JP2002272861A - 光エネルギー水虫治療機 - Google Patents
光エネルギー水虫治療機Info
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- JP2002272861A JP2002272861A JP2001123576A JP2001123576A JP2002272861A JP 2002272861 A JP2002272861 A JP 2002272861A JP 2001123576 A JP2001123576 A JP 2001123576A JP 2001123576 A JP2001123576 A JP 2001123576A JP 2002272861 A JP2002272861 A JP 2002272861A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は光エネルギー水虫治療機を提供
する。 【解決手段】 波長６００ｎｍ〜１５００ｎｍの光１５
をレンズ１６で収束して患部の表皮２０に設定した時間
照射する。照射光で表皮が火傷等損傷しないように、冷
却ガス、冷却空気又は、ペルチェ素子、冷却水を使用し
た冷却装置で表皮を冷却する。
する。 【解決手段】 波長６００ｎｍ〜１５００ｎｍの光１５
をレンズ１６で収束して患部の表皮２０に設定した時間
照射する。照射光で表皮が火傷等損傷しないように、冷
却ガス、冷却空気又は、ペルチェ素子、冷却水を使用し
た冷却装置で表皮を冷却する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、光照射により水虫
治療を行う光エネルギー水虫治療機に関する。
治療を行う光エネルギー水虫治療機に関する。
【０００２】
【従来の技術】水虫の薬による一般的な治療方法は、軟
膏や水生塗布液を使った外用療法と内服療法とがある。
外用薬には不飽和脂肪酸の一種であるウンデシレン酸と
かイミダゾール系あるいはトリアゾール系の抗真菌剤を
配合した軟膏又は、水生塗布液が用いられている。内服
薬としては、フルコナゾールとかイトラコナゾールがあ
る。
膏や水生塗布液を使った外用療法と内服療法とがある。
外用薬には不飽和脂肪酸の一種であるウンデシレン酸と
かイミダゾール系あるいはトリアゾール系の抗真菌剤を
配合した軟膏又は、水生塗布液が用いられている。内服
薬としては、フルコナゾールとかイトラコナゾールがあ
る。
【０００３】このような薬による治療方法の他には紫外
線又は、赤外線及び遠赤外線を患部に照射する方法があ
る。
線又は、赤外線及び遠赤外線を患部に照射する方法があ
る。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】白癬菌は表皮から２〜
４ｍｍの深さに寄生しているので、薬による治療は、短
期間での治療効果は難しく、ある程度長期間の治療が必
要であり、根気を要求されるが、通常は途中で治療を中
止してしまうことが多い。一旦治療を中止すると白癬菌
が使用していた薬に対して抵抗力をもってしまい、再度
治療しても同じ薬は効果が少なくなってしまうことが多
い。又、イトラコナゾールなどの内服薬は、肝臓障害を
起したりする薬剤副作用があるといわれている。
４ｍｍの深さに寄生しているので、薬による治療は、短
期間での治療効果は難しく、ある程度長期間の治療が必
要であり、根気を要求されるが、通常は途中で治療を中
止してしまうことが多い。一旦治療を中止すると白癬菌
が使用していた薬に対して抵抗力をもってしまい、再度
治療しても同じ薬は効果が少なくなってしまうことが多
い。又、イトラコナゾールなどの内服薬は、肝臓障害を
起したりする薬剤副作用があるといわれている。
【０００５】赤外線又は、遠赤外線を照射して、表皮か
ら２〜４ｍｍの深さに寄生している白癬菌を死滅させる
までの高温にすると表皮が火傷などの損傷を起すので、
困難であるから治療効果は少ない。又、紫外線照射は、
皮膚内部に到達する程の強力な紫外線を照射すると皮膚
ガンになる恐れがあり問題である。
ら２〜４ｍｍの深さに寄生している白癬菌を死滅させる
までの高温にすると表皮が火傷などの損傷を起すので、
困難であるから治療効果は少ない。又、紫外線照射は、
皮膚内部に到達する程の強力な紫外線を照射すると皮膚
ガンになる恐れがあり問題である。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
を解消するために、設定した波長のレーザ光又は、フラ
ッシュランプ等の光エネルギーを患部の設定した範囲に
