JP2002273072A - 電気かみそり - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 もみあげ等のトリミングとともにヘアカット
の用途にも手軽に利用できる使いやすい電気かみそりを
提供する 【解決手段】 本体１０に設けられた操作ノブ１２を介
して、本体１０の背面に収納される収納位置と、前記背
面から刃先が突出し本体に内蔵された駆動機構に連繋し
てトリマー刃１４が駆動される駆動位置との間で回動自
在に操作されるトリマーユニット２０を備えた電気かみ
そりにおいて、前記トリマーユニット２０に、前記トリ
マー刃１４の刃先部分を覆う櫛１６が設けられている。
櫛１６の歯部１６ｃは、トリマー刃１４の刃先部分を超
えて刃先側に延出して設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は電気かみそりに関
し、より詳細にはヘアカット機能を備えた電気かみそり
に関する。

【０００２】

【従来の技術】電気かみそりには、もみあげをととのえ
たり、癖髭を切ったり、えりあしをととのえたりするた
めのトリマーユニット（きわぞり刃ともいう）を備えた
製品がある。トリマーユニットの取り付け方法として
は、外刃の側方位置で本体の側面と平行に上下動可能に
設け、通常時は本体の側面部に収納し、使用時にスイッ
チ操作により外刃と略同一の高さあるいは外刃よりも上
方に突出させてトリミングできるようにしたもの、また
トリマー刃を本体の背面に収納される位置と本体の背面
から刃先が側方に突出する位置との間で開閉するように
設け、使用時にトリマー刃の刃先を本体の側方に突出さ
せてトリミングできるようにしたもの等がある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の電気かみそりに
設けられているトリマーユニットは、上述したように、
もみあげをととのえたり、癖髭を切ったり、えりあしを
ととのえたりする際に使用されるが、電気かみそりを使
用している際には、髪の毛が伸びている部分がわかった
りするから、そのようなときに簡単に髪の毛をととのえ
ることができれば都合がよい。従来のトリマーユニット
付きの電気かみそりの場合でも、部分的に髪の毛をカッ
トしてととのえることは可能であるが、トリマー刃の刃
先が露出する形態になっているため、髪の毛をカットし
た際に毛を切り過ぎてしまったりすることがあり、必ず
しも使いやすいものではない。

【０００４】本発明は、電気かみそりを簡単なヘアカッ
トにも利用可能とするものであり、ひげ剃りおよびもみ
あげ等のトリミングに使用することはもちろん、ヘアカ
ットにも好適に使用できて、ひげ剃りとあわせて髪の毛
をととのえるといった用途に容易に使用できる電気かみ
そりを提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は次の構成を備える。すなわち、本体に設け
られた操作ノブを介して、本体の背面に収納される収納
位置と、前記背面から刃先が突出し本体に内蔵された駆
動機構に連繋してトリマー刃が駆動される駆動位置との
間で回動自在に操作されるトリマーユニットを備えた電
気かみそりにおいて、前記トリマーユニットに、前記ト
リマー刃の刃先部分を覆う櫛が設けられていることを特
徴とする。

【０００６】また、前記櫛の歯部が、トリマー刃の刃先
部分を覆うとともに、刃先部分を超えて刃先側に延出し
て設けられていることは、櫛によって髪の毛をとかしな
がらトリミングすることができ、トリマー刃の刃先が肌
に直接触れることを防止して安全にトリミングできる点
で好適である。また、前記操作ノブに、櫛の歯部を収納
する溝が設けられていることは、櫛の歯部と操作ノブと
を干渉させずにコンパクトに収納することができ、櫛の
歯部に塵埃がたまらないようにすることができる点で好
適である。また、トリマーユニットが、本体に回動可能
に設けられた支持プレートと、該支持プレートに装着さ
れた固定刃および可動刃からなるトリマー刃とを備え、
前記支持プレートに櫛が脱着可能に設けられていること
を特徴とする。

