JP2002273290A - 筒型ミスト補集フィルターを備えた水溶性塗料の塗装ブース - Google Patents

筒型ミスト補集フィルターを備えた水溶性塗料の塗装ブース

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JP2002273290A
JP2002273290A JP2001083141A JP2001083141A JP2002273290A JP 2002273290 A JP2002273290 A JP 2002273290A JP 2001083141 A JP2001083141 A JP 2001083141A JP 2001083141 A JP2001083141 A JP 2001083141A JP 2002273290 A JP2002273290 A JP 2002273290A
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Shinichiro Yanamoto
伸一朗 柳元
Masamoto Kitamura
正元 北村
Junichi Sueyoshi
純一 末吉
Sumio Nishioka
澄穂 西岡
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Nippon Paint Co Ltd
Nippon Paint Plant Engineering Co Ltd
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Nippon Paint Co Ltd
Nippon Paint Plant Engineering Co Ltd
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  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
  • Details Or Accessories Of Spraying Plant Or Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で排気中の未塗着塗料ミストの捕
集効率、回収効率を向上させた水溶性塗料の塗装ブース
を提供する。 【解決手段】 塗料ブース1の塗装室10に連通してい
る排気路30中に筒型フィルター34を配置し、その内
側と外側にそれぞれ配置されている洗浄装置37、38
を利用してブース水槽26の貯水及びろ液を散水するこ
とにより筒型フィルターを常に濡れた状態に維持してお
くことで、排気中に含まれる未塗着塗料ミストを効果的
に捕集して塗料リサイクル装置28によって回収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水溶性塗料の塗装
装置に関し、特に、未塗着塗料ミストの捕集を効果的に
行うことの可能な水溶性塗料の塗装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】作業場周囲環境や近隣の汚染防止や環境
衛生の保持、塗膜品質の確保等の目的達成のため、塗装
ブース内で被塗装物への塗装作業を行い、ブース内の未
塗着塗料ミストを含む汚染空気を排出する塗装装置が知
られている。
【0003】これらの塗装装置においては、汚染空気中
から未塗着塗料ミストを除去する必要があり、バッフル
プレート、フィルター等による乾式捕集や水洗式、渦流
式などの湿式捕集が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、乾式捕
集方式は捕集効率が低く、また、フィルターの交換頻度
が多くなるという欠点がある。水溶性塗料の塗装装置で
は、塗料をリサイクルするとともに塗装色の色替えに対
応した装置(水性リサイクル塗料用装置)が知られてい
るが、乾式捕集では色替えに対応することが困難であ
る。
【0005】一方、湿式捕集においても乾式捕集方式に
比べれば捕集効率は高いが、よく知られているウォータ
ーカーテン式、ウォーターシャワー式、スクラバー式等
のいずれにおいても単独では捕集効率を100%近くま
で高めることは困難であり、排気路中にフィルターを配
置して未捕集の塗料ミストを回収する必要がある。そし
て、前述の水性リサイクル塗料用装置においては、この
フィルターを洗浄することで捕集した塗料ミストを水溶
させて回収しているが、捕集効率を上げようとすると、
フィルターの目を細かくする必要があり、今度はフィル
