JP2002275995A - 人体局部洗浄装置及び洗浄装置 - Google Patents

人体局部洗浄装置及び洗浄装置

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JP2002275995A JP2001068809A JP2001068809A JP2002275995A JP 2002275995 A JP2002275995 A JP 2002275995A JP 2001068809 A JP2001068809 A JP 2001068809A JP 2001068809 A JP2001068809 A JP 2001068809A JP 2002275995 A JP2002275995 A JP 2002275995A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より強い水流で洗浄したり、より広い範囲を
洗浄した場合に、より少ない流量と水圧で使用者が快適
に洗浄を行なうことが出来、揺動のための特別な電気的
駆動装置を用いないことで、省エネや、振動や騒音が無
いコンパクトな洗浄装置を提案する。 【解決手段】 洗浄水に変動をあたえる吐水変動手段
と、水流によって洗浄水を揺動させて吐水する吐水揺動
手段を備えることを特徴としているので、アクチュエー
タや大掛かりな装置を用いずに吐水を広い範囲に噴射し
て洗浄を行なうことが出来る。又、吐水を揺動しながら
吐水することで節水が可能となり、さらに電気的騒音や
振動がほとんど無く、静音性・静振性に非常に優れた人
体局部洗浄装置を提供できる。又、吐水変動手段を備え
て吐水に変動を与えて吐水後の瞬間流量を変動させるこ
とで、洗浄力や洗浄時の刺激を向上することが可能とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は洗浄水を吐水するこ
とにより、洗浄を行なう洗浄装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来は、より強い水流で洗浄しようとし
た場合、大量の洗浄水を吐水する必要があったり、より
広い範囲を洗浄する目的や、人体洗浄の場合の洗浄感を
向上させる為には、洗浄ノズルからの吐水を広範囲から
大量に吐水する必要があった。
【0003】又、広範囲を洗浄する目的で洗浄ノズルか
ら吐水される洗浄水を回転又は略回転するように吐水さ
せて、洗浄ノズル自体を所定軌跡で移動させ洗浄水を吐
水する方法が提案されている。例として、図14に示す
ような、局部洗浄装置の洗浄ノズルを2つのモーターに
よるノズルの動きの組み合わせにより、所定軌跡で動か
す場合がある。
【0004】又、特開平8−246535号に見られる
ように水流により旋回する羽根を有する旋回ギアと固定
ギアの噛合いにより、噴出パイプ円錐状に旋回する例が
示されている。
【0005】又、特開平8−81991号に見られるよ
うに水流により回転するローターに邪魔板を取り付け
て、洗浄水の水量を間欠的に制限して水流に脈流を与え
るようにした例が示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、刺激を
たもったまま広範囲を洗浄しようとした場合、大量にお
湯を使わなければならず、従って温水タンク内のお湯が
すぐになくなってしまったり、家庭用電源の範囲では洗
浄水の流量が大きい為に瞬間式熱交換器ではお湯の温度
が上がらないという問題があった。
【0007】又、広範囲の洗浄を行なう目的で、人体局
部洗浄用の洗浄ノズルを2つのモーターによるノズルの
動きの組み合わせにより、洗浄ノズル自体を所定軌跡で
移動させ、洗浄水を回転又は略回転させながら吐水する
場合は、洗浄ノズル自体を動かす為に駆動に大きな力が
必要となったり、又大きな振動が発生したり、洗浄ノズ
ルを組み込んだ装置までも振動させてしまったり、振動
が騒音源になるといった問題があった。よって、問題に
ならないレベルの振動の強さで洗浄ノズルを駆動するに
は、低速で駆動する必要があり、洗浄水の回転又は略回
転の回転数を高速にしたり、低速〜高速まで可変にでき
ないといった問題もあった。
【0008】又、特に少ない流量で強い水流で洗浄しよ
うとした場合、洗浄水流の流速を保ったまま、人体が認
識不可能な速さで吐水を回転して、人体があたかも吐水
の回転軌跡全体で流速を受けているように錯覚させる必
要があった。
【0009】又、女性のビデ洗浄の様に「ソフトに広範
囲を洗浄したい」という要望に対応する為には、洗浄対
象がより振動などに敏感である為に、さらに高速で吐水
を揺動させる必要があった。
【0010】又、揺動のみや変動のみによって大幅な節
水を行なった場合、揺動のみの場合は水量を少なくする
代わりに吐水口面積を小さくして流速を速める為、揺動
周波数を大きくしても刺激感を強く感じてしまい、変動
のみの場合は水量を少なくする代わりに瞬間流量の変動
を大きくして流速を速める為、変動周波数を大きくして
も振動感を強く感じてしまい、敏感な人体洗浄や人体局
部あるいは女性局部洗浄などに用いた場合には、不快に
感じてしまうという問題があった。
【0011】又、流体素子を用いて吐水を揺動させる場
合、吐水時に洗浄水が飛び散ったりして洗浄に寄与しな
い無駄な水が大量に発生して節水を行なえなかったり、
揺動させる方向や周波数がかぎられたりするなどの問題
があった。又、特に吐水後すなわち大気解放とした後で
素子を用いて発振させる場合には、吐水された洗浄水の
運動エネルギーが発振させる為に使われてしう為、吐水
の勢いが弱まってしまうといった問題もあった。
【0012】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、本発明の目的は、より強い水流で洗浄した
り、より広い範囲を洗浄した場合に、より少ない流量と
水圧で使用者が快適に洗浄を行なうことが出来、揺動の
ための特別な電気的駆動装置を用いないことで、省エネ
や、振動や騒音が無いコンパクトな洗浄装置を提案する
ものである。
【0013】尚、本発明における運動エネルギー、遠心
力を以下のように定義する。運動エネルギーは A=(ρ/2)×V×V×Q[W] で表わされる水の流れに支配されるエネルギーであり。
遠心力は F=ρ×V×V×Q/R[N] で表わされる水の回転や旋回によって発生して水の流れ
に支配され、前記回転もしくは旋回の回転半径方向に発
生する力である。但し、水の密度ρ[kg/m3]、水の
流速V[m/sec]、瞬間流量Q[m3/sec]、水の
回転もしくは旋回半径R[m]。
【0014】
【課題を解決するための手段および作用・効果】上記課
題を解決するために請求項1は吐水口より洗浄水を噴射
吐水して人体局部の洗浄を行なう洗浄ノズルを有する人
体局部洗浄装置において、該人体局部洗浄装置は洗浄水
に変動をあたえる吐水変動手段と、水流によって洗浄水
を揺動させて吐水する吐水揺動手段を備えることを特徴
としているので、アクチュエータや大掛かりな装置を用
いずに吐水を広い範囲に噴射して洗浄を行なうことが出
来る。又、吐水を揺動しながら吐水することで節水が可
能となり、さらに電気的騒音や振動がほとんど無く、静
音性・静振性に非常に優れた人体局部洗浄装置を提供で
きる。
【0015】又、吐水変動手段を備えて吐水に変動を与
えて吐水後の瞬間流量を変動させることで、洗浄力や洗
浄時の刺激を向上することが可能となる。これは、洗浄
水を連続流の状態で吐水する場合に比べて、吐水に変動
を与えることで瞬間流量がおおきくなり、結果として被
洗浄物に洗浄水が衝突する際の衝突力(洗浄水密度と洗
浄水衝突速度と瞬間流量の積で表わされる)が大きくな
るので、大きな洗浄効果や刺激感を得ることが出来て、
節水を行なうことが出来る。
【0016】又特に、揺動のみや変動のみによって大幅
な節水を行なった場合に比べて、大幅に吐水口面積を小
さくして流速を速めたり、大幅に瞬間流量の変動を大き
くする必要が無く、吐水面積が小さく流速が早い洗浄水
が人体に衝突することによる不快な刺激感や流量変動が
大きすぎることによる不快な振動感がなく、人体局部洗
浄に用いることが出来る。
【0017】又、上記課題を解決するために請求項2は
吐水口より洗浄水を噴射吐水して洗浄を行なう洗浄ノズ
ルを有する洗浄装置において、該洗浄装置は洗浄水に変
動をあたえる吐水変動手段と、水流によって洗浄水を揺
動させて吐水する吐水揺動手段を備えることを特徴とし
ているので、アクチュエータや大掛かりな装置を用いず
に吐水を広い範囲に噴射して洗浄を行なうことが出来
る。又、吐水を揺動しながら吐水することで節水が可能
となり、さらに電気的騒音や振動がほとんど無く、静音
性・静振性に非常に優れた洗浄装置を提供できる。
【0018】又、吐水変動手段を備えて吐水に変動を与
えて吐水後の瞬間流量を変動させることで、洗浄力や洗
浄時の刺激を向上することが可能となる。これは、洗浄
水を連続流の状態で吐水する場合に比べて、吐水に変動
を与えることで瞬間流量がおおきくなり、結果として被
洗浄物に洗浄水が衝突する際の衝突力(洗浄水密度と洗
浄水衝突速度と瞬間流量の積で表わされる)が大きくな
るので、大きな洗浄効果や刺激感を得ることが出来て、
節水を行なうことが出来る。
【0019】従って、吐水揺動手段と吐水変動手段を備
えてることで、広範囲の洗浄と洗浄力を保ったまま大幅
な節水が可能な洗浄装置が可能となる。又特に、揺動の
みや変動のみによって大幅な節水を行なった場合に比べ
て、大幅に吐水口面積を小さくして流速を速めたり、大
幅に瞬間流量の変動を大きくする必要が無く、吐水面積
