JP2002273353A - 洗浄装置 - Google Patents

洗浄装置

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JP2002273353A
JP2002273353A JP2001079777A JP2001079777A JP2002273353A JP 2002273353 A JP2002273353 A JP 2002273353A JP 2001079777 A JP2001079777 A JP 2001079777A JP 2001079777 A JP2001079777 A JP 2001079777A JP 2002273353 A JP2002273353 A JP 2002273353A
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JP
Japan
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cleaning
mattress
chamber
washing
water
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JP2001079777A
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English (en)
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Fumio Udono
文雄 鵜殿
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UDONO IKI KK
UDONO Ltd
Original Assignee
UDONO IKI KK
UDONO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マットレス1等の洗浄後の脱水を可能とす
る。 【解決手段】 洗浄室111内にマットレス1を搬入し
て噴射ノズル121から洗浄水を噴射することにより洗
浄した後、搬入・搬出口112に設けた一対の絞りロー
ラ141,141を回転させてその間に通して絞ること
によって、マットレス1の搬出とその内部に沁み込んだ
水の脱水を同時に行なうことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば病院等の医
療施設で使用される使用されるマットレス等を洗浄する
ための洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、病院等の医療施設において、患者
が使用したベッドを洗浄滅菌する装置としては、例えば
実用新案登録第3041945号に開示された医療用洗
浄消毒乾燥装置がある。
【0003】この装置は、例えば患者が使用したベッド
のマットレスを洗浄する場合、まずマットレスを専用の
カートに載せ、洗浄室内にカートごと搬入し、洗浄室の
扉を密閉する。洗浄室の室壁と、カートに立設した仕切
パイプには、洗浄水を噴射する多数の噴射口が設けられ
ている。洗浄室内では、その室壁を加熱すると共に、前
記噴射口から高温・高圧の洗浄水をマットレスへ噴射す
ることによって洗浄し、次に、洗浄室内を真空引きした
後で前記噴射口から高温の蒸気を噴射させる工程を複数
回繰り返すことによるマットレスの滅菌を行う。その後
は洗浄室内に温風を噴射することによって、マットレス
を乾燥させた後、カートと共に洗浄室外へ搬出する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の装置によれ
ば、洗浄水の噴射による洗浄過程で、マットレスの内部
に大量の洗浄水がしみ込むので、洗浄終了後も、この洗
浄水がマットレス内部に残留する。そして、このような
状態では、蒸気滅菌を行っても、高温の蒸気がマットレ
スの内部に浸透しにくいため、マットレス内部まで十分
に滅菌することが困難であった。
【0005】またこのため、洗浄終了後は温風噴射等に
よるマットレスの乾燥を行った後で、蒸気滅菌工程に移
行することが望ましいが、厚いマットレスを十分に乾燥
させるのに長時間がかかり、乾燥装置を長時間運転する
必要があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した問題を解決する
ため、請求項1の発明に係る洗浄装置は、開閉可能な搬
入・搬出口を有する洗浄室と、この洗浄室の内壁に所定
間隔で配置され洗浄水を洗浄室の被洗浄物収納部へ噴射
する所要数の噴射手段と、洗浄後の被洗浄物を脱水する
脱水機構部とを備えるものである。すなわち、洗浄室内
に被洗浄物を搬入して噴射手段から洗浄水を噴射するこ
とにより洗浄した後、被洗浄物に沁み込んだ洗浄水を脱
水機構部によって脱水するものである。
【0007】請求項2の発明に係る洗浄装置は、請求項
1の構成において、脱水機構部が互いに平行に配置され
た一対の絞りローラからなるものである。すなわち、洗
浄水の沁み込んだ被洗浄物を一対の絞りローラの間に通
して絞ることによって、脱水するものである。
【0008】請求項3の発明に係る洗浄装置は、請求項
2の構成において、脱水機構部が搬入・搬出口に設けら
れ、絞りローラの配置間隔を可変としたものである。す
なわち、洗浄室へ被洗浄物を搬入する際には絞りローラ
の配置間隔を被洗浄物の厚さより大きく開き、洗浄後の
脱水の際には、絞りローラの配置間隔を被洗浄物の通常
の厚さより小さくして被洗浄物を絞る。
【0009】請求項4の発明に係る洗浄装置は、請求項