設定した時間照射し、白癬菌が生息する周囲の角質組織
を６０℃以上に熱して死滅させる光エネルギー水虫治療
機を提供する。
を解消するために、設定した波長のレーザ光又は、フラ
ッシュランプ等の光エネルギーを患部の設定した範囲に
設定した時間照射し、白癬菌が生息する周囲の角質組織
を６０℃以上に熱して死滅させる光エネルギー水虫治療
機を提供する。
【０００７】本発明では前記光エネルギーは６００〜１
５００ｎｍの波長の光を使用する。表皮を冷却するため
に冷却ガス又は、冷却空気あるいは冷却水を発生させる
装置又は、ペルチェ素子を具備している。又、表皮の冷
却方法として冷却ジェル等を表皮に塗布して冷却しても
よいし、前記冷却装置と併用してもよい。
５００ｎｍの波長の光を使用する。表皮を冷却するため
に冷却ガス又は、冷却空気あるいは冷却水を発生させる
装置又は、ペルチェ素子を具備している。又、表皮の冷
却方法として冷却ジェル等を表皮に塗布して冷却しても
よいし、前記冷却装置と併用してもよい。
【０００８】
【発明の実施の形態】図１は、本発明の一実施形態の光
エネルギー水虫治療器を示している。本体フレーム１１
には光エネルギー発生装置用の電源とその冷却装置およ
び制御用のコンピュータと表皮冷却装置が収容されてい
る。光エネルギー発生装置は本体フレーム１１に収容さ
れる場合とハンドピース１３に収容される場合とがあ
る。光エネルギー発生装置が本体に収容されている場合
は、ケーブル１２には光を伝達する光ファイバーが収容
されている。光エネルギー発生装置がハンドピース１３
に収容されている場合は、ケーブル１２には光エネルギ
ー発生装置を冷却するための冷却水用ホースが収容され
ていることがある。又、ケーブル１２には、表皮冷却用
の冷却ガス又は、冷却空気又は、冷却水用のホースおよ
び制御線、電源線が収容されている。ハンドピース１３
の先端には光を収束する光学系１４があり、光学系１４
の先端から収束された光が設定された時間の間、患部に
照射される。
エネルギー水虫治療器を示している。本体フレーム１１
には光エネルギー発生装置用の電源とその冷却装置およ
び制御用のコンピュータと表皮冷却装置が収容されてい
る。光エネルギー発生装置は本体フレーム１１に収容さ
れる場合とハンドピース１３に収容される場合とがあ
る。光エネルギー発生装置が本体に収容されている場合
は、ケーブル１２には光を伝達する光ファイバーが収容
されている。光エネルギー発生装置がハンドピース１３
に収容されている場合は、ケーブル１２には光エネルギ
ー発生装置を冷却するための冷却水用ホースが収容され
ていることがある。又、ケーブル１２には、表皮冷却用
の冷却ガス又は、冷却空気又は、冷却水用のホースおよ
び制御線、電源線が収容されている。ハンドピース１３
の先端には光を収束する光学系１４があり、光学系１４
の先端から収束された光が設定された時間の間、患部に
照射される。
【０００９】図２はハンドピース１３の先端に設置され
た光学系１４の一例を示す。６００〜１５００ｎｍのレ
ーザ光又は、フラッシュランプ光１５はレンズ１６で収
束されて患部の表皮２０に照射される。光照射により患
部の表皮が火傷などの損傷を起さないように、照射され
る寸前に冷却ガス又は、冷却された空気をパイプ１７を
介して設定した時間噴射し、表皮の温度を５℃以下に冷
却する。噴射される面積１９は収束光の面積１８より若
干広く設定している。
た光学系１４の一例を示す。６００〜１５００ｎｍのレ
ーザ光又は、フラッシュランプ光１５はレンズ１６で収
束されて患部の表皮２０に照射される。光照射により患
部の表皮が火傷などの損傷を起さないように、照射され
る寸前に冷却ガス又は、冷却された空気をパイプ１７を
介して設定した時間噴射し、表皮の温度を５℃以下に冷
却する。噴射される面積１９は収束光の面積１８より若
干広く設定している。
【００１０】図３は患部の表皮２０を冷却する別の方式
を示す。患部の表皮と接触する部分が平面又は、凸面の
形状である接触部２１を固定金具２２を介してペルチェ
素子２３で５℃以下に冷却する。接触部２１はサファイ
ア、溶融シリカ、又は、同様に光学的に透明なガラス又
は、プラスチックのような高密度の材料でできたもので
あることが好ましい。ペルチェ素子２３の代りに冷却水
又は、冷却ガス、冷却空気を供給して接触部２１を冷却
してもよい。
を示す。患部の表皮と接触する部分が平面又は、凸面の
形状である接触部２１を固定金具２２を介してペルチェ
素子２３で５℃以下に冷却する。接触部２１はサファイ
ア、溶融シリカ、又は、同様に光学的に透明なガラス又