が小さく流速が早い洗浄水が人体に衝突することによる
不快な刺激感や流量変動が大きすぎることによる不快な
振動感がなく、人体洗浄や人体局部洗浄や女性局部洗浄
などに用いることが出来る。
【0020】又、上記課題を解決するために請求項3は
前記吐水揺動手段が、前記吐水口と、前記吐水口と連通
して洗浄水を前記吐水揺動手段内に供給する給水口と、
洗浄水の流れを受けて前記吐水揺動手段を揺動させる受
力部と、からなる揺動部を有することを特徴としている
ので、吐水口や給水口や受力部を揺動部に設けるだけ
の、非常に簡単な構成で装置を構成することが可能とな
り、又、受力部が洗浄水の流れを受けて揺動部が揺動す
るだけなので、揺動によるギア等のエネルギーロスや騒
音、振動等がなく、洗浄水の効率的な揺動や分散により
節水を行なうことができる。
【0021】又、流体素子を用いて吐水を揺動させる場
合と違って、吐水口を有する揺動部が揺動して洗浄水を
吐水するので、飛び散りが発生したり吐水後の洗浄水の
運動エネルギーが無駄に消費されるといった問題がな
く、吐水方向そのものを確実に変えることが出来、エネ
ルギーロスがなく、大幅に節水が行なえる。
【0022】上記課題を解決する為に請求項4は、前記
洗浄ノズル内に洗浄水を旋回させる旋回室を設け、前記
揺動部の内少なくとも前記受力部を該旋回室内に配する
ことによって、該旋回室内における洗浄水の流れを前記
受力部が受けて、揺動部を揺動させることを特徴として
いるので、旋回室内部で洗浄水を旋回させるだけの非常
に簡単な構造で揺動に必要な力を得ることが可能とな
り、さらには前記受力部を旋回室内部に配することで前
記揺動に必要な力を揺動部に伝えて、揺動部に設けた吐
水口より吐水される洗浄水を揺動させることが可能とな
る。従って、揺動させる為の電気的駆動源や大掛かりな
装置が不要であり振動や騒音等の問題も発生しない。
【0023】又、上記課題を解決する為に請求項5は、
前記揺動部は洗浄水の流れによって、前記旋回室内を公
転しながら洗浄水を揺動吐水することを特徴としている
ので、揺動部が旋回室内の洗浄水の流れから受ける力に
よって旋回室内を公転することで、揺動部に設けた吐水
口を揺動すなわち公転することが可能となり、前記吐水
口より洗浄水を噴射することで、吐水を円錐状に拡大し
ながら揺動吐水することが可能となる。又、揺動部を公
転させることで、吐水口の向きを変えるだけの少ない動
きで、より広い範囲に拡大して吐水することが可能とな
り、揺動部の摺動抵抗が減少し、より高速での揺動吐水
が可能となる。
【0024】又、上記課題を解決する為に請求項6は、
前記揺動部において、吐水方向を決める流路が、前記揺
動部の中心軸に対して傾斜もしくは偏心して設けられて
いることを特徴としているので、ノズルの位置を変えず
に吐水方向、すなわち揺動軌跡を傾けることが出来るの
で、洗浄ノズルの制約を受けずに洗浄水の向きを変える
ことが可能となる。例えば人体局部洗浄装置に用いた場
合、揺動軌跡をノズルの進出方向にオフセットすること
で、洗浄する際に洗浄した後の汚水が、再びノズルにか
かるのを防ぐことが可能となったり、又、逆に進出方向
に対して後方にオフセットすることで洗浄する際の前方
への飛び散りを防ぐことが可能となる。
【0025】又、上記課題を解決する為に請求項7は、
前記揺動部は洗浄水の流れによって、前記旋回室内を自
転しながら洗浄水を揺動させて吐水することを特徴とし
ているので、揺動部が自転することによって洗浄水に自
転方向の速度成分を付与して、前記自転によって発生す
る遠心力による洗浄水の分散で、より広い範囲に洗浄水
を吐水させることが可能となり、洗浄水が分散するので
揺動軌跡を大きくして円錐状に揺動吐水を行なっても中
抜けの少ない吐水を行なうことが可能となる。
【0026】上記課題を解決する為に請求項8は、前記
揺動部を、洗浄水の流れから直接受ける力と該流れによ
り生じる遠心力との複数の力の組合せで、揺動させるこ
とによって、複数の吐水軌跡を合成した一つの吐水軌跡
として揺動させて吐水することを特徴としているので、
複数の吐水軌跡を組み合わせて合成することで、吐水軌
跡を組み合わせた分だけ洗浄軌跡を拡大したり、さまざ
まな吐水形態や複雑な吐水軌跡などが可能となり、洗浄
バリエーションが増えて快適な洗浄が行なえるだけでな
く、より洗浄水の効果的な揺動や分散が可能となって、
より節水効果や洗浄効果を向上することが可能となる。
【0027】上記課題を解決する為に請求項9は、前記
複数の吐水軌跡とは、吐水軌跡がそれぞれ異なることを
特徴としているので、それぞれの吐水軌跡が同期して洗
浄範囲にむらが発生することがない。又、吐水軌跡の異
なるものを組み合わせることで、よりさまざまな揺動軌
跡の設定が可能となる。
【0028】上記課題を解決する為に請求項10は、前
記揺動部は洗浄水の流れから直接受ける力と該流れによ
り生じる遠心力とによって、前記旋回室内で自転しなが
ら公転して洗浄水を吐水するものであって、吐水方向を
決める流路が前記揺動部の自転軸に対して傾斜して設け
られていることを特徴としているので、洗浄水の軌跡が
揺動部の公転による吐水の円状軌跡と、吐水方向が自転
軸に対して傾斜して設けられた状態で自転することによ
る吐水の円状軌跡の合成軌跡となり、揺動部が洗浄水の
流れから直接受ける力と該流れにより生じる遠心力を受
けるだけの非常に簡単な構成で、2つの揺動軌跡の組合
わせが可能となり、より広い範囲に洗浄水を吐水しても
円錐状に中抜けのない吐水を行なうことが可能となり、
効率良く節水を行なうことが可能である。
【0029】又、上記課題を解決する為に請求項11
は、前記揺動部は洗浄水の流れから直接受ける力と該流
れにより生じる遠心力とによって、前記旋回室内で自転
しながら公転して洗浄水を吐水するものであって、前記
吐水口が前記揺動部の自転軸に対して偏心して設けられ
ていることを特徴としているので、洗浄水の軌跡が揺動
部の公転による吐水の円状軌跡と、吐水口が自転軸に対
して偏心して設けられた状態で自転することによる吐水
の円状軌跡の組み合わせとなり、揺動部が洗浄水の流れ
から直接受ける力と該流れにより生じる遠心力を受ける
だけの非常に簡単な構成で、2つの揺動軌跡の組合わせ
が可能となり、より広い範囲に洗浄水を吐水しても円錐
状に中抜けのない吐水を行なうことが可能となり、効率
良く節水を行なうことが可能である。
【0030】又、上記課題を解決する為に請求項12
は、前記揺動部の前記旋回室内での自転方向と公転方向
が異なることを特徴としているので、吐水された洗浄水
の公転によって洗浄水が受ける空気抵抗と自転によって
洗浄水が受ける空気抵抗の方向が、公転軌道の外周上で
は反対である為に、公転軌道の外周上における合計の空
気抵抗の値が小さくなり、よって特に洗浄水の外周が受
ける空気せん断抵抗を軽減することで、吐水後の空気せ
ん断抵抗による洗浄水の飛び散りや分散を抑えることが
可能となる。この場合、公転軌道の内側で、空気のせん
断抵抗によって洗浄水が飛び散っても、吐水の軌跡内部
なので飛び散りが問題となることはない。
【0031】又、上記課題を解決する為に請求項13
は、前記揺動部の前記旋回室内での自転方向と公転方向
が同じであることを特徴としているので、吐水された洗
浄水の公転によって洗浄水が受ける空気抵抗と自転によ
って洗浄水が受ける空気抵抗の方向が、公転軌道の外周
では同じである為に、公転軌道の外周上における合計の
空気抵抗の値が大きくなり、結果として洗浄水が受ける
空気せん断力を増幅することとなり、吐水後の洗浄水の
飛び散りや分散を増幅させることでより広い範囲の洗浄
が可能となったり、人体洗浄に用いた場合には人体に洗
浄水があたる瞬間の洗浄水の塊もしくは水滴がより小さ
くなることで、洗浄感がやわらかくなるといった効果も
ある。この場合、洗浄軌跡の外側で、空気で空気のせん
断抵抗を利用して洗浄水を飛び散らせているので、洗浄
軌跡の内側で洗浄水を飛び散らせるのより、効果的であ
る。
【0032】又、上記課題を解決する為に請求項14
は、前記複数の揺動軌跡の周波数が、それぞれ異なるこ
とを特徴としているので、それぞれの揺動軌跡が同期し
て揺動による振動や、洗浄軌跡が一定となってしまうこ
とによる洗浄むらがなくなり、より広い範囲をむらなく
洗浄することが可能となる。又、この場合の周波数は例
えば、センサーを軌跡上のある一部に設置して周波数分
析を行なった際に現れる特徴的なピークとして把握する
ことができるし、ビデオ撮影や写真撮影と、流速から把
握することもできる。またここでいう周波数には、周波
数に揺らぎや幅がある場合の、その平均化した周波数プ
ロファイルも含まれ、以下の請求項や実施例についても
同様である。
【0033】又、上記課題を解決する為に請求項15
は、前記吐水変動手段は、洗浄水の流路の一部に設けら
れ、前記流路の通水路面積を変動させて通水流量を変動
させることを特徴としているので、前記流路の一部に水
流やモータを利用した水車や遮蔽版を用いた簡単な構造
で通水路面積を変動させることが可能となり、吐水後の
瞬間流量を変動させて洗浄力を向上したり刺激を増加す
ることが出来る。又、水流を利用した場合には特に電源
や制御やギア等の装置を必要としない為、装置の小型
化、低騒音、低振動化、省エネ化などが可能となる。
又、モータ等を利用した場合には水流に関係なく変動を
制御できる為、より効率的でかつさまざまなバリエーシ
ョンで変動を与えて、節水を行なったり洗浄力や刺激を
向上させることが可能となる。
【0034】又、上記課題を解決する為に請求項16
は、前記吐水変動手段は、前記揺動部の揺動によって、
前記給水口と前記給水口に洗浄水を供給する洗浄水の流
