JP2006235059A - 撮影装置 - Google Patents

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Akihiro Maejima
明宏 前島
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Abstract

【課題】オートフォーカスの合焦率を向上させた撮影装置を提供する。
【解決手段】撮影レンズが望遠側になっており、AF補助光が被写体で反射した反射光96が撮影範囲97内に入っていない場合には、合焦位置センサが合焦位置を検出できずにAFエラーになる。CPUは、ズーム駆動部にコマンドを送り、撮影レンズを広角側に一定量変倍する。撮影範囲97内にAF補助光が新郎98で反射した反射光96が入るため、合焦位置センサが合焦位置を検出できる。メモリのテーブルデータを参照して合焦位置と焦点距離とから被写体距離を求め、この被写体距離情報をRAMに記憶しておく。この後、撮影レンズを元の焦点距離に戻すとともに、被写体距離情報をRAMから読み出し、メモリのテーブルデータを参照して被写体距離と焦点距離とから合焦位置を求め、この合焦位置にフォーカスレンズを移動する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、オートフォーカスでピント合わせを行うズームレンズ付きの撮影装置に関するものである。
ピント調節を自動で行うオートフォーカス(AF)機能を備えたズームレンズ付きのデジタルカメラ等の撮影装置が普及している。このような撮影装置のAF機構には、一般にコントラスト検出方式が用いられる。コントラスト検出方式では、CCDイメージセンサから得られた画像データで示される画面が、複数のエリアに区分され、各エリア毎の高周波成分の積分値(AF評価値)が算出される。
このAF評価値の算出は、フォーカスレンズを予め設定されたサーチ幅の範囲内で移動させる毎に行われる。AF評価値は、その値が高いほど、シャープ(高コントラスト)な画像、すなわち、合焦度の高い画像(ピントの合った画像)を示している。フォーカスレンズの位置と、全エリアのAF評価値を合計した総合評価値との関係は、例えば図7に示すように、山型の波形として得られる。この場合、山型(総合評価値)のピークの位置がすなわち合焦位置であるから、この合焦位置にフォーカスレンズを移動させることによりピント合わせが行われる。
被写体が暗いところにある場合や被写体のコントラストが低い場合には、前記合焦位置を検出できず、ピントを正確に合わせることができない。そこで、被写体に向けてAF用の補助光(ストロボ光)を発光させ、コントラストがある被写体像を撮像してAF評価値算出用の画像データを取得する撮影装置が開示されている(例えば特許文献1)。
特開2004−206084号公報
上記のような撮影装置では、例えば、撮影レンズとしてズームレンズが用いられており、このズームレンズが望遠側になっていて、補助光が被写体で反射した反射光が撮影範囲の内側に入っていない場合では、補助光を使用してもAFによるピント合わせに失敗することがある。
本発明は、オートフォーカスの合焦率を向上させた撮影装置を提供することを目的とする。
本発明の撮影装置は、ズームレンズによって結像される被写体像を撮像素子が画像信号に変換し、この画像信号に基づいて算出されるAF評価値を監視しながらズームレンズ中のフォーカスレンズを移動して合焦位置を検出し、この合焦位置にフォーカスレンズを移動してピント合わせを行う撮影装置において、前記ズームレンズのワイド端を除く焦点距離で合焦位置が検出されない場合に、前記ズームレンズをワイド側に変倍して合焦位置を検出するとともに、この時の被写体距離を記憶手段に記憶しておき、次にズームレンズの焦点距離を元の焦点距離に戻して、前記被写体距離を記憶手段から読み出し、前記被写体距離に対応する合焦位置にズームレンズ中のフォーカスレンズを移動させることを特徴とする。