【０００７】また、操作ノブが、本体の背面にスライド
可能に設けられ、操作ノブを押動することにより収納位
置と駆動位置との間でトリマーユニットが回動可能に設
けられていることを特徴とする。また、前記支持プレー
トと操作ノブの押さえ部から支持プレートに向けて延出
するリンク板とがリンク係合され、支持プレートとリン
ク板との係合位置が、本体と支持プレートとの支持位置
よりも支持プレートの延出側に偏位した位置に設けられ
ていることを特徴とする。また、前記駆動位置における
支持プレートの本体側面に対する開き角度が、９０°以
上に設けられていることは、駆動位置にトリマーユニッ
トを保持しやすくする点で好適である。また、前記支持
プレートにおける櫛の取り付け位置が、トリマー刃の刃
先部分からの歯部の延出量を調節可能に設けられている
ことにより、用途に応じて櫛の取り付け位置を調節して
所要のトリミングが可能となる。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電気かみそり
の好適な実施の形態について、添付図面に基づき詳細に
説明する。図１は、本発明に係る電気かみそりの斜視図
を示す。本実施形態の電気かみそりは、往復駆動式の電
気かみそりであり、電気かみそりの本体１０の上部には
２列に外刃４０が設けられ、各々の外刃４０の内側に摺
接して内刃４２が設けられ、本体１０に内蔵した駆動機
構により内刃４２が外刃４０の長手方向に往復動されて
ひげそりされるよう構成されている。

【０００９】２０は本体１０の背面に回動可能に取り付
けたトリマーユニットである。トリマーユニット２０
は、トリマー刃１４と、櫛１６と、トリマー刃１４およ
び櫛１６を支持する支持プレート１８を有する。なお、
往復駆動式の電気かみそりでは、本体の前後面が広幅に
形成され、トリマーユニット２０は前後面の一方の面に
取り付けられる。本明細書で背面という場合は、トリマ
ーユニット２０を取り付けている面の意味で用いる。１
２はトリマーユニット２０を回動操作するための操作ノ
ブである。操作ノブ１２は本体１０の外面上でスライド
自在に設けられ、操作ノブ１２を操作することによっ
て、トリマーユニット２０は本体１０の側面に収納され
る位置（収納位置）と、本体１０の側面からトリマー刃
１４の刃先が突出する位置（駆動位置）との間で回動す
る。

【００１０】図２及び図３は、トリマーユニット２０が
本体１０の背面で収納された位置からトリマー刃１４の
刃先が突出する駆動位置に回動した状態を示す斜視図お
よび正面図である。図２では説明上、トリマー刃１４を
支持する支持プレート１８から櫛１６を外した状態を示
す。支持プレート１８は矩形の板状に形成した部材であ
り、前記収納位置と駆動位置との間で回動可能に本体１
０に支持されている。トリマー刃１４は支持プレート１
８の前端に装着され、櫛１６は支持プレート１８に脱着
可能に設けられている。なお、櫛１６を支持プレート１
８に脱着可能とせず、一体に形成することも可能であ
る。

【００１１】支持プレート１８の外側面には櫛１６を係
止する係止突起１８ａが設けられ、櫛１６の両側面に設
けたガイド部１６ａ、１６ａには前記係止突起１８ａと
係合する係合凹部１６ｂが設けられる。ガイド部１６
ａ、１６ａは支持プレート１８の側面枠１９が挿入可能
なコの字形の断面形状に形成され、櫛１６は支持プレー
ト１８の側面枠１９にガイドされて装着可能となる。係
止突起１８ａと係合凹部１６ｂとは支持プレート１８に
櫛１６を装着した際にクリック的に係合し、櫛１６の取
り付け位置を位置決めする。本実施形態では各々のガイ
ド部１６ａ、１６ｂに２つの係合凹部１６ｂを設け、係
止突起１８ａと係合凹部１６ｂとが２個所で係合可能と
して、櫛１６を支持プレート１８に取り付ける際の取り
付け位置が選択可能となっている。

