JP2002276894A - 防液堤一体型低温タンクの冷熱抵抗緩和材の設置方法、防液堤一体型低温タンクおよび断熱パネル - Google Patents

防液堤一体型低温タンクの冷熱抵抗緩和材の設置方法、防液堤一体型低温タンクおよび断熱パネル

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JP2002276894A
JP2002276894A JP2001080252A JP2001080252A JP2002276894A JP 2002276894 A JP2002276894 A JP 2002276894A JP 2001080252 A JP2001080252 A JP 2001080252A JP 2001080252 A JP2001080252 A JP 2001080252A JP 2002276894 A JP2002276894 A JP 2002276894A
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insulating panel
dike
panel
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English (en)
Inventor
Hisao Fujimura
久夫 藤村
Kenichi Suzuki
健一 鈴木
Atsuhiro Fukada
敦宏 深田
Ryoichi Kanazawa
亮一 金澤
Koichiro Kanai
浩一郎 金井
Shiro Kikuchi
四郎 菊池
Takanosuke Katou
孝之介 加藤
Kenji Nishino
憲司 西野
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Kajima Corp
Nichias Corp
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Kajima Corp
Nichias Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 施工時の品質管理が容易で、短期間で効率的
に形成でき、性能上の欠陥がない防液堤一体型低温タン
クの冷熱抵抗緩和材の設置方法、防液堤一体型低温タン
クおよび断熱パネルを提供する。 【解決手段】 円筒形の防液堤13の内壁面にアンカボ
ルト25を設けたライナプレート15を設置し、断熱材
3に表面材5と裏面材7を一体化した複数の断熱パネル
1を、ライナプレート15に密着させる。アンカボルト
25を裏面材7に設けたアンカ穴11に挿入し、断熱パ
ネル1をライナプレート15に固定する。隣接する断熱
パネル1の間の目地17と、断熱パネル1の穴9を、そ
れぞれ充填材19と充填材21で充填した後、液密材2
9と液密材31で被覆し、複数の断熱パネル1が一体化
した冷熱抵抗緩和材23を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防液堤一体型低温
タンクの冷熱抵抗緩和材の設置方法、防液堤一体型低温
タンクおよび断熱パネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、液化天然ガス、液化石油ガスなど
の低温物体(ガスおよび液体)を貯蔵するPC(プレス
トレストコンクリート)製防液堤一体型低温タンクのP
C防液堤は円筒形であり、その内面には外槽ライナプレ
ートが取り付けられる。外槽ライナプレートの内側に設
けられる冷熱抵抗緩和材は、次のように形成される。
【0003】(1)サンドブラスト、次いでプライマー
塗布など、接着性向上のための表面処理を施した外槽内
壁面に、硬質ウレタンフォームなどから成る断熱パネル
を、空間を設けて仮固定する。外槽内壁面(曲面)と断
熱パネル(平面)とで形成される空間に硬質ウレタンフ
ォームの発泡原液を注入し、発泡固化させ、硬質ウレタ
ンフォーム発泡原液の自己接着力により、断熱パネルを
外槽内壁面に固着する。
【0004】外槽内壁面と断熱パネルとの隙間に硬質ウ
レタンフォームを充填するのは、曲面と平面による空間
がある状態で内槽が破損し漏液した場合、空間があるこ
とで冷熱緩和材に液圧が作用し、断熱パネルに曲げ変形
が生じ、破損する可能性があるからである。
【0005】(2)表面処理した外槽内壁面に、手動あ
るいは自動的手段を駆使して硬質ウレタンフォームの発
泡原液を吹付けて発泡固化させ、この自己接着力により
外槽内壁面に一体に固定した硬質ウレタンフォームを形
成する。次いで、適宜の手段を用いて表面を切削して所
定厚の硬質ウレタンフォーム断熱層を形成する。そし
て、硬質ウレタンフォーム断熱層にウレタン系接着剤を
用いてガラスクロスを一体化させたガラス繊維強化ウレ
タン樹脂からなる表面層を形成する。
【0006】(3)外槽内壁面に沿って、空間を設けて
保持された表面材の裏側面に硬質ウレタンフォーム発泡
原液を吹付ける。硬質ウレタンフォーム原液が自己接着