また、被写体に向けてフォーカス用の補助光を投光するとともに、ズームレンズによって結像される被写体像を撮像素子が画像信号に変換し、この画像信号に基づいて算出されるAF評価値を監視しながらズームレンズ中のフォーカスレンズを移動して合焦位置を検出し、この合焦位置にフォーカスレンズを移動してピント合わせを行う撮影装置において、前記ズームレンズのワイド端を除く焦点距離で合焦位置が検出されない場合に、前記補助光が被写体で反射した反射光が撮影範囲内に入るようにズームレンズをワイド側に変倍して合焦位置を検出するとともに、この時の被写体距離を記憶手段に記憶しておき、次にズームレンズの焦点距離を元の焦点距離に戻して、前記被写体距離を記憶手段から読み出し、前記被写体距離に対応する合焦位置にズームレンズ中のフォーカスレンズを移動させることを特徴とする。
また、前記ワイド側への変倍量を一定とし、前記ワイド側への変倍後においても合焦位置が検出されない場合には、前記ワイド側への変倍による焦点距離がワイド端に達するまで、更なるワイド側への変倍動作と合焦位置の検出動作を繰り返し行うことを特徴とする。
本発明の撮影装置によれば、ワイド端を除く焦点距離で合焦位置が検出されない場合に、ズームレンズをワイド側に変倍して合焦位置を検出するとともに、この時の被写体距離を記憶手段に記憶しておき、次にズームレンズの焦点距離を元の焦点距離に戻して、被写体距離を記憶手段から読み出し、被写体距離に合焦位置が合うようにズームレンズ中のフォーカスレンズを移動させるので、オートフォーカスの合焦率を向上できる。
また、オートフォーカス用の補助光を用いる撮影装置においても、補助光が被写体で反射した反射光が撮影範囲から外れてピントが合わない場合には、ワイド側に変倍して撮影範囲内に前記反射光が入るようにしてからピント合わせを行い、元の焦点距離に戻して被写体距離に合焦位置が合うようにフォーカスレンズを移動させるから、オートフォーカスの合焦率を向上できる。
また、ワイド側への変倍量を一定とし、ワイド側への変倍後においても合焦位置が検出されない場合には、ワイド側への変倍による焦点距離がワイド端に達するまで、更なるワイド側への変倍動作と合焦位置の検出動作を繰り返し行うので、ズームレンズの焦点距離を最初からワイド端に移動させるよりも短時間で合焦位置を検出できる。
本発明の実施形態であるデジタルカメラを示す図1において、デジタルカメラ10の前面には、撮影レンズ12、ファインダ窓14、ストロボ発光部15、オートフォーカス(AF)補助光発光窓16、及び調光センサ17が設けられ、カメラ上面には、シャッタボタン18及び電源スイッチ20が配設されている。また、左手側のカメラ側面には、メモリカード22を装着するためのカードスロット23が設けられている。このカードスロット23は、防塵用の蓋24によって開閉自在に閉じられる。
前記AF補助光発光窓16の背後には、コントラスト検出方式のAFを行う際に補助光を発光する単色のLED25(図3参照)が設けられている。このLED25としては、例えば赤色(R)LEDが用いられる。
撮影レンズ12にはズームレンズが適用され、撮影レンズ12の後方にCCDイメージセンサ(以下CCDという)27(図3参照)が配置されている。シャッタボタン18は2段階式に構成され、シャッタボタン18を軽く押して止める「半押し」の状態でAF及び自動露出制御(AE)が作動してAFとAEをロックし、「半押し」から更に押し込む「全押し」の状態で撮影が実行される。
電源スイッチ20は、モード切換スイッチと兼用されており、電源OFFとなる「OFF位置」、静止画撮影モードで電源ONとなる「撮影ON位置」、及び再生モードで電源ONとなる「再生ON位置」の3ポジションを切り換えることができる。
デジタルカメラ10の背面には、図2に示すように、ファインダ28、液晶モニタ30、ズームスイッチ32、多機能の十字ボタン34、AEロックボタン36、メニューキー38、実行キー40及びキャンセルキー42が設けられている。液晶モニタ30は、撮影時に画角確認用の電子ファインダとして使用できるとともに、撮影した画像のプレビュー画やメモリカード22から読み出した再生画像等を表示可能な表示手段である。また、十字ボタン34を使用したメニューの選択や各メニューにおける各種項目の設定なども液晶モニタ30の表示画面を用いて行われる。