路とで形成される通水路面積を変動させるものであるこ
とを特徴としているので、吐水変動手段による洗浄水へ
の変動の付与と吐水揺動手段による洗浄水への揺動の付
与を揺動部の揺動によって同時に行なうことが可能とな
り、装置のさらなる簡略化が可能となる。又、揺動と変
動のエネルギーを水流によって得ることが可能であるの
で振動や騒音などの心配もなく、駆動用の制御や大掛か
りな装置も必要ない。
【0035】又、上記課題を解決する為に請求項17
は、前記吐水変動手段は、洗浄水に空気を混入する空気
混入手段によって、洗浄水に混入する空気の流量を変動
させるものであることを特徴としているので、空気ポン
プやエジェクタを利用して洗浄水中に空気を変動して混
入させることで、洗浄水の流量や空気混入後の洗浄水の
密度や吐水の表面状態に変動を与えることが可能とな
り、吐水後の瞬間流量を変動させることで洗浄力を向上
したり刺激を増加することが可能となる。
【0036】又、洗浄水中に空気を混入させることで、
洗浄水が人体等に着水した時の空気の緩衝効果で、ソフ
トな洗浄感と刺激感を両立することも可能となる。又、
揺動手段と合わせて洗浄面積の増加と節水が同時に可能
となってさらに節水が可能となる。
【0037】又、空気ポンプを用いた場合には、空気ポ
ンプによって空気を加圧して洗浄水中に送り込むことが
可能となるので、洗浄水の流速を速めて刺激を増加させ
たり節水を行なうことが出来る。又、同時に空気ポンプ
の吸気と排気に伴い、加圧される空気の圧力や流量は変
動するので、自由に洗浄水に混入される空気の量を変動
させて、よって空気が混入された洗浄水の密度や流速を
変動させることが出来る。これにより、さらに洗浄時の
刺激や洗浄力を高めたり、大幅な節水を行なうことが可
能となる。
【0038】又、上記課題を解決する為に請求項18
は、前記空気混入手段はエジェクタ効果を利用して空気
と洗浄水を同時に吐水するものであって、洗浄水の表面
状態、もしくは空気を洗浄水中に取り入れた洗浄水の密
度に、変動を与えることを特徴としているので、エジェ
クタを使った簡単な構造で、空気混入すなわち空気吸入
時の空気の不安定な流れを利用して、洗浄水に変動を与
えることで、吐水後の瞬間流量を変動させて洗浄力を向
上したり刺激を増加しつつ、エジェクタを用いた空気混
入によって洗浄水が人体等に着水した時の空気の緩衝効
果で、ソフトな洗浄感と刺激感を両立することも可能と
なる。又、揺動手段と合わせて洗浄面積の増加と節水が
同時に可能となってさらに節水が可能となったり、揺動
や変動を付与する為の電源や制御やギア等の装置を必要
としない為、装置の小型化、低騒音、低振動化、省エネ
化などが可能となる。
【0039】又、上記課題を解決する為に請求項19
は、前記吐水変動手段は、洗浄水の加圧用ポンプである
ことを特徴としているので、水圧が足りない場合に洗浄
水の加圧と同時にポンプの加圧時に発生する脈流を利用
して、洗浄水に変動を与えることが可能となる。この場
合、洗浄水の加圧用ポンプとしては、プランジャーを用
いる電磁ポンプやベーンポンプ、ロータリーポンプやダ
イヤフラム等を用いたレシプロ式のポンプが考えられ
る。これらのポンプはいずれも、大小はあるが構造上、
加圧された洗浄水は変動する。従って、洗浄水の加圧と
同時に洗浄水に変動をあたえることが可能となり、効率
良く節水が行なえる。
【0040】又、前述したポンプの下流側に組み込まれ
ている逆止弁をなくして加圧機能を排除して変動装置と
して用いても良い。この場合給水圧とポンプを組み合わ
せて用いれば、ポンプが洗浄水を加圧しないで変動のみ
させるので、ポンプの消費電力が大幅に削減できる。
【0041】上記課題を解決するために請求項20は前
記吐水変動手段と前記吐水揺動手段を前記洗浄ノズル内
に設けたことを特徴としているので、吐水を揺動させた
り変動させたりする為の大掛かりな装置や電気的駆動源
を必要としないで、吐水を広い範囲に噴射して洗浄を行
い、さらには吐水に変動を与えることで吐水後の瞬間流
量を変動させ、洗浄力や洗浄時の刺激を向上することが
可能となる。又、洗浄ノズル内部に変動手段を設けるこ
とで、洗浄水に変動を与えた後すぐに洗浄水を吐水噴射
することが出来る為、洗浄水に与えた変動エネルギーの
減衰を少なくすることが可能となる。従って、変動エネ
ルギーのロスを少なくすることが可能であり、又減衰し
た変動エネルギーが振動や騒音になるなどの問題がなく
なる。
【0042】又、上記課題を解決する為に請求項21
は、前記揺動の周波数と前記変動の周波数が異なること
を特徴としている。
【0043】一方、一般的に知られている様に、人体の
皮膚の刺激に対する反応が、刺激が同じ場所にあたって
いるかもしくは違う場所にあたっているかを感じる位置
識別感覚よりも、刺激の振動や周波数を感じる刺激感覚
の方が敏感であると言われている。
【0044】従って、位置識別感覚により洗浄水が人体
にあたる時の揺動を感じにくくなる揺動周波数と、刺激
感覚によって洗浄水が人体にあたる時の変動を感じにく
くなる変動周波数とにおいては、揺動を感じにくくなる
周波数の方が小さくて良いので、揺動の周波数より変動
の周波数を大きくすることで、敏感な部分を不必要に刺
激することがない。
【0045】又、必要以上に周波数を上げることなく最
適もしくは最低限の大きさの周波数で揺動や変動を行な
うことが可能となる。従って、揺動や変動にようする水
圧や水流等のエネルギーも必要最低限にすることが可能
となる。
【0046】又、変動の周波数よりも揺動の周波数を大
きくしておけば、変動の周波数に着目して洗浄装置を提
供すれば、意図的に刺激を感じさせてマッサージ感を感
じさせる等、所望の刺激感を簡便に得ることが出来る。
【0047】又、上記課題を解決する為に請求項22
は、前記揺動の周波数は3Hz以上であることを特徴と
しているので、本発明の洗浄装置を人体局部洗浄装置と
して用いた場合、人体にあたっている洗浄水が3Hz以
上で揺動しても、揺動していることを認識しにくいの
で、あたかも揺動軌跡全体にあたっているように錯覚さ
せることが可能となり、結果として洗浄水量を減らすこ
とができる。この時、当然洗浄対象範囲が小さい場合と
大きい場合とでは、同じ揺動周波数でも揺動速度は異な
り、洗浄範囲が小さい場合には移動速度は小さくなり、
洗浄範囲が大きい場合には移動速度は大きくなる。
【0048】又、上記課題を解決する為に請求項23
は、前記揺動の周波数は40Hz以上であることを特徴
としているので、特に変動による振動に非常に敏感で振
動を嫌う女性局部洗浄装置に用いた場合、3〜40Hz
の比較的遅い振動や刺激変化は皮膚表層の非常に敏感な
感覚受容器によって感じられて、使用者が不快な振動や
刺激として感じてしまう為、変動周波数を40Hz以上
とすることで女性局部洗浄装置に用いた場合の不快な振
動感をなくすことが出来る。
【0049】又、上記課題を解決する為に請求項24
は、前記揺動の周波数は160Hz以下であることを特
徴としている。揺動周波数を160Hz以上で吐水を揺
動させた場合、人体の敏感な部位に洗浄水を当ててもほ
とんど揺動を感じることが出来ない。これは揺動周波数
をさらに大きくしても同じである。又、揺動周波数を大
きくすればするほど、洗浄水が揺動することによって発
生する遠心力により、洗浄水は揺動の軌道の外側に広が
ってしまったり、揺動周波数すなわち揺動速度が上がる
ことで、洗浄水が受ける空気抵抗が増加して空気せん断
によって洗浄水が分散されて飛び散りが発生してしま
う。従って、揺動周波数を160Hz以下とすること
で、無駄に揺動することなく効率的に節水を行なうこと
が可能となる。
【0050】又、上記課題を解決する為に請求項25
は、前記変動の周波数は5Hz以上であることを特徴と
しているので、吐水が人体にあたる時に変動による振動
を感じにくくなる5Hz以上の周波数とすることで、人
体を洗浄する際に洗浄水の振動を感じにくくすることが
出来、あたかも連続した水流で洗浄を行なっている様に
感じることで、洗浄時の振動による不快感を感じること
なく節水することが可能となる。
【0051】又、上記課題を解決する為に請求項26
は、前記変動の周波数は300Hz以下であることを特
徴としている。又、変動周波数を300Hz以上で吐水
を変動させた場合、人体の敏感な部位に洗浄水を当てて
もほとんど変動を感じることが出来ない。これは変動周
波数をさらに大きくしても同じである。又、変動周波数
を大きくすればするほど、1周期あたりの洗浄水の塊が
小さくなり、人体に衝突する際の衝突力が弱まってしま
う。従って、揺動周波数を300Hz以下とすること
で、無駄に変動することなく効率的に節水を行なうこと
が可能となる。
【0052】上記目的を達成する為に請求項27は、前
記吐水変動手段は洗浄水の水量、速度、密度、運動エネ
ルギー、吐水面積などの物理量の少なくとも一つを10
%以上変動させることを特徴としている。一般的に人体
は、洗浄時の洗浄水衝突よる皮膚変形と刺激の強さの感
覚を比例して感じ、さらに刺激や皮膚変形が10%以上
増加しないと刺激が増加したと感じないことが知られて
いるが、人体洗浄を行なう際に洗浄水の衝突刺激の元に
なる物理量を10%以上変動させることで、すなわち変
動時の瞬間的な刺激のピーク値が10%以上とすること
で、変動ピークの刺激を洗浄水の刺激として錯覚させる
ことが可能となる。
【0053】又、上記課題を解決する為に請求項28
は、前記洗浄装置は、携帯して人体局部の洗浄を行なう
携帯用人体局部洗浄装置に用いたことを特徴としている
ので、節水を目的として洗浄水量を少なくして且つ、洗
浄水の流速を速めた状態で吐水を揺動させる為の、電源
