JP2002276389A - 固定具および充填材料の供給方法 - Google Patents

固定具および充填材料の供給方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大量生産で使用可能でかつ、比較的容易に取
り除くことができる充填材料をステータベーンの内部に
配置するための固定具を提供する。 【解決手段】 固定具(54v)は、ステータベーン
(10v)と弾性的に係合するようにこのステータベー
ンよりも軟らかい材料によって形成された工具部材(1
84)を有する。充填材料を収容するための収容領域
(188,202,204)は、工具部材とステータベ
ーンとによって境界づけられる。固定具は、充填材料を
収容領域に注入するために工具部材を通って延びる流路
(65)を含むスプループレート(62v)をさらに有
し、このスプループレートは、ノズル(70)と接触
し、かつ工具部材よりも硬い材料で形成されたシール面
(232)を備えるノズルアダプタ(228)を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軸流回転機械用の
エアフォイルの上またはその内部に材料を配置するため
の固定具に関する。この材料は、加熱されて液化すると
ともに、エアフォイル内の流路に注入されて流路内で硬
化し、例えば、コーティングが流路に流入したり、流路
まで貫通する冷却空気孔を掘削するときにレーザビーム
が流路の内部に衝突したりすることを防止する。この材
料は、一般に“充填材料”または“遮断材料”と呼ば
れ、エアフォイルの内部または外部に配置される。本発
明は、特に、エアフォイル内の流路に充填材料を配置す
るための固定具に関し、このようなエアフォイル内の流
路には、供給流路からエアフォイルの内部および外部へ
の管路を提供する比較的大きい供給流路または比較的小
さい流路であるロータブレードやステータベーン内の流
路などが含まれる。本発明は、軸流回転機械の分野で開
発されたが、材料が加熱されて液化するとともに、続い
て、この材料を部材内に注入して部材の上またはその内
部に配置するために他の分野でも適用可能である。
【0002】本発明は、共に1998年12月17日に
出願され、かつ1998年11月20日に出願された米
国仮特許出願第60/109,176号の出願日の遡及
を主張する米国特許出願第09/213,592号、お
よび米国特許出願第09/213,690号の一部継続
出願である。
【0003】また、本発明は、フォスタ フィリップ
ラム等による米国特許出願第09/213,591号、
名称「レーザ加工用に部材を処理する方法及び材料」、
ゴードン エム.リード等に付与された米国特許第6,
177,038 B1号(米国特許出願第09/21
3,580号)、名称「処理及びエアフォイル用のマス
クを形成するためのエアフォイルの配置方法」、および
ゴードン エム.リード等に付与された米国特許第6,
139,303号(米国特許出願第09/213,59
3号)、名称「エアフォイル内にレーザ遮断材料を配置
するための固定具」に関連する。
【0004】
【従来の技術】ガスタービンエンジン用のエアフォイル
は、作動媒体ガス用の流路に配置されている。このよう
なエアフォイルの例としては、タービンブレードやター
ビンベーンが挙げられる。これらのエアフォイルは、ガ
スがエンジンを通って流れるのに従って熱ガスを浴び
る。運転状態では、冷却空気がエアフォイル内部の主要
供給流路を通って流れる。ステータベーンは、一般にロ
ータブレードよりも大きく、タービンベーンの冷却空気
用の主要供給流路は、ロータブレードの供給流路よりも
容積が大きい。
【0005】続いて、冷却空気は、エアフォイルの温度
を許容限度内に保つように、これらの流路からエアフォ
イルを通って流れる。冷却空気孔は、エアフォイルの内
部から外部へも伸びている。このような冷却空気孔は、
一般に“フィルム冷却孔”と呼ばれる。これらの冷却空
気孔は、小さく、11〜17ミル(0.011〜0.0
17インチ)の範囲内の直径を有し得る。冷却空気は、
エアフォイル内部の流路から冷却空気孔すなわち高温の
壁を通ってエアフォイルの外部面へと流れる。冷却空気
は、壁を通過するときに吹出し冷却を提供し、エアフォ
イルから排出された後は、冷却空気のフィルムによりエ
アフォイルの外側面にフィルム冷却を提供する。この冷
却空気のフィルムは、エアフォイルと熱い作動媒体ガス
との間のバリアとなる。
【0006】冷却空気孔は、所定のパターンで掘削され
るとともに、エアフォイルの十分な冷却が確実に得られ
る形状を有する。これらの孔を掘削する1つの方法に
は、レーザを用いてエアフォイルの外側面にコヒーレン
トエネルギを有するビームを放射するものがある。レー
ザビームによる強い放射は、エアフォイルの壁を焼き抜
き、冷却空気用の十分な管路を提供する孔を形成する。
レーザビームは、エアフォイルの壁を貫通してキャビテ
ィ内に到達する時にキャビティの他方側の隣接構造体に
衝突して許容できない程度の損傷をエアフォイルに与え
るおそれがある。従って、レーザビームが、エアフォイ
ル壁を貫通した後にキャビティを囲む壁に衝突しないよ
うに、キャビティ内に遮断材料を配置することができ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】1つの方法は、製造工
程におけるブレードの鋳込みコアであるセラミック製鋳
造コアを、エアフォイル内に配置したままとすることで
ある。このセラミック製コアが、適切な遮断材料とな
る。このセラミックコアは、続いて周知の浸出技術を用
いて取り除かれる。この方法は、グレゴア、グリフィ
ス、及びストラウドに付与された米国特許第5,22
2,617号、名称「タービンブレードの掘削」に説明
されている。
【0008】遮断材料として使用される充填材料の他の
例としては、ワックスもしくはワックス様の材料が挙げ
られる。この材料は、エアフォイルの前縁流路などの流
路の内部へ容易に流れるように溶融される。融点以上に
加熱された溶融材料の温度は、250°Fを超え得る。
この溶融材料は、キャビティ内に手作業で流し入れるか
もしくは注入することができ、または、保護する面に噴
霧もしくは塗装することもできる。しかし、この溶融材
料によって、作業員がひどいやけどを負うおそれがあ
る。また、このような材料を手作業でエアフォイルに流
し入れた場合には、作業に時間がかかってしまう。
【0009】ボイドの形成を防止するために添加剤を用
いるワックス様材料の1つの例が、コルフェ及びストラ
ウドに付与された米国特許第5,049,722号、名
称「レーザバリア材料及びレーザ掘削方法」に開示され
ている。この特許では、ワックス基剤にワックス様材料
であるPTFE(ポリ四フッ化エチレン)が添加されて
いる。PTFEは、ボイドの形成を防止する。
【0010】また他の方法には、流体状態でエアフォイ
ル内に配置されるエポキシ樹脂のようなマスキング剤を
用いるものがある。エポキシ樹脂は、エアフォイル内に
樹脂を単に流し入れることによって配置される。また、
エポキシ樹脂は、室温であり、作業員がやけどを負う危
険性を伴わない。エポキシ樹脂は、流体を硬化させて米
国特許第5,049、722号に開示されたPTFEワ
ックスと同様のより固形の材料とするために更に処理さ
れる。しかし、この樹脂は、溶融ワックスに比べて比較
的粘度が高く、エアフォイル内部の細い接続流路を通っ
て流れることが困難である。
【0011】他の方法には、レーザ光を分散させる材料
を含むチキソトロピー媒体を使用するものがある。この
方法は、マァ及びピンダに付与された米国特許第4,8
73,414号、名称「部材のレーザ掘削」で説明され
ている。この媒体の利点は、特に、レーザ光と接触した
ときに分散性材料が光を放つことである。光を監視する
ことで、部材面を貫通するレーザビームを検出し、フィ
ードバック制御を用いてレーザビームによって貫通孔が
掘削されたか否かを判断するビームの制御方法が提供さ
れる。加えて、部材の内部面にわたって媒体が容易に流
れるように、媒体をノズルに通過させることによって媒
体の粘度を低下させる。
【0012】更に他の方法は、ストラウド及びコースに
付与された米国特許出願第5,140,127号、名称
「レーザ遮断材料」に開示されている。この方法は、注
入可能な遮断材料を使用し、この遮断材料は、四フッ化
エチレンと六フッ化プロピレンからなる第1のコポリマ
と、ポリ四フッ化エチレンを基礎とするとともに少なく
とも1つのフッ化アルコキシ群(fluorinate
d alkoxy side group)を含む第2
のコポリマと、からなる群から選択した組成を有する。
この材料は、部材の内部に流し入れられるかもしくは注
入される。
【0013】また更に他の方法は、ターナに付与された
米国特許出願第5,767,482号、名称「レーザバ
リア材料及び方法」に開示されている。この特許では、
熱的に安定しているとともに高い融点を有する塩化ナト
リウム(塩)や他の金属塩などの微細な結晶材料を使用
している。塩は、流し入れるかもしくは水とともにペー
スト状にして注入することによって部材の内部に導入す
ることができる。この塩は、部材を水で洗うことによっ
て取り除かれる。
【0014】上記技術よりも更に、大量生産で使用可能
であるとともに、時間のかかる作業を繰り返すことなく
比較的容易に取り除くことができる充填材料を、部材の
内部またはその上に配置するための材料、方法、及び装
置、例えば、レーザビームを遮断する充填材料をエアフ
ォイルの内部に配置するための材料、方法、及び装置の
開発が求められている。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、大量生産の工
程において加熱して液化されるポリマ充填材料とともに
使用される固定具は、部材を充填するのに必要な時間を
減少させることで生産時に大きな利点を提供するという
認識に一部基づいている。“加熱”という用語は、熱伝
達または材料をノズルに押し通すなどの仕事を材料に対
して行うことによって材料の温度を上昇させることを指
す。このような固定具は、例えばガスタービンエンジン
用のエアフォイルの内部をレーザビーム遮断材料で充填
するために使用可能である。本発明は、また、このよう
な充填材料を外部面または比較的大きい部材の内部容積
に配置するためにこの材料を加熱することによって、こ
の充填材料が冷却して収縮する際に部材から許容されな
い程度に剥がれるおそれが生じるという認識に一部基づ
いている。また、このような部材に充填材料を付着させ
ることによって、この材料が剥がれることを減少させる
かまたは防止することができ、エアフォイルなどの部材
にレーザ掘削処理を行う際に有利な効果を有し得るとい
う認識に一部基づいている。本発明は、更に、ステータ
ベーンなどのエアフォイルは、比較的軟らかい材料を介
してステータベーンと係合する固定具を必要とする場合
があり、このような比較的軟らかい材料は、固定具と係
合する密着位置において許容差に応じて弾性的に変形す
るという認識に一部基づいている。これは、この位置が
冷却孔の掘削が終わるまで仕上げ加工されないために起
こり得る。また、本発明は、充填材料が軟らかい材料に
よく付着し、エアフォイルから固定具を分離するときに
エアフォイルから充填材料が許容できないほど取り除か
れるおそれがあるという認識に基づいている。本発明
は、また、エアフォイルに付着する加熱された充填材料
を収容して供給する加熱されていない供給流路を固定具
内に含むことによって、エアフォイルを連続して充填す
る際などのように充填材料の流れが短期間でも中断した
場合に、供給流路が詰まるおそれがあるという認識に一
部基づいている。更に、機械の構成によって課される吐
出圧力の制限やエアフォイル壁が耐え得るエアフォイル
の内部と外部との間の圧力差によって生じる吐出圧力の
制限によって、射出手段から充填材料に加わる圧力は、
詰まりを解消するのに必要なレベルを超えないおそれが
あるという認識に一部基づいている。また、詰まった充
填材料の翼幅方向の付着長さを減少することによって、
この詰まりを除去するために必要な圧力が減少するとい
う認識に一部基づいている。最後に、流路の壁に付着す
るおそれがある硬化したまたは部分的に凝固した充填材
料を流入させた場合に、充填材料の小さい詰まりの上流
の流路に位置する充填材料の量が充填材料を再度溶融す
るかまたは軟化させるのに充分な熱を供給し、充填材料
が充分な量でかつプラグを再度溶融するために充分な熱
容量を有する新たに加熱された充填材料を含むエアフォ
イル内またはエアフォイルに隣接する領域へと流れれ
ば、充填されたエアフォイルにおいて許容できる結果が
得られることに一部基づいている。
【0016】本発明によると、加熱された充填材料の流
れを部材に注入する固定具は、部材と弾性的に係合して
充填材料のための収容領域を部材において形成する工具
部材を含み、また、工具部材内に延在してノズル用のシ
ール面とシール面の下流における充填材料用の流路とを
提供するノズルアダプタを含み、このシール面は、工具
部材の上流に位置するどの点よりも収容領域に近い位置
に設けられている。
【0017】本発明の1つの実施例では、この部材は、
ステータベーンまたはロータブレードなどのエアフォイ
ルである。
【0018】本発明の1つの実施例では、固定具は、工
具部材と接触するように横方向に延在するスプループレ
ートを含んでおり、ノズルアダプタは、スプループレー
トの一部を構成する。
