JP2002275956A - 貯留設備およびその貯留設備が配備される避難施設 - Google Patents

貯留設備およびその貯留設備が配備される避難施設

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JP2002275956A
JP2002275956A JP2001070658A JP2001070658A JP2002275956A JP 2002275956 A JP2002275956 A JP 2002275956A JP 2001070658 A JP2001070658 A JP 2001070658A JP 2001070658 A JP2001070658 A JP 2001070658A JP 2002275956 A JP2002275956 A JP 2002275956A
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water
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evacuation
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JP2001070658A
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Keiji Hayashi
啓司 林
Masaharu Onishi
正治 大西
Ryoichi Okamoto
良一 岡本
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Eiwa Kokudo Kankyo Kk
Abekogyosho Co Ltd
Original Assignee
Eiwa Kokudo Kankyo Kk
Abekogyosho Co Ltd
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Publication date
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 災害時などの非常時においては、貯めた雨水
等を、消火用、防火用の水としてのみならず、生活に必
要な上水およびその他の浄化処理水として供給すること
ができ、また、平常時においては、貯めた雨水等を有効
に利用することができる貯留設備を提供する。 【解決手段】 貯留設備2は、集水した雨水を貯める第
一貯留槽10と、雨水を浄化処理して一次処理水にす
る、浄化槽11と、その一次処理水を貯める第二貯留槽
12と、前記浄化槽11から送水される一次処理水をさ
らに浄化処理して上水にする、高度浄化処理装置13
と、その上水を貯める第三貯留槽14とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、公園、緑地、公
共施設あるいは防災施設などの、災害時に人が避難する
避難施設に配備される貯留設備およびその貯留設備が配
備される避難施設に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、災害時に人が避難する、公園など
の避難施設には、雨水等の未処理水を集水して貯めるこ
とができる貯留槽である貯留施設が設けられていた。こ
の貯留槽に貯められた雨水等は、平常時には、例えば、
避難施設の樹木へ散水用、噴水用などの水として使用
し、また、災害時には、避難施設やその近辺の消火用、
防火用の水として使用した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の避難
施設では、災害時に、その避難施設に人が避難しても、
ライフラインの遮断による断水などで水が供給されない
状況にある場合、その避難施設での生活が困難であると
いう問題があった。それは、従来の避難施設に貯留設備
が設けられていたとしても、その貯留設備には、浄化処
理をしていない雨水等の未処理水が貯められているにす
ぎないため、飲料、調理、医療、洗浄あるいは洗面など
で使用する上水、さらには、風呂、洗濯あるいは清掃な
どで使用する浄化処理水として、避難施設に供給するこ
とができないからである。
【0004】この発明は、上記した従来の問題点を解決
するためになされたものであり、その目的は、災害時な
どの非常時においては、貯めた雨水等を、消火用、防火
用の水としてのみならず、生活に必要な上水およびその
他の浄化処理水として供給することができ、また、平常
時においては、貯めた雨水等を有効に利用することがで
きる貯留設備およびその貯留設備が配備される避難施設
を提供することにある。
【0005】また、この発明の他の目的は、水密性およ
