JP2002274780A - 吊荷ホールド装置の安全装置 - Google Patents

吊荷ホールド装置の安全装置

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JP2002274780A
JP2002274780A JP2001073300A JP2001073300A JP2002274780A JP 2002274780 A JP2002274780 A JP 2002274780A JP 2001073300 A JP2001073300 A JP 2001073300A JP 2001073300 A JP2001073300 A JP 2001073300A JP 2002274780 A JP2002274780 A JP 2002274780A
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suspended
load holding
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Tomohiko Kitani
友彦 木谷
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Furukawa Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吊荷を吊上げた状態で操作スイッチが誤って
開放側へ操作されても、吊荷が開放されないようにし、
吊荷の落下を防止して安全性を向上させる。 【解決手段】 クレーンの荷役作業に用いられる吊荷ホ
ールド装置1において、吊荷の負荷を検出する負荷検出
手段7と、負荷検出手段7により吊荷の負荷が検出され
た状態では吊荷ホールド装置1の操作スイッチが開放側
へ操作されても吊荷ホールド装置1の開放動作が行われ
ないようにする開放防止手段とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吊荷ホールド装置
を用いたクレーンによる荷役作業の途中で、誤操作によ
り吊上げた吊荷が吊荷ホールド装置から離脱して落下す
るのを防止するための吊荷ホールドの安全装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】クレーンで鉄板、鋼材その他の吊荷を吊
上げて荷役作業を行う場合、玉掛け用ワイヤロープを用
いて直接吊荷に玉掛けを行うのは面倒である。そこで、
磁力や負圧力を利用して吊荷を吸着するマグネット吸着
装置や真空吸着装置、あるいは吊荷を機械的にクランプ
するクランプ装置などのような吊荷ホールド装置が用い
られるようになっている。
【0003】このような吊荷ホールド装置は、クレーン
のブームの先端部からワイヤロープで吊下したフック
に、玉掛け用ワイヤロープ等を介して吊下げた状態で使
用される。吊荷ホールド装置には、吊荷の係合・保持・
開放の操作を行うための操作スイッチが設けられてお
り、この操作スイッチを操作するだけで簡単に吊荷の係
合・保持・開放ができるので、荷役作業を容易に行うこ
とができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、吊荷を吊上げ
た状態で操作スイッチを誤って開放側へ操作すると、吊
荷ホールド装置が吊荷を開放するので、吊上げられてい
た吊荷が離脱し落下してしまう。よって、操作スイッチ
は、誤操作を防止するため、開放側への操作が簡単に行
えないような構造となってはいるが、オペレータが操作
に慣れてしまうと、誤って開放操作を行わないとは限ら
ない。
【0005】本発明は、クレーンの吊荷ホールド装置に
おける上記問題を解決するものであって、吊荷を吊上げ
た状態で操作スイッチが誤って開放側へ操作されても、
吊荷が開放されるおそれがなく、吊荷の落下を防止して
安全性を向上させる吊荷ホールドの安全装置を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の吊荷ホールド装
置の安全装置は、クレーンの荷役作業に用いられる吊荷
ホールド装置において、吊荷の負荷を検出する負荷検出
手段と、負荷検出手段により吊荷の負荷が検出された状
態では吊荷ホールド装置の操作スイッチが開放側へ操作
されても吊荷ホールド装置の開放動作が行われないよう
にする開放防止手段とを設けることにより上記課題を解
決している。
【0007】吊荷ホールド装置は、クレーンのブームの
先端部からワイヤロープで吊下したフックに、玉掛け用
ワイヤロープ等を介して吊下げた状態で使用され、操作
