JP2002276362A - ハイブリッドカーのエンジン冷却装置 - Google Patents

ハイブリッドカーのエンジン冷却装置

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JP2002276362A
JP2002276362A JP2001077410A JP2001077410A JP2002276362A JP 2002276362 A JP2002276362 A JP 2002276362A JP 2001077410 A JP2001077410 A JP 2001077410A JP 2001077410 A JP2001077410 A JP 2001077410A JP 2002276362 A JP2002276362 A JP 2002276362A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハイブリッドカーのエンジン暖機性能を向上
し、低燃費化を図る。 【解決手段】 エンジン始動〜暖機時には、ラジエータ
回路31およびヒータ回路33を閉じ、バイパス回路3
2のみを開くように電動式のバルブ37を制御し、エン
ジン3のウォータジャケット14、16内に1〜5l/
minの冷却水循環量が流れるように電動式のウォータ
ポンプ36を制御する。これにより、エンジン3のエン
ジン部品(摺動部品)の焼き付きを防止でき、バイパス
回路32を循環する冷却水循環量が従来車に比べて非常
に微流量であるため、早期にエンジン暖機が可能とな
る。また、市街地走行等の走行時のエンジン停止中にお
いても、同様にウォータポンプ36とバルブ37を制御
することにより、エンジン3内での冷却水温度差の発生
を防止することができ、エンジン3より排出される排出
ガス中に含まれる有害物質、特にHC排出量の低減を図
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンと電動モ
ータという2つの動力源を併せ持つハイブリッドカーの
エンジン冷却装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、省燃費車として、エンジンと電動
モータという2つの動力源を併せ持つハイブリッドカー
が量産化されている。ハイブリッドカーは、発進時は電
動モータで駆動し、加速時はエンジンと電動モータを併
用し、一定走行時はエンジンで走りながら、余剰の動力
は発電機を作動させてバッテリーを充電するように構成
されている。このように、エンジンと電動モータを併せ
持つハイブリッドカーは、エンジンと電動モータを巧み
に使って燃費効率を大幅に向上させることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ハイブリッ
ドカーは、市街地走行等の低負荷時に、エンジンを断続
運転し、電動モータの駆動力によって走行するようにし
ている。このため、走行中にエンジンを停止すると、燃
料燃焼という熱源がなくなるので、エンジンを冷却する
ためのエンジン冷却水(以下冷却水と言う)温度が時間
の経過と共に低下してしまう。つまり、エンジンが冷え
た状態が多くなり、走行中、エンジン冷間状態でのエン
ジンの再始動頻度が一般のエンジン搭載車よりも増加す
る特徴がある。
【0004】通常のエンジンは、シリンダヘッド側のウ
ォータジャケットの冷却水温度に基づいて燃料噴射量を
調整しているが、走行時にエンジンが停止すると、シリ
ンダヘッド側のウォータジャケットはやや高温にシリン
ダブロック側はやや低温となり温度差を生じながら冷却
水が冷える。その状態でエンジンを再始動すると、シリ
ンダヘッド側のウォータジャケットより冷たいシリンダ
ブロック側のウォータジャケット内の冷却水が先ず、シ
リンダヘッド側に流れ込むため、冷却水温度に合った燃
料噴射量とならず、燃焼状態の悪化を招く可能性があ