ター全体に洗浄水が行き渡らず洗浄効率ひいては塗料の
回収効率が低下してしまうという問題がある。さらに、
従来の湿式捕集では使用水量が多く循環ポンプやタンク
の容量が大きくなり、設備費が増大するという問題があ
った。
【0006】そこで、本発明は、簡単な構成で排気中の
未塗着塗料ミストの捕集効率、回収効率を向上させた水
溶性塗料の塗装ブースを提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る水溶性塗料の塗装ブースは、(1)噴射
ノズルから噴射される水溶性塗料によって被塗装物への
塗装を行う塗装室と、(2)この塗装室に連通し、塗装室
からの排気を行う排気路と、(3)この排気路中に配置さ
れた1個または複数個の一端が閉止されている筒型フィ
ルターを有し、排気を通過させて該排気中の未塗着塗料
ミストの捕集を行う捕集手段であって、筒型フィルター
は、略鉛直方向に中心軸が配置され、その開放端で排気
路内に固定されている捕集手段と、(4)筒型フィルター
の筒部上部の外側および/または内側に配置され、該フ
ィルターの筒部へ散水することで筒型フィルターを濡れ
た状態に維持するフィルター洗浄手段と、が設けられて
いる筒型ミスト補集フィルターを備えた水溶性塗料の塗
装ブースであることを特徴とする。
【0008】本発明によれば、塗装室内で被塗装物へ塗
着しなかった霧状の塗料、すなわち未塗着塗料ミストは
排気路へ導かれ、筒型フィルターによって捕集される。
筒型フィルターをフィルター洗浄手段によって常時濡れ
た状態に維持することで高い捕集効率を確保するととも
に、洗浄効率ひいては塗料の回収効率も向上させること
ができる。さらに、フィルター部分のみを濡れた状態に
維持すれば足りるので従来の湿式捕集方式に比べて使用
水量が少なくてすみ、設備を小型化することが可能であ
る。
【0009】この塗装室内の噴射ノズルと対向する壁面
を洗浄する壁面洗浄手段をさらに備えていることが好ま
しい。このようにすると、噴射ノズルから噴出され、壁
面等へ付着することになる未塗着塗料についても回収す
ることが可能となる。
【0010】また、補集手段によって補集された未塗着
塗料を再調整し、再使用するためのリサイクル手段をさ
らに備えていることが好ましい。本発明によれば、色替
えの際に塗料の混合を防止でき、効率よく塗料のリサイ
クルができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の好適な実施の形態について詳細に説明する。説明の理
解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に
対しては可能な限り同一の参照番号を付し、重複する説
明は省略する。図1は、本発明に係る実施形態である水
溶性塗料の塗装ブース1の全体構成を示す概略図であ
る。
【0012】塗装ブース1を構成する塗装室10内に
は、内部に被塗装物14(例えば、電気製品、自動車、
建設資材、その他の各種の機械製品や日用品等)を吊り
下げて順次搬送するオーバーヘッドコンベア(以下、単
にコンベアと呼ぶ)12が配置されている。ここで、被
塗装物14は、図1における紙面裏側から搬入され、塗
装処理後、紙面表面側へと搬出されるものとする。塗装
室10のコンベア12の側方(図では右側)には、被塗
装物14に水溶性塗料を霧状にして吹き付ける塗料噴射
装置16が配置されている。この塗料噴射装置16は、
任意の位置に移動可能な噴射ノズル16aを有してお
り、被塗装物14の噴射ノズル16a側の全面に塗料を
吹き付けることが可能である。
【0013】塗装室10の上面には、給気ファン18が
1つまたは複数個(図では2列)配置され、清浄な外気
を塗装室内に供給している。図では省略しているが、塗
装室10の外側環境条件(外気温、湿度)が変動する場
合には、気温、湿度を調整する調整装置を備えることが
好ましい。
【0014】コンベア12を挟んで塗料噴射装置16と
対向する側の壁面20a上には、ウォーターカーテン2
0が形成されている。このウォーターカーテン20は、
金属板等で構成される壁面20aの上部に配置された供
給ノズル20bから捕集液を散水し、壁面20aに沿っ
て膜状に流下させることで形成される。
【0015】塗装室10の床部のウォーターカーテン2
0側には、ウォーターカーテン20を流下してきた捕集
液を貯留する捕集液槽22が設けられている。そして、
この液槽22とウォーターカーテン20が形成される壁
面20aの下端との間には隙間24が設けられ、液槽2
2はこの隙間24より壁面20aの裏側まで伸び、その
