JP2002275836A - 板状体端部固定装置 - Google Patents

板状体端部固定装置

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JP2002275836A
JP2002275836A JP2001075456A JP2001075456A JP2002275836A JP 2002275836 A JP2002275836 A JP 2002275836A JP 2001075456 A JP2001075456 A JP 2001075456A JP 2001075456 A JP2001075456 A JP 2001075456A JP 2002275836 A JP2002275836 A JP 2002275836A
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Masami Shimada
正美 島田
Hideki Tajiri
英樹 田尻
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Nippon Kokan Light Steel Co Ltd
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Unipres Corp
Nippon Kokan Light Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は防音壁におけるプラスチック透光板の
端部固定装置に関し、支柱への装着及び離脱を簡単に行
うことができ、作業中の騒音問題の対策も備えるように
することを目的とする。 【課題を解決するための手段】隣接したH型断面支柱20
はその断面コの字状のチャンネル22が対向するように配
置され、この対向支柱20間に透光板10が配置され、透光
板10の端部はチャンネル22に導入される。透光板10の端
部に固定金具24が設けられ、固定金具24はチャンネル側
壁20-2に対向して可動な押圧部材26と、押圧部材26を対
向した支柱の断面コの字状チャンネル側壁に当接せしめ
るべく付勢するスプリング32と、透光板10の枠体12に固
定され、スプリングの弾性に抗して押圧部材26を支柱の
断面コの字状チャンネルの対向側壁20-2から離間せしめ
た拘束状態をとるように拘束する拘束部材28とから成
る。押圧部材26はスパナ様の工具によって駆動され、押
圧部材26は非拘束状態と拘束状態との間を可逆的にとり
うる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は鉄道や道路等の防
音壁におけるプラスチック透光板等の板状体をH型横断
面等の断面コの状チャンネルを有した支柱に固定するた
めの板状体端部固定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】人家に近い新幹線などの鉄道や高速道路
においては防音壁を設けることが普通になっている。防
音壁は所定間隔をおいてH型横断面形状の支柱を設け、
支柱間において下部は波状断面の金属製防音板が張り渡
され、上部はアクリルなどのプラスチック製の透光板を
張り渡して構成される。上部において透光板を使用する
のは日照や眺望や美観の観点によるものである。
【0003】図1及び図2は従来の取付例を示してお
り、断面H型チャンネルを形成する支柱100に対する
透光板102の固定は楔止ばね104を使用していた。
透光板100の端部は支柱の断面H型チャンネル106
(図2)に導入され、図1(イ)に示すように楔止ばね1
00はヘアピン状の先端104aを透光板102とチャンネ
ル側壁100aとの間の隙間に導入し、上端よりハンマなど
の打撃工具108にて打ち込む。図1(ロ)は打ち込み
完了状態を示し、楔止ばね104の断面くの字状の後端
部104bが楔止ばね104の対抗面に接触することによ
り、断面くの字状の後端部104bが塑性変形に至るまで拡
開され、この拡開による変形が透光板102をチャンネ
ル側壁100bに加圧し、これにより透光板102は支柱1
00に楔止される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来技術では楔止ばね
104は塑性変形を起こすことにより固定が行われてお
り、打撃作業中に楔止ばね104が破損することが多く
