JP2002271894A - スピーカ - Google Patents

スピーカ

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JP2002271894A
JP2002271894A JP2001068299A JP2001068299A JP2002271894A JP 2002271894 A JP2002271894 A JP 2002271894A JP 2001068299 A JP2001068299 A JP 2001068299A JP 2001068299 A JP2001068299 A JP 2001068299A JP 2002271894 A JP2002271894 A JP 2002271894A
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speaker
yoke
magnet
screw
fixed
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Akira Tanabe
景 田辺
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Alpine Electronics Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来は、磁界発生部の中心にねじ部材を貫通
させた状態でフレームに固定していたため、下部と上部
のヨークとが磁気的に接続され磁束経路が形成されやす
く、ギャップを通過する磁束が減少し音圧レベルを低下
させやすかった。 【解決手段】 下部ヨーク28のねじ穴28aにねじ部
材41を螺着することにより、下部フレーム24の凹部
24Aに下部ヨーク28を固定し、支持部材36の貫通
孔36aおよび上部ヨーク30のねじ穴30aにねじ部
材42を螺着することにより、支持部材36を上部ヨー
ク30に固定する。よって、下部ヨーク28と上部ヨー
ク30とを磁気的に分離させた状態で第2のスピーカ2
3を磁界発生部上に固定することができる。しかも、磁
気的に分離させることによりマグネット29が発生する
磁束の減少を抑えることが可能となり、第1のスピーカ
21の音圧レベルの低下を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばスコーカの
上にツィータが搭載された2ウェイなどのスピーカに関
する。
【0002】
【従来の技術】図4に示す従来のスピーカ1は、本体側
の中音域用のスピーカ(スコーカ)2と、高音域用のス
ピーカ(ツィータ)3を備えた2ウェイ型のスピーカで
ある。前記本体側のスピーカ2は、磁気回路が組み込ま
れる下部フレーム4と、コーン形状の発音部が組み込ま
れる上部フレーム5とを有し、前記上部フレーム5と下
部フレーム4はねじ部材12により一体的に固定されて
いる。
【0003】前記下部フレーム4には、カップ状に形成
された凹部4Aが設けられている。前記凹部4A内に、
円筒形状の外ヨーク7が固定されており、その内部には
下から順に下部ヨーク8、マグネット9および上部ヨー
ク10を積み重ねた磁界発生部が設けられている。な
お、前記下部ヨーク8、マグネット9および上部ヨーク
10は円柱形状をしている。
【0004】前記上部ヨーク10の側面と外ヨーク7と
の間に第1のギャップG1が、下部ヨーク8の側面と外
ヨーク7との間の第2のギャップG2が形成されてい
る。
【0005】前記第1のギャップG1および第2のギャ
ップG2内には、円筒形状の可動体11が設けられ、前
記可動体11の外周面にボイスコイルC1,C2が形成
されている。ボイスコイルC1は前記第1のギャップG
1内に位置し、ボイスコイルC2は前記第2のギャップ
G2内に位置している。
【0006】前記上部フレーム5の断面テーパ状の内面
には、コーン状の振動板14が可動状態に設けられ、こ
の振動板14の下端に前記可動体11が接合されてい
る。
【0007】前記上部ヨーク10の上面には、前記可動
体11の内径寸法よりも小さい円筒状の支持部材16が
設けられ、その先端にツィータ3が取り付けられてい
る。そして、前記下部ヨーク8、マグネット9および上
部ヨーク10を貫通するねじ部材17により、前記支持
部材16が前記上部ヨーク10の上面に固定されてい
る。そして前記ツィータ3に音声信号を与えるための信
