JP2002276826A - 流体バルブ - Google Patents
流体バルブInfo
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- JP2002276826A JP2002276826A JP2001076954A JP2001076954A JP2002276826A JP 2002276826 A JP2002276826 A JP 2002276826A JP 2001076954 A JP2001076954 A JP 2001076954A JP 2001076954 A JP2001076954 A JP 2001076954A JP 2002276826 A JP2002276826 A JP 2002276826A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ロータリバルブとバルブボディとの間に異物
が噛み込んでしまうことを防止する。 【解決手段】 ロータリバルブ47の円筒外周面47a
に面するバルブボディ41の円筒内周面41aに中心軸
CLと略平行な方向に延びる溝部48を設け、この溝部
48の下端側をバルブボディ41内のうち流出ポート4
4に連通する通路部41bに連通させる。これにより、
仮に、円筒内周面41a及び円筒外周面47aに異物が
入り込んでも、ロータリバルブ47が回転することによ
り、その異物が溝部48に落ちて連通部41bに流れ込
み、流出ポート44から流量調節バルブ40外に排出さ
れる。したがって、ロータリバルブ47の回転中心軸と
バルブボディ41の中心軸とをずらすことなく、ロータ
リバルブ47とバルブボディ41との間に異物が噛み込
んでしまうことを防止できる。
が噛み込んでしまうことを防止する。 【解決手段】 ロータリバルブ47の円筒外周面47a
に面するバルブボディ41の円筒内周面41aに中心軸
CLと略平行な方向に延びる溝部48を設け、この溝部
48の下端側をバルブボディ41内のうち流出ポート4
4に連通する通路部41bに連通させる。これにより、
仮に、円筒内周面41a及び円筒外周面47aに異物が
入り込んでも、ロータリバルブ47が回転することによ
り、その異物が溝部48に落ちて連通部41bに流れ込
み、流出ポート44から流量調節バルブ40外に排出さ
れる。したがって、ロータリバルブ47の回転中心軸と
バルブボディ41の中心軸とをずらすことなく、ロータ
リバルブ47とバルブボディ41との間に異物が噛み込
んでしまうことを防止できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体通路の開度を
調節する流体バルブに関するもので、内燃機関の冷却水
流れを制御する流量制御弁に適用して有効である。
調節する流体バルブに関するもので、内燃機関の冷却水
流れを制御する流量制御弁に適用して有効である。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】内燃機
関の冷却水流れを制御するロータリ式の流体バルブとし
て、出願人は既に特願2000−287255号を出願
しているが、この出願では、ロータリバルブの回転中心
軸とバルブボディ(ハウジング)の中心軸とをずらし
て、ロータリバルブの円筒外周面とバルブボディの円筒
内周面との間に微少な隙間を形成することにより、ロー
タリバルブとバルブボディとの間に異物(エンジンブロ
ック製造時の鋳砂等)が噛み込んでしまうことを防止し
ている。
関の冷却水流れを制御するロータリ式の流体バルブとし
て、出願人は既に特願2000−287255号を出願
しているが、この出願では、ロータリバルブの回転中心
軸とバルブボディ(ハウジング)の中心軸とをずらし
て、ロータリバルブの円筒外周面とバルブボディの円筒
内周面との間に微少な隙間を形成することにより、ロー
タリバルブとバルブボディとの間に異物(エンジンブロ
ック製造時の鋳砂等)が噛み込んでしまうことを防止し
ている。
【0003】しかし、上記出願では、ロータリバルブの
回転中心軸とバルブボディ(ハウジング)の中心軸とを
ずらしているので、バルブボディの内周面を単純な円筒
面とすることが難しい。したがって、バルブボディの製
造工数が増大してしまうので、流体バルブの製造原価上
昇を招いてしまう。
回転中心軸とバルブボディ(ハウジング)の中心軸とを
ずらしているので、バルブボディの内周面を単純な円筒
面とすることが難しい。したがって、バルブボディの製
造工数が増大してしまうので、流体バルブの製造原価上
昇を招いてしまう。