あった。また加圧力は断面くの字状の後端部104bを対抗
面同士の摩擦に抗して圧潰することによって得ており、
加圧力の変動が大きく、均一な加圧力に管理することが
困難であった。
【0005】また、楔止ばね104の装着はハンマ10
8の打撃によって行っており、騒音による環境への影響
が大きい問題があった。また、楔止ばねは対抗面間にハ
ンマにより叩き込み、塑性変形により加圧力を発揮する
ものであるため、一旦装着するとその取り外しは簡単で
はなかった。透光板102は金属枠にアクリル板を固定
して構成されており、アクリル板は飛石などによって破
損することがあり、交換のため透光板102の取り外し
が必要なことがあるが、従来技術では破損を受けた透光
板の取り外しに手間を要し、交換作業の効率は良くなか
った。
【0006】また、楔止ばね104はそのヘアピン形状
の断面故に雨水が溜まりやすく腐食の問題があった。
【0007】この発明は以上の問題点に鑑みなされたも
のであり、支柱への装着及び離脱を簡単に行うことがで
き、作業中の騒音問題の対策も備えるようにすることを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、外向きの断面コの字状チャンネルを有する支柱
間に板状体の端部を係留するための板状体端部固定装置
において、支柱の断面コの字状チャンネル側壁に対向す
る板状体の側面に配置され、非拘束状態においてその弾
性によって対向した支柱の断面コの字状チャンネル側壁
に当接せしめられる固定金具と、弾性に抗して固定金具
を支柱の断面コの字状チャンネルの対向側壁から離間せ
しめた拘束状態をとるように固定金具を板状体に拘束す
る拘束具とを具備し、拘束具はチャンネルの開口部から
導入される回転式工具によって駆動され、拘束具は工具
の回転操作によって弾性下で非拘束状態と拘束状態とを
可逆的にとりうることを特徴とする板状体端部固定装置
が提供される。
【0009】請求項1の発明の作用・効果を説明する
と、固定金具は拘束具によって拘束した状態で支柱の断
面コの字状チャンネルに導入され、固定金具はチャンネ
ルの対抗側壁から離間した状態とされる。そして、チャ
ンネルの開口部に導入される工具による固定金具の操作
により固定金具は非拘束状態とされ、その弾性によって
固定金具はチャンネルの対抗側壁に当接せしめられ、支
柱に対する板状体の取付けが行われる。板状体の取外し
時は、同様にチャンネルに工具を導入し、固定金具をそ
の弾性に抗し拘束状態とし、固定金具を対抗チャンネル
壁から離間せしめ、これにより板状体の取り外しが可能
となる。この発明ではチャンネルの外からの工具の回転
操作により固定金具を拘束状態から非拘束状態とするこ
とで、弾性力によって板状体の取付けが行われ、弾性力
に抗して工具の回転操作により非拘束状態から拘束状態
とすることで板状体の取外しを行うことができ、板状体
の取付け及び取外し作業は簡単となり、しかも打撃作業
を行わないため騒音などの環境問題を生じない。
【0010】請求項2に記載の発明によれば、外向きの
断面コの字状チャンネルを有する支柱間に板状体の端部
を係留するための板状体端部固定装置において、支柱の
断面コの字状チャンネル側壁に対向する板状体の側面に
配置される固定金具を備え、該固定金具はチャンネル側
壁に対向して可動な押圧部材と、非拘束状態において押
圧部材を対向した支柱の断面コの字状チャンネル側壁に
当接せしめるべく付勢するスプリングと、板状体に固定
され、スプリングの弾性に抗して押圧部材を支柱の断面
コの字状チャンネルの対向側壁から離間せしめた拘束状
態をとるように拘束する拘束部材とから成り、押圧部材
はチャンネルの開口部から導入される回転式工具によっ
て駆動され、押圧部材はスプリングによる弾性下で非拘
束状態と拘束状態との間を可逆的にとりうることを特徴
とする板状体端部固定装置が提供される。
【0011】請求項2の発明の作用効果を説明すると、
スプリングの拘束によって固定金具をチャンネル対向面
から離間させた状態で板状体をチャンネルに導入し、板
状体をチャンネルに導入後、工具によってスプリングの
拘束を解放することにより拘束部材はスプリング力下で
チャンネル対向面に当接せしめられ、板状体の装着及び
離脱作業は簡単となり、しかも打撃作業を行わないため
騒音などの環境問題を生じないという請求項1と同等の
作用効果を奏することができる。