る。
【0005】また、エンジン冷却装置に使用されるウォ
ータポンプは、エンジン回転数と同期するメカニカルポ
ンプを使用しているので、冷却水がエンジン回転数に比
例して流れる。すなわち、エンジン始動時は、アイドリ
ング回転数が高くなるため、エンジンに回転駆動される
メカニカルポンプを使用すると、エンジン内の冷却水循
環流量が増加して、エンジンの暖機性が悪化するという
問題が生じる。
【0006】また、エンジン冷間始動時は、フューエル
インジェクタより噴射供給された霧化燃料が吸気ポート
やシリンダ内壁等に付着し易いため、エンジンが本来燃
焼に必要とする量よりも増量して燃料噴射している。こ
のため、吸気ポートやシリンダ内壁等に付着する燃料
は、未燃焼ガスとして排出され、排出ガス中に含まれる
有害物質、特にHC排出量が増加する。つまり、冷却水
が多く流れ、且つエンジンが断続運転状態では、エンジ
ン暖機が図られず、冷却水の温度が低い分、吸気ポート
やシリンダ内壁等に付着する燃料が増えてしまう。その
結果として燃費およびエミッションが悪化してしまうと
いう問題が生じる。
【0007】
【発明の目的】本発明は、ハイブリッドカーに搭載され
るエンジンの暖機性能を向上し、且つエンジン再始動時
の燃焼状態の悪化を防止することを目的とする。また、
低燃費化を図れ、且つエンジンより排出される排出ガス
中に含まれる有害物質の低減を図ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、エンジン暖機時またはエンジン再始動時に、ラ
ジエータ回路を閉じ、バイパス回路のみを開くように電
動式の回路切替弁を通電制御し、且つ冷却水の循環流量
を所定値以下の低流量となるように電動式のウォータポ
ンプを通電制御することにより、エンジンのエンジン部
品(摺動部品)の焼き付きを防止しつつ、冷却水循環量
が従来車に比べて微流量となるため、エンジンの暖機性
能を向上できる。
【0009】また、走行時のエンジン停止中において
も、電動式の回路切替弁および電動式のウォータポンプ
を同様に制御することで、エンジン内での冷却水温度
差、つまりシリンダヘッド側のウォータジャケットとシ
リンダブロック側のウォータジャケットとの冷却水温度
差の発生を防ぐようにすることができる。それによっ
て、エンジン再始動時に、冷却水温度に合った最適な燃
料噴射量を得ることができるので、エンジン再始動時の
燃焼状態の悪化を防止することができる。また、エンジ
ン冷間始動時の吸気ポートやシリンダ内壁等への燃料の
付着を防止でき、未燃焼ガスの排出量を低減できる。よ
って、エンジンが断続運転状態であっても、早期暖機が
可能となり、低燃費化を図れ、且つエンジンより排出さ
れる排出ガス中に含まれる有害物質の低減を図れる。
【0010】請求項2に記載の発明によれば、エンジン
始動時またはエンジン再始動時に、冷却水温検出手段に
て検出される冷却水の温度が所定値以上になったら、ラ
ジエータ回路を開き、冷却水の循環流量を回転速度検出
手段にて検出されるエンジン回転速度に比例させること
により、フリクションロスが低減し、燃費向上や出力向
上を図ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】[実施形態の構成]図1ないし図
3は本発明の実施形態を示したもので、図1および図2
はハイブリッドカーのインバータ冷却装置とエンジン冷
却装置を示した図で、図3(a)、(b)はエンジンの
ウォータジャケット内のエンジン冷却水の流れを示した
図である。
【0012】本実施形態のハイブリッドカーには、バッ
テリー(例えばニッケル水素蓄電池)より電力が供給さ
れるインバータ1と、発進時や加速時の動力を発生する
電動モータ2と、一定走行時や加速時の動力を発生する
エンジン3と、ハイブリッドカーの車室内を空調する車
両用空調装置(以下エアコンと言う)と、インバータ1
