JP2002273713A - 泥漿鋳込用成形型 - Google Patents

泥漿鋳込用成形型

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JP2002273713A
JP2002273713A JP2001075121A JP2001075121A JP2002273713A JP 2002273713 A JP2002273713 A JP 2002273713A JP 2001075121 A JP2001075121 A JP 2001075121A JP 2001075121 A JP2001075121 A JP 2001075121A JP 2002273713 A JP2002273713 A JP 2002273713A
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mold
casting
slurry
split
air
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JP2001075121A
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Takao Kashiwamori
貴夫 栢森
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Toto Ltd
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Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 割型を有する泥漿鋳込み成形型の泥漿鋳込み
時のピンホールの発生防止を目的とした泥漿鋳込用成形
型を提供すること。 【解決手段】 衛生陶器製造工程の中の成形工程で使用
する泥漿鋳込み成形型で割型を有するものにおいて、割
型と側型の隙間にあるエアー及び割型空間部にあるエア
ーを型外へ抜くための貫通孔を設けたことを特徴とする
泥漿鋳込用成形型の提供。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は衛生陶器製造工程の
中の成形工程で使用する泥漿鋳込み成形型の構造に関
し、より詳細にはエアー通気用の貫通孔を設けた割型を
有する泥漿鋳込み成形型に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、衛生陶器製造工程の中の成形工程
で使用する泥漿鋳込用成形型において、泥漿鋳込み時に
は泥漿鋳込み空間からのエアー抜きが不可欠で、上型に
エアー抜き孔を設けることが一般的である。その一方法
として実開平5−63802号公報が提案されている。
その概要を説明すると、図4において泥漿を底型13の
泥漿供給管14から鋳込み空間15へ供給する際、上方
の湾曲部16にエアーがたまり、着肉不良・ピンホール
が発生する。これを防ぐため、エアー抜き用の開口部1
8を形成し、エアー抜き管17及び泥漿不透過の気液分
離材19を配設することにより鋳込み空間15のエアー
のみを型外へ抜き、着肉不良・ピンホールの発生を防い
でいる。一方、泥漿鋳込用成形型には、上型脱型後成形
体を取り出す際、成形体の形状により抜きテーパーがな
い又は逆テーパーになっている部分に使用する割型を有
するものがある。割型は、軽量化及び成形後に成形面か
ら引き抜く際に手で簡単に行える様凹みがあり、割型と
側型の間には空間が設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし前記割型を有す
る泥漿鋳込用成形型に泥漿を鋳込むと、上型のエアー抜
き孔だけでは不十分でピンホールが発生する。これは割
型と側型の隙間にあるエアー及び割型内にある空間のエ
アーが泥漿を鋳込む際、割型が泥圧で押され、側型のほ
うに移動及び圧縮される際に鋳込み空間に抜け、その結
果成形体にピンホールが出来るためである。このピンホ
ールは、焼成後凹みとなり、不良として廃棄される。ま
た、鋳込み成形型から成形体を脱型する際にピンホール
が発見されることもあるが、ピンホール部分を再度、泥
漿で埋めて修正したものも焼成後に埋めた部分が盛り上
がったり黒ずんだりし不良となるものも数多い。本発明
は、上記課題を解決するためになされたもので、本発明
の目的は、割型を有する泥漿鋳込み成形型の泥漿鋳込み
時のピンホールの発生防止を目的とした泥漿鋳込用成形
型構造を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明では、鋳込み空間の一部を形成する割型と、少
なくとも一部分を前記割型背面に接する外型から構成さ