【0004】本発明は、上記点に鑑み、流体バルブの製
造原価上昇を抑制しつつ、ロータリバルブ(弁体)とバ
ルブボディとの間に異物が噛み込んでしまうことを防止
することを目的とする。
造原価上昇を抑制しつつ、ロータリバルブ(弁体)とバ
ルブボディとの間に異物が噛み込んでしまうことを防止
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、請求項1に記載の発明では、円筒内周面
(41a)に流体が流通する開口部(42)が設けられ
たバルブボディ(41)と、バルブボディ(41)内に
収納され、円筒内周面(41a)の中心軸周りに回転す
る円筒外周面(47a)を有して開口部(42)の開度
を調節する弁体(47)とを備え、円筒内周面(41
a)及び円筒外周面(47a)のうち少なくとも一方に
は、中心軸と略平行な方向に延びる溝部(48)が形成
されており、溝部(48)の端部は、バルブボディ(4
1)のうち流出口(44)に連通する部位(41b)に
連通していることを特徴とする。
成するために、請求項1に記載の発明では、円筒内周面
(41a)に流体が流通する開口部(42)が設けられ
たバルブボディ(41)と、バルブボディ(41)内に
収納され、円筒内周面(41a)の中心軸周りに回転す
る円筒外周面(47a)を有して開口部(42)の開度
を調節する弁体(47)とを備え、円筒内周面(41
a)及び円筒外周面(47a)のうち少なくとも一方に
は、中心軸と略平行な方向に延びる溝部(48)が形成
されており、溝部(48)の端部は、バルブボディ(4
1)のうち流出口(44)に連通する部位(41b)に
連通していることを特徴とする。
【0006】これにより、仮に、円筒内周面(41a)
及び円筒外周面(47a)に異物が入り込んでも、弁体
(47)が回転することにより、その異物が溝部(4
8)に落ちて部位(41b)に流れ込み、流出口(4
4)から流体バルブ(バルブボディ(41))外に排出
される。
及び円筒外周面(47a)に異物が入り込んでも、弁体
(47)が回転することにより、その異物が溝部(4
8)に落ちて部位(41b)に流れ込み、流出口(4
4)から流体バルブ(バルブボディ(41))外に排出
される。
【0007】したがって、弁体(47)の回転中心軸と
バルブボディ(41)の中心軸とをずらすことなく、弁
体(47)とバルブボディ(41)との間に異物が噛み
込んでしまうことを防止できる。延いては、流体バルブ
(40)の製造原価上昇を抑制しつつ、弁体(47)と
バルブボディ(41)との間に異物が噛み込んでしまう
ことを防止できる。
バルブボディ(41)の中心軸とをずらすことなく、弁
体(47)とバルブボディ(41)との間に異物が噛み
込んでしまうことを防止できる。延いては、流体バルブ
(40)の製造原価上昇を抑制しつつ、弁体(47)と
バルブボディ(41)との間に異物が噛み込んでしまう
ことを防止できる。
【0008】なお、請求項2に記載の発明では、溝部
(48)は、円筒内周面(41a)に設けることが望ま
しい。
(48)は、円筒内周面(41a)に設けることが望ま
しい。
【0009】また、駆動源(10)を冷却する冷却液を
冷却するラジエータ(20)と、駆動源(10)にて加
熱された冷却液を熱源として室内に吹き出す空気を加熱
するヒータコア(60)と、ラジエータ(20)に流通
する冷却液の流量及びヒータコア(60)に流通する冷
却液の流量を制御する流量制御弁(40)とを有する駆
動源冷却装置には、請求項3に記載の発明のごとく、流
量制御弁(40)として、請求項1又は2に記載の流体
バルブを用いることが望ましい。
冷却するラジエータ(20)と、駆動源(10)にて加
熱された冷却液を熱源として室内に吹き出す空気を加熱
するヒータコア(60)と、ラジエータ(20)に流通
する冷却液の流量及びヒータコア(60)に流通する冷
却液の流量を制御する流量制御弁(40)とを有する駆
動源冷却装置には、請求項3に記載の発明のごとく、流
量制御弁(40)として、請求項1又は2に記載の流体
バルブを用いることが望ましい。
【0010】因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後
述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す
一例である。
述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す
一例である。
【0011】
【発明の実施の形態】本実施形態は、本発明に係る流体