号線13が、ツィータ3の外部に設けられた端子3a
と、振動板14に設けられた接続端子14aの表面側の
端子に接続されている。なお、図面上は省略している
が、振動板14の接続端子14aは、スピーカ2に設け
られている外部接続端子に対して錦糸線を介して電気的
に接続されている。
【0008】上記スピーカ1では、可動体11のボイス
コイルC1,C2に音声信号が与えられると、前記音声
信号の電流と第1および第2のギャップG1,G2間に
発生している磁束との間で電磁力が作用し、可動体11
および振動板14が振動し、音声信号に応じた発音が生
じる。また前記音声信号が信号線13を介してツィータ
3に与えられて前記ツィータ3の振動板からも音が発せ
られる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記スピーカ1のマグ
ネット9は、下面と上面との磁極が相違するように着磁
されており、例えば下部ヨーク8からの磁束φがボイス
コイルC2を横断して、外ヨーク7に至り、外ヨーク7
内を通って他方のボイスコイルC1を横断し上部ヨーク
10に至る。前記振動板14の音圧レベルSPL(Soun
d Pressure Level)は、前記ボイスコイルC1,C2
を横断する前記磁束φの影響を受ける。
【0010】ここで、図4に示す従来例では、下部ヨー
ク8、マグネット9および上部ヨーク10を貫通するね
じ部材17が設けられているが、前記ねじ部材17は、
ねじの緩みを防止するために鉄系材料のように弾性疲労
の少ない材料で形成するのが一般的である。
【0011】しかし前記ねじ部材17が鉄系材料で形成
されていると、前記ねじ部材17が、下部ヨーク8と上
部ヨーク10とを磁気的に接続することになり、前記下
部ヨーク8と上部ヨーク10間で、前記ねじ部材17内
を通過する漏れ磁束経路が形成される。
【0012】また、ツィータ3を支持する支持部材16
を上部ヨーク10上で確実に固定するためには、前記ね
じ部材17の直径がある程度太いものとなり、その結
果、前記ねじ部材17を挿通させるためにマグネット9
の中心部を貫通して形成された穴の内径もかなり大きく
なる。その結果、前記マグネット9の体積が減少してマ
グネット9の発生磁力が低下し、これによっても前記磁
束φが低下する。
【0013】その結果、前記ボイスコイルC1とC2を
横断する磁束φの磁束密度Bが低下し、前記音圧レベル
SPLが低下し、高出力を得るのが難しくなる。
【0014】さらに、図4に示す従来のスピーカでは、
ツィータ3へ音声信号を送る信号線13が、前記振動板
14に設けられた接続端子14aに接続され、さらに振
動板14の裏面に配置された錦糸線(図示せず)を経て
外部回路に接続されている。
【0015】したがって、前記ツィータ3から延びる信
号線13および振動板14の裏面に接続された錦糸線
が、振動板14の振動を抑制する作用を発揮することに
なって、振動板14の共振周波数に影響を与え、発音の
周波数特性に微妙な影響を与えるおそれがある。
【0016】本発明は上記従来の課題を解決するための
ものであり、下部ヨークと上部ヨークを有する磁界発生
部を有し、上部ヨークが第2のスピーカの支持部材とし
て使用されているスピーカにおいて、ボイスコイルを横
断する磁束密度の低下を抑制して音圧レベルの低下が生
じないようにしたスピーカを提供することを目的として
いる。
【0017】また本発明は、第2のスピーカへの信号線
によって振動板の振動特性に影響を与えないようにした
スピーカを提供することを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、発音周波数域
の異なる第1のスピーカと第2のスピーカとを有し、フ
レーム内に前記第1のスピーカの磁界発生部を形成する
下部ヨークと上部ヨークおよび前記両ヨークの間に位置
するマグネットが設けられているスピーカにおいて、前
記第2のスピーカが前記上部ヨークに直接にまたは他の
部材を介して固定されており、前記フレームと前記下部
ヨークとの固定手段、および前記上部ヨークと前記第2
のスピーカとの固定手段が、互いに磁気的に分離されて
いることを特徴とするものである。
【0019】例えば、前記両固定手段が共にねじ止めで
あり、前記ねじ止めのためのねじが前記マグネットと当
たらないもの、または、前記両固定手段が共に凹凸嵌合
であり、前記凹凸嵌合部の凸部が前記マグネットと当た
らないもの、あるいは、一方の固定手段がねじ止めで、