ズームスイッチ32は、上下方向に操作可能なレバースイッチで構成され、これを上方向に操作することで望遠(TELE)方向にズーミングを行い、下方向に操作することで広角(WIDE)方向にズーミングを行う。十字ボタン34は、上下左右のいずれかの縁部を押圧することによって、対応する4方向(上、下、左、右)の指示を入力できるようにしたもので、メニュー画面における各種設定項目の選択や設定内容の変更を指示する操作ボタンとして使用されるとともに、電子ズームの倍率調整や再生コマの送り/戻しを指示する手段として用いられる。
メニューキー38は、各モードの通常画面からメニュー画面へ遷移させる時に使用される。実行キー40は、選択内容の確定、処理の実行(確認)指示の時などに使用される。キャンセルキー42は、メニューから選んだ項目の取消(キャンセル)や一つ前の操作状態に戻る時などに使用される。
撮影者は、ファインダ28又は液晶モニタ30に映し出されるリアルタイム画像(スルー画)を確認しながら、ズームスイッチ32を操作して画角を決定し、シャッタボタン18を押し下げて撮影を行う。
デジタルカメラ10の電気的構成を示す図3において、撮影レンズ12は、固定レンズ44、変倍レンズ46a、補正レンズ46b及びフォーカスレンズ48の4群型インナーフォーカス式ズームレンズで構成されている。前記変倍レンズ46aと補正レンズ46bから成る変倍光学系46は、図示せぬカム機構によって両者の位置関係が規制されながら光軸に沿って移動し、撮影レンズ12の焦点距離を変更する。なお、撮影レンズ12は、例えば焦点距離が28mm〜85mmの3倍ズームレンズである。
撮影レンズ12を通過した光は、絞り50により光量が調節された後、CCD27に入射する。CCD27には、その光電面上に赤色(R),緑色(G),青色(B)の微小なマイクロカラーフィルタがマトリクス状に配列され、その背後にそれぞれMOSダイオード(MOSキャパシタとも呼ばれる)が配置されている。
各MOSダイオードに蓄積された信号電荷は、CCDドライバ54から与えられるパルスに基づいて信号電荷に応じたRGB各色の輝度情報を有する電圧信号(画像信号)として順次読み出される。なお、CCD27は、シャッタゲートパルスのタイミングによって各MOSダイオードの電荷蓄積時間(シャッタスピード)を制御する、いわゆる電子シャッタ機能を有している。
CCD27から出力された画像信号は、アナログ処理部56に送られる。アナログ処理部56は、サンプリングホールド回路、色分離回路、ゲイン調整回路等の信号処理回路を含み、このアナログ処理部56において、相関二重サンプリング(CDS)処理並びにR,G,Bの各色信号に色分離処理され、各色信号の信号レベルの調整(プリホワイトバランス処理)が行われる。
アナログ処理部56から出力された信号は、A/D変換器58によりデジタル信号に変換された後、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)からなるフレームメモリ60に格納される。タイミングジェネレータ(TG)62は、CPU64の指令に従ってCCDドライバ54、アナログ処理部56及びA/D変換器58に対してタイミング信号を与えており、このタイミング信号によって各回路の同期がとられている。
フレームメモリ60に格納されたデータは、バス66を介して信号処理部68に送られる。信号処理部68は、輝度・色差信号生成回路、ガンマ補正回路、シャープネス補正回路、コントラスト補正回路、ホワイトバランス補正回路等を含むデジタルシグナルプロセッサ(DSP)で構成された画像処理手段であり、CPU64からのコマンドに従って画像信号を処理する。
信号処理部68に入力された画像データは、輝度信号(Y信号)及び色差信号(Cr,Cb 信号)に変換されるとともに、ガンマ補正等の所定の処理が施された後、フレームメモリ60に格納される。撮影画像を表示出力する場合、フレームメモリ60から画像データが読み出され、表示用メモリ70に転送される。表示用メモリ70に記憶されたデータは、表示用の所定方式の信号(例えば、NTSC方式のカラー複合映像信号)に変換された後、D/A変換器72を介して液晶モニタ(LCD)30に出力される。こうして、前記画像データの画像内容が液晶モニタ30の画面上に表示される。