1乃至3のいずれかの構成において、洗浄室に、被洗浄
物に対するブラッシング動作を行うブラシが配置された
ものである。したがって、洗浄水の噴射とブラシのブラ
ッシング動作によって、強固な汚れも洗い落とすことが
できる。
【0010】請求項5の発明に係る洗浄装置は、請求項
1乃至4のいずれかの構成において、洗浄室の底部に、
軸心が被洗浄物の搬入搬出方向と直交するローラ列が配
置されたものである。これによって、洗浄室における被
洗浄物の搬入搬出を容易にすることができる。
【0011】請求項6の発明に係る洗浄装置は、請求項
1乃至5のいずれかの構成において、被洗浄物がマット
レスであることを特徴とするものである。すなわち、こ
の洗浄装置は、マットレスの洗浄・脱水を行うことがで
きる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を、図面を参照しながら説明する。まず図1は第一の
実施の形態によるマットレス洗浄装置10の概略構成を
示す透視図で、すなわちマットレス洗浄装置10は、内
部に洗浄室111が形成された外観直方体状のボディ1
1と、洗浄室111の左右の内側壁に配置された洗浄パ
イプ12と、洗浄室111の底壁111a上に配置され
たローラ列13と、洗浄室111の正面の搬入・搬出口
112に配置された脱水機構部14とからなる。搬入・
搬出口112は、気密扉113によって開閉可能となっ
ている。
【0013】洗浄室111は、例えば病院のベッド用の
マットレス1をその幅方向両端が上下を向くように立て
て収納した場合に、このマットレス1の周囲に所要の空
間が形成される大きさに形成されている。
【0014】洗浄パイプ12は水平方向に延びるもので
あって、洗浄室111の左右の内側壁に上下複数段配置
されており、水平方向内側を向いた多数の噴射ノズル1
21が、長手方向所定間隔で設けられている。
【0015】ローラ列13は、洗浄室111の底壁11
1aから浮いた状態に支持され奥行き方向へ水平に延び
る一対の支持梁131と、軸心が洗浄室111の奥行き
方向(被洗浄物の搬入搬出方向)と直交し両端が前記支
持梁131に回転自在に支持された多数の支持ローラ1
32からなる。また、洗浄室111の底壁111aは、
緩やかな勾配をもって形成され、その最も低位となる部
位には排水口114が開設されている。
【0016】脱水機構部14は、軸心が略鉛直である一
対の絞りローラ141,141を備える。各絞りローラ
141の上下両端は、それぞれ鉛直な支持軸142の上
下両端部に設けられたアーム143に回転自在に支持さ
れている。また、各絞りローラ141の中心軸は、一対
のスプロケットとこれに巻き掛けられたエンドレスチェ
ーン等による動力伝達機構144を介して、モータ14
5からの回転駆動力が伝達され、互いに逆方向へ回転さ
れるようになっている。
【0017】支持軸142,142は、被洗浄物である
マットレス1の厚さよりも適当に広い間隔で配置されて
おり、図示されていない駆動装置によって、所定の角度
範囲で互いに逆方向へ回転可能となっている。このた
め、絞りローラ141,141はアーム143,143
を介して支持軸142,142を中心に移動し、互いに
近接又は離間動作されるようになっている。
【0018】次に、図2はマットレス洗浄装置10を洗
浄・滅菌・乾燥装置20と共に設置した平面配置図、図
3は図2のIII方向矢視図、図4はこのマットレス洗浄
装置10及び洗浄滅菌乾燥装置20の概略構成を示すフ
ローシートである。すなわち本発明のマットレス洗浄装
置10は、図2乃至図4に示されるような洗浄滅菌乾燥
装置20と共に、隣接して設置される。
【0019】洗浄滅菌乾燥装置20は、チャンバ21
と、このチャンバ21の外周に設けられたジャケット2
2と、チャンバ21内に洗浄水又はリンス液を噴射する
洗浄水供給装置23と、チャンバ21又はジャケット2
2に加熱水蒸気を供給する給蒸装置24と、チャンバ2
1内を乾燥した加熱空気によって乾燥させる乾燥装置2
5と、チャンバ21内を真空引きする排気装置26と、
エアコンプレッサ27を備える。また、参照符号28は
市水等の給水源である。
【0020】チャンバ21は、図4にも示されるように
ステンレス鋼等からなる角型の圧力容器であって、その
底壁には排水口21aが開設されており、水平方向(図
4における奥行き方向)の両端の搬入・搬出口が、水平
スライドドア211,212(図1参照)で開閉される
ようになっている。また、ジャケット22もステンレス
鋼等からなるものであって、チャンバ21における両端
(搬入・搬出口)の近傍を除く外周全体を包囲するよう
に設けられている。
【0021】洗浄水供給装置23は、チャンバ21の上
部及び側部の内壁に沿って略水平に配置された複数の洗
浄パイプ231と、洗浄水タンク232及びリンスタン
ク233と、洗浄水タンク232に洗剤を供給する洗剤
タンク234と、洗浄水タンク232内の洗浄水又はリ
ンスタンク233内のリンス液を洗浄パイプ231に供
給する洗浄ポンプ235と、チャンバ21の排水口21
aから排出される洗浄水又はリンス液を洗浄水タンク2
32又はリンスタンク233へ還流させるリターンポン
プ236とを備える。各洗浄パイプ231には、チャン
バ21内を向いた多数の噴射ノズル231aが、長手方
向所定間隔で配設されている。
【0022】洗浄水タンク232及びリンスタンク23
3から延びて、洗浄ポンプ235を有する給水管P3に
合流する給水管P1,P2には、それぞれ弁装置V1,
V2が設けられている。給水管P3はチャンバ21内の
各洗浄パイプ231に接続されており、洗浄ポンプ23