【0012】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明において、前記押圧部材は前記拘束部材に
対して相対回転可能に配置され、拘束部材と押圧部材と
の相対回転によって押圧部材を非拘束状態と拘束状態と
の間で駆動するカム機構が具備され、かつ押圧部材は工
具との係合を可能とする少なくとも一対の2面幅部を有
した外形をなすことを特徴とする板状体端部固定装置が
提供される。
【0013】請求項3の発明の作用効果を説明すると、
拘束部材の非拘束状態と拘束状態との切り替えは押圧部
材の回転によって行われかつ2面幅部を設けることによ
りスパナ様の操作が可能であり、透光板の取付け及び取
外し作業が容易となる。
【0014】請求項4に記載の発明によれば、請求項3
に記載の発明において、スプリングはコイル状であり、
拘束部材はコイル状スプリングの周囲に配置される筒状
であり、押圧部材は拘束部材を包囲し、端面がコイルス
プリングに係合する筒状に形成され、前記カム機構は拘
束部材の筒状面に形成される円周方向カム面と、押圧部
材の筒状面から延びて、円周方向カム面と係合するカム
従動部とから構成されることを特徴とする板状体端部固
定装置が提供される。
【0015】請求項4の発明の作用効果を説明すると、
カム機構により工具の回転操作による拘束部材の非拘束
状態と拘束状態との切り替え操作を確実に行うことがで
きる。
【0016】請求項5に記載の発明によれば、請求項4
に記載の発明において、円周方向カム面とカム従動部と
は直径対立位置に少なくとも一対形成されることを特徴
とする板状体端部固定装置が提供される。
【0017】請求項5の発明の作用効果を説明すると、
カム機構を直径対立位置に設けることにより拘束位置と
非拘束位置との間で円滑な動作を得ることができる。
【0018】請求項6に記載の発明によれば、外向きの
断面コの字状チャンネルを有する支柱間に板状体の端部
を係留するための板状体端部固定装置において、支柱の
断面コの字状チャンネルの側壁に対向する板状体の側面
に配置され、非拘束状態において板状体を支柱の断面コ
の字状チャンネルの側壁に側面に当接せしめるべく付勢
する略U字状断面形態の板スプリングと、板スプリング
のU字状先端をその弾性に抗して支柱の断面コの字状チ
ャンネルの対向側壁から離間せしめた拘束状態とするよ
うにスプリングの両端脚部を板状体に締結する拘束具と
を具備し、拘束具はチャンネルの開口部から導入される
回転式工具によって駆動され、板スプリングはその弾性
により非拘束状態と拘束状態との間を可逆的にとりうる
ことを特徴とする板状体端部固定装置が提供される。
【0019】請求項6の発明の作用効果を説明すると、
断面U字状のスプリングの拘束によって固定金具をチャ
ンネル対向面から離間させた状態で板状体をチャンネル
に導入し、板状体をチャンネルに導入後、工具によって
スプリングの拘束を解放することにより固定金具はスプ
リング力下でチャンネルの対向面に当接せしめられ、板
状体の装着及び離脱作業は簡単となり、しかも打撃作業
を行わないため騒音などの環境問題を生じないという請
求項1と同等の作用効果を奏することができる。
【0020】請求項7に記載の発明によれば、請求項6
に記載の発明において、スプリングの両端脚部は長孔と
なっており、拘束具は各長孔を介して板状体に導入され
るボルトとボルトに締結されるナットとからなり、ナッ
トの締結によりスプリングは拘束状態をとり、ナットの
弛緩によってスプリングは非拘束状態をとるようにされ
ることを特徴とする板状体端部固定装置が提供される。
【0021】請求項7の発明の作用効果を説明すると、
長孔によってボルトナ及びナットの締結時のスプリング
の拘束状態と非拘束状態との切り替えを確実に行うこと
ができる。
【0022】
【発明の実施の形態】図3において10は透光板であ
り、透光板10は金属枠体12とアクリル板14とから
構成される。図4に示すように金属枠体12は外開きの
断面C字状をなし、アクリル板14はその両端が金属枠
体12の断面C字状チャンネルにシール16を介して挿
入され、上下を固定枠18にて固定して構成される。
【0023】図3において、支柱20は中央壁20-1と一
対の側壁20-2とを有したH型断面の鋼材より構成され、
外開きの断面コの字状のチャンネル22が中央壁20-1を
挟んで対向するようにかつ上下に延びている。そして、