バルブを車両の走行用エンジンの冷却装置に適用したも
のであって、図1は本実施形態に係るエンジンの冷却装
置の模式図である。
バルブを車両の走行用エンジンの冷却装置に適用したも
のであって、図1は本実施形態に係るエンジンの冷却装
置の模式図である。
【0012】図1中、10は水冷式のエンジン(液冷式
内燃機関)であり、20はエンジン10内を循環する冷
却水(冷却液)を冷却し、その冷却した冷却水をエンジ
ン10に戻すラジエータであり、21はラジエータ20
に冷却風を送風する送風機である。
内燃機関)であり、20はエンジン10内を循環する冷
却水(冷却液)を冷却し、その冷却した冷却水をエンジ
ン10に戻すラジエータであり、21はラジエータ20
に冷却風を送風する送風機である。
【0013】30はエンジン10から流出する冷却水を
ラジエータ20を迂回させてエンジン10に戻すバイパ
ス通路であり、40はラジエータ20に循環させる冷却
水量とバイパス通路30に循環させる冷却水量と後述す
るヒータ60に循環させる冷却水量とを調節する電子制
御式の流量調整バルブ(流体バルブ)であり、50はエ
ンジン10から駆動力を得て冷却水を循環させる渦巻式
のウォータポンプ(以下、ポンプと略す。)である。な
お、流量調整バルブ(流体バルブ)40の構造は後述す
る。
ラジエータ20を迂回させてエンジン10に戻すバイパ
ス通路であり、40はラジエータ20に循環させる冷却
水量とバイパス通路30に循環させる冷却水量と後述す
るヒータ60に循環させる冷却水量とを調節する電子制
御式の流量調整バルブ(流体バルブ)であり、50はエ
ンジン10から駆動力を得て冷却水を循環させる渦巻式
のウォータポンプ(以下、ポンプと略す。)である。な
お、流量調整バルブ(流体バルブ)40の構造は後述す
る。
【0014】また、60は冷却水(エンジン廃熱)を熱
源として室内に吹き出す空気を加熱する暖房用熱交換器
(ヒータ)であり、61は室内に吹き出す空気を送風す
る空調用送風機である。因みに、70はオートマチック
トランスミッション用のトルクコンバータ(流体継ぎ
手)である。
源として室内に吹き出す空気を加熱する暖房用熱交換器
(ヒータ)であり、61は室内に吹き出す空気を送風す
る空調用送風機である。因みに、70はオートマチック
トランスミッション用のトルクコンバータ(流体継ぎ
手)である。
【0015】ところで、101は第1バルブ40の冷却
水流入口側のうちバイパス通路30側に配設されて冷却
水の温度を検出する第1水温センサ(第1温度検出手
段)であり、102はポンプ50の流入側に配設されて
エンジン10に流入する(戻ってくる)冷却水の温度を
検出する第2水温センサ(第2温度検出手段)である。
水流入口側のうちバイパス通路30側に配設されて冷却
水の温度を検出する第1水温センサ(第1温度検出手
段)であり、102はポンプ50の流入側に配設されて
エンジン10に流入する(戻ってくる)冷却水の温度を
検出する第2水温センサ(第2温度検出手段)である。
【0016】103はエンジン10の吸入負圧を検出す
る圧力センサ(圧力検出手段)であり、104はエンジ
ン10の回転数を検出する回転センサ(回転数検出手
段)であり、105は室外空気温度を検出する外気温セ
ンサ(外気温度検出手段)である。
る圧力センサ(圧力検出手段)であり、104はエンジ
ン10の回転数を検出する回転センサ(回転数検出手
段)であり、105は室外空気温度を検出する外気温セ
ンサ(外気温度検出手段)である。
【0017】そして、各センサ101〜105の検出信
号及び車両用空調装置の始動スイッチ(A/Cスイッ
チ)106のON−OFF信号は電子制御装置(EC
U)100に入力されており、このECU100は、各
センサ101〜105の検出信号及び始動スイッチ10
6のON−OFF信号に基づいて予め設定されたプログ
ラムに従って流量調整バルブ40及び送風機21、61
等を制御する。
号及び車両用空調装置の始動スイッチ(A/Cスイッ
チ)106のON−OFF信号は電子制御装置(EC
U)100に入力されており、このECU100は、各
センサ101〜105の検出信号及び始動スイッチ10
6のON−OFF信号に基づいて予め設定されたプログ
ラムに従って流量調整バルブ40及び送風機21、61
等を制御する。
【0018】次に、流量調整バルブ40の構造について
述べる。
述べる。
【0019】図2は流量調整バルブ40の模式図(一部
断面図)であり、図3〜5は図2のA−B−C−D−E
−F断面図である。
断面図)であり、図3〜5は図2のA−B−C−D−E