先にはU字状の堤22aが配置されている。液槽22の
下端はバルブ22bを介してブース水槽26へと接続さ
れている。
【0016】ブース水槽26は、さらに捕集液中から水
溶性塗料を回収する塗料リサイクル装置28に接続され
ており、塗料リサイクル装置28は、ブース水から未塗
着塗料を分離する分離装置28aと分離後のろ液を貯留
するろ液槽28bを有している。ここで、分離装置28
aとしては、限外ろ過膜や特開平8−299964号公
報に開示されているような電解式分離装置を使用するこ
とができる。また、水槽内に中空式の筒型フィルターを
多数配置し、内側に補集液を通過させつつ、水槽を振動
させることで分離を行う振動式ろ過フィルターを用いて
もよい。
【0017】壁面20aの裏側は排気路30を構成して
おり、排気路30中には、順に塩化ビニル樹脂・SUS
等からなる邪魔板32、筒型フィルター34、排気ファ
ン36が配置されている。ここで、図2、図3を参照し
て筒型フィルター34の構成についてより詳細に説明す
る。
【0018】図2に示されるように複数の筒型フィルタ
ー34(ここでは3個)はその上端が排気路30内に固
定されている羽目板35に取り付けられることで固定さ
れている。
【0019】図3は個々の筒型フィルター34の構成を
示す斜視図である。筒型フィルター34は略円筒形で、
その側面34cと底面34uがフィルター構造をなして
いる。このフィルター構造は、排気が容易に通過し得る
程度の通気性を有すると同時に、後述する洗浄水が流下
し得る程度の通水性を有している必要がある。例えば、
ナイロン繊維フィルターを使用した場合は、密度0.0
1〜0.5kg/m3程度のものを厚み10〜50mm
で使用することが好ましい。
【0020】筒型フィルター34は、排気路30を横断
する形で遮蔽するフィルターを設置した場合と、フィル
ターの通過面積が同一以上になるように個数、径、高さ
を設定ることが好ましい。すなわち、図2に示されるよ
うに、羽目板35の幅をw、長さをl、筒型フィルター
34の半径をr、高さをh、その個数をnとすると、 nπr(r+2h)≧wl の関係が成立するよう個数、径、高さを設定することが
好ましい。例えば、羽目板35の幅wが1m、長さlが
5m、筒型フィルター34の半径rが150mm(30
0mmφ)、高さhが500mmの場合、n≧9.23
であり、10個以上とすることが好ましい。筒型フィル
ター34をこのように多数個配置する必要がある場合
は、図示されるように一列に配置するだけでなく、千鳥
状あるいは格子状に配列してもよい。
【0021】筒型フィルター34の外側にはリング状に
配管37lが配置され、配管37l上には筒型フィルタ
ー34の側面34cの外側上部に向けて散水するノズル
37nが複数個配置されて、筒型フィルター34の外側
からの洗浄装置37を構成している。また、筒型フィル
ター34内には、その中心軸に沿って鉛直下方に延びる
配管38lが配置されており、この配管38l上には、
筒型フィルター34の側面34cおよび底面34uに内
側から散水するノズル38nが複数個配置され、筒型フ
ィルター34の内側からの洗浄装置38を構成してい
る。
【0022】ブース水槽26と塗料リサイクル装置28
との間の配管上には、ブース水槽26側からバルブ26
1、ポンプ26P、バルブ26V2、バルブ28Vが配
置され、バルブ26V2とバルブ28Vの間で分岐され
て、分岐後の配管はバルブ20Vを介してウォーターカ
ーテン20のノズル20bに接続されるとともに、バル
ブ37Vを介して洗浄装置37のノズル37nへと接続
される。
【0023】一方、塗料リサイクル装置28のろ液槽2
8bから延びる配管には、ポンプ28Pが配置され、バ
ルブ20Vに接続されるとともに、バルブ38Vを介し
て洗浄装置38へと接続されている。
【0024】次に、本実施形態における未塗着塗料ミス
トの捕集について具体的に説明する。本塗装装置1の塗
装室10内では、給気ファン18と排気ファン36とを
作動させることで、図1に矢印で示されるような気流が
形成されている。
【0025】塗料噴射装置16の噴射ノズル16aから
は水溶性塗料が霧状のミストとして噴霧されるが、この
うち、被塗装物14へ塗着しなかった未塗着塗料ミスト
は、この気流にのって壁面20a側へと移動する。本実
施形態では、壁面20a自体に塗料ミストが付着する可
能性があるため、バルブ26V1、V2を開き、ポンプ2
6Pによって、ブース水槽26内の補集液をバルブ20
Vを介して供給ノズル20bへと供給して、ウォーター
カーテン20を形成することで、未塗着塗料ミストを補