5と洗浄パイプ231との間には弁装置V3が設けられ
ている。
【0023】リターンポンプ236による洗浄水タンク
232及びリンスタンク233への還流配管P4,P5
にはそれぞれ弁装置V4,V5が設けられ、給水源28
から洗浄水タンク232及びリンスタンク233へ延び
る給水管P6,P7にはそれぞれ弁装置V6,V7が設
けられ、エアコンプレッサ27から洗浄パイプ231側
への給気管P8には弁装置V8が設けられ、洗剤タンク
234から洗浄水タンク232への洗剤供給管P9には
弁装置V9が設けられている。また、これらの配管に
は、図示されていないチェックバルブ等が適切に配置さ
れ、洗浄水タンク232及びリンスタンク233には、
図示されていないレベルセンサが設けられている。
【0024】すなわち、この洗浄水供給装置23によれ
ば、洗浄水タンク232又はリンスタンク233から洗
浄ポンプ235によって洗浄パイプ231に送られる洗
浄水又はリンス液(すすぎ水)は、エアコンプレッサ2
7から給気管P8及び弁装置V8を介して供給される圧
縮空気によって、噴射ノズル231aからチャンバ21
内へシャワー状に噴射されるようになっている。また、
洗浄パイプ231は、エアシリンダ237,238によ
って、長手方向と直交する方向への往復移動と軸心を中
心とする所定角度範囲での回動が可能であり、噴射ノズ
ル231aは、これに対応した往復移動及び首振り動作
を行うようになっている。
【0025】給蒸装置24としては、例えば既設又は専
用のボイラが使用される。この給蒸装置24に接続され
る給蒸管P10の下流側の端部はチャンバ21内のチャ
ンバ21に開口し、給蒸管P10から分岐した給蒸管P
11がジャケット22内に開口している。これらの給蒸
管P10,P11には、それぞれ弁装置V10,V11
が設けられている。また、ジャケット22からは、熱交
換によって降温した蒸気を排出する排蒸管P12が延
び、この排蒸管P12には弁装置V12及び蒸気トラッ
プ(図示省略)が設けられている。
【0026】洗浄水タンク232及びリンスタンク23
3の内部には、それぞれ蛇管232a,233aが設け
られており、この蛇管232a,233aの上流側の端
部は、給蒸管P10から分岐して延びる給蒸管P13,
P14に接続される一方、下流側の端部はチェックバル
ブCH1,CH2を介して排蒸管P15に合流・接続さ
れている。給蒸管P13,P14にはそれぞれ弁装置V
13,V14が設けられている。すなわち、洗浄水タン
ク232内の洗浄水及びリンスタンク233内のリンス
液は、給蒸装置24から給蒸管P10,P13,P14
を介して蛇管232a,233aへ供給される高温蒸気
との熱交換によって、所要の温度に加熱されるようにな
っている。
【0027】乾燥装置25は、チャンバ21の天井面又
は側壁の一端近傍に開口された吸気口から延びる吸気管
P16と、チャンバ21の天井面又は側壁の他端近傍に
開口された吐気口から延びる吐気管P17との間に、弁
装置V15、コンデンサ251、ブロワ252及び加熱
器253を直列に接続したものである。
【0028】コンデンサ251の内部には、蛇管251
aが設けられており、この蛇管251aの上流側の端部
は、給水管P18及び弁装置V16を介して給水源28
に接続される一方、下流側の端部はチェックバルブCH
3を備える排水管P19に接続されている。すなわち、
このコンデンサ251は、吸気管P16を通じてブロワ
252によりチャンバ21内のチャンバ21から吸引し
た湿潤空気を、蛇管251a内を通る冷水との熱交換に
より冷却して水蒸気を凝結させ、分離除去するものであ
る。
【0029】加熱器253の内部には、蛇管253aが
設けられており、この蛇管253aの上流側の端部は、
給蒸管P10から分岐し弁装置V17を備える給蒸管P
20に接続される一方、下流側の端部はチェックバルブ
CH4を備える排蒸管P21に接続されている。すなわ
ち、この加熱器253は、コンデンサ251における除
湿過程で冷却されてブロワ252により送り込まれる乾
燥空気を、給蒸装置24から給蒸管P20を介して供給
されて蛇管253a内を通る加熱蒸気との熱交換によっ
て加熱し、乾燥した温風として吐気管P17からチャン
バ21内へ送り出すものである。
【0030】排気装置26は真空ポンプ261を備え
る。この真空ポンプ261は、チャンバ21の排水口2
1aから延びる排水管P22から分岐し弁装置V18等
を備える排気管P23に接続されている。一方、排水管
P22には弁装置V19が設けられている。
【0031】チャンバ21の搬入・搬出口を開閉するス
ライドドア211,212は、閉塞状態において、それ
ぞれチャンバ21の搬入・搬出口の縁に沿って配置され
たパッキン213,214と密接されるようになってい
る。また、このパッキン213,214は、エアコンプ
レッサ27から延びる給気管P8から分岐した給気管P
24から弁装置V20、レギュレータ(図示省略)及び給
気管P25,P26を介して供給される圧縮空気で押し
出されることによって、スライドドア211,212の
内側面外周部に強制的に密接されるようになっており、
確実なシールが図られている。
【0032】この実施の形態のマットレス洗浄装置10
における洗浄パイプ12は、洗浄ポンプ235の吐出側
で給水管P3から分岐し弁装置V21を備える給水管P
27に接続されている。また、このマットレス洗浄装置
10における洗浄室111の底壁111aに開設された
排水口114は、リターンポンプ236の上流側で排水
管P22から分岐し弁装置V22を備える排水管P28
に接続されている。
【0033】図2における参照符号30,40は、マッ