CCD27から出力される画像信号によってフレームメモリ60内の画像データが定期的に書き換えられ、その画像データから生成される映像信号が液晶モニタ30に供給されることにより、CCD27を介して入力する画像がリアルタイムに液晶モニタ30に表示される。撮影者は、液晶モニタ30に映し出される画像(スルー画)、或いは光学式のファインダ28によって撮影画角を確認することができる。
撮影者がズームスイッチ32を操作すると、その指示信号がCPU64に入力され、CPU64はズームスイッチ32からの信号に基づいてズーム駆動部74を制御して変倍光学系46をテレ(TELE)方向又はワイド(WIDE)方向に駆動する。ズーム駆動部74は図示せぬモータを含み、このモータの駆動力によって変倍光学系46が駆動される。変倍光学系46の位置(変倍位置)は、変倍位置センサ76によって検出され、この検出信号はCPU64に入力される。なお、変倍光学系46の変倍位置によって撮影レンズ12の焦点距離が決まる。
同様に、フォーカス駆動部78は図示せぬモータを含み、このモータの駆動力によってフォーカスレンズ48が光軸に沿って前後動する。フォーカスレンズ48の位置(合焦位置)は、合焦位置センサ80によって検出され、このセンサ80の検出信号はCPU64に入力される。
電源スイッチ20によって静止画撮影モードが設定され、シャッタボタン18が押し下げられると、撮影開始指示(レリーズON)信号が発せられる。CPU64は、レリーズON信号を検知して記録用の撮像動作を実行する。すなわち、CPU64は必要に応じてLED制御回路81にコマンドを送ってAF補助光用のLED25の発光を制御するとともに、後述する評価値演算の結果に基づいてフォーカス駆動部78を制御してフォーカスレンズ48を合焦位置に移動させ、絞り50の開口径やCCD27の電子シャッタを制御することにより露出制御を行う。また、CPU64は必要に応じてストロボ装置82にコマンドを送り、ストロボ発光部15からストロボ光を発光する。
こうして、シャッタボタン18の押下操作に応動して、記録用の画像データの取り込みが開始される。画像データを圧縮記録するモードが選択されている場合、CPU64は圧縮伸張回路84にコマンドを送る。圧縮伸張回路84は、フレームメモリ60に取り込まれた画像データをJPEGその他の所定の形式に従って圧縮する。
圧縮された画像データは、カードインターフェース86を介してメモリカード22に記録される。非圧縮の画像データを記録するモード(非圧縮モード)が選択されている場合には、圧縮伸張回路84による圧縮処理は省略され、非圧縮のまま画像データがメモリカード22に記録される。
電源スイッチ20によって再生モードが設定されると、メモリカード22から画像ファイルが読み出される。読み出された画像データは、必要に応じて圧縮伸張回路84によって伸張処理され、表示用メモリ70を介して液晶モニタ30に出力される。
CPU64は、本カメラの各回路を統括制御する制御部である。CPU64は、電源スイッチ20、シャッタボタン18、ズームスイッチ32等から構成される操作部87から入力される入力信号に基づき、対応する回路の動作を制御するとともに、ストロボ制御、液晶モニタ30における表示制御、AF制御及び自動露出(AE)制御等を行う。
ここでオートフォーカス制御について説明する。晴天の屋外で撮影する時など被写体に十分なコントラストがあるため自然光によってピント調節を行い得る場合には、AF補助光用のLED25は発光されない。また、夕方や屋内では、被写体のコントラストが低下するため、自然光によるピント合せができ難くなるから、CPU64は、被写体の輝度値が所定の値以下になると、LED制御回路81にコマンドを送り、AF動作中はLED25からAF補助光を連続点灯させる。
A/D変換器58によってデジタル信号に変換された画像信号は、評価値演算部88に入力される。評価値演算部88は、高周波成分抽出回路90と積算回路92とを有し、入力される画像信号のうち、LED25が発光されない場合には、G成分のデータをサンプリングし、また、LED25が発光された場合には、LED25と同じ発光色であるR成分のデータをサンプリングし、AF検出対象エリア(以下フォーカスエリアという)内での高周波成分を抽出するとともにその絶対値をとり、フォーカスエリア内で絶対値データを積算して得られた値(以下評価値という)をCPU64に提供する。