【0019】1つの詳細な実施例では、充填材料が工具
部材と接触するのを防止するために、マスキング部材が
収容領域に配置されている。
【0020】1つの詳細な実施例では、マスキング材料
は、収容領域からノズルアダプタの周りに周方向で、か
つノズルアダプタと工具部材との間に延在する。
【0021】本発明の主な特徴は、加圧された充填材料
の流れをノズルから部材に注入するための固定具であ
り、この固定具は、部材と弾性的に係合するようにこの
部材よりも軟らかい材料によって形成された工具部材を
有している。他の特徴は、充填材料を収容するための収
容領域であり、この収容領域は、工具部材と部材とによ
って境界づけられている。更に他の特徴は、充填材料を
収容領域に注入するために工具部材を通って延びる流路
である。また他の特徴は、流路の一部を含む第2の部材
である。第2の部材は、ノズルと接触し、かつ工具部材
よりも硬い材料で形成されたシール面を有する。このシ
ール面は、工具部材の上流のどの点よりも収容領域に近
い。1つの実施例は、工具部材がノズルを受け入れ可能
となるように工具部材に設けられた開口部を特徴とす
る。1つの実施例では、第2の部材は、スプループレー
トである。スプループレートは、工具部材内に延在する
とともにノズルを受け入れるように設けられたシール面
を有するノズルアダプタを含む。1つの実施例は、スプ
ループレートの一部に設けられた開口部を特徴とし、ノ
ズルがこの開口部を通って延在してノズルアダプタと接
触する。
【0022】本発明の主な利点は、1つの材料によって
部材の許容差に弾性的に対応し、かつ部材に近接して比
較的硬いシール面を有する固定具を使用して、ノズルか
らの充填材料によって部材を反復して充填することによ
って得られるコストの減少および効率である。他の利点
は、作業員によって手動で除去する必要がある固定具の
流路における閉塞を防止することによって得られる、付
着性の充填材料によって固定具を通してエアフォイルを
連続して充填する速度とコストである。1つの実施例で
は、レーザ遮断材料として加熱された付着性の充填材料
を使用し、かつこの付着性の充填材料を多量に反復して
エアフォイルに供給する能力を有することによって得ら
れるエアフォイルのレーザ掘削孔のコストと品質であ
る。
【0023】本発明の上述の特徴および利点は、以下の
実施形態および添付図面によってより明らかとなる。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は、ガスタービンエンジン用
のエアフォイル10として示した部材の部分説明図であ
る。また、図1は、部材の上または内部に充填材料を配
置する、例えば、部材の内部にレーザ遮断材料などを配
置するための工具12を示している。この工具12は、
エアフォイル10が充填される時にこれらのエアフォイ
ル10が1つずつ連続的に配置されるキャビティ13を
有している。“エアフォイル”には、タービンブレー
ド、ステータベーン、および流れを案内する面を有する
他の部材が含まれる。
【0025】図2Aは、製造時におけるロータブレード
10の側面の断面図である。図9は、ステータベーン1
0vの斜視図を含んでいる。ロータブレード10および
ステータベーン10vは、類似する構造的な特徴を有す
る。このような類似する特徴は、それぞれのエアフォイ
ルに関して同一の符号を使用して説明しており、ステー
タベーンの特徴には参照記号“v”を追加している。ロ
ータブレードは、翼幅方向に面する面15を有する根部
として示した第1の端部14と、翼幅方向に面する面1
7を有するプラットフォーム16と、翼幅方向に面する
面19を有する先端部として示した第2の端部18と、
を有する。ロータブレード10は、翼幅方向に延びる空
気力学的形状の前縁22を備えており、空気力学的形状
の後縁24が空気力学的形状の前縁22から翼弦方向で
離間されている。エアフォイル10は、複数のキャビテ
ィ即ち冷却空気用の流路を含み、これらの流路は、前縁
流路26及びロータブレード10の根部14を通って延
びる流路28,30,32,34として示されている。
流路28,30,32,34は、ロータブレード10の
内部へと延びるとともに、流路32のように蛇行してい
ることも多い。
【0026】図2Bは、図2AのB−B線に沿った翼弦
方向の断面図である。エアフォイル10は、負圧面即ち
側壁42及び正圧面即ち側壁44として示した流れを案
内する面を備えている。これらの各面は、前縁22から
後縁24まで後方に延在し、かつプラットフォーム16
から先端部18まで翼幅方向に延在する。
【0027】孔48として示した複数の内部インピンジ
メント孔によって、前縁領域における前縁流路26と冷
却空気の供給流路28とが接続されている。これらのイ
ンピンジメント孔48は、小さく、一般に40ミルより
も小さい水力直径Dhを有する(即ち、Dh=4Ai/
P=0.040インチ、Aは、孔の面積、Pは、孔の全
周)。いくつかの用途では、これらの孔48は、30ミ
ルよりも小さい水力直径を有することもできる。孔46
として示した前縁22に隣接する複数のフィルム冷却孔
が、前縁領域におけるインピンジメント流路26からロ
ータブレード10の外側まで延びている。
【0028】図2Aで示したように、フィルム冷却孔4
6を形成する1つの方法には、レーザビームLbとして
示したレーザビームによって、孔を掘削する方法があ
る。この孔は、エアフォイル(ロータブレード)の外側
から前縁流路26まで掘削される。図2Aおよび図2B
は、エアフォイル内に配置された充填材料を概略的に示
している。レーザ遮断材料52として示された充填材料
は、レーザビームを弱めるために部材の一部にわたって
前縁流路内に配置されている。レーザ遮断材料52は、
レーザビームが掘削工程においてロータブレードの壁を
貫通するときに、このレーザビームによって冷却空気孔
に面する構造体が損傷されることを確実に防ぐ。この充
填材料は、他の目的で追加することもでき、このような
目的には、コーティングの付着の防止が含まれ得る。
【0029】図1では、射出成形機54の一部として示
されている圧力下で遮断材料52を供給する手段が、工
具12と流体的に連通している。成形機は、充填材料を
加熱する手段(図示省略)を含む。他の同様の機械に
は、エアフォイル10に加圧したレーザ遮断材料52を
供給する供給源となり得るトランスファ成型器やプラス
チック押し出し機などが含まれる。
【0030】工具12には、ロータブレード10にレー
ザ遮断材料52を充填するためにロータブレード10と
係合する固定具56が含まれる。“充填”とは、エアフ
ォイルの上またはその内部に材料を配置つまり供給する
という意味であり、ロータブレードやステータブレード
などのエアフォイルを部分的にまたは完全に充填するこ
とが含まれる。固定具56は、基部58、スプループレ
ート62、及びスプループレート保持具64を含む。レ
ーザ遮断材料52を供給する流路65が、スプループレ
ート62及びスプループレート保持具64を通って延び
ている。
【0031】射出成形機54は、工具12が設置される
テーブル66と、図4及び図5で示したノズル70を備
えたハウジング68と、を有する。ハウジング68は、
工具12に対して方向Mで移動可能となっており、所定
の力を工具12とロータブレード10とに加えることが
できる。図1に示すように、ハウジング68は、(概略
的に示した)レーザ遮断材料52の供給74を受けるチ
ャンバ72を有する。供給74の量は、レーザ遮断材料
を受け入れるエアフォイル10の内部容積よりも僅かに
大きい。
【0032】チャンバ72は、流路(図示省略)からレ
ーザ遮断材料52を受け入れ、この流路には、レーザ遮
断材料52をチャンバ内72内に押し入れるためのスク
リュ手段(図示省略)が設けられている。チャンバ72
内には、ラムすなわちピストン75が配置されている。
作動時には、ピストン75によって、流路65の収容部
分内の遮断材料52がハウジングを通ってスプループレ
ート62へと送られる。この目的のために使用できる機
械の1つには、オハイオ州,ニューベリー(Newbu
ry,Ohio)所在のミニ−ジェクタマシーナリ社
(Mini−Jector Machinery Co
rp.)のモデル70射出成形機が挙げられる。他に使
用できる機械としては、ニュージャージー州,パインブ
ルック,シャピン 16(16 Chapin,Pin
ebrook NJ 07053)所在のトウヨウ オ
ブ アメリカ社(Toyo of America)を
通して、日立グループから供給されているトウヨウプラ
スタTI−90G2射出成型機がある。
【0033】図1で示しているように、工具12のスプ
リュープレート保持具64は、ボルト(図示省略)など
によって射出成形機54のハウジング68に一体に接続
されている。スプループレート保持具64は、ダブテー
ル形のスロット部76を備えている。スプループレート
62は、ダブテール形スロット部76を介してスライド
してスプループレート保持具64と係合するとともに、
ダブテール形スロット部76と共同してスプループレー
ト62を保持するテーパ状の端部77を備えている。ス
プループレート62は、レーザ遮断材料52を受け入れ
る流路65の一部を含む。この流路65によって、射出
成形機54のチャンバ72がタービンブレード10の根
部14を通って延びる流路28,30,32,34と流
体的に連通する。
【0034】テーブル66は、射出成形機54のハウジ
ング68に対して調整可能となっている。工具12の基
部58は、テーブル66に対して所定の方法で配置され
ている。工具12をテーブル66に設置する度に、基部
が同じ位置で正確にテーブル66と接触するように、基
部58には、位置決めドエル即ち位置決めピン(図示省
略)が設けられている。よって、工具12の基部58
は、テーブル66によってハウジングに対して調整可能
となっている。
【0035】工具12には、マスク78が含まれる。こ
のマスク78は、第1のマスク部材82と第2のマスク
部材84として示した一対のマスク部材を有する。これ
らのマスク部材は、それぞれ第1のマスク部材82の第
1の面86と第2のマスク部材84の第2の面88とし
て示した面を備える。これらの各面は、それぞれエアフ
ォイル10の外側面に一致する。これらのマスク部材8
2,84は、室温加硫(RTV)ゴムなどのエラストマ
材料で形成されている。使用可能なエラストマ材料の1
つとしては、ニューヨーク、ウォーターフォード(N
Y,Waterford)所在のジェネラル エレクト
リック カンパニー(General Electri
c Company)が供給するRTV668エラスト
マ材料が挙げられる。
【0036】工具12は、更に、第1のジョー92と第
2のジョー94として示した一対の対向するジョーを含
む。各ジョー92,94は、対応するマスク部材82,
84と係合して、これらのマスク部材をエアフォイル1
0に密着させる。例えば、第2のジョー94は、第2の
マスク部材84と係合する。第2のジョー94が工具1
2の基部58に固定されているので、この第2のジョー
94によってハウジング68と第2のマスク部材84と
の両方に対して基準面96が提供される。ハウジング6
8によって、スプループレート62が位置決めされる。
よって、翼弦方向に面した基準面96を備えた第2のジ
ョー94は、スプループレート62とスプループレート
保持具64と組み合わさって、充填作業においてロータ
ブレード10を射出成形機54に対して正確に整列させ
る。
【0037】ジョー92,94は、互いに対して相対的
に移動可能となっている。図1で点線によって示されて
いるように、第1のジョー92は、第2のジョー94に
対して、実線で示した閉位置から点線で示した開位置へ
と移動可能である。第2のジョー94は、このような移
動のために各側にそれぞれ配置された対となったガイド
部材を有し、これらのガイド部材は、ガイド部材98及
びガイド部材102として示されている。第1のジョー
92は、対となった第1のガイド部材98とスライドし
て係合する第1のガイドレール104を備えるととも
に、対となった第2のガイド部材102とスライドして
係合する第2のガイドレール106を備える。また、こ
のような相対的な移動は、両方のジョー92,94を移
動することによって達成することもできる。上述したよ
うに、第2のジョー94は、射出成形機54のハウジン
グ68に対してマスク78を位置決めするための基準面
96を提供する。この機能は、第2のジョー94が正確
にその閉位置へと戻ることによって反復可能となってい
る。
【0038】工具12は、開位置から閉位置へとジョー
92,94を移動する手段を含み、この手段は、図1に
示したアーム部108とレバー112の機構として示さ
れている。アーム部108は、支点113を中心として
回転する。アーム部108が開いた移動位置へと回転す
ると、レバー112が第1のジョー92及び第1のマス
ク部材82をロータブレード10から離れるように引っ
張り、オペレータが素早く第2のマスキング部材84か
らロータブレード10を除去もしくはマスキング部材8
4にロータブレード10を挿入することが可能となる。
ジョー92を移動する手段となり得る他の装置には、電
気的、空気式、油圧式の装置やチェーン、プーリ、バネ
などの機械的な作動装置によって作動されるものが含ま
れる。
【0039】図3は、工具12及び射出成形機54の一
部を切り欠いた図1の上面図である。図3では、スプル
ープレート62及びスプループレート62を通って翼幅
