JP2002275265A - シリコーン誘導体及びこれを含有する油剤、化粧料及び外用剤 - Google Patents

シリコーン誘導体及びこれを含有する油剤、化粧料及び外用剤

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JP2002275265A
JP2002275265A JP2001082305A JP2001082305A JP2002275265A JP 2002275265 A JP2002275265 A JP 2002275265A JP 2001082305 A JP2001082305 A JP 2001082305A JP 2001082305 A JP2001082305 A JP 2001082305A JP 2002275265 A JP2002275265 A JP 2002275265A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全性、安定性、相溶性、顔料分散性等に優
れ使用感の良いエステル及び油剤、並びに、化粧料及び
外用剤を提供する。 【解決手段】 安全性、安定性、相溶性、顔料分散性、
感触等に優れるダイマージオールカルボキシル変性シリ
コーンエステル、該エステルを含有する油剤、及び、該
エステルに加え酸化防止剤を含有する油剤を用いること
により、安全性、安定性、顔料分散性、使用感等に優れ
た化粧料及び外用剤を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、安全性、安定
性、相溶性、顔料分散性、感触等に優れたダイマージオ
ールカルボキシル変性シリコーンエステル、該エステル
を含有する油剤、及び、該エステルに加え酸化防止剤を
含有する油剤、並びに、これらのエステル又は油剤を含
有する化粧料及び外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】 従来から種々のエステルが油剤として
化粧料、外用剤に用いられている。例えば、イソオクチ
ル酸セチル、イソノナン酸イソデシル、パルミチン酸イ
ソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ステアリ
ン酸オクチル、イソステアリン酸イソステアリル、イソ
オクチル酸グリセリル、イソステアリン酸グリセリル、
オレイン酸オクチルドデシル、リノール酸エチル、ケイ
皮酸エチル、サリチル酸オクチル、パラオキシ安息香酸
プロピル、フタル酸ジオクチル、リンゴ酸ジイソステア
リル等が用いられている。また、シリコーン系のエステ
ル油剤としては、シリコーンの特性を有しつつもべたつ
かず、相溶性が良い上に、高粘度化できるシリコーン系
油剤として、特定のカルボキシル変性シリコーンと一価
アルコールとのエステルが提案されている(特開平4−
36211号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 しかし、これらのエ
ステル類は、化粧料、外用剤用の油剤又は化粧料、外用
剤の成分として、安全性、安定性、顔料分散性、感触等
の点で必ずしも十分満足できるものではなかった。ま
た、カルボキシル変性シリコーンと一価アルコールとの
エステルも、カルボキシル変性シリコーンを単純な1価
のアルコールでエステル化したものであるため、油剤の
極性や粘度調節が必ずしも自由ではなく、また、顔料分
散性、感触等の点でも必ずしも十分満足できるものでは
なかった。したがって、更に安全性、安定性、顔料分散
性、感触、臭い等に優れる化粧料、外用剤用の油剤が望
まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】 本発明者らは前記課題
を解決すべく鋭意検討を行った結果、ダイマージオール
カルボキシル変性シリコーンエステル、該エステルを含
有する油剤、及び、該エステルに加え酸化防止剤を含有
する油剤が、化粧料及び外用剤の含有成分として安全
性、安定性、顔料分散性、相溶性、使用感等に優れてい
ることを見出し、本発明を完成した。
【0005】即ち、本発明は、ダイマージオールカルボ
キシル変性シリコーンエステル、該エステルを含有する
油剤、及び、該エステルに加え酸化防止剤を含有する油
剤、並びに、これらを含有する化粧料及び外用剤を提供
するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】 本発明のダイマージオールカル
ボキシル変性シリコーンエステルの製造に用いられるダ
イマージオールは、既知の物質であり、下記のように工
業的に得られるダイマー酸及び/又はそのエステルの還
元により製造することができる。即ち、ダイマー酸は不
飽和脂肪酸の分子間重合反応によって得られる既知の二
塩基酸であり、その工業的製造プロセスは業界でほぼ標
準化されており、例えば、ダイマー酸及び/又はその低
級アルコールエステルは、炭素数が11〜22の不飽和
脂肪酸又はその低級アルコールエステルを粘土触媒等に
て2量化して得られる。工業的に得られるダイマー酸
は、炭素数36程度の2塩基酸が主成分であるが、精製
の度合いに応じ任意量のトリマー酸、モノマー酸を含有
する。一般にダイマー酸の含有量は70重量%を越える
程度のもの、及び、分子蒸留によってダイマー酸含有量
を90%以上にまで高めたものが流通している。また、
ダイマー化反応後には二重結合が残存するが、更に水素
化を行って酸化安定性を向上させたものも販売されてい
る。ダイマージオールは、これらのダイマー酸及び/又
はその低級アルコールエステルを更に水素添加/還元し
たものである。工業的に得られるダイマージオールは、
原料として用いるダイマー酸及び/又はその低級アルコ
ールエステルの精製の度合いに応じ、他の成分、例えば
トリマートリオール、モノマーアルコール及びエーテル
化合物を含有する。一般にダイマージオール成分の含有
量が約70重量%を越えるものであれば、本発明に用い
ることができるが、高純度ダイマージオール、例えばダ
イマージオール成分の含有量が90重量%を越えるもの
がより好ましい。ダイマージオールに含有される主なジ
オール成分としては、特に下記構造式(2)及び/又は
構造式(3)で示される化合物を挙げることができる。
【化2】 (但し、式中p、q、r、sはそれぞれ1以上の整数で
p+q+r+s=14〜36の範囲である)
【化3】 (但し、式中t、u、v、wはそれぞれ1以上の整数で
t+u+v+w=18〜40の範囲である)
【0007】本発明のダイマージオールカルボキシル変
性シリコーンエステルの製造に用いられるもう一方の原
料であるカルボキシル変性シリコーンは、分子内にカル
ボン酸基を有するシリコーン類を示し、好ましくは、一
般式(1)の構造を有するものである。
【化4】 (式中、R1、R2、及び、R3は独立に、メチル基、又
は、基−R4−COOH(R4は、炭素数2〜10の2価
の炭化水素基、若しくは、1個又は2個以上のエーテル
酸素で中断されている総炭素数4〜20の2価の含酸素
炭化水素基を示す)を示し、mは1〜20の整数、nは
1〜200の整数を示す。ただし、R1、R2、及び、R
3の全てが同時にメチル基となることはない)
【0008】一般式(1)で表されるカルボキシル変性
シリコーンにおいて、R1、R2、及び、R3は独立に、
メチル基、又は、基−R4−COOH(R4は、炭素数2
〜10の2価の炭化水素基、若しくは、1個又は2個以
上のエーテル酸素で中断されている総炭素数4〜20の
2価の含酸素炭化水素基を示す)を示すが、R1、R2、
及び、R3の全てが同時にメチル基となることははな