を冷却するインバータ冷却装置と、エンジン3を冷却す
るエンジン冷却装置とが搭載されている。
【0013】そして、ハイブリッドカーは、減速時に電
動モータ2を発電機として機能させて、ハイブリッドカ
ーの運動エネルギーを電気エネルギーに変換して、バッ
テリーに回収している(回生ブレーキ)。
【0014】インバータ1は、温水室内にエンジン冷却
水が強制循環されて冷却される水冷式のインバータで、
電動モータ2の三相交流電流の周波数を制御するもので
ある。本実施形態では、インバータ1に組み込まれる複
数個のパワートランジスタで構成される三相ブリッジ回
路等の発熱体を固定する熱伝導性に優れる板材の外周に
冷却水が流れ込む温水室を形成するヒートシンク11が
設けられている。このヒートシンク11は、インバータ
1の作動に伴って発生する排熱を回収して冷却水を加熱
すると共に、発熱体の過熱を防止する。
【0015】電動モータ2は、ハイブリッドカーのエン
ジンルーム内に配されており、温水室内にエンジン冷却
水が強制循環されて冷却される水冷式の交流同期電動機
である。この電動モータ2は、ハイブリッドカーの車軸
に係脱自在に駆動連結されて、ハイブリッドカーの車軸
を三相交流の周波数に同期させて回転駆動する。本実施
形態では、電動モータ2の外周部に冷却水が流れ込む温
水室を形成するヒートシンク12が設けられている。こ
のヒートシンク12は、電動モータ2の作動に伴って発
生する排熱を回収して冷却水を加熱すると共に、電動モ
ータ2の過熱を防止する。なお、電動モータ2は、減速
時に発電機として機能する電動発電機である。
【0016】エンジン3は、ハイブリッドカーのエンジ
ンルーム内に搭載されており、シリンダブロック13側
のウォータジャケット14、シリンダヘッド15側のウ
ォータジャケット16内にエンジン冷却水が強制循環さ
れて、冷却される水冷式のガソリンエンジンである。こ
のエンジン3は、ハイブリッドカーの車軸に係脱自在に
駆動連結されて、図示しないスタータ等のエンジン始動
装置により始動され、吸気管内に燃料を噴射する電磁式
燃料噴射弁(フューエルインジェクタ)を備えた電子制
御式燃料噴射装置を備えている。
【0017】また、エンジン3は、インジェクタ先端部
の噴孔から噴射された燃料の霧化を促進させる目的で、
インジェクタ先端部の噴孔から吸気バルブの背面に向け
て燃料噴射し、吸気バルブの熱を利用して燃料を霧化し
た後に、吸気バルブを開いて霧化燃料と空気との混合気
を燃焼室内に吸入するように構成されている。ここで、
エンジン始動時やエンジン暖機中は、エンジン3のシリ
ンダ内が冷たく、燃料の霧化が悪いため、エンジン3を
暖機してからよりも見かけ上濃い混合比が要求される。
このため、電子制御式燃料噴射装置は、冷却水温検出手
段、つまり冷却水温センサ41により冷却水温度を検出
して、エンジン冷却水温に応じた最適な混合比、つまり
最適な燃料噴射量が実現できるように供給燃料を制御し
ている。
【0018】エンジン3には、図3(a)、(b)に示
したように、シリンダブロック13の周囲、つまりピス
トン17とシリンダ18の周囲にウォータジャケット1
4が設けられ、シリンダヘッド15の周囲、つまり燃焼
室19、吸排気バルブ、吸排気ポートの周囲にウォータ
ジャケット16が設けられ、特に燃焼室19周りの過熱
し易い部分を充分冷却できるような構造とされている。
シリンダブロック13のウォータジャケット14内の冷
却水は、エンジン前方より後方へ流れながら、シリンダ
ブロック13の上方の孔を通り、シリンダヘッド15の
ウォータジャケット16へ流れる。ウォータジャケット
16内の冷却水は、エンジン後方から前方へ流れる。
【0019】カーエアコンは、車室内に空気を送るため
の空調ダクト(図示せず)を有している。この空調ダク
ト内には、送風機(図示せず)、エアコン用エバポレー
タ(図示せず)およびヒータコア(温水式ヒータ:以下
ヒータと言う)4が設けられている。なお、エアコン用