トレス洗浄装置10及び洗浄滅菌乾燥装置20と、これ
らに付随する洗浄水タンク232、リンスタンク23
3、洗剤タンク234、洗浄ポンプ235、リターンポ
ンプ236等、各種設備の設置スペースを画成するよう
に立て込まれたフロントパネルで、マットレス洗浄装置
10及び洗浄滅菌乾燥装置20における搬入搬出口に対
応する扉31,32,41及び点検口33,42が設け
られている。
【0034】マットレス洗浄装置10の気密扉113や
洗浄滅菌乾燥装置20のスライドドア211,212の
開閉、各ポンプ235,236,261やブロワ25
2、エアコンプレッサ27、各弁装置等の動作は、制御
装置29によって、シーケンスプログラムによる自動制
御がなされており、フロントパネル30,40には、電
源スイッチや、制御装置29の入力キーや、データ表示
用の液晶ディスプレイを有する操作盤291が設けられ
ている。
【0035】以上の構成において、病室等の医療施設で
患者が使用したベッド用マットレス1を洗浄・滅菌する
場合は、まずマットレス1をマットレス洗浄装置10に
よって洗浄する。
【0036】図5はマットレス洗浄装置10の動作を示
す説明図である。まず図5(A)に示されるように、搬
入・搬出口112の気密扉113を開いて、マットレス
1を洗浄室111内へ搬入する。このとき、搬入・搬出
口112に配置された絞りローラ141,141は、支
持軸142,142のアーム143,143によって、
マットレス1の厚さよりも十分に大きな間隔をもって互
いに離間している。また、洗浄室111の底壁112上
にはローラ列13が配置されているので、その多数の支
持ローラ132によって抵抗が少なくなり、マットレス
1を洗浄室111内へ容易に搬入することができる。
【0037】洗浄室111へマットレス1を搬入した後
は、図5(B)に示されるように、気密扉113で搬入
・搬出口112を密閉し、洗浄を開始する。すなわち、
図4に示される弁装置V1,V4,V21,V22が開
くと共に、洗浄水供給装置23における洗浄ポンプ23
5及びリターンポンプ236が駆動されると、洗浄水タ
ンク232から洗剤入りの洗浄水が、洗浄ポンプ235
によって給水管P1及び給水管P27を介してマットレ
ス洗浄装置10の洗浄パイプ12に供給され、その噴射
ノズル121から、マットレス1へ向けてスプレー状に
高圧噴射される。洗浄パイプ12及び噴射ノズル121
は、マットレス1の表面全域にムラなく洗浄水を噴射可
能となる間隔で配置されているので、マットレス1をム
ラなく洗浄することができる。
【0038】マットレス1や洗浄室111の室壁などか
ら流れ落ちた洗浄水は、緩やかな勾配をもつ底壁111
aを低位側へ流れ、そこに開口した排水口114から、
リターンポンプ236によって排水管P28及び還流配
管P4を介して洗浄水タンク232に還流され、洗浄ポ
ンプ235によって再びマットレス洗浄装置10の洗浄
パイプ12に送られ、その噴射ノズル121からマット
レス1へ噴射されるというように、循環使用される。ま
た、洗浄水タンク232内の洗浄水は、給蒸装置24か
ら蛇管232aへ供給される高温蒸気によって加熱され
ているため、汚れと共に洗い落とされる病原性微生物等
を死滅させることができる。
【0039】なお、マットレス1が耐熱性に優れたもの
である場合は、洗浄水の温度を例えば105℃程度と
し、マットレス1が耐熱性の低いものである場合は、洗
浄水の温度を例えば75℃程度とする。
【0040】次に、予め設定された所定の洗浄時間が経
過したら、洗い落とされた汚れの成分を含む洗浄水を、
弁装置V19を開くことによって排出し、すすぎ工程に
移行する。すすぎ工程においては、弁装置V2,V5,
V21,V22が開くと共に、洗浄ポンプ235及びリ
ターンポンプ236が駆動される。このため、給水源2
8からいったんリンスタンク233に貯留されたすすぎ
水が、洗浄ポンプ235によって、給水管P2及びP2
7を介してマットレス洗浄装置10の洗浄パイプ12に
供給され、その噴射ノズル121からマットレス1へ噴
射される。
【0041】マットレス1や洗浄室111の室壁などか
ら流れ落ちた、洗浄水及び汚れの成分を含むすすぎ水
は、緩やかな勾配をもつ底壁111aを低位側へ流れ、
そこに開口した排水口114からリターンポンプ236
によってリンスタンク233に還流され、洗浄ポンプ2
35によって再びマットレス洗浄装置10の洗浄パイプ
12に送られ、その噴射ノズル121からマットレス1
へ噴射されるというように、循環使用されるが、給水源
28からリンスタンク233への給水が継続して行われ
ているので、循環過程において、リンスタンク233に
設けられた図示されていないオーバーフロー管から徐々
にオーバーフローする。このため、循環するすすぎ水に
含まれる洗浄水や汚れ等の成分が次第に減少していく。
そして、所定のすすぎ時間が経過したら、すすぎ水を、
弁装置V19を開くことによって排出する。
【0042】上述した洗浄工程及びすすぎ工程において
は、洗浄室111内のマットレス1は、ローラ列13に
よって、底壁112から浮いた状態に支持されているの
で、マットレス1の下側の側面が、底壁112上を流れ
る洗浄水やすすぎ水に浸されることはなく、このためマ
ットレス1の下側の側面部分に洗浄水や汚れの成分が滞
留してしまうようなことがない。
【0043】洗浄及びすすぎ工程が終了したら、図5
(C)に示されるように、搬入・搬出口112の気密扉
113を開くと共に、絞りローラ141,141を、支
持軸142,142のアーム143,143によって、
マットレス1の厚さよりも狭い間隔まで近接させる。そ