び耐久性に優れた貯留設備を備える、避難施設を提供す
ることにある。
【0006】また、この発明のさらなる他の目的は、災
害時などの非常時において、ライフラインの遮断による
電力の供給が途絶えた状態であっても、貯留設備に確実
に電力を供給することができる、避難施設を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る貯留設備
は、前記目的を達成するために、次の構成からなる。す
なわち、請求項1に記載の発明に係る貯留設備は、公
園、緑地、公共施設あるいは防災施設などの、災害時に
人が避難する避難施設に配備される貯留設備である。そ
して、集水された雨水、池水あるいは河川水などの未処
理水を貯める第一貯留槽と、前記第一貯留槽から送水さ
れる未処理水を浄化処理して一次処理水にする、第一浄
化処理手段と、その第一浄化処理手段から送水される一
次処理水を貯める第二貯留槽と、前記第一浄化処理手段
もしくは前記第二貯留槽から送水される一次処理水、ま
たは、前記第一貯留槽から送水される未処理水を浄化処
理して上水にする、第二浄化処理手段とを備えることを
特徴とする。これによれば、平常時において、避難施設
の樹木への散水用の水、噴水設備の水は、第一貯留槽に
貯められた雨水、池水あるいは河川水などの未処理水、
もしくは、第二貯留槽に貯められた一次処理水が利用さ
れる。一方、災害時などの非常時において、消火用、防
火用の水は、第一貯留槽に貯められた雨水、池水あるい
は河川水などの未処理水が利用される。そして、第二貯
留槽に貯められた一次処理水が親水用水の水質を有する
場合には、避難施設での生活に必要な、手洗い、風呂、
シャワー、洗濯などに使用する水として、第二貯留槽に
貯められた一次処理水が利用される。さらに、飲料、調
理、医療、洗浄あるいは洗面などに使用する水は、第二
浄化処理手段から供給される上水が利用される。
【0008】また、請求項2に記載の発明に係る貯留設
備のように、前記第二浄化処理手段から送水される上水
を貯める第三貯留槽を備えているのが望ましい。これに
より、第三貯留槽により上水を貯めておいて、上水が必
要なときに、第三貯留槽から供給される。
【0009】また、請求項3に記載の発明に係る貯留設
備のように、前記第一浄化処理手段は、PH調整機能を
備えた浄化槽からなるのが望ましい。これにより、前記
第一貯留槽から送水される未処理水は、浄化槽によって
PH調整されて中和され、かつ、浄化処理される。
【0010】また、請求項4に記載の発明に係る避難施
設は、請求項1ないし3のいずれか一項に記載の貯留設
備が配備される避難施設であって、前記貯留設備は、プ
レストレストコンクリート製からなり、現場打設された
底盤と、プレキャスト部材をプレハブ工法で組み立て
た、壁および天井とから構成されていることを特徴とす
る。これにより、避難施設は、工場生産による品質管理
によって水密性および耐久性が確保された、貯留設備を
備える。
【0011】また、請求項5に記載の発明に係る避難施
設のように、前記貯留設備に電力を供給するための発電
設備を備えるのが望ましい。これにより、災害時などの
非常時において、ライフラインの遮断による電力の供給
が途絶えた状態であっても、発電設備から貯留設備に電
力が供給される。
【0012】また、請求項6に記載の発明に係る避難施
設のように、前記発電設備は、電力と熱とを供給するこ
とができる、熱電併給設備からなるのが望ましい。これ
により、災害時などの非常時において、避難施設の貯留
設備には、熱電併給設備から電力が供給され、また、冷
暖房設備、給湯設備などには、熱電併給設備から熱が供
給されて利用される。
【0013】また、請求項7に記載の発明に係る避難施
設のように、前記貯留設備の天井の上方には、広場、
庭、駐車場、ヘリポートあるいはテニスコートその他の
球技用コートなどとして使用可能な場所を備えた屋上設
備が設けられているのが望ましい。これにより、貯留設
備の屋上は、平常時においては、広場、庭あるいはテニ
スコートその他の球技用コートなどとして使用される。
一方、災害時などの非常時においては、緊急車輌、避難
車輌の駐車場あるいは救助隊や救援物資を運ぶヘリコプ
ターのヘリポートとして使用される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る貯留設備、
および、その貯留設備が配備される避難施設の、実施の
形態を図面に基づいて説明する。
【0015】図中符号1は、災害時などの非常時に避難
圏域に住む人が避難する避難施設であって、例えば、都
市の中心あるいは近郊に設けられる公園からなる。2
は、避難施設1の、複数の入口部G、G備えた高台T内
に、埋設されるようにして配備された、貯留設備であ
