JP2002277727A - 合焦音発生方法及び装置 - Google Patents

合焦音発生方法及び装置

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JP2002277727A JP2001076474A JP2001076474A JP2002277727A JP 2002277727 A JP2002277727 A JP 2002277727A JP 2001076474 A JP2001076474 A JP 2001076474A JP 2001076474 A JP2001076474 A JP 2001076474A JP 2002277727 A JP2002277727 A JP 2002277727A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】撮影者がより速く、又はより良いタイミングで
合焦状態か否かを確認できる合焦音発生方法及び装置を
提供する。 【解決手段】本発明を適用したデジタルカメラは、AF
処理がスタートすると、フォーカスレンズ48をAFサ
ーチ初期位置(例えば、無限遠)に移動させ(符号
)、該初期位置から所定の間隔でレンズ移動させなが
ら各ポイントでフォーカスエリア内のコントラストを検
出し、評価値を算出する(符号)。評価値のピーク
(最大値又は極大値)が検出されると、当該ピークに対
応するフォーカス位置が「合焦位置」として判定され、
この時点で合焦音を発生させる。その後、該合焦位置に
フォーカスレンズ48を移動して合焦状態を得る(合焦
駆動)。合焦音とシャッター音とが重複するタイミン
グの場合は合焦音を止めたり、合焦音の鳴り終わりとA
F動作の終了のタイミングを一致させる態様も好まし
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラの自動焦点
調節(AF)制御と連動して撮影者に合焦状態を知らせ
るための合焦音発生方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタルカメラの多くは、撮影レンズの
フォーカス調整用レンズ(以下、フォーカスレンズとい
う。)を移動させながら被写体を撮像し、その出力映像
信号から高周波成分を抽出して合焦のための評価値を算
出し、評価値が最大になる位置にフォーカスレンズを駆
動してピントを合わせるAF方式が採用されている。
【0003】このようにしてピントが合った場合、撮影
者に合焦したことを知らせる手段として、カメラに搭載
された発音体による通知方式や、LEDなどの発光体に
よる表示方式が用いられている。特開平6−20198
3号公報では、音による合焦通知方式について、手ぶれ
が大きい場合に合焦/非合焦の状態が頻繁に繰り返され
ることから、通知が耳障りになることを防ぐため、撮影
条件によって音の強度を制御する方式が提案されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、撮影者
に合焦可能であることをより速く知らせたり、撮影者が
撮影しやすいタイミングで合焦可能であることを知らせ
るものは存在しない。ピンぼけした画像を記録しないよ
うにするためには、実際に合焦状態が得られたことを確
認してから、撮影を開始することが望ましいが、フォー
カスレンズが合焦位置に移動した後に合焦できたことを
確認したのでは、タイミング的に遅くなってシャッター
チャンスを逃すおそれがある。そのため、撮影者に対し
て可能な限り速く合焦状態であることを知らせたり、シ
ャッターを切りやすいタイミングで合焦状態を通知する
ことが望ましい。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、撮影者がより速く、又はより良いタイミングで
合焦状態か否かを確認できる合焦音発生方法及び装置を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、カメラの撮像面に被写体
の像を結像させるレンズの焦点位置を調節する自動焦点
調節装置と連動させて、合焦確認用の音(以下、合焦音
という。)を発生させる合焦音発生方法であって、該方
法は、前記自動焦点調節装置によって合焦状態を達成で
きるか否かの判別を行い、合焦状態を達成し得る旨の判
定を得た時点以後、実際に前記自動焦点調節装置が合焦
状態を達成する動作を完了する前の期間中に前記合焦音
を発生させることを特徴としている。
【0007】本発明によれば、AF処理の結果、合焦状
態を達成できる可能性が確認されると、その時点以後
(同時又はその後)、AF動作の完了に先立って合焦音
を発生させるようにしたので、撮影者は合焦可能である
ことを早期に知ることができ、AF処理の体感速度を向
上できる。
【0008】上記方法発明を具現化する装置を提供すべ
く、請求項2に記載の発明は、カメラの撮像面に被写体
の像を結像させるレンズの焦点位置を調節する自動焦点
調節装置と連動して、合焦確認用の音(以下、合焦音と
いう。)を発生する合焦音発生装置であって、該装置
は、前記自動焦点調節装置によって合焦状態を達成でき
るか否かの判別を行う判定手段と、前記判定手段により
合焦状態を達成し得る旨の判定を得た時点以後、実際に
合焦状態を達成する動作を完了する前の期間中に前記合
焦音を発生する音声出力手段と、を備えたことを特徴と
している。
【0009】本発明の一態様に係る合焦音発生装置は、
請求項3に示すように、前記自動焦点調節装置によって
合焦状態を達成できることを検出した時点から、実際に
合焦状態を達成する動作が完了するまでに要する時間を
計算する手段と、合焦状態を達成するための動作終了時
と合焦音の出力終了時のタイミングを一致させるように
合焦音の発生タイミングを制御する音声出力制御手段
と、を備えていることを特徴としている。
【0010】合焦音の鳴り終わりタイミングとAF動作
の終了タイミングを一致させることにより、撮影者はよ
り良いタイミングでシャッター操作(記録指示の操作)
を行うことができる。
【0011】請求項4に記載の態様によれば、上記構成
に加えて、前記合焦音の発生とシャッター音の発生とが
時間的に重なる場合には、前記合焦音の発生を禁止する
手段を備えていることを特徴としている。これにより、
シャッター音が聞こえ易くなる。
【0012】請求項5に記載の態様によれば、前記自動
焦点調節装置は、光学像を電気信号に変換する撮像手段
と、前記撮像手段の撮像面に被写体の像を結像させるレ
ンズと、前記レンズを焦点調節領域内で移動させるレン
ズ移動手段と、前記レンズ移動手段によって移動される
各レンズ位置毎に、前記撮像手段から出力される画像信
号から前記被写体のコントラスト成分を抽出し、該コン
トラスト成分に応じた評価値を算出する評価値算出手段
と、前記評価値の最大値又は極大値が得られるレンズ位
置を検出する検出手段と、前記評価値を取得するための
各位置に前記レンズを移動させるように前記レンズ移動
手段を制御するとともに、前記検出手段で検出したレン
ズ位置を合焦位置と判断し、前記レンズを該合焦位置に
移動させる制御手段と、を備えたことを特徴としてい
る。
【0013】また、請求項6に記載の態様によれば、前
記自動焦点調節装置は、前記焦点調節領域内を比較的大
きな間隔で移動しながら各位置で評価値を取得する第1
のサーチ手段と、前記第1のサーチ手段によって得られ
た評価値の最大値又は極大値が検出された位置の近傍に
レンズを移動させた後、当該最大値又は極大値が検出さ
れた位置の近傍を前記第1のサーチ手段よりも小さな間
隔で移動しながら各位置で評価値を取得する第2のサー
チ手段と、を備え、前記第2のサーチ手段によって得ら
れた評価値に基づいて、評価値の最大値又は極大値が検
出された位置を合焦位置と判断し、当該合焦位置に前記
レンズを移動させることを特徴としている。
【0014】すなわち、先ず、サーチポイントの間隔