集している。
【0026】壁面20a側へと形成された気流にのった
塗料ミストのうち壁面20aに付着しなかった塗料ミス
トは、そのまま壁面20aの下の隙間24を通過して排
気路30へと導かれ、その際に隙間24においてスクラ
バーにより一部塗料水が補集される。排気路30中で
は、塗料ミストの一部は、後述する筒型フィルター34
から流れ落ちて邪魔板32上を流下する捕集液によって
吸収されて除去される。こうして塗料ミストを吸収した
捕集液は最終的には捕集液槽22へと導かれる。捕集液
槽22に貯留された捕集液はバルブ22bを介してブー
ス水槽26へと送られ、捕集液として循環使用される。
そして、塗料の濃度が所定以上に達するか、色替えの際
には塗料リサイクル装置28に送られて、溶け込んでい
る塗料が回収され、再使用される。
【0027】塗料ミストを含む排気はさらに筒型フィル
ター34を通過する。ここで、外側の洗浄装置37から
の散水は常時行っておくことが好ましい。具体的には、
ウォーターカーテン20を形成するポンプ26Pの作動
中、バルブ37Vを開にすることで、ブース水槽26か
ら捕集液をノズル37nへと供給し、周囲から筒型フィ
ルター34の側面34cの上部に向けて散水する。散水
された捕集液は側面34c部分のフィルター内部へと浸
透し、その内部を流下していく。捕集液の一部は側面3
4c部分のフィルターを貫通し、筒型フィルター34の
内部へと到達して最終的に底面34u部分のフィルター
を濡らし、それを通過して滴下される。なお、上記補集
液に代えて純水を用いると、散水後固形物を生じないた
めさらに好ましい。
【0028】このようにして筒型フィルター34を常時
濡れた状態に維持しておくことで、筒型フィルター34
を通過する排気中に残存している塗料ミストは、保持さ
れている捕集液に吸収されるかフィルター自体に捕集さ
れることによってその大部分が除去される。捕集液には
フィルターが捕集した塗料ミストを洗い流す効果がある
ため、捕集液が筒型フィルター34のフィルター内部に
残留することがなくなる。その結果、筒型フィルター3
4の捕集効率が低下することがなく、排気の通気抵抗も
低く保たれるので、塗装装置1の運転コストも低減する
ことができる。
【0029】また、筒型フィルター34を採用したこと
で、平面フィルターの場合と比較してノズル配置に伴う
洗浄ムラの発生を抑制することができるとともに、フィ
ルターを常時濡れた状態に維持するために必要な水量が
同一の通気面積の場合でも少なくて済むという利点があ
る。
【0030】さらに、筒型フィルター34自体を濡らし
ておくために必要な使用水量は、ウォーターカーテン2
0を形成するために必要な水量に比べて少なくて済むた
め、捕集液を循環するためのポンプ、タンクを小型化す
ることも可能となる。このため、設備費やメンテナンス
作業等を大幅に低減できる。
【0031】こうして塗料ミストが除去された排気は排
気ファンにより外気へと放出される。従来の湿式、乾式
の捕集方式に比較して本発明によれば、高い捕集効率を
達成することができるので、環境への影響を低減するこ
とができる。
【0032】塗料の色替え前には、さらに、塗料リサイ
クル装置28で回収されたろ液をポンプ28Pによっ
て、バルブ38Vを介して筒型フィルター34内の洗浄
装置38へと供給することで、洗浄装置38を作動させ
て、内側からフィルターの洗浄を行うことが好ましい。
筒型フィルター34の内側からろ液にて洗浄を行うこと
で、フィルター内部に保持されている未塗着塗料ミスト
を洗い流し、色替え前と色替え後の異なる色の塗料ミス
トが同時に捕集液に溶け込むのを抑制することが可能と
なり、色替えを行っても塗料のリサイクルが確実に行え
る。また、ろ液をウォーターカーテン20と洗浄装置3
7に供給してもよい。
【0033】以上の説明では、筒型フィルター34の形
状として真円筒形の場合を例に説明したが、筒型フィル
ターの断面形状は楕円や多角形それらを組み合わせた形
状であってもよい。また、断面は高さ方向で必ずしも一
様でなく、徐々に小さくなったり、徐々に拡大する形状
をなしていてもよい。
【0034】筒型フィルター34の外側、内側からそれ
ぞれ洗浄を行う洗浄装置37、38の配管、ノズルの配
置は図3に図示した形態に限られるものではなく、フィ
ルターの濡れ状態を維持し、洗浄効率を達成できる配置
であれば様々な配置を採用することが可能であり、外側
あるいは内側にのみ配置してもよい。例えば、内側洗浄
装置は、羽目板35上から流下させる形式のものも採用
することができる。また、常時散水している必要はな