る。3は、前記高台Tの上部に設けられた屋上設備であ
る。4は、避難施設1の適宜場所に複数配備された、公
衆トイレ等のトイレ施設である。5は、博物館、図書
館、武道館、美術館または資料館等の公共建築物であっ
て、災害時には、災害本部になったり、あるいは、応援
部隊の宿泊施設になる。6は、公園入口に立設された輻
射熱軽減施設である。7は、避難施設1の適宜場所に複
数設けられた広場である。8は、池、噴水等の親水施設
である。
【0016】貯留設備2は、図3に示されるように、沈
砂槽9と、第一貯留槽10、第一浄化処理手段としての
PH調整機能を備えた浄化槽11、第二貯留槽12、第
二浄化処理手段としての高度浄化処理装置13、第三貯
留槽14とを備えており、前記高度浄化処理装置13
は、機械室15内に配備されている。この貯留設備2
は、プレストレストコンクリート製からなり、各槽9、
10、11、12、14および機械室15が、現場打設
された底盤16と、プレキャスト部材P、P1をプレハ
ブ工法で組み立てた、壁17および天井18と、その天
井18を支える、プレキャストコンクリート製からなる
梁18aおよび柱18bとから構成されている(図2お
よび図4参照)。なお、図示実施の形態において、貯留
設備2は、浄化槽11および機械室15に隣り合うよう
に、備蓄倉庫Sが設けられており、災害時に必要な非常
食などの備蓄品S1を備蓄できるようになっている。
【0017】沈砂槽9は、避難施設1に設けられた側溝
とか、トイレ施設4、公共建築物5等の屋根から集水さ
れた未処理水としての雨水が、入水部9aを介して、入
り込む槽であって、その雨水から砂等を沈殿させて取り
除くことができるようになっている。そして、砂等を取
り除いた雨水は、この沈砂槽9から、送水部9bを介し
て第一貯留槽10に送水されるようになっている(送水
については、例えば、ポンプにより揚水するものとか、
オーバーフロー機構により送り出すものなどがある)。
【0018】第一貯留槽10は、沈砂槽9から送水され
る未処理水としての雨水を貯める槽である。この第一貯
留槽10にて貯められた前記雨水は、送水部10aを介
して浄化槽11に送水されるようになっており、また、
送水部10bを介して貯留設備2外に送水できるように
もなっている。
【0019】浄化槽11は、例えば、廃棄物であるカキ
殻が入れられたカキ殻槽からなり、このカキ殻槽にて、
前記雨水は、PH調整されて中和され、かつ、浄化処理
されて、一次処理水、例えば、人が触れることを前提と
した、親水用水の水質を有した水になる。勿論、この浄
化槽11は、カキ殻以外の吸着材、PH調整材などを用
いる浄化槽であっても構わない。そして、この浄化槽1
にて浄化処理された前記一次処理水としての親水用水
は、送水部11aを介して第二貯留槽12に送水される
ようになっており、また、送水部11bを介して高度浄
化処理装置13に送水されるようにもなっている。さら
に、浄化槽11にて浄化処理された前記一次処理水は、
送水部11cを介して貯留設備2外に送水できるように
もなっている。
【0020】第二貯留槽12は、浄化槽11から送水さ
れる一次処理水を貯める槽であって、この貯められた一
次処理水は、送水部12aを介して貯留設備2外に送水
されるようになっている。
【0021】高度浄化処理装置13は、浄化槽11から
送水される一次処理水をさらに浄化処理して上水にする
ものであって、例えば、活性炭による有機物の吸着処
理、精密濾過膜、限界濾過膜などの中空糸膜エレメント
利用による膜処理によって細菌や濁りを除去する処理、
さらには、塩素添加処理などの段階を備える装置であ
る。勿論、この高度浄化処理装置13は、この構成に限
定されるわけではない。そして、この高度浄化処理装置
13にて浄化処理された上水は、送水部13aを介して
第三貯留槽14に送水されるようになっており、また、
送水部13bを介して貯留設備2外に送水できるように
もなっている。
【0022】第三貯留槽14は、高度浄化処理装置13
から送水される上水を貯める槽であって、この貯められ
た上水は、送水部14aを介して貯留設備2外に送水さ
れるようになっている。
【0023】また、前記機械室15には、貯留設備2に
電力を供給するための発電設備19が配備されている。
この発電設備19は、例えば、電力と熱とを供給するこ
とができる、熱電併給設備からなる。この熱電併給設備
は、天然ガス、プロパンガスなどの燃料19aにより駆
動するロータリーエンジン19bと、ロータリーエンジ
ン19bを冷やすラジエタ−19cと、このロータリー
エンジン19bによって駆動する発電機19dとを備え
ている(図5参照)。そして、この発電機19dによっ
て電力が供給でき、ロータリーエンジン19bからでる
排ガスの熱や、ラジエタ−19cの冷却水の熱が供給で