やバッテリー等を必要としなくとも、軽量でコンパクト
で低コストな携帯用人体局部洗浄装置を提供することが
可能となるだけでなく、不快な振動を感じること無く大
幅に節水することができるので、洗浄水をタンクに入れ
て携帯する場合にも、使用中にタンク内の洗浄水がすぐ
になくなるといった問題もなくなる。
【0054】又、上記課題を解決する為に請求項29
は、前記洗浄装置は、便器後部に設けられて人体局部を
洗浄する人体局部洗浄装置に用いたことを特徴としてい
るので、節水に適した洗浄装置を人体局部洗浄装置とし
て用いることで、使用時にタンク内のお湯がなくなるこ
とが無く、又瞬間式熱交換器を用いてお湯を沸かす場合
にも、使用水量が少なくて済むので、ヒータの消費電力
を少なくする事が可能であり、又水温が低い場合でも十
分にお湯を沸かすことが可能である。又、吐水を揺動す
る為の大掛かりな装置を必要としない為、装置の小型化
や静音、静振が可能である。
【0055】又、給水圧が0.15MPa程度以上が確保
された通常の水圧地域では、揺動吐水の為に特別に加圧
する為のポンプも必要としない。さらに、吐水が揺動お
よび変動して肛門周辺の血管を刺激して血行を良くした
り、便意を促進するなどの効果も期待できる。
【0056】又、上記課題を解決する為に請求項30
は、前記洗浄装置は、人体を洗浄するシャワー装置に用
いたことを特徴としているので、節水を目的としたシャ
ワー装置に適している。又、吐水を揺動する為の特別な
装置や電源を必要としない為、湿気が多く錆や漏電の恐
れが無い為に、浴室内での使用にも適している。又、吐
水が揺動および変動して、血管をもみほぐすことで、頭
皮や全身のマッサージも行なうことが可能である。
【0057】
【発明の実施の形態】以下、図面に基いて本発明の実施
例について説明する。図1は本発明の第1実施例の人体
局部洗浄装置の水路構成図である。水の流れに順じて上
流側から、洗浄水中のゴミやスケールを除去する為に設
けられたフィルタ81と、洗浄水が上流の1次側に逆流
しないように設けられた逆止弁82と、1次側の水圧を
あらかじめ設定された所定の水圧に調整する為の調圧弁
83と、洗浄水の通水と止水を制御する為の電磁弁84
と、前記調圧弁83が作動しない時に設定以上の水圧が
下流にかからない様に設けられた逃がし弁85と、洗浄
水を加熱して温水にする貯湯式もしくは瞬間式の熱交換
器86と、洗浄水量をあらかじめ設定された水量に調整
する為の流量調整弁87と、洗浄水を人体局部に向かっ
て噴出する洗浄ノズル1と、前記洗浄ノズル1を洗浄時
に所定の位置まで進出させるノズル駆動モータ89とか
ら構成されている。
【0058】以上の構成にて、洗浄水を噴射吐水する場
合、使用者が操作手段を操作して洗浄開始の信号が制御
回路に送られると、前記洗浄ノズル1が前記ノズル駆動
モータ89によって所定の洗浄位置まで進出させられた
状態で、電磁弁84が開いて洗浄水が通水状態となり、
下流に設けられた洗浄ノズル1より人体局部に向かって
洗浄水を噴出して洗浄を行なう。
【0059】又、図2は、前記洗浄ノズル1の詳細図
で、図2(a)は洗浄ノズルの横からの断面図、図2
(b)は洗浄ノズル上からのAA断面図、図2(c)は
洗浄ノズル上からのBB断面図である。又、図3(a)
は揺動部の断面図を示している。
【0060】以上、図に基づいて洗浄ノズル1について
説明すると、図1に示した様に洗浄水が洗浄ノズル1に
供給されると、洗浄ノズル1内部に設けられた、通水路
2、旋回室流入路3、旋回室4の順に供給される。旋回
室流入路3は通水路2より通水断面積が小さく構成され
ており、かつ旋回室4の中心に対して接線方向から洗浄
水を供給されるように構成されている。又、旋回室4内
部には揺動部10が設けられており、この揺動部10に
は洗浄水を給水される給水口13と給水口13と連通し
て吐水口11より洗浄水を噴射吐水する吐水口部11a
が設けられている。
【0061】又、揺動部10には旋回室内部の水流を受
けて揺動部軸線周りに自転するように受力部として、羽
根12が設けられており、さらに洗浄ノズル1内にあっ
て前記旋回室4上部の開口部に設けられたシール部5
に、前記吐水口部11aが内接するように挿入されてい
る。
【0062】又、さらに洗浄水が洗浄ノズル1より揺動
部10に供給される際、洗浄ノズル1に設けられた旋回
室4の上部下流にあって、旋回室4内部に挿入された揺
動部10に設けられた給水口13と相対して且つスリッ
ト状に設けられた旋回室流出口6と、給水口13が揺動
部10の自転回転に伴い周期的に対向する様に設けられ
ている。従って、旋回室流出口6を通って給水口13へ
流入する洗浄水量は回転周期と共に増大と減少を周期的
に繰り返す構成となっている。
【0063】又、図3(a)に示すように揺動部10
は、洗浄水が給水される給水口13と給水口13と連通
して洗浄水を噴射吐水する吐水口11を結ぶ流路、すな
わち吐水方向を決める流路が、揺動ノズル10の中心軸
に対して傾斜した状態で設けられている。
【0064】以上の構成で洗浄水を吐水した場合につい
て図4に基づいて説明すると、洗浄ノズル1に供給され
た洗浄水は通水路2より通水路面積が狭くなった旋回室
流入路3によって流速が速められて旋回室4に流入す
る。又、旋回室流入路3は旋回室4に対して接線方向か
ら洗浄水を流入するように構成されている為、旋回室4
内部に流入した洗浄水は旋回室4内部で旋回し、旋回室
4内部に挿入された揺動部10に設けられた羽根12に
旋回の流れを受けさせて揺動部10を自転回転させた
後、揺動部10に設けられた給水口13、吐水口11を
通って噴射吐水される。この時、洗浄水はシール部5に
よって洗浄ノズル1と揺動部10の間のシールがなされ
ている
【0065】以上の構成にて洗浄水を噴射して、人体局
部を洗浄する際の洗浄水の軌跡を図4に示している。図
4に示す様に、揺動部10が旋回室4内部の洗浄水の旋
回によって自転回転することで、揺動部10の自転回転
軸に対して吐水方向が斜めになるように設けられた吐水
口11により、揺動部10に供給された洗浄水は、揺動
部10に対して斜め方向に噴射されながら回転する。従
って吐水後の洗浄水の軌跡は螺旋状に軌道を拡大しなが
ら円錐状に吐水され、洗浄水が人体等の被洗浄物にあた
る時の洗浄面積は略円状の軌跡を描き、吐水口の開口面
積に比べて、はるかに洗浄面積を拡大することが出来
る。
【0066】又この時、洗浄水が人体等の被洗浄物にあ
たる瞬間の力と面積をそれぞれF1、ΔSとして、公転
の周波数をf1とすると、人体がある瞬間に感じる洗浄
水の強さはF1/ΔSであり、公転周波数f1の逆数、
すなわち微少時間Δt=1/f1の時間に人体等の被洗
浄物にあたる総面積はΔSを積分した、S=∫ΔSとな
る。
【0067】又一方、人が刺激を肌等で感じる時に、刺
激を感じる受容器は、人や刺激を受ける場所によっても
異なるが数Hz〜数百Hzの範囲の刺激に対して、刺激
を連続してもしくは、連続と同様な刺激を受けている様
な錯覚を生じる。従って、ある瞬間に強さF1/ΔSの
刺激をΔtの周期である軌道で移動(移動総軌跡S=∫
ΔS)した場合、人は強さF1/ΔSの刺激を総面積S
で受けているように錯覚を生じる。この傾向はΔtが小
さいほど顕著に表れて、f1=約3HzすなわちΔt=
約0.3秒程度から感じ始める。従って、以上の説明の
様に図4に示すように吐水させることで、洗浄の刺激を
損なう(小さくする)ことなく洗浄面積を大きくするこ
とが出来る。
【0068】又、さらに洗浄水が洗浄ノズル1より揺動
部10に供給される際、給水口13と相対して且つスリ
ット状に設けられた旋回室流出口6と、給水口13が揺
動部10の自転回転に伴い周期的に対向して、洗浄水の
通水路面積が回転周期と共に増大と減少を周期的に繰り
返す構成となっていることで、揺動部10より吐水され
る洗浄水量は、揺動部10の自転周期に合わせて増大と
減少を繰り返す変動流となって、吐水される。
【0069】又、洗浄水が人体等の被洗浄物にあたる瞬
間の力F1(以下、力F1と呼ぶ)と、吐水される洗浄
水量Q1の関係は、吐水口面積をS1、洗浄水の流速を
V1とすると、 F1=ρ×Q×V1=ρ×Q×Q/S1 で表わされ、力F1は瞬間流量Qの2乗に比例すること
から、揺動部10より吐水される洗浄水流量Qが変動す
る場合、変動した時の最大流量の2乗に比例した刺激を
感じることになり、大幅に刺激や洗浄力を増加させるこ
とが可能となる。
【0070】又、本実施例では、給水口13は揺動部1
0に対して円周方向に貫通して設けてあるので、揺動部
10が一回転する間に流量の増減を2回繰り返す構成と
なっているので、揺動周波数が3Hz以上の時は変動す
なわち脈流の周波数は6Hz以上となり、あたかも連続
して刺激を受けているように感じることが出来る。この
傾向は、揺動周波数と同様に脈流周波数が大きい方が顕
著に表れる。
【0071】従って、吐水に変動を与えながら揺動させ
て吐水させることで、節水を行なって洗浄範囲を拡大さ
せるだけでなく、洗浄時の刺激や洗浄力を向上させるこ
とができる。
【0072】又この時、旋回室流入路3の通水路面積を
小さくして旋回室内に流入する洗浄水流速を大きくし
て、旋回室内の旋回流を強めることで、揺動部10の自
転周期、すなわち揺動周期を40Hz以上とすること
で、変動周期も同様に40Hz以上となり、揺動による
刺激変化や変動による刺激変化に敏感な女性局部洗浄装
置の洗浄装置や、敏感な肌用のシャワー装置の洗浄ノズ
ルとして用いても、不快な刺激変化を感じること無く、
快適に使用することが可能となる。
【0073】又、揺動部10と旋回室流出口6の開口面