く、分子中に少なくても1つの基−R4−COOHを含
み、より好ましくは2つ以上、更に好ましくは2つの基
−R4−COOHを分子中に含む。また、mは1〜20
の整数、nは1〜200の整数を示す。上記基−R4−
COOH中のR4は、炭素数2〜10の2価の炭化水素
基、若しくは、1個又は2個以上のエーテル酸素で中断
されている総炭素数4〜20の2価の含酸素炭化水素基
を示すが、炭素数2〜10の2価の炭化水素基として
は、ジメチレン基、1、2−メチルエチレン基、ペンタ
メチレン基、デカメチレン基等が挙げられ、1個又は2
個以上のエーテル酸素で中断されている総炭素数4〜2
0の2価の含酸素炭化水素基としては、トリメチレンオ
キシメチル基、2−(トリメチレンオキシ)エチルオキ
シメチル基、2−(2−(トリメチレンオキシ)エチル
オキシ)エチルオキシメチル基、3−(トリメチレンオ
キシ)プロピル基、4−(トリメチレンオキシ)ブチル
基、5−(トリメチレンオキシ)ペンチル基、10−
(トリメチレンオキシ)デシル基等が挙げられる。これ
らのうち、原料の入手性等の点から、ジメチレン基、
1、2−メチルエチレン基、トリメチレンオキシメチル
基等が好ましい。このような構造を有するカルボキシル
変性シリコーンは、一般に市販されており、例えば、信
越化学工業社製X−22−162C、X−22−370
1E、X−22−3710等、及び、GE東芝シリコー
ン社製TSF4770等として、容易に入手可能であ
る。なお、本発明にいては、生成するダイマージオール
エステルの好ましい物性、及び、エステル化反応の反応
性・反応制御等の点から、上記一般式(1)で表される
カルボキシル変性シリコーンにおいて、R3がメチル基
であり、R1及びR2が基−R4−COOH(R4は前記し
た意味を示す)であるものが、より好ましい。
【0009】本発明のダイマージオールカルボキシル変
性シリコーンエステルの製造方法は、特に限定されるも
のではないが、例えば、ダイマージオールを、カルボキ
シル変性シリコーン、又は、その低級アルコールエステ
ルにより、エステル化又はエステル交換することにより
製造できる。低級アルコールエステルを用いる場合に
は、好ましくはメチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル等の低級アルコールのエステルを用いる。エ
ステル化反応の条件は、特に限定されず、通常用いられ
る方法で行われる。例えば、触媒としてパラトルエンス
ルホン酸、硫酸、塩酸、メタンスルホン酸、三フッ化硼
素ジエチルエーテル錯体、フッ化水素等を用い、溶媒と
してヘプタン、ヘキサン、シクロヘキサン、トルエン、
キシレン等を用いて、50〜260℃で行うことができ
る。或いは無溶剤、無触媒でも100〜260℃でエス
テル化を行うことができる。又、エステル交換反応で
は、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム
等のアルカリ触媒、ナトリウムメトキシド、ナトリウム
エトキシド、カリウムブトキシド等の金属アルコキシド
等を触媒として用い、無溶媒又はヘプタン、ヘキサン、
シクロヘキサン、トルエン、キシレン等を溶媒として用
いて、50〜260℃で行うことができる。
【0010】本発明のダイマージオールカルボキシル変
性シリコーンエステルの製造に際しては、ダイマージオ
ールとカルボキシル変性シリコーン、又は、その低級ア
ルコールエステル等のカルボキシル変性シリコーン誘導
体との仕込み比を変えることにより、得られるエステル
の平均エステル化度や平均分子量を調整することができ
る。好ましいダイマージオールとカルボキシル変性シリ
コーン誘導体の仕込み比の範囲としては、ダイマージオ
ールの水酸基価より算出される平均分子量の1モルに対
し、カルボキシル変性シリコーン誘導体0.1〜1.5
モルが好ましいが、さらに好ましくは0.3〜1.0モ
ルの範囲である。得られるダイマージオールカルボキシ
ル変性シリコーンエステルは、その目的により、種々の
平均エステル化度や平均分子量とすることができるが、
好ましい平均分子量範囲としては、約1,500〜50
0,000程度、より好ましくは約2,000〜10
0,000程度の範囲である。また、このダイマージオ
ールカルボキシル変性シリコーンエステルは、更にカル
ボキシル変性シリコーン以外のモノカルボン酸、ジカル
ボン酸、若しくは、ダイマージオール以外のモノオー
ル、ジオール、トリオール等の残基を分子内に合わせて
持つ混合エステルであっても良い。このようにして得ら
れたダイマージオールカルボキシル変性シリコーンエス
テルは、そのまま本発明の油剤として使用することもで
きるが、さらに必要に応じて中和、水洗、水蒸気脱臭、
吸着剤処理等の通常の後処理、精製を行って使用しても
良い。
【0011】本発明の油剤は、上記の様にして得られる
ダイマージオールカルボキシル変性シリコーンエステル
を含有するものである。これらダイマージオールカルボ
キシル変性シリコーンエステルは、酸化安定性に優れた
ものであるため、このまま本発明の油剤に用いることが
できるが、酸化防止剤を添加することによって更に油剤
の酸化安定性を向上させることができる。酸化防止剤と
しては通常油剤に添加される物を使用することができる
が、特にビタミンE類の使用が望ましい。ビタミンE類
としては、d−α−トコフェロール、d−δ−トコフェ
ロール、d,l−α−トコフェロール、酢酸d−α−ト
コフェロール、酢酸d,l−α−トコフェロール、大豆
や菜種より分離精製されたトコフェロ−ル混合物等を使
用することができる。酸化防止剤の添加量に特に制限は
ないが、10ppm〜10000ppm程度が適当であ
る。
【0012】ダイマージオールカルボキシル変性シリコ
ーンエステル、該エステルを含有する油剤、及び、該エ
ステルに加え酸化防止剤を含有する油剤は、感触、酸化
安定性、相溶性、顔料分散性、臭い、安全性等に優れる
ことから、好ましく化粧料及び外用剤に用いることがで
きる。ダイマージオールカルボキシル変性シリコーンエ
ステル、該エステルを含有する油剤、並びに、該エステ
ルに加え酸化防止剤を含有する油剤の化粧料及び外用剤
への配合量は、特に限定されないが、0.1〜60重量
%程度が好ましく、より好ましくは0.5〜40重量%
である。また、本発明化粧料には必要に応じて水及び通
常化粧料に配合される添加成分、例えば油脂類、乳化
剤、アルコール類、保湿剤、増粘剤、酸化防止剤、防腐
剤、殺菌剤、キレート剤、pH調整剤、紫外線吸収剤、
美白剤、溶剤、角質剥離・溶解剤、鎮痒剤、消炎剤、制
汗剤、清涼剤、還元剤、抗ヒスタミン剤、収れん剤、刺
激剤、育毛用薬剤、高分子粉体、ヒドロキシ酸、ビタミ
ン類及びその誘導体類、糖類及びその誘導体類、有機酸
類、酵素類、核酸類、ホルモン類、粘土鉱物類、香料、
色素等を配合することができる。
【0013】これらの添加成分を例示すると、油脂類と
しては、例えばセタノール、ミリスチルアルコール、オ
レイルアルコール、ラウリルアルコール、セトステアリ
ルアルコール、ステアリルアルコール、アラキルアルコ
ール、ベヘニルアルコール、ホホバアルコール、キミル
アルコール、バチルアルコール、ヘキシルデカノール、
イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール
等の高級アルコール類;ラウリン酸、ミリスチン酸、パ
ルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、ベヘン
酸、ウンデシレン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、
パルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレイ
ン酸、エルカ酸、ドコサヘキサエン酸、エイコサペンタ
エン酸、イソヘキサデカン酸、アンテイソペンタデカン
酸、長鎖分岐脂肪酸等の高級脂肪酸類及びそのアルミニ
ウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、亜鉛塩、カリ
ウム塩等の金属石けん類、及びアミド等の含窒素誘導体
類;流動パラフィン、スクワラン、スクワレン、ワセリ
ン、固型パラフィン、セレシン、マイクロクリスタリン
ワックス等の炭化水素類;サフラワー油、オリーブ油、
ヒマシ油、アボカド油、ゴマ油、茶油、月見草油、小麦
胚芽油、マカデミアナッツ油、ヘーゼルナッツ油、クク
イナッツ油、ローズヒップ油、メドウフォーム油、パー
シック油、ティートリー油、ハッカ油、硬化ヒマシ油等
の植物油類;カカオ脂、シア脂、木ロウ、ヤシ油、パー
ム油、パーム核油等の植物脂類;牛脂、乳脂、馬脂、卵
黄油、ミンク油、タートル油等の動物性油脂類;カルナ
ウバロウ、キャンデリラロウ、ホホバ油、水素添加ホホ
バ油等の植物性ロウ類;ミツロウ、鯨ロウ、ラノリン、
オレンジラッフィー油等の動物性ロウ類;液状ラノリ
ン、還元ラノリン、吸着精製ラノリン、酢酸ラノリン、
酢酸液状ラノリン、ヒドロキシラノリン、ポリオキシエ
チレンラノリン、ラノリン脂肪酸、硬質ラノリン脂肪
酸、ラノリンアルコール、酢酸ラノリンアルコール、酢
酸(セチル・ラノリル)エステル等のラノリン類;ホス
ファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、
ホスファチジルイノシトール、スフィンゴミエリン、ホ
スファチジン酸、リゾレシチン等のリン脂質類;水素添
加大豆リン脂質、水素添加卵黄リン脂質等のリン脂質誘
導体類;コレステロール、ジヒドロコレステロール、ラ
ノステロール、ジヒドロラノステロール、フィトステロ
ール等のステロール類;酢酸コレステリル、ノナン酸コ
レステリル、ステアリン酸コレステリル、イソステアリ
ン酸コレステリル、オレイン酸コレステリル、N−ラウ
ロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル
・オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミ
ン酸ジ(コレステリル・オクチルドデシル)、N−ラウ
ロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル・2−オ
クチルドデシル)、12−ヒドロキシステアリン酸コレ
ステリル、マカデミアナッツ油脂肪酸コレステリル、マ
カデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル、イソステアリ
ン酸フィトステリル、軟質ラノリン脂肪酸コレステリ
ル、硬質ラノリン脂肪酸コレステリル、長鎖分岐脂肪酸
コレステリル、長鎖α−ヒドロキシ脂肪酸コレステリル
等のステロールエステル類;オレイン酸エチル、アボカ
ド油脂肪酸エチル、パルミチン酸イソプロピル、パルミ
チン酸オクチル、イソステアリン酸イソプロピル、イソ
ノナン酸イソトリデシル、ラノリン脂肪酸イソプロピル
等の低級アルコール脂肪酸エステル類;ミリスチン酸オ
クチルドデシル、オクタン酸セチル、オレイン酸オレイ
ル、オレイン酸オクチルドデシル、ラノリン脂肪酸オク
チルドデシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、コ
ハク酸ジオクチル等の高級アルコール脂肪酸エステル
類;乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル等の高級ア
ルコールオキシ酸エステル類;トリオレイン酸グリセリ
ド、トリイソステアリン酸グリセリド、トリ(カプリル
・カプリン酸)グリセリド、ジオレイン酸プロピレング
リコール等の多価アルコール脂肪酸エステル類;シリコ
ーン樹脂、メチルポリシロキサン、オクタメチルトリシ
ロキサン、デカメチルテトラシロキサン、高重合メチル
ポリシロキサン、ジメチルポリシロキサン、メチルフェ
ニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキ
サン、有機変性ポリシロキサン、環状ジメチルシロキサ
ン、架橋型メチルポリシロキサン、架橋型メチルフェニ
ルポリシロキサン等のシリコーン誘導体類;パーフルオ
ロポリエーテル等が挙げられる。
【0014】乳化剤としては、脂肪酸塩、アルキル硫酸
エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキ
シエチレンアルキル硫酸塩、ポリオキシエチレン脂肪ア
ミン硫酸塩、アシルN−メチルタウリン塩、アルキルエ
ーテルリン酸エステル塩、N−アシルアミノ酸塩等の陰
イオン性界面活性剤;ポリオキシエチレンアルキルエー
テル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、
ポリオキシエチレンアルキルエーテルソルビタン脂肪酸
部分エステル、多価アルコール脂肪酸部分エステル、ポ
リグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪
酸エステル、アルキルジメチルアミンオキサイド、アル
キルポリグリコシド等の非イオン界面活性剤;アルキル
トリメチルアンモニウムクロリド、短鎖ポリオキシエチ
レンアルキルアミン及びその塩または四級塩、塩化ベン
ザルコニウム等の陽イオン性界面活性剤;アルキルジメ
チルアミノ酢酸ベタイン、アルキルアミドジメチルアミ
ノ酢酸ベタイン、2−アルキル−N−カルボキシ−N−
ヒドロキシイミダゾリニウムベタイン等の両性界面活性
剤;ポリビニルアルコール、アルギン酸ナトリウム、デ
ンプン誘導体、トラガントガム、アクリル酸・メタクリ
ル酸アルキル共重合体等の高分子界面活性剤;等を例示
することができる。
【0015】保湿剤としては、プロピレングリコール、
グリセリン、1,3−ブタンジオール、3−メチル−
1,3−ブタンジオール等の多価アルコール類、ヒアル
ロン酸ナトリウム、クエン酸塩、尿素、乳酸菌培養液、
酵母抽出液、卵殻膜タンパク、牛顎下腺ムチン、ヒポタ
ウリン、ゴマリグナン配糖体、ベタイン、コンドロイチ
ン硫酸、セラミド(タイプ1、2、3、4、5、6)、
ヒドロキシセラミド、疑似セラミド、スフィンゴ糖脂
質、グルタチオン、ポリエチレングリコール、ソルビト
ール、カルビトール、乳酸ナトリウム、2−ピロリドン
−5−カルボン酸ナトリウム、アルブミン、トリメチル
グリシン;コラーゲン、ゼラチン、エラスチン、コラー
ゲン分解ペプチド、エラスチン分解ペプチド、ケラチン
分解ペプチド、コンキオリン分解ペプチド、シルク蛋白
分解ペプチド、大豆蛋白分解ペプチド、小麦蛋白分解ペ
プチド、カゼイン分解ペプチド等の蛋白ペプチド類及び
その誘導体;アルギニン、セリン、グリシン、スレオニ
ン、グルタミン酸、システイン、メチオニン、ロイシ
ン、トリプトファン等のアミノ酸類;胎盤抽出液、エア
ラスチン、コラーゲン、アロエ抽出物、ハマメリス水、
ヘチマ水、カモミラエキス、カンゾウエキス、コンフリ
ーエキス等の動物・植物抽出成分等を例示することがで
きる。
【0016】増粘剤としてはグアーガム、クインスシー
ドガム、キサンタンガム、カラギーナン、アルギン酸、
カルボキシメチルセルロースナトリウム、カルボキシビ
ニルポリマー、アクリル酸・メタアクリル酸エステル共