力を有する間に外槽内壁面に押し付けて発泡固化させ、
一工程で表面材を一体化し、かつ外槽内壁面に固着した
硬質ウレタンフォーム断熱層を形成する(特許第304
4605号)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、(1)
のように、断熱パネルを用いる場合、現場発泡によって
形成する硬質ウレタンフォームの充填状態を確認するこ
とが困難で、品質上の欠陥を内蔵する可能性が大きい。
また、注入、発泡固化時に発生する5トン/m2以上に
もなる大きな発泡圧に対する対策を確実に実施しない
と、硬質ウレタンフォーム断熱材の厚さの確保が不可能
であり、かつ形成された硬質ウレタンフォームの内部に
亀裂が発生するなどの重大な欠陥が発生する。このた
め、大掛かりな発泡圧対策を要し、作業効率が悪く、現
場経費が多大となり、かつ工期が長くなる。
【0008】(2)、(3)のように硬質ウレタンフォ
ームの発泡原液を吹付け、発泡固化させて形成するもの
は、吹付け時に発生する発泡原液のミスト対策および施
工に高価で大掛かりな機器が必要で、経費・工期が莫大
になる。
【0009】(1)、(2)、(3)の冷熱抵抗緩和材
は、硬質ウレタンフォームの現場発泡時の自己接着力を
利用して現場で外槽内壁面に一体的に接着固化したもの
である。硬質ウレタンフォームの生成反応は発熱反応で
あり、高温状態で形成される。また、硬質ウレタンフォ
ームは、自己接着力により、外槽内壁面、断熱パネル、
表面材と接着される。
【0010】この結果、冷熱抵抗緩和材が常温に復帰す
ることにより、熱応力が発生して内部に残留する。そし
て、低温物体(ガスおよび液体)の貯蔵時に低温にさら
されることにより、さらに熱応力が発生する。このた
め、常時、外槽内壁面との剥離や、硬質ウレタンフォー
ムの破断などの可能性がある。
【0011】また、施工時に局所的に存在する接着不良
によっても、冷熱抵抗緩和材の機能が消失する可能性が
ある。これらを排除するためには、許容の温度及び湿度
などの施工環境条件の維持・管理のために大掛かりな機
器が必要である。それらを施工現場において搬入、設
置、撤去するには長時間を要するので、工期が長くな
り、現場経費がかさむ。
【0012】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、施工時の品質管理
が容易で、短期間で効率的に形成でき、性能上の欠陥が
ない防液堤一体型低温タンクの冷熱抵抗緩和材の設置方
法、防液堤一体型低温タンクおよび断熱パネルを提供す
ることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ための第1の発明は、底版と防液堤を有し、前記底版と
防液堤の内部にライナープレートと内槽とが設けられる
防液堤一体型低温タンクにおいて、複数の断熱パネルを
前記ライナープレートに固定し、隣接する断熱パネルの
間の目地を充填材で充填することを特徴とする防液堤一
体型低温タンクの冷熱抵抗緩和材の設置方法である。
【0014】第1の発明では、湾曲した断熱パネルをラ
イナープレートに密着させ、固定手段で固定し、隣接す
る断熱パネルの目地に充填材を充填する。または、曲げ
強度の大きい平板状の断熱パネルをライナープレートに
固定手段で固定し、隣接する断熱パネルの目地に充填材
を充填する。冷熱抵抗緩和材とライナープレートとの接
着に硬質ウレタンフォームを用いないため、接着力確保
のためのライナプレート面の表面処理が省略できる。ま
た、現地発泡量が少なく、大掛かりな発泡装置が不要で
容易に施工できる。
【0015】第2の発明は、内面が多角形の平面である
防液堤を形成し、前記平面部に断熱パネルを固定手段で
固定することを特徴とする防液堤一体型低温タンクの冷
熱抵抗緩和材の設置方法である。
【0016】第2の発明では、内面が多角形の平面であ
る防液堤を形成し、前記平面部に断熱パネルを密着させ
て固定手段で固定する。プレストレスト防液堤内壁面に
設置するライナプレートと断熱パネルの隙間への硬質ウ
レタンフォームの充填作業がないので、施工時の品質管
理が容易となり、短期間で効率的に冷熱抵抗緩和材を形
成できる。
【0017】第3の発明は、第1の発明または第2の発
明の防液堤一体型低温タンクの冷熱抵抗緩和材の設置方
法により冷熱抵抗緩和材が設置されたことを特徴とする
防液堤一体型低温タンクである。
【0018】第3の発明では、冷熱抵抗緩和材とライナ
ープレートとの接着に硬質ウレタンフォームを用いない
ため、低温タンク実用時並びに万一の漏洩時に冷熱抵抗
緩和材がライナープレートから剥離するような性能上の
欠陥は皆無となる。また、断熱パネルが防液堤に均等に
接触するため、または、断熱パネルが十分な曲げ強度を
有するため、液圧が作用しても断熱パネルの変形や破損
などの性能上の欠陥は生じない。
【0019】第4の発明は、断熱材の表裏に表面材と裏
面材、または断熱材の表に表面材が設けられ、アンカボ
ルト、フック、ハトメ金具または断熱ボルトが挿入され