積を調整して、通水路面積の変動量を大きくして、洗浄
水量を変動させて、洗浄水の衝突力の変動を10%以上
とすると、人体の皮膚は少ない刺激に対して、力と皮膚
の変形の関係がほぼ比例するから、皮膚変形の変動も1
0%以上となり、変動のピーク値を刺激として錯覚する
ことが出来て、より効果的に変動による刺激感を人体に
感じさせることが出来る。
【0074】又、この場合洗浄水量だけでなく、洗浄水
の速度や密度や運動エネルギーを変動させても同じ効果
が得られる。又、吐水の面積を変動させても同様に、吐
水面積の変化を認識し易くなり、より効果的に刺激を感
じることが可能となる。
【0075】又、給水口13もしくは旋回室流出口6の
場所や数を変えることで揺動と脈流のタイミング、すな
わち洗浄力や刺激強度の場所や数を自由に設定すること
が出来る。
【0076】又、図3(b)に示す様に揺動部16は、
洗浄水が給水される給水口17と給水口17と連通して
洗浄水を噴射吐水する吐水口15が、揺動ノズル16の
中心軸と平行で中心軸に偏心した状態で設けても良い。
この場合、洗浄水の軌跡は吐水口15の偏心した円柱状
の軌道を描いて吐水され、吐水の拡大量は小さくなる
が、より集中して洗浄力を上げる洗浄に適している。
【0077】又、第2の実施例について説明すると、図
5(a)に示すように揺動部20は、洗浄水が給水され
る給水口23と給水口23と連通して洗浄水を噴射吐水
する吐水口21が吐水口部21aに、揺動部20の中心
軸に沿って設けられている。
【0078】又、図5(b)は本実施例の洗浄ノズルの
横断面図と吐水状態図を表わしており、図に基づいて説
明すると、給水源(図示せず)から供給された洗浄水は
洗浄ノズル1に供給されると洗浄ノズル31内部に設け
られた、通水路32、旋回室流入路33、旋回室24の
順に供給される。旋回室流入路33は通水路32より通
水断面積が小さく構成されており、かつ旋回室24の中
心に対して接線方向から洗浄水を供給されるように構成
されている。又、旋回室24内部には揺動部20が設け
られており、揺動部20には旋回室24内部の水流を受
けて揺動部20軸線周りに自転するように羽根22が設
けられている。
【0079】又、洗浄ノズル31内部にあって旋回室2
4上部の開口部に設けられたシール部34に、吐水口部
21aが内接するように挿入されている。又、シール部
34は弾性体で構成されているので、揺動部20が旋回
室24内部で揺動部20自身を中心に回転する自転や、
揺動部20がシール部34を頂点として円錐状に回転を
行なう公転等が自在に行なえるようになっており、又、
シール部34に対して、揺動部20が旋回室24中心軸
に対して傾斜可能なように設けているので、旋回室24
内部の洗浄水の流れや流れによって発生する遠心力によ
って、揺動部20が旋回室24中心軸に対して傾斜して
公転可能に構成されている。
【0080】又、この時揺動部20は旋回室24上部に
設けられたテーパガイド部28によって最大傾斜角度が
規制されるように構成されている。
【0081】又、さらに洗浄水が洗浄ノズル31より揺
動部20に供給される際、洗浄ノズル31に設けられた
旋回室24の上部下流にあって、旋回室24内部に挿入
された揺動部20に設けられた給水口23と相対して且
つスリット状に設けられた旋回室流出口26と、給水口
23が揺動部20の自転回転に伴い周期的に対向する様
に設けられている。従って、旋回室流出口26を通って
給水口23へ流入する洗浄水量は回転周期と共に増大と
減少を周期的に繰り返す構成となっている。
【0082】以上の構成で洗浄水を吐水した場合につい
て図5(b)に示す。洗浄ノズル31に供給された洗浄
水は通水路32より通水路面積が狭くなった旋回室流入
路33によって流速が速められて旋回室24に流入す
る。次に、旋回室流入路33は旋回室24に対して接線
方向から洗浄水が流入するように構成されている為、旋
回室24内部に流入した洗浄水は旋回室内部で旋回し、
旋回室24内部に挿入された揺動部に設けられた羽根1
2に流れのエネルギーの一部を与えることで揺動部を自
転させた後、揺動部20に設けられた給水口23、吐水
口21を通って噴射吐水される。この時、洗浄水はシー
ル部34によって洗浄ノズル31と揺動部20の間のシ
ールがなされている。
【0083】さらに、シール部34に対して、揺動部2
0が旋回室24に対して傾斜可能なように設けているの
で、旋回室24内部の洗浄水の旋回流の流れと、旋回に
よって発生する遠心力によって、揺動部20は旋回室2
4上部に設けられたテーパガイド部28に沿って、最大
傾斜角度が規制された状態で、旋回室中心軸まわりに公
転する。
【0084】従って、吐水された洗浄水の軌跡について
説明すると、洗浄水が旋回室24内部で旋回して、揺動
部20を公転させることで、揺動部20に設けられた吐
水口21より噴射される洗浄水は、吐水口21が揺動部
20の公転に伴い吐水方向を変えながら公転すること
で、螺旋状に拡大した軌道を描きながら吐水される。従
って、第1の実施例と同様に揺動部20に設けた吐水口
21の開口面積や公転の軌道より遥かに大きい軌跡で吐
水を揺動させることが可能となり、吐水口部21aを非
常に小さくして揺動時の摺動抵抗を小さくすることが可
能となる。
【0085】又、さらに洗浄水が洗浄ノズル31より動
部20に供給される際、給水口23と相対して且つスリ
ット状に設けられた旋回室流出口26と、給水口23が
揺動部20の自転回転に伴い周期的に対向して、洗浄水
の通水路面積が回転周期と共に増大と減少を周期的に繰
り返す構成となっていることで、揺動部20より吐水さ
れる洗浄水量は、揺動部20の自転周期に合わせて増大
と減少を繰り返す変動流となって、吐水される。
【0086】従って、第1の実施例と同様に、吐水に変
動を与えながら揺動させて吐水させることで、節水を行
なって洗浄範囲を拡大させるだけでなく、洗浄時の刺激
や洗浄力を向上させることができる。
【0087】又、揺動部20の代わりに図3(a)に示
した揺動部10を用いることも可能である。この場合、
給水口13と給水口13と連通して洗浄水を噴射吐水す
る吐水口11が、揺動部10の中心軸すなわち自転軸に
対して傾斜した状態で設けられているので、図6に示す
様に、洗浄水の旋回の流れによって揺動部10が揺動部
10の中心軸まわりに回転する自転と、旋回室中心軸周
りに回転する公転を行なう。
【0088】従って、吐水された洗浄水の軌跡は自転に
よる円錐状の螺旋軌跡と公転による円錐状の螺旋軌跡が
合成された一つの軌道となって吐水され、洗浄水が人体
等の被洗浄物にあたる時の洗浄面積は、2つの円錐状の
螺旋軌跡が合成された略円状の軌跡となる。
【0089】従って、この場合洗浄面積をさらに拡大で
きるだけでなく、略円状の軌跡の吐水内部の中抜けを無
くすことが出来る。よって、人体局部洗浄装置の洗浄ノ
ズルなどに応用した場合、単に吐水を分散して洗浄面積
を拡大した場合と異なって、洗浄水を高速で揺動するこ
とで、洗浄水が人体に当った瞬間の洗浄力や刺激を保っ
たまま洗浄面積を拡大することが出来る。
【0090】又、図3(b)に示した揺動部16を用い
ることも可能である。揺動部16は洗浄水が供給される
給水口17と給水口17と連通して噴射吐水する吐水口
15が揺動部16の中心軸に対して偏心した状態で設け
られている。この場合、洗浄水の吐水の軌跡は図6と同
様に異なる2つの洗浄水の軌跡の合成軌跡となる。
【0091】上記第1および第2の実施例において、揺
動部10、16、20に設けた羽根形状としては羽根の
枚数を増減させたり、三角柱や四角柱や円柱形状でも良
い。この様に羽根形状を変化させることで、揺動部の自
転回転速度を変えることも出来る。
【0092】又例えば、洗浄ノズル31と揺動部20の
隙間やテーパガイド部28のテーパ角度を変えること
で、揺動部20の公転角度を変えることが可能となる。
例えば、洗浄対象が人体局部のように小さく敏感な場合
には、揺動部20と洗浄ノズル31との隙間を小さくす
ることにより、揺動部20の公転角度を小さくして、又
羽根22を比較的小さくもしくは四角柱や三角柱や円柱
のようにして公転時の抵抗を減少させることで、自転周
波数よりも公転周波数を大きく、すなわち高速で公転運
動することが出来るので、集中洗浄が可能となり、且つ
同時に吐水を強く受けているような洗浄感にすることが
可能である。
【0093】この場合、洗浄水を肛門に進入させた浣腸
効果を狙った洗浄や、1ヶ所を狙って集中的に洗う場合
等に適している。
【0094】従って、揺動部20と洗浄ノズル31の隙
間や、羽根形状や形状を変えることで公転角度や、自転
運動と公転運動の周波数を変えることが出来、洗浄目的
や洗浄範囲等によって自由に設定することが可能であ
る。
【0095】又、上記すべての実施例において、揺動部
10、16、20と洗浄ノズル1、31との摺動部には
弾性体のシール部5、34を用いたが、シール部をなく
して洗浄ノズルと揺動部の一部を直接接触させて摺動さ
せる構成にしても良い。この場合、洗浄ノズルと揺動部
には摺動性もしくは耐摩耗性の良いポリアセタール、ナ
イロン、ポリプロピレン、ポリ四フッ化エチレン、シリ
コーン、ABS、PPS等の樹脂を用いたり、表面粗さ
を小さくするなどすれば良い。
【0096】第3の実施例について、図7、図8に基づ
いて説明すると、図7は水車40の詳細図、図8は洗浄
ノズルの断面図および吐水状態図である。図7に示すよ
うに、水車40は水流を受けて水車軸43まわりに回転
するように水車羽根41が設けられていると共に、水車
羽根41の外周の周方向の一部にリング状の遮蔽部42
が設けられている。