エバポレータは、冷凍サイクルの一構成部品を成すもの
で、冷媒と空気とを熱交換して空気を冷却する冷媒蒸発
器である。また、冷凍サイクルは、コンプレッサ、エア
コン用コンデンサ6、レシーバ、膨張弁、エアコン用エ
バポレータを冷媒配管により環状に接続することで構成
されている。
【0020】なお、エアコン用コンデンサ6は、ハイブ
リッドカーの走行時に走行風を受けるようにハイブリッ
ドカーの進行方向前方に配されて、複数の冷却ファン8
により強制的に冷却風が送風されるように構成されてい
る。このエアコン用コンデンサ6は、冷媒と空気とを熱
交換させて冷媒を凝縮液化させる冷媒凝縮器で、複数の
チューブおよびフィン、これらのチューブの入口側端部
に接続された入口側タンク、複数のチューブの出口側端
部に接続された出口側タンク等により構成されている。
【0021】冷却ファン8は、ハイブリッドカーのフロ
ントグリルより吸い込んだ冷却風をインバータ用ラジエ
ータ5(後述する)、エアコン用コンデンサ6、エンジ
ン用ラジエータ7(後述する)の順に通過させた後に、
その冷却風をエンジン3に送風する吸い込み型の軸流式
送風装置であって、電動モータ9により回転駆動され
る。その冷却ファン8の外周囲には、エンジン用ラジエ
ータ7より流出した冷却風をエンジン3に誘導するファ
ンシュラウド10が設けられている。
【0022】インバータ冷却装置は、電動モータ2の排
熱を回収するためのヒートシンク12と、インバータ1
の排熱を回収するためのヒートシンク11と、ヒートシ
ンク12、11で加熱された冷却水(使用環境において
凍結しない程度の濃度のエチレングリコール水溶液)を
冷却するためのインバータ用ラジエータ5と、これらを
環状に接続するインバータ用ラジエータ回路20とから
構成されている。
【0023】インバータ用ラジエータ5は、冷却水と空
気とを熱交換させて冷却水を冷却する放熱用熱交換器
で、複数のチューブおよびフィン、これらのチューブの
入口側端部に接続されたアッパータンク、複数のチュー
ブの出口側端部に接続されたロアタンク等により構成さ
れている。そのインバータ用ラジエータ回路20には、
冷却水を強制循環させるためのウォータポンプ21が設
けられている。このウォータポンプ21は、電動モータ
22によって回転駆動されるように構成されている。
【0024】エンジン冷却装置は、エンジン冷却水(使
用環境において凍結しない程度の濃度のエチレングリコ
ール水溶液)を冷却するエンジン用ラジエータ7と、エ
ンジン3のウォータジャケット14、16から流出した
エンジン冷却水がエンジン用ラジエータ7を通って再び
エンジン3のウォータジャケット14、16に還流する
ようにしたラジエータ回路31と、エンジン3のウォー
タジャケット14、16から流出したエンジン冷却水が
エンジン用ラジエータ7を迂回して再びエンジン3のウ
ォータジャケット14、16に還流するようにしたバイ
パス回路32と、エンジン3のウォータジャケット1
4、16から流出したエンジン冷却水がヒータ4を通っ
て再びエンジン3のウォータジャケット14、16に還
流するようにしたヒータ回路33とから構成されてい
る。
【0025】エンジン用ラジエータ7は、エンジン冷却
水と空気とを熱交換させてエンジン冷却水を冷却する放
熱用熱交換器で、複数のチューブおよびフィン、これら
のチューブの入口側端部に接続されたアッパータンク、
複数のチューブの出口側端部に接続されたロアタンク等
により構成されている。そのアッパータンクには、内部
に流入するエンジン冷却水を気水分離するためのリザー
ブタンク34へエンジン冷却水を流入させるための冷却
水流路管35が接続されている。そのリザーブタンク3
4には、電動式のウォータポンプ36と電動式のバルブ
37との間にエンジン冷却水を戻すための冷却水流路管
38が接続されている。
【0026】さらに、エンジン3のウォータジャケット