スイッチを操作することで吊荷の係合・保持・開放を行
う。吊荷が係合され、保持された状態で吊り上げられる
と、吊荷による負荷が負荷検出手段によって検出され
る。この状態では、吊荷ホールド装置の操作スイッチが
開放側へ操作されても、開放防止手段によって吊荷ホー
ルド装置の開放動作は行われない。
【0008】従って、吊荷を吊上げた状態でオペレータ
が操作スイッチを誤って開放側へ操作しても、吊荷が開
放されて落下するおそれはなく、安全に荷役作業を行う
ことができる。負荷検出手段を吊荷ホールド装置に着脱
可能に構成しておけば、種々の吊荷に合わせて種々の吊
荷ホールド装置を交換しながら使用するような場合で
も、1組の負荷検出手段を付け替えて利用することがで
きる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の一形態を示
す安全装置を設けた吊荷ホールド装置の正面図、図2は
図1のA−A線断面図、図3は図2のB−B線断面図、
図4は負荷検出装置の動作の説明図、図5は開放防止手
段を構成する吊荷ホールド装置の電気回路図である。
【0010】この吊荷ホールド装置1は、クレーンで鉄
板、鋼材等の吊荷2を吊上げて荷役作業を行う場合に、
磁力を利用して吊荷2を吸着するリフティングマグネッ
ト装置であって、上面の中央に連結部3、下面の左右に
電磁石4を備え、クレーンのブームの先端部からワイヤ
ロープで吊下したフック5に、玉掛け用ワイヤロープ6
を介して吊下げた状態で使用される。
【0011】吊荷ホールド装置1の連結部3と玉掛け用
ワイヤロープ6との間には、吊荷2の負荷を検出するた
めの負荷検出手段7が設けられている。負荷検出手段7
は、図2及び図3に示すように、吊上げ検出スイッチ1
0と、吊上げ検出スイッチ10を固定したブラケット1
1と、ブラケット11にピン12で回動自在に連結され
たプレート13とで構成されており、ブラケット11の
下端部が吊荷ホールド装置1の連結部3にピン14で回
動自在に連結され、プレート13の上端部には玉掛け用
ワイヤロープ6が連結されている。
【0012】吊上げ検出スイッチ10は、プランジャ式
のリミットスイッチであり、また、プレート13の下端
面は弧状に形成されてリミットスイッチのドグ15にな
っている。吊荷ホールド装置1の電磁石2は、図5に示
すように、電源ライン20とアースライン21との間に
吸着用リレー22の接点を介して接続されており、この
吸着用リレー22のコイルは、電源ライン20とアース
ライン21との間に操作スイッチ23の吸着側端子を介
して接続されている。電源ライン20と吸着用リレー2
2のコイルとの間には、操作スイッチ25と並列に保持
用リレー23の接点が接続されている。
【0013】また、操作スイッチ25の吸着側端子とア
ースライン21と間には、保持用リレー23のコイルと
解除用リレー24の接点が直列に、かつ吸着用リレー2
2のコイルとは並列に接続されている。解除用リレー2
4のコイルは、電源ライン20とアースライン21との
間に操作スイッチ25の解除側端子を介して接続れされ
ている。
【0014】ここで、吸着用リレー22の接点と保持用
リレー23の接点は常開、解除用リレー24の接点は常
閉である。この吊荷ホールド装置1の電気回路におい
て、吊上げ検出スイッチ10の電源ケーブル16の入力
側が保持用リレー23のコイルと解除用コイル24の接
点との間に、出力側がアースライン21にそれぞれ接続
されている。
【0015】吊荷ホールド装置1を使用して荷役作業を
行う場合に、吊荷ホールド装置1が接地し吊荷2を吸着
していないとき、即ち、玉掛け用ワイヤロープ6に張力
が発生していない状態では、負荷検出手段7は図4のよ
うにブラケット11とプレート13が回動し、プレート
13の下端面であるドグ15は吊上げ検出スイッチ10
と当接しないので、吊上げ検出スイッチ10はoff であ
り、吊荷ホールド装置の電気回路は図5の状態になって
いる。
【0016】この状態から、吊荷ホールド装置1で吊荷
2を吸着しようとするとき、操作スイッチ25を吸着側
に切り替える。すると、吸着用リレー22のコイルが励
磁され、吸着用リレー22の接点がonとなるので、電磁
石4に電流が流れ、吊荷2を吸着する。このとき、保持
用リレー23のコイルも励磁され、保持用リレー23の
接点もonとなって自己保持回路を形成するので、その後
操作スイッチ25をoff 側へ切り替えても吸着用リレー
22、電磁石4への通電は継続され、吊荷2は吸着され
た状態で保持される。
【0017】吊荷2を吊り上げないで、操作スイッチ2