く、間欠式で散水を行っても構わない。
【0035】筒型フィルター34の排気路30への固定
を行う羽目板35は、図2に示されたような平板に限ら
れるものではなく、筒型フィルター34の固定部分をす
り鉢状にしてもよい。このようにすると、外側の洗浄装
置37を筒型フィルター34に近づけてできるだけ上側
に配置することが容易になる。
【0036】また、本発明においては、ウォーターカー
テン20は必須ではなく、例えば、壁面20bに沿って
空気を流す空気噴出口を設けたり、壁面20bを単に間
欠的に洗浄したり、壁面20bを冷却して結露させるこ
とで壁面20b上に付着した塗料ミストを洗い流すよう
な構成を採ってもよい。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、排
気路に配置された筒型フィルターを常時濡れた状態に維
持するという簡単な構成により、塗料ミストの捕集効
率、回収効率を高く維持することができ、リサイクル水
性塗装ブースとして好適である。また、従来の水洗式等
に比べて使用水量が少なくて済むため、リサイクル型、
比リサイクル型いずれの場合においても、捕集液用のポ
ンプやタンクを小型化することが可能であり、設備費あ
るいはメンテナンス作業等を大幅に低減することが可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る水溶性塗料の塗装装置の全体構成
を示す概略図である。
【図2】図1の装置における筒型フィルターの構成を示
す斜視図である。
【図3】図1、図2における筒型フィルターの詳細説明
図である。
【符号の説明】
1…塗装ブース、10…塗装室、14…被塗装物、16
…塗料噴射装置、18…給気ファン、20…ウォーター
カーテン、22…捕集液槽、26…ブース水槽、28…
塗料リサイクル装置、30…排気路、32…邪魔板、3
4…筒型フィルター、35…羽目板、36…排気ファ
ン、37、38…洗浄装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柳元 伸一朗 東京都大田区千鳥2丁目34番17号 日本ペ イントプラント・エンジニアリング株式会 社東京支店内 (72)発明者 北村 正元 東京都大田区千鳥2丁目34番17号 日本ペ イントプラント・エンジニアリング株式会 社東京支店内 (72)発明者 末吉 純一 大阪府寝屋川市池田中町19番17号 日本ペ イント株式会社寝屋川事業所内 (72)発明者 西岡 澄穂 東京都品川区南品川4丁目1番15号 日本 ペイント株式会社東京事業所内 Fターム(参考) 4D058 JA06 JB22 KC01 MA15 MA17 QA07 QA11 QA21 RA20 SA15 TA10 4D073 AA01 BB03 DC19 DC30 DD14

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 噴射ノズルから噴射される水溶性塗料に
    よって被塗装物への塗装を行う塗装室と、 前記塗装室に連通し、該塗装室からの排気を行う排気路
    と、 前記排気路中に配置された1個または複数個の一端が閉
    止されている筒型フィルターを有し、排気を通過させて
    該排気中の未塗着塗料ミストの捕集を行う捕集手段であ
    って、前記筒型フィルターは、略鉛直方向に中心軸が配
    置され、その開放端で前記排気路内に固定されている捕
    集手段と、 前記筒型フィルターの筒部上部の外側および/または内
    側に配置され、該フィルターの筒部へ散水することで前
    記筒型フィルターを濡れた状態に維持するフィルター洗
    浄手段と、 を設けていることを特徴とする筒型ミスト補集フィルタ
    ーを備えた水溶性塗料の塗装ブース。
  2. 【請求項2】 前記塗装室内の前記噴射ノズルと対向す
    る壁面を洗浄する壁面洗浄手段をさらに備えている請求
    項1記載の筒型ミスト補集フィルターを備えた水溶性塗
    料の塗装ブース。
  3. 【請求項3】 前記補集手段によって補集された未塗着
    塗料を再調整し、再使用するためのリサイクル手段をさ
    らに備えている請求項1または2のいずれかに記載の筒
    型ミスト補集フィルターを備えた水溶性塗料の塗装ブー
    ス。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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