(サーチステップ)が大きい第1のサーチ動作(ラフサ
ーチ)を行い、その結果得られたピーク付近をサーチス
テップの小さい第2のサーチ動作(詳細サーチ)で詳細
にサーチすることにより、正確な合焦位置を得る。この
ようなAF方式を採用することで、AF処理の高速化を
達成できる。
【0015】この場合、請求項7に示したように、前記
第1のサーチ手段によって評価値の最大値又は極大値が
検出された時点で前記合焦音を発生させる態様がある。
また、請求項8に示したように、前記第1のサーチ手段
によって評価値の最大値又は極大値を検出できない場合
は、前記第2のサーチ手段によって前記焦点調節領域の
全域について前記小さな間隔で移動しながら評価値の取
得を行い、該第2のサーチ手段のサーチ動作において評
価値の最大値又は極大値を検出した時点で前記合焦音を
発生することを特徴とする態様がある。
【0016】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
る合焦音発生方法及び装置の好ましい実施の形態につい
て説明する。
【0017】図1は、本発明が適用されたデジタルカメ
ラの外観図である。デジタルカメラ10の前面には、撮
影レンズ12、ファインダー窓14、ストロボ発光部1
6が設けられ、カメラ上面には、シャッターボタン18
及び電源スイッチ20が配設されている。また、グリッ
プ部22と反対側のカメラ側面には、メモリカード24
を装着するためのカードスロット26が設けられてい
る。
【0018】撮影レンズ12には焦点距離可変のレンズ
(例えば、ズームレンズ)が適用され、撮影レンズ12
の後方にCCDイメージセンサ(図1中不図示、図3に
おいて符号52として記載、以下、CCDという。)が
配置されている。シャッターボタン18は2段階式に構
成され、シャッターボタン18を軽く押して止める「半
押し」(S1 =ON)の状態で自動ピント合わせ(A
F)及び自動露出制御(AE)が作動してAFとAEを
ロックし、「半押し」から更に押し込む「全押し」(S
2 =ON)の状態で撮影が実行される。
【0019】電源スイッチ20は、モード切換スイッチ
と兼用されており、電源OFFとなる「OFF位置」、
静止画撮影モードで電源ONとなる「撮影ON位置」、
及び再生モードで電源ONとなる「再生ON位置」の3
ポジションを切り換えることができる。なお、本例のよ
うな電源スイッチ(以下、電源兼用モードスイッチとい
う。)20に代えて、電源ON/OFFのみの電源スイ
ッチと、静止画撮影モード及び再生モードを切り換える
モードダイヤル等のモード切換手段を設けてもよい。
【0020】図2は、デジタルカメラ10の背面側外観
図である。デジタルカメラ10の背面には、ファインダ
ー28、液晶モニタ30、ズームスイッチ32、十字ボ
タン34、メニューキー38、実行キー40及びキャン
セルキー42が設けられている。液晶モニタ30は、撮
影時に画角確認用の電子ファインダーとして使用できる
とともに、撮影した画像のプレビュー画やメモリカード
24から読み出した再生画像等を表示可能な表示手段で
ある。また、十字ボタン34を使用したメニューの選択
や各メニューにおける各種項目の設定なども液晶モニタ
30の表示画面を用いて行われる。
【0021】ズームスイッチ32は、上下方向に操作可
能なレバースイッチで構成され、該スイッチを上方向に
操作することで望遠(TELE)方向にズーム移動し、下方
向に操作することで広角(WIDE)方向にズーム移動す
る。十字ボタン34は、上下左右の4方向の指示を入力
可能な多機能ボタンであり、メニュー画面における各種
設定項目の選択や設定内容の変更を指示する操作ボタン
として使用されるとともに、電子ズームの倍率調整や再
生コマの送り/戻しを指示する手段として用いられる。
【0022】メニューキー38は、各モードの通常画面
からメニュー画面へ遷移させる時に使用される。実行キ
ー40は、選択内容の確定、処理の実行(確認)指示の
時などに使用される。キャンセルキー42は、メニュー
から選んだ項目の取消し(キャンセル)や一つ前の操作
状態に戻る時などに使用される。
【0023】撮影者は、ファインダー28又は液晶モニ
タ30に映し出されるリアルタイム画像(スルー画)を
確認しながら、ズームスイッチ32を操作して画角を決
定し、シャッターボタン18を押下して撮影を行う。
【0024】図3は、デジタルカメラ10の内部構成を
示すブロック図である。撮影レンズ12は、固定レンズ
44、変倍レンズ46A、補正レンズ46B及びフォー
カスレンズ48の4群型インナーフォーカス式ズームレ
ンズで構成されている。
【0025】変倍レンズ46Aと補正レンズ46Bは、
図示せぬカム機構によって両者の位置関係が規制されな
がら光軸に沿って移動し、焦点距離を変更する。なお、
説明の便宜上、変倍レンズ46Aと補正レンズ46Bか
ら成る変倍光学系を「ズームレンズ46」と呼ぶことに
する。
【0026】撮影レンズ12を通過した光は、絞り50
により光量が調節された後、CCD52に入射する。C
CD52の受光面には、フォトセンサが平面的に配列さ
れており、撮影レンズ12を介してCCD52の受光面
に結像された被写体像は、各フォトセンサによって入射
光量に応じた量の信号電荷に変換される。なお、CCD
52は、シャッターゲートパルスのタイミングによって
各フォトセンサの電荷蓄積時間(シャッタースピード)
を制御する、いわゆる電子シャッター機能を有してい
る。
【0027】各フォトセンサに蓄積された信号電荷は、
CCDドライバ54から与えられるパルスに基づいて信
号電荷に応じた電圧信号(画像信号)として順次読み出
される。CCD52から出力された画像信号は、アナロ
グ処理部56に送られる。アナログ処理部56は、サン
プリングホールド回路、色分離回路、ゲイン調整回路等
の信号処理回路を含み、このアナログ処理部56におい
て、相関二重サンプリング(CDS)処理並びにR,
G,Bの各色信号に色分離処理され、各色信号の信号レ
ベルの調整(プリホワイトバランス処理)が行われる。
【0028】アナログ処理部56から出力された信号
は、A/D変換器58によりデジタル信号に変換された
後、メモリ60に格納される。タイミングジェネレータ
(TG)62は、CPU64の指令に従ってCCDドラ
イバ54、アナログ処理部56及びA/D変換器58に
対してタイミング信号を与えており、このタイミング信
号によって各回路の同期がとられている。
【0029】メモリ60に格納されたデータは、バス6
6を介して信号処理部68に送られる。信号処理部68
は、輝度・色差信号生成回路、ガンマ補正回路、シャー
プネス補正回路、コントラスト補正回路、ホワイトバラ
ンス補正回路等を含むデジタルシグナルプロセッサ(D
SP)で構成された画像処理手段であり、CPU64か
らのコマンドに従って画像信号を処理する。
【0030】信号処理部68に入力された画像データ
は、輝度信号(Y信号)及び色差信号(Cr,Cb 信号)
に変換されるとともに、ガンマ補正等の所定の処理が施
された後、メモリ60に格納される。撮影画像を表示出
力する場合、メモリ60から画像データが読み出され、
表示用メモリ70に転送される。表示用メモリ70に記
憶されたデータは、表示用の所定方式の信号(例えば、
NTSC方式のカラー複合映像信号)に変換された後、
D/A変換器72を介して液晶モニタ(LCD)30に
出力される。こうして、当該画像データの画像内容が液
晶モニタ30の画面上に表示される。
【0031】CCD52から出力される画像信号によっ
てメモリ60内の画像データが定期的に書き換えられ、
その画像データから生成される映像信号が液晶モニタ3
0に供給されることにより、CCD52を介して入力す
る画像がリアルタイムに液晶モニタ30に表示される。
【0032】撮影者がズームスイッチ32を操作する
と、その指示信号がCPU64に入力され、CPU64
はズームスイッチ32からの信号に基づいてズーム駆動
