
ーカウント値+時間X)をセットする(S301)。こ
こで、時間Xは、PROM20に対して書き込み指示情
報を出力した後、PROM20からアクセス完了信号が
出力されるまでに要する時間である。これにより、変数
TUP0には、書き込みが完了する時刻の予測値(書き
込み完了予測タイム)が格納されることになる。
【0050】次に、変数N0から1を減算し(S30
2)、その後、アクセス判断処理の中断時点(又はアク
セス判断処理のS203)に戻る。なお、PROM21
を対象とする場合も原則として同様に構成することがで
きる。
【0051】(従来のアクセス制御方法と比較)ここ
で、PROM20は8ビット単位でアクセス可能であ
り、PROM20に関する前記時間Xは10msである
とする。一方、PROM21は1ビット単位でアクセス
可能であり、PROM21に関する前記時間Xは3ms
であるとする。また、PROM20に書き込むカートリ
ッジ関連情報の全データ長は24ビット、PROM21
は8ビットであるとする。
【0052】かかる条件のもとで、従来のアクセス制御
方法と本発明のアクセス制御方法を以下に比較する。
【0053】従来のシーケンシャルなアクセス制御方法
では、PROM20に対する書き込みが完了してから、
PROM21に対して書き込みを行うこととなるため、
書き込み指示情報を出力するタイミングは図4(a)に
示すようになる。図において、白丸がPROM20へ書
き込み情報を出力するタイミングを、黒丸がPROM2
1へ書き込み情報を出力するタイミングを表す。
【0054】この場合の全書き込み時間tは、PROM
20に対する書き込み指示回数×PROM20の時間X
+PROM21に対する書き込み指示回数×PROM2
1の時間Xで与えられ、約54(=(24/8)×10
+(8/1)×3)[ms]となる。ただし、書き込み
指示情報の出力に要する時間はマイクロ秒オーダであ
り、時間Xに比較し十分に短いため、上記計算では考慮
していない。
【0055】従って、従来のシーケンシャルなアクセス
制御方法では、PROMアクセス可能期間Tとして54
ms以上の期間を確保する必要がある。
【0056】一方、本発明のアクセス制御方法では、ア
クセス判断処理とアクセス指示処理を分離し、両処理を
切り替えて実行する構成を取ることにより、一つのPR
OMに対してアクセス指示を出力した後、そのPROM
からのアクセス完了信号を待つことなく、他のPROM
に対してアクセス指示を行うことが可能となる。その結
果、書き込み指示情報を出力するタイミングに関し、図
4(b)に示すように実質的に並列化を図ることができ
る。
【0057】この場合の全書き込み時間tは、図に示す
ように、ほぼPROM20に対する書き込み時間のみに
よって決まり、約30(=(24/8)×10)[m
s]となる。
【0058】従って、本発明のアクセス制御方法では、
PROMアクセス可能期間Tとして約30ms程度を確
保すればよく、従来のアクセス制御方法と比較して大幅
に短縮することができる。
【0059】(変形例)次に、第1実施形態の変形例を
説明する。図5は、本変形例のプリンタ装置10のハー
ドウェア構成を表すブロック図である。本変形例は、第
1実施形態と同様の構成を備えるが、印刷エンジン11
のキャリッジ(図示せず)に、黒(Bk)のインクカー
トリッジ5、シアン、マゼンタ、イエロー3色(CM
Y)のインクカートリッジ6が装着されており、各カー
トリッジ5、6には、PROM210、PROM211
が実装されている点で異なる。
【0060】ここで、PROM30には、インクカート
リッジ5及び6に関するカートリッジ関連情報が記憶さ
れている。一方、PROM210にはインクカートリッ
ジ5に関するカートリッジ関連情報が、PROM211
にはインクカートリッジ6に関するカートリッジ関連情
報が記憶されている。
【0061】本変形例では、PROM20はメモリグル
ープ20’を、PROM210及び211はメモリグル
ープ21’を構成する。本変形例のアクセス制御処理で
は、アクセス可能かどうかの判断はメモリグループ単位
で実行される。すなわち、第1実施形態のアクセス制御
処理において、PROM20をメモリグループ20’
に、PROM21をメモリグループ21’と置き換える
ことにより、本変形例におけるアクセス制御処理を実現
することができる。ただし、メモリグループ21’に対
してアクセス指示を行う場合は、PROM210又は2
11を指定する情報をアクセス指示情報に含めておく必
要がある。なお、メモリグループ内の各PROMに対し
ては、PROM210にする書き込みが完了してから、
PROM211に対して書き込みを行うというように、
従来と同様にシーケンシャルなアクセス制御が適用され
る。
【0062】メモリグループを構成することの利点を説
明する。例えばI/O手段17が4ラインで接続するシ
リアルインターフェースであるとすると、メモリグルー
プを導入せずに各PROMに直接アクセスする構成とし