5を解除側に切り替えれば、解除用リレー24のコイル
が励磁され、解除用リレー24の接点がoff となるの
で、保持用リレー23のコイルは消磁され、保持用リレ
ー23の接点がoff となり、吸着用リレー22の接点も
off となって電磁石4への通電が遮断され、吊荷2は電
磁石4から開放されることになる。
【0018】しかし、吊荷ホールド装置1で吊荷2を吸
着した状態で吊荷2を吊り上げると、玉掛け用ワイヤロ
ープ6に吊荷2の負荷による張力が発生して、負荷検出
手段7は、図3のようにブラケット11とプレート13
が一直線状になり、ドグ15が吊上げ検出スイッチ10
と当接するので、吊上げ検出スイッチ10がonとなる。
【0019】このように、吊荷ホールド装置1で吊荷2
を吊り上げた状態では、吊上げ検出スイッチ10がonと
なっているので、操作スイッチ25を解除側に切り替え
ることにより、解除用リレー24のコイルが励磁され、
解除用リレー24の接点がoff となっても、保持用リレ
ー23のコイルへの通電は継続され、保持用リレー23
の接点はonのまま保持される。
【0020】従って、吸着用リレー22の接点もonのま
まで保持され、電磁石4への通電は継続され、吊荷2が
吊り上げられた状態で電磁石4から開放されることはな
く、吊荷2が落下するような事故は生じない。なお、吊
荷ホールド装置1には、連結部3が1個所のみでなく、
図6に示すように複数個所設けられたものもあるが、負
荷検出手段7はその何れか1個所に連結しておけばよ
い。負荷検出手段7を設けない連結部3には、玉掛け用
ワイヤロープ6をシヤックル17で連結する。
【0021】負荷検出手段7の吊上げ検出スイッチ10
には、図7、図8に示すように、リミットスイッチに代
えて近接スイッチを用いることもできる。この場合に
は、図9に示すように、玉掛け用ワイヤロープ6に吊荷
2の負荷による張力が発生したとき吊上げ検出スイッチ
10に近接してonとし、張力が発生しないときには図1
0のように吊上げ検出スイッチ10から離隔してoff と
するドグ35がプレート13の下端部に設けられる。負
荷検出手段7は、ピン14及び電源ケーブル16を挿脱
するだけで吊荷ホールド装置1に着脱可能なので、種々
の吊荷に合わせて種々の吊荷ホールド装置1を交換しな
がら使用するような場合でも、負荷検出手段7を容易に
付け替えて利用することができる。
【0022】負荷検出手段7は、図11に示すように、
吊荷ホールド装置1の上面に設けた連結部3に直接プレ
ート13をピン12で回動自在に連結し、吊上げ検出ス
イッチ10を吊荷ホールド装置1の内部に取り付けるよ
うにしてもよい。ここでは、吊荷ホールド装置1の連結
部3の近傍にスイッチ用孔40を設けて吊上げ検出スイ
ッチ10の先端を上方へ突出させ、プレート13は右側
下部を斜めに切除しており、玉掛け用ワイヤロープ6に
吊荷2の負荷による張力が発生したとき、プレート13
が時計方向に回動して吊上げ検出スイッチ10に当接
し、吊上げ検出スイッチ10がonとなるようになってい
る。プレート13は、玉掛け用ワイヤロープ6に連結さ
れている方の質量が大であり、玉掛け用ワイヤロープ6
に張力がかからないときは、図上反時計方向へ回動して
吊上げ検出スイッチ10がoff となる。
【0023】また、負荷検出手段7は、図12に示すよ
うに、吊荷ホールド装置1の側面に設けた連結部3にプ
レート13をピン12で回動自在に連結し、吊上げ検出
スイッチ10を吊荷ホールド装置1の内部に取り付ける
ようにしてもよい。ここでは、吊荷ホールド装置1の連
結部3の近傍にスイッチ用孔40を設けて吊上げ検出ス
イッチ10の先端を側方へ突出させ、玉掛け用ワイヤロ
ープ6に吊荷2の負荷による張力が発生したとき、プレ
ート13が反時計方向に回動して吊上げ検出スイッチ1
0に当接し、吊上げ検出スイッチ10がonとなるように
なっている。プレート13は、左側下部が斜めに切除さ
れており、右側の質量が大であるので玉掛け用ワイヤロ
ープ6に張力がかからないときは図上時計方向へ回動し
て吊上げ検出スイッチ10がoff となる。
【0024】さらに、負荷検出手段7は、図13に示す
ように、吊荷ホールド装置1の連結部3と玉掛け用ワイ
ヤロープ6との間にシャックル17を介してロードセル
50を設けることもできる。ロードセル50内には演算
装置を設け、ロードセル50が検出する負荷が所定値
(吊荷なし状態の負荷の値)以下であればoff 、所定値
を超える場合はonとなるように構成して、吊上げ検出ス
イッチ10とする。
【0025】ロードセル50は、吊上げ検出スイッチ1
0として作用する他、吊荷2の質量の計測も併せて行う