方向に延びる流路65に対するロータブレード10の関
係が示されている。この流路65によって、スプループ
レート62が射出成形機54のノズル70から加圧され
た遮断材料52を受け入れ可能となっている。スプルー
プレート62は、第1の翼幅方向に面した面116を備
えた第1の側面114を有する。面116は、作動可能
な状態において、ロータブレード10に対して翼幅方向
外側へと、翼幅方向の軸Sに沿って第1の方向に面して
いる。図3で示しているように、翼幅方向軸Sは、ロー
タブレード10の翼弦方向断面のスタッキングラインで
ある。第1の面116によって、スプループレート62
が、ノズル70(図4参照)と係合可能となっていると
ともに、加圧した遮断材料52を受け入れるための流路
65の周りにシールを形成するようになっている。
【0040】流路65は、ロータブレード10に加圧さ
れた遮断材料52を放出するために細くなった部分11
8を含んでいる。流路65の細くなった部分118は、
ロータブレード10の根部14の流路28,30,3
2,34によって形成された開口部と流体的に連通して
いる。根部14は、これらの流路28,30,32,3
4によって、射出成形機54よりレーザ遮断材料52を
受け入れ可能となっている。
【0041】工具12の第1のジョー92を点線で示し
ている。レバー112は、第1のジョー92と係合する
(点線で示した)端部112aを備える。更に、このレ
バー112は、レバー112の長さを調整可能とする調
整可能なリンク112bを備える。(点線で示した)第
2のジョー94は、作動時の閉じた状態において、第1
のジョー92から小さな間隙Gによって離間されてい
る。この間隙は、通常小さく、1つの実施例では、25
〜30ミル(0.025〜0.030インチ)よりも小
さい。
【0042】図4は、一部切り欠いた分解図であり、工
具12及び射出成形機54のノズル70の一部を示して
いる。図1,図4で示しているように、この工具12
は、固定具56を含んでいる。固定具56は、工具12
の基部58、スプループレート62、及びスプループレ
ート保持具64を含む。スプループレート保持具64
は、開口部119を備える。ノズル70は、開口部11
9を通って延びてスプループレート62と接触する。こ
のノズル70は、ボルト(図示省略)によって第1の側
面114の第1の面116に対して押しつけられ、これ
により、ノズル70とスプループレート62とが接合さ
れる。スプループレート62は、第2の翼幅方向に面し
た面122を備えた第2の側面120を有する。
【0043】固定具56は、更に、ブロック124(位
置決めブロック)として示した部材を含み、このブロッ
ク124は、スプループレート62から翼幅方向に離間
されている。位置決めブロック124は、翼幅方向に面
しており、かつ作動状態においてエアフォイル10の第
2の端部すなわち先端部18と係合する第1の基準面1
26を備える。位置決めブロック124は、エアフォイ
ル10の先端部18が損傷されるのを防ぐように、エア
フォイル10の先端部18の材料よりも軟らかい材料で
形成されている。第2のマスク部材84には、材料のブ
ロック124を収容するために第1の開口部128が設
けられている。図示のように、位置決めブロック124
は、第2のマスク部材84内におさまっており(即ちそ
の内部にぴったりと収容されており)、第2のジョー9
4が第2のマスク部材84を位置決めするのを補助して
いる。
【0044】工具12の基部58は、面132を備え
る。第1のマスク部材82と第2のマスク部材84と
は、この面132上に載っている。工具12の基部58
は、位置決めブロック124を位置決めするために、位
置決め孔134と、この孔134の底部を境界づける基
部基準面136と、を備える。位置決めブロック124
は、材料のブロック124を工具12の基部58に対し
て正確に配置するために、工具12の基部58の円状の
孔内に設けられている。他の実施例では、工具12の基
部58は、エアフォイル10の先端部18と係合する第
1の基準面126を含む部材とすることができ、基部5
8の基準面136をこの目的で使用することもできる。
【0045】第2のマスク部材84は、第2の開口部1
38を備えており、この開口部138は、エアフォイル
10の前縁22などの空気力学的な端部と一致する。第
2のマスク部材84は、エアフォイル10の負圧側42
及び正圧側44の両方でエアフォイル10の前縁を覆っ
ている。このような接触は、マスク部材82,84が、
互いに対して相対的に、かつエアフォイル10と係合す
るように移動するのに伴って、マスク78がエアフォイ
ル10を支持及び位置決めするのを助ける。他の実施例
では、このマスク78は、エアフォイル10の両端部も
しくは後縁24のみを覆うこともあり得る。
【0046】図5は、マスク78aを有する図4で示し
た工具12の他の実施例である。マスク78aは、第1
のマスク部材82aと第2のマスク部材84aを含む。
マスク78aの接合面にライナ78bのような柔軟性の
ある材料を設けることができ、このライナ78bは、位
置決めブロック124で使用されるタイプの材料で形成
された適度な硬さの支持部78cと組み合わせて設ける
ことができる。各マスク部材82a,84aは、エアフ
ォイル10の翼幅方向に面する面17と接触する第1の
基準面126aの一部を含む。図示のように、翼幅方向
に面する面17は、エアフォイル10のプラットフォー
ム16a上にある。この面17は、エアフォイル10の
第2の端部即ち先端部18の翼幅方向に面する面と同様
に、位置決めブロック124の第1の基準面126aと
接触して、エアフォイル10を翼幅方向に位置決めする
ように設けられている。
【0047】図6は、スプループレート62の下側から
の説明図である。第2の翼幅方向に面する面122は、
領域A1を有する。第2の面122は、作動状態でロー
タブレードに向かって翼幅方向に面する。第2の側面1
20は、約60ミルの距離Dだけ翼幅方向に延在する突
出部142を有する。この突出部142は、流路65の
周囲に延在し、この流路65を境界づける周辺部となっ
ている。この突出部142は、更に、第3の面144を
有し、この面は、エアフォイル10と接触するように翼
幅方向に面するもう一つの(第2の)基準面となってい
る。第3の面144(第2の翼幅方向に面する基準面)
は、領域A1より小さい翼幅方向に面する領域A2を含
んでいる(A2<A1)。
【0048】領域A2は、スプループレート62のシー
ル領域即ちシール面となる。領域A2(第2の翼幅方向
に面する基準面)を有する第3の面144は、表面粗さ
Raの測定値が約63ミクロインチである滑らかな機械
仕上げに対応する表面仕上げを有している。上記測定値
は、測定値を平均値からの平均として示した米国規格協
会発行の仕様書“ANSI B46.1−1985 表
面組織”に記載の手順に基づいて測定したものである。
ロータブレード10は、表面粗さ仕上げRaが約125
ミクロインチである微細な機械仕上げに対応する表面を
有している。
【0049】スプループレート保持具64は、固定手段
や接着などによって射出成形機54と一体となるように
取り付けられている。スプループレート62は、止めね
じもしくはプレート62を保持具64に固定する他の装
置によってスプループレート保持具64に固定されてい
る。開示した実施例では、固定手段(図示省略)によっ
て、スプループレート保持具64が射出成形機54のハ
ウジング68に押しつけられ、スプループレート保持具
64によって、スプループレート62がノズル70に対
して上向きに押しつけられる。作動状態では、スプルー
プレート62と射出成形機54のノズル70とは、流路
65からレーザ遮断材料52が漏れることを防ぐシール
を形成するように互いに対して充分にきつく押しつけら
れる。射出成形機54のハウジング68は、スプループ
レート保持具64に対して下向きに約100ポンドの力
Fを加える。これにより、スプループレート62の他方
側がエアフォイル10に対して押しつけられ、(面積が
減少された領域A1とエアフォイル10の根部との間の
境界面に)シールが形成される。力Fは、エアフォイル
10を通して伝達され、これにより、エアフォイル10
の先端部18(第2の端部)がブロック124に対して
押しつけられ、ブロック124とスプループレート62
との間にエアフォイル10が翼幅方向に捕捉される。
【0050】他の実施例では、スプループレート62に
対してノズル70を押しつけることもでき、この場合に
は、この力によってスプループレート62がエアフォイ
ル10の根部14(第1の端部)に対して押しつけられ
る。同様に、これにより、スプループレート62と根部
14との間の第2の翼幅方向に面する基準面144にお
いてスプループレート62とエアフォイル10との間に
シールが形成される。
【0051】上述のように、射出成形機54によってエ
アフォイル10がブロック124に対して押しつけられ
るときにロータブレード10の先端部18が損傷される
ことのないように、位置決めブロックの面126(第1
基準面)は、ロータブレード10の先端部18よりも軟
らかくなっている。作動状態では、加圧された材料が、
約1600psiの圧力及び約300°Fの温度でノズ
ルから放出される。
【0052】図7は、図6に示したスプループレート6
2の他の実施例62bである。このスプループレート6
2bは、ミシガン州,イースト ランシング,ドーン
アベニュー(4917 Dawn Avenue,Ea
st Lansing,Michigan 48823
−5691)所在のシバ−ゲイジ コーポレイション
(Ciba−Geigy Corporation)か
ら供給されている硬化された二液型エポキシ(two−
part epoxy)から形成される。この材料は、
R1500硬化剤とともにR4036樹脂として供給さ
れている。これは、位置決めブロック124に適する材
料の一例である。
【0053】図7に示したスプループレート62bは、
ロータブレード10の根部14を受け入れるリセス14
6を有する。このリセス146は、シール面147を有
し、このシール面147によって、スプループレート6
2bがポリ四フッ化エチレン製のシールを受け入れるこ
とができるようになっている。ポリ四フッ化エチレン製
のシールは、射出成形機54によってスプループレート
62b及びロータブレード10に対してきつく押しつけ
られる。ポリ四フッ化エチレン製のシールは、スプルー
プレート62bからロータブレード10への流路65に
沿って遮断材料52を通す開口部152を有する。1つ
の実施例では、このシールは、長さが4分の3インチ
で、かつ幅が2分の1インチであり、エアフォイル10
の根部14に遮断材料52を流し入れるための適切な開
口部を有している。シール用の好適な材料の1つには、
コールドフローのおそれが非常に小さいメカニカルグレ
ードのテフロン(登録商標)材料がある。この材料は、
ニュージャージー州,バーリントン,コネチカット ド
ライブ1(One Connecticut Driv
e,Burlington,New Jersey 0
8016−4101)所在のインタープラスト インコ
ーポレイテッド(Interplast,Inc.)よ
りシート形状で供給されている。インタプラストは、デ
ゥポン テフロン(登録商標)材料の加工業者である。
【0054】固定具56は、射出成形機54などのレー
ザ遮断材料52を注入するどのような機械に対してもエ
アフォイル10を配置する工程で使用することができ
る。工具12を用いて同様のエアフォイル10を連続的
に充填することができるように、新しいエアフォイル1
0を射出成形機54に対して配置する1つの方法を以下
に説明する。第1のステップは、工具12を機械から取
り除くとともに、図8で示した装置154に工具12を
設置することである。この装置154は、射出成形機5
4用に開示したテーブル66と同様のテーブル156を
有する。このテーブルは、工具12をテーブル156に
対して所定の関係で位置決めする位置決めピン(図示省
略)を有する。工具12の基部58は、位置決めブロッ
ク124を位置決めするための位置決め孔134を有し
ている。位置決めブロック124は、第1の基準面12
6を介してエアフォイル10の先端部18と接触する。
工具12とテーブル156との組み合わせによって、エ
アフォイル10の先端部18(第2の端部)が装置に対
して位置決めされるように、位置決めブロック124が
装置に対する既知の位置に配置される。ブロック124
を適切な高さのブロックに変更することで、異なる長さ
のエアフォイル10を容易に固定具156に配置するこ
とができる。
【0055】この装置は、溝158を備えた垂直部材1
54を有する。また、装置は、側方に延びるプレート1
64を含んでいる。このプレート164は、溝158と
スライド可能に係合する垂直な支持部166を有する。
プレート164は、垂直な支持部166に一体に取り付
けられているとともに、止めクランプ168によって垂
直部材154に対して調整可能となっている。開示した
実施例では、装置のプレート164は、スプループレー
ト保持具64とスプループレート62を、位置決めブロ
ック124の第1の基準面126に対して翼幅方向で正
確に配置するようにスプループレート保持具64と係合
するように設けられており、作動状態においても第1の
基準面126に対して翼幅方向で同様な関係となるよう
に配置される。
【0056】第1の基準面126に対してエアフォイル