た場合、プリンタ制御部とインクカートリッジを接続す
る信号線は(4×PROM数)となる。キャリッジ動作
等の観点から信号線数はなるべく少なくすべきである
が、上記のような構成では、インクカートリッジ数に応
じて信号線も増えてしまい好ましくない。
【0063】これに対し、本変形例のようにメモリグル
ープを導入してアクセスする構成とした場合、プリンタ
制御部とインクカートリッジを接続する信号線は(4×
メモリグループ数)となり、上記問題を回避することが
可能となる。
【0064】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施の形態について説明する。第2の実施形態は、アク
セス制御プログラムを記録した記録媒体を備える。この
記録媒体はCD−ROM、磁気ディスク、半導体メモリ
その他の記録媒体であってよく、プリンタ用カードやプ
リンタ用オプションボードとして流通する場合も含む。
【0065】アクセス制御プログラムは記録媒体から情
報処理装置に読み込まれ、情報処理装置の動作を制御す
る。情報処理装置はアクセス制御プログラムの制御によ
り、図1におけるプリンタ制御部による処理と同一の処
理を実行する。
【0066】(その他)なお、本発明は上記実施形態に
限定されることなく、種々に変形して適用することが可
能である。例えば、通常の電源ON/OFF動作時にお
いて、カートリッジ関連情報のうち所定の情報(例えば
インク消費量)についてのみ読み出し/書き込みを行う
ように構成してもよい。電源OFF時に書き込む情報を
減らすことで、より全書き込み時間t、ひいては期間T
を短くすることが可能となるからである。
【0067】また、本発明のアクセス制御方法は、プリ
ンタ装置におけるメモリアクセス制御に限定されるもの
ではない。複数のPROMを実装しており、これらのP
ROMに対してアクセス制御を行うことが要求される構
成であれば、同様に適用することができる。
【0068】
【発明の効果】本発明の構成によれば、PROMに対し
てアクセス可能かどうかを判断するアクセス判断処理
と、PROMに対してアクセス指示情報を出力するアク
セス指示処理とを分離し、両処理を切り替えて実行する
ようにしているため、複数のPROMにアクセスする場
合であっても、PROMアクセス可能期間Tを大きく増
加させることなく、効率よくメモリアクセス制御を行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態におけるプリンタ装置の構成
を示すブロック図である。
【図2】 アクセス制御処理の流れを示すフローチャー
トである。
【図3】 書き込み制御処理の流れを示すフローチャー
トである。
【図4】 書き込み指示情報を出力するタイミングを説
明するための図である。
【図5】 第1の実施形態の変形例におけるプリンタ装
置の構成を示すブロック図である。
【図6】 PROMアクセス可能期間について説明する
ための図である。
【符号の説明】
1 プリンタ装置 2 動力機構部 3 プリンタ制御部 4 ホスト装置 5、6 インクカートリッジ 10 給紙機構 11 印刷エンジン 12 排紙機構 13 CPU 14 ROM 15 RAM 16 通信インターフェース 17 I/O手段 18 タイマー手段 20、21、210、211 PROM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 12/06 550 B41J 3/04 102Z Fターム(参考) 2C056 EA24 EA29 EB02 EB38 EB50 EC02 EC19 EC28 2C061 AQ05 AR01 HJ10 HK19 HV14 HX10 2C087 AC07 BA14 BC02 BC16 2C187 AC08 5B060 CA12 CC02 MM02 MM03

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のメモリに対するアクセス制御方法
    であって、 メモリに対しアクセス指示を行うとともに、独立して制
    御されるタイマー手段の出力結果に基づき、該メモリの
    アクセス完了予測タイムを設定する第1工程と、 前記アクセス完了予測タイムに基づき、各メモリに対し
    アクセス可否の判断を順次行う第2工程とを備えてお
    り、 前記第2工程においてアクセス可と判断した場合に、前
    記第2工程を中断して該アクセス可と判断したメモリに
    ついて前記第1工程を実施し、前記第1工程の終了後に
    前記第2工程に戻ることを特徴とするアクセス制御方
    法。
  2. 【請求項2】 複数のメモリに対するアクセス制御方法
    であって、 各メモリは、少なくとも2つ以上あるメモリグループの
    いずれかに分類されており、 メモリグループにアクセス指示を行うとともに、独立し
    て制御されるタイマー手段の出力結果に基づき、該メモ
    リグループのアクセス完了予測タイムを設定する第1工