AF動作時にCPU64は、フォーカスレンズ48を焦点調節領域内で至近から無限遠(又は無限遠から至近)の方向に移動させながら、複数のAF検出ポイント(サーチポイント)で画像中央部分のコントラストを検出し、サーチポイントごとに評価値を算出する。そして、各ポイントで算出された評価値を総合して、評価値が最大となるレンズ位置を合焦位置として決定し、求めた合焦位置にフォーカスレンズ48を移動させるようにフォーカス駆動部78を制御する。
撮影画面内の被写体の状態によっては、合焦位置を検出できない場合がある。例えば、図4(A)に示すように、撮影レンズ12が望遠側になっており、被写体である新婦95のコントラストが低い場合や、図5(A)に示すように、LED25からのAF補助光が被写体で反射した反射光96が撮影範囲97の内側に入っていない場合には、合焦位置センサ80が合焦位置を検出できずにAFエラーになる。
このような場合には、CPU64は、ズーム駆動部74にコマンドを送り、撮影レンズ12を広角側に一定量ズーミングする。この場合のズーミング量は、例えば焦点距離20mm分とし、撮影レンズ12が例えば焦点距離70mmになっているとき50mmに変更される。これにより、AF補助光を使用しない図4(B)に示すような場合では、撮影範囲97内に、新婦95の他に、新郎98とウエディングケーキ99が入ってきて、撮影範囲97内の被写体の数が増加するため、合焦位置センサ80が合焦位置を検出し易くなる。また、AF補助光を使用する図5(B)に示すような場合では、撮影範囲97内にAF補助光が新郎98で反射した反射光96が入るため、合焦位置センサ80が合焦位置を検出できる。
そして、検出された合焦位置に基づいて被写体距離を求め、この被写体距離情報をバス66に接続されたRAM100に記憶しておく。なお、変倍レンズ46aの位置で決まる複数の焦点距離毎に、複数の合焦位置に対応する被写体距離を予め求めておき、この焦点距離と合焦位置と被写体距離との関係を示すテーブルデータをフラッシュメモリ等からなるメモリ102に格納しておく。また、焦点距離や合焦位置の数は、例えば5個とし、不足する領域に関しては補間演算で対応する。
この後、撮影レンズ12を焦点距離50mmから元の焦点距離である焦点距離70mmに戻すとともに、前記被写体距離情報をRAM100から読み出し、この被写体距離情報に基づいてフォーカス駆動部78を制御し、撮影レンズ12が前記被写体距離に合焦するようにフォーカスレンズ48を移動させる。なお、被写体距離情報に基づいてフォーカス駆動部78を制御する際にもメモリ102のテーブルデータが参照され、被写体距離と焦点距離とから合焦位置、すなわちフォーカスレンズ48の位置が特定される。
なお、合焦位置検出のための広角側への変倍動作から戻し動作までの過程を液晶モニタ30に表示しないように、この間は、CCD27の中央部分で撮影した画像を拡大し、補間処理を行なうことによって広角・望遠を行う電子ズームに切り替え、ユーザが決めた画角で液晶モニタ30に表示する。
このように構成されたデジタルカメラ10の作用を説明する。まず電源スイッチ20を操作してデジタルカメラ10の電源をオンにするとともに、静止画撮影モードにセットする。電源がオンになると、LED制御回路81に内蔵されたコンデンサの充電が開始される。そして、シャッタボタン18を半押しすると、CPU64は、AE制御及びAF制御を行う。
AE制御では、R、G、B信号を取り込み、これらのR、G、B信号を積算した積算値に基づいて被写体輝度(撮影EV値)を求め、この撮影EV値に基づいて撮影時の絞り値とシャッタスピードを決定する。なお、シャッタボタン18の全押し時に前記決定した絞り値になるように絞り50が制御され、また、決定したシャッタスピードとなるように電子シャッタによって電荷の蓄積時間が制御される。
AF制御は、図6のフローチャートに示すように、CPU64は、まず前記撮影EV値によってAF補助光が必要か否かを判断する(st1)。撮影EV値が所定の値以下になると、LED制御回路81にコマンドを送り、AF動作中は連続してLED25からAF補助光を点灯する(st2)。