10の根部(第1の端部)14が正確に配置される限
り、スプループレート62と類似するスプループレート
要素などの装置を、スプループレート62の代わりに使
用することもできる。スプループレート要素及びスプル
ープレートは、共に図8のスプループレート62として
示されている。スプループレート62及びスプループレ
ート保持具64もしくはスプループレート保持具に類似
する装置を用いる利点は、作動状態において、エアフォ
イル10や工具12の他の部分に対して、スプループレ
ート62の接触状態を再現することができる点である。
【0057】射出成形機54に対してエアフォイル10
を配置する方法には、キャビティ13を有するように工
具12を形成することが含まれる。このキャビティ13
によって、固定具12は、作動状態においてエアフォイ
ル10と接触するマスク78の弾性マスク部材82,8
4を受け入れ可能となっている。
【0058】この方法には、エアフォイル10と接触す
るマスク78を形成することも含まれる。これは、少な
くともマスク78と接触する領域にわたって、充填する
エアフォイル10と寸法的に等しいエアフォイル部を有
するコアを形成するステップを含む。また、実際のエア
フォイル10をコアとして用いることもできる。コアを
キャビティ13に配置した後に、エアフォイル10、固
定された第2のジョー94、及び位置決めブロック12
4の第1の基準面126に対してスプループレート62
を配置するように、装置のプレート164とスプループ
レート114を調整する。この方法は、スプループレー
ト62に対するコアの配置及び第1の基準面126に対
するコアの配置が作動状態と同様となるように、コアを
スプループレート62と第1の基準面126との間に捕
捉することを含む。
【0059】また、この方法は、流体状のマスキング材
料をキャビティ13内に配置するとともに、この材料を
硬化させることを含む。好適な材料には、ジェネラル
エレクトリック カンパニー(General Ele
ctric Company)からR668として供給
されている室温硫化材料などの弾性材料がある。
【0060】図3に示しているように、第1のジョー9
2と第2のジョー94とは、溝174a,174b及び
溝176a,176bとして示した翼幅方向に延びる一
対の溝をそれぞれ備えている。マスキング材料は、これ
らの溝の内部へと流れる。この材料は、マスク78にス
トリップを形成するように硬化する。これらのストリッ
プは、第1のジョーの溝174a,174bと係合する
ストリップ178a,178bと、第2のジョーの溝1
76a,176bと係合するストリップ182a,18
2bとして示される。これらのストリップは、溝の内部
で延在してジョー92,94の面に対して実質的に垂直
に翼弦方向でジョーと係合する。
【0061】材料が硬化した後で、マスク78を形成す
るステップは、単一部材のマスクが望ましい場合には単
一のパーティングラインを形成するように、2つの部材
を含むマスクが望ましい場合には、2つのパーティング
ラインを形成するように、マスキング材料を実質的に翼
幅方向で切断することを含む。これらのパーティングラ
インによってコアの除去と作動状態におけるエアフォイ
ル10の挿入が可能となる。
【0062】図8で示した実施例では、マスク部材を一
対のマスク部材82,84に分割するように、2つのパ
ーティングラインがエアフォイル10の両側に形成され
ている。他の実施例では、2つ以上のマスク部材が含ま
れることが望ましいこともあり得る。これらのマスク部
材は、各パーティングラインが、最終的に製造されるエ
アフォイル10の各冷却孔の間で延びるように切断され
る。これにより、遮断材料がエアフォイル10の孔46
から流出するのをマスク78によって塞いで、この材料
がエアフォイル10上のレーザ掘削工程用の位置決め面
へと流れるのを防止することができる。これは、修繕し
たエアフォイル10を再度掘削する場合や新しく製造し
たエアフォイル10を再加工する場合に、エアフォイル
10の表面に既にいくつかの冷却孔46が形成されてい
るときに重要である。
【0063】工具12のジョー92,94は、互いに対
して移動可能となっている。マスク78を形成すること
によってエアフォイル10を配置する方法には、閉位置
においてジョー92,94を間隙Gで互いから離間させ
ることが含まれる(間隙Gは、ジョーが作動状態で離間
される距離である)。間隙Gを埋めるように、成形材料
の層がジョー92,94の間に配置される。この成形材
料は、型から流体状のマスキング材料が流出することを
防ぐ。このための好適な材料の1つには、みつろうが挙
げられる。また、ジョー92,94を、間隙Gよりも大
きい間隙G1で離間させることもできる。これは、マス
ク78を形成するステップにおいて、ジョー92,94
を完全に閉じないことによって達成することができる。
これにより、作動状態において、マスクの側方の長さが
キャビティの側方の幅よりも僅かに大きくなる。このよ
うな構成では、作動状態においてジョー92,94から
マスキング部材に所定の力が加わる。同様の効果は、ジ
ョー92,94を移動させるレバー112の長さを調整
することによっても得られる。これは、ジョー92,9
4が、作動状態において間隙Gを有するように完全に閉
じた位置まで移動可能となっている一方で、調整可能な
リンク112bを使用してジョー92,94が間隙G1
によって離間されるように調整することによって可能と
なる。好適な間隙G1の一例は、約8分の1インチ(1
25ミル)である。1つの実施例では、閉位置の工具1
2の間隙G1は、作動状態における工具12の間隙Gの
約4倍である。
【0064】工具12の利点は、特に、第2のジョー9
4が移動しないことである。このジョー94と第2の翼
弦方向に面する基準面96とは、共に固定されているの
で、位置決め孔134に対して所定の関係を有してい
る。また、位置決め孔の位置は、第1の基準面126を
備える位置決めブロック124の位置を定める。これら
の既知の関係によって、ジョー92,94と係合するマ
スク78及びそのマスク部材82,84と(第1の基準
面と係合する)エアフォイル10との関係が既知のもの
となるとともに、第2のジョー94の基準面96に対す
るエアフォイル10の関係も既知のものとなる。また、
第2のジョー94に対する固定具12の基部58の関
係、そして装置のテーブル66に対するハウジング62
の関係を通してスプループレート62に対するエアフォ
イル10及びマスク78との関係も既知のものとなる。
例えば、作動状態において、間隙Gと比較した間隙G1
の寸法に応じて側方に多少調整することも必要となり得
る。これは、これらの部材が作動状態で正しい関係とな
るようにするためである。従って、マスク78を形成す
る装置における上記の関係は、作動状態での関係と同様
であるかあるいは作動状態での関係へと容易に調整する
ことができる。
【0065】図9は、図1に示した固定具54の別の実
施例の部分的な斜視図である。この固定具は、第1の部
品148vと第2の部品124vを含む工具部材184
によって示されている。この固定具は、ステータベーン
10vとして示されているエアフォイルと係合するよう
に設けられている。
【0066】ステータベーン10vは、外側プラットフ
ォームとして示される第1の端部14vを備えており、
この第1の端部14vは、翼幅方向外側に面する第1の
面15vと翼幅方向内側に面する第2の面17vを有す
る。このステータベーン10vは、更に、内側プラット
フォームとして示される第2の端部18vを備えてお
り、この第2の端部18vは、翼幅方向外側に面する面
19vを有する。このエアフォイル10vは、これらの
プラットフォームの間で翼幅方向に延在する空気力学的
な前縁22vを備える。空気力学的な後縁24vが、空
気力学的な前縁22vから翼弦方向に離間されている。
【0067】エアフォイル10vは、前縁流路26v及
び後縁流路28vとして示されている複数の冷却空気用
のキャビティ即ち開口部を有する。これらの流路は、第
1の端部14v(外側プラットフォーム)を通ってステ
ータベーンの内部へと延びるとともに、ステータベーン
の第2の端部18v(内側プラットフォーム)を通って
延びる。これらの流路は、第1の端部と第2の端部を流
体的に連通させるとともに、充填材料用の流路65vの
一部である。これらの翼幅方向のベーン流路は、ロータ
ブレードで示した翼幅方向流路よりも一般にかなり大き
い。ベーン流路を境界づけるステータベーンの壁は、よ
り厚く、かつ製造時にステータベーンの内側と外側のよ
り大きい圧力差に耐えられるようにすることができる。
【0068】エアフォイルは、負圧面即ち側壁42v及
び正圧面即ち側壁44vとして示した流れを案内する面
を備えている。これらの各面は、前縁22vから後縁2
4vまで後方に延在し、かつ外側プラットフォーム14
vから内側プラットフォーム18vまで翼幅方向に延在
する。
【0069】ステータベーンは、外側および内側のプラ
ットフォーム14v,18vの仕上げ機械加工および冷
却孔の掘削を行っていない仕上げ前の状態で示されてい
る。ロータブレードと同様に、ステータベーンも、前縁
に隣接してロータブレードの冷却孔48と同様の複数の
内部インピンジメント冷却孔を有する。ステータベーン
は、また、ロータブレードのフィルム冷却孔46と同様
に、エアフォイルの内部面から外部面に延びる複数のフ
ィルム冷却孔を有する。これらの冷却孔は、一般に負圧
面、正圧面、およびプラットフォームまで延びる。冷却
孔は、大きさが小さく、ロータブレードと同程度の水力
直径を有する。
【0070】工具部材184の第1の部品148vは、
ステータベーンの第1の端部14vのシール部材として
機能し、図7のガスケット148と類似している。第1
の部品148vは、開口部158に設けられた締結具
(図示省略)によって図10Aに示すスプループレート
62vなどの第2の部材に取り付けることができる。第
1の部品148vは、平均翼幅方向長さLaを有する。
この長さLaは、第1の部品148vをステータベーン
の第1の端部14vに押し付けるために、繰り返し加え
られる力に耐え得る耐久性のある構造体を提供するよう
に選択される。長さLaは、ステータベーンの翼幅方向
に延在するフランジの長さよりも長く、第1の部品14
8vがステータベーンより上の翼弦方向位置まで延在す
るように設けられている。第1の部品148vは、スプ
ループレート62vによってステータベーンに対して押
し付けられ、このスプループレート62vは、第1の部
品148vを超えて翼弦方向に延在する。
【0071】第1の部品148vは、ステータベーンの
材料よりも軟らかい材料で形成されている。材料の弾力
性によって、作動状態において固定具がステータベーン
の第1の端部14vと弾性的に係合することが可能とな
っている。良好な材料には、ポリウレタンエラストマが
含まれ、この材料は、特に耐摩耗性に適しており、英
国、ケンブリッジシア、ケンブリッジ、デュックスフォ
ード(Duxford,Cambridge,Camb
ridgeshire,U.K.)所在のバンティコ
リミテッド(Vantico Ltd.)からRP64
44REN:C:O−THANE(登録商標)ポリウレ
タンエラストマとして供給されている。このエラストマ
は、樹脂と硬化剤を混合して、樹脂と硬化剤を適切な型
内で硬化させることによって形成される。材料の硬さ
は、60(ASTM試験法D−2240による60±5
ショアD)であり、引張強度は、3400psiであ
り、伸びは、325%(1分あたり20インチにおける
ASTM試験法D−638)である。工具部材184の
第1の部品148vの開口部186によって、第1の部
品148vが充填材料(レーザ遮断材料)の流路即ち流
れSを受け入れるようになっており、この流れSは、第
1の部品148vを通って延びている。この流路即ち流
れSは、図10Aに示されている。第1の部品148v
は、ステータベーンの第1の端部14vから離間されて
おり、間に充填材料52を受け入れる第1の収容領域1
88が残される。この収容領域188は、ステータベー
ンの端部14v,18vおよび流路26v,28vを含
むステータベーンの必要な領域に充填(レーザ遮断)材
料を分配するためのプレナムとして機能する。分解図
は、収容領域が、壁190,192として示されている
少なくとも1つの翼幅方向に面する壁と、壁194によ
って示される少なくとも1つの翼幅方向に延在する壁
と、によって境界づけられていることを示す。
【0072】充填材料52が翼幅方向に面する壁192
に接触して付着するのを防ぐために、マスキング材料の
層196を第1の収容領域188内に配置することがで
きる。図示の実施例では、マスキング材料は、表面積が
比較的小さい翼幅方向に延在する面194の全体ではな
く一部のみにわたって、充填材料との接触を防止するよ
うに延在している。好適なマスキング材料の1つは、ジ
ェネラル エレクトリック カンパニーがR668材料
として供給している室温加硫ゴムなどのエラストマ材料
である。
【0073】工具部材184の第2の部品124vは、
ステータベーンの第2の端部18vのためのシール部材
として機能し、図3に示す位置決めブロック124と類
似する。第2の部品124vは、第1の部品148vと
同じ材料で形成されている。第2の部品124vは、開
口部198に配置される締結具(図示省略)によって図
1に示すテーブル66などの第2の部材に取り付けるこ
とができる。第2の部品124vは、平均翼幅方向長さ