る穴を有することを特徴とする断熱パネルである。
【0020】第5の発明は、断熱材の表裏に表面材と裏
面材が設けられ、前記裏面材は張り出し部を有し、この
張り出し部に切欠き部または穴が設けられることを特徴
とする断熱パネルである。
【0021】第4、第5の発明の断熱パネルでは、断熱
材の表裏に表面材と裏面材を設けるか、あるいは断熱材
の表に表面材を設ける。裏面材はライナープレートに断
熱パネルを固定するための部材である。また、表面材
は、冷熱抵抗緩和材の表面にLNGなど、低温液化ガスの
液密性の表層を形成する。断熱パネルは固定手段で固定
されるので、施工時の品質管理が容易である。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
第1の実施の形態を詳細に説明する。図1は、断熱パネ
ル1の斜視図、図2は、図1のA−A断面図である。図
1に示すように、断熱パネル1は、長方形板状の断熱材
3を芯材とし、断熱材3の表裏に、表面材5と裏面材7
とを予め工場加工で一体化したものであり、裏面材7側
を外側として湾曲している。
【0023】断熱材3としては、断熱性に優れ、液密性
を有する硬質の断熱材が好適に使用される。例えば、硬
質ウレタンフォーム、ポリイソシアヌレートフォームな
どの発泡プラスチックである。
【0024】表面材5は、低温液化ガスに対する液密性
を有する材質である。例えば、ガラス繊維強化ウレタン
樹脂などの耐低温性を有するFRP、アルミ箔などの金
属箔、金属箔と有機質または無機質繊維材からなる織布
あるいは不織布の複合材、金属箔とプラスチックフィル
ムの複合材、合板などの木質板などが用いられる。
【0025】裏面材7は、厚さ1〜5mm程度の金属
板、FRP板、合板などの板状材である。図1および図
2に示すように、表面材5および断熱材3には、断面を
貫通する4つの円形の穴9が設けられる。また、穴9の
位置に合わせて、裏面材7に円形のアンカ穴11が設け
られる。
【0026】図3は、断熱パネル1を設置した防液堤1
3の一部分を示す斜視図である。防液堤13は、円筒形
のPC部材である。防液堤13の内壁面にライナプレー
ト15を設置する。ライナプレート15の内壁面に、裏
面材7がライナプレート15に密着するように、複数の
断熱パネル1を並べる。隣接する断熱パネル1の間に
は、ライナプレート15の円周方向および鉛直方向に、
目地17が生じる。
【0027】図4は、冷熱抵抗緩和材23を設置した防
液堤13の一部分を示す斜視図を示す。図5は、図4の
B−B断面図で、2枚の断熱パネル1の隣接部付近を拡
大して示している。図5に示すように、防液堤13の内
壁面のライナプレート15には、断熱パネル1の裏面材
7のアンカ穴11に対応する位置に、アンカボルト25
がスタッド打ちされている。アンカボルト25の露出長
さは、断熱パネル1の厚さより短い。
【0028】アンカボルト25を、断熱パネル1の裏面
材7のアンカ穴11に挿入する。そして、ナット27で
裏面材7を締め付け、断熱パネル1をライナプレート1
5に固定する。裏面材7は、アンカ穴11を介して断熱
パネル1をライナプレート15に取り付けるための部材
である。
【0029】図4および図5に示すように、隣接する断
熱パネル1の間の目地17に充填材19を、断熱パネル
1の穴9に充填材21を充填する。充填材19は接着性
充填材であり、例えば、ポリウレタンなどの熱硬化性樹
脂による反応型発泡接着材や、硬質ウレタンフォームな
どの現場発泡性発泡プラスチックまたは予め発泡成形し
た硬質ウレタンフォームなどの発泡プラスチックが使用
される。充填材21は、成形断熱材や接着性充填材であ
る。
【0030】接着性充填材の発泡原液を断熱パネル1の
側面に塗布したり、断熱パネル1の目地17に注入し、
発泡固化させ、断熱パネル1の側面およびライナプレー
ト15の表面に一体化させる。これにより、目地17や
穴9は完全に充填される。また、目地17に、詰め物を
して表面材を設けるようにしてもよい。
【0031】さらに、目地17を充填した充填材19の
表面を被覆するように帯状の液密材29を設置する。同
時に、穴9を充填した充填材21の表面を被覆するよう
に円盤状などの液密材31を設置し、冷熱抵抗緩和材2
3を形成する。冷熱抵抗緩和材23は、複数の断熱パネ
ル1、充填材19、充填材21、液密材29、液密材3
1などからなる。
【0032】液密材29および液密材31は、断熱パネ
ル1の表面材5と同様の材質とする。液密材29および
液密材31は、例えば、ウレタン系などの低温接着剤を
使用して表面材5に接着される。あるいは、ガラスファ
イバーなどの繊維質を、低温接着剤を用いてハンドレイ
アップによりFRPを形成するとともに、表面材5に一
体接着する。
【0033】冷熱抵抗緩和材23では、アンカボルト2
5が充填材21で埋設されるので、ヒートブリッジの形
成を避けることができる。また、液密材29および液密
材31を断熱パネル1の表面材5に接着することによ
り、冷熱抵抗緩和材23の表面には、完全な液密性表面