他方の固定手段が凹凸嵌合であり、前記ねじ止めのため
のねじ、および前記凹凸嵌合の凸部が前記マグネットと
当たらないものである。
【0020】上記本発明のスピーカでは、磁界発生部と
フレームとを固定する固定手段、および磁界発生部と第
2のスピーカとの固定手段とが、下部ヨークと上部ヨー
クを磁気的に接続するものではないため、下部ヨークと
上部ヨークとの間での漏れ磁束経路の発生を防止でき、
またマグネットの体積を減少させることがなくマグネッ
トの発生磁力が低下しないため、ボイスコイルに与えら
れる磁束密度の減少を防止でき、音圧レベルを高く維持
できる。
【0021】また、前記第2のスピーカに音声信号を与
える信号線を通すための貫通孔が、前記下部ヨークと上
部ヨークおよびマグネットを貫通して形成されている
と、第2のスピーカへの信号線が、第1のスピーカの振
動部に拘束力を与えないため、振動板の周波数特性が信
号線の影響を受けることがない。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明について図面を参照
して説明する。
【0023】図1は本発明のスピーカの第1の実施の形
態を示す断面図である。図1に示すスピーカ21は、本
体側が中音域用の第1のスピーカ(スコーカ)22で、
これに高音域用の第2のスピーカ(ツィータ)23が支
持された2ウエイ型のスピーカである。
【0024】前記第1のスピーカ22は、磁気駆動部が
組み込まれる下部フレーム24と、発音部が組み込まれ
るコーン形状の上部フレーム25とを有している。
【0025】前記下部フレーム24は、アルミニウム合
金や亜鉛合金などでダイキャスト成形されたもの、また
は樹脂材料で射出成型されたものであり、カップ状に形
成された凹部24Aを有している。前記下部フレーム2
4の凹部24Aの中心には貫通孔24aが形成され、外
周側の側壁24Bの上端面にはねじ穴24bが所定の角
度間隔で形成されている。
【0026】前記下部フレーム24の凹部24A内に
は、円筒形状の外ヨーク27が設けられ、前記外ヨーク
27は、接着剤により前記凹部24A内に固定されてい
る。前記外ヨーク27の内周側には、下から順に下部ヨ
ーク28、マグネット29および上部ヨーク30を積み
重ねた磁界発生部が設けられている。前記下部ヨーク2
8、マグネット29および上部ヨーク30は円柱形状を
しており、下部ヨーク28とマグネット29との間、マ
グネット29と上部ヨーク30との間はマグネット29
の磁着力および接着剤で強固に固定され、磁界発生部と
して一体として取り扱うことが可能とされている。な
お、前記下部ヨーク28および上部ヨーク30の中心に
はねじ穴28aおよび30aがそれぞれ形成されてい
る。
【0027】前記上部ヨーク30の外周側面と外ヨーク
27の内周面との間には第1のギャップG1が形成さ
れ、下部ヨーク28の外周側面と外ヨーク27の内周面
との間に第2のギャップG2が形成されている。
【0028】前記第1及び第2のギャップG1,G2に
は、可動体(ボビン)31が挿入されている。前記可動
体31は、薄い肉厚寸法の円筒形状であり、その外周に
はポリイミドなどの絶縁材料で被覆された細い導線が巻
回されてボイスコイルC1,C2が形成されている。一
方の前記ボイスコイルC1は第1のギャップG1内に位
置し、他方のボイスコイルC2は第2のギャップG2内
に位置している。
【0029】前記磁界発生部では、マグネット29の下
面がN極に、上面がS極に着磁されている。前記マグネ
ット29のN極からの磁束φは、下部ヨーク28から第
2のギャップG2に至り、ボイスコイルC2を横断して
外ヨーク27に入る。さらに磁束φは、外ヨーク27の
内部を通って第1のギャップG1に至り、ボイスコイル
C1を横断して上部ヨーク30に入り、マグネット29
のS極に至る。
【0030】前記ボイスコイルC1とボイスコイルC2
とでは、巻き方向が互いに逆である。前記のようにボイ
スコイルC1とボイスコイルC2とで磁束φの横断方向
が逆向きであるため、前記ボイスコイルC1,C2に互
いに逆向きの音声信号の電流が与えられたときに、両ボ
イスコイルが同一方向の電磁力を発生する。
【0031】前記上部フレーム25もアルミニウム合金
や亜鉛合金によりダイキャスト成形されたもの、または
樹脂材料で射出成型されたものであり、その底部25A
の中心には開口部25aが形成されている。前記開口部