Lbを有する。この長さLbは、第2の部品124vを
ステータベーンの第2の端部18vに押し付けるため
に、繰り返し加えられる力に耐え得る耐久性のある構造
体を提供するように選択される。また、長さLbは、ス
テータベーンの翼幅方向に延在するフランジの長さより
も長く、第2の部品124vを超えて翼弦方向に延在す
る射出成形機のテーブル66に対して第2の部品124
vを押し付けることができるようになっている。最後
に、長さLa,Lbは、第1の部品148vと第2の部
品124vの部分が全体的に十分な弾力性を有し、幾ら
か圧縮されて長さが減少してもいいように選択されてい
る。長さの減少によって、部品の他の部分と、未完成の
部材の許容差によって翼幅方向位置が変化するおそれの
ある端部の面と、の接触が可能となる。
【0074】第2の部品124vは、ステータベーンの
第2の端部18vから離間されており、間に充填材料5
2を受け入れる第2の収容領域202と第3の収容領域
204が残される。第3の収容領域204は、ステータ
ベーンの内部を通して第2の収容領域188と流体的に
連通している。これらの収容領域は、流路26v,28
vからの充填材料(レーザ遮断材料)の流れを、ステー
タベーンの端部などの必要な位置に分配するプレナムと
して機能する。
【0075】分解図は、収容領域202,204が、壁
206,208として示されている少なくとも1つの翼
幅方向に面する壁と、壁212によって示される少なく
とも1つの翼幅方向に延在する壁と、によって境界づけ
られていることを示す。第1の部品148vにおけるマ
スキング材料の配置と同様に、マスキング材料214の
層が収容領域202,204内に配置されている。
【0076】図10Aは、図9に示す固定具54vの他
の実施例54vaの線A−Aに沿った断面図である。こ
の実施例では、マスキング材料が、充填材料と翼幅方向
に延在する壁194,212との接触を防止するように
延在している。これらの壁は、工具部材184の第1の
部品148vと第2の部品124vの収容領域188,
202,204を境界づけている。図10Aは、また、
固定具54vaに対するノズル70の関係、そして特に
スプループレート62vおよび工具部材184に対する
ノズル70の関係を示している。図1に示すように、ス
プループレート保持具64は、スプループレートを受け
入れ可能とするスロットと、スプループレートとスプル
ープレート保持具との間の相対的な移動を防止する手段
と、を有する。
【0077】ノズル70は、スプループレート保持具に
対して、即ちスプループレート62vに対して移動可能
となっている。ノズル70は、ノズルプラグ218とノ
ズルプラグキャリア222を有する。充填材料の流れD
は、ノズルププラグ218と固定具を通ってステータベ
ーン10vまで延びるとともに、ステータベーンを通っ
てステータベーンの端部14v,18vまで延びる。ノ
ズルプラグは、その長さにわたる熱伝導によって、また
充填材料の供給物による熱対流によって、充填材料に熱
を供給する熱源(図示省略)と熱伝達を行っている。ノ
ズルプラグキャリア222は、開口部224によってス
ライドしてノズルプラグ218と係合するように設けら
れている。ノズルプラグ218は、ステータベーンに充
填材料を注入するための複数の入口開口部226を含む
充填材料用の流路65の一部を含む。充填材料によっ
て、ノズルプラグ218に圧力Fが加わる。図10Aに
示す接触位置では、ノズルプラグキャリア222がノズ
ルプラグ218に対して下向きに移動して、充填材料が
ノズルプラグ218を通って流れることを可能とする。
図11に示す非接触位置では、ノズルプラグキャリア2
22が上向きに移動しており、ノズルプラグ218が、
力Fに応じて開口部224内により深く移動している。
これにより、チャンバからノズルプラグ218の入口開
口部226への通路が閉じられる。
【0078】図10Aに示すように、スプループレート
62vは、工具部材184の第1の部品148vの開口
部186内に翼幅方向に延びるノズルアダプタ228を
有する。ノズルアダプタ228を含むスプループレート
は、射出成形機によって加熱されず、ステータベーンの
充填時において、ノズルプラグ218とスプループレー
ト62vとの短い接触によって熱がスプループレート6
2vとノズルアダプタ228に伝達されるだけである。
【0079】図10Bは、図10Aの部分拡大図であ
る。図10A,図10Bに示すように、ノズルアダプタ
228は、シール面232を有する。このシール面23
2は、作動状態でステータベーンとは反対向きで翼幅方
向に面する第1の翼幅方向に面する面である。ノズルア
ダプタ228のシール面によって、固定具54vaの作
動状態においてスプループレート62vがノズル70の
ノズルプラグ218と接触可能に設けられている。ノズ
ルアダプタ228は、鋼などの比較的硬くて耐久性のあ
る材料で形成される。この材料は、工具部材184の第
1の部品148vのステータベーンに接触する部分より
も硬い。シール面の比較的硬い材料は、高圧に対するシ
ールの提供やノズルプラグ218との反復接触に対する
耐性のためにシール用の比較的軟らかい材料よりも適し
ている。
【0080】ノズルアダプタ228は、ノズルプラグ2
18の少なくとも一部を収容するダクト232を含む。
ノズルアダプタ228は、第1の側面236と第2の側
面238を有する。ノズルアダプタ228は、これらの
側面236,238の間に延びる充填材料用の流路65
の一部を境界づける。第1の側面236は、シール面2
32を含む。また、第1の側面236は、固定具を通っ
て延びる流路65用の開口部を有する。ノズルアダプタ
228の第2の側面238は、第2の翼幅方向に面する
面244を有する。第2の面244は、作動状態におい
てステータベーンに向かって翼幅方向に面しており、第
1の収容領域188の一部を境界づける。
【0081】ノズルアダプタ228内に位置する充填材
料用の流路65の一部は、直径Dと、流路の直径Dの5
倍以下である長さLを有する。従って、シール面232
は、直径Dの5倍以下の長さによって収容領域と近接し
てこの収容領域から離間されている。図示の特定の実施
例では、ノズルプラグ218内の充填材料の流れは、直
径Dとおおよそ等しい直径を有し、第2の部材内の流路
の長さLは、直径Dの約1倍よりも短い。
【0082】上述のように、ノズルアダプタ流路内の充
填材料の流れSは、ノズルプラグ内の充填材料の流れに
比べて受ける熱が非常に小さい。ノズルアダプタ228
のシール面232は、工具部材184の第1の部品14
8vにおいて、充填材料の流れS内で所定の翼幅方向位
置を有する。このシール面232の所定位置は、工具部
材の上流のどの点よりも、即ち図示の実施例ではスプル
ープレート62vの残りの部分よりも第1の収容領域1
88に近い。これにより、ノズルアダプタ228内の比
較的加熱されていない材料の長さLfuが、ノズル70
内の加熱された充填材料の長さLfhよりも短くなる。
従って、充填材料の流路がスプループレートと工具部材
の全体の翼幅方向長さによって境界づけられた構成に比
べて、比較的加熱されていない充填材料の翼幅方向長さ
Lfuが減少する。
【0083】図示のように、ノズルアダプタ228は、
工具部材184内に延在する。工具部材54vaは、ノ
ズルアダプタ228の周囲に延び、かつこのノズルアダ
プタ228と密着している。これにより、ノズルアダプ
タ228の周囲に良好なメカニカルシールが提供され
る。他の実施例では、ノズルアダプタは、固定具の第1
の部品148vを通って延在してノズルアダプタと係合
する支持部を有する外部構造体によって支持されていて
もよい。この支持部は、シール面を備えるノズルアダプ
タの一部のみと係合することができる。他の実施例で
は、ノズルアダプタは、第1の側面、第2の側面、流路
65vの一部、およびシール面232を有する支持部の
みを含み得る。
【0084】図11は、図10Aの固定具54vaの別
の実施例54vbである。ノズルアダプタ228は、図
10Aの構成と同様に工具部材184内に延在する。工
具部材184の第1の部品148vは、ノズルアダプタ
228の周囲に延在し、かつ間に間隙Gtが残るように
ノズルアダプタ228から離間されている。この実施例
では、マスキング材料の環状のスリーブ248が第1の
収容領域188のマスキング材料の層196から外側に
延在する。充填材料が間隙Gt内に侵入した場合には、
第1の部品148vの開口部186(内側面)とノズル
アダプタ228の外側面230とが、それぞれマスキン
グ材料と密着する。作動状態において、ノズルアダプタ
と固定具の第1の部品との間に押し込まれた充填材料
は、充填材料の翼幅方向長さの一方側にわたって必然的
にマスキング材料と接触する。よって、充填材料の単一
の層が、ノズルアダプタ228または第1の部品148
vのいずれかと接触する可能性があるが、これらの両方
と接触することがない。
【0085】熱可塑性ポリマの中には、ロータブレード
10またはステータベーン10vの内部にレーザ遮断材
料52を配置してレーザビームを弱めることを促進する
特性を有するものがある。このような特性は、エアフォ
イルを充填してレーザで掘削する際に有利であり、また
エアフォイルから遮断材料を除去した後にも有利であ
る。ホットメルト接着剤の形成などに使用されるポリア
ミドは、ステータベーンの大きいキャビティおよび平ら
な端部面で使用すると特に有用であることが分かった。
このような接着剤は、電子部品のポッティングおよびカ
プセル封じのために電子工業で一般的に使用されてい
る。ポリアミド材料は、アミド基(−CONH−)を含
むが、この材料は、特別なアフタバーナ処理を行わずに
通常の炉の排気口から排出できる燃焼生成物を発生す
る。この材料は、かなり完全に燃焼し、許容できる程度
に内部がきれいになる。材料の許容される粘性は、40
0°F(204℃)で約750センチポアズよりも低
く、かつ軟化点が330°F(165℃)以下である。
従って、材料は、100°Fよりも小さい温度上昇で素
早く液化し、以下で説明するずり減粘と同様の特性を示
す。
【0086】ポリアミド材料を使用して実験を行った。
この材料は、約275〜300°Fの温度範囲におい
て、比較的小型の射出成形機の範囲内である800〜1
200ポンド毎平方インチの圧力で注入可能である。こ
の材料の利点は、特に、ステータベーンの材料などの金
属と強固な付着結合部を形成することである。これによ
り、孔の掘削位置に隣接する流路が比較的大きい容積を
有する場合に、冷却時に材料の収縮の影響が拡大するに
もかかわらず、孔の掘削位置に隣接する位置に付着性の
材料が保持される。そうでなければ、材料は、硬化する
に従って収縮の影響によって孔の位置から剥がれるおそ
れがある。良好な材料の1つは、ニューハンプシャー
州、シーブルック、デクスタードライブ1(One D
exterDrive,Seabrook,New H
ampshire)所在のデクスター コーポレイショ
ン(Dexter Corporation)のハイソ
ル部門(Hysol Engineering Adh
esives)から供給されているポリアミドホットメ
ルト接着材料のハイソル7901(Hysol 790
1)材料である。
【0087】他の例は、炭素及び水素のみで形成された
熱可塑性ポリマを含むレーザ遮断材料52である。この
熱可塑性ポリマは、材料がバーンアウト時に完全燃焼し
た場合には、無害の生成物を形成する。また、このポリ
マは、約50よりも大きいメルトフローインデックスを
有し、これにより、流れが促進される。この熱可塑性ポ
リマは、一部非結晶質でかつ一部結晶質であり、レーザ
の放射ビームを拡散するために結晶化度が40%よりも
大きくなっている。
【0088】ポリオレフィン族の物質を使用して実験を
行った。“ポリオレフィン”という用語及び“ポリプロ
ピレン”、“ポリエチレン”などのポリオレフィンの特
定の形態には、そのコポリマやホモポリマも含まれる。
例えば、このような物質には、直鎖状低密度ポリエチレ
ン(LLDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、
高密度ポリエチレン(HDPE)、及びポリプロピレン
(PP)が含まれる。
【0089】好適な材料の1つには、ミシガン州,ミッ
ドランド(Midland,Michigan 486
74)所在のダウ ケミカル カンパニー(Dow C
hemical Company)によって製造され、
アシュランド ケミカル カンパニー(Ashland
Chemical Company)のジェネラルポ
リマ デヴィジョンからダウレックス2503(Dow
lex 2503)として供給されている直鎖状低密度
ポリエチレンがある。このポリエチレンは、23℃で
0.9370の比重を有し、ASTM D−1238−
82の“押出しプラストメータによる熱可塑性樹脂の流
動度”に記載された測定基準を用いて測定したメルトフ
ローインデックスが105であった。このポリエチレン
のメルトフローインデックスは、既知のオリフィスを通
してASTM基準の状態Eに相当する約190℃の温度
及び約2.16kgの負荷で、10分間数グラムのポリ
マを流すことによって測定される。このポリエチレン
は、破断時の伸びが75.2%であり、曲げ係数が75
500psiであり、破断時の引張強さが1100ps
iであり、降伏時の引張強さが2010psiである。
測定したアイゾッド衝撃強さは、68.2°F及び0.