層が形成される。
【0034】次に変形例について説明する。図6は、フ
ック26を用いて防液堤13に固定された断熱パネル1
aの断面図である。断熱パネル1aは、断熱材3aの表
裏に表面材5aと裏面材7aを工場加工で一体化したも
ので、断熱パネル1と同様の材質である。また、表面材
5aおよび断熱材3aを貫通する穴9aの位置に合わせ
て、裏面材7aに円形の穴12が設けられる。
【0035】防液堤13の内壁面のライナプレート15
には、断熱パネル1aの裏面材7aの穴12に対応する
位置に、フック26が設けられる。フック26は例えば
溶接でライナプレート15に取付けられている。フック
26を、断熱パネル1aの裏面材7aの穴12に挿入し
て引っ掛け、断熱パネル1aをライナプレート15に固
定する。裏面材7aは、フック26で断熱パネル1aを
ライナプレート15に取り付けるための部材である。
【0036】図5に示した断熱パネル1の取付けと同様
に、断熱パネル1aの穴9a、穴12に充填材21を充
填し、充填材21の表面を被覆するように円盤状などの
液密材31を設置する。さらに、隣接する断熱パネル1
aの目地17に充填材19を充填し、充填材19を液密
材29で被覆して冷熱抵抗緩和材23を形成する。冷熱
抵抗緩和材23は、複数の断熱パネル1a、充填材1
9、充填材21、液密材29、液密材31などからな
る。
【0037】さらに他の変形例について説明する。図7
はハトメ金具28が設けられた防液堤13の断面図、図
8はハトメ金具28を用いて防液堤13に固定された断
熱パネル1bの断面図を示す。図7に示すように、防液
堤13の内壁面のライナプレート15には、断熱パネル
1bの裏面材7bの穴12に対応する位置に、先端がい
くつかに分割された円筒状のハトメ金具28が設けられ
る。ハトメ金具28は例えば溶接でライナプレート15
に取付けられている。
【0038】図8に示すように、ハトメ金具28を、断
熱パネル1bの裏面材7bの穴12に挿入し、ハトメ金
具28の先端を穴12の外側に折り曲げて裏面材7bに
押し付け、断熱パネル1bをライナプレート15に固定
する。裏面材7bは、ハトメ金具28で断熱パネル1b
をライナプレート15に取り付けるための部材である。
【0039】断熱パネル1bの穴9b、穴12に充填材
21を充填し、充填材21の表面を被覆するように円盤
状などの液密材31を設置する。さらに、隣接する断熱
パネル1bの目地17に充填材19を充填し、充填材1
9を液密材29で被覆して冷熱抵抗緩和材23を形成す
る。冷熱抵抗緩和材23は、複数の断熱パネル1b、充
填材19、充填材21、液密材29、液密材31などか
らなる。
【0040】次に他の変形例について説明する。図9
は、断熱ボルト99を用いて防液堤13に固定された断
熱パネル1cの断面図である。断熱パネル1cは、断熱
材3cの表面に表面材5cを有したもので、断熱パネル
1と同様の材質である。また、断熱パネル1cには、断
面を貫通する円形のボルト穴97が設けられている。
【0041】ライナプレート15は、断熱パネル1cの
ボルト穴97に対応する位置に、断熱ボルト99が固定
されている。断熱ボルト99は樹脂などの非金属製であ
り、ライナプレート15には接着、熱融着などで取付け
られており、その露出長さは断熱パネル1cの厚さより
長い。また、ライナープレート15にナットを溶接して
おき、このナットに断熱ボルト99をねじ込むことによ
って、断熱ボルト99をライナープレート15に固定す
るようにしてもよい。そして、断熱ボルト99をパネル
1cのボルト穴97に挿入し、ワッシャ101を挟んで
ナット103で断熱パネル1cを締め付け、断熱パネル
1cをライナプレート15に固定する。
【0042】ワッシャ101は、注入穴105を有す
る。注入穴105から、充填材21を注入し、ボルト穴
97を充填する。充填材21は、例えば発泡プラスチッ
クの発泡原液を注入穴105から注入し、発泡、充填さ
せる。そして、断熱ボルト99とワッシャ101とナッ
ト103を被覆するように、液密材31を表面材5cと
一体化させて設置する。
【0043】図10は、防液堤一体型低温タンク43の
断面図である。防液堤13は、地表33に形成した円盤
状の底版35の外周上に構築されており、防液堤13の
内壁面に設置したライナプレート15の内側に、図1か
ら図9に示す手順および方法で冷熱抵抗緩和材23を設
置する。
【0044】防液堤13とライナプレート15と冷熱抵
抗緩和材23とが一体化された外槽37の内側には、内
槽39が設けられ、外槽37と内槽39の間には保冷材
41が充填され、防液堤一体型低温タンク43が構築さ
れる。保冷材41は、例えばパーライトパウダーであ
る。
【0045】このように、第1の実施の形態によれば、
ライナプレート15のアンカボルト25を断熱パネル1
のアンカ穴11に挿入して、または、ライナプレート1
5のフック26またはハトメ金具28を断熱パネル1
a、断熱パネル1bの穴12に、あるいは断熱ボルト9
9を断熱パネル1cのボルト穴97に挿入して、断熱パ