【0097】又、図8に示すように洗浄ノズル胴体部5
1a内部には、図示しない給水源より供給されて図1の
水路を経て洗浄ノズルに供給された洗浄水を、洗浄ノズ
ル51の供給する通水路52と通水路52の途中に回転
室47が設けられており、回転室47の内部には水車4
0が水流によって水車軸43まわりに回転する様に支持
されている。
【0098】又、水車40が水流によって回転する際に
ある回転角度によっては遮蔽部42によって通水路52
の全部または一部が塞がれるように構成されている。
【0099】又、図5(a)に示したように揺動部20
は、洗浄水が給水される給水口23と給水口23と連通
して洗浄水を噴射吐水する吐水口21が吐水口部21a
に、揺動部20の中心軸に沿って設けられている。
【0100】又、図8に示す様に、洗浄水が、洗浄ノズ
ル胴体部51a内部の通水路52に連通してもうけられ
た洗浄ノズル51内部の通水路52を経て、旋回室流入
路53、旋回室54の順に供給されるように構成されて
いる。
【0101】又、旋回室流入路53は通水路52より通
水断面積が小さく構成されており、かつ旋回室54の中
心に対して接線方向から洗浄水を供給されるように構成
されている。又、旋回室54内部には揺動部20が設け
られており、揺動部20には旋回室4内部の水流を受け
て揺動部20軸線周りに自転するように羽根22が設け
られている。
【0102】又、洗浄ノズル51内部にあって旋回室5
4上部の開口部に設けられたシール部56に、吐水口部
21aが内接するように挿入されている。又、シール部
56は弾性体で構成されているので、揺動部20が旋回
室54内部で揺動部20自身を中心に回転する自転や、
揺動部20がシール部56を頂点として略円錐状に回転
を行なう公転等が自在に行なえるようになっており、従
って旋回室54内部の洗浄水の流れや流れによって発生
する遠心力によって、揺動部20が旋回室54中心軸に
対して傾斜して公転するように構成されている。
【0103】又、この時揺動部20は旋回室54上部に
設けられたテーパガイド部58によって最大傾斜角度が
規制されるように構成されている。
【0104】以上の構成で吐水された洗浄水の軌跡につ
いて説明すると、図8に示すように、洗浄水が通水路5
2、旋回室流入路53を経て旋回室54に供給されて、
旋回室内部で旋回することにより、揺動部20を揺動部
20の中心軸周りに自転回転させると共に、洗浄水が旋
回することで発生する遠心力によって揺動部20を旋回
室中心軸に対して傾斜させながら旋回室中心軸まわりに
公転回転運動を行なわせながら、揺動部20に設けた吐
水口21より吐水方向を変えながら噴射される。
【0105】さらに、通水路52に設けられた回転室4
7に流入した洗浄水は、回転室47に設けられた水車4
0の水車羽根41に流れのエネルギーを与えることで、
水車を回転させる。この時水車40の円周上に設けられ
た遮蔽部42により、水車40が回転することで、洗浄
水の通過面積が周期的に変動して流量が周期的に変動す
る。
【0106】従って、吐水口21より噴射吐水された洗
浄水は、揺動部20の公転回転運動による円錐状の螺旋
軌跡と、水車40の回転による周期的な開口通水路面積
の変動による周期的な瞬間洗浄水量の変動とによって、
洗浄部位で洗浄水が略円状の軌道を描くと共に、略円状
の軌道上で瞬間流量が変動する。
【0107】従って、第1、第2の実施例と同様に、吐
水に変動を与えながら揺動させて吐水させることで、節
水を行なって洗浄範囲を拡大させるだけでなく、洗浄時
の刺激や洗浄力を向上させることができる。
【0108】又、本実施例の場合、瞬間流量が最大とな
る場所を洗浄水の軌道状に自由に設定することが出来
る。すなわち、水車羽根41の枚数や形状、揺動部20
に設けた羽根22の枚数や形状を変えることで、すなわ
ち洗浄水が描く円軌道の周波数と、瞬間流量の変動周期
を独立して自由に変えることが可能となり、結果として
洗浄部位での洗浄水軌跡上の瞬間流量が最大となる場所
や数を自由に変えることが出来る。従って、単に洗浄面
積を拡大するだけでなく、洗浄水量すなわち洗浄時の刺
激や洗浄力の強弱の場所や数をより自由に設定すること
が可能となり、より効率的な節水と洗浄を行なうことが
可能となる。
【0109】又、本実施例で用いた揺動ノズル20の代
わりに図3(a)、図3(b)に示した様な揺動部10
や揺動部16を用いても良い。この場合、吐水された揺
動軌跡は2つの円錐状の螺旋軌道が組合わさった合成の
軌跡となり、より広い範囲にむらなく吐水することが出
来る。
【0110】又、本実施例で示した洗浄ノズル51の代
わりに、図9(a)、図9(b)に示した様な洗浄ノズ
ル61を用いても良い。この場合の構成について説明す
ると、図9(a)は非通水時の洗浄ノズルの横からの断
面図、図9(b)は通水時の洗浄ノズル横からの断面図
である。
【0111】給水源(図示せず)から供給された洗浄水
は洗浄ノズル61に供給されると洗浄ノズル61内部に
設けられた、通水路62、旋回室流入路63、旋回室6
4の順に供給される構成となっている。又、旋回室流入
路63は通水路62より通水断面積が小さく構成されて
おり、かつ旋回室64の中心に対して接線方向から洗浄
水を供給されるように構成されている。
【0112】又、旋回室64内部には揺動部70が設け
れており、この揺動部70には洗浄水をが給水される給
水口73と給水口73と連通して洗浄水を噴射吐水する
吐水口71、旋回室64中の洗浄水より流れのエネルギ
ーを受ける受力部72より構成されている。
【0113】又、揺動部70は弾性体75を介して洗浄
ノズル61と一体に設けられており、弾性体75は揺動
部70が旋回室64内の中心軸に対して傾斜公転可能に
なる様に変形可能な円環状の弾性体膜状部75aを有し
ている。
【0114】従って、旋回室64内部に洗浄水が供給さ
れて洗浄水が旋回室64内部で旋回することで、発生す
る遠心力と洗浄水の運動エネルギーによって、揺動部7
0が旋回室64中心軸に対して傾斜して公転運動する構
成になっている。
【0115】以上の構成で吐水された洗浄水の軌跡につ
いて説明すると、第1、第2の実施例と同様に、揺動部
70が、旋回室64中心軸まわりの公転運動をおこない
ながら、洗浄水を噴射吐水することで、吐水された洗浄
水の軌跡は螺旋を描きながら円錐状に拡大吐水される。
【0116】従って、洗浄ノズル51を用いた場合の実
施例と同様に、吐水に変動を与えながら揺動させて吐水
させることで、節水を行なって洗浄範囲を拡大させるだ
けでなく、洗浄時の刺激や洗浄力を向上させることがで
きる。さらに、この時揺動部70は弾性体を介して揺動
しているので、回転摺動抵抗やシール構造を必要としな
い。よって構造が簡単になるだけでなく、洗浄水中のス
ケール等による固着や漏水の心配がない。
【0117】又、弾性体75の材料としてはシリコンや
NBR,EPDM,フッ素ゴム等の合成ゴム等が考えら
れるが、弾性体75をスチレン系やオレフィン系のエラ
ストマーで構成して、揺動部70と一体成形して密着強
度や組立て性を向上しても良く、この場合成形を用いれ
ば、加硫工程等が必要なく、成形サイクルの短縮にもつ
ながる。
【0118】又図10に示すように、この時吐水の方向
を揺動部70の中心軸に対して傾斜して設けたり、中心
軸に対して偏心して設けても良く、この場合、洗浄水の
軌跡を任意の方向にオフセットしたり、傾けたりするこ
とが可能となる。よって、図10に示す様に、人体局部
洗浄装置に用いた場合、おしりを洗浄する際に洗浄ノズ
ルの進出方向に傾けることで、洗浄した汚水がノズルに
再びかかるのを防ぐことが可能となったり、逆にノズル
の進出方向と逆に傾けることで、ビデ洗浄をする際に吐
水が前方に飛び散ったりするのを防ぐことが可能とな
る。
【0119】又、第4の実施例について、図11
(a)、図11(b)に基づいて説明すると、図11
(a)は本発明の洗浄ノズルをシャワー装置として用い
た場合の、シャワー装置の横からの断面図、図11
(b)は図11(a)におけるA−A断面図である。
又、吐水変動装置は第3の実施例で示した洗浄ノズル胴
体部51aと同じ水車40と回転室47を備えた、シャ
ワー装置胴体部91aを用いている。
【0120】図11(a)に示すようにシャワー装置胴
体部91a内部には、図示しない給水源から供給された
洗浄水を、シャワー装置91に供給する通水路96と通
水路96の途中に回転室47が設けられており、回転室
47の内部には水車40が水流によって水車軸43まわ
りに回転する様に支持されている。又、水車40が水流
によって回転する際にある回転角度によっては遮蔽部4
2によって通水路96の全部または一部が塞がれるよう
に構成されている。
【0121】又、シャワー装置胴体部91aから供給さ
れた洗浄水は、シャワー装置91に供給されるとシャワ
ー装置91内部に設けられた、通水路96、バッファ室
流入路95、バッファ室98、旋回室94の順に供給さ
れる。バッファ室流入路95は通水路96より通水断面
積が小さく構成されており、洗浄水の運動エネルギーが
高められた状態でバッファ室98を通して旋回室94内
部に洗浄水を供給するように構成されている。
【0122】又、バッファ室98内部には旋回室94と
揺動部90が複数設けれており、このそれぞれの揺動部
90には洗浄水が給水される給水口93と前記給水口9
3と連通して洗浄水を噴射吐水する吐水口92、旋回室
94中の洗浄水より揺動エネルギー、すなわち運動エネ
ルギーと前記運動エネルギーによって生じる遠心力を受
ける受力部97より構成されている。
【0123】又、前記揺動部90は弾性体99を介して