−F断面図である。
【0020】そして、図2中、41は内周側が略円筒に
形成された円筒内周面41aを有するバルブボディ(ハ
ウジング)であり、この円筒内周面41aには、図2、
3に示すように、ラジエータ20の冷却水出口側に接続
されてラジエータ20から流出した冷却水が流通(流
入)するラジエータポート(開口部)42、バイパス通
路30を流通して来た冷却水が流通(流入)するバイパ
スポート43、及びポンプ50の吸入側に接続されてバ
ルブボディ40内に流入した冷却水を排出する流出ポー
ト44が設けられている。
形成された円筒内周面41aを有するバルブボディ(ハ
ウジング)であり、この円筒内周面41aには、図2、
3に示すように、ラジエータ20の冷却水出口側に接続
されてラジエータ20から流出した冷却水が流通(流
入)するラジエータポート(開口部)42、バイパス通
路30を流通して来た冷却水が流通(流入)するバイパ
スポート43、及びポンプ50の吸入側に接続されてバ
ルブボディ40内に流入した冷却水を排出する流出ポー
ト44が設けられている。
【0021】なお、円筒内周面41aは、全周に渡って
同一半径の円筒面を有するものに限定されるものではな
い。因みに、本実施形態では、後述するように、ラジエ
ータポート42、バイパスポート43及び後述するヒー
タポート46からバルブボディ41内に流入した冷却水
の全てが流出ポート44からバルブボディ41外に流出
するので、流出ポート44側における円筒内周面41a
の半径r2を、ラジエータポート42及びバイパスポー
ト43側における円筒内周面41aの半径r1より大き
くして、流出ポート44側において圧力損失が増大する
ことを抑制している。
同一半径の円筒面を有するものに限定されるものではな
い。因みに、本実施形態では、後述するように、ラジエ
ータポート42、バイパスポート43及び後述するヒー
タポート46からバルブボディ41内に流入した冷却水
の全てが流出ポート44からバルブボディ41外に流出
するので、流出ポート44側における円筒内周面41a
の半径r2を、ラジエータポート42及びバイパスポー
ト43側における円筒内周面41aの半径r1より大き
くして、流出ポート44側において圧力損失が増大する
ことを抑制している。
【0022】また、バルブボディ41(円筒内周面41
a)の軸方向端部側は、図2に示すように、バルブカバ
ー45にて閉塞されており、このバルブカバー45に
は、ヒータコア60から流出した冷却水が流通(流入)
するヒータポート46が設けられている。なお、バルブ
カバー45は、Oリング等のパッキンを介して水密にバ
ルブボディ41に組み付けられている。
a)の軸方向端部側は、図2に示すように、バルブカバ
ー45にて閉塞されており、このバルブカバー45に
は、ヒータコア60から流出した冷却水が流通(流入)
するヒータポート46が設けられている。なお、バルブ
カバー45は、Oリング等のパッキンを介して水密にバ
ルブボディ41に組み付けられている。
【0023】また、バルブボディ41(円筒内周面41
a)内には、図3に示すように、円筒内周面41aの中
心軸CL周りに回転する円筒外周面47aを有するロー
タリバルブ(弁体)47が配設されており、このロータ
リバルブ47が中心軸CL周りに回転することにより円
筒外周面47aがラジエータポート42及びバイパスポ
ート43に対して相対的に摺動変位してラジエータポー
ト42及びバイパスポート43の開度が調節される。
a)内には、図3に示すように、円筒内周面41aの中
心軸CL周りに回転する円筒外周面47aを有するロー
タリバルブ(弁体)47が配設されており、このロータ
リバルブ47が中心軸CL周りに回転することにより円
筒外周面47aがラジエータポート42及びバイパスポ
ート43に対して相対的に摺動変位してラジエータポー
ト42及びバイパスポート43の開度が調節される。
【0024】そして、ロータリバルブ47のうち軸方向
端部側には、図2に示すように、ヒータポート46側に
突出する円柱状の弁部47bが設けられており、この弁
部47bが、図3〜5に示すように、ロータリバルブ4
7の回転とともにヒータポート46に対して相対変位す
ることによりヒータポート46の開度が調節される。
端部側には、図2に示すように、ヒータポート46側に
突出する円柱状の弁部47bが設けられており、この弁
部47bが、図3〜5に示すように、ロータリバルブ4
7の回転とともにヒータポート46に対して相対変位す
ることによりヒータポート46の開度が調節される。
【0025】また、互いに対向する円筒内周面41a及