ネルをライナプレート15に固定することにより、現地
発泡量が大幅に少なくなり、大掛かりな発泡装置が不要
で容易に施工できる。また、防液堤一体型低温タンク4
3の使用時並びに万一の漏洩時に冷熱抵抗緩和材23が
ライナプレート15から離脱するのを防ぐことができ
る。
【0046】次に、第2の実施の形態について説明す
る。図11は断熱パネル45の斜視図である。断熱パネ
ル45は、第1の実施の形態の断熱パネル1に相当す
る。断熱パネル45は、長方形板状の断熱材47の表裏
に、表面材49と裏面材51とを予め工場加工で一体化
したものであり、裏面材51側を外側として湾曲してい
る。
【0047】裏面材51の向かい合う2辺は、断熱材4
7および表面材49より張り出しており、張り出し部5
3にはほぼ半円形状の切欠き部55が設けられる。断熱
材47、表面材49、裏面材51は、それぞれ第1の実
施の形態の断熱材3、表面材5、裏面材7と同じ材質で
ある。
【0048】断熱パネル45を、図4に示す断熱パネル
1と同様に、防液堤13の内壁面のライナプレート15
に沿って設置する。図12は、2枚の断熱パネル45の
張り出し部53を突合せた部分付近の断面図である。ラ
イナプレート15には、断熱パネル45の切欠き部55
に対応する位置に、アンカボルト57がスタッド打ちさ
れている。アンカボルト57の露出長さは、断熱パネル
45の厚さより短い。
【0049】断熱パネル45を、裏面材51がライナプ
レート15に密着するように設置する。その際、隣接す
る2枚の断熱パネル45の張り出し部53を突合せ、ア
ンカボルト57を向かい合う切欠き部55ではさみこ
む。そして、ナット59で隣接する断熱パネル45の張
り出し部53を同時に締め付け、隣接する断熱パネル4
5をライナプレート15に固定する。このように、隣接
する断熱パネル45は、アンカボルト57を共有して固
定される。
【0050】隣接する断熱パネル45の張り出し部53
を突合せた部分に、充填材61を充填し、充填材61を
被覆するように、帯状の液密材63を表面材49に接着
する。さらに、隣接する断熱パネル45の張り出し部5
3が存在しない2辺の間の目地にも充填材を充填し、そ
の充填材を被覆するように帯状の液密材を表面材49に
接着して、冷熱抵抗緩和材23を形成する。
【0051】次に、変形例について説明する。図13は
断熱パネル45aと断熱パネル45bの張り出し部53
aと53bを係合させた部分付近の斜視図、図14は防
液堤13に設置された断熱パネル45aと断熱パネル4
5bの断面図を示す。断熱パネル45a、断熱パネル4
5bは、断熱材47a、断熱材47bの表面に、それぞ
れ表面材49a、表面材49bを、裏面に裏面材51
a、裏面材51bを工場加工で一体化したもので、断熱
パネル45と同様の材質である。
【0052】裏面材51aの向かい合う2辺は、断熱材
47aと表面材49aより張り出しており、張り出し部
53aの表面側、すなわち断熱材47a側には係合段部
54aが設けられる。裏面材51bの向かい合う2辺
は、断熱材47bと表面材49bより張り出しており、
張り出し部53bの裏面側には係合段部54bが設けら
れる。
【0053】張り出し部53a、張り出し部53bは、
それぞれ円形の穴56を有する。張り出し部53aの穴
56と張り出し部53bの穴56の位置が一致するよう
に係合段部54aと係合段部54bを重ね合わせ、図1
4に示すように、穴56にアンカボルト57を挿入す
る。
【0054】そして、ナット59で隣接する断熱パネル
45aと断熱パネル45bの張り出し部53aと張り出
し部53bとを同時に締め付け、断熱パネル45aと断
熱パネル45bをライナプレート15に固定する。この
ように、隣接する断熱パネル45aと断熱パネル45b
は、アンカボルト57を共有して固定される。
【0055】断熱パネル45aと断熱パネル45bの張
り出し部53aと張り出し部53bを重ね合わせた部分
に、充填材61を充填し、充填材61を被覆するよう
に、帯状の液密材63を表面材49aと表面材49bに
接着する。さらに、隣接する断熱パネルの張り出し部が
存在しない2辺の間の目地にも充填材を充填し、その充
填材を被覆するように帯状の液密材を表面材に接着し
て、冷熱抵抗緩和材23を形成する。
【0056】図12および図14の充填材61と液密材
63、目地部分の充填材と液密材には、それぞれ第1の
実施の形態の充填材21と液密材31、充填材19と液
密材29と同じ材質のものが用いられる。冷熱抵抗緩和
材23は、複数の断熱パネル、充填材61、液密材63
などからなる。
【0057】図15は、断熱パネル45cの平面図であ
る。断熱パネル45cは、隣り合う2辺に張り出し部5
3cを有し、張り出し部53cには方形の切欠き部55
cが設けられる。このように、張り出し部を向かい合う
2辺ではなく任意の辺に設けてもよい。また、切欠き部
の形状は、図11の断熱パネル45のような半円形だけ
ではなく方形などにしてもよい。切欠き部と同様に、裏
面材7のアンカ穴11、裏面材7a、7bの穴12、断