【００１２】図４は電気かみそりの上面図、図５は底面
図であり、ともに支持プレート１８に櫛１６を装着した
状態を示す。櫛１６は支持プレート１８に装着した状態
でトリマー刃１４の刃先部分を覆うとともに、櫛１６の
前部に設けた歯部１６ｃがトリマー刃１４の刃先部分を
超えて刃先側に延出するように設けられる。これによっ
て、櫛１６は、髪の毛をとかす作用と、トリミングの際
にトリマー刃１４の刃先を肌から離間させてトリミング
できるようにする作用を有する。トリマー刃１４の刃先
が肌に直接触れないことで、安全にトリミングすること
ができ、櫛１６の取り付け位置を調節することによって
カットする際の髪の長さを調節することができる。な
お、櫛１６の歯部１６ｃの延出長さは適宜設定すること
が可能である。

【００１３】操作ノブ１２によって回動操作されるトリ
マーユニット２０の駆動位置、いいかえれば上位置は支
持プレート１８が本体１０の側面に設けた突縁部２２に
当接することによって位置決めされる。図４に示すよう
に、突縁部２２は支持プレート１８の幅寸法と略同幅に
形成され、本体１０の側面から庇状に突出する。支持プ
レート１８はこの突縁部２２の基部２２ａに軸支され、
図２に示すように、支持プレート１８が駆動位置（上位
置）に回動した際に、支持プレート１８の上面が突縁部
２２の下面２２ｂに当接する。

【００１４】操作ノブ１２によってトリマーユニット２
０を回動する操作は、操作ノブ１２と支持プレート１８
とがリンク係合することによってなされている。図３に
示すように、操作ノブ１２は、押さえ部１２ａとリンク
板１２ｂとが一体に形成され、本体１０の背面に沿って
スライド可能に設けられている。リンク板１２ｂは押さ
え部１２ａから支持プレート１８に向けて延出し、延出
端側をＵ字状に分岐させ、各々の分岐片部１２ｃ、１２
ｃを支持プレート１８の下面にリンク係合する。分岐片
部１２ｃ、１２ｃは支持プレート１８の側面枠１９、１
９の内側面に軸支され、これによって操作ノブ１２と支
持プレート１８とがリンク係合する。

【００１５】前述したように支持プレート１８は回動可
能に本体１０に軸支されているが、分岐片部１２ｃ、１
２ｃが側面枠１９の内側面に軸支される位置は、支持プ
レート１８が本体１０に軸支されている位置よりも支持
プレート１８の延出側に偏位した位置である。したがっ
て、操作ノブ１２をスライド移動させることにより、支
持プレート１８は本体１０との軸支位置を基点として回
動操作されることになる。操作ノブ１２をスライド移動
させてトリマーユニット２０を回動させる際に、分岐片
部１２ｃ、１２ｃは若干揺動する動作（本体１０に対し
て接離する動作）をなすようにして支持プレート１８を
回動させる。

【００１６】実施形態の操作ノブ１２は合成樹脂による
一体成形によって形成し、リンク板１２ｂおよび分岐片
部１２ｃ、１２ｃが変形可能で、かつ一定の弾性を備え
るように形成している。これは、リンク板１２ｂおよび
分岐片部１２ｃ、１２ｃの弾性を利用してトリマーユニ
ット２０を収納位置に確実に収納し、トリマーユニット
２０を駆動位置に回動した状態で保持できるようにする
ためである。本実施形態では、分岐片部１２ｃ、１２ｃ
を支持プレート１８にリンク係合する部位を若干湾曲さ
せて取り付けている。これも分岐片部１２ｃ、１２ｃの
弾性力を効果的に作用させて支持プレート１８の回動操
作が確実になされるようにするためである。

【００１７】すなわち、トリマーユニット２０が収納位
置にあるときは、分岐片部１２ｃ、１２ｃが湾曲してい
る状態から平坦な状態に戻ろうとする弾性力によってト
リマーユニット２０は常時本体１０の背面に引き寄せら
れるように付勢され、これによってトリマーユニット２
０が確実に収納位置に保持される。一方、トリマーユニ
ット２０が駆動位置（上位置）にあるときは、分岐片部
１２ｃ、１２ｃの弾性力はトリマーユニット２０を駆動
位置に確実に保持するように作用する。前述したよう
に、トリマーユニット２０は突縁部２２に支持プレート
１８が当接した状態で駆動位置に位置決めされるが、こ
の駆動位置におけるトリマーユニット２０と本体１０の
外面との開き角度は実際には９０°よりもやや大きく設
定されている。したがって、トリマーユニット２０が駆
動位置まで完全に回動した際には、分岐片部１２ｃ、１
２ｃの弾性力はトリマーユニット２０をさらに上向きに
回動させるように作用し、突縁部２２によるストッパ作
用と相まって、トリマーユニット２０はこの駆動位置に
保持されるようになる。