び円筒外周面47aのうち少なくとも一方(本実施形態
では、円筒内周面41aであって、ラジエータポート4
2とバイパスポート43との間の部位)には、中心軸C
Lと略平行な方向に延びる溝部48が形成されており、
この溝部48の下端側は、図2に示すように、バルブボ
ディ41内のうち流出ポート44に連通する通路部41
bに連通している。
び円筒外周面47aのうち少なくとも一方(本実施形態
では、円筒内周面41aであって、ラジエータポート4
2とバイパスポート43との間の部位)には、中心軸C
Lと略平行な方向に延びる溝部48が形成されており、
この溝部48の下端側は、図2に示すように、バルブボ
ディ41内のうち流出ポート44に連通する通路部41
bに連通している。
【0026】なお、バルブボディ41及びロータリバル
ブ47は、耐熱性及び成形性に優れた樹脂(例えば、ナ
イロン66等)製であり、バルブボディ41(円筒内周
面41a)とロータリバルブ47(円筒外周面47a)
との隙間のうち、特に、ラジエータポート42との隙間
には、ロータリバルブ47(円筒外周面47a)と摺動
可能に接触して隙間を密閉するパッキン49が配設され
ている。
ブ47は、耐熱性及び成形性に優れた樹脂(例えば、ナ
イロン66等)製であり、バルブボディ41(円筒内周
面41a)とロータリバルブ47(円筒外周面47a)
との隙間のうち、特に、ラジエータポート42との隙間
には、ロータリバルブ47(円筒外周面47a)と摺動
可能に接触して隙間を密閉するパッキン49が配設され
ている。
【0027】また、47cはロータリバルブ47を回転
駆動するアクチュエータであり、本実施形態では、アク
チュエータ47cとしてステッピングモータ等の電動回
転機を用いている。また、47dはロータリバルブ47
のシャフト部47fと摺動可能に接触するパッキンであ
り、47e、47gはシャフト部47fを回転可能に支
持する軸受である。
駆動するアクチュエータであり、本実施形態では、アク
チュエータ47cとしてステッピングモータ等の電動回
転機を用いている。また、47dはロータリバルブ47
のシャフト部47fと摺動可能に接触するパッキンであ
り、47e、47gはシャフト部47fを回転可能に支
持する軸受である。
【0028】次に、流量調整バルブ40の作動を述べ
る。
る。
【0029】図3はラジエータポート42、バイパスポ
ート43及びヒータポート46を閉じた状態を示してお
り、この状態からロータリバルブ47を反時計回り(左
向き)所定角度だけ回転させると、図4に示すように、
ラジエータポート42は閉じたまま、バイパスポート4
3及びヒータポート46が開く。
ート43及びヒータポート46を閉じた状態を示してお
り、この状態からロータリバルブ47を反時計回り(左
向き)所定角度だけ回転させると、図4に示すように、
ラジエータポート42は閉じたまま、バイパスポート4
3及びヒータポート46が開く。
【0030】そしてさらに、ロータリバルブ47を反時
計回り(左向き)所定角度だけ回転させると、図5に示
すように、ラジエータポート42、バイパスポート43
及びヒータポート46が開く。
計回り(左向き)所定角度だけ回転させると、図5に示
すように、ラジエータポート42、バイパスポート43
及びヒータポート46が開く。
【0031】因みに、冷却水温度が第1所定温度以下で
あって、第1所定温度より低い第2所定温度未満のとき
には、流量調整バルブ40を図3に示す状態として、エ
ンジン10から冷却水がラジエータ20側及びヒータ6
0側になるべく流出しないようにする。
あって、第1所定温度より低い第2所定温度未満のとき
には、流量調整バルブ40を図3に示す状態として、エ
ンジン10から冷却水がラジエータ20側及びヒータ6
0側になるべく流出しないようにする。
【0032】このとき、バイパスポート43はロータリ
バルブ47(円筒外周面47a)により閉じられている
ものの、バイパスポート43部分にはパッキンが設けら
れていないため、バルブボディ41(円筒内周面41
a)とロータリバルブ47(円筒外周面47a)との隙
間から僅かに(例えば、1L/min以上、5L/mi
n以下程度)冷却水が流れる。したがって、冷却水がエ
ンジン10内で局所的に沸騰してしまうことを抑制しな
がら、エンジン10の暖機運転を促進できる。
バルブ47(円筒外周面47a)により閉じられている
ものの、バイパスポート43部分にはパッキンが設けら
れていないため、バルブボディ41(円筒内周面41
a)とロータリバルブ47(円筒外周面47a)との隙