熱パネル1cのボルト穴97、および断熱パネル45
a、45bの張り出し部53a、53bの穴56の形状
も円形に限らない。
【0058】第2の実施の形態の緩和材23では、アン
カボルト57が充填材61で埋設されるので、ヒートブ
リッジの形成を避けることができる。また、液密材63
を断熱パネル45の表面材49に接着することにより、
冷熱抵抗緩和材23の表面には、完全な液密性表面層が
形成される。
【0059】さらに、ライナプレート15のアンカボル
ト57を隣接する断熱パネル45の切欠き部55ではさ
みこんで、または隣接する断熱パネル45aと断熱パネ
ル45bの穴56に挿入して、断熱パネルをライナプレ
ート15に固定することにより、現地発泡量が大幅に少
なくなり、現地工程を短縮して大掛かりな発泡装置が不
要で容易に施工できる。また、低温タンクの使用時に並
びに万一の漏洩時に冷熱抵抗緩和材23がライナプレー
ト15から離脱するのを防ぐことができる。
【0060】なお、断熱パネルの固定手段としてアンカ
ボルトの例を示したが、固定手段はこれに限定されるも
のではない。また、第1および第2の実施の形態では、
裏面材7側、裏面材51側を外側として外側に湾曲した
断熱パネル1、断熱パネル45を使用したが、断熱パネ
ルの形状はこれに限定されるものではない。
【0061】さらに他の変形例について説明する。図1
6は、裏面側が平面の断熱パネル65を設置した防液堤
13の水平断面図の一部である。断熱パネル65は、断
熱パネル1、断熱パネル45などと同様の構造および材
質を有するが、湾曲しておらず、平板状である。隣接す
る断熱パネル65の目地に接着性の充填材67が充填さ
れ、充填材67を被覆するように液密材69が設けられ
る。
【0062】このように、断熱パネル65の裏面材(図
示せず)とライナプレート15との間に万一空間が生じ
ても、空間は各断熱パネル65ごとに隔離されるので、
ライナプレート15の曲率と断熱パネル65の支持スパ
ンに合わせて断熱パネル65の大きさと強度を勘案し、
適宜選択することにより、裏面側が平面の断熱パネル6
5を使用できる。
【0063】次に、第3の実施の形態について説明す
る。図17は防液堤一体型低温タンク71の断面図、図
18は防液堤73の一部分を示す斜視図、図19は図1
7のC−C断面図の一部分である。図20は、図18の
D−D断面図で、2枚の断熱パネル89の隣接部付近を
拡大して示している。図17に示すように、地表81に
円盤状の底版79が、底版79の外周上に防液堤73が
構築される。
【0064】図18および図19に示すように、防液堤
73は、外側が円形、内側が多角形である断面を有す
る、円筒形のPC部材である。防液堤73の内壁面に沿
って、複数の平板状のライナプレート75を設置する。
平板状のライナプレート75の接合部分の外側には、帯
状のライナプレート用裏当金91を設置する。ライナプ
レート用裏当金91は、防液堤73の内壁面の多角形の
角の折れ線に沿って、隣接するライナプレート75を固
定する。
【0065】そして、ライナプレート75の内側の面に
密着するように、複数の板状の断熱パネル89を固定す
る。図20に示すように、断熱パネル89は、図5に示
すものと同様にして、ライナープレート75に設置され
る。
【0066】図18に示すように、隣接する断熱パネル
89の間には、縦横に目地93が生じる。図19に示す
ように、目地93には、充填材95を充填する。充填材
95には、第1の実施の形態の充填材19などと同じ材
質のものを使用する。例えば、目地93に硬質ウレタン
フォームなどの発泡原液を注入し、発泡固化させる。
【0067】さらに、充填材95を被覆するように液密
材94を設け、隣接する断熱パネル89を一体化し、冷
熱抵抗緩和材77を形成する。冷熱抵抗緩和材77は、
複数の断熱パネル89、充填材93、液蜜材94などか
らなる。
【0068】そして、さらに防液堤73とライナプレー
ト75と冷熱抵抗緩和材77とが一体となった外槽83
を形成し、外槽83の内側に内槽85を形成し、外槽8
3と内槽85の間に保冷材87を充填して防液堤一体型
低温タンク71を完成する。保冷材87は、例えばパー
ライトパウダーである。
【0069】このように、第3の実施の形態では、防液
堤73の内壁面を多角形とすることにより、ライナプレ
ート75を曲げ加工する必要がなくなり、ライナプレー
ト75と断熱パネル89が平面で接触するために冷熱抵
抗緩和材77の施工時の品質管理が容易になり、短期間
で経済的に冷熱抵抗緩和材77を設置できる。また、ラ
イナプレート75と断熱パネル89が密着するため、防
液堤一体型低温タンク71の使用時並びに万一の漏洩時
に液圧が作用しても冷熱抵抗緩和材77が破損しない。
【0070】なお、第3の実施の形態では、断熱パネル
89の代わりに、第1の実施の形態の断熱パネル1など
や、第2の実施の形態の断熱パネル45などを平板状に
したものなどを用い、これらの断熱パネルをボルトとナ
ット、フック、ハトメ金具などを用いてライナプレート
