JPH0328866Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （技術分野） 本考案は口ひげ等の切断長さを調整し得る往復
式電気かみそりに関する。

（背景技術） 従来、往復駆動する主刃とトリマー刃とを備え
たかみそりとしては、ひげやもみ上げのキワ刈り
しかできず、口ひげやあごひげ等の長い毛の調整
がやりずらかつたり、長い毛だけハサミ等別の器
具を使用して手入れしなければならない欠点があ
つた。

（考案の目的） 本考案は上記の点に鑑み提案されたもので、そ
の目的とするところは、口ひげやあごひげ等を切
断する場合、その長さを容易に調整しつつ切断し
得る往復式電気かみそりに関する。

（考案の開示） 以下、図面に沿つて本考案の一実施例を説明す
る。

第１図イは本考案にかかる往復式電気かみそり
の外観、ロは部分断面側面図を示すもので、これ
らの図中１は往復式の電気かみそり本体で、前部
にはスイツチ２が、かつその上部には、上下に摺
動可能なトリマーハンドル３を介し電気かみそり
本体１を構成するハウジング１ａに対して収納・
突出自在なトリマーブロツク４が設けられてい
る。

また、電気かみそり本体１の頭部には往復駆動
される主刃を保護するための着脱自在な保護キヤ
ツプ５が設けられている。この保護キヤツプ５
は、詳しくは第２図に示すように、アーチ状をな
し、かつ電気かみそり本体１の巾方向に沿つて延
びる湾曲部５ａと、この湾曲部５ａの両端面に一
体的に設けられた蒲鉾状の端部５ｂとを備え、こ
の湾曲部５ａの正面部５a′および背面部５a″に
は、第１図ロおよびハ図に示すように、基端を中
心に回動し略水平方向に突出する大・小の調整ア
タツチメント６，６′が設けられている。すなわ
ち、調整アタツチメント６は、正面部５a′の下方
両側部にそれぞれ突設された支持部７と、この支
持部７に形成された孔７ａに挿通して取付けられ
たピン８を介し回動自在に設けられた合成樹脂等
にてなる調整アタツチメント本体９とを備えて構
成されている。そして、調整アタツチメント本体
９の前端部にはひげを揃えたり、梳かしたりする
櫛機能を有する櫛部１０が形成されている。この
櫛部１０としては、例えば右端部側の溝１１を深
くして長い櫛とし、かつ左端部側の溝１１′を浅
くして短か目の櫛とすると適宜使い分けが出来き
好ましい。なお、支持部７の内壁面にはクリツク
凹部１２，１３が形成され、かつこれと対応して
調整アタツチメント本体６の側方外壁面にはクリ
ツク凸部１４が突設され、このクリツク凸部１４
はクリツク凹部１２または１３と嵌合し調整アタ
ツチメント本体１の位置を選択的に保持するよう
になつている。また、ピン８は側方外壁面の基端
部に形成された孔１５に挿通され、調整アタツチ
メント本体１を前述のようにピン８を介し回動し
本体に対し収納、突出自在に構成している。

しかして、収納時には調整アタツチメント６は
電気かみそり本体１の長さ方向に沿つて上方に位
置し、かつ突出時にはトリマーブロツク４を突出
した場合、その上部に位置し、かつその櫛部１０
はトリマー刃１６より前方に突出する。そして、
正面部５a′の調整アタツチメント本体６の長さ
_１は背面部５a″の調整アタツチメント本体６′の長
さ₂より長く形成されている。換言すると正・
背面部５a′，５a″にそれぞれ設けられた調整アタ
ツチメント６，６′は大小の関係になつており、
保護キヤツプ５のはめる方向を変えることにより
ひげを希望の長さに切断できるように構成されて
いる。