重合体、ポリビニルピロリドン、両性メタクリル酸エス
テル共重合体、カチオン化セルロース、ニトロセルロー
ス等の高分子化合物類等を例示することができる。
【0017】酸化防止剤としては、BHT、BHA、没
食子酸プロピル、トコフェロールおよび/またはその誘
導体、アスコルビン酸および/またはその誘導体等を例
示することができる。
【0018】防腐剤としては、フェノール類、安息香酸
及びその塩類、ハロゲン化ビスフェノール類、酸アミド
類、四級アンモニウム塩類等を例示することができる。
【0019】殺菌剤としては、トリクロロカルバニド、
ジンクピリチオン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼ
トニウム、クロルヘキシジン、ハロカルバン、ヒノキチ
オール、フェノール、イソプロピルフェノール、感光素
類等を例示することができる。
【0020】キレート剤としては、エデト酸塩、シュウ
酸ナトリウム等を例示することができる。
【0021】pH調整剤としては、クエン酸、コハク
酸、塩酸、エタノールアミン、ジエタノールアミン、ト
リエタノールアミン、アンモニア水、水酸化ナトリウ
ム、塩化カルシウム等を例示することができる。
【0022】紫外線吸収剤としては、ベンゾフェノン誘
導体、パラアミノ安息香酸誘導体、パラメトキシ桂皮酸
誘導体、サルチル酸誘導体、ウロカニン酸、ウロカニン
酸エチル、4−tert−ブチル−4'−メトキシジベ
ンゾイルメタン、2−(2'−ヒドロキシ−5'−メチル
フェニル)ベンゾトリアゾール、アントラニル酸メチ
ル、ルチン及びその誘導体等を例示することができる。
【0023】美白剤としては、アルブチン、アスコルビ
ン酸、コウジ酸、グルタチオン,エラグ酸、プラセンタ
エキス、オリザノール等を例示することができる。
【0024】溶剤類としては、エタノール、プロパノー
ル等の低級アルコール類;アセトン、エチレングリコー
ルモノエチルエーテル、トルエン等を例示することがで
きる。
【0025】角質剥離・溶解剤としては、サリチル酸、
イオウ、レゾルシン、硫化セレン、ピリドキシン等を例
示することができる。
【0026】鎮痒剤としては、塩酸ジフェンヒドラミ
ン、マレイン酸クロルフェラミン、カンファー等を例示
することができる。
【0027】消炎剤としては、グリチルリチン酸及びそ
の誘導体、グアイアズレン、酢酸ヒドロコーチゾン、プ
レドニゾン等を例示することができる。
【0028】制汗剤としては、クロルヒドロキシアルミ
ニウム、塩化アルミニウム、酸化亜鉛、パラフェノール
スルホン酸亜鉛等を例示することができる。
【0029】清涼剤としては、メントール、サリチル酸
メチル等を例示することができる。
【0030】還元剤としては、チオグリコール酸、シス
テイン等を例示することができる。
【0031】抗ヒスタミン剤としては、塩酸ジフェドラ
ミン、マレイン酸クロルフェニラミン、グリチルレチン
酸誘導体等を例示することができる。
【0032】収れん剤としては、クエン酸、酒石酸、乳
酸、硫酸アルミニウム・カリウム、タンニン酸等を例示
することができる。
【0033】刺激剤としては、カンタリスチンキ、ショ
ウキョウチンキ、トウガラシチンキ、ニコチン酸ベンジ
ル等を例示することができる。
【0034】育毛用薬剤としては、センブリエキス、セ
ファランチン、ビタミンE及びその誘導体、γ−オリザ
ノール、トウガラシチンキ、ショウキョウチンキ、カン
タリスチンキ、ニコチン酸ベンジルエステル、アラント
イン、感光素301、感光素401等を例示することが
できる。
【0035】高分子粉体としては、デンプン、ナイロン
パウダー、ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル、
ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレー
ト積層末等を例示することができる。
【0036】α−ヒドロキシ酸類及びその誘導体類とし
ては、乳酸、グリコール酸、フルーツ酸、ヒドロキシカ
プリン酸、長鎖α−ヒドロキシ脂肪酸、長鎖α−ヒドロ
キシ脂肪酸コレステリル等を例示することができる。
【0037】ビタミン類及びその誘導体類としては、ビ
タミンA、ビタミンB群、ビタミンD、ビタミンE、パ
ントテン酸、ビオチン等のビタミン類;ステアリン酸ア
スコルビル、パルミチン酸アスコルビル、ジパルミチン
酸アスコルビル、リン酸アスコルビルマグネシウム、ア
スコルビン酸ナトリウム、ニコチン酸トコフェロール、
酢酸トコフェロール、リノール酸トコフェロール、フェ
ルラ酸トコフェロール等のビタミン誘導体類を例示する
ことができる。
【0038】糖類及びその誘導体類としては、シクロデ
キストリン、β−グルカン、キチン、キトサン、グルコ
ース、トレハロース、ペクチン、アラビノガラクタン、
デキストリン、デキストラン等の糖類及びその誘導体を
例示することができる。
【0039】有機酸類としては、酢酸、プロピオン酸、
クエン酸、アビエチン酸、酒石酸等を例示することがで
きる。
【0040】酵素類としては、塩化リゾチーム、ケラチ
ナーゼ、パパイン、パンクレアチン、プロテアーゼ等を
例示することができる。
【0041】核酸類としては、アデノシン三リン酸二ナ
トリウム等を例示することができる。
【0042】ホルモン類としては、エストラジオール、
エストロン、エチニルエストラジオール、コルチゾン、
ヒドロコルチゾン、プレドニゾン等を例示することがで
きる。
【0043】粘土鉱物類としては、モンモリロナイト、
セリサイト、カオリナイト、カオリン等を例示すること
ができる。
【0044】香料としては、リモネン、リナノール、シ
トラール、β−イオノン、ベンジルベンゾエート、イン
ドール、オイゲノール、オーランチオール、ゲラニオー
ル、リラール、ダマスコン、ベンジルアセテート、ジャ
スミンラクトン、ガラクソリッド、精油等が例示するこ
とができる。
【0045】色素としては、マイカ、タルク、カオリ
ン、炭酸カルシウム、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、
群青、紺青、カーボンブラック、二酸化チタン、酸化亜
鉛、雲母チタン、魚鱗箔、窒化ホウ素、ホトクロミック
顔料、合成フッ素金雲母、微粒子複合粉体等の無機顔
料;β−カロチン、カルサミン、ルチン、コチニール、
クロロフィル等の天然色素;染料、レーキ、有機顔料等
の有機合成色素類等を例示することができる。
【0046】その他公知の化粧料、医薬品、食品等成分
などに使用される成分を本発明の効果を損なわない範囲
において、適宜配合することができる。
【0047】本発明の化粧料および外用剤は、通常の方
法に従って製造することができ、基礎化粧料、メーキャ
ップ化粧品、毛髪用化粧品、芳香化粧品、ボディ化粧
品、軟膏剤等が包含される。
【0048】基礎化粧料としては、例えばクレンジング
フォーム、クレンジングジェル、洗粉、洗顔パウダー、
クレンジングクリーム、クレンジングミルク、クレンジ
ングローション、クレンジングジェル、クレンジングオ
イル、クレンジングマスク等の洗顔料;柔軟化粧水、収
れん化粧水、洗浄用化粧水、多層式化粧水等の化粧水;
エモリエントローション、モイスチャーローション、ミ
ルキィーローション、ナリシングローション、ナリシン
グミルク、スキンモイスチャー、モイスャーエマルショ
ン、マッサージローション、クレンジングローション、
プロテクトエマルション、サンプロテクト、サンプロテ
クター、UVケアミルク、サンスクリーン、メーキャッ
プローション、角質スムーザー、エルボーローション、