れる泥漿鋳込用成形型であって、前記外型には型外にエ
アーが通過可能な貫通孔を設けたことを特徴とする泥漿
鋳込用成形型を提供する。そうすることにより、割型と
側型の隙間にあるエアー及び割型空間部にあるエアーは
鋳込み空間に抜けず、ピンホールの発生防止が可能にな
る。
【0005】本発明の好ましい態様においては、前記外
型に設けられた貫通孔は、割型背面に接する部位でかつ
割型背面最上部に位置することとする。割型と側型の隙
間にあるエアー及び割型空間部のエアーは流込み時の泥
圧により逃げ場を探し、最も出やすい鋳込み空間へと移
動しようとするが、本発明を実施することにより、その
途中に型外への通じる貫通孔が設けられるため、エアー
はより逃げやすい貫通孔へと導かれる。
【0006】本発明の好ましい態様においては、貫通孔
は複数設けることとする。そうすることにより、割型と
側型の隙間にあるエアー及び割型空間部のエアーは、鋳
込み面へと移動する際、貫通孔が数多くあることで、貫
通孔へ移動するための抵抗が減少し、貫通孔に逃げやす
くなり、結果鋳込み空間へのエアー混入はより低下す
る。
【0007】
【発明の実施の形態】まず衛生陶器製造工程の中の成形
工程で使用する泥漿鋳込用成形型で割型を有するものの
構造の一例を、図1、図2を用いて説明する。図1は洋
風大便器の縦断面図であり、図2は洋風大便器の水平断
面図である。泥漿鋳込用成形型1は上型2、底型3、側
型4、割型5、泥漿供給管9からなり、上型にはエアー
抜き管10を有し、側型にはエアー逃がし用の貫通孔6
を有している。この内割型は、上型脱型後成形体7を取
り出す際、成形体の形状により抜きテーパーがない又は
逆テーパーになっている部分に使用するもので、成形体
と一体となって脱型する。そのため、軽量にする必要が
あると共に手で持ちやすくするために割型空間部8が形
成されている。
【0008】次に、泥漿鋳込用成形型内に泥漿を鋳込む
際の現象を説明する。泥漿供給管9より鋳込み空間7に
泥漿が鋳込まれると、鋳込空間にあるエアーは泥漿によ
って押し上げられ徐々にエアー抜き管10より型外に逃
げ、鋳込み空間7に泥漿が充満する際にはすべて抜けき
っている。一方鋳込泥漿には着肉体が所定の厚みになる
まで継続して泥圧が掛けられているため、割型5、上型
2、底型3、一部の側型4を外側に押す。その際割型5
は側型4側に移動又は押さえつけられるため、割型と側
型の隙間11及び割型の空間8にあるエアーも圧力を受
け、鋳込み空間7側に逃げようとする。
【0009】このようにして割型と側型の隙間11及び
割型の空間部8にあるエアーは、鋳込み空間7に出る
が、鋳込空間にはすでに泥漿が充満しており、上記エア
ーが型に水分を奪われ粘性が増している泥漿内を通り抜
け、エアー抜き管10に到達することは困難な状態であ
り、泥漿内に残りピンホールとなる。
【0010】ここで本来型と型の合せ面には隙間がない
ことが理想的であるが、実際には合せ面の仕上げは人手
で行っており、微量の隙間は発生してしまう。また、泥
漿鋳込用成形型は泥漿を鋳込むことで摩耗するため、鋳
込み回数が増すと型表面の凹凸が大きくなり、更に隙間
が大きくなる現象は避けられない。
【0011】上述のメカニズムによるピンホールの発生
を防止するために、本発明では、図1、図2に示すよう
に、割型5と側型4の隙間11及び割型の割型空間部8
にあるエアーが泥漿鋳込み時、鋳込み空間7に達する前
に型外に逃がすための貫通孔6を設けている。この貫通
孔6の位置は、割型空間部8より上にあることが望まし
い。割型空間部8のエアーおよび割型5と側型4の隙間
11のエアーは、割型5と側型4の隙間11から上部の
鋳込み空間7へと逃げようとするので貫通孔6は、割型
空間部8と上部鋳込み空間7の間に設ければ、このエア
ーは貫通孔6を通り型外へと抜ける。また、この貫通孔
6の位置は割型と側型の隙間11の鋳込み空間7に達し
ない範囲で上部にあることが望ましい。この隙間のエア
ーが鋳込み空間に抜けない様にすることが重要である。
【0012】本発明の好ましい態様においては、貫通孔
はφ15mm〜φ20mmが望ましく、且つ型強度が低
下しない範囲で数が多いほど効果が得られる。穴径をφ
25mm以上にすると、鋳込み回数が増すにつれ孔の周
囲からクラックが入りやすくなり、使用できなくなる型
も出てくる。また、孔の数は泥漿鋳込用成形型の大きさ
にもより一概に言えないが、型強度が保てる範囲で貫通
孔は多いほどピンホールの発生が減少する。
【0013】本発明において泥漿鋳込用成形型とは、成
形面に排泥空間を持つ排泥鋳込成形用型、成形面に排泥
空間を持たない固形鋳込成形用型を問わず、また型の大
小、形状、割型空間部の大きさ、割型と側型の接触面の