は、プラスチックのような高密度の材料でできたもので
あることが好ましい。ペルチェ素子２３の代りに冷却水
又は、冷却ガス、冷却空気を供給して接触部２１を冷却
してもよい。
【００１１】図４は患部の表皮２０を冷却する別の方式
を示す。レンズ１６及び接触部２１は、冷却水又は、気
体のような流体が出入りするために入口２５及び出口２
６の双方を有するハウジング２４内に配置されている。
ハウジング２４内に冷却された流体を流すことによって
接触部を冷却し、患部の表皮は５℃以下に冷却される。
を示す。レンズ１６及び接触部２１は、冷却水又は、気
体のような流体が出入りするために入口２５及び出口２
６の双方を有するハウジング２４内に配置されている。
ハウジング２４内に冷却された流体を流すことによって
接触部を冷却し、患部の表皮は５℃以下に冷却される。
【００１２】表皮を冷却する方法は、この他に冷却ジェ
ルを表皮に塗布する方法がある。冷却ジェルは、冷却ジ
ェルのみを塗布する場合と表皮冷却装置と併用する場合
がある。
ルを表皮に塗布する方法がある。冷却ジェルは、冷却ジ
ェルのみを塗布する場合と表皮冷却装置と併用する場合
がある。
【００１３】上記のように構成された光エネルギー水虫
治療機の治療動作を説明する。
治療機の治療動作を説明する。
【００１４】水虫の要因である白癬菌は表皮から２〜４
ｍｍの深さの角質層に寄生している。非常に生命力が強
い真菌であるが、熱には弱く６０℃以上に熱すると死滅
する。
ｍｍの深さの角質層に寄生している。非常に生命力が強
い真菌であるが、熱には弱く６０℃以上に熱すると死滅
する。
【００１５】波長６００ｎｍ〜１５００ｎｍの光は、角
質層などの軟組織に侵達し易く、１〜５ｍｍの侵達長が
あることが知られている。又、波長６００ｎｍ〜１５０
０ｎｍの光は、角質層の７０％以上構成している水分に
吸収されやすい。
質層などの軟組織に侵達し易く、１〜５ｍｍの侵達長が
あることが知られている。又、波長６００ｎｍ〜１５０
０ｎｍの光は、角質層の７０％以上構成している水分に
吸収されやすい。
【００１６】波長６００ｎｍ〜１５００ｎｍの光を光学
系で１ｍｍ角〜１０ｍｍ角又は直径１ｍｍ〜１０ｍｍ程
度のスポットに収束して患部に照射する。表皮から４ｍ
ｍの深さに生息する白癬菌の周辺角質組織を白癬菌が死
滅する温度の６０℃に熱するのに必要なエネルギーは、
１ｍｍ角のスポットの場合は約０．４Ｊであり、１０ｍ
ｍ角のスポットの場合は約４０Ｊである。
系で１ｍｍ角〜１０ｍｍ角又は直径１ｍｍ〜１０ｍｍ程
度のスポットに収束して患部に照射する。表皮から４ｍ
ｍの深さに生息する白癬菌の周辺角質組織を白癬菌が死
滅する温度の６０℃に熱するのに必要なエネルギーは、
１ｍｍ角のスポットの場合は約０．４Ｊであり、１０ｍ
ｍ角のスポットの場合は約４０Ｊである。
【００１７】１ｍｍ角〜１０ｍｍ角又は、直径１ｍｍ〜
１０ｍｍ程度に収束した波長６００ｎｍ〜１５００ｎｍ
でエネルギーが０．５Ｊ〜４０Ｊの光を設定した時間患
部に照射すれば、白癬菌の周辺組織は６０℃以上に熱せ
られて白癬菌は死滅する。
１０ｍｍ程度に収束した波長６００ｎｍ〜１５００ｎｍ
でエネルギーが０．５Ｊ〜４０Ｊの光を設定した時間患
部に照射すれば、白癬菌の周辺組織は６０℃以上に熱せ
られて白癬菌は死滅する。
【００１８】照射光は連続発光（ＣＷ）を使用する場合
とパルス発光（ＱＣＷ）を使用する場合があるが、患部
の状態でどちらかを選択して使用する。照射時間も患部
の状態で選択する。
とパルス発光（ＱＣＷ）を使用する場合があるが、患部
の状態でどちらかを選択して使用する。照射時間も患部
の状態で選択する。
【００１９】患部の状態によっては４０Ｊ以上の光エネ
ルギーを照射することもある。
ルギーを照射することもある。
【００２０】光エネルギーの照射による痛みを軽減する
と共に火傷などの損傷を軽減するために、表皮を５℃以
下に冷却することが好ましい。冷却方法は、冷却ガス又
は、冷却空気を照射寸前に噴射する方法と、ペルチェ素
子又は、冷却水で冷却された接触部を表皮に押し当てる
方法がある。又、冷却ジェルを表皮に塗布して冷却して
もよい。冷却ジェルは、冷却ジェルのみを塗布する場合
と表皮冷却装置と併用する場合がある。
と共に火傷などの損傷を軽減するために、表皮を５℃以
下に冷却することが好ましい。冷却方法は、冷却ガス又
は、冷却空気を照射寸前に噴射する方法と、ペルチェ素
子又は、冷却水で冷却された接触部を表皮に押し当てる
方法がある。又、冷却ジェルを表皮に塗布して冷却して
もよい。冷却ジェルは、冷却ジェルのみを塗布する場合
と表皮冷却装置と併用する場合がある。