    程と、 前記アクセス完了予測タイムに基づき、各メモリグルー
    プに対しアクセス可否の判断を順次行う第2工程とを備
    えており、 前記第2工程においてアクセス可と判断した場合、前記
    第2工程を中断して該アクセス可と判断したメモリグル
    ープについて前記第1工程を実施し、前記第1工程の終
    了後に前記第2工程に戻ることを特徴とするアクセス制
    御方法。
  3. 【請求項3】 前記複数のメモリは、EEPROM又は
    フラッシュメモリの少なくともいずれかのPROMタイ
    プのメモリを含むことを特徴とする請求項1又は2記載
    のアクセス制御方法。
  4. 【請求項4】 前記アクセス制御方法は、プリンタ本体
    にインクカートリッジを組み合わせて使用するプリンタ
    システムにおいて実装される、複数のメモリに対するア
    クセス制御方法であり、 前記複数のメモリのうち、少なくとも一つはプリンタ本
    体に実装されており、少なくとも一つはインクカートリ
    ッジに実装されていることを特徴とする請求項1乃至3
    のいずれか1項に記載のアクセス制御方法。
  5. 【請求項5】 前記メモリには、少なくともインクカー
    トリッジのインク消費量又は残量の情報が記憶されてい
    ることを特徴とする請求項4記載のアクセス制御方法。
  6. 【請求項6】 複数のメモリに対するアクセス制御装置
    であって、 メモリにアクセス指示を行うとともに、当該アクセス制
    御装置とは独立して制御されるタイマー手段の出力結果
    に基づき、該メモリのアクセス完了予測タイムを設定す
    る第1機能と、 前記アクセス完了予測タイムに基づき、各メモリに対し
    アクセス可否の判断を順次行う第2機能と、 前記第2機能の実行時においてアクセス可と判断した場
    合に、前記第2機能の実行を中断して該アクセス可と判
    断したメモリについて前記第1機能を実行し、前記第1
    機能の実行終了後に前記第2機能を再び実行することを
    特徴とするアクセス制御装置。
  7. 【請求項7】 複数のメモリに対するアクセス制御装置
    であって、 各メモリは、少なくとも2つ以上あるメモリグループの
    いずれかに分類されており、 メモリグループにアクセス指示を行うとともに、当該ア
    クセス制御装置とは独立して制御されるタイマー手段の
    出力結果に基づき、該メモリグループのアクセス完了予
    測タイムを設定する第1機能と、 前記アクセス完了予測タイムに基づき、各メモリグルー
    プに対しアクセス可否の判断を順次行う第2機能と、 前記第2機能の実行時においてアクセス可と判断した場
    合に、前記第2機能の実行を中断して該アクセス可と判
    断したメモリグループについて前記第1機能を実行し、
    前記第1機能の実行終了後に前記第2機能を再び実行す
    ることを特徴とするアクセス制御装置。
  8. 【請求項8】 前記複数のメモリは、EEPROM又は
    フラッシュメモリの少なくともいずれかのPROMタイ
    プのメモリを含むことを特徴とする請求項6又は7記載
    のアクセス制御装置。
  9. 【請求項9】 請求項6乃至8のいずれか1項に記載の
    アクセス制御装置を備えていることを特徴とするプリン
    タシステム。
  10. 【請求項10】 プリンタ本体にインクカートリッジを
    組み合わせて使用するプリンタシステムであって、 前記プリンタ本体は、請求項6乃至8のいずれか1項に
    記載のアクセス制御装置と、前記複数のメモリのうち少
    なくとも一つのメモリと、前記タイマー手段とを備えて
    おり、 前記インクカートリッジは、前記複数のメモリのうち少
    なくとも一つのメモリを備えていることを特徴とするプ
    リンタシステム。
  11. 【請求項11】 前記メモリには、少なくともインクカ
    ートリッジのインク消費量又は残量の情報が記憶されて
    いることを特徴とする請求項9又は10記載のプリンタ
    システム。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至5のいずれか一項に記載
    のアクセス制御方法をコンピュータで実行させるための
    プログラム。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至5のいずれか一項に記載
    のアクセス制御方法をコンピュータで実行させるための
    プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録
    媒体。