14、16の流出口には、電動式のバルブ(回路切替
弁)37が設けられている。このバルブ37は、図示し
ない制御装置により制御される電動モータ(図示せず)
により弁体(例えばロータリーバルブまたはスプールバ
ルブ)が駆動されてラジエータ回路31とバイパス回路
32とヒータ回路33とを切り替える。本実施形態で
は、エンジン始動〜暖機時、あるいはエンジン3を始動
してからエンジン冷却水温が暖機状態(例えば80℃以
上)になるまで、あるいは走行時のエンジン停止中に
は、制御装置によって第1切替状態に制御されて、ラジ
エータ回路31とヒータ回路33を閉じ、バイパス回路
32のみを開く。
【0027】また、エンジン暖機後の通常時には、制御
装置によって第2切替状態に制御されて、ラジエータ回
路31、バイパス回路32およびヒータ回路33を全て
開く。そして、エンジン3のウォータジャケット14、
16の流入口には、電動式のウォータポンプ36が設け
られている。このウォータポンプ36は、制御装置によ
り制御される電動モータ39により回転駆動されて、ラ
ジエータ回路31、バイパス回路32およびヒータ回路
33にエンジン冷却水の循環流を発生させる。
【0028】ここで、本実施形態の制御装置は、電子制
御式燃料噴射装置を制御するエンジンECU(図示せ
ず)、エアコンを制御するエアコンECU(図示せ
ず)、エンジン3のウォータジャケット14、16の流
出口のエンジン冷却水温を検出する冷却水温センサ(冷
却水温検出手段)41、エンジン回転数を検出するエン
ジン回転速度センサ(回転速度検出手段)、エンジン負
荷を検出するエンジン負荷センサ(エンジン負荷検出手
段)およびハイブリッドカーの走行速度を検出する車速
センサ(車速検出手段)より入力する入力信号と予め記
憶された制御プログラムに基づいて、ウォータポンプ2
1の電動モータ22、バルブ37の電動モータ、ウォー
タポンプ36の電動モータ39を制御する。なお、ウォ
ータポンプ36は、エンジン始動〜暖機時および走行時
のエンジン停止中にはエンジン回転数とは同期しない低
流量(1〜5l/min)で制御することが可能であ
る。
【0029】その制御装置の内部には、CPU、RO
M、RAM、I/Oポート等の機能を含んで構成される
周知のマイクロコンピュータが設けられ、各種センサか
らの各種センサ信号がA/D変換回路によってA/D変
換された後に、マイクロコンピュータに入力されるよう
に構成されている。なお、イグニッションスイッチが投
入(ON)されたときに、ハイブリッドカーに搭載され
たバッテリー(車載電源)から直流電源が供給されて作
動するように構成されている。
【0030】[実施形態の特徴]本実施形態のハイブリ
ッドカーのエンジン冷却装置の作用を図1ないし図3に
基づいて簡単に説明する。
【0031】エンジン始動〜暖機時、あるいはエンジン
3を始動してからエンジン冷却水温が暖機状態(例えば
80℃以上)になるまでは、制御装置からの制御信号に
よって電動モータ39により回転駆動される電動式のウ
ォータポンプ36、および電動モータにより駆動される
電動式のバルブ37が制御される。すると、バルブ37
は、ラジエータ回路31およびヒータ回路33を閉じ、
バイパス回路32のみを開くように弁体が移動する。そ
して、エンジン3のウォータジャケット14、16内に
1〜5l/minの冷却水循環量が流れるように電動式
のウォータポンプ36が制御される。
【0032】したがって、エンジン3のウォータジャケ
ット14、16のエンジン冷却水は、図1に示したよう
に、バイパス回路32を通って、つまり電動式のバルブ
37→電動式のウォータポンプ36を通ってエンジン3
のウォータジャケット14、16に戻される。これによ
り、1〜5l/minの冷却水循環量のエンジン冷却水
がエンジン用ラジエータ7を迂回してエンジン3のウォ
ータジャケット14、16内を還流するため、エンジン
3の各エンジン部品の焼き付き、つまりピストン17、