1250インチで0.45(ft−lbs./in)で
あった。引張衝撃強さは、72.2°Fで1平方インチ
当たり62.40ft−lbs.であった。また、ぜい
化温度は、36°Fであり、ビカー軟化温度(Vica
t Softening temperature)が
212°Fである。この物質は、エチレンとオクテン−
1(Octene−1)のコポリマである。
【0090】この材料は、572°F即ち300℃より
も高い温度では、非常に燃焼しやすいガスを放出する。
比重は1よりも小さく、約0.84〜0.97の範囲に
あるために、0.95よりも小さいこともあり得る。こ
の値は、充填剤が含まれていないことを示す。この材料
は、1000より大きい比較的高い分子量を有するとと
もに、炭素と水素のみから形成される。
【0091】ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリブチ
レン、ポリイソプレン、などのポリオレフィンは、その
比較的良好なメルトフローインデックスと組み合わさっ
たずり減粘(shear thinning)という利
点を有する。メルトフローインデックスは、低いずり応
力条件の下で測定される。ポリエチレンのずり応力が増
加すると、材料の粘度が急激に低下し、この低下は50
%もしくはこれより大きいこともあり得る。これらのポ
リオレフィンは、ロータブレード内部ではポリアミドよ
りも粘度が低い。また、これらのポリオレフィンは、ポ
リアミドよりも収縮が大きい場合がある。それにもかか
わらず、ポリオレフィンは、ロータブレードの比較的小
さい流路において、非常に良好であることが実証されて
いる。
【0092】射出成形機54を使用してポリオレフィン
を含むレーザ遮断材料52を注入する利点、およびこれ
よりも程度が小さいがポリアミドを含むレーザ遮断材料
52を注入する利点は、この機械自体及びこの機械によ
って加わる圧力によって、材料がチャンバ12または収
容領域188に到達する前に材料にずり減粘が生じ、材
料がノズル70を通過する時にずり減粘が生じ、またポ
リエチレンに関しては確実に、必要であればエアフォイ
ル10の内部流路内でずり減粘を生じさせることができ
る点である。
【0093】メルトフローインデックスと同様に、ずり
減粘特性は、経験的に定まるパラメータであり、ポリマ
の物理的特性や分子構造及び測定条件によって大きく影
響される。このパラメータは、毛細管レオメーターによ
って測定されるが、科学者やエンジニアが、例えば、非
常に狭い流路を有する部材を充填するといった目的に関
するこのパラメータの重要性にまだ焦点を当てていない
ので、このパラメータに関して、このような材料の全て
の温度及び圧力における一般的な測定値は提供されてい
ない。
【0094】材料がエアフォイル内の狭い流路からエア
フォイル内の広い流路へと流れると、ポリマ鎖に加わる
ずり速度が比較的小さくなるために粘度が増加する。し
かし、ポリマが次の後縁などの比較的小さい断面領域を
通って流れると、ずり速度が増加するために再び粘度が
低下する。材料は、この粘度の低下により、比較的狭い
領域を通って容易に流れる。材料がエアフォイル10か
ら流出するときには、材料に加わる圧力及び温度が急に
低下するために材料の粘度が急激に増加し、エアフォイ
ル10の位置決め面へと材料が流れることが防がれる。
ポリアミドでは、温度が急激に減少すると、粘度が急激
に増加してポリアミドを凝固させ、材料が望ましくない
位置へと流れることが防がれる。
【0095】従って、ずり減粘は、最新式のエアフォイ
ル10をレーザ遮断材料52で充填するのに非常に有用
である。一般に、エアフォイル10に注入される充填材
料74の量は、充填するエアフォイル10の内部容積が
完全に充填されるように、この容積よりも約5〜10%
ほど多い。この材料は、エアフォイル10内へ及びエア
フォイル10を通るように押し込む必要があり、エアフ
ォイル10が完全に充填されるようにある程度エアフォ
イル10から押し出す必要がある。また、材料がエアフ
ォイル10を通ってエアフォイル10表面の望ましくな
い位置へと流れないように、充分な粘度を有する必要が
ある。上述のように、この材料は、エアフォイル10内
へ及びエアフォイル10を通って、またエアフォイル1
0から出るように注入した後に、定位置に素早く凝固す
る必要がある。
【0096】エアフォイル10の充填作業中に、例え
ば、約1500psiよりも大きい押出し圧力及び30
0°F以上の温度で熱可塑性ポリエチレンポリマがエア
フォイル10に押し込まれる。温度によっても粘度の低
下が起こる。ポリオレフィン族のほとんどの材料の温度
は、約250°F〜540°Fの範囲となると予測され
る。これにより、材料は、温度によって粘度が低下し、
ずり減粘によって更に粘度が低下した低粘度状態でエア
フォイル10を通って流れる。
【0097】ダウレックス2503材料を使用する1つ
の応用例では、40ミルよりも小さい水力直径を有する
流路及び孔を含むエアフォイル10に1600psiの
圧力でポリエチレンが押し込まれた。用途によっては、
流路の水力直径は、30ミルよりも小さく、また25ミ
ルよりも小さい場合もある。エアフォイル10の流路を
通ってポリエチレンが流れるに従って、エアフォイル1
0の前縁や後縁領域などの特に制限された領域におい
て、更にずり減粘が起こる。これらの領域では、台座や
直径が小さい孔によって、表面に向かって延びる孔46
が掘削されるキャビティに材料が流入することが阻止さ
れる。それでも、これらのエアフォイル10を好適に充
填することができるのは、一部分、エアフォイル10内
のレーザ遮断材料のずり減粘特性のためである。他の試
験では、材料を約2000psiの圧力及び540°F
より低く、約400°F〜500°Fの範囲である材料
温度で注入した。ポリプロピレンも同様の圧力及びその
融点より高い温度で、好適に使用することができた。
【0098】図2Aに示したエアフォイル10の充填時
には、エアフォイル10は、マスク部材82,84が第
1及び第2のジョー92,94によってエアフォイル1
0に対して押しつけられた状態でマスク78内に配置さ
れる。上述のように、間隙Gと間隙G1との差を調整す
るために、テーブルもしくはレバー112を僅かに調整
することもできる。マスク部材82,84によってエア
フォイル10に外圧が加わり、この外圧によって、エア
フォイル10の流れを導く面を通ってエアフォイル10
の望ましくない位置へとレーザ遮断材料52が漏れるこ
とが防がれる。マスク部材82,84は、また、エアフ
ォイル10を通じて高圧のポリエチレン材料が流れるに
従って、(場合により20ミル程度まで薄いこともあ
る)エアフォイル10の薄壁を変形に対して補強する。
【0099】レーザ遮断材料52は、エアフォイル10
の内部へと素早く流れ、複雑な形状を含めて1分もかか
らずに、場合によっては約30秒で充填される。この材
料の利点は、特に、比較的低い溶融温度である。これに
より、エアフォイル10の熱容量特性は、取扱いが難し
くなる程度まで温度が上昇することなく、材料から熱を
吸収するようになっている。いくつかの試験では、作業
者は、充填したエアフォイル10を素手でもしくは薄い
手袋で扱うことができた。
【0100】材料の熱は、エアフォイル10内の隣接す
る金属によって奪われるが、材料は、レーザ遮断材料5
2を配置する必要がある領域を満たすまで流れ続ける。
材料の凝固は、エアフォイル10によって材料の熱が奪
われるに従って急速に起こる。材料が凝固すると、エア
フォイル10を新たな位置まで移動することが可能とな
り、このときエアフォイル10を振り動かしても良く、
材料の液化を心配することもない。
【0101】この遮断材料の他の利点は、固形状態にお
いて弾力性を有することである。これにより、レーザが
遮断材料52を貫通したことを確認するために、レーザ
で掘削した孔46を点検することが容易となる。孔46
がエアフォイル10の壁を貫通して掘削されたことを確
認するために孔46を点検するための1つの方法には、
細いワイヤで孔46をプローブする方法がある。このワ
イヤは、弾性的なポリエチレン材料と接触した場合に、
エアフォイル材料のような硬質の部材と接触した場合と
は異なる反応を示す。多くの場合には、レーザ遮断材料
が孔46に流入しており、目視検査によってポリエチレ
ンを確認することで孔46が貫通していることを確認す
ることができる。
【0102】ポリアミド材料は、ポリエチレン材料の有
利な特性の多くを示す。例えば、ポリアミド材料は、加
熱されると容易に流れるとともに、エアフォイル内で硬
化した後に弾力性を有し、かつ適度な温度及び圧力で作
業可能である。
【0103】エアフォイル(ステータベーン)をポリア
ミド材料などの充填材料で充填するときには、エアフォ
イルを固定具54vまたは固定具54vaに配置する。
ステータベーンの第1の端部14vは、工具部材184
の第1の部品148vと係合し、第2の端部18vは、
第2の部品124vと係合する。ステータベーンと工具
部材184との間で充填材料が漏れるのを防止するため
に、工具部材184の第1の部品148vは、ステータ
ベーンの第1の部品148vに対して押し付けられると
ともに、工具部材184の第2の部品124vは、ステ
ータベーンの第2の端部18vに押し付けられる。ノズ
ルプラグ218は、材料の流れSが流路65を通って流
れるときに充填(レーザ遮断)材料の漏れが防止される
圧力でノズルアダプタ228のシール面232と接触す
る。この材料は、続いて収容領域188,202,20
4へと流れる。それぞれの壁が、各収容領域を境界づけ
てこれらの収容領域と共にプレナムを形成し、このプレ
ナムによってステータベーンの関連する端部及び開口部
26v,28vに充填材料が分配される。
【0104】上述したように、付着結合部は、ポリアミ
ド充填材料が冷却されるに従って収縮するのにもかかわ
らず、ステータベーンの表面から剥がれないほど十分に
強く付着する。ポリエチレンは、このような場合には剥
がれるおそれがある。ポリアミド充填材料は、内部に流
れるとともに望ましくない外部位置に流れないように十
分な粘性を有し、これは、一部分小さい温度減少で粘度
が増加するためである。従って、ポリエチレンで充填さ
れるロータブレードで要求される外部マスクが不要とな
る場合もある。
【0105】層196,214などのマスキング材料の
層によって、工具部材184の特定面に充填材料52と
工具部材との間の強い付着結合部が形成されることが防
止される。このように防止しなかった場合には、幾つか
の実験において、ステータベーンと固定具を分離したと
きにレーザ遮断材料がステータベーンからとれるほど付
着結合部が強かった。それにもかかわらず、この材料
は、固定具54vの面194などの翼幅方向の長さが制
限された特定の翼幅方向に延在する面やノズルアダプタ
の第2の側面238の第2の翼弦方向に面する面244
からは良好に分離した。
【0106】この強い付着結合部は、マスキング材料の
スリーブ248があるために固定具54vbの間隙Gt
においても問題を生じさせない。マスキング材料のスリ
ーブ248によって、充填材料の翼幅方向面の一方だけ
にしか強い結合部が確実に形成されない。これにより、
ステータベーンの充填材料を許容できないほど分断せず
に、この位置で充填材料を分離させることが可能とな
る。充填材料が間隙Gt内で翼幅方向に延びる面の両方
と強く付着結合する構成では、分離が良好に起こらない
おそれがある。これは、充填材料の要素がノズルアダプ
タの面230に接触し、かつ充填材料の同じ要素が工具
部材の開口部186とも接触する場合に起こるおそれが
ある。工具部材184(第1の部品148v)のポリウ
レタン材料との間に結合部が生じ、この結合部は、いく
つかの構成では充填材料とノズルアダプタとの結合部よ
りも強く、また、この充填材料とノズルアダプタとの結
合部とともに、ステータベーンとの間に形成された結合
部から充填材料が外れることを妨害してしまう。
【0107】充填材料の流れがノズルアダプタ228を
通って延在する流路65の部分では、結合部は問題とな
らない。第一に、加熱されない充填材料の長さLfu
は、スプループレート62vの主要部分を通って、そし
て図示の実施例では工具部材の第一の部品の全体を通っ
て、シール面までノズルプラグ218を延在させたこと
によって減少している。これにより、エアフォイルの反
復される充填作業の合間に、加熱されて溶融状態に保た
れる充填材料Lfhの流れの長さが延長される。第二
に、ノズルアダプタ228を使用するこの構成により、
工具部材の上流のポリアミド充填材料の流れの位置より
も第1の収容領域188の近くにシール面が配置され
る。この結果、工具部材がステータベーン内の許容差に
対応する弾性材料で形成されているにもかかわらず、シ
ール面を収容領域に近接して配置することができる。
【0108】ステータベーンに関する実施例では、加熱
されていない充填材料の翼幅方向長さは充分に小さく、
加圧および加熱された充填材料が流路のこの部分から硬
化した充填材料を押し出すことができる。実験的な試験
では、加熱されていない充填材料の長さLfuが直径D
の10〜12倍よりも長い場合に、流路のこの部分を通
って加熱された充填材料が流れるのを妨害するおそれが
あることが示された。長さLfuは、直径Dの5倍より
も小さければ良好であると考えられている。実験的な試
験では、長さLfuは、直径Dよりも短くても良好であ
ることが示された。最後に、この材料の容積とともに充
填材料の温度をその軟化点まで上昇させるために必要な
圧力及び熱量が小さいことによって、材料の小さな栓
は、ステータベーンの比較的大きいキャビティを充填す
ることを妨げない。
【0109】レーザビームLによる孔46の掘削時に
は、レーザビームの干渉性放射によって負圧壁42や正
圧壁44などのエアフォイル10の壁が蒸発して、冷却
孔46が形成される。レーザビームがエアフォイル10
内部の壁を貫通すると、このレーザビームは、エアフォ
イル10の内部に配置されたポリオレフィン(ポリエチ
レン)またはポリアミド材料に衝突する。
【0110】ポリオレフィン遮断材料は、レーザビーム
によってエアフォイル10内部の壁が許容できないほど