JP2001080331A 2001-03-21 2001-03-21 アクセス制御方法及びアクセス制御装置、プリンタシステム、並びにコンピュータが読出し可能なプログラムを格納した記憶媒体 Pending JP2002278824A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001080331A JP2002278824A (ja) 2001-03-21 2001-03-21 アクセス制御方法及びアクセス制御装置、プリンタシステム、並びにコンピュータが読出し可能なプログラムを格納した記憶媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001080331A JP2002278824A (ja) 2001-03-21 2001-03-21 アクセス制御方法及びアクセス制御装置、プリンタシステム、並びにコンピュータが読出し可能なプログラムを格納した記憶媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002278824A true JP2002278824A (ja) 2002-09-27

Family

ID=18936630

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001080331A Pending JP2002278824A (ja) 2001-03-21 2001-03-21 アクセス制御方法及びアクセス制御装置、プリンタシステム、並びにコンピュータが読出し可能なプログラムを格納した記憶媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002278824A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101455085B1 (ko) * 2006-09-18 2014-10-27 샌디스크 아이엘 엘티디 저장 오퍼레이션에 대한 완료 시간을 추정하는 방법 및 저장 디바이스

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101455085B1 (ko) * 2006-09-18 2014-10-27 샌디스크 아이엘 엘티디 저장 오퍼레이션에 대한 완료 시간을 추정하는 방법 및 저장 디바이스

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4081963B2 (ja) 記憶装置および記憶装置に対するアクセス方法
JP2011095916A (ja) 電子機器
JPH10320512A (ja) 不揮発性半導体ディスク装置
JPH0528039A (ja) 記憶装置
CN104417072A (zh) 存储器组、耗材芯片、耗材芯片组和成像盒
EP1217502B1 (en) Data processor having instruction cache with low power consumption
JP4066980B2 (ja) 印刷記録材容器
JPH1063442A (ja) 半導体ディスク装置
JP2002278824A (ja) アクセス制御方法及びアクセス制御装置、プリンタシステム、並びにコンピュータが読出し可能なプログラムを格納した記憶媒体
US7744006B2 (en) Semiconductor device and memory card having the same
EP1461711B1 (en) Method and apparatus for modifying the contents of a revision identification register
JP5661313B2 (ja) 記憶装置
US7345914B2 (en) Use of flash memory blocks outside of the main flash memory array
JP2007133512A (ja) フラッシュromを備えた情報処理装置及びフラッシュromのデータ消去方法
EP1804166B1 (en) Memory device and information processing apparatus
JPH11232183A (ja) プリンタの制御情報管理装置および制御情報管理プログラムを記録した記録媒体
CN107315551B (zh) 成像盒芯片、成像盒及数据处理方法
JP3001213B2 (ja) プリンタ制御装置
JP3884722B2 (ja) データ管理方法、プログラム及び半導体装置
US20230335198A1 (en) Semiconductor device
JP2005267498A (ja) ソフトウェアインストール方法およびシステム
JP2007109260A (ja) 記憶装置および記憶装置に対するアクセス方法
JPH0836532A (ja) 低消費電力端末装置
JPH1044527A (ja) 印刷データ格納方法及び印刷装置
CN116895322A (zh) 数据存取性能塑形的方法、存储器控制器、存储器装置以及电子装置