ヘアーミルク、ハンドローション、ボディローション等
の乳液;エモリエントクリーム、栄養クリーム、ナリシ
ングクリーム、バニシングクリーム、モイスチャークリ
ーム、ナイトクリーム、マッサージクリーム、クレンジ
ングクリーム、メーキャップクリーム、ベースクリー
ム、プレメーキャップクリーム、サンスクリーンクリー
ム、サンタンクリーム、ヘアリムーバー、ヘアクリー
ム、デオドラントクリーム、シェービングクリーム、角
質軟化クリーム等のクリーム;クレンジングジェル、モ
イスチャージェル等のジェル:化粧石鹸、透明石鹸、薬
用石鹸、液状石鹸、ひげそり石鹸、合成化粧石鹸等の石
鹸;ピールオフパック、粉末パック、ウォッシングパッ
ク、オイルパック、クレンジングマスク等のパック・マ
スク類;保湿エッセンス、美白エッセンス、紫外線防止
エッセンス等のエッセンス等を例示することができる。
【0049】メーキャップ化粧品としては、白粉・打粉
類、ファンデーション類、口紅類、頬紅類、アイライナ
ー、マスカラ、アイシャドー、眉墨、アイブロー、ネー
ルエナメル、エナメルリムーバー、ネールトリートメン
ト等を例示することができる。
【0050】毛髪用化粧品としては、オイルシャンプ
ー、クリームシャンプー、コンディショニングシャンプ
ー、ふけ用シャンプー、リンス一体型シャンプー等のシ
ャンプー;リンス;育毛剤;ヘアフォーム、ヘアムー
ス、ヘアスプレー、ヘアミスト、ヘアジェル、ウォータ
ーグリース、セットローション、カラーローション、ヘ
アリキッド、ポマード、チック、ヘアクリーム、ヘアブ
ロー、枝毛コート、ヘアオイル、パーマネントウェーブ
用剤、染毛剤、ヘアブリーチ等を例示することができ
る。
【0051】芳香化粧品としては、香水、パフューム、
パルファム、オードパルファム、オードトワレ、オーデ
コロン、練香水、芳香パウダー、香水石鹸、ボディロー
ション、バスオイル等を例示することができる。
【0052】ボディ化粧品としては、ボディシャンプー
等のボディ洗浄料;デオドラントローション、デオドラ
ントパウダー、デオドラントスプレー、デオドラントス
ティック等の防臭化粧品;脱色剤、脱毛・除毛剤;浴用
剤;虫よけスプレー等のインセクトリペラー等を例示す
ることができる。
【0053】また、剤型としては水中油(O/W)型、
油中水(W/O)型、W/O/W型、O/W/O型の乳
化型化粧料、油性化粧料、固形化粧料、液状化粧料、練
状化粧料、スティック状化粧料、揮発性油型化粧料、粉
状化粧料、ゼリー状化粧料、ジェル状化粧料、ペースト
状化粧料、乳化高分子型化粧料、シート状化粧料、ミス
ト状化粧料、スプレー型化粧料等の剤型で用いることが
できる。
【0054】外用剤は、軟膏剤、貼付剤、ローション
剤、リニメント剤、液状塗布剤などの剤型で皮膚に直接
適用する。
【0055】また、本発明のダイマージオールカルボキ
シル変性シリコーンエステルは、酸化安定性、顔料分散
性、安全性等に優れることから、化粧料及び外用剤以外
にも、食品添加剤や樹脂添加剤、塗料添加剤、粘着剤添
加剤、潤滑添加剤、ポリウレタン原料等の各種工業用途
等にも用いることが可能である。
【0056】
【実施例】次に、本発明を実施例によって更に具体的に
説明するが、本発明はこの実施例によってなんら限定さ
れるものではない。
【0057】実施例1 ダイマージオールカルボキシル
変性シリコーンエステルの製造 攪拌機、温度計、ガス導入管を備えた1Lの反応器に、
ダイマージオール(ユニケマ社製、プリポール203
3)75.0g(0.136モル)及びカルボキシル変
性シリコーン311.2g(信越化学工業社製、X−2
2−162C、0.068モル)を仕込み、窒素気流下
で8〜9kPaに減圧し、生成する水を留去しながら2
20〜235℃で8時間加熱することでエステル化反応
を行った。次いで、110℃、8〜9kPaで減圧スチ
ーム脱臭を行うことにより、目的物であるダイマージオ
ールカルボキシル変性シリコーンエステル359.1g
を無色高粘度油状物として得た(収率94%)。得られ
たエステルの性状値は酸価1.5、水酸基価5.1、け
ん化価33.0であった。また、得られたエステルのG
PC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)測定
による数平均分子量は22,000、60℃での粘度は
3,975mPa・sであった。
【0058】実施例2 ビタミンE添加ダイマージオー
ルカルボキシル変性シリコーンエステルの製造 実施例1で製造したダイマージオールカルボキシル変性
シリコーンエステル99.97gにビタミンE(エーザ
イ社製イーミックス−D)0.03g(300ppm相
当)を添加し、攪拌溶解させることにより、ビタミンE
添加ダイマージオールカルボキシル変性シリコーンエス
テルを得た。
【0059】実施例3 酸化安定性 実施例1〜2で得られた本発明の油剤の酸化安定性を測
定した。酸化安定性は、自動油脂安定性試験装置ランシ
マット676型(メトローム・シバタ株式会社製)を用
いて、試料3gを120℃、空気流量20L/Hrの条
件で測定した。これらは何れも10時間以上安定で優れ
た安定性を示し、特にビタミンE添加を行っている実施
例2の油剤は極めて優れた酸化安定性を示した。
【0060】 品 名 安定性 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例1のエステル 40時間安定 実施例2のビタミンE添加エステル 48時間以上安定 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0061】実施例4 相溶性 実施例1〜2で得られた本発明の油剤の各種油剤との相
溶性を試験した。油剤として、ジメチルポリシロキサン
10cs(信越化学工業社製KF−96−10cs、略
称DMS10cs)、流動パラフィン(松村石油研究所
製、モレスコホワイトP−70、略称LP)、トリ2−
エチルヘキサン酸グリセリル(エステル油、日本精化社
製IOTG、略称IOTG)を用い、本発明の油剤が2
5℃で10重量%溶解する場合、相溶性有りと判定し
た。また、比較対照として、ジメチルポリシロキサン1
00cs(信越化学工業社製KF−96−100cs)
の相溶性も合わせて試験した。その結果、比較対照のジ
メチルポリシロキサン100csは、流動パラフィン、
トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル(エステル油)と
相溶しないのに対して、本発明の油剤は試験を行った何
れの油剤とも相溶し、優れた相溶性を示すことがわかっ
た。
【0062】 品 名 DMPS10cs LP IOTG −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例1のエステル ○ ○ ○ 実施例2の ビタミンE添加エステル ○ ○ ○ ジメチルポリ シロキサン100cs ○ × × −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ○:相溶性有り ×:相溶性無し
【0063】実施例5 顔料分散性 実施例1〜2で得られた本発明の油剤の、二酸化チタン
及び有機顔料についての顔料分散性を測定した。比較対
照としてポリブテン(日本油脂社製:パールリーム1
8)、リンゴ酸ジイソステアリル(日清製油社製:コス
モール222)も合わせて測定を行った。なお、二酸化
チタン(ピグモライトCR−50)、及び、赤色202
号(レッド202)はいずれも大東化学工業社製を用い
た。数値は顔料100gに対する被試験物質の量(g)