損傷されてしまうのを防止するのに特に有効である。現
象としては解明されていないが、ポリオレフィンの結晶
化度がこの処理に役立っていると考えられている。ま
た、レーザビームが衝突すると、ポリエチレンの比熱及
び融点のためにポリエチレンの小さな部分が即座にガス
状もしくは液体状の流体となるからとも考えられてい
る。ガス状となる場合には、このポリエチレンガスは、
可燃性混合物である炭素及び水素で形成されるが、(材
料自体が炭素及び水素のみで形成されているために)材
料によって酸素は供給されない。このため、すすを出す
粒子の形成が防止される。
【0111】蒸発したポリエチレンのプラズマは、孔4
6を最後まで掘削するレーザビームの能力を実質的に損
なわない程度に、レーザビームに対して透過性を有す
る。更に、この流体は、孔46の形成を阻害することな
く、実際には、孔46の内部に移動してレーザがきれい
な孔46を掘削することができるようにその能力を向上
させ、溶融したエアフォイル10の壁材料がはねて孔4
6に吸い込まれることによって孔46が塞がれることを
防止する。
【0112】実験的な掘削作業では、掘削作業の終了時
における壁の閉塞が著しく低下した。1回の運転におけ
る閉塞孔の割合が、約50%〜60%から10%より少
ない値へと減少した。これにより、エアフォイル10の
再加工の必要性が減少するとともに、製造部材における
冷却空気の均等な配分が促進される。
【0113】ポリアミド材料も、有効な結晶構造を有し
ていないようであるが、上述の点で良好であった。ポリ
アミド材料は、壁の閉塞を防止する点に関しては、少な
くともポリエチレン材料と同程度に良好であると思われ
る。この現象はまだよく解明されていないが、ポリアミ
ド材料とステータベーンとの間の強い付着結合部によっ
て、充填材料とベーンとの間に間隙が形成されることが
防止され、これにより、充填材料が壁の閉塞を減少させ
ることが可能になると思われる。
【0114】ポリエチレンを使用するいくつかの構成で
は、このような間隙は、掘削作業によって生じる少量の
デブリが孔に隣接する位置で壁に融合するおそれがあ
る。しかし、これにかかわらず、ポリエチレンを使用し
てロータブレードに良好な孔を形成することができた。
良好な孔が形成されない場合には、ポリアミド材料をロ
ータブレードに使用することによって、ポリオレフィン
の粘性および費用便益がポリアミド材料を使用する利点
よりまさっていない限りは、上述の利点を有すると考え
られる。レーザ掘削におけるポリエチレン充填材料の他
の利点は、ポリエチレン材料の厚さの増加に対して起こ
るレーザ放射の拡散の量である。この量は、レーザ放射
を遮断するために使用される他の材料よりも大きいと考
えられている。これは、ポリオレフィンの比較的高い結
晶化度に関連づけることができ、この結晶化度は、ポリ
オレフィンの場合には、40%よりも高く、ダウレック
スポリエチレン材料の場合には、60%よりも高い。ポ
リオレフィンは、メルトフローインデックスの値が50
よりも大きく、かつ大量のレーザ遮断材料がレーザビー
ムによって完全に溶融することがない程度に融点が充分
に高いために他のポリマよりも好適である。このため、
いくつかの掘削作業では、従来のワックス充填物で使用
されたレーザエネルギを超えるパルスを用いることがで
き、このことによっても、エアフォイル10材料の後方
への散乱によって孔が閉塞されることが最小となり、き
れいな排出孔の形成が促進される。
【0115】ポリオレフィンに小量の他のポリマを混合
することもできる。他のポリマによってポリオレフィン
の特性が損なわれず、かつ材料の燃焼時に環境的な危険
性が生じない限り、例えば、約5重量%よりも少ない量
の他のポリマを加えることができる。
【0116】炭素と水素のみによって形成される熱可塑
性ポリマは、エアフォイル10に孔46を掘削した後に
レーザ遮断材料52を取り除くときに大きな利点を提供
するので、ポリオレフィンに上述のように他のポリマを
加えた場合、または他の材料を熱可塑性のポリマに加え
た場合には注意を要する。レーザ遮断材料52を取り除
く方法の1つは、燃焼するまでレーザ遮断材料を加熱す
る方法である。好適な温度の一例は、約1300°Fで
ある。ポリオレフィン族、特にポリエチレンの利点は、
これらのポリマが不純物を生じることなく燃焼する可燃
性の高いガスを形成する点である。ポリエチレンに含ま
れる炭素と水素は、燃焼環境の酸素と結合して二酸化炭
素と水蒸気となる。これにより、エアフォイル10が非
常にきれいな状態となり、エアフォイル10の内部から
不純物を取り除くために更に処理を行う必要性が生じな
い。レーザ遮断材料が完全に燃焼するように充分な酸素
があれば、バーンアウト処理で生じる有害ガスを取り除
くスクラバを設ける必要がない。最後に、バーンアウト
を行うと、ブレードに更に溶剤を流し入れる必要やブレ
ードを操作する必要がないという利点を有する。
【0117】更に、ポリオレフィン、特にポリエチレン
は、比較的低い溶融温度を有する。これにより、燃焼に
よりポリエチレンを取り除くためにエアフォイル10を
高温まで熱したときに、ポリエチレンは、膨張し続けて
エアフォイル10に望ましくない内圧を加えることな
く、溶融してブレードの孔46から流れ出る。
【0118】また、ポリエチレンは、溶融の前に弾性特
性を有し、この特性によって、材料が負荷により偏向し
た場合に、材料の変形が可能となる。ポリエチレン材料
をバーンアウト処理時に加熱すると、溶融する前に膨張
する。材料の熱膨張によって生じる力が全てエアフォイ
ル10の壁に伝達されないように、固形のポリエチレン
材料の膨張によってこの材料が変形し、エアフォイル1
0の開口部から材料が押し出されることもあり得る。エ
アフォイル10の比較的薄い壁は、バーンアウト処理時
にエアフォイル10に悪影響のある残留応力が生じた
り、エアフォイル10が損傷される程度まで変形するこ
とはない。また、バーンアウトは、作業の迅速化のため
に比較的低い温度で行うこともでき、もしくは、エアフ
ォイル10を形成する合金の特性が損なわれない限り、
処理時間を短縮するために比較的高い温度で行うことも
できる。
【0119】本発明をその実施例に関して開示及び説明
してきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することな
くその形態及び詳細に関して種々の変更を加えることが
できることは、当業者にとって明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】エアフォイルなどの部材、この部材にレーザ遮
断材料を配置するための工具、及び仮想線で射出成形機
などのレーザ遮断材料の供給源の一部を示した説明図で
ある。
【図2】図2Aは、図1のエアフォイルの側面の断面図
であり、図2Bは、図2AのエアフォイルのB−B線に
沿った断面図である。
【図3】工具及び射出成形機の一部を切り欠いたかもし
くは仮想線で示した図1の上面図である。
【図4】射出成形機のノズルの一部と一対のマスク部材
を含む図1の工具の一部の分解説明図である。
【図5】図4のエアフォイルのプラットフォームと係合
するかなり硬質の材料の一部として形成されたマスク部
材を示す、図4の工具の一部の他の実施例の説明図であ
る。
【図6】図1及び図4に示したスプループレートの下方
からの説明図である。
【図7】シール用のリセスとこのリセスにはまるシール
部材とを示した図6のスプループレートの他の実施例の
下方からの分解説明図である。
【図8】装置と係合するように僅かに改良されたスプル
ープレート及びスプループレート保持具とを示した、レ
ーザ遮断材料の供給源に対してエアフォイルを配置する
装置に図1の工具を設置した説明図である。
【図9】図1の工具の他の実施例の一部とエアフォイル
の他の実施例を示す分解説明図である。
【図10】図10Aは、図9のA−A線に沿った固定具
の他の実施例の断面図であり、図10Bは、図10Aの
拡大図である。
【図11】図10Aに示す固定具の他の実施例の断面図
である。
【符号の説明】
10v…ステータベーン 54v…固定具 62v…スプループレート 65…供給流路 70…ノズル 184…工具部材 188,202,204…収容領域 228…ノズルアダプタ 232…シール面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ゴードン エム.リード アメリカ合衆国,コネチカット,プランツ ヴィル,オールド ターンピーク ロード 894 (72)発明者 ケネス エム.ボウチャー アメリカ合衆国,コネチカット,ブランフ ォード,ホプキンス コート 9 (72)発明者 スタンレイ ジェイ.ファンク アメリカ合衆国,コネチカット,プレイン ヴィル,ユニット 11ビー,トムリンソン アヴェニュー 190

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端部とこの端部から内向きに延びる開口
    部を有する部材と、液化するために加熱されるとともに
    加圧下でノズルを通して供給される充填材料の供給手段
    と、のための固定具であって、この固定具は、作動状態
    において加熱された充填材料の流れを前記手段から前記
    部材へ注入することを可能とするとともに、非作動状態
    において充填材料の流れを前記手段から前記部材へ注入
    することを不能にする流路を有し、前記固定具は、 前記部材の材料よりも軟らかい材料で形成された工具部
    材を含み、この工具部材は、前記端部から離間されてい
    るとともに該端部との間に収容領域が残り、この収容領
    域を通って充填材料を注入する流路が延びており、前記
    工具部材は、この工具部材の周囲に延びる少なくとも1
    つの面を有し、この面は、作動状態において、前記工具
    部材と前記部材との間の位置で充填材料が前記収容領域
    から流出するのを防ぐように、前記固定具が前記部材の
    第1の端部と弾性的に係合するように設けられており、 前記部材と係合する前記工具部材の部分よりも硬い材料
    で形成された第2の部材を含み、この第2の部材は、前
    記工具部材内に翼幅方向に延びるとともに、シール面を
    有し、このシール面は、作動状態において前記第2の部
    材が前記ノズルと接触するように設けられており、 前記手段の前記ノズルは、作動状態において、加圧され
    た充填材料の流れが流路内に注入されるときにこの加圧
    された充填材料の漏れを防止するように、前記第2の部
    材のシール面に対して密着して押し付けられるように設
    けられ、前記工具部材は、前記部材と前記工具部材との
    間の充填材料の漏れを防止するとともに、前記収容領域
    を境界づけてこの収容領域とともに充填材料を前記部材
    の端部および前記開口部に分配するプレナムを形成する
    ように、前記部材に押し付けられるように設けられ、 前記第2の部材のシール面は、前記工具部材内の充填材
    料の流れの中で、前記工具部材の上流のどの点よりも前
    記収容領域に近い位置を有することで、作動状態におい
    て、前記第2の部材を通る流路内の充填材料の翼幅方向
    長さLfuが、前記工具部材を通って延びる前記ノズル
    の部分の充填材料の翼幅方向長さLfhよりも短くな
    り、これにより、前記工具部材を通って延びる前記ノズ
    ルの部分の充填材料の翼幅方向長さLfhに対して、非
    作動状態における第2の部材を通る流路内の充填材料の
    翼幅方向長さLfuが減少することを特徴とする固定
    具。
  2. 【請求項2】 前記工具部材内に延在する前記ノズルの
    部分は、ノズルプラグの一部であり、前記第2の部材内
    の充填材料用の流路は、直径Dと流路の直径Dの5倍以
    下の長さLとを有し、これにより、前記シール面は、直
    径Dの5倍以下の距離で前記収容領域と近接して離間さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の固定具。
  3. 【請求項3】 前記ノズルプラグ内の充填材料の流れ
    は、直径Dとほぼ等しい直径を有し、前記第2の部材内
    の流路の長さLは、直径Dの約1倍よりも短いことを特
    徴とする請求項2記載の固定具。
  4. 【請求項4】 作動状態において充填材料の供給手段か
    らエアフォイルに充填材料の流れを注入する流路を有す
    る固定具を使用して、第1のエアフォイルと第2のエア
    フォイルとを含む少なくとも2つのエアフォイルにノズ
    ルを通して加圧下で加熱された充填材料を連続して供給
    する充填材料の供給方法であって、これらの各エアフォ
    イルは、端部とこの端部から内向きに延びる開口部とを
    含み、前記方法は、 前記エアフォイルよりも軟らかい材料で形成された工具
    部材を第1のエアフォイルの端部に隣接して配置し、か
    つ前記エアフォイルの端部と前記工具部材の一部とを係
    合させるとともに前記工具部材と前記エアフォイルの端
    部とを離間させることによって収容領域を形成すること
    を含み、 シール面を有するノズルアダプタを前記工具部材内に配
    置することによって、前記工具部材よりも硬い材料で前
    記ノズル用のシール面を形成することを含み、このシー
    ル面の形成は、前記ノズルアダプタ内に前記シール面か
    ら下流に延びる充填材料用の流路を形成するとともに、
    この流路を前記工具部材内で該工具部材のどの上流位置
    よりも前記収容領域に近い翼幅方向位置に配置すること
    を含み、 さらに、前記工具部材内に翼幅方向で延在するように前
    記ノズルを前記工具部材内に配置し、 前記ノズルアダプタと前記工具部材内の前記ノズルとを
    接触させ、 充填材料の流れを前記ノズル部材を通して、続いて前記
    ノズルアダプタの流路を通して前記収容領域へと注入
    し、 第1のエアフォイルを充填後に取り除き、これにより、
    前記ノズルアダプタの流路に翼幅方向長さの充填材料が