一つの支柱20の各チャンネル22は隣接する支柱20
に向けて開口するように配置される。
【0024】各透光板10の各端部は支柱20への取り
付け状態では図4に示すようにチャンネル22まで延び
ており、固定金具24によって支柱20に固定されてい
る。図3に示すように、固定金具24は透光板10の四
隅に設けられ、この実施形態においては枠体12に固定
されている。固定金具24は図5に示すように、押圧部
材26と、拘束部材28と,アングル板状取付部材30
と、コイルスプリング32とから構成される。押圧部材
26はこの実施形態では鉄板をプレス加工することによ
り形成され、上面は六角形状(図5及び図6参照)をな
し、その各側片は図5に示すように下向きに曲折されて
いるが、六角形状における180度対向した一対の側辺
26-1は取付部材30に近接するまで延設され、残余の側
辺26-2より長くなっている。また、側片26-1の端部は曲
折され拘束部材28に向けて半径内方に延設されたカム
従動部34を形成している。
【0025】スプリング32の拘束のための拘束部材2
8は金属板材を円筒状に形成し、拘束部材28は下端に
おいては円周方向に間隔をおいて複数の脚部28-1を備
え、脚部28-1は溶接などの適当な手段によって取付部材
30に固定されている。図8は拘束部材28の側面展開
図を示しており、脚部28-1の間において拘束部材28の
下端縁はカム面36を構成し、カム面36は高さが最も
低く取付部材30に近接した最低部分36-1と、高さが最
も高く取付部材30から離間した最高部分36-2と、最低
部分36-1と最高部分36-2とを接続する傾斜部分36-3とか
ら構成される。
【0026】スプリング32は平スプリングをコイル状
にして構成され、下端は取付部材30上に当接され、上
端は押圧部材26の内面に当接している。そのため、ス
プリング32は押圧部材26を図5の上方に変位するよ
うに付勢している。図5の状態においては押圧部材26
の側辺26-1の下端水平曲折部であるカム従動部34はカ
ム面36の最低部分36-1と係合された拘束状態にあり、
スプリング32は圧縮され、押圧部材26の高さh(図
4、図7参照)は最小となる。
【0027】図5及び図6に示すように押圧部材26の
頭部は6角形のボルト頭部様に形成され、スパナ様の工
具を押圧部材26の頭部に係合させ、押圧部材26を図
5の矢印bのように回すことにより押圧部材26と一体
のカム従動部36と係合するカム面36の部分は最低高
さ部分36-1から傾斜部分36-3に移行し、押圧部材26の
高さhは徐々に大きくなってゆき、他方スプリング32
は徐々に弛緩されてゆく。押圧部材26を最大限矢印b
方向(図5)に回しきるとカム従動部36は最高高さ部
分36-2に係合するに至り、このときのスプリング32の
圧縮力は最弱またはスプリング32は完全にフリーとな
る。
【0028】図9は固定金具組立時における押圧部材2
6の装着作業を模式的に示しており、鋼板にて形成され
る押圧部材26の側辺26-1は中間的な曲げ状態としてお
き(2点鎖線M)、この状態において押圧部材26を矢
印gのようにスプリング32と共に押込み、2点鎖線M
´の状態とし、この状態で側辺26-1を矢印kのように曲
げ込んでゆくことにより塑性変形に至らせ、側辺26-1
の先端のカム従動部34を拘束部材のカム面36に係合
させた組立て完了状態が得られる。
【0029】図3において固定金具24を透光板10の
四隅に取り付けた状態を示しており、アングル板状取付
部材30が枠体12に当てられ、図示しないボルト及び
ナット又は溶接などの締結手段によって固定される。そ
して、支柱20への導入前においては、押圧部材26と
一体のカム従動部34は図5のように拘束部材28と一
体のカム部36の最低高さ部36-1に係合され、スプリン
グ32は拘束された状態にあり、押圧部材26の高さh
(図4、図7参照)は最低である。この場合、図3に示
すように押圧部材26から離間側の透光板10の側面か
ら押圧部材26の端面までの距離H1は支柱20のチャ
ンネル20-1の幅Wより幾分小さくなり、透光板10を矢
印cのように一対の支柱20間に導入することができ、
このとき透光板10の端部は押圧部材26とともに支柱
20の断面コの字状チャンネル22に挿入される。図4
の(ロ)は押圧部材26の高さhを最低にしたスプリン