して、洗浄室111内のマットレス1の端部1aを絞り
ローラ141,141に接触させた状態で、モータ14
5(図1参照)を駆動させることによって、絞りローラ
141,141を図5(C)に矢印R1,R2で示され
るように互いに逆方向へ回転させる。
【0044】これによって、洗浄室111内のマットレ
ス1は、回転する絞りローラ141,141間に引き込
まれ、搬入・搬出口112から機外へ自動的に搬出され
る。そして、マットレス1の厚さよりも狭い間隔で近接
している絞りローラ141,141の間を通る過程で、
内部に沁みこんでいる水が絞り出される。絞り出された
水は、洗浄室111の底壁111aに流れ落ちて、そこ
に開口した排水口114から、排水管P28及びP22
を介して排出される。
【0045】なお、脱水の際の絞りローラ141,14
1の間隔は、マットレス1の厚さや、その構造、例えば
スプリングユニットを有するものである場合とそうでな
い場合などによって、適切に調整する。
【0046】洗浄室111内のマットレス1の端部1a
を絞りローラ141,141に接触させる作業は、適当
な道具を用いて、マットレス1を搬入・搬出口112側
へ移動させることにより行うが、例えばローラ列13の
一部の支持ローラ132をモータ等により回転駆動可能
とすることによって、自動化することも可能である。
【0047】マットレス洗浄装置10で洗浄したマット
レス1は、例えば、乾燥させた後、蒸気滅菌を行う。図
6(A)(B)は、マットレス1を洗浄滅菌乾燥装置2
0で乾燥あるいは滅菌するのに用いられるカート50を
示す説明図である。
【0048】このうち、図6(A)に示されるカート5
0は、下面に自在キャスタ52を備える基台51上に、
搬入・搬出方向へ延びる複数の仕切柵53が幅方向所定
間隔で立設され、この仕切柵53によって、マットレス
1をその幅方向が上下方向となるように立てて保持する
複数の被洗浄物保持空間Sが画成された構成を有し、複
数のマットレス1を載せることができるようになってい
る。また、図6(B)に示されるカート50は、下面に
自在キャスタ52を備える基台51上に、それぞれマッ
トレス1を横に収納することができる上下複数段の棚5
4と、寝具や衣類など、他の被洗浄物2を載せる棚55
が支柱56を介して設けられている。棚54,55は、
パイプ等で形成されている。
【0049】マットレス洗浄装置10で洗浄したマット
レス1を洗浄滅菌乾燥装置20で乾燥させるには、この
マットレス1をカート50に載せる。前述のように、カ
ート50には、一度に複数のマットレス1を載せること
ができる。
【0050】次に、洗浄滅菌乾燥装置20におけるスラ
イドドア211又は212を開き、洗浄済みマットレス
1を載せたカート50をチャンバ21内(チャンバ2
1)へ搬入し、スライドドア211又は212を密閉す
る。
【0051】なお、スライドドア211,212の開閉
は、図示されていないセンサによって検出され、スライ
ドドア211,212が完全に閉鎖されていないと、装
置を起動することができないようになっている。また、
装置が起動されると同時にドア開閉スイッチが遮断さ
れ、装置の運転中は、スライドドア211,212を開
けることができないようになっている。
【0052】スライドドア211,212を密閉した後
は、乾燥装置25が運転される。すなわち、弁装置V1
5の開放及びブロワ252の駆動によって、チャンバ2
1内の湿潤空気が吸気管P16を通じて吸引され、その
過程でコンデンサ251によって除湿され、この除湿に
よって低温乾燥状態となった空気は、ブロワ252から
吐出された後、加熱器253で加熱され、乾燥した温風
として吐気管P17からチャンバ21へ送り出され、こ
れによってマットレス1の乾燥が行われる。
【0053】先に説明したように、マットレス洗浄装置
10による洗浄及びすすぎの過程でマットレス1の内部
に大量に沁み込んだ水は、マットレス1を絞りローラ1
41,141によってマットレス洗浄装置10の外部へ
搬出する過程で、大部分が除去されるため、乾燥装置2
5の短時間の運転によってマットレス1を乾燥させるこ
とができる。
【0054】また、乾燥装置25による温風乾燥方式の
ほか、真空乾燥方式も採用することができる。この場合
は、真空ポンプ261でチャンバ21内の空気を強制排
気して、飽和水蒸気圧を低下させることによって、マッ
トレス1からの水の蒸発を促すものである。
【0055】また、マットレス1の蒸気滅菌を行う場合
は、まず予め弁装置V11,V12を開いて、給蒸装置
24から100℃以上の高温の加熱蒸気をジャケット2
2内へ供給し、これによってチャンバ21の内壁を加熱
する。そして、真空ポンプ261でチャンバ21内の空
気を強制排気してから、弁装置V10を開いて、前記給
蒸装置24からの100℃以上の高温蒸気をチャンバ2
1内へ噴射するといった工程を数回繰り返すことによ
り、高温蒸気がマットレス1の内部まで浸透して滅菌を
行う。特に、マットレス1が殆ど脱水されていることに
よって、高温蒸気が浸透しやすくなり、信頼性の高い滅
菌を行うことができる。
【0056】蒸気滅菌が終了したら、再び乾燥を行い、
マットレス1が完全に乾燥するのに必要な時間が経過し
た後、スライドドア211又は212を開いて、マット
レス1を乗せたカート50をチャンバ21から搬出す
る。
【0057】なお、洗浄滅菌乾燥装置20は洗浄機能を
有するものであり、例えばベッドフレームや、あるいは
カート50に載せた種々の医療器具等の洗浄・滅菌を行
うことができるようになっている。
【0058】すなわち、洗浄滅菌乾燥装置20による洗
浄工程においては、まず弁装置V11,V12が開かれ