きるようになっている。この熱電併給設備からの熱は、
例えば、公共建築物5に設けられた、建築物内設備19
eである給湯設備に供給されて、水を湯にするための熱
源として利用されたり、公共建築物5に設けられた建築
物内設備19eである、冷暖房設備用の熱として利用さ
れる。なお、発電設備19の貯留設備2に供給する以外
の余剰電力は、例えば、公共建築物5の電灯等の電気機
器19fや、避難施設1に野外に設けられた電灯等の電
気機器などに供給してもよい。また、発電設備19は、
機械室15に複数配備したり、あるいは、各公共建築物
5に配備するなどして、避難施設1全体に電力と熱を供
給するとよい。
【0024】屋上設備3は、貯留設備2の天井18の上
方に設けられて、広場、庭、駐車場、ヘリポートあるい
はテニスコートその他の球技用コートなどとして使用可
能な場所を備えている。図示実施例においては、屋上設
備3は、球技用コートである、ネット3b、3b取り外
し可能なテニスコート3a、3aと、救助隊や救援物資
を運ぶヘリコプターのヘリポート3cとが設けられてい
る。
【0025】輻射熱軽減施設6は、例えば、逆U字形状
からなるゲートであって、貯留設備2の第二貯留槽12
から送水される一次処理水としての親水用水を、上方も
しくは側方から、あるいは両方から散水するものであ
る。また、親水施設8としての池、噴水等には、貯留設
備2の第二貯留槽12から送水される一次処理水が用い
られる。また、避難施設1には、図示しないスプリンク
ラー等の散水装置が適宜箇所に複数設けられており、貯
留設備2の第一貯留槽10から送水される雨水を、樹木
や芝生に散水することができるようになっている。
【0026】次に、この実施の形態に示す貯留設備2、
および、その貯留設備2が配備される避難施設1の作用
効果について説明する。
【0027】平常時において、スプリンクラーで散水さ
れる樹木への散水用の水は、第一貯留槽10に貯められ
た未処理水としての雨水、あるいは、第二貯留槽12に
貯められた一次処理水が利用される(平常時において
は、原則として、第二浄化処理手段としての高度浄化処
理装置13を駆動させず、したがって、雨水は、第一浄
化処理手段としての浄化槽11によって一次処理される
のみである。)。一方、災害時などの非常時において、
消火用、防火用の水は、第一貯留槽10に貯められた未
処理水としての雨水が利用される。そして、手洗い、風
呂、シャワー、洗濯などに使用する水は、第二貯留槽1
2に貯められた一次処理水としての親水用水、もしく
は、第一浄化処理手段としての浄化槽11から供給され
る一次処理水としての親水用水が利用される。さらに、
飲料、調理、医療、洗浄あるいは洗面などに使用する水
は、第三貯留槽14に貯められた上水、もしくは、第二
浄化処理手段としての高度浄化処理装置13から供給さ
れる上水が利用される。したがって、災害時などの非常
時においては、貯めた雨水等を、消火用、防火用の水と
してのみならず、生活に必要な上水および一次処理水と
しての親水用水を供給することができ、また、平常時に
おいては、貯めた未処理水としての雨水を有効に利用す
ることができる。
【0028】また、第一貯留槽10から送水される雨水
は、第一浄化処理手段としての浄化槽11に入れられ
た、廃棄物であるカキ殻によってPH調整して中和し、
かつ、浄化処理することができるので、貯留設備2の製
造コストを安価にすることができる。
【0029】また、第二浄化処理手段は、高度浄化処理
装置13からなるので、有機物、細菌や濁りなどを取り
除いた上水を提供することが可能になる。
【0030】また、貯留設備2は、プレストレストコン
クリート製からなり、また、壁17、天井18等をプレ
ハブ工法で組み立てる構成からなるので、工場生産によ
る品質管理によって、水密性および耐久性の確保が容易
である。また、すべてが現場打ちからなる貯留設備の施
工に比べて、工期の短縮が可能となる。
【0031】また、発電設備19は、熱電併給設備から
なるので、災害時などの非常時において、ライフライン
の遮断による電力、ガスの供給が途絶えた状態であって
も、電力とともに熱を貯留設備2を含む避難施設1に、
確実に供給することができる。しかも、発電設備19
は、ロータリーエンジン19bを利用した熱電併給設備
であるので、避難施設1の発電および熱発生にかかる燃
料費を低減させることができる。
【0032】また、避難施設1には、貯留設備2の第二
貯留槽12から送水される一次処理水としての親水用水
を利用して、散水することができる、輻射熱軽減施設6
としてのゲートが施設入口に設けられているので、ゲー
トを通って避難施設1に入る人の体が冷やされる。しか
も、火災による輻射熱の、避難施設1への進入を軽減す
ることができる。