グ32の拘束状態で透光板10を支柱20の断面コの字
状チャンネル22に導入した状態を示す。このとき、押
圧部材26とチャンネルの対向側壁20-2との間には適当
な隙間δが残されており、支柱20のチャンネル22に
対する透光板10の挿入をスムースに行いうる。
【0030】次ぎに、チャンネル22に対して横方向に
スパナ様の工具を導入し、押圧部材26の六角形状頭部
(図5若しくは図6)に係合せしめ、押圧部材26を図
5の矢印bの方向に回して行く。押圧部材26と一体の
カム従動部34の拘束部材28と一体のカム面36との
係合部位が最低高さ部分36-1から傾斜部分36-3に移行す
ると、スプリング32の完全拘束状態が解除され、押圧
部材26が回されるに従ってカム従動部34はカム面3
6のより高い部位と係合し、押圧部材26とチャンネル
の対向側壁20-2との隙間δ(図4(ロ))は小さくなっ
てゆき、最終的には図4の(イ)に示すように押圧部材
26はチャンネルの対向側壁20-2に接触し、この状態か
ら僅かに押圧部材26を回すことにより押圧部材26に
よるスプリング32の拘束は完全に外れた状態になり、
スプリング32はそのときの縮み分の力によって押圧部
材26をチャンネルの対向側壁20-2に押付ける。
【0031】透光板10におけるアクリル板14の破損
などによって交換の必要がある場合は、同様なスパナ様
の工具をチャンネル22に導入し、押圧部材26をスプ
リング32の力に抗して反対方向(図5の矢印bと反対
方向)に回すことによりカム従動部36はカム面36に
添って徐々に下降するため、押圧部材26はチャンネル
対向側壁から離間し、最終的に図4(ロ)に示すように
隙間δが形成され、透光板10を容易に取外すことがで
きる。
【0032】この発明の以上の実施形態では透光板10
に設けた固定金具24は、工場出荷段階でスプリング3
2を押圧部材26により拘束することにより自由状態よ
り縮め、押圧部材26とチャンネルの対向側壁20-2との
間に適当な隙間δができるようにして組み立てているた
め、支柱20に対する透光板10の挿入は容易であると
共にスパナ様の工具の回転操作するだけで簡便に装着時
又は取外し作業が可能であり、従来のようなハンマーに
より叩く作業は必要がなく、騒音が少ないことから夜間
などの作業も可能である。また、アクリル板14の破損
の場合の交換作業も簡便となる。
【0033】図10以下は第2の実施形態を示してお
り、この実施形態では固定金具124はU形状の板スプ
リング40とボルト42及びナット44(図12)より
成る拘束具により構成され、固定金具124は透光板1
0の四隅に取り付けられる。図11は自由状態の板スプ
リング40を示しており、断面U字状中央部40-1と、両
端の幾分跳ね上るように曲折された脚部40-2と、脚部40
-2に形成される長孔46とからなる。図12(イ)にお
いて2点鎖線Pは自由状態における板スプリング40の
側面形状を示しており、この自由状態においては中央部
40-1の断面U形状は比較的尖鋭となり突出高さJは最大
となり、脚部40-2の跳ね上り量も最大となる。
【0034】透光板10の枠体12に対する板スプリン
グ40の取付は両端の脚部40-2における長孔46及び枠
体12にボルト42を通し、ナット44にて締結するこ
とにより行われる。ボルト42をナット44にて完全に
締結すると、図12(ロ)で示すように脚部40-2は枠体
12に沿うように平坦化され、他方中央部40-1の断面U
形状は幅広となり、その突出高さJ´は低くなるように
弾性に抗した変形を行う。このときの板スプリング40
から離間側の側面から板スプリング40の先端までの高
さH2(図13(ロ)参照)はH型断面支柱20におけ
る断面コの字状チャンネル22の対向側壁間の間隔Wよ
り低くなっている。そのため、一対の隣接したH型断面
支柱20間に透光板10を導入するときに、このとき透
光板10の両端の枠体12上の板スプリング40が邪魔
にならず、透光版10の導入操作がスムースとなる。
【0035】次にチャンネル22に横方向から挿入され
るスパナによりボルト42及びナット44を緩めてゆく
と、脚部40-2は中央部40-1が尖鋭に突出し、脚部40-2が
跳ね上げられた図12(イ)の2点鎖線の自由状態に向
けて変形してゆく。そしてこの変形の過程で板スプリン
グ40の中央部40-1はチャンネルの対向面に当接した実
線Qの状態となる。透光板10のボルト42及びナット