CCD27のフォーカスエリアから評価値を求めるための画像信号を取り込み、その後、フォーカスレンズ48を所定量移動(次のサーチポイントに移動)させるためにフォーカスモータを駆動する。フォーカスレンズ48を焦点調節領域内で至近から無限遠(又は無限遠から至近)の方向に移動させながら、各サーチポイントごとにCCD27から画像信号を取り込む。
各サーチポイントでの画像信号に基づく評価値が算出されると、その算出された評価値を総合して、評価値が最大となるレンズ位置を合焦位置として検出し、求めた合焦位置にフォーカスレンズ48を移動させ、AF動作を終了する(st3)。
図5(A)に示すように、AF補助光が被写体で反射した反射光96が撮影範囲97内に入らず、前記評価値が最大となるレンズ位置、すなわち合焦位置を特定することができない場合には(st3)、まずCPU64は変倍位置センサ76からの変倍位置情報に基づいて撮影レンズ12の焦点距離がワイド端か否かを確認する(st4)。撮影レンズ12の焦点距離がワイド端の場合には、液晶モニタ30にAFエラーの表示を行う(st5)。
撮影レンズ12の焦点距離がワイド端ではない場合には、CPU64はズーム駆動部74にコマンドを送り、変倍光学系46を駆動して撮影レンズ12の焦点距離をワイド側へ変更する(st6)。この時、CPU64は液晶モニタ30に表示する画像を電子ズームによる画像に切り替え、前記撮影レンズ12のワイド側への変倍がユーザから分からないようにする。
CPU64は、フォーカス駆動部78を駆動して、フォーカスレンズ48をサーチポイントに移動しながら、各サーチポイントごとにCCD27から画像信号を取り込み、各サーチポイントでの画像信号に基づく評価値が算出される。図5(B)に示すように、反射光96が撮影範囲97内に入っている場合には、評価値が最大となるレンズ位置、すなわち合焦位置が検出される。この合焦位置にフォーカスレンズ48を移動させる(st7)。
合焦位置が検出できない場合には、CPU64は撮影レンズ12の焦点距離がワイド端か否かを確認する(st8)。ワイド端である場合には、ズーム駆動部74を駆動して元の焦点距離に復帰してから(st9)、液晶モニタ30にAFエラーの表示を行う(st10)。
未だワイド端ではない場合には、更に撮影レンズ12の焦点距離をワイド側へ変更する(st6)。これにより、例えば、撮影レンズ12の焦点距離が50mmから30mmになる。そして、再度、各サーチポイントでの画像信号に基づく評価値が算出され、合焦位置が検出される(st7)。なお、合焦位置が検出されない場合には、更に撮影レンズ12の焦点距離をワイド側へ変更し、本実施形態ではワイド端(焦点距離28mm)とする。
合焦位置が検出されると、CPU64はメモリ102を参照して、撮影レンズ12の焦点距離と合焦位置とから被写体距離を特定する(st11)。ここで、メモリ102に記憶されているテーブルデータでは足りない場合には、CPU64は補間演算を行って、被写体距離を特定する。そして、この被写体距離がRAM100に記憶されるとともに(st12)、ズーム駆動部74が駆動され、撮影レンズ12の焦点距離が元の焦点距離(例えば70mm)に復帰される(st13)。
この後、RAM100から被写体距離が読み出され(st14)、この被写体距離に対応する合焦位置がメモリ102から求められ、この合焦位置にフォーカスレンズ48が移動される(st15)。これにより、AF動作を終了するとともに、電子ズームから通常の光学ズームに切り替えられ、液晶モニタ30の画像表示に撮影レンズ12の焦点距離が反映されるようになる。
その後、シャッタボタン18が全押しされると、必要に応じてストロボ発光部15からストロボ光が発光される。被写体からの反射光を調光センサ17が検知して所定光量に達した際にストロボ装置82がストロボ光の発光を停止する。CCD27から出力された画像信号がアナログ信号処理部56,A/D変換器58を経て、画像データとしてフレームメモリ60に取り込まれ、圧縮伸張回路84で所定の形式に圧縮された後、カードインターフェース86を介してメモリカード22に記録される。