【0033】また、貯留設備2の天井18の上方に設け
られた屋上設備3は、平常時においては、テニスコート
3aとして利用し、災害時などの非常時においては、テ
ニスコート3aのネット3bを取り外すことにより、例
えば、資材置き場にしたり、救援物資の置き場とするこ
とができる場所となるので、貯留設備2の屋上を、有効
に利用することができる。
【0034】なお、本発明に係る貯留設備、および、そ
の貯留設備が配備される避難施設は、上述した実施の形
態に限定されるわけではなく、その他種々の変更が可能
である。例えば、沈砂槽9は、必ずしも貯留設備2に設
けられる必要がなく、貯留設備2とは別の独立した設備
からなる沈砂槽であっても構わない。また、貯留設備2
を構成するその他の第一貯留槽10、第一浄化処理手段
としての浄化槽11、第二貯留槽12、第二浄化処理手
段としての高度浄化処理装置13、第三貯留槽14は、
必ずしも一つの構築物内に全てが配備されている必要は
なく、一部の槽あるいは浄化処理手段が、他の構築物内
に配備されている形態であっても構わない。また、沈砂
槽9に集水される未処理水は、避難施設1内だけでな
く、避難施設1外から集水された池水あるいは河川水等
であってもよい。
【0035】また、貯留設備2の第一浄化処理手段とし
ての浄化槽11は、カキ殻が入れられたカキ殻槽と、活
性炭が入れられた活性炭吸着槽とを設けて、その両方で
未処理水である雨水等を浄化処理してよいし、雨水等を
一次処理水に浄化処理するものであればどのような手段
であっても構わない。また、第一浄化処理手段によって
浄化処理された一次処理水は、親水用水の水質を有する
水までに浄化処理されていなくともよく、例えば、一般
清掃とか散水に利用できる修景用水の水質を有する水ま
でに浄化処理されたものであってもよい。
【0036】また、上水を貯める第三貯留槽14は、貯
留設備2に必ずしも設ける必要はなく、第二浄化処理手
段によって浄化処理された上水を、避難施設1に直接供
給してもよい。また、第一貯留槽10あるいは第二貯留
槽12からトイレ施設4に、未処理水あるいは一次処理
水を送水してもよい。
【0037】また、図3の一点鎖線の矢印10cに示さ
れるように、貯留設備2は、第一貯留槽10に貯められ
た未処理水としての雨水等を、高度浄化処理装置13に
直接送水することにより上水に浄化処理してもよい。そ
して、同じく、図3の破線の矢印12bに示されるよう
に、第二貯留槽12に貯められた一次処理水を、高度浄
化処理装置13に送水することにより上水に浄化処理し
てもよい。また、第二浄化処理手段としてのこの高度浄
化処理装置13は、災害時などの非常時のみならず、平
常時においても駆動させることにより、雨水等の未処理
水を上水に浄化処理して、飲料その他に用いても構わな
い。
【0038】また、図示実施の形態において貯留設備2
は、現場打設された底盤16と、プレキャスト部材Pを
プレハブ工法で組み立てた、壁17および天井18とか
ら構成されているが、壁17と天井18の双方あるいは
どちらか一方が、ステンレス等の金属製であってよい。
また、貯留設備2は、高台T内に、埋設されるようにし
て配備されているが、地上に露出していてもよいし、そ
の一部あるいは全部が、地下に埋設されていてもよい。
【0039】また、貯留設備2の天井18の上方に設け
られた屋上設備3には、平常時においては、テニスコー
ト3aが設けられて球技用コートとして使用されるよう
になっているが、それ以外の球技用コート、例えば、バ
スケットコート、バレーコート、あるいは、広場、庭等
であってもよい。また、屋上設備3は、災害時において
は、ヘリコプターのヘリポート3cとして使用するだけ
でなく、緊急車輌等の駐車場と使用してもよく、特に限
定されない。
【0040】また、発電設備19は、電力と熱とを供給
することができる、熱電併給設備以外の発電設備、例え
ば、電力のみを供給する発電設備であってもよい。
【0041】また、避難施設1には、公共建築物5、輻
射熱軽減施設6あるいは親水施設8を必ずしも設ける必
要がない。また、避難施設1は、図示実施の形態におい
ては公園であるが緑地であってもよく、学校、病院等の
公共施設あるいは消防署などの防災施設であってもよく
特に限定されない。なお、当然ではあるが、避難施設1
には、外部から水道水とか公共の電気、ガスなどが供給
されるようになっていてもよい。
【0042】
【発明の効果】請求項1に記載された貯留設備によれ
ば、災害時などの非常時においては、貯めた雨水等を、
消火用、防火用の水としてのみならず、生活に必要な上
水および一次処理水として供給することができ、また、
平常時においては、貯めた雨水等を有効に利用すること
ができる。
【0043】また、請求項2に記載された貯留設備によ