25aの周囲の前記底部25Aには、前記下部フレーム
24に設けられた前記ねじ穴24bに対応する貫通孔2
5bがそれぞれ形成されている。
【0032】前記上部フレーム25の底部25Aが、下
部フレーム24の側壁24Bの上端面に重ねられた状態
で、貫通孔25bにねじ部材40が挿通されねじ穴24
bに螺着されて、下部フレーム24と上部フレーム25
とが一体に固定される。
【0033】上部フレーム25の内側の断面テーパ状の
傾斜面には、段差部25cが周設されており、この段差
部25cには紙材などで形成された蛇腹状の第1のダン
パ部材33が底部25Aに対しほぼ水平状態で取り付け
られている。前記第1のダンパ部材33の中心には開口
部33aが形成されており、この開口部33aの内縁に
前記可動体31の上端が接合されている。すなわち、前
記可動体31は第1のダンパ部材33により弾性的に支
持されている。
【0034】前記第1のダンパ部材33と可動体31と
の接合部分と上部フレーム25の上端のフランジ部25
dとの間には紙材などでコーン形状に形成された振動板
34が設けられている。なお、前記フランジ部25dの
内周側の縁部には、環状に形成された第2のダンパ部材
35が設けられており、この内周側の接合部35aに振
動板34の外周側の縁部が接合されている。また振動板
34の内周側の端部は、可動体31の表面の前記第1の
ダンパ部材33との接合部分に接合されている。よっ
て、振動板34は、前記第1のダンパ部材33と第2の
ダンパ部材35との間に自在に振動できるように支持さ
れている。
【0035】前記上部ヨーク30の上面には、前記可動
体31の内径寸法よりも小さい円筒状の支持部材36が
設けられ、その先端に高音域用の第2のスピーカ(ツィ
ータ)23が取り付けられている。支持部材36の下端
には、軸方向(Z方向)に延びる貫通孔36aが形成さ
れている。
【0036】上記スピーカ21では、ねじ部材41が下
部フレーム24の凹部24Aの貫通孔24aに挿通され
て下部ヨーク28のねじ穴28aに螺着され、磁界発生
部が下部フレーム24に固定されている。またねじ部材
42が支持部材36の貫通孔36aに挿通されて上部ヨ
ーク30のねじ穴30aに螺着されて、支持部材36が
上部ヨーク30に固定されている。
【0037】前記ねじ部材41と42は鉄系材料などの
弾性疲労しにくい材料で形成されている。また、前記ね
じ部材41により、下部フレーム24と下部ヨーク28
とが螺着され、ねじ部材42により、支持部材36と上
部ヨーク30とが螺着された状態で、前記ねじ部材41
と42は、マグネット29に接触しない長さのものが使
用されている。
【0038】このように、下部フレーム24と下部ヨー
ク28とを固定する固定手段となる前記ねじ部材41
と、上部ヨーク30と支持部材36とを固定する固定手
段となる前記ねじ部材42は、共にマグネット29に接
触せず、且つ前記固定手段は互いに磁気的に分離されて
いる。
【0039】よって、マグネット29から発せられる磁
束φは、前記固定手段を介して下部ヨーク28と上部ヨ
ーク30との間で漏れ磁束経路を形成することがなく、
磁束φを第1のギャップG1と第2のギャップG2に集
中させることができる。そのため、前記第1のギャップ
G1内に位置するボイスコイルC1を横断する磁束φの
密度(磁束密度B)、および第2のギャップG2内に位
置するボイスコイルC2を横断する磁束φの密度(磁束
密度B)の低下を防止できる。
【0040】前記ボイスコイルC1,C2に与えられる
音声信号の電流と、前記ボイスコイルC1,C2を横断
する磁束密度Bとの電磁力により、可動体31および振
動板34が振動して所定周波数帯の音が発せられる。こ
こで、ボイスコイルC1,C2を横断する磁束φの磁束
密度Bを高く維持できるため、第1のスピーカ22の音
圧レベルSPLを高くできる。
【0041】また、図1に示す実施の形態では、マグネ
ット29を貫通する大きな径の穴が形成されていないた
め、マグネット29の体積を大きくできる。そのため、
マグネット29の発生磁力の低下を防止でき、これによ
ってもボイスコイルC1,C2を横断する磁束φの磁束
密度Bを高くできる。
【0042】また、ねじ部材41とねじ部材42とが、
磁気的に分離されているため、ねじ部材41とねじ部材
42が、磁性材料で形成されていても、磁界発生部に与
える影響がほとんどない。よって前記ねじ部材41と4
2を鉄系材料やニッケル系材料のように弾性疲労の少な