で表し、W.Pは湿潤点を表し、F.Pは流動点を表
す。
【0064】 品 名 二酸化チタン 赤色202号 W.P. F.P. W.P. F.P. −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例1のエステル 57 73 139 173 実施例2の ビタミンE添加エステル 54 72 138 170 ポリブテン 55 100 116 198 リンゴ酸ジイソステアリル 26 55 106 200 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0065】上記のように、本発明の油剤は二酸化チタ
ンの分散能についてはポリブテンより優れており、有機
顔料の分散能においてはポリブテン、リンゴ酸ジイソス
テアリルのいずれよりも優れていることが分かる。
【0066】実施例6 実施例1で得られた本発明の油剤を用いて、下記の処方
の軟膏を製造した。 成 分 重量% −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 流動パラフィン 30.0 実施例1のエステル 10.0 ジメチルポリシロキサン 10.0 セトステアリルアルコール 5.0 セトリミド 0.5 クロロクレゾール 0.1 精製水 残余 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 合計 100.0
【0067】流動パラフィン、実施例1のエステル、ジ
メチルポリシロキサン、セトステアリルアルコールを7
0℃に加温し、均一になるまで混ぜ合わせる。70℃の
精製水に溶かしたセトリミドとクロロクレゾールの溶液
にかき混ぜながら先の油相を加え均一にした後、室温ま
で冷却して軟膏を調製した。この軟膏は良好な使用感を
有するものであった。
【0068】実施例7 実施例2で得られた本発明の油剤を用いて、下記処方の
エモリエントクリームを製造した。 成 分 重量% −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例2のビタミンE添加エステル 3.0 モノステアリン酸ソルビタン 3.0 ステアリン酸 3.0 ワセリン 6.0 セチルアルコール 5.0 POE(20)セチルアルコールエーテル 2.0 プロピレングリコールモノステアリン酸エステル 3.0 ジプロピレングリコール 3.0 グリセリン 3.0 トリエタノールアミン 1.0 防腐剤、酸化防止剤 適量 精製水 残余 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 合計 100.0
【0069】ジプロピレングリコール、グリセリン、ト
リエタノールアミンを精製水に溶解し70℃に加温する
(水相)。その他の成分を混合し70℃で溶解する(油
相)。水相にかき混ぜながら油相を徐々に加え攪拌した
後、乳化機で均一に乳化し室温まで冷却してエモリエン
トクリームを調製した。このエモリエントクリームは、
良好な使用感、優れたエモリエント効果を有し、また、
乳化安定性も良好であった。
【0070】実施例8 実施例1で得られた本発明の油剤を用いて、下記処方の
乳液を製造した。 成 分 重量% −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例1のエステル 3.0 ステアリン酸 2.0 ワセリン 3.0 セチルアルコール 1.0 ソルビタンモノオレイン酸エステル 2.0 ポリエチレングリコール1500 3.0 1,3−ブチレングリコール 5.0 トリエタノールアミン 1.0 香料、防腐剤 適量 精製水 残余 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 合計 100.0
【0071】精製水にポリエチレングリコール150
0、1,3−ブチレングリコール、トリエタノールアミ
ンを加え70℃に加熱溶解する(水相)。その他の成分
を混合し70℃に加熱溶解する(油相)。この水相にか
き混ぜながら油相を徐々に加え予備乳化する。更に乳化
機にて均一に乳化して室温まで冷却して乳液を調製し
た。この乳液は、良好な使用感を有し、また、乳化安定
性も良好であった。
【0072】実施例9 実施例2で得られた本発明の油剤を用いて、下記処方の
液状クリームシャンプーを製造した。 成 分 重量% −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例2のビタミンE添加エステル 3.0 ポリオキシエチレン(3)ラウリル硫酸 エステルナトリウム(30%) 30.0 ラウリル硫酸ナトリウム(30%) 15.0 ラウロイルジエタノールアミド 3.0 ジステアリン酸ポリエチレングリコール 2.0 香料、防腐剤 適量 金属イオン封鎖剤、pH調整剤 適量 精製水 残余 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 合計 100.0
【0073】精製水を70℃に加熱し、他成分を加え均
一に溶解した後、冷却して液状クリームシャンプーを調
製した。この液状クリームシャンプーは、良好な使用
感、洗浄性能を有し、また、乳化安定性も良好であっ
た。
【0074】実施例10 実施例2で得られた本発明の油剤を用いて、下記処方の
ヘアコンディショナーを製造した。 成 分 重量% −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例2のビタミンE添加エステル 2.0 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 3.0 モノステアリン酸グリセリル 0.5 セチルアルコール 3.0 グリセリン 3.0 香料、防腐剤 適量 精製水 残余 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 合計 100.0
【0075】精製水に塩化ステアリルトリメチルアンモ
ニウム、防腐剤を70℃で加熱溶解する。これに、別途
70℃にて実施例2のビタミンE添加エステル、モノス
テアリン酸グリセリル、セチルアルコール、グリセリ
ン、香料を攪拌混合しておいたものを加え、十分に撹拌
混合した後、冷却してヘアコンディショナーを調製し
た。この液状ヘアコンディショナーは、良好な使用感、
コンディショニング効果を有し、また、乳化安定性も良
好であった。
【0076】実施例11 実施例1で得られた本発明の油剤を用いて、下記処方の
口紅を製造した。 成 分 重量% −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例1のエステル 30.0 トリイソステアリン酸ジグリセリル 14.0 トリメチロールプロパントリイソステアレート 16.0 ミツロウ 9.0 ラノリン 6.0 カルナウバロウ 7.0 セレシン 6.0 硬質ラノリン脂肪酸コレステリル 5.0 二酸化チタン 5.0 赤色201号 0.6 赤色202号 1.2 赤色223号 0.2 香料、酸化防止剤 適量 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 合計 100.0
【0077】二酸化チタン、赤色201号、赤色202
号を実施例1のエステルの一部に加えローラーで練り、
均一に混合する(顔料部)。赤色223号を残りの実施
例1のエステルに溶解する(染料部)。他の成分を混合
し加熱溶解した後、顔料部、染料部を加えホモミキサー
で均一に分散する。分散後、型に流し込み急冷し、ステ
ィック状とした。この口紅は、顔料分散性が良く、使用