れば、加えて、上水を必要なときに、第三貯留槽からす
ぐに供給することができる。
【0044】また、請求項3に記載された貯留設備によ
れば、加えて、第一貯留槽から送水される未処理水を、
浄化槽にて、PH調整して中和し、かつ、浄化処理する
ことができる。
【0045】また、請求項4に記載された避難施設によ
れば、水密性および耐久性が確保された貯留設備を備え
ることができる。
【0046】また、請求項5に記載された避難施設によ
れば、加えて、災害時などの非常時において、ライフラ
インの遮断による電力の供給が途絶えた状態であって
も、貯留設備に確実に電力を供給することができる。
【0047】また、請求項6に記載された避難施設によ
れば、加えて、電力とともに熱を確実に供給することが
できる。
【0048】また、請求項7に記載された避難施設によ
れば、加えて、貯留設備の屋上を有効に利用することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る貯留設備およびその貯留設備が
配備された状態を示す避難施設の平面図である。
【図2】同じく、貯留設備の要部拡大斜視図である。
【図3】同じく、貯留設備の模式図である。
【図4】同じく、貯留設備の構造を示す要部拡大斜視図
である。
【図5】この発明に係る避難施設に配備される熱電併給
設備のフロー図である。
【符号の説明】
1 避難施設 2 貯留設備 3 屋上設備 3a テニスコート 3c ヘリポート 10 第一貯留槽 11 浄化槽(第一浄化処理手段) 12 第二貯留槽 13 高度浄化処理装置(第二浄化処理手段) 14 第三貯留槽 16 底盤 17 壁 18 天井 19 発電設備 P プレキャスト部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/66 530 C02F 1/66 530G 540 540A E03B 3/00 E03B 3/00 Z E04H 7/20 E04H 7/20 14/00 14/00 (72)発明者 大西 正治 大阪府大阪市淀川区西中島6丁目1番3号 アストロ新大阪第2ビル4階 株式会社安 部工業所大阪支店内 (72)発明者 岡本 良一 広島県福山市南蔵王町2丁目21番27号 永 和調査設計株式会社内 Fターム(参考) 4D024 AA01 AB04 AB07 BA02 CA01 DB03 DB04 DB05 DB20

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 公園、緑地、公共施設あるいは防災施設
    などの、災害時に人が避難する避難施設に配備される貯
    留設備であって、 集水された雨水、池水あるいは河川水などの未処理水を
    貯める第一貯留槽と、 前記第一貯留槽から送水される未処理水を浄化処理して
    一次処理水にする、第一浄化処理手段と、 その第一浄化処理手段から送水される一次処理水を貯め
    る第二貯留槽と、 前記第一浄化処理手段もしくは前記第二貯留槽から送水
    される一次処理水、または、前記第一貯留槽から送水さ
    れる未処理水を浄化処理して上水にする、第二浄化処理
    手段とを備えることを特徴とする貯留設備。
  2. 【請求項2】 前記第二浄化処理手段から送水される上
    水を貯める第三貯留槽を備えることを特徴とする請求項
    1に記載の貯留設備。
  3. 【請求項3】 前記第一浄化処理手段は、PH調整機能
    を備えた浄化槽からなることを特徴とする請求項1また
    は2に記載の貯留設備。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか一項に記載
    の貯留設備が配備される避難施設であって、 前記貯留設備は、プレストレストコンクリート製からな
    り、現場打設された底盤と、プレキャスト部材をプレハ
    ブ工法で組み立てた、壁および天井とから構成されてい
    ることを特徴とする避難施設。
  5. 【請求項5】 前記貯留設備に電力を供給するための発
    電設備を備えることを特徴とする請求項4に記載の避難
    施設。
  6. 【請求項6】 前記発電設備は、電力と熱とを供給する
    ことができる、熱電併給設備からなることを特徴とする
    請求項5に記載の避難施設。
  7. 【請求項7】 前記貯留設備の天井の上方には、広場、
    庭、駐車場、ヘリポートあるいはテニスコートその他の
    球技用コートなどとして使用可能な場所を備えた屋上設
    備が設けられていることを特徴とする請求項4ないし6
    のいずれか一項に記載の避難施設。
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