【００１８】このように、リンク板１２ｂと分岐片部１
２ｃ、１２ｃが弾性を有しており、操作ノブ１２とトリ
マーユニット２０とがリンク係合されていることによっ
て、電気かみそりの使用感が、しっかりとしたクリック
感を有するスムーズな操作性を有するものとなる。

【００１９】なお、図１に示すように、支持プレート１
８に櫛１６を装着した状態でトリマーユニット２０を収
納位置に収納するため、本実施形態では操作ノブ１２の
押さえ部１２ａに櫛１６の歯部１６ｃを収納する溝１２
ｄを設けている。溝１２ｄはトリマーユニット２０を収
納位置に収納した際に、歯部１６ｃと押さえ部１２ａと
が重複する位置関係にあることから、歯部１６ｃの各々
の歯が溝１２ｄに収納されるようにして歯部１６ｃと押
さえ部１２ａとが干渉しないように設けたものである。
押さえ部１２ａに溝１２ｄを設けたことによってトリマ
ーユニット２０を回動した際に溝１２ｄに歯部１６ｃが
収納され、操作ノブ１２をコンパクトに形成することが
できる。また、溝１２ｄに歯部１６ｃが収納されること
によって歯部１６ｃの間に塵埃がたまることを防止する
ことができる。

【００２０】トリマーユニット２０のトリマー刃１４が
本体１０に内臓されている駆動機構によって駆動される
構成は従来の電気かみそりの場合と同様である。図６に
電気かみそりの本体１０の内部構成を示し、図７にトリ
マーユニット２０の構成を拡大して示す。図７に示すよ
うに、トリマー刃１４は支持プレート１８に固定された
固定刃１４ａと、この固定刃１４ａに摺接して固定刃１
４ａの長手方向に往復動する可動刃１４ｂとから成る。
２４は可動刃１４ｂの移動方向を固定刃１４ａの長手方
向と同方向になるようにガイドするとともに、可動刃１
４ｂを固定刃１４ａに弾性的に押接するためのバネ部で
ある。

【００２１】２６は可動刃１４ｂに連結した駆動レバー
である。駆動レバー２６は支持プレート１８の下面に、
可動刃１４ｂの往復動方向に移動可能に、かつ支持プレ
ート１８から落下しないように装着されている。１８ｂ
は駆動レバー２６を支持プレート１８に移動可能に支持
する係止部である。駆動レバー２６はその先端部が可動
刃１４ｂに連結し、基端部２６ａが電気かみそりの本体
１０に設けた駆動機構に連繋して可動刃１４ｂを往復動
させる。駆動レバー２６と電気かみそりの本体１０に設
けられた駆動機構との連繋は、駆動機構によって往復動
される往復移動駒２８に駆動レバー２６の基端部２６ａ
を係合させることによってなされる。

【００２２】図６に示すように、電気かみそりの本体１
０内には、駆動源としての電動モータ３０と、電動モー
タ３０の回転運動を直線運動に変換する変換機構と、変
換機構により変換された電動モータ３０の駆動力をトリ
マー刃１４の往復運動に伝達する伝達機構を備えた駆動
機構が設けられている。変換機構は、電動モータ３０の
出力軸３２に回転板３４を取り付け、回転板３４の偏芯
位置にピンを立設し、ピンと移動体とをリンクによって
連携することによって構成されている。３６は往復移動
駒２８を支持する支持体であり、変換機構を介して固定
刃１４ａの長手方向に往復駆動される。