ることによって、給蒸装置24から100℃以上の高温
の加熱蒸気がジャケット22内へ供給され、これによっ
てチャンバ21の内壁が加熱される。
【0059】次に、弁装置V1,V3,V4,V6が開
かれると共に、洗浄水供給装置23における洗浄ポンプ
235及びリターンポンプ236が駆動されることによ
って、洗浄水タンク232から、洗剤入りの洗浄水が給
水管P1を介して洗浄パイプ231に供給され、その噴
射ノズル231aから、チャンバ21内の被洗浄物へ向
けてスプレー状に噴射される。このとき、洗浄パイプ2
31は、エアシリンダ237,238によって、長手方
向と直交する方向へ往復移動されると共に、軸心を中心
とする所定角度範囲で回動されるため、噴射ノズル23
1aは、これに対応した往復移動及び首振り動作を行
い、被洗浄物へ向けて洗浄水をまんべんなく噴射する。
【0060】被洗浄物等から流れ落ちた洗浄水は、チャ
ンバ21の底壁に開口した排水口21aからリターンポ
ンプ236によって洗浄水タンク232に還流され、再
び洗浄パイプ231の噴射ノズル231aへ送られ、被
洗浄物へ噴射されるというように、循環使用される。ま
た、洗浄水タンク232内の洗浄水は、給蒸装置24か
ら蛇管232aへ供給される高温蒸気によって加熱され
ており、しかもチャンバ21内もジャケット22によっ
て加熱されているため、汚れと共に洗い落とされる病原
性微生物等を死滅させることができる。
【0061】次に、予め設定された所定の洗浄時間が経
過したら、洗い落とされた汚れの成分を含む洗浄水を、
弁装置V19を開くことによって排出し、すすぎ工程に
移行する。すすぎ工程においては、弁装置V2,V3,
V5,V7が開かれると共に、洗浄ポンプ235及びリ
ターンポンプ236が駆動される。このため、給水源2
8からいったんリンスタンク233に貯留されたすすぎ
水が、給水管P1を介して洗浄パイプ231に供給さ
れ、チャンバ21内の被洗浄物に向けて噴射される。
【0062】チャンバ21内を落下した洗浄水及び汚れ
の成分を含むすすぎ水は、排水口21aからリターンポ
ンプ236によってリンスタンク233に還流される
が、給水源28からの給水が継続して行われているの
で、循環過程において、リンスタンク233に設けられ
た図示されていないオーバーフロー管から徐々にオーバ
ーフローする。このため、循環するすすぎ水に含まれる
洗浄水等の成分が次第に減少していく。そして、所定の
すすぎ時間が経過したら、すすぎ水を、弁装置V19を
開くことによって排出する。
【0063】次に図7は、本発明に係る第二の実施の形
態によるマットレス洗浄装置10の概略構成を示す説明
図である。先に説明した第一の実施の形態は、マットレ
ス洗浄装置10は、洗浄水及びすすぎ水の噴射によって
マットレス1を洗浄するものであるが、図7に示される
マットレス洗浄装置10は、洗浄水及びすすぎ水の噴射
に加えてブラシ15によるブラシッシングを行うもので
ある。
【0064】すなわち、このマットレス洗浄装置10
は、内部に洗浄室111が形成された外観直方体状のボ
ディ11と、洗浄室111の底壁上に配置されたローラ
列13と、洗浄室111の正面の搬入・搬出口112に
配置された脱水機構部14と、ローラ列13の左右両側
に位置して配置された複数対のブラシ15とからなる。
搬入・搬出口112は、気密扉(図示省略)によって開
閉可能となっている。ボディ11、気密扉、ローラ列1
3、脱水機構部14等は、基本的には図1と同様に構成
されている。
【0065】各ブラシ15は、略鉛直な回転軸151及
びこの回転軸151の周りに設けられた合成繊維束等に
よるブラシ本体152からなり、それぞれ回転軸151
の上下両端を軸支する軸受が、スライダ153に取り付
けられている。このスライダ153は洗浄室111の奥
行き方向へ水平移動可能となっている。また、洗浄室1
11の幅方向に対するブラシ15,15の対向間隔は、
その間に搬入したマットレス1の表面に、ブラシ本体1
52が接触するように設定される。
【0066】各ブラシ15の回転軸151の一端又は両
端部には、それぞれ従動スプロケット154が設けられ
ている。洗浄室111の奥行き方向に並んだ従動スプロ
ケット154,154間には、エンドレスチェーン15
5が巻き掛けられている。スライダ153にはモータ1
6が取り付けられ、このモータ16によって回転駆動さ
れる駆動軸161が、エンドレスチェーン155と直交
するように配置され、スライダ153上の軸受162,
162によって略水平に軸支されている。各エンドレス
チェーン155は、これと対応して駆動軸161に設け
られた複数の駆動スプロケット163に、それぞれ噛合
している。
【0067】また、洗浄室111には例えば空圧シリン
ダからなる左右一対の往復動アクチュエータ17,18
が取り付けられている。この往復動アクチュエータ1
7,18は、その駆動ロッド171,181の突出方向
が、洗浄室111の奥行き方向に対して互いに逆向きと
なっている。
【0068】一方の往復動アクチュエータ17における
駆動ロッド171の先端から延びるワイヤ172が、複
数のガイドローラ173に案内されて、各スライダ15
3の一端に繋着されており、他方の往復動アクチュエー
タ18における駆動ロッド181の先端から延びる複数
のワイヤ182が、複数のガイドローラ183に案内さ
れて、各スライダ153の他端に繋着されている。ま
た、往復動アクチュエータ17,18の動作は、印加さ
れる駆動圧力の方向を切換える方向切換弁(図示省略)
によって、例えば一方の往復動アクチュエータ17がロ
ッド171を進出させると他方の往復動アクチュエータ