部74を制御してズームレンズ46をテレ(TELE)方向
又はワイド(WIDE)方向に移動させる。ズーム駆動部7
4は図示せぬモータを含み、該モータの駆動力によって
ズームレンズ46が駆動される。ズームレンズ46の位
置(ズーム位置)は、ズーム位置センサ76によって検
出され、該センサ76の検出信号はCPU64に入力さ
れる。
【0033】同様に、フォーカス駆動部78は図示せぬ
モータを含み、該モータの駆動力によってフォーカスレ
ンズ48が光軸に沿って前後動する。フォーカスレンズ
48の位置(フォーカス位置)は、フォーカス位置セン
サ80によって検出され、該センサ80の検出信号はC
PU64に入力される。
【0034】電源兼用モードスイッチ20によって静止
画撮影モードが設定され、シャッターボタン18が「半
押し」されると(S1 =ON)、AE及びAF処理が行
われる。すなわち、CPU64は、後述する評価値演算
の結果に基づいてフォーカス駆動部78を制御してフォ
ーカスレンズ48を合焦位置に移動させるとともに、絞
り50の開口径やCCD52の電子シャッター値を算出
する。
【0035】AF動作によって合焦が得られるときに
は、その旨を撮影者に知らせるためにブザー81から合
焦音が発せられる。合焦音と同時に液晶モニタ30の画
面上に合焦マーク等を表示することによって、撮影者に
対して合焦又は不合焦であることを通知してもよい。
【0036】シャッターボタン18が「全押し」操作さ
れると、撮影開始指示(レリーズON)信号が発せられ
る。CPU64は、レリーズON信号を検知して記録用
の撮像動作を実行する。すなわち、CPU64は、AE
演算の結果に基づいて露出制御を行い、また、必要に応
じてストロボ制御回路82にコマンドを送り、ストロボ
発光部16の発光を制御する。このシャッター動作時
(記録画像取り込みのための露光動作時)には、スピー
カー83からシャッター音が出力される。CPU64は
シャッター動作時にシャッター音の信号を出力し、この
信号がD/A変換器85を介してスピーカー83に送ら
れる。
【0037】こうして、シャッターボタン18の押下操
作に応動して、記録用の画像データの取り込みが開始さ
れ、所要の信号処理が行われる。画像データを圧縮記録
するモードが選択されている場合、CPU64は圧縮伸
張回路84にコマンドを送る。圧縮伸張回路84は、メ
モリ60に取り込まれた画像データをJPEGその他の
所定の形式に従って圧縮する。
【0038】圧縮された画像データは、カードインター
フェース86を介してメモリカード24に記録される。
非圧縮の画像データを記録するモード(非圧縮モード)
が選択されている場合には、圧縮伸張回路84による圧
縮処理は省略され、非圧縮のまま画像データがメモリカ
ード24に記録される。
【0039】本例のデジタルカメラ10では、画像デー
タを保存する手段として、例えばスマートメディア(So
lid-State Floppy Disk Card)が適用される。記録メデ
ィアの形態はこれに限定されず、PCカード、コンパク
トフラッシュ(登録商標)、磁気ディスク、光ディス
ク、光磁気ディスク、メモリスティックなどでもよく、
電子的、磁気的、若しくは光学的、又はこれらの組み合
わせによる方式に従って読み書き可能な種々の媒体を用
いることができる。使用される媒体に応じた信号処理手
段とインターフェースが適用される。異種、同種の記録
メディアを問わず、複数の媒体を装着可能な構成にして
もよい。また、画像を保存する手段は、リムーバブルメ
ディアに限らず、デジタルカメラ10に内蔵された記録
媒体(内部メモリ)であってもよい。内部メモリに画像
を保存する態様の場合、データをパソコン等の外部機器
に転送するための通信用インターフェースが設けられ
る。
【0040】電源兼用モードスイッチ20によって再生
モードが設定されると、メモリカード24から画像ファ
イルが読み出される。読み出された画像データは、必要
に応じて圧縮伸張回路84によって伸張処理され、表示
メモリ70を介して液晶モニタ30に出力される。
【0041】CPU64は、本カメラシステムの各回路
を統括制御する制御部である。CPU64は、電源兼用
モードスイッチ20、シャッターボタン18、ズームス
イッチ32その他の操作部から受入する入力信号に基づ
き、対応する回路の動作を制御するとともに、液晶モニ
タ30における表示制御、オートフォーカス(AF)制
御及び自動露出(AE)制御等を行う。
【0042】ここでオートフォーカス制御について説明
する。A/D変換器58によってデジタル信号に変換さ
れた画像信号は、評価値演算部88に入力される。評価
値演算部88は、高周波成分抽出回路90と積算回路9
2を有し、入力される画像信号のうちG成分のデータを
サンプリングしてAF検出対象エリア(図4中符号94
として記載、以下、フォーカスエリアという。)内での
高周波成分を抽出するとともにその絶対値をとり、フォ
ーカスエリア94内で絶対値データを積算して得られた
値(評価値に相当)をCPU64に提供する。
【0043】AF検出の対象エリアは、画像領域の全体
である必要はなく、図4に示したように、画像の中央部
分の一部領域がフォーカスエリア94として設定されて
いる。AF処理時にCPU64は、フォーカスレンズ4
8を焦点調節領域内で無限遠から至近(又は至近から無
限遠)の方向に移動させながら、複数のAF検出ポイン
ト(サーチポイント)で画像中央部分のコントラストを
検出し、評価値を算出する。
【0044】なお、撮影レンズ12の焦点距離が長くな
るにつれて、また、絞り50の開口径が大きくなるに従
って被写界深度が浅くなり、無限遠から至近までのレン
ズ駆動量が多くなるため、焦点距離に応じAF検出ポイ
ントの間隔(サーチ間隔)が変更される。
【0045】図5には撮影レンズ12の焦点距離と焦点
調節領域300との関係が示されている。同図は、焦点
距離を7mmから21mmまで段階的に変更できる撮影
レンズ12の例が示され、撮影レンズ12の焦点距離が
長くなるに従ってフォーカスレンズ48による焦点調節
領域300が広くなっている。例えば、焦点距離7mm
の時には、無限遠から最至近までのフォーカスレンズ4
8の移動可能範囲は8.17μm、焦点距離21mmの
ときの焦点調節領域300は735μmである。
【0046】CPU64は、撮影レンズ12の焦点距離
に対応して可変する焦点調節領域300に応じて、評価
値を算出するレンズ位置(サーチポイント)の幅を示す
AFステップ幅302とステップ段数(検出ポイント
数)を設定する。
【0047】フォーカス段数は、各焦点距離における焦
点調節領域300をAFステップ幅302で等分割して
もよいし、近距離(至近限界)側のAFステップ幅30
2を無限遠側よりも短くして、近距離側でのサーチポイ
ントを多くして、焦点精度を高めるように設定してもよ
い。
【0048】こうして、各サーチポイントで算出された
評価値を総合して、評価値が最大となるレンズ位置を合
焦位置として決定し、求めた合焦位置にフォーカスレン
ズ48を移動させるようにフォーカス駆動部78を制御
する。
【0049】このとき、ブザー81による合焦音の発
生、又はこれと併せて液晶モニタ30への合焦マークの
表示を行い、合焦したことを撮影者に知らせるようにな
っている(実際には、合焦状態が達成される前に音によ
る先行通知を行っている)。合焦を知らせる音は、シャ
ッターボタン18の操作(半押し操作)からの時間が速
ければ速いほど、撮影者は合焦可能であることを速く知
ることができ、体感的にAF速度も速く感じられる。
【0050】図6に合焦音発生動作のフローチャートを
示す。シャッターボタン18の半押し操作により、AF
処理がスタートすると、CPU64は、先ず、フォーカ
スエリア94の設定を行う(ステップS110)。例え
ば、撮影画面を等面積で8×8の64個ブロックに分割
し、中央部分の所定の複数ブロックが評価値演算対象の
フォーカスエリア94に設定される。
【0051】次いで、撮影レンズ12の焦点距離の現在