シャワー装置91と一体に設けられており、前記弾性体
99は揺動部90が旋回室94内部で公転可能になる様
に、それぞれの揺動部90の周りに円環状の薄い膜で構
成されている。
【0124】又、バッファ室98内部には旋回ガイド1
01が前記揺動部90を一部を開口した状態で囲う様に
設けられ、前記旋回ガイド101によってバッファ室9
8内部に流入した洗浄水が旋回するように旋回室94を
構成している。
【0125】従って、洗浄水が流速が高められた状態
で、前記バッファ室98を経て前記旋回室94内部に流
入すると、洗浄水は旋回ガイド101内部で旋回して、
前記揺動部90に設けられた給水口93に給水される。
又、前記旋回受力部97が、前記旋回室94内の旋回に
よる運動エネルギーを受けて揺動部90が揺動すること
で、揺動部90に設けられた吐水口92より吐水される
洗浄水は前記揺動部90の揺動に合わせて揺動しながら
吐水される。
【0126】又、さらに通水路96に設けられた回転室
47に流入した洗浄水は、回転室47に設けられた水車
40の水車羽根41に流れのエネルギーを与えること
で、水車を回転させる。この時、水車40の円周上に設
けられた遮蔽部42により、水車40が回転すること
で、洗浄水の通過面積が周期的に変動して流量が周期的
に変動する。
【0127】従って、以上の構成にて洗浄水を吐水した
場合について、図12に基づいて説明すると、シャワー
装置91に供給された洗浄水は、シャワー装置91に複
数設けられた揺動部90によって揺動しながら吐水され
る。従って、吐水された洗浄水の軌跡は、それぞれが独
立した複数の揺動軌跡として吐水されて、人体等の洗浄
を行なう。
【0128】又、水車40の回転による周期的な通水路
面積の変動による周期的な瞬間洗浄水量の変動とによっ
て、洗浄部位で洗浄水が略円状の軌道を描くと共に、略
円状の軌道上で瞬間流量が変動する。
【0129】従って、洗浄水量を減らしても、刺激と洗
浄面積を広く確保した吐水を行なうことが可能であり、
さらに揺動周波数を3Hz以上とすることで、あたかも
均一に吐水があたっているかの様に感じることができ
る。
【0130】又、第1、第2、第3の実施例と同様に、
吐水に変動を与えながら揺動させて吐水させることで、
節水を行なって洗浄範囲を拡大させるだけでなく、洗浄
時の刺激や洗浄力を向上させることが可能となる。
【0131】又さらに揺動周波数や変動周波数を大きく
すれば、人体の皮膚感覚が敏感な部分の洗浄を行なう際
の不快な感覚を無くすことが可能である。
【0132】又、上記すべての実施例以外の変動装置と
して、洗浄水の加圧用のポンプを用いても良い。この場
合、給水圧が低かったり、給水圧が変動するといった場
合に、洗浄水の加圧と同時に洗浄水への変動の付与が可
能となり、効率良く節水を行なうことが可能となる。こ
の場合、通常ポンプによる洗浄水への変動を減衰させる
為に用いるアキュームレータを無くせばより変動を減衰
させずに使用することが出来る。又、ポンプとしては電
磁ポンプやダイヤフラム式ポンプ、ベーンポンプ、ロー
タリーポンプ、ギアポンプ、圧電ポンプなどをもちいれ
ば良い。
【0133】又、給水圧が十分ある場合には、前述した
ポンプの下流側の逆止弁を無くして加圧機能を無くし、
洗浄水に変動を与える装置として使用しても良く、この
場合ポンプは加圧する必要が無いので、消費電力を非常
に小さくすることが出来る。
【0134】又、第5の実施例について、図13
(a)、図13(b)に基づいて説明すると、図13
(a)は非通水時の洗浄ノズルの横からの断面図、図1
3(b)は通水時の洗浄ノズルの横からの断面図であ
る。
【0135】給水源(図示せず)から供給された洗浄水
は洗浄ノズル121に供給されると洗浄ノズル121内
部に設けられた、通水路122、旋回室流入路123、
旋回室124の順に供給される構成となっている。又、
旋回室流入路123は通水路122より通水断面積が小
さく構成されており、かつ旋回室124の中心に対して
接線方向から洗浄水を供給されるように構成されてい
る。
【0136】又、旋回室124内部には揺動部110が
設けれており、この揺動部110には洗浄水が給水され
る給水口113と、給水口113と連通して洗浄水を噴
射吐水する吐水口111、旋回室124中の洗浄水より
流れのエネルギーを受ける受力部112より構成されて
いる。
【0137】又、揺動部110は弾性体115を介して
洗浄ノズル121と一体に設けられており、弾性体11
5は揺動部110が旋回室124内の中心軸に対して傾
斜公転可能になる様に変形可能な円環状の弾性体膜状部
115aを有している。
【0138】従って、旋回室124内部に洗浄水が供給
されて洗浄水が旋回室124内部で旋回することで、発
生する遠心力と洗浄水の運動エネルギーによって、揺動
部110が旋回室124中心軸に対して傾斜して公転運
動する構成になっている。
【0139】又、揺動部110には給水口113より洗
浄水を給水して、流速を速めるオリフィス116と、オ
リフィス116によって流速が速められた洗浄水を大気
に解放して洗浄水と空気を混合するスロート室117
と、スロート室117を大気と連通させる空気吸込口1
18を有している。
【0140】以上の構成で吐水された洗浄水の軌跡につ
いて説明すると、第3の実施例と同様に、揺動部110
が、旋回室124中心軸まわりの公転運動をおこないな
がら、洗浄水を噴射吐水することで、吐水された洗浄水
の軌跡は螺旋を描きながら円錐状に拡大吐水される。
【0141】又この時、揺動部110に設けれた給水口
113より給水された洗浄水は、オリフィス116によ
って流速が速められてスロート室117に噴射される。
スロート室117は空気吸込口118を通じて大気解放
になっており、スロート室に噴射された流速の速められ
た洗浄水は、洗浄水の周りの空気をせん断力で引き込ん
で、スロート室内部で空気と混合される。
【0142】すなわち、このようなエジェクタ効果を有
する揺動部110によって吐水された洗浄水は、空気を
混入された状態で噴射される。又、スロート室117内
の洗浄水と空気との混合によって、空気の吸込み量は変
動した非定常なものとなり、従って、噴射された洗浄水
へ混合または混入される空気の量も非定常となり、空気
と洗浄水が混ざって一体とした時の洗浄水の密度や、洗
浄水の見かけの流量や、流速も変動した非定常なものと
なる。
【0143】従って、噴射された洗浄水に変動が付与さ
れることで、これまで示した実施例と同様に洗浄効果を
高めることが出来る。よって、洗浄ノズル51、61を
用いた場合の実施例と同様に、吐水に変動を与えながら
揺動させて吐水させることで、節水を行なって洗浄範囲
を拡大させるだけでなく、洗浄時の刺激や洗浄力を向上
させることができる。
【0144】さらに、この時揺動部110は弾性体を介
して揺動しているので、回転摺動抵抗やシール構造を必
要としない。よって構造が簡単になるだけでなく、洗浄
水中のスケール等による固着や漏水の心配がない。
【0145】又、本実施例ではエジェクタ効果を利用し
たが、空気ポンプを用いて空気を強制的に混入しても良
い。例えばこの場合、空気ポンプにダイヤフラム式ポン
プを用いれば、加圧された空気の流量や圧力は、ダイヤ
フラムの吸気と排気に合わせて変動する。従って、エジ
ェクタ効果を用いた場合と同様に洗浄水に変動を与える
ことが可能となる。又、この場合空気を強制的に混入す
ることで、混入できる空気の量を増やすことが可能とな
り、空気混入による、洗浄水の流速増加による洗浄時の
刺激増大効果が大きくなり、より節水や洗浄力を高める
ことが可能となる。
【0146】又、この場合空気を混入する場所として
は、ノズル先端でもノズル手前でも良い。ノズル先端の
場合は混入した空気が比較的小さいまま洗浄水と一緒に
噴射され、より柔らかい洗浄感となる。又、ノズル手前
で混入した場合は、混入から吐水口までの距離が長けれ
ば長いほど、洗浄水に混入された空気は周囲の空気塊と
合致し、大きな気泡となっったり、洗浄水と空気が分離
した状態の二層流となって噴射される。従ってこの場
合、吐水口から洗浄水と空気塊が交互に噴射されて、洗
浄水の変動は大きくなり、より強い刺激や振動をもった
洗浄を行なうことが出来る。
【0147】又、以上の実施例で示した人体局部洗浄装
置は携帯して人体局部の洗浄を行なう携帯用人体局部洗
浄装置としても用いることが可能である。この場合、洗
浄水の節水を行なえることでタンク内の洗浄水がすぐに
なくなるといった不満を解消できるだけでなく、目的に
よって洗浄範囲の拡大や、洗浄力の向上も同時に行なう
ことが可能となる。
【0148】又、以上の実施例で示した洗浄装置は、人
体洗浄装置のみでなく食器洗浄装置としても用いること
が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いられる人体局部洗浄装置の水路構
成図
【図2】(a)本発明の第1実施例に係わる洗浄ノズル
の横からの断面図。 (b)本発明の第1実施例に係わるAA断面図。 (c)本発明の第1実施例に係わるBB断面図。
【図3】(a)本発明の第1実施例に係わる揺動部の横
からの断面図。 (b)本発明の第1実施例に係わる揺動部の横からの断
面図。
【図4】本発明の第1実施例に係わる洗浄ノズルの断面
図および吐水状態図。
【図5】(a)本発明の第2実施例に係わる揺動部の横
からの断面図。 (b)本発明の第2実施例に係わる洗浄ノズルの断面図
および吐水状態図。
【図6】本発明の第2実施例に係わる洗浄ノズルの断面
図および吐水状態図。
【図7】本発明の第3実施例に係わる水車の横視図。
【図8】本発明の第3実施例に係わる洗浄ノズルの断面