44を更に緩めることにより板スプリング40は完全に
拘束を脱した状態となる。図12(イ)において2点鎖
線の完全自由状態から実線の状態まで変形せしめる力が
板スプリング40に生じており、換言すればこの弾性変
形力で支柱に対し透光板10が保持されていることにな
る。図13(イ)は第2の実施形態の固定金具124に
よる支柱20に対する透光板10の取付け状態を示す。
【0036】透光板10の取り外しに際してはボルト4
2とナット44とを締結することにより図12(ロ)の
ように板スプリング40はその中央部40-1が低くなった
扁平状態となり、図13の(ロ)に示すように支柱の対
向面に対して隙間ができるため、透光板10の取り外し
を行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は従来の透光板の装着方法を説明する図
(図2のI−I線に沿って表される矢視断面図)であり、
(イ)は透光板の固定前、(ロ)は固定後を示す。
【図2】図2は図1のII方向より見た平面図でである。
【図3】図3はH型断面支柱に対するこの発明の第1の
実施形態の透光板の装着方法を説明する概略的斜視図で
ある。
【図4】図4はこの発明の第1の実施形態の透光板の横
断面図であり、(イ)は支柱に対する固定状態、(ロ)
は解放状態を示す。
【図5】図5は第1の実施形態の固定金具の斜視図であ
る。
【図6】図6は図5の固定金具の平面図である。
【図7】図7は図5の固定金具の側面図である。
【図8】図8は図5の固定金具における拘束部材の側面
展開図である。
【図9】図9は図5の固定金具の組み立て方法を説明す
る概略側面図である。
【図10】図10はこの発明の第2の実施形態の透光板
を示す斜視図である。
【図11】図11はこの発明の第2の実施形態の透光板
における板スプリングの斜視図である。
【図12】図12はこの発明の第2の実施形態の透光板
における板スプリングの側面図であり、(イ)は板スプ
リングの拘束解放時、(ロ)は板スプリングの拘束時を
示す。
【図13】図13は第2の実施形態の透光板における透
光板の支柱に対する装着方法を説明する概略図であり、
(イ)は透光板の固定時、(ロ)は解放時を示す。
【符号の説明】
10…透光板 12…金属枠体 14…アクリル板 20…支柱 20-2…支柱側壁 22…チャンネル 24, 124…固定金具 26…押圧部材 28…拘束部材 32…コイルスプリング 34…カム従動部 36…カム面 40…板スプリング 40-1…板スプリング中央部 40-2…板スプリング脚部 42…ボルト 44…ナット 46…長孔
フロントページの続き (72)発明者 田尻 英樹 東京都中央区日本橋堀留町1−10−15 日 本鋼管ライトスチール株式会社内 Fターム(参考) 2D001 AA01 BA02 BB01 CA01 CB01 CD01 DA04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外向きの断面コの字状チャンネルを有す
    る支柱間に板状体の端部を係留するための板状体端部固
    定装置において、支柱の断面コの字状チャンネル側壁に
    対向する板状体の側面に配置され、非拘束状態において
    その弾性によって対向した支柱の断面コの字状チャンネ
    ル側壁に当接せしめられる固定金具と、弾性に抗して固
    定金具を支柱の断面コの字状チャンネルの対向側壁から
    離間せしめた拘束状態をとるように固定金具を板状体に
    拘束する拘束具とを具備し、拘束具はチャンネルの開口
    部から導入される回転式工具によって駆動され、拘束具
    は工具の回転操作によって弾性下で非拘束状態と拘束状
    態とを可逆的にとりうることを特徴とする板状体端部固
    定装置。
  2. 【請求項2】 外向きの断面コの字状チャンネルを有す
    る支柱間に板状体の端部を係留するための板状体端部固
    定装置において、支柱の断面コの字状チャンネルの側壁
    に対向する板状体の側面に配置される固定金具を備え、
    該固定金具はチャンネル側壁に対向して可動な押圧部材
    と、非拘束状態において押圧部材を対向した支柱の断面
    コの字状チャンネル側壁に当接せしめるべく付勢するス
    プリングと、板状体に固定され、スプリングの弾性に抗
    して押圧部材を偏倚させ、支柱の断面コの字状チャンネ