値、すなわち現在のズーム位置(ZOOMPOS)の情報を取得
する(ステップS112)。その後、AFサーチを開始
する初期位置にフォーカスレンズ48を移動し(ステッ
プS114)、当該フォーカス段(サーチポイント)に
おける評価値を算出する(ステップS116)。算出さ
れた評価値はCPU64に入力され、CPU64は、当
該サーチポイントにおける評価値を図示せぬメモリに記
憶する。
【0052】次いでステップS120に進み、AFサー
チ動作を中断するか否かの判定処理を行う。中断判定処
理のサブルーチンについては図7を用いて後述する。図
6のステップS120における中断判定処理の結果に基
づいて、CPU64は、AFサーチ動作の継続/中断を
判断する(ステップS124)。「継続」の場合には、
ステップS126に進み、フォーカスレンズ48がサー
チポイントの最終段の位置に到達したか否かが判定され
る。
【0053】ステップS126において、NO判定を得
た場合には、ステップS128に進み、現在のフォーカ
ス段からサーチステップの1ステップ分(AFステップ
幅302)だけフォーカスレンズ48を移動し、ステッ
プS116に戻る。こうして、次のサーチポイントへ移
動され、フォーカス位置の異なるフレーム画像データか
ら評価値が算出される。焦点調節領域300内の各ポイ
ントについてステップS116〜S128の処理が繰り
返され、各ポイントの評価値が順次取得される。
【0054】ステップS126でフォーカスレンズ48
が最終段の位置に到達した場合(YES判定時)は、ス
テップS130に進む。ステップS130では、各ポイ
ントで得た評価値の結果から、合焦位置を求めることが
できるか否かの判定処理が行われる。この合焦可能判定
処理のサブルーチンについては図8で説明する。
【0055】図6に示したステップS130の判定処理
の結果に基づいて、合焦可能か否かを判断し(ステップ
S132)、合焦可能と判断した時(YES判定時)又
はステップS124において「中断」の判定を得た場合
にはステップS140に進み、合焦音を発生する。次い
で、評価値の最大値が得られるレンズ位置(合焦位置)
が求められ、その合焦位置にフォーカスレンズ48を移
動する処理が行われる(ステップS142)。合焦位置
へのレンズ移動動作が完了すると、合焦状態が達成さ
れ、撮影記録許可の状態となる(ステップS144)。
【0056】その一方、ステップS132において合焦
不可能と判断した時(NO判定時)は、ステップS13
8に進み、フォーカスレンズ48を予め定められている
パンフォーカス位置に移動する処理を行う。この場合
は、合焦音は出力されず、撮影記録可能の状態となる
(ステップS144)。なお、合焦不可能の場合には、
液晶モニタ30の画面上に警告を表示するなどして、撮
影者に通知する態様も好ましい。こうして、自動焦点調
節処理は終了する。
【0057】ステップS144において撮影記録許可の
状態が得られると、CPU64によってシャッターボタ
ン18の状態が監視され、シャッターボタン18の全押
しに応動して被写体が撮像される。取り込まれた画像
は、所定の信号処理を経て付属情報とともにメモリカー
ド24に記録される。
【0058】次に、AFサーチ動作の中断判定処理につ
いて説明する。図7には、図6のステップS120で示
した中断判定処理のフローチャートが示されている。こ
の中断判定処理がスタートすると、まず、レジスタCに
現在の焦点距離[ZOOMPOS] に対応するテーブル値「C _
TABLE 」がセットされる(ステップS210)。これ
は、各フォーカス段(サーチポイント)で算出される評
価値が連続して減少した場合に、AFサーチを中断する
ことを決定するための判断基準となる中断判定値Cを設
定する処理である。
【0059】中断判定値Cは、短焦点側(ワイド側)で
はフォーカス段数と同じ数値(図5の例では「4」)若
しくはそれに近い値が設定され、実質的には中断処理を
行わないように設定されている。また、長焦点側(テレ
側)に近づくにつれて中断判定値Cは大きな値となり、
フォーカス段数の約50%〜30%の整数値に設定され
る。
【0060】次いで、ステップS212に進み、取得さ
れた評価値が減少したか否かの判定を行う。評価値が減
少していないとき(NO判定時)は、AFサーチの継続
を決定して(ステップS222)、本サブルーチンを抜
け、図6のフローチャートに復帰する。
【0061】図7のステップS212において評価値が
減少しているとの判定を得たときは(YES判定時)、
レジスタn(初期値はn=0とする。)の値に1が加算
され(ステップS214)、続くステップS216にお
いてレジスタnの値がレジスタCの値を超えているか否
かが判定される。レジスタnの値がレジスタCの値以下
の場合(NO判定時)には、ステップS222に進んで
AFサーチの継続を決定し、図6のフローチャートに復
帰する。これにより、評価値が連続してC回減少するま
で、AFサーチが継続される。
【0062】ステップS216においてYES判定を得
た場合、すなわち、評価値が連続してC回減少したこと
が検出されると、ステップS218に進む。ステップS
218では、AFサーチ動作によって算出された評価値
の最大値(AFmax )と最小値(AFmin)との差が所定の値
Kよりも大きいか否かが判定される。評価値の差が所定
の値Kよりも大きい場合(YES判定時)には、所定の
コントラストがあることを示しているので、AFサーチ
の中断が決定される(ステップS220)。また、評価
値の差が所定の値K以下の場合(NO判定時)は、ステ
ップS222に進み、AFサーチの継続が決定される。
【0063】ステップS220又はステップS222に
よって「中断」又は「継続」の決定が行われると、本サ
ブルーチンを終了して、図6のフローチャートのステッ
プS124に移行する。その後の処理内容は図6で説明
した通りである。
【0064】図8には、図6のステップS130で示し
た合焦可能判定処理のフローチャートが示されている。
図8に示すように、合焦可能判定処理がスタートする
と、AFサーチ動作によって算出された評価値の最大値
(AFmax )と最小値(AFmin)との差が所定の値Kよりも
大きいか否かが判定される(ステップS310)。ステ
ップS310においてYES判定を得た場合は「合焦可
能」と決定する(ステップS312)。ステップS31
0においてNO判定を得た場合は「合焦不能」と決定す
る(ステップS314)。
【0065】ステップS312又はステップS314に
おいて合焦可能/不能の決定を行った後は、図6で説明
したステップS132に移行する。その後の処理は図6
で説明した通りである。
【0066】図6乃至図8で述べたAF動作における合
焦音の発生タイミングについて図9を用いて解説する。
図9(a)には、AFサーチ動作で取得される評価値の
例が示され、横軸はフォーカスレンズ48によって調節
可能な被写体距離、縦軸は評価値を示している。同図
(b)は、フォーカスレンズ48の動きを概念的に示し
たものであり、矢印の長さは実際の移動量を正確に反映
したものではない(図10及び図18において同様)。
図9(c)は、フォーカスレンズ48の駆動シーケンス
を示している。
【0067】同図によれば、AF処理がスタートする
と、まず、図9(b)に示したように、フォーカスレン
ズ48は、現在位置からAFサーチ初期位置(同図にお
いて無限遠)に駆動される。AFサーチ初期位置へのレ
ンズ移動(初期位置移動)は、図中で示されている。
【0068】その後、この初期位置(無限遠)から至近
側に向かってAFサーチを実行し、各ポイントで評価値
を取得していく。このサーチ動作は図中で示されてい
る。図9の例では、無限遠から至近に向かうレンズ移動
に伴い、評価値は次第に上昇し、やがて評価値のピーク
(極大値)が検出される。評価値のピークを過ぎると、
評価値は減少に転じ、図7及び図8で説明した所定の条
件を満たすことにより、AFサーチが中断される。