18がロッド181を後退させるというように、互いに
逆方向となっている。
【0069】各ブラシ15の回転軸151及びスライダ
153は中空であって、回転軸151には多数の給水口
(図示省略)が適当な間隔で開設されている。回転軸1
51の端部は、図示されていないロータリジョイント等
を介してスライダ153の中空部と連通しており、更に
各スライダ153の中空部は、ボディ11に設けられた
給水管157にフレキシブルチューブ156を介して接
続され、更にこの給水管157の端部に設けられた管継
手157aは、先に説明した図4のフローシートに示さ
れる給水管P27に接続されるようになっている。
【0070】以上の構成を備えるマットレス洗浄装置1
0によるマットレス1の洗浄及びすすぎは、ブラシ15
によるブラッシングが行われる点を除いては、先に説明
した第一の実施の形態と同様に行われる。
【0071】すなわち、洗浄工程においては、まず搬入
・搬出口112の気密扉を開いて、マットレス1を洗浄
室111内へ搬入する。このとき、搬入・搬出口112
に配置された絞りローラ141,141は、支持軸14
2,142のアーム143,143によって、マットレ
ス1の厚さよりも十分に大きな間隔をもって互いに離間
している。また、絞りローラ141,141間を通過し
たマットレス1は、ローラ列13によって案内されなが
ら、左右のブラシ15,15間に入り込んで行く。
【0072】マットレス1の搬入が終わったら、搬入・
搬出口112の気密扉を密閉する。そして図4に示され
る弁装置V1,V4,V21,V22を開くと共に、洗
浄水供給装置23における洗浄ポンプ235及びリター
ンポンプ236を駆動することによって、洗浄水タンク
232から洗剤入りの洗浄水が、洗浄ポンプ235によ
って給水管P1,P27、マットレス洗浄装置10の給
水管157、フレキシブルチューブ156及びスライダ
153を介して各ブラシ15の回転軸151に供給さ
れ、その給水口から噴出する。
【0073】一方、モータ16の駆動によって駆動軸1
61が回転すると、その回転は、駆動スプロケット16
3からエンドレスチェーン155及び従動スプロケット
154を介してブラシ15の回転軸151に伝達され
る。このため、各ブラシ15は、回転軸151の給水口
から洗浄水を噴射しながら回転し、ブラシ本体152が
マットレス1の両面をブラッシングする。
【0074】また、往復動アクチュエータ17,18
は、一方の往復動アクチュエータ17がロッド171を
進出させると共に、他方の往復動アクチュエータ18が
ロッド181を後退させる動作と、逆に、一方の往復動
アクチュエータ17がロッド171を後退させると共
に、他方の往復動アクチュエータ18がロッド181を
進出させる動作とを、交互に繰り返すことによって、ブ
ラシ15を支持しているスライダ153が、ワイヤ17
2,182を介して往復移動される。
【0075】すなわち、各ブラシ15は洗浄水の噴射手
段を兼ねる回転軸151を中心として回転しながら、洗
浄室111の奥行き方向へ往復移動することによって、
洗浄水を噴射しながらマットレス1の両面全体をブラッ
シングすることになる。このため、効率の良い洗浄が行
われ、洗浄水の噴射のみでは落ちにくい重度の汚れも有
効に洗い落とすことができる。
【0076】また、この実施の形態においても、洗浄室
111に供給された洗浄水は、排水口114からリター
ンポンプ236によって洗浄水タンク232に還流さ
れ、洗浄ポンプ235によって再びブラシ15に送ら
れ、マットレス1へ噴射されるというように、循環使用
される。また、洗浄水タンク232内の洗浄水は、給蒸
装置24から蛇管232aへ供給される高温蒸気によっ
て加熱されているため、汚れと共に洗い落とされる病原
性微生物等を死滅させることができる。
【0077】すすぎ工程も、基本的には上述の洗浄と同
様であり、リンスタンク233からのすすぎ水をブラシ
15が噴射しながらマットレス1の両面全体をブラッシ
ングし、すすぎを行う。
【0078】洗浄及びすすぎ工程が終了したら、搬入・
搬出口112の気密扉を開くと共に、絞りローラ14
1,141の駆動によって、洗浄室111内のマットレ
ス1を、搬入・搬出口112から機外へ自動的に搬出す
ると共に、内部に沁みこんでいる水を絞り出し、排出す
る。
【0079】なお、上述した各実施の形態においては、
気密扉によって開閉可能かつ絞りローラ141,141
が配置された搬入・搬出口112が、正面にのみ設けら
れているが、これを背面側にも設けて、どちらからでも
搬入あるいは搬出可能とすることも可能である。
【0080】また、上述した各実施の形態においては、
ボディ11内に洗浄室111が一室のみ設けられている
が、これを複数室並列に形成して、それぞれに対応して
洗浄パイプ12あるいはブラシ15、ローラ列13、脱
水機構部14等を設けることにより、一度に複数のマッ
トレス1を洗浄可能に構成しても良い。このようにすれ
ば、洗浄時間を大幅に短縮することができる。
【0081】
【発明の効果】請求項1の発明に係る洗浄装置によれ
ば、洗浄室内にマットレス等の被洗浄物を搬入して噴射
ノズルから洗浄水を噴射することにより洗浄した後、被
洗浄物に沁み込んだ洗浄水を脱水機構部によって脱水す
るものであるため、その後、乾燥装置によってマットレ
スを乾燥させるのを短時間で行うことができ、乾燥装置
を長時間運転する必要がないので、洗浄から乾燥、蒸気
滅菌等の一連の作業に要する時間を著しく短縮すること
ができ、しかも省エネルギを図ることができる。
【0082】請求項2の発明に係る洗浄装置によれば、