【００２３】往復移動駒２８と駆動レバー２６との係合
は、往復移動駒２８の端面形状を上方に開いたコの字形
とし、トリマーユニット２０が駆動位置（上位置）に回
動した際に駆動レバー２６の基端部２６ａがコの字形の
往復移動駒２８の溝に入り込んで互いに係合し、トリマ
ーユニット２０が駆動位置から下方に回動した際に、往
復移動駒２８と駆動レバー２６の基端部２６ａとの係合
が解除されるように構成されている。往復移動駒２８は
端部が本体１０の背面からわずかに突出し、支持プレー
ト１８とともに駆動レバー２６が回動される際に、駆動
レバー２６の基端部２６ａと係合するように配置されて
いる。図２、３に示すように、操作ノブ１２の２つに分
岐した分岐片部１２ｃ、１２ｃの中間に往復移動駒２８
が配置されている。

【００２４】前述したように、トリマーユニット２０は
上方に回動した駆動位置では突縁部２２に支持プレート
１８の上面が当接して回動位置が規制されるが、この駆
動位置までトリマーユニット２０が回動した際に、同時
に往復移動駒２８に駆動レバー２６の基端部２６ａが係
合する。往復移動駒２８に駆動レバー２６が係合するこ
とにより、電気かみそりの本体１０に内蔵された駆動機
構を介してトリマーユニット２０のトリマー刃１４が作
動して所要のトリミングが可能となる。一方、トリマー
ユニット２０が下方に回動して駆動レバー２６の基端部
２６ａと往復移動駒２８との係合が解除されると、トリ
マーユニット２０のトリマー刃１４の作動が停止する。

【００２５】なお、図６で４０ａ、４０ｂは外刃、４２
ａ、４２ｂは内刃であり、３８は内刃連結部である。内
刃連結部３８は駆動機構に連繋して内刃４２ａ、４２ｂ
を外刃４０ａ、４０ｂの長手方向に平行に、かつ互いに
逆向きに往復動させる。内刃４２ａ、４２ｂは外刃４０
ａ、４０ｂの内面を弾性的に押接するように設けられて
おり、電動モータ３０を作動させることによって、外刃
４０ａ、４０ｂの内面に摺接しながら往復動して所要の
ひげ剃り操作をなす。内刃４２ａ、４２ｂを往復動させ
る構成は従来の電気かみそりにおける構成と同様であ
る。

【００２６】本実施形態の電気かみそりによれば、操作
ノブ１２をスライドすることによって、トリマーユニッ
ト２０を収納位置と駆動位置との間で回動させることが
でき、駆動位置に回動させた状態でトリマー刃１４が作
動状態となる。トリマーユニット２０が駆動位置に回動
した状態で、トリマー刃１４が本体１０の側方に突出し
トリミングおよびヘアカットが可能となる。本実施形態
の電気かみそりによれば、トリマーユニット２０に櫛１
６が取り付けられていることによって、髪の毛をとかし
ながらヘアカットするという独自の操作ができるという
利点がある。

【００２７】なお、本実施形態の電気かみそりでは、本
体１０に内蔵した駆動機構をひげそり用とトリマーユニ
ット２０の駆動用に併用しているから、トリマーユニッ
ト２０を作動させている際にもひげ剃り用の主刃は作動
している。トリマーユニット２０を作動させる際に主刃
が作動しないよう、トリマーユニット２０と主刃とを別
駆動とし、トリマーユニット２０のみを単独で駆動させ
るように構成することも可能である。

【００２８】トリマーユニット２０に櫛１６を装着して
髪の毛をカットする場合は、櫛１６を肌に直角にあてる
ようにしながら電気かみそりを移動していく。これによ
って髪の毛を所定の長さにカットすることができる。ト
リマーユニット２０に装着する櫛１６の位置を調節する
ことでトリマー刃１４の刃先と櫛１６の歯部１６ｃとの
間隔が調節でき、髪の毛のカット長さを調節することが
できる。交換用のアタッチメントとして歯部１６ｃの長
さの異なる櫛１６を用意しておいて、用途に合わせて櫛
１６を交換して使用するといったことも可能である。

【００２９】なお、トリマーユニット２０から櫛１６を
外して、従来のトリマーと同様にして使用することもも
ちろん可能である。きわぞりに使用したり、癖髭をカッ
トしたり、口ひげ等をととのえる場合には櫛１６を外し
て使用すればよい。電気かみそりを使用した後は、トリ
マーユニット２０に櫛１６を装着することでコンパクト
に収納することができ、櫛１６が紛失することもない。
本実施形態の電気かみそりは、髪の毛の伸びた部分カッ
トしてととのえるといった場合に手軽に使用することが
できて好適である。そして、トリマーユニット２０に櫛
１６を取り付けたことによって、ひげ剃り以外のいろい
ろな用途に利用することが可能になる。