75に固定し、充填材と液密材を設けて冷熱抵抗緩和材
77を形成することもできる。
【0071】いずれの実施の形態でも、1枚のパネルの
4か所に円形のアンカー穴、穴、または切欠き部を設け
たが、アンカー穴、穴および切欠き部の位置、個数、お
よび形状はこの限りでない。また、断熱パネルの形状は
長方形でなく、その他の多角形とする場合もある。
【0072】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、施工時の品質管理が容易で、短期間で効率的に
形成でき、性能上の欠陥がない防液堤一体型低温タンク
の冷熱抵抗緩和材の設置方法、防液堤一体型低温タンク
および断熱パネルを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】断熱パネル1の斜視図
【図2】図1のA−A断面図
【図3】断熱パネル1を設置した防液堤13の一部分を
示す斜視図
【図4】冷熱抵抗緩和材23を設置した防液堤13の一
部分を示す斜視図
【図5】図4のB−B断面図
【図6】フック26を用いて防液堤13に固定された断
熱パネル1aの断面図
【図7】ハトメ金具28が設けられた防液堤13の断面
【図8】ハトメ金具28を用いて防液堤13に固定され
た断熱パネル1bの断面図
【図9】断熱ボルトを用いて防液堤13に固定された断
熱パネル1cの断面
【図10】防液堤一体型低温タンク43の断面図
【図11】断熱パネル45の斜視図
【図12】2枚の断熱パネル45の張り出し部53を突
合せた部分付近の断面図
【図13】断熱パネル45aと断熱パネル45bの係合
段部付近の斜視図
【図14】防液堤13に設置された断熱パネル45aと
断熱パネル45bの断面図
【図15】断熱パネル45cの平面図
【図16】裏面側が平面の断熱パネル65を設置した防
液堤13の水平断面図の一部
【図17】防液堤一体型低温タンク71の断面図
【図18】防液堤73の一部分を示す斜視図
【図19】図17のC−C断面図の一部分
【図20】防液堤73に固定された断熱パネル89の断
面図(図18のD−D断面図)
【符号の説明】
1、1a、1b、1c、45、45a、45b、45
c、65、89………断熱パネル 3、3a、3b、3c、47、47a、47b、92…
……断熱材 5、5a、5b、5c、49、49a、49b、90…
……表面材 7、7a、7b、51、51a、51b………裏面材 11………アンカ穴 12、56………穴 13、73………防液堤 15、75………ライナプレート 17、93………目地 19、21、61、67、95………充填材 23、77………冷熱抵抗緩和材 25、57………アンカボルト 26………フック 28………ハトメ金具 29、31、63、69、94………液密材 43、71………防液堤一体型低温タンク 53、53a、53b、53c………張り出し部 54a、54b………係合段部 55、55c………切欠き部 97………ボルト穴 99………断熱ボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 健一 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 深田 敦宏 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 金澤 亮一 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 金井 浩一郎 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 菊池 四郎 東京都品川区北品川2−32−3 ニチアス 株式会社A・E事業本部内 (72)発明者 加藤 孝之介 東京都品川区北品川2−32−3 ニチアス 株式会社A・E事業本部内 (72)発明者 西野 憲司 神奈川県横浜市鶴見区大黒町1−70 ニチ アス株式会社鶴見研究所内 Fターム(参考) 3E070 AA03 AB32 DA01 NA01 QA04 3E073 AA01 AB02 CA01 CC02 CD04

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底版と防液堤を有し、前記底版と防液堤
    の内部にライナープレートと内槽とが設けられる防液堤
    一体型低温タンクにおいて、複数の断熱パネルを前記ラ
    イナープレートに固定し、隣接する断熱パネルの間の目
    地を充填材で充填することを特徴とする防液堤一体型低
    温タンクの冷熱抵抗緩和材の設置方法。
  2. 【請求項2】 前記断熱パネルは、前記ライナープレー
    トに固定手段で固定されることを特徴とする請求項1記
    載の防液堤一体型低温タンクの冷熱抵抗緩和材の設置方
    法。
  3. 【請求項3】 内面が曲面または多角形の平面である防
    液堤を形成し、前記曲面部または平面部に断熱パネルを
    固定手段で固定することを特徴とする防液堤一体型低温