脱水機構部が互いに平行に配置された一対の絞りローラ
からなり、洗浄水の沁み込んだ被洗浄物を一対の絞りロ
ーラの間に通して絞ることによって、脱水するものであ
るため、洗浄後の被洗浄物の搬出と脱水を同時に行なう
ことができる。
【0083】請求項3の発明に係る洗浄装置によれば、
絞りローラの配置間隔を可変としたため、洗浄室へ被洗
浄物を搬入する際には絞りローラの配置間隔を被洗浄物
の厚さより大きく開くことによって、被洗浄物を容易に
搬入可能とし、洗浄後の絞りの際には、絞りローラの配
置間隔を被洗浄物の通常の厚さより小さくして被洗浄物
を絞り出すことができる。
【0084】請求項4の発明に係る洗浄装置によれば、
洗浄室に、被洗浄物に対するブラッシング動作を行うブ
ラシが配置されたものである。したがって、洗浄水の噴
射とブラシのブラッシング動作によって、強固な汚れも
洗い落とすことができる。
【0085】請求項5の発明に係る洗浄装置によれば、
洗浄室の底部に、軸心が被洗浄物の搬入搬出方向と直交
するローラ列が配置されたものであるため、洗浄室にお
ける被洗浄物の搬入搬出を容易にすることができ、しか
もローラ列によって被洗浄物が洗浄室の底壁から浮いた
状態に支持されるので、被洗浄物の下部が、流れ落ちた
洗浄水に浸されることがなく、効率の良い洗浄が可能で
ある。
【0086】請求項6の発明に係る洗浄装置によれば、
被洗浄物がマットレス又は厚手の寝具であることを特徴
とするものであり、すなわちマットレスのような厚手の
寝具の洗浄・脱水に有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態としてのマットレス
洗浄装置の概略構成を示す透視図である。
【図2】上記実施の形態によるマットレス洗浄装置を洗
浄・滅菌・乾燥装置と共に設置した平面配置図である。
【図3】図2のIII方向矢視図である。
【図4】上記マットレス洗浄装置及び洗浄滅菌乾燥装置
の概略構成を示すフローシートである。
【図5】上記マットレス洗浄装置の動作を示す説明図で
ある。
【図6】洗浄滅菌乾燥装置に用いられるカートの例を示
す説明図である。
【図7】本発明の第二の実施の形態としてのマットレス
洗浄装置の概略構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1 マットレス(被洗浄物) 10 マットレス洗浄装置(洗浄装置) 11 ボディ 111 洗浄室 112 搬入・搬出口 12 洗浄パイプ 121 噴射ノズル(噴射手段) 13 ローラ列 14 脱水機構部 141 絞りローラ 15 ブラシ 151 回転軸(噴射手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B116 AA08 AB01 BA02 BA15 BB33 BB82 CC01 CC03 CD11 CD22 3B201 AA08 AB01 BA02 BA15 BB33 BB82 BB92 BB94 CB01 CC01 CC11 CC12 CD11 CD22 4C058 AA03 AA12 BB05 CC06 CC07 EE26

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開閉可能な搬入・搬出口を有する洗浄室
    と、 この洗浄室の内壁に所定間隔で配置され洗浄水を洗浄室
    の被洗浄物収納部へ噴射する所要数の噴射手段と、 洗浄後の被洗浄物を脱水する脱水機構部と、 を備えることを特徴とする洗浄装置。
  2. 【請求項2】 脱水機構部が、互いに平行に配置された
    一対の絞りローラからなることを特徴とする請求項1に
    記載の洗浄装置。
  3. 【請求項3】 脱水機構部が搬入・搬出口に設けられ、
    絞りローラの配置間隔を可変としたことを特徴とする請
    求項2に記載の洗浄装置。
  4. 【請求項4】 洗浄室に、被洗浄物に対するブラッシン
    グ動作を行うブラシが配置されたことを特徴とする請求
    項1乃至3のいずれかに記載の洗浄装置。
  5. 【請求項5】 洗浄室の底部に、軸心が被洗浄物の搬入
    搬出方向と直交するローラ列が配置されたことを特徴と
    する請求項1乃至4のいずれかに記載の洗浄装置。
  6. 【請求項6】 被洗浄物がマットレスであることを特徴
    とする請求項1乃至5のいずれかに記載の洗浄装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2885090A4 (en) * 2012-08-17 2016-09-21 Maddison Morgan & Bailey Ltd PROCESS FOR PROCESSING USED MATTRESS, METHOD FOR COMPRESSING USED MATTRESS, COMPRESSION APPARATUS FOR COMPRESSION OF USED MATTRESS, DECONSTRUCTION APPARATUS FOR DECONSTRUCTING MATTRESS, INFUSION APPARATUS FOR INFUSION D MATTRESS, INTEGRITY TEST APPARATUS FOR INTEGRITY TESTING OF MATTRESS AND SILAGE BOX FOR STORAGE OF MATTRESS
JP2020156819A (ja) * 2019-03-27 2020-10-01 サクラ精機株式会社 滅菌装置

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