    ルの対向側壁から離間せしめた拘束状態をとるようにス
    プリングをその弾性に抗して拘束する拘束部材とから成
    り、押圧部材はチャンネルの開口部から導入される回転
    式工具によって駆動され、押圧部材はスプリングによる
    弾性下で非拘束状態と拘束状態との間を可逆的にとりう
    ることを特徴とする板状体端部固定装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の発明において、前記押
    圧部材は前記拘束部材に対して相対回転可能に配置さ
    れ、拘束部材と押圧部材との相対回転によって押圧部材
    を非拘束状態と拘束状態との間で駆動するカム機構が具
    備され、かつ押圧部材は工具との係合を可能とする少な
    くとも一対の2面幅部を有した外形をなすことを特徴と
    する板状体端部固定装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の発明において、スプリ
    ングはコイル状であり、拘束部材はコイル状スプリング
    の周囲に配置される筒状であり、押圧部材は拘束部材を
    包囲し、端面がコイルスプリングに係合する筒状に形成
    され、前記カム機構は拘束部材の筒状面に形成される円
    周方向カム面と、押圧部材の筒状面から延びて、円周方
    向カム面と係合するカム従動部とから構成されることを
    特徴とする板状体端部固定装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の発明において、円周方
    向カム面とカム従動部とは直径対立位置に少なくとも一
    対形成されることを特徴とする板状体端部固定装置。
  6. 【請求項6】 外向きの断面コの字状チャンネルを有す
    る支柱間に板状体の端部を係留するための板状体端部固
    定装置において、支柱の断面コの字状チャンネルの側壁
    に対向する板状体の側面に配置され、非拘束状態におい
    て板状体を支柱の断面コの字状チャンネルの側壁に側面
    に当接せしめるべく付勢する略U字状断面形態の板スプ
    リングと、板スプリングのU字状先端をその弾性に抗し
    て支柱の断面コの字状チャンネルの対向側壁から離間せ
    しめた拘束状態とするようにスプリングの両端脚部を板
    状体に締結する拘束具とを具備し、拘束具はチャンネル
    の開口部から導入される回転式工具によって駆動され、
    板スプリングはその弾性により非拘束状態と拘束状態と
    の間を可逆的にとりうることを特徴とする板状体端部固
    定装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の発明において、スプリ
    ングの両端脚部は長孔となっており、拘束具は各長孔を
    介して板状体に導入されるボルトとボルトに締結される
    ナットとからなり、ナットの締結によりスプリングは拘
    束状態をとり、ナットの弛緩によってスプリングは非拘
    束状態をとるようにされることを特徴とする板状体端部
    固定装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004285720A (ja) * 2003-03-24 2004-10-14 Sekisui Jushi Co Ltd 遮音パネル
JP2008013991A (ja) * 2006-07-05 2008-01-24 Nisshin Tekku:Kk 支柱に板状体を取り付ける取付装置
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CN105714702A (zh) * 2016-02-26 2016-06-29 江苏远兴环保集团有限公司 一种阻尼隔振声屏障
JP2017150198A (ja) * 2016-02-24 2017-08-31 積水樹脂株式会社 ばね金具及び防音パネル及び防音パネルの設置構造
KR102240368B1 (ko) * 2020-09-01 2021-04-20 주식회사 한가람산업 월파 및 홍수방지 투명 방어벽

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