第３図イ，ロおよび第４図は電気かみそり本体
１の構成を示すもので、ハウジング１ａの上方に
はネツト刃状の外刃１７を有する外刃フレーム１
８が設けられている。外刃１７の内面には往復動
する内刃１９が摺接され、この内刃１９は、本体
内に収納されたモータ２０、モータ軸に設けられ
た偏心バランサー２１、回転運動を往復運動に変
換する駆動子２２を介し駆動されている。なお、
２３は上方に突出した駆動子２２の周囲に設けら
れた防塵板、２４は内刃押上用のスプリングであ
る。また、トリマーブロツク４は電気かみそり本
体１の側部に摺動自在に設けられたトリマーハン
ドル３を操作することにより電気かみそり本体１
に対し収納・突出自在に構成されている。すなわ
ち、第４図に示すように、トリマーブロツク４の
側方外壁部２５にはトリマーアツプ用の屈曲した
長穴２６が形成され、かつトリマーハンドル３の
内壁部にはピン状の嵌合ボス２７が突設され、ト
リマーハンドル３を操作することにより、見方を
換えるとこの嵌合ボス２７が屈曲した長穴２６内
を移動することとなり、長穴２６の屈曲状態に応
じトリマーブロツク４は、第３図ロに示すよう
に、外部に突出したり、あるいは収納されるもの
である。

なお、２８はトリマー押上バネ、２９はトリマ
ー刃１６を構成する可動刃、３０はトリマー基板
３１の内側に固定され、かつ可動刃２９と摺接す
る固定刃、３２はトリマー刃１６駆動用の駆動子
である。

使用に際し、通常のひげ剃りの場合には保護キ
ヤツプ５を取り外して電気かみそり本体１の主刃
によつてひげを剃れば良い。

また、口ひげ等を剃る際において、第５図に示
すように、トリマーブロツク４を突出せしめた場
合、保護キヤツプ５を電気かみそり本体１に冠着
しその正面部５a′または背面部５a″の調整アタツ
チメント６または６′をトリマーブロツク４上方
に位置させ、例えば調整アタツチメント６の櫛部
１０を利用しつつトリマー刃１６によつて口ひげ
を切断すれば所望の長さに切断し得る。

なお、上記において保護キヤツプ５の正面部５
a′側の調整アタツチメント６の構造のみ主として
説明したが、反対側の調整アタツチメント６′も
大小関係を除いて実質的に同様に構成されてい
る。

また、調整アタツチメントは必らずしも正・背
面部５a′，５a″に設ける必要はなく、何れか一方
のみとすることも可能である。

（考案の効果） 以上のように本考案によれば、往復駆動される
主刃とトリマー刃とを備えた往復式電気かみそり
において、前記主刃を保護すべく着脱自在な保護
キヤツプに、長い毛の切断長さ調整用のアタツチ
メントを突出・収納自在に設けたから、 (イ) 主刃とトリマー刃を備えているため、長い毛
の長さ調整を行い、保護キヤツプの調整アタツ
チメントを収納すれば、長い毛のキワ刈りと、
主刃にてキワ刈り附近の仕上げが出来る。

(ロ) 調整アタツチメントが保護キヤツプに１体化
されているため、トリマー刃使用時に主刃で長
い毛を切る心配がない。

(ハ) 調整アタツチメントの長さが異なつているた
め、保護キヤツプの入れ替えをすることによ
り、毛の長さ調整が自由に選択できる。

(ニ) 同じ調整アタツチメントで使用する場所を変
えることにより、長さ調整が可能であり、非常
に便利である。すなわち、毛の長さ選択は前
後、アタツチメントで４種類になる。

等の利点がある。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示すもので、第１図イ
は保護キヤツプが冠着された電気かみそり本体の
正面図、ロは同上の部分断面側面図、ハは動作状
態説明図、第２図は要部の分解斜視図、第３図イ
は電気かみそり本体の構成を示す部分正面図、ロ
は内部構造を示す部分断面側面図、第４図はトリ
マーブロツクのトリマーアツプ構造を示す分解斜
視図、第５図は使用状態説明図である。 １……電気かみそり本体、５……保護キヤツ
プ、６，６′……アタツチメント。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 往復駆動される主刃とトリマー刃とを備えた
   往復式電気かみそりにおいて、前記主刃を保護
   すべく着脱自在な保護キヤツプに、長い毛の切
   断長さ調整用の収納・突出自在なアタツチメン
   トを設けたことを特徴とする往復式電気かみそ
   り。 (2) 保護キヤツプには２種類のアタツチメントが
   設けられた実用新案登録請求の範囲第１項記載
   の往復式電気かみそり。