い材料で形成でき、その結果、ねじの緩みを防止でき、
磁界発生部および第2のスピーカ23を確実に固定でき
るようになる。
【0043】また、上記スピーカ21では、従来と同様
に第2のスピーカ23に音声信号を与える信号線13
が、振動板34の表面に設けられた接続端子に接続され
ており、さらに振動板34の裏面に接続された図示しな
い錦糸線に導通され、外部に引き出されている。そして
音声信号が与えられると、第1のスピーカ22が中音域
で発音するとともに、第2のスピーカ23から高音域で
発音される。
【0044】図2は、第2の実施の形態を示すスピーカ
の断面図である。第2の実施の形態は、上記第1の実施
の形態と全体の構造がほぼ同様であるが、下部フレーム
24と磁界発生部との固定手段、および磁界発生部と支
持部材36との固定手段が前記第1の実施の形態と相違
している。
【0045】第2の実施の形態では、下部フレーム24
の凹部24Aの中心に、図示上方に突出する凸部24d
が形成されており、この凸部24dが下部ヨーク28の
貫通孔28bに凹凸嵌合されて、下部フレーム24と下
部ヨーク28とが固定されている。なお、前記凹凸嵌合
部は圧入により固定されていることが好ましいが、凹凸
嵌合部が接着により固定されるものであってもよい。
【0046】また第2のスピーカ 23を支持する支持
部材36の下方側の端面の中心に図示Z2方向に突出す
る凸部36cが突出形成されており、この凸部36cが
磁界発生部を構成する上部ヨーク30の貫通孔30b内
に凹凸嵌合されて、上部ヨーク30と前記支持部材36
とが固定されている。
【0047】この凹凸嵌合部も、圧入が好ましいが、凹
凸嵌合部が接着で固定されてもよい。
【0048】また前記とは逆に、下部フレーム24の凹
部24Aの中心に凹部が形成され、下部ヨーク28の中
心に凸部が形成されて、凹凸嵌合されてもよいし、支持
部材36に凹部が形成され、上部ヨーク30に凸部が形
成されて、凹凸嵌合するものであってもよい。
【0049】この実施の形態においても、凹凸嵌合によ
る上下の固定手段が磁気的に分離されており、またそれ
ぞれの凹凸嵌合部がマグネットに至っていないため、マ
グネット29の磁束を第1のギャップG1と第2のギャ
ップG2に集中させることができる。またマグネット2
9の体積が減少しないため、大きな磁界を発生させるこ
とができる。
【0050】図2に示す第2の実施の形態では、上下の
固定手段が共に凹凸嵌合部であるが、一方がねじ部材に
よる固定で、他方が凹凸嵌合による固定であってもよ
い。
【0051】前記図1と図2では、第2のスピーカ23
の信号線13が、第1のスピーカ22の振動板34に設
けられた接続端子44に接続されている。しかし、図3
に示すように、前記信号線を磁界発生部を貫通するよう
に配線して外部へ導くことが可能である。
【0052】図3は、他の実施の形態を示し、磁界発生
部近傍の拡大断面図である。図3では、下部フレーム2
4の貫通孔24cに円筒状の非磁性材料または磁性材料
の固定部材45が挿入されている。そして下部ヨーク2
8の貫通孔28bに前記固定部材45が圧入され、この
固定部材45の下端部が下部フレーム24の下面にカシ
メられて、下部フレーム24と下部ヨーク28が固定さ
れている。または予め図3に示すような形状の固定部材
45が下部フレーム24と下部ヨーク28の双方に圧入
されていてもよい。あるいは、固定部材45の外周面に
雄ねじ部を形成しておき、この雄ねじ部を下部ヨーク2
8の中央のねじ穴に螺入してもよい。
【0053】同様に、上部ヨーク30と支持部材36
も、前記固定部材45と同様の構造である固定部材46
により互いに固定されている。
【0054】そして、第2のスピーカ23に音声信号を
供給するための信号線43が、前記固定部材45と46
の中心穴45a,46aおよびマグネット29の中心穴
29aを通って外部へ導き出されている。そして信号線
43は、下部ヨーク24の外側を通り下部ヨーク24の
外部に設けられた図示しない接続端子に接続されてい
る。また、第1のスピーカ22のボイスコイルC1,C
2から延びるリード線も、前記接続端子に接続されてい
る。
【0055】図3に示すように、信号線43が、磁界発
生部を貫通して第1のスピーカの後方へ導き出されてい
ると、この信号線43が第1のスピーカ22の振動板3
4に負荷や拘束力を与えなくなり、振動板34の共振周
波数への影響を防止することができる。また信号線の配