【0069】そして、検出されたピーク位置に対応する
フォーカス位置が「合焦位置」として判定され、該合焦
位置にフォーカスレンズ48を移動して合焦状態を得
る。AFサーチ終了後、合焦位置へのレンズ移動(合焦
駆動)は図9中で示されている。本例では、AFサー
チを終了して合焦位置にフォーカスレンズ48を駆動し
始める時点で合焦音を発生させている。
【0070】次に、AF処理の更なる高速化を達成し得
る制御例を説明する。図5で説明した通り、撮影レンズ
12の焦点距離が長くなるにつれ、焦点調節領域300
(無限遠から至近まで)のフォーカス送り量(モータ駆
動のパルス数)が多くなり、AF時間が長くなる。そこ
で、最初にフォーカス送り量(サーチ間隔)を大きくし
たAFサーチステップで評価値を取得する「ラフサー
チ」を行い、ラフサーチによっておよその合焦位置を検
出したらその近傍領域について、更にフォーカス送り量
を小さくしたサーチステップで評価値を取得する「詳細
サーチ」を行うことが好ましい。
【0071】図10にラフサーチと詳細サーチの概念図
を示す。例えば、無限遠から至近までのフォーカス送り
量が240パルスであり、ラフサーチ時のフォーカス送
りパルス数は20パルス、詳細サーチ時のフォーカス送
りパルス数は2パルスに設定されているものとする。
【0072】同図によれば、AF処理がスタートする
と、まず、フォーカスレンズ48は、現在位置からAF
サーチ初期位置(同図において無限遠)に駆動される
(初期位置移動工程)。そして、無限遠から至近方向
に向かってラフサーチが開始される。ラフサーチ工程
は、20パルス毎にサーチポイントが変更され、各ポイ
ントで評価値の算出を行うとともに、図16において後
述する中断判定(2)処理を行う。
【0073】ラフサーチにおいてピークが検出され、評
価値取得処理の中断が決定されると、詳細サーチの初期
位置にフォーカスレンズ48が移動される(詳細サーチ
初期位置移動工程)。そして、この初期位置から無限
遠方向に詳細サーチが開始される。詳細サーチ工程で
は、2パルス毎にサーチポイントが変更され、各ポイン
トで評価値の算出を行う。詳細サーチにおいて、ピーク
検出後、連続して所定回数評価値が減少したら評価値取
得処理の中断を決定し、ピーク位置(合焦位置)にフォ
ーカスレンズ48を駆動する(合焦駆動工程)。
【0074】この場合の合焦音発生タイミングの一例と
して、例えば、ラフサーチが終了し、評価値のピーク対
応位置近傍(詳細サーチ初期位置)にフォーカスレンズ
48を駆動し始める時点で合焦音を発生する。
【0075】図11にはラフサーチと詳細サーチを組み
合わせたAF制御のフローチャートが示されている。図
11においてラフサーチ部分に相当するステップS41
0〜S428は、図6で説明したフローチャートのステ
ップS110〜S128と同一又は類似の処理であり、
その説明は省略する。ただし、ステップS428におい
て、フォーカスレンズ48を20パルスステップのサー
チ間隔で駆動するものとする。また、図11のステップ
S420で示した中断判定(2)処理は、図16を用い
て後述する。
【0076】図11のステップS424で「中断」との
判定を得た場合には、ステップS440に進み、この時
点で合焦音を発生させる。すなわち、ラフサーチで評価
値のピークが検出されると、その後のAF動作によって
最終的に合焦状態の達成が見込めるため、ラフサーチで
評価値のピークを検出した時点で合焦音を発生させてい
る。
【0077】ステップS440の処理の後、又はステッ
プS426においてフォーカス段の最終位置に到達した
時(ラフサーチでピーク未検出のままフォーカス最終段
まで到達した場合)は、ステップS442に進む。ステ
ップS442では、ラフサーチの結果を基に詳細サーチ
の範囲を求める演算を行う。詳細サーチの範囲は、例え
ば、ラフサーチで検出された評価値のピーク対応位置を
含むその前後の所定範囲とされる。また、ラフサーチで
評価値のピークが検出されない場合には、焦点調節領域
の全範囲を詳細サーチ範囲とし、最至近(又は無限遠)
などの所定の初期位置から詳細サーチを開始するものと
する。
【0078】次いで、ステップS442において求めた
詳細サーチ範囲に従い、フォーカスレンズ48を詳細サ
ーチ開始位置(詳細サーチ初期位置)に駆動する処理を
行う(ステップS444)。こうして、詳細サーチがス
タートし、当該サーチポイントにおける評価値が算出さ
れる(ステップS446)。得られた評価値はCPU6
4に入力され、CPU64は、当該サーチポイントにお
ける評価値を図示せぬメモリに記憶する。
【0079】次いで、ステップS448に進み、AFサ
ーチ(詳細サーチ)を中断するか否かの判定処理を行
う。この「中断判定」の内容は図7で説明した通りであ
る。中断判定処理(ステップS448)の結果に基づい
て、CPU64はAFサーチの中断又は継続を判断する
(ステップS450)。ステップS450で「継続」と
の判定を得た時は、ステップS452に進み、サーチポ
イントの最終位置に到達したか否かが判定される。
【0080】ステップS452において、NO判定を得
た場合には、ステップS454に進み、現在のフォーカ
ス位置からAFサーチステップの1ステップ分(2パル
ス)だけフォーカスレンズ48を移動し、ステップS4
46に戻る。こうして、次のサーチポイントへ移動さ
れ、フォーカス位置の異なるフレーム画像データから評
価値が算出される。詳細サーチ範囲の各ポイントについ
てステップS446〜S454の処理が繰り返され、各
サーチポイントの評価値が取得される。
【0081】ステップS452においてフォーカスレン
ズ48がサーチポイントの最終位置に到達した場合、ス
テップS460に進む。ステップS460では、図8で
説明した合焦可能判定処理が行われる。次いで、その結
果に基づいて、合焦可能か否かを判断し(ステップS4
62)、合焦可能と判断した時(YES判定時)又はス
テップS450においては「中断」の判定を得た場合に
はステップS464に進む。
【0082】ステップS464では、合焦音が既に発生
しているか否かを判別する(ステップS464)。既に
合焦音が出力されていた場合(YES判定時)は、合焦
音の発生を省略してステップS472へ進む。
【0083】ステップS464において、未だ合焦音を
出力していなかった場合(NO判定時)は、合焦音を発
生する処理を実行してから(ステップS470)、ステ
ップS472に進む。
【0084】ステップS472では、評価値の最大値が
得られるレンズ位置(合焦位置)が求められ、その合焦
位置にフォーカスレンズ48を移動する処理が行われ
る。合焦位置へのレンズ移動動作が完了すると、合焦状
態が達成され、撮影記録許可の状態となる(ステップS
474)。
【0085】その一方、ステップS462において合焦
不可能と判断した時(NO判定時)は、ステップS46
8に進み、フォーカスレンズ48を予め定められている
パンフォーカス位置に移動する処理を行う。この場合
は、合焦音は出力されず、撮影記録可能の状態となる
(ステップS474)。こうして、自動焦点調節処理は
終了する。
【0086】次に、図11のステップS420で示した
中断判定(2)処理の内容について説明する。
【0087】図12は、AFサーチによって評価値を取
得した例が示されている。フォーカスエリア94内に主
要な被写体が一つだけ存在する場合には、図12のよう
に評価値のピークは一つだけ現れる。この場合、ピーク
が検出されたレンズ位置(P)を合焦位置として、ここ
にフォーカスレンズ48を移動させればよい。これに対
し、図13に示すように、フォーカスエリア94内に複
数の被写体が存在する場合には、両方の被写体に対して
合焦させることができず、どちらか一方の被写体につい
てピント合わせを行う必要がある。
【0088】図14は、フォーカスエリア94内に複数
の被写体が存在する場合の評価値の取得結果の一例を示