    タンクの冷熱抵抗緩和材の設置方法。
  4. 【請求項4】 隣接する前記断熱パネルの間の目地を充
    填材で充填することを特徴とする請求項3記載の防液堤
    一体型低温タンクの冷熱抵抗緩和材の設置方法。
  5. 【請求項5】 前記断熱パネルは、断熱材の表裏に表面
    材と裏面材が設けられることを特徴とする請求項1また
    は請求項3記載の防液堤一体型低温タンクの冷熱抵抗緩
    和材の設置方法。
  6. 【請求項6】 前記断熱パネルは、断熱材の表に表面材
    が設けられていることを特徴とする請求項1または請求
    項3記載の防液堤一体型低温タンクの冷熱抵抗緩和材の
    設置方法。
  7. 【請求項7】 前記隣接する断熱パネルの間の目地に
    は、更に液密材を設けることを特徴とする請求項1また
    は請求項4記載の防液堤一体型低温タンクの冷熱抵抗緩
    和材の設置方法。
  8. 【請求項8】 前記固定手段は、 前記ライナープレートに設けられたアンカボルト、フッ
    ク、ハトメ金具または断熱ボルトと、 前記断熱パネルに設けられた穴であり、 前記穴に前記アンカボルト、フック、ハトメ金具または
    断熱ボルトを挿入して固定することを特徴とする請求項
    2または請求項3記載の防液堤一体型低温タンクの冷熱
    抵抗緩和材の設置方法。
  9. 【請求項9】 前記固定手段は、 前記ライナープレートに設けられたアンカボルト、フッ
    ク、ハトメ金具または断熱ボルトと、 前記断熱パネルの外側に張り出した前記裏面材に設けら
    れた切欠き部であり、 隣接する前記断熱パネルの張り出し部を突合せて、前記
    切欠き部で前記アンカボルト、フック、ハトメ金具また
    は断熱ボルトをはさみこむことを特徴とする請求項2ま
    たは請求項3記載の防液堤一体型低温タンクの冷熱抵抗
    緩和材の設置方法。
  10. 【請求項10】 前記固定手段は、 前記ライナープレートに設けられたアンカボルト、フッ
    ク、ハトメ金具または断熱ボルトと、 前記断熱パネルの外側に張り出した前記裏面材に設けら
    れた穴であり、 隣接する前記断熱パネルの前記穴を重ね合わせて、前記
    アンカボルト、フック、ハトメ金具または断熱ボルトを
    挿入して固定することを特徴とする請求項2または請求
    項3記載の防液堤一体型低温タンクの冷熱抵抗緩和材の
    設置方法。
  11. 【請求項11】 前記アンカボルト、フック、またはハ
    トメ金具の露出長さは、前記断熱パネルの厚さより短い
    ことを特徴とする請求項8から請求項10のいずれかに
    記載の防液堤一体型低温タンクの冷熱抵抗緩和材の設置
    方法。
  12. 【請求項12】 前記断熱ボルトの露出長さは、前記断
    熱パネルの厚さより長いことを特徴とする請求項8記載
    の防液堤一体型低温タンクの冷熱抵抗緩和材の設置方
    法。
  13. 【請求項13】 前記断熱ボルトの露出長さは、前記断
    熱パネルの厚さより短いことを特徴とする請求項9また
    は請求項10記載の防液堤一体型低温タンクの冷熱抵抗
    緩和材の設置方法。
  14. 【請求項14】 前記固定手段は、充填材、液密材で埋
    設されることを特徴とする請求項2または3記載の防液
    堤一体型低温タンクの冷熱抵抗緩和材の設置方法。
  15. 【請求項15】 前記充填材は、熱硬化樹脂より成る反
    応型接着材であることを特徴とする請求項14記載の低
    温タンクの緩和材の設置方法。
  16. 【請求項16】 前記充填材は、現場発泡性発泡プラス
    チック、または予め発泡成形した発泡プラスチックであ
    ることを特徴とする請求項14記載の防液堤一体型低温
    タンクの冷熱抵抗緩和材の設置方法。
  17. 【請求項17】 請求項1から請求項14のいずれかに
    記載の防液堤一体型低温タンクの冷熱抵抗緩和材の設置
    方法により冷熱抵抗緩和材が設置されたことを特徴とす
    る防液堤一体型低温タンク。
  18. 【請求項18】 断熱材の表裏に表面材と裏面材が設け
    られ、 アンカボルト、フック、ハトメ金具または断熱ボルトが
    挿入される穴を有することを特徴とする断熱パネル。
  19. 【請求項19】 断熱材の表に表面材が設けられ、 断熱ボルトが挿入される穴を有することを特徴とする断
    熱パネル。
  20. 【請求項20】 断熱材の表裏に表面材と裏面材が設け
    られ、 前記裏面材は張り出し部を有し、この張り出し部に切欠
    き部が設けられることを特徴とする断熱パネル。
  21. 【請求項21】 断熱材の表裏に表面材と裏面材が設け
    られ、 前記裏面材は張り出し部を有し、この張り出し部に穴が
    設けられていることを特徴とする断熱パネル。
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