間から僅かに(例えば、1L/min以上、5L/mi
n以下程度)冷却水が流れる。したがって、冷却水がエ
ンジン10内で局所的に沸騰してしまうことを抑制しな
がら、エンジン10の暖機運転を促進できる。
【0033】また、冷却水温度が第2所定温度以上のと
きには、暖機運転は終了していないものの、暖房運転を
実施することができる程度まで冷却水の温度が上昇して
いるので、流量調整バルブ40を図4に示す状態とし
て、ヒータ60に冷却水(温水)を供給する。
きには、暖機運転は終了していないものの、暖房運転を
実施することができる程度まで冷却水の温度が上昇して
いるので、流量調整バルブ40を図4に示す状態とし
て、ヒータ60に冷却水(温水)を供給する。
【0034】そして、冷却水温度が第1所定温度より高
い第3所定温度以上となったときには、エンジン10の
暖機運転が終了したものとも見なして、流量調整バルブ
40を図5に示す状態として、ラジエータポート42、
バイパスポート43及びヒータポート46を開く。な
お、冷却水の上限温度調節は、ラジエータポート42及
びバイパスポート43の開度を調節することにより行
う。
い第3所定温度以上となったときには、エンジン10の
暖機運転が終了したものとも見なして、流量調整バルブ
40を図5に示す状態として、ラジエータポート42、
バイパスポート43及びヒータポート46を開く。な
お、冷却水の上限温度調節は、ラジエータポート42及
びバイパスポート43の開度を調節することにより行
う。
【0035】次に、本実施形態の特徴(作用効果)を述
べる。
べる。
【0036】円筒内周面41a及び円筒外周面47aの
うち少なくとも一方に形成された中心軸CLと略平行な
方向に延びる溝部48の端部側が、バルブボディ41内
のうち流出ポート44に連通する通路部41bに連通し
ているので、仮に、円筒内周面41a及び円筒外周面4
7aに異物が入り込んでも、ロータリバルブ47が回転
することにより、その異物が溝部48に落ちて連通部4
1bに流れ込み、流出ポート44から流量調節バルブ4
0(バルブボディ41)外に排出される。
うち少なくとも一方に形成された中心軸CLと略平行な
方向に延びる溝部48の端部側が、バルブボディ41内
のうち流出ポート44に連通する通路部41bに連通し
ているので、仮に、円筒内周面41a及び円筒外周面4
7aに異物が入り込んでも、ロータリバルブ47が回転
することにより、その異物が溝部48に落ちて連通部4
1bに流れ込み、流出ポート44から流量調節バルブ4
0(バルブボディ41)外に排出される。
【0037】したがって、ロータリバルブ47の回転中
心軸とバルブボディ41の中心軸とをずらすことなく、
ロータリバルブ47とバルブボディ41との間に異物が
噛み込んでしまうことを防止できる。延いては、流量調
節バルブ40の製造原価上昇を抑制しつつ、ロータリバ
ルブ47とバルブボディ41との間に異物が噛み込んで
しまうことを防止できる。
心軸とバルブボディ41の中心軸とをずらすことなく、
ロータリバルブ47とバルブボディ41との間に異物が
噛み込んでしまうことを防止できる。延いては、流量調
節バルブ40の製造原価上昇を抑制しつつ、ロータリバ
ルブ47とバルブボディ41との間に異物が噛み込んで
しまうことを防止できる。
【0038】(その他の実施形態)上述の実施形態で
は、本発明に係る流体バルブを車両の走行用エンジンの
冷却装置に適用したが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、その他の用途にも適用することができる。
は、本発明に係る流体バルブを車両の走行用エンジンの
冷却装置に適用したが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、その他の用途にも適用することができる。
【0039】また、上述の実施形態では、ヒータポート
46をバルブボディ41の軸方向端部側に設けたが、本
発明はこれに限定されるものではなく、ヒータポート4
6をバルブボディ41の円筒内周面41a側に設けても
よい。
46をバルブボディ41の軸方向端部側に設けたが、本
発明はこれに限定されるものではなく、ヒータポート4
6をバルブボディ41の円筒内周面41a側に設けても
よい。
【図1】本発明の実施形態に係る冷却装置の模式図であ
る。
る。
【図2】本発明の実施形態に係る流量調整バルブの模式
図(一部断面図)である。
図(一部断面図)である。
【図3】図2のA−B−C−D−E−F断面図である。
【図4】図2のA−B−C−D−E−F断面図である。