図および吐水状態図。
【図9】(a)本発明の第3実施例に係わる非通水時の
洗浄ノズルの横断面図。 (b)本発明の第3実施例に係わる通水時の洗浄ノズル
の横断面図。
【図10】本発明の第3実施例に係わる吐水状態図
【図11】(a)本発明の第4実施例に係わるシャワー
装置の横からの断面図。 (b)本発明の第4実施例に係わるシャワー装置の下か
らの断面図。
【図12】本発明の第4実施例に係わるシャワー装置の
吐水状態図。
【図13】(a)本発明の第5実施例に係わる洗浄ノズ
ルの横からの断面図。 (b)本発明の第5実施例に係わる通水時の洗浄ノズル
の横からの断面図。
【図14】従来例
【符号の説明】
1…洗浄ノズル 2…通水路 3…旋回室流入路 4…旋回室 5…シール部 6…旋回室流出口 10…揺動部 11…吐水口 11a…吐水口部 12…羽根 13…給水口 15…吐水口 15a…吐水口部 16…揺動部 17…給水口 18…ガイド部 19…羽根 20…揺動部 21…吐水口 21a…吐水口部 22…羽根 23…給水口 24…旋回室 26…旋回室流出口 28…テーパガイド部 31…洗浄ノズル 32…通水路 33…旋回室流入路 34…シール部 40…水車 41…水車羽根 42…遮蔽部 43…水車軸 47…回転室 51…洗浄ノズル 51a…洗浄ノズル胴体部 52…通水路 53…旋回室流入路 54…旋回室 56…シール部 58…テーパガイド部 61…洗浄ノズル 62…通水路 63…旋回室流入路 64…旋回室 70…揺動部 71…吐水口 72…受力部 73…給水口 74…テーパガイド部 75…弾性体 75a…弾性体膜状部 81…フィルタ 82…逆止弁 83…調圧弁 84…電磁弁 85…逃がし弁 86…熱交換器 87…流量調整弁 89…ノズル駆動モータ 90…揺動部 91…シャワー装置 92…吐水口 93…給水口 94…旋回室 95…バッファ室流入路 96…通水路 97…受力部 98…バッファ室 99…弾性体 100…ホース 101…旋回ガイド 110…揺動部 111…吐水口 112…受力部 113…給水口 114…テーパガイド部 115…弾性体 116…オリフィス 117…スロート室 118…空気吸込口 121…洗浄ノズル 122…通水路 123…旋回室流入路 124…旋回室

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吐水口より洗浄水を噴射吐水して人体局
    部の洗浄を行なう洗浄ノズルを有する人体局部洗浄装置
    において、該人体局部洗浄装置は洗浄水に変動をあたえ
    る吐水変動手段と、水流によって洗浄水を揺動させて吐
    水する吐水揺動手段を備えることを特徴とする人体局部
    洗浄装置。
  2. 【請求項2】 吐水口より洗浄水を噴射吐水して洗浄を
    行なう洗浄ノズルを有する洗浄装置において、該洗浄装
    置は洗浄水に変動をあたえる吐水変動手段と、水流によ
    って洗浄水を揺動させて吐水する吐水揺動手段を備える
    ことを特徴とする洗浄装置。
  3. 【請求項3】 前記吐水揺動手段は、前記吐水口と、前
    記吐水口と連通して洗浄水を前記吐水揺動手段内に供給
    する給水口と、洗浄水の流れを受けて前記吐水揺動手段
    を揺動させる受力部と、からなる揺動部を有することを
    特徴とする請求項2記載の洗浄装置。
  4. 【請求項4】 前記洗浄ノズル内に洗浄水を旋回させる
    旋回室を設け、前記揺動部の内少なくとも前記受力部を
    該旋回室内に配することによって、該旋回室内における
    洗浄水の流れを前記受力部が受けて、揺動部を揺動させ
    ることを特徴とする請求項3記載の洗浄装置。
  5. 【請求項5】 前記揺動部は洗浄水の流れによって、前
    記旋回室内を公転しながら洗浄水を揺動させて吐水する
    ことを特徴とする請求項4記載の洗浄装置。
  6. 【請求項6】 前記揺動部において、吐水方向を決める
    流路が、前記揺動部の中心軸に対して傾斜もしくは偏心
    して設けられていることを特徴とする請求項5記載の洗
    浄装置。
  7. 【請求項7】 前記揺動部は洗浄水の流れによって、前
    記旋回室内を自転しながら洗浄水を揺動させて吐水する
    ことを特徴とする請求項4乃至6の何れかに記載の洗浄
    装置。
  8. 【請求項8】 前記揺動部を、洗浄水の流れから直接受
    ける力と該流れにより生じる遠心力との複数の力の組合
    せで、揺動させることによって、複数の吐水軌跡を合成
    した一つの吐水軌跡として揺動させて吐水することを特
    徴とする請求項3乃至7の何れかに記載の洗浄装置。
  9. 【請求項9】 前記複数の吐水軌跡とは、吐水軌跡がそ
    れぞれ異なることを特徴とする請求項8記載の洗浄装
    置。
  10. 【請求項10】 前記揺動部は洗浄水の流れから直接受
    ける力と該流れにより生じる遠心力とによって、前記旋
    回室内で自転しながら公転して洗浄水を吐水するもので
    あって、吐水方向を決める流路が前記揺動部の自転軸に
    対して傾斜して設けられていることを特徴とする請求項
    7乃至9の何れかに記載の洗浄装置。
  11. 【請求項11】 前記揺動部は洗浄水の流れから直接受
    ける力と該流れにより生じる遠心力とによって、前記旋
    回室内で自転しながら公転して洗浄水を吐水するもので
    あって、前記吐水口が前記揺動部の自転軸に対して偏心
    して設けられていることを特徴とする請求項7乃至9の
    何れかに記載の洗浄装置。
  12. 【請求項12】 前記揺動部の前記旋回室内での自転方
    向と公転方向が異なることを特徴とする請求項10、1
    1記載の洗浄装置。
  13. 【請求項13】 前記揺動部の前記旋回室内での自転方
    向と公転方向が同じであることを特徴とする請求項1
    0、11記載の洗浄装置。
  14. 【請求項14】 前記複数の揺動軌跡の周波数が、それ
    ぞれ異なることを特徴とする請求項請求項8乃至13の
    何れかに記載の洗浄装置。
  15. 【請求項15】 前記吐水変動手段は、洗浄水の流路の
    一部に設けられ、前記流路の通水路面積を変動させて通
    水流量を変動させることを特徴とする請求項2乃至14
    記載の洗浄装置。
  16. 【請求項16】 前記吐水変動手段は、前記揺動部の揺
    動によって、前記給水口と前記給水口に洗浄水を供給す
    る洗浄水の流路とで形成される通水路面積を変動させる
    ものであることを特徴とする請求項15記載の洗浄装
    置。
  17. 【請求項17】 前記吐水変動手段は、洗浄水に空気を
    混入する空気混入手段によって、洗浄水に混入する空気
    の流量を変動させるものであることを特徴とする請求項
    2乃至14の何れかに記載の洗浄装置。
  18. 【請求項18】 前記空気混入手段はエジェクタ効果を
    利用して空気と洗浄水を同時に吐水するものであって、
    洗浄水の表面状態、もしくは空気を洗浄水中に取り入れ
    た洗浄水の密度に、変動を与えることを特徴とした請求
    項17記載の洗浄装置。
  19. 【請求項19】 前記吐水変動手段は、洗浄水の加圧用
    ポンプであることを特徴とする請求項2乃至14の何れ
    かに記載の洗浄装置。
  20. 【請求項20】 前記吐水変動手段と前記吐水揺動手段
    を前記洗浄ノズル内に設けたことを特徴とする請求項2
    乃至19の何れかに記載の洗浄装置。
  21. 【請求項21】 前記揺動の周波数と前記変動の周波数
    が異なることを特徴とする請求項2乃至20の何れかに
    記載の洗浄装置。
  22. 【請求項22】 前記揺動の周波数は3Hz以上である
    ことを特徴とする請求項2乃至21の何れかに記載の洗
    浄装置。
  23. 【請求項23】 前記揺動の周波数は40Hz以上であ
    ることを特徴とする請求項2乃至21の何れかに記載の
    洗浄装置。
  24. 【請求項24】 前記揺動の周波数は160Hz以下で
    あることを特徴とする請求項2乃至23の何れかに記載
    の洗浄装置。
  25. 【請求項25】 前記変動の周波数は5Hz以上である
    ことを特徴とする請求項2乃至24の何れかに記載の洗
    浄装置。
  26. 【請求項26】 前記変動の周波数は300Hz以下で
    あることを特徴とする請求項2乃至25の何れかに記載
    の洗浄装置。
  27. 【請求項27】 前記吐水変動手段は洗浄水の水量、速
    度、密度、運動エネルギー、吐水面積などの物理量の少
    なくとも一つを10%以上変動させることを特徴とする
    請求項2乃至26の何れかに記載の洗浄装置。
  28. 【請求項28】 前記洗浄装置は、携帯して人体局部の
    洗浄を行なう携帯用人体局部洗浄装置に用いたことを特
    徴とする請求項2乃至27の何れかに記載の洗浄装置。
  29. 【請求項29】 前記洗浄装置は、便器後部に設けられ
    て人体局部を洗浄する人体局部洗浄装置に用いたことを
    特徴とする請求項2乃至27の何れかに記載の洗浄装
    置。
  30. 【請求項30】 前記洗浄装置は、人体を洗浄するシャ
    ワー装置に用いたことを特徴とする請求項2乃至27の
    何れかに記載の洗浄装置。
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