【００２１】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、従
来、完治させることが困難であった水虫治療を波長６０
０ｎｍ〜１５００ｎｍの光を患部に照射することで完治
させることができる。
来、完治させることが困難であった水虫治療を波長６０
０ｎｍ〜１５００ｎｍの光を患部に照射することで完治
させることができる。
【図１】本発明の一実施形態の光エネルギー水虫治療機
の概念図
の概念図
【図２】図１に使用されるの光学系の一例を示す。
【図３】患部の表皮を冷却する方式の一例を示す。
【図４】患部の表皮を冷却する別の方式を示す。
１１…本体フレーム １２…ケーブル １３…ハンドピース １４…光学系 １５…６００ｎｍ〜１５００ｎｍの光 １６…レンズ １７…パイプ １８…収束光の面積 １９…噴射される面積 ２０…表皮 ２１…接触部 ２２…固定金具 ２３…ペルチェ素子 ２４…ハウジング ２５…入口 ２６…出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 4C058 AA28 BB06 CC02 CC05 DD16 EE26 KK01 KK50 4C082 PA01 PA02 PC02 PG12 PG17 PJ04 RA01 RA03 RE22 RE34 RG02 RG06 RL14 RL15
Claims (5)
- 【請求項１】 光エネルギー発生装置と表皮冷却装置を
備え、角質内に生息する白癬菌の周囲の角質組織を６０
℃以上に熱して白癬菌を死滅させる光エネルギー水虫治
療機。 - 【請求項２】 前記光エネルギー発生装置は６００〜１
５００ｎｍの波長の光を使用する請求項１記載の光エネ
ルギー水虫治療機。 - 【請求項３】 前記表皮冷却装置は冷却ガス又は、冷却
空気を使用する請求項１又は、、２記載の光エネルギー
水虫治療機 - 【請求項４】 前記表皮冷却装置はペルチェ素子又は、
冷却水を使用する請求項１、２又は、３記載の光エネル
ギー水虫治療機。 - 【請求項５】 前記表皮冷却装置の他に冷却ジェル等を
使用する請求項１、２，３又は、４記載の光エネルギー
水虫治療機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001123576A JP2002272861A (ja) | 2001-03-16 | 2001-03-16 | 光エネルギー水虫治療機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001123576A JP2002272861A (ja) | 2001-03-16 | 2001-03-16 | 光エネルギー水虫治療機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002272861A true JP2002272861A (ja) | 2002-09-24 |
Family
ID=18973109
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001123576A Pending JP2002272861A (ja) | 2001-03-16 | 2001-03-16 | 光エネルギー水虫治療機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002272861A (ja) |
Cited By (14)
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| US7935107B2 (en) | 1997-05-15 | 2011-05-03 | Palomar Medical Technologies, Inc. | Heads for dermatology treatment |
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| WO2021132271A1 (ja) | 2019-12-23 | 2021-07-01 | 帝人ファーマ株式会社 | 光治療装置 |
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-
2001
- 2001-03-16 JP JP2001123576A patent/JP2002272861A/ja active Pending
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