吸気バルブや排気バルブの焼き付きを防止しつつ、バイ
パス回路32を循環する冷却水循環量が従来車に比べ
て、つまりエンジン回転数に比例した冷却水循環量に比
べて非常に微流量であるため、エンジンが断続運転状態
であっても、早期にエンジン暖機が可能となる。
【0033】そして、エンジン暖機後、つまりエンジン
冷却水温が暖機状態(例えば80℃以上)となったら、
エンジン回転数に比例する冷却水循環量となるように電
動式のウォータポンプ36を制御し、且つラジエータ回
路31、バイパス回路32およびヒータ回路33を開く
ように電動式のバルブ37を制御し、且つ電動モータ9
により冷却ファン8を所定の回転数で駆動する。したが
って、エンジン3のウォータジャケット14、16のエ
ンジン冷却水は、図2に示したように、バイパス回路3
2を通って、つまり電動式のバルブ37→電動式のウォ
ータポンプ36を通ってエンジン3のウォータジャケッ
ト14、16に戻される。
【0034】また、エンジン3のウォータジャケット1
4、16のエンジン冷却水は、エンジン用ラジエータ7
→電動式のバルブ37→電動式のウォータポンプ36を
通ってエンジン3のウォータジャケット14、16に戻
される。また、エンジン3のウォータジャケット14、
16のエンジン冷却水は、ヒータ4→電動式のバルブ3
7→電動式のウォータポンプ36を通ってエンジン3の
ウォータジャケット14、16に戻される。
【0035】このように制御することによって、ハイブ
リッドカーであっても、エンジン冷却水を高水温(エン
ジン3のウォータジャケット14、16の流入口で10
0℃前後)に上昇させることができるので、ハイブリッ
ドカーの車室内暖房の熱量を充分得ることができる。ま
た、エンジン冷却水をエンジン用ラジエータ7で冷却で
きるので、エンジン3を充分冷却できる。これにより、
エンジン3の焼き付き、つまりオイルが焼けてピストン
や排気バルブが焼き付くことを防止できるので、フリク
ションロスを低減でき、燃費向上や出力向上を図ること
ができる。
【0036】ここで、通常のガソリンエンジンは、エン
ジン回転速度、吸入空気量やシリンダヘッド15側の冷
却水温度等のエンジン情報に基づいて、エンジンの燃焼
室内に電磁式燃料噴射弁(フューエルインジェクタ)よ
り噴射供給する燃料噴射量を調整しているが、走行時に
エンジンが停止すると、シリンダヘッド15側のウォー
タジャケット16内の冷却水温度はやや高温にシリンダ
ブロック13側のウォータジャケット14内の冷却水温
度はやや低温となり温度差を生じながらエンジン冷却水
が冷える。このようなエンジン冷間状態でエンジン3を
再始動すると、シリンダヘッド15側よりも冷たいシリ
ンダブロック13側のウォータジャケット14内の冷却
水が先ず、シリンダヘッド15側のウォータジャケット
16内に流れ込むため、冷却水温度に合った燃料噴射量
とならず、エンジン3の燃焼状態の悪化を招く可能性が
ある。
【0037】そこで、市街地走行等の低負荷時に、エン
ジン3を断続運転し、電動モータ2の駆動力によって走
行している際のエンジン停止時であっても、電動式のバ
ルブ37、電動式のウォータポンプ36を、エンジン始
動〜暖機時と同様に制御することで、エンジン3のウォ
ータジャケット14、16内に1〜5l/minの微流
量のエンジン冷却水が還流する。これにより、エンジン
3内での冷却水温度差、つまりシリンダブロック13側
のウォータジャケット14内の冷却水温とシリンダヘッ
ド15側のウォータジャケット16内の冷却水温とに温
度差が発生しない。
【0038】それによって、エンジン再始動時に、冷却
水温に合った最適な燃料噴射量を得ることができるの
で、燃焼状態の悪化を防止できる。また、エンジン冷間
始動時であっても、冷却水温に合った最適な燃料噴射量
を得ることができるので、吸気ポートやシリンダ内壁等
への燃料の付着を抑え、未燃焼ガスの排出量を低減する