す。同図に示すようにフォーカスエリア94内に複数の
被写体が存在する場合には、評価値の曲線において複数
のピークが存在する。一つの山を検出してAFサーチを
終了してしまう場合は、片方の山のみしか検出できず、
複数の山を検出できない。例えば、図14において、無
限遠側からAFサーチ動作を開始し、無限遠側のピーク
を検出した時点でAFサーチ動作を終了してしまうと、
至近側にある別のピークを検出することができず、至近
側の主要被写体にピントを合わせることができない。
【0089】また、別の方法として、必ず至近側からA
Fサーチ動作を開始することによって、最初の山で合焦
させる方法も考えられるが、高倍率ズームレンズの場合
は、遠い距離にある被写体を撮影する状況も多いため、
AF処理の高速化を考慮すると、無限遠側からサーチを
開始する方が好ましいとも言える。
【0090】そこで、本実施の形態では、効率的なAF
サーチ動作を実現するために、以下のような工夫がなさ
れている。すなわち、図12と図14を比較すると、図
12のグラフでは、無限遠から至近へ向かうAFサーチ
動作によって評価値のピークを検出した後、更に同方向
のレンズ移動で評価値を取得した場合、フォーカスレン
ズ48がピーク位置Pから一定の距離dだけ離れると評
価値がゼロレベル近くまで下がるのに対し、図14のよ
うに複数の被写体が存在するときは、第1のピークを検
出した以後、評価値がゼロレベル近くまで下がりきらず
に、再度増加に転じている。
【0091】かかる事実に注目して、評価値のピークを
検出したレンズ位置から一定の距離dだけ離れた位置で
の評価値が所定の閾値TH 以下ならば、その先に被写体
が存在しないと判断し、AFサーチを終了するととも
に、検出した最初のピーク位置にフォーカスレンズ48
を駆動する。
【0092】その一方、評価値のピークを検出したレン
ズ位置から一定の距離dだけ離れた位置での評価値が所
定の閾値TH よりも大きい値ならば、その先に別の被写
体が存在する可能性があると判断し、同方向のAFサー
チ動作を継続する。なお、ピーク位置Pからの距離d
は、許容錯乱円の約10倍〜20倍程度に設定すること
が好ましい。そして、かかるAFサーチ動作によって複
数のピーク(極大値)が検出された場合には、最も近距
離のピーク位置を合焦位置として決定する。
【0093】ところで、被写体が暗い場合など、撮像信
号のノイズが発生し、図15に示すように、ピークは一
つのみでも評価値が閾値TH 以下にならない状況が起こ
り得る。しかし、図15と図14を比較すると明らかな
ように、至近側に別の被写体が存在する場合(図14)
は、最至近よりもある程度手前の位置から評価値が増加
する傾向が認められる。これに対し、ノイズ等の原因で
評価値が低下しない場合(図15)には、最至近よりも
一定の距離w以上手前であっても評価値は増加傾向に転
じない。
【0094】したがって、最至近から一定距離w以遠で
評価値が増加方向にあるか否かを判断することよって至
近側に別の被写体が存在するか否かの判別が可能であ
る。最至近から一定距離w以遠での評価値が増加方向に
無ければ、至近側に被写体が存在しないものとして、A
Fサーチ動作を終了し、ピークを検出したレンズ位置に
フォーカス駆動する。図15では至近(NEAR) 側を説明
したが無限遠(FAR )方向のAFサーチ動作についても
同様に無限遠から一定距離wだけ離れた位置で評価値が
増加傾向になければ、無限遠側に被写体が存在ものと判
断できる。
【0095】上述した図12乃至図15に示した事情を
勘案して、AFサーチの中断判定(2)の処理プログラ
ムが構成されている。
【0096】図16は、中断判定(2)処理のフローチ
ャートである。この中断判定(2)処理がスタートする
と、まず、評価値が増加から減少に転じるピークが検出
されたか否かの判定を行う(ステップS510)。この
判定は、後述の「ピーク有りフラグ」の状態に基づいて
判断される。
【0097】ステップS510において、ピークが検出
されなければ(NO判定時)、ステップS512に進
み、評価値が減少したか否かの判定を行う。ステップS
512でNO判定を得たときは評価値取得処理の継続を
決定し(ステップS518)、本サブルーチンを終了し
て図11のフローチャートに復帰する。
【0098】ステップS512において、評価値が減少
したことが検出されると、ステップS514に分岐す
る。ステップS514では、減少する前の評価値が増加
傾向にあったか否かの判定を行う。ステップS514で
YES判定を得た場合には、AFサーチ動作によって算
出された評価値の最大値(AFmax )と最小値(AFmin)と
の差が所定の値K′よりも大きいか否かが判定される
(ステップS515)。ステップS515においてYE
S判定を得た場合には、「ピーク有りフラグ」をONに
セットするとともに、ピークを検出したフォーカス位置
(ピーク位置)を示す変数Pのデータを更新する(ステ
ップS516)。ステップS516の後、又はステップ
S515においてNO判定を得た場合には、ステップS
518へ進み、評価値取得処理の継続を決定する。
【0099】「ピーク有りフラグ」がONにセットされ
ると、ステップS510においてYES判定となる。こ
の場合、ステップS520に進み、サーチ方向がNEAR方
向であるか否かの判定を行う。サーチ方向がNEAR方向で
あるとき(YES判定時)は、現在のフォーカス位置
(サーチポイント)が、ピーク位置Pから所定の距離
(d)を超えて至近側にあるか否かの判定を行う(ステ
ップS522)。現在位置がピーク位置Pから所定距離
d以内の範囲にあれば(NO判定時)、ステップS52
8へ進み、サーチ方向についての残り検出ポイント数が
所定の値(m)よりも小さいか否かの判定を行う。この
所定値mは図15で説明した距離wに相当する値であ
る。
【0100】ステップS528において、残り検出ポイ
ント数が所定値m以上であるときは(NO判定時)、評
価値取得処理の継続を決定し(ステップS532)、図
11のフローチャートに復帰する。その一方、図16の
ステップS528でYES判定を得たときは、ステップ
S530に進み、評価値が増加したか否かを判定する。
【0101】ステップS530で評価値の増加が検出さ
れると(YES判定時)、ステップS532に進んで評
価値取得処理の継続を決定するが(ステップS53
2)、ステップS530において評価値が増加していな
ければ(NO判定時)、ステップS536に移行して評
価値取得処理の中断を決定し、図11のメインルーチン
へ復帰する。
【0102】また、図16のステップS522において
現在のフォーカス位置がピーク位置Pから所定距離dを
超えて至近側にあるとき(YES判定時)は、ステップ
S524に分岐する。ステップS524では、現在のフ
ォーカス位置における評価値が所定の閾値TH よりも小
さい値であるか否かを判定する。
【0103】ステップS524で評価値が閾値TH 以上
であれば(NO判定時)、現在位置よりも至近側に被写
体が存在する可能性に配慮してステップS528に進
む。その一方、ステップS524において評価値が閾値
TH よりも小さい値のときは(YES判定時)、現在位
置よりも至近側に被写体は存在しないものと判断し、評
価値取得処理の中断を決定する(ステップS536)。
【0104】ステップS520でNO判定の場合、すな
わち、サーチ方向がFAR 方向であるときは、ステップS
526へ進む。ステップS526では、評価値が連続し
て所定回数減少したか否かの判定を行う。連続減少回数
の判断基準となる基準値は被写界深度等を考慮して適宜
設定される。
【0105】ステップS526においてNO判定を得た
場合には、ステップS528へ進み、上述したステップ
S528〜S536によって中断又は継続の決定が行わ
れる。その一方、ステップS526においてYES判定
を得た場合には、ステップS538へ進み、評価値取得
処理の中断を決定し、図11のフローチャートへ復帰す