時及び使用後に、非常に良好な艶を有し、さらに良好な
付着性、伸展性、しっとりとした感触を有し、また、安
定性も良好であった。
【0078】実施例12 実施例2で得られた本発明の油剤を用いて、下記処方の
リップグロスを製造した。 成 分 重量% −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例2のビタミンE添加エステル 30.0 パルミチン酸デキストリン 10.0 マカデミアナッツ油脂肪酸コレステリル 10.0 メチルフェニルポリシロキサン 30.0 トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 5.0 流動パラフィン 15.0 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 合計 100.0
【0079】全成分を加熱溶解混合後、容器に流し込
み、冷却固化し目的のリップグロスを得た。このリップ
グロスは、使用時及び使用後に、非常に良好な艶を有
し、さらに良好な伸展性、しっとりとした感触を有し、
また、安定性も良好であった。
【0080】実施例13 実施例1で得られた本発明の油剤を用いて、下記処方の
リップグロスを製造した。 成 分 重量% −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例1のエステル 30.0 12−ヒドロキシステアリン酸 10.0 マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル 10.0 メチルフェニルポリシロキサン 30.0 トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 5.0 流動パラフィン 15.0 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 合計 100.0
【0081】全成分を加熱溶解混合後、容器に流し込
み、冷却固化し目的のリップグロスを得た。このリップ
グロスは、使用時及び使用後に、非常に良好な艶を有
し、さらに良好な伸展性、しっとりとした感触を有し、
また、安定性も良好であった。
【0082】実施例14 実施例2で得られた本発明の油剤を用いて、下記処方の
パウダリーファンデーションを製造した。 成 分 重量% −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1.タルク 15.0 2.マイカ 30.0 3.カオリン 15.0 4.二酸化チタン 15.0 5.雲母チタン 3.0 6.ステアリン酸亜鉛 1.0 7.ナイロンパウダー 5.0 8.酸化鉄赤 1.0 9.酸化鉄黄 3.0 10.酸化鉄黒 0.2 11.スクワラン 6.0 12.実施例2のビタミンE添加エステル 1.0 13.ミリスチン酸オクチルドデシル 2.0 14.ジイソオクタン酸ネオペンチルグリコール 2.0 15.モノオレイン酸ソルビタン 0.5 16.防腐剤 適量 17.酸化防止剤 適量 18.香料 適量 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 合計 100.0
【0083】上記の成分1及び8〜10をヘンシェルミ
キサーで混合し、この混合物に成分2〜7を添加してよ
く混合してから、成分12〜18を70℃で加熱溶解し
たものを添加混合粉砕し、これを中皿に成型して目的の
パウダリーファンデーションを得た。このパウダリーフ
ァンデーションは、良好な使用感を有し、また、安定性
も良好であった。
【0084】実施例15 実施例1で得られた本発明の油剤を用いて、下記処方の
乳化ファンデーションを製造した。 成 分 重量% −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1.実施例1のエステル 5.0 2.デカメチルシクロペンタシロキサン 12.0 3.ポリオキシエチレン変性ジメチルポリシロキサン 4.0 4.亜鉛華 10.0 5.セリサイト 0.36 6.二酸化チタン 8.32 7.酸化鉄黄 0.80 8.酸化鉄赤 0.36 9.酸化鉄黒 0.16 10.香料 適量 11.プロピレングリコール 5.0 12.分散剤 0.1 13.防腐剤 適量 14.イオン交換水 残余 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 合計 100.0
【0085】成分11〜14を70℃に加熱撹拌後、成
分4〜9を添加し分散処理した。これをあらかじめ70
℃に加熱しておいて成分1〜3に添加して乳化分散し
た。その後室温まで冷却して10を加え、目的の乳化フ
ァンデーションを得た。この乳化ファンデーションは、
良好な使用感を有し、また、安定性も良好であった。
【0086】実施例16 実施例2で得られた本発明の油剤を用いて、下記処方の
両用ファンデーションを製造した。 成 分 重量% −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1.シリコーン処理タルク 19.0 2.シリコーン処理マイカ 40.0 3.シリコーン処理二酸化チタン 5.0 4.亜鉛華 15.0 5.シリコーン処理ベンガラ 1.0 6.シリコーン処理黄酸化鉄 3.0 7.シリコーン処理黒酸化鉄 0.2 8.ステアリン酸亜鉛 0.1 9.ナイロンパウダー 2.0 10.実施例2のビタミンE添加エステル 4.0 11.固形パラフィン 0.5 12.ジメチルポリシロキサン 4.0 13.トリイソオクタン酸グリセリン 5.0 14.オクチルメトキシシンナメート 1.0 15.防腐剤 適量 16.酸化防止剤 適量 17.香料 適量 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 合計 100.0
【0087】成分1〜9をヘンシェルミキサーで混合し
てから成分10〜17を70℃で加熱溶解したものを添
加混合粉砕し、これを中皿に成型して目的の両用ファン
デーションを得た。この両用ファンデーションは、良好
な使用感を有し、また、安定性も良好であった。
【0088】実施例17 実施例1で得られた本発明の油剤を用いて、下記処方の
油性スティックファンデーションを製造した。 成 分 重量% −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1.タルク 15.0 2.酸化チタン 7.0 3.カオリン 20.0 4.マイカ 3.3 5.酸化鉄赤 1.0 6.酸化鉄黄 3.0 7.酸化鉄黒 0.2 8.固形パラフィン 3.0 9.マイクロクリスタリンワックス 7.0 10.ワセリン 15.0 11.ジメチルポリシロキサン 3.0 12.実施例1のエステル 5.0 13.パルミチン酸イソプロピル 17.0 14.酸化防止剤 適量 15.香料 適量 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 合計 100.0
【0089】成分8〜14を85℃で溶解し、これに成
分1〜7を添加し、ディスパーで混合した後、コロイド
ミルで分散した。15を添加し、脱気後70℃で容器に
流し込み冷却した。この油性スティックファンデーショ
ンは、良好な使用感を有し、また、安定性も良好であっ
た。
【0090】実施例18 実施例2で得られた本発明の油剤を用いて、下記処方の