ことができる。これにより、エンジンより排出される排
出ガス中に含まれる有害物質、特にHC排出量を低減で
き、低燃費および低エミッションを実現することができ
る。
【0039】[他の実施形態]本実施形態では、エンジ
ン3を冷却するエンジン冷却装置にラジエータ回路3
1、バイパス回路32およびヒータ回路33を設けた
が、ヒータ回路33を廃止しても良い。また、本実施形
態では、インバータ1を冷却するインバータ冷却装置を
設けたが、インバータ冷却装置を廃止しても良い。ま
た、本実施形態では、エンジン3として水冷式のガソリ
ンエンジンを用いた例を説明したが、エンジン3として
水冷式のディーゼルエンジンを用いても良い。
【0040】本実施形態では、冷却風の流れ方向の上流
側から下流側に向かって、インバータ用ラジエータ5、
エアコン用コンデンサ6、エンジン用ラジエータ7を順
に配置したが、これらの配置順序は自由であり、また、
これらを別々な場所に配置しても良い。また、本実施形
態では、電動モータ2として電動発電機(交流同期電動
機)を用いた例を説明したが、電動モータ2として直流
電動機を用い、発電機としてエンジン3により回転駆動
される交流発電機を用いても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】ハイブリッドカーのインバータ冷却装置とエン
ジン冷却装置を示した概略図である(実施形態)。
【図2】ハイブリッドカーのインバータ冷却装置とエン
ジン冷却装置を示した概略図である(実施形態)。
【図3】(a)、(b)はエンジンのウォータジャケッ
ト内のエンジン冷却水の流れを示した説明図である(実
施形態)。
【符号の説明】
1 インバータ 2 電動モータ 3 エンジン 4 ヒータ 7 エンジン用ラジエータ 13 シリンダブロック 14 ウォータジャケット 15 シリンダヘッド 16 ウォータジャケット 31 ラジエータ回路 32 バイパス回路 33 ヒータ回路 36 ウォータポンプ 37 バルブ(回路切替弁) 41 冷却水温センサ(冷却水温検出手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)ハイブリッドカーに搭載された水冷
    式のエンジンと、 (b)このエンジンから流出した冷却水を冷却するラジ
    エータと、 (c)前記エンジンから流出した冷却水が前記ラジエー
    タを通って再び前記エンジンに還流するようにしたラジ
    エータ回路と、 (d)前記エンジンから流出した冷却水が前記ラジエー
    タを迂回して再び前記エンジンに還流するようにしたバ
    イパス回路と、 (e)エンジン暖機時またはエンジン再始動時または走
    行時のエンジン停止中に、前記ラジエータ回路を閉じ、
    前記バイパス回路のみを開くように通電制御される電動
    式の回路切替弁と、 (f)この回路切替弁によって前記ラジエータ回路を閉
    じ、前記バイパス回路のみが開かれている時に、冷却水
    の循環流量を所定値以下の低流量となるように通電制御
    される電動式のウォータポンプとを備えたハイブリッド
    カーのエンジン冷却装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のハイブリッドカーのエン
    ジン冷却装置において、 エンジン回転速度を検出する回転速度検出手段、および
    前記エンジンの冷却水の温度を検出する冷却水温検出手
    段を有し、 前記冷却水温検出手段にて検出した冷却水の温度が所定
    値以上になったら、前記回路切替弁によって前記ラジエ
    ータ回路を開き、冷却水の循環流量を前記エンジン回転
    速度に比例させることを特徴とするハイブリッドカーの
    エンジン冷却装置。
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