【００３０】

【発明の効果】本発明に係る電気かみそりによれば、上
述したように、トリマーユニットに櫛を設けたことによ
って、トリマーユニットを利用して髪の毛をカットする
という操作を手軽に行うことができ、従来のきわぞり等
の操作とあわせて利用できることから、使いやすく、い
ろいろな用途に利用可能な製品として提供できる等の著
効を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る電気かみそりの実施の形態を示す
斜視図である。

【図２】トリマーユニットを駆動位置に回動させた状態
の斜視図である。

【図３】トリマーユニットを駆動位置に回動させた状態
の正面図である。

【図４】電気かみそりの上面図である。

【図５】電気かみそりの底面図である。

【図６】電気かみそりの断面図である。

【図７】トリマーユニットの構成を示す断面図である。

【符号の説明】

１０ 本体 １２ 操作ノブ １２ａ 押さえ部 １２ｂ リンク板 １２ｃ、１２ｃ 分岐片部 １２ｄ 溝 １４ トリマー刃 １４ａ 固定刃 １４ｂ 可動刃 １６ 櫛 １６ａ ガイド部 １６ｂ 係合凹部 １６ｃ 歯部 １８ 支持プレート １８ａ 係止突起 １９ 側面枠 ２０ トリマーユニット ２１ 操作ノブ ２２ 突縁部 ２６ 往復移動駒 ２６ 駆動レバー ２６ａ 基端部 ２８ 往復移動駒 ３０ 電動モータ ３４ 回転板 ４０ａ、４０ｂ 外刃 ４２、４２ａ、４２ｂ 内刃

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 本体に設けられた操作ノブを介して、本
   体の背面に収納される収納位置と、前記背面から刃先が
   突出し本体に内蔵された駆動機構に連繋してトリマー刃
   が駆動される駆動位置との間で回動自在に操作されるト
   リマーユニットを備えた電気かみそりにおいて、 前記トリマーユニットに、前記トリマー刃の刃先部分を
   覆う櫛が設けられていることを特徴とする電気かみそ
   り。
2. 【請求項２】 櫛の歯部が、トリマー刃の刃先部分を覆
   うとともに、刃先部分を超えて刃先側に延出して設けら
   れていることを特徴とする請求項１記載の電気かみそ
   り。
3. 【請求項３】 操作ノブに、櫛の歯部を収納する溝が設
   けられていることを特徴とする請求項１または２記載の
   電気かみそり。
4. 【請求項４】 トリマーユニットが、本体に回動可能に
   設けられた支持プレートと、該支持プレートに装着され
   た固定刃および可動刃からなるトリマー刃とを備え、 前記支持プレートに櫛が脱着可能に設けられていること
   を特徴とする請求項１、２または３記載の電気かみそ
   り。
5. 【請求項５】 操作ノブが、本体の背面にスライド可能
   に設けられ、操作ノブを押動することにより収納位置と
   駆動位置との間でトリマーユニットが回動可能に設けら
   れていることを特徴とする請求項１、２、３または４記
   載の電気かみそり。
6. 【請求項６】 支持プレートと操作ノブの押さえ部から
   支持プレートに向けて延出するリンク板とがリンク係合
   され、 支持プレートとリンク板との係合位置が、本体と支持プ
   レートとの支持位置よりも支持プレートの延出側に偏位
   した位置に設けられていることを特徴とする請求項５記
   載の電気かみそり。
7. 【請求項７】 駆動位置における支持プレートの本体の
   側面に対する開き角度が、９０°以上に設けられている
   ことを特徴とする請求項６記載の電気かみそり。
8. 【請求項８】 支持プレートにおける櫛の取り付け位置
   が、トリマー刃の刃先部分からの歯部の延出量を調節可
   能に設けられていることを特徴とする請求項６または７
   記載の電気かみそり。