る。図16に示した中断判定(2)処理に従うことでNE
AR方向及びFAR 方向の何れのサーチ方向についても、被
写体に対応する評価値のピークを正確、かつ高速に検出
することができ、AF処理の高速化を実現できる。
【0106】次に、本実施形態における他の制御例を説
明する。
【0107】撮影者がシャッターボタン18の半押しス
イッチS1 と、全押しスイッチS2を略同時に押し込む
操作を行うことなどによって、合焦音とシャッター音
(露光動作の実行を知らせる音)が時間的に重なってし
まう状況が起こり得る。すなわち、AF動作完了前にS
2 =ONの指示を受け付け、合焦位置へのレンズ駆動終
了直後に露光動作を実行可能な制御方式を採用するカメ
ラの場合は、合焦音とシャッター音が重なる状況が生じ
得る。図17にその状況例を示す。同図(a)は、図9
(c)に示したシーケンス図にS2 =ONのタイミング
と、合焦音継続時間、及びシャッター音の発生タイミン
グ等の説明を付加したものである。図17(a)では、
サーチ動作の途中でS2 =ONの指示を受け付けてい
る。サーチ動作が完了すると、その時点で合焦音を発
生させ、合焦位置へのレンズ移動(合焦駆動)が行わ
れる。合焦音は一定時間出力されるが、合焦音が鳴り終
わる前に、合焦駆動が終了し、直ちに露光動作が実行
されると、シャッター音と合焦音とが時間的に重なるこ
とになる。この場合、合焦音の発生を制限する(合焦音
を止める、又は合焦音の発生を禁止する)ことで、シャ
ッター音が聞こえづらくなるのを防ぐ態様が好ましい。
【0108】また、図11乃至図16の実施形態で述べ
たように、ラフサーチと詳細サーチとを行うAF方式の
カメラの場合、ラフサーチ中断時点で合焦音を発生する
ときは、シャッター音と重なる可能性は殆どない。しか
し、詳細サーチ後に合焦音を鳴らす場合には、シャッタ
ー音と合焦音の発生タイミングが重なる状況も起こり得
る。
【0109】図17(b)にその状況例を示す。同図
は、図10(c)に示したシーケンス図にS2 =ONの
タイミングと、合焦音継続時間、及びシャッター音の発
生タイミング等の説明を付加したものである。図17
(b)によれば、詳細サーチ工程が終了した時点で合
焦音を発生させ、合焦駆動工程が開始される。合焦音
は一定時間出力されるが、合焦音が鳴り終わる前に、合
焦駆動工程が終了し、直ちに露光動作が実行される
と、シャッター音と合焦音とが時間的に重なることにな
る。したがって、このような状況を回避するため、詳細
サーチ後の合焦音発生制御時にS2 の状態判定を行い、
その判定に従って合焦音を発生する否かを決定する。図
18にその制御例に係るフローチャートを示す。同図中
図11と共通又は類似する工程には同一のステップ番号
を付し、説明を省略する。
【0110】図18では、ステップS464の合焦音発
生有無の判定の後に、シャッターボタン18の全押し
(S2 =ON)操作が行われたか否かの判定が追加され
ている(ステップS466)。
【0111】ステップS464において、合焦音が未発
生であるとの判定を得た場合(NO判定時)は、ステッ
プS466に進む。ステップS466では、S2 がON
されたか否かを判定し、YES判定ならば、合焦音の発
生を禁止して、ステップS472に進む。ステップS4
66において、NO判定を得た場合には、ステップS4
70に進んで、合焦音を発生させる処理を実行した後、
ステップS472に進む。
【0112】また、他の制御例として、フォーカスレン
ズ48が合焦位置に到達するタイミングと合焦音の鳴り
終わりのタイミングとを一致させる態様もある。図19
に合焦音発生タイミングの例を示す。
【0113】同図によれば、AF処理がスタートする
と、まず、フォーカスレンズ48は、現在位置からAF
サーチ初期位置(同図において無限遠)に駆動される
(初期位置移動工程)。そして、無限遠から至近方向
に向かってラフサーチが開始される。ラフサーチにおい
てピークが検出され、合焦可能性が確認されると、ラフ
サーチ終了時点でAF終了までに要する時間Tが計算さ
れる。同図ではT=250msとする。以後、この時間
Tをモニタし、AF終了までの時間Tが合焦音の発生継
続時間Lと一致した時点で合焦音を発生させる制御を行
う。
【0114】ラフサーチ終了後、詳細サーチの初期位置
にフォーカス移動され(詳細サーチ初期位置移動工程
)、この初期位置から無限遠方向に詳細サーチが開始
される。詳細サーチ工程で合焦位置を検出したら、そ
の合焦位置にフォーカスレンズ48を駆動する(合焦駆
動工程)。同図では、合焦音の継続時間Lが100m
sに設定されており、詳細サーチ工程の途中で合焦音
を発生する。合焦音の終了タイミングとAF終了タイミ
ングが一致しているため、撮影者はシャッターボタン1
8を全押し(S2 =ON)操作するタイミングを図りや
すい。
【0115】図20には、ラフサーチと詳細サーチを行
うAF方式において、合焦音とAF動作の終了タイミン
グを合わせる場合のフローチャートが示されている。同
図中図11と共通又は類似する工程には同一のステップ
番号を付し、説明を省略する。
【0116】図20によれば、ステップS424におい
てラフサーチの中断が決定されると、ステップS430
に進む。ステップS430では、AF終了までの時間T
を計算し、以後、この時間Tを監視する。そして、合焦
音発生の予約処理を行い(ステップS432)、AF終
了までの時間Tが合焦音の長さLと一致した時点で合焦
音を発生させる。ステップS432の後はステップS4
42に進む。その後の処理は図11で説明した通りであ
る。ただし、図20の制御例では、図11で説明したス
テップS464及びステップS470の工程は省略され
る。
【0117】合焦音とAFの終了タイミングを一致させ
る場合の合焦音発生タイミングを決定する方法は、上述
の方法に限らない。他の方法として、AF終了時間Tを
計算した後、求めた時間Tから合焦音継続時間Lを減算
した値(T−L)をタイマにセットするなどして、T−
L時間経過した時点で合焦音を発生させる態様がある。
また、ラフサーチが中断した時点でAF終了までの時間
Tを計算し、求めた時間Tに基づいてAFサーチがどの
状態にあるときに合焦音を発生させるか(例えば、詳細
サーチでフォーカスレンズ48を三段ステップ駆動させ
た時点など)を決定し、その状態になった時に合焦音を
発生させる態様がある。
【0118】また、合焦音の鳴り終わりタイミングとA
F動作の終了タイミングを一致させる方法は、図19及
び図20で述べたラフサーチと詳細サーチを行うAF方
式に限定されず、図6で説明したAF方式においても適
用可能である。
【0119】本発明を実施する上でAF方式は上述した
コントラストAF方式に限定されず、各種の方式を利用
できる。被写体像を受光素子を用いて解析し、最もよい
像を結ぶ位置を探し出す焦点検出法としては、コントラ
スト法の他にも位相法がある。また、被写体までの距離
を測定する測距法としては、投光部から被写体に向けて
光を照射し、被写体からの反射光を受光部で受光し、そ
の受光信号から三角測量の原理を利用して被写体までの
距離を測定するアクティブ方式や、一対の分割センサ
(受光素子)で二重像合致を検知するパッシブ方式、反
射強度法、伝播時間法などがあり、これら各種方式につ
いても本発明の合焦音発生方法及び装置を適用できる。
例えば、測距処理が完了し、合焦位置を検出できた時点
以後、合焦駆動完了前の期間中に合焦音を発生する制御
を行う。
【0120】上記実施の形態では、本発明をデジタルカ
メラに適用した例を述べたが、本発明の適用範囲はこれ
に限定されず、写真フイルム(銀塩フイルムや自己現像
式フイルムなど)に光学像を記録するカメラについても
本発明を適用することができる。
【0121】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、自
動焦点調節時に自動焦点調節動作が完了する前に合焦音
を発生させるようにしたので、撮影者がより速く、又は