    残され、 第2のエアフォイルと前記工具部材とを係合させ、 第1のエアフォイルを取り除いてから第2のエアフォイ
    ルを係合させるまでの時間間隔の後で溶融状態の充填材
    料を供給するために、第2のエアフォイルの充填中およ
    び充填前に前記工具部材内に配置される前記ノズルの部
    分に熱を供給し、 前記ノズルからの溶融充填材料によって前記ノズルアダ
    プタから該ノズルアダプタの流路内の翼幅方向長さの充
    填材料を押し出すことを含み、前記工具部材内に前記ノ
    ズルを配置するとともに前記シール面を前記収容領域の
    上流の点よりも該収容領域の近くに設けることによっ
    て、前記工具部材の翼幅方向長さにおける加熱されてい
    ない充填材料の翼幅方向長さが、前記工具部材の翼幅方
    向長さ全体から、前記ノズルアダプタの流路の翼幅方向
    長さへと減少していることを特徴とする充填材料の供給
    方法。
  5. 【請求項5】 前記充填材料の供給手段は、前記ノズル
    を含み、前記ノズルアダプタを前記工具部材内に配置す
    ることは、前記工具部材と前記充填材料の供給手段との
    間にスプループレートを配置するとともに、前記ノズル
    アダプタを前記スプループレートの第1の部分で支持す
    るようにこの第1の部分に対して配置し、かつ前記ノズ
    ルアダプタを前記工具部材内に延在させることを含み、
    前記方法は、さらに前記工具部材を前記エアフォイルに
    対して押し付けるために前記スプループレートの第1の
    部分を前記工具部材に対して押し付けることを含むこと
    を特徴とする請求項4記載の充填材料の供給方法。
  6. 【請求項6】 前記ノズルを前記工具部材内に配置する
    ことは、前記ノズルを前記ノズルアダプタ内に配置する
    とともに、前記ノズルの少なくとも翼幅方向長さ部分に
    わたって該ノズルを前記ノズルアダプタから離間して配
    置することを特徴とする請求項5記載の充填材料の供給
    方法。
  7. 【請求項7】 端部とこの端部から内向きに延びる開口
    部を有するエアフォイルと、加圧下でノズルを通して供
    給される充填材料の供給手段と、のための固定具であっ
    て、この固定具は、作動状態において加熱された充填材
    料の流れを前記手段から前記エアフォイルへ注入するこ
    とを可能とするとともに、非作動状態において充填材料
    の流れを前記手段から前記エアフォイルへ注入すること
    を不能にする流路を有し、前記固定具は、 前記エアフォイルの材料よりも軟らかい材料で形成され
    た工具部材を含み、この工具部材は、前記端部から離間
    されているとともに該端部との間に収容領域が残り、こ
    の収容領域を通って充填材料を注入する流路が延びてお
    り、前記工具部材は、この工具部材の周囲に延びる少な
    くとも1つの面を有し、この面は、作動状態において、
    前記工具部材と前記エアフォイルとの間の位置で充填材
    料が前記収容領域から流出するのを防ぐように、前記固
    定具が前記エアフォイルの第1の端部と弾性的に係合す
    るように設けられており、 前記エアフォイルと係合する前記工具部材の部分よりも
    硬い材料で形成された第2の部材を含み、この第2の部
    材は、前記工具部材内に翼幅方向に延びるとともに、シ
    ール面を有し、このシール面は、作動状態において前記
    第2の部材が前記ノズルと接触するように設けられてお
    り、 前記手段の前記ノズルは、作動状態において、加圧され
    た充填材料の流れが流路内に注入されるときにこの加圧
    された充填材料の漏れを防止するように、前記第2の部
    材のシール面に対して密着して押し付けられるように設
    けられ、前記工具部材は、前記エアフォイルと前記工具
    部材との間の充填材料の漏れを防止するとともに、前記
    収容領域を境界づけてこの収容領域とともに充填材料を
    前記エアフォイルの端部および前記開口部に分配するプ
    レナムを形成するように、前記エアフォイルに押し付け
    られるように設けられ、 前記第2の部材のシール面は、前記工具部材内の充填材
    料の流れの中で、前記工具部材の上流のどの点よりも前
    記収容領域に近い位置を有することで、作動状態におい
    て、前記第2の部材を通る流路内の充填材料の翼幅方向
    長さLfuが、前記工具部材を通って延びる前記ノズル
    の部分の充填材料の翼幅方向長さLfhよりも短くな
    り、これにより、前記工具部材を通って延びる前記ノズ
    ルの部分の充填材料の翼幅方向長さLfhに対して、非
    作動状態における第2の部材を通る流路内の充填材料の
    翼幅方向長さLfuが減少することを特徴とする固定
    具。
  8. 【請求項8】 前記工具部材内に延在する前記ノズルの
    部分は、ノズルプラグの一部であり、前記第2の部材内
    の充填材料用の流路は、直径Dと流路の直径Dの5倍以
    下の長さLとを有し、これにより、前記シール面は、直
    径Dの5倍以下の距離で前記収容領域と近接して離間さ
    れていることを特徴とする請求項7記載の固定具。
  9. 【請求項9】 前記ノズルプラグ内の充填材料の流れ
    は、直径Dとほぼ等しい直径を有し、前記第2の部材内
    の流路の長さLは、直径Dの約1倍よりも短いことを特
    徴とする請求項8記載の固定具。
  10. 【請求項10】 前記エアフォイルは、前記開口部によ
    って接続された第1の端部と第2の端部とを有し、前記
    第2の部材は、ノズルアダプタであり、前記工具部材
    は、前記ノズルアダプタを受け入れるとともに、前記エ
    アフォイルの第1の端部と係合する第1の部品を有し、
    前記工具部材は、前記エアフォイルの第2の端部と係合
    するとともに、作動状態において前記開口部を通して前
    記第1の収容領域と流体的に連通する第2の収容領域を
    有する第2の部品を有することを特徴とする請求項7記
    載の固定具。
  11. 【請求項11】 前記エアフォイルは、ステータベーン
    であることを特徴とする請求項10記載の固定具。
  12. 【請求項12】 前記第2の部材は、スプループレート
    であり、このスプループレートは、前記収容領域と近接
    する前記シール面を形成するように前記工具部材内に延
    在するノズルアダプタを有することを特徴とする請求項
    7記載の固定具。
  13. 【請求項13】 前記工具部材は、前記収容領域を境界
    づける少なくとも1つの翼幅方向に面する壁と少なくと
    も1つの翼幅方向に延在する壁とを有し、充填材料が前
    記工具部材の翼幅方向に面する壁と接触するのを防止す
    るために、前記収容領域の一部にマスキング材料が配置
    されていることを特徴とする請求項8記載の固定具。
  14. 【請求項14】 前記マスキング材料は、充填材料が前
    記翼幅方向に延びる壁と接触するのを防止していること
    を特徴とする請求項13記載の固定具。
  15. 【請求項15】 前記マスキング材料は、充填材料が前
    記翼幅方向に延びる壁と接触するのを防止していないこ
    とを特徴とする請求項13記載の固定具。
  16. 【請求項16】 前記第2の部材は、ノズルアダプタで
    あり、このノズルアダプタは、前記工具部材内に延在
    し、前記工具部材は、前記ノズルアダプタの周囲に延在
    するとともに該ノズルアダプタと密着していることを特
    徴とする請求項7記載の固定具。
  17. 【請求項17】 前記第2の部材は、ノズルアダプタで
    あり、このノズルアダプタは、前記工具部材内に延在
    し、前記工具部材は、前記ノズルアダプタの周囲に延在
    するとともに該ノズルアダプタから離間されており、こ
    れらの間に間隙Gtが残されることを特徴とする請求項
    7記載の固定具。
  18. 【請求項18】 前記収容領域内に配置されるマスキン
    グ材料は、間隙Gt内に延在しており、この間隙Gt
    は、マスキング材料で満たされることを特徴とする請求
    項17記載の固定具。
  19. 【請求項19】 第1の端部とこの第1の端部から翼幅
    方向に離間された第2の端部とこれらの端部の間で延び
    る開口部とを有するステータベーンと、液化するために
    加熱されるとともに、前記ステータベーンに通じるノズ
    ルプラグを有するノズルを通して加圧下で供給される充
    填材料の供給手段と、のための固定具であって、この固
    定具は、作動状態において前記手段から前記ステータベ
    ーンへと加熱された充填材料の流れを注入する流路を有
    し、前記固定具は、 A.工具部材を含み、この工具部材は、 前記ステータベーンの材料よりも軟らかい材料で形成さ
    れるとともに前記第1の端部から離間された第1の部品
    を有し、前記第1の端部と前記第1の部品との間には、
    充填材料を注入する流路が延びる収容領域が残り、前記
    工具部材は、該工具部材の周囲に延びるとともに翼幅方
    向に面する少なくとも1つの第1の面を備え、この第1
    の面は、作動状態において、前記工具部材と前記ステー
    タベーンとの間の位置で収容領域から充填材料が流出す
    るのを防ぐために、前記固定具が前記ステータベーンの
    第1の端部と弾性的に係合するように設けられており、 前記ステータベーンの材料よりも軟らかい材料で形成さ
    れるとともに前記第2の端部から離間された第2の部品
    を有し、前記第2の端部と前記第2の部品との間には、
    充填材料を注入する流路が延びる収容領域が残り、前記
    工具部材は、該工具部材の周囲に延びるとともに翼幅方
    向に面する少なくとも1つの第2の面を備え、この第2
    の面は、作動状態において、前記工具部材と前記ステー
    タベーンとの間の位置で収容領域から充填材料が流出す
    るのを防ぐために、前記固定具が前記ステータベーンの
    第2の端部と弾性的に係合するように設けられており、 B.スプループレートを含み、このスプループレート
    は、前記工具部材の第1の部品内に翼幅方向に延在する
    とともに、前記ステータベーンと係合する前記工具部材
    の部分よりも硬い材料で形成されたノズルアダプタを有
    し、このノズルアダプタは、作動状態において、前記ス
    プループレートが前記ノズルと接触するように設けられ
    ており、前記ノズルアダプタは、 前記ノズルプラグの少なくとも一部を受け入れるダクト
    と、 作動状態において翼幅方向で前記ステータベーンの反対
    側に面し、かつ加圧された充填材料を受け入れる流路用
    の開口部を有するとともに、前記ノズルプラグと接触す
    るシール面を有する第1の翼幅方向に面する面を含む第
    1の側面と、 作動状態において翼幅方向で前記ステータベーンに面
    し、かつ前記収容領域の一部を境界づける第2の翼幅方
    向に面した面を有する第2の側面と、を備えており、 スプループレートホルダが、前記スプループレートを収
    容することができるように設けられたスロットと、前記
    スプループレートと前記スプループレートホルダとの間
    の相対的な動作を防止する手段を有しており、 前記スプループレートホルダは、設置状態において、充
    填材料を供給する前記手段と一体に取り付けられてお
    り、前記ノズルは、前記流路に加圧された遮断材料の流
    れを供給するために、前記スプループレートのノズルア
    ダプタのシール面に対して押し付けられており、 作動状態における前記ノズルアダプタ流路内の充填材料
    の翼幅方向長さは、Lfuであり、前記工具部材を通っ
    て延びる前記ノズルの部分内の充填材料の翼幅方向長さ
    は、Lfhであり、 作動状態において、前記各収容領域を境界づけるととも
    にこれらの収容領域と共にステータベーンの関連する端
    部と前記開口部とに充填材料を分配するプレナムを形成
    することによって、前記ステータベーンと前記工具部材
    との間で充填材料が漏れるのを防止するために、前記工
    具部材の第1の部品は、前記ステータベーンの第1の端
    部に対して押し付けられており、かつ前記工具部材の第
    2の部品は、前記ステータベーンの第2の端部に対して
    押し付けられており、 前記ノズルアダプタのシール面は、前記工具部材内の充
    填材料の流れにおいて、前記工具部材の上流のどの点よ
    りも前記収容領域に近い位置を有し、このため、前記ノ
    ズルアダプタの流路における充填材料の長さLfuは、
    前記ノズル内の充填材料の長さLfhよりも短くなって
    おり、これにより、前記スプループレートと前記工具部
    材の翼幅方向長さ全体を通って延びる充填材料の流路を
    有する構成に比べて、加熱されていない充填材料の翼幅
    方向長さLfuが減少していることを特徴とする固定
    具。
  20. 【請求項20】 前記工具部材内に延在する前記ノズル
    の部分は、前記ノズルプラグの一部であり、前記第2の
    部材内の充填材料用の流路は、直径Dと流路の直径Dの
    5倍以下の長さLとを有し、これにより、前記シール面
    は、直径Dの5倍以下の距離で前記収容領域と近接して
    離間されていることを特徴とする請求項19記載の固定
    具。
  21. 【請求項21】 前記ノズルプラグ内の充填材料の流れ
    は、直径Dとほぼ等しい直径を有し、前記第2の部材内
    の流路の長さLは、直径Dの約1倍よりも短いことを特
    徴とする請求項20記載の固定具。
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