大きさを問わず、割型を有する型すべての型を言う。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を説明する。図1
は、洋風大便器用型の垂直断面図であり、図2は、その
水平断面図である。図3は、洋風大便器を製造する際の
型組み、脱型作業を示す図である。例えば、図1及び図
2で示すように、洋風大便器の泥漿鋳込用成形型には割
型5が左右二つあり、上型2,底型3,側型4からな
り、鋳込成形可能に型組されている。割型5と側型4が
当接する側型4の上部には、φ15mmの貫通孔が、計
6個所型外に向かって形成されている。成形作業は型組
みした後、鋳込み底型3にある泥漿供給管9から泥漿が
鋳込まれる。泥漿の鋳込み圧力は、40KPa〜180
KPaで、鋳込まれた泥漿は鋳込み空間7に充満された
後も所定の着肉がつくまで30〜80分間鋳込まれつづ
ける。鋳込が開始されると、鋳込み空間7にあったエア
ーは、エアー抜き管10から型外へ抜かれる。
【0015】泥漿着肉後、図3(a)〜(f)に示すよ
うに脱型作業はまず、図3(a)で上型2がチェーンブ
ロック(図示しない)を利用し上方へ外され、図3
(b)に示すように型2が配設されていた跡を脱型受け
12で覆い、次に図3(c)に示すように底型3が外さ
れる。底型3が外された後、上下を反転させ、図3
(d)に示すように側型4が上方へ引き上げられて外さ
れる。その後、図3(e)のように成形体7に残された
割型5は人手によって外されて、成形体7の脱型作業が
完了する。その後、図3(f)に示すようにで示す底型
3に割型5を当接させた後、側型4にセットし、最後に
上型2がセットされる。そのため割型5は人手で取り扱
われるため、軽量化及び人手で持ちやすい様に凹み部が
造られている。
【0016】この割型5の凹みが側型にセットすると割
型空間部8を形成させることとなる。また、手作業で割
型5を配設させるため、型組みの際割型5と側型4の隙
間11ができる可能性があり、鋳込の際には、割型空間
部8および隙間11にエアーがある状態で泥漿が鋳込ま
れる。割型空間部8のエアーおよび割型5と側型4の隙
間11のエアーは、本発明である貫通孔6より型外に抜
かれるため、鋳込み空間7には届かずピンホールの発生
が防げる。貫通孔6を、φ15mmで左右3個所ずつ計
6個所設けた結果、本発明の効果として、ピンホールの
発生は2.7%から0.5%へと減少した。通常、一般
的には割型を有する泥漿鋳込用成形型のピンホール発生
率は、割型を有さないもののそれより高く、2〜5%発
生する。
【0017】上記の通り、本発明の実施により、割型を
有する泥漿鋳込用成形型のピンホール発生率は割型を有
さないものと同等の発生率に減少することができた。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、割型を有する泥漿鋳込
用成形型の泥漿鋳込み時のピンホールの発生防止が可能
な泥漿鋳込用成形型構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の泥漿鋳込み成形型で割型を有するもの
の構造を示す断面図である。
【図2】本発明の泥漿鋳込み成形型で割型を有するもの
の構造を示す平面図である。
【図3】本発明の泥漿鋳込み成形型で脱型時の割型の状
態を示す断面図である。
【図4】従来のエアー抜き管を有する泥漿鋳込み成形型
の断面図である。
【符号の説明】
1,20…泥漿鋳込用成形型 2…上型 3,13…底型 4…側型 5,24,25…割型 6…貫通孔 7,15,28…鋳込空間 8…割型空間部 9,14…泥漿供給管 10,17…エアー抜き管 11…割型と側型の隙間 12…脱型受け 16…湾曲部 18…開口部 19,29…気液分離材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋳込み空間の一部を形成する割型と、少
    なくとも一部分が前記割型に当接する外型から構成され
    る泥漿鋳込用成形型であって、前記割型と前記外型とが
    当接する外型部位に、型外にエアーが通過可能な貫通孔
    を設けたことを特徴とする泥漿鋳込用成形型。
  2. 【請求項2】 前記外型に設けられた貫通孔は、前記割
    型と前記外型とが当接する外型部位の最上部に位置する
    ことを特徴とする請求項1に記載の泥漿鋳込用成形型。
  3. 【請求項3】 前記貫通孔は複数であることを特徴とす
    る請求項1または請求項2のいずれかに記載の泥漿鋳込
    用成形型。
JP2001075121A 2001-03-16 2001-03-16 泥漿鋳込用成形型 Pending JP2002273713A (ja)

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