【図5】図2のA−B−C−D−E−F断面図である。
40…流量調整バルブ(流体バルブ)、41…バルブボ
ディ、41a…円筒内周面41a、42…ラジエータポ
ート(開口部)、43…バイパスポート、44…流出ポ
ート、45…バルブカバー、46…ヒータポート、47
…ロータリバルブ(弁体)、47a…円筒外周面。
ディ、41a…円筒内周面41a、42…ラジエータポ
ート(開口部)、43…バイパスポート、44…流出ポ
ート、45…バルブカバー、46…ヒータポート、47
…ロータリバルブ(弁体)、47a…円筒外周面。
Claims (3)
- 【請求項1】 円筒内周面(41a)に、流体が流通す
る開口部(42)が設けられたバルブボディ(41)
と、 前記バルブボディ(41)内に収納され、前記円筒内周
面(41a)の中心軸周りに回転する円筒外周面(47
a)を有して前記開口部(42)の開度を調節する弁体
(47)とを備え、 前記円筒内周面(41a)及び前記円筒外周面(47
a)のうち少なくとも一方には、前記中心軸と略平行な
方向に延びる溝部(48)が形成されており、 前記溝部(48)の端部は、前記バルブボディ(41)
のうち流出口(44)に連通する部位(41b)に連通
していることを特徴とする流体バルブ。 - 【請求項2】 前記溝部(48)は、前記円筒内周面
(41a)に設けられていることを特徴とする請求項1
に記載の流体バルブ。 - 【請求項3】 駆動源(10)を冷却する冷却液を冷却
するラジエータ(20)と、 前記駆動源(10)にて加熱された冷却液を熱源として
室内に吹き出す空気を加熱するヒータコア(60)と、 前記ラジエータ(20)に流通する冷却液の流量及び前
記ヒータコア(60)に流通する冷却液の流量を制御す
る流量制御弁(40)とを有し、 前記流量制御弁(40)として、請求項1又は2に記載
の流体バルブを用いたことを特徴とする駆動源冷却装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001076954A JP2002276826A (ja) | 2001-03-16 | 2001-03-16 | 流体バルブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001076954A JP2002276826A (ja) | 2001-03-16 | 2001-03-16 | 流体バルブ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002276826A true JP2002276826A (ja) | 2002-09-25 |
Family
ID=18933796
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001076954A Withdrawn JP2002276826A (ja) | 2001-03-16 | 2001-03-16 | 流体バルブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002276826A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012519800A (ja) | 2009-05-06 | 2012-08-30 | アウディ アクチェンゲゼルシャフト | 冷媒回路用のフェールセーフ式回転アクチュエータ |
JP2015178785A (ja) * | 2014-03-19 | 2015-10-08 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 内燃機関の冷却装置及びエア抜き方法 |
-
2001
- 2001-03-16 JP JP2001076954A patent/JP2002276826A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012519800A (ja) | 2009-05-06 | 2012-08-30 | アウディ アクチェンゲゼルシャフト | 冷媒回路用のフェールセーフ式回転アクチュエータ |
JP2015178785A (ja) * | 2014-03-19 | 2015-10-08 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 内燃機関の冷却装置及びエア抜き方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20080603 |