ことができる。負荷検出手段7の吊上げ検出スイッチ1
0の電源ケーブル16と、吊荷ホールド装置1の電気回
路との間は、コネクタ(図示略)で着脱可能に接続する
ことが好ましい。
【0026】ロードセル50は、ピン14及び電源ケー
ブル16を挿脱するだけで吊荷ホールド装置1に着脱可
能なので、種々の吊荷に合わせて種々の吊荷ホールド装
置1を交換しながら使用するような場合でも、ロードセ
ル50を容易に付け替えて利用することができる。上記
の実施の形態は、吊荷ホールド装置1をリフティングマ
グネット装置としているが、この吊荷ホールド装置の安
全装置は、真空吸着装置、あるいは吊荷を機械的にクラ
ンプするクランプ装置などのような他の吊荷ホールド装
置に用いることも可能である。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の吊荷ホー
ルド装置の安全装置は、吊荷を吊上げた状態で操作スイ
ッチが誤って開放側へ操作されても、吊荷が開放される
おそれがなく、吊荷ホールド装置の吊荷の落下を防止し
て安全性を向上させることができる。
【0028】負荷検出手段を吊荷ホールド装置に着脱可
能に構成しておけば、種々の吊荷に合わせて種々の吊荷
ホールド装置を交換しながら使用するような場合でも、
1組の負荷検出手段を付け替えて利用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す安全装置を設けた
吊荷ホールド装置の正面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図2のB−B線断面図である。
【図4】負荷検出装置の動作の説明図である。
【図5】開放防止手段を構成する吊荷ホールド装置の電
気回路図である。
【図6】連結部が複数個所設けられた吊荷ホールド装置
における負荷検出手段の取り付け状態の説明図である。
【図7】吊上げ検出スイッチに近接スイッチを用いた例
を示す負荷検出手段の正面図である。
【図8】図7のC−C線断面図である。
【図9】図8のD−D線断面図である。
【図10】負荷検出装置の動作の説明図である。
【図11】吊上げ検出スイッチを吊荷ホールド装置の内
部に設けた例を示す負荷検出手段の正面図である。
【図12】吊上げ検出スイッチを吊荷ホールド装置の内
部に設けた他の例を示す負荷検出手段の正面図である。
【図13】吊上げ検出スイッチとしてロードセルを設け
た例を示す負荷検出手段の側面図である。
【図14】図13のE−E線断面図である。
【符号の説明】
1 吊荷ホールド装置 2 吊荷 3 連結部 4 電磁石 5 フック 6 玉掛け用ワイヤロープ 7 負荷検出手段 10 吊上げ検出スイッチ 11 ブラケット 12 ピン 13 プレート 14 ピン 15 ドグ 16 電源ケーブル 20 電源ライン 21 アースライン 22 吸着用リレー 23 保持用リレー 24 解除用リレー 35 ドグ 40 スイッチ用孔 50 ロードセル
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年3月22日(2001.3.2
2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】また、操作スイッチ25の吸着側端子とア
ースライン21と間には、保持用リレー23のコイルと
解除用リレー24の接点が直列に、かつ吸着用リレー2
2のコイルとは並列に接続されている。解除用リレー2
4のコイルは、電源ライン20とアースライン21との
間に操作スイッチ25の解除側端子を介して接続され
いる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クレーンの荷役作業に用いられる吊荷ホ
    ールド装置において、吊荷の負荷を検出する負荷検出手
    段と、負荷検出手段により吊荷の負荷が検出された状態
    では吊荷ホールド装置の操作スイッチが開放側へ操作さ
    れても吊荷ホールド装置の開放動作が行われないように
    する開放防止手段と、を設けたことを特徴とする吊荷ホ
    ールド装置の安全装置。
  2. 【請求項2】 負荷検出手段を吊荷ホールド装置に着脱
    可能に構成したことを特徴とする請求項1記載の吊荷ホ
    ールド装置の安全装置。
JP2001073300A 2001-03-15 2001-03-15 吊荷ホールド装置の安全装置 Pending JP2002274780A (ja)

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