サンスクリーン化粧料を製造した。 成 分 重量% −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1.微粒子酸化チタン 5.0 2.1,3−ブチレングリコール 7.0 3.エデト酸二ナトリウム 0.05 4.トリエタノールアミン 1.0 5.オキシベンゾン 2.0 6.パラメトキシ桂皮酸オクチル 5.0 7.スクワラン 10.0 8.実施例2のビタミンE添加エステル 5.0 9.ステアリルアルコール 3.0 10.ステアリン酸 3.0 11.グリセリルモノステアレート 3.0 12.ポリアクリル酸エチル 1.0 13.酸化防止剤 適量 14.防腐剤 適量 15.香料 適量 16.イオン交換水 残余 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 合計 100.0
【0091】成分2〜4、16を70℃に加熱し溶解さ
せる。これに1を加え十分分散させる。この中に5〜1
5を加熱溶解させたものを加え、ホモジナイザーを用い
て乳化分散した。その後、室温まで撹拌冷却して目的の
サンスクリーン化粧料を得た。このサンスクリーン化粧
料は、良好な使用感、良好なサンスクリーン効果を有
し、また、安定性も良好であった。
【0092】実施例18 実施例1で得られた本発明の油剤を用いて、下記処方の
マスカラを製造した。 成 分 重量% −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1.酸化鉄(黒) 10.0 2.実施例1のエステル 20.0 3.ポリアクリル酸エステルエマルション 20.0 4.固型パラフィン 8.0 5.ラノリンワックス 8.0 6.軽質イソパラフィン 17.0 7.セスキオレイン酸ソルビタン 3.0 8.精製水 10.0 9.2-エチルヘキシル-p-メトキシシンナメート 3.0 10.防腐剤 適量 11.香料 適量 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 合計 100.0
【0093】成分2〜7、9、10及び11の油性成分
を加熱溶解し、オイルパートとする。オイルパートに1
を添加し、分散処理を行う。加熱した8をオイルパート
に添加し、さらに分散処理を行い、冷却後本品を得る。
このマスカラは、良好な使用感を有し、また、安定性も
良好であった。
【0094】実施例19 実施例2で得られた本発明の油剤を用いて、下記処方の
乳化アイシャドーを製造した。 成 分 重量% −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1.タルク 10.0 2.カオリン 4.0 3.顔科 5.0 4.実施例2のビタミンE添加エステル 20.0 5.ステアリン酸 7.0 6.ミリスチン酸イソプロピル 1.0 7.流動パラフィン 4.0 8.モノラウリン酸プロピレングリコール 1.5 9. 酸化防止剤 適量 10.香科 適量 11.ブチレングリコール 5.0 12.軽質イソパラフィン 1.0 13.2-エチルヘキシル-p-メトキシシンナメート 5.0 14.防腐剤 適量 15.トリエタノールアミン 1.0 16.金属イオン封鎖剤 適量 17.精製水 残余 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 合計 100.0
【0095】成分4〜8、14を60〜70℃で加熱溶
解し、9、10、12、13を添加し、オイルパートと
する。17に11、15、16を溶解させ、さらに1〜
3を添加し、十分に分散処理を行い、70〜80℃で加
熱し、水相パートとする。オイルパートに水相パートを
添加し乳化する。乳化機を用い、乳化粒子を調整し、冷
却、脱気後、本品を得る。この乳化アイシャドーは、良
好な使用感を有し、また、乳化安定性も良好であった。
【0096】
【発明の効果】本発明のダイマージオールカルボキシル
変性シリコーンエステル、該エステルを含有する油剤、
及び、該エステルに加え酸化防止剤を含有する油剤は、
安全性、安定性、相溶性、顔料分散性、使用感等に優れ
ており、更にこれを含有させることにより、安全性、安
定性、顔料分散性等に優れた使用感の良い化粧料及び外
用剤を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/027 A61K 7/027 7/032 7/032 7/035 7/035 7/075 7/075 7/11 7/11 7/42 7/42 7/48 7/48 47/22 47/22 47/30 47/30 C08G 77/38 C08G 77/38 C08K 5/00 C08K 5/00 C08L 83/14 C08L 83/14 (72)発明者 木村 修 兵庫県高砂市梅井5丁目1番1号 日本精 化株式会社研究所内 Fターム(参考) 4C076 AA06 BB31 CC31 DD37 EE27 EE51 FF11 4C083 AA082 AA122 AB172 AB212 AB242 AB432 AB442 AC012 AC022 AC072 AC122 AC182 AC242 AC302 AC342 AC352 AC372 AC392 AC402 AC522 AC542 AC642 AC692 AC782 AC792 AC842 AD022 AD042 AD072 AD092 AD112 AD152 AD161 AD162 AD172 AD492 AD512 AD661 AD662 BB47 CC05 CC12 CC33 CC38 DD17 DD31 EE01 EE03 EE06 EE12 4J002 CP191 EL096 FD050 FD070 FD076 FD180 FD200 FD330 GB00 4J035 BA02 CA09M GA01 HA01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダイマージオールとカルボキシル変性シ
    リコーンとのエステル。
  2. 【請求項2】 カルボキシル変性シリコーンが、一般式
    (1) 【化1】 (式中、R1、R2、及び、R3は独立に、メチル基、又
    は、基−R4−COOH(R4は、炭素数2〜10の2価
    の炭化水素基、若しくは、1個又は2個以上のエーテル
    酸素で中断されている総炭素数4〜20の2価の含酸素
    炭化水素基を示す)を示し、mは1〜20の整数、nは
    1〜200の整数を示す。ただし、R1、R2、及び、R
    3の全てが同時にメチル基となることはない)で表され
    るものである、請求項1記載のエステル。
  3. 【請求項3】 R3がメチル基であり、R1及びR2が基
    −R4−COOH(R4は前記した意味を示す)である、
    請求項2記載のエステル。
  4. 【請求項4】 R4が炭素数2〜10の2価の炭化水素
    基である、請求項2又は3記載のエステル。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れかに記載のエステル
    を含有する油剤。
  6. 【請求項6】 さらに酸化防止剤を含有することを特徴
    とする請求項5に記載の油剤。
  7. 【請求項7】 酸化防止剤がビタミンEであることを特
    徴とする請求項6に記載の油剤。
  8. 【請求項8】 請求項1〜4の何れかに記載のエステル
    を含有することを特徴とする化粧料及び外用剤。
  9. 【請求項9】 請求項5〜7の何れかに記載の油剤を含
    有することを特徴とする化粧料及び外用剤。
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