以上説明した実施形態は、AF補助光発光機能を備えたデジタルカメラであったが、本発明はこれに限定されることなく、AF補助光発光機能をもたないデジタルカメラでもよい。また、上記実施形態では、AF動作中はAF補助光を連続点灯させるようにしたが、各サーチポイント毎にストロボ的に発光させてもよい。
また、上記実施形態では、合焦位置が検出できない場合に、焦点距離を20mmずつワイド側へ変更するようにしたが、本発明はこれに限定されることなく、例えば30mmずつでもよい。また、上記実施形態では、撮影レンズを焦点距離28mm〜85mmの3倍ズームレンズとしたが、本発明はこれに限定されることなく、例えば25mm〜100mmの4倍ズームレンズとしてもよい。
また、上記実施形態では、焦点距離や合焦位置の数は5個としたが、本発明はこれに限定されることなく、例えば10個でもよい。また、焦点距離と合焦位置と被写体距離との関係を示すテーブルデータをメモリに格納しておいたが、これを省略し、合焦位置を検出する都度、焦点距離に対する被写体距離を演算によって算出することもできる。また、上記実施形態は、撮影装置としてデジタルカメラを採用した例であったが、本発明はこれに限定されることなく、カメラ付き携帯電話やカメラ付きPDA等でもよい。
本発明を適用したカメラの外観を正面側から示す斜視図である。 カメラの外観を背面側から示す斜視図である。 カメラの電気的な構成を示すブロック図である。 AF補助光を使用しない場合に望遠側で合焦位置が検出できない例を示す説明図である。 AF補助光を使用する場合に望遠側で合焦位置が検出できない例を示す説明図である。 本実施形態の主なシーケンスを示すフローチャートである。 フォーカスレンズの位置と総合評価値との関係を示すグラフである。
符号の説明
10 デジタルカメラ
12 撮影レンズ
25 LED
46a 変倍レンズ
48 フォーカスレンズ
64 CPU
76 変倍位置センサ
80 合焦位置センサ
96 反射光
97 撮影範囲
100 RAM
102 メモリ

Claims (3)

  1. ズームレンズによって結像される被写体像を撮像素子が画像信号に変換し、この画像信号に基づいて算出されるAF評価値を監視しながらズームレンズ中のフォーカスレンズを移動して合焦位置を検出し、この合焦位置にフォーカスレンズを移動してピント合わせを行う撮影装置において、
    前記ズームレンズのワイド端を除く焦点距離で合焦位置が検出されない場合に、前記ズームレンズをワイド側に変倍して合焦位置を検出するとともに、この時の被写体距離を記憶手段に記憶しておき、次にズームレンズの焦点距離を元の焦点距離に戻して、前記被写体距離を記憶手段から読み出し、前記被写体距離に対応する合焦位置にズームレンズ中のフォーカスレンズを移動させることを特徴とする撮影装置。
  2. 被写体に向けてフォーカス用の補助光を投光するとともに、ズームレンズによって結像される被写体像を撮像素子が画像信号に変換し、この画像信号に基づいて算出されるAF評価値を監視しながらズームレンズ中のフォーカスレンズを移動して合焦位置を検出し、この合焦位置にフォーカスレンズを移動してピント合わせを行う撮影装置において、
    前記ズームレンズのワイド端を除く焦点距離で合焦位置が検出されない場合に、前記補助光が被写体で反射した反射光が撮影範囲内に入るようにズームレンズをワイド側に変倍して合焦位置を検出するとともに、この時の被写体距離を記憶手段に記憶しておき、次にズームレンズの焦点距離を元の焦点距離に戻して、前記被写体距離を記憶手段から読み出し、前記被写体距離に対応する合焦位置にズームレンズ中のフォーカスレンズを移動させることを特徴とする撮影装置。
  3. 前記ワイド側への変倍量を一定とし、前記ワイド側への変倍後においても合焦位置が検出されない場合には、前記ワイド側への変倍による焦点距離がワイド端に達するまで、更なるワイド側への変倍動作と合焦位置の検出動作を繰り返し行うことを特徴とする請求項1または2記載の撮影装置。

JP2005047153A 2005-02-23 2005-02-23 撮影装置 Pending JP2006235059A (ja)

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