線も容易になる。
【0056】なお、マグネット29の中心穴29aは、
下部ヨーク28と上部ヨーク30を磁気的に接続するも
のではない。また信号線43の直径は3mm以下で、図
4に示すねじ部材17に比べて小径であり、マグネット
29の中心穴29aの内径寸法も3〜5mm程度の小さ
いものであるため、マグネット29の体積を大幅に減少
させるものではなく、マグネット29の発生磁力への影
響はわずかである。したがって、第1のギャップG1お
よび第2のギャップG2へ磁束を集中させることが可能
である。
【0057】図3は、固定部材45と46による凹凸嵌
合手段で、下部フレーム24と下部ヨーク28とが固定
され、且つ上部ヨーク30と支持部材36とが固定さ
れ、さらに前記凹凸嵌合手段の中心に信号線43を貫通
させたものであるが、図2に示す実施の形態において
も、凸部24dおよび凸部36cに中心穴を形成し、マ
グネット29に中心穴を形成し、これら中心穴を通過し
て第2のスピーカ23の信号線を外部へ引き出してもよ
い。
【0058】または図1に示す実施の形態において、ね
じ部材41と42が設けられていない領域において、下
部ヨーク28、マグネット29および上部ヨーク30に
貫通孔を形成し、第2のスピーカ23からの配線を、前
記貫通孔を経て外部に導き出してもよい。
【0059】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、マグネッ
トが発生する磁束の減少を抑えることができるため、ス
ピーカの音圧レベルの低下を防止できる。また磁界発生
部および第2のスピーカを強固に固定することができ
る。
【0060】さらに第2のスピーカの配線を、第1のス
ピーカの振動板に影響を与えることなく、外部へ引き出
すことも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における2ウェイスピーカの第1の実施
の形態を示す断面図、
【図2】第2の実施の形態を示すスピーカの断面図、
【図3】他の実施の形態を示し、磁界発生部近傍の拡大
断面図、
【図4】従来のスピーカを示す断面図、
【符号の説明】
21 スピーカ 22 第1のスピーカ(スコーカ) 23 第2のスピーカ(ツィータ) 24 下部フレーム 24A 凹部 24a 貫通孔 24d 凸部 25 上部フレーム 27 外ヨーク 28 下部ヨーク 28a ねじ穴 28b 貫通孔 29 マグネット 30 上部ヨーク 30a ねじ穴 31 可動体 33 第1のダンパ 34 振動板 35 第2のダンパ 36 支持部材 36a 貫通孔 36c 凸部 41,42 ねじ部材 G1 第1のギャップ G2 第2のギャップ C1,C2 ボイスコイル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発音周波数域の異なる第1のスピーカと
    第2のスピーカとを有し、フレーム内に前記第1のスピ
    ーカの磁界発生部を形成する下部ヨークと上部ヨークお
    よび前記両ヨークの間に位置するマグネットが設けられ
    ているスピーカにおいて、 前記第2のスピーカが前記上部ヨークに直接にまたは他
    の部材を介して固定されており、前記フレームと前記下
    部ヨークとの固定手段、および前記上部ヨークと前記第
    2のスピーカとの固定手段が、互いに磁気的に分離され
    ていることを特徴とするスピーカ。
  2. 【請求項2】 前記両固定手段が共にねじ止めであり、
    前記ねじ止めのためのねじが前記マグネットと当たらな
    い請求項1記載のスピーカ。
  3. 【請求項3】 前記両固定手段が共に凹凸嵌合であり、
    前記凹凸嵌合部の凸部が前記マグネットと当たらない請
    求項1記載のスピーカ。
  4. 【請求項4】 一方の固定手段がねじ止めで、他方の固
    定手段が凹凸嵌合であり、前記ねじ止めのためのねじ、
    および前記凹凸嵌合の凸部が前記マグネットと当たらな
    い請求項1記載のスピーカ。
  5. 【請求項5】 前記第2のスピーカに音声信号を与える
    信号線を通すための貫通孔が、前記下部ヨークと上部ヨ
    ークおよびマグネットを貫通して形成されている請求項
    1ないし4のいずれかに記載のスピーカ。
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