より良いタイミングで合焦可能か否かを確認できる。こ
れにより、AFの体感速度が速くなり、シャッターチャ
ンスを逃さずに撮影することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るデジタルカメラの正面
側外観図
【図2】図1に示したデジタルカメラの背面側外観図
【図3】本例のデジタルカメラの内部構成を示すブロッ
ク図
【図4】画面中央部に設定されたフォーカスエリアの例
を示す図
【図5】ズーム位置及びフォーカス位置に応じたAFサ
ーチステップ幅の変化を示す図
【図6】本例の自動焦点調節の制御手順を示すフローチ
ャート
【図7】図6に示した中断判定処理の手順を示すフロー
チャート
【図8】図6に示した合焦可能判定処理の手順を示すフ
ローチャート
【図9】合焦音の発生タイミングを示した説明図
【図10】ラフサーチと詳細サーチとを組み合わせたA
F方式における合焦音発生タイミングを示した説明図
【図11】図10に示したAF方式の制御手順を示すフ
ローチャート
【図12】フォーカスレンズの移動に伴って変化する評
価値の例を示すグラフ
【図13】フォーカスエリア内に複数の被写体が存在す
る様子を示した図
【図14】フォーカスエリア内に複数の被写体が存在す
る場合にフォーカスレンズの移動に伴って変化する評価
値の例を示すグラフ
【図15】ノイズ等の影響によって評価値が下がらない
現象を例示したグラフ
【図16】図11に示した中断判定(2)処理の内容を
示すフローチャート
【図17】合焦音とシャッター音とが時間的に重なる状
況を示した説明図
【図18】合焦音とシャッター音の重複を回避する制御
例を示すフローチャート
【図19】合焦音の終了タイミングとAF動作の終了タ
イミングとを一致させる場合の合焦音発生タイミングを
示した説明図
【図20】合焦音の終了タイミングとAF動作の終了タ
イミングとを一致させる制御例を示すフローチャート
【符号の説明】
10…デジタルカメラ、12…撮影レンズ、18…シャ
ッターボタン、48…フォーカスレンズ、52…CCD
(撮像手段)、64…CPU(判定手段、音声出力制御
手段、時間を計算する手段、合焦音の発生を禁止する手
段、検出手段、制御手段)、78…フォーカス駆動部
(レンズ移動手段)、81…ブザー(音声出力手段)、
88…評価値演算部(評価値算出手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/232 G03B 3/00 A Fターム(参考) 2H011 BA31 BB03 DA05 2H051 BA47 CE14 DA22 EA08 EA09 GA04 GA13 2H102 AA33 AA34 AB17 AB18 BA02 BA06 BA15 BA27 BB31 BB32 5C022 AA00 AB29 AB44 AC69 AC71 CA00

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラの撮像面に被写体の像を結像させ
    るレンズの焦点位置を調節する自動焦点調節装置と連動
    させて、合焦確認用の音(以下、合焦音という。)を発
    生させる合焦音発生方法であって、該方法は、 前記自動焦点調節装置によって合焦状態を達成できるか
    否かの判別を行い、 合焦状態を達成し得る旨の判定を得た時点以後、実際に
    前記自動焦点調節装置が合焦状態を達成する動作を完了
    する前の期間中に前記合焦音を発生させることを特徴と
    する合焦音発生方法。
  2. 【請求項2】 カメラの撮像面に被写体の像を結像させ
    るレンズの焦点位置を調節する自動焦点調節装置と連動
    して、合焦確認用の音(以下、合焦音という。)を発生
    する合焦音発生装置であって、該装置は、 前記自動焦点調節装置によって合焦状態を達成できるか
    否かの判別を行う判定手段と、 前記判定手段により合焦状態を達成し得る旨の判定を得
    た時点以後、実際に合焦状態を達成する動作を完了する
    前の期間中に前記合焦音を発生する音声出力手段と、 を備えたことを特徴とする合焦音発生装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の合焦音発生装置におい
    て、該装置は、前記自動焦点調節装置によって合焦状態
    を達成できることを検出した時点から、実際に合焦状態
    を達成する動作が完了するまでに要する時間を計算する
    手段と、 合焦状態を達成するための動作終了時と合焦音の出力終
    了時のタイミングを一致させるように合焦音の発生タイ
    ミングを制御する音声出力制御手段と、 を備えていることを特徴とする合焦音発生装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3に記載の合焦音発生装置
    において、該装置は、前記合焦音の発生とシャッター音
    の発生とが時間的に重なる場合には、前記合焦音の発生
    を禁止する手段を備えていることを特徴とする合焦音発
    生装置。
  5. 【請求項5】 前記自動焦点調節装置は、光学像を電気
    信号に変換する撮像手段と、 前記撮像手段の撮像面に被写体の像を結像させるレンズ
    と、 前記レンズを焦点調節領域内で移動させるレンズ移動手
    段と、 前記レンズ移動手段によって移動される各レンズ位置毎
    に、前記撮像手段から出力される画像信号から前記被写
    体のコントラスト成分を抽出し、該コントラスト成分に
    応じた評価値を算出する評価値算出手段と、 前記評価値の最大値又は極大値が得られるレンズ位置を
    検出する検出手段と、 前記評価値を取得するための各位置に前記レンズを移動
    させるように前記レンズ移動手段を制御するとともに、
    前記検出手段で検出したレンズ位置を合焦位置と判断
    し、前記レンズを該合焦位置に移動させる制御手段と、 を備えたことを特徴とする請求項2、3又は4に記載の
    合焦音発生装置。
  6. 【請求項6】 前記自動焦点調節装置は、前記焦点調節
    領域内を比較的大きな間隔で移動しながら各位置で評価
    値を取得する第1のサーチ手段と、 前記第1のサーチ手段によって得られた評価値の最大値
    又は極大値が検出された位置の近傍にレンズを移動させ
    た後、当該最大値又は極大値が検出された位置の近傍を
    前記第1のサーチ手段よりも小さな間隔で移動しながら
    各位置で評価値を取得する第2のサーチ手段と、を備
    え、 前記第2のサーチ手段によって得られた評価値に基づい
    て、評価値の最大値又は極大値が検出された位置を合焦
    位置と判断し、当該合焦位置に前記レンズを移動させる
    ことを特徴とする請求項2乃至5の何れか1項に記載の
    合焦音発生装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の合焦音発生装置におい
    て、該装置は、前記第1のサーチ手段によって評価値の
    最大値又は極大値が検出された時点で前記合焦音を発生
    させることを特徴とする合焦音発生装置。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載の合焦音発生装置におい
    て、該装置は、前記第1のサーチ手段によって評価値の
    最大値又は極大値を検出できない場合は、前記第2のサ
    ーチ手段によって前記焦点調節領域の全域について前記
    小さな間隔で移動しながら評価値の取得を行い、該第2
    のサーチ手段のサーチ動作において評価値の最大値又は
    極大値を検出した時点で前記合焦音を発生することを